歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:15:19 ├第一幕その2 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:16:03
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第一幕その2 公平先生がタクトを振るうと会場のミラーボールが輝き、ゆっくりと紗幕が上がる。 オープニングのとき同様、花組アーチが残る中最初のナンバーがスタート。 このレビュウは、日本の歴史に沿って場面が繰り広げられているので、最初は弥生時代。 真っ赤な大きな太陽を背に農民である三組の男女が踊る中(女性の一人はすみれさん)舞台中央にある高床式倉庫のセットの中からアイリス扮する卑弥呼が登場。 卑弥呼、といってもよく歴史の教科書で見るような長い衣装ではなくアイリスらしい黄色の裾が膝丈ほどの可愛らしい衣服。首から青緑色の勾玉を一つかけています。 卑弥呼「♪あーあーああああー あーあーあああー」 ♪朝日のように(卑弥呼) スローテンポの壮大なイメージがある曲で、アイリスはかなり高い音程で歌っています。 卑弥呼「♪日が昇るように 愛の炎が燃える 人の歴史は 愛の軌跡 男と女の 大冒険 あーあーああああー あーあーああああー」 アイリスはあまり派手な動きを見せませんが、すみれさんは踊る踊る。 やはり、さすが、と思ってしまいます。 最後、卑弥呼は再び高床式倉庫の中に戻り、すみれさんたちはそれぞれ下手上手に下がると間髪いれず次の曲に。 箏の旋律が響く中、暗転した舞台には紗幕と共に黄、緑、紫、白、赤、黄、緑、紫の布が下がってきて時代は平安時代に。 上手から、静かに登場したのは深緑色に金色で桜模様が入った狩衣に烏帽子を被ったマリア演じる光源氏。 光源氏「♪かきつめて 昔恋しき雪もよに あはれを添ふる 鴛鴦(おし)の浮き寝か」 ♪花を抱き寄せ(光源氏) 先ほどとはまた違った情緒溢れる美しい旋律の曲。鴛鴦(おしどり)なんですが、発音は「おし」ですよね。 平安文学の中でも有名な光源氏。冒頭の歌詞は「源氏物語」朝顔巻に登場するようです。 相手役として、下手から舞台後ろの布を交わって桃色の打掛を羽織ったさくらとそれよりもシンプルな白い打掛を羽織った女性ダンサーが下手から登場し、舞い踊る さくらはさしずめ、藤壷でしょうか。 光源氏「♪思い出を かき集め 懐かしむ雪の夜 しみじみとしみじみと 鴛鴦(おし)の入り声 心は抜け殻の 空蝉 日が落ちて開く花 朝にはしぼむ 花よ、花よ、花たちよ 末摘花よ 花散る里よ ああ花を抱きしめ 愛を抱きしめ」 歌の終わりでは、マリアの周りを舞を舞っていたさくらがマリアに寄り添い終わります。 沁みるように終わった平安時代の次は、江戸時代へ。(暗転中に、すばやくマリアとさくらはそれぞれ上手と下手へ) 前二曲とは一転して、迫力のあるサウンド。 天草「この天草四郎時貞に付き従う三万七千の民草よ! 聞け!神の愛は我々を自由の世界へと導くであろう!」 レニ演ずる天草四郎は紗幕の向こうの一段高くなった舞台の上に。(曲の始まりと共に紗幕は上がっています) そして、紗幕の前には戦う意思を固めた農民が「サンチャゴ」と叫ぶ。(うち、一人はかえでさん) 天草四郎に鼓舞され、踊る姿は荒々しく力強い印象を与えます。 ♪神の光(天草四郎) レニの衣装は、教科書などで見られる天草四郎とほぼ同じイメージどおり。胸にかけられた大きな十字架が目立ちます。 舞台の後ろにかけられた礼拝用の大きな布には聖杯と天使が。 天草「♪神の光の中に この愛を 永久の誓いは決して 恐れぬものは無い」 この農民たちのダンスはまるで空手のような動き。 天草四郎は動かず、胸の前で十字を切って目を閉じて手を組みます。 天草「♪我らは神の国に召される 慈しみ溢れる愛を ああ 感じてる」 曲の盛り上がりに合わせて天草四郎がさらに高く上がっていき、両手を大きく広げる。 農民たちが天草四郎に祈りを捧げるかのように膝をつき、組んだ手を高く上げると空気を裂くような銃声が。 銃声と共に天草四郎が目を閉じて、ついっと顔を上げて暗転。 再び紗幕が下りると、場面はさらに変わり今度は現代と言って差し支えのない時代でしょうか。 波の音と鴎の鳴き声。そして汽笛……ここは港町のようですね。 そこに下手からそっとやって来たのは白いブラウスに赤い水玉のスカート。スカートと同じ模様の布をカチューシャのようにつけたすみれさん。 すみれ「……きっと戻ると約束して、あれから二年。 今日戻るのか、明日戻るのか…わたしは毎日、こうして海を見つめている。」 前奏が流れると上手のオケピの角前にあるビット(船をロープで港に繋ぐあれです。)の前に下手から白い帽子に青と白のボーダーTシャツ、白ズボン。サスペンダーもつけて、白いジャケットは肩にかけたどこからどう見ても海の男となったカンナが!(「サクラ2」の加山の海スタイルを思い浮かべてくださるといいかも。ほぼそのまま。) ♪浜風ジョニー 思いっきり歌謡曲〜!な一曲です。 カンナ扮するジョニーがビットにカッコよく足をかけようとして、滑ったり外したりするのはお約束。(笑) すみれ「♪ああジョニー、ああジョニー 浜風ジョニー 外国航路の粋な風 ジャケット代わりに肩にかけ 気まぐれな愛を追いかける 淋しい渡り鳥」 カンナ「♪港に港に女あり ロマンス語れば キリがない」 すみれ「♪ああ、ジョニー」 カンナ「♪夢の」 すみれ「♪ああ、ジョニー」 カンナ「♪とばりが」 すみれ「♪浜風ジョニー」 カンナ「♪今開く」 すみれ「♪ああ、ジョニー」 カンナ「♪夢の」 すみれ「♪ああ、ジョニー」 カンナ「♪とばりが」 すみれ「♪はなか〜ぜ〜〜ジョニー」 カンナ「ぶへっくしょい!てやんでぃバーローちくしょい!!」 すみません、すみれの役名がハッキリしないので、この二人だけ役者名で書きます;; 歌いながらそれぞれの立ち位置を変え、すみれさんがビットの側へ。最後の「はなかぜ〜」はかなりこぶしきかせてます。(笑) カンナは羽織ったジャケットの内ポケットからティッシュを一枚取り出して、鼻をかむ。(笑) そして、鼻をかみおわったティッシュはオケピへ… と、この間にすみれさんはビットの上に立って、カンナ演じるジョニーの名前を叫びます。 すみれ「はなかぜジョニー!!」 カンナ「だから、鼻かぜじゃないって!は・ま・か・ぜ! 浜風ジョニー・デッパ!」 にかっと前歯を出してみる出っ歯なジョニーさんです。(笑) ……某海賊映画を好きでよかった。この役者を知っててよかった。しっかり笑えました。 と言いますか、まさか歌謡ショウでこの名前が出てくるなんて。(爆) すみれ「まぁ〜すてきな出っ歯。(笑) (舞台中央に向かいながら)らん、らん、ららん…」 カンナ「わかった、これがやりたいんだな。やってやるよ。」 舞台中央で両手を広げて待ち体制のすみれさんの後ろに回って、腰を持つカンナ。 つまり、タイタニックの図ですね。(爆) すみれ「デッパァ〜〜〜!!」 カンナ「(手を離して)だから、なんでそっちの名前で呼ぶんだよ!ジョニーと呼びなさいよジョニーと!」 すみれ「(タイタニックポーズをといて、手を握る)ああ、デッパ…」 カンナ「だから人の話聴きなさいよ!」 すみれ「ああ、ジョニー…」 カンナ「そうそう。」 すみれ「あなたは寂しい人?」 カンナ「いや、全然寂しくないよ?お前と違って友達たくさん居るもん。」 すみれ「孤独な渡り鳥!」 カンナ「いやいや、孤独じゃないって。」 すみれ「わたしがあなたの唯一の理解者!」 カンナ「話聴いてる?!」 このあたりのやり取りはさすがですね〜! で、すみれさんがカンナの頭を抱いてさらにまだ続くわけですよ。 すみれ「まぁ〜〜ジョニー!どうしたの、ますます小さくなって!」 カンナ「おい!」 すみれ「食欲不振?体力の限界?はっ…更年期?!やっぱり歳には勝てないのですわねぇ〜」 カンナ「ねぇ、ちょっとは会話しようよ!」 どこまですみれさんの思い込みが激しくなるかが楽しみになってきた。(笑) ですが、ここで上手から茶色のスーツにサングラス、手にした短刀を振り回す乱入者が!! 裕次「フックだ、ボディだ、ボディだ、チンだ! チン、チン、ボディ!チン、ボディ!! (サングラスを外して)マキコーーー!!!」 チンは、ボクシングの「顎」のことだそうです。元ネタの「嵐を呼ぶ男」はタイトルしか知らなかったので助かりました。とりなべさん、補足ありがとうございます! ビシッと指した先はすみれさん! ああ、そんなお名前だったのですね、すみれさん演じる方!!(爆) すみれ「あ!!「嵐を呼ぶ男」裕次〜〜!!(駆け寄って、腕に擦り寄る)あなたを待ってたのよ。」 裕次「待たせたな…行くぞ。」 すみれ「ええ。」 裕次「♪おいらは〜……」 すたすたと上手に向かってしまう二人をそのまま見送ってしまうジョニー…というか、裕次の歌を聞く気だった? でも、終わっちゃいましたよ。(笑) カンナ「おいらは〜…ってそれだけかよ!(爆) とんでもねぇ嵐を呼ぶ男が出てきちまったな…っておいら…振られちまったよ。 では、続けてお聞き下さい…「振られジョニーのぶらり旅!」 (ぱっと舞台の照明が落ちる)…あれーー!?」 残念、強制終了のようです。(爆) ―――14日〜 ジョニーが鼻をかんだ紙をオケピに投げた後、なんとオケピから(公平先生から)ティッシュ箱が返ってきました!!(笑) 「えええっ!?」と驚くカンナは、ティッシュを拾ってジョニーの名前を叫ぼうとしていたすみれさんを止めます。 カンナ「ちょっと待て!なんか、反抗的な魚がいるんだけどよ!」 魚ってそっち海だったんですか!(笑) カンナ「…まぁ、いいか。紙貰っちまったけどよ!」 その後、ちゃんとティッシュ箱を抱えたまま演技してましたよ。(笑) 16日ではティッシュ箱ではなく、トイレットペーパーでした。 カンナ「うわ!うわっ!!(すみれに向かって)ちょっと待て! すげぇよ。すっげぇ反抗的な魚がいてよ!」 17日では、トイレットペーパーが二つに増えました。(笑) カンナ「うわ!?なんだよ、反抗的な魚がいるよ〜 (トイレットペーパーを拾おうとすると、もう1個飛んで来る) あ!?おいおい、反抗的なの増えちまったよ。」(笑) それでちゃんと二個を手に持って話を進めてましたよ。 18日も「なんか、反抗的な魚がいるんだよな〜最近…あ!?…増えちゃったよ、反抗的なのが。」とトイレットペーパー二個でした。 ちなみに、投げてきたものに対応して、曲名も変わってました。 カンナ「今日は、一曲おおくりしましょう。「ちり紙と二人旅」!…あれーー!?」 カンナ「けど、ティッシュがあるから平気さ。それでは、お聞きいただきましょう。「ティッシュと共に」!!……あれーー!?」 カンナ「でも、トイレットペーパーがあるから平気さ。それでは、もう一曲お聞きいただきましょう!…あれーー!?」 17日は、ここもお見事でした。 カンナ「おいら…振られちまったよ。 でも、捨てる紙あれば拾う紙ありだ! それでは、お聞きいただきましょう!「紙と共に三人旅!」……あれーー!?」 18日も捨てる紙から始まり「ふられちまったよ…けど、おいらはトイレットペーパーと共に旅をするぜ!それでは、お聞きいただきましょう…「トイレットペーパーとジョニーくん」!…あれー!?」となっていました。 19日・昼はトイレットペーパーは3つ。「すっげぇ反抗的な魚がいてよ。あ!?(二個目)あーー!?(三個目)なんだよも〜〜!」 両手でペーパーを持って、3つ目は左の脇に抱えて進行。最後は、やはり捨てる紙〜から入って カンナ「それでは、一曲お聞きいただきましょう!「カミさまになった、ジョニー・デッパ!…あれっ!?」 19日・夜はもちろんペーパーは4つ。(笑)「なんだよ〜反抗的なのいっぱい来ちゃったな。」と言いながら、二個だけ手に取って進めてました。 カンナ「でも、捨てる紙あれば、拾う紙ありだ。 (内ポケットから「おきなわ屋」と青字で書かれたビニール袋を取り出して) いや〜港を汚しちゃいけねぇよな。 お掃除しなきゃ。(ペーパー四つを中に入れる) それでは、もう一曲お聞き下さい。「ジョニーは、お掃除好き」!……あれーー!?」 20日・夜はとうとうトイレットペーパーは5つに。それまでは手に取ってたのですが、流石に5つになると拾わずそのまま話を進めていました。「なんだよこれ!反抗的な魚がいっぱいだよ!ホントに!ビックリだ。」そうですね。(笑)その後、また「捨てる紙〜」になり、次々にトイレットペーパーを回収していきます。 カンナ「ほらな、やっぱりな、港を汚しちゃいけないでしょ。 (「えらい!」と掛け声)ね、えらいでしょ! (無事に拾い終えて)では、そんな…偉いわたしがもう一曲歌いましょう。 「ジョニー・デッパは、地球温暖化を防ぎます」!…あれ!?」 21日はトイレットペーパーは5つ。「あれ!?海が大荒れだぜ…」と呟いてすみれさんとの会話。 そして、その後ハプニングが…… カンナ「でもさ、捨てる紙あれば、拾う紙ありだ。 あのさ、港を汚しちゃいけねぇんだぜ。まったく、とんでもねぇお魚さんだぜ。 (客席から「残ってるよー!」という掛け声が掛かるも、カンナ気づかず前を向く) では!港が綺麗になったところで、一曲お聞きいただきましょう。 「南風ジョニー・デッパGOGOGO!」……あれー!?」 そう、袋に入れて回収するのですが一つ、下手の奥の方(花組アーチの向こう側)まで転がってしまったものがあってカンナがそれに気づかず残ってしまったまま暗転、下手へと向かってしまったのです! どうするんだろう、と思ったらバニーが始まった直後に両脇からギリギリのところまで幕が入ってきて、なんとか回収していました…バニーの最中、転がったままにならなくて良かった。(^^;; それぞれ、どんな歌だったんでしょうね?(^^;; ――――― 暗転後、ほとんど間を置く事無く次の曲へ。 今度は華やかなノリの良い音楽!同じく現代…というよりは最先端なのでしょうか。 紗幕が上がって照明が入るとさらにビックリ。 三段のデコレーションケーキのようなセットにたくさんのバニーが! 一番下の段には「Bunny&Love」と書かれています。 女性ダンサーたちのバニー衣装は、冒頭のレビュウ衣装の上着を脱ぎ、同じ色のミニスカートをつけて頭にウサ耳。 そして、一番高い三段目にいるピンクのバニー衣装はさくらさん!! ♪あなたが楽しければ さくら「♪あなたが楽しければ わたしは嬉しい 今宵は仲間たちと 愉快に騒ごうよ 泣きたいことなんかはすこしはあるけど それでも今だけは笑顔で騒ごうよ 歌って笑って 踊って笑って 心が弾むよ ラブです ラブでしょ きっとラブラブよ 歌って笑って 踊って笑って みんなの笑顔が素敵」 「歌って笑って〜」の部分で舞台が回転し、それに合わせさくらさんは階段を降りて二段目に移動。 歌いきった後は、他のバニーと並んで舞台に下りて来て、踊る踊る。 まったく同じ振り付けでのラインダンスは見事!!!の一言。 さくら「♪歌って笑って 踊って笑って 心が弾むよ ラブです ラブでしょ きっとラブラブよ せーの! ♪歌って 笑って」 客席「歌って 笑って!」 さくら「♪踊って 笑って」 客席「踊って 笑って!」 さくら「♪みんなの笑顔が素敵」 途中、客席にコールを振る場面もあり。このコール部分、2日目あたりからすでに思いっきり掛かってました。 さくらさんが大きな丸を頭の上で作ってるのがかわいい。 さくら「♪あなたが楽しければ わたしは嬉しい 今宵は仲間たちと 愉快に騒ごうよ 泣きたいことなんかも 少しはあるけれど それでも今だけは いきますよ! ♪歌おう踊ろう」 客席「歌おう踊ろう!」 さくら「♪踊ろう歌おう」 客席「踊ろう歌おう!」 さくら「♪心が弾むでしょ」 最後、歌いながら一礼をして軽やかな足取りで「Bunny&Love」の文字の前まで下がり さくら「ラブ、ラブ!!」 胸の前で手をハートマークに合わせてポーズを決めるさくらさん。 ラブラブの叫びがまた可愛らしいのですよ! 物凄く華やかなナンバーで「モダンジャパネスク」の幕は下りました。 暗転後、すぐさま「花咲く乙女」のイントロが流れてくる中、大神さんの声が。 大神「拝啓 母上様、ご無沙汰しております。 今月の興行も好評のうちに無事に幕を下ろすことができました。 海軍から大帝国劇場に赴任した当初は戸惑うことばかりのわたくしでしたが 近頃やっと、舞台づくりの面白さがわかってきました。 書かれた台詞、張りぼてのセット。舞台は全てが絵空事です。 けれど、役者や裏方。舞台に関わる人がそこに魂をこめることで 絵空事の世界がイキイキと動き出すのです。 逆に、どんなに上辺を飾り立てても人の心が通わない舞台は、空虚です。 大帝国劇場のみんなは、それをよくわかっています。 だから、日々の努力を決して怠らないのです。」 大神さんの手紙…懐かしい。ドラマCD「愛ゆえに」でも同じようなシーンがありましたよね。 ああ、リンクしてるんだなぁと思いながら残っていたバニーたちに「お疲れさまでした〜」と声をかけたり(さくらさんは暗転中に舞台袖へ向かったようです) 「花組アーチ上げて〜!」や「階段はそっち〜!」「天草上げて、天草〜!」「次、照明チェック〜!…オッケー!」とレビュウショウの片づけをしている裏方さんたちの動きを見ていると、下手から冬服の紅蘭がきょろきょろと首を動かしながら入ってきました。 紅蘭「なぁ、大神はんみなかった?」 岩本「支配人?…(他の裏方の方を見て)おーい、誰か支配人見なかったかー!?」 近くに居た岩本に聞くも、目的の人物は誰も見ていないとのこと… この間、裏は主に上手から様々な人が通るのですが(小道具を持って走る裏方さんとか薔薇組Tシャツをもって首を傾げているバニーとか)15日・昼からは、左足に「バカ」(17日は「中日」18日は「イタイ」19日・昼は「カユイ」19日・夜は「クサイ」、20日・昼は「歩きたい」だそうです。20日・夜は「走りたい」、21日は「踊りたい」、千穐楽は「泣きそう」)と大きく書かれたギプスをはめ、下手から松葉杖を付いた方が…お、おおお若旦那!!! いや、違う。今は若旦那じゃなくて……高橋光さん、とご本人の名前を使いましょう。 それを見て、紅蘭がびしっと指差し。 紅蘭「あ!そこのあなた!その松葉杖どない!?」 高橋「(左側の杖を上げてみる)もう、最高っすよ!」 紅蘭「おおきに、作った甲斐があったわぁ〜!!お疲れさん!」 ああ、なるほど。だから左側に懐中電灯がついてたんですね。(笑) 紅蘭が作ったごく普通の松葉杖。(爆) 18日は「お!そこの高橋さん!その松葉杖どないです?」「最っ高ですよ!」「オッケ〜とっといてよかったわぁ〜!」という会話になってました。 その後「そこの光さん!」と名前になってたりもしました松葉杖を作ったのが「紅蜥蜴」のときだとも言ってましたね。 今回は参加されないと聞いていたのですが、こうして出てきてくださって嬉しいです。 で、探している大神さんは見つかってないので、再びきょろきょろ顔を動かす紅蘭。 紅蘭「どこいったんやろなぁ〜支配人〜…大神支配人〜〜!!」 大神「おーい!ここだ。」 声のするほうを振り返ると、下手の客席脇から大神さんが! 紅蘭に軽く手を振って、舞台上に上がるのですが、その裏で薔薇組が下手から舞台に入ってきて舞台を横切ります。 初日はバレエ衣装のままだったのですが、2日目からは薔薇組Tシャツをその上に来ていました。 そして、斧彦さんが加わった2日間は、もちろん斧彦さんも一緒に。(笑)斧彦さんの最終日では、三人とも手に花束を抱えていました。 琴音さんはいつもの服の上着を羽織り、菊ちゃんは今回のグッズのおみやげ袋を下げてました。 17日からはまた二人に戻り、17日は琴音さんは昨日と同じく上着を羽織り、菊ちゃんは「新・愛ゆえに」のお土産袋を手に、靴だけ緑のハイヒールに変えてました。 18日はまた琴音さんは薔薇組Tシャツ着用。菊ちゃんはグッズのスポーツタオルを首にかけてました。 19日・夜は菊ちゃんも薔薇組Tシャツを着て、手にはなぜかホウキを持ってます。(笑) 紅蘭「あ、大神はん!客席に下りてどないしたん?」 大神「お客様の落し物や忘れ物が無いかどうか、見てたんだよ。これも立派な支配人の仕事だよ。」 紅蘭「そうでしたか〜…いや〜、今回も超満員やった〜うれしいなぁ。」 大神「そうだな。裏も、大変だっただろう。」 紅蘭「あはは、こんな感じや。」 くるっと後ろを見る紅蘭。 16日は斧彦さんの最終日ということもあって斧彦さんに「お疲れさんでした!かわいかったでぇ〜かわいかった!」と声をかけていました。(笑) 17日は菊ちゃんが「お疲れさまでした〜!」と握手を求めてきたので、応えて「ああ〜可愛かったでぇ〜可愛かった!」と言ってました。 18日は「琴ちゃん、菊ちゃん、かわいかったで〜!」と手を振ってました。琴ちゃんとな! 19日・昼は「菊ちゃん、琴はん、かわうぃ〜かったで〜!」になってました。 19日・夜は「はいはい、お疲れさま。かわいかったで〜、はいはい!」とややぞんざいな感じでした。(笑) 20日・夜はそれぞれ、上着をバレリーナ衣装の上に羽織って、重そうに脚立を運んでいます。 紅蘭が「大丈夫か!?かわうぃい踊り子はんやからね。」と気遣うと、脚立を一度置いて「高いところの物とらなきゃいけないのよ。」と状況説明。でも、裏方さんたちに「紗幕下ろしたいんで」と急かされたら「じゃあ、急ぎましょう。せ〜の、よいしょぉ〜〜!!」と二人で力をこめて脚立を頭上に上げてわっしょい!わっしょい!と運んでました。(笑…意外と力持ち。そうですよね、一応軍人さんですからね。) 大神「みなさん、お疲れさまです!」 大神さんが頭を下げると、その場にいた裏方さん全員から返事が。 その中の一人、上原さんが「あ、すみません紗幕下ろしたいんで」と大神と紅蘭に少し前に出るように促す。 二人が安全地帯まで出たのを確認して紗幕を下ろすと、大神さんと紅蘭の幕前芝居に。 大神「紅蘭も、お疲れさま。」 紅蘭「いやいや。ウチは、舞台に出るより裏の仕事してる方が楽しい!」 大神「そうかい?」 えへへっと笑う紅蘭がかわいいです! 紅蘭は初期の頃から裏方として舞台に関わることも多かったですよね。今回もそうだったのでしょう。 大神「で、俺になにか用かい?」 紅蘭「あ、そうや!かえではん見ませんでした?」 大神「かえでさんなら、米田さんと急な用事で出かけたよ。」 それって、最初からかえでさんを探せばよかったのでは…?と一瞬思ってしまいました。(爆) 紅蘭「そうでっか…そしたら、来月の演目のことなんやけど…」 でも、その後話題を聞いて納得。かえでさんか大神さん、どちらかに話を通したかったのですね。 大神「「愛ゆえに」の再演に決めたはずだけど…?」 紅蘭「それや。その再演なんやけど、ただの再演やったらつまらんやろ? せやから、最後のマリアはんとさくらはんの曲な。 愛ゆ〜えに〜〜心張り裂け〜〜ってやつな。あれな、新曲にしたらどうやろか!」 大神「う〜〜ん…でも、主題歌を変えるっていうのは……」 紅蘭のアイディアに、腕を組んで渋い顔をする大神さん。ですが、紅蘭はなおも食い下がります。 紅蘭「イメージを残して変えるんや。」 大神「やはり、前の舞台の印象があるだろう。」 紅蘭「舞台は生き物や。変わっていくもんや。せやから常に新しいなにかが必要やと思う!」 大神「主題歌を変えることで、役者を新鮮な気持ちにさせようっていうのが、紅蘭の狙いかい?」 紅蘭「い、いやいや!そんなに大層なことじゃありまへんって。」 大神さんの指摘に、紅蘭は慌てて顔の前で手を振りますが大神さんは一つ頷くと、感慨深く顔を上げます。 大神「愛ゆえには、さくらくんの初舞台だったね…」 紅蘭「そうや…初々しかったなぁ… けど、そのさくらはんも、いまやセンターに立つ花形女優や! せやからこそ、違う「愛ゆえに」にならなあかんのや!」 紅蘭の再演にかける熱い思いを改めて知った大神さんは、今度ははっきりと首を立てに振ります。 大神「わかった。至急、検討してみるよ。」 紅蘭「おおきに!」(深々と大神さんに頭を下げる) 大神「お疲れさま。」 紅蘭「はい!」 下手へと去っていく大神さんを見送った紅蘭は、一歩一歩上手へと向かいながら語ります。 紅蘭「…舞台は役者のもんや。 けど、役者を輝かせるのは裏方や。 その裏方が役者に惚れて、惚れて一生懸命働くから、舞台は輝くんや!」 下手のオケピ横で笑顔でそう告げる紅蘭の顔は、一つのものをみんなで作る喜びに溢れているように思えます。 |
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:16:03 [ノートメニュー] |
├第一幕その3 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:19:53 ├第一幕その4 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:20:46 ├第一幕その5 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:21:47 ├第一幕その6 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:22:28 ├第二幕その1 如月紫水 2006/08/27 07:24:13 ├第二幕その2 如月紫水 2006/08/27 07:24:49 ├第二幕その3 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:25:32 ├第三幕その1 如月紫水 2006/08/27 07:26:23 ├第三幕その2 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:26:58 ├サプライズ&ハプニング集1(12日〜17... 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:28:13 ├サプライズ&ハプニング集2(18日〜22... 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:28:40 │└皆様へのお返事 如月紫水@でざいやさんまで 2006/08/29 20:14:18 ├レポお疲れさま〜。 BAKO@九州華撃会No.12 2006/08/27 11:37:34 ├まってました!! 朱天 2006/08/27 20:30:41 ├あっ、したー!(部活調・バレ大有) Rudolf 2006/08/27 23:28:58 ├レポートお疲れ様です エル・カシン 2006/08/27 23:31:40 ├楽しく拝読いたしました 松沢了 2006/08/28 00:33:45 ├おお・・・やはり詳細だッ! とりなべ 2006/08/29 11:23:24 ├BB配信視聴完了 銀次郎@桐島家 2006/08/29 20:54:43 ├お疲れ様です。 涼蘭 2006/08/29 21:54:06 ├毎回お疲れ様です。(ついでに、外でのモニタ... KeNJI 2006/08/31 23:03:05 │└読ませて頂きました。 ローズ%↑紫水さんにもレスあり 2006/09/01 19:38:41 ├はじめまして、如月紫水さん。 しぇれ 2006/09/04 00:30:04 ├ようやく読み終わりました 夢織時代 2006/09/11 00:25:44 └おつかれさまでした。 でざいや@帝国遊戯団MG組・「黒」 2006/09/16 12:26:12