[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
如月紫水 への返事
第二幕その2

さて、場面は変わり、セットを作る音が響く映画撮影所へ。
シネマファンタスティックのイントロが流れる中、ロイスを先頭に下手から次々と撮影所に入る面々。

メガホンを持った新次郎。カチンコを手にしたサニーさん。
メイク籠を持つプラムと杏里。
カメラを構える昴さん、白衣を脱いだ状態でガンマイクを持つダイアナさんが新次郎とアングルについて相談。
「手伝うでーす。てんてこ舞いでーす」とてんてこ舞いを舞いながら(笑)下手から上手へと横切り、白手袋をつけて上手側の照明の前に立つ織姫。
レニも下手の照明前で白手袋をつけて待機。
上手からダンサーさんを引き連れて登場し振付指示を出すラッシー先生。
ロイスはプラム、杏里と打ち合わせ。
そして、モノクロレビュウ服に着替えて現れたリカとサジータにメイクを施します。
それらを見守るラチェット。

全員が慌ただしく準備を整える中、ジェミニも協力しようとするのですが…存在感が無いゆえに、何もできず。
とりあえず、邪魔にならないように上手へと行くのですが…いつの間にか、がっくりした様子でそのまま袖へフェードアウトしていました。

新次郎「みなさーん、準備の方はよろしいでしょうか?」(頷いたり「いいでーす!」と返す)
サニー「さぁ、行きますよ!シーン38!(下手へとスタンバイする昴のカメラの前にカチンコを構える)
    ナンバー。ファニーガール」
新次郎「よーい…アクション!!」

新次郎の合図とともに「Funny girl」と書かれたカチンコを鳴らすサニーさん。
そして、撮影スタート!

31日昼
サニーさんシーン名が飛んで「何だっけ?」と新次郎に聞いて、即座に「ファニーガール!」と答える新次郎。
久しぶりに見ましたこの絶妙なフォロー(笑)

ビートの聞いた音楽に、赤い照明。後姿でたたずむダンサー六人の中心になるよう、壇上でポーズをとっているのはリカ。
まずはダンサーのダンスを下手から上手へと横切りながら撮影する昴さん。
スポットを浴びながらリカが階段を下りて歌い出す。

♪ファニーガールズ

リカ「♪夢なんてないけれど今を楽しく生きたい 極彩色に
    どこまでも繋がってく空の下には いろんな人が生きてる」

私、ファニーガールって「風変わりな女の子」という印象を持っていたのですが、今回は「ぶっ飛んでる女の子」という意味合いのようです。
このシーンで面白いのは「撮影」ということで、同じ舞台上でもカメラアングルに入らなければ
空いてるスペースではみんな素でいるところ。
「舞台」の上演だとまず無いですよね。現に、リカのすぐななめ後ろでは、サジータがいまだにメイクの直しをプラムと杏里にしてもらってましたし
下手サイドではラチェットやロイスが何か話しながら撮影を見守ってます。

リカ「♪だからあんたの価値観押し付けないで これっぽちも聞きたくない
    あたし浮かれポンチの ファニーガール」

そして、常に客席に向けられてる決めが、昴が構えるカメラへ。
ここからサジータもカメラアングルの中へ。

サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
サジータ「♪その恋は危ないぜ」
リカ「♪浮かれポンチ」
サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
二人「♪あんたのハートを 猛スピードで
    ああ 鷲掴み」

上手でポーズを決める二人を中央に回り込んでカメラに収める昴。
その二人の後ろから登場したダンサーたちにアングルを譲った二人は、すぐさまプラムと杏里のもとへ走りメイク直し。
真剣な昴さんに、ダイアナさんもずっとマイクを構えて撮影続行。
時々サニーさんがテンション上がったままカメラの中に納まろうとしていくのをラッシー先生や新次郎が止めたりしつつ(笑)
今度はサジータのメインパートへ。

サジータ「♪恋なんて一夜漬けお払い箱でいいじゃない その夜限りで
      世界中どこを見ても男と女たくさんのラブ生まれてる」

あと、ダンサーさんたちがカメラの動きを見て、映ったことに喜んでる人と、フェードアウトされてしまい
悔しがってる人がいるのも面白かったです。

サジータ「♪だけどあいつの生き方デタラメすぎて
      クラクラと目がくらむぜ あいつ浮かれポンチの ファニーガール」

サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
サジータ「♪寝ぼけてる男ども」
リカ「♪浮かれポンチ」
サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
二人「♪あたしの ウォーク ナイスなボディ
    ああ 目を覚ませ」

この曲、周りのみんな終始ノリノリでリズムに乗っているのですが
時々照明の仕事を放棄して一緒に踊っている織姫はラッシー先生や新次郎に諌められて仕事に戻るのですが
実はノリノリの時間は照明の前から動かなかったレニの方が長いという、面白いやりとりが端と端で繰り広げられてました(笑)
レニは近くにいたラチェットやロイスとも目を合わせて本当に楽しそうでした

サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
サジータ「♪その恋は止まらない」
リカ「♪浮かれポンチ」
サジータ「♪ファニーガール ヘイヘイヘイ」
リカ「♪ファニーガール ウフフ」
二人「♪あんたのハートを 猛スピードで」

リカ「♪あんたのハートを」
サジータ「♪あんたのハートを」
二人「♪ああ 鷲掴み
    ファニーガール」

最後は、中央に移動してきた昴のカメラに向かって二人で投げキッス。
からの階段へ移動し、ステップ。
カメラもそれを追いかけ(途中、たぶん調子に乗ったサニーさんが横切ってますが、きっとカットされることでしょう)
壇上で決める二人を収めたところで曲も終わりカットの声がかかる。

サニー「はいカット〜〜!」(カチンコを鳴らす)
新次郎「はい、オッケーでーす!次のシーンに行きましょう〜」

握手をしたりハイタッチをしたりでわっと盛り上がる一同。
そんな中、新次郎は「じゃあ、リカとサジータさん照明お願いしまーす」と指示を出す。
それにしても、始まってみたらなんて楽しそうなんだろうサニーさん(笑)

ラチェット「レニ、織姫。次は私たちの出番よ。着替えましょう」

そしてラチェットの声掛けに返事をして、全員移動のため下手へ。
織姫がはけながら「ファニーガール」を口ずさんでるのがかわいい!
そして、暗転し誰もいなくなった舞台に、一人寂しくモップをかけながらやってきたのは掃除服のジェミニ。
…なのですが、その背中には大きく「Gemini is Here!↓」と書かれた板をしょってます(笑)
ついにそんな主張を(笑)

ジェミニ「あーあ…いいなぁ…ボクも映画の撮影に加わりたいなぁ…
     でも影薄いしなぁ…存在感ないしなぁ…
     …今回なんだかずっと、一人ぼっちな気がするんだけど…」

モップを力なく引き、とぼとぼとセンターを過ぎたあたりで「ジェミニ〜〜!」と下手からジェミニを探す声が。
自分を呼ぶ声が嬉しかったのか、笑顔を見せるジェミニですが、下手からやってきた双葉さんにはその姿が相変わらず見えていない様子。

双葉「ジェミニ〜!どこにいるんだジェミニ〜〜!!」
ジェミニ「双葉さん!!」
双葉「ん?声がするということは、近くにいるのか?」
ジェミニ「いますよ、ここ!ほら(看板をモップで示し)ほら、ジェミニはここにいますって矢印まで書かれてますよね!」

その言葉に、ようやく看板に気づき、目の前にいたことに驚く双葉さん。
けれど、存在を認識したところで、珍しくしおらしくなる。

双葉「いや、今回は悪いことをしたなぁ…私のせいでとんだ事になってしまって…」
ジェミニ「いや、考えなしに行動したボクの責任です」

謝る双葉さんに、ジェミニも頭を下げるのですが、絶妙な距離感で、看板が双葉さんの頭にダイレクトヒット(笑)
けど、それには触れず、話を先に進める双葉さん

双葉「いや〜…新くんが全く口をきいてくれないんだ…!」
ジェミニ「ボクなんて、目も合わせてもらえません…!」

嘆くジェミニですが、ジェミニの場合は不可抗力です(笑)
双葉さんは、完全に自業自得ですが←

双葉「…でな!そのお詫びと言っちゃあ何なんだが
   (ジェミニの前を通り過ぎ)今日はちょっとした裏情報を持ってきたんだ〜!」
ジェミニ「双葉さん、こっちです。ボクはこっち」
双葉「ああ、こっちかい。(振り向き)実は……」

と、ジェミニに耳打ちしようとする双葉さんなのですが…見えていないため、ジェミニの肩に語り掛ける(笑)
ジェミニが「肩です」とツッコミを入れると、失敬失敬としながら、なぜかかがむ双葉さん(笑)

ジェミニ「下いっちゃった…膝ですって!」
双葉「ん〜〜ややこしいな!耳はどこだ!」
ジェミニ「耳ここ、耳ここ」

モップで示し、ようやく話が聞けたジェミニは、驚きに声を上げる

ジェミニ「ええ!?ベロさんとあの天才科学者が!?」
双葉「し!!(口に人差し指を当てて、声を潜める)
   今夜あたり、劇場に現れるかもしれないからな。
   だから、こっそり隠れて、待ち伏せをしてだな……」
ジェミニ「え?…え?……双葉さん?」

言いながら、上手へと去って行ってしまう双葉を追いかけて、ジェミニも上手へ。

さて、場面は変わりその噂の二人が舞台奥壇上から登場。
裏情報通り、劇場の裏手に現れた模様。シャドウストライカーを構えたガッツが先を行く武田に尋ねます。

ガッツ「なぁ、どうしてまたこんなところへとやってきたんだ?」
武田「いいから黙ってついてこい。
   ったく、お前のその中途半端なその発明のせいで
   こっちは一日中苦情に追われっぱなしだよ」
ガッツ「中途半端……中途半端とはなんだ!」
武田「まぁまぁまぁ…(ガッツをなだめて)仕方ねぇだろ
   二つに分かれたモンを元に戻せねぇなら訴えるって脅されまくってんだから」
ガッツ「凡人は皆勝手だなぁ…それで、どうするんだ?」

まぁ、想像に難くない展開ですよね。
階段に腰かける武田の傍に寄り、話を促すガッツ。
そこへ、上手から看板をはずして駆け込んできたジェミニが物陰に隠れながら聞き耳をたてる。

武田「やたらめったら注文を取るのは止めて、今度はグッズ販売を展開させるんだ」
ガッツ「グッズ販売?」
武田「俺はもうすでに、全世界でグッズ販売を展開させるために
   全財産をつぎこんでるんだよ。
   有名な歌手や俳優をそいつでこっそり盗み撮りして
   撮れた影にお湯をかけて販売する」
ガッツ「なるほど、有名であればあるほど高値で売れるという寸法か…」
武田「(立ち上がり、下手へと向かう)だから今夜はここで張り込むぞ。
   今人気の帝都花組の、やたらやかましい織姫と
   無口なはずのレニがここを通るはずだ。まずは手始めにその二人をそいつで―――」
ジェミニ「待て!!話は全部聞かせてもらったよ!」

武田の二人の表現に客席から思わず笑いが上がる中、ジェミニがかっこよく物陰から飛び出し二人の前に立ちはだかるのですが…

ガッツ「とりあえずあそこで待ち伏せしましょう」
武田「そうだな!」
ジェミニ「ええええ?ちょっと聞いて!?」

完全に存在感が消えている…!(笑)
上手の階段影に向かう二人を追いかけて、耳元で声をかけるも…

ガッツ「ベロさんは結構紐育長いんですか?」
武田「意外にね!なんだかんだ長い事やらせてもらってるよ」
ジェミニ「ねぇ、聞いて?聞いてよ。
     だから聞いてよ、もう!もーーう!!」

その叫び声は、下手奥から現れて伸びをするレニと共にやってきた織姫の叫びに上書きされてしまいます。

織姫「もーーう嫌でーーす!疲れたでーーす!!
   やっぱりわたしは映画よりも舞台のスポッ…ットライトを浴びてる方がいいでーす…」
レニ「そんなこと言わないで、もうちょっとだからがんばろ」

励ますレニの肩をたたいたり、織姫との間に入って訴えかけるジェミニですが、全く気付いてもらえず…
そうこうしている間にその背後からガッツと武田が忍び寄り…

武田「いまだ!」
ガッツ「3、2、1、ガッツ!」(ゲッツ、的な意味でシャッターを切る)
武田「よーし、撮れたぞ!!」

と盗み撮り成功に足早に上手へと移動し、出てきた影を確認するのですが…

武田「よーし、まずはレニの影いただきだ!!…あれ!?」
ガッツ「どうした?」
武田「ジェミニだよ!まさか壊れてんじゃねぇだろうな」
ガッツ「そんなバカな…!」

実はレニとシャドウストライカーの間にジェミニが立ちはだかり、代わりに映っていたのです!
存在感が無いだけで、実態はありますものね。武田とガッツの驚きに、階段でほっとした様子のジェミニ。
二人の大声のやり取りに、織姫、レニが何事か?と目線を向けていると「おい!そこで何してる!!」
とサジータを先頭にリカ、昴、ダイアナが下手奥から登場。

武田「しまった…!」
リカ「ベロとへんたい!」
ガッツ「変態ではない!天才だ!」
昴「お前たち、レニと織姫に何をした!?」
(ようやく、自分たちの身が危険にさらされていたことを悟った二人が武田とガッツから距離を取ろうとする)
リカ「気をつけろすばる!あれがシャドウストライカーだ」
昴「なんだって…?!」
ダイアナ「シャドウストライカー!?あ、あれがジェミニさんと影を分断した?」(頷くリカ)
サジータ「じゃあ、あれで狙われたら……」

言葉を発しているのはサジータですが、全員あれで撮られたらどうなってしまうかを察し戦慄する面々。
バレた以上、こそこそする必要性はない!と指を鳴らして音楽を合図するガッツ。
「Money 狂想曲」のイントロが流れる中、逃げる星組相手に次々シャッターを切ろうとしますが、その度にレンズの前にジェミニが飛び出し仲間を守る。

武田「こうなったら、一人残らず影を切っちまえ!!」
ジェミニ「みんな逃げて!!」

ここから大追いかけっこの始まり!!
個人的に、レニの逃げ方が諸手を上げながらだったので、意外な一面を見た気持ちになりました。
昴のように、冷静さを残しながら逃げるタイプになるだろうなと思っていたので。

ドタバタと舞台上を走り回る面々。なぜか武田も追われる中(笑)
階段セットが動きうっかり行き止まりにハマってしまう。

リカ「よーし、こうなったらリカが銃でシャドウストライカーをぶっ壊してやる!
   (金の銃と銀の銃を撃つも、素早くガッツによけられてしまう)あれー?」
ガッツ「天才をなめるなよ」

リカがおかしいな?と銃を見ている隙にカメラを構えるガッツ。
それに気づき、またもレンズの前に飛び出すジェミニ。
照明が暗くなり、明滅してスローモーションになる中、上手に素早く移動したガッツと武田が影を取り出すのですが

武田「よーし!…あれ、またジェミニの影だよ!」
ガッツ「どうなってるんだ?」
武田「くっそー行くぞー!!」

またも空振り!けれど、さすがのジェミニもよろけてます。
そんな中、サジータの「逃げろ!!」をキッカケに再び追いかけっこスタート。
今度は上手に階段が立ちはだかる中、織姫が転んでしまいその前にシャドウストライカーが…

織姫「いや!嫌、イヤでーーす!!(カメラのレンズを遠くへやりながら)
   存在感が、影が薄くなるなんてイヤでーーーす!!」
レニ「織姫は一回撮られるくらいがちょうどいいかも」
織姫「どういう意味ですかー!」

てへ、と笑うレニがかわいい(笑)
そして、ツッコミを入れている隙に再びカメラを構えられてしまい…撮られた!!
…とはならず、またもジェミニの必死のブロック!(でも、撮られるとなると反射的にポーズを決める織姫かわいい)
下手へと移動し、影を取り出す武田ですが、もちろんそれはジェミニの影。

武田「きたきたきたー!生まれたー!!…あれ?!」
ガッツ「またこいつの影だ。こいつもどこかにいるのか?」
武田「くっそ〜…行くぞー!!」

今度は階段の上に逃げる星組を追いかけて行く二人。
そのドタバタはスポットも当たらないジェミニを素通り「だんだん、だんだん、ボクの姿が消えていく〜…」と
ふらつき、両サイドから中央へ動いてきた階段に姿を隠される。

それとほぼ同時に、武田がダイアナを捕まえた!
強制的に影を切り取ろうとする武田を引きはがそうとする織姫、レニ、昴、サジータ。
ダイアナが「助けてーー!!」と叫ぶ中、リカも叫ぶと照明が変わって…

リカ「ジェミニー!」
ジェミニ「リカー!」(声のみ)
リカ「ジェミニどこにいるのー?」
ジェミニ「よく聞いてリカ。ボクが今から、ガッツとシャドウストライカーを引き離す。
     だからその隙に、銃で…シャドウストライカーを壊すんだ!!」

階段が動き、立ち上がったジェミニにスポットが当たる。
その声を聴いたリカも「わかった!!」と頷きシャドウストライカーに目を向ける。

再び光が戻ると、奮戦むなしくついにダイアナの影が切り取られようとする瞬間、その間に回り込んだジェミニがシャドウストライカーをつかみとる!

ガッツ「!?わ、私のシャドウストライカーが、勝手に…!!」

ジェミニ、もはや透明人間レベル…けれど、リカにはそれがどういう事かわかっているため、笑顔で銃を抜いて階段を下りてその後を追う。
ですが、ガッツも武田も必死でリカより先に下手へと去っていくシャドウストライカーを追おうとするのですが
入れ違いにモップを手に現れた双葉さんが鮮やかな一撃でそれを阻む!
ガッツは腹ですが、武田にはキーン!という甲高い音がしていたので、的確に股間を打たれたようです(笑)
その隙に、リカは下手に向かって銃を連射!!
(私、今回一度だけ上手の端前方席に座ったのですが、その時に袖の中を見てたら、ちゃんとリカの銃をよけてるジェミニがいて、なぜか嬉しくなりました)

そして響く爆発音に一連の流れを見守っていた星組からは歓声があがる。
その音はもちろん双葉さんにやられてうずくまるガッツの耳にも届く。

武田「おい、大丈夫か兄弟!?」
双葉「安心しろ、峰打ちだ」
ガッツ「わ、私のシャドウストライカーが…私の大発明がぁ…!!」

よろよろと立ち上がり、下手の方を見つめるガッツに、軽い足取りで近づく武田。

武田「そうがっかりするなって。また作りゃいいじゃねぇかよ」
ガッツ「無理だ…!!…だってあれ、偶然できたんだもん。
    なんちてなんちて」

ガッツの衝撃的発言に、途端に慌てだす武田。

武田「お、おおおお前何言ってんだお前!俺の全財産ぺぺぺってつぎ込んだアレ…!!
   お、おおおお俺の金!俺の金はいったいどうなってしまう、ん、だ……ぁ…!!!」

ショックのあまり取り乱し、そのまま舞台の中央で膝から崩れ落ちる武田。
そんな武田に、双葉さんは無言で近づき、肩を叩くと手にしていたモップを差し出す。
文字通り藁にも縋りたい思いの武田はそれがなにかもわからずしがみつく。

そして渡すだけ渡した双葉さんは、欽ちゃん走りの要領で「しーらないんだ知らないんだ〜♪」と口ずさみながら上手へとはけていきました(笑)
その後姿を呆然と見送り、ゆっくりと自分が支えにしているものを認識した武田は引き攣った声を上げて慄く。

武田「ひっ…!!!そ、掃除人…!!
   お、おい兄弟何とかしてくれよ!!」
ガッツ「……しーらなんだ知らないんだ〜♪」
武田「お、おい待てよ兄弟!!なんとかしてくれ〜!!!」

さっさと去っていくガッツの後をモップを手に必死に追いかける武田。
ちなみに、30日昼夜は超無駄に良い声で口ずさんでました(笑)
31日昼は普通の声でした。

二人と入れ違いに、疲れた足取りで下手から戻ってくるジェミニ。
額を拭いながら現れたその姿に、星組全員の視線が集まる。

リカ「あ!ジェミニ!!」
サジータ「ジェミニ!!」
ダイアナ「ジェミニさん!」
ジェミニ「…みんな、ボクが見えてるの?」
昴「もちろんだよ…!」

階段を駆け下りてきた面々と目が合う事、会話が成立していることに心底安堵したジェミニが両手を広げた昴の胸にそのまま抱き着く。

ジェミニ「あ〜〜よかったぁ〜〜!!
     影がもとに戻ったんだよかったぁ〜
     みんな寂しかったよぉ〜!!」

続けてサジータ、ダイアナ、リカともハグし、最後は円になって笑い合うスターファイブ。
ダイアナさんの「子供みたいですね〜〜」という声が目立ちますが、全員キラキラした笑顔でお互いを大事に思っているのが伝わってくるようでした。
そんなスターファイブに壇上で見守り続けていたレニと織姫が声をかけます。

レニ「ようやくこれで、全員勢揃いだね」
サジータ「ああ!」
織姫「見せてもらうでーす。スターファイブの本当の力を!」

織姫とレニに、力強く頷くスターファイブ。
そして昴の「じゃあみんな、劇場に戻ろう」という声掛けに全員で返事をし、階段を上って壇上奥へと談笑しながら去る面々。
さりげなくジェミニに肩を貸して支えるサジータが印象的でした。

誰もいないなった舞台には、街の喧騒だけが響いていましたが、しばらくすると上手から足早にプラム、そしてそれを追ってA3封筒を抱えた杏里が登場。

プラム「ほら早く!早くしないと試写会も舞台挨拶も始まっちゃうわよ!」

お、どうやら時間は急速にすぎていったようですね。

杏里「ちょっと待って〜プラム宛に、アルバイトの面接結果が届いてたよ」

気が早っていたプラムですが、杏里が小脇に抱えていた封筒を見せると「なんだ、それを早く言ってよ〜」と笑顔で
封筒を開けて中身の書類を確認するプラムですが…その途端、表情が固まり封筒を取り落す。

プラム「……また不採用…?」
杏里「(笑ってごまかし)いや、でもまぁいいじゃない!
   これからも、リトルリップシアターは残るんだから」
プラム「そうだけど…50個以上も面接受けて全部不採用ってなんか落ち込むわよ〜…」

ええ!?プラムさんなら引く手あまただと思ったのですが…
でも、杏里には思い当たる節があるようでプラムが落とした封筒を拾って中身を確認する。

杏里「そりゃあ…面接用の写真に無駄に気合い入れたお色気満点のサービスショット使ってるんだもん。
   こんなんじゃ、怪しまれるに決まってますよね〜」

と客席に封筒サイズまで引き延ばされたプラムの悩殺ショットを見せてきました!なるほど!(笑)
アップや引きやパターンはありますが、どれも胸元を強調してます(笑)

プラム「…なんか言った?…なんかやった?あ!なんか見せた!?」
    
客席に同意を求めていた杏里に気づき、急いで封筒を取り戻し、自分で自分の写真を確認…とドタバタしている間にだんだん幕が下がってきて…(笑)

プラム「あ、え、ちょっ…ちょっと…ねぇ、これよくな〜〜〜い?」

幕に合わせてもう暗くなって写真が見えない中、客席に同意を求めたままフェードアウトとなりました(笑)
プラムさん…どんなアルバイトを受けてたんだろう…(笑)

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