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紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート

  紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート 如月紫水 2014/09/11 19:44:37
  第一幕その2 如月紫水 2014/09/11 19:47:02
  第一幕その3 如月紫水 2014/09/11 19:48:21
  第一幕その4 如月紫水 2014/09/11 19:49:09
  第二幕その1 如月紫水 2014/09/11 19:50:01
  第二幕その2 如月紫水 2014/09/11 19:50:42
  第二幕その3 如月紫水 2014/09/11 19:51:36
  第二幕その4 如月紫水 2014/09/11 19:52:10
  千穐楽サプライズ集その1 如月紫水 2014/09/11 19:53:33
  千穐楽サプライズ集その2 如月紫水 2014/09/11 19:53:54
   └レポお疲れ様であります(・▽・)ゝ Rudolf@ロイ〜ッス、声が小さい!もいっちょ!! 2014/09/12 19:48:10
    └ロイーッス! 如月紫水 2014/09/14 20:32:17

紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
ご無沙汰しております。如月紫水です。
今回はデータが吹っ飛ばないことを願いつつ、やっぱりサクラ楽しいのでがんばりますー
何より、今回は全通できましたので!!


今年は7月から酷暑が続いて、この紐育公演も夏の終わりと言いつつもまだまだ暑い日となる…
と思っていたら数日前からまさかの気候に!(笑…気温としては10月頃だとか…湿度があるので体感温度はもう少し高めですが)
でもでも、劇場は相変わらずの熱気でしたよー
今回もロビーにはスタンド花がたくさん!!ファンの方々のスタンドがどんどんユニークになっているので
毎回ひそかな楽しみになってます。

今回は開演ブザーが鳴ってからの前説スタート。
今回は誰がどこから登場するのか?と思っていたら「どうも〜〜!!!」と腰を低く手を叩きながら
上手から新次郎、下手から双葉さんが登場!!

双葉「双葉でーす!」
新次郎「新次郎でーす!」
二人「二人合わせて、タイガーズでーす!!がおー!」

漫才キターー!!!(笑)新次郎、笑いが取れるポジション復帰おめでとう!!(笑)

双葉「タイガースって言っても、グループサウンズじゃないぞ〜」
新次郎「いやそれみんなわからないって!」

この二人だからか、漫才というノリからか客席の反応を逐一拾ってくれて
31日昼ではうなずいてる方もいたので「知ってるんですか!?母さんと同じ世代ですね」と新次郎がコメントくれました(笑)

双葉「プロ野球球団でもないぞ〜」
新次郎「いま首位争いしてますけどねってそうじゃなくて!
    親子漫才でしょ」
双葉「ん?親子に見えない!妹にしか見えない!あはははは!(拍手をもらってさらに上機嫌)
   よく言われるのよ〜」
新次郎「いやいやいやいや〜…ギリギリ、年の離れた姉でしょ」
双葉「ギリギリとは何だ、ギリギリとは」
新次郎「ギリギリでしょ」
双葉「ところで新くん。新くんの蒸気携帯電話の着信音はなんだ?
   (ああ、ぼくのは…と答えようとする新次郎の前を遮り)
   ちなみに私はだな!「それから」だ」

おお、やはり持ち歌…ということで、そのままノリで歌を口ずさみながら舞台を上手下手へと歩き回る双葉さん(笑)
こちらが手拍子をすると、新次郎が「ありがとうございます。母さんこの曲しか持ち歌が無いので、つきあってあげてください」
といつもの困り顔でフォローするのがかわいかったです。
下手で1フレーズ歌い切った双葉さんは、そのまま客席にも着信音を聞き出していました(笑)
初日は、お客さんもわかってるのかみんな「それから」と答えて双葉さんのテンション上がりっぱなしでした(笑)

その着信音については、客席側もネタなのか偶然なのか
30日昼が「御旗のもとに」30日夜が「ゲキテイ」31日昼が「円舞曲、君に」
だったのが面白かったです。(でも、若干双葉さん円舞曲はピンと来てない感じだったので「それから」と言い直してました)
双葉さんの反応は「上がるよね!でも、今日の正解はきっと地上の戦士だったんじゃないかなぁ〜」という感じでした。
そのまま延々と客席に絡みつづけそうだった双葉さんのもとに、新次郎が近づき

新次郎「母さん、母さん!ここをどこだと思ってるんですか!」(センターに連れて帰りながら)
双葉「あ!そうだった!ここは劇場だった!!ということは…」
新次郎「はい〜時計のアラームや、蒸気携帯電話など音の出るものは、あらかじめ電源をお切りください。
    よろしくお願いします」

礼儀正しく頭を下げる新次郎に「切ったよ!!」と声をかける客席。
それにお礼を親子で言いつつ「でも切ってないやつが一人や二人いるんだ」と双葉さんが前に出て…

双葉「そんな奴は私がぶった切る!!狼虎滅却!
   しゃきーん!(エア刀を構える)
   暴虎双葉!!」

必殺技が!!!(笑)ということで、客席を切りまくる双葉さん。
この切られる人数、初日はやはり多めで、30日昼はちょっと少ないかな〜という感じだったのですが
だんだんノリ増えていきましたね(笑)
双葉さんも「最近ね、私に切られると出世するんだぞ」と切られるのを自ら推奨していました(笑)
ある程度母さんの暴走を見守っていた新次郎が頃合いを見計らってまたセンターへ戻します(笑)

新次郎「あ、これご利益があるんですね。良かったですね〜
    ってそんな訳ないでしょ!
    そうじゃなくって、狼虎滅却、暴虎氷牙ね」
双葉「あ、暴虎氷牙か」
新次郎「そんな暴虎双葉なんて技ないですから」
双葉「作っちゃったか」
新次郎「まったくも〜…そういうことではなくて
    もう一つ大事なお願いがありますから」
双葉「なんだ?」
    
そのお願いというのは前説にまた戻りまして、録音撮影は禁止ということ。
でも、その前に30日夜は「まぁ、母さんは暴れる虎のように怖いですけどね〜〜」と笑顔で一言足して
双葉さんに「何か言ったか?」とすごまれてました(笑)
31日昼はそれに加えて「あ〜こわこわっ」とさらに悪ノリで小さくなる新次郎に「ああ怖いさ!それがどうした!」
と開き直った双葉さんでした(笑)

双葉「あ、でも〜…どうしても!どうしても私の写真。そして、動画が見たい!
   どうしても見たい!!という方は、どうぞ、あちらの物販コーナーにて
   わたくしのブロマイド、そしてDVD。じゃんじゃんお買い上げくださいませ〜!」

その通り!!(笑)ちなみに、今回のDVD会場予約特典は恒例のテレカでした。
これには新次郎も頷いていて完全同意していました。

双葉「たまには良い事言うだろ?」
新次郎「上手い事宣伝しましたね〜(笑)
    ま、確かに母さんのブロマイドはいい魔除けになりますからね〜」
双葉「そうそう、紐育一の魔除けに…っておい!!」
新次郎「あ、それからですね皆様に―――」
双葉「続けるんかい!!」

振っておいて放置、という新しい形が(笑)
「もう一つお願い」と前説モードになったので、双葉さんもそれ以上つっこまず聞き役に。
続いては、拍手声援は歯切れよく!だったので双葉さんも頷きこちらの拍手をあおって……パン!パパパン!!で気持ちよく締め!(笑)

双葉「本番も今みたいな感じでな」
新次郎「それとですね、上演中のお喋りや、大きな声で歌を歌うのもご遠慮ください」
双葉「ようは、舞台の進行の妨げになるようなことをしちゃ…ダメよ〜ダメダメ」

今年の時事ネタはこれですか(笑…東京エレキテル連合のギャグですね〜双葉さんの顔マネ似てますw)
「母さんこれが今年のお気に入りみたいなのでね、お付き合いください」と温かくそのネタのフォローをしてた新次郎ですが
相変わらず顔マネを続ける双葉さんに厳しいトーンになり

新次郎「それとですね!妙なイタズラをしてみんなの迷惑になることもダメですからね!」
双葉「ダメよ〜ダメダメ
   って!あたしがいつイタズラなんかした〜」
新次郎「…はい!それでは皆様に最後に大切なお願いがあります」

またスルーした新次郎(笑…あと、30日夜は「毎年毎年イタズラをして、みんなを困らせることもダメですからね!」とかえてきました)
最後のお願いは「上演中に大きな地震等が起きた際は、慌てず落ち着いて劇場スタッフの指示に従ってください」という大事なお願いでした。
何事もなく終わって、本当になりよりでした。

双葉「そうだな。でもみんなには、新くんがついてるから大丈夫だ!(いやいや、と謙遜する新次郎)
   新くんは見た目はきゃわいいけれど、腕っ節の方はかなりのものだからな!
   みんなを守ってくれるからな、大丈夫だぞ!」
新次郎「いやいや母さん母さん。戦いながら守るわけじゃないですから」
双葉「あ、そうなの?」
新次郎「それに腕っ節で言ったら、母さんの方がよっぽど腕っ節は強いじゃないですか」
双葉「いや〜ん!(滅茶苦茶かわいいトーンで)私の一振りなんて、せいぜい倒せて…7、8人だぞ?」
新次郎「一振りで7、8人って十分強いっちゅーの!」
双葉「てへぺろ♪」
新次郎「いい加減にしなさい!」(びしっと裏手でツッコミ)
二人「どうも、ありがとうございました〜〜!!!」

さすがの親子漫才!もう、本当に流れるような良いテンポの前説でした!
二人で深々とお辞儀をして、さあ顔をあげよう…となったところで
双葉さんが新次郎のポケットに入ってるあるものに気づいて引っ張り出します。

双葉「ん?新くん、なんだこれは?」
新次郎「あ!それは…!」
双葉「(チケットの券面を見て)ライト・オブ・紐育?」
新次郎「ちょ、ちょっと…」
双葉「これは今話題のトーキーのチケットじゃないか〜!すごいじゃないか〜!」
新次郎「母さん、ちょっと返してって、それ大事なものなんだから!」

一人きゃっきゃと盛り上がる双葉さんを追いかけて、何とかチケットを取り戻そうとする新次郎ですが
二人とも下手から入り込んできた人物の前に動きを止めます。

武田「よぉ!これはこれは、リトルリップシアターの労働者諸君!
   相変わらず、ちまちま働いてんのかい?」
双葉「誰だ?」
新次郎「あれ…武田さん?」

二人が怪訝そうなのも当然、今回の武田……今までと何もかもが違います。
ギラギラしたスーツに、サングラス。両手すべての指に大粒の宝石が付いた指輪をして
それを見せびらかすかのように手を上に挙げて大股で大仰に歩く様子はまるで別人のよう。
でも「よう」とサングラスをずらして見せた顔は紛れもなく武田。

新次郎「どうしたんですか、すっごい恰好ですね〜…」
武田「はっはー!驚いたか」
新次郎「すごい指輪ですね〜」
武田「たったの、1万ドルだけどね」(見せびらかしながら新次郎の前を横切り下手へ)
新次郎「1万ドル!?」
武田「あ、もちろん一個だけでね。はっはっは」
双葉「双葉パーンチ!」

とにかく武田の変わりっぷりに驚く新次郎でしたが、双葉さんはそれにイラッとしたのか、とりあえず
武田の肩に一発食らわせました(笑…初日こそ一発でしたが、30日以降は2発に増えてました)

武田「痛って、なにしやがんだ!」
双葉「なんだパシリのくせに生意気な〜何かあったのか?」
武田「へん!俺はもうパシリじゃねぇぜ。
   俺はとうとう、一攫千金を掘り当てたんだ」
新次郎・双葉「一攫千金?」
武田「おう。詳しくは、前回の巴里花組公演、ケセラセラ巴里のDVD、またはブルーレイをお買い上げいただき…」
双葉「双葉キーーック!!」

双葉さん、ツッコミが激しいw
しかし、キャプテン・O・Gの秘宝、本当にあったんですね…!!てっきり、あの宝箱は空っぽというオチになると思っていたので…(笑)

武田「なんだよ!」
双葉「それで何しにきたんだ」
武田「(気を取り直して)ちょっと金儲けの話があってな」
双葉「金儲け?」
武田「おう。ここだけの話だけどよ(ちゃんと聞こうと、武田の左右に立つ二人)
   とある天才科学者が、とんでもねぇ発明をしたんだよ」
新次郎「天才科学者?」
双葉「(にやりと笑って)とんでもない発明って?」
武田「……そいつぁ簡単には話せねぇな」

思わせぶりな態度をとる武田に、それぞれ肩に肘を置かれていた二人は同時に振り払う。
コケる武田ですが、めげずにすぐに立て直し

武田「俺はその発明に、かなりの額を投資したんだ。
   で、世話になった義理もあるし、よかったらサニーさんも一枚噛まねぇかな〜って誘いに来たわけ…」
双葉「双葉アターーーック!!」

武田の上からな態度に、今度は双葉さん助走までつけて背後からのダイレクトアタック!
これにはさすがに武田も転がりましたね〜その勢いを止められなかった新次郎は、ひたすら困り顔。

武田「痛っ何するんですかい!」
双葉「その話、私が詳しく聞こうではないか」
武田「ええ?」
双葉「(くるりと振り返り)新くん、私はちょっと出かけてくるぞ。
   これ、お返ししときます(丁寧にチケットを新次郎の手に戻す)
   (立ち上がった武田に向き直り)おいパシリ、案内しろ」

渋る武田ですが、双葉さんの勢いにかなうわけもなく、双葉アタックを繰り返されてそのまま上手へとはけていきました。
それを見送ることしかできなかった新次郎。

新次郎「……大丈夫かなぁ…面倒なことにならなきゃいいけど…」
ラチェット「大河くん」

ただただ不安げな様子の新次郎でしたが、ほぼ入れ違いに下手から現れたラチェットに声をかけられ、今度は笑顔で振り返る。

新次郎「ラチェットさん!」
ラチェット「昨日渡した手紙、もう読んでくれた?」
新次郎「はい!もちろんです」
ラチェット「別に、無理しなくていいのよ(素知らぬ顔で新次郎の前を横切り、上手側へ)
      スケジュールが合えばで、全然」
新次郎「む、無理だなんてそんな〜…!(手にした映画のチケットを見て)
    誘ってもらえて、嬉しいです……」

なんですと…!!!!?
照れ笑いを浮かべる新次郎の様子が超絶かわいいんですが…!
そんな新次郎の様子に、ラチェットは少し目線を泳がせる。

ラチェット「か、勘違いしないでね!私はただ、最近流行りのトーキーが
      何か大河くんの役に立たないかな〜って思っただけで…」
新次郎「も、もももももちろんです!ぼくも別に、そんな……」

お互い弁明を口にしつつも、近づき言葉が途切れた時に流れる空気は…
沈黙の中、少しずつ顔が近づいてい……ったところで、それを切り裂くように開演ブザーが。
お互い、その音に驚き、同時にハッとなり一歩分距離を取る。

ラチェット「ま、間もなく、開演ね」
新次郎「は、はい」
ラチェット「……さ、先に、行ってるわね」

スタスタと、でも小首を傾げながらラチェットは下手へ。
それを見送り、再びチケットに視線を落とす新次郎。

新次郎「トーキーかぁ〜…すごい時代がやってきたなぁ〜
    映像が喋るだなんて!
    たしか、映画史上最初に音声になったセリフは
    ジャズシンガーという作品の「お楽しみはこれからだ」ってセリフだったよなぁ
    (笑顔でチケットを掲げ)まるで新しい時代へ誘われているかのようだ!
    でも、ぼくたちも負けてなんかいられない(まっすぐに前を見つめ、笑顔に)
    リトルリップシアターも、スターファイブのお楽しみも、これからだ!!
    いやっほーっう!!」

テンション上がりまくりの新次郎、そのままの勢いで一つ跳ねて下手へと駆けていきました。
ホント、終始楽しそうでワクワクがこちらまで伝わって来る中、暗転。
そして音楽が鳴り響き、ショウのスタート!

ミラーボールが光る中、幕が上がるとそこには新しい白タキシード衣装のスターファイブが!!
中央大階段のセンターに位置するジェミニを中心に舞台上にダイアナ、昴。壇上にサジータ、リカ。
それぞれステッキを片手に笑顔で踊り出し、前奏が終わると同時に、全員ステージ前に一列になり歌い出す。

全員「♪情熱が湧き上がる 日常にさよならして
    全てを忘れ みんな楽しく 心躍らせろ」

♪お楽しみはこれからだ〜you ain't heard nothin'yet!!〜

ショウを華やかにするダンサーさんも登場(前回の巴里でも着ていたピンクのレビュウ衣装に星のマークを腰に入れたアレンジ版)
この華やかな幕開けが毎年楽しみで、でも同時に嬉しさで泣きそうになります。

ジェミニ「♪みんなひとりじゃ 寂しいだろうから
      たまにゃ集まろう なんだかんだ言って」
リカ「♪きっとだれでも笑顔になるさ」
サジータ「♪それがだれでも笑顔になるさ」

全員「♪仕事のごたごたも お祭り気分でうきうきしてくる
    さぁ! お楽しみはこれからだ!

    情熱が湧き上がる 日常にさよならして
    全てを忘れ みんな楽しく 心躍らせろ」

今回の振りで個人的に一番好きなのはこの後、スターファイブが揃ってステッキを半回転させてキャッチするところ!
ステッキを生かした振付っていままで紐育では無かったので新鮮!
決めポーズの個性がより際立つ印象でした。
間奏部分で壇上からプラム、杏里、新次郎、サニーさん、ラッシー先生も登場。
ワンペアの二人はレビュウ衣装です!
下手にサニー、プラム。上手に杏里、ラッシー先生が向かい、スターファイブは壇上に残った新次郎を中心に移動。
階段を上ってそれぞれの立ち位置に行くときに、順番に新次郎と目線を合わせてるところが星組らしいなぁと細かいところですがキュンとしました。

ジェミニ「♪ここは劇場 みんなが集まって
      歌と踊りでショウが始まる」
ダイアナ「♪みんなだんだん笑顔になるでしょ」
昴「♪ショウの世界へ胸が高鳴る」

全員「♪ストレスあるけど 今宵の舞台で忘れて忘れて
    さぁ! お楽しみはこれからだ!
    情熱が湧き上がる(らららら そうだ湧き上がるのさ) 日常にさよならして
    全てを忘れ(忘れよう) みんな楽しく(楽しく) 心躍らせろ
    
    (情熱が)情熱が 湧き上がる(らららら そうだ湧き上がるのさ) 日常にさよならして
    全てを忘れ(忘れよう) みんな楽しく(楽しく) 心躍らせろ

    さぁ! お楽しみはこれからだ!」

最後は男性陣が階段に移動し、杏里、ダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴、プラムとステージに一列に並んで決め!
(ラスサビのカッコ内のコーラスは男性陣によるものです)

拍手が鳴りやまぬうちに、早々に暗転。
プラムと杏里を残し、全員はけて行き、場はショウ上演中のシアターへ。

プラム「さぁ、お待たせしました!続いてのナンバーは…」
杏里「なんと、あの伝説の大スター、ラチェット・アルタイルがここに復活!」
プラム「期待のニュースター、ジェミニ・サンライズとの、奇跡の共演!」
杏里「カリプソ・ラチャチャ!(汽笛の音が響き、耳を傾ける)
   船が着いたようです」
プラム「南の島…黒髪のプリンスとの、恋の予感…!」

二人の曲紹介が終わると入れ替えに、上手からレインボーカラーのフリル袖を付けたジェミニと
下手壇上から白いふわりとしたワンピースに大きなつばのついた帽子をかぶったラチェットが登場。
ジェミニは先ほどまでの衣装の上着を脱いで変えただけなのですが、雰囲気ががらりと変わってます。
ワンペアがはけると同時に、ジェミニが指を鳴らしたのを合図に陽気な音楽が鳴り響く。

二人「♪そう私を狂わせるこのリズム
    カリプソ ラッチャッチャ 恋のリズムよ」

♪カリプソ ラッチャチャ

ダンサーさん6名も早替えで曲に参加!皆さん、オレンジ色の華やかな衣装にマラカスやタンバリンを持ってステージはあっという間にラテンの雰囲気へ。
照明もオレンジや赤で陽気さを表現。
ジェミニがステージ上で踊り、ラチェットが階段に腰かけると、壇上には青いアロハシャツにパナマ帽をかぶった新次郎も登場。
黒髪のプリンスの単語にまさかと思ったら、出てきた…!!!(笑…ちなみに、新次郎もシャツと変えて足元をサンダルに変えての早替え)

ジェミニ「♪南の島のその男の子は 情熱的な黒い瞳で」
新次郎「♪あなたに恋をしました」
ジェミニ「♪と歌う
      きっとたくさんの女たちに 同じ歌を歌ってるはず
      それがわかっていても とろけるようなその声」
新次郎「♪ララララララ」

ジェミニ「♪暑い夏の太陽が」
ラチェット「♪いけない」
ジェミニ「♪とても息をひそめてる」
ラチェット「♪ドキドキ」
ジェミニ「♪あの子が近づいてきた」
ラチェット「♪どうしよう」
ジェミニ「♪頭がクラクラするわ」
ラチェット「♪大変」
ジェミニ「♪運命のいたずらか つつましくしてたのに」
二人「♪忘れてた 恋心 なぜいま思い出させるの」

二人「♪そう私を狂わせるこのリズム
    カリプソ ラッチャッチャ 恋のリズムよ」

新次郎にエスコートされて立ち上がり、三人で歌い踊るサビを経て
間奏で立ち位置を逆転。階段ですれ違いざまにハイタッチしていくのがなんだかかわいいと感じました。
それにしても、この組み合わせの歌がこんなに陽気な劇中歌になるとは!

ラチェット「♪南の島のイタズラな神が 都会育ちのダメな女に」
新次郎「♪素直に恋をしなさい」
ラチェット「♪と歌う
       それを真に受けて男の子に 若い気持ちで恋をしたの
       夢中になっていったわ 身体中に火が付いた」

二人「♪そう私を狂わせるこのリズム
    カリプソ ラッチャッチャ 恋のリズムよ」

メインパートのきゃっきゃと夏の恋を楽しむ二人もかわいいのですが、それを壇上できゃぴきゃぴと見守る
ジェミニとダンサーの皆さんも可愛い!
楽しいリズムが続いていましたが、ここで曲調や照明が変わりストーリーが進みます。
今まで距離が近かったラチェットと新次郎ですが、ここではそれぞれ上手と下手に離れて立ち

ジェミニ「♪南の島にお別れする日に かわいい顔で手を振りながら」
新次郎「♪恋をしたきゃまたおいで」
ジェミニ「♪と笑う」
ラチェット「♪君の無邪気さは今の私に 辛いけれど」(ここで新次郎は壇上に、ジェミニはステージ上手へ)
二人「♪別れの船から叫ぶ Ti amo Ti amo
    忘れない」(手を振り、軽く投げキッスしてそのまま新次郎は壇上奥へはけて、ジェミニとラチェットはセンターへ)

二人「♪そう私を狂わせるこのリズム
    カリプソ ラッチャッチャ 恋のリズムよ」
    私を狂わせるこのリズム
    カリプソ ラッチャッチャ 恋のリズムよ」

最後はダンサーの皆さんもステージ上に並び、二人はセンターでポーズ!
ポーズが決まると同時に曲も終わり、パッと暗転。
夏の紐育にピッタリのナンバーに拍手を送っていると場面は変わり、微かに街を行き交う車や人々の音が。
グッズの台本によると、ここはウォール街。
客席がほのかに明るくなり、そちらに目を向けると下手からため息とともにサニーサイドがとぼとぼと歩いていて…
手には、何やら数枚の紙を手にしてますがいつもの明るさは今はすっかりなりを潜めていて

サニー「はぁーあ……(客席に手にした紙を渡して)…株券
    株でさ…失敗して……いる?記念にしかならないけど…」

なるほど、投資に失敗したと…しかも、手にした株券の量を見るに、相当やらかしたようですね…
ここの落ち込み方は日によって細かく違いすぎて…「一銭にもならない…あ、紐育だから1セントか」と言ったり「私としたことが…」と落ち込んだりしていました。
実はこの株券にはサニーさんの一言メッセージ(初日おめでとう!やご来場ありがとうございます!等)とサインが入っており
初日以降はみなさんほしがっていましたね(笑…ちなみに「当たりもあるから」とぼそっと言っていました。昴さんやダイアナさんのメッセージ入りもあったようです)

でも、足取りは重いまま下手客席通路を進み…

サニー「これさ、ホントはすごいお金だったんだよ…はぁーーあ……
    大損だーー!!」

最後は手にしていた株券を叫びと共にばらまき、舞台に上がる階段に座り込んでしまいました。
……サニーさんは資産家としてかなりの立場のはずなのに、こんなになるなんて…
一件だけではなく、複数の要因が重なった結果、かつてないほどの大損という現状なのでしょうか…?

そんなサニーさんをそのままに、一方照明の入った舞台上手から登場したのは億万長者になった武田と双葉さん
そして、黒いジャケットにパンツと黒づくめの格好にクセが強いのかもじゃもじゃの黒い髪の毛の男性がおどおどした動きで壇上奥から現れ合流。

武田「おお、いたいた!(武田に声をかけられ、見ていたノートをしまって近づく男)
   こいつが俺が財産を投資してる天才科学者、ガッツ・ノートンだ」
双葉「ほぉ〜〜お、いかにも科学者って感じの髪型じゃないか〜
   ギャグとか絶対言わなさそうだし〜」

興味深げにガッツの周りをまわって様子を伺う双葉さんにおどおどしたトーンで「は、初めまして…」と挨拶してて
あ、やっぱりその猫背に伏し目がちな見た目の印象通りの方なのかなと思った矢先に

ガッツ「ガッツ!!……でぇ〜〜す…」

握手かと差し出された手を双葉さんが握る前に、ひときわ大きく自分の名前を名乗り、その名の通りガッツポーズを披露して…名残のでーすの時は
ゲッツポーズの動きで上手袖へと入ってしまいました……これは、変な人だ!(笑)
驚きのあまり固まった双葉さんを残し、上手側が一時暗転。
再びサニーさんに照明が入り、落ち込んでいた顔を上げますが、やはりそこにある表情は危機感で

サニー「…いかん!いかんぞ!
    この事がもし星組のみんなにバレたりしたら…!!」

また頭を抱えてしまい、場面は再び上手へ。
武田の「おーい!戻ってこーーい!」の声に、先ほどの「でぇ〜す…」を引きずり戻ってくるガッツ。
驚きのまま警戒してる双葉さんですが、もう武田は慣れっこなのかそのあたりの行動には一切触れず相変わらずのギラギラした歩き方で前へ進みます。

武田「さてと、さっそくこれからの話をしなくちゃな。
   おい、ついてこい!!」
ガッツ「(お、おおお…と震えからの万歳)…やっったーーー!!!」
双葉「(下手へ行く武田を追いかけて)お、おいあいつ本当に大丈夫か?」
武田「天才ってのはどっかネジが一本飛んでるもんなんだよ」

二人はそのまま下手へとはけていき、残ったガッツはセンターからやや上手にずれたところで
「やった、やったぞ…!」と喜びながらうろうろ。

ガッツ「そう、人間とは誰もが、評価されることに喜びを感じ生きているものだ…
    そしてその評価は必ず数字で表されなければならない…
    つまりは…金だ!アゥ!(マイケルジャクソン的な叫び)
    ……偉大なる発明品のおかげで、ついに私は、億万長者だ…!」

…うん、変で面白い人のようです(笑)
このマイケル風の叫び、日によって少しずつ変えて31日昼はターンを入れたりしてました。
両手を挙げて喜ぶガッツ。
一方立ち上がったものの、まだまだ打ちひしがれているサニーさんにもスポットが当たり

サニー「なんとかしなきゃ…
    それでなくても、最近あるようでないようなオーナーとしてのボクの威厳が…消滅してしまう!」

自分で言っちゃった(笑)
置かれている立場が対照的な二人。
ここで一気に照明演出の雰囲気が変わり、パンチの効いた音楽が流れ曲へ。
ブレイクダンスのような動きの振付でくるとは!

サニー「♪アウワウ 絶望を」
ガッツ「♪ アウワウ 喜びを」
サニー「♪アウワウ 歓喜に変えろ」
ガッツ「♪ アウワウ 地獄の底へ」
二人「♪oh Money」

♪Money 狂想曲

ガッツ「より多くの評価を、富を得るためならどんな苦労だって惜しまない
    ガッツ!でぇ〜〜す…」
サニー「リトルリップシアターがクローズ!?
    いやいやいやダメだ!そんなこと絶対にさせられない!
    ああ、なんとかしなきゃ!!」

ガッツはセリフ時の絶妙に一拍ずれた動きなのですが、歌はもちろんバッチリ。
お互いに現状を言葉で表しながら立ち位置を変えてスタッフさんが人力で動かす階段の上へ。
(サニーさん上手、ガッツ下手)

サニー「♪マネーマネー マネーマネー なんでもいいからお金を稼ぐ」
ガッツ「♪稼いじゃってどうする 稼いじゃってどうする」
サニー「♪マネーマネー マネーマネー なんでもいいからお金を貯めろ」
ガッツ「♪貯めちゃってどうする 貯めちゃってどうする」
サニー「♪お金が貯まったら 人を雇え」
ガッツ「♪雇っちゃってどうする」
サニー「♪雇った人たち 働かせろ」

赤い照明に白いスポットが明滅する中、階段が動き二人はセンターへ。
ガッツが相槌歌詞のときにDJ風の動きをするのですが、ちゃんとディスクをセットしたり、ヘッドホンを装着したり
動きが細かいです。そして、立ち位置を反転させる二人。

ガッツ「♪マネーマネー マネーマネー どんどんみんながお金を稼ぐ」
サニー「♪稼いじゃってどうする 稼いじゃってどうする」
ガッツ「♪マネーマネー マネーマネー どんどん金庫にお金が貯まる」
サニー「♪貯まっちゃってどうする 貯まっちゃってどうする」
ガッツ「♪株式、ファンドに 映画に投資」
サニー「そいつはすごい!」
ガッツ「♪お金でお金を 働かせろ」

二人「♪マネーマネーマネーマネー マネーマネーマネーマネー」
サニー「♪新しい」
ガッツ「♪世界が広がるぞ」
二人「♪I love you so! Money」

ここで長めの間奏に入り、ボディコンにジュリアナ扇子というバブルな姿のダンサー6名が壇上から登場。
照明も赤に黄色、そしてフラッシュからの極彩色と熱狂と破滅をイメージさせるようなノリ。
下手でノリノリに踊るサニーさん。上手のガッツはまたもDJな動き。
舞台上に下りてきたダンサーさんが激しく踊る中、二人も階段を下りて再び歌へ。

ガッツ「♪ハンバーガーかじってた奴が 映画に小銭を投資したんだ
     (お札が貼り付けられたジャケットの内側を見せる)
     大成功して お金持ちさ(内ポケットから札束を取り出す)
     新しい世界が広がるぞ」
サニー「♪(上手に向かい、その札束を手にする)大金をこの手につかんで
     彼女と ラブラブ フレンチディナー
     週末マイアミ ラブリーシャワー
     新しい世界が広がるぞ」

札束に合わせて移動するダンサーさんたち。
(サニーに札束を取られたガッツでしたが、さらにポケットからもう一つ札束を取り出す)
サニーさんを先頭にセンターで一列に並び、最後尾のガッツは壇上で全員が手にしたものを掲げる。

サニー「♪マネーマネー マネーマネー」
ガッツ「♪マネーマネー マネーマネー」
サニー「♪アウワウ 絶望を」
ガッツ「♪アウワウ 喜びを」
サニー「♪アウワウ 歓喜に変えろ」
ガッツ「♪アウワウ 地獄の底へ」
サニー「♪oh oh」(ガッツが階段を下りて二人がステージに並ぶ。ダンサーさんたちが壇上へ)
二人「♪マネーマネーマネーマネー マネーマネーマネーマネー
    マネーマネーマネーマネー マネーマネーマネーマネー」
サニー「♪新しい」
ガッツ「♪世界が広がるぞ」
二人「♪I love you so!
    I love you ! I love you ! I love you ! I love you! Money」

最後はダンサーさんに囲まれ、階段中央でポーズ!
最後のマネー連呼のときの振付が所謂「女々しくて」のサビの動きや、ジュリアナ的な動きだったのがインパクトありました。
曲が終わると、素早く舞台奥に退散していくダンサーさんたちがさりげなくお金を回収。
再び街の喧騒が聞こえるようになると、サニーさんは青い顔に戻り「何とかしなきゃ!!」と叫んで上手へと走る。
一方、今の曲の余韻(あれ?いまここに綺麗な女の人たちが…あれ?という動き)にうろたえるガッツ。
そこへ、武田と双葉さんが戻ってきて声をかけます。

武田「おい、何やってんだ!一流ホテルのラウンジで打ち合わせだぞ」
双葉「いいね〜!もちろん、パシリのおごりでな」
武田「だから俺はもうパシリじゃねぇって!ベロムーチョ様と呼べ、ベロムーチョ様と!」
双葉「ああ、はいはい…(あっかんべーをして)シタ(舌)ムーチョさま」
武田「だからベロムーチョだって!」
双葉「あ!むしろ、タンムーチョさまかな!」
武田「ベロムーチョだって言ってんだろ、ベロムーチョ!」

訂正し続ける武田ですが、そんなことで双葉さんがひるむも引くもするわけなく
「タンタンタタンタン、タンタンタタンタン」と口でリズムを取り出して…それに乗せられて条件反射的に
ベロベロムーチョベロムーチョと踊り出す武田(笑)
うむ、根本的にやっぱり変わってない!!(笑)
そんな中、事の成り行きを見ていたガッツですが、別段何かするわけでもなくいったん下手にはけてしまいます。

リズムのままステップを踏む武田ですが、だんだん照明の当たっていない上手へ向かってしまい、姿が見えなく(笑)
ちゃんと自分で「なんかこっち暗いな」と戻ってきたところでガッツも下手から顔を出し
双葉さんのリズムに合わせて踊り続ける武田の手を引っ張って強制的に退場(笑)
その間も双葉さんはリズムを取り続けてその後を追いかけるのでした。

ちなみに、このシーンだんだんガッツさんの放置時間が長くなっていたのですが
31日昼はなんと双葉さんをお姫様抱っこして先に退場!武田さん、仕方なく踊りながら自分ではけていきました(笑)
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:44:37 [ノートメニュー]
Re: 紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
第一幕その2

暗転で場面は変わり、舞台はリトルリップシアターの楽屋へ。
舞台上には昴、ダイアナ、サジータがいるのですが
3つ繋がった赤いソファの端に座るサジータと左側に一つ離れたソファに座るダイアナさんは互いにそっぽを向いて何やら険悪ムード。
昴さんは壇上に腰かけ、膝に肘を置いて頬杖をして傍観モード。
そこへ、リカがいつもの調子で黄色いお菓子の箱を持って昴の背後へ登場。
遅れてティーセットを乗せたワゴンを押しながら杏里とプラムも上手から登場。

リカ「見て見て〜〜!これ、レニとおりひめからの差し入れだって!
   プチ・チーズタルト!」
杏里「わぁ!ちょうど今お茶を入れてきたところなの〜」
リカ「わーい!(階段を駆け下りて二人のそばへ)箱もすっごいかわいいぞ〜!」
プラム「え〜どれどれ見せて〜(箱を受け取って)
    きゃっふ〜〜〜ん!!最高きゃわいいぃ〜〜!!」

おお、それは今回の公演グッズのプチ・チーズタルト!
たしかに、箱可愛いですよね〜おかげで買っちゃいました!(笑)

リカ「(タルトをかじり)ん〜〜!おーいしーい!!
   はい、サジータにもあ〜〜ん…してあげな〜〜い」

ぱくっとそのまま全部食べる無邪気なリカには一切反応せず…というか、三人の盛り上がりなんて全く耳に入ってない様子のサジータ。
とうとう、しびれを切らし声を荒げて立ち上がる。

サジータ「分からず屋にもほどがあるだろ!!」
リカ「ん?」
サジータ「なぁ、どうして新しいビジネスチャンスが、悪い影響を与えることになるんだよ!」

リカを無視し、ダイアナに食って掛かるサジータ。
ここで遅れてやってきた三人もこの空気に気づき顔を見合わせる。
一方、怒鳴られたダイアナもひるむことなく、サジータと目線を合わせないままさらに背を向けて反論

ダイアナ「金は人の心にとって、毒よりも恐ろしい毒と言います」
サジータ「はん、またシェイクスピアか。一生言ってな」
ダイアナ「何ですって!?」
杏里「ま、まぁまぁお二人とも…!」

ティーカップを手にした杏里がとっさに仲裁に入りますが、二人の怒りは収まらず火花散る空気のまま。
プラムがサジータの様子を伺う中、リカが「どーしたんだ?」と今まで黙っていた昴に尋ねる。

昴「サジータが顧問弁護士を務める映画プロデューサーが
  ジェミニを新作のトーキーに起用したいと言ってきたそうだ」
リカ「トーキーってなんだ?」
昴「だがダイアナは、金儲けのために歌ったり踊ったりするのはジェミニの意志に反するとサジータに食ってかかって」
リカ「なぁトーキーってなんだ?」
プラム「なるほどね……(リカに向かって)だって」
リカ「ぜんっぜんわかんない!」

事を把握したワンペアに対し、やっぱりマイペースなリカ。
事情を把握したプラムが二人を交互に見つめる中、なんとか和まそうと二人にお茶を勧める杏里。
でも杏里の方は振られつづけ、結局自分で一口カップに口をつけていたところで、下手から私服に着替えたジェミニ、新次郎、ラチェットが登場。

ジェミニ「ねぇそういえば、カリプソってどういう意味?」
新次郎「カリプソって言うのはね、カリブで生まれた音楽のジャンルの一つなんだ。
    リズムは4分の2拍子」
ラチェット「それと、ギリシャ神話に登場する海の女神もそう呼ばれているのよ」
ジェミニ「へぇ〜!カリブに、女神かぁ!ロマンチックだなぁ〜〜!」

先ほどまで行われていたやり取りの当事者登場にサジータは早速話しかけに行こうとしますが、
ダイアナが両手を広げて立ちはだかり、またも火花が…
でも、ジェミニたちは全くそんなことに気づかず、妄想タイム突入(笑)

照明もジェミニにスポットを当てて暗くなり…どこからか波音が。

ジェミニ「白い砂浜…青い海…黒い瞳の君が、波音よりも優しく、耳元で囁く…!!
     「待ってたよ、ぼくの女神…」(みー みー とセルフエコー)」

妄想タイムに入ると同時に、昴さんは立ち上がってヤシの木
杏里が横歩きでカニ、プラムが魚、リカが海藻…からのラチェット新次郎と混ざって波と背景になりきるのが絶妙に面白かったです(笑)
(杏里とプラムが最終的に抱き合ってラブラブだったの可愛かったです)
そしてダイアナさんが妄想に乗っかってふわふわしてる間に、サジータはジェミニの背後に回り込み

サジータ「待ってたよ、ジェミニ」
ジェミニ「きゃー!!なんちて、なんちてー!!」(ここで妄想タイム終了、速やかに全員元の表情に戻るのでした)
サジータ「ちょっと話がある」
ジェミニ「え?」

状況を把握できないまま、右手を引かれるジェミニでしたが、二人が動くよりも先に現実に戻ってきたダイアナが慌てて駆け寄り、空いてるジェミニの左手を必死につかむ

ダイアナ「サジータさんの言うことなんて聞くことありません!
     私と一緒に、向こうでシェイクスピアを熱く語り合いましょう!」
ジェミニ「ええ?」
サジータ「ダイアナ、いい加減にしないと本気で怒るぞ」
ダイアナ「私はもうとっくに怒っています!」
ジェミニ「ちょっどうしたの二人とも!落ち着いて」
サジータ「いいから、こっち来い」

後から合流してきたメンバーも、いつもと様子が違うことに気づき、とにかく仲裁に入ろうとする新次郎とラチェット。
けど熱くなっている二人は構わずお互いにジェミニを引っ張り合い、このまま大騒動かと思われ時また新たな人物が

ラッシー「そこまでです。
     相も変わらず、恋のから騒ぎの尽きない
     レディース アンド ジェントルメン!」
リカ「ラッシー先生!タルト食べる?」
ラッシー「リカ、おだまりなさい。客人の前ですよ」

全員が口をそろえて「客人?」と首をかしげる中、下手奥から現れたのは銀色の服に身を包んだ長身の女性。
ヘアバンドでまとめられた髪が、遠目からシルエットで見るとハートの形のように見えてHPにある写真とは変えてきましたね。
大半のメンバーが首をかしげる中、サジータだけは別の驚きに目を見開きます。

サジータ「ミス・ロイス・ハート!」(右手を軽く上げて応えるロイス)
新次郎「誰ですか?」
ラッシー「ミス!ロイス・ハート!!(ラッシー先生の紹介にあごに手を添えてポーズをとるロイス)
     サジータが顧問弁護士を務める、今!アメリカ一の敏腕映画プロデューサーです!」
ロイス「ロイーッス!」

リカがそのハートシルエットに見える髪型に興味をしめして後ろをちょこまか動く中、当人は「おいっす!」のノリで親指を立てて挨拶。
…どうしよう、この人も面白い人のにおいがする…!(笑)
思わぬ挨拶に面食らう中、サジータとラッシー先生はさすがに慣れてるようで、そのまま話を続けます。

ラッシー「…おいっす。
     現在も、三本のトーキーを製作中でして
     わたくし、その内の一本の振付を担当しております、ボブ・ラッシーで―――」
ロイス「YOUがミス・ジェミニ・サンライズかー!」

ラッシー先生の自己紹介を遮る勢いで両手を広げて、満面の笑みでジェミニに歩み寄るロイス。
突然名前を呼ばれ、首を縦に振りつつもその歩みに合わせて数歩後ずさるジェミニ。
でも、当人も周りも関係なく、ロイスはそのまままくしたてる。

ロイス「サジータから話は聞いてるな?
    そういうわけで、YOUを次の新作トーキーに起用することが決定した!
    撮影は明日から―――」
サジータ「ちょ、ちょっと失礼ですが…!
     すみません、ちょうど今からその話をしようとしていたところで…」
ロイス「(サジータに止められ)Oh…勇みFoot!」(サジータにさりげなく手を添えて支えにし、右足をビシッと伸ばす)
ラッシー「…勇み足」
ロイス「(もどかしい様子で下手へ歩きながら)MEがいつも言ってるだろ。
    この世で誰もが平等に手にしているのは
    T、I、M、E!時間だけだと」
サジータ「は、はぁ……」

TIMEを全身で一文字ずつ表すロイスの勢いに気圧され気味のサジータ。
いつも強気のサジータですが、クライアントにはすこし遠慮気味?
(その背後で、話はわからなくてもTIMEの動きを真似るリカがかわいかったです)

一瞬の途切れを見逃さずラチェットが「あの、なんのお話をされてるのかしら?」ロイスに事情説明を求めると
杏里が素早く近づき、腕をとって耳打ち。
同時に、同じく事情が呑み込めていなくて困り顔の新次郎にはプラムが耳打ちして説明。
その間に、ロイスは再びジェミニに迫る。

ロイス「いくら欲しいんだ?」
ジェミニ「は?」
ロイス「一万ドル?二万ドル?いっくらでも好きな額を言うといい。
    MEにはYOUの言い値を用意するだけの準備がある」
プラム「マ、マジ…!?」

ロイスの勢いに後ずさり、背後にいたダイアナに肩を支えられるジェミニ。
そんなロイスに、ダイアナは警戒心を隠さず険しい目を向ける。
一方、背後で聞いていたプラムが思わず大きな声で反応すると、隣に立っていた新次郎に軽く諌められる。
プラムに限らず、突然の申し出に互いに近くにいた仲間と顔を見合わせる中、優雅にソファに座ったロイスに詰め寄るダイアナ

ダイアナ「失礼ですが、ミス・ロイス・ハート。
     そのお話でしたら、お断りさせていただきます」
サジータ「ダイアナ!」
ダイアナ「ジェミニさんは、お金のために歌ったり踊ったりなんかしません!
     ね、ジェミニさん?」
ジェミニ「ゴメン、ちょっと待ってよ!
     ホントにボクには何の話だか……」

主張を曲げないダイアナに、サジータとロイスから鋭い視線が飛ぶ。
そして当事者なのに事態にまったくついていけていないジェミニが首をかしげるとロイスが
「この世に金で買えないものはない!」とソファから立ち上がる。

ロイス「Love、だって金で買える時代だ。
    そして、夢も!希望も金で買える。
    それが新しいビジネス…シネマ・ファンタスティック!!」

ロイスの主張と共にフィルムが回る音がし、照明と音楽が変わる。


♪シネマファンタスティック

今回随一のミュージカルナンバーと言っても過言ではない曲。
フーレイ・フォー・ハリウッドを彷彿とさせるような映画賛歌。
とにかく、歌はもちろん、周りもみんな動くので目が足りない!!

ロイス「♪シネマシネマシネマ 新しい世界
     シネマシネマシネマ 新しい力
     映画スターになれたら」
ワンペア「♪映画スターになれたら」
ロイス「♪明日から君は」
三人「♪億万長者」

ロイス「ああ人生は」
ワンペア「♪人生は」
三人「♪シネマファンタスティック」

メインパートはロイス、そしてコーラスにワンペア。
この三人に代わる代わるいろんな人が絡んでいき、周辺もそれに合わせて動く。
まず下手側でラッシー先生を加えた四人で並び、踊る。

一方、上手のソファ周りに集まったシアターメンバー。
同じタイミングで長ソファに座ったサジータが隣に座らせた新次郎とラチェットに自分の主張を説明。
けれど、すぐにジェミニを引っ張ろうとするダイアナの反対側に立ち、負けじと引っ張る。
間になってしまったジェミニを心配して新次郎や昴がなだめようとしても状況は変わらず。
リカは楽しそうな音楽に気持ちが乗ってきたのか、笑顔でノリノリ。
そんな状況を把握しようとソファに座ったまま全体を見渡すラチェット。

壇上にはさまざまな映画スターに扮したダンサーさん6名が登場し、華やかな映画の世界を表現。
今回、ダンサーさんはずっと壇上〜階段で踊っていました。
(皆さん、それぞれ実在したスターの役を演じていたそうです。私、このあたりの知識が疎くてジーン・ケリーぐらいしかわかりませんでした…)

そんな楽しげなリカに目をつけ、指でこちらに来いと合図するロイス。
勢いよく返事をしたリカはロイスのそばへ。
その後ろでは、ダイアナの手を振りほどくことに成功したサジータがジェミニを壇上へエスコートし、映画の世界に触れさせる。
(ここから、基本的にサジータはロイスの歌詞や動きに合わせてジェミニを乗せるように行動)
そしてこの状況について話すラッシー先生とラチェット。そして新次郎と昴。
しばらくジェミニをはらはらした様子で見つめていたダイアナですが、やがて憤りを隠さずソファに座り、左右に座った昴や新次郎に自分の主張を伝える。

ロイス「♪若者よ どんなに貧乏でも」
ワンペア「♪みんな貧乏よ」
ロイス「♪顔が良ければ、歌が上手ければ」
ワンペア「♪それでどうなるの」
ロイス「♪チャンスとラッキーがあって」
ワンペア「♪あるかしら」
ロイス「♪映画スターになれたら」
ワンペア「♪映画スターになれたら」
ロイス「♪君は」
ワンペア「♪君は」
ロイス「♪君は」
ワンペア「♪君は」
三人「♪億万長者」

すっかりノリノリのリカ。ぴょんっと跳ねると今度は壇上へ行き、ダンサーさんたちとダンス。
そこにラッシー先生も加わり、4人が銀幕の世界へ。
次にロイスと目が合ったのは昴。
中立的立場にいようとしているように見えていた昴は、とりあえずそのままロイスのもとへ。
その行動に驚いて立ち上がったのはダイアナ。
引き留めようとしますが、タイミングが合わず行ってしまった昴に小さく頭を振って、今度はラチェットの手を取り自分の隣に座ってもらい
新次郎との間に入り、二人に自分の考えを訴える。
それを、うんうんと聞く二人。

ロイス「♪若者よ、どんなに働いても」
ワンペア「♪働くしかないし」
ロイス「♪手にするお金 少ないと嘆く」
ワンペア「♪そう少ないよね」
ロイス「♪豪華客船に乗れない」
ワンペア「♪無理無理」
ロイス「♪若者よ 毎朝鏡を見ろ」
ワンペア「♪見てどうする」
ロイス「♪甘い微笑み」
ワンペア「♪ナルシスト」
ロイス「♪誘惑の瞳 映画は君を待ってる!」
ワンペア「♪本当に?」

サジータにエスコートされていたジェミニが舞台に戻ってきたタイミングを逃さず、再びダイアナがジェミニを奪還しようと腕を引き、また引っ張り合いに。
それを止めようとするラチェットと新次郎ですが、ロイス、サジータ、プラムがするりとダイアナの手からジェミニをスポットの当たる場所へと誘導する

三人「♪ああ シネマファンタスティック
    ああ 君こそスター」
ロイス「♪そこに立てと監督が命じると」
杏里「♪ライト照らし、衣装とメイク」
プラム「♪みんなで」
三人「♪スターに仕上げる」

三人「♪銀幕に君の姿が映る 熱狂の拍手」
杏里「♪しびれる客席」
ロイス「♪明日君は巴里に遊ぶ」

ここでダンスタイムを兼ねた長めの間奏に。
昴を含む映画チームは下手で群舞。センターではロイスとワンペアが踊り
上手に残るは三人。新次郎はもともと映画に好意的なので、階段に広がる映画の世界に目を輝かせますが、それを止めるダイアナ。
ラチェットも決して否定的ではないため、実質事態を止めようと躍起になってるのはダイアナだけに。
その勢いのままロイスと踊るジェミニを奪還するべく歩を進めようとするダイアナの肩に手を置き、とりあえず落ち着かせようと座らせる新次郎。

けれどその前に下手で踊っていたサジータ、ラッシー先生、昴、リカがステップと共にやってきて
昴がラチェットを、サジータが新次郎を、リカがダイアナを映画の世界へ誘う。
仲間の手を取る二人に対し、頑なにソファから立ち上がらないダイアナ。
そして下手にいるジェミニも、すっかり映画の華やかさに心惹かれている模様。

三人「♪シネマシネマシネマ 新しい世界
    シネマシネマシネマ 新しい力」
ロイス「♪映画スターになれたら」
ワンペア「♪映画スターになれたら」
ロイス「♪明日から君は」
三人「♪億万長者」

とうとう一人になってしまったダイアナは、センターへ逃げ、頭を抱える。
(この間に、ダンサーの皆さんはそれぞれポーズを決めてから舞台奥へはける。最後の紳士淑女のペアのリフトターンが優美で本当に目が足りない)

ロイス「ああ人生は」
ワンペア「♪人生は」
三人「♪シネマファンタスティック」

ロイス「ああ人生は」
ワンペア「♪ああ人生は」
ロイス「ああ人生は」
ワンペア「♪ああ人生は」
三人「♪シネマファンタスティック! ヤー!!」

最後はくるくると全員で踊りながら立ち位置を変え
壇上センターにジェミニ、それを囲むワンペア、ロイス。
下手で昴、ラッシー先生、リカ、サジータがポーズ。
落胆した様子でソファに座るダイアナ。
長ソファに一人分間を空けて腰かけたラチェットと新次郎はとにかく事態を見守るようにステージ上を見つめる。

曲が終わると同時に「みなさん!しっかりしてくださいよ〜!」というダイアナの叫びがようやく耳に届き
ちょっとばつが悪そうに我に返るワンペア。
昴にはラッシー先生が、リカにはサジータが話しかけフォロー。
そしてジェミニはすっかりノリノリの笑顔。その表情にさらに話を進めようとしたロイスですが、それよりも早くソファから立ち上がったラチェットが冷静に語りかける。

ラチェット「ジェミニを新作の映画に起用したいというお話はわかりました。
      しかし、明日からの撮影というのは無理です。(同じく立ち上がり、頷く新次郎)
      この劇場では明日もいつも通り、ショウの上演がありますし」
サジータ「ジェミニが抜けた穴だったら、みんなで埋めればいいじゃないか」
ダイアナ「埋めるだなんて、そんな簡単に言わないでくださいよ!」

なんとか話をまとめたいサジータの申し出に、目を見開いて食って掛かるダイアナ。
けれどサジータも負けじとこれがどんなに良い話かを主張。

サジータ「これはジェミニにとってもビックチャンスなんだ!
     収入だって、ここで働くより何倍も多く手に入る!」
     ビジネスなんだよ」
ダイアナ「ほぉ〜ら、やっぱりお金のためじゃないですか」

二人のやりとりを当人であるジェミニ含め、全員が心配げに見つめていましたが
ダイアナの言葉に、それは言い過ぎよとばかりにラチェットが視線で諌める。
どこまで平行線なやりとりに、イラつきを隠さないサジータ。

サジータ「埒があかないね」
新次郎「ああ、でもだからと言って突然明日からジェミニが舞台に立たないなんて、やっぱり困るよ」

そこには思うところがあるのか、新次郎の言葉に目線は合わせず沈黙で答えるサジータ。

ラチェット「とにかく、今はオーナーが留守です。
      今日のところは、どうぞお引き取りを」

なんとかこの場を収めようとするラチェットの言葉を「ちょっと待った!話は全部聞かせてもらったよ」と止めたのは、そのオーナー。
下手奥から登場したサニーを、全員がそれぞれの期待を込めて見つめる。
(ロイスは下手でラッシー先生にあれが誰かを尋ねている)

リカ「オーナーが帰ってきたぞ〜!
   (サニーの顔を覗き込んで)あれ?顔色が変だぞ。お金でも落としたのかー?」

リカにしてみれば単なるたとえ話なのですが、本気で洒落にならない状況のサニーはその場に崩れ落ちてしまう。
オーナーのいつもならあり得ない反応に驚き、慌てて駆け寄る面々。
ラチェットも駆け寄り「サニー、しっかりして」とその手を取って立たせると「ラチェット……」と勝手に良い声を出すサニーさん(笑)
それで何とか気を取り直したサニーはロイスの前へ。

サニー「ミス・ロイス・ハートとおっしゃいましたね」
ロイス「ロイッス!」

親指を立ててグーのポーズをとるロイスに、サニーも同じように答えて、先に進む。
ここのポーズ、日替わりでした(笑)
30日昼・いわゆるアイーンのポーズ
30日夜・いわゆるキャイーンのポーズ
31日昼・両手を挙げて右足も上げて鳥の威嚇のようなポーズ

サニー「この件につきましては、明日の朝必ずお返事させてもらいます」
ラチェット「サニー!?」
サニー「ですから!今日のところは、これで」

サニーの口から出た思わぬ言葉に、ラチェットの驚きの声が響きますが今更どうすることもできずそのままロイスの返事を待つ。
真摯に対応するサニーに、ロイスも納得する。

ロイス「いいだろう。良い返事を期待している。行こう」

念押しのためサニーの目をもう一度見て、ラッシー先生とサジータを連れて下手奥へ去るロイス。

ジェミニ「サジータさん…!
     (ため息を一つついて)突然のことで、ボクには何が何だか…」
ダイアナ「ジェミニさんは考えることないです!
     (笑顔でジェミニの手を取り)明日のショウも、一緒にがんばりましょう」
昴「サジータの言うことも一理ある」
ダイアナ「え?」

突然降ってきた声に、驚いて振り向くとサジータ達が去って行った方向を見つめていた昴が振り返りダイアナを中心に語り掛ける。

昴「綺麗事だけではこの世の中生きてはいけない。
  金は、人生において重要なファクターの一つだ」

それだけ告げて、下手奥へと去っていく昴。

ジェミニ「昴さん…!?」
ダイアナ「私は…私は……間違ったことなんか言ってません!」
ジェミニ「ダイアナさん!」

震えながらも、そう叫んで下手へと走り去るダイアナ。
どちらも誰も追うことができず「あぁ〜もう〜〜…」と途方に暮れるジェミニに、
それまでマイペースに忘れ去られてたお茶を飲んでいたリカが明るくワゴンの上に置いてあったチーズタルトの箱を手に駆け寄る。

リカ「ほら、ジェミニ元気だせ!タルト食べるか?」
サニー「リカ、ジェミニくんのこと頼んだよ」
リカ「はい!」

サニーに頼まれたリカは、そのままジェミニの手を取って元気よく上手へ。
そんな周りの様子を見つつ、ワンペアの二人もワゴンを片づけるために上手へ。
三人になった舞台上ではサニーが「大河くん、ラチェットくん、ちょっと…」と小さく手招き。

大河「どうされたんですか?」
ラチェット「サニー、何があったの?」
サニー「実は………かくかくしかじか」
ラチェット・新次郎「破産寸前!?!?」

下手で身を縮めて事情を説明したサニーさんですが、二人の声は驚きのあまり大きく…
ワゴンを片づけて、聞き耳を立てるためにひそかに上手に現れたワンペアに耳にも届いてしまい…

プラム「破産………!?!?」
杏里 「破産寸前…!?!?」

実際は同時の言葉ですが、近くで見たときにプラムが破産だけで口が止まっていたので。
ショックのまま天を仰ぐ二人。クラシックの「運命」が響く中、暗転。

シアターに思わぬ暗雲が立ち込める中、一方夜の紐育の街はいつも通り。
オーバー・ザ・レインボウのBGMが響く中、明るい笑い声が三人分。
1セットのテーブルとイス、とオープンテラスに見立てられた壇上に舞台奥から現れたのは昴と夏服のレニと織姫!
(レニの手には紐育の地図が握られていました)

昴「覚えていないな。僕がラチェットに?そんな事言ったかな」
織姫「言ったでーす!私の記憶力はパないですよ、パないでーす!」
レニ「言われてみれば、そんなこともあったね」

和やかな雰囲気の中、椅子に腰かけダンサーさん扮するウエイトレスに昴はコーヒー、
レニと織姫は紅茶をオーダー。
(30日昼は織姫のマイクが不調で声が届きにくかったですが、それでも響く織姫の声量)

昴「懐かしいな、欧州星組か…あの頃があったから、今の僕がある」
織姫「右に同じ。わたしたちもそうでーす!」
レニ「織姫は昔からなんっにも変わってないけどね」
織姫「(思わず立ち上がり)レニ!!失礼ですねー!変わったでーす!!
   …(目を泳がせてゆっくりと座りなおす)…どこかが…」

もう、相変わらずの織姫とレニのやり取りに、笑顔の昴を見ているだけで謎の感動が…
そういえば、前回二人が紐育に来た時は到着からの登場でしたが、今回はするっと登場してきましたね。
ここで壇上の照明が落ちて談笑する三人は背景に。

ストーリーはステージへと変わり、下手から上体をそらし、お腹に手をそえる双葉さんと、相変わらずの成金歩きの武田が登場。

双葉「あ〜〜食べた食べた、もう食べらんない!」
武田「あんた、人の金だからって一流ホテルのはしごはねぇだろ」
双葉「(センターで立ち止まり)それよりも、本当なのか?
   ガッツとかいう科学者が発明した、その〜…」
武田「シャドウストライカー」
双葉「そう、そのシャドウストライカー!
   …どうも信じられんなぁ〜そいつを使うと、一人の人間が二人になるだなんて」

普通の声で話す双葉さんに、大慌てで駆け寄り、人差し指を口元に充てて「静かに!誰かに聞かれたらどうするんだ!」と制する。
そこへ、上手からところどころが汚れた白衣を羽織ったガッツが現れるのですが
レンズやレバー式のハンドルが付いた大きな正方形の箱のようなを抱えています。

ガッツ「誰かに聞かれても別に問題はない」
武田「おい、隠せ隠せ!」
ガッツ「大丈夫だ、凡人には決して真似出来ない発明品なのだ」
双葉「もしやこれが、シャドウストライカー!?」(近づき、興味津々に目を輝かせる)
ガッツ「こいつを使うと人間の影が切り取られ
    そいつがもう一人の自分になるのだ」
双葉「ほぉ〜!お?(首をかしげる)影が、もう一人の自分に?」
ガッツ「説明してやろう!」

嬉々として双葉さんの手をつかみ、上手側の階段に向かうガッツ。
もちろん、武田もそれについていきます。
やっぱり科学者は研究内容について語るときはイキイキするものなのですね。

ここで照明が入れ替わり、再びオープンテラスへ。
運ばれてきた飲み物を手にさらに話は盛り上がってる様子。

昴「…とにかく、また会えて嬉しいよ」
レニ「だってラチェットがステージに立つって言うんだもの」
織姫「見逃すワケにはいかないでーす!」
昴「せっかく来たんだ、ラチェットだけでなく
  ぜひ、スターファイブのこともじっくり見てってくれ。
  星組の先輩として。ぜひ、アドバイスとサポートを」
レニ「アドバイスだなんて…」
織姫「任せるでーーす!!史上最強のサポートを、見せつけてやるでーす!!」

昴さんが愛おしげにスターファイブを語ってる姿に謎の感動が…!
昴の言葉に、レニは謙遜して照れるだけですが、さすが織姫はノリにのって立ち上がり、なぜか準備体操(笑)
ここで暗転…なのですが、構わず動き続ける織姫にひとしきり微笑んでから座らせるレニ。

初日はそこまでだったのですがだんだんエスカレートしていき(笑)
30日昼は初日より長めに体操する織姫でした
夜は夜で、さらに長くなってました。
31日昼はとうとう織姫の勢いに押されて、昴も立ち上がって一緒に体操(笑)
立ち上がらなかったレニに止められて、地図に目を向けていました。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:47:02 [ノートメニュー]
Re: 紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
第一幕その3

その間に再び舞台上に照明が入り武田、双葉さん、ガッツの話へ。
説明をしていたようですが、双葉さんはピンと来てないようで「呑み込みが悪すぎる!!」と立ち上がるガッツ。

ガッツ「百聞は一見に如かずだ。やってみせよう(舞台のセンターに向かう)
    原理はキャメラと同じだ。
    まずはこいつで対象となる人間を写すんだ」

膝をついて、撮影する姿勢になったガッツに、察した双葉さんはによによ笑いながらもちゃっかりポーズ(笑)
撮られ待ちの姿勢になったところで武田の声が響く。

武田「こらーー!!!
   貴重な発明を無駄遣いしてんじゃねぇよ!
   こんな奴撮ったってな、一銭にもなりゃしねぇんだからよ!行くぞ!」
双葉「何だと!」
ガッツ「別に私は誰でも構わんぞ。早く撮らせろ!」
武田「ダメ!!絶対ダメ、こいつだけは絶対に駄目!!」
ガッツ「……ちぇー」

小石を蹴るような動きをしてすねるガッツ。
双葉さんも面白くなさそうですが、武田のキッパリとした主張もわかる気がします。
双葉さんが二人になったら…と考えると(笑)

ちなみに、この間もオープンテラスでは時間が進んでいて、レニが地図を広げて昴になにやら相談。
けれど、もっと詳しく聞くためにウエイトレスを呼び止めて、立ち上がり地図を見せて説明するレニ…という具合でした。
織姫は、優雅にティータイムを楽しんでいましたね。

武田「こんなところで遊んでる場合じゃねぇぞ。
   金儲け金儲け〜!!」

気を取り直して成金歩きで上手へと去る武田。それににやにや笑い声をあげながらついていくガッツ。

双葉「金儲け金儲けって…あれで本当に金儲けなんて…」

怪訝そうな双葉さん。そのままついて行く気になれなかったのかその場で止まっていると街の喧騒の中に見知った声を聞きつけ、とっさに壁にへばりついて隠れる(笑)
客席上手通路から現れたのは、ステップを踏むように歩く笑顔のリカと、対照的に口をとがらせてとぼとぼと歩くジェミニ。
二人とも、シアターの外だからマントと帽子をそれぞれつけています。

リカ「ジェミニ、まだげんきでないのか〜?」
ジェミニ「だって…なんだかボクのせいでサジータさんとダイアナさんが喧嘩したみたいじゃないか…それに昴さんも」
リカ「ジェミニのせいじゃないだろ、お金だろ」

おお、今回はリカが冷静だ。
リカが舞台に到着したところで、下手客席通路からプラムと杏里も登場し舞台へ…ですが、プラムは不自然な小走りでずっと何かを口ずさんでおり、杏里はそれを心配してついて行ってるという様子。

リカ「あ!プラム、あんりー!!…あれ?」
ジェミニ「プラムさん?」

先に近づいたリカには気づかず、あとから来たジェミニと正面から軽くぶつかったところでようやく二人の存在に気づいて立ち止まるプラム。
ただならぬ様子に、ジェミニが「何をぶつぶつ言ってるんですか?」と先を促すと

プラム「は、破産よ破産!サニーサイドが破産したのよ!!」
ジェミニ「破産!?」
杏里「いや〜でも寸前って言ってたから、まだそうと決まったわけじゃ…」

なるほど、この対応の差が先ほどの聞き耳の差に…そして、当然壁にへばりついてる双葉さんの耳にもこの会話は届いており、そのままの姿勢で耳をダンボにする双葉さん。

プラム「なに呑気なこと言ってるのよ杏里!もうお終いなのよ!?
    サニーサイドも、リトルリップシアターも全部!もう全部よ!!?
    全部全部全部全部全部ーー!!(なだめようとする三人を叫びながら回って遠ざけさせる)
    (はっと天を仰ぎ)あのタイタニック号のように、不況と言う名の波に飲み込まれてしまうのよ……」
杏里「プラム……」

気づかわしげにプラムの背後に回った杏里と、絶妙なタイミングで映画「タイタニック」の有名なポーズになり、なんとなくあのフレーズをハミングするプラム(笑)
照明でも強調するので、シリアスなのに思わず笑っちゃいました(笑)
そして、次の瞬間そのまま崩れるプラム

杏里「ご、ごめんなさい!プラム、気が動転してるだけなの!
   さぁ行きましょプラム〜!」

怪訝そうなジェミニとリカに取り繕い、杏里が強制的にプラムを下手へ連れていく。
そのまま遠ざかっていく二人に、青ざめるジェミニ。

ジェミニ「大変だ……どうしよう…!?」
リカ「なにがたいへんなんだ?」
ジェミニ「だから、お金が無くなっちゃって、リトルリップシアターが無くなっちゃうかもしれないんだ!」
リカ「ええっ!?」

ジェミニの明朗な説明に、リカも事の重大さを理解し驚きから「んとんとんと…」と頭を抱えて一生懸命考えて結論を口にする。

リカ「あ!じゃあジェミニが映画に出ればいい!」
ジェミニ「え?」
リカ「だって、ジェミニが映画に出たらお金い〜〜っぱいくれるって、あのブルドーザーが言ってたぞ!」
ジェミニ「プロデューサーね。
     でもさ、ボクが映画の撮影をしている間、舞台はどうする?」
リカ「あ…」
ジェミニ「ボクは一人しかいないんだもん
     あ〜〜どうしたらいいんだろう〜〜…!!」

二人で自分のこめかみを何度も小突き、何とかいい考えを捻り出そうとする

リカ「(はっとなり)じゃあ、ジェミニが二人いればいいのにな!」

思ったことをすぐ口にするリカに、ジェミニも一度は「な!」と同意するものの、それが不可能なのは重々承知で
「もう無理言わないでよ〜」と笑顔でリカの手に肩を置く。
しかし、今回は絵空事ですまない…と怪しい笑みを浮かべて双葉さんが忍び寄り、リカとジェミニの間にぬっと顔を出す。

双葉「あっはははは…(突然現れた双葉さんに思わず後ずさる二人)
   その願い、私が叶えてしんぜよう!」
リカ「ホントか!?」

突然降ってわいた可能性に、食いつく二人。双葉さんがしゃがんで内緒話モードになったで、二人も一緒になってかがむ。
ここで舞台の照明は三度オープンテラスへ。
ウエイトレスから詳しい話を聞いたレニが、それを昴や織姫に説明をし、地図をたたみ最後にまたお茶を楽しんでいるところから。

レニ「話は尽きないけど、そろそろお開きにする?」
昴「そうだな」
織姫「そうですねー」

三人がそれぞれに立ち上がると昴が「ごちそうさま」とウエイトレスに声をかけて、ポケットから代金を取り出し、テーブルに置く。
レニも「ごちそうさま、ありがとう」とウエイトレスに地図を軽く見せて歩き出す。
そして、織姫が内緒話の三人に気づき…
(同じタイミングで双葉さんの話を聞いたリカとジェミニが驚きにのけ反り、さらに話を詳しく聞くために距離を詰めていました)

織姫「ん?あれに見えるは、ジェミニさんとリカさんじゃないですかー?」
昴「本当だ…それに、双葉さんまで」

昴が声を上げると、舞台上の三人が立ち上がり、照明が入る。
これで、二組とも近い場にいることに。

ジェミニ・リカ「シャドウストライカー!?」
双葉「そう!面白そうだろ?(興奮した様子で頷く二人)
   善は急げだ、レッツらゴー!」

ノリノリの双葉さんを先頭に、大はしゃぎで上手へと去っていくジェミニとリカ。
その背中を目で追いながら、階段を下りてくる元欧州の三人。

レニ「こんな遅くに何してるんだろう?」
織姫「怪しいですね〜!…つけますか!
   尾行びこびこ!しちゃいますか!!」

手をグーにして右手を掲げ、その肘を支えるように左手を当てる織姫。
一見すると蛇の頭を連想させるような印象を受けるポーズですが…正解はここでは明かされず。
まぁでも、正解というよりは雰囲気で察する感じですが。
織姫の動きに笑みを浮かべる昴とレニですが昴の口から出たのは「いや、よそう」と制止の言葉。

昴「劇場を一歩出たら、プライベートだ」
織姫「えぇ〜〜気ーになーるでーーす!」

欽ちゃん走りのような動きで昴の周りをまわり不満を口にする織姫ですが「織姫」とレニにゆっくりと名前を呼ばれ
しぶしぶ承諾する織姫。

織姫「ちぇっ(右足で小石を蹴るような動き)わかったでーす」
昴「行こう」
レニ「ねぇねぇ織姫、ところで…びこびこってなに?」

レニ、気にするところそこ!?(笑)
でも、言われて立ち止まった織姫は「ああ…」と少し考えてから笑顔で耳打ち。
聞いたレニが驚きで表情が止まったため、事の成り行きを見ていた昴も織姫を見つめる。
そんな昴に織姫も耳打ちしようと……みせかけて下手へと先に去ってしまいました(笑)
思わぬフェイントを食らった昴さん、固まってたレニも動き出したのですが

レニ「織姫、もう少し具体的に…」

昴には触れず、織姫を追って下手へ(笑)

昴「……いったい何なんだ?」

置いてかれた昴さん、足早にその後を追いかけて行きました(笑)
ここも、微妙な日替わりで

30日昼はレニも昴にフェイントをかけてから去って行きました(笑…セリフとしての変化は無しです)

30日夜
レニ「えぇ?…も、もう少し具体的に…」
昴「……教えてはくれないのか?」

31日昼
レニ「え?……織姫、もうちょっと具体的に…」
昴「……教えてはもらえないのか」

昴さんが置いて行かれるのって珍しいですね!(笑)
この二人が相手だからでしょうか。

舞台に誰もいなくなったところで、場面は変わりガッツの研究所へやってきたジェミニたち。
上手奥からぞろぞろと現れ、ジェミニをシャドウストライカーで撮影するためにわたわた。
ガッツの指示で階段の上でポーズをとるジェミニ。
そのガッツの周りをリカが興味深げにくるくる回っていたのですが、撮影の邪魔だったのか「ハウス!」とリカを座らせてました(笑…リカも「わん!」と素直に反応)

ガッツ「じゃあいきますよ。3、2、1、ガッツ」

カウントと共にカシャッと機械音がしてシャッターが切られる。
上手に移動したガッツがハンドルを回し、武田が機械から出てくる黒い布のようなものを引っ張り出す。
その間もジェミニはポーズをとったままだったのですが「もう動いてもいいですか〜?」と尋ね、ガッツに「どうぞ」とOKをもらってリカと共に結果を見るために武田のそばへ。

武田「よーし、できたぞ〜!」
ジェミニ「え〜これがボクの影?」
ガッツ「そう、まさしくシャドウ。そいつがもう一人のあなたになる」
ジェミニ「真っ黒けのぺらっぺらだけど……」

撮ってもらったはいいものの、結果にどうしても疑わしい声色になるジェミニ。
(ちなみに、影の形は武道館2で初出しされた立ち絵でした)
けど、リカは影をつかむと「なんかわかんないけど、すっごいぞーー!!」と大はしゃぎ

リカ「なぁジェミニ!これで映画に出れるぞ!
   早くブルドーザーに言いにいかないと!」
ジェミニ「えぇ!?今から?(うん!と頷くリカ)
     ああ、でもそうだね!リトルリップシアターの一大事だもんね!
     ボク撮影所に行ってくるーー!!」

ジェミニも善は急げとばかりに下手へと駆け出す。
それを見送る四人…けれど、このメンバーらしいなと思ったのは誰一人「その後」を聞く前に行動していること。

リカ「がんばれジェミニー!!
   (ジェミニを見送った後に影を広げ)あれ?
   ベロ、この真っ黒けどうすればいいんだ?」
武田「お湯をかけて三分待て!」
リカ「お湯?」
ガッツ「そうすれば、だんだんだんだん膨らんで、色がついて…むふふふふ!」

自分の研究結果に一人怪しく笑うガッツ。
そんなガッツにびくっとなりるリカ。
(ちなみに、双葉さんはずっと事の動きに合わせてセリフは無くとも動き続けてました。)

リカ「うわっなんだこいつ怪しいぞ!
   悪いやつか?」(条件反射で影を肩にかけ、空いた手を金の銃に手を伸ばす)
双葉「あーリカ!!落ち着け…まずは帰ってお湯を沸かそう。
   試してみないことには、そいつが悪いやつかどうかわからんだろ?」
リカ「そうか…そうだな。
   でも本当に悪いやつだったら、今度こそ撃つ!!」
   
双葉さんの説得に納得したリカは、頷きつつも結局は銃を抜いてガッツに宣戦布告。
けど、天才の独特な考え故かガッツは自分に向けられてる銃口にひるむことなく、ポンッと軽い効果音と共に人差し指をそれにつっこむ(笑)
さすがのリカも「うお?」と驚きの顔になったところで暗転。
今回の紐育、こういう細々したギャグが多い気がします(笑)

ここで暗転し、ゲーム中でも使われたBGMが1フレーズ流れ、鶏の鳴き声が。
再び照明が入るとそこは翌朝のリトルリップシアターのステージ。
「いつも心にサンシャイン」が響く中照明が入ると、壇上には私服のスターファイブが勢ぞろい!
曲に合わせて踊るのですが……ジェミニの動きが明らかに違う!!

柔らかさが一切ない、杓子定規なぎこちない動きで、まるでロボットのよう。
けれど曲は止まらず、両袖から黒のタンクトップにズボンというシンプルな格好のダンサーさんも登場。

リカがジェミニとニコニコ目を合わせるなか、歌声ににも抑揚がないジェミニに、隣のサジータや
ダイアナ、昴も動きは止めずとも怪訝の目を目を向けながらの歌い踊る。
このまま進めるのか?と思ったところで「ストップ!!ストーーーーップ!!」と大声が。

声の勢いのまま下手から織姫が怒りの形相で乱入。
(30日昼はここでもまだマイクが不調だったのでレニが代わりに「ストップ」と短く告げてフォローしてました。
 それ以外の日は、織姫の声量に耳をふさぎながら登場)

織姫「ダメです!ダメです!ぜんっぜんダメダメでーーす!!
   ジェミニさん!目が死んでまーす!
   ウロコでーーす!!」
レニ「それを言うなら目がうつろでしょ」
織姫「そうじゃなくて、ほら、ええと〜…」
昴「…死んだ魚の目?」
織姫「そう!それでーーす!!魚の目(うおのめ)でーーす!!」
昴「それは違うぞ…」

さすがの織姫(笑)
ですが、ジェミニがおかしいというのは全員同意見だったようで、そのままダンサーさんを含めジェミニの様子を伺う。
実際、当人は織姫の声を間近で聞いているのに、全く気に留めてない様子。
そこへ、新次郎とプラム、杏里が上手から駆け込んできて

新次郎「どうしたんですか皆さん、リハーサルを途中で止めるなんて…」
ダイアナ「ジェミニさん、今朝からちょっと様子がおかしいんです…」
新次郎「おかしいって?」
昴「まるでロボットのような動きだ」
サジータ「ふざけてるのか、ジェミニ?」
リカ「ふざけてない、ふざけてないって!ジェミニはいつもどーりだぞ!」

ジェミニを階段中央へ連れて行き、必死にごまかそうとするのは、事情を知っているリカ。
けれどその様子のおかしいジェミニは両側から気づかわしげに見つめてくるワンペアにも構わず

ジェミニ「ジェミニ、イツモ通リ。
     猛暑ハ、モウショ・ウガナイ。ナンチテナンチテー」

と、硬い動きと声でダジャレを(笑)
けど、それを聞いたプラムと杏里は声をそろえて「いつもどおりだわ」と納得する(笑)
さすがに、それには全員コケる。

新次郎「いや!おかしいでしょ!
    まるで、心ここにあらずって感じだ。
    (ジェミニに近づき、額に手を伸ばす)熱でもあるのかい?」
昴「医者を呼ぼう」
ダイアナ「それがいいと思います」
サジータ「まずは医務室へ。プラムと杏里はサニーとラチェットを呼んでくれ」
杏里「わ、わかりました!」

プラムも頷き動き出そうとする面々。
(この間に、ダンサーの半数がリハーサルにならないから、と下手へと去る)
その間を誤魔化そうと誤魔化そうとちょこまか動いていたリカですが

リカ「あぁぁ〜〜〜もう!ごーめーんーなーさーいーー!!」

あっさり陥落(笑)
がっくりと頭を下げて謝る姿に、全員が「はぁ?」と疑問の声が上がる中、舞台の照明が落ちて
一生懸命説明をするリカの周りに集まる面々が背景に。
そして、上手からスポットを浴びて平泳ぎのような動きをしながら双葉さんが登場(笑)

双葉「し〜らないんだ、知らなんだ〜♪
   (スキップからの客席に呼びかけようとして立ち止まるも、自分の位置を確認して歩く)
   センターセンターっと…やっほー!(客席がやまびこする。初日はさすがに戸惑って無かったですが)
   私はなんにも知らないんんだ〜♪」

そのまま、下手へと再びスキップで去る双葉さん…完璧にトラブルメーカーですね(笑…30日はやまびこに「ありがとー」とお礼。31日昼は「完璧でーす」とちょっと織姫のマネがはいってました)
そして、双葉さんが去ると同時にリカの説明が終わったため、全員が声をそろえて「シャドウストライカー!?」と叫ぶ。

昴「それで、ジェミニが二人に…?」
リカ「うん…」

全員がにわかには信じられない様子で困惑している中、壇上に移動したジェミニはダンサーさんたちにしげしげと見られていたのですがそんなことはお構いなしに

ジェミニ「飲茶ヲ食ベルノハ、モウ、ヤムチャツテ。ナンチテナンチテー」

相変わらずのギャグを(笑)
ですが、そんなジェミニの様子にダイアナは頭を抱える

ダイアナ「ああああわたしのせいです〜…!わたしがに映画になんか出演しちゃダメだなんて言ったから…!」
サジータ「いや、元はと言えばあたしの責任だ」(そんなことないとサジータに首を振るダイアナ)
昴「(ジェミニを見つめながら)ゆうべ見かけたときに、やはり尾行をしておくべきだったな…」
リカ「ごめんなさーい…」

しょんぼりするリカの肩に手を置いて慰める昴。
その間に、ジェミニは階段を下りて下手へ。それをまじまじと眺めるレニ。
汗をぬぐう動きも、階段を下りる動きもとにかく硬い。
織姫はそんな二人の様子を階段から見つめています。

ダイアナ「一人のジェミニさんが二人に分かれたら
     一方は、心を失ったようになってしまった…
     じゃあ、もう一方のジェミニさんは一体どうなっているのかしら?」
サジータ「早くもう一人のジェミニを迎えに行こう」
昴「ああ」

ジェミニを心配する一心で撮影所に向かおうとする星組四人ですが、それを「待ってください!」と止めたのは新次郎。

新次郎「皆さんはもうすぐ、ショウが始まる時間です」
昴「だが、ジェミニの出番はどうする?一曲でも曲を抜かしたら、あとの段取りが全て崩れてしまうんだぞ」
新次郎「ジェミニの抜けた穴は……」
織姫「埋めるでーーす!」

どうしたものか困り顔の新次郎たちの耳に届いたのは、自信たっぷりな織姫の声。
全員がそこに注目する中、織姫は笑顔でジェミニの様子をずっと見ていたレニに素早く近づき、肩をつかんで一緒に前へ。

織姫「わたしたちに、まかせなさーーい!」
昴「織姫…」

笑顔で頷く織姫に、新次郎も笑顔で「ぜひ、お願いします!」と頭を下げる。
そんな新次郎の前に織姫に背中を押されたレニが答える。

レニ「ボクたちで、お役に立つなら…」
昴「レニ…」
織姫「(笑顔で階段中央へ駆け)今こそ史上最強のサポートを、見せつけるときでーーす!!」

織姫の力強さに、不安げだった面々の表情も明るくなる。まさに太陽の娘!
(けど、この間ジェミニはずっと振付のチェックをしているようで、一切話題には触れてきませんでした)
さらに、プラムと杏里にも目をつけ。

織姫「そこの二人!そこの二人も、手伝うがいいでーす」
杏里「わ、わたしたちが!?」
プラム「いや、でも〜…」
新次郎「プラムさん、杏里くん。力を貸してください」

及び腰だった二人ですが、新次郎に言われちゃあ断れない!とプラムが興奮した様子で返事をする

プラム「きゃっふ〜〜ん!その言葉を待ってたわ〜
    タイガー、ここはあたしたちに…ま・か・せ・て」

一方杏里は照れてる様子でしたが、ノリのまま新次郎に迫るプラムに慌てて近づく。
ここのプラムさん、お色気満点で「ま・か・せ・て」に合わせて新次郎の顎に手を添えて至近距離で投げキッスを飛ばしたり
鼻の頭をツンとつついたり、とにかく近い(笑)

そして、ノリノリのまま杏里の手を引いて下手へダッシュ!
その様子に、残っていたダンサーさんも下手へとはけていく。
「レニ、私たちも行くでーーす!」と織姫もレニの手をとって後に続く。
これでシアターの方は大丈夫、となったところでリカが新次郎に近づき、その腕を取って尋ねる。

リカ「なぁ、しんじろー、本物のジェミニはいまどうなってるんだ?」
新次郎「うん……」(何とも言えず、黙る新次郎)
昴「つくづく、ゆうべの自分の判断を悔やむよ…」
ダイアナ「過去の弁明は、その過失を目立たせるだけと言います…
     もう私は何も言いません。ただ、ジェミニさんの無事を祈るだけ…」

隣に立つジェミニに、十字を切って祈りをささげるダイアナ。
けれど、当のジェミニはやっぱり事態にお構いに無しに、何かを思いつき、一人小さく噴き出して首を横に振っていました。
…あれは、何か妄想してるような気がする(笑)

いま一番動ける新次郎が「とにかく、撮影所に行ってきます!」と上手へ駆け出そうとするのを、呼び止めるサジータ

サジータ「ミス・ロイス・ハートはたいへんなリアリストだ。
     情で転ぶような相手ではないことを、肝に銘じておいた方が良い」
新次郎「……はい」

神妙な面持ちで頷いた新次郎は、今度こそ上手へと駆け出す。
それを視線で見送ったサジータと昴の後ろ、下手ではリカとダイアナがジェミニの様子を伺っていたのですが…

ジェミニ「ボク今、マスカラ使ッテマスカラーー!!ナンチテナンチテー」

ロボット風なのにドヤ顔で何か言ってきた!!(笑)
さっきの噴き出しはこれを思いついたからか!!(笑)
そんなジェミニに、一つ笑い声をこぼしつつ歩よりその肩をつかむサジータ。

サジータ「こっちのジェミニには、ショウが終わるまで大人しくしてもらわないとな」
リカ「大人しくって?」
ダイアナ「たとえば……椅子に縄でしばりつけておくとか!」
リカ・サジータ「えっ!?」(昴も声は出さないものの、驚きに半歩下がる)

無邪気に言ったダイアナに思わず距離を取り、ジェミニを守るように立つサジータ。
リカが「それはちょっと……」とジェミニと共に先にそそくさと下手へ。

サジータ「ダイアナ……何て言うか、こう…強く、なったよな!」
ダイアナ「強くなりましたか?強くなりましたか!?」
昴「ああ……違う意味でな」

サジータの言葉を褒め言葉として受け取ったダイアナ、なんだかとてつもなく嬉しそうなのですが
昴さんがこちらの気持ちを的確に代弁してくれました(笑)
ここも少しずつ日々変わっていきましたね。

30日夜
サジータ「ダイアナ…何て言うか…強くなったよな!」
ダイアナ「何て言うか、強くなった?強くなったですか!?」(嬉しそう)
昴「強くなった、強くなった……」

31日昼
サジータ「ダイアナ…なんか、こう……怖くなったよな!」
ダイアナ「!?こ、怖い…怖くなったですか?」
昴「大丈夫、怖くないぞ」


基本的に昴さんがフォローするのは変わらずですが(笑)
全員下手へはけると、場面が変わり、何かをを作るような音に、指示を出す声。
同時にスタッフがセットを動かしどこか慌ただしい雰囲気の場所へ。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:48:21 [ノートメニュー]
Re: 紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
第一幕その4

そこへ下手奥から書類を手にしたロイスを先頭にジェミニ、ラッシー先生が登場。

ロイス「イエスタディは、アイム・ソーリー…夜が遅かったものでな。
    しかしYOUが直接ここに来るとは…サプラーーイズ!×3(カケル、スリー)だ」

撮影所の雰囲気に興奮しているジェミニにラッシー先生が相槌を打っていましたが、ロイスの独特の言い回しに首をひねる。
それをフォローするのも、ラッシー先生。

ラッシー「ビックリ仰天、驚いた」
ロイス「てっきりミスターサニーサイドから連絡があるものだとばかり思っていた
    だがそれで正解だ。自分の人生は自分で決めるものだからな。(頷くジェミニ)
    ああ、最初に言っておくがMEは契約内容については依怙贔屓は一切しない。
    スターだろうと、ぽっと出の素人だろうと同じ契約内容にサインをしてもらう。
    そしてもしも、なんらかの都合で撮影に支障をきたし、映画製作に多大なる損害を与えた場合には!
    …違約金を払ってもらう。OK?」
ジェミニ「違約金……」

契約書をまじまじと見ようとかがむジェミニ。
その瞬間、ロイスの表情が変わる。

ロイス「ん?ジェミニ?」
ラッシー「あれ?」
ジェミニ「ロイスさん?」

同じように、ラッシー先生も不思議な顔に。
名前を呼ばれ、耳をそばだてるロイス。

ロイス「声はすれども姿は見えず…ジェミニ?」
ジェミニ「ここです、ここ、ここ。ここにいます。目の前にいますよ?」

笑顔で肩をたたき、不思議そうなジェミニ。
そこまでしてようやく存在を認識できたのか、おどろくロイスとラッシー先生。
二人にとって、ジェミニは突然消えて突然現れたような状態なのでしょうか。
不思議そうにしつつも、気を取り直してラッシー先生が懐から取り出したペンでジェミニに書類にサインを書かせる。

ジェミニ「これでよしっと」
ロイス「(契約成立に笑顔を見せ)じゃあ、早速お手並み拝見と行こうか。
    スタッフ〜〜!」

スタッフの発音は某狩野英孝の発音でお願いします(笑)
その声に呼応して「ロイーッス」と返事をしながら照明、カメラ、音声スタッフが上手から登場(全員ダンサーさん)

ロイス「YOUの一番自信のあるナンバーを見せてくれ」
ジェミニ「はい!」
ラッシー「ジェミニ、街の灯りなんてどうです?」

ラッシー先生の提案に、素直に頷くジェミニ。
おお、その曲は久しぶり…!
一方、呼ばれた映画スタッフは準備しつつもジェミニに対し、いささか怪訝そうな顔をロイスに向ける。
それを頷き一つで制し、カメラテストへ。

ロイス「好きに動いていいぞ」
ジェミニ「はい!…よーし、リトルリップシアターのためにがんばるぞ!
     よろしくお願いします!!」(映画スタッフに頭を下げる)
ロイス「(スタッフに向けて)スタンバイ。
    …アクション!!」

カチンコの音と共に照明が変わり前奏が始まる。
ラッシー先生も上手のスタッフ後ろで見守る中、ジェミニはまずカメラを見て、反対側を見て自分の立ち位置を探す。
やがて、階段のセットにインスピレーションを得て、一つ頷くと階段中央でスタンバイ。

ジェミニ「♪夜が明けると 街はルージュを落とす
      腫れぼったい目で 昨日の夜を 後悔している」

ジェミニの歌声を聴くやいなや、それまで懐疑的だったスタッフの表情が変わり真剣なものへ。
その手ごたえにロイスも笑顔でラッシー先生と頷く。
ジェミニも気持ちが乗ってきたのか、階段を下りて舞台センターで歌い続ける。

そして、ロイスもその映り具合を確認しようとスタッフに合図して自らもファインダーを覗いたとき…またも表情を変える。
今度は驚愕に。
曲がちょうど転調部分にさしかかったところで、ロイスが「ストップ、ストーーップ!!」と叫び照明が戻る。

ロイス「ストップ!!ストップストーーップ!!
    …ジェミニ?どこに行ってしまったんだ?」

ノリノリで歌い続けていたジェミニですが、ロイスの様子や自分を探すために前に出てきたラッシー先生に気づき
え?いますよ?と声は出さずにずっと自分で自分を指さしていたのですが

ロイス「ジェミニ?……おい、ジェミニどこだーーー!!!!?」
ジェミニ「だからここにいますって〜…!」

ロイスに超至近距離で叫ばれ、困惑と怯えが混じった声で必死に主張して、ようやく存在を認識してもらえるジェミニ。
思わずラッシー先生と顔を見合わせるロイス。

ロイス「おかしいな…(ジェミニを全身まじまじと見つめながら周る)YOUは本当に昨日までのジェミニ・サンライズか?」
ジェミニ「もちろんです!」
ロイス「何て言ったらいいんだろう…今日のYOUはとても〜……」
ラッシー「影が、うすい…」
ジェミニ「えっ!?」
ロイス「そう、存在感がナッシング!!」
ジェミニ「存在感が!?」

二人に言われた言葉に、声を大きくして驚くジェミニ。
それは紛れもなくシャドウストライカーの副作用……けど、どうしてそうなったのかわからないジェミニはうろたえるばかり。
一方、そんな出来事があったとは露程も知らないロイスは「これじゃ撮影になんないな…」と呟き、スタッフを上手へと下げさせる。

ロイス「(ジェミニに向かって)明日までに、なんとかしてくるんだ」
ジェミニ「なんとかって、でも…!」
ロイス「なんとかできないようなら…(契約書をジェミニにつきつけ)違約金を払ってもらう」
ジェミニ「そんな…!」

有無を言わさず立ち去ろうとするロイスを追いかけようとするジェミニですが、その前にラッシー先生につかまり

ラッシー「ジェミニ〜〜!私に、恥をかかせないでくださいね。ね!ロイスさ〜〜ん!」

一言釘を刺されて、慌てて下手奥へ去ったロイスを追いかけるラッシー先生。
一人残されてしまったジェミニは「影が……薄い?」と首をかしげるばかり。
(この間、舞台では撮影所のスタッフに扮した本物のスタッフさんが舞台セットを動かして階段の位置を転換中)
そこへ、上手から新次郎が駆けつけるのですが…

新次郎「ジェミニ!」
ジェミニ「あ、新次郎どうしよう〜」
新次郎「ジェミニー!?」

お互いに駆け寄ってるのに、舞台中央ですれ違う二人。

ジェミニ「え?」
新次郎「ジェミニ?どこにいるんだい、ジェミニー!」
ジェミニ「ちょっちょっと!ここ!ここだよ、目の前にいるでしょ!」

必死の声音で、あたりを探していた新次郎の肩をつかみ、目の前に立って存在を主張するジェミニ。
ようやく目が合い、笑顔でポーズを決めるジェミニを、新次郎は正面から見つめ…

新次郎「あ……(一歩引いて全身を見て)…うっすー…」

ロイスやラッシー先生の時とは、比べものにならないショックを受けて、ゴーーンという鈍音と共にその場にくずおれるジェミニ。

新次郎「ジェミニ、どうしてこんなことに…」
ジェミニ「(半泣き状態で)そんな…新次郎にまで見えないなんて……」
新次郎「さ、みんなが心配してる。リトルリップシアターに戻ろう。ね?」

ショックで立ち直れないジェミニの隣に膝をつき、優しく語り掛けて、立ち上がらせる新次郎。
支えられて、ようやく立ち上がったジェミニと共に上手へと進む。

新次郎「いまジェミニの代わりに、みんなが頑張ってくれてるから」
ジェミニ「うう、そうなの〜……」

ここのジェミニの弱弱しい相槌、微妙に変化して行きました(笑)
30日夜は「ホント?申し訳ない〜……」という感じで
31日昼は「ホント?申し訳ないです〜〜……」とより恐縮した感じになっていました。

ここで暗転し、場面はショウ上演中のリトルリップシアターへ。
今までの空気を一変させる勢いのある音楽が流れ、壇上奥からスポットと共に登場したのは
レビュウ衣装の杏里、レニ、織姫、プラム!!

♪Love is

まさかこの曲で来るとは!!しかも、しかも……織姫とレニはグランドレビュウ服!!
今回のブロマイドがモノクロレビュウ服だったので、てっきり着てもそちらかと思っていたので条件反射的に一気にテンションがあがりました。
シルバーの衣装に着替えたダンサーさん6名も登場し、より華やかなナンバーに。

一番はサニーパートをレニと織姫
二番はレニがプラムパート、織姫が杏里パートになり、ワンペアがサニーパートへ。
サビ前のサニーさんのソロパートは一番がレニ、二番は織姫が担当
織姫はアレンジを聞かせて「好きだ好きだ好きだと」を「アモーレ、アモーレ、アモーレミーオ!」に変更

全員「♪Love is all 世界中が
    All is love 優しくなる
    君を抱きしめ 好きだと言おう
    wow wow wow 愛こそすべて
    wow wow wow 愛こそすべて」 

最後は織姫、レニを中心にプラム、杏里、そしてダンサーの皆さんが囲み、センターでポーズ。
拍手に包まれる中、暗転し間髪入れず次の曲へ。

煌びやかだった照明も一変し、ほの暗い、藍の世界へ。
背景に煌々と浮かび上がる満月が印象的な中、白い大きな薄い布をストールのように身にまとったダイアナが下手から
上手から昴が登場。
衣装はお互いにモノクロレビュウアレンジ(ダイアナは後付の白スカート部分とヘアバンドを無しにし、昴は上着と中のベストを無しに)

ダイアナ「♪ああ あああ あああ 月の光が泣いた 私の愛の名残が痛む」
昴「♪ああ あああ あああ 月のしずくが落ちて あなたに愛の希望がともる」

♪月光組曲

歌いながらすれ違い、壇上で立ち位置を反転。
二人の恋歌ですが「愛の花」よりももっと脆く儚く、けどどこか鋭い触れたら壊れてしまうガラス細工のような印象を受けました。

ダイアナ「♪あんなに 深く愛し合った夜を重ねた」
昴「♪あんなに いつも語り合った朝を迎え」
二人「♪別れは突然 嵐のように
    二人を遠くへ引き裂いてゆく」

早替えを終えたダンサーさんたちが、白のロングドレス三人、黒のロングドレス三人に分かれてダンス。
踊りながら二人の布をもって走り去り、最終的には壇上に残った二人と、白と黒のダンサーさん一名ずつの計四名が歌の世界を表現する。

ダイアナ「♪それでも」
昴「♪いつでも」
ダイアナ「♪私は」
昴「♪あなたを 愛してる」
ダイアナ「♪愛してる」

それぞれに白い布、そして黒い布をもって再びステージに現れるダンサーさん。

ダイアナ「♪月の光が」
昴「♪月のしずくが」
ダイアナ「♪泣いた私を」
昴「♪落ちてあなたに」
ダイアナ「♪愛の名残が(昴「♪希望が」)」
(ダンサーさんから一枚の白い布を受け取り、両端をもって、二人でそれを手繰り寄せながらセンターへ)
二人「♪ああ 求めあいながら 今なら再び
    ああ 愛の意味を確かめ合えるから
    あなたを愛してる もう一度だけ
    ああ 月の光に照らされながら」

ダイアナ「♪ああ あああ あああ」
昴「♪ああ あああ あああ」

白と黒の布に包まれた二人。儚い旋律に美しい高音が響く中、静かに幕が下りてショウの、そして一幕の終わり。
演目が無いゆえに、中世的な印象も受ける、本当に心情だけを歌った恋歌と受け止めました。

そんな余韻が残る中、拍手が途切れたタイミングで上手からひょっこり現れたのはプラムと杏里!

プラム・杏里「三分間、ショッピング〜〜!!!」

やってきました恒例の!(笑)
お馴染みの音楽が響く中、ピンクのワゴンを押して幕前センターへやってくる二人。
ちなみに、ピンクのワゴンは今回のチビキャラで彩られてました。

プラム「はーい皆様、お待たせしました〜
    三分間ショッピング〜!のお時間よ〜!」

「グ〜!」は某エドはるみさんのアレです(笑)
「待ってました!」の声がかかる中、早速商品紹介へ。

この紹介品、主に2パターンありました!
まずは初日と30日夜バージョン。
まずはプラムからのおススメ。ワゴンの中から取り出したのは、毎回工夫をこらしてくれている「タオル」

プラム「最初は、こちら!タオルです〜
    一見ブルーで、シンプル(巻き舌気味)なんだけど
    今回のショウのロゴと、ここ見て〜松原秀典先生が描きおろした
    スターファイブのイラストが、緻密に描かれちゃってるのぉ〜!」
杏里「にゃう〜ん!すっごーい!
   ジャガード織りのなせる業ですね。こんな素敵なタオル、使うのがもったいないくらい
   あ、でも…そんな素敵なタオル……お高いんでしょう…?」
プラム?「いえいえ、あなた信じられないんですのよ〜」
杏里「あ、デイヴィー夫人だ」(笑)

声色を変えてのモノマネが!(笑)

プラム「あたくしね、これ驚いちゃったんですの。
    なんと、あなたこれが、まさかあなた信じられないですわよ
    税込で1000円!」

安い!!!!実際、これは本当に安いと思いました!
サクラのタオルは本当に品質が良くて、重宝しています。
「じゃあ、次の商品杏里ちゃんから」とデイヴィー夫人のまま進むプラムです(笑)
続いて杏里がワゴンから取り出したのは「デニムトート」

杏里「次はこちら!これまでも、いろいろなバッグをご紹介してきたんですけれども
   今回は、デニムトート!デニム生地なので丈夫なのはもちろん
   なんとですね、手提げにも、そしてそして
   (中に入っていた長紐を取り出し)肩掛けにもなっちゃう2WAY仕様なんです〜!」
プラム「あ〜ら、あたくしそういうのが大好きなんですのよ〜
    だってね、お買い物に行きますでしょ。
    そうしましたらたくさんお買い物しますわよね。
    そういう時に最初から2個も3個もバッグを持って行けませんでしょ
    そういう時にこのバッグを小さく折りたたんで鞄に忍ばせるなんてこともできますでしょ〜
    素敵よねぇ〜でも、お値段は素敵じゃないんでしょう〜?」
杏里「いえいえ、デイヴィー夫人。おまかせください!
   こちらのデニムトート、なんと税込1500円!!」

これまた、安い!!
ちゃんとマチもあるタイプですし、サブバックに最適です!
そして、最後の商品はプラムから…ということで、デイヴィー夫人じゃなく、素のプラムでショッピング(笑)

プラム「まぁねぇ、今年ももう八か月も過ぎまして。あと四か月しかありませんけれども」
杏里「そうですね」
プラム「まぁ〜いろんなことがありましたけれども、あのねその中であたしね
    最近気になってるラードがあるんですけどね」
杏里「ワードね。それだと脂ぎっちゃうからね」
プラム「みんな、スターって知ってるかなぁ〜?」
杏里「それぐらい知ってるでしょ〜!」
プラム「あたし、昨日皆さんのためにインターネットのヤホーで検索してみたんですけれどね」
杏里「ヤボーでしょ」
プラム「あ、ヤボーか!ヤボーで検索したんですけれどね
    スターと言えば、これ。スターフィベ」
杏里「ファイブねファイブ。FIVEでファイブって読むの」
プラム「(ワゴンからマグカップを取り出し)見てこれ!
    ほら、持ち手のところが5になっちゃってる〜!
    まぁ〜〜〜超絶かわいい雨がっぱ!」
杏里「(杏里もマグカップを手にして)マグカップね!
   それちょっと古いし、いや、新しいのかな?」
プラム「今回の、たかすぎ新作絵柄の…」
杏里「高杉いらないからね」(高杉晋作。維新志士の一人です)
プラム「チビキャラが、これまたきゃわうぃぃ〜〜!」

なぜか声のトーンを落として、震えあがってオバケのフリをするプラム(笑)
「なんか怖い感じになっちゃった…」と律儀にツッコミを入れる杏里、お疲れ様です!

プラム「きゃわいい〜〜きゃわいい〜〜
    きゃわいいのインフレがとまら〜〜い」
杏里「オバケになっちゃって、なんだか震えがとまらな〜〜いみたいになっちゃってるけど…」
プラム「見てこれ、STAR…あ!スターってネジが入ってる!」
杏里「文字ね!ネジだと飲んだ時痛くなっちゃうからね!」
プラム「スターフィベ…略してSF!?」
杏里「そこ略す!?」
プラム「SFの、SFによる、SFのための」
杏里「マグカップ!」
プラム「お値段なんと、税込2000円!!」

最後ももちろん、安い!!!!

プラム「ありがとうございます。
    これらすべて、リトルリップ青年館物販コーナーにてお買い求めいただけます。
    皆様どうぞ…」
杏里「よろしくお願いします!!」

さすが、長年コンビを組んだ漫才芸!!(笑)
続いて、30日昼・31日昼バージョン。

こちらは杏里からでまずは「アルバム」

プラム「あれ?杏里ちゃん、それ今まではブロマイドケースじゃなかった?」
杏里「さっすがプラム!いいところに気づいてくれました〜
   これまでは、ポケットタイプだったんですけど、
杏里「いえいえ、思い出価格で頑張らせてもらいました。今回はなんと
   貼り付けて綴じられるようになってるの〜」
プラム「じゃあさ、ブロマイドはもちろんの事、当日の観劇チケットなんかも一緒に綴じられるのね〜!
    素敵〜〜!!でも…(表紙を指さし)箔押しなんかもしてあるし…きっとお値段は…お高いんでしょう〜?」
杏里「いえいえ。思い出価格で頑張らせていただきました!
   こちら税込なんと……あ、そうそう。スターファイブのオリジナルブロマイドも一枚ついて
   なんと税込、2000円!!」

安い!!!(笑)
「ありがとうございます〜!」とお礼を言って、早速次の商品へ(笑)
続いてワゴンから取り出したのは「ICカードステッカー」
杏里が商品を掲げてる横で、プラムもワゴンから何かを取り出した…と思いきや、ステッカーの貼られた2枚のICカードを目に当てた!(笑)

プラム「ICカードマーン!ICカードマーン!!」

そのネタできたかー!!(笑)
杏里がもとの方の名前もじって「K平さん!?」と声を上げてました(笑)
そしてなおも続けるプラムに「暴走してる〜!」と止めると

プラム「いいんです!似てなくても、やりつづけるんです!!」

と開き直った!!(笑)
ここから、ちゃんとセールスに戻りますよ(笑)

プラム「皆さん、ICカードのICってなんだかご存じかしら?
    あたくしね、昨日皆様のためにインターネットのヤホーで検索してみたんだけど」
杏里「ヤホーじゃなくて、ヤボーでしょ(例の動きをつけて)」
プラム「あ、ヤボーね!ヤボーで検索してみたんですけど
    ICカードっていうのは、ほら、蒸気自動改札機でピッ!ってやるやつあるでしょ」
杏里「ああ、ピッ!ってやるやつね」
プラム「あのピッ!ってやるカードの事を言うのよ〜」
杏里「なるほど〜最近蒸気ってつければなんでもいいみたいになっちゃってるけど〜(笑)
   つまり、そういったカードにつけられるシールってことね〜」
プラム「さすが〜もう、よく気づくんです!(笑)
    あのね、ただし…寝る前に」
杏里「…張る前に、のことかな?」
プラム「カードの発行元の注意書きを、にゅうよーーく、確認してね」
杏里「にゅう、いらないよね」
プラム「もし寝ちゃったら、チョメチョメなこともあるから〜」
杏里「貼っちゃったら、ダメダメ〜の事かな?
   なんかあやしい感じになっちゃってるしね。
   でも、そういう貼るカードが無くても、松原秀典先生のイラストが
   ぎゅぎゅっと詰め込まれてるからこのまま飾っておくのも、いいよね〜
   (頷くプラムに)あ、でも〜…お値段が、気になっちゃうんですけど〜…」
プラム「あ、やっぱり気になっちゃう〜?じゃあ、教えちゃう〜(笑)
    シールが10枚ついちゃう〜!なんと税込2000円!!」

安い!!実質一枚200円!!安い!
しかし、この流れるようなセールス、相変わらずお見事です(笑)
そして本日最後の商品は「ラバーマット」

杏里がワゴンからマットを取り出すと、プラム無言である動きを…(笑)

杏里「52cm×32cmの大判サイズ!」
プラム「スルーかい」(笑)

はい、プラムはボールを脇に抱えたラガーマン(ラグビー選手)の動きをしていました(笑)
30日昼は総スルーでしたが、31日昼は「ラガーね」と突っ込んであげた結果、プラムも延長していたので
「やりにくい!」と思わずこぼしていました(笑)

杏里「裏がラバーになってるから、使ってる時に動いたりずれたりしなくって
   すごくいいんです〜」
プラム?「(鼻に手を当てて声を変えて)あらーあたしこれ、これね白いスーツ姿のね、スターファイブが大好きなんですよ〜」
杏里「白柳さん?!」

今度は某黒柳徹子さんのモノマネです(笑)

白柳「あ、どう白柳です(笑)
   でもこれ、松原先生の絵でしょ?
   まぁ〜それだったらさぞお高いんじゃありませんこと?」
杏里「お任せください、白柳さん。
   こちら、色も鮮やかな大判サイズなのに、税込2500円!!
   (客席から「安い!!」と声がかかる)
   ありがとうございます。これら全て、リトルリップシアター物販コーナーにて販売しております」
白柳「それはそうとねぇ、最近あなたお笑いに興味があるんですってね」
杏里「あ、そうなんです〜(照れ笑いしながら)」
白柳「それで、あの舞台の稽古の合間とか、物売ってらっしゃるときとかに
   あれ、相方のどなたでしたっけ」
杏里「プラム?」
白柳「ああ、そのプラムさんと一緒にボケとツッコミとやってらっしゃるんですってね」
杏里「あ、そうなんです〜」
白柳「あなたボケの方?」
杏里「あ、ツッコミ〜…」
白柳「あ、ツッコミ。あ、じゃあツッコミの方ちょっとやってみてください」

流れるように突然始まりました、白柳の部屋のコーナー(笑)
促された杏里が改めて「ヤボーでしょ!」とツッコミを披露するのですが
「へぇ〜ああ、あなたそうやってつっこまれるの」とまさに白柳テンションで返されてました(笑)

白柳「はい、どうもありがとうございました〜
   皆様どうぞ…」
二人「よろしくお願いします〜!!」

ここで深々と頭を下げてショッピングタイム終了!
ちなみに、31日昼は全く別の話を展開してました。

31日昼
白柳「あなた、鼻の頭に虫がついちゃって(手で払いながら)あ〜〜〜って
   なって木から落ちる夢を見て
   起きたらベッドの隙間に挟まっちゃってて、あ〜〜〜〜ってなって
   肘に怪我してカサブタ作っちゃって後が残っちゃったらしいわね
    ってこんなどうでもいい話よね!」(さぁ喋ってと手で促す)
杏里「そう、昨日ですね―――」
プラム「はいどうも〜!」

ということで、プラムも素に戻り(笑)
「ここからが15分間の休憩よ!」とご案内(笑)

杏里「皆様、お手洗いやお買い物やお買い物やお買い物など
   行ってきてくださいね〜
プラム「もし!もしもよ!
    お客様の中に億万長者の方がいらしゃいましたら
    もうじゃんじゃん!全部お買い上げいただいていただいて構わなくてよ〜!」
杏里「でも、なかなかそんな億万長者の方なんていないと思うの〜」

と話す二人の前をこれ見よがしに全部のグッズを抱えて成金歩きする武田が下手から二人の前を横切って上手へ(笑)
当然、二人もそれには気づくのですが……

プラム「…はい!きゃふ〜ん!」
杏里「にゃうん!」
二人「ショッピングーー!!」

定番の音楽と共に、ワゴンを置いて武田を総スルーして笑顔で下手へと去っていく二人(笑)

武田「おい!!おい!無視するなよ!億万長者ここ!!
   おーい!(ワゴンに手にしてたグッズを置き)
   これいっぱい持つの大変だったんだぞ!!ったく……(ここで音楽が終わる)
   商売道具忘れてんだろ、これどうすんだよ!
   俺が片づけんのかよ、まったくよぉ…」

ぶちぶち言いながらも、持って帰れるように肩掛けしていたバッグ類もワゴンの上に置く武田(笑)
うん、ここはいつもの武田だ(笑)

武田「あ、そうだ、今回俺とガッツの2ショットのブロマイドもあるからよろしく頼むな。
   (「買ったよ!」の声)おお、ありがとうありがとう!!
   じゃあ、休憩の後の後半も、楽しんで行ってくれよー!」

拍手を受け「きゃふん!にゃうん!ショッピングー!」と一人掛け声をして下手へと去ろうとする武田ですが…
あ、ちなみに少しずつここのセールストークかわっていきました(笑)

30日夜
武田「俺とガッツの2ショットのブロマイドもあるから、よろしくな!
   (買ったよ!と掛け声)ありがとう!もう一枚買ってもいいんだよ」(笑)

31日昼
武田「俺とガッツの2ショットブロマイドもあるから、みんな買ってくれよ!
   (買ったよ!という声に)ありがとう!!目指せ、完売!!」

音楽が鳴らず、ワゴンの前でずっこける武田(笑)

武田「ちょっと、ここ音でしょ音響さん。ねぇ!
   もー…(指輪を見せつけ)金ならいくらでも払うから!
   頼むよ!行くよもう一回!!」

でも最後に成金っぷりを見せつけて、音響さんに無理やり仕事をさせて(笑)
下手へとワゴンを推して笑顔で去っていく武田なのでした。

さぁ、ここで一幕終了!!
相変わらず、あっという間で後半も楽しみ!!
ちなみに、この休憩時間もあっという間で…15分って短いと常々感じています(笑)
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:49:09 [ノートメニュー]
Re: 紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
第二幕その1


二幕の始まりを告げるブザーが会場に響き、席に戻ってほどなくすると会場が暗くなり、幕が開くと真っ暗な中
下手壇上に立つ新次郎にスポットがあたりそのまま歌へ。

♪新しい時代へ

新次郎「♪みんなの花が咲く 夢が咲く
     想いが咲く
     新たな時代 新たな街へ
     幸せをつなぐ」

新次郎「変わることは止められない
    人が、物が、お金が、世の中が動いた結果が今なんだ
    だけど、きっとあるはずだよ
    ♪変わらない大切なもの」

まさか新次郎にソロがあるとは思ってなかったので驚きましたが
短いけれど新次郎の考え方が現れている曲だなという印象を受けました。
(そして、グッズの台本をみてもっと驚いたのが注釈で「お楽しみはこれからだ」の別Verと書かれていたこと…たしかに、サビの部分と一致する…全然気づきませんでした)

新次郎「いま、ぼくがやるべきこととは、一体……」

自分ができることを考えながら、階段を下りて上手へ。
照明が入ったそこはリトルリップシアターの楽屋。
長ソファの真ん中に座ってしょげているジェミニ。
それを囲むように、左隣に杏里、レニが座り。その後ろにプラム、織姫が立っています。
一人掛けのソファの背もたれには、肩にノコを乗せた昴さんが体重を預けています。

プラム「…一人の人間を二つに分けると、一方は心をなくして
    もう一方は、存在が薄くなる…」
(うん、と無言で頷いたジェミニ。立ち上がり、長ソファから一人掛けのソファへ移動するも誰も気づかない)
織姫「シャドウストライカー…恐ろしい発明でーす」
杏里「(ジェミニが最初に座っていた場所に向かって)ジェミニさん、そんなに落ち込まないでください」

杏里の慰めに新次郎、ノコも含め同意するのですが…そこにジェミニはおらず(笑)
「あの…ボクこっちなんだけど……」と立ち上がって杏里の肩に触れて振り返らせる。
その主張に、ハッとなった面々は一同に存在が薄くなることがどういうことかを目の当たりにして驚きに立ち上がったり目を見開いたり。

杏里「やだ、ごめんなさい!」
織姫「恐ろしい発明でーーす!!」

織姫の慄き方が、その恐ろしさを物語ってます(笑)
一同が言葉を失う中、最初に我に返って新次郎に話しかけたのはレニでした。

レニ「…で、そのガッツ・ノートンとかいう科学者は見つかったの?」
新次郎「はい。武田さんも一緒にいたので、ジェミニをもとに戻してほしいとお願いしたんです。
    そうしたら…!」

ここで照明が変わり、新次郎は一人足早に舞台の下手へ。
代わりに明るくなった下手に現れてきたのはガッツと武田。

ガッツ「んふふふふ…無理を言うな!(突然の大声に、小さくのけ反る新次郎)
    科学者は新しいものを追求し、発見、発明するのが仕事だ。
    もとに戻すことなど考えてない」
武田「(興味なさげにサングラスを拭きながら)そうそう。
   それに、二つに分けてくれって言ってきたのはそっちだろ?
   ま、おかげでこっちは注文が殺到して、あっという間に大儲けだ。
   こうなったら、バイバイゲームでお金増やして
   俺がリトルリップシアターを買収してやろうか?」

ガッツの無責任とも取れる発言や、武田の調子に乗った言葉に反論しようとする新次郎ですが
それよりも先に周りをうろうろしていたガッツが再び新次郎の前に立ち「では私は、研究の続きがあるので失礼…」
と大きなくしゃみを目の前でしてさっさと下手へ。
31日昼もそれでしたが
30日の昼夜は半白ずれた動きでポーズをとり、新次郎の左手をばしっと叩いて「ブッツ(打つ)」と言い捨てて去って行きました(笑)

そして武田も「おい、待てよ兄弟!じゃあな、モギリ」とガッツの後を成金歩きで追って下手へ。
一人残されてしまった新次郎は、途方に暮れた様子で上手に向かってお手上げポーズ。
と、今までの事情説明を聞いた楽屋の面々は戻った照明のもとそれぞれに憤りを露わにする。

プラム「なんって薄情な男なの!」
織姫「ベロのくせに〜!」
昴「まったくしょうない奴だ」

杏里とレニも同意見なようで、頷く。
そしてがっくりうなだれてるジェミニ。
さてどうしたものか…というところで下手から「し〜らないんだ〜知らないんだ〜〜♪」とすっとぼけながら双葉さんが登場。
けど、そんな様子に嫌な予感が的中したことを悟った新次郎。

双葉「私はなんにも知らないんだ〜〜♪」(脱兎のごとく上手へ)
新次郎「母さん…!?…もしかしてもしかするとまた何かやったんでしょーー!!」

怒鳴りながら上手へとその後を追っていく新次郎ですが、そのままはけることはせず、
上手奥、階段を経由してから楽屋へやってきたリカとダイアナに顔を向けます。
リカが手にしているのは、またペラペラの真っ黒に戻ったジェミニの影。

リカ「こっちは乾いたらもとに戻っちゃったぞ〜…」
レニ「(影をつかんで)お湯をかければ、何回でも使えそうだね」
ダイアナ「どうにかすれば、元に戻らないことも無いと思うんですけど…」
織姫「(二人から影をひっつかんで)ん〜〜…原理がさっぱりわからないでーーす!!!」

全員が影をしげしげと見つめる中、わけがわからないからと言って影をくしゃくしゃにして後ろに放った織姫さすがです(笑)
その落下点にいたプラム、新次郎、昴、リカ、ジェミニが慌てて影をつかむ中
レニがマイペースに「紅蘭がいたらなぁ〜」とつぶやいてるのが印象的でした(笑)
でも、仮にここに紅蘭がいたら……元に戻す機械を発明!→爆発!またやってもた〜!な結果になりそうだと思ったのは
私だけではないはず…(笑)

けれど、今はもちろん紅蘭はいないので発明家思考の人はいなくて解決の糸口はつかめず…
不安が広がるのをなんとか誤魔化そうと杏里が「大丈夫ですって!必ず、元通りに…」と一人掛けのソファに向かって話しかけるのですが
一連の流れに一緒に動いていたジェミニはそこにはいなくてまたも空振り(笑)

わかりやすいように、全員の前を横切って上手から舞台センターの方へ移動して
「こっちです!ボクはこっちです〜〜!」と大きく手を振るジェミニ。
ソファの周りに集まったり、影を広げて考えていた昴やリカ、レニたち全員が注目する。

意識を集中させると一旦は認識できるようですが、次のタイミングではまた見失うようで…
ダイアナがジェミニに近づこうとしたのですが、また空振りに…
そして、もう一人の問題人物についてプラムが新次郎に尋ねると

プラム「それで、ミス・ロイス・ハートの方はどうだったの?」
新次郎「はい…サジータさんの言った通り
    かっちかちの現実主義者でした。
    契約書のサインをした以上、違約金を払えってその一点張りで…」

説明の後ろで、リカと昴はとりあえず影を長ソファにきちんと座らせて、その上にノコを誘導する昴。
(ここからノコはしばらく影の膝の上でじっとしていることに)

プラム「やっぱり……このままだと、リトルリップシアターの先行きは本当に危ないわよ」
杏里「どうしましょう〜…」
プラム「ん〜〜…(少し考え込み)あ!アルバイトでも探しに行く!?」
杏里「アルバイト!?」

前に出て現実的なのか、ちょっとずれているのかわからない会話をする二人に、周りも一瞬驚いた顔を見せるのですが
誰かが何か言う前に「仕事が必要なら何か紹介してやろうか?」と笑顔で下手からやってきたロイスに全員の視線が集まる。
その後ろからラッシー先生とラチェットさん、サニーさんも登場。

新次郎「ミス・ロイス・ハート!」
ロイス「ロイ〜〜ッス」
リカ「(険しい顔になり)ブルドーザー!ぜんぶあいつが悪いんだ!リカ撃っとく!!」

勢いのまま階段を上り金の銃を抜いて構えるリカをとっさに止める面々。
ロイスもとっさにラッシー先生を盾にするように逃げますが、すぐに気を取り直して本題へ。
けどその目の前には深々と頭を下げるジェミニが

ジェミニ「この度は、申し訳ありませんでした!!!
     あのロイスさん、違約金はもう少し待ってもらえないでしょうか…!!」
ロイス「今日は朗報を持ってきてやったたんだ〜!」
ジェミニ「聞こえてもないの?」

気持ちいいほどに素通りされて、思わずツッコミセリフを言ってしまうジェミニ。
そんな様子に一切気づかない周りの面々は、とにかくロイスに注目。
その視線はある二人をロックオン。

杏里「朗報って?」
ラチェット「実は…ミス・ロイス・ハートから申し出があって
      ジェミニの違約金が払えないのなら
      今度は私と、レニと織姫にも映画に出てもらえないかって…」

そう、レニと織姫!ロイスを目の前に、ラチェットの話を聞いたレニと織姫は「はぁ!?」と声を上げる。
(30日夜は、珍しくラチェットがセリフを盛大にトチりました。レニと織姫と言わねばならないところを、レニとラチェットと言ってしまい
「ごめんなさい!」と一言添えてから言い直して先に進めていました)

新次郎「何だって…?」
織姫「ラチェットに、わたしたちまで映画ですかー?」
ラッシー「(織姫とレニに歩み寄りながら)復活した、伝説の女優ラチェット。
     そしてジェミニ・サンライズに代わり、一夜にして紐育を熱狂させたあなたがたは
     今や街中で大評判です!」
レニ「でも、ボクたちはあくまでサポートで…」
ロイス「鉄は!ホットホット!なうちに、ヒットヒット!しろって言うだろ」
サニー「その通り〜大河くん、頼んだよ」
新次郎「ちょっと待ってください!!
    そんなの…そんなのいくらなんでも勝手すぎるでしょう!?
    ジェミニの気持ちも考えてあげないと…!」

サニーにいつもの軽い調子で任された新次郎ですが、その変わり身に到底納得できず
ロイスの前に立ち、抗議する新次郎。けれど、ロイスの心にそれは響かず、呆れたようにため息ひとつで片づけられる。

ロイス「まだ自分の立場がわかってないようだな、坊や」
新次郎「なに…?」
ロイス「文句があるなら、金を出せ。
    この世は全て金だ!金で買えないものは無いと言っただろう」
新次郎「そんなの…そんなの間違ってます!!」
ロイス「合ってるか間違ってるかを判断をくだすのはYOUじゃない。
    時代だ」
新次郎「時代?」
ロイス「恨むなら、新しい時代に乗り遅れた自分を恨め」

一切自己の主張を曲げず、そう言い捨てて一人掛けのソファに腰かけるロイス。
だれもそれに反論できない中、ロイスに近づき必死に頭を下げるジェミニ。

ジェミニ「あの、違約金だったらボクが一生懸命働いて返しますから、だから…!!」
サニー「大河くん」

けど、そんなジェミニの様子はいま誰の目にも入っていない様子で…相変わらずロイスと目でバトルを続ける新次郎を呼び止めるサニー。

サニー「今リトルリップシアターの存続は、君のこの肩にかかってるんだよ!
    っていうかこれしか方法が無いんだから一つ頼むよ」

ここは何とか折れてくれ、と諭されてしまい、納得がいかないものの舌打ちをして黙る新次郎。
その間に、ラチェットがジェミニの影を挟んで長ソファに座っていたレニと織姫のもとへ
(このとき、レニがノコをさりげなく撫でてあやしていました)

ラチェット「レニ、織姫…悪いけどお願いできるかしら?」
ジェミニ「あの〜ちょっと?」

当事者の一人であるはずの自分を置いてどんどん話が進んでいくことに、困惑するジェミニですが
やはりその様子も声も届かず、ラチェットに頼み込まれた二人は困り顔になりつつも頷く。

織姫「ん〜…ラチェットも出るんなら…」
ロイス「決まりだ!じゃあ、早速撮影に行こう!!」

笑顔で立ち上がり、早速実行に移そうとするロイスに、ラッシー先生もレニと織姫の手を取り立たせて撮影所に向かわせようとしますが

サジータ「ミス・ロイス・ハート!!大変です!」

上手舞台奥、階段から現れたサジータの切迫した声に、立ち止まるロイス。
そのただならぬ様子に、シアターの面々も注目する。

ロイス「どうしたサジータそんなに慌てて」
サジータ「実は……」(ロイスに耳打ちする)
ロイス「!?…どういうことだ買収って…!」
ラッシー「買収…!?」

衝撃的な単語にそれぞれに驚愕の色を浮かべる面々。
(でも、下手の壇上に座ってそれを聞いていたリカだけは上手にいたダイアナのもとへ駆け寄り「なぁばいしゅうってなんだ?」と聞いていました)

サジータ「午後の取引が始まった直後、一斉に株が売りに出されたようで…」
ロイス「そんな馬鹿な。うちの株主たちはみんな信頼のおける人間だ。
    なんの連絡もなしにそんな突然勝手なこと―――」
武田「おやおや。紐育きっての敏腕プロデューサーともあろうお方が
   人を信頼するようじゃあ、いけませんね」
織姫「ベロ!!」

大きな声でこれ見よがしに下手の階段を上りながら現れた武田ですが、いいところでガッツに邪魔され続けて
見せ場なのに見せ場じゃなくなってました(笑…階段の上から飛び降りたのに、その前にガッツが入ってポーズを決める)
織姫の声に一番驚いたのはサニーさん。まじまじと武田の顔を覗き込んでようやく確信を得ます。
(武田の事を一切知らないロイスはサジータにあれは誰だ?と尋ねてました)

サニー「ホントだ、ベロくんだ…!
    (続いてガッツを見て)それに、あなたは……」
リカ「へんたい!!」
ガッツ「変態ではない!ガッツで〜〜す」
プラム「ガッツ!?え、これが天才科学者!?」

成り上がった武田、そしてガッツに出会ってなかった面々はそれぞれに驚きを向けるのですが、そんな中織姫が足早にガッツに近づく。

織姫「織姫でーす!」
ガッツ「ガッツでーす」
織姫「織姫でーす!」
ガッツ「ガッツでーす!」
織姫「織姫でーーす!」

自己紹介をしあうという、謎の行動に(笑…レニが一番あきれ顔してましたね)
そして、ガッツは相変わらずの動きですが織姫の動きはゲキテイのサビ(笑)
突飛な出来事に周りが困惑する中「やかましい!!ややこしい二人が絡むんじゃねぇよ!!」と武田が叫ぶ。
最後は二人そろって「ちぇー」っと小石を蹴る動作で一応この場は収まる。
そして、武田が懐からわざとらしく取り出した株券を見るや否や、ロイスの顔色が変わり、奪い取って掲げる。

ロイス「この株券はもしや…わが社の……!!」

そのままの姿勢で震えるロイスの手から株券を取り戻そうとする武田ですが…残酷な身長差のため届かず(笑)
結局、ガッツが代わりに株券を取り戻し、流れるような動きで武田の手に。

武田「全部、いただきやした」
ロイス「そんな……じゃあMEは…?」
ラッシー「一文無し…」

ラッシー先生の一言がとどめで、その場で卒倒するロイス。とっさに支えるラッシー先生。
慌ててサジータも名前を呼びながら駆け寄り、とりあえず二人で一人掛けのソファに座らせる。

一方、下手側で悪い笑みを浮かべる武田のそばに、表情を柔らかくした新次郎が近づく。

新次郎「と、言うことは……」
武田「おう!違約金の方は俺に…
   (ぱんっと胸を叩いて)全額支払ってくれ!」

期待に膨らんだ視線を向ける面々でしたが、あとに続いた一言に一変して大ブーイング。
(ロイスを介抱していた昴、サジータですら、驚きに立ち上がってしまう中、リカだけが長ソファに腰かけたガッツに
金の銃を向け、またその銃口を指でふさがれるというやりとりを。その後、ガッツさんノコを撫でたりかなりマイペース)

武田「ええー!?じゃねぇだろ当たり前だろ!」
ジェミニ「ベロさんのケ―――!!」
プラム「(武田につかみかかり)ケチケチするんじゃないわよ!!
    あなたね、この劇場にどれだけ世話になったと思ってるの!?」
武田「(プラムの腕を振り払い)はん、そんなことは忘れたね。
   この世は金だよ金。金を持ってるやつが一番偉ぇんだよ!」
杏里「なんて人なの!!」

ギラギラした指輪を見せつけながら、それぞれの目を見て高慢な言葉をぶつける武田。
なおもプラムが物申そうと肩をいからせながら上手へと移動した武田のもとへ行こうとしますがそれよりも早くサニーが近づく。

サニー「いやいやいやいや〜〜さすがにベロくん!
    素晴らしい成り上がり者になりましたね。
    いやね、ボクは前々から君は素晴らしい成り上がり者になると思ってたんですよ
    だからお金貸して」
ラチェット「サニー!」

まさかのごますりだった!(笑)
けれど、ラチェットに目で諌められ、冗談だよとばかりに笑ってごまかす。
そのやり取りを冷めた様子で聞き流した武田は、無遠慮に長ソファに腰かけて一同を見渡す    

武田「ホントはよ、このリトルリップシアターも買収してやろうかとと思ったけどよ…
   やめとくわ。時代遅れなんだよね、レビュウショウなんて」
ダイアナ「何ですって!?」

全員が武田の発言に「!?」となる中、無言でその胸倉につかみかかり睨み付けるサジータ。
(紐育メンバーは主に怒り、織姫、レニは怒りよりも先に驚きがきているようでした)
そのまま立ち上がった武田と睨み合い…ですが、ここでも残酷な身長差のため自分の優位性をより際立たせるためにソファの上に立つ武田に思わず笑いが。
そのタイミングでガッツが立ち上がり、それに続いて武田もスーツを直し前へ進む。

ガッツ「んふふふ…時が過ぎゆけば新しいものが発明され、生まれてくるのは当然のことだ
    だから古いものは廃れ、消えていくのは時代の常」
武田「てなわけで!どちらさんも、お達者で。
   行くぜ、兄弟!(ガッツと腕を組み背を向ける)あばよ」

ダンディ団直伝の姿勢になり挨拶する武田ですが、その心はすっかり任侠からは離れてしまった成り上がり。
その去り際、プラムを止めるサニー、そして殴りかかろうとする織姫を止めるためにその勢いのまま一回転するレニ。
最後は下手奥へ去って行った背中にリカが叫ぶ。

リカ「ベロのバーーーカ!!にどと来るなーーー!!!」

金の銃と銀の銃を乱射するリカに、再びノコを肩に乗せた昴が「よすんだリカ。弾がもったいない」と近づき、ノコをその肩に乗せる。

30日昼
おそらく音響さんのミスでリカの銃声が出ず、シネマファンタスティックのBGMが流れてしまう。
とっさに口で「バーン!バーン!」と銃声を表現するリカに昴が「リカ、なんでも銃に訴えるのは良くない。撃とうとするな」といさめる。

嵐のように状況が一変してしまい、楽屋に沈黙が落ちる。
そんな中、ジェミニが震える声で「みんな……ごめんなさい…」頭を下げるのですが…やはりそれは聞こえてないようで
ラチェットがサニーに詰め寄ることで沈黙は破られます。

ラチェット「どうするのサニー…」
サニー「(肩をすくめて)ふりだしに戻ってしまいましたねぇ」
新次郎「……だったら…だったら、答えは出てるじゃないですか」

意外なほど清々しい声に、全員が「え?」と新次郎に目線を向ける。

新次郎「ふりだしの戻ったのなら、また最初からがんばればいい!」
リカ「さいしょからって?」
新次郎「(サニーに近づき)サニーさん、つかぬ事をお伺いしますが
    資産は、お金はあとどのくらい残ってるんでしょうか?」

新次郎の勢いに、反射的に逃げてしまうサニーを追いかけ尋ねる新次郎。
その新次郎にサニーは「ちょっと!」とつまむように量を指で示す。

新次郎「そのお金、ぼくに貸してもらえないでしょうか?」
(え?と全員がさらに疑問符を顔に浮かべる)
ラチェット「何に使うつもりなの?」
新次郎「映画を…スターファイブのトーキーを作るんです!」
全員「トーキー?」

思わぬ発言に、全員が一歩距離を詰める。(消沈していたロイスですら、顔を向ける)

ラッシー「本気で言ってるんですか、大河くん」
新次郎「もちろん!」
ラッシー「素人が、突然映画を撮るだなんて無理ですよ」
新次郎「大丈夫です。ぼくたちは紐育一の敏腕プロデューサーがついてますから!」
ロイス「……は?」

ラッシー先生の忠告に笑顔でこたえた新次郎は、ロイスのそばへ。
突然振られた話に、理解できない様子のロイス。

新次郎「…ミス・ロイス・ハート。お願いします。
    ぼくたちを助けてください!」

真摯に頭を下げる新次郎のその姿を、心底理解できないロイスはそのまま疑問を口にする。

ロイス「なぜだ…MEは、YOUのことあんなにバカにしたんだぞ…!
    そんなMEにどうして…」
新次郎「…ぼくは、映画はこれからの時代を担う
    本当に素晴らしいエンターテイメントだと思います」

背を向けてしまうロイスですが、新次郎は前を見続けてさらに言葉を重ねます。

新次郎「きたるべき、新しい時代!
    …でも、新しければ何でもいいというわけでは、無いと思うんです。
    大切なのは、本当に素晴らしいものを作りたいという情熱ではないでしょうか」
ジェミニ「新次郎……」
新次郎「ぼくはその事を、この紐育で…リトルリップシアターで学びました。
    (笑顔で一同を見渡す)大切なこの場所を、失うわけにはいきません。
    持てるすべての情熱を注ぎたいんです。
    (再びロイスに顔を向ける)でも、ぼくだけの力では無理です。
    だから……助けてください」

もう一度深々と頭を下げる新次郎。新次郎の思いの丈を聞いたロイスが、返事をせずにただ見つめる中
ラチェットが現実的な疑問を口にする。

ラチェット「でも…リトルリップシアターの上演は、どうするの?」
新次郎「もちろん、そちらもやります。
    ショウを上演しながら、空いてる時間を使って撮影です。
    休んでる時間は、ありませんが!」

笑顔で無茶とも思える言葉を口にする新次郎ですが、その裏にある思いも覚悟も受け止めた面々の表情が明るくなる。

サジータ「…よし!やろう、新次郎!」
リカ「やろうやろう!」
ダイアナ「やりましょう」
昴「やるしかないか」

まず最初に呼応するのは、もちろんスターファイブ(ジェミニも、存在感が無い中頷きます)

レニ「ジェミニが元に戻るまで、ボクたちも頑張るよ」(織姫に手を差し出すレニ)
織姫「(その手をがっしり握って)…しかたないですねー
   わたしたちは、史上最強のサポートですから!」
プラム「きゃっふ〜〜ん!あたしたちもお手伝いするわ!」
杏里「にゃう〜ん!全力で、支えます!」
ラッシー「振付はぜひ、このボブ・ラッシーに」

続いて、強力なサポートメンバーも次々に同意。新次郎と目を合わせて頷き合います。
そして最後は…

新次郎「ミス・ロイスハート」
ロイス「(ソファから立ち上がり、数歩上手へと距離を取って振り返る)……OK」
新次郎「やったぁ!!」(他の面々からも歓声が上がる。織姫、レニ、ラチェットでハグし、サジータとダイアナもハグ)
ロイス「だが!!MEはかなり厳しから覚悟しておけ!
    それと、今日からMEの事は…(ニッと笑顔を見せる)ロイスって呼んでくれ」

おおお、ついにロイスの心に新次郎の思いが届いた…!!
和解し、仲間になったことを喜ぶ面々。

新次郎「ロイス、行こう!全力で情熱をそそぎ、最高のトーキーを作るんだ!」
全員「おーー!!」

やる気十分!全員が笑顔で下手へと向かう中、少し周りと違う動きをしてるのは
感極まってる様子のラチェット、そして誰とも目が合わないことに上がったテンションが迷子になるジェミニ。
後は、無駄に振り切ってしまったサニーさんがセンターに残り…

サニー「よし、よーしよーーし!最高のトーキーを作ろう!
    にゃうんだきゃっふんだがっつーーん!!って
    ボクまだ資金出すって言ってないんだけど…」
ラチェット「(心底呆れた様子で)も〜…男なら潔く覚悟を決めなさい!!」
サニー「うう…(パン!と手を叩き)よーしわかった!それじゃあ、食事しながら考えよう!」

ピシャリと言い捨て、下手へと去っていくラチェットの背中を追いかけながらどさくさにデートに誘うのですが
「食事はしない!!」とばっさり切り捨てられるサニーさんでした(笑)

31日昼
食事じゃなく、ご飯とサニーさんが言ったので、ラチェットさんもそれに合わせて「ご飯は食べない!」ときっぱり言っていました。

そして、ついに一人ぽつんと残されてしまったジェミニ。

ジェミニ「ボクは…ボクはこのまま、忘れ去られてしまうんだ……」

本当に消えてしまいそうなほどしょげているジェミニですが、下手から新次郎が走って戻ってきて、誰も座っていない一人がけのソファの前で立ち止まります。

新次郎「ごめん、ジェミニ。
    ぼくたちは、いつでも一緒だよ。
    だから安心してね。(笑顔を見せて、影を振り返る)
    あ、影も一緒に、連れて行こうね。
    (影を抱き上げて、再びジェミニがいると思っているソファを見る)
    行こう、ジェミニ!」

実際にはジェミニは舞台のセンター付近にいて、まったく見当違いのところで喋っていた新次郎。
そのまま下手へ走り去る新次郎の背中が見えなくなったところで、ジェミニが首を傾げます。

ジェミニ「ん??今…新次郎、お姫様抱っこしてた?
     きゃーーー!!新次郎ってばだいたーーん!
     でもそれ影なんだよねーーー!!ちぇっ!!」

気にするところそこ!?(笑)
けど、確かに、間違いなくお姫様抱っこしてたので喜ぶところも悔しがるところもなんとなくわかる(笑)
ジェミニもその後を追いかけて下手へを走って行ったところで暗転。

この柔軟性と素直さが新次郎の強さであり、人を惹きつける部分でもありますよね。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:50:01 [ノートメニュー]
Re: 紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
第二幕その2

さて、場面は変わり、セットを作る音が響く映画撮影所へ。
シネマファンタスティックのイントロが流れる中、ロイスを先頭に下手から次々と撮影所に入る面々。

メガホンを持った新次郎。カチンコを手にしたサニーさん。
メイク籠を持つプラムと杏里。
カメラを構える昴さん、白衣を脱いだ状態でガンマイクを持つダイアナさんが新次郎とアングルについて相談。
「手伝うでーす。てんてこ舞いでーす」とてんてこ舞いを舞いながら(笑)下手から上手へと横切り、白手袋をつけて上手側の照明の前に立つ織姫。
レニも下手の照明前で白手袋をつけて待機。
上手からダンサーさんを引き連れて登場し振付指示を出すラッシー先生。
ロイスはプラム、杏里と打ち合わせ。
そして、モノクロレビュウ服に着替えて現れたリカとサジータにメイクを施します。
それらを見守るラチェット。

全員が慌ただしく準備を整える中、ジェミニも協力しようとするのですが…存在感が無いゆえに、何もできず。
とりあえず、邪魔にならないように上手へと行くのですが…いつの間にか、がっくりした様子でそのまま袖へフェードアウトしていました。

新次郎「みなさーん、準備の方はよろしいでしょうか?」(頷いたり「いいでーす!」と返す)
サニー「さぁ、行きますよ!シーン38!(下手へとスタンバイする昴のカメラの前にカチンコを構える)
    ナンバー。ファニーガール」
新次郎「よーい…アクション!!」

新次郎の合図とともに「Funny girl」と書かれたカチンコを鳴らすサニーさん。
そして、撮影スタート!

31日昼
サニーさんシーン名が飛んで「何だっけ?」と新次郎に聞いて、即座に「ファニーガール!」と答える新次郎。
久しぶりに見ましたこの絶妙なフォロー(笑)

ビートの聞いた音楽に、赤い照明。後姿でたたずむダンサー六人の中心になるよう、壇上でポーズをとっているのはリカ。
まずはダンサーのダンスを下手から上手へと横切りながら撮影する昴さん。
スポットを浴びながらリカが階段を下りて歌い出す。

♪ファニーガールズ

リカ「♪夢なんてないけれど今を楽しく生きたい 極彩色に
    どこまでも繋がってく空の下には いろんな人が生きてる」

私、ファニーガールって「風変わりな女の子」という印象を持っていたのですが、今回は「ぶっ飛んでる女の子」という意味合いのようです。
このシーンで面白いのは「撮影」ということで、同じ舞台上でもカメラアングルに入らなければ
空いてるスペースではみんな素でいるところ。
「舞台」の上演だとまず無いですよね。現に、リカのすぐななめ後ろでは、サジータがいまだにメイクの直しをプラムと杏里にしてもらってましたし
下手サイドではラチェットやロイスが何か話しながら撮影を見守ってます。

リカ「♪だからあんたの価値観押し付けないで これっぽちも聞きたくない
    あたし浮かれポンチの ファニーガール」

そして、常に客席に向けられてる決めが、昴が構えるカメラへ。
ここからサジータもカメラアングルの中へ。

サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
サジータ「♪その恋は危ないぜ」
リカ「♪浮かれポンチ」
サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
二人「♪あんたのハートを 猛スピードで
    ああ 鷲掴み」

上手でポーズを決める二人を中央に回り込んでカメラに収める昴。
その二人の後ろから登場したダンサーたちにアングルを譲った二人は、すぐさまプラムと杏里のもとへ走りメイク直し。
真剣な昴さんに、ダイアナさんもずっとマイクを構えて撮影続行。
時々サニーさんがテンション上がったままカメラの中に納まろうとしていくのをラッシー先生や新次郎が止めたりしつつ(笑)
今度はサジータのメインパートへ。

サジータ「♪恋なんて一夜漬けお払い箱でいいじゃない その夜限りで
      世界中どこを見ても男と女たくさんのラブ生まれてる」

あと、ダンサーさんたちがカメラの動きを見て、映ったことに喜んでる人と、フェードアウトされてしまい
悔しがってる人がいるのも面白かったです。

サジータ「♪だけどあいつの生き方デタラメすぎて
      クラクラと目がくらむぜ あいつ浮かれポンチの ファニーガール」

サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
サジータ「♪寝ぼけてる男ども」
リカ「♪浮かれポンチ」
サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
二人「♪あたしの ウォーク ナイスなボディ
    ああ 目を覚ませ」

この曲、周りのみんな終始ノリノリでリズムに乗っているのですが
時々照明の仕事を放棄して一緒に踊っている織姫はラッシー先生や新次郎に諌められて仕事に戻るのですが
実はノリノリの時間は照明の前から動かなかったレニの方が長いという、面白いやりとりが端と端で繰り広げられてました(笑)
レニは近くにいたラチェットやロイスとも目を合わせて本当に楽しそうでした

サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
サジータ「♪その恋は止まらない」
リカ「♪浮かれポンチ」
サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
二人「♪あんたのハートを 猛スピードで」

リカ「♪あんたのハートを」
サジータ「♪あんたのハートを」
二人「♪ああ 鷲掴み
    ファニーガール」

最後は、中央に移動してきた昴のカメラに向かって二人で投げキッス。
からの階段へ移動し、ステップ。
カメラもそれを追いかけ(途中、たぶん調子に乗ったサニーさんが横切ってますが、きっとカットされることでしょう)
壇上で決める二人を収めたところで曲も終わりカットの声がかかる。

サニー「はいカット〜〜!」(カチンコを鳴らす)
新次郎「はい、オッケーでーす!次のシーンに行きましょう〜」

握手をしたりハイタッチをしたりでわっと盛り上がる一同。
そんな中、新次郎は「じゃあ、リカとサジータさん照明お願いしまーす」と指示を出す。
それにしても、始まってみたらなんて楽しそうなんだろうサニーさん(笑)

ラチェット「レニ、織姫。次は私たちの出番よ。着替えましょう」

そしてラチェットの声掛けに返事をして、全員移動のため下手へ。
織姫がはけながら「ファニーガール」を口ずさんでるのがかわいい!
そして、暗転し誰もいなくなった舞台に、一人寂しくモップをかけながらやってきたのは掃除服のジェミニ。
…なのですが、その背中には大きく「Gemini is Here!↓」と書かれた板をしょってます(笑)
ついにそんな主張を(笑)

ジェミニ「あーあ…いいなぁ…ボクも映画の撮影に加わりたいなぁ…
     でも影薄いしなぁ…存在感ないしなぁ…
     …今回なんだかずっと、一人ぼっちな気がするんだけど…」

モップを力なく引き、とぼとぼとセンターを過ぎたあたりで「ジェミニ〜〜!」と下手からジェミニを探す声が。
自分を呼ぶ声が嬉しかったのか、笑顔を見せるジェミニですが、下手からやってきた双葉さんにはその姿が相変わらず見えていない様子。

双葉「ジェミニ〜!どこにいるんだジェミニ〜〜!!」
ジェミニ「双葉さん!!」
双葉「ん?声がするということは、近くにいるのか?」
ジェミニ「いますよ、ここ!ほら(看板をモップで示し)ほら、ジェミニはここにいますって矢印まで書かれてますよね!」

その言葉に、ようやく看板に気づき、目の前にいたことに驚く双葉さん。
けれど、存在を認識したところで、珍しくしおらしくなる。

双葉「いや、今回は悪いことをしたなぁ…私のせいでとんだ事になってしまって…」
ジェミニ「いや、考えなしに行動したボクの責任です」

謝る双葉さんに、ジェミニも頭を下げるのですが、絶妙な距離感で、看板が双葉さんの頭にダイレクトヒット(笑)
けど、それには触れず、話を先に進める双葉さん

双葉「いや〜…新くんが全く口をきいてくれないんだ…!」
ジェミニ「ボクなんて、目も合わせてもらえません…!」

嘆くジェミニですが、ジェミニの場合は不可抗力です(笑)
双葉さんは、完全に自業自得ですが←

双葉「…でな!そのお詫びと言っちゃあ何なんだが
   (ジェミニの前を通り過ぎ)今日はちょっとした裏情報を持ってきたんだ〜!」
ジェミニ「双葉さん、こっちです。ボクはこっち」
双葉「ああ、こっちかい。(振り向き)実は……」

と、ジェミニに耳打ちしようとする双葉さんなのですが…見えていないため、ジェミニの肩に語り掛ける(笑)
ジェミニが「肩です」とツッコミを入れると、失敬失敬としながら、なぜかかがむ双葉さん(笑)

ジェミニ「下いっちゃった…膝ですって!」
双葉「ん〜〜ややこしいな!耳はどこだ!」
ジェミニ「耳ここ、耳ここ」

モップで示し、ようやく話が聞けたジェミニは、驚きに声を上げる

ジェミニ「ええ!?ベロさんとあの天才科学者が!?」
双葉「し!!(口に人差し指を当てて、声を潜める)
   今夜あたり、劇場に現れるかもしれないからな。
   だから、こっそり隠れて、待ち伏せをしてだな……」
ジェミニ「え?…え?……双葉さん?」

言いながら、上手へと去って行ってしまう双葉を追いかけて、ジェミニも上手へ。

さて、場面は変わりその噂の二人が舞台奥壇上から登場。
裏情報通り、劇場の裏手に現れた模様。シャドウストライカーを構えたガッツが先を行く武田に尋ねます。

ガッツ「なぁ、どうしてまたこんなところへとやってきたんだ?」
武田「いいから黙ってついてこい。
   ったく、お前のその中途半端なその発明のせいで
   こっちは一日中苦情に追われっぱなしだよ」
ガッツ「中途半端……中途半端とはなんだ!」
武田「まぁまぁまぁ…(ガッツをなだめて)仕方ねぇだろ
   二つに分かれたモンを元に戻せねぇなら訴えるって脅されまくってんだから」
ガッツ「凡人は皆勝手だなぁ…それで、どうするんだ?」

まぁ、想像に難くない展開ですよね。
階段に腰かける武田の傍に寄り、話を促すガッツ。
そこへ、上手から看板をはずして駆け込んできたジェミニが物陰に隠れながら聞き耳をたてる。

武田「やたらめったら注文を取るのは止めて、今度はグッズ販売を展開させるんだ」
ガッツ「グッズ販売?」
武田「俺はもうすでに、全世界でグッズ販売を展開させるために
   全財産をつぎこんでるんだよ。
   有名な歌手や俳優をそいつでこっそり盗み撮りして
   撮れた影にお湯をかけて販売する」
ガッツ「なるほど、有名であればあるほど高値で売れるという寸法か…」
武田「(立ち上がり、下手へと向かう)だから今夜はここで張り込むぞ。
   今人気の帝都花組の、やたらやかましい織姫と
   無口なはずのレニがここを通るはずだ。まずは手始めにその二人をそいつで―――」
ジェミニ「待て!!話は全部聞かせてもらったよ!」

武田の二人の表現に客席から思わず笑いが上がる中、ジェミニがかっこよく物陰から飛び出し二人の前に立ちはだかるのですが…

ガッツ「とりあえずあそこで待ち伏せしましょう」
武田「そうだな!」
ジェミニ「ええええ?ちょっと聞いて!?」

完全に存在感が消えている…!(笑)
上手の階段影に向かう二人を追いかけて、耳元で声をかけるも…

ガッツ「ベロさんは結構紐育長いんですか?」
武田「意外にね!なんだかんだ長い事やらせてもらってるよ」
ジェミニ「ねぇ、聞いて?聞いてよ。
     だから聞いてよ、もう!もーーう!!」

その叫び声は、下手奥から現れて伸びをするレニと共にやってきた織姫の叫びに上書きされてしまいます。

織姫「もーーう嫌でーーす!疲れたでーーす!!
   やっぱりわたしは映画よりも舞台のスポッ…ットライトを浴びてる方がいいでーす…」
レニ「そんなこと言わないで、もうちょっとだからがんばろ」

励ますレニの肩をたたいたり、織姫との間に入って訴えかけるジェミニですが、全く気付いてもらえず…
そうこうしている間にその背後からガッツと武田が忍び寄り…

武田「いまだ!」
ガッツ「3、2、1、ガッツ!」(ゲッツ、的な意味でシャッターを切る)
武田「よーし、撮れたぞ!!」

と盗み撮り成功に足早に上手へと移動し、出てきた影を確認するのですが…

武田「よーし、まずはレニの影いただきだ!!…あれ!?」
ガッツ「どうした?」
武田「ジェミニだよ!まさか壊れてんじゃねぇだろうな」
ガッツ「そんなバカな…!」

実はレニとシャドウストライカーの間にジェミニが立ちはだかり、代わりに映っていたのです!
存在感が無いだけで、実態はありますものね。武田とガッツの驚きに、階段でほっとした様子のジェミニ。
二人の大声のやり取りに、織姫、レニが何事か?と目線を向けていると「おい!そこで何してる!!」
とサジータを先頭にリカ、昴、ダイアナが下手奥から登場。

武田「しまった…!」
リカ「ベロとへんたい!」
ガッツ「変態ではない!天才だ!」
昴「お前たち、レニと織姫に何をした!?」
(ようやく、自分たちの身が危険にさらされていたことを悟った二人が武田とガッツから距離を取ろうとする)
リカ「気をつけろすばる!あれがシャドウストライカーだ」
昴「なんだって…?!」
ダイアナ「シャドウストライカー!?あ、あれがジェミニさんと影を分断した?」(頷くリカ)
サジータ「じゃあ、あれで狙われたら……」

言葉を発しているのはサジータですが、全員あれで撮られたらどうなってしまうかを察し戦慄する面々。
バレた以上、こそこそする必要性はない!と指を鳴らして音楽を合図するガッツ。
「Money 狂想曲」のイントロが流れる中、逃げる星組相手に次々シャッターを切ろうとしますが、その度にレンズの前にジェミニが飛び出し仲間を守る。

武田「こうなったら、一人残らず影を切っちまえ!!」
ジェミニ「みんな逃げて!!」

ここから大追いかけっこの始まり!!
個人的に、レニの逃げ方が諸手を上げながらだったので、意外な一面を見た気持ちになりました。
昴のように、冷静さを残しながら逃げるタイプになるだろうなと思っていたので。

ドタバタと舞台上を走り回る面々。なぜか武田も追われる中(笑)
階段セットが動きうっかり行き止まりにハマってしまう。

リカ「よーし、こうなったらリカが銃でシャドウストライカーをぶっ壊してやる!
   (金の銃と銀の銃を撃つも、素早くガッツによけられてしまう)あれー?」
ガッツ「天才をなめるなよ」

リカがおかしいな?と銃を見ている隙にカメラを構えるガッツ。
それに気づき、またもレンズの前に飛び出すジェミニ。
照明が暗くなり、明滅してスローモーションになる中、上手に素早く移動したガッツと武田が影を取り出すのですが

武田「よーし!…あれ、またジェミニの影だよ!」
ガッツ「どうなってるんだ?」
武田「くっそー行くぞー!!」

またも空振り!けれど、さすがのジェミニもよろけてます。
そんな中、サジータの「逃げろ!!」をキッカケに再び追いかけっこスタート。
今度は上手に階段が立ちはだかる中、織姫が転んでしまいその前にシャドウストライカーが…

織姫「いや!嫌、イヤでーーす!!(カメラのレンズを遠くへやりながら)
   存在感が、影が薄くなるなんてイヤでーーーす!!」
レニ「織姫は一回撮られるくらいがちょうどいいかも」
織姫「どういう意味ですかー!」

てへ、と笑うレニがかわいい(笑)
そして、ツッコミを入れている隙に再びカメラを構えられてしまい…撮られた!!
…とはならず、またもジェミニの必死のブロック!(でも、撮られるとなると反射的にポーズを決める織姫かわいい)
下手へと移動し、影を取り出す武田ですが、もちろんそれはジェミニの影。

武田「きたきたきたー!生まれたー!!…あれ?!」
ガッツ「またこいつの影だ。こいつもどこかにいるのか?」
武田「くっそ〜…行くぞー!!」

今度は階段の上に逃げる星組を追いかけて行く二人。
そのドタバタはスポットも当たらないジェミニを素通り「だんだん、だんだん、ボクの姿が消えていく〜…」と
ふらつき、両サイドから中央へ動いてきた階段に姿を隠される。

それとほぼ同時に、武田がダイアナを捕まえた!
強制的に影を切り取ろうとする武田を引きはがそうとする織姫、レニ、昴、サジータ。
ダイアナが「助けてーー!!」と叫ぶ中、リカも叫ぶと照明が変わって…

リカ「ジェミニー!」
ジェミニ「リカー!」(声のみ)
リカ「ジェミニどこにいるのー?」
ジェミニ「よく聞いてリカ。ボクが今から、ガッツとシャドウストライカーを引き離す。
     だからその隙に、銃で…シャドウストライカーを壊すんだ!!」

階段が動き、立ち上がったジェミニにスポットが当たる。
その声を聴いたリカも「わかった!!」と頷きシャドウストライカーに目を向ける。

再び光が戻ると、奮戦むなしくついにダイアナの影が切り取られようとする瞬間、その間に回り込んだジェミニがシャドウストライカーをつかみとる!

ガッツ「!?わ、私のシャドウストライカーが、勝手に…!!」

ジェミニ、もはや透明人間レベル…けれど、リカにはそれがどういう事かわかっているため、笑顔で銃を抜いて階段を下りてその後を追う。
ですが、ガッツも武田も必死でリカより先に下手へと去っていくシャドウストライカーを追おうとするのですが
入れ違いにモップを手に現れた双葉さんが鮮やかな一撃でそれを阻む!
ガッツは腹ですが、武田にはキーン!という甲高い音がしていたので、的確に股間を打たれたようです(笑)
その隙に、リカは下手に向かって銃を連射!!
(私、今回一度だけ上手の端前方席に座ったのですが、その時に袖の中を見てたら、ちゃんとリカの銃をよけてるジェミニがいて、なぜか嬉しくなりました)

そして響く爆発音に一連の流れを見守っていた星組からは歓声があがる。
その音はもちろん双葉さんにやられてうずくまるガッツの耳にも届く。

武田「おい、大丈夫か兄弟!?」
双葉「安心しろ、峰打ちだ」
ガッツ「わ、私のシャドウストライカーが…私の大発明がぁ…!!」

よろよろと立ち上がり、下手の方を見つめるガッツに、軽い足取りで近づく武田。

武田「そうがっかりするなって。また作りゃいいじゃねぇかよ」
ガッツ「無理だ…!!…だってあれ、偶然できたんだもん。
    なんちてなんちて」

ガッツの衝撃的発言に、途端に慌てだす武田。

武田「お、おおおお前何言ってんだお前!俺の全財産ぺぺぺってつぎ込んだアレ…!!
   お、おおおお俺の金!俺の金はいったいどうなってしまう、ん、だ……ぁ…!!!」

ショックのあまり取り乱し、そのまま舞台の中央で膝から崩れ落ちる武田。
そんな武田に、双葉さんは無言で近づき、肩を叩くと手にしていたモップを差し出す。
文字通り藁にも縋りたい思いの武田はそれがなにかもわからずしがみつく。

そして渡すだけ渡した双葉さんは、欽ちゃん走りの要領で「しーらないんだ知らないんだ〜♪」と口ずさみながら上手へとはけていきました(笑)
その後姿を呆然と見送り、ゆっくりと自分が支えにしているものを認識した武田は引き攣った声を上げて慄く。

武田「ひっ…!!!そ、掃除人…!!
   お、おい兄弟何とかしてくれよ!!」
ガッツ「……しーらなんだ知らないんだ〜♪」
武田「お、おい待てよ兄弟!!なんとかしてくれ〜!!!」

さっさと去っていくガッツの後をモップを手に必死に追いかける武田。
ちなみに、30日昼夜は超無駄に良い声で口ずさんでました(笑)
31日昼は普通の声でした。

二人と入れ違いに、疲れた足取りで下手から戻ってくるジェミニ。
額を拭いながら現れたその姿に、星組全員の視線が集まる。

リカ「あ!ジェミニ!!」
サジータ「ジェミニ!!」
ダイアナ「ジェミニさん!」
ジェミニ「…みんな、ボクが見えてるの?」
昴「もちろんだよ…!」

階段を駆け下りてきた面々と目が合う事、会話が成立していることに心底安堵したジェミニが両手を広げた昴の胸にそのまま抱き着く。

ジェミニ「あ〜〜よかったぁ〜〜!!
     影がもとに戻ったんだよかったぁ〜
     みんな寂しかったよぉ〜!!」

続けてサジータ、ダイアナ、リカともハグし、最後は円になって笑い合うスターファイブ。
ダイアナさんの「子供みたいですね〜〜」という声が目立ちますが、全員キラキラした笑顔でお互いを大事に思っているのが伝わってくるようでした。
そんなスターファイブに壇上で見守り続けていたレニと織姫が声をかけます。

レニ「ようやくこれで、全員勢揃いだね」
サジータ「ああ!」
織姫「見せてもらうでーす。スターファイブの本当の力を!」

織姫とレニに、力強く頷くスターファイブ。
そして昴の「じゃあみんな、劇場に戻ろう」という声掛けに全員で返事をし、階段を上って壇上奥へと談笑しながら去る面々。
さりげなくジェミニに肩を貸して支えるサジータが印象的でした。

誰もいないなった舞台には、街の喧騒だけが響いていましたが、しばらくすると上手から足早にプラム、そしてそれを追ってA3封筒を抱えた杏里が登場。

プラム「ほら早く!早くしないと試写会も舞台挨拶も始まっちゃうわよ!」

お、どうやら時間は急速にすぎていったようですね。

杏里「ちょっと待って〜プラム宛に、アルバイトの面接結果が届いてたよ」

気が早っていたプラムですが、杏里が小脇に抱えていた封筒を見せると「なんだ、それを早く言ってよ〜」と笑顔で
封筒を開けて中身の書類を確認するプラムですが…その途端、表情が固まり封筒を取り落す。

プラム「……また不採用…?」
杏里「(笑ってごまかし)いや、でもまぁいいじゃない!
   これからも、リトルリップシアターは残るんだから」
プラム「そうだけど…50個以上も面接受けて全部不採用ってなんか落ち込むわよ〜…」

ええ!?プラムさんなら引く手あまただと思ったのですが…
でも、杏里には思い当たる節があるようでプラムが落とした封筒を拾って中身を確認する。

杏里「そりゃあ…面接用の写真に無駄に気合い入れたお色気満点のサービスショット使ってるんだもん。
   こんなんじゃ、怪しまれるに決まってますよね〜」

と客席に封筒サイズまで引き延ばされたプラムの悩殺ショットを見せてきました!なるほど!(笑)
アップや引きやパターンはありますが、どれも胸元を強調してます(笑)

プラム「…なんか言った?…なんかやった?あ!なんか見せた!?」
    
客席に同意を求めていた杏里に気づき、急いで封筒を取り戻し、自分で自分の写真を確認…とドタバタしている間にだんだん幕が下がってきて…(笑)

プラム「あ、え、ちょっ…ちょっと…ねぇ、これよくな〜〜〜い?」

幕に合わせてもう暗くなって写真が見えない中、客席に同意を求めたままフェードアウトとなりました(笑)
プラムさん…どんなアルバイトを受けてたんだろう…(笑)
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:50:42 [ノートメニュー]
Re: 紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
第二幕その3

さて、場面は変わり幕が閉まったままの舞台に照明が入ると
下手からマイクと数枚の紙を持った黒のフォーマルドレスを着た女性が登場し、会場に向かって一礼

司会「皆様、大変お待たせいたしました。
   ただいまより、スターファイブ主演映画「You ain't heard nothin'yet」の
   舞台挨拶を始めます」

ちなみにこのMCの方、お二人のダンサーさんでまわしてました。
初日、30日夜、31日昼は建守良子さん。
30日昼、31日夜は望月美奈子さんが担当されてました。

司会「それでは、本日ご挨拶いただく皆さんにご登場いただきましょう。
   まずは主演のスターファイブ。ジェミニ・サンライズさん!
   サジータ・ワインバーグさん!
   リカリッタ・アリエスさん!
   ダイアナ・カプリスさん!
   九条昴さん!
   大河新次郎監督!
   そして、映画プロデューサーのロイス・ハートさんです!」

名前を呼ばれ、順番に上手からやってくる面々。
さすがスターファイブは会場の拍手に手を振ったり、笑顔を向けたりで慣れてますが…新次郎はカチカチに緊張して
下を向いたまま手と足が一緒に出ていました(笑)
最後に登場したロイスはそんな新次郎の肩をポンと叩きながら、スターファイブの前を横切って最下手へ。

司会「それでは、ジェミニさんから一言ずつ、お願いします」
ジェミニ「は、はい!(マイクを構えて一歩前へ)えっと…
     この映画はボクたち……いえ、この映画に関わった人たち全ての思いが込められています。
     きっと、皆さんにも伝わると思います」(お辞儀をして下がり、マイクをリカへ)
司会「続いて、サジータさんお願いします」
サジータ「(一歩前に出て、マイクを構える)今回の映画も
     スターファイブのチームワークが存分に発揮できたと思います。
     楽しんでね」(笑顔で下がり、ダイアナにマイクを渡す)
司会「では、リカリッタさん、お願いします」
リカ「はーーい!!えっと……あれ?(元気よく前に出たものの、すすすと下がって昴の方を向く)
   すばる、リカなにしゃべればいいんだ?」
昴「…(手で口元を隠して耳打ち)本日は」
リカ「ほんじつは」
昴「ご来場くださいまして」
リカ「ごらいじょうくださいまして」
昴「まことに」
リカ「まことに!」
昴「ありがとうございます」
リカ「ありがとうございます!これでいいのか?」

頷く昴に、満足そうな笑顔のリカ(笑)
とても反応に困っていた司会の方でしたが、そこは気を取り直して進行していきます。
続いて、紹介されたダイアナは、一歩前に出て一拍おいてから顔を上げて挨拶を始めました。

ダイアナ「映画の出演は、これが初めてだったんですけれども
     ステージと同じように、一生懸命演じさせていただきました。
     楽しんでご覧になってくださると嬉しいです」(礼をして、下がるダイアナ。マイクをロイスへ)
司会「それでは九条さん、お願いします」
昴「(リカから受け取ったマイクを手に前へ)皆さんが見て、感じたことがすべてです」
司会「い、以上でよろしいですか…?
   で、では大河監督、お願いします」

名前を呼ばれて顔を上げるものの、震えが止まらない新次郎。昴からマイクを受け取るのも忘れてとにかく喋ろうとするのですが
(ちなみに、マイクは昴さんが持ったまま、新次郎の口元にあててフォローしてました)

新次郎「あ、あ、ああの…!!
    ぼ、ぼくは監督…!は、はじめての…!映画の……!!
    も、もしつまらなかったら、それ全部ぼくの責任なので!スターファイブのみんなは―――!!」
昴「申し訳ない、監督は徹夜の編集続きで疲れているようだ。
  先に失礼させていただくよ」

あまりのガチガチっぷりに、しょうがないなぁと笑顔を浮かべながら集まるスターファイブ
リカがにこにこと顔をのぞき込んだり、サジータが肩をぽんぽんと叩く中、昴さんがその背を押して上手へと強制連行(笑)
そして司会の方もさすがプロ、去り際にちゃんと「大河新次郎監督でした!」と名前を呼んでくださいました(笑)
新次郎を昴に任せて、それぞれ立ち位置に戻る中今度はロイスにスポットが

司会「それでは、プロデューサーのロイスさんにいろいろお伺いしましょう。
   今回、スターファイブとラチェット・アルタイルさん。
   そして世界的にも有名な帝国歌劇団のソレッタ・織姫さんや
   レニ・ミルヒシュトラーセさんを出演者として選ばれた理由は?」(この間に、昴さんは再び舞台挨拶の場へ戻ってきてます)
ロイス「(スターファイブの方を向き)彼女たちは今、一番輝いているシャイニングスター!
    起用するのは必然だ」
司会「なるほど〜
   これだけのスターを起用したということで、すでに今年の興行収入ナンバーワン映画間違いなしと―――」
ロイス「金は関係ない」
司会「は、はぁ…そ、それでは対照的に
   監督には無名の若手を抜擢されましたが
   これは新しい時代の到来とみてよろしいでしょうか?
ロイス「時代も関係ない。
    大切なのは、本当に良いものを作りたいという…パッション!!!
    情熱だ。(司会の方の前で叫び、ふっと笑って元の位置へ)
    もういいだろ、すべての答えは映画の中にある。
    これ以上は…T!I!M!E!…の無駄だ」

TIME、まさかのスターファイブ全員参加(笑)
最後はロイスとグッジョブ!し合って、本当に仲良くなったことです(笑…ちなみに、昴さんは真顔で、グッジョブも控えめでした)

司会「え、えええ…それでは早速上映に移りましょうか!
   皆さんありがとうございましたー!
   スターファイブの皆さんと、プロデューサーのロイスさんでした〜!」

見送りの拍手にも笑顔や手を振って応えつつ、足早に上手へとはけて行く面々。
残された司会の方が最後に締めます。

司会「それでは、上映の準備をいたしますので
   今しばらく、お待ちくださいませ」

会釈をして下手へはけるのですが、姿が見えなくなってから低い声で「ちょっと、TIMって何よ」とぼやいたのは建守さん
「TIMEって時間の事ですか?」とぼやいた望月さんでした(笑)

ここで暗転し、上映…になるかと思いきや場面は試写会会場の外へ。
幕が開き、上手から硬い動きで現れた新次郎が大きく深呼吸していると、その姿を追いかけるようにラチェットが登場。

ラチェット「大河くん」
新次郎「(振り返り)ラチェットさん…ちょっと、外の空気を吸いに」
ラチェット「緊張してるのね。でも大丈夫。
      この映画は、必ずヒットするわ」
新次郎「(笑って)はい。ぼくも、そう信じてます。
    緊張はしていますが、今はとってもいい気分なんです」

笑顔で胸を張る新次郎。おお、成長しましたね。
その姿にラチェットも笑顔を見せるのですが、それをいったん引っ込めて新次郎の前を素通りしてセンターへ。

ラチェット「そう。でも…そのいい気分にすこーし水を差してもいいかしら?」
新次郎「何ですか?」
ラチェット「何か一つ、大切な約束を忘れてない?」
新次郎「大切な約束…?」

ピンときてなかった新次郎ですが、ラチェットがさっと取り出した映画のチケットを見て「ああ!!」と声を上げる。

新次郎「そうでした…!!(足早にラチェットに近づき、神妙な面持ちに)
    いつにしましょう?良ければ、明日にでも…!
ラチェット「…(券面を見て)残念ながら、終わってしまったわ」
新次郎「そんなぁ…(ラチェットからチケットを受け取り)…申し訳ありません!」

深々と素直に頭を下げる新次郎に、ラチェットは無言…だったのですがそう長くないタイミングで噴き出して

ラチェット「気にしないで。
      今回の事は、大河くんにとってとってもプラスになったはず。
      でしょう?
      映画を一本見たんじゃなくて、一本撮ってしまったのだから!
      これからが、ますます楽しみね」

たおやかな笑顔を見せて、階段に腰かけ視線を新次郎に向ける。
期待の、そして本当に怒ってはいないラチェットのまなざしに笑顔で頷く新次郎。
二人の間に穏やかな空気が流れ始めたのですが、それは下手からやってきた声に止められます。

ラッシー「双葉さ〜〜ん!もう、早く早く!」
双葉「そんなに急がなくても大丈夫だろ〜〜」
新次郎「か、母さん?」

ラッシー先生に背中を押されてやってきた双葉さんですが、新次郎の姿を見つけた途端、するりとラッシー先生の手を抜けて新次郎の前へ。
初日は「今日の夜何が食べたい?酢豚?チャーハン?」「なんでもいいよ」の短めやり取りだったのですがだんだん長くなりました(笑)

30日昼は「カレー?酢豚?どっちがいい?」に「ハンバーグかな。ぼくはハンバーグで」と明確に食べたいものを答えた新次郎でした。

30日夜は「なんでもいいよ〜」からの「カレーがいいかな?」と双葉さんの中では献立が決まっていたようで、短いやりとりでした(笑)

31日昼
双葉「今日の夜何が食べたい?」
新次郎「なんでもいいよ〜」
双葉「そんなこと言わないで、何が食べたい?」
新次郎「じゃあ、ハンバーグで…」
双葉「ハンバーグ?カレーにしようと思ってたんだがなぁ」
新次郎「じゃあカレーで…って、だからなんでもいいんだよ」

そんな親子の会話を微笑みながら見守っていたラチェットですが、双葉さんと目があった瞬間
今度は双葉さんが「ん?んん?」と様子が変わり…新次郎とラチェットを交互に見ながらどんどん声が怪しくなり…(笑)
そのややこしいことになりそうな気配を察知した新次郎が声を上げるのですが

新次郎「こ、これは別に決してそういうことじゃなくて!!
    母さん!母さんがいるとややこしくなるから…!!!」
双葉「んっふふふふふ…!」

なおも笑いが止まらない双葉さんを、新次郎とラッシー先生で強制排除…
しようとしたら、勢い余って柱に正面衝突してしまう双葉さん(笑…ラッシー先生はそれに気づかず先に上手へ)
それなりにすごい音がしたのでラチェットも新次郎も心配そうに見つめるのですが…にやにや笑いのまま「ガッツ」と一言残して去ってしまいました(笑)

31日昼は「おやややや?あんれれれ?」からのにやにや笑いととすごくエスカレートしてました(笑)
去り際に「ガッツ」ではなく「ゲッツ」を入れてくるし(笑)

嵐のように去って行った双葉さんに、再び二人きりになったのですが…もう、笑うしかないですよね(笑)

ラチェット「…じゃあ、行きましょうか」
新次郎「行くってどちらへです?」

気を取り直して下手へと歩き出そうとするラチェットに素直に尋ねる新次郎。
それにラチェットは少しだけ間をおいて答えます。

ラチェット「んー…私との約束を忘れていた罰よ。
      今日は二人で食事をしましょう。今すぐ!」(腕を組むように、と肘を新次郎に向ける)
新次郎「今すぐって、これから試写会―――!!」
ラチェット「(駆け寄ってきた新次郎の唇に人差し指を当てて)……冗談よ。
      ……でも、試写会が終わったら…(そっと新次郎に肩を寄せる)……約束よ」

いつになく積極的なラチェットに、直立して「ど、どうしたんですか…?」としか言えない新次郎。
私の中では、今…タイムオーバーになったLIPSが見えました(笑)
そんな新次郎に、軽く肩を竦めて笑ったラチェットは悠然と上手へ進み

ラチェット「私は別にどうもしないわ。
      悪いのはきっと…(手をかざして、まぶしそうに目を細める)暑い、夏の太陽よ。
      なんちて、なんちて!」

かわいいーーーーーー!!!!!!!!!
ラチェットさん、本当にどうしたんですかかわいい!!
まさかそんな「なんちて、なんちて!」まで!!
そのまま軽い足取りで上手へと去っていくラチェットを
「えっ…ちょ、ちょっと!ラチェットさーーん!」と困惑の声を上げて追いかける新次郎でした。

拍手が収まる頃に暗転し、会場には映写機にかけられたフィルムの回る音が。
そしてほどなくして、ピアノの優しい旋律と共にセンタースポットがともり、その中へ壇上奥から現れたジェミニ。
グランドレビュウ服に、オーガンジーで彩られた桜のシャンシャンを手にして微笑みと共に歌い出す。

ジェミニ「♪いつからここに 通っているの
      雨の日、雪の日 暑い日もあった
      辛いときには 泣いた日もある それでも やらねば その日は来ない」

♪Sakura Letter

タイトルを見たときに「ああ、これはきっと公平先生渾身の曲なんだろうな」と思ったのですが
実際聞いてみたら、本当に綺麗な旋律で…願いと想いが込められた一曲だと感じました。
ジェミニに続き、サジータ、ダイアナ、昴、リカも同じくグランドレビュウ服に桜のシャンシャンを手に舞台奥から登場。

ジェミニ「♪あなたの顔を思い浮かべて
      必ず春の風と共にSakura letterを届けましょ すぐに」

歌いながらジェミニが一人一人と顔を合わせていき、他の四人は順番に舞台上へと降りてダンス。
舞台の照明が夜桜のような少し紫の混ざった桜色の中で歌は続きます。

サジータ「♪季節が巡り 年を重ねて あなたが出会った 喜びの日々を」
ダイアナ「♪少し忘れていたのでしょうか それでも桜はつぼみをつける」
昴「♪あなたの顔を思い浮かべて
   必ず春の風と共にSakura letterを届けましょ すぐに」

ジェミニも舞台前へ降りて、スターファイブが優しく舞う中、オープニングと同じ桜色のレビュウ衣装に身を包んだダンサーさんも登場。

サジータ「♪都会の桜は耐えて咲く 優しさで咲く どんなに傷ついても」
リカ「♪あなたが教えてくれたように 愛さえあれば私は生きてゆける」

昴「♪都会の桜は耐えて咲く 優しさで咲く どんなに傷ついても」
ダイアナ「♪あなたが教えてくれたように 愛さえあれば私は生きてゆける」

ジェミニ「♪都会の桜は耐えて咲く 優しさで咲く どんなに傷ついても」
全員「♪あなたが教えてくれたように 愛さえあれば私は生きてゆける」

優雅に舞い踊り、華やかに歌うスターファイブ。
最後はダンサーさんもはけて、再びスターファイブが舞台のセンターに集まる。

ジェミニ「♪ここに集まる全ての人へ 夢のつづきに感謝を込めて」

歌の余韻が美しく残る中、桜色の照明が桜のシャンシャンを強調させてシルエットになるスターファイブ。
そのまま暗転し、会場が拍手に包まれる。

最後の歌詞、それは反則です……毎公演ごとに感じている気持ちです。
その言葉を頼りに、今まできました。そして、これからも……信じて行きます。

ここで終わるかと思いきや、エピローグがきました。
寒風吹きすさぶ中、薄暗い道を歩くのは…着るものも履くものも無くなった薄汚れた武田!
……短い、栄華でしたね…
力ない足取りは足を滑らせ、そのまま階段を転げ落ちる。
でも、なんとか立ち上がりふらふらと下手へ。

武田「ボス〜…アニキ〜……風呂入りてぇよ〜〜!!」

ああ……なんか、失礼ですが安心しました。それでこそ、武田さん(笑)
さて、これからどうなってしまうのか……そういう意味でも、つづきがありますように。

武田が去ったところで照明がもう少し明るくなり、下手奥から冬服の織姫が軽い足取りでやってくるのですが

織姫「……なんかくさいでーす」
レニ「ほんとだ、匂うね」

顔をしかめた織姫に、夏服冬仕様(黒のカーディガンを羽織った状態です)のレニも同意する。
けど、それ以上掘り下げることはせず、大きなスーツケースと小さなスーツケースを持って後を追ってきたサニーさんに振り返ります。

サニー「本当に、みんなに声をかけなくていいのかい?」
レニ「いいんです。だってみんなリハーサル中でしょ」
織姫「みんなをショウに集中させてあげるのも、サポートの役目でーす!」
サニー「さすが、史上最強のサポートだね」

そうか、帰国…今までならラチェットも見送りにきそうですが、今回は舞台に復帰していますものね。
サニーの一言に、笑い合う三人。

織姫「映画は好調みたいだし、リトルリップシアターも無事で良かったですねー」
サニー「本当、二人には助けられたよ…どうもありがとう」
レニ「サニーサイド。投資は少し控えめにね」
サニー「ははは…その言葉、深く胸に刻んでおきます」

そうですね、今回の事の発端はサニーさんの失敗からと言っても過言ではないので
なんとかなってよかったです。センターで談笑する三人のもとへ、上手から手元のノートへなにやら書き込みしながら
ぶつぶつつぶやくガッツが通りがかり

レニ「あ、あれは…」
織姫「(素早く近づき)ガッツでーす!あ、織姫でーす!(レニを指さして)レニでーす」
ガッツ「ああ、あなたたちか」
レニ「また何か新しい発明を考えてるの?」

両隣に立ってノートへ興味を示す二人に「ああ、もちろんだ」と答えてノートを懐にしまうと
いま構想している発明の説明をしながら下手へ。

ガッツ「今度の発明はすごいぞ。
    世界中のネットワークを一つにして、どこにいても情報が共有できるというシステムだ」
織姫「…なにがなんだかさっぱりでーす」(レニも肩を竦める)
ガッツ「だろうな。だが、これはきっと全く新しい画期的なエンターテイメントの一つになるはずだ」

そのガッツの話に直感が訴えかけたのか、サニーサイドは目を光らせてガッツに近づく。

サニー「そのお話、もう少し詳しくお聞かせ願えませんか?」
レニ「サニーサイド」

けど、さっきの今でレニに諌められると、素直に退散(笑)
でも、いまだからこそ言えますが、それ…投資して損ないです(笑)

ガッツ「億万長者になるんだという情熱さえあれば
    どんな発明もきっと可能になる…では、私はこれで……」

ぺこりと頭を下げて、最後まで一拍ずれたポーズをして下手へと去るガッツ。
ガッツ自身は、悪い人ではないですよね。
それをわかっているからこそ、笑顔でそれを見送る三人。

織姫「お金もまた、人を動かす大きなエネルギーですねー」

下手へ歩きながら今回の核にもなったお金についてつぶやく織姫の後ろで、レニがガッツの一拍遅れたポーズのマネを
しているのを目ざとく見つけたサニーは自分もそれに加わろと駆け寄りますが、それよりも早く一礼したレニは
両手を大きく広げて「からの、サプラーーイズ!!」と叫ぶ(笑)

サニー「すみません、それボクの十八番なんです」
レニ「ああ、そうだった(笑)
   …今回の一番のサプライズは、サムシングエルスの成長だったかも」
織姫「そうですねー
   あ!でも、ウチの隊長さんにはまだまだ適わないでーす。
   次会うときには、もっともっと成長してるといいですねー」
レニ「楽しみだね」

言いながら、サニーが置いていたスーツケースの大きいを手にする織姫。
レニも、サニーサイドから小さい鞄を手渡され、いよいよ別れの時が。

サニー「帝都の皆さんにも、くれぐれもよろしくお伝えください」
レニ「はい。…では、ごきげんよう」
サニー「ごきげんよう」
レニ「さよなら」
サニー「さよなら」
織姫「チャオ!」
サニー「チャオ!」
織姫「また必ず遊びに来るでーす!」

織姫の最後の一言が嬉しい!!
笑顔で去っていく二人に、手を振りつづけるサニー。

この織姫の去りセリフ、日ごとに力強くなって行きました(笑)
31日昼「チャオ!また必ずやってくるでーーす!」

そして、一人残されたサニーは今回の事を振り返る。

サニー「サムシングエルスか…確かに、今回の大河くんの成長には驚かされたなぁ
    すっかり頼もしくなって…追い越される日もそう遠くはないかなぁ
    (恋する紐育のBGMが流れる)
    ……え?あるもう意味追い越されてるって?
    そういえば、ラチェットくんと大河くんが食事に…!
    それって……デート?!
    ……白い砂浜、青い海…黒い瞳のボクが耳元で優しく囁く
    「ラチェットくん、待ったかい」
    「キャッ誰?まぶしくてわからない!…サニー!」(強制暗転)
    あれ?!なんだ、夢かぁ〜!」

まさかのサニーさんの妄想タイム(笑)
30日昼と31日昼は「ディナー、夜景、星空、公園、池、柳…?オー!ファンタステック!!ジャパニーズオバケだ!!」でした
なぜそっちに行った(笑)

そして、ショウはフィナーレへと向かいます。
オープニングと同じようにミラーボールが輝く中、白タキシード姿のスターファイブが再び勢揃い。

♪お楽しみはこれからだ〜you ain't heard nothin'yet!!〜

立ち位置、ダンス共にオープニングと同じ。
でも、オープニングと違い、二番もスターファイブのみで歌いました。
そしてサビ前で銀色のレビュウ衣装のダンサーさんが駆け込んできて、ダンスタイムへ
(入れ違いに一度はけるスターファイブ)
そのままバウの始まりです!

三人ずつ前に出て、ご挨拶。
続いて下手から普段着の武田、上手からラッシー先生と双葉さん。
一人一人お辞儀をして、次の人へ。

下手からプラム、上手から杏里が走ってきてご挨拶。
杏里はいつも通りここではピンクのエプロンを着用してます。

続いて今回のゲストであるロイスが下手から、ガッツが上手から登場。
それぞれお辞儀の後、二人でハートを作り、続いてお金のポーズへ。

下手から冬服レニ、上手から夏服織姫が登場してくるのですが、二人で動き合わせて
スキップで登場してまっすぐ行かず半歩下がってから中央に向かいました。
ハイタッチをしてから織姫、レニの順番で挨拶。
最後は二人で尾行びこびこのポーズでした(ちなみに、後の昴さんツイッター情報によるとびこびこは潜望鏡イメージとのことのようです)

次は下手からラチェット、上手からサニーが登場し
両手を広げてウェルカム状態のサニーを華麗にスルーして、立ち位置反転させて
下手になったサニーからご挨拶。
ラチェットもお辞儀をすると、スポットが壇上へ。

ここからは、一人一人の登場。
新次郎、昴、ダイアナ、リカ、サジータ、ジェミニと順番にポーズを決めて登場し、階段を下りてお辞儀。

全員「♪情熱が湧き上がる(らららら そうだ湧き上がるのさ) 日常にさよならして
    全てを忘れ(忘れよう) みんな楽しく(楽しく) 心躍らせろ
    (情熱が)情熱が 湧き上がる(らららら そうだ湧き上がるのさ) 日常にさよならして
    全てを忘れ(忘れよう) みんな楽しく(楽しく) 心躍らせろ
    さぁ! お楽しみはこれからだ!」

歌いながら、下手、上手、センターと順番に全員で礼をして歌い上げると同時に、幕が閉まる。
拍手が鳴り響く中、再び幕が上がるとジェミニが一歩前に出てゲスト紹介へ。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:51:36 [ノートメニュー]
Re: 紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
第二幕その4


ジェミニ「本日はご来場、ありがとうございます!
     それではここで、ゲストのご紹介をしたいと思います!
     紐育一の映画プロデューサー、ロイスさん!」

ジェミニに紹介されたロイスが前に出て、一礼。そして

ロイス「エブリバディ!ロイッス!(ロイッス!で返す客席)
    センキュー!!」

おお、簡潔…さすがTIMEに厳しいだけある(笑)
30日夜、31日昼は「ナイスロイッス。センキュー!」と付け加えていました。

ジェミニ「天才科学者、ガッツさーん!」(ガッツはその場でご挨拶)
ガッツ「せーの…ガッツでーす(客席も一緒にやる)…ありがとうございました」

ガッツさんは少しずつ内容を変えてきました。
30日昼は最初に耳をこちらの傾けてきたので「ガッツー!」と名前を呼ばれてからスタートし
最後は「明日あたり、俺と同じ格好をした奴が来てくれるんじゃないかと思ってます。ありがとうございます」と
客席に盛大なフリをしていきました(笑…はたしていらっしゃったのでしょうか?私は確認できず…)

30日夜は「今度は新しい、みんなのためにSTARを開発しようかなと思ってます、ありがとうございました」と
おおお、ちゃんとゲームをやってる嬉しい発言ですね!というか、ガッツさんの中の人は今回が初参加ではないですものね。
興味がある方はサクラ大戦Vエピソード0〜荒野のサムライ娘〜をどうぞ!

31日昼は
「せーの…(客席と共に)ガッツでーす!ありがとうございます。
 皆さんとご一緒できて幸せでした。ありがとうございます」と割と真面目な締めでした

ジェミニ「帝国歌劇団花組から、織姫さーん!」
織姫「ソレッタ・織姫でーす。
   また皆さんにお会いできてとっても嬉しいでーす!グラッチェ!ありがとうございました!!」

さすがに織姫は慣れたもので、毎公演挨拶を変えてきました。

30日昼
織姫「ソレッタ・織姫でーす。
   今日は前半ちょっとわたしのマイクがご機嫌がななめだったみたいで
   ごめんなさいでーす
   でもその分ありったけの愛をお届けしちゃいまーす!
   Ti amo(会場に向かって投げキッス)」

30日夜
織姫「織姫でーす。
   今日も皆さんたくさんのあったかい愛をありがとうございました、グラッチェ!
   おうちに帰るまでが歌謡ショウでーす。(打ち間違えではなく、織姫が歌謡ショウと言っていました)
   皆様、帰り道、尾行びこびこに気を付けて帰ってくださいねー!チャオ!!」(会場に向かって投げキッス)

31日昼
織姫「長いようで短い、短いようで長い夏が終わろうとしていまーす。
   また新しいサクラの歴史の1ページに関われて光栄でした。
   この幸せな時間が続くように、一緒に呪い…じゃなかった呪文をかけたいと思います!
   タイトルですよ?いきますよ
   お楽しみは……(客席と共に)これからだー!!
   グラッチェ!」

ジェミニ「同じく、レニさーん!」
レニ「レニです。
   また星組のステージに立てて嬉しかったです。
   ありがとうございました」

レニも、挨拶をその場変えてきました。

30日昼
レニ「レニです。
   いろんなことが起こっても、舞台は進んでいきます。
   時代もどんどん進みます。
   このリトルリップ青年館とも、もうお別れです。
   皆さん、どうぞ名残を惜しんで帰ってくださいね。
   さよなら」(現行の青年館は、オリンピック開催に伴い閉鎖・移転が決まってますからね…)

30日夜
レニ「レニでーす。
   楽しい曲をいっぱい歌えて、幸せでした。
   ちょっと失敗もしちゃったけど(笑)
   想像のつばさで、消して決して。
   ありがとうございました!」

31日昼
レニ「レニです。
   帝都に帰ったら、ガッツさんの発明品を紅蘭に伝えたいと思います。
   ありがとうございました」

ジェミニ「スペシャルキャストの、ラチェットさーん!」
ラチェット「ラチェットです。
      今年も、紐育星組のメンバーとして皆さんとお会いできたこと
      とっても嬉しいです。ありがとうございました」

初日、30日昼、31日昼はとほぼ同じだったのですが、30日夜だけ少し変えてきました。

ラチェット「ラチェットです。
      えーと、昨日初日が開いて、今日中日で、明日千秋楽…(笑)
      なんかあっという間ですが、あと二回、みんなでがんばりましょう。
      ありがとうございました」

照れ笑いをずっと浮かべているラチェットさんがかわいかったです。
ゲストのご挨拶が一通り終わったところで、ジェミニが「それでは、キャストからご挨拶させていただきます!」
とその日の当番を紹介して、その方たちからのご挨拶へ。

初日はラッシー先生と双葉さんでした!

ラッシー「ボブ・ラッシーです!
     皆様、お楽しみいただけましたでしょうか?
     トーキーという新しいエンターテイメントが生まれましたが
     新しいものを取り入れつつ、私達は
     リトルリップシアターでショウを続けていきます。
     本日はありがとうございました!」

舞台には、舞台の良さがある!ですね。
続いて双葉さんへ。

双葉「大河双葉だ。
   新くんの嫁を調べるために日本から来て早数年…
   今年の最後に見た光景はなんだったんだろなぁ〜
   と母的にはちょっと期待しちゃうところですが
   嫁が決まらない限り、私は日本には帰らな〜いぞ〜(笑)
   ありがとうございました!」

双葉さん、まだまだ紐育にいる気満々です(笑)

30日昼は「お金持ちになったベロさん!」と紹介されてましたが

武田「踏まれても踏まれても、落ちぶれても落ちぶれても
   また復活するぞーー!!
   今日はありがとうございました!」

最後にまた貧乏に戻ってしまったので、こんな挨拶でした(笑)

30日夜は「ワンペアの、杏里と、プラムー!」と紹介をしたのですが、どちらが先にしゃべるか決めてなかったようで
しばしお互いで譲り合い(笑)
ジェミニが「どっちでもいいよ〜」と促すと杏里が手を上げたので、先に杏里がご挨拶。

杏里「にゃう〜ん!えー、今日はご来場くださいまして、本当にありがとうございました。
   なんと、レニさんと織姫さんと一緒に「Love is」を歌っちゃいましたが
   みなさん、いかがだったでしょうか?(拍手で答える客席)
   すっごく緊張しましたが、皆さんの声援が力になりました。
   そして、リトルリップ青年館物販コーナーは、明日も全開で開いておりますので
   またのご来場お待ちしております!どうもありがとうございました!」

さすが、売店担当(笑)続いて、プラムへ!

プラム「きゃっふ〜〜ん!プラム・スパニエルよぉ〜
    なんかドキドキしちゃうわね(笑)
    今年も皆様とお会いできて、本当に幸せでした。
    そして、本当に星組のメンバー、スタッフさんも皆さん含めて
    本当に仲良しで、毎日ニコニコが止まらないという感じの
    お稽古場から、そして本番です。
    でも、皆様にあえてもっともっとそれがパワーアップしました!
    本当に、ありがとうございました(お辞儀をする)
    もし!もしもよ。お客様の中で、あたしのアルバイトの面接用の写真が
    ほしい方がいらっしゃいましたら…(ほしいー!と声がかかる)
    ホント!?じゃ、こちらまで〜〜!」(笑…何もないところを指で示す)」

さすが、上手いプラムさん!(笑)
ちなみに、宛先については運が良ければDVDでつくかな?という感じでした。
そのままプラムが下がって行ったので、一応ジェミニが「よろしいですか?」と確認してから次へ進めました(笑)    

31日昼は新次郎とサニーさん!こちらもどちらから喋るか決めてなかったのか、少しの譲り合いを経て新次郎が先に(笑)

新次郎「はい、サニーさんの前に大河新次郎です!
    ありがとうございます!
    今年もウチの母さんが原因でトラブルが起きてしまって申し訳ないです!
    今後こんな事が無いようにぼくがしっかり目を光らせておきますので!!
    (双葉さん、しらばっくれていたのですが、厳しく言われてちょっとショック顔)
    それと、今年はラチェットさんと素敵なシーンがたくさんあって…
    あ!高いところからすみません!!
    (階段を駆け下りてラチェットの隣へ。そのため、みんなが左右へ散って二人を見つめる)
    本当に光栄でした。ありがとうございます!!」

深々と頭を下げてラチェットさんと握手をする新次郎。そうですよね、今回今までになく踏み込んだシーン多かったですものね!
こちらもまさか舞台でここまで見れると思わなかったので楽しかったです。
「ぼくからは以上です!」とサニーさんに渡します。
新次郎が下りてきたことにより、センターが空いたので新次郎やジェミニに「ミスターセンター」と勧められ階段を下りて舞台センターでご挨拶(笑)

サニー「オーナーとして、サニーとしてお願いです。
    サクラ大戦は今年で18年。
    劇場でご覧の皆様、来られない皆様、ニコ生でご覧の皆様のおかげです。
    18年やってこられまして、これからのサクラ大戦は
    皆様一人一人の肩にかかっております!
    隣の人、前の人後ろの人、お友達!
    手を取り合って今以上に応援よろしくお願いします!
    そして来年、再来年サクラは20周年を迎えます!!
    来るべき時に向かって、一緒に盛り上がっていきましょう!!」

サニーさんの挨拶に熱くならない人は、この会場にいないと思います!!
もちろん!!応援し続けますよ!!まず目指すは20周年!(その前に、サクラV10周年もありますしね!)
さらにさらに、その先も続くよう、応援し続けます!!
これで終わるのかと思いきや、振り返るサニーさん。

サニー「あ、最後にこれで終わろうと思ったのですが、もう一つだけ。
    リカが宣伝してるプチチーズタルトの売り上げが今一つ伸び悩んでおりまして
    (近づいてきたリカの肩に手を添えて)
    リカが非常に悲しんでおります。皆様の愛で!どうかリカを笑顔にしてあげてください」

お願いします!とリカもぺこりと頭を下げてのダイレクトマーケティング(笑)
最後にお願いをして、サニーさんも戻ったので、立ち位置に戻る皆様
まさかまさかのオチにみんな笑うしかなかったですね(笑)
ジェミニも「まさか最後は宣伝で終わるとは…」とつぶやいてましたが
ダイアナさんが相槌というかたちで「缶バッチもついてますしね」とさらに広げてきました(笑)
(でも、この甲斐あって、千秋楽で無事完売してました!!)

当番の方の挨拶が終わると、再びきちんと並んで客席に向き直る面々。

ジェミニ「それでは、本日は本当に…」
全員「ありがとうございました!!!」

拍手の中、出演者の皆さんが頭を上げると、紐育には欠かせないあの曲が。

♪ここはパラダイス

もはや主題歌と同列ですよね!
メインボーカルであるプラムと杏里をセンターに全員で歌い踊る。

ちなみに、30日夜に久しぶりにサニーさんが創作歌詞をやりました(笑)
「今夜はあなた主役だ 素敵な瞳のその胸に 自由に翼広げよう」的な感じでした。

間奏では、今回もスターファイブ、ワンペア、ラチェットさん、双葉さん、ラッシー先生、武田さんが客席に下りてきてくれました!!
ステージ組はダンサーの皆さん、ロイスさん、ガッツさん、織姫、レニ、サニーさん、新次郎でした。
ここの一体感が、すごい好きです…!!

最後に出演者全員が並んで歌い踊るところもここパラの好きなところです。
決めポーズが決まったところで、間髪入れずあの曲へ。

♪地上の戦士

もう、何も言う事無いですよね。
一階席は立ち上がり、二階席は気持ちだけ一緒になって盛り上がる。
(ということで、今回も振付講座は無かったのですが…みんな大体できてますがそれでもやっぱり振付講座は可能ならどこかに入れてほしいなぁと思います)

最後の決めポーズまでバッチリ決まり
(個人的注目ポイントは壇上。レニと織姫が真ん中で大きなハートを作り、武田がいつもと違い指輪を見せつけるポーズをしていたこと(笑))
拍手と声援が鳴りやまぬ中、整列する出演者の皆さん。

ジェミニ「ありがとうございます!!
     本当にみなさんの拍手と声援、本当にうれしいです!
     では最後に、摩天楼にバッキューンでお別れしたいと思います。
     でも、知らない方もいると思うので、ここでバキューン講座をやりたいと思います!」

待ってました!!やっぱり講座は大事です!
前回に引き続き、ここはスターファイブの持ち回り。初日はサジータさんでした!

サジータ「しょうがないね…ジェミニのお願いじゃ断れないな。
     みんな、あたしがサジータ・わいんばー…噛んだよ!(笑)
     (仕切りなおしてもう一回)
     …みんな、あたしがサジータ・ワインバーグだよ。
     知ってたかい?」

相変わらずのイケボです!
ここからバキューン講座スタート。右手を拳銃の形にして、左手を腰…と丁寧に説明。
説明中、ちゃんと周りのみんなが同じように動いてるのがかわいいです。
「最後に銃口の煙をふっと吹き消す…簡単だろ?じゃあな」と最後に投げキッスするところがまたカッコイイサジータさんのバキューン講座でした!

30日昼・リカ
リカ「(名前を呼ばれて前へ)はい!!
   みんなも手伝ってください!(くるっと舞台を回る)
   合言葉は、摩天楼にって言ったら、バキューン!です」

講座自体は、リカらしく言葉を区切って、でもそつなくこなしていきました!
そして、一通り説明が終わったところで銃と言えば…

リカ「今日リカ途中(銃の弾が)出なかったけど」
ジェミニ「出なかったの?
リカ「そう、弾出ないときあったぞ」
昴「リカ、撃ちすぎなんだ」
リカ「そっか。弾切れかな?みんなの、拳銃は大丈夫だからね!ちゃんと(最後)ふーってしてください!
   以上!できた!!」

最後に、ジェミニが「ありがと」と頭を撫でるのがかわいかったです!


30日夜・ダイアナ
ダイアナ「は〜い、緊張するんですけどがんばります。
     それではですね、ジェミニさんが、
     真ん中のオレンジのジェミニさんが…」
ジェミニ「そこから!?(笑)
     あ、ジェミニ・サンライズですボク」

ダイアナさん、色での見分け推奨(笑)
でも、そこは広げず講座へ。
ダイアナさんの講座はやはりふわふわした感じなのですが。最後の撃つところで名言が誕生しました(笑)

ダイアナ「摩天楼に、でキープ。バッで構える!自分の好きな人のハートをめがけて…きゅーん!で撃つ」
ジェミニ「新しい設定来た!?」(笑)

さすが、愛にあふれるダイアナさん(笑)
どうにか終わったところでジェミニが
「なるほど、好きな人のハートね。目がけてって新しい設定ができましたので、皆さんも思い浮かべてお願いします」で締めてました(笑)



31日昼・昴
まず知らない人はいるか会場に聞いたのですが、手を挙げた人が明らかリピートファンだったので
「なんか知ってるっぽいんだが…」と言いつつちゃんとやってくれました!
この後があるから「なるべく短めに。決して、すばるっちマンはやらないぞ」とコメントしてました(笑)
自分で去年のネタを引っ張り出してしまうところが好きです(笑)

でも初っ端「右手は拳銃の形に、左手は腰。そして右手を少し上げる」という盛大な言い間違えをして
リカに「右手?」と突っ込まれて「間違えた」と素直に認めて会場を一笑いさせたところで仕切り直し(笑)
その後は

昴「このまま、摩天楼にまで耐える。
  そして、昨日のダイアナの話だと好きな人のハートをめがけて撃つそうだ。
  キュンとするね(すごくセクシーなトーンで、ダイアナさんが照れてました)
  そして、最後にこの煙をふっと吹き消す。
  これは、好きな方向で構わない。
  くれぐれも、前の人の頭をつついたり、大きく動いて隣の人をぶったりしないように。
  ……(ジェミニたちの方を向いて)こんな感じで大丈夫だろうか?
  いつも不安なんだ」
ジェミニ「大丈夫でーす!!」
リカ「セクシーだったぞ!」

思わぬところで可愛く、そして色気ある昴さんが見れました(笑)


無事、講座が終わったところで、ジェミニが改めて会場を見渡し

ジェミニ「それじゃあ、いきますよ…せーの!
     摩天楼に…」
全員「バッキューン!!」
ジェミニ「ありがとうございました!!」

舞台と会場が一体になったところで「ここはパラダイス」BGMの中「ありがとうー!」と笑顔でキャスト人が
手を振る中幕が下ります。
でも、当然ここで終わるわけはなく、カーテンコール。
今度は全キャストが一列に並んで手をつないでいました!

ジェミニ「ありがとうございます!
     またこうして皆さんに会えて、本当に嬉しいです!
     初日は、やっぱり雨が降ってしまいましたが…(笑)
     お足下が悪い中、ありがとうございます。
     (客席からの声に耳を傾けて…「どうってことない!」と叫んだ人がいたのです)
     どうってことない!ありがとうございます!!
     あ、また明日も明後日もやってますので、よければまた来てくださいね!(笑)
     それでは、本日はご来場いただき、誠にありがとうございます!!」

初日はこんな感じで、30日夜は
ジェミニ「ありがとうございます!今日は二日目、明日はもう終わってしまうんですけれども…
     寂しいですね〜はい…でも、こんなにたくさんのお客様に来ていただけて本当にうれしいです!
     このみんなからもらったパワーを、みんなでちゃんと一杯、もう何倍にもして
     最後まで頑張って行こうと思いますので、おうえんよろしくお願いします。
     本日はありがとうございました!」
という感じでした。

ジェミニの代表の挨拶を終えて、再び幕が下りて終演アナウンスへ。
ちなみに、このカーテンコール昼公演後は無しでした。
タイムスケジュールがタイトすぎる関係だと思います。
(終わって、外に出て時計を見たら次の開場時間まで30分あるかないかでしたから…)

初日
リカ「これで、今日の公演はぜーんぶ終わったぞ。
   みんな、楽しかったかー?」(客席から拍手)
昴「ありがとうございます。皆さんの笑顔が、僕たちにとってなによりもの賛辞だ」
リカ「さんじ?すばる、いまは三時じゃないぞー」
昴「その三時じゃない。賛辞というのは、簡単に言うと褒め言葉だ」
リカ「さんじって聞いたらお腹すいてきたぞー
   リカ、プチチーズタルト食べたい!」
昴「わかったわかった。あとでロビーで買ってくるから
  今はこの挨拶を全うするんだ」
リカ「なっとう?」
昴「まっとう。終わらせることだ。
  終わらせなければ、プチチーズタルトは無しだ」
リカ「わかった!リカなっとうするぞ!!
   どうか、忘れ物や落し物に気をつけて帰ってくれな!」
昴「またこうして劇場で会える時を楽しみにしています。
  それでは、せーの…」
二人「摩天楼に、バッキューン!」


30日昼
サジータ「これでお昼の公演は終了です。
     みんな、楽しんでくれたかい?」(客席から拍手)
ダイアナ「ありがとうございます。私たちもとっても楽しかったです
     でも…私のせいでジェミニさんが大変なことになってしまって…」
サジータ「だから、ダイアナのせいじゃないって。それに…
     過去の弁明はその過失を目立たせるだけ、なんだろ?」
ダイアナ「それ、シェイクスピアの…!」
サジータ「勘違いしないでくれ!別にあんたと、熱く語り合う気はないからね。
     ただ…頭ごなしに否定して悪かったなって…」
ダイアナ「いいんです、そんなこと」
サジータ「まぁ、なんだ…ティータイムにちょっと話聞くくらいなら付き合うよ」
ダイアナ「サジータさん…!
     どうしましょう、私いまどんな名言でも言い合わらせないくらい嬉しいんです!」
サジータ「もう、いいから!ほら、続きやるよ。
     …えー、どうか皆さん、忘れ物や落し物には十分気を付けてお帰りください」
ダイアナ「またお会いできることを、心より願っております。
     それでは、せーの…」
二人「摩天楼に、バキューン!」


30日夜
プラム「これで、本日の公演は全て終了です。
    皆さん、お楽しみいただけたかしら?」(拍手で応える客席)
杏里「ありがとうございます。私達も、すっごく楽しかったです!」
プラム「ねぇ杏里。わたしたち、ついに本格ステージデビューしちゃったわね!」
杏里「う、うん〜どさくさにまぎれて、織姫さんやレニさんと同じ舞台に立っちゃったね」
プラム「きゃっふきゃふきゃふきゃっふ〜〜ん!
    まぶしいスポットライト、劇場中に響き渡る拍手と歓声!
    あ〜〜ん、もう、クセになりそう!!」
杏里「拍手も歓声も、花組のお二人に向けたものだと思うけど…」
プラム「三割ぐらいはあたしたちの分だったわよぉ〜
    そうだ。これを機に、歌姫ユニット「ワンペア」として活動しましょ!」
杏里「歌姫!?」
プラム「衣装は、任せたわよ杏里!」
杏里「ええ!?わ、わたしはやるだなんて一言も…」
プラム「さ、そうと決まったらちゃっちゃと仕事を終わらせて、準備しなきゃ〜!
    というわけで…皆さん、忘れ物や落し物など無いよう、気を付けて帰って頂戴ね」
杏里「え、え〜〜っと…また、お会いできる日を、心から願ってます。
   せーの…」
二人「摩天楼に、バッキューン!!」
プラム「さぁさぁ、振付はラッシー先生にお願いして…」
杏里「ねぇ〜、プラム本気なのー!?」


31日昼
サニー「これで、お昼の公演は全て終了しました。
    みんな、楽しんでくれたかな?」
ラチェット「ありがとうございます。
      その笑顔を糧に、これからも精進していきます」
サニー「そんなことよりラチェット、ちょっと聞きたいことが…」
ラチェット「サニー、アナウンスの途中よ」
サニー「昨日、大河くんと食事に行ったそうじゃないか」
ラチェット「ええ、それが何か?」
サニー「何かじゃないよ!ボクがあんなにトーキーに誘っても来てくれなかったのに!!」
ラチェット「それは…先に大河くんを誘ってたからよ」
サニー「ガーン!!」
ラチェット「でも、彼の勉強のためで別に深い意味は……」
サニー「何てことだ…先を越されるどころか、大河くんの背中は遥か彼方じゃないか…!!
    これが、新しい時代か…!!」
ラチェット「…あなたももう少し仕事に情熱を傾けたらどう?
      どうかみんな、お忘れ物、落し物に気を付けてくださいね」
サニー「はい、気を付けてね……
    (気落ちしたトーンから立ち直り)どうか、また会うことを願っているよ。
    それでは、せーの…」
二人「摩天楼に、バキューン!」


終演アナウンスに拍手をしたところで、今回のショウは終了となりました。
ああ、楽しかった!!素直にそう思えるショウでした。
いえ、いつもそうと言えばそうなのですが、今回はより紐育らしいショウで
そして、サブタイトルのおかげかまた次もあるんじゃないかと信じられるショウでした。
そこに紐育星組が立つというならば、どこへでも向かいますとも!!
嬉しい便りがまた届くことを願っています。


では、レポはもうちょっと続きます。
千秋楽も、楽しかったです!
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:52:10 [ノートメニュー]
Re: 紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
千穐楽サプライズ集その1


まず、会場前のご挨拶からサプライズが!
いつもいらしてくださる公平先生、武田さんに加え、準レギュラーのラッシー先生!
そしてそしてそれに加えてなんとガッツさんが登場!!!!
これは嬉しいサプライズ!

さすがに超満員の千秋楽。
ロビーもにぎわってました。今回の物販で完売したのは
タオル、メッセンジャーバッグ、織姫とレニのブロマイド、そしてガチャでした!
ガチャ完売って初めてでしたっけ?

前説を待っていると、いつもと同じように駆け込んでくる大河親子ですがノリも相槌もいつもよりはっちゃけてました(笑)
蒸気携帯電話の着信音については「千秋楽だぞ〜わかってるな〜」と地上の戦士を促したり(笑)

「切ってない奴を私が切る!」と上手に向かったときに新次郎が客席に降魔を見つけたようで「あいつを切ろうか?」と
めがけて声を飛ばして行ったり
(私の席からはその降魔が何かは見えていなかったのですが、どうもオモンサマだったようです。
 なぜ紐育にオモンサマが…というツッコミはとりあえず置いといて)

ちなみに、切られる人数今日は物凄くいました(笑)
思わず「切られすぎでしょ!」と新次郎がツッコミ入れるほど(笑)
そして、母さんにも

新次郎「暴虎双葉なんで技無いでしょ。それに…」
双葉「そうだった。前の回の後、暴虎氷牙やるって言ってたのに、忘れてた」

そんなやりとりが(笑)
ということで、新次郎も一緒になって「大神さん直伝の」と素の言葉をこぼしつつも(笑)二人で構えて
新次郎の気合いの入った「狼虎滅却……暴虎氷牙!!」に合わせてエア刀を振るう二人!

双葉「さすがだな」
新次郎「はい!これ(戦闘ボイス)だけは一発OKでしたから、自信があります!」

中の人中の人ー!(笑)
でも、サクラって結構戦闘ボイスは一発OKだったり、気合いが入りすぎてマイクから離れて収録したとかありますよね!

親子漫才の最後のツッコミを「7、8人って…さっきもっと切られてたっちゅーの!!」と締めくくり(笑)
続いて武田とも絡むシーン。ここで、いじらないわけないですよね(笑)ということで

双葉「双葉パーンチ!からの…」
新次郎「新次郎パーンチ!」

ツッコミ増えたー!!(笑)
ここではとりあえずスルーしたのですが、続くキックも新次郎が加わりました!
しかも、頑張って助走をつけての飛び蹴り!!

これには武田も反撃しようと起き上がった勢いで新次郎をダッシュで追いかけるのですが、
その間に仁王立ちで立ちはだかり息子を守る双葉さん!さすが母さん!

そして最後のアタックも双葉が「からの〜」と振ったので新次郎も駆けつけ……何とか吹っ飛ばされまいと
新次郎と取っ組み合う武田ですが「武田さん、愛ですよ愛!」とアタックではなく、ハグをする新次郎
そういうオチでしたか(笑)

双葉「新くんは優しいんだ基本。だが!私は甘やかさないぞ。
   その話、私が詳しく聞こう!」

と本来の流れに戻って行きました。

後は、最後にテンションが上がった新次郎が「リトルリップスターの」とシアターをすっ飛ばしていい直ししたぐらいでしょうか(笑)
でも、楽しそうで何よりでした(笑)

――――――――――

ガッツさんもちょいちょい遊び入れてきます。
自己紹介をして、戻ってくるときに顔を隠してるなと思ったら双葉さんの目の前で「ぱかっ」とセルフ効果音を入れて
手を扉に見立てて、顔を見せてから自己紹介したり
テンションが上がったままマイケル的高音叫びを多めに遊んでました(笑)

――――――――――

そして、ここはぜったい遊ぶだろうと思っていたのですが、案の定ベロムーチョダンス中に、置いてかれてる武田さん(笑)
それだけでなく、去り際、なんとガッツさんが双葉さんを軽々お姫様抱っこ!!!

一人になってしまい、伴奏もない中、客席の手拍子だけで踊る武田さん(笑)
「拍手早いよお前!」と客席に振るものだから
どんどん早回しにするしかないじゃないですか(笑)

でもその結果、なんとかパン!パパパン!!で自分で締めることに成功した武田さん(笑)
そのタイミングで素早くガッツが下手から現れて、手を引いてくれました。
今年も舞台に武田さんボッチが実現して、なんだかお約束に安心しました(笑)

――――――――――

楽屋のシーン。タルトを頬張るリカがサジータに勧める前に客席に向かって

リカ「おーーいし〜!みんなにも食べてほしいなぁ〜」

と笑顔で。チーズタルト推しますね!!(笑…前楽のサニーさんの挨拶から推してましたからね〜)
今、おやつに食べてます(笑)


それと、ロイスがサニーに自己紹介する時の一発ギャグは「ロロロロイッス、ロロロロイッス」とラララライ体操の発音と動きでした(笑)
サニーとリカが乗ってるのがかわいかったです(笑)

――――――――――

史上最強のサポートの後の準備体操に、千秋楽は昴とレニも巻きもまれて三人でずっと体操してました(笑)
一番最初に我に返るのはレニで、昴は勝手にもうちょっと続けるというアドリブで面白かったです。
最終的にはレニに止められてましたし(笑)

そして「尾行びこびこ」については
レニがフリーズから戻るときに噴き出してから「もう少し具体的に」と半笑いで去り、残された昴さんは
「……僕の知らないところでなにが起こっているんだ」とつぶやいてはけて行きました(笑)

――――――――――

リハーサルシーン。ここもみんなちょいちょい遊びを挟んできます。
まずはトラブルメーカー双葉さん。自由ゆえに、客席との絡みも

双葉「やっほ〜〜(「やっほ〜〜!」と返す客席)
   …千秋楽だから、違う言葉でも帰ってくる気がする〜
   やっぼ〜〜!!(「やっぼ〜!!」と返す客席)
   ありがと〜…私はなんにも知らないんだ〜♪」

と、増やしてきました(笑)
あと、昴さんもいつも通り隙を探してて

昴「やはりゆうべ見かけたとき、尾行びこびこしておくべきだったな…」

わからないながらも使っちゃった昴さん!(笑)
そして、テンションとびぬけてる織姫が

織姫「今こそ、史上最強のサポートを見せつけるときでーーす!!酒池肉林でーーす!!」

それは違う!(笑)
勢いよく言ったため、レニも昴も訂正間に合いませんでした(笑)
ちなみにプラムさんの「ま・か・せ・て」は超至近距離投げキッスでした。

そして、最後の影ジェミニを大人しくしてもらう方法ですが…

ダイアナ「たとえば…椅子に鎖でしばりつけておくとか!?」
サジータ「えっ……!?」(全員、ガチ引きの絶句)
リカ「…いたいよ〜〜…」
サジータ「椅子で、鎖……女王様!?」
ダイアナ「え?…あ、女王様?女王様ですか…!?」

なぜか嬉しそうなダイアナさん。たぶん…ダイアナさんが思う女王様とサジータさんが思う女王様は全くの別物です(笑)

昴「ダイアナ、強くなったな……」

ダイアナさん、どんどん暴走していきますが…いやぁ、今後が楽しみですね(笑)

――――――――――

ロイス、ジェミニを探す時にびこびこポーズ(笑)

「乗ってきたところストップ!!」とロイスが止めて、ダンサーさんスタッフも含めて「ジェーミーニーー!」と探してて
まさかのいじられがわに回るジェミニ(笑)
しかも、その時ロイスの手はびこびこポーズだったのでジェミニが「これ何?ねぇ、これなぁに?」とずっと聞いてました(笑)

そして、新次郎に連れられて帰るときには「はぁぁ…申し訳ないです〜〜……」と完全にお詫びモードになってました(笑)

――――――――――

早いもので、3分間ショッピングのお時間です!
今回の商品はアルバム、そしてICカードステッカー。
この二つは別日と同じネタ流れでした。
でも、最後は…プラムが「みなさまわかってますかしら〜」と前置きして取り出したのはプチチーズタルト!(笑)

プラム「こちらのプチ・チーズタルトでございます〜
    なんとね、織姫さんとレニさんもね、差し入れにお買い上げいただいたそうなの」
杏里「いや〜〜これホントに美味しかったんだけど
   え、もしかして織姫さんたち、ここの物販コーナーにわざわざ買いに来てくれたのかなぁ?」
プラム「そうなの、なんか知らないんだけどねわざわざ行かれたらしいのよね
(二人で下手袖に向かって「お買い上げありがとうございます〜」とお礼)
杏里「そんな、織姫さんたちも帝都花組さんたちも買いたくなっちゃうような
   この美味しいプチ・チーズタルト…さぞやお高いんでしょうねぇ〜」
プラム?「あなたそれ気になります?」

プラム、再び白柳さんへ(笑)

プラム「あのね、これねわたくしもビックリしたんですけどね
    デカパン…デカパンじゃない(笑)デカ缶バッチ!
    もついてるんでございますよ。
    これがついてね、なんとね、まぁ〜あなた
    わたくしもビックリしたんですけれどね、お値段がなんと、1500円でございます!」

安い!!ということでいつもの物販コーナー紹介で締めようとする杏里ですが、プラムの白柳さん続行のため遮られる(笑)

プラム「それはそうとね。あなた。
    先日、朝パンをお食べになろうと思って?(ああ、と頷いて粛々とする杏里)
    ビニールになんか、食パンのゴムがついてらして
    そのゴムを外して手首にかけていたんですけれど
    まぁ〜そのゴムがいつの間にかどこかに無くなってしまって
    食パンがカラカラになるわ、それでそのままゴムがどこにいったのか
    わからないまま一日過ごされて
    帰ってきて着替えようかな〜と思ったらここに(足首を示す。ブーツ?靴下?)
    輪ゴムが入ってたんですってね?」
杏里「そうなんですよ〜〜」
プラム「まぁ、そんなねどうでもいい話なんですけどね、どうぞ」
杏里「全部言っちゃってるし〜…(笑)
   えっと、あの、昨日の朝…」
プラム「はい、ありがとうございました〜」

白柳さん節、絶好調です(笑)
その後、二人で締めてプラムに戻り15分間の休憩をご案内中に入ってきた武田に…やはり今日は絡みに行きました(笑)
ということで、プラム改め再び白柳さん登場(笑)

杏里「(武田に気づき)…あ、いた」
プラム「(白柳)あら、あなたちょっと。あなた、億万長者の方ですか?
    ちょっとこちらへ。センターへいらして。(杏里の背中を押され、ワゴンの前へ)
    あなたアレですって?なんか昨日、和民紐育支店でずいぶん盛り上がったんですってね」

突然のフリに、苦笑いをして「まぁな、まあな!」と誤魔化す面々(笑)
常々思っていますが…皆さん、舞台の後も本当に元気ですよね。これが体力の差か…!(笑)

プラム「それでね、あなたのね、タレント名鑑見させていただきましたけれど
    なんか特技のところに乗馬?乗馬って書いてあるんですってね。
    ちょっとここでやってみてください」

無茶振り来たーーー!!!(笑)
「乗馬をここでやるの!?」とためらう武田ですが、譲らないワンペアに、とりあえずエア乗馬を(笑)
でも、そのエア乗馬結構前からやってますよね(笑)
そして白柳さんに「はい、はいもういいですよ。大したことないですしね」とバッサリ切られるのでした(笑)

プラム「他にも、あなたアレね。もう一つなんかねピアノ?ピアノって書いてあるらしくてね
    田中公平先生がど厚かましいって言ってたようですけどね。
    ちょっとここでピアノやってみて」
武田「ピアノ無いじゃん、ここ!」

そこへ、杏里が両腕を伸ばしてエア鍵盤になるというアシスト(笑)
仕方なく、とりあえず手にしているグッズをワゴンの上に乗せて「かーえーるーのーうーたーがー」と口ずさみながら指を動かしていましたが
即「はい!ありがとうございました〜!」と終わらせて、武田を巻き込んだ3分間ショッピングは終了となりました(笑)
こう、ある意味放置プレイに近い扱い(笑)

そして、時間を使いすぎたのか「きゃふん!にゃうん!ショッピング〜!」で一緒に退場していく三人。
もちろん、ワゴンを押すのは武田さんです。
去り際に「あ、チーズタルト買ってよ〜!」ともう一度念押しして、一幕終了となりました!


――――――――――

二幕最初のサプライズは、ガッツでした。
「では、私は研究があるのでこれで…」と去るときに「ブッツ!」と叫んで叩いたのは武田でした!(笑)
「痛てぇな兄弟!おい!!」と下手へ去っていく武田でした。


少し進んだシーンでも、遊びを入れてくるガッツさん。
ロイスの会社を買収した武田が「どちらさんも、お達者で」と去るシーン。
いつもなら「ガッツ」と小さく乗るところですが「キャッツ」と猫の手になってました(笑)
ラチェットさんの中の人の出演作にかけたギャグですかね?

でもこのシーン最後にもっていったのはロイスさんでした。
「今日からMEのことは、ロイスって、呼んでね♪」ってすごくかわいいトーンで言ってくれたんです!
あれは可愛かった!!

――――――――――

ファニーガールの時に、ちょっとした違和感を感じたのですが、これについてはまた後ほど。

次のシーンであるジェミニと双葉さんの会話で、ジェミニががんばりました!
双葉さんが「今回は、悪いことをしたなぁ」と珍しくしおらしくなっているところに
「今回も」と一言付け加えてから「いえ、考えなしに行動した、ボクの責任です」と定められたギャグへと向かったので笑い倍増でした(笑)


――――――――――

シャドウストライカーに狙われる前、ここは伸ばすだろうと思っていた織姫の「スポッットライト」
予想通り伸ばしてきました(笑)


このシーン最後のアドリブは「な、なんとかしてくれよ兄弟!!」と縋りつく武田にガッツが…
何も言わず盛大にくしゃみを目の前にして去っていくという放置っぷりで終わりました(笑)
「つばかかったよ!おい!おい待てよ兄弟!!」と追いかける武田。
ううむ、ここはまさに金の切れ目が縁の切れ目。ということでしょうか。


――――――――――

プラムのアルバイトの面接写真、今日は3枚も入ってました!(笑)
全パターンってことでしょうか(笑)
会場から「ほしいー!」と声がかかりますが、さすがにこれはプレゼントというわけにはいかなかったようです。

――――――――――

舞台挨拶でも、昴さんリカを巻き込んで隙を見つけてきました(笑)
リカの耳打ち挨拶の最後に「みんな大好きです」を付け加えて
リカもキラキラした笑顔で「みんなだいすきでーーす!」と笑ってて可愛かったです!

―――――――――――

ラチェットと新次郎の会話は、いつも通りに過ぎて行き双葉さんとラッシー先生の声が…
なんと、双葉さんラッシー先生にお姫様抱っこされて登場!!
けれど「ふ、双葉さん重い…本当に重い…!」と長続きしませんでした(笑)
当然「重いとはなんだ、重いとは!」とツッコミつつも「もう、お姫様抱っこ癖になっちゃった〜」と楽しそうな双葉さん。
今後も、機会を伺っていきそうな勢いでした(笑)

そして、またも新次郎と夕飯の会話をするのですが、今回はたとえは無しに「何が食べたい?」とストレートに聞いてきたので
やっぱり「なんでもいいよ」「何かあるだろ」のやり取りの後に「ハンバーグかな」と答える新次郎。

双葉「ハンバーグ?…カレーにしようと思ってたんだがなぁ」
新次郎「じゃあカレーでいいじゃないか!」

これは、あれですね…聞いてみたものの、冷蔵庫の中身的な都合で答えは決まってたという主婦的な都合のにおいが…(笑)

そして、ラチェットさんとの仲をニヤニヤと推察する双葉さんに「母さんめんどくさい!面倒くさいからあっちいってて!!」
と背中を押して強制退場(笑)
…の前に、柱に強打して振り返ったところで…今日はそのまんま「ゲッツ」の動きとせりふではけて行きました(笑)

―――――――――――

そして、今回最大のサプライズ!!
成金から一気にどん底へ落ちて、文字通り階段を転げ落ちた武田の「ボス〜〜…アニキ〜〜……」の声に
上手から本当にボスと西村が!!!!
いやぁ、このときの客席の盛り上がりと言ったら!
二人が「おい、武田!」と声をかけると、振り返った武田は鳩が豆鉄砲を食ったような顔で目をこすり信じられない様子。

武田「え……?」
ボス「ラスベガスでよ、ショウを見てたんだよ。
   そしたらな、スターファイブさんがどっかの成金野郎にいじめられてるって聞いて
   慌てて飛んで帰ってきたんだ。
   …俺が落とし前つけてやる」
武田「す、すみません!!」(反射的に土下座)
ボス「(武田に近づき)どこのどいつだ?え?
   どこのどいつだ?名前教えろ」
武田「すみません…へ?」
ボス「何だ?お前ぇじゃねぇだろ?」

微妙に会話が噛み合わないと気づき、とりあず腰を低くしつつも立ち上がる武田。
ボスが勘違いしている!と思った武田は「違いますよ!違いますよ、俺じゃねぇっすよ!」となんとか誤魔化そうとするのですが…

ボス「嘘つくなよ?」
武田「い、いや本当です!俺じゃないっす!」
ボス「嘘つくなよ?」
武田「お、俺じゃ……僕です!」
ボス「(一つ頷いて)こいつだってよ」

西村にそれだけ言うと、西村は何も言わず助走をつけて飛び蹴り!!
綺麗に吹っ飛ぶ武田。
よろよろと立ち上がってきた武田を、二人で挟みボスが「やっぱりお前ぇか……どうする西村」
と振り、武田と西村の目が合うと「昨日飲み屋にいたよねぇ?」と思わずつぶやく武田(笑…和民紐育支店でしょうか)
それについては苦笑いで「どこだよ、それ」と誤魔化す西村に再び身を小さくする武田(笑)

武田「す、すみません!すみませんでした!!」
ボス「俺達に謝ってもしょうがねぇだろ」
武田「へい…」
ボス「サニーさんに、謝りに行くんだよ」
武田「へい!」
ボス「おい、行け!」
西村「サニーさんだけじゃねぇぞ。星組さんにもちゃんと謝んねぇと
   (武田の前を横切り、ボスの隣へ)でねぇと…ボス
   俺達、次も出番無いっすよ」
ボス「あ、そうか。そいつぁ大変だな。おい、ほら、行け!」
武田「へい!わかりやした!!」

武田を促し、それを追う様に下手へと去る二人……これは拍手するしか!!
いや、初日後友人たちと「で、千秋楽にはボスたちが武田をどつくためだけに来るんでしょ?」と話していたのが
まさか本当に現実になろとは…!!!でも、それができちゃう、やってくれちゃうサクラが大好き!!!

そして、これにオチをつけてくれたのは織姫とレニでした。
いつも通り「なんかくさいでーす」と入るのですが…

レニ「ホントだ、なんか、匂うね」
織姫「なんか……任侠くさいでーす」
レニ「(笑って頷いて)うん…懐かしい匂いだ」
織姫「なんか懐かしい〜」

おおお帝都……!!!
サニーさんが「ジャパニーズですね」と入れてきた相槌に「ジャパニーズでーす!」と嬉しそうに答える織姫とレニでした。

――――――――――

ちょこちょこアドリブを入れてくるガッツさん。
織姫、レニ、サニーさんと別れるときは「…ありガッツ」と小さくお礼を言って去って行きました(笑)

そして織姫の最後の去り際の一言が「また、必ず、絶対に遊びにくるでーーす!首あらって待ってるといいでーす!」
だったのが嬉しかったですね〜
いつでも、遊びに来てください!!

最後のアドリブは、もちろんサニーさん(笑)

サニー「…ん?ある意味もう追い越されてるって?
    (そんな馬鹿な、と手を振るものの、心当たりにぶち当たり)…ちょっと待てよ。
    そういえば、ラチェットくんと大河くんが食事に…
    食事って…デート!?
    ……ショッピング、からの、ハイキング?
    ハイキング…湖…ボート?…二人……ネッシー?
    ってきたら、ふなっしー?ってああ、消えちゃった…」

なぜそっちに行ったし!!(笑)
それは暗転されますって(笑)


如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:53:33 [ノートメニュー]
Re: 紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
千穐楽サプライズ集その2

――――――――――

そしてここからが完全に時間が読めないフィナーレ(笑)

まず、一人一人登場してくるところで、今日も逃げられたラチェットさんを、何とか捕まえることに成功するサニーさん。
これは千秋楽ならでは!(笑)

そして、いったん幕がおりてからのご挨拶。今日はゲスト紹介の前に

ジェミニ「では、キャストの紹介をしたいと思います。
     彼女たちがいなければ、この華やかな舞台は作れません。
     アンサンブルの皆さん!(全員がしゃがんで客席から姿が見えやすいようにしてくれる)
     しのちゃん!おりょうさん!みなちゃん!あおちゃん!あいちゃん!りえちゃん!
     素敵なダンサーズの皆さんです!」

ジェミニが下手から順番に紹介(佐藤詩乃さん、建守良子さん、望月美奈子さん、青井美文さん、榎本愛子さん、青木里恵さん)
本当に、今回も皆さん素敵でした!!
そして、今回のゲスト紹介へ(ジェミニの紹介は割愛させてもらって、各人の挨拶のみ抜粋します)

ロイス「夏の終わりの、貴重なT!I!M!E!に
    わざわざ劇場までフット!を運んでいただいて本当にありがとうございます
    たくさんの、感謝の気持ちを込めて…ロイッス!!
    (耳に手を当ててきたので、客席も「ロイッス!!」と返す)
    センキューありがとう!」

ガッツ「3、2、1…(耳を手に当ててきたので「ガッツ!」と返す客席)
    ありがとうございます
    皆さんと出会えて、ここにいる皆さんともこんなところですごく楽しく過ごせて
    幸せです、ありがとうございました!」

織姫「ソレッタ・織姫でーす
   えー、三年ぶりにこの紐育の舞台に立たせていただいて
   後ろ走り回ってるスタッフさん、それからスターファイブのみなさんはじめ
   紐育のキャストの皆さんに受け入れていただき
   何よりもこのお客様の暖かい拍手と声援と笑顔と愛に包まれて
   とっても幸せな夏でしたー!
   この、素敵な夢の時間がずっとずっと続くように、みんなで呪文をかけませんか?
   (客席の拍手を受け止め、舞台を振り返る)キャストのみなさんもどうぞご協力くださーい
   えー、タイトルですよ。いきますよ…
   さぁ!!お楽しみは…!!」
全員「これからだーー!!!」
織姫「ありがとうございました!グラッチェ!」

レニ「レニでーす。
   ……はぁ…終わっちゃうなぁ…
   ちょっと一周見てもいいですか?(舞台をぐるりと見渡しながら一周する)
   ……終わっちゃうなぁ…
   すごく楽しかった、もうちょっとやりたかったです。
   もうちょっとやりたかったな…(客席からの「また今度!」に頷く)
   うん、みんなもこの会場とも…えっと、リトルリップ…
   (隣のサジータに目で尋ねつつ)青年館。との、名残も惜しんでください。
   ありがとうございました!」

ラチェット「ラチェットです。
      本当に、毎年毎年今年は無いかな〜なんて自分で思ってるんですけど
      お声をかけていただいて、今年も紐育星組のメンバーとして参加させていただいて
      皆さんとお会いできて本当に嬉しいです。幸せでした。
      ありがとうございました。
      来年?その次?どこでお会いすることになるかわからないですけど
      みんな楽しみです。本日は本当にありがとうございました!」

それぞれに愛あふれるコメントで、皆さんとても素敵でした!
そして今日は千秋楽なので、キャスト挨拶はもちろんスターファイブ!
まずは、昴さんから。

昴「…皆さんが見て、感じたことが全てです。(思わず笑うキャスト陣)
  (客席から「最高ー!」と声がかかり)ありがとう。
  この、リトルリップ青年館。今年で、最後になります。
  次、皆さんとお会いできるのは一体、どこでしょうか?
  リトルリップなにがし。…その時まで、この夢のともしびが
  いつまでも、皆さんの中に灯りますように。
  …それから。お知らせがあるんだ(おぉ?とざわめくキャストと会場)
  あ、みんな期待しないでくれ(笑…ジェミニが「えー期待しちゃうよぉ〜!」と相槌)
  さっき、ファニーガールで僕がカメラを回していたんだけれど…
  その、映像を…千秋楽、星組キャメラで収めてみた(思わず拍手が起こる)
  上手く収録できてることを願って。
  それからもう一つ。もう一つ、プラム、杏里からのお知らせです。
  この夢の続きに、そして皆さんのご家庭のお供に。
  スターファイブの、マグカップ。
  ぜひ連れてかえってほしいと思います。今日は本当にありがとうございました!」

もう、昴さんの挨拶がさすがすぎて(笑)
そう、先ほどファニーガールで感じた違和感は昴さんの動きでした。
カメラの上をなんかいじってる?と思ったのですが…星組キャメラでの撮影は確かにしてほしいと思っていましたが
たしか星組キャメラは液晶を開かないと撮影できないタイプのハンディカメラのはず。
液晶の光が見えないということは、キャメラではない??と思っていたのですが
このコメントで確信。でもどうやって撮ったの!?と後にニコ生タイムシフト再生。
すると、ちょうど液晶がセットのカメラのフィルム部分に隠れるようにセッティングしてたのです!なるほど!!
後は本当に、無事に収録されてることを願うばかりです!オート露出調整が得意なカメラでありますように…!!!

続いて、ダイアナさんへ。

ダイアナ「ダイアナ・カプリスです。
     えーとですね、今回はちょっとサジータさんと喧嘩しちゃったりして…
     でもダイアナはちょっと強くなって(笑)
     で、女王様になれるそうなので、すごい、なんか嬉しくてしょうがないです。
     これからも、頑張っていきたいなと思います。
     で、今回ちょっと心残りだったのは
     リカが、せっかく持ってきたチーズタルトを食べたかったんだけど食べられなくって
     なので、後でゆっくりリカに食べさせてもらおうかな〜って
     (リカが「あげるぞ、あげるぞ〜!」とコメント)
     その時に、やっぱり今日の思い出のマグカップで
     美味しい紅茶を飲みながら…(笑…思わず崩れる周り。リカが「推すなー!」とマイクオフでコメント)
     だから、皆さんも今日の思い出にぜひそのマグカップで
     紅茶を飲みながら楽しいひと時を思い出してください。
     どうもありがとうございました」

ダイアナ、販促までするとは強くなったな…!!(笑)
けど、やっぱり女王様は誤解したままのようですね。
次はリカへ。

リカ「はーい!
   みんなたのしかったかー?!(客席、歓声で応える)
   ありがとー!リカ、なんかちょっと寂しくなったけど
   でも、みんなに会えて(客席)みんなに会えて(舞台のキャスト陣)
   うれしかったです!
   楽しかったです!!!ありがとうございました!!」

リカはとにかく全身をつかって短い言葉での挨拶ですが、これがリカらしいですよね。
そして、サジータさんへ。

サジータ「そう。あたしがサジータだよ(笑…ジェミニが「知ってる〜」とツッコミ)
     あたしたちスターファイブの初めてのステッキ、どうだったかな?
     実はね、あたし…稽古やリハーサルでは半回転でキャッチするやつ。
     あれ成功率30パーセントだったの(笑…ジェミニも思わず「低っ」とツッコミ)
     うわ、これはマズイ!と思ったんだけど
     本番では、ノーミス!!(湧き上がる拍手)
     あたし持ってると思ったね!(笑)
     いや、それは冗談で…やっぱり、みんなからもらえるパワーで成功できたと思います。
     本当に、どうもありがとうございました。
     えー、それからマグカップ(笑)
     ここ大事です。ここ大事です!あとブロマイドケース?
     あれもね、なんか持ってるとね…持ってるー!ってなるから(笑)
     よろしくお願いします!ありがとうございました!!」

このスターファイブ謎の連携が好きです(笑)
最後はもちろん、ジェミニ!

ジェミニ「ありがとうございまーす!
     えーと、このリトルリップ青年館での紐育のショウは
     今回が最後になってしまいました。
     なんと、五回。五公演。五公演で合ってる?(サジータに確認)
     五公演、やってみるたいです。2から。
     なのですっごく馴染みのある劇場なので
     とっても寂しいんですけど
     でも最後に、思いっきり楽しいことをみんなと一緒にできたのっで
     とっても満足しています!
     で、Sakura letterの歌詞の通り、ここにいるみんな
     ショウを心待ちにしてくれているお客さんの愛があって
     ボクたちは、舞台に立って花を開かせることができます。
     本当に、皆さんの愛に感謝しています。
     この夢がずーっと続いていくといいなって、ボクたちは思っています。
     皆さんどうぞ、応援よろしくお願いします!」

さすがに、ジェミニは販促しませんでしたね(笑)
(ジェミニの挨拶中、さりげなく涙をぬぐうリカが印象深かったです)
挨拶が終わって、ここはパラダイスと地上の戦士。
二曲ともテンション振り切ってました!

そして、最後はやっぱり「摩天楼に、バキューン!」講座!
最後だからジェミニかな…と思いきや

ジェミニ「今回は、新次郎に…(後ろを振り向くジェミニですが、そこにはいない)」
新次郎「(下手サイドから前に出て)ここ、ここ!」
ジェミニ「そこか!探しちゃった!」
新次郎「いま後ろ見たでしょ!」
ジェミニ「ガッツさん見ちゃった」(笑)
新次郎「ここ、ここ。新次郎で〜〜す」(ガッツで〜〜すのマネ)
ジェミニ「こんな元気な新次郎初めて見たよ」(笑)

もう、新次郎(の中の人)が体調不良と戦ってるのは言わずもがなですからね(笑)
ということで、今回のバキューン講座は久しぶりの新次郎!!

新次郎「ぼくはたくさん、長年このバキューン講座やってますので!」
リカ「プロだね!」
新次郎「任せてください!」
ジェミニ「そうだったね」
リカ「おねがいしまーす!」

そうでした!(笑)ここ数年別の人でしたけど、休憩時間や前説で主にやってたのは新次郎でした。
ということで、新次郎のバキューン講座スタート。
さすが余裕があるのか「右足を少し上げて。昴さんで言うところの右手でございますね」と昼の昴さんに言い間違い触れたり
バキューンを撃つ方向で「この撃つ方向がダイアナさん曰く、好きな人の方に撃ってください!」とダイアナさんのコメントをひっぱったり
(昴さんは「正直すまなかった」と相槌を入れ、ダイアナさんはひたすら照れてました)
「これで、お客様が誰が誰を好きかわかります!」とつなげたり割と自由でした(笑)

それにダイアナさんが「心の中でいいんですよ〜」とフォローをいれてきましたが
しばらくこれは引っ張られそうですね(笑)
新次郎も「バッキューンと撃った後に、このラブビームから煙が出てると思いますので、ふっと吹き消してください」と
新しい単語を入れてきちゃいましたし(笑)

大盛り上がりの中、講座も終わったので決めポーズへ。

ジェミニ「いきますよ〜せーの!
     摩天楼に……」
全員「バッキューン!!」

それぞれがお礼を言う中、幕が下りて行きます。
でもすぐに幕が上がってカーテンコール!
舞台上組は手をつないで前へ。階段組はそのままでご挨拶。

ジェミニ「終わって、しまいましたぁ〜!さみしいですね〜〜!
     でも、とっても暑い夏を過ごすことができました!
     って涼しくなってきたんですけど(笑)
     言いながらちょっと涼しかったなって(笑…OK、OKとフォローする周り)
     でも、すごーく暑かったですよね。
     その暑い夏を乗り越えて、ほんとによく皆さん会いに来てくださいました
     本当にありがとうございます!とても、感謝しています。
     えー、それでは、最後に織姫さんが考えてくれた合言葉で…
     あ、あと作曲の公平先生が考えてくれた合言葉で稽古場で盛り上がってたんですけど
     タイトルですよ、みなさん」

大半がわかってる中、なんだっけ?と天然ボケを発揮するダイアナさんに新次郎やサジータさんがツッコミを入れてました(笑)
どうも、ダイアナさんは公平先生が考えたというところは知らなかったようです。
稽古場いなかったときかな?と首を傾げるジェミニ。
そこへ、会場から子供の声で「ジェミニー!」と掛け声がかかり、ありがとねー!がんばります!と和んだところで、その合言葉へ。

ジェミニ「行くよー!…初めてやるんだけど(笑)
     いくよー!お楽しみは〜〜…!!」
全員「これからだーー!!!!」

ホント、今回のサブタイトルいいなぁ!こうやって盛り上がれるなんて。
ここで幕が下りて、普段なら終わり…ですが、今日は千秋楽!
今度は階段組も下りてきて、全員舞台の前へ。

ジェミニ「ありがとうございます。もう一回、皆さんに会いたくて幕を開けてしまいました(笑)
     ホントに今回はこの四人のゲストをお迎えして(ジェミニを挟んでガッツ、レニ、織姫、ロイスがいる)
     さらにパワーアップしたショウをお送りできたんじゃないかなと思います。
     何重にもね、織姫さんはこう(シャドウストライカー)に撮れれた方がいいんじゃないかってぐらい…」
レニ「100回くらい」
ジェミニ「100回くらい(笑)
     それくらい、みんなからパワーをもらって
     今回の舞台ができました。
     紐育らしい、ショウでしたね。そう思いますか皆さん、どうでしょうか?」

異論なく客席からは拍手が!
私ももちろん、このひたすらキラキラしていて、楽しくて、エネルギッシュで、それがとっても紐育らしいと思ってます!

ジェミニ「なんだか、こう笑ってばっかりのショウは紐育らしいなぁ〜ってすごく思います。
     皆さんとい〜〜っぱい笑うことができて、本当に幸せでした!
     皆さん、忘れないでくださいね。よろしくお願いしまーーす!!
     本日は本当に、ありがとうございました!!」

忘れられるわけないですよーーー!!!
そして、私達が忘れなければまた必ず会えると信じてますから!!
応援だけは、常に全力です!!
涙ぐむキャストもいる中、それでも笑顔を見せて手を振ってくれる中、幕が下りていきます。

通常なら、千秋楽と言えどここぐらいで終演アナウンス…なのですが、今回は青年館最後ということもあるのか
拍手が全然鳴りやまず……さらにもう一回幕が上がりました!!

ジェミニ「みなさん、足は疲れてませんか大丈夫ですか?
     OK?OK?ごめんなさいね…ビックリしちゃったあたしも」

本当に予定外、予想外だったことがコメントから伺えます(笑)
ひたすら「なんか、こう、ごめんなさいね。動揺しちゃった」
と、センターに立ちながらも周りに助けを求めるように視線を泳がすジェミニの肩を
サジータも笑いながら抱いて「こんな事、めったにないからね」とフォロー
そして、またセンターに立つジェミニですが

ジェミニ「本当に、嬉しいです〜
     遠くから来てくださってる方もいらっしゃるんですよね。
     えっと…そうですね…(サジータに抱き着きながら)何か言って」
サジータ「(受け止めて)いやもうね!言い尽くしたからね!(笑)
     もう、ありがとうの気持ちでいっぱいなんだよ」

負けじと会場からの「ありがとう!」の声に、ありがとうで返すサジータ、ジェミニはじめとするキャスト陣。
愛にあふれた空間ですね!
ジェミニが「皆さんの顔を見つめすぎちゃって、なんか、ちょっと照れちゃう」と顔を隠すのがかわいい!!
もう一度、改めて「本当に、ありがとうございました」と全キャストでお辞儀をして場をリセット。

さて、ここからどうなるのかなと思っていたらリカが「はい!」と挙手。

リカ「リカちょっと気になってんだけどさ、さっき、ベロのボスと……」
ジェミニ「!うんうん」
昴「そういえば、さっき見かけたぞ」
リカ「リカ着替えてたから見てないんだけど(笑)
   見てないんだけど、見かけたからいるかな?」
サジータ「声したよな!」
ジェミニ「いたね!」

すかさず会場からはボスー!や西村ー!!とコール。
そして手拍子になるのですが……下手を伺うキャスト達ですが、一向に姿を現さない二人。
素早くプラムが袖にはけて様子を見に行ったのですが、胸の前でバツマークを作って戻ってきました。
どうやら、もうステージには出れないようですね。

もう日本に帰っちゃった?となるステージですが、武田だけは「たぶん、もう飲みに行っちゃってる!」と違うことを
(笑…でも、ニコ生で改めて見たら無線らしき音声が入ってて打ち上げ会場という単語が聞こえてたので、あながち間違いじゃなかったようですね)
この結果に、膝から「ぬぉーー!」と倒れるリカ

リカ「リカ、やっちゃいけない感じだったな!ごめんなさい!」
ジェミニ「そう〜帰っちゃったみたいだね〜」
リカ「ごめんなさいでした!!」(土下座モードなリカをフォローして立つように促すラチェット、ジェミニ、サジータ)
昴「仕方がない。
  仕方がない。日本人は、照れ屋なものだ」

昴さん、さすがのナイスフォロー!!!(笑)
ということで、場が収まったので再びジェミニがコメント。

ジェミニ「本当に、どうもありがとうございます。
     皆さんはまっすぐ、お家に帰ってくださいね(笑)
     本日は本当に、ありがとうございました!」
全員「ありがとうございました!」

これで本当に終わりかな…と思ったのですが会場に響いた音楽に騒然となる会場。
なんと「ここはパラダイス」のBGMではなくて「地上の戦士」だったのです!!

でも、これで幕が閉まるんでしょ?と思ったら、照明も変わって、フィナーレと同じ状態に!!
まさかまさかの、地上の戦士アンコール!!

完全予想外だったためか、みんないつもよりはっちゃけった声や笑顔で本当に貴重で楽しい地上の戦士でした!
サジータさんは二番の歌い出しを忘れるくらい(笑)

個人的感想ですが、今回の千秋楽にて初めて昴さんのウインク直撃ゾーンに行けたのですが…
一回目ですら素敵だったのに、二回目の時はウインクするからね、と宣言するように上手の方を見て
一回目よりも長めに余韻を残すウインクだったので上手前方席みんなノックアウトされてました。

無事に二回目の主題歌を歌い踊りきったキャスト陣。
おそらく、舞台スタッフとしてはこの決めポーズのまま幕を下ろして終演としたかったのでしょうけれど…
身体が勝手に動いて、前に出て挨拶モードになったジェミニをはじめとするキャスト陣に下りかけた幕が止まる(笑)

「え?何、どうしちゃったの?」と状況を理解できてない前方キャスト陣に、客席が答えるという
なんだかちょっと懐かしい展開(笑)

ジェミニ「あ、幕が…」
リカ「じゃまーってなっちゃったんだな」
ジェミニ「なっちゃったのか〜それじゃあどうすればいいんだろうね?」(笑)
リカ「なー難しいな!」
ジェミニ「地上の戦士がかかると、もう動いちゃうよねぇ!?」(サジータに向かって)
サジータ「だな!」
ジェミニ「ねぇ!」
昴「条件反射だな」
サジータ「でもなんか…自分が歌うところ忘れてた」(笑)

姐さん、笑いの神ももってた!(笑)ひとしきり笑った後
「そうね、なんかね…アドリブ、なかなか厳しい」と話を幕にもどして再びどうしようかとなるジェミニ。

ジェミニ「なるほどね〜…(上を見ながら)これは閉まらないのかなぁ?」
リカ「下がったら閉まるんじゃないか?」
ジェミニ「下がったら閉まるか!そっか〜」
リカ「ばいばーいって」
昴「千秋楽、サプライズはつきものです」

さすが昴さん、本日何度目かわからないファインプレー(笑)
ちなみに、会話に出てこないダイアナさんですが、ずっと相槌をうったり、隣の双葉さんと笑いあったりしていました。
とりあえず、楽しそうでした(笑)

ジェミニ「本当にびっくりですよね〜
     でも皆さんと、ちょっとでも長い時間一緒にいられて嬉しかったです!
     本当にありがとうございました〜素敵なサプライズ〜〜!」

拍手をする中、今度こそ「ここはパラダイス」のBGMが半ば強制的に流れ(笑)
それに反射して「ありがとうございました!!」とキャスト全員が頭を深々と下げ、キャスト陣が下がると、やっと幕が下りてきます(笑)
名残惜しいですが、これで本当に終わり。
終演アナウンスが流れてきます。

ジェミニ「これをもちまして、紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」は全て終了です。
     みなさーん、楽しんでいただけましたか?」(拍手と声援で応える客席)
新次郎「ありがとうございます!
    ぼくたちもすごくすごく楽しかったです!」
ジェミニ「でもボクは、ちょっと心残りがあるんだよね…」
新次郎「え?なになに?あ…映画の事なら全部ぼくのせいだから…!!」
ジェミニ「違う違う!映画の事じゃなくて…でもね、解決するには、新次郎の協力が必要なんだ」
新次郎「もちろん、なんでも協力するよ。さ、遠慮なく言って」
ジェミニ「そう、まっすぐな目で見られると恥ずかしいんだけど……
     あのね……お姫様抱っこ、して…?
     きゃーー!!言っちゃった〜〜!!」
新次郎「お、お姫様抱っこ…?」
ジェミニ「だって〜真っ黒けのぺらっぺらな影に先を越されるなんて、悔しかったんだもん」
新次郎「だもんって…」
ジェミニ「…ダメ、かな……?」
新次郎「だ、っだ、ダメじゃない、けど……」
ジェミニ「やったあぁぁ〜〜!!!
     じゃあ、後で!絶対ね!!」
新次郎「う、うん……とにかく、今はアナウンスに戻ろう。
    えーっと…どうか皆さん、忘れ物や落し物などしないように
    気を付けてお帰りください」
ジェミニ「最後は皆さんもご一緒に、いつもの決め台詞をお願いします。
     せーの…」
二人「摩天楼に、バッキューン!!」

新ジェミごちそうさまでしたーーー!!!!(笑)
お姫様抱っこのくだりは、もちろん客席「ふぉぉぉぉ!!!」な反応でした(笑)

本当に、楽しくて楽しくて…最後までサプライズと笑顔に満ちた公演でした。
劇場を出ると、いつもより写真を撮ってる方がたくさん。
東京オリンピックの関係で、今の場所での青年館は最後…そして、移転までにはしばし時間がかかるので
次にこの地へ来ることになるのがいつになるのか…それは、まだ誰にもわかりませんが
紐育星組には、またきっと会うことができると信じて。
都会の桜が再び咲く便りが届くまで、愛を途切れさせず耐えてみせます。



さて、今回のレポはこれにて終了です!
ここまで長文おつきあいいただきまして、ありがとうございました!
また劇場で、お会いできますように!!
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:53:54 [ノートメニュー]
Re: 千穐楽サプライズ集その2 [返事を書く]
レポお疲れ様であります(・▽・)ゝ
今回はいつもにも増して全編で新旧曲織り交ぜたミュージカルのような流れで、しかも一度に
多人数が登場しては上手と下手で違う事やってたりと、なかなか紫水さん泣かせな盛り沢山舞台
でしたね。(まー二年ぶりなんでそう見えたのだったら陳謝>去年のをDVDで見た印象もうないし>ヲイ)
 夜公演だけだったみたいですが開演8分前から始まる前説、伊達や酔狂で帝都初期から
歌謡ショウ見てたわけでないロイ〜ス、そこかしこに僕の知らない所で何かが起こってる
ニヤリとさせるツボ、去年と違って頭に設けたファクターがちゃんと相互に絡んでる脚本(微毒)、
ノリノリなのと静かに響く良曲のカズカズ、二度目まだついて行けたラストの主題歌(爆)
。良かったですねぃ。それをここまで事細かに文字に落としてる紫水さんには感謝です。
いったい何台、自前のTVカメラ入れてるんで?>記者会見かよ
 これがあるから、私のブログは安心して舞台内容チョロチョロで、他ん事ばっかり
書いておけます(^ー^) そのせいか今回九分九厘食べた物の写真しかなかったとか。(轟沈)

 個人的にも、会場の拍手量にも、今回ブッチギリだったのはやはり楽日のボスとアニキ
だったんじゃあなかろうかと思い。懐かしい任侠臭い舞台も・・・今や一番ハードル高そうな
位置にありますが、また見たいですね!いずれにしても武田の位置は今回と些かの変更も
ございませんが。>えええっ!?(笑)
 しかし紐育は毎年、双葉姉さんさえいなければ何事もなく?平穏な日常が流れて。(苦笑)


 昼夜見たら、その間のインターバルが多く見ても90分弱なのはキツキツのようですね。(滝汗)
Rudolf@ロイ〜ッス、声が小さい!もいっちょ!! <lyyurczxxp> 2014/09/12 19:48:10 [ノートメニュー]
Re: レポお疲れ様であります(・▽・)ゝ [返事を書く]
ロイーッス!

ありがとうございますー!
いや、ホント上手下手で違うことしてるし、でもそれがそのキャラにとってはちゃんとストーリーでつながってるから劇場では主にスポットが当たらないところを見てました(笑)

実際そろそろ続けるのが厳しくなりつつあるのですが、それでも気力があるうちは…とゆるくがんばろうと思います。

旅の醍醐味は、美味しい食事ですよね!←

ボスとアニキの登場は、期待も入っててホントすごい盛り上がりでしたねー!
あれは、ホントサクラならではかと。
任侠くさい舞台……見れるとしたら、いつの日か…応援続けて、いつか見れると嬉しいのですが…!

他の舞台(主に休憩無し2時間)を見ていると、サクラのタイトさと「ゆっくりご飯食べて帰ってきても、開場時間間に合う!」ということを実感します(笑)
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/14 20:32:17 [ノートメニュー]

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