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歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート

  歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:15:19
  第一幕その2 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:16:03
  第一幕その3 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:19:53
  第一幕その4 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:20:46
  第一幕その5 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:21:47
  第一幕その6 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:22:28
  第二幕その1 如月紫水 2006/08/27 07:24:13
  第二幕その2 如月紫水 2006/08/27 07:24:49
  第二幕その3 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:25:32
  第三幕その1 如月紫水 2006/08/27 07:26:23
  第三幕その2 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:26:58
  サプライズ&ハプニング集1(12日〜17... 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:28:13
  サプライズ&ハプニング集2(18日〜22... 如月紫水@順次修正中 2006/08/27 07:28:40
  │└皆様へのお返事 如月紫水@でざいやさんまで 2006/08/29 20:14:18
  レポお疲れさま〜。 BAKO@九州華撃会No.12 2006/08/27 11:37:34
  まってました!! 朱天 2006/08/27 20:30:41
  あっ、したー!(部活調・バレ大有) Rudolf 2006/08/27 23:28:58
  レポートお疲れ様です エル・カシン 2006/08/27 23:31:40
  楽しく拝読いたしました 松沢了 2006/08/28 00:33:45
  おお・・・やはり詳細だッ! とりなべ 2006/08/29 11:23:24
  BB配信視聴完了 銀次郎@桐島家 2006/08/29 20:54:43
  お疲れ様です。 涼蘭 2006/08/29 21:54:06
  毎回お疲れ様です。(ついでに、外でのモニタ... KeNJI 2006/08/31 23:03:05
  │└読ませて頂きました。 ローズ%↑紫水さんにもレスあり 2006/09/01 19:38:41
  はじめまして、如月紫水さん。 しぇれ 2006/09/04 00:30:04
  ようやく読み終わりました 夢織時代 2006/09/11 00:25:44
  おつかれさまでした。 でざいや@帝国遊戯団MG組・「黒」 2006/09/16 12:26:12

歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
こんばんは、またはこんにちは。歌謡ショウを好きになり、追いかけ続け早7年。
レポを書き始めて6年の如月紫水です。
とうとう、最後の幕となりました…!!
毎日が千穐楽という今回の公演、一回一回を噛み締めて見ました。

今回は、13日・昼、15日・夜、20日・昼以外の公演を見に行きました。
……今回は行っていない公演数を数えた方が早いです。(爆)


―――レポート開始――――

最後の夏は、厚生年金会館ではなく、新春でいつもお世話になっていた青山劇場で。
青山での夏は八犬伝以来ですね。でも、個人的に青山の方がドコからでも見やすいし、イスも座りやすいので好きだったりしました。(^^;;

会場前のご挨拶。初日は親方、ボス、西村、武田、雲国際先生、塚田、金田先生、大神さんに田中公平先生でした。
今回の基本メンバーははボス、西村、武田、塚田、岩本、上原、雲国斎先生に大神さんでした。
20日・夜は凄まじかった!いつものメンバーに加え女性ダンサーさんの一部が列に加わってました。メイクも終えてオープニングレビュウの衣装に身を包んでいて握手できて幸せでした。
そしてそれから程なくして劇場の入り口に今日が楽日である三人娘が勢揃い!!ハンドスピーカーで一人一人ご挨拶していました。
椿ちゃんが「ロビーではパンフレットも販売しております」みたいなことを言っていたのが印象的。そして、その後姿を撮影する為に携帯カメラやデジカメを持って後をつける広井さんや茅野さんも。(笑…このお二人は握手列には参加せず、写真を撮ったらすぐに戻っていきました。)

今回はロビーの花の数がすごい!いろいろなところから来ていました。施設ファンクラブなどのファンからのお花をまとめているロビー左手のスペースもぎっちり。
花の香りがここまでロビーを満たすとは。
でも、中日を過ぎると花が咲き盛りを過ぎてしまうのでがくんっと減りましたが。(^^;;

会場の中をうろうろ。コンプリートソングBOX第二弾の予約もしていましたね。
知り合いの方を探しては話し相手になってもらう、といううちに開演時間が迫ってきたので席へ。そして…

広井「どうも〜!」

1ベルが鳴って間もなく。下手の客席通路にホウキを持った掃除人さんが登場!
拍手と歓声を受ける中、客席通路を通って、下手の階段から舞台上へ。途中、飴をあげてたりしてます。

広井「ここもなんか、新しいな。久しぶり〜!」

そして、すぐ目の前に広がるオーケストラピットにもご挨拶。
スーパー歌謡ショウになってからはずっとご無沙汰だった生演奏も今回は復活!!
手を振りながら、舞台中央へ。公平先生にも手を振って「田中公平先生です!…なんか、対面ってのは照れるね。素に戻りそうになる。」とついぽろっと言ってます。(笑)

広井「えー、十年続けてまいりました。ファイナルでございます。
   みなさんどうもありがとうございます!!」

深々と頭を下げる広井さん。こちらこそ、長きに渡り楽しませていただきました!!

広井「去年、俺クビになっちゃったけど
   違う、親方がクビになっちゃった。(爆)
   もう、ずっと俺だけ。楽だよ。」
親方「広井!!」

広井さんが一人でぼやいていると、下手から普通に登場、親方!!
出るか出ないか直前までわからなかった親方に初日からお会いできるとは!!

広井「出ないって言ったじゃん!」
親方「ファイナルだから来たんだよ!
   ということで、ゲキテイ振り付け講座〜!」

やはり、親方はそうでなくちゃ!
あ、この間広井さんは下手の客席側に降りて、舞台を見ています。

親方「とは申しましても、わたくし一人では心もとないので協力な助っ人をお呼びしました。
   現在のゲキテイの生みの親、畠山龍子先生です!」

おお!これは思わぬゲスト!
親方に呼ばれて、下手から姿を現した龍子先生は黒のジャージ姿でしたが、踊っているときの身のこなしが美しくて惚れ惚れ。
やはり、一味違うものですね。
一回目はゆっくり、二回目は歌詞に合わせて通しといういつものパターンで振り付け講座は無事終了。

親方「えー、これを踊るのは大体三時間二十二分後ぐらいになります。」

細かいですね。(笑)
出てきてくださった龍子先生を拍手で見送ると、親方が広井さんを舞台に呼び戻します。
「お前もやるか?」と親方が振っても掃除人さん「やだ。」の一言です。(^^;;

武田「どうも〜!」

さて、この後は?と思ったら武田が軽く手を上げながら上手から登場!!
予想外の乱入者に、親方は驚き、広井さんは「なに出てきてるんだよ!」とどつきますが、武田はそれを制して舞台の真ん中へ。

武田「いやいや、花組さん以外で十年やってるのは俺と親方と掃除人だけなんだよ!
   いや〜よくやった!」
広井「お前に褒められる筋合いは無いんだよ!」
武田「でな、御褒美に前説ソングってのを公平先生に頼んで作ってもらったんだよ!」

おお!と会場がざわめく中、広井さんは「何勝手にやってんだよ!」とどつき続けてますが、武田は「いいからいいから!」ととにかく強引に制す。
そのまま親方と広井さんを下手の出っ張りまで向かわせて、上手に声をかけます。

武田「ボス、アニキ!お願いしま〜す!」

武田が呼ぶと、上手から颯爽とボスと西村が登場!
中央付近で西村、ボス、武田が背中を向けて整列すると、音楽スタート!

♪前説ソング

いざ出来てしまうと、今までなんで無かったんだろう?と不思議に思うくらいです。
振り返った三人が音楽に乗せて軽快に注意事項を伝えてくれます♪
この間、掃除人さんと親方は上手のオケピ横で歌詞を口ずさんでいてもすっかりお客さん状態。(笑)

西村・武田「♪これはこれは」
ボス「いっぱいのお客様で嬉しい〜!」
西村・武田「♪ちょっと高い場所から」
ボス「失礼します〜」

西村・武田「♪携帯電話!」
ボス「電源切ってください」
西村・武田「♪掛け声、声援!」
ボス「けっこう嬉しい〜」

電源切ってください〜の部分で、武田が切るというよりは壊す動きをしていたのが印象的です。(^^;;

三人「♪でもここは劇場」
ボス「♪一人でテレビ見てるわけじゃないから」
武田「お喋りは、休憩時間にお願いします!」
西村「お願いしま〜す!」

歌詞の内容は、どれもいつも掃除人さんが語っていたことですね。
一人でテレビ〜の部分、顔の前で手で作った画面をよいしょっと乗り出して、外に出てきてる(ここは家じゃない)というのを印象付ける振りが好き。

三人「♪これは劇場のマナーです みんなで楽しい気分になりましょう」
ボス「皆さんも御一緒に!」
三人「♪これは劇場のマナーです みんなで楽しい気分になりましょう」
ボス「もう一度!」
三人「♪これは劇場のマナーです みんなで楽しい気分になりましょう」

この部分、それぞれ振り付け…というか、足を組まないや、エチケットという意味で口臭や身だしなみを整えるダンディ団です。
うんうん、ここは公共の場、社交の場でもありますものね。気をつけないと。

三人「♪それではショウをはじめましょう」

最後は、上手のオケピ横で三人でポーズ!武田、西村は膝をつき、ボスは立ったまま手をピストルに見立てています。
ちゃん♪と曲が終わると拍手と共に立ち上がった三人は、並んで今一度お願い。

西村「最後に、もう一度お願い!」
ボス「携帯電話は絶対に切ってください!」
武田「お願いしま〜す!」

はい、バッチリ大丈夫です!!

武田「それでは!」
西村「最後まで!」
ボス「ごゆっくりお楽しみください!」

最後まできっちり決めて笑顔で去っていくダンディ団。歌に乗せて注意事項バッチリです!
…で、下手に追いやられちゃったままの立場の無い広井さんと親方ですが;;

広井「おい!仕切るなよ、これからいろいろ説明……っておい、暗転だよ!?」

呼び止めると、ダンディ団は戻ってきません。
さらに、照明も落ちて前説強制終了です。(爆)
今年の前説はそんな調子でスピーディーなドタバタでした。(笑)

―――14日

この日は親方がお休みなので、当然ながらまた違った前説です。
広井さんが「今日は親方出ないんでね。今日は休み!」と宣言した後「撮影不可でございます。」と注意が。
昨日、なんでも撮影している方がいたとか……いるんですね……………
で、親方がお休みなので早々に武田の登場となりましたが

広井「(出てきた武田を捕まえて)親方出ないんでね。
   そういうわけで、ベロムーチョ・武田のゲキテイ振り付け講座〜〜!!」

客席を盛上げるだけ盛上げてご自身は素早く下手の客席へ!
取り残された武田は「ちょ、ちょっと!?」とうろたえていますが、今更後に引けませんよ〜

武田「…そういうことだったのね。(爆)
   え〜〜と……あ!龍子先生!!」

武田一人では心もとない?ということで、下手にそっと佇む龍子先生を助っ人に(今日は白のジャージでした)武田の振り付け講座がスタート!
最初「どっからやりゃいいんだ?」と呟いて掃除人さんに「てきぱきやろう!」とつっこまれて「はい!;;」と素直に返事をしつつもなんとか振り付け講座は無事終了。
龍子先生を拍手で見送ると、広井さんも舞台に戻ってきて前説の続きです。

広井「で、なんで出てきたの?」
武田「いやさ、歌謡ショウに十年出てるのは俺とお前の二人だけだろ。」
広井「いや、親方もいるだろ。」
武田「いや、今日来てないから。」
広井「でも、言わなきゃいけねぇだろ。そういう打ち合わせだったろ?」

まぁ、連日皆勤賞ではないですがきちっと参加されてますものね。親方も…ということでツッコミを受けた武田は「は、はい;;」とちょっと縮こまってしまいましたが
足を動かしている広井さんの草履が脱げたのには「脱げましたよ。」とツッコミを入れてました。(笑)
ここからはそれまでの流れと同じく、ボスと西村さんを呼んでの前説ソングとなりました。


―――15日・昼

掃除人さんのご挨拶がちょっと変わってました。

広井「掃除人としては「愛ゆえに」の二回目からの十年です。
   あたくしも十年、お見苦しい前説をやらせていただきました!
   重ねて、御礼申し上げます!!」

見苦しいだなんて。この前説からマナーを知った人も多いのですから、とても感謝しております!
今日も親方がお休みということでして早々に武田が登場しました。

広井「なんかやりたいの?あ!よし!じゃあベロムーチョ武田のゲキテイ振り付け講座〜〜!」

今回は助っ人の登場も無く、武田のみ!そして歌詞をとちったり、振り付けを間違えたりでかなりぐだぐだ。(笑)
それで拍手を受ければ「そういうところでは拍手しないの!」と言い返しが。(^^;;
広井さんも苦笑いしてますよ〜〜
それでも、なんとか振り付け講座を終えると広井さんが舞台の上に戻ってきます。そして十年メンバーについての話になり…

広井「いや、お前に褒めてもらわなくていいよ!
   第一、あなたがなんで十年出ちゃったのかがよくわからない。」
武田「うん、俺もよくわからないんだけどさ。」

流れですか!?(爆)
続いて前説ソングの為に西村と武田が出てくると、さらにツッコミが。

ボス「十年間出てて「ゲキテイ」を間違えるってのはどうだ?」
西村「ねぇ。」

武田、さすがに何も言えません。(^^;;


―――16日・17日

今日は親方がいらっしゃいました♪そして、広井さんのコメントもちょっと変わってました。

広井「親方、いないと思うでしょ。今日は、いますよ!」

と親方を下手から呼んで、さらに…

広井「十年やってるのは、俺と親方と武田だけです。
   呼びましょう、武田!!」

親方がいるときは、振り付け講座が終わってからやってくる武田を呼び出し!(笑)
武田が上手から出てくるまでちょっと時間が掛かったのは驚いたからでしょうか?(^^;;

広井「お前にご褒美をやろう。ゲキテイ振り付け講座〜!」

ちょっとちょっと!!とうろたえる武田をさっさと残して下手の客席側に行ってしまう広井さん。
親方はセンターは外れたものの、上手に残ってますよ。

武田「親方、そのために出てきたんでしょ!」
親方「サポート係、サポート係。」

今日は、サポートだそうです。(笑)

武田「わかったわかった!やりましょう、ゲキテイ振り付け講座〜〜!」

そしてまたしどろもどろになりる武田。(爆)
ゲキテイの説明に「最後の方」を言って親方に「最後の方?!」、広井さんに「みんなもう知ってるよ。」とつっこまれ
客席から「頑張って!」と掛け声がかかれば広井さんに「頑張ってって言ってるんだから反応しろよ!」とまたつっこまれ「あんまり話かけない!」と返事。(笑)
武田はいじられキャラですからね〜〜
あ、振り付け講座中「衝撃の〜」では膝もつけて、と足の動きを強調してましたがここで親方が「みなさん座ってるんだから…」とぼそっと。(笑)
まぁ、本番では一階席は立ちますが…なかなか膝まではつけられないですね。(^^;;
そしたら「気持ち!気持ちね!」とフォローを入れてました。
なんとか振り付け講座を終えると、親方がぱちぱちと拍手。

親方「よくできました〜」
武田「バカにしてるのか?(親方を指差して)そのために来たんでしょ!?」
親方「いや〜楽だったなぁ。」

親方がそらっとぼけてると広井さんが舞台に戻ってきて「お前がセンター取るな、センター分けしようや。」と武田を押して下手の方へと向かわせてました。(笑)
「で、なんかあるんでしょ?」と武田に喋らせようとしますが、広井さんが十年やってるメンバーについては早々に言ってしまったので、戸惑ってます。
「なんで人の台詞取るんだよ!」と広井さんに抗議するも広井さんはとっとと進めます。(笑)

広井「それで、歌いたいんだな。どうぞ〜〜!!」

ボスと西村まで広井さんが呼んじゃいましたよ。(笑)
ボスは「ま〜たやられやがったな。」と武田にニヤリ。
前説の武田いじりは、これからさらに拍車がかかるかもしれませんね。
17日は16日とほぼ同じ内容の前説でした。武田が振り付け講座をやり、横槍を入れまくる親方と広井さんに「外野はうるさい」と言ったり(笑)
これというものがあるとしたらボス。
武田に呼ばれて出てきたときになかなか背中を向けた状態にならずにいたら武田に「背中向けて、背中」と言われて「反対向くの?はい。」と素直に動いて武田が「わかってるくせに!」とつっこんでました。(笑)


―――18日〜三人娘バージョン

いや、普通に親方を呼んで普通にゲキテイ振り付け講座をやったなぁ〜と思ったら、上手から出てきたのは武田ではなくなんと三人娘!!
由里ちゃんを先頭に、椿、かすみさんと続いての登場にもう、ただただビックリ。まさかここで出てくるとは!
緞帳の前を笑顔で手を振りながら歩く三人に、掃除人さんも親方もたじたじ。

掃除人「おい、ここは前説だっての!」
椿「(掃除人の右横に来て)前説ですか!?やってみた〜〜い!!」

はい!?と驚く広井さんをよそに大きく手を上げて、立候補した椿の側に、由里ちゃんとかすみさんがスタンバイ。

かすみ「じゃあ!」
由里「音楽!」
椿「スタート!」

と、そうなんです!今までダンディ団が担当していた前説ソングを、三人娘が歌ったのです!!
基本的に、椿ちゃんがボス、かすみさんが武田、由里ちゃんが西村のパートを担当していました。
「♪これは劇場のマナーです」
の部分では、デカイ態度で座る図、ではなくて退屈そうに大きな欠伸をする、に変わってました。
マナーの部分では、お茶の作法や髪を整える身だしなみとこの部分の振りはダンディ団とはまったく違うものになってました。
最後の上手でのポーズも三人並んでの

かすみ「最後に、今一度お願い!」
由里「携帯電話は絶対に切ってくださいね!」
椿「よろしく、おねがいしま〜す!」
かすみ「それでは!」
由里「最後まで!」
椿「ごゆっくりおたのしみくださ〜い!」

そしてやはりダンディ団と同じくさっさと上手へと去っていってしまう三人。(笑)
残された、親方と広井さんは…

親方「なんでぇ、かわいいじゃねぇかよ。」
広井「かわいいよ。…電話番号教えてくれよ!」
親方「おい!!」

まったく気にしてないようです。(爆)
が、ここで暗転となってしまったので、番号は聞けずじまいですね、広井さん。(^^;;

―――20日・夜

DVD収録日、ということでカメラが入っているというのが常なのですが今回はいつもよりごつい…というか大げさなカメラが入ってる?と思ったら、広井さんが驚きの発言を!

広井「本日は、DVD収録のカメラが入っています。
   NHK放送も来年されるという事で、ハイビジョンカメラが入っています!」

はいぃぃーー!?か、歌謡ショウを放送!?

広井「ね、本当に大変なことですよ。全国ですよ。
   とりあえず、BSからということですが…ありがたいことです。
   皆様のおかげです、どうもありがとうございました!」

うわー…すごい。我が家はBS映るから、放送を楽しみにしていようっと。
礼をした広井さんが頭を上げると、客席の一角をまじまじと見て誰かを探しています。

広井「小林清隆が来てるって?ちょっと、手ぇ上げてみ?
   (客席のどこかで手を上げたらしい)お前、なにやってんだよー!
    手伝いたんねぇだろ!」
小林「今日は、観させて貰います!」
広井「(笑)…今日は観るって言っています。えー、元の舞台監督でございます。
   ったく、俺は十年掃除やってるってんのに、どうなってんだよ〜」
親方「広井!」

えーと…(歴代パンフレット確認中)……新春公演「歌え♪花組」まではお名前がありますね。それ以降は別の方(中村眞理さん)になっています。
と、ここで親方が登場です!

親方「今、そこで最新情報を仕入れてきたんだけどよ。」
広井「はい。
親方「このバンドに名前が付いたって。
   田中公平とトイレットペーパーズってんだ。
   なんでかは知らねぇけど。」
広井「あっはははは!
   じゃあ、トイレットペーパーズに暖かい拍手を!」

何でかは……約二十分後にわかりますよね。(笑)
その後、ゲキテイ振り付け講座と三人娘による前説ソングとなりました。


―――21日

この日から三人娘が居なくなり、広井さんがオケピに向かって「田中公平とトイレットペーパーズです!」と紹介してからはじまりました。(笑)

広井「これまた久々なんですが、サイリュウム、OKでございます。
   フィナーレのみでございます。
   三幕の幕が下りたときにポキッと折ってくださるといいと思います。
   芝居場で光っていると、うるさいですからね。これ、6時間ぐらいもちますから。」

あ、やっぱり芝居の間は振らないのですね。「さくら咲いた」あたりかな、と思ったんですがそれだと三幕の間中、ずーっと光らせることになっちゃいますものね。
了解です!

広井「昨日、親方千穐楽で居ないんだよなー…」

そうなんですか!?それは残念…会場中から「えーー」という声があがる中、下手から唐突に武田が登場!
広井さんが「お前、なんでこっちから出てきてるんだよ!あっち(上手)からだろ!」と言いますがまぁまぁと言いつつセンターへ向かいます。

武田「いや、親方に頼まれたんだよ。
   ってことで、ゲキテイ振り付け講座〜!!
   ボス、アニキ!お願いしまーーす」

珍しく(?)武田がやる気満々で上手から西村とボスを呼びます。
ボスを真ん中にして、広井さんが下手の客席まで降りたところで振り付け講座スタートです。

武田「強制ではございませんが、ほぼ!強制です。」

強制、というかあの場の空気がそうせざるを得ない感じですよね。(爆)
でも、折角なんだから盛り上がりましょう!
で、武田は相変わらず膝にポイントを置いています。(笑)
お客さんは気持ちでこだわってください、という感じですね。
ボスが二階席は立てないという注意事項を言った後は「じゃあ、ボス続けて前説ソングを!」と武田が振ったので広井さん、上がってこれません。(笑)

前説ソングも終わり、やっと広井さんが舞台上に戻ってくるとセンターに向かいながらぼやく。

広井「仕切ってんじゃねぇよ!俺がこれから前説やらなきゃいけねぇんだからよ!
   えーそういうわけで………暗転しねぇな…(言ったそばからパッと照明が消える)
   あ、暗転した!」

うっかりそのまま本当に前説をするところでしたか?(^^;;

―――――


そして、そのまま公平先生がタクトを振るうといよいよ幕開けです!
今年は開演アナウンス無しなんですね。

幕が上がると、そこにはなつかしの「帝国歌劇団花組」と書かれたアーチが!
ですが、流れてくる曲は「檄!帝国華撃団」ではなく、もちろん花組さんたちも戦闘服じゃありません。

花組さんたちの衣装は今回新調したレビュウ服!個々に差はありますが(女役はスカート、男役はズボンなど)黒を基調にしてアクセントに白(と言ってもスパンコールやキラキラした素材なので白というよりは銀色に近い)が入った燕尾のレビュウ服は大人っぽいイメージです。
女性ダンサーさんたちも同じコンセプトですが、こちらはハイレグカットに白の縦ラインが入った燕尾、シルクハットで統一されています。
花組含め、全員手にはステッキ!

初期立ち位置はこんな感じです↓
        ○マリア
    かえで○ ○すみれ
   紅蘭●     ●アイリス
レニ●           ●カンナ
        ○さくら
黒丸になっているのは、一人分の台の上に乗っているのです。
かえでさん、すみれさん、マリアさんは階段状になった舞台の上にいます。
(かえでさん、すみれさんは同じ段。マリアはさらに一段高い位置です。)
なにも動いていないステージ上に居るのはセンターのさくらさんのみです。

さくら・すみれ・アイリス・紅蘭「♪イッツ・ショウタイム」
レニ・カンナ「♪イッツ・ショウタイム」
マリア「♪ドゥビドゥドゥビドゥビダバ」
全員「♪ショウ・タイム」

♪イッツ・ショウタイム

久しぶりのナンバーです!またこれが生で聞けるとは思ってなかったので嬉しい♪
(個人的に、かなり好きなレビュウナンバーなのです、これ)
出だしが終わると、コメント部分をカットして、一列に並んだ花組が順番に歌います。
(歌が終わると、上手、下手に移動していきます。)

レニ「♪イッツ・ショウタイム 幕が開き夢の始まり」
アイリス「♪イッツ・ショウタイム 光の魔法が溢れる」
カンナ「♪イッツ・ショウタイム 今宵は心を開いて」
紅蘭「♪イッツ・ショウタイム 夢を楽しんで下さい」

マリア「♪情熱と愛と優しさが」
すみれ・かえで「♪私たちをささえる」
マリア「♪客席の鼓動が拍手が」
すみれ・かえで「♪私たちをはげます」
さくら「♪ショウは舞台と客席を繋ぐ 虹の架け橋」

全員「♪ショウは素敵 今宵の夢よ
    ショウは素敵 素晴らしい お客様に囲まれて
    私たち なんて幸せ」

ここまで歌ったところで、今回ならではの使用に!
そう、花組のタップダンス!!
なるほど、さくらの足につけられたコードはこの音を拾う為のマイクだったのですね。
まず最初は中央に並ぶかえで、さくらの二人!
続いて、上手側のレニ、マリア、カンナの男役三人。さらに下手側の紅蘭、アイリス、すみれの三人へと続きます。
全てステップが違いますが、個人的には紅蘭、アイリス、すみれのタップが可愛らしくて特に好きです。

これで終わりかと思いきや、今度は立ち位置をまた少し変えてソロタップへ!
幕開けの立ち位置とほぼ同じですが、かえで、すみれ、マリアがさくらさんの後ろに付く形になって、舞台上にいます。
ソロタップはさくら、紅蘭、レニ、かえで、マリア、アイリス、すみれ、カンナと続きます。
ラストのカンナがステッキをまわしてキャッチ!という技もつけて締めるとさくら、マリアが中央に並んでタップ。

さくら・マリア「♪ショウタイム」

これに紅蘭、レニも加わり「♪ショウタイム」、さらにアイリス、カンナ。
すみれ、かえでとドンドン人を増やし…

全員「♪ショウタイム ショウタイム
    ショウタイム ショウタイム
    イッツ・ショウタイム!!」

女性ダンサーも含む全員が左手のステッキを前に出し、右手を大きく上に掲げます。

全員「♪ショウは素敵 今宵の夢よ
    ショウは素敵 素晴らしいお客様に囲まれて
    私たちなんて幸せ」
マリア「♪イッツ・ショウタイム」
全員「♪ショウタイム」
マリア「♪イッツ・ショウタイム」
全員「♪ショウタイム」
マリア「♪ドゥビドゥドゥビドゥ」
全員「♪ドゥビドゥドゥビドゥ
    ドゥビドゥドゥビドゥ イッツ・ショウタイム
    イッツ・ショウタイム!!」

最後までキッチリ決めて、オープニングから歌い、踊った花組に惜しみない拍手を!
タップダンスを踊ると聞いてはいたのですが、まさかここまで踊るとは思ってなかったのでやられました。
花組はやっぱりすごい!

オープニングの余韻に浸っていると降りてきた紗幕の前に赤い照明と音楽が…

琴音・菊之丞「ウ〜〜チャ!!」

続いて上手から手を繋いで現れたのは、白鳥の湖の格好をした男性陣!!(爆)
「白鳥の湖」の四羽の白鳥の踊りを想像してくださるとわかりやすいと思います。
もちろん、その筆頭は琴音さんと菊ちゃん!!

琴音・菊之丞「♪私たちは踊り子 可愛らしい踊り子〜」

♪瀕死の白鳥

瀕死ってすごい曲名ですね…(^^;;
中央で歌う琴音さんと菊ちゃんの横に三人ずつ(主に扉座から客演してくださってる皆様ですね;;)並び、踊ってます。
他の皆さんはそれらしいシューズなのですが、菊ちゃんはちゃんとトゥシューズでした。

琴音「♪今宵も皆様の」
菊之丞「♪笑顔が見たくて」
二人「♪ジャズに ラテンに ワルツを踊ります〜」

ジャズで指を鳴らす仕草が妙に男前です。(爆)ラテンではシェイク、ワルツでは手を上に上げてくるくるとバリエーションに富んで踊ってます。
間奏部分では、菊ちゃんが手を胸の前で組んで夢見るような仕草、琴音さんが感慨にふけるような顔つきになります。

菊之丞「あ〜!わたしたち薔薇組も、とうとう花組さんの本公演に可愛らしい踊り子として出るようになりましたね!」
琴音「そうね、あたしたち、かわぅいい踊り子よね!」
菊之丞「ええ、かわうぃいい踊り子です!」

日を増すごとに、このかわうぃぃい踊り子、という台詞は力が入っていきましたね。(笑)
この間に、他のみなさんはマッチョポーズなどとりつつもず〜と踊ってらっしゃいます。(^^;;

琴音「でもさ、十周年ですものね。嬉しいわよね。」
菊之丞「はい〜」(下手の方へ踊っていきながら)
琴音「あ、でもあたしたち二年目からだから、正確には九周年目よね?」
菊之丞「ええ、二回目の「つばさ」からです。」
琴音「でも、相変わらず紗幕前よね。なんか、転換要員って感じ?」

うーん、それにしては豪華な転換要員ですよね。
と、ここで喋っていた琴音さんがず〜〜っと後ろで踊っていた人たちに目を向けます。

琴音「ちょ、ちょっと…この、わさわさ動いてる人たちは何?」
菊之丞「あの、薔薇組ダンサーズです。私たちのバックダンサーです!(センターに戻ってきて)
    斧彦さんが選んでくれたんですよ。可愛いでしょ?」
琴音「かわいい?…ちょっと、胸毛出てるわよ!」

上手側のすぐ側の踊り子さん捕まえてそう言っていたのですが14日は下手の二番目、上原さんを捕まえて「この人、どう見てもバレリーナ体型じゃないでしょ!?」とつっこんでました。(^^;;
菊ちゃんが「あ、斧彦さんの趣味みたいですよ。」と付け加えると「あ、そういえば心なしか斧彦に似てるわよね。」と妙な納得の仕方をしていました。(笑)

17日は上手側の真ん中の人「この人、なんか(顎の周りが)青くない?ヒゲの剃り跡残ってるわよ!大丈夫?」とメイクのツッコミを。
18日は一番下手の人に「(明らかに意図的な胸毛を見て)……あなた、なによこれ!誰がこんなもの仕込めって言ったの!(ぺらっと毛をめくってみる)両面(テープ)で貼っちゃって、も〜!」とネタにきちんと反応していました。(笑)

19日・昼は一番上手側の人で「ちょっと、この子なによ。この眉毛なんかカモメみたいに繋がっちゃってるわよ!もう、どこがかわいいのよ〜」
19日・夜は菊ちゃんの「斧彦さんがオーディションしてくれたんですよ。」という台詞から一同を見渡して「オーディションって…どんなオーディションしたのよ!」と言ってから一番下手側の人に「ちょっと、あなた赤ら顔だけど大丈夫!?あなたはホント太正男って感じね。(下手から三番目の人を指して)あら?この人、ちょっと前に優作って役やってなかった?なんじゃあぁ〜〜こりゃあぁ〜〜って!」と二人の人に反応していました。

20日・夜は全体を見渡して「ちょっと、誰一人バレリーナ体型じゃないじゃないのよ!どういう基準で選んだのよ!?」と斧彦さんを疑う言葉に続いて下手から数えて三番目の人に照準を合わせて「この人、前に優作って役で出てなかった!?似てるだけ?…ツンツン(脇の下をつつく)!なんちゃって。」つつかれても、踊り子さんは微動だにしませんでした。(笑)

琴音「でも、なんだかんだ言っても…悪趣味〜〜!」

琴音さんと斧彦さんの趣味は、ちょっと違うみたいですね。(^^;;
再び曲調が最初に戻ると、二人ともダンス再開。

琴音・菊之丞「♪私たちは踊り子 可愛いらしい踊り子〜
        ラッタッタ、ラッタッタ! ラッタッタ、ラッタッタ!
        ラッタッタ、ラッタッタ! ラッタッタ、ラッタッタ!
        ラッタタタタタ、ヘイ!」

ある意味見返り何とやら〜なポーズなんですが、どことなく男前ポーズになっています。(笑)
拍手が収まると、薔薇組ダンサーズの皆さんが一礼をして、すました顔で上手と下手に三人ずつ下がっていきました。
残った薔薇組二人。琴音さんが「どうぞ」と手で菊ちゃんにセンターに立つよう促します。

菊之丞「0番…センター……」
琴音「0番ってお客様わからないわよ。」

いえ、紐育のときにOGさんがジェミニに教えてたので知ってますよ。(^^;;
ここもまた微妙に違うみたいで「センター…スポットライト……」「あなたのものよ。」だったりと、とにかく菊ちゃんはセンターに立てることに感動しています。
すすす、とセンターに歩み出ると、優雅な動きで手を広げ、片膝をゆっくりついて胸の前でゆっくりとクロス。
菊ちゃんは仕草がどんどん可憐になっていきますね〜声は出しませんでしたが涙顔で「ありがとうございます〜!」と口を動かしてました。
13日の夜公演では、ちょっとバランスを崩してふらついてましたが、それでも!

続いた琴音さんは、下がった菊ちゃんに「…あなた、小林幸子みたいね。」と言ったり「あなた、演歌歌手みたいね。」や「どうみても、演歌ね…」とツッコミを入れてからゆっくりと一礼をした後、お約束の手拍子盛上げ→パン、パパパン!!の流れに!
ここは初日からバッチリです。(笑)
その後、去り際にかけていたサングラスを外してウインク。
軽やかな足取りで琴音さんが下手、菊ちゃんが上手に下がっていきました。

―――15日・16日 斧彦バージョン

斧彦さんも、白鳥衣装で加わってました!!(爆笑)
が、ステップは一人だけ違う…というより、ずれる?
歌にも、表立って参加はしてませんでしたね。
でも琴音さんと菊之丞の間でポーズを取ってるのはものすごい存在感でした。(^^;;
十周年話では

琴音「(斧彦さんを振り返って)あなた去年からだから、二年目よね!
   新人なんだからしっかりしなさいよ〜」

と斧彦さんの肩をぽんぽんと叩き、バックダンサーズ話では…

菊之丞「斧彦さんが、選んでくれたんですよ〜」
斧彦「(手を組んでうっとりしたような顔)かわいいでしょ〜〜!」
琴音「か、かわいいって……(ダンサーズを見渡す)
   あなた、どういう基準で選んだのよ!これのどこがかわいいのよ。
   あなた自分がチューしてくれた人で選んだんじゃないの!?」

斧彦さん、照れてるってことは図星ですか!?(爆)

琴音「どっちにしろ、悪趣味ぃ〜〜!」

悪趣味〜は変わらないんですね。(^^;;
16日では下手から見て三番目の方に「この人って前に優作とか変な役やってたはずじゃない?「なんじゃあ、こりゃあ!」って」とツッコミ
菊ちゃんが「あ、よく似てると思ってました〜」と受けて「寄せ集めなのね〜〜でも、なんだか悪趣味〜〜」の流れになりました。
その間、斧彦さんが優作似の方(笑)の脇の下をちょっとつついてました。(^^;;

最後のご挨拶では、菊ちゃん、琴音さんのあとに斧彦さんが。
斧彦さんがゆっくりと礼をしているとことろで、二人は先に舞台袖へ去って行っちゃったので斧彦さんの独壇場です。(笑)
で、一人残された斧彦さんは立ち上がると胸の前で手を交差させて真っ直ぐ後ろに下がっていくときにうっかり紗幕にぶつかってしまいましたが、持ち直すと再び礼。
でも、頭を上げた後に相撲のしこを踏んで張り手と最後は男らしい動作で下手へと向かっていきました〜〜(笑)

16日では、またちょっと変わって、センターで礼をした後、手を腰辺りに当ててぱたぱたと飛ぶ動作を…

琴音「と、飛んでるの?飛んでるらしいわ!」
菊之丞「鶴…?」
斧彦「クエェェェェエ!!」
琴音「(菊ちゃんとビクッとなって)ほ、ほえた!ほえたわ…!!」

斧彦さんも、大分慣れてきましたね!
その後、やはり四股、張り手はありましたが下手へと去る直前、投げキッスをしていました。

―――――


照明が落ちて、真っ暗の中大神さんのアナウンスが

大神「只今より、花組レビュウショウ「モダン・ジャパネスク」全五景を上演いたします。」

今回は第三幕の劇中劇に加えてレビュウもあるのですか!
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:15:19 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
第一幕その2

公平先生がタクトを振るうと会場のミラーボールが輝き、ゆっくりと紗幕が上がる。
オープニングのとき同様、花組アーチが残る中最初のナンバーがスタート。
このレビュウは、日本の歴史に沿って場面が繰り広げられているので、最初は弥生時代。
真っ赤な大きな太陽を背に農民である三組の男女が踊る中(女性の一人はすみれさん)舞台中央にある高床式倉庫のセットの中からアイリス扮する卑弥呼が登場。
卑弥呼、といってもよく歴史の教科書で見るような長い衣装ではなくアイリスらしい黄色の裾が膝丈ほどの可愛らしい衣服。首から青緑色の勾玉を一つかけています。

卑弥呼「♪あーあーああああー あーあーあああー」

♪朝日のように(卑弥呼)

スローテンポの壮大なイメージがある曲で、アイリスはかなり高い音程で歌っています。

卑弥呼「♪日が昇るように 愛の炎が燃える
     人の歴史は 愛の軌跡
     男と女の 大冒険
     あーあーああああー あーあーああああー」

アイリスはあまり派手な動きを見せませんが、すみれさんは踊る踊る。
やはり、さすが、と思ってしまいます。
最後、卑弥呼は再び高床式倉庫の中に戻り、すみれさんたちはそれぞれ下手上手に下がると間髪いれず次の曲に。
箏の旋律が響く中、暗転した舞台には紗幕と共に黄、緑、紫、白、赤、黄、緑、紫の布が下がってきて時代は平安時代に。
上手から、静かに登場したのは深緑色に金色で桜模様が入った狩衣に烏帽子を被ったマリア演じる光源氏。

光源氏「♪かきつめて 昔恋しき雪もよに
     あはれを添ふる 鴛鴦(おし)の浮き寝か」

♪花を抱き寄せ(光源氏)

先ほどとはまた違った情緒溢れる美しい旋律の曲。鴛鴦(おしどり)なんですが、発音は「おし」ですよね。
平安文学の中でも有名な光源氏。冒頭の歌詞は「源氏物語」朝顔巻に登場するようです。
相手役として、下手から舞台後ろの布を交わって桃色の打掛を羽織ったさくらとそれよりもシンプルな白い打掛を羽織った女性ダンサーが下手から登場し、舞い踊る
さくらはさしずめ、藤壷でしょうか。

光源氏「♪思い出を かき集め 懐かしむ雪の夜
     しみじみとしみじみと 鴛鴦(おし)の入り声
     心は抜け殻の 空蝉

     日が落ちて開く花 朝にはしぼむ
     花よ、花よ、花たちよ
     末摘花よ 花散る里よ
     ああ花を抱きしめ 愛を抱きしめ」

歌の終わりでは、マリアの周りを舞を舞っていたさくらがマリアに寄り添い終わります。
沁みるように終わった平安時代の次は、江戸時代へ。(暗転中に、すばやくマリアとさくらはそれぞれ上手と下手へ)
前二曲とは一転して、迫力のあるサウンド。

天草「この天草四郎時貞に付き従う三万七千の民草よ!
   聞け!神の愛は我々を自由の世界へと導くであろう!」

レニ演ずる天草四郎は紗幕の向こうの一段高くなった舞台の上に。(曲の始まりと共に紗幕は上がっています)
そして、紗幕の前には戦う意思を固めた農民が「サンチャゴ」と叫ぶ。(うち、一人はかえでさん)
天草四郎に鼓舞され、踊る姿は荒々しく力強い印象を与えます。

♪神の光(天草四郎)

レニの衣装は、教科書などで見られる天草四郎とほぼ同じイメージどおり。胸にかけられた大きな十字架が目立ちます。
舞台の後ろにかけられた礼拝用の大きな布には聖杯と天使が。

天草「♪神の光の中に この愛を
    永久の誓いは決して 恐れぬものは無い」

この農民たちのダンスはまるで空手のような動き。
天草四郎は動かず、胸の前で十字を切って目を閉じて手を組みます。

天草「♪我らは神の国に召される
    慈しみ溢れる愛を ああ 感じてる」

曲の盛り上がりに合わせて天草四郎がさらに高く上がっていき、両手を大きく広げる。
農民たちが天草四郎に祈りを捧げるかのように膝をつき、組んだ手を高く上げると空気を裂くような銃声が。
銃声と共に天草四郎が目を閉じて、ついっと顔を上げて暗転。

再び紗幕が下りると、場面はさらに変わり今度は現代と言って差し支えのない時代でしょうか。
波の音と鴎の鳴き声。そして汽笛……ここは港町のようですね。
そこに下手からそっとやって来たのは白いブラウスに赤い水玉のスカート。スカートと同じ模様の布をカチューシャのようにつけたすみれさん。

すみれ「……きっと戻ると約束して、あれから二年。
    今日戻るのか、明日戻るのか…わたしは毎日、こうして海を見つめている。」

前奏が流れると上手のオケピの角前にあるビット(船をロープで港に繋ぐあれです。)の前に下手から白い帽子に青と白のボーダーTシャツ、白ズボン。サスペンダーもつけて、白いジャケットは肩にかけたどこからどう見ても海の男となったカンナが!(「サクラ2」の加山の海スタイルを思い浮かべてくださるといいかも。ほぼそのまま。)

♪浜風ジョニー

思いっきり歌謡曲〜!な一曲です。
カンナ扮するジョニーがビットにカッコよく足をかけようとして、滑ったり外したりするのはお約束。(笑)

すみれ「♪ああジョニー、ああジョニー 浜風ジョニー
     外国航路の粋な風 ジャケット代わりに肩にかけ
     気まぐれな愛を追いかける 淋しい渡り鳥」
カンナ「♪港に港に女あり
     ロマンス語れば キリがない」

すみれ「♪ああ、ジョニー」
カンナ「♪夢の」
すみれ「♪ああ、ジョニー」
カンナ「♪とばりが」
すみれ「♪浜風ジョニー」
カンナ「♪今開く」
すみれ「♪ああ、ジョニー」
カンナ「♪夢の」
すみれ「♪ああ、ジョニー」
カンナ「♪とばりが」
すみれ「♪はなか〜ぜ〜〜ジョニー」
カンナ「ぶへっくしょい!てやんでぃバーローちくしょい!!」

すみません、すみれの役名がハッキリしないので、この二人だけ役者名で書きます;;
歌いながらそれぞれの立ち位置を変え、すみれさんがビットの側へ。最後の「はなかぜ〜」はかなりこぶしきかせてます。(笑)
カンナは羽織ったジャケットの内ポケットからティッシュを一枚取り出して、鼻をかむ。(笑)
そして、鼻をかみおわったティッシュはオケピへ…
と、この間にすみれさんはビットの上に立って、カンナ演じるジョニーの名前を叫びます。

すみれ「はなかぜジョニー!!」
カンナ「だから、鼻かぜじゃないって!は・ま・か・ぜ!
    浜風ジョニー・デッパ!」

にかっと前歯を出してみる出っ歯なジョニーさんです。(笑)
……某海賊映画を好きでよかった。この役者を知っててよかった。しっかり笑えました。
と言いますか、まさか歌謡ショウでこの名前が出てくるなんて。(爆)

すみれ「まぁ〜すてきな出っ歯。(笑)
    (舞台中央に向かいながら)らん、らん、ららん…」
カンナ「わかった、これがやりたいんだな。やってやるよ。」

舞台中央で両手を広げて待ち体制のすみれさんの後ろに回って、腰を持つカンナ。
つまり、タイタニックの図ですね。(爆)

すみれ「デッパァ〜〜〜!!」
カンナ「(手を離して)だから、なんでそっちの名前で呼ぶんだよ!ジョニーと呼びなさいよジョニーと!」
すみれ「(タイタニックポーズをといて、手を握る)ああ、デッパ…」
カンナ「だから人の話聴きなさいよ!」
すみれ「ああ、ジョニー…」
カンナ「そうそう。」
すみれ「あなたは寂しい人?」
カンナ「いや、全然寂しくないよ?お前と違って友達たくさん居るもん。」
すみれ「孤独な渡り鳥!」
カンナ「いやいや、孤独じゃないって。」
すみれ「わたしがあなたの唯一の理解者!」
カンナ「話聴いてる?!」

このあたりのやり取りはさすがですね〜!
で、すみれさんがカンナの頭を抱いてさらにまだ続くわけですよ。

すみれ「まぁ〜〜ジョニー!どうしたの、ますます小さくなって!」
カンナ「おい!」
すみれ「食欲不振?体力の限界?はっ…更年期?!やっぱり歳には勝てないのですわねぇ〜」
カンナ「ねぇ、ちょっとは会話しようよ!」

どこまですみれさんの思い込みが激しくなるかが楽しみになってきた。(笑)
ですが、ここで上手から茶色のスーツにサングラス、手にした短刀を振り回す乱入者が!!

裕次「フックだ、ボディだ、ボディだ、チンだ!
   チン、チン、ボディ!チン、ボディ!!
   (サングラスを外して)マキコーーー!!!」

チンは、ボクシングの「顎」のことだそうです。元ネタの「嵐を呼ぶ男」はタイトルしか知らなかったので助かりました。とりなべさん、補足ありがとうございます!
ビシッと指した先はすみれさん!
ああ、そんなお名前だったのですね、すみれさん演じる方!!(爆)

すみれ「あ!!「嵐を呼ぶ男」裕次〜〜!!(駆け寄って、腕に擦り寄る)あなたを待ってたのよ。」
裕次「待たせたな…行くぞ。」
すみれ「ええ。」
裕次「♪おいらは〜……」

すたすたと上手に向かってしまう二人をそのまま見送ってしまうジョニー…というか、裕次の歌を聞く気だった?
でも、終わっちゃいましたよ。(笑)

カンナ「おいらは〜…ってそれだけかよ!(爆)
    とんでもねぇ嵐を呼ぶ男が出てきちまったな…っておいら…振られちまったよ。
    では、続けてお聞き下さい…「振られジョニーのぶらり旅!」
    (ぱっと舞台の照明が落ちる)…あれーー!?」

残念、強制終了のようです。(爆)

―――14日〜

ジョニーが鼻をかんだ紙をオケピに投げた後、なんとオケピから(公平先生から)ティッシュ箱が返ってきました!!(笑)
「えええっ!?」と驚くカンナは、ティッシュを拾ってジョニーの名前を叫ぼうとしていたすみれさんを止めます。

カンナ「ちょっと待て!なんか、反抗的な魚がいるんだけどよ!」

魚ってそっち海だったんですか!(笑)

カンナ「…まぁ、いいか。紙貰っちまったけどよ!」

その後、ちゃんとティッシュ箱を抱えたまま演技してましたよ。(笑)
16日ではティッシュ箱ではなく、トイレットペーパーでした。

カンナ「うわ!うわっ!!(すみれに向かって)ちょっと待て!
    すげぇよ。すっげぇ反抗的な魚がいてよ!」

17日では、トイレットペーパーが二つに増えました。(笑)

カンナ「うわ!?なんだよ、反抗的な魚がいるよ〜
    (トイレットペーパーを拾おうとすると、もう1個飛んで来る)
    あ!?おいおい、反抗的なの増えちまったよ。」(笑)

それでちゃんと二個を手に持って話を進めてましたよ。
18日も「なんか、反抗的な魚がいるんだよな〜最近…あ!?…増えちゃったよ、反抗的なのが。」とトイレットペーパー二個でした。

ちなみに、投げてきたものに対応して、曲名も変わってました。

カンナ「今日は、一曲おおくりしましょう。「ちり紙と二人旅」!…あれーー!?」
カンナ「けど、ティッシュがあるから平気さ。それでは、お聞きいただきましょう。「ティッシュと共に」!!……あれーー!?」
カンナ「でも、トイレットペーパーがあるから平気さ。それでは、もう一曲お聞きいただきましょう!…あれーー!?」

17日は、ここもお見事でした。

カンナ「おいら…振られちまったよ。
    でも、捨てる紙あれば拾う紙ありだ!
    それでは、お聞きいただきましょう!「紙と共に三人旅!」……あれーー!?」

18日も捨てる紙から始まり「ふられちまったよ…けど、おいらはトイレットペーパーと共に旅をするぜ!それでは、お聞きいただきましょう…「トイレットペーパーとジョニーくん」!…あれー!?」となっていました。

19日・昼はトイレットペーパーは3つ。「すっげぇ反抗的な魚がいてよ。あ!?(二個目)あーー!?(三個目)なんだよも〜〜!」
両手でペーパーを持って、3つ目は左の脇に抱えて進行。最後は、やはり捨てる紙〜から入って

カンナ「それでは、一曲お聞きいただきましょう!「カミさまになった、ジョニー・デッパ!…あれっ!?」

19日・夜はもちろんペーパーは4つ。(笑)「なんだよ〜反抗的なのいっぱい来ちゃったな。」と言いながら、二個だけ手に取って進めてました。

カンナ「でも、捨てる紙あれば、拾う紙ありだ。
    (内ポケットから「おきなわ屋」と青字で書かれたビニール袋を取り出して)
    いや〜港を汚しちゃいけねぇよな。
    お掃除しなきゃ。(ペーパー四つを中に入れる)
    それでは、もう一曲お聞き下さい。「ジョニーは、お掃除好き」!……あれーー!?」

20日・夜はとうとうトイレットペーパーは5つに。それまでは手に取ってたのですが、流石に5つになると拾わずそのまま話を進めていました。「なんだよこれ!反抗的な魚がいっぱいだよ!ホントに!ビックリだ。」そうですね。(笑)その後、また「捨てる紙〜」になり、次々にトイレットペーパーを回収していきます。

カンナ「ほらな、やっぱりな、港を汚しちゃいけないでしょ。
    (「えらい!」と掛け声)ね、えらいでしょ!
    (無事に拾い終えて)では、そんな…偉いわたしがもう一曲歌いましょう。
    「ジョニー・デッパは、地球温暖化を防ぎます」!…あれ!?」

21日はトイレットペーパーは5つ。「あれ!?海が大荒れだぜ…」と呟いてすみれさんとの会話。
そして、その後ハプニングが……

カンナ「でもさ、捨てる紙あれば、拾う紙ありだ。
    あのさ、港を汚しちゃいけねぇんだぜ。まったく、とんでもねぇお魚さんだぜ。
    (客席から「残ってるよー!」という掛け声が掛かるも、カンナ気づかず前を向く)
    では!港が綺麗になったところで、一曲お聞きいただきましょう。
    「南風ジョニー・デッパGOGOGO!」……あれー!?」

そう、袋に入れて回収するのですが一つ、下手の奥の方(花組アーチの向こう側)まで転がってしまったものがあってカンナがそれに気づかず残ってしまったまま暗転、下手へと向かってしまったのです!
どうするんだろう、と思ったらバニーが始まった直後に両脇からギリギリのところまで幕が入ってきて、なんとか回収していました…バニーの最中、転がったままにならなくて良かった。(^^;;
それぞれ、どんな歌だったんでしょうね?(^^;;

―――――

暗転後、ほとんど間を置く事無く次の曲へ。
今度は華やかなノリの良い音楽!同じく現代…というよりは最先端なのでしょうか。
紗幕が上がって照明が入るとさらにビックリ。
三段のデコレーションケーキのようなセットにたくさんのバニーが!
一番下の段には「Bunny&Love」と書かれています。
女性ダンサーたちのバニー衣装は、冒頭のレビュウ衣装の上着を脱ぎ、同じ色のミニスカートをつけて頭にウサ耳。
そして、一番高い三段目にいるピンクのバニー衣装はさくらさん!!

♪あなたが楽しければ

さくら「♪あなたが楽しければ わたしは嬉しい
     今宵は仲間たちと 愉快に騒ごうよ
     泣きたいことなんかはすこしはあるけど
     それでも今だけは笑顔で騒ごうよ

     歌って笑って 踊って笑って 心が弾むよ
     ラブです ラブでしょ きっとラブラブよ
     歌って笑って 踊って笑って みんなの笑顔が素敵」

「歌って笑って〜」の部分で舞台が回転し、それに合わせさくらさんは階段を降りて二段目に移動。
歌いきった後は、他のバニーと並んで舞台に下りて来て、踊る踊る。
まったく同じ振り付けでのラインダンスは見事!!!の一言。

さくら「♪歌って笑って 踊って笑って 心が弾むよ
     ラブです ラブでしょ きっとラブラブよ
    せーの!
    ♪歌って 笑って」
客席「歌って 笑って!」
さくら「♪踊って 笑って」
客席「踊って 笑って!」
さくら「♪みんなの笑顔が素敵」

途中、客席にコールを振る場面もあり。このコール部分、2日目あたりからすでに思いっきり掛かってました。
さくらさんが大きな丸を頭の上で作ってるのがかわいい。

さくら「♪あなたが楽しければ わたしは嬉しい
     今宵は仲間たちと 愉快に騒ごうよ
     泣きたいことなんかも 少しはあるけれど それでも今だけは
   いきますよ!
    ♪歌おう踊ろう」
客席「歌おう踊ろう!」
さくら「♪踊ろう歌おう」
客席「踊ろう歌おう!」
さくら「♪心が弾むでしょ」

最後、歌いながら一礼をして軽やかな足取りで「Bunny&Love」の文字の前まで下がり

さくら「ラブ、ラブ!!」

胸の前で手をハートマークに合わせてポーズを決めるさくらさん。
ラブラブの叫びがまた可愛らしいのですよ!
物凄く華やかなナンバーで「モダンジャパネスク」の幕は下りました。
暗転後、すぐさま「花咲く乙女」のイントロが流れてくる中、大神さんの声が。

大神「拝啓
   母上様、ご無沙汰しております。
   今月の興行も好評のうちに無事に幕を下ろすことができました。
   海軍から大帝国劇場に赴任した当初は戸惑うことばかりのわたくしでしたが
   近頃やっと、舞台づくりの面白さがわかってきました。
   書かれた台詞、張りぼてのセット。舞台は全てが絵空事です。
   けれど、役者や裏方。舞台に関わる人がそこに魂をこめることで
   絵空事の世界がイキイキと動き出すのです。
   逆に、どんなに上辺を飾り立てても人の心が通わない舞台は、空虚です。
   大帝国劇場のみんなは、それをよくわかっています。
   だから、日々の努力を決して怠らないのです。」

大神さんの手紙…懐かしい。ドラマCD「愛ゆえに」でも同じようなシーンがありましたよね。
ああ、リンクしてるんだなぁと思いながら残っていたバニーたちに「お疲れさまでした〜」と声をかけたり(さくらさんは暗転中に舞台袖へ向かったようです)
「花組アーチ上げて〜!」や「階段はそっち〜!」「天草上げて、天草〜!」「次、照明チェック〜!…オッケー!」とレビュウショウの片づけをしている裏方さんたちの動きを見ていると、下手から冬服の紅蘭がきょろきょろと首を動かしながら入ってきました。

紅蘭「なぁ、大神はんみなかった?」
岩本「支配人?…(他の裏方の方を見て)おーい、誰か支配人見なかったかー!?」

近くに居た岩本に聞くも、目的の人物は誰も見ていないとのこと…
この間、裏は主に上手から様々な人が通るのですが(小道具を持って走る裏方さんとか薔薇組Tシャツをもって首を傾げているバニーとか)15日・昼からは、左足に「バカ」(17日は「中日」18日は「イタイ」19日・昼は「カユイ」19日・夜は「クサイ」、20日・昼は「歩きたい」だそうです。20日・夜は「走りたい」、21日は「踊りたい」、千穐楽は「泣きそう」)と大きく書かれたギプスをはめ、下手から松葉杖を付いた方が…お、おおお若旦那!!!
いや、違う。今は若旦那じゃなくて……高橋光さん、とご本人の名前を使いましょう。
それを見て、紅蘭がびしっと指差し。

紅蘭「あ!そこのあなた!その松葉杖どない!?」
高橋「(左側の杖を上げてみる)もう、最高っすよ!」
紅蘭「おおきに、作った甲斐があったわぁ〜!!お疲れさん!」

ああ、なるほど。だから左側に懐中電灯がついてたんですね。(笑)
紅蘭が作ったごく普通の松葉杖。(爆)
18日は「お!そこの高橋さん!その松葉杖どないです?」「最っ高ですよ!」「オッケ〜とっといてよかったわぁ〜!」という会話になってました。
その後「そこの光さん!」と名前になってたりもしました松葉杖を作ったのが「紅蜥蜴」のときだとも言ってましたね。
今回は参加されないと聞いていたのですが、こうして出てきてくださって嬉しいです。
で、探している大神さんは見つかってないので、再びきょろきょろ顔を動かす紅蘭。

紅蘭「どこいったんやろなぁ〜支配人〜…大神支配人〜〜!!」
大神「おーい!ここだ。」

声のするほうを振り返ると、下手の客席脇から大神さんが!
紅蘭に軽く手を振って、舞台上に上がるのですが、その裏で薔薇組が下手から舞台に入ってきて舞台を横切ります。
初日はバレエ衣装のままだったのですが、2日目からは薔薇組Tシャツをその上に来ていました。
そして、斧彦さんが加わった2日間は、もちろん斧彦さんも一緒に。(笑)斧彦さんの最終日では、三人とも手に花束を抱えていました。
琴音さんはいつもの服の上着を羽織り、菊ちゃんは今回のグッズのおみやげ袋を下げてました。
17日からはまた二人に戻り、17日は琴音さんは昨日と同じく上着を羽織り、菊ちゃんは「新・愛ゆえに」のお土産袋を手に、靴だけ緑のハイヒールに変えてました。
18日はまた琴音さんは薔薇組Tシャツ着用。菊ちゃんはグッズのスポーツタオルを首にかけてました。
19日・夜は菊ちゃんも薔薇組Tシャツを着て、手にはなぜかホウキを持ってます。(笑)

紅蘭「あ、大神はん!客席に下りてどないしたん?」
大神「お客様の落し物や忘れ物が無いかどうか、見てたんだよ。これも立派な支配人の仕事だよ。」
紅蘭「そうでしたか〜…いや〜、今回も超満員やった〜うれしいなぁ。」
大神「そうだな。裏も、大変だっただろう。」
紅蘭「あはは、こんな感じや。」

くるっと後ろを見る紅蘭。
16日は斧彦さんの最終日ということもあって斧彦さんに「お疲れさんでした!かわいかったでぇ〜かわいかった!」と声をかけていました。(笑)
17日は菊ちゃんが「お疲れさまでした〜!」と握手を求めてきたので、応えて「ああ〜可愛かったでぇ〜可愛かった!」と言ってました。
18日は「琴ちゃん、菊ちゃん、かわいかったで〜!」と手を振ってました。琴ちゃんとな!
19日・昼は「菊ちゃん、琴はん、かわうぃ〜かったで〜!」になってました。
19日・夜は「はいはい、お疲れさま。かわいかったで〜、はいはい!」とややぞんざいな感じでした。(笑)

20日・夜はそれぞれ、上着をバレリーナ衣装の上に羽織って、重そうに脚立を運んでいます。
紅蘭が「大丈夫か!?かわうぃい踊り子はんやからね。」と気遣うと、脚立を一度置いて「高いところの物とらなきゃいけないのよ。」と状況説明。でも、裏方さんたちに「紗幕下ろしたいんで」と急かされたら「じゃあ、急ぎましょう。せ〜の、よいしょぉ〜〜!!」と二人で力をこめて脚立を頭上に上げてわっしょい!わっしょい!と運んでました。(笑…意外と力持ち。そうですよね、一応軍人さんですからね。)

大神「みなさん、お疲れさまです!」

大神さんが頭を下げると、その場にいた裏方さん全員から返事が。
その中の一人、上原さんが「あ、すみません紗幕下ろしたいんで」と大神と紅蘭に少し前に出るように促す。
二人が安全地帯まで出たのを確認して紗幕を下ろすと、大神さんと紅蘭の幕前芝居に。

大神「紅蘭も、お疲れさま。」
紅蘭「いやいや。ウチは、舞台に出るより裏の仕事してる方が楽しい!」
大神「そうかい?」

えへへっと笑う紅蘭がかわいいです!
紅蘭は初期の頃から裏方として舞台に関わることも多かったですよね。今回もそうだったのでしょう。

大神「で、俺になにか用かい?」
紅蘭「あ、そうや!かえではん見ませんでした?」
大神「かえでさんなら、米田さんと急な用事で出かけたよ。」

それって、最初からかえでさんを探せばよかったのでは…?と一瞬思ってしまいました。(爆)

紅蘭「そうでっか…そしたら、来月の演目のことなんやけど…」

でも、その後話題を聞いて納得。かえでさんか大神さん、どちらかに話を通したかったのですね。

大神「「愛ゆえに」の再演に決めたはずだけど…?」
紅蘭「それや。その再演なんやけど、ただの再演やったらつまらんやろ?
   せやから、最後のマリアはんとさくらはんの曲な。
   愛ゆ〜えに〜〜心張り裂け〜〜ってやつな。あれな、新曲にしたらどうやろか!」
大神「う〜〜ん…でも、主題歌を変えるっていうのは……」

紅蘭のアイディアに、腕を組んで渋い顔をする大神さん。ですが、紅蘭はなおも食い下がります。

紅蘭「イメージを残して変えるんや。」
大神「やはり、前の舞台の印象があるだろう。」
紅蘭「舞台は生き物や。変わっていくもんや。せやから常に新しいなにかが必要やと思う!」
大神「主題歌を変えることで、役者を新鮮な気持ちにさせようっていうのが、紅蘭の狙いかい?」
紅蘭「い、いやいや!そんなに大層なことじゃありまへんって。」

大神さんの指摘に、紅蘭は慌てて顔の前で手を振りますが大神さんは一つ頷くと、感慨深く顔を上げます。

大神「愛ゆえには、さくらくんの初舞台だったね…」
紅蘭「そうや…初々しかったなぁ…
   けど、そのさくらはんも、いまやセンターに立つ花形女優や!
   せやからこそ、違う「愛ゆえに」にならなあかんのや!」

紅蘭の再演にかける熱い思いを改めて知った大神さんは、今度ははっきりと首を立てに振ります。

大神「わかった。至急、検討してみるよ。」
紅蘭「おおきに!」(深々と大神さんに頭を下げる)
大神「お疲れさま。」
紅蘭「はい!」

下手へと去っていく大神さんを見送った紅蘭は、一歩一歩上手へと向かいながら語ります。

紅蘭「…舞台は役者のもんや。
   けど、役者を輝かせるのは裏方や。
   その裏方が役者に惚れて、惚れて一生懸命働くから、舞台は輝くんや!」

下手のオケピ横で笑顔でそう告げる紅蘭の顔は、一つのものをみんなで作る喜びに溢れているように思えます。
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:16:03 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
第一幕その3

ここで、暗転。
思い扉が音を立てて閉まるような錆付いた音と共に先ほどまでの和やかな空気と一変して、紗幕が開いた舞台はおどろおどろしい暗い世界。
下手には、投棄された物やゴミの山があり、そこには右の一部のみが黒髪の白髪の白衣を着た一人の男が。

暗闇博士「♪この暗闇に生きる俺は万能の神」

♪暗闇の創造

高らかに歌うその姿はすでに常軌を逸している感を抱かせます。
暗い住処を歩き回ると、今までボロ布で隠れていた生き物たちが動き出します。

暗闇博士「♪ゴミためにスラムに 新しい命を生み出し
      天使の羽を引き裂いて この地上に大いなる罪を満たそう」

その反対側、上手ではまた別の場所が…(この間、下手の住処には照明は入りません。)
軍服を着た米田さんとかえでさんが硬い表情で、一段高くなった舞台に立っています。
さらにその後ろ、もう一段分高いところには五人の黒服の男が(うち、中央の男は杖をつき、腰を曲げているので老齢かと思われる)
その後ろにあるエンブレムは賢人機関のもの。中央の老齢の男が厳かに二人に向かって口を開きます。

賢人機関幹部「…米田一基。藤枝かえで。(はい。と返事をする二人)
       都市の防衛により世界経済の安定をもたらす。それが我々、賢人機関の目的だ。
       帝都を霊的に防衛するのは、ひとつの実験にしかすぎない。
       それが効果的であったことは認めよう。
       だが、その霊的防衛において強い霊力を持った少女たちをこの先も制御しておけるものなのか。
       帝国華撃団花組が、怪物となることはないのだろうか。」
米田「制御するとかしないとか、そういう問題じゃないでしょう!
   花組はずっと、帝都とそこに暮らす人々の平和を守ってきたではありませんか!
   彼女たちは怪物なんかじゃありません!彼女たちは人間です!!」

ああ、ここに花小路伯爵はいらっしゃらないのですね…米田さんが反論する中、かえでさんの切ない歌声が響きます。

かえで「♪世界は憎しみに満ちている
     ただ愛に溢れてもいる」

賢人機関幹部「…研究所に保管していた、降魔の肉片が盗まれた!」

老人の(こちらからみて)右手に居る男が発した衝撃の事実に、流石に驚きを隠せない二人。
再び、下手の住処に照明が入ると、男が手のひらに納まるほどの物を愛おしそうに眺めています。
そう、それは降魔の肉片…!!

暗闇博士「♪俺の命をこの肉片に与える
      俺の憎しみをお前たちが晴らすのだ
      この街は俺の牢獄
      壊せ街を 壊せ人の心」

その肉片を、住処の中央にある繭のようなものの中に投げ入れると、天を突き破るように腕が伸び、中から人型の生き物が…
周りに居る人型のものよりも、遥かに人に近く、博士と同じ白黒が混じる髪(こちらは白、というより銀色ですが)
生まれたての男は痙攣しながらも、住処の頂点に立ちます。

米田「帝都を守る為に命がけで戦っている花組を、我々が愛さなくてどうするんです!!」

米田さんが心からの叫びと同時に、かえでさんが立っている部分が下がり、かえでさんは舞台中央に歩みだします。

かえで「♪愛は自分の全てを投げ出す」
暗闇博士「♪愛は変質する 愛は疑う 愛は消える」

かえでさんが愛の素晴らしさを歌うのに対し、博士は愛の愚かさを歌う…相対する二人の歌が交差する。

かえで「♪でも愛は儚くて強い」
暗闇博士「♪なんてつまらないものに人はしがみつく」
かえで「♪愛は人と人を繋ぐから」
暗闇博士「♪貧しい者を哀れむことか それが愛か?」
かえで「♪愛を持つことは素晴らしい」
暗闇博士「♪愛は傲慢なもの 愛はどこにある?」

かえでさんの周りを歌いながら否定し続けた博士ですが、きっと見切りをつけると住処へ。
残されたかえでさんの周りには、化け物と言っても過言ではない形相の者達が取り囲む。
住処の頂点に立っていた男は痙攣が治まり、側に刺さっていた剣の存在に気づき、それを引き抜きまじまじと刀身を見つめる。

米田「降魔の肉片を盗んだその男の名は!?」
賢人機関幹部「栄一郎…倉見栄一郎博士!」
米田・かえで「!?」

その名を聞いて、驚きを隠せない二人。特にかえでさんは信じられない、といった表情で頭を振り、囲まれた化け物たちに殴られ、がくりと膝をつきます。
歌のクライマックスは、博士の住処へ。かえでさんを取り囲んでいた化け物たちも戻り、住処の頂点へと立った博士は己の信じるものを高らかに歌う。

暗闇博士「♪俺の名前を知りたいか?
     …栄一郎?はっ!そんな名前じゃない!
     ♪この暗闇に新しい命を生み出す!
     追放された者!幽閉された者!永遠に忘れ去られた者!!
     ♪俺は暗闇博士!!破壊の神よ!」

博士の高笑いが響く中、博士は隣に立つ男に愛おしそうに腕を伸ばし、米田さんは硬い表情のまま。
立ち上がったかえでさんが何かを伝えたいのに言葉にならないというような表情で上を見上げます。
ここで、暗転となり場面転換。
紗幕が下りて帝劇・昼のテーマが流れる中、幕前に照明が入ると下手にバニー姿のさくらさんが立って、通りがかる裏方さん一人一人に声をかけて頭を下げます。


―――12日・千穐楽

金田先生がいらっしゃるときは、ここで金田先生が上手から登場となりました。

金田「あ〜!さくらさん!
   素敵でしたよ〜ウサギちゃん!」

さくらに近づきながらバニーを褒めると、さくらさんは照れ笑いを浮かべつつも「ありがとうございます。」とお礼を言います。

金田「フェロモンが出てました!」
さくら「フェロモン?」
金田「ええ、色気でげす。
   一流の役者は、みんなフェロモンが出てますな〜男も女も。」

うんうん、と頷く金田先生が前を横切るのを見つつ、そうなんだ…と納得するさくらさん。

金田「あたしゃ、さくらさんには特別なフェロモンを感じましてね〜」
さくら「ありがとうございます。」
金田「ビューティフル〜〜」

金田先生、さくらさんをべた褒めですね。

金田「さて、あたしは次回公演の台本を書かなくちゃなりません。」
さくら「次の公演は「愛ゆえに」は再演じゃないんですか?前と同じじゃないんですか?」
金田「いえ、それがね大幅に変更したいと支配人が言いましてね〜主題歌もね。」
さくら「そうなんだ……」

下手へと向かった金田先生の後ろで不安げに呟くさくらさん。
初耳だったみたいですね。その声に振り返った金田先生はぽんぽんっとさくらさんの肩をたたきます。

金田「そんな不安そうな顔をしないで。
   あなたは舞台に輝く希望じゃなきゃいけませんよ。」
さくら「…はい!」
金田「フェロモン、色気でげすよ。」

金田先生に励まされて、ぱっと笑顔を見せたさくらさんに金田先生も頷き、下手へと向かいます。
それと入れ違いに、岩本と上原が一緒に登場して、さくらが挨拶をすると、にこやかに応えて立ち止まります。

さくら「お疲れさまでした!」
上原「さくらさん!すみません、いつもご丁寧に。もう、俺たちで最後ですから楽屋行ってください。」
さくら「あ、はい。じゃあ…」
上原「(下手へと去っていくさくらを見て)いや〜いい女優さんだなぁ〜」
岩本「ありゃあ、本物のスターになるぜ〜」

お、金田先生ゲスト版は岩本も素直なんですね。


―――――


さくら「お疲れさまでした。」
岩本「はいお疲れさま〜〜(上手から入るも、慌てて立ち止まる)って、誰かと思ったらさくらさんじゃないですか!
   こんなところでどうしたんです?みなさんもうとっくに上がってますよ。」
さくら「みなさんにお疲れさま言わなくちゃって。」
岩本「いや、止してくださいよ〜そんなまねは。いい子ぶっちゃいけませんよ〜」
さくら「いえ、そんなんじゃありません。
    役者も裏方さんも、みんなで舞台を作ってるんだって支配人に教わりました。ですから…」
上原「偉い!!」

浜風ジョニーのシーンで使っていたビットを抱えていた岩本が感心したような顔で黙って頷いてると、その背後から白い石像のセットを抱えた上原が入ってきて、大きな声でさくらを褒めます。

上原「やっぱ言う事が一味違うなぁ〜(石像を置いて)
   さくらさん、今回のバニー…(ぱんっと手を大きく叩いて)とびっきり良かったっすよ!!
   なぁ、岩さん!」
岩本「けっ!」
上原「岩さんも素直じゃないなぁ〜
   ついいましたがも褒めてたんですよ!新しい魅力が出てたなって!」
さくら「ありがとうございます。」
上原「さくらさん、次の新・愛ゆえにも、期待してますから!!」
さくら「がんばります!」
上原「あ、もう俺たちで最後なんで、楽屋のほうへどうぞ。」
さくら「そうですか?じゃあ、お疲れさまでした。」
上原「お疲れさまでしたー!」

って上原さん、下手に去っていくさくらさんの後姿をローアングルで見ようとしない!(笑)
ニコニコ笑顔の上原をよそに、岩本はビットに座って、難しい顔で頬杖を付いています。

上原「いやぁ〜、いい女優さんじゃねぇの!なぁ、岩さん!」
岩本「俺たちは拍手は貰えねぇ。俺たちで切符が売れるわけじゃねぇ。
   お客さんは役者を見に来てるんだ!そんなこたぁ百も承知だ。
   けどよ、自分一人で舞台やってるって思ってる役者は、どんなに素晴らしくてもいつかメッキがはがれる。
   そういう役者をいっぱい見てきた。」
上原「ああ、そうだなぁ…」
岩本「だが!(すっくと立ち上がって)あの子はいい!!ありゃあ、本物のスタアになるぜ!」
上原「ああ!」

お互いに背中合わせで腕を組んでさくらの将来に頷いていると、上手から書類を持った親方がやってきました。

親方「岩本!上原!!」
岩本「あ、親方!」
親方「お前ら片づけ終わったのか?」
岩本・上原「(自分たちが持っていた物を見て)まだです!」
親方「馬鹿野郎!口動かす前に手を動かせ、手を!」

親方に叱られて、あわあわと動き出す二人。岩本が「手、手を動かせ!!」と上原に指示をするといい返事と共に妙な動きを(笑)
……すみません、13日はここの詳しい動きを忘れました;;
が、13日の岩本の答えは……

岩本「…はい!!朝のお母さん!」
上原「正解!!」

ものすごくボケた答えでした。(^^;;
16日は上原、ベースを激しく弾く人っぽい動き。
岩本「はい!ここにパンツが食い込んですごいかゆい人!」
17日はゴリラのように握った両拳で胸をドンドン叩く。
岩本「はい!お腹壊したゴリラ!」
18日はゲキテイの振り付け。
岩本「はい!前説の親方!!」
19日・昼はバニーの振り付け
岩本「はい!あなたが楽しければ!」上原「わたしはうれしい!」
19日・夜は一生懸命走って、ガラガラガラー!と戸をあけて、こっそり覗く動作
岩本「はいわかった!お風呂場を覗いてる大神支配人!」
うわっ裏方さんにまで知れ渡ってる上に、そこはモギリだろうが支配人だろうが変わらないんですね!(爆)
20日・夜は手を指揮者のように上下に動かして
岩本「はい!オケピで指揮している公平先生!!」

二人で「いえーい!いえー!」とハイタッチしたりして楽しそうなんですが(19日・昼はバニーの振り付けだったし、19日・夜はいや〜んと、覗かれた誰かになってました。20日・夜はハイタッチしたあと「公平先生〜〜!」とオケピに向かって手を振ってました。)
親方は首を振って手に持っていた書類を丸めて「馬鹿野郎!」と二人の頭をスパーンっと叩く!
17日はビットを踏み台にしての一回転付きジャンプツッコミ!親方すごい!思わず、岩本が拍手してますよ。
18日は普通に一回転付きの流れツッコミでした。

親方「ネタやってどうすんだよ!
   お前らちょっと仕事に慣れてきたからって口ばっかり達者になりやがって…
   なにが「本物のスタアになるぜ」だ。軽々しい口きくんじゃねぇ!
   いいか、お前ら…スタアさんってのはな、天が授けた才能だ!
   一度舞台が輝けば、その命を舞台に捧げなくちゃいけねぇ!俺たちとは立ってる場所が違うんだよ。わかったか!?」
岩本・上原「はい。」
親方「わかりゃいいんだよ……俺もちょっときつく言い過ぎた。」
岩本・上原「気にすんなよ。」
親方「だぁーー!!」

どっちが上かわからん!という感じでツッコミを入れられた親方は思わず叫んで肩を振り払うと、なんとか気を持ち直して法被を調えます。

親方「ったく…ああ、そうだ。(懐からぽち袋を出す)ほら。」

何も言わず岩本に渡された袋ははい、ほい、はい、ほい、と岩本、上原と回されて結局親方の手元に戻り「おめでと〜!」と拍手されてます。
親方、またも「違うだろーー!!」とノリツッコミしてから(笑)再度岩本に渡します。

岩本「なんすか、これ?」
親方「小遣いだよ。」
上原「小遣い!?」(親方を押しのけて岩本の側へ)
親方「それでよ、たまには美味い酒でも飲んで、そのあと蒸気カラオケでも行ってこいよ。」
岩本・上原「あ、ありがとうございます!!」

おお、親方太っ腹!二人が喜んで頭を下げる様子を見て、うんうんと頷く親方。

岩本「あ、親方!たまには一緒にどうですか?」
上原「え〜いいよ〜〜誘わなくて〜」
岩本「でも、悪いよ〜〜」

この二人の掛け合い、かなり漫才ですよね。
一応のお誘いですが、親方はそれを断って下手へ。

親方「俺はこれから埼玉の方に道具の仕入れに行かなきゃならねぇから、後のことは頼んだぜ。」
岩本・上原「はい!!」

二人のいい返事を聞いてから、親方は下手へ。
その後姿が完全に見えなくなってから、二人の会話が再開。

上原「いやー、今日の親方気前いいっすね〜!」
岩本「そうだなぁ」
上原「いや〜〜!!今日の親方気前いいっすねぇ〜〜!!」

突然勢いよく走り出した上原!!どこまで行くのかと慌てて追いかける岩本が行き着いた先は、上手のオケピ横。

上原「岩さん!岩さん!こっちこっち、早く!!」
岩本「どうしたんだよ、こんな出っ張りまで連れ出して。」
上原「それは、演劇の都合。」

一瞬疑問に首をかしげる岩本ですが、舞台を見てすぐに合点がいったのか「ああ!」と頷いてました。(笑)

―――14日、15日・昼

親方がいなかったので、当然変わってきます。

上原「…そういえば、岩さん。」
岩本「なんだ?」
上原「(腕組をといて)親方どこいったんすか?今日一回も見てないんですけど。」
岩本「ああ、親方なら今日大事な用事があるからって俺たちに現場任せて行っちゃったよ。」
上原「ええ〜?なんすか、それ。」
岩本「親方、今日は床屋だって。」
上原「床屋!?」

我が耳を疑う、という感じで開いた口がふさがらない上原ですが、岩本はそうだ。と頷いて

岩本「親方、ああ見えて髪形には人一倍こだわりを持ってるんだ。
   男にはこだわりが必要だ!っていっつも言われるんだよなぁ。
   この前もよ「親方、ここの柱の釘何本打ちますかー?」って聞いたら
   「何本でもいいよ。」って。」
上原「それ、こだわって無ぇって岩さん!!」

で、この後急に叫んで上手のオケピ横に行くわけです。(笑)


―――16日〜

親方、戻ってきたんですが去り際に埼玉に仕入れに行ってその後床屋に行くって付け加えてました。(笑)

岩本・上原「床屋!?」

二人の疑問には答えずに、さっさと行ってしまう親方。
その後、上原が上手のオケピ横まで走り去るときに「親方どうして!!なんで床屋!?親方、髪の毛無いのに〜〜!!」と叫んでました。
なるほど、この方が自然ですね。(^^;;
19日・夜では、親方なぜかサングラスをすっと取り出してクールにかけてから去りました。(笑)
そしたら岩本は「サ、サングラス?」と呟き上原は「ちょい悪オヤジかーー!!」と叫びながらオケピ横に行きました。

岩本「(慌てて追いかけて)お、落ち着けって!!」
上原「はー…はー……」
岩本「落ち着いたか?」
上原「はい…」
岩本「よかった。じゃあ、戻ろうか。」
上原「ちょーーーっと待ってーーー!!!
   舞台には、いろいろな都合があるの!この出っ張りに居ましょう!
   この出っ張りが落ち着くの〜!僕は、この出っ張りが、好きだからーー!!」
岩本「そ、そうか…」

突然の上原の告白(?)に気圧されて、頷くしかない岩本です。


―――――


上原「あああーーーー!!!
   これから出っ張りについて一杯どうっすか?」
岩本「出っ張りについて一杯?…お前、いつも一杯じゃすまないだろうが。」
上原「一杯じゃなければ、十杯でも百杯でも飲んでやりますよ〜!」
岩本「ったく、馬鹿野郎、仕事が先だ!」

おお、岩本が随分成長しましたね!
石像とテッドを持って下手へと駆け込む二人。
すると、紗幕の中に照明が入り、そこは公演を終えた楽屋。扉
紗幕が上がるとロッカーとドアがある下手側のメイク台の前に座るマリアとすみれ。二人ともガウンを羽織っているのですがマリアは紺のシンプルなもの、すみれは柄が入った派手なものと個性が出ています。
すみれさんは念入りパック中。(笑)
レニ(夏服)は扉のすぐ側の衣装が吊ってある前で衣装整理。
更衣スペースの入り口である赤いカーテンが掛かっている個室の前、上手側の二人掛けのソファにはアイリス(夏服)が座り、台本を持って真剣な目でおさらい中。すぐ側の台の上には金魚鉢が置かれていて、赤い金魚が一匹います。
さらにその後ろ、たくさんの花束がある台の上でなにやらごそごそやっているカンナ(冬服)。

カンナ「なんだよ〜花ばっかりかよ〜〜…なんか食い物ねぇのかな。」

カンナはやっぱり花より団子、みたいです。(笑)

アイリス「日〜〜が〜〜のーぼーる〜〜 よ、おぉに(立ち上がって、センターに向かいながら)
     よ、おぉに! よ〜おぉに! よ、おぉに!…あーん、今日もここが上手にできなかったぁ〜〜!」
レニ「そんなこと無いよ、上手に歌えてたよ。」
アイリス「ホント!?ホントにホント!?」
レニ「ホントにホント。」
アイリス「やった〜」

にこやかにレニがフォローを入れると、アイリスは両手を大きく上げて万歳。
でも、次の瞬間には金魚鉢に目が行き、駆け足で様子を見に行きます。

アイリス「あれ…金魚さん、ぐったりしてる!」
カンナ「(前に出ながら)ああ、その金魚もうダメかもしれねぇな。」
アイリス「ええー、ヤダ〜〜!…金魚さん、ちょっと待っててね。
     (金魚鉢から金魚を掬い取って)……命よ、輝け…!」

金魚を包んだ手を高く上げて、キラキラとアイリスの手元に光が降り注ぐ。
眼を閉じて祈ったアイリスがそっと水面に金魚を戻すと、ぼんっと小さな火花と共に金魚が元気よく泳ぎだしました!
「うわっびっくりした!」と驚いて声を上げたのはカンナだけでしたがその場に居た全員が驚いてました。

カンナ「おいおい、金魚元気になったよ!」
レニ「よかったなぁ〜お前〜〜!(衣装を持ったまま駆け寄り、金魚鉢の外から金魚を愛でる)
   …でもアイリス、その力あんまり使っちゃダメだよ。アイリスの命を削ちゃうよ。」

喜びつつも、アイリスの心配をするレニ。
でも、アイリスはなんでもないよ、といった顔でにっこり笑うとレニと同じように金魚鉢の外からつついて金魚と遊びます。

アイリス「これくらい平気だもん。」
カンナ「へぇ〜…恐れ入ったねぇ。」


―――18日〜三人娘バージョン

ゲストの三人娘は、ここで登場シーンが差し込まれてました。

かすみ「失礼します〜」

楽屋のドアを開けて、花束や差し入れを抱えたかすみさん、由里ちゃん、椿ちゃんが次々に入ってきます。
由里ちゃんはすぐに曲がって、上手の差し入れ置き場へ。
かすみさんは真っ直ぐ進んで、アイリスと会話。

アイリス「ねぇねぇ、かすみお姉ちゃん!今日のアイリスどうだった?」
かすみ「すご〜く大人っぽくて、素敵な卑弥呼でしたよ。」
アイリス「やった〜!」
由里「あ、差し入れたくさん届いていますよ〜こちらにおきますね。」
レニ「ご苦労様。」
かすみ「(差し入れ台に向かいながら)今回も超満員です〜!当日券も完売!立ち見も出てます〜」
カンナ「ありがてぇことだな。」

そして椿ちゃんは、ドアの前に居たのですが意を決したようにマリアの横に回りこんでいきます。

椿「あの、マリアさん…!(持っていた包みを一つ渡す)これ、差し入れのお酒です!」
マリア「ありがとう。」

マリアが優しい笑顔でそれを受け取るときに、手が触れたのをキッカケに椿が昇天。(笑)
それでスイッチが入ったのか、足早にメイク台の前に回ると、まだ手に持っていたもう1個の青い包みに入ったお酒をマイク代わりに構えます。

椿「ああ、オンドレさま…!オンドレさまオンドレさま!…お願いします!」
マリア「……クレモンティーヌ?」

ぴしっと手で示されたマリアが「ここで歌うの?」と驚きつつも、お酒を持ったまま一応立ち上がると
感激した表情で椿ちゃんがどんどん進行させていきます。(笑)
指を鳴らして合図をすると照明まで変わり、もはや独壇場。

椿「♪抱いて抱いて〜〜」
マリア「…♪離さないよ〜」
椿「(きゃあ!と嬉しそう)♪好き〜と〜言ってぇ〜〜」
マリア「♪好きと言おう〜」
椿「♪時間よ〜〜と〜まれ〜〜!!」

どんどん悦に入っていく椿ちゃんですが、上手の差し入れ台の前で顔を見合わせていたカンナ、レニ、アイリス、かすみ、由里の内かすみと由里が慌ててストップをかけて椿ちゃんに駆け寄ります。

由里「はいはいはい〜〜!!
   椿、何やってるの!?(夢見心地の椿ちゃんの肩を掴んで、上手の方へ)
   どうもすみません〜!」
マリア「いいのよ。」
かすみ「すみません、マリアさん。なにせ、椿はマリアさん命ですから
    いつかこれをやろうと機会を窺ってたんですよ〜…」
マリア「そう……(椿を見て)ありがとう、椿。
    でも、私こういう遊び……好きよ。」
椿「!!す、きぃ〜〜〜!!!」

つ、椿ちゃーーん!!(笑)…ああ、倒れちゃった;;
椿ちゃんってここまでマリア命でしたっけ……慌しく介抱するかすみさんと由里ちゃんの後ろで、すみれさんがパックを外しながらしみじみ一言。

すみれ「もう、しょうがありませんわねぇ〜」
カンナ「(手に持っていた差し入れのお寿司から、何かを見せる)はい、これ!」
すみれ「なんですの?」
カンナ「これ!お寿司のガリ!
    しょうが、あるだろ!」
すみれ「まったく……」

洒落ですか。(笑)
その脇で、マリアも手伝って(これでまた椿ちゃん昇天なんですが;;)かすみさんと由里ちゃんに両方から支えられて立ち上がり、ドアへ向かう椿ちゃんなんですが

由里「椿、大丈夫!?」
かすみ「さ!しっかり立って歩くのよ!!」
椿「あ〜〜〜!!あたし、もう死んでもいい〜〜!!!
  あ、マリアさん!(ドアの前でもう一度自分が持っていたお酒を差し出して)これ!」
マリア「ありがとう。」
椿「きゃ〜〜〜!!……鼻血。」

椿ちゃん、血圧上がりすぎです。(笑)
可愛らしくやって来た三人娘は、嵐のように去っていきました。(^^;;


―――――


紅蘭「はい、お疲れさん。」

物凄く自然に現れた紅蘭は、扉からではなくなんとロッカーから出てきましたよ!
流石に、これには全員驚いています。手にファンからの差し入れと思われる紙袋と箱を持って、得意げな顔で上手へと向かいます。

カンナ「紅蘭!今どこから出てきたんだよ!?お前、またへんてこなもの作ったな〜」
紅蘭「はいな!名づけて!(ちゃらららっちゃら〜ん♪)空間移動装置2号〜!
   奈落と楽屋のロッカーつなげました。」

これに興味津々に食いついたのはアイリスとレニ。二人でロッカーに駆け寄ると、
紅蘭が出てきたときとは違い、掃除用具が普通に並んでるロッカーに。
なるほど、普段はロッカーとして使用できるけど、中に入れば移動できると!

アイリス「うわ〜〜!!すごいよ!階段使わなくていいんだね!」
レニ「これは便利かも〜!」

感激している二人に、得意げに笑う紅蘭ですが、そこに冷静な一言が…

すみれ「はぁ〜、馬鹿馬鹿しい。そこじゃみんなで一緒に降りられないでしょう?」

三人娘登場時は違いますが、何も無ければここでパックを外すすみれさんの一言に、紅蘭初め、納得の面々。
まぁ、きっと緊急用としては使えますよ。

紅蘭「あ、せやな。改良やな。」

うんうん、と頷く紅蘭の手に持っている箱に気づいたカンナが駆け寄ります。

カンナ「なぁなぁ!それ、アンヂェラスだよな!?これすぐ食べないとダメなんだよ。」
紅蘭「あかん!これはさくらはんの差し入れを預かったんや。」

そう言ってソファーに座った紅蘭(箱は、目の前のテーブルへ)に、レニが話しかけます。
(それまでソファーにいたジャンポールは、アイリスがさりげなく抱き上げて上手の金魚鉢の側へ。)

レニ「ね、紅蘭。舞台装置変えたでしょ?」
紅蘭「せや〜歯車の素材を変えたんや。」
レニ「すごーくスムーズになったね。」
紅蘭「わかる〜?!」
レニ「わかるよ〜!」

ぱっと嬉しそうな笑顔の紅蘭の隣にニコニコ顔で座るレニ。
さりげなく紅蘭のこと大好きですよね、レニ。日が経つと、紅蘭と軽く抱き合ってたりもしましたよね。
すると、すぐ側に立ったままだったカンナも話に加わります。

カンナ「あー、昔はセットチェンジに時間がかかって暗転長かったもんな〜」
紅蘭「そうや。せやから、機械を導入したんや。
   舞台装置は昔から人が手ぇで動かしてきたやろ。
   (ばんっと手元を見ずにアンヂェラスに手を出そうとしたカンナを、箱を叩いて牽制する)
   けど毎日同じ作業を正確にやるんは、やっぱり機械の方がええ。」
レニ「そうだね。」

紅蘭、カンナの動きを読んでますね。(笑)

カンナ「でも、全部機械にしちゃうのはどうもな〜…」
紅蘭「ああ、もちろんです。機械はあくまでも、人間のサポート係りや。
   舞台に命を吹き込むのは人の心です。」

胸に手を当てて愛おしそうな紅蘭の様子に、機械も人も愛しているという気持ちがひしひしと伝わってきます。

アイリス「そっかぁ…(立ち上がって前に出る)だから、舞台は毎日新鮮な気持ちでやらなきゃいけなんだね、マリア!」
マリア「そうね。」
すみれ「だからと言って、毎日デタラメなアドリブや間違いをしてはいいというわけではありませんわよ
    だ〜〜れかさんみたいに!」

化粧水をつけていたすみれさんが放った言葉に、もちろんカンナが反応。(笑)

カンナ「デタラメなアドリブってそりゃお前のことだろ!
    お前だろ、キッカケの台詞忘れてやり直ししたことあっただろ!」
アイリス「あ〜あったあったぁ!(すみれの後ろに回り込んで)もう一回やりますわぁ〜って!
     やり直したんだよね〜!」
すみれ「ああ、あれは一生の不覚ですわ。弘法も筆の誤り。」

なんとかさらりとかわしたすみれさんに、差し入れ台の端にあった紅茶一式を使ってお茶を入れてる紅蘭やソファーに座っているレニがさらに付け加え。

紅蘭「猿も木から落ちる。」
アイリス「(手を大きく上げて)カッパの川流れ〜!」
レニ「(両手をグーにして鼻の前で合わせて、それを折るような動作で)天狗の飛びそこない!」
マリア「(左手をすっと上げて)上手の手から水が漏る。」

その一つ一つに「ああ、そうとも言いますわね。」と頷くすみれさん。
ことわざがひと段落したので、席を立って紅蘭が淹れた紅茶を受け取りに向かうと、カンナが前に出て本来、ことわざと言ったら…という人を話題に上げます。

カンナ「こういうとき、織姫だったら、光陰矢のごとしぃ〜〜なのよぉ〜〜る〜〜
    しぃ〜〜なのよぉ〜〜る〜〜よ〜〜」
アイリス「(きゃはっ笑顔を見せて、カンナの隣に)リオデジャネイロ〜!」
カンナ「リオデジャネイロ〜!ってな。」

お正月のネタですね〜
初日はここでカンナが「織姫」ではなく「紅蘭」と言ってしまって「違う!紅蘭じゃない織姫だ!!」と慌てて言い直してました。(^^;;
カンナ「いいか、よく聞けよ!大事なところだ!!」と大慌てでしたね。
まぁ、それは置いておきまして…笑って、楽しそうなカンナの後ろで、アイリスがふと首をかしげて訊ねます。

アイリス「…ねぇ、織姫はどうしてイタリアに帰っちゃったの?」
レニ「すごーくいい舞台の出演依頼があったんだって。」

それに答えたのは、カンナではなく、ソファーから立ち上がって金魚鉢の側に立っていたレニ。

アイリス「(レニの方へ向かい)でも、織姫も花組だよ?」
レニ「もちろん。だけど、花組も大事だけど自分のやりたいことも大事だよ。」
カンナ「あ、あのなアイリス…人生ってのはいろいろあるんだよ。
    人それぞれみぃーんな違うんだよ。
    ほら、織姫はめちゃくちゃ人間らしくて自由なヤツじゃん!
    それがあいつの魅力じゃねぇか。なぁ、マリア!」
マリア「そうね…織姫は自由だからね。」
カンナ「いいじゃねぇか、あたいたち織姫と一緒にいーっぱい舞台やったじゃねぇか。
    その思い出は消えるわけじゃねぇんだからよ。」

しみじみと呟いたマリアに、カンナが頷くと舞台中央で手に腰を当てながらちょっと声のトーンを落として続けます。

カンナ「そりゃあ、あたいだって花組はいつまでもみんな一緒に舞台に立ちたいけど…けどそりゃ無理だろ。
    いつか、一人辞め、二人辞め、三人辞め、四人……」

アイリス、レニ、紅蘭と指して、振り返って四人目、で紅茶を受け取ってメイク台の前に戻ったすみれさんを指そうとしたらすみれさん、思わず紅茶を吹いちゃいました。(^^;;

カンナ「あれ〜〜?ここに、一度やめて戻ってきた奴がいるぅ〜〜!!」

ええ、そういえば!!(笑)
先ほどまでの少ししんみりしたトーンはドコへやら、茶化す口調に、思わずすみれさんは立ち上がって反論します。

すみれ「あーら!どうしても戻ってきてほしいって手を突いてお願いしてきたのは
    カンナさん、あなたじゃありませんか!
    (ちょっと前に出て)織姫がいないから、すみれ〜お前だけが頼りだ〜〜って…」

そうだっけかな?ととぼけた表情のカンナの後ろ、ここで楽屋のドアを開けてさくらが「お疲れさまでした」と入ってきます。
ですが、すみれさんはそれに構わず続けます。

すみれ「ですからわたくしは神崎重工の仕事を放り出して、こうして舞台に立っているのですわ!
    (イスに座り)感謝こそされ、馬鹿にされることはありませんわ!」
レニ「(急ぎ足ですみれとマリアの間に立って)ありがとう、すみれ。感謝してるよ。」
アイリス「(同じくレニにくっついてきて)してるよ!」

レニとアイリスがすみれにそういうと、ほっとしたようにすみれさんは笑ってました。
その間に、カンナは上手の差し入れ台の前までいき、さくらはバニー姿のままロッカーに向かって、中からホウキとちりとりを持って、楽屋の掃除をしはじめます。

マリア「さくら、着替えちゃったら?」
さくら「はい。」

それを見たマリアがやんわりと言うのに対し、すみれさんは信じられないものを見るような表情で
ちりとりで取ったゴミを捨てるさくらを見て立ち上がります。

すみれ「さっくらさん!!」
さくら「はい?」
すみれ「衣装のままお掃除なんてもってのほかですわ!!
    (あ、という表情で背を向けて俯くさくら)
    まずショウが終わったら衣装を脱ぐ!」
    ……あなた、女優失格ですわ!」

すみれさんのきっつ〜い一言に、さくらは…

さくら「ガーーーン!!」

青い照明の中、ホウキとちりとりを大粒の涙に見立てて、素早く「がーーん;;;」という看板を掲げた紅蘭の前でショックを表してました。(笑)
ただ反論するだけでなく、ギャグな表現も身につけましたね、さくらさん。(^^;;
というか、紅蘭も用意がいいこと…ちゃっかりVサインまでしちゃって。(笑)みんなその反応に驚いてますよ。
照明が元に戻ると、レニが前に出てさくらに話しかけます。

レニ「ボクが片づけとくから、着替えちゃったら?」
さくら「お願いします。」(ホウキとちりとりを渡して、カーテンの掛かっている更衣スペースへ向かう)
カンナ「さくら、気にするな。」
さくら「はい。」

素早くカーテンを閉めて、着替えに入ったさくらですが…
あ、アイリスがジャンポールポシェットから「ガーン;;」とかかれた小さな黄色い看板(ちょっと大きなぺろぺろキャンディーサイズ)を持って下手から上手に移動して
レニがロッカーにホウキとちりとりを入れたところで

さくら「あ、ファスナーが引っ掛かっちゃった……あ、きゃあぁぁ!!」

どんがらがっしゃん!と、またすごい音がカーテンの向こうから聞こえました。(^^;;

レニ「…大丈夫!?」
さくら「あはは……大丈夫でーす…」
アイリス「すみれはさくらの、天敵だね。」
紅蘭「せやな。」

思わず聞いたレニに、返事だけをしたさくらはそのまま着替えを続行のよう。
内緒話のようなトーンのアイリスに、側に居た紅蘭とカンナが頷く。(この間、レニはマイペースにロッカーの中に入って紅蘭の発明を試していました。)
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:19:53 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
第一幕その4

事態が一段落したところで、マリアがメイク台に座ったすみれに対して口を開きます。

マリア「すみれ……さくらはもう新人じゃないの。
    れっきとした女役のトップなの。さっきのような言い方はやめて。」
すみれ「あら、そうでしたわよね……
    (更衣室に向かって)ごめんあそばせ〜女役のすトップさ〜ん!
    ま、せいぜい次の「新・愛ゆえに」では柱倒さないようにしてくださいましね。」
さくら「倒しません!!」

さすがに、今のにはかちんときたのか、カーテンを一瞬開けて、バニーの耳だけを外したさくらさんが一言だけ言ってまたカーテンを荒々しく閉めました。
驚いてソファーに座っていた紅蘭が振り返ると、マリアが諌める意味で声を。

マリア「すみれ!」
アイリス「どひゃぁ〜〜…」

アイリスはさっきの小さな「ガーン」の裏側を前にして(「ドヒャ〜」と書かれてます)こそこそした足取りで静かに紅蘭の隣に座ります。
ふんっと顔を背けたすみれにフォローをいれたのは、すみれの横に出てきたカンナ。(レニはロッカーの前に居ます。)
それとほぼ同時に、カーテンからさくらが顔だけ出してすみれをじと〜〜っと見ています。(笑…ゲームだったら三白眼のじと目さくらになるに違いない)
しかも、ただ黙ってるわけじゃなく、ゆっくりと首を上下させてるので、どこかかわいらしくて可笑しいのです。
気づいたアイリスと紅蘭は後ろを向いてそれを見学。そのすぐ後にレニも気づきましたが紅蘭と「し〜!」と内緒と目配せして見守ってます。

カンナ「まぁまぁ、マリアいいじゃねぇか。
    こいつの性格わかってるだろ、くやしいんだよ。
    (ん、んんっと咳払いして)……あのな、すみれ。お前の頭につけてるその水玉の布っ切れよ。
    それ、衣装じゃなかったっけぇ〜?」

言われて気づいたすみれさん。たしかに、その水玉は先ほど「浜風ジョニー」のときに歌っていたそれ!
図星をずばり言い当てられたすみれさんは、慌てて笑顔を見せて立ち上がります。(この時、マリアがしょうがないわね。という感じでレニに目線を向けると、レニの視線の先に気づいて、マリアもさくらの顔に気づきます。)

すみれ「い、いやですわ〜カンナさん!
    こ、これは…!衣装じゃなく小道具ですわ!」

負けず嫌いらしい言葉を残して、スカーフを外そうと向かったすみれさん、睨んでいたさくらさんと目が合って「うげっ」と怯んでました。(笑)
ぱっとさくらさんが顔をカーテンの向こうに戻したので、すみれさんも素早く追いかけるように、顔だけカーテンの向こうにつっこんで、さくらと同じように上下させているとドアから白衣に岡持ちを持った千葉助さんが登場!

千葉助「ちわーっす!中華そばの出前にきました〜!」
レニ「千葉助さん!こんにちは。」
千葉助「すみれさんは?」
アイリス「すみれなら…」

全員がじーっと未だにさくらと影の対決中(?)のすみれさんを見つめる。(笑)
「すみれさーん。」と千葉助さんの声で、慌てて振り返ったすみれさん、ちょっと恥ずかしそうです。

千葉助「ああ、すみれさん!中華そば、お持ちしました!」
すみれ「(カーテンの前から下りて)あら、頼んだのもう三時間も前ですわよ?」

出前に掛かった時間に全員が驚いていると、メイク台の横に岡持ちを置いた千葉助さんはちょっとバツが悪そうに頭をかきます。

千葉助「いやいや、ショウに見とれてしまいましてねぇ〜!」
紅蘭「(岡持ちを指差して)千葉助はん、岡持ちさげて舞台見とったん?」
千葉助「え?あ!こりゃあ、面目ねぇ!」
アイリス「出前を忘れるほどおもしろかったんだよね〜!」
千葉助「(びしっとアイリスを指差して)そう!そうですその通り!!
    いや〜、なんていうかもうキラキラしててね…まるで天使が舞い降りたようで!
    もう、夢のようでしたよ〜」

夢見心地になった千葉助さんに、こっそりと頭の布を外したすみれさんが、満面の笑みで近寄って行きます。

すみれ「あ〜ら、おっほほほほ…!!いやですわぁ〜〜天使だなんてぇ〜!」
カンナ「はいはい、お前ぇのことじゃないと思うよ。」

浮かれているすみれさんを、どんっと押して止めるカンナ。
うーん、こうしてるとすみれさんが居なかった時期があるというのが嘘のようですね。
止められたのをキッカケに、すみれさんはちゃんと着替える為かドアから楽屋を出て行きました。
その間、千葉助に話しかけるのはカンナ。

カンナ「それよりよ、紙芝居屋はどうしたんだよ。商売変えか?」

千葉助の格好と、岡持ちで出前という登場に、全員が疑問に思っていた事を口にすると、千葉助さんはああ…といった表情で首にかけた手拭いに手をかける。

千葉助「まぁ…それが、いろいろありましてね……みなさん、ちょっと…聞いてもらえますかねぇ…」
カンナ「ああ、いいよ。」

花組が聞き体制になると、舞台の照明が落ちて、青黒い中、千葉助にピンスポットが当たります。
その空気の切り替わりにマリアとレニはあれ?あれ?という表情で辺りを見渡し、
カンナはソファーのほうにずれて、アイリスと紅蘭は差し入れ台の側にあった道具を取りに静かに向かい、千葉助の横にスタンバイ。

千葉助「……実はあっしは、貰われっ子でしてね。
    船橋の漁師の家で育てられました。
    ですが、十二歳の冬…その家に子どもが生まれましてね。
    どうにも居心地が悪くなっちまって…で、町にやって来ていた旅芸人の一座にくっついて
    そこから流転の人生がはじまりました…(ぶへっくしっとくしゃみ一つ)…今日は東か、明日は西。
    そして行き着いた先が、深川のどぶ板横丁……
    隣に住んでた紙芝居屋から道具一式買い取って
    その日その時から、紙芝居屋になりました。
    だが、それも……五年たぁ続かず…」

千葉助の身の上話にあわせて、アイリスは長い棒の先につけられたカゴから紙の雪を降らし、紅蘭はローラーに厚地の布を被せたもので北風の音を表現。(笑)
話が一段落したところで、二人は退散。それに続いてカンナもツバメの小道具を持って参加。

千葉助「秋に行ってしまったツバクロさえ(「ピュ〜〜!」とカンナがツバメを千葉助の頭に乗せる)
    夏には帰ってくるだろうに!(「ユピィ〜〜!」とツバメを戻すカンナ。)
    あっしには、その帰る故郷さえありやせん…!」

くっと千葉助さんが涙を目元に光らせると同時に、ロッカーから響く三味線の音色!!
雲国斎先生、突然の乱入です!!思わず涙ぐんだレニやマリアも驚きで涙が引っ込みます!(笑)

マリア「えぇ!?」
レニ「雲国斎先生!?なんでそこから!?」

そして、ここから千葉助さんの日替わり芸!!
登場した雲国斎先生は基本的にこれから行う演目を言うようです。
初日、15日・昼、18日、20日・夜は「国定忠治」でした。
刀を一本腰に下げて下手の方に立つ千葉助さんの右脇に紅蘭、左脇にアイリスが膝をつき台詞となります。

雲国斎「男一匹、国定忠治!
    赤城の山も、日本晴れぇぇ〜〜〜!!」

千葉助「定八!!」
紅蘭「へい、親分!」
千葉助「…赤城の山も今宵限り。生まれ故郷の国定村や
    縄張りを捨て、国を捨て、かわいい子分のてめぇたちとも別れ別れになる門出だ。」
紅蘭「(空を見上げて)そういやぁ、なんや、いやに寂しい気がしますぜ…!」
アイリス「ああ…!雁が鳴いて、南の空に飛んでいく…!」

雁の鳴き声を、カンナがホイッスルで表現。(笑)

千葉助「月も西山に傾くようだ…」
紅蘭「俺ぁ明日からどっちに行こう…」
千葉助「心の向くまま、足の向くまま、あても果てしもねぇ旅に出るんだ。」
アイリス・紅蘭「親分!!」

すると、千葉助演じる国定忠治がすらっと刀を抜いて掲げる。

千葉助「加賀の国の住人、小松五郎義兼が鍛えた業物、万年溜の雪水に清めて、俺にゃあ生涯…てめぇという強えぇ味方があったのだ!!」

この話は、ドラマCDを追いかけていた人には馴染みあがるかもしれませんね。(あれは「忠臣蔵」も混じってますが)
国定忠治は実在した人物の生涯から生まれた演目なので、あらすじというのもなかなか難しいのですが義賊話になっているものが多いみたいです。
賭博に入り込み、そこから生まれた私財で飢饉に立ち向かったあたりが義賊話に繋がっているようです。
千葉助さんたちが演じたのは天保の大飢饉の際、悪代官を斬ったことから追われる身となった忠治が追い詰められるところですね。

―――――

雲国斎「瞼の母のぉ〜〜物語ぃぃ〜〜〜」

19日昼と21日は「瞼の母」雲国斎先生、本当は「ものがたぁぁ〜〜あぁぁ〜〜あぁぁ〜〜(ポンッとマリアに肩を叩かれる)りぃぃ〜〜」な感じですごい伸ばしてました。(笑)
演じるシーンのあらすじは、母親を探して江戸へ出てきた忠太郎が柳橋の料理屋の女将となった母、おはまを訊ねるも、おはまには既にお渡世という娘もあり気づいているものの忠太郎を実の子じゃないとつっぱねて追い返してしまい、忠太郎は探し、慕っていた母に冷たくされて、あての無い旅に出る…というもの。
相手役のおはまはレニ!紅蘭とアイリスに手伝ってもらい、真っ黒の法被を肩にかけて、キセルを片手にたばこ盆の前に座って、千葉助さんは下手側に控えます。

千葉助「おっかさん…!」
レニ「お前さん、いったい誰だい?」
千葉助「忠太郎でございます…」
レニ「なんだって?」
千葉助「五つの時に縁が切れて早四十年。
    縁は切れても血は繋がる。切れて切れねぇ母子の間には
    眼に見えねぇが結びついて、互いの一生を離れやしねぇ…!」
レニ「おだまり!(コンッと灰吹きに灰を落とす)おまえはあたしの産みの子とは違っているよ。
   第一、親を訪ねてくるのに(キセルに新たな火を入れる)どうして堅気になっていないんだい?」
千葉助「おかみさん!…その指図は辞退すらぁ…堅気になるのは、遅すぎた。
    ヤクザ渡世の泥沼に足も脛までつっこんだ喧嘩鳥
    洗ったってもう落ちねぇ旅人癖だ!
    母を恋しがっても(立ち上がり)そっちとこっちじゃ、立場が違うか…
    こうして瞼の上下をぴっっっっっっ――――」

千葉助さん溜めすぎ溜めすぎ!(笑)
やっと言ったときには、レニも周りのみんなもおっと、という感じでこけてますよ;;

千葉助「―――ったりとあわせりゃ、その姿がくっきりと映らぁ…!
    …おさらばでございます!」
レニ「はっ(去っていく後姿を見て)忠太郎〜!」

レニの女役、しかも母役なんてここでしか見れませんよ!
いやぁ、いいものを見させてもらいました。

―――――

雲国斎「芸子踊りの乱れ髪〜
    一本刀のぉぉ、のぉぉ〜〜〜!!(見かねてぽんっと肩を叩いて先へ進めるマリア)
    土俵入りぃぃ〜!」

13日・夜、16日、19日・夜、千穐楽は「一本刀の土俵入り」
あらすじとしては、相撲取りを目指していた駒形茂兵衛。だが、才能がないと親方から見放されて帰郷する途中、一文無しで空腹で途方にくれていると安孫子屋のお蔦に助けられる。
それから十年。ヤクザに落ちぶれた茂兵衛がお蔦と再会を果たしたとき、お蔦は夫である辰三郎が博打で作った厄介ごとに巻き込まれていた。
今回の相手役は、マリア!席から立ってメイク台の前に出ると、ガウンの襟元に手を添えて、紅蘭から受け取った刀を腰に下げて膝をついている千葉助さんに斜め後姿で相対。

千葉助「お久しぶりでございやす…!」
マリア「どなた?…なんでございましょう。」
千葉助「お見忘れはごもっともでございます…茂兵衛でございます。」
マリア「さぁ……思い出せないね。」
千葉助「お約束を無碍にしてこんなヤクザに成り果てまして、お目通りはかなわないつもりでしたが
    十年ぶりにこっちに流れて思い出し、訊ねてみたらこの騒ぎだ…
    ご恩返しの真似事がしてぇ!(懐から袋を取り出して、手に握らせる)
    さっこれをお納めください!」

さて、あらすじどおりに物語を進めるために、下手にいたカンナが小道具の短刀を片手に前に出ます。
辰三郎ともめていたヤクザ一味の一人ですね。
お蔦を脅そうとしますが、茂兵衛がその間に立ちはだかる。

カンナ「こんなところにいやがったのか、このアマ!
    (マリアが倒れ、千葉助が前に出る)なんでぇ、お前は!邪魔立てすると命は無いぞ!」

今この時が恩返しの時、とヤクザの相手をし、張り手でそれを退けるとお蔦がはっと顔を上げて茂兵衛を見る。

マリア「思い出した…!!あんたあのときの!…取関(とりせき)さん!」

もう一度がんばりな、と助けてくれたのに再開したときにはヤクザに身を落としていた茂兵衛は頭を下げる。

千葉助「そうでございます…面目ねぇ…!さっ早くお逃げください!!」
マリア「…お名残おしゅうございます…!!」

そして、窮地に立たされているお蔦を逃がそうとする。
……まぁ、ここはマリアさんのお茶目(?)で一歩進んでは振り返り、一歩進んでは振り返りをしていたので

千葉助「早く行けってんだよ!!」

終いには怒鳴られてしまいました。(笑)
まったく…と、マリアがさっと走って下手の端で反転して、遠回りにメイク台の前に戻ると、千葉助さんにスポットライトが当たります。

千葉助「ああ、お蔦さん…棒ッ切れ振り回してする茂兵衛の
    これが、十年前に櫛、簪、巾着ぐるみ、意見をもらった姐さんに
    せめて見てもらう駒形茂兵衛!
    しがねぇ姿の土俵入り〜!!」

べべんっとここで三味線が鳴り響く!
マリアの女役もめずらしいですよね〜ギャグっぽいアレンジもあって楽しかったです♪

―――――

14日、17日は「玄冶店」(げんやだな)でした。
歌舞伎では有名なお話だそうです。
切られ与三郎の異名をとる与三郎が悪い仲間に連れられて小銭をゆすりに入った妾宅に
かつて恋仲だったお富が囲われ者として暮らしているのを見たときのシーンを演じてました。
相手役のお富はアイリス。上手の方に千葉助さんが膝をつき、下手ではすました顔でお膳の前に座ってお酒を飲む仕草のアイリスが。

千葉助「お富さんえ、いやさ、お富!久しぶりだな。」
アイリス「そういうお前は?」
千葉助「おぬしは俺を見忘れたか〜!」
アイリス「えっ?」
千葉助「この傷を忘れたとは言わせねぇぜ!」

帽子を取り、額にある刀傷の後を見せると、お富は「…し、ぇぇ〜〜!!」と驚いて両手を挙げて横に倒れてました。(笑)
その後ろでは紅蘭がカン!カン!!と拍子木をたたきます。
その刀傷は、3年前、当時のヤクザ親分の妾だったお富と、人目を盗んで契りを交わしたことがバレてつけられたもの…だそうです。

千葉助「しがねぇ恋の情けが仇。
    命の綱の切れたのを、どう取りとめてか木更津から、めぐる月日も三年(みとせ)越し
    江戸の親にゃあ勘当受け、よんどころなく鎌倉の
    谷七郷(やつしちごう)は食い詰めても、面(つら)に受けたる看板の
    傷がもっけの幸せに、切られ与三と異名をとり
    押し借り強請りも習うより、慣れた時代の源氏店(げんやだな)
    その白化(しらばけ)か黒塀の、格子作りの囲い者。
    死んだと思ったお富たぁ、お釈迦様でも気づくめぇ…
    よくお前、達者でいたなぁ!!」
アイリス「…し、ぇぇぇ〜〜!!」

千葉助さん演じる与三郎の見事な台詞に、再び驚き倒れるアイリス演じるお富。
…といったところで、この演目は終了となりました。
千葉助さん、これらが日替わりだなんて……なんて豪華。なんて贅沢!

―――――

そして。千葉助さんの熱演に対抗するかのごとく、カンナが学生帽にやたら長い(笑)黒い外套を羽織って背後からあの名前を!

カンナ「……宮さん!」
すみれ「あ、貫一さぁ〜〜ん!」

タイミングよく冬服に着替えて戻って来たすみれさんも素早く乗って、演じ手、バトンタッチ!
ちゃかちゃんちゃん♪と三味線の音に合わせて、隣に立つレニが中央で演技する二人を唄でサポート

レニ「熱海の海岸二人連れ 貫一、お宮の二人連れ
   共に歩くも今日限り 共に語るも今日限り〜」

最初は真面目〜なんですが、どこかギャグパートになるのがこの二人のお約束。(笑)
共に歩くも〜ですみれさんが長すぎる外套の裾を踏んでしまって足踏み状態になったり。(笑)
でも、レニの唄が終わると同時に、立ち上がり、すみれさんは下手にカンナは上手に向かい同じメロディーで繋ぎます。

カンナ「僕が学校終わるまで 何故に宮さん、待たなんだ〜
    僕の愛に不足ができたのか、さもなきゃお金が欲しいのか!?」
すみれ「いいえ、愛に不足は無いけれど…」

ついっと目線を下げるすみれさん。すると千葉助さんが岡持ちをちょっと持ち上げてすみれさんの後ろに立つと、岡持ちの下段からするりとマイクを取り出して…

すみれ「♪どんなにあなたが愛していても 愛する心じゃわかりません
     (カンナ、後ろを振り向きなにやらごそごそ)
     愛する心じゃ わかりません」
カンナ「♪本当の気持ちを わたしにくださいな」
二人「♪ダイヤモンドをくださいな」

カンナも、外套の中からハンドマイクを取り出して、一緒に歌う歌う。(笑)

♪愛はダイヤ

伴奏が入ると同時に、冬服に着替えたさくらも更衣室から出てきて全員で大盛り上がり!
ラスサビのみでしたが、マイク片手にこれを歌うというのは一年目の「愛ゆえに」みたいでなんとも懐かしいですね〜
踊るメンバーもいいですが、千葉助さんと紅蘭がベースを弾いてるマネをしているのも好き。(笑)

カンナ「ええ〜い、このバイタ(売女)〜〜!!」
すみれ「あぁれぇぇ〜〜!」

最後はカンナがすみれを蹴り、すみれが勢いで飛ばされるも最後は二人で「愛はダイヤ」のポスターとおなじ、すみれがカンナの足に縋り寄るポーズで終了!
いやぁやっぱりこの曲もいいですね!
盛り上がりが一段落したところで千葉助さんがすみれさんの持っていたマイクを受け取って締めに。

千葉助「ま、いろいろあったんですがね。最終的に愛は形ということで…わたくしこの度結婚いたしました!」
花組「結婚!?」

おお、突然の嬉しい報告!!
驚く花組ですが、すみれさんだけはこっそりと微笑んでメイク台へと向かいます。

レニ「おめでとうございます!」
アイリス「おめでと〜!」
千葉助「それで、新橋のガードしたで中華そばの屋台を始めたんですよ。」

なるほど〜…と思っていると、すかさずすみれさんが自分のメイク台から、白い袋を取り出して千葉助さんに差し出します。
(この間に、カンナは学生帽や外套を外して衣装コーナーに戻します。)

すみれ「これ、結婚のお祝いですわ。」
千葉助「えっ!?いやそんな…!」
すみれ「どうぞどうぞ。」
千葉助「あ、ありがとうございます…!
    あ!すみれさんおそばね!」
すみれ「ああ、もうおそばは結構ですわ。」

岡持ちの中からとりだした中華そばを、すみれさんが断ったので変わりに受け取ったのでもちろんカンナ。

カンナ「じゃあ、あたいがもらうよ!いくらだい?」(中華そばを持ってソファーの前のテーブルに置く)
千葉助「い、いえお代は……」
カンナ「いいからいいから!開店祝いだよ、取っとけよ。取っとけ取っとけ!」

ポケットから小銭を取り出したカンナは、それを千葉助さんに笑顔で握らせると嬉々としてラーメンを食べだします。
千葉助さんが花組の優しさに触れて感激していると、ふと雲国斎先生と目が合いまして

千葉助「ん?どういうことか…先生の心の声が聞こえる!
    え?結婚祝いに一杯奢ってくれるって?
    いや、そこまでしてもらちゃあ〜〜〜!!…どうも、ゴチになります!」
雲国斎「い、いやそんなこと全然…今なんにも考えないでぼーっとしてただけですよ。」
千葉助「あ、じゃあみなさん失礼します!先生、行きましょか!」
雲国斎「いや、だからぼーっとしてただけですってば!」

岡持ちを持って、花組に挨拶をして去る千葉助さんを成り行きで追いかける雲国斎先生。(笑)
それにしても、雲国斎先生、本当になんでロッカーから出てきたのでしょう。(^^;;

カンナ「ん、これ…完全にのびきってるけど結構うまい。
    おい、すみれ。お前この中華そば出前頼んだの祝儀やるためだろ。」
すみれ「わたくしは庶民の中華そばも食べてみたいなぁ〜と思っただけですわ。」

メイク台に座って髪をとかすすみれさんの真意は、もう言わなくてもわかりますよね。
カンナは中華そばを食べ、その隣に座るアイリス、紅蘭も後ろに立って和やかな空気の中(マリアはメイク台の側に立ち、その隣にレニが居ます。)
千葉助さんが出て行ったドアを見てさくらがしみじみと呟きます。

さくら「そっか…千葉助さん結婚したのか。」
マリア「羨ましい?」
さくら「え…い、いいえ!」
すみれ「(すかさず立ち上がりさくらの手を取る)さくらさ〜ん!
    あなたはきっといいお嫁さんになりますわよ〜〜
    舞台に立つより、ず〜〜っとお似合いですわ。」

立ったついでにすみれさんは差し入れ台の上へ。今度は自分で紅茶を淹れるのですが、その前にさくらがはっきりと反論します。

さくら「お嫁になんかいきません!
    あたしは…ずっと帝国歌劇団の舞台に立ちます。」
カンナ「うん、わかってるよ。」

カンナが笑って相槌を打つと、みんな顔が綻ぶのですがその中でレニがまたしみじみした顔で遠くを見上げます。

レニ「でも…いつかは客席から舞台を見るようになっちゃうんだろうなぁ…」
紅蘭「そらしゃあないわ。
   残酷なようやけど、時の流れには逆らえまへん。(カンナに詰めてもらい、ソファーに座る)
   いくら霊力を持ってしても、不老不死やなない。
   不死身に見える光武かて、寿命はあるんや。
   ウチらにも、必ず、終わりはきます。」
さくら「そんなことはわかってます。わかってる……
    でも…言葉にしちゃいけないと思うんです。
    あたしたち舞台に立つ人間は、永遠に輝く存在でいなくちゃいけないと思うんです。
    消えていくから…儚いものだからこそ……不死身のようにいなくっちゃって…」

さくらの舞台にかける思いに、カンナも中華そばを置いて真面目にさくらを見つめます。

カンナ「不死身、か…」
アイリス「さくらの言ってること…ちょっとわかる。」
マリア「そうね…そういう気持ちで舞台に立たないといけないわね。」

すみれさんも、最初は背を向けているのですが、その後静かに微笑んでいるのが印象的。
全員が舞台にかける思いを新たにしていると、紅蘭が弾かれたように顔を上げて立ち上がる。

紅蘭「あ!次の舞台装置、裏方はんと打ち合わせせな!」
マリア「お願いね。」
紅蘭「はいな!」

足早に駆けて行き、マリアにもきちっと返事をした紅蘭は、迷う事無くロッカーの中へ…(笑)
それを見たアイリスがすかさずロッカーに近づき、紅蘭が戸を閉めてすぐにそ〜っとロッカーを開けると、そこには紅蘭の姿は無くて普通に掃除用具が入ってました!
アイリスの後ろからそれを見ていたレニもすごい!と興奮して感心している模様。

アイリス「うわ〜〜〜〜!!やっぱり紅蘭の発明はすごいよ!
     (さくらを見て)そのうち、みんなを不死身にしちゃったりして〜!」
レニ「かもね!」

二人が紅蘭の凄さにロッカーの周りにいる間に、カンナが先ほど紅蘭に止められたアンヂェラスの箱を持って、素早くさくらの側へ。

カンナ「なぁ、さくら。これお前に来た差し入れなんだけどよ。(さくら、箱を受け取る)
    これは、不死身じゃねぇから今食っていいかな?」
さくら「はい、どうぞ。」(笑)

やや笑いながらさくらが箱の蓋を開けると、カンナがぱっと笑顔をみせて「いいってよ〜みんな!」といち早く一つ掴むと遠慮なくぱくり。(笑)
さくらは一人一人アンヂェラスを勧めて行きます。マリア、レニ、アイリスは一つずつ受け取り、紅茶を持ったすみれさんはソファーに座りながらやんわりと断ってました。

レニ「そういえば、マリアとさくらの主演って久しぶりだね。」
アイリス「海神別荘以来じゃない?」(そうね、と頷くさくら。)
レニ「先月歌舞伎座でも泉鏡花やってたね。」
すみれ「ああ、海神別荘もやってましたわね。でも、あちらには赤ザメくんなんてお下品な役はありませんでしたけど。」
カンナ「(すみれをちらりと気にして)あ〜うめぇな〜アンヂェラス〜〜」
レニ「出せばいいのにね、赤ザメくん。」

レニの軽い一言にマリアとすみれが「えっ…?」と怪訝そうな声を上げてますが、レニは我関せず。(笑)
歌舞伎座で泉鏡花はこちらの時間で考えても本当ですね。(「夜叉ヶ池」「山吹」「海神別荘」「天守物語」を上演していたそうです)
すみれのイヤミなツッコミに、カンナはちょっとわざとらしくアンヂェラスの感想を言って、座り込んでいたのを立ち上がるとすぐ後ろにいたレニに話しかけます。
(マリアはメイク台の上に座って、アンヂェラスはその前に置いてあるだけ。アイリス、すみれさんはソファーに隣同士に座り、アイリスはアンヂェラスを食べています。すみれさんは一口だけもらっていた様子。)

カンナ「もう1個ちょうだ〜い。」
レニ「(自分が持っていたアンヂェラスを渡す)はい。」
すみれ「まぁ、まだ召し上がるんですの?」
カンナ「ああ、食べますよ。うまいものは早く食えってこれ沖縄じゃ常識なんだよ。」

下手側へと歩きながら反論するカンナでしたが、突然甘えるようなトーンの声に。

カンナ「あ〜あ…いつかあたいも、あま〜〜いケーキになりたいな。」
さくら「え?カンナさん、ケーキになりたいんですか?」
カンナ「うん!だって、乙女の夢だろ?ケーキになるっていうのがさ。」

差し入れ台に空になった箱を置いて、金魚鉢の側に立つさくらが全員の疑問を代表して聞くとカンナは堂々と言い返し、全員が首を傾げて静止モードになるともちろんあの流れに!(笑)
赤いカーテンの更衣スペースの上にちゃんとカンナの妄想にバッテンされて「乙女の夢」とピンク色でかかれた看板が現れ、赤いカーテンの中からはフォークになった琴音さんとスプーンになった菊ちゃんに挟まれる形で苺ショートケーキの着ぐるみを着た紅蘭が!!(笑)

♪ケーキいいですね

紅蘭、かわいい妄想…じゃない、乙女の夢でよかったですね?(^^;;
帽子が意図後の形で、胴体にケーキのスポンジ部分、下は細かい水玉のミニスカートに赤いハイヒールと普通にショートケーキのイメージ通りのきぐるみで前に出てくると一礼をして歌へ。

紅蘭「♪ケーキケーキケーキ 甘い甘いケーキ
    わたしはケーキ
    ケーキケーキケーキケーキケーキ あま〜いあまあまあま〜いケーキ
    世間は景気(ケーキ)…
   えらいよろしおすしなぁ。(お札をケーキの中から取り出してビラビラと見せて、すぐにしまう)
   皆さんもご一緒に!ケーキケーキケーキ、はい!
   ♪ケーキケーキケーキ 甘い甘いケーキ
    ケーキケーキケーキケーキケーキ あま〜いあまあまあま〜いケーキ
    幸せの別腹 ケーキ」

琴音さんは下手、菊ちゃんは上手のオケピ横まで出てきてご一緒に〜の部分はみんなで「ケーキケーキケーキ」と唱和。(笑)
最後はかわいらしくすたたーと走って、更衣室の中へ。

薔薇組「グサッ」
紅蘭「イテッ」

でも、せっかくポーズを決めたのに横の二人に刺されてしまいました。(笑)
まぁ、ケーキですものね。(爆)
照明が元に戻り、カンナの笑い声が響く中いままで静止していた仲間たちも動き出します。

カンナ「あっはははは…!!
    みんな、見ただろ紅蘭のケーキ!」
全員「見てな〜〜い」
カンナ「あれ?い、いやだって今、幸せの別腹〜って…」

全員が軽く首を振る中、カンナがさらに言おうとしたそのとき…!!
緊急警報のブザーが鳴り響く!!つい先ほどまで和やかだった顔に一瞬にして緊張が走る。

マリア「みんな、行くわよ!」
全員「はい!!」
カンナ「なぁ、さくらは見たよな紅蘭のケーキ!」
さくら「ええ!」
マリア「カンナに構わないで。」
さくら「はい!」
カンナ「いやいや、構ってよみんな!構ってよ〜〜!!」

マリアを先頭に、次々にドアを出て指令室に向かう。
でもカンナはさくらにだけは聞くんですが、さくらの返事はあまりに素っ気無く、マリアの「構わないで」発言に素晴らしくはっきりと返事をしてドアの向こうへ。(笑)
結局、カンナが叫びながら最後になり、ここで暗転。


―――15日・昼、16日斧彦バージョン

そりゃ薔薇組ですもの!妄想には出ますって。(笑)
とはいえ、更衣室からではなく、ロッカーから紅茶のきぐるみで登場。(大笑)
ちなみに、レモンが一枚浮いてるカップなのでレモンティーですね。
のそのそ動いてるのですが、それがまた…!!すぐ近くのマリアとレニが、ものすごぉぉ〜〜〜く目で追ってて、けど必死に肩を動かさないようにしているのですよ。(笑)
でも、その必死の抵抗もむなしく、二人の間に座ってメイク直しを始める斧彦。もう二人の「え、ええぇぇぇ??」みたいな目線がすごいツボです!
紅蘭、ごめんねあんまり見られなくて!!(汗)
その様子をアイリスは見えていたのか、昨日までとは全然違う余裕の無い表情でなんとか笑わないようにしようと手にしていたアンヂェラスをじーーーっと睨んでました。(笑)
その後、歌が終わり、紅蘭と琴音さん、菊ちゃんは予定通り帰るのですが、斧彦さんだけはちょっと舞台に残ってカンナからアンヂェラスの残りを貰って、ゆっくりと下手へと歩いて行きました。(^^;;

カンナ「あっはっはっはっは!!
    幸せの別腹〜〜ってか!それからいろんなものを見ただろ!」
全員「……みてなーい」
カンナ「いやいや、(マリアに向かって)目合ってたし!」

さすが、カンナさん、マリアさんに鋭いツッコミです。(笑)
でもこの後すぐに警報がなるので、マリアさんなんとか持ちこたえて心なしかいつもよりも急ぎ足で扉に向かいました。(爆)
この時カンナは「いやいや別腹見ただろ!?さくら!さくらは大きな塊、見たよな!?」ときいてるのですが、やっぱりスルーしてました。(^^;;

16日はさらに斧彦さんはじけてました!!今回はアイリスは比較的無事だったのですが、その分レニとマリアに集中。(笑)
すみれさんがゴミ箱に捨てたパックを拾ってレニの手に乗せたり(怯えている、困惑しているという言葉に嘘が無いくらい、レニ困って固まってます。)
マリアとレニの間に座って、マリアのメイクを直そうとしたり(これには、さすがのマリアさんも動いて「いいです。いいです」と必死に目を合わせないようにしつつも動きで断ってました。)
紅蘭たちが去った後の残った斧彦さんに、カンナさんが「食べる〜?」とアンヂェラスを渡して終了となりました。(笑…もちろん、斧彦さんは食べながら下手へ。)

カンナ「あっはっはっはっは!!なぁ、みんな今の見たか?」
マリア「見てない!」

直前まで笑いを一生懸命こらえていたのですが、見てない!と否定するのは素早くて真顔そのものでした。(笑)
カンナの「いやいや、化粧されてたじゃん!」のツッコミにまた笑いそうになるのを、警報に助けられてましたね。
いやぁ……斧彦さん、いるだけで会場の目線を釘付けにできるのですね!<ちょっと違うだろ


―――――


警報が鳴り響く中、紗幕が下りると一転して静かな場所へ。
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:20:46 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
第一幕その5

下手のオケピ横に根っころがってるのは武田。そこに、上手から大神さんがやってきます。

大神「武田さんに話があるって劇場裏に呼び出されたけど……
   …まさか……告白!?」

どうしてそんな発想に!?(爆)

大神「って、そんなわけ無いな。」

そうそう。(^^;;

岩本「いや〜まさか親方からお小遣いもらえるとはなぁ〜」

大神が待ち合わせ場所に向かおうと一度立ち止まった足を動かそうとすると、背後から仕事を終えた岩本と上原が楽しそうにやってきます。
親方が居るときは「いや〜まさか親方からお小遣いもらえるとはな〜」
親方が居ないときは「よーし、仕事も終わったし一杯行くか!」で「たまにはリッチに飲みてぇな」といった上原に「じゃあ、今日は少し多めに出すよ。」と岩本が受けるという流れに行きます。

大神「お疲れさま!」

その二人に声をかける大神さんですが、二人は気づかないでどの店に行くかで頭が一杯。
通り過ぎてセンター部分で相談です。

上原「今夜はリッチに行こうよ〜」
岩本「そうだな、どこ行く?」
上原「やっぱり、カフェタイガーでしょう!」
岩本「カフェタイガー…」
二人「リサちゃ〜ん!」
上原「いっつもダンディさんが独り占めしちゃうんだよな〜」
岩本「よーし、今夜はこれでリサちゃんを指名だ〜!」
上原「逆指名だ〜!」
岩本「いやいや、逆じゃないけどな。」

カフェタイガーって、ちょっと高い店だったんですね。
うきうきしている二人の内、岩本がここでやっと大神さんの存在に気づきます。
大神さんは特に怒った様子も無く、二人に笑いかけます。

上原「あ!支配人!!お疲れ様です!」
大神「これから飲みに行くのかい?」
岩本「ええ、親方にお小遣いもらいましてね!あ、たまにはどうですか?支配人も一緒に!」
上原「ええ〜いいよ〜誘わなくて〜〜」
岩本「いや、悪いよ〜〜」

さっきの親方と同じ流れですね。(笑)

大神「せっかくだけど、これから用事があるから…」

そして、大神さんも先ほど先約がある事を言っていたのでもちろん断ります。

岩本「(小指を出して)これっすか?」
上原「(同じく小指を出して)これっすか?」
岩本「これっすか?」
上原「これっすか?」
二人「これっすか〜?」
大神「そんなんじゃないよ。…ちょっと待ってて。」

そしたら、二人とも女性との約束ですか〜?と茶化してます。
それを大神さんは両手を前に出して抑えると、ちょっと背を向けてポケットの中を見ます。

岩本「支配人も意外とプレイボーイだからなぁ〜」
上原「うんうん、俺もあやかりてぇなぁ〜あのつんつんヘアー。」(笑)
岩本「あやかりてぇなぁ〜〜」

意外とって……まぁ、いいや。(爆)
けどつんつんヘアーにあやかりたいって…(笑)
腕を組んで頷く二人に、大神さんは親方と同じくぽち袋を差し出します。

大神「これ!」
岩本「なんですか?」
大神「少ないけど、飲み代の足しにして。」
二人「いいんっすか!?ありがとうございます!!
   (一応背を向けてから袋を開けて、覗き込む)うわぁ〜〜!!
   ホントに少ない。」(爆)

あんまりといえばあんまりな反応に大神さん一瞬「え?」という顔を見せますが、すぐに二人が「ま、いっか!」とお互いに呟いたあとに改めて御礼を言ってきたので、そこには深くつっこまずに下手へと向かう二人を見送りました。

大神「飲みすぎるなよ!」
二人「へ〜〜い!!」

二人が完全に見えなくなると、武田は起き上がって、大神の前に出ます。

武田「おう…すまねぇな、わざわざ呼び出しちまって。」
大神「いえ。…そんなことより、改まって話なんてどうしたんです?」
武田「いやな…モギリにはいろいろ世話になったから一応挨拶しておこうと思ってな。」
大神「挨拶?」

いつもの武田らしからぬ落ち着いた口調。
大神さんが首をかしげると、武田は背を向けたまま話の核心に触れます。

武田「…俺、ブラジルに帰ることにしたんだ。」
大神「えっ?…でも、ダンディ団は、どうするんですか?」
武田「……辞めた。辞表を出した!」
大神「ギャングを辞めるのに、辞表がいるんですか…」

って大神さん、反応ポイントが微妙なところに!(笑)
が、この素朴な疑問に武田は怒って大神の首を掴み上げます。

武田「あ、当たり前ぇだろお前!何事もきちっとしなきゃならねぇんだよ!
大神「そうですか。(首を押さえていた武田の手を掴んで、軽く掃う。)
   …で、ブラジルで何をするんですか?」
武田「(ぱんっと肩を叩いて)コーヒー農園をやる!
   ちょこっと金も貯めたしよ。」

下手のオケピ横に腰掛けて、遠くの空を見上げるような武田のすぐ後ろに大神さんは笑顔でしゃがんで肩に手を置きます。

大神「それは良かった…!頑張ってくださいね。」
武田「おう!頑張るよ!
   コーヒー財閥なって、いつか日本に凱旋するんだ!
   そしたら、大帝国劇場貸切にしてやっからよ。」
大神「はい、待ってます。」

大神さん、どことなく嬉しそうですね。
二人で目を合わせて笑うと、武田が立ち上がって上手の方へと歩みだします。

武田「花組さんによろしくな!」
大神「はい!」

軽く右手を上げて立ち去る武田の後姿を黙って見送っていた大神さんですが、数歩進んだところで武田が思い出したかのように立ち止まって大神を振り返ります。

武田「…最後に、モギリにプレゼントだ。」
大神「え?」

パチン!と武田が指を一つ鳴らすと、ホイッスルの音に続いて軽快なサンバが!!
武田のベロベロダンスを見るのも、もしかしてこれが最後なのかしら…

武田「ベロベロムーチョ、ベロムーチョ!
   ベロベロムーチョ、ベロムーチョ!!(ちゃんちゃん♪と音楽が止まったのでポーズをとく)
   あばよ!!たくさんの思い出ありがとな!アディオス、アミーゴ!!」

右手を、力強く前に出した武田は、馬に飛び乗るような動作の後「はぁ!」と馬に鞭を入れてパカラッパカラッと口で言いながら上手へと走り去っていきました。
その後姿に、大神はただ黙って敬礼を。

大神「最後まで、騒がしい人だ。」

好ましい笑みを浮かべて大神さんは下手へ。
初日だけは「悪銭身につかず、にならなきゃいいけどな。」と言ってました。


―――18日〜三人娘バージョン

岩本、上原ではなく、三人娘が!

由里「え〜〜!本当にいいんですか〜!?」

由里ちゃんを先頭に、大神さん、椿ちゃん、かすみさんが楽しそうに上手から出てきます。
大神さんが頷くと、きゃあ〜!と盛り上がる三人。

大神「ああ。」
椿「きゃ〜〜!嬉しい〜!(大神の前に出て)それなら、煉瓦亭がいいです〜!」
大神「うん、いいよ。」
由里「あたし、オムライス、オムライス〜!」
椿「ハンバーグ、ハンバーグ!」

うんうん、と頷く大神さんの後ろにいたかすみさんは、大人なので再度確認。

かすみ「本当によろしいのですか?」
大神「ああ、大丈夫だ。」
かすみ「じゃあ、私は……(ターンして、そっと大神さんの肩に手を置く)ビフテキ。」

そして、ちゃっかり良いものをリクエスト。(笑)
かすみさんのメニューに大神さんはちょっと面食らってますが、それで黙ってないのが前方に二人いますよ〜

由里「あ〜〜ずるーい!あたしもビフテキがいいです〜!」
椿「あたしも、あたしも〜〜!!」(かすみのマネをして、肩に手を置いておねだり)
大神「よ、よしわかった!俺についてこいっ!!」
三人「やった〜!」

そりゃあ、後には引けないですよね。(笑)
無駄に男らしさ溢れる叫び声に、るんるんとご機嫌で付いていく三人娘。
下手まできたら、すっとオケピ横の影から武田が登場。寝っころがってはいませんでした。
呼び出しではなく、急に訪ねてきたみたいですね。

武田「……よう。」
大神「あ、武田さん。」
かすみ「あ、そうだ!武田さん。武田さんに会ったら聞きたいことがあったんです。
武田「聞きたいこと?」
かすみ「あの、ブラジルの言葉で「愛してる」ってどう言うんですか?」
武田「ブラジルの言葉で愛してる?(ちょっと頭をかいて照れながら)……ジーコ。」
かすみ「ジーコ。」
椿「ジーコ!」
由里「ジーコ?」
三人「ジーコ〜」

色っぽく三人に言われて、武田もまんざらじゃなさそうです。(笑)
この武田への質問は、公演によって変わり、19日昼は椿ちゃんで「武田さんの誕生日っていつなんですか?」という質問。
武田は「俺も…よく知らねぇんだよ。」と曖昧に返答。(^^;;

椿「なんでですか〜?」
武田「い、いや、まぁ……いろいろあんだよ。」
椿「ふ〜ん…大人って大変なんですね。ありがとうございました!」

その納得の仕方も、ビックリだ椿ちゃん。(笑)
19日・夜公演は由里ちゃんで「女の子に作って欲しい手料理ってなんですか?」という質問だったのでちゃんと答えてましたよ〜
「女の子に作って欲しい手料理?……カレーライス。」と。それを聞いた三人は同時にへぇ〜といった顔つきで「参考になります〜〜」とお礼を言ってました。
それ、誰に作ってあげるんでしょうね。

エル・カシンさんに教えていただいた20日・昼はかすみさんが「私たち、今からビフテキを食べに行くんですけど、武田さんはビフテキお好きですか?」と聞いて武田はもちろん「ああ、好きだよ。」と答えて「じゃあ、私たちとご一緒しませんか?大神さん、いいですよね?」とお財布持ちの大神さんに確認。「えっ!?あ、ああ、いいとも!」と引けない大神さんは返事をしていたそうです。(笑)
ですが、武田はその後断ってちゃんともとの流れどおりに進んだみたいです。

20日・夜は椿ちゃんの質問で「あの、ここだけの話なんですけど…」と前置きをしてかすみさんがそっと大神さんの耳を塞ぐと本題へ。

椿「武田さんは、花組さんの中で、一番、誰のファンなんですか?」

ぶっちゃけトークはいりました〜!(笑)武田は「そういうことを、こういうところであまり言うもんじゃないと思うんだけどな…」と渋ってますが、三人娘全員に「誰も聞いてない!ここだけの話ですから!」と言われて、観念しました。(笑…この間、やっぱり大神さんは耳をふさがれています。)

武田「まぁ…やっぱさくらさんかな〜、ボスがさくらさん好きだからね。」
椿「そっか〜…じゃあ、今度さくらさんのブロマイド、こっそり持ってきますね♪」
武田「ああ、よろしく頼むよ!」
由里「ふふ〜、いいこと聞いちゃった。」(笑)

あ、しまった。由里ちゃんがいるのに「ここだけの話」になるわけないか。(爆)

三人「ありがとうございました!」
かすみ「じゃあ、行きましょうか。」(ここは、そのときに質問した人が言ってます。)
大神「うん。行こう、行こう。」
武田「悪い、ちょっとモギリには話があるんだよ。残ってくれ。」

やたら軽いノリで先に行こうとした一行ですが、武田が呼び止めたので三人娘は「え…」と残念そうに目配せ。
なので、大神さんは

大神「みんな、悪いけど、先に行っててくれ。すぐに追いかけるから!」

すぐに!に力が入ってますが(爆)そのためか納得した三人は笑顔で頷きました。

三人「はい!ビ〜フテキ!(かすみ「ビール!」)ビ〜フテキ!(かすみ「ワイン!」)」

やっぱり食べ物の力は誰にでも有効なんですね。(笑)
20日・夜はかすみさんの合いの手は「焼酎!」となってました。(笑)
三人が嬉しそうに下手に姿を消すと、武田のブラジル帰郷の話へと入っていきました。


―――――


大神さんが去ると同時に、ピアノのどこか物悲しい旋律が流れてくる。
紗幕が上がると、そこは夜の銀座の街。
カフェやレストランから数組の男女が行きかう中、ボスが下手からゆっくりと登場。

ボス「♪夜を見つめていた 重ねた愚かさを
    去りゆく夢に 未練な酒を飲み干して
    ネオンきらめく街で」

♪ネオン

今回のボスの新曲ですね。舞台には四件のお店が並んでいるのですが、その内の二件は両方とも洋服を扱うお店なので、マネキンがいるわけです。
その女性のマネキンは人間がやっていて、ボスの歌の最中である間奏部分ではショーウィンドウを飛び出して、ボスと一緒に踊っていました。

ボス「♪夜を見つめている 過ぎ行く花たちよ
    俺の心に雨が降る」

最後、街に消すかのような声に、マネキンたちはそれぞれの店舗に戻り、ボスは中央でゆっくりと指を鳴らしています。
完全に音楽がなくなると同時に、上手から駆け寄ってくる一人の男が。

西村「ボス!ボス!!大変です。これ…武田の置手紙です!」
ボス「置手紙?」

武田、何にも言わずに出てきたんですか!?
西村が持ってきた手紙をその場で受け取り、目を通すボス。

ボス「辞職願い。(思わず、西村と顔を見合わせる)
   …一身上の理由により、ダンディ団を辞職いたします。
   ベロムーチョ武田 to ダンディボス様……
   (へっと軽く笑って、手紙を西村に渡す)……下手な字だな。」
西村「日系二世ですから(スーツの内ポケットにしまい)…で、どうするんです?」
ボス「どうするも、こうするも…辞めるって奴の首に縄つけて連れ戻したって碌なことねぇよ。
   みんな、自分の夢追いかけりゃいいんだ。
   だけど夢ってのは、そうそう見つかるもんじゃねぇ。
   あいつは、ダンディ団にいて、やっと夢見つけたんだ。
   良かったじゃねぇか。」
西村「………そうですね。」
ボス「なぁ、良かった良かった。」

やっぱり、ボスはボスと呼ばれるだけありますね…立派です。
ボスの懐の深さを垣間見るような会話でこの場は納めましたが……

政「ダンディさーーん!!大変です〜〜!!」
ボス「おお、政。どうした?」

突然下手から駆け込んできた政。
肩で息をしているところを見ると、そうとうに急いでいたらしい…その政にボスが手持ちの扇子で扇いであげていると、政の口から衝撃の台詞が。

政「いま…今、警察で聞いたんですけど、なんでもこれから、ギャング撲滅作戦を始めるって!
  この銀座からギャングを一掃して、クリーンな街にしようって話です!」
西村「なんだと、お前!勝手なこと言いやがって!!」
政「あ、あっしじゃありません!警察がー!!」
ボス「よさねぇか、西村!」

思わず胸倉を掴んで縛り上げそうになった西村ですが、ボスに強い口調で諌められ、早々に政を解放していました。
が、西村さん個人の感情は全く納得がいってないようで、握りこぶしを作って震わせています。

西村「ボス…ボス!俺、悔しいです!…地元の安全は俺たちが守ってきたのに!(
   っ……警察って、えらそうに鉄砲ぶら下げてるけど、いざとなったらあいつら知らん顔するんですよ!」
ボス「俺たちギャングは、お上のお目こぼしでかろうじてお天道様拝めてるんだ。
   そのお上がダメと言ったんじゃ……それまでよ。」
西村「ボス!!それでいいんですか?!ボスはそれで!」
ボス「…銀座も健全になっていいじゃねぇか。」
西村「健全な街なんてあるんですか?…それ、面白いですか?」
ボス「……っ面白くねぇだろうなぁ!」

西村の感情のままに言い募られ、ボスも最後には抑えていた本音が出て一瞬西村との睨み合いになってしまう。
その一睨みでボスの腹の内を悟った西村はすまなそうに目をそらす。(実際「すみません…」と言った日もありました。)
でも西村の気持ちも良くわかるボスは、ぽんっと肩に手を置いて扇子を扇ぎます。

ボス「だけど…そろそろ、俺たちも身の振り方考えとか無きゃな。」

驚いて振り返る西村。ボスは、ここいらが潮時だと悟ったのでしょうか。
でも、西村が見たのはぱっと顔を明るくさせたボスでした。

ボス「…さてと!花組さんの所に次回公演のチケット貰いに行ってこよう〜っと!」

軽い足取りで上手へと去っていくボスに声をかけようとするも、かけられない西村さんはそのまま顔を伏せて立ちすくむ。
その一連の流れをやや奥にある街灯から見ていた政がおずおずと声をかけます。

政「あの…あっしは、警察なんかより、ダンディ団の皆さんに頼む方がずっと安心できるんですけど…」

が、そう呟いたと同時に、けたたましい爆発音が!!

政「西村さーーん!!」

思わず西村の足元にしがみつく政。何事かと辺りを西村が見渡すと、次々に銀座の人が転がり現れ、それを追って出てきたのはあの人造人間たち!

西村「政、早く逃げろ…
   行け!!」
政「はいっ」

それらを睨みながら、西村がそう叫んで政の背を押して走り出すと同時に、銀座の街は一転して戦場に。
逃げ惑う人々の中を、西村は果敢にも街の人々を逃がしながら人造人間に挑んでいきます。
上手で西村が手当たり次第人造人間と戦うも、一部の街の人は完全に命を奪われ、食われている者もいます。
阿鼻叫喚の図となっているところに舞台奥から暗闇博士とモンスターが現れ、暗闇博士が悠然と前に歩み出てくる。(モンスターはうつむいて立ったまま動きません)

暗闇博士「日本一の街、この帝都を我が人造人間たちが制圧する!
     そしてわたしの名前は、後世に永遠に刻まれるのだ!!」
西村「ふざっけんな!」

突如現れた白衣の男を敵の親玉だと悟った西村は、手足にまとわり付いていた人造人間を殴り飛ばすと、まっすぐに暗闇博士を睨みつける。

西村「この街は俺たちの街だ!!好き勝手なマネはさせねぇ!!」
暗闇博士「おもしろい…刃向かう者に、死を!」

短刀を取り出して、構える西村に少しも怯えた様子も見せず暗闇博士は攻撃を指示。
その声に再び戦場と化す銀座。
西村も果敢に戦いますが、降魔の細胞から作り出された人造人間相手では怯ませることは出来ても、倒すことは出来ない。
舞台中央で二体の人造人間に同時に攻められ、窮地に陥った西村ですが、その二体を一時的にでも離れさせたのはゆっくりと前に歩み出てきたモンスター。
指で軽く突いただけなのに、首の骨が折れる鈍い音と共に人造人間が左右に吹っ飛ぶ。(その後、すぐに人造人間は動き出したのであれでも大したダメージにはならないようです…)
そして、その前に居た西村の短刀を握る腕を無造作に掴み…

西村「ぐわぁぁぁっ」

大して力を入れた様子も無く、無造作に腕を振るうと西村の絶叫と共に、骨の砕ける音が…
右腕を折られ、追い討ちをかけるかのように蹴りを入れられた西村は上手に追いやられる。それでもモンスターを睨む西村ですが、このままではどうなるか結果は明らか。
折れた腕を左手で抑えながらモンスターがゆっくりと攻撃を仕掛けようとしているのを見ているだけしか出来ない西村の窮地に、間一髪銃声が響く!

マリア「お待ちなさい!!」

次いで聞こえたのはこの場の空気を一変させるもの!
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:21:47 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
第一幕その6

まだ姿の見えないが、その正体が何であるか知っている暗闇博士は笑い声を上げてそれと相対する。
(この間に、西村はモンスターに蹴りを入れられて、上手へ。他の人たちも下手へと攻撃を受けて下がっています)

暗闇博士「ふはははははは!……出たな、帝国華撃団・花組!!」

それと同時に拍子木の音が一つ入り、暗闇博士、人造人間たち、モンスターが屈む中背景の銀座の街並みの布がばさりと落ちて、その後ろから現れたのは各時番傘の影に隠れる花組!
高くせり上がった舞台で、中央に居たマリアすっとが立ち上がり口上に。

マリア「夏の盛りに咲く花は、十年極めた桜色
    ロシア生まれの、マリア・タチバナ!!」

閉じた傘を前に出し、びしっと決める。掛け声も「マリア!」と入る中、下手へ。続いて、立ち上がったのは夏服を身に纏ったすみれさん。
(自分の口上となると、立ち上がり中央へ向かうという流れです。)

すみれ「華やかに咲き誇る花!おっほほほほ…
    わたくしが神崎、すみれ!!」

番傘を開いた状態で前に向けて凛々しく決めたすみれさんは上手へ。以後、下手上手と交互に移動していきます。

紅蘭「夢は爆発や!永遠に爆発や!
   中国生まれの、李紅蘭!!」

カンナ「南の風は心を弾ませる…あたいはいつもここにいる!
    沖縄生まれの、桐島!あ、カ〜ン〜ナァ〜〜!!」

アイリス「フランス生まれの、アイリスです!!」

レニ「……レニです!」

傘を膝元に置いて、右手を胸の前に出す紅蘭、傘を腰の辺りに構えて独特の言い回しをするカンナ、スカートの裾をちょっとつまんで可愛らしいアイリス、傘を閉じて、膝をついてのレニは単純明快。
そして最後の人物の傘には桜模様が。(他のメンバーは各自の色のみのシンプルな傘なのです)

さくら「花の命は短いけれど、みんなの心に永久に咲く!
    仙台生まれの、あたしが真宮寺さくら!!」

高く傘を上げての口上に、傘を前に降ろしてキメるさくら。

さくら「ここに!」
花組「帝国華撃団花組、参上!!!」

全員、同じように閉じた番傘を左手で前に出すと「花組!」や「日本一!」という掛け声がかかります。
拍子木も鳴り、口上を終えると暗闇博士が立ち上がる。今までの敵と違い、彼女たちがどういう存在かを知っているだけあって、下手へと歩む顔には余裕の笑みが見れます。

暗闇博士「能書きはそれだけか?…やれ!!」

短く人造人間たちに指示を出すと、緊張感溢れる音楽が。
花組が立っていた舞台が下がり、人造人間たちと同じ高さになると、傘をその場に置いて中央にマリアが立ち、それを先頭にゆっくりと前に歩み出ます(下手から見てカンナ、レニ、すみれ、マリア、さくら、アイリス、紅蘭と逆三角形の隊列で進みます。さくらの手には傘の近くに置いてあった荒鷹が握られています。前奏が掛かると同時に、暗闇博士は下手へ。モンスターは上手へと姿を消します。)

マリア「♪人の夢を壊すものを 私たちは許さない
     人の命奪うものを 私たちは許さない」

♪鉛の弾丸に口づけを

これが、今回の見せ場の一つでもあるバトルダンス!人造人間たちに囲まれる中、左右のメンバーが交差して、相対する人造人間たちを強い視線で見ながら歌い、戦います。

全員「♪どんな黄金より つつましい生活が愛おしい」
マリア「♪この世は夢で動く 誠実さと愛が全て」

歌いながら、マリアが上着のボタンを外して動きやすくなると、個人戦。
一人か二人を相手にしている中、マリアは五人ほどの人造人間を相手に。襲い来る人造人間たちの攻撃をかわし、接近戦が得意でない紅蘭やアイリスも蹴りや平手、投げ技で戦い、一歩も譲らない戦いに挑む。

全員「♪愛を壊すものを私たちは撃ち抜く 鉛の弾丸に口付けをして」

敵に隙が出来ると、再び隊列を整える。(このとき、さくらは荒鷹を奪われ、それは中央に程近い上手のオケピ前の陰に隠されます)
今度はさりげなく敵を挑発したマリアを中央に、左前からすみれ、アイリス、紅蘭、カンナ、レニ、さくらとマリアを囲むように舞台中央に陣形を作る。
それを人造人間が取り囲む中、花組が立っている部分がせり上がり、人造人間たちより高い部分で一糸乱れぬダンスを。
すると、その背後に暗闇博士と手に剣を持ったモンスターが現れ、階段状になった舞台を駆け下りて舞台の一番手前に紅蘭、アイリス、すみれ、マリア、さくら(荒鷹のあるすぐ側。)、カンナ、レニが身を低くしてそれを窺うと、モンスターは先ほどまで花組が居た場所で見事な剣技を披露。
「でやぁああっ」という気合の声や雷鳴が轟くたびに、モンスターの力が解放されているようで、花組は目を伏せたり顔を背けたりしていますが、その力に気圧されまいと頷き合うと再び立ち上がる。

全員「♪愛を壊すものを私たちは撃ち抜く」

今度は、マリアは銃、さくらは荒鷹を構えて敵に向かっていきます。モンスターと暗闇博士は舞台の一番奥、一番高くなっている部分に立って戦いの行方を見ています。

全員「♪鉛の弾丸に口付けをして」

人造人間たちにダメージを与えながら、再び中央に集まる花組。マリア、さくらが一番手前でその後ろにすみれ、紅蘭、アイリス、カンナ、レニと並び
銃身に口付けをして発砲するマリアと、抜刀して人造人間を切るさくらの「はっ」という気合の声と共に、雷鳴が轟き緊迫した空気の中、幕が下りて一幕の終了となりました。

戦いに決着はついたのでしょうか……などと考えていると、今度は幕前に明るくてかわいらしい曲調が流れてきます。

二人「♪ラララ ショッピングショッピング 3分間ショッピング」

♪3分間ショッピング

ちょっ…あの激しいバトルダンス後にこれですか!
まず紅蘭が上手からたーーっと走りだしてきて、その後ろをワゴンを押すさくらさんが追いかけてきて、上手の方でちょんっとポーズを決めてると歌いながらゆっくりとセンターへ。

紅蘭「♪観劇記念に お土産に いろんなグッズがあります」
さくら「♪財布の紐をちょっと緩めて」(紅蘭、さくらの後ろで「♪あー」とコーラス)
二人「♪ラララ ショッピング ショッピング ショッピング ショッピング
    3分間ショッピング」

ぴょこぴょことは跳ねるような動きの振り付けや二人で顔を見合わせて笑顔を客席に向ける姿はとっても可愛らしいです!

さくら「このコーナーにも歌ができました。(笑)
     はい、何事も無かったかのように参りましょう、3分間ショッピングのお時間です!

でも、あの直後にこれじゃあ、息も絶え絶えなんじゃないかと思ったら本当にそうでした。(^^;;
お、お疲れ様ですお二人とも;;

さくら「紅蘭、今回の商品は…?」
紅蘭「今回の商品は、十周年記念!すごいで〜これや!!」

ちゃらららんちゃら〜ん♪といつもの音楽と共に高々に上げた商品は、手のひらサイズの四角い缶。

さくら「なぁに、その缶からは?」
紅蘭「サクマドロップス「新・愛ゆえに」使用、十周年限定や〜!」
さくら「(さくらも缶を手に取って)すごい…マリアさんとあたしが印刷されてる!」
紅蘭「はい、ドロップと言ったらサクマ。
   今回はこの限定パッケージに(ワゴンから取り出す)こちらのTKD特製マグネットもおまけにつけます!」
さくら「これは絶対に買いですね!…で、気になるのがお値段ですが…」
紅蘭「今回は十周年、大奮発しました!美味しいドロップがたくさんはいって、おまけもつけたこの限定モデル…500円でどや!!」

サクマ式ではなく、サクマなんですよね。
缶を掲げて500円という値段を思いっきり溜めて言った紅蘭に、間髪いれず「安い!!」という掛け声がかかります。

さくら「安〜〜い!!あたし十個買います!」
紅蘭「おおきに!目指せ完売でございます!よろしくお願いします〜!」
さくら「では、休憩は20分です!」

二人で頭を下げて、さくらが休憩時間を告げるといままでどおり「1、2!1、2!」と歩きながら下手に向かう二人ですが、下手に入る前に紅蘭がさくらを呼び止めます。

紅蘭「あ、さくらはん!(立ち止まって振り返るさくら)ドロップ占い、やってまう?」
さくら「やりましょう!何が出るかな〜(ドロップを振る)え〜と…赤!」
紅蘭「はい!(後ろから取り出したボードを見て)う〜ん…うん!健康運バッチリや!」
さくら「よし!健康に二幕も頑張るぞ!」(笑)
紅蘭「みんなもやってみてな〜」

健康に二幕を頑張るって、ちょっと違うような。(^^;;
ドロップ占い、あの場のボードだけでドロップ自体には解説もなにも付いていないので自分で調べるしかないですね〜;;

―――13日・夜

さくら「これは、透明〜」
紅蘭「透明、うーん…(ボードを見て)買い物運バッチリや〜!」
さくら「大神さんと一緒にお買い物にいきたいな♪」
紅蘭「なんやそれ〜!」(笑)

大神さんって連日誰かの買い物につき合わされてるんじゃ…と思います。(爆)

―――14日

さくら「今日は何かな〜…ん、みどり!」
紅蘭「お、綺麗やな〜(ボードを取り出して)え〜と……レジャー運ばっちりや!」
さくら「……こんなことしてる場合じゃないってことかな?」(^^;;
紅蘭「ああ、言ってまったぁ〜〜!」(^^;;

公演中はとてもレジャーはできないですよね;;

―――15日・昼

さくら「今日は何かな〜……オレンジ!」
紅蘭「綺麗な色やな。…うん、家庭運良好や〜!」
さくら「…早く大神さんと結ばれますように!」
紅蘭「言うと思ったわ〜」

さくらさん、今回は大神さんに対するラブアタック宣言が多いですね。

―――16日

さくら「あれ出ない……あ、ピンク〜!」
紅蘭「出た〜!見ないでもわかりますー!恋愛運絶好調や!」
さくら「早く大神さんとデートしなきゃ!」
紅蘭「そないな事言ってる場合か〜!」

だんだん紅蘭のツッコミが激しくなっています。(笑)

―――17日

さくら「黄色〜!」
紅蘭「お、初めてやね!(ボードを取り出して)お!金運バッチリや!」
さくら「よし!働くぞ!!」

紅蘭「えっ〜?」という表情ですが、さくらさんは涼しい顔で行ってしまいました。(笑)

―――18日

さくら「これ、熱くてくっつてますね〜…あ、これは透明?」
紅蘭「お、えーと…(ボードを出して確かめる)買い物運バッチリや〜!」
さくら「大神さんとお買い物に行きたい!」
紅蘭「ウチも付いて行きたい!」
さくら「え〜?」

さくらさん、それはデートがしたいって言わなきゃ。(爆)

―――19日・昼

さくら「今日は何色かな〜……透明?」
紅蘭「お、透明は…(ボードを出して)買い物運、バッチリや!」
さくら「みなさん、ショッピングいっぱいしてください!」
紅蘭「してくださいね〜〜!」

なんだか、透明率高いですね。

―――19日・夜

さくら「何色かな〜〜…でない。(笑)…あ、黄色!」
紅蘭「お!(ボードを出して)金運絶好調〜!」
さくら「みなさん、たくさんショッピングしてくださいね!」

透明でも黄色でもショッピングに結びついてしまうようです。(笑)

―――20日・夜

さくら「あ!ピンク〜!」
紅蘭「お!(ちょっとボードを出して)恋愛運絶好調や!」
さくら「(ぺこりと頭を下げて)…お待ちしています。」
紅蘭「(歩いていってしまうさくらを、追いかけつつ)え?それでええんか…?」

押してもだめなら引いてみろ作戦?(爆)
ちなみに、補足いただきました昼公演(しぇれさん、ありがとうございます。)もピンクだったそうです。
さくら「そんなことしている場合じゃない!」
紅蘭「そりゃそうや!」
だったそうです…って、え?なんか意外な答え;;

―――21日

21日は販売物自体、違っていました。
ワゴンの上には、ドロップスではなくてカゴがあり、その中にはピンクのサイリュウムが入ってました。

紅蘭「今回の商品はこれや!(ちゃららっちゃら〜ん♪)
   大変申し訳ございません!こちらの(カゴの陰からドロップ缶を取り出す)
   特製サクマドロップス、ほぼ!毎回完売いうで、これや!
   フィナーレ特製、サイリュウムです〜!
   こう、パキッと!パキッと!……(なかなか折れなくて思いっきり膝を使ってやっと折る)
   パキッと折ると、ほら!!」
さくら「桜色〜!」
紅蘭「フィナーレのみ、OKになりました!」

意外と、サイリュウムをどう使うかわからない人が多いですよね。
結構思いっきり折らないといけないんですよね〜これ。
で、さくらさんが「気になるお値段は?」と振ると

紅蘭「今回は一発勝負!500円でどや!!」
さくら「…安い!のではないでしょうか!!」

このサイリュウムは「10th anniversary Sakura Taisen」と書かれてるのでその思い出が付加価値となってきっと安い…はず!

さくら「ぜひ、美しい思い出の光を、よろしくお願いします。」
紅蘭「くれぐれもフィナーレまでパキッ、しないようにお願いします〜」(二人揃って礼)
さくら「…では、休憩は20分です!」

サイリュウム、たくさん振ってもらえるといいですね。
下手へ向かった二人は、またいつものところで立ち止まります。

紅蘭「あ、さくらはん。それでも、ドロップ占いやってまう!?」
さくら「やりましょう!(笑)
    何が出るかな〜〜(がらがらと缶を振る)あ、緑〜!」
紅蘭「緑は…(ボードをちらりと見て)レジャー運、絶好調や!」
さくら「遊びにいかなきゃ…!」

う…公演が終わったら思いっきり遊びに行ってください!(^^;;
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:22:28 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
第二幕その1

さて、休憩時間も終わりました!ベルが鳴り、しばらくすると緞帳が半分ほど上がります。
…この微妙な上がり方は、彼の登場でしょうか?と思った次の瞬間、カラーンカラーンと下手からベルを鳴らしながらジャンポールが登場!
そしてやっぱり大人気。(笑)
ゆっくりと歩いて、中央付近になったら一度客席に手を振り、さらに少し歩いた場所で礼をして上手まで真っ直ぐ去っていきました。

ここも日替わりポイントでしたね。
14日は一度出たはいいのですが、またすぐに引っ込みました。(笑)まぁ、すぐに出てきたのですが…で、センター付近で立ち止まって三秒ほどしたら早足で上手へと向かいました。
15日・昼は幕が上がらないのにかすかにカランカランと鐘の音がする…と思っていたら緞帳が上がると既にジャンポールがセンターでスタンバイ!!そのままカランカランと鳴らし続け、右足をちょっと曲げてナース服の裾をつまんで礼をすると、幕が下りました。スタンバイというのもありなんですね…

16日はちょっと大人しめに、センターで立ち止まってちらりとこちらを見てから、早足で去っていきました。
17日も前日とほぼ同じですが、走るときに頭を抱えて走ってました…なぜ?(^^;;
18日も、下手側で立ち止まった後は何事も無かったかのように鐘を鳴らして歩いていきました。

19日・昼は、ジャンポールがなんとセンターでこけてしまいました!ですが、すぐに自力で立ち上がるとぽりぽりと頭をかいて下手へと急いで行きました。
19日・夜は、なんと下手でかるく礼をした後、ゲキテイを踊りました!サビの部分のあれです。踊り終わった後は足早に上手に去りましたが、まさか踊ってくれるとは!

20日・夜は「たっぷり!」という掛け声にちょっと右手を振ったけど、一つ頷くと昨日と同じくゲキテイ!もちろん、最後の「ちゃら、ちゃら、ちゃらん♪」の部分までバッチリ!その後は鐘を鳴らして去っていきました〜
21日は下手の方で立ち止まると、ベルを中の紗幕の手前に置いて、サイリュウムを取り出します!それを、膝を使ってポキッと折って光らせて振るジャンポール。そして、そのまま下手へ…って鐘は!?客席中が「忘れ物!」と声をかけると、ぴたっと立ち止まって頭を抱えて傾げますが、そのまま去っていってしまいました。(爆)どうするんだろう…と思ったら、ベルは紗幕と緞帳の間にあったようで、都合よく幕の後ろになってました。(笑)


そして再び緞帳が下がると(笑)会場が暗くなり、三味線の音が響く!
軽快な足取りで上手から紫の着物を着た雲国斎先生の登場です!

雲国斎「雨のち曇り、そして〜〜!!
    …皆様方。(笑)ようこそいらっしゃいました。
    あたくしが登場したら、心置きなく大きな声で「待ってました!」と!
    ジャンポールの後で影が薄いかもしれませんが(笑)
    もう一回やりますので!」

ここが公演を重ねるごとにやることが増えていくのはお約束です。(笑)
13日・夜ではバッチリを言った後に「ファイナルです。思い残す事無く、あたしのどこからこんな声がという声でお願いします!」と言って
三味線が3回鳴ったら「たっぷり!」
一節唸ったら「名調子!」
お終いまできたら「日本一!」となってました。「日本一!」は拍手を伴って泣きそうな感じで言うのが良いそうです。

雲国斎「腹でどう思っていようと、そういう決まりでございます!」

いえいえ、心の底から思っていますとも。(^^)

雲国斎「…はい!!」

待ってました!!!

雲国斎「待っていてくださって、ありがとうございます。
    ではさっそく…(ベンベンベン「たっぷり!」)
    雨のち曇り、そして晴れ〜 どんなに激しい嵐でも 止まない嵐はありゃしない
    さて、ここ帝都東京というのは日本のヘソで世界有数の繁華街であります。
    そこは夢や希望が溢れる眩しい世界。されど、どす黒い陰謀や欲望が渦巻く場所でもございます。
    帝都に三つの花がある。
    上野の桜に、銀座のネオン。そして三つ目、花組さんの心麗すあの歌声は
    四万六千日のご利益さえも裸足で逃げ出すありがたさ〜」

14日は、帝都に三つの花〜から、三味線を鳴らしてメロディーに合わせて唄ってました。
17日からはオケピも参加。思わぬところで豪華に!ロック調の三つの花、楽しませてもらいました。
21日では、雲国斎先生がハーモニカを口元に装備して登場してました!「(拍手を受けて)ありがとうございます。いろいろな小道具を用意してみました。あとでコラボレーションをお見せいたします。」とオケピ参加バージョンスペシャル版となってました♪

ちなみに、掛け声はどんどん増えていきました。(笑)
18日では「嵐でも〜」の後にくるりと先生が回るので「回った!」
20日・夜では「止まない嵐は」の後で先生がぴょんっと飛んで「飛んだ!」が加わり
21日では「ありゃしない〜」の「日本一!」の後、三味線を弾き、拍手をぱんっと切った後に「それから!」となりました。次の展開が楽しみだ、という意味を込めて言うそうです。

唄が終わると同時に、ちょんっと拍手を切った雲国斎先生は、はっとした表情になり、駆け足下手のオケピ横スペースへ。

雲国斎「ちょ、ちょいとお待ちなさい!
    は、離してください!
    いや、危ねぇから待ちなさいって!
    離して!あたしは、隅田川に身を投げて死ぬんでございます!
    馬鹿野郎、命を粗末にするんじゃねぇ!
    …痛い!危ないじゃない、怪我でもしたらどうするのよ!
    なに言ってやがんでぇ、これから死ぬって人間が怪我の心配するかよ。
    あたしは…生きてたって、何もいいことは無いんです…!
    何言ってやがんでぇ、今日まで立派に育ってそれのどこがいいことじゃねぇってのか。
    でも……
    よしわかった、こうしよう!これを…これ…これを!お前にくれてやらぁ!
    はっ…こ、これはなかなか手に入らないという帝国歌劇団花組さんの切符じゃございませんか!
    どうでぇ、いいことあっただろ?
    で、ですが、これはあなたの大切な切符では…
    いいからいいから、取っとけてことよ!早く行かねぇとショウが始まっちまうぞ!
    あ…あ…ありがとうございますっ!!(バビューン!と一目散に走り去る)
    (それを見送って)すげぇ勢いで行っちまった…おい!最後はちゃんと立ち上がって「ゲキテイ」踊るんだぞ〜」(笑)

あ、1行ずつ身投げをしようとしている人とそれを止めようとしている兄ちゃんが入れ替わっていると思ってください。
で、兄ちゃんだけになったら、泣きそうな顔になって…

雲国斎「……あーあ…ホントに持って行っちまいやがった…やっと手に入れた切符だったのになぁ…!!
    どうして俺はこうお節介なんだ…!!」

べべんっと三味線を鳴らして、最後の締めとなります。

雲国斎「袖擦り合うも他生の縁 辛い涙は川面に投げて 一生懸命生きていけ
    響く歌声心に受けて 空を見上げりゃ都鳥
    …丁度時間となりました。
    それでは、二幕の開演でございます!」

ここで、たしか14日あたりから「しびれる!!」と掛け声が追加になってました。
これは事前には言われないので、その公演を見ていたか、それ以降の公演を見ていないとかけられません。タイミングは「都鳥」の後ですよ。


―――身投げする人々

実は、ほぼ日替わりだったりします。(笑)
13日・夜は女の人で、ちょっと短縮版(チケットが出てくるのが早かった)

14日はおばあさんになっていてチケットを受け取った後に「あたしゃね、こんな年になりますが、歌謡ショウが大好きなんですよ…!」と公演に向かっていきました。「最後はちゃんと腰伸ばして、ゲキテイ一緒に踊るんですよ〜」と見送ってました。(笑)

15日・昼も姉さんでしたね。ただ、その前、登場時に「今日はジャンポールが動かなかった分、わたしが何度も動こうと思います!」と言ってました。けど、再登場はいつも通り一回でした。(笑)

16日は「俺なんか生きててもしょうがねぇんだ!」と兄さんでしたね。チケットを渡したときも最初はぶっきらぼうでした。
「なんだよ、こんな紙ッ切れ!こんな…(まじまじと見て驚く)!!こ、これは!なかなか手に入らない花組さんの切符じゃないですか…!!」
でも、最終的には「でも、これ兄さんの大事な切符じゃないのか!?」と聞きつつも「い、いいのかよ…ありがとう!ありがとう!じゃあ…お兄さん、あばよっ!!」と走っていきました。

17日はおじいさん。必死に止めていると「今、この川の中からいい音が聞こえてきたんだよ。きっとワシを呼んでるんだ…だから、ワシはこの利根川に身を投げるんだ!」「じいさん、ここは隅田川だぜ?」「いいや、ここは利根川だよ……坂東太郎と言ってね…!」「……おじいさん…わからない人がたくさんいるよ!」
バンドと坂東太郎をかけたんですね……と、私もその場ではわからず調べたんですが;;
利根川は別名、坂東太郎と呼ばれているそうです。坂東、つまり関東で一番大きな川であり、太郎は日本の川の長男、日本の川の代表である事を意味しているそうです。反応が薄かったせいか、このネタはこの日限りでしたね;;
その後「これから死のうって人が洒落なんか言ってないで!わかった、わかった!じゃあこうしよう!」とチケットを渡して「いいのかい?本当にいいのかい?あんた、泣きそうな顔してるけど……じゃ、じゃあ!」とおじいさんは走っていきました〜

18日はなんと外人の男性。英語圏の人っぽかったですね。「オ〜ゥ…離してくだサーイ。ワタシは、生きてるのがイヤになったんデース」「おいおい!どこの国の人か知らねぇけど、命を粗末にしちゃいけねぇよ。」と頭を叩くと「オゥ…今、ワタシの後頭部をパーンっとやりましたね、今後頭部パーン!って!」と言ったり、チケットを渡したら「オゥ…ワタシ、日本語読めませーん…(チケットを見て)この、挿絵があります、コレ…帝国歌劇団花組さんの絵じゃないですか!」「どうでぇ、いいことあっただろ?」「オーゥ、花組さんはワタシの国でも評判デース!ありがとうございます!英語で言えば、サンキューベリマッチ!…他の国の言葉は省略しまーす。(笑)ご恩は一生忘れません!!」と叫んで走っていきました。
「俺も、インターナショナルになってきたなぁ…」と、先生最後に呟いてました。(笑)

19日・昼はまたお姉さんに戻ってました。
でも夜は「おい!おい止めねぇかボウズ!」となんと子供の男の子の身投げを止めてました!「おじさん、離してくれよぉ!!おいら、生きてたって…いい事なんか……いい事なんかよ…一つもよ…無ぇんだよぉ!」「ずいぶん粘るじゃねぇか。いいことが一つもないなんて、お前はまだこれからじゃねぇか。よし、いい事が一つも無ぇんだろ。じゃあ、しょうがねぇから…これ……これ……これをやるよ!」「なんだよ、こんな紙ッ切れ!(チケットをまじまじと見て)!こ、これ…帝国歌劇団花組さんの、切符じゃないか!」「どうでぇ、いいことあっただろ?」「俺…大好きなんだよこれ、ホントに!でも、おじさんは辛くねぇのかい?」「(泣き声で)つらくねぇよ…!さ、ほら早く行けって!早く行かねぇと開演しちまうぞ!」
いい大人ですねぇ…最後の「ゲキテイ」についてでは「おい!振りわかってるか!?走れ〜だぞ!ジャンポールだってやったんだから!」とジャンポールの動きにも触れてました。(笑)

20日・夜もお姉さんでしたね。
ただ、最後チケットを渡してから「なんで俺はおせっかいなんだ…!!…あ、そうだ。明日早起きして、当日券を買いに行こう!」と言ってました。今回は当日券の売れ行きもすごいですよね〜

そして21日は凄かった……!!!!
「おい!止さねぇか!」「フォフォフォフォフォ……」「お、お前ぇはバルタン星人じゃねぇか!なに?生きてたっていいことが無いから身投げするって?評判もがた落ちだし、みんなにはセミみたいだって馬鹿にされるし?」「フォフォフォフォ…」「何言ってるかわかんねぇよ!よし、わかった!じゃあこうしよう!コレを……これ…こ……これを!お前にくれてやるよ!」「フォ…?!」「ああ、それはななかなか手に入らない帝国歌劇団花組さんのショウの切符だよ!な、いいことがあっただろ?」「フォフォフォフォフォ…!」「礼を言ってんだな、礼を言ってるんだな。ほら、早く行けよ!」「フォ……フォ!!」「と、飛んだ!…とべ…飛べるんだったらこんなところから身投げしなくても……ああ、おい!最後はちゃんと「ゲキテイ」一緒に歌って踊るんだぞ!お前、ハサミがデカイから、隣の人にぶつからない様に気をつけろよ!…………だけどよ、俺の親切も、宇宙的になってきたなぁ…!なんて俺はおせっかいなんだ!!」
というか、何故にバルタン星人!?(笑)最後も、ヤツは飛んでいったので…
「空を見上げりゃ〜バルタン星人〜〜!!」になってました。都鳥はドコへ…(^^;;
ふと、思ったんですがバルタン星人って元々ザリガニとセミを混ぜたデザインじゃなかったでしたっけ?宇宙忍者、いったい何してるんだか…(笑)


―――――

雲国斎先生が下手へと下がると同時に、軽快な音楽と共に幕が上がるとそこは洋服店、カフェ、レストラン、電気屋、また洋服店が立ち並ぶ銀座の街並み。
ここは視覚効果が楽しかったです〜この店舗が曲に合わせてドンドン変わっていくのです。
下手から上手奥へと斜めに並んでいるかと思えば、逆転したり、V字に並んだり。そのたびに店舗からボスや西村が現れたり、上手には「千葉助ラーメン」とのれんをかけた千葉助さんが屋台を引いてたり、薔薇組の二人が歩いてたり。カフェタイガーの宣伝の為のチンドン屋がいたり、新聞配達の子が居たり、メロンパンを売る政がいたり、モガがいたりと銀座の街の人たちもたくさんでとにかく賑やか。
そんな中、下手からチャイナ服の紅蘭が現れて、その輪に加わります。(下手の端に居た靴磨きの人に靴磨きをお願いしたり、ばったり会ったダンディのボスに挨拶したり、隣に居た西村の怪我をした腕に触ってみたり(西村さんちょっと痛そうにしてました。でも、あのモンスターと戦って骨折で済んだんですね;;)しつつ、上手にも向かい千葉助さんの屋台の前に居た薔薇組の二人の手をとってセンターへと向かいます。

全員「♪蒸気が燃える 科学が走る
    世界が動く 太正浪漫の花が咲く」

♪太正浪漫

明るくて華やかなナンバー。銀座の街並みを変える店舗の移動もさることながら、そこをあれやこれやと動き回るたくさんの人が見てて楽しい!

紅蘭「♪着物の旦那が 紳士に変わる」
琴音「♪和服のおばさん 淑女に変わる」
紅蘭「♪あれも蒸気」
菊之丞「♪これも蒸気」
全員「♪全部科学」

着物の旦那で、下手から雲国斎先生が登場。着替えはせずに、すれ違いにスーツの男性が通りがかる。後の和服のおばさんも一緒で、洋服店から白いワンピースに日傘を手にした女性が出てきました。
その後、紅蘭と琴音さんは電気屋の前で背中合わせに自分の腕を組む。
菊ちゃんは、一人カフェの方へ。

紅蘭「♪ラジオがテレビに変わっていく」
菊之丞「♪居酒屋 カフェに大変身」
紅蘭「♪あれも蒸気」
琴音「♪これも蒸気」
全員「♪全部科学」

ここで、ゲストが居るときはゲストの登場となりました。
斧彦さんは菊ちゃんが登場したカフェから、首に薔薇のついた水筒をかけて、焼き芋をマイペースに食べながら歩いています。(驚く紅蘭も可愛い♪)
三人娘は、下手から建物の裏を通ってカフェの前に。三人それぞれ肉まんを手にしています。(蒸気でふかしてるものですからね。)
何も無いときは、菊ちゃんが紅茶を手に、その湯気を指し「♪これも蒸気」と琴音さんが歌ってました。
その後、また人々が紅蘭を中心に集まります。

紅蘭「♪全てがスピードアップ」
琴音・菊之丞「♪全てがインスタント」
全員「♪乗り遅れるな 日本が変わる もたもたするな」
紅蘭「♪太正浪漫の花開く」

この郡舞いは本当に楽しげで、華やかで手拍子しててとても楽しかったです♪

全員「♪蒸気が燃える 科学が走る
    世界が動く 太正浪漫の花が咲く
紅蘭「♪蒸気が燃える」
全員「♪科学が走る
    世界が動く 太正浪漫の花が咲く」

最後は、全員ステップを踏みながら、それぞれの方向へ。紅蘭は上手へと向かい

紅蘭「またな〜!」

曲が終わると同時に、手を振って上手へとスキップで去って行きました。
如月紫水 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:24:13 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
第二幕その2

そして、舞台のセンターに残ったのは薔薇組の二人。
動き出した街の人たちを眺めて、琴音さんが扇子を仰ぎながらしみじみと呟きます。

琴音「それにしても、昨日あんなことがあったのに銀座の人たちは本当に元気よね。
   もう、いつものように歌って踊って、ホント楽しそう。」
菊之丞「はい。」
琴音「ついつい、つられてあたしたちも踊っちゃったわね。」

つられて、の割には随分とノリノリだったじゃないですか。(笑)
ということは、紅蘭もたまたま通りがかった散歩中だったというところでしょうか。

菊之丞「でもホント、庶民は逞しいですよね。」
琴音「喉もと過ぎれば、熱さを忘れる…都会の生活なんてそんなものよ。」

今日流れた巻頭ニュースも

街人「号外号外!!上野タワー建設、政府承認だ〜!」

菊之丞「あ、一枚くださ〜い!
    (記事を見て)…うわぁ〜!地上400メートルの電波塔、上野に建設ですって!
    ついに始まるんですね、蒸気テレビ放送!」
琴音「上野?芝・増上寺横じゃなくて?」
菊之丞「いえ、上野って書いてありますよ。」

へぇ、上野になったんだ〜と通行人も呟いています。どことは、一般には言われてなかったのでしょうか。
琴音さんはなんだか訳知り顔で頷いてますが、菊ちゃんはあまり深く考えてない様子で下手のオケピ横へと行きます。

―――15・16日〜斧彦バージョン

上でも書きましたが「♪居酒屋〜」で、そのカフェの中から焼き芋をかじる斧彦さんが登場して紅蘭がビックリしてました。(笑)
その後、とくに踊るわけでなく食べてるだけなのにちゃんと郡舞いに参加しているように見えるのはすごいと思います。

紅蘭が去った後も、菊ちゃんと琴音さんの間に立って、マイペースにお芋を食べ続けています。(^^;;
菊ちゃんの「庶民はたくましい」発言の後

斧彦「あ○×※▽」
琴音「ちょ、ちょっと斧彦!何言ってるのよ!?」

お芋を口に入れすぎて言葉になってません。(笑)
思わず斧彦の両隣に立つ菊ちゃんと琴音さん。

琴音「あ、わかった!あたしも逞しくなりたいって言ったのね〜
   …じゅうぶん逞しいじゃないの!ってちゃんと計算して食べなさいよ?」

その琴音さんがフォローを入れて、なんとか話を進めてました。(^^;;
あと「喉元過ぎれば〜」では、斧彦さん首にかけていた水筒から熱いお茶を汲んで飲むと「あちちちちっ」と大慌て。心配した二人が駆け寄るも、そのときにはもうけろっとしてるんです。

斧彦「あら、喉元過ぎれば熱くないわね。」
琴音「なに言ってるのよ!」

説明台詞を体現してくれました。(^^;;
そして、それに続く、下手から上手へと向かいながら琴音さんが低との霊的防御について話しているのを菊ちゃんの前、真ん中からしゃなりしゃなりと歩きながらつける斧彦さん。
説明を終えて、琴音さんが振り向くと鼻と鼻がぶつかるくらいの距離だった斧彦さんに「近すぎるわよ!」とツッコミを入れてました。(笑)

それに続く菊ちゃんの高音リアクションの後、琴音さんが「皆さん見てるじゃない!」と言った後に…

斧彦「オラァ!なに見てるんだよ、ああっ!?」

斧彦さんが切れたーーーー!?(爆)
街の人に向かってずんずん進んでいく斧彦を、琴音さんと菊ちゃんが慌てて取り押さえます。

琴音「ちょ、ちょっと!!
   ご、ごめんなさいね…普段、この人すご〜く優しい人なんですよ。」
琴音・菊之丞「みなさん、本当に申し訳ございません!」(礼)
斧彦「(二人の静止を振り切って)なんでこんな奴らに謝んなきゃいけぇねんだよ!ああっ?!」
琴音「ちょ、ちょっと斧彦!!本気で行かないでよ!追いつくの大変なんだから!」

二人が場を納めようと頭を下げれば、また行っちゃうし。(^^;;
あわや、あと一歩で!というところで琴音さんがなんとか追いついて斧彦をセンター付近へと戻します。そう、最後の締めなのですが…

琴音「でも……なんか疲れちゃった;;」

琴音さん、すごく大変そうでしたものね。(^^;;

琴音「(気を取り直して)なんだかんだ言っても、三人揃って楽しかったわよね!」
菊之丞「はい!」
琴音「(斧彦を振り返って)あ、あなたは食べてただけだけどどね。」

これで出番終わり?という流れになっているんですが、もちろん「やだーー!」や「もっと見たい!」という掛け声が掛かります。

琴音「嫌よね!嬉しい〜〜あたしも嫌よ。
   でもね、みなさん。
   もうちょっと見たいってところでやめておくのが美味しいのよ。
   腹八分目。これが、テーマです!
   それではみなさん!薔薇組と、三幕でお会いしましょう!!」

この腹八分目、その後もず〜〜っと使われてました。
言いえて妙とも言える発言ですものね〜


―――18日〜三人娘バージョン

「太正浪漫」のシーンの「♪ラジオが〜」の部分で下手の建物後ろからかすみさんを先頭に三人娘が手に肉まんを持って登場。
紅蘭の「♪これも蒸気」で、ちょっと高く上げて肉まんを主張していました。(その後、通行人に肉まんを渡してダンスにも参加。
紅蘭が去ったあと、普段なら薔薇組が前にいるのですが、今日は由里ちゃんを真ん中に上手にかすみさん、下手に椿ちゃんが前に出ます。

由里「あーあ〜…昨日は大変だったわ〜……あの騒ぎで深夜まで会議になっちゃって…」
かすみ「文句言わないの。いろいろな後処理をするのが、私たちの仕事でしょ。」
椿「最前線は花組さんがやってらっしゃるんですから、とにかく!バックアップしていかないと!」

椿ちゃんは、風組として役に立つのが嬉しい!という感じで笑顔です。

由里「それはもちろんわかってるわよ!けど……昨日、新しく出来たイタリア料理のお店を予約していたのよね〜…」
かすみ「由里〜…あなた仕事とプライベート、どっちが大事なのよ。」
由里「それはもちろん!あれよ!」
かすみ・椿「あれ?」

あれ!と指したのは下手方面の天井。なに?と顔を二人が向けると、舞台の奥から号外を持ったお兄さんが駆け込んできたので
由里ちゃんすかさず「号外くださ〜い!」と駆け寄っていきました。

椿「もう、由里さんってほーんとポジティブですよね!」
かすみ「そうねぇ…」
由里「(号外を読んで)うわーーー!!!大変、椿!かすみさん!これこれ!!
   (呼ばれた二人が由里に駆け寄る)地上400メートルの電波塔、上野タワー建設ですって!!
   とうとうはじまるのね〜蒸気テレビ放送!!(椿に号外を渡して、上手へ。)
   上野に世界一のタワーかぁ…すごーい、毎日通っちゃうな〜〜!!」

新しいもの好きのモガである由里ちゃんにはこの上なく魅力のある話題のようですね。
そして、同じく実家が近くにある椿ちゃんも期待に目をキラキラさせています。

椿「(かすみに号外を渡し、センターに向かいながら)すごいなぁ〜!
  上野にタワーができたら、浅草も変わるんだろうなぁ〜
  外人さんもいっぱい来ますよね〜!(そうね、と頷くかすみさん)
  あ、ねぇねぇ外人さんってもんじゃとか、おせんべいってどう思うんだろう?」
由里「(ちょっと首をかしげて)もんじゃと、おせんべいって思うんじゃない?」
椿「そうですか?」
由里「そうよ。ほら、マリアさんだって都こんぶを「都こんぶだ…」て食べてたじゃない!
   ピクルスだって思ってないわよ〜」
椿「そ、そうですよね〜〜!あはははは…!」

そのものはそのものってことですね。
椿ちゃんのあははははという笑い声に、後ろを行き交いしていた人たちも、釣られて笑うと、その中でも一際大きく響く声が。
下手の奥から羽扇子で優雅に扇ぎながら琴音さんと菊ちゃんが臨戦態勢な気配をまとって前に出てきましたよ!

琴音「あらあら、あんなところにお三人さんがお揃いで。」
菊之丞「はい。一昨日まであたしたちも三人揃ってましたよね、琴音さん!」

ライバル心むき出しです。(笑)上手へとまとまった三人娘がむっとした表情で薔薇組を見ていると琴音さんが「ええ。でも、たった二日間だったから、あまり大きな声で言えないけどね;;」とぼやいてはいますが、菊ちゃんは「ちょっと、号外見せてください!」とかすみさんの手から号外を半ば強引に奪い取って紙面に目を通す菊ちゃん。

菊之丞「本当だ…地上400メートルの電波塔、上野タワー建設ですって〜!」
かすみ「あ〜ら、それ…もうわたしたちが言いました!」

負けじとセンターに歩み出てくるかすみさんに、菊ちゃんではなく琴音さんが距離を縮めてかすみさんの横に出てきます。

琴音「あらあらあら、それはどうも……
   ご苦労様でし、た!!」
二人「バーシバシバシバシバシバシ!」

ひ、火花散らしてますけど!!(汗)
薔薇組と風組ってこんなライバル関係でしたっけ?
ふんっと同時に視線を外すと、様子を窺ってた由里ちゃんと椿ちゃんと入れ替わり。

由里「さっ!キムラヤであんぱん買って劇場に戻りましょう!」
椿「さんせ〜い!キムラヤのあんぱんには、真ん中に、桜の花がついてるんですもの…」
三人「ね〜〜!」
由里「(ちらっと薔薇組を見て)そう桜!薔薇じゃなくてよかったわよ、」
三人「ねぇ〜〜!!」
琴音「ちょっとちょっと!なんか棘のある言い方ね。」
由里「(下手の方へ回りこんで、挟み撃ち状態)薔薇には、棘がありますもんね〜〜!」
椿「(由里と同時に軽く琴音さんと菊ちゃんの肩に触れる)チクッ!あ、刺さった!」
かすみ「さ、急いで消毒よ!」
由里・椿「はい!」

べーっと結局ライバル心むき出しのまま、三人娘は上手へとさっさと行ってしまいました;;
19日の夜では「あ、ヒゲだ!」となぜか髭が刺さってしまい「時間的に出てきちゃうんですよ!」と菊ちゃんがリアリティある返しをしてました。(爆…ヒゲつながりで、由里ちゃんと椿ちゃんは去り際の動きがヒゲダンスっぽかったです。)
残された二人、特に菊ちゃんは号外を持つ手をぷるぷる震わせて悔しそうです。

琴音「ちょ〜〜っとかわいいからって!まったく!!」
菊之丞「も〜〜!たまに出てきたら偉そうに〜!くやしい〜〜!!
    上野タワーが出来たら、天辺から叫んでやる。
    (ぱんっと大げさに手を叩いて膝をつく)誰か、助けてくださーーい!!」
琴音「…誰も助けないと思うわよ。
   人様を助けるのが、あたしたちの仕事でしょ。人様に助けられてどうするのよ。」

この悔しがり方、19日夜はちょっと尋常じゃなくて思わず琴音さんが「本気になっちゃダメよ、本気になっちゃ」と一言付け加えてました。
で、菊ちゃんが立ち上がったところで琴音さんが「ねぇ、それはそうと芝・増上寺横じゃないの?」と聞いて話の筋を元に戻してました。

最終日である20日・夜ははじけてましたね〜!
アンパンの下りのあとからアドリブモード。

椿「気がついたんですけど…薔薇組の、薇の字って、漢字で書くと…」
由里「草冠に、微妙の「微」!!たしかに!!」
三人「微妙〜!!微妙〜〜!!微妙〜〜〜!!」
琴音「ちょっと!」
椿「(構わず)みなさんもご一緒に!」
三人「微妙〜!微妙〜〜!!微妙〜〜〜!!」

三人で薔薇組に指を指しながら、言いながら上手へと入って行きました〜もちろん、お客さんも掛け声に巻き込んで。(笑)そのまま上手へと去る三人に琴音さんと菊ちゃんは抗議の気配満々。

琴音「ちょっと待ちなさいよ!」
菊之丞「ちょっとちょっとちょっと!
琴音「それやり逃げって言うのよ、あんたたち!(爆)
   失礼ね、全く……あたしが「び」で、この子が「みょう」!」
菊之丞「えっ?」
琴音「あたしが「び」で、この子が「みょう」!
   (菊之丞を指して)微妙〜!!微妙〜〜!!あたしもやり逃げ!微妙〜〜…てウソよ。」

ところが、琴音さんは三人娘のネタに乗っかっちゃいました!(笑)
そのまま、同じように上手へと菊ちゃんを残して行こうとしましたが、寸前でちゃんと戻ってきてくれましたよ。(^^;;

菊之丞「琴音さん……一人にしないで下さい。」
琴音「大丈夫よ。」
菊之丞「ホントに、いくら中途半端だからって酷いですよね。」
琴音「ほんとにね。」

で、ここから芝・増上寺横じゃないの?という話に入っていきました。
あー…余談ですがその薔薇の字ですが……実際は微妙の微じゃないんですよね〜…ちょっと違うんです。真ん中の部分、一角薔薇の方が多いのです。(^^;;


―――――


菊之丞「でも良かったですね!上野スラムを撤去すれば、万年町界隈も綺麗になります〜
    そこに世界一のタワーが立って……うわぁ〜〜!すごーい!」
琴音「んもう、バカね。本当の狙いは、天海僧正の怨霊封じでしょ。」

下手のオケピ横に立って、これから立つであろうタワーを想像して、目を輝かせる菊ちゃんに、琴音さんは扇子で軽く叩いて裏事情を呟くと

菊之丞「あーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
琴音「ーーーーーーーー!!って、人が出ないトーンでリアクションするんじゃないの!」

菊ちゃんは物凄く高いトーン(女性の悲鳴に近い)で叫び声をあげてしまい、琴音さんにつっこまれてます。(笑)
街の人もその声に一瞬止まって菊ちゃんたちを見ますが、すぐに動き出してました。
そして、琴音さんも上手に向かって歩き出します。(菊ちゃんはその後ろを歩く)

琴音「いい?上野は、天海が江戸を霊的防衛とするための拠点じゃないの。
   ほら、芝・増上寺には徳川の霊廟があるでしょ。
   あとは、裏鬼門。それから、本所押上の春慶寺周辺も候補だったわね。
   …天海が施した霊的な力は排除不可能。
   だからせめてそれを制御する為に、タワーを建てるのよ。
   恐らく…東京に六つのタワーが作られるはずよ。
   その第一のタワーが、ようやく決定したってことね。」

上手まで辿り着くまでに、琴音さんは帝都の霊的事情を語る。
なるほど……ということはこの太正時代では帝都タワー的なものがこれからドンドン建つわけですね。
それに、くっついていた菊ちゃんも首を何度も縦に振って納得。今度は下手へと向かいながら補足説明を。

菊之丞「なるほど…そうでした。
    都市の繁栄には、膨大なエネルギーの噴出によってもたらされる。
    けど、そのエネルギーには善悪は無くて、放って置くと都市は、繁栄の名の下に愛を食らいつくし…!!
    悪徳の住処と化す…!きゃ〜!!
    その悪を防衛するために、花組さんたちの霊的エネルギーが必要なんですね〜」

この補足説明の最中、舞台の奥では、下手側で商売をしていた千葉助さんの屋台に、靴磨きの人、政、チンドン屋の兄ちゃんが柄の悪そうな態度で駆け込み、ラーメンを食べていた人たちから強引に器を奪い取り、中身をかきこんで一気食い!!ちょうど菊ちゃんは「愛を食らいつくし、悪徳の住処と化す…!」と言っています。な、なるほど…小さいけれどそういうことですね;;
調子が出てきた菊ちゃんが再び下手のオケピ横に着いたときに、最後の一言に対して琴音さんが注意します。

琴音「ちょ、ちょっと菊之丞!口が過ぎるわよ!」
菊之丞「あーーーーーーーーーーーー!!!」
琴音「ーーーーーーーーーー!!!だから、またそういう大きいリアクションしないの!
   ほら、みなさん見てるでしょ!
   あ、あのすみません。どうぞお気になさらず続けてください〜」

琴音さんが通行人の皆さんに頭を下げると、怪訝そうに見ていた人たちも徐々に動き出して、薔薇組の二人もその雑踏に混ざるように下手から上手へと琴音さんを先頭に歩き出します。

琴音「でも…なんだかんだ言って、楽しかったわよね。」
菊之丞「はい。」
琴音「歌ったでしょ。踊ったでしょ。そして…ちゃ〜んと説明も出来たでしょ。」
菊之丞「はい!」

ええ、ばっちりでした!(^^)
ですが、琴音さんはここであることに気づいて歩みを遅めてセンターで止まります。

琴音「あれ?…ってことは…あたしたちの出番は、おしまいってこと?」
菊之丞「はい。」
琴音「え…二幕これだけ?」
菊之丞「はい。」
琴音「でも、まだ始まったばかりよね……?」
菊之丞「はい。」
琴音「…そ、それでは皆さん!薔薇組と三幕でお会いしましょう〜!」

菊ちゃんが淡々と返事をしたので、琴音さんはちょっとうろたえつつも、笑顔を作ってそう告げると、二人揃って上手へと向かって行きました。上野に行くようです。

初日はこんな感じでアッサリ目だったのですが、日にちがたつとお別れの台詞にも「やだー!」と掛け声がかかるようになって、それ以降少し増えてましたね。

―――13日・夜

琴音「嫌よねぇ〜〜今始まったばかりだものね。
   …でも、台本上しょうがないわよね。これ以上アドリブで繋ぐことも出来ないし!(爆)
   じゃあ、なにから始めようかな〜〜……って嘘よ!
   じゃあみなさん、薔薇組と三幕でお会いしましょう〜!」


―――14日

この日は長かったですね〜琴音さんの「出番、これだけ?」の台詞を受けて客席から「ヤダ〜!」と声が掛かると

琴音「嫌よねぇ〜折角出てきたのにね。
   一幕なんて、キャラクター衣装着てないんだから!
   なによ、あま〜いあま〜いって。」(笑)

白鳥じゃなくて、そっちですか。(笑)

琴音「今回は、千穐楽ネタをやってはいけないということなので
   中日でやりたいと思います。(笑)
   ……ここからは、台本に無いわよ。
   菊之丞!あなたにとって、愛ってなに?」
菊之丞「へっ?」
琴音「へっ?じゃないの、聞いてた?」
菊之丞「いえ、ずっと長い独り言で急に振られたので驚いちゃって…;;
    愛を感じるとき…そうでうねぇ……
    カーテンを開けっ放しで、着替えをしているときに見知らぬ人が
    「カーテン、開いてますよ」ってそっと閉めてくれたときに、愛を感じます。」
琴音「……それは、もちろん男よね?」
菊之丞「あ、大神さんだったら嬉しいです♪」

嬉しいんですか、菊ちゃん。(笑)

菊之丞「あ、琴音さんにとっての愛ってなんですか?」
琴音「あら、あたしの愛?
   …あたしの愛は、舞台とこの会場のお客様の心が一つになったとき…
   それが、あたしの愛よ。……美しい〜〜〜!!」

発音的には「うつくすぃぃぃ〜〜!」なんですが(笑)
うんうん、綺麗に纏まってます!
ですが、菊ちゃんは自分の発言に感動している琴音さんの肩をぽんぽんっと叩き

菊之丞「琴音さん…その台詞、くさいよ!!」

と、およそ普段の可愛らしい声とは真逆の低いトーンで一言!
ですが、それがあまりに唐突だったので琴音さんもこちらも少々面食らってしまい
琴音さんの「なによ、それ!」というツッコミに、号外で顔を隠して照れてました。(^^;;

琴音「それでは皆さん、薔薇組と三幕でお会いしましょう〜!」

心なしか、二人とも早足で去っていきました。(笑)
15日・昼以降、ここの締めは「でもみなさん。もうちょっと見たいな、食べたいなと思ったところでやめておくのが、大人です。腹八分目!これが、テーマです!」となってました。(笑…で、この後「薔薇組と三幕でお会いしましょう〜」に続きます。)
コレ以降、去り際の台詞に必ず「腹八分目」と言う様になっていました。

―――――


薔薇組の二人が号外を片手に上手へと向かうと、街の人々も動き出し、背景もそれに合わせ変わります。
所変わってここは竹やぶが近くにある小さな神社。時刻は夕方。逢魔ヶ時…上手から、もんぺ姿の女性が赤ちゃんを背負って通りがかります。

―――初日・千穐楽

下手から通りがかった金田先生が、それを優しい目で見てすれ違うと、神社の前で立ち止まって巾着からお賽銭を取り出し、それを投げ入れて鈴を鳴らして願い事。

金田「どうか、いい台本が書けますように。」

二回手を叩いて目をつぶる金田先生。そこに、上手からさくらがやってきます。

さくら「金田先生!」
金田「あ、さくらさん!さくらさんもお参りですか?」
さくら「ええ、ここ芸能の神様ですから。」

なるほど。小さいけれど舞台に携わる人にはご利益がある神社なのかもしれませんね。
二人で笑顔をかわし、さくらが金田先生に話題を振ります。

さくら「金田先生、台本の方はどうですか?」
金田「いや、それがでげすね〜最後の最後で行き詰っちゃいましてね。キメ台詞が思いつかなくてね〜
   こう、お客さんをグッと惹き付けるビシッと決まる台詞を書きたいんですが、それが書けない。
   だから、神頼みってやつですよ。」
さくら「台詞だけに頼らなくてもいいんじゃないですか?もっと役者を信頼しても―――」

お恥ずかしい、と扇子で扇いでいた金田先生ですが、さくらの一言に一瞬にして険しい顔になります。

金田「…なんだって!?」
さくら「!!…す、すみません…余計な事を言いまして…」

その怒ったような口調に、さくらは顔をうつむき、肩を小さくして金田先生を直視できません。

金田「役者を信頼しろって!?」
さくら「出すぎたマネを…!」
金田「仰るとおりですよ!(え?と顔を上げるさくらさん)
   いや、さくらさんありがとう!今ね、見えてきましたよ舞台に立つクレモンティーヌが!
   純情可憐な花売り、クレモンティーヌ!(手を組んで、右足を伸ばした乙女のポーズを取る金田先生)
   ……うん、見えてきた。ありがとう!さくらさん、ありがとう〜!!」

なにか吹っ切れたように軽い足取りで下手へと去っていく金田先生を、さくらは手を振って見送ります。

―――――


それを暖かい目で見るのは、ボロボロの鞄を手にした武田です。下手から入ってきて、神社の前で立ち止まると、お賽銭を投げて鈴を鳴らして手を合わせます。

武田「ボスとアニキ!それから、街のみんなが健康でありますように!」

ああ…武田はダンディ団と銀座という街を愛していたんだなぁ…としみじみ。
手を二回叩いてそう願うと同時に、さくらが上手からやってきて声をかけます。

さくら「あ、武田さん!」
武田「さくらさん…!」
さくら「ご旅行ですか?」
武田「いや…ブラジルに、帰るんすよ。」

武田が手にしていた鞄を見て訊ねた答えは、意外なものでさくらは「え?」と驚きを隠さずさらに聞きます。

さくら「…ダンディ団、辞めちゃうんですか…?」
武田「…辞めました。
   それで、事業をやろうと思うんです!
   ブラジルの小さなコーヒー農園の権利を買いました。
   額に汗して、がんばってみようかなって!」

ですが、その目的が真面目に生きようと前を向いているものだとわかったさくらさんは、ぱっと笑顔になって語りながら前に出た武田の隣に立ち、力強くその手を握ります。

さくら「頑張ってくださいね、武田さん!」
武田「(さくらに手を握られて)は、はい!
   …俺、花組さんにたくさん夢貰いました。
   だから、ギャング辞めてブラジルに帰るんです。
   俺、夢に向かって走ります!
   だから、花組さんも舞台…頑張ってください!」
さくら「……はい!」

鞄を手に、自分の向かいたい先を見る武田がみせた笑顔に、さくらはしっかりと頷く。
それを見た武田は立ち去ろうとするのですが、はたと気づいて鞄を置いてポケットからホイッスルを取り出します。

武田「あ…じゃあ、俺、最後に踊ります!」
さくら「結構です。」

が、さくらさんは武田の顔の前にすっと右手を出してやんわりと、だけどはっきりと爽やかな笑顔で断ってました。(笑)
一瞬吹かれた笛がぴゅるるるる……とむなしい音を出してポケットに戻されます。(爆)

武田「そ、そうっすよね……
   あ!じゃあ手紙、書きます!」

が、さくらさんは先ほどと同じようにすっと右手を前に!
思わず、持ち直した鞄をドンっと落とす武田ですが、さくらの手はすぐに下ろされて、今度は優しい笑顔を浮かべて頷きます。

さくら「……はい。」

よ、よかった…と思わず呟く武田です。(笑)
気持ちを新たに、鞄を持った武田は数歩下がってさくらに頭を下げる。

武田「じゃあ、あっしはこれで…お元気で!」
さくら「……さようなら…」

さくらも、武田に別れの言葉を口にして頭を下げました。
新たな場所へと旅立つ武田はそれ以上、何も言わず下手へと走り去って行きました。
それを、見えなくなるまで見送ったさくらは、自分を納得させるように数回頷く。

さくら「…よし、あたしも頑張るぞ!」

ぐっと拳を握って、決も新たに武田がお参りしていた神社に同じように鐘を鳴らして、手を合わせます。

さくら「……愛ゆえにの舞台が、上手に出来ますように。」

願いを込めてぱん、ぱん!と二回叩いた瞬間、空気を切り裂くような女性の悲鳴が!!

さくら「!!」

緊迫した音楽が流れると、神社の裏や上手から人造人間たちが現れて、あっという間にさくらを取り囲みますが、そこは数々の戦場を切り抜けてきたさくらさん。
即座に構えを取り、襲い来る人造人間たちをかわし、神社のすぐ横にあった崩れた木材の一つを手にすると、それを刀代わりに突きつけます。

さくら「……懲りないわね。」

ひと睨みし、再び激しい攻防戦を繰り広げ、なんとか活路を開けるか、というところに響く声が!

モンスター「ソコマデダ!」

声と共に下手側の竹やぶの裏から現れたのは、無表情の剣を手にしたモンスター。
だが、空いているもう片方の手には、先ほど通りがかった赤子を抱えた女性が!

さくら「卑怯な!その人を放してください!」
モンスター「オマエ、観念スレバ、コイツ助ケル。」

無造作に女性を前に転がすと、赤子だけは傷つけまいと必死に抱える女性を足蹴にするモンスター。
さくらは、その女性と以前取り囲む人造人間たちを順番に見た後、武器としていた木材を手放す。

モンスター「オマエ、バカ。他人ノタメニ、命ステル。」
さくら「……その人を放して。」

さくらの行動に冷ややかな声を発するモンスター。務めておだやかな声のさくらに、一応は女性を立たせますが…

モンスター「…三人トモ、死ネ。」

どんっとさくらの方へ突き出すと同時に「どりゃああぁぁ!!」と剣を振り下ろす!間一髪、女性を引き寄せて、背中に回したさくらが攻撃を再開した人造人間たちの刃を受け止めつつ、上手に向かうよう肩を押す。

さくら「早く逃げて!早く!!」

叫ぶさくらに、必死に女性は頷いて上手へ。
多勢に無勢、かばいながら戦っていたさくらに隙が出来る。

モンスター「モラッタッ」
さくら「!!?」

そこを、モンスターは味方である人造人間ごとさくらを背中から貫く。
そして素早く剣を引き抜き、すれ違いざまにさくらをさらに切る。(さくらと共に貫かれた人造人間は、一時倒れるも、さくらが切りつけられてる間に立ち上がって普通に動いている)
切られたさくらは、舞台中央で力なく崩れ落ちる。が、それでもなんとか立ち上がろうともがくさくらにモンスターは何も言わずに近寄る。

カンナ「お〜〜い、さくらぁ〜!」

突如聞こえてきた声に、一瞬顔を上げるモンスターですが、それに構わず倒れるさくらの腹部に留めの一突き。

さくら「っぁ!!」

びくっとその衝撃と痛みに目を閉じたまま顔を一瞬上げるさくら。
だが、すぐに力なく頭を落とすと、びくびくと身体を痙攣させて、一言も喋れない状態に。
やはり無感情に剣を引きずるように竹やぶの裏へと去ったモンスター。人造人間たちも、クモの子を散らすように神社の裏や上手に。
一人取り残されるさくら。
そこに、先ほどの声の主である首に手拭いをかけたカンナが下手からやってきます。

カンナ「さくら〜、お参りすんだか〜?
    …って、さくらっ!!!」

予想だにしていなかった惨状に、一瞬にしてカンナの声が緊迫したものに。
さくらに駆け寄り、背中を起こして支えるも、さくらの現状にうろたえるばかり。

カンナ「大丈夫か、さくら!?すごい血だ(手拭いで傷口を押さえて)……誰にやられた?!」
さくら「モ、モンスター…に……」
カンナ「おい!傷は浅いぞ、しっかりしろ!」
さくら「(カンナの手を取って)カ、カンナさん…あたし、もう……ダメです……」
カンナ「何言ってんだ!お前がいなきゃ「愛ゆえに」の幕が開かねぇだろ!
    なに、こんな傷、医療ポッドで一晩寝りゃ…!」
さくら「…………」
カンナ「おい!さくら!!…なんとか言えよ!!
    死ぬなぁ!!!さくらーー!!!」

がくり、と首から力の抜けたさくらを、泣きながら抱きしめるカンナ。
カンナの泣き顔にスポットが当たり、ゆっくりと消えて暗転。
如月紫水 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:24:49 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
第二幕その3

物悲しい音楽が流れる中、場面は変わり、地下の暗闇博士の住処に。
一幕と同様、下手の方に住処が現れ、人造人間たちに囲まれて座っている暗闇博士にスポットが当たる。

暗闇博士「あんな女どもの霊力など、なんの役にも立たぬ!
     (前に歩み出て)わたしが長年研究した、降魔の細胞から作り出したこの不死身の人造人間こそ
     帝都防衛の兵器として優秀なのだに!
     それを、何故わからぬ!悔しいぃーー!!
     (キッと前を睨みつけて)…今に見ていろ!この人造人間たちが帝都を脅かし
     あの花組を倒してみせれば、この私の研究が正しいことを証明できる!
     はーっはっはっはっはっは!!……ぐっ(苦しそうに胸を押さえて、膝をつく)
     そ、そのとき…賢人機関はわたしの前にひれ伏すのだ!!
     ひひっ…ひゃはははははっ!!」

狂ったように語る博士の後ろで人造人間たちが声にならない声で返事をするように唸る中、住処の頂点に膝をついてうつむいていたモンスターが立ち上がる。

モンスター「アノ女、殺シタ。」
暗闇博士「(驚いてモンスターを見る)お前、言葉が喋れるようになったのか…!」

やはり、このモンスターは人造人間たちの中でも別格のようで、博士の声も一際感情がこもっています。知性を持ったと知った博士は、白衣の内側から茶色の紙…なにかの見取り図でしょうか。それを取り出して、モンスターが立っている住処の頂点へと向かう。

暗闇博士「ここに、大帝国劇場の地下の入り口が書いてある。
     花組を、あの女たちを倒せ!!そして、お前の力を示すのだ!!
     ぐわっ…(再び苦しそうに胸を押さえてふらつく)
     わ、わたしは…もう命が尽きる。
     わたしの願いを、叶えてくれ!」

切実な叫びとともに縋ってくる暗闇博士を、モンスターは冷ややかな視線で見つめ、手渡された地図を一瞥し、口を開く。

モンスター「…奴ラモ殺ス。必ズ。オレハ強イ!!」

強い、と叫ぶと同時に剣を住処頂点に突き立てる。それと同時に、ピアノの低音が響く。

暗闇博士「♪ああ命を与えし我が息子を この命尽きるとき 愛おしい」

♪嘆きと憎しみ

暗闇博士、二曲目。やたら歌いますね〜……この歌、暗闇博士はとことん自らが作り出した命に愛着を持ち、縋り、感情を込めているのに対し、モンスターはそんなことはどうでもいいこと、と言わんばかりに冷たい視線に素っ気無い態度で住処を降りて、舞台の前へ。

モンスター「♪この目で この耳で オレは世界を見た」

遠くを見つめながら、膝をついたモンスターの後ろに、博士も降りてきて並ぶと、嬉々とした表情で自らの夢を語ります。

暗闇博士「♪父の意思を継ぎ 暗闇の王となれ!」

だが、次の瞬間また胸を押さえて数歩歩いた先で崩れ落ちる博士を見つめるモンスターの視線は変わらないもので…

モンスター「♪この手で この腕で オレの道を歩く
       さようなら、父さん。オレはオレだ。」

博士の前にゆっくりと歩み出るモンスターは目の前で、渡された地図を破り捨てる。
それを見た博士は驚きに目を見開きますが、次にモンスターが手を差し伸べてくれたのを安堵した表情で手を伸ばすが…モンスターは、その手をぐっと握り、そのまま博士の背後へ。
腕を博士の首に回し、背後から締め付ける状態に。

モンスター「…さよなら。」
暗闇博士「ひ、ひぃぃっ!!」

博士が慄くも、それにもやはり構わず「ぬあぁぁっ」という声と共に腕を振るい、博士の首が鈍い音を立てる。
薄暗かった照明が、一瞬にして赤に染まる中、糸の切れた人形のように崩れ落ちる博士を振り返りもせずモンスターは下手へ。
残された博士の体に群がるのは、住処でうごめいていた人造人間たち。奇声を上げながら博士の身体を抱え、舞台の奥の暗闇へと向かう。
………自ら生み出したものに、葬られてしまった博士…あの時、彼の胸に去来したものは「恐怖」でしょうか「絶望」でしょうか……

紗幕が降りて、舞台はまた別の場面へ。
警報がけたたましく鳴り響く中、かすみさんの声が響く。

かすみ「緊急事態!緊急事態!!
    メイン電源損傷!非常電源に切り替えます!!」
大神「うおおぉぉぉぉっ!!!」

そんな中、上手から戦闘服を着て二刀を手にした大神さんが三体の人造人間を相手にしながら駆け込んでくる!

大神「ここから先へは、一歩も行かせはしないっ!!」

人造人間たちを睨みつけ、刀を振りかざす戦闘服の大神さん。どうやら、大帝国劇場の敷地内、またはすぐ近くに人造人間たちが攻め込んできたようですね。

すみれ「ええい!!(薙刀を振るい、人造人間たちを退ける)
    お手伝いいたします!!」
大神「頼む、すみれくん!」

さらに、下手から薙刀を構えたすみれさんも二体の人造人間を相手に舞台に現れる。
大神と背中合わせになると、敵を見据えたまま会話を交わす。

大神「…行くぞ!」
すみれ「はい!!」

緊迫した空気の中、大神とすみれが背中合わせのまま立ち位置を変え、人造人間たちを食い止める。

すみれ「お待ちなさいっ!」
大神「待てっ!!」

すみれが上手、大神が下手とそれぞれ逃げる人造人間たちを追う。
二人が去った後、舞台の紗幕の向こうでは地下の医療ポッドの周りに集まる花組の面々。
中央のポッドの中には、目を閉じたまままったく動かないさくらが…

カンナ「さくら!今、こいつで生き返らせてやるからな!」

下手側のポッドの側に立つマリア、アイリスが心配そうにさくらの顔を覗き込み、反対側に居るレニは一歩離れたところで顔を歪ませています。
そして、カンナは上手側の手前にある装置を懸命に動かしてさくらの蘇生を試みますが…医療ポッドが作動し、蒸気を噴出すも、さくらの様子に目に見える変化は無くて…

カンナ「…どうだ!?」
マリア「…さくら。息しなさい、さくら!」
アイリス「さくら!さくら!!」
カンナ「さくら!!(ポッドの側に行ったレニを押しのけて)さくら!!
    どうなっちまったんだよ、この機械は!(またもレニをぐいっと押して装置の前へ)
    …よし、パワー最大だ!!さくら!!!」

マリア、アイリスが懸命にさくらに呼びかける中、カンナは半ば混乱状態で装置を動かし続ける。
そんなカンナとさくらを交互に見つめるレニ。

カンナ「さくら!……息をしてくれよぉ…っさくらぁ!!」

泣き声で、顔を伏せるカンナ。より一層の悲壮感が漂う中、下手側にある階段の上に紅蘭が硬い表情で現れる。

紅蘭「…カンナはん。」
カンナ「なんだよ!!」
紅蘭「あかん。(階段を降りながら)
   医療ポッドは、死んだ人間を生き返らせることはできへんのや…!」

医療ポッドは、たしか人間が本来持っている治癒能力を高めるもの……でしたか。
心停止し、治癒能力を失った人体では……効果は……
けど、それを理解できない、したくないのかカンナは装置からふらふらと手を離すと紅蘭を怒鳴りつける。

カンナ「なんでだよ…どうしてだよ、紅蘭!じゃあ…じゃあ、今すぐ改良しろよ!」
紅蘭「あかん!でけへん!!人間を不死身にすることはできん…でけへんのや!!」

だけど、紅蘭は首を横に振って、科学の力を誰よりも知っているがゆえに声を荒げる。
マリアやレニもそれを頭ではわかっているので、何も言えない。アイリスも言葉無くさくらを見つめる中、考えるより感情が先に動くカンナが言ってはいけない一言を…

カンナ「だったら、何の為の科学なんだよ!」
レニ「カンナ…っ今そんなこと紅蘭に言うなよ!」

それを諌めたのは、レニ。紅蘭はただ黙って顔を伏せています。
レニの怒鳴り声に、カンナははっとなり、自分が何を言ったのか理解して俯き「ご、ごめん…ごめん……」と呟く。

紅蘭「さくら……ホンマ、情けないわ……(医療ポッド正面に手をつく)
   ウチがなんとかせなあかんのに…科学では、人間を不死身にすることはでけへんのや…!
   堪忍な……ウチ、役に立たん……なんて役立たずなんや…!!」

泣いてその場に崩れ落ち、自分の手で自分の頭を殴って責める紅蘭を、誰よりも早く止めたのはカンナ。

カンナ「紅蘭…!」

両手をしっかりと掴んで、そのまま大事に背中から抱きしめると、紅蘭は嗚咽を隠す事無く、泣きじゃくる。
心が引き裂かれんばかりの悲しみの中、アイリスが何かを決意したように口を開く。

アイリス「アイリスがやる!」

膝をついて、紅蘭とカンナの目の前でそう告げたアイリスに、カンナと紅蘭はえっ?とすぐには飲み込めない状態でしたが、レニとマリアの顔が驚愕に変わる。

レニ「ダメだよアイリス!あれは…!!」
アイリス「アイリスが、さくらを生き返らせる!!
     ……アイリスの命…さくらにあげるっ」
マリア「アイリス、ダメ!それはダメよ!!」
紅蘭「それはあかん!」
アイリス「止めないで!!」

立ち上がって、医療ポッドの後ろにまわろうとするアイリスを、マリアが肩を掴んで止めようとしますが(紅蘭とカンナも立ち上がってダメだ!と口にする)アイリスはそれを振り切ってさくらの真後ろに立って、自分がこれからしようとしている思いを口にする。

アイリス「…さくらはアイリスが病気のとき、いつも寝ないで看病してくれた!
     それは、アイリスを愛してくれてるからでしょ…アイリス、その愛をおかえしするの。
     (笑顔で、さくらの顔を覗き込んで)
     さくら!今度の舞台、さくらを絶対立たせてあげる!アイリスには、その力がある。
     力は…愛する人のために使ってこそ、初めて力なんだよ。」

胸の前で手を合わせ、それをゆっくりと開いて目を閉じ…

レニ「待って!」

…息をつめて、アイリスが力を解放しようとした寸前に、レニが静止の声をかけて、その場にいた全員を見渡す。

レニ「…ボクたち、みんな霊力を持って生まれてきたよね。
   その力が、愛する者を助ける為に使われるものだとしたら…ボクの命もあげる。」

えっ?と驚くアイリスですが、レニのこの発言をキッカケに「「っあたいもだ!」とカンナや「ウチもや!」と紅蘭が名乗りを上げる。それを見たマリアが、小さく頷いてアイリスを見つめる。

マリア「アイリス、私たちの命を少しずつさくらに渡して。出来るわね?」
アイリス「で、でも、そんなことしたらみんなが…!!」
すみれ「わたくしの命も分けて差し上げますわ。」

それがどういう事を意味するのかを知っているアイリスは、首を振りますが、それと同時に、紅蘭が現れた同じ場所から薙刀をもったすみれが。命をわける、と宣言した後、薙刀をその場に置いて静かに階段を降りてきます。

マリア「すみれ、あなたは…!」
カンナ「お前ぇはダメだ!お前は霊力を無くして花組を辞めたんじゃねぇか!」
すみれ「痩せても枯れても、神崎すみれトップスタア。
    霊力に余力を残して、美しい引き際を演じたのですわ!
    さぁ、アイリス!さくらさんを助けなさい!!」

さくらの危機に駆けつけて一喝するすみれ。それを続かせたのはカンナです。

カンナ「やれ、アイリス!
    あたいたち花組は、いつも一緒だ!そうだろ…!!」

全員の思いの深さを感じ取ったアイリスは、とうとう頷き精神を集中させる。
手を顔の前で組んだアイリスは、もう一つ、気配を感じ取ってはっと目を開く。

アイリス「あ…今、織姫の声が聞こえた……イタリアの織姫が、一緒だよって!」

遠く離れていても、心は一つ。愛を誰よりも信じている織姫の気持ちも受け取ったアイリスは、一人一人を見つめながら口を開く。

アイリス「♪命を分けよう 愛する人に
      わたしにできることが それだけならば」

♪愛するひとに

アイリス「♪命を分けよう 愛する人に」

すっと両手を差し出したアイリスの手を、上手はカンナが掴み、その隣に居るレニはカンナの肩に手を置く。逆側の下手ではマリアがアイリスの手を掴み、マリアの肩に紅蘭、紅蘭の肩にすみれが手を置き、あいてる手を胸に当てて目を閉じます。
次々に繋がる手から命が伝わり、アイリスがそれをさくらに届けると全員が瞳を開けてさくらを見つめ……いえ、一人だけ気を失いそうになって膝をつく人が…誰であろう、すみれさん。それを肩で支え気遣う紅蘭。

マリア・カンナ・レニ「♪あなたと共に生きた」
すみれ・紅蘭「♪思い出の数だけ」
全員「♪命を分けよう」

願いはひとつ、もう一度目をあけて欲しい。あなたはここで倒れる人じゃない。
注目を一身に浴びるさくらの顔を最後に照らしての暗転。

そこに響くのは、命の音。命が脈打つ音。命が煌き輝く音。
一度紗幕が降り、その間に響く音は、希望に続く音…
ほどなくして、再び幕が上がると、満月を背に二刀を掲げる戦闘服の大神さん!!

大神「花組は、俺が守るっ!!」

回り舞台の部分に三角形の高台があるセットで多数の人造人間たちと戦う大神さん。
戦い始めは正面から見て△のような形で、大神さんは底辺となっている場所の中央に立っていました。底辺以外の面は斜面になっていて、頂点方向にさがっています。
戦いが始まると、舞台が右回りに回転して、その中での大神さんの大立ち回り!上手側の斜面には、一人果敢に戦う大神さんを見据えるモンスターが。

大神「でえぇぇぇいっ」

次々に人造人間たちを切り伏せていき、大神さんが舞台上で戦っている最中に上手にいたモンスターが斜面の間にあるトランポリンを使って下手側の斜面に飛ぶ。それを見た大神さんは、上手側の斜面に上り、斜面越しにモンスターと睨みあい。目の前に現れた人造人間の一体を切り伏せて、底辺部分で対峙する。

大神「おおおおおっ!!」

大神さんがやや早く間合いを詰めて、中央部分で二人の剣が交差する。
モンスターの剣を大神さんが一刀で防ぎ、もう一刀がモンスターの首筋を捕らえる。

大神「狼虎滅却…!!でぇいっ!!」

必殺技を口にして、一気に切り伏せる!
上手側で倒れたモンスターを目の前に、大神さんは下手側で刀を下ろして、息をつきますが…

大神「何っ!?」

すぐさま立ち上がったモンスターに数歩後ずさり、咄嗟に間をあけて刀を構える大神。
モンスターは首を気だるそうに傾け、剣を手にしたまま大神を見下す。

モンスター「オレは不死身だ!」
大神「化け物っ…!!」

それでも切りかかっていく大神ですが、今までのダメージが蓄積されていたのかモンスターの剣に押され、膝をつく。
必死で二刀で防御するも、それもむなしく肩から腹にかけて切りつけられた大神はその場に倒れこむ。

大神「ぐぁっ……!」

動きことができない大神に、とどめの一撃をつきたてようとモンスターが剣を振りかざした瞬間、銃を手にしたマリアが上手から駆け込みモンスターに発砲して間一髪間に合いました。
その発砲をキッカケに、カンナ、レニ、紅蘭、アイリスが下手、すみれが上手から次々に現れ人造人間たちとの乱闘に。

大神はモンスターに蹴落とされ、底辺の下へ。そちらに向かったのはアイリスと紅蘭。舞台が回る中、紅蘭が二体の人造人間を相手に、アイリスがトランポリンを使って先ほどまで上手側だった坂に飛び乗り、大神のもとに向かう。
下手手前ではレニがフェンシング、下手奥ではカンナが空手、上手手前ではマリアが銃を手に接近戦、上手奥ではすみれが薙刀でそれぞれ人造人間たちと戦いながら舞台の中央へと集まる。(大神、アイリス、紅蘭も底辺部分の空洞になっている部分で敵を警戒)
再び舞台が回り、底辺部分が前に来たところで、モンスターが花組の陣形の真っ只中に飛び降り全員を見渡す。
レニ、すみれ、マリア、カンナと攻撃を仕掛けていくも、モンスターはそれらをかわしさらに攻撃に動いたレニの肩に傷を負わす。が、その隙をついてすみれがモンスターのわき腹を薙刀で貫く突も……

モンスター「ぬあぁぁっ!」
すみれ「ああっ!!」

逆に、モンスターの剣撃によって薙刀の柄を真っ二つにされてしまう。
限界が見えないモンスターの力。大神は身を低くしたまま横に居るアイリス、紅蘭を守るように刀を構えながら纏まって警戒する花組に叫ぶ。

大神「気をつけろ!そいつは不死身の怪物だ!」
モンスター「手間省けた…貴様ら、全員皆殺しだ!!ぬおぉぉぉっ!!」

モンスター同様、復活を繰り返す人造人間たちに囲まれ、花組絶体絶命のピンチ!
一歩を踏み出したモンスターに、花組の緊張感が一層高まる中、底辺の両端からスモークが噴出す!

さくら「あなたの相手は、あたしです!!」

そして響く、凛々しい声!!
「檄!帝国華撃団」のメロディーが流れる中、スポットが当たったのは…下手の客席通路!
そして、舞台の満月がスクリーンとなりそこに映し出されたのは……さくら!!
襷掛けをし、荒鷹をしっかりと握り締めてモンスターを見据えるその眼差しは決意に溢れている。

モンスター「貴様は…!」
さくら「あたしは、真宮寺さくら!!
    母の愛を受け、父の意思を継ぎ、あたしはここに居るのです!
    愛を壊すものを、あたしは許さないっ!!
    …さくらは、鬼となりましょう。」

一歩一歩、歩みを進めるさくらはモンスターから目を離さずに下手側の階段を降りて舞台へと向かう。愛するものを守る為に、鬼となる……その決意はかつて父、一馬が固めたものと同じ。

モンスター「お前、殺したはず…なぜ生きている!!」
さくら「あたしは、ここにいる大勢の思いによって生きています!
    だから…あたしは不死身ですっ!!」
モンスター「そうか…もう一度、地獄に送ってやる!!かかってこい!!!」

人を支えるのは人の思い。思いが重なり、それが絆となったとき新たな力となる。
だが、さくらと対峙するモンスターはそんなものは知らぬと、怒気をあらわに叫ぶ。

さくら「…いきますっ」

静かに告げたさくらは足を速め、素早く下手のオケピ横から舞台に上がると、再び戦闘開始。
舞台が回り斜面が前に来る間にマリア、カンナ、レニは上手。大神、アイリス、紅蘭、すみれは下手へと消えて、荒鷹を抜いてさくら一人の大立ち回り!
音楽に合わせて次々に人造人間たちを切り伏せて、降魔から生み出されしその悲しき存在を倒す。

曲が終わると、残っているのはモンスターのみに。
三角形の高台をフルに使い、雷鳴轟く中の一騎打ち。
一進一退の攻防の中、さくらがモンスターの剣を弾き飛ばすも、モンスターは素手でさくらとさらに戦闘を繰り広げる。
さくらが身を翻す瞬間、拳を突き出したモンスターですが、その腕をさくらにつかまれ、身動きが取れない状態に

さくら「愛無き生き方は無情…!」
モンスター「愛など知らぬわっ!!」
さくら「やぁっ!!!」(一太刀あびせて上手へ)
モンスた「ぐっ!?」
さくら「今度生まれるときはっ……愛を持って生まれよ!
    荒鷹――!!!!」

紅蘭、アイリス、すみれ、大神が下手、マリア、カンナ、レニが上手から舞台上に戻ると同時に切実な願いにも似た声で荒鷹を真っ直ぐに突き上げて雷鳴を呼んださくらは、なおも向かってくるモンスターを貫き、それを抜くと同時に下手へと踏み込み最後の太刀をあびせる。

モンスター「おのれ…おのれぇぇっ!!!」

苦しそうに身を震わせたモンスターは、底辺の角かとめどなく吹き出るスモークの中へ落ち、消える。
その消えたモンスターに対し、さくらは立ち上がり瞳を閉じて刀を口元で構える。

さくら「汝の魂、慈しまやかに
    清められ、改めたまえ。」

静める言霊を口に、月にはさくらが荒鷹で描いた「心」の文字が浮き出る。
共鳴するような音を立てて、鞘に収め荒鷹を下ろす。
……戦いは、終わりました。

カンナ「…やったな、さくら!よかった……よかった…!」

最初に声をかけたのはカンナ。心からさくらの復活を喜ぶ声に、まわりのみんなも続きます。

アイリス「強いさくらの復活だね!」
紅蘭「そやな。」
レニ「よかった…本当に良かった。」
すみれ「さくらさんも、なかなか成長したようですわね。」

愛すべき仲間たちに声をかけられ、笑顔を浮かべるさくらは、合流するべく、襷掛けを外しながら斜面を通って上手側の方へ。
そのさくらにあわせるように、大神さんも前に出てセンターへ。

大神「ああ。でも、全ての人が戦える力があるわけじゃない。
   花組は、その力を持って帝都の平和と幸せを守るのが使命だ。
   (はい、と頷くさくらを初めとする面々)
   だから、その力を維持する為に…さぁ、稽古をしよう!」

が、大神さんが告げた言葉に全員が「はい?」と怪訝そうな、ぽかんとした顔を見せる。

アイリス「え〜!あんみつ食べにいこうよ〜!
     だって今日は、さくらのお祝いだよ!」

前に出て、さくらの手を握りながらのアイリスの素直な提案に、真っ先に手を上げたのはカンナ。
大神さんが辺りを見渡すと、全員そちらに賛成のようなので、あっさり前言撤回。(笑)

カンナ「さんせ〜い!」
大神「よし、じゃああんみつおごろう!」
アイリス「やった〜!!」

そして、おごることに。(笑)
顔を見合わせて喜ぶマリアとレニに、お互いの手を合わせて喜ぶすみれと紅蘭。笑顔を浮かべるさくらとアイリス、カンナ。

カンナ「なぁなぁ、どこ行く?どこ行く?」
紅蘭「神田の「竹むら」どない?」
マリア「いいわね。」
カンナ「よっしゃー行こう行こう!さくら、お前はいっぱい食えよ〜!隊長のおごりだからな!
    (はい、と笑みを浮かべるさくら。それを見て頷く大神)
    よ〜し、こっちだ!…と思ったら、あっちだ!
    あたいに続け〜!!」

最初は上手に向かうも、すぐに方向転換して下手へと先頭になって走るカンナ。
それを駆け足で追う紅蘭、すみれ、大神、さくら、マリア。最後にアイリスとレニが手を繋いでスキップをしながら暗転。(日が過ぎるとレニは「やった、やったぁ〜」と喜びの声を上げながらになっていました。)
いつもの、暖かい花組の笑顔がなによりですよね。

暗転し、紗幕が降りてきたところで場面転換。
雑踏の音がかすかに流れる中、下手から軍服ではない、いつもの服を着た米田さんとこちらも軍服ではなく普段着になったかえでさんがやってきます。

米田「ああ〜、終わった終わった!や〜〜と終わった!」
   三日掛りの会議ってのはさすがにしんどいぜ。」
かえで「半年に一度の帝都防衛会議ですもの。しかたありませんわ。」

なるほど、今までの出来事は三日間のうちに起こったことだったのですね。
……なんて密度の濃い三日間…かけていたメガネを外して拭きながらそうだなぁと頷く米田さん。

米田「しかし上層部ってのはなんで現場を見ようとしないで数と結果ばかり見るのかね。
   それで自分自身不安になってる。
   あれ、ある意味病気だな。」
かえで「そんなに結果が大事なんですかね。」
米田「大事なんだろうよ。けど、結果に至るまでの道筋ってもんがある。それだけが未来に繋がる唯一の道だ。
   それを見つけるのが、上層部の責任だ。
   上がバカだと下で働く奴ぁ悲劇だ。
   いいか?道筋さえ見えていれば、現場がどんなに失敗しても信じていけるんだ。
   それで、どうしょうも無くなったらトップが腹切ればいいんだ。」
かえで「そう…そうですよね!若さって無謀ですもの…失敗を繰り返して成長していくんですわ。」
米田「失敗を許さない組織は硬直し、必ず悪徳が生まれるんだ。」

センターでかえでさんが前に出て、今までに経験してきた出来事を振り返るように笑みを浮かべます。

かえで「花組も、たくさんの失敗を重ねて成長していきました…
    特に今回の事では、より一層その絆を強めたはずです。」
米田「そうだな。だからあいつらは怪物なんかじゃねぇ、人間だ。
   信じていけばいいんだ、大神のように!」
かえで「そうですよね。」

まず、信じてくれる人が居る。支えてくれる人が居る。それが、花組の強さとなっているのですね。
ですが、かえでさんは全ての人がそうであれるわけではないことも、重々承知しています。

かえで「ああ、でも…人はそんなに強くないから…時には、相手の事を疑ってしまう。
    あの倉見栄一郎博士も、そうだったんでしょうね。
    疑い、嫉妬、妬み、憎悪……そういった感情が、彼の理性を狂わせてしまった…
    そして、唯一すがったのが、あの異形のモンスターだったのかもしれません……」
米田「信じるってのは、愛そのものだ。
   愛ってものに形は無ぇ、だけど人は生まれながらにそれを知っている
   だから母の胸にしがみつくんだ。そこに無償の愛があるって知ってるから。
   しかしな、時として人は…その愛を見失っちまう。」

世界に満ちる様々な思い。その中でどの感情を強く持つかで、世界は変わる。
しみじみと頷いたかえでさんは、数歩進み言葉を紡ぐ。

かえで「…愛無き教育は、無意味。
    愛無き組織は、無慈悲。愛無き社会は、無情…ですね。」
米田「ああ。…愛を無くした人間は、怪物になるだろうよ。」

米田さんの、とてもとても大切な紙一重の感情に、改めてかえでさんは顔を引き締める。

かえで「!……はい。」

その様子に、うんうんと満足そうに頷いた米田さんはふっと顔を緩めて軍人や司令であった頃の顔を下げていつもの笑顔を浮かべます。

米田「へっなんか重たい話になってきたら腹減ってきたな。
   おい、一杯飲みに行こうぜ!」
かえで「あ、すみません…わたしはこれから劇場の方に行かないと…」

と、一度は断ろうとしたかえでさんですが…

米田「いいんだよ、劇場のことはあいつらに任せときゃあ。
   どうでぇ、久しぶりにどじょうなんか。」
かえで「…駒形ですか?」
米田「丸鍋で一杯!」
かえで「あららら、いいですね〜!」

どじょうの魅力に逆らえずに、すっかり乗り気に。(笑)

かえで「あ、じゃあ、今日はとことん飲みましょうね!」
米田「おう!」
かえで「じゃんじゃん飲みましょうね!」
米田「ああ!」
かえで「吐くまで飲みましょうね!!」
米田「えぇ?」

いや、かえでさん吐くまではまずいでしょ;;
意気揚々と先を歩いていたかえでさんですが、上手のオケピ横ではた、と立ち止まって米田さんを振り返る。

かえで「あ、米田さん!奢りですよね?」
米田「(どん!と胸を叩いて)おう!もちろんでぇ!!」
かえで「きゃ〜嬉しい!愛を感じるなぁ〜」

ぴょん、と飛び上がって喜んだかえでさんは階段を降りてさらに上機嫌に。
それを、上手のオケピ横で見つめる米田さん。

米田「へっ馬鹿野郎…酔って愛を語り、覚めて愛を知る。か?
   あ、おいかえで!(はい?と振り返るかえでさん)
   お前が本気を出すと店の酒全部飲んじまうからな。手加減しろよ。」
かえで「あら、いいじゃないですか。(米田さんも下に降りて、隣に立つ)
    お店のお酒が無くなったら、買いに行ってもらいましょう!」
米田「それもそうだな。」

ははっと笑い合う二人…うーん、駒形どぜうの皆さん、お酒はたっぷり用意しておいてください。(笑)

かえで「ああ、川風が気持ちいい…」

かえでさんが両手を広げて上手の客席通路を数歩進むと、舞台によりかかった米田さんがあの歌を口ずさむ。

米田「…命短し 恋せよ乙女」

それを受けて、かえでさんも戻り、隣で続きを歌う。

かえで「…紅き唇 あせぬ間に」
米田「熱き血潮の 冷えぬ間に」
二人「明日の月日はないものを」

かえでさんがどうぞ、と手で米田を促し、米田が前に出ると腕をすっと差し出す。
その腕を組むかえでさん。

米田「ありがとな〜、みんな!!」

二人一緒に、腕を組んだまま会場中の拍手を受けて上手の通路を走りぬける。
二人が上手の扉から去り、その拍手が収まるころ、会場には優しい旋律が。
ゆっくりと舞台に照明が入り、紗幕が上がると、先ほどの三角形の回り舞台がやや左斜めになった角度であり、その真ん中には満開の大きな桜の木が。
はらはらと花びらが舞い、その下に一人佇むさくらさん。

♪さくら咲いた

背を向けて、さくらを見上げていたさくらさんが、風に呼ばれるようにこちらを振り返ると、柔らかな笑みを見せて歩き出す。それと同時に、舞台も回り、斜面がある方が正面に。
上手の坂道の中腹で立ち止まり、歌いだすさくらさん。
歌いながら歩み、下手で、上手で立ち止まり歌う。

さくら「♪さくら咲いた この胸のなか いま美しく
     さくら咲いた ひらりひらりと たおやかに」

歌にあわせ、下手からアイリス、カンナ。上手からレニ、紅蘭。最後に下手からマリア、すみれ、かえでが現れ、さくらが歌う後ろに集う。
振り返ったさくらと笑顔をかわすと、さくらもそちらに近づく。
下手からレニが座り、その後ろにカンナ。すみれ、さくら、マリア、かえで。膝をついたアイリス、紅蘭と並んで続きを歌いだす。

さくら「♪春の風を袂に仕舞い 暖かさ抱きしめる」
マリア「♪春はめぐる 花から花へ 夢を重ね合う」
アイリス・紅蘭「♪あなたといつも笑ったことや」
レニ「♪好きだと言った」
カンナ「♪あのとき」
すみれ・かえで「思い出がよみがえる」
カンナ「♪楽しくて」
紅蘭「♪眩しくて」
レニ「♪悲しくて」
アイリス「♪優しくて」

サビに入ると同時に、舞台の前方に出て下手からすみれ、レニ、カンナ、さくら、マリア、アイリス、紅蘭、かえでと一列に並ぶ花組。

全員「♪さくら咲いた この胸のなか」
さくら「♪いま美しく」
全員「♪さくら咲いた ひらりひらりと たおやかに」

間奏の間に、また笑みを交し合った花組は、全員が集まって桜の木を見上げる。
全員で坂道を上がり、それぞれ歩く。
下手の坂道に、マリア、アイリス、紅蘭、かえで。上手の坂道にさくら、カンナ、レニ、すみれが立ち、手前にいたさくらが歌いだす。

さくら「♪冬の寒さ 凍てつく大地 じっと」
全員「♪じっと 耐え抜き」
さくら「♪強く 強く ただひたむきに 生きてゆきたい」

全員「♪さくら咲いた この胸のなか」
さくら「♪いま美しく」
全員「♪さくら咲いた ひらりひらりと たおやかに」

最後のサビで舞台が回り、さくら、カンナ、レニ、すみれ、かえで、紅蘭、アイリス、マリアと順番に姿が見える。桜の木を中心に回るその光景はとても美しくて、どこか幻想的でもあり…

さくら「♪さくら咲いた この胸のなか さくら咲いた」

舞台が一回りし、最後は、全員がまた桜の木の下に集い、さくらの伸びやかな声が響く。
かえで、アイリス、紅蘭、さくら、マリア、レニ、カンナ、すみれと並ぶ。
かえでさんとすみれさんは斜面に立ち、アイリスとカンナは階段に座り、その側に紅蘭とレニが立ち、中央にはさくらとマリア。
同じ花の下に集い、未来を見つめる花組。その視線の先は少しずつ違うけれど、ここに集う思いは一つ。
幕が静かに降り始めると、惜しみない拍手が贈られます。
幕が降りきり、幕前に上手から大神さんが現れます。

大神「皆さん、十年の長きに渡り帝国歌劇団花組の歌謡ショウを応援していただき
   本当にありがとうございました!!
   …これより、休憩を十五分頂き、第三幕「新・愛ゆえに」をご覧いただきます。
   お手洗い、お買い物をお済ませ下さい。」

大神支配人の挨拶。
深々と頭を下げる姿に拍手を贈り、上手へと去っていく背中にも。
……さぁ、あと少しです。
10年の時を経て、再び現れるクレモンティーヌとオンドレの物語はどうなるのか。
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:25:32 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
第三幕その1

今回が初ですが、休憩時間が二度あるというのは、いいかもしれません。
気持ちを切り替える意味でもちょうど良かった。
一ベルが鳴り、席の戻ると程なくして場内アナウンスが。

マリア「本日は、大帝国劇場にお越しくださいまして、誠にありがとうございます。
    これより花組特別公演「新・愛ゆえに」を開演させていただきます。
    どうぞ最後までお楽しみ下さい。」

客席が暗くなるなか、マリアのアナウンスが入り、壮大な音楽が響くと幕が上がる。
舞台は、華やかな宮廷の舞踏会。
レースの扇子に華やかなドレスを身に纏った女性と、白髪のカツラに豪奢な服を着た男性が舞い踊る中、二幕では真っ黒だった三角形の高台が、大理石のような模様がつき、弧を描くような階段が両端に、そして中央、空洞になっていた部分はふさがれ、大階段があります。
その大階段の上から現れたのは一際豪奢な服や装飾品を身につけた王妃マリー(すみれ)と王(雲国斎)

貴族「♪見よ 素晴らしきこの舞踏会」
マリー「♪讃えよ 我が世の春を」
貴族「♪見よ 素晴らしきこの舞踏会」

♪仮面舞踏会

仮面、とついてますが実際は誰も仮面をつけていない…と思ったら、ここにいるときの顔そのものが仮面、という意味のようです。
優雅に階段を降りてくる王妃と王の前に並び、歌う貴族たちの歌詞がそれをさらしています。

貴族「♪偽りの心を隠して 舞い踊る」

マリー「♪黄金も宝石も 全て私のものだ
     この世の全てが私を讃える」

舞台の前に出て、スポットを浴びた王妃は、まさに幸せの絶頂に居る様子。
王が静かに下手に向かいますが、王妃は高らかに歌いながら上手へ。その後姿で、貴族たちは顔をしかめます。

マリー「♪私は生まれながらに高貴な身分」
貴族「♪あの女 ゴミにまみれていた」
マリー「♪私の優しさ 王妃に相応しい」
貴族「♪美貌を武器にあれよあれよとのし上がった」

だが、そんな陰口に気づかない王妃は貴族たちに振り向き、笑顔を向けます。

マリー「身分が違っても、わたくしは貧しいものたちを愛しています。
    さぁ、パンを分け与えなさい!」

人格者を気取り、そう言うも「それは嘘だ。そんなのは自己満足で、実情は何一つわかってないくせに」と首を振るう貴族たち。
王妃の謳歌する贅沢は、今にも崩れ落ちそうなもろい上にあるようですね…

貴族「♪見よ 素晴らしきこの舞踏会
    見よ 素晴らしきこの舞踏会
    偽りの素顔隠して 舞い踊る
    素晴らしき舞踏会」

最後は、王妃と王が大階段の真ん中に立ち、それをフロアに居る貴族たちが取り囲むようにポーズ。
それでも、今宵の会は仮面をつけて華やかに。
宮廷音楽が流れる中、人々は談笑し、王妃と王は手を取って階段を上って下手のほうへ。
そのまま紗幕が下がり、音楽のみが宮廷の余韻を残しているも、それが途切れると今度は軽快な音楽に。
下手、上手からどんどんとても綺麗とはいえない、汚れた服そうの民衆がどんどん現れてきます。
その真ん中にはアイリス演じる少女、かえで演じる母、カンナ演じる少年が居て、親指を下にして世間に対する不満を歌います。

♪身分違いだってさ

民衆「♪ぶー! 身分違いだってさ
    ちぇっ そんなこと誰が決めたんだ
    心臓でも抉り出しゃ (ぽんっ)赤い血が誰でも流れる」

ちぇっで軽く蹴る動作がなんだかかわいいので好きです。
後ろで踊る民衆の前を三人が上手に向かうと、薔薇組の二人演じる平民が登場。

少年「♪王様だって生まれるときは裸じゃないか」
母親「♪そんな理屈も(ぷんぷんっ)わからないのか」
三人「♪馬鹿な威張る世間笑っちゃう」

「♪裸じゃないか〜」という部分で薔薇組の二人が「いや〜ん」と恥ずかしがるのがなんとも…(笑)
世間にケンカ、というか愚痴る三人が再び舞台の中央へ戻ると、先ほどの宮廷音楽と同じメロディーが流れ、それにあわせて踊る民衆たち。
ひとしきり踊った後、三人が下手へ向かい、他の民衆たちが一列に並ぶ前を王様、王妃、王女の振りをして下手から上手へと歩く。
上手に辿り着いたところで、跪く民衆に、少女は恭しく鞄から巨大なネズミを取り出すと、一番前に居た男にそれを授ける。
授けられた男は大慌てで後ろの人達にネズミを投げて、リレー状態。最後まで辿り着いたネズミは下手へと投げられてしまいました。(^^;;

ゲストが居る日はここでゲストの登場となりました。下手から少女の後ろに現れて、三人と一緒に歩くのです。
斧彦さんの場合は、平民の……こ、子供?肩にかけた鞄の中から取り出したのは…巨大かえるの串焼き。それを見た三人も驚きましたが、それ以上に民衆が…物凄く嫌そうに、素早く下手へと投げて行きました。(爆)その後、斧彦さんは上手のオケピ横にしゃがみこんで小さなトカゲを取り出して食べてます。(汗)

三人娘のときは、両手に布を被せた何かを乗せた状態で登場。頭にそれぞれ白いキャップを被り、楽しげに後ろをついていきます。三人同時に民衆の手に持っていたものを乗せると、ぱっと布を取って中身をあらわにする。中身はん、なんと爆弾!!そりゃもう大慌てで下手へと投げて行きますよ。(汗)
その様子に、やった〜っと手を合わせて喜んだ三人娘は上手へと早々に下がる…意外とイタズラ好き?

少女「♪お金があっても 友達いない」
三人「♪墓の中にお金入れるんだ」

混乱の中、再びセンターに戻ってきた三人は、オケピに向かってお金を投げる仕草。
ここで紗幕が上がって、舞台が広くなる。今度は三角形の斜面になっている方が前に。こちらも二幕とは違い、階段部分は石段のような模様が。中央部分には噴水があり、どうやら街の広場といったところでしょうか。

民衆「♪身分違いだってさ ちぇ! そんなこと誰が決めたのさ」
母親「♪身分違いだってさ (笑っちゃう〜)
    金持ちが偉いのか (笑っちゃう〜)
    みんな馬鹿野郎だぜ (わっはっはっは)」
民衆「♪ぶー!!」

最後は、真ん中に居る母親の台詞のような歌で、最初と同じように親指を下にして全員が世間に対する不満をあらわにした後、あっはははは!と笑いあう。

歌が終わると同時に、上手からカゴに花を入れたクレモンティーヌ(さくら)が登場。歌が終わって散り散りに上手に向かったり下手に向かう人たちが近くを通ると「あの、お花はいりませんか?」と差し出すもみんな「花なんか役にたたねぇだろ。」と見向きもしません。
(斧彦さんが居るときは、ここでやっと上手に向かう琴音さんに「いつまで食ってんだよ、いくぞ!」と立たされて上手に向かいました。)
それでもクレモンティーヌはめげずに中央まで出てきてあの三人連れにも声をかけます。

クレモンティーヌ「あの、お花を買ってくれませんか?」
カンナ「母ちゃん、花だってよ!」
母親「あっはっはっは!!花なんか買う金は無ぇ!!」

それでも、やっぱり答えは同じで…三人が上手側の斜面に上がっていくのを淋しそうに見つめたクレモンティーヌにスポットが当たり、回りの動きが止まる。

クレモンティーヌ「♪花は静かに咲いているけれど 炎のような恋をする」

♪炎のように

クレモンティーヌ「あの、お花を…」

歌と同時に止まっていた時間が動き出し、再び花を勧めるも、断られ続ける。
それでも、尚歌うクレモンティーヌ。今の彼女を支えているのは、たった一つの熱い想い。

クレモンティーヌ「♪わたしの心に花が咲く 揺れて縺れて運命の人
          寝ても覚めても恋しく思う」

手にした花を愛おしそうに見つめて、その人を思い浮かべて微笑むクレモンティーヌ。
ですが、その後ろ、舞台奥から下手側の斜面に現れた二人の男―――茶色の上着の男と(千葉助)黒い上着の男(大神)。身なりは悪くないので、貴族ではあるみたいですが、二人ともあまり地位は高くなさそうですね―――がそれを見つけて左右からクレモンティーヌを囲む。
先に声をかけたのは茶色の上着の男です。

下級貴族「おい!こんなご時勢に花売りたぁ、お笑い草だぜ!」
下級貴族「(うつむいたクレモンティーヌの顔を覗き込む)お、この女そうとう綺麗だぜ!」
下級貴族「ほ〜!ホントだ!こりゃあ、けっこうな上玉だぜ。
     (クレモンティーヌの手から花を奪う)こんな花売ってねぇで」
クレモンティーヌ「あ…!」
下級貴族「(奪った花を投げ捨てる)いっそお前を売ったらどうだ?
     せいぜい高く買ってやるよ。」
クレモンティーヌ「い、嫌!!」
オンドレ「やめろ。」

茶色の上着の男が無理矢理クレモンティーヌの肩を抱き、必死に抵抗するクレモンティーヌ。
街の人々は、係わり合いにならないように去る中、舞台の奥から現れた二人の軍人のうち一人が、それをみて上手側の斜面を降りながら声をかける。(もう一人の軍人は、一般兵であり、その場を動かない)
白い軍服を身に纏ったその男を見たクレモンティーヌははっと息を呑む。彼こそが、クレモンティーヌの想い人、オンドレ(マリア)。
だが、そんなことには気づかない二人の男の内、黒い上着の男が軍人に近づく。

下級貴族「なんだ、貴様は!」
下級貴族「邪魔するんじゃねぇ!」

言いながら、殴りつけようとするが、それをひらりとかわしたオンドレは、続く茶色の上着の男の一撃も交わし、剣に手をかけて二人を睨むと、ひっと声を上げて恐れる。

下級貴族「お、覚えてろ!」
下級貴族「覚えてろ!」

先に捨て台詞を言って、茶色の男は下手へ、続いて同じ台詞を残して、黒い上着の男は上手へと走り去る。
それを見届けたオンドレは剣から手を離し、クレモンティーヌの身を気遣う。
(この間、上に残っている軍人は背を向けてなにも見ないように務めている。)

オンドレ「…大丈夫?クレモンティーヌ…」
クレモンティーヌ「オンドレ様…」
オンドレ「遅くなってごめん…」
クレモンティーヌ「会いたかった……」
オンドレ「僕も君に会いたかった。でも、すぐに宮殿に戻らなくてはならない…」
クレモンティーヌ「いいえ、ちょっとだけでも…お会いできて嬉しい。」
オンドレ「愛しい君よ…」

優しい眼差しでクレモンティーヌの手を取るオンドレですが、ここで上に残っていた軍人が声をかけてきます。

軍人「オンドレ様。将軍様がお呼びです。」
オンドレ「…わかっている。」

名残惜しげに手を離したオンドレは、去る前に先ほど貴族の男が捨てたクレモンティーヌの大切な花を持ち、それを彼女に差し出す。

オンドレ「クレモンティーヌ…僕は君を愛している。」
クレモンティーヌ「…はい。」

笑顔で受け取ったクレモンティーヌを見て、オンドレは頷くと、それ以上振り返らず上手の斜面を上って舞台の奥へとさがる。オンドレに付いていた軍人がクレモンティーヌに向かい軽く礼をしてオンドレを追うのを見送ったクレモンティーヌは舞台の中央でオンドレが取ってくれた花を見つめて歌う。

クレモンティーヌ「♪わたしの心に花が咲く 誰も出来ない 摘み取ることは
          寝ても覚めても恋しく思う」

幸せそうな顔のクレモンティーヌ。
だが、下手から入ってきた一人の男はそれを見て驚愕の色を顔に浮かべる。

ベルナール「……おい!クレモンティーヌ!!」
クレモンティーヌ「兄さん。」
ベルナール「見たぞ…お前が密会していた男は親衛隊じゃないか!」

兄、ベルナール(紅蘭)に見られた、とクレモンティーヌは手にしていた花をカゴに戻し、背を向けて頷く。

クレモンティーヌ「ええ…そうよ。」
ベルナール「ダメだ!それは身分違いだ。お前を不幸にする!
      …二度と会わないと約束しろ。」
クレモンティーヌ「嫌!あたし、あの方を愛しているの!」
ベルナール「バカ!!」

けれど、拒絶の言葉はしっかりと兄を見つめて即座に返す。そんなクレモンティーヌの頬をつい平手ではたいてしまったベルナールは、カゴの中の花を散らして、左手で打たれた膝を付いたクレモンティーヌを見て一瞬うろたえるが、すぐに顔を引き締めて自らの決意を口にする。

ベルナール「…俺たちはこの国に革命を起こす!
      あいつらは敵だ!お前は敵の男に抱かれたいのか!?」
クレモンティーヌ「どうして同じ人間なのに憎しみあうのです!
         それより、もっと愛し合う事を…」
ベルナール「もういい!!今この時から、兄でもなければ妹でもない!勝手にしろ!!」

クレモンティーヌも立ち上がり、お互いの思いのたけをぶつける。
だが、クレモンティーヌの主張など到底聞き入れられないベルナールは、それだけを言い捨てると、上手へと走っていってしまう。
その背中に声をかけたくてもかけられないクレモンティーヌは、打たれた頬をまたそっと触り、ばらばらになってしまった花をまとめてカゴを手にすると、切ない表情で立ち上がり、歌う。

クレモンティーヌ「♪花は静かに咲いているけど 炎のような恋をする」

歌が終わると同時に、クレモンティーヌを乗せたまま舞台が回る。
舞台奥にかすかに青い光を残して、回転した舞台の向こう側は宮廷内部。
作りは先ほどの舞踏会と同じですが、場所は中庭のような場所のようで、大階段と左右の階段の間には松明の明かりが揺れています。
そこにいるのは司令官クラスの軍人たち。
下手には藍色の軍服を身に纏った軍人、ラスカル(レニ)。反対側の上手にはオンドレ。
そして、大階段の上には黒く、マントを羽織った軍服の二人より年を取った軍人(米田)がゆっくりと段上を行き来する。
かすかに聞こえてくる音は、銃撃。近くで、戦いが起こっている。

将軍「もうこの国は限界だ。民衆の怒りは抑えようはない。
   だが、我々軍人は国を守るのが役目だ。民衆蜂起を許すわけにはいかない!」
ラスカル「ですが将軍…!
     民衆蜂起が各地で一斉に起こったら、我々第二軍だけでは防ぎきれません!
     どうか今一度、三部会において民衆を抑えるようにと…」

段上の将軍が中央で立ち止まり、己の責務を口にすると、ラスカルが現状を冷静に判断し口を挟みますが、将軍は首も振らず否定の言葉を告げる。

将軍「時は逸した。
   民衆は王妃マリーに退位をせまり、王妃はそれを拒絶!…三部会は分裂したよ。
   (そんな…!と互いに驚きを隠さないラスカルとオンドレ)
   だが、我々は王妃の軍だ。そのことを忘れるな、ラスカル大佐。」
ラスカル「…は、はい。」

この国を襲う時勢の流れをわかっていても、軍人であろうとする将軍に、ラスカルは頭を下げる。
ですが、オンドレは前に出て将軍に申し出をする。

オスカル「お言葉を返すようですが、我々は民衆の部隊でもあるのではなのですか!?」
将軍「馬鹿を言うなオンドレ!!我々は貴族だ。貴族がいつ民衆のものになったのだ?
   お前…町の花売り娘と仲がいいようだが、それで頭がおかしくなったのかね。
   いいか(階段を降りながら)貴族が民衆に落ちることはあっても、民衆が貴族になることは
   この国が滅びたとして無のだ!!目を覚ませ!!」

きっとオンドレを睨む将軍。それにオンドレが何も言えないでいると、将軍は正面に向き直り、二人をそれぞれに見て指令を出す。

将軍「…さぁ、戦の準備をしなさい。負け戦と決まったわけではないぞ!」
ラスカル「はいっ」
オンドレ「……………」

だが、返事をしたのはラスカルだけで、オンドレはうつむいたまま何も言わない。
将軍が上手へと歩き去ると、ようやくオンドレが重い口を開く。

オンドレ「…僕はこの戦を止めたい!そして、皆が幸せに暮らせる術を話し合いたい…!」
ラスカル「もう遅いんだオンドレ…武装した民衆が王宮を取り囲んでるんだぞ。これは戦争なんだ…!」

到底叶わぬ夢を語るオンドレに、ラスカルは厳しい目と口調で告げる。
正面から視線がぶつかり合い、曲が流れるとオンドレが前に出て舞台の中央へ。

♪命のかぎり

オンドレ「♪闇よ聞け 世界の闇よ 争うことに何の意味がある」
ラスカル「♪友よ見ろ その目を開け 全ての人が豊かになれない」

そのオンドレの後ろから、現実を見ろと歌うラスカル。歌いながらラスカルが上手へ。入れ替わるようにオスカルは下手へ。
だが、そう歌われても、オスカルは首を振りさらに続ける。

オンドレ「♪そんなことは無いぞ 理想を掲げよう
      豊かな者が富を分けよう」

二人がそれぞれの場で前に出て、互いの主張を歌う。

オンドレ「♪全ての人が」
ラスカル「♪支配の無い国は」
オンドレ「♪愛を分かち合おう」
ラスカル「♪この世にありえない」
オンドレ「♪幸せになるため 武器を捨てよう」
ラスカル「♪秩序こそ 国のさだめ」

最後は、二人の瞳が再びぶつかり合う。ゆっくりと距離を縮めて、さらにラスカルが言い募ろうと口を開くも、それより早くオンドレが歌う。

オンドレ「♪愛を知り世界は変わる 全てを捨てよう
      僕は愛に生きたい」

もう、どう言っても自分の言葉はオンドレには届かない、と顔を伏せたラスカルは、オンドレから離れ、大階段の中腹へ。そこで「愛に生きたい」と歌うオンドレを見つめるため顔を上げると、はっと目を見開いてオンドレに叫ぶ。

ラスカル「危ない、オンドレ!伏せろ!!」
オンドレ「!?」

言われるまま、咄嗟に身を低くすると同時に、響く銃声。
それは、オンドレに駆け寄ろうと階段を降りようとしたラスカルに当たり…

ラスカル「っぁ!!」
オンドレ「ラスカル!?」

さらに続いた銃弾もラスカルの胸を突き、二発の銃弾を浴びたラスカルはその場に崩れ落ちる。
駆けつけたオンドレがラスカルの身を起こすも、助からない傷だと承知しているラスカルはオンドレに語りかける。

ラスカル「オンドレ…君は、綺麗な目をしているな。
     戦いには不向きな目だ。
     さぁ…行けよ。君の愛する人のところへ…
     (オンドレの胸の勲章を取って投げる)こんな、勲章など投げ捨てて…
     君のその愛を、貫け……!」

それまで主張していた軍人としてではなく、一個人として。
オンドレに伝え終えたラスカルの瞳を閉じてがくりと首から力が抜ける。

オンドレ「ラスカル!ラスカルっーーー!!」

親友の亡骸を抱き、泣き崩れるオンドレ。
だが、時は無情にも過ぎるもの。舞台が回ると同時に、大きな銃声が上がり、上手の客席通路からあの親子三人と二人の平民が木の棒や鍬、銃を手に現れる。

平民(西村)「火の手が上がったぞ!宮殿を目指せー!」
平民(アイリスたち)「おー!!」
平民(武田)「遅れるな!!」
平民(アイリスたち)「おー!!」

そのまま下手へと走り抜ける民衆を率いているのはベルナール。
斜面が前面にきた舞台の下手側で銃を構え、険しい顔で歌う。そのすぐ下の階段ではサブリーダーらしき男(ボス)も銃を構え、辺りを警戒する

♪悲劇

ベルナール「♪何故だ 人が人を支配する」
ベルナール・平民(ボス)「♪何故だ 一人だけが富を持つ」
平民(西村)「隊列を崩すな!」

ここで、上手の舞台奥から先ほどの親子たちも合流。さらに、上手、下手から次々に民衆が集まり、ベルナールを中心に陣を作る。

ベルナール「♪こんな国を誰が望んだ」
民衆「♪そんな国を誰が望んだ」

ベルナールとサブリーダーの男が前に出て交差し、ベルナールが上手、サブリーダーの男が下手のオケピ横に向かい、舞台の中央では親子三人を中心に群舞い。

ベルナール「♪ここは私たちの国ではないのか」
民衆「♪ここは私たちの生まれた大地だ」

戻る際に、銃を掲げ合いこの戦いにかける決意を確かめて、前を見据える。

民衆「♪この土地は父母が耕した 貧しさに泣きながら死んでいった
    この国に革命の狼煙を上げよ
    武器を持とう 未来のために戦おう」

それぞれが手にしている武器を掲げると同時に、大きな銃声と共に、高台部分に火花が散り民衆が腰を低くして警戒する中、ベルナールはすぐに真っ直ぐに立ち先導する。

ベルナール「怯むな、諸君!!この泥沼の貧困を打ち破る為に戦おう!
      美しい花を愛でる心を取り戻す為に、祖国の土となろう!
      そして…自由という名の美しい花を咲かせるんだ!
      わたしに続けーー!!!」

おおーーー!!という雄叫びと共に銃弾が飛び交い、柱は崩れ市内が戦場と化す。
如月紫水 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:26:23 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
第三幕その2

女たちも果敢に軍人に戦いを挑むが、訓練を積んだ軍人が操る剣には勝てず、次々に倒れていく。
少しは腕のたつ男たちも、戦場に現れた下級貴族たちの銃撃に倒れる。
そんな混乱の極みとなった市内に下手から駆けつけたオンドレはその惨状に息を呑む。

オンドレ「やめろーー!!!」

たった一人の叫び声は届かず、広場にはベルナールを初めとするあの親子が集まり、オンドレを囲もうとする。だが、それを見つけたオンドレの部下がオンドレを守るように前に立ち、オンドレは民衆に気圧されるまま下手側の斜面を上がる。

民衆「やああぁぁぁっーーーー!!」

一気に敵の隊長を倒そうと斜面を上がってこようとするが、高台の陰から銃を構えた軍人たちが現れ、連続する銃撃に次々に倒れる。
その軍人たちの一部は舞台上に残ったベルナールとサブリーダーの男の銃弾に倒れるも、この場は市民が数の上でも劣勢なのは明らか。
オンドレは必死に攻撃をよけて抵抗するベルナールたちのもとに向かおうとするも、すぐ側に居た軍人に止められ身動きが取れない。

ベルナール「!!!」
平民(ボス)「ベルナール!!」

軍人たちに切りつけられベルナールやサブリーダーの男の足元がふらついた隙に、二人の軍人が同時にベルナールの背中から剣を突き立てる!
その現場に、上手から現れたクレモンティーヌも居合わせて…サブリーダーの男の叫びと共に時が止まったように全ての音が無くなり、ベルナールの膝ががくりと折れ、拳銃がその手から落ちて芯が無くなったように倒れる。

クレモンティーヌ「っ兄さーーん!!」

その沈黙を破ったのは、クレモンティーヌの絹を裂くような叫び声。

貧乏貴族「死ねぇーー!!」

そのクレモンティーヌの近くに伏せていた黒い上着の男が、クレモンティーヌに銃口を向ける。
だが、それよりも早く響いた発砲音が黒い上着の男を貫き、倒れる。
その銃を撃った人間は、誰であろうオンドレ。自分を止めていた軍人の手から銃を奪い、発砲した。

軍人たち「隊長!?」
オンドレ「みんな、武器を捨てろ!これ以上民衆を傷つけることは僕が許さん!
     …僕の隊は、これをもって解散する!」
貧乏貴族「貴様!気でも違ったか!」

驚く軍人たちに解散を告げると、下手の階段付近に居た茶色の上着の男が銃を向けると、それも撃ち抜く。
だが、クレモンティーヌにはそれは映らず、息絶えた兄に縋る。

クレモンティーヌ「兄さん!!…あたし、約束する……あたし、あの方を諦める!
         だからお願い…兄さん!目を開けて!!…兄さーーん!!」

肉親である兄を失ったクレモンティーヌの叫びに、近くに居た軍人に銃を取られたオンドレは悲痛な顔で膝をつく。
ふらつきながら顔を上げたクレモンティーヌの側でやはり膝をついていたサブリーダーの男が立ち上がりベルナールの亡骸を抱え、クレモンティーヌを一瞥したサブリーダーの男はそのまま下手へ。それに続き、残っていたオンドレの部下だった軍人も、クレモンティーヌに敬礼を残して下手へ去る。
残されたクレモンティーヌは、追いかけるも足が縺れて下手で崩れ落ちる。
舞台はオンドレと残したまま回り、市民たちの死体がそこかしこにある市内から、二人の世界へ。

オンドレ「♪愛ゆえに 心張り裂け」
クレモンティーヌ「♪愛ゆえに 偽りの言葉」

♪新・愛ゆえに

オンドレが段上で、クレモンティーヌが舞台上で見つめあい歌う、切ない愛の歌。
「♪今すぐきて」で、オンドレは階段を降りてクレモンティーヌの側へ。

クレモンティーヌ「♪時間よ止まれ」
二人「♪二人永遠に 愛をかさねる」

熱く抱擁を交わす二人が、共に並び愛を歌う。
間奏部分では、二人は少し距離を持ち、オンドレが今の胸の内を語る。

オンドレ「たとえ祖国がどう変わろうと、誰のものになろうと…僕の愛は変わらない。」
クレモンティーヌ「愛はあるがままに、思いのままに…」
オンドレ「そうだ。その山がどんなに高く険しくても、君と二人で越えていこう!
     全てを捨てて…!」
クレモンティーヌ「愛の全てを得るために…」
オンドレ「クレモンティーヌ…」
クレモンティーヌ「オンドレ様…」

それを受けたクレモンティーヌも、同じ気持ちだと示す。
再びどちらともなく近づき、口付けを。
見つめ合ったまま、二人は手を繋いで階段の中腹でクレモンティーヌを前にオンドレがその後ろに立ち、歌う。

二人「♪なにゆえに ひとは生まれ なにゆえに ひとは生きる
    愛ゆえに この命を あなたのために捧げる
    あなたの ためなら わたしは 死ねる」

歌いながら、立ち上がったクレモンティーヌの手を取って、階段を上り二人で段上へ。

二人「♪あなたの ためなら わたしは 死ねる」

見つめあい、最後にもう一度だけ抱擁を交わし、クレモンティーヌはオンドレの前に膝をついて祈るように手を胸の前で組んで静かに目を閉じる。
オンドレは、隠していた銃を取り出し、ゆっくりと、胸の前に構え、クレモンティーヌを見つめる―――愛の全てを得るために、愛を貫く為に、二人はこの道を選ぶ。
二人を照らしていた照明が落ち、ここで幕となる。


幕が閉じはじめると同時に拍手が沸き起こり、それは幕が降りた後も止まらず、いつしかアンコールのリズムに。
程なくして、公平先生がタクトを振るう動作を見せ、フィナーレへ!

フィナーレの曲は一幕冒頭のレビュウから「あなたが楽しければ」
この曲のメロディー乗せて幕が上がると、オープニングと同じレビュウ衣装に羽を背負った女性ダンサーさんたちがずらり。
舞台の構成は花組アーチに、大階段をそのまま残したフィナーレ使用。(両脇の階段は、キャストが大階段の上に現れるのに使う為、舞台の前でなく、横に移動しています。)
晴れやかに舞い踊る姿に拍手を贈ると、大階段の上から次々にキャストが現れます。

「新・愛ゆえに」の平民の衣装を着た塚田さん含むアクロバットメンバー(一番右の方だけ軍服です。)
それに続き同じく「新・愛ゆえに」の軍人の衣装を着た扉座からの客演メンバー

出前姿の千葉助さん、紫の着物の雲国斎先生。
(親方が出演された日は、お二人の間に入ってました。さらに、三人娘出演日には千葉助、親方、由里、椿、かすみ、雲国斎先生と並び、先に三人娘が前に出て挨拶、続いて三人という形になってました。)
暗闇博士、モンスター。
すみれさん、米田さん。
西村、ボス、武田のダンディ団。
琴音さん、菊ちゃん。(斧彦さん出演日には、琴音さんの隣に斧彦さんがいます。)
大神さん、かえでさん。

そして、レニ、アイリス、紅蘭、カンナ、マリア、さくらと順番に登場し、それぞれ一礼。
レニはいつもの胸に手を当てた礼ではなくて、胸をグーで2回叩きその手を大きく横に振って、満面の笑みで礼。
その後、レニは下手の方へと下がるのですが、そこには岩本もいて、そこに立つと同時に小さなアドリブが。
あるときは、肩をちょっと大げさに動かしたり、指をくるくるっと回して動かしたり、手のひらを回したり、スキーを滑るような動作をしたり。
その後、合流する紅蘭とマリアも同じ動きをして、さりげなく下手サイドは面白いことになってます。
17日からは大神さんも加わってましたね。(というか、17日はその後ろの塚田さんたちも一緒になって動いてました。(笑))
さくらさんが、いつもとは違い階段を降りて前にでるときに走るように出てきて、とても晴れやかな笑顔で礼をしていたのも印象的です。

そして最後…出演者全員が舞台ギリギリまで前に出て、オーケストラピットに拍手!
そのときだけ、客席の方を振り向いてひょっこりと顔を出す公平先生にも大きな拍手を!!
全員に拍手を贈り終えると、みなさんそれぞれの立ち位置へ。
下手から見て、琴音、大神、西村、すみれ、レニ、紅蘭、マリア、さくら、カンナ、アイリス、ボス、武田、かえで、菊之丞とオケピ横のスペースまで全て使って勢揃い。

全員「♪あなたが楽しければ わたしは嬉しい
    今宵は仲間たちと 愉快に騒ごうよ
    泣きたいことなんかは 少しはあるけど
    それでも今だけは 歌おう踊ろう 踊ろう歌おう 心が弾むでしょ
    ラブラブ!」

明るい、別れの挨拶が無い曲。
花組が胸の前でハートを作って、笑顔で歌って踊る姿はキラキラ輝いて見えます。
そして……!!

♪ゲキテイ

ついに、最後のゲキテイ!!様々な思いをこめて、舞台も会場も一緒になって盛り上がります!
一番、間奏のさくらさんの台詞、二番を歌い終わったところで、曲調が変わり……

さくら「…さぁ、これで終わらないのがファイナル公演のゲキテイです!
    会場のみんな、一人ももらす事無く、サビの部分の「はしれー光速のー」
    の部分を一緒に歌いたいと思います!!
    ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー!…って言ったら歌いだしますよ。」

勢いよく言ったのに「って言ったら〜」と続いたのでみんなこけてましたが(笑)
まさかこんな手法が取れるとは思っていなかったので驚きましたが、会場もう大盛り上がり!!
「まずは二階席のみなさん、いきますよ!!」と二階席全体。
続いて「一階席を真っ二つにしたいとおもいます。ここから、こちらのみなさん!」と中央で分けて上手側を指すさくらさん。
その後はもちろん「さぁ、お待たせしました!こちら側のみなさん、いきますよ〜!」と下手側の人たちの番。
オケピ横のスペースに上手側のときはカンナ、アイリス。下手側のときは西村、琴音さんが出てきて客席と接近して歌うのはもちろんのこと、ここでは立ち位置も全て崩してお祭り状態。
(日によっては、モンスターやボス、武田、雲国斎先生。すみれさんや紅蘭、レニ、親方もオケピ横に出たりして、大賑わいでした。大人数で集まりだしたのは17日の中日あたりからですね。)
みんなで「♪走れ光速の帝国華撃団 唸れ衝撃の帝国華撃団」を歌いました!!
そして、最後は全員で!!

さくら「今まで出したことの無いような大きな声でお願いします!
    …ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー!!」
全員「♪走れ光速の帝国華撃団 唸れ衝撃の帝国華撃団」
さくら「もう一回!」
全員「♪走れ光速の帝国華撃団 唸れ衝撃の帝国華撃団」

立ち位置も元に戻り、最後はバッチリ!!!
もう、この空気はサクラならでは、歌謡ショウならではですよね。

さくら「ゲキテイを盛上げてくださり、ありがとうございます。
    そして、十年間応援してくださって本当にどうもありがとうございました!(礼)
    …ファイナル公演「新・愛ゆえに」もこれがなくては終われませんね!(「待ってました!」と掛け声)
    全国のサクラファンの皆様!そして、歌謡ショウファンの皆様に…敬礼!!」

全員の敬礼が決まると同時に、会場に舞う銀テープ!
さくらの「ありがとうございました!」の挨拶をキッカケに大声援の中、幕が下りていきます。
が、もちろんこれで終わりではなくすぐに再び幕が上がります!

さくら「皆様の声援の大きさで、ああ、ファイナルなんだなぁって本当に思います。
    楽屋には甘いものしょっぱいものを頂き、本当にありがとうございます!
    栄養をつけて、千穐楽まで頑張ります!!
    また皆さんにお会いできるときを、楽しみにしています。
    どうもありがとうございました!!」

14日は「こうして生の空気に触れられて、同じ空間にいられるいうのは嬉しい。千穐楽まで頑張ります!」というように言っていました。
「夢のつづき」のイントロが流れる中、幕が下りていきます。
幕がおりきる瞬間、さくらが手を付いて頭を下げたのが印象的です…
会場の興奮冷めよらず。拍手鳴り止まぬ中、流れてきた音楽は……

さくら「♪あの頃のこと 胸の中に 思い出がくるくると回る」

♪花咲く乙女

やはり、最後はこれでしたか…幕が上がると、女性ダンサーの皆様が幕の前に一列に並び、花組は段上を含む中央に集まっていました。
大神さん、すみれさん、かえでさん、米田さんは歌がはじまっても階段の上です。

さくら「♪舞台の幕が開き 涙を歌にかえ
     きらめく笑顔をで明日さえみせる 輝くライトあびて
     花咲く 乙女たち 昨日は 捨てたけど」
マリア「♪ 花咲く 乙女たち 昨日は捨てたけど」
レニ・紅蘭「♪凛々しい姿を 七色に映し 夢をみるわ いつも 愛の夢」
アイリス・
カンナ

1フレーズ歌い終えたところで、花組さんたちが前に出てきて歌います。

全員「♪熱い想い この身を焦がし たとえ明日命尽きても
    歌い踊り 舞台にかけて 君に届け今宵高鳴るその名」

ここで、すごいサプライズが。
花組6人が舞台を下りて、客席最前列を通るのです!舞台上では、大神さんやかえでさん、すみれさんを初め出演者の方々がかわるがわるセンターで礼をしています。
花組が舞台上に戻ると、最後のメロディーに…

全員「♪熱い想い この身を焦がし たとえ明日命尽きても
    歌い踊り 舞台にかけて 君に届け今宵高鳴るその名
    麗しの 帝国歌劇団」

最後の最後のフレーズは「夢のつづき」から…(「花咲く乙女」に“麗しの”の歌詞は無い)
会場中に桜吹雪が舞い、歌の余韻が残る中…幕は静かに下りていきます。
会場からは割れんばかりに拍手。
これが、帝国歌劇団花組、最後の歌謡ショウの幕………そして………

最後の最後…もう一度幕が上がると、他のキャストの姿は無く、青い照明の中、静かに立つかえでさんを含む花組の姿が。
まず、かえでさんが一歩前に出ます……いえ、ここでは…かえでさんじゃありませんね。

折笠「藤枝かえで役、折笠愛です。
   …思い起こせば十年前、私は、藤枝あやめでした。
   パヤパヤしてました。(笑)
   この帝都で、二役できた幸せを改めて皆様に感謝しております。
   十年間、ありがとうございました。
   ……それでは、花組より一言ずつ、ご挨拶を申し上げます。」

役者の名前を口にするのは最後、とどこかで仰ってた通りとなりました。
19日の昼からはパヤパヤの部分が無くなってました。(21日からはまた戻っていましたが)
折笠さんが一礼して一歩下がると、今度は富沢さんが一歩前に出ます。
ここからは、一人ずつのご挨拶になります。

富沢「神崎すみれ役の、富沢美智恵です。
   皆様と共に、泣き、笑い、歌い、踊った日々をわたくしは生涯忘れることはありません。
   たくさんの愛と感動を、心からありがとうございました。
   どうぞいつまでもお元気で。御機嫌よう!」

伊倉「レニ・ミルヒシュトラーセ役の伊倉一恵です。
   たくさんの思い出を、ありがとうございました。
   レニとして、たくさんの素敵な曲にたくさん歌えて、幸せでした。
   夜、星を見たら…ときどき、レニの事を思い出してください。
   …さようなら!」

西原「アイリス役の、西原久美子です。
   …みなさんのこと、絶対に忘れません。
   ですから、みなさんも私たちのこと、歌謡ショウのこと。忘れないでくださいね。
   どうもありがとうございました!」

渕崎「李紅蘭役の渕崎ゆり子です。
   いい仲間に、たくさん出会えました。
   この十年間、私の宝物にします。どうもありがとうございました!」

田中「桐島カンナ役の、田中真弓です。
   みんな!十年間、一緒に歳を取ってくれてありがとよー!!」

高乃「マリア・タチバナ役の、高乃麗です。
   別れは、いつもとても辛いですけど
   新しい出会いのための第一歩だと思っています。
   …十年間、どうもありがとうございました。」

横山「真宮寺さくら役の横山智佐です。
   この衣装を着られるのも、あと数日だと思うと…たまらなく寂しいです。
   …また生まれ変わっても、真宮寺さくらになりたいです!ありがとうございました!!」

さくらさんの衣装を着られる日数は公演が進むごとにどんどん減っていきました…
16日は、横山さんのご挨拶の前に高乃さんの方を向いて「麗さんお誕生日おめでとうございます。」と一言添えて頭を下げてました。
一人一人の思いのこもったご挨拶が終わると、一歩、二歩、と下がり全員が深く頭を下げる中……幕が閉まりました。
ああ…なんだか言葉が出ないのですが……これで、歌謡ショウは終わりなのですね。
十年間、本当に、本当にありがとうございました!!

終演アナウンスも、これが最後なのですね。

マリア「これをもちまして……」
カンナ「え?お餅?食べた〜い!」
さくら「カンナさん、終演のご挨拶。」
カンナ「あ、そっか。続けて〜…」
マリア「…これをもちまして、帝国歌劇団花組歌謡ショウファイナル
    初日公演は全て終了いたしました。」
カンナ「終わった終わったー!飯食いにいこうぜ〜!」
さくら「カンナさん。」
マリア「……お忘れ物無きよう、お足元にお気をつけて、お帰りください。」
カンナ「ただいま♪……あ!?」

バキューーンッ……って銃声が響いてそこで終わりですか!?(爆)


―――13日・夜

大神「これにて、本日の公演は全て終了いたしました。」
すみれ「おっほほほほほほほ……」
かえで「お忘れ物、落し物無きよう―――」
すみれ「ほほほほほほほ…おーっほほほほほ…」
かえで「―――お足元にお気をつけて―――」
すみれ「おーっほっほっほっほっほ…きゃあ!?」
大神「……す、すみれくん!大丈夫か!?」
かえで「お、お帰りください;;」

すみれさん、こけましたか?(^^;;


―――14日

カンナ「さて!これにて、本日の公演は、すべって終了いたしました!
    だけど、まだ11公演残っている!ファイナルと言っても、まだまだ続く!
    え〜と…何言うんだっけ?」
マリア「…落し物。」
カンナ「そうそう!お年玉……は、ください。」
マリア「……忘れ物。」
カンナ「わすれもん……ってなにか道具出す奴か?
    みんな!いっつも応援、ありがとうよ〜!」
全員?(紅蘭とアイリスかも)「それじゃあ、皆さん、さようなら〜!」
カンナ「熱い夜を!激しい夜を!!
    あ〜ん、いや〜〜ん、そこはダメぇ〜〜……あ!!」
バキューーーンっ
マリア「……どうぞみなさま、お忘れ物、落し物無きよう
    夜道に気をつけて、お帰り下さい。」
カンナ「あーーーーー!!!」

……マリアさん、最終的にカンナに対する銃使いが容赦ないです。(笑)


―――15日・昼

さくら「本日の公演は、全て終了いたしました。」
アイリス「さくら、さくら〜カレーライスとライスカレー…どうちがうの?」
さくら「えっ?……どうちがうのかな?」
紅蘭「それでは、これにて。お忘れ物なきよう、お足元にお気をつけて!」
さくら「…そっか!カレーの上にご飯が乗っているのがライスカレーね!」
アイリス「えぇ〜…違うと思うよ。」
紅蘭「では、さいなら!」

さくら、紅蘭がちゃっかりご挨拶取っちゃいましたよ。(笑)
ちなみに、カレーライスとライスカレーの違いは「時代による呼び名の違い」らしいです。
まぁ、諸説いろいろあるようなのでさくらさんのも間違っていない……かも?


―――16日

琴音「これにて本日の公演は全て終了いたしました!」
菊之丞「いたしました!」
斧彦「あら〜〜もう終わり〜?
   ねぇ、もう一回踊りましょうよ!」
菊之丞「これからもう一回踊ったら、終電なくなっちゃいますよ。」
斧彦「朝まで踊りましょう!朝まで〜!」
琴音「(ん、んんっと咳払い)…お忘れ物、落し物無きよう、お気をつけてお帰り下さい!」
斧彦「ねぇ〜やりましょうよ。踊りましょうよ〜!
   …あら?この黒くて丸いもの、何かしら?
   食べちゃお〜〜っと!」
紅蘭「あ〜!それ食べたらあかん!!」

ドカーンっと盛大な爆発音…そしてそのまま終了。(爆)
斧彦さん、食べてものを確かめるのはやめましょう。(^^;;


―――17日

アイリス「あ〜終わった終わったぁ〜!!これでぜ〜んぶ終わり!」
レニ「中日だったね。」
マリア「そうね。」
紅蘭「巴里からエリカはん来てたなぁ〜」
レニ「紐育からは、ジェミニも来てたよ。」
マリア「(ウキウキした声で)じゃあ、終わったことだし、みんなでウォッカでも飲みに行こうか!」
アイリス「……行かない。」
レニ「……ボクも行かない。」
マリア「………(笑顔が伴った声で)紅蘭?」
紅蘭「ウチ、片付けあるさかい。」
カンナ「こうして、マリアは一人寂しく強〜〜い酒、ウォッカを飲むのでした!さ〜〜びしぃ〜〜い!
    ……あっ!?」
バキューーンッ!!
さくら「お忘れ物、落し物無きよう、お足元にお気をつけてお帰りください。
    …南無阿弥陀、南無阿弥陀……」

さくらは発音的には「なんまんだぶ、なんまんだぶ」です。(笑)
カンナさん、やたらと撃たれてますね〜(^^;;


―――18日

紅蘭「本日の公演は、全て終了いたしました!」
すみれ「おっほほほほほほほ……」
紅蘭「って、すみれはん!それ触ったらあかん!!」
ドカーーンッ!!
すみれ「…おっほほほほほほほ…(泣)」
アイリス「落としもの、お忘れもの、爆発ものにお気をつけてお帰り下さい。」
紅蘭「……爆発物(ばくはつぶつ)やろ…」

アイリスは、原稿を読んでいたってことでしょうか?(笑)


―――19日・昼

かすみ「本日の公演は、全て終了いたしました。」
由里「ねぇねぇ、知ってる!?マリアさんって……」
椿「えーー!?マリアさん、あたしのこと愛してるんですか!?」
かすみ・由里「…言ってない言ってない。」
椿「なんで!?なんでなんで!!?」
かすみ「お忘れ物、落し物無きよう、お足元にお気をつけてお帰り下さい。」
椿「あい〜ゆ〜〜え〜〜にぃ〜〜 こころ〜はり〜〜さ〜けぇ〜〜」
由里「たとえその山がどんなに高く険しくても、君と二人で越えていこう!」
椿「あなたの〜ためなら〜わたしはぁ〜〜 死ねるぅ〜〜」
かすみ「では、これにて。」

由里ちゃんのオンドレ台詞は、低すぎてよく聞こえなかったのでその後の椿ちゃんとあわせて微妙なのですが(汗)
とにかく、かすみさんがマイペースに締めていたのはたしかです。(^^;;


―――19日・夜

マリア「さて、本日の公演は―――」
カンナ「さて!あ、さて!
    さては南京玉簾!ちょいと伸ばせば、ちょいと伸ばせば
    蒸気タワーに早変わり♪」
さくら「カンナさん、それなんですか?」
カンナ「あ、これはな、なん!きんたますだれ〜〜
    ピーーーーーー!!(放送禁止音)
    ……あ!?」
バキューーンッ
レニ「(気持ち早口で)本日の公演は、全て終了しました。
   落し物、お忘れ物無きよう、お足元にお気をつけてお帰りください。」
バキューーーンッ
さくら「あ…あたしは関係ないのに……」

カンナが撃たれる…というよりは、マリアが発砲しすぎてるような気がしてきました。(笑)

ちなみに、20日の昼公演はマリアとアイリスだったそうです。

―――20日・夜

かえで「本日の公演は、すべてっ…ひっく!
    しゅ〜〜りょ〜〜!んふ、おーわーりぃ〜!」
米田「おいおい、かえで…お前、一升瓶カラッポにしちまったのか?」
かえで「米田さ〜ん!まだありますよぉ〜
    ほーら、ここに!
    んふふふふ…さぁ、飲みましょうよぉ〜!」
米田「あいよ。」
かえで「(涙声で)もう…終わりなんだからぁ〜〜…!
    歌謡ショウ、終わっちゃうんですからぁぁ〜〜……!!」
米田「へへっ…そうだな、飲もう!!
   嬉しいとき、酒を飲み。悲しいとき、酒を飲み。淋しいときにも酒を飲む。
   人生は、酔って夢のごとし!」
かえで「みなさぁ〜〜ん!お忘れ物、落し物ないようにね〜」
米田「ああ、おい!危ねぇよ、お前千鳥足じゃねぇか。」
かえで「んふ〜…足元に注意して帰るのよぉ〜〜…
    じゃあ、さようならぁ〜〜」
米田「あ!おい、かえで!!」

どんがらがっしゃーーん!!と物凄い音が……(汗)
か、かえでさん……一升瓶何本あけたんですか!?(爆)


―――21日

さくら「本日の公演は、全て終了いたしました。」
すみれ「おっほほほほほほほ……!」
さくら「落し物、お忘れ物無いように、お気をつけてお帰り下さい。」
すみれ「おーっほほほほほほほ…!!」
さくら「すみれさん!さっきから何笑ってるんですか!」
すみれ「さっくらさん、あなた袴脱げてましてよ!おーっほほほほほ!!」
さくら「そんな、はかまーーー!!!?」(そんな、バカなーーー!!)
すみれ「(笑いながら)御機嫌よう〜〜〜さよ〜〜ならぁ〜〜」

この二人って、意外と無いですよね。
それにしても、どんな状況だったのでしょう;;

今回の終演アナウンスで印象的だったのは「また、来年お会いしましょう!」という約束の言葉が無い。ということ。いままではあったのに……でも、その分ファイナルだということには全く触れない、ドタバタコントのような内容ですね。

さぁ、これでレポは一段落ですが、まだもうちょっと続きます。
いつもならば千穐楽アドリブ集なのですが、今回は全ての公演が千穐楽、という宣言どおり楽日でもあまり派手なアドリブが無かったのでサプライズゲストの部分含む「サプライズ&ハプニング集」に続きます!
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:26:58 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
サプライズ&ハプニング集1(12日〜17日)

今回は全てが千穐楽ということで、アドリブがその分散っていたような気がします。
レポ本編に組み込めるものはそちらに組み込んでみましたが、ちょっとしたものや、ハプニングは今回こちらにまとめてみようと思います。

―――――初日・12日

初日のサプライズといえば、金田先生いきなりの登場でしょうけれども、それは本編に書いたので…そもそも初日はどれがアドリブやハプニングなのかわかりにくいものですが、それでもわかったものを少し。

――

「さくら咲いた」で、レニが下手側の桜の下を通るときに、枝先を頭がかすめて「あ」という感じで思わず笑ってました。
もちろん、初日以降多少立ち位置が変わって当たらないようになってましたが、桜の木を通り過ぎるときに手を伸ばして桜を見つめる動作が加わってました。

――

そして第二幕の最後、大神支配人の挨拶。実は初日は帝国歌劇団の部分で台詞を噛んでしまい、しんみりした場の空気を一気に和ませてました。(^^;;

――

さらに、これも三幕の最後、オンドレが銃を取り出すところで、銃がなかなか出てこなくて、でも曲は終わる〜〜〜というちょっとハラハラしました。
ですが、そこは生オケの力か、曲の余韻を伸ばしに伸ばして、オンドレがなんとか銃を取り出すと同時に、幕となりました。(^^;;


―――――13日・夜

……あれ?特に気づかなかった…??(爆)


―――――14日

アイリスが「モダン・ジャパネスク」の卑弥呼登場のシーンで、足をちょっと踏み外してしまってましたね;;
それを受けて、楽屋でアイリスが歌の練習をしているときに「今日は…いろいろダメだったぁー」とより反省を深めてました。(^^;;
ちなみに、レニのフォローはまったく一緒です。

――

カンナの乙女の夢のとき、菊ちゃんが去り際にアイリスの前にいきなり顔を出していったので、アイリスがものすごく笑うのをこらえてました。(笑)
動けるようになった後、隣にいたすみれさんの肩に顔を押し付けておさまるのを待ってました。(^^;;

――

第三幕、オンドレが下級貴族の二人に絡まれるクレモンティーヌを助けるときに、勢いあまって胸の勲章が落ちてしまったのです。
そのまましばらく勲章を落としたまま芝居は続いていましたが、オンドレがクレモンティーヌに落ちた花を渡すときにクレモンティーヌがさっとしゃがんで勲章を手にして、花と交換するように渡していました。
そのとき、オンドレが「ありがとう」と一言呟いたのが本当に印象的でした。


―――――15日・昼、16日

ここも、日替わり要素はレポに組み込んでしまったから、それ以外は無いかも?
というかこの日は斧彦に注目ポイントが集中しているためもあり。(爆)


―――――17日

「イッツ・ショウタイム」中、さくらさんが珍しくステッキを落としてしまったそうです。
私自身は実は気がつかなくて、後で教えてもらいました;;

――

第二幕の、最後の方での米田さんとかえでさんのシーン。
この日から、最後は腕を組んでそのまま階段を上るようになってました。初期は米田さんが前を歩き、かえでさんがその後ろを歩くというものだったのです。

――

書きそびれました…が、雲国斎先生の浪曲の最中、帝都に三つの花があると歌うシーン、たしか14日あたりからロック調になっていたのですが、この日からはバンドメンバーも参加。
だから、この日に身投げしようとしていたおじいさんは「川からいい音が」と言っていたんですね。

――

この日の最大のサプライズは、実はこれだったかも。(笑)
武田が、ブラジルに帰る前にお参りするシーンで、鈴を振るシーンで、二つあるうちの一つがぶちっと切れて落ちてきちゃったんですよ。(爆)
一瞬、何が起こったのかわからず固まる武田でしたが、あわあわしつつも鈴を拾ってお賽銭のところに申し訳無さそうに「す、すみません;;」とそっと置きます。
で、一応お参りはするんですが、ちょっと不吉な……と思っていたら、上手からやって来たさくらさんも、今日は武田をじっと見つめて「武田さん……罰当たりな。」と呟いてから「ご旅行ですか?」と聞いていました。(笑)
あ、その後、さくらさんは鈴を鳴らすのは省略して願い事と、手を合わせるだけでした。(^^;;

――幕間コント

ファイナル公演ならではの豪華な中日サプライズ!…というのが売りだったので、今日来ている大半の人はきっとこれを一番の楽しみとしていただろうと。
二幕が終わった直後、大神さんの締めの挨拶となる部分で下手から胸の前で手を組んだ軽い足取りのシスターが!

エリカ「あ〜〜素敵だったぁ〜〜!!」

お久しぶりエリカーーー!!!(喜)
るんるん、と満面の笑顔で下手のオケピ横で立ち止まると、さらに笑顔に。

エリカ「チャンバラ、カッコよかったなぁ〜〜
    もう、エリカだ〜〜い感激ですぅ〜〜!!」

エリカが先ほどまでの舞台に大満足していると、上手からさくらさんが出てきてエリカを発見。

さくら「あの!エリカさんですよね!?」
エリカ「(さくらを振り返って)あ!さくらさ〜〜ん!!
    (二人で駆け寄ってセンターで握手)サムライ娘〜〜!
    トレビア〜〜ン!!」

感激したエリカがぶんぶんと腕を振るのを、笑顔で受けるさくら。
さくらはエリカのペースに一応免疫がありますからね。

エリカ「あ、さくらさん!サムライはご飯を食べずに楊枝を食べるって本当ですか?」

それでも、ぱっと手を離して思いついた話題を口にするエリカに思わずずるっとこけるさくらさん。
エリカのニッポン知識は相変わらずのようですね。(笑)

さくら「(持ち直して)…そ、それはちょっと違います。
    武士は食わねど高楊枝って言って、たとえ貧乏でもサムライの誇りを失わないってことですよ。」
エリカ「そうなんですかぁ〜!
    よーし、エリカも明日からプリンを食べずに楊枝をくわえて過ごします!」

この辺のエリカのさんの台詞はちょっと怪しいんですが;;
とんちんかんな答えにまたもさくらさんはずるっとこけてました。
このままエリカの独壇場になるのか?と思った矢先

ジェミニ「あの〜」

上手の客席から、愛刀レッド・サンを背中に背負ったカウガール姿のジェミニが登場!!
またも会場が沸く中、さくらがジェミニに気づき笑顔に。エリカはちょっときょとんとした顔でした。

ジェミニ「ここ、大帝国劇場ですよね?よかったぁ〜迷っちゃったかと思いました〜」
さくら「紐育星組のジェミニさん!」
ジェミニ「はい!!(上手のオケピ横に上がって、片膝を付く)
     摩天楼に、バッキューン!!」

ちゃんとバキュン!も決まりました!
よし!と頷くジェミニが可愛いですね♪

さくら「わざわざ紐育から来てくれたんですか?」
ジェミニ「(センターに向かいながら)はい!
     ファイナル公演なので、ラリーで海を渡りました!!」

びしっと得意げに右手で天を指すジェミニ。
……ってラリー!?どんだけすごい馬なんだ君は!!(笑)

さくら「船ですか?」
ジェミニ「(首を振って)馬。」

ラリーがなにかわからなかったさくらが普通の考えの範囲内で聞くも、にわかには信じられない答えに思わず絶句。(笑…捨て置かれてます。)
ともかくこれでエリカ、さくら、ジェミニと並び、見事そろい踏み!
間に居るさくらさんが、それぞれに紹介します。

さくら「(ジェミニに向かい)あ、巴里花組のエリカさんです。」
エリカ「ボンジュール♪」(裾をちょっとつまんで、軽く会釈)
さくら「(エリカに向かい)紐育星組のジェミニさん。」
ジェミニ「(ぺこっと頭を下げて)こんにちは、エリカさん。はじめまして!ボクが荒野のサムライ娘です!」

胸を張って自己紹介をするジェミニに、エリカは「ええっ!!」ととても驚いてました。
思わずさくらさんより前に出てセンターにきてしまうくらい。その理由は…

エリカ「あなたもサムライ娘!?(頷くジェミニ)
    (さくらを見て)サムライ娘?(ジェミニを見て)荒野のサムライ娘?
    エリカだけ仲間はずれですぅ〜〜」

そう、エリカの武器は機関銃でシスターですからね。(^^;;
しょんぼりした感じで下手へと歩いて行く後姿ではさくらとジェミニが目を合わせてどうしたものか、と思っていたのもつかの間

エリカ「よ〜し!エリカも巴里に帰ったら剣術習うぞ〜!
    なんて名前にしようかなぁ〜……うん!サムライボンジュール!!
    えいっ!やぁ〜!!」

サムライボンジュール……わけわかんねー!!(笑…紐育のリカ発音でお願いします。)
でもエリカはマイペースに張り切って下手のオケピ横で剣を振るう動作を。極めつけは、上段から下段まで大振りの動作で

エリカ「ナポレオン・ボナパルトォ〜〜!!」

フランスで剣技といったら、ナポレオンなんでしょうか?(^^;;
やることやって満足したのか、にっこり笑って立ち上がるエリカに大きな拍手が。
なんだか置いてきぼりになりつつあったさくらとジェミニですが、さくらさんが声をかけてエリカを呼び戻します。

さくら「気が済みましたか?」
エリカ「うん!済んだ!!」(笑)

もう一言この前に言っていたのですが、歓声で二階席までは聞こえず;;
エリカが再びさくらの隣に並ぶと、冒頭と同じく、うっとりした表情で手を組みます。

エリカ「ああ〜!でも、さくらさんのチャンバラすごかったなぁ〜〜」
さくら「ええ、いっぱい練習して頑張って覚えました!」

さくらさんの笑顔がいつも以上に爽やかに見えます。頑張った人だけができる笑顔ですね。

エリカ「大変だったんじゃないですか?」
さくら「ええ、全部で100手とちょっとありました。」
ジェミニ「(エリカと共に驚いて)それに、歌も踊りもありましたよね。」
さくら「ここまで頑張れたのも、十年もの長きに渡って皆さんの応援があったからです!
    本当に、ありがとうございます!」

さくらさんが頭を下げると、エリカもジェミニも拍手。
もちろん、こちらも拍手!

エリカ「みなさん!これからも、サクラ大戦をよろしくお願いしますね!」
さくら「では!!」
三人「太正桜に、浪漫の嵐!!」

エリカは下手側で膝をついて手を組んでの祈りのポーズ。
さくらさんは真ん中で両手を広げて。
ジェミニは上手側で片膝をついてのバキューンポーズ。
三人、見事に決まりました!いや〜華やかな絵ですねぇ!
すっとポーズを解くと、さくらがそれぞれを改めて紹介します。

さくら「巴里から、エリカさん〜!
    紐育から、ジェミニさん〜!
    お二人にもう一度大きな拍手を〜〜!」

会場中から拍手と声援が贈られ、物凄い熱気です。
さすが、サプライズです!

さくら「さっ楽屋に参りましょう!」
ジェミニ「はい!」
エリカ「わ〜い!楽屋にプリンあるかな〜?」

ってエリカさん、やっぱりプリンを食べるんですね。(笑)
三人揃って下手へと向かうのですが、エリカはよっぽど嬉しかったのか下手のオケピ横であの歌を口ずさみます。

エリカ「サムライ、サムライ、ボンジュール♪
    サムライ、サムライ、ボンジュール♪
    大神さん、大神さん!おはよう大神さん♪ヘイ!!」

その様子を、さくらとジェミニは下手から覗き込むような形で見守り、笑顔のまま一足先に下手へとさがって行っちゃいました。(笑)

エリカ「あ〜〜ん!待ってくださ〜〜〜い!!
    さくらさ〜〜ん!ジェミニさ〜〜〜〜ん!!」

それを、慌てて追いかけるエリカも下手へ。
いやぁ、エリカはいるだけで空気を変えますね!ジェミニもよく出てきてくれました!!
三月よりも、板についてたように感じました。
誰もいなくなった舞台には、入れ違いで上手から大神さんが登場。
最初、マイクの調子が悪くてちょっと驚きましたが(^^;;
エリカに苦笑いしているようです。

大神「…エリカくん、相変わらずだなぁ……
   いや〜それにしても…ある意味、ヒロイン初勢揃いか。
   ………客席で見たかったーーーー!!!!」

その叫びは心からのものですね、大神さーーん!!!(笑)
というか、ジェミニについてはスルーですかー!?(爆)

大神「……さて。十年の長きに渡り、帝国歌劇団花組の歌謡ショウを応援していただき
   本当にありがとうございました!!
   …これより、休憩を十五分頂き、第三幕「新・愛ゆえに」をご覧いただきます。
   お手洗い、お買い物をお済ませ下さい。」

きちんと、お決まりの締めを言いますが、去り際「客席で見たかったなぁ…!」と再度ぼやいているようでした。(笑)
大神さん、DVDでお楽しみください。(爆)

――

フィナーレのカーテンコールにもお二人は登場してくれました!
ゲキテイの後(さすがに、一緒に踊ってはくれませんでした;;)の「夢のつづき」がイントロで流れる中、マリアとさくらの間にジェミニ、エリカと並んで出てきてくれました♪
さくらさんが再度「巴里花組からエリカさん、そして紐育星組からジェミニさん!」と紹介して拍手を促し、いつもの「ファイナルなんだなぁ」発言に繋げて終えてました。
その後の「花咲く乙女」では、また姿が見えなくなってしまいましたが、ある意味夢の共演を見させてくれてありがとうございました!!

それと、敬礼のときに飛んでくる銀テープの中に、ピンク地に白の水玉のテープも混じっていたらしいです。
持ち帰り出来た方はいい記念になりましたね。
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:28:13 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
サプライズ&ハプニング集2(18日〜22日)

―――――18日

「モダン・ジャパネスク」でマリアの光源氏のシーン。「花を抱きしめ」ではなく「恋を抱きしめ」と歌っていました。

――

「さくら咲いた」で、レニとカンナは別々に歌っていたのに、今日は二人一緒に「♪好きだといった あのとき」と歌っていました。


―――――19日・昼

「さくら咲いた」、前日は一緒だったのに今日はまたレニ「♪好きだといった」カンナ「♪あのとき」にもどってました。

――

第三幕、将軍、ラスカル、オンドレのシーンのときにラスカル側の松明がついていませんでした。


―――――19日・夜

薔薇組ダンサーズのシーン、菊ちゃんが「かわいい踊り子として〜」と言うシーンでターンまでしていました。
それを受けた琴音さんも一回転つきで応えてました。(笑)
今日は去り際に大好きー!の声援が掛かったので投げキッスもしていましたね<琴音さん

――

千葉助さんの即興芝居で、マリア相手の「一本刀土俵入り」だったのですが、マリアが去っていくシーンで勢いあまったのかマリアはずるっと滑って転んでしましました;;
でも、すぐに立ち上がって進行には支障をきたしませんでしたが…怪我がなくてよかったですね。

――

その後「愛はダイヤ」に入る際のレニの唄がなかなか始まりませんでした。ずーっとテケテンテンテン♪とリズムを取って、なんとか歌いだすまですみれとカンナはずっとその場で舞いを舞ってました。(笑)

――

口上シーン、アイリスがとちってしまいました!「フランスうま…フランス生まれの!アイリスです!!」という感じでした…(^^;;

――

「鉛の弾丸に口づけを」の最後、マリアさんが発砲するのですが、今日はそのタイミングがちょっと遅めのように見えました。


――

フィナーレの「ゲキテイ」時に、さくらが間奏の台詞を言った後で「それが!帝国華撃団なのです!」と言うときにいつもは右手を胸の前に持ってきますよね。
この日は紅蘭だけ敬礼をしちゃって「やってしもうた!」とばかりに、しばらく苦笑いしてましたね。(^^;;

―――――20日・夜

武田の置手紙のシーン。ボスが「下手な字だな」と言ったら西村さんが後ろで一言「ボスよりはマシです。」と痛い一言を。(爆)
でも、この後の進行は普通に進むんですよね〜、ボスも心が広いわ。

――

その心の広いボスが、ギャング撲滅作戦を聞いた後に上手に向かう際に「ぽてと!…じゃなかった、さてと。花組さんのところに次回公演のチケットを買いに行かなくちゃ」カンナのネタが復活しました。(笑…以降、全て「ぽてと!」と言っていました。)
この「ぽてと!」は昼公演から入ったそうです。(涼蘭さん、ありがとうございます)

――

二幕冒頭の「太正浪漫」を歌い終えた後、紅蘭は普通に上手に去ろうとしたんですが、ちょっと千葉助さんにぶつかってしまい、ころりと転んでしまいましたが、すぐに立ち上がって走っていきました。

――

「さくら咲いた」で、今日はレニとカンナは一緒に歌ってました。


―――――21日

「イッツ・ショウタイム」時、タップに入る前に、紅蘭のステッキがちょっと引っ掛かって動きに違和感がありました。
あと、同じ場面でカンナのソロタップのとき、ちょっと音とタップがずれているようにきこえました。

――

超!サプライズな出来事がこの日は待ち構えていました。(爆)
薔薇組ダンサーズが登場したときに、一番後ろに大きな白鳥が居るのですよ。
……なんで居るんですか、斧彦さーーーーん!!!!(笑)
これには、琴音さんも聞きたかったらしく「かわうぃぃ踊り子!」の後に斧彦さんに話を振ります。

琴音「どーでもいいけど、斧彦!なんであなたがいるのよ!」
斧彦「…出たかったのよぉ〜」
琴音「出たいなら、ちゃんとあたしたちみたいにちゃんと「つばさ」から出なさいよ!」(笑)

うーん、でもそうすると舞台の注目ポイントが斧彦に固まっちゃうからなぁ。(^^;;
最初からいれば、また違ったのかな?
そして、最後のポーズを決めるシーンで、琴音さんが斧彦が前に出るときに「斧彦…最後だから、なにやってもいいのよ」と妙なアドバイスをしていました。(笑)
が、斧彦さんのポーズは、ほぼ15日・昼と同じで、差は無かったですね〜…あ、でも下手へはける寸前、投げキッスをしていました。

――

紅蘭と大神さんが前で会話をしていて裏方さんらが行き来するシーンでも斧彦さん登場となりました〜薔薇組Tシャツを着た琴音さんと菊ちゃんがやはり脚立を重そうに運んでいる後ろを、スイカを食べながら付いていってます。(爆)
紅蘭が声をかけると同時に、裏方さんが斧彦に「すみません、物食べないで下さい」と注意されてスイカを注意した裏方さんに渡してました。(笑)
紅蘭が「かわいかったで〜(笑)」と言った後、琴音さんと菊ちゃんの前に斧彦さんが来て、脚立を軽々一人で持って下手へと行きそのあとを琴音さんと菊ちゃんが追うということになってました〜……さすが斧彦さん。(^^;;

――

忘れていたので、こちらに…親方がもういないってことで、またも「床屋へ行く」親方なのですが、それを聞いた上原が「親方、な、なんで、なんでそんなに毎日床屋にいくの!?ちょ、なんで―――エブリディ、バーバー!!」と叫んでました。(^^;;

――

で、斧彦さんがいるとなったら、注目ポイントはここでしょう。
妄想…もとい、乙女の夢の時間。(笑)
最初の犠牲者はレニ。隣に立ったかと思うと……にぎりっぺですか;;;;
微妙に、この日はレニの場所はよく見えなかったのですが、ものすごーーく嫌そうな顔をしていたはずです。(爆)
その後、自分でも匂いをかいでみた斧彦さんは「うわっ」とリアクション…レニ、たいへんなんだなぁ……その後は、またマリアとレニの間に座って…マリアにちょっかいを出すわけです。(滅)
マリアなんて口紅を塗った斧彦にキスされそうになって、必死に身をなるべく動かさないようにしつつも、拒絶し続けるマリアさん…大変だ。(^^;;
曲が終わり、カンナからアンヂェラスを一口貰って去る斧彦に、今日は全員が笑いをこらえだしています。

カンナ「あれ〜?マリア、何笑ってるの?」

ですが、マリアさんはツボに入ってしまったらしく、ずーっと顔を伏せてました。(爆)
カンナが「紅蘭のケーキと、すんごい紅茶見なかったか?」と紅茶を強調していました。(笑…そして今日の「見てない!」はレニでした。)

――

西村の「ボスよりはましです」宣言から、一夜明けるとまた「日系二世です」に戻ってました。

――

「太正浪漫」が終わった後は、センターにいた琴音でその様子を見守っています。(爆)
琴音さんが「明日、千穐楽なのよね…」と呟くと斧彦さんは「考えておくわぁ〜」と返事をしていました。
結局はお見えにならなかったのですが、今日だけでも十分満足です。
琴音さんも「今日来たお客様はラッキーだったわね」とも言ってましたし。

――

「さくら咲いた」で、今日はレニとカンナが一緒に歌ってました。
コレ以降は楽日までそのままでしたね。

――

直接的には関係ないのではありますが、この日からサイリュウム仕様OKでした。
で、二階の下手側にどうやら「RENI」と青いルミカライトで形作って持っていた人がいたそうです!その近くにはわざわざ台湾からこのショウを見るためにやって来た集団も居たらしいので、さりげに二階はすごい密度だったのかも…(今日の私の席からだと自分では見れない遠い席なので、後で聞きました。)
米田さんや岩本さんたちがすぐに気づき、近くにやって来たレニに、あれあれ!と指を指すとレニも気づいたみたいで笑顔を浮かべていました。
その後の紅蘭も「あ!」と気づいて、下手側は意外な盛り上がりをみせていました。

――

この日のみ、いままで白いスカートの私服だったかえでさんが軍服で登場してきました。
そういえば、今回の軍服は真面目なシーンで登場となっていたためかかなりスリット部分を閉じていましたね。
菊ちゃんと並んだときは「おそろいだ」と思ってしまいましたが。(^^;;

――

最後の、役者のご挨拶で伊倉さんが「こんな、キラキラな星の中でたくさん歌いました。」とサイリュウムを見てコメントを加えてました。

渕崎さんも「いい仲間とたくさん出会いました。皆さんとも出会いました。この十年間、私の宝物にします。」と「皆さんとも〜」が増えてました。


―――――22日・千穐楽

とうとう、やってきてしまいました。
ファイナルのファイナルです……さすがに、人がすごい。
最後の会場前の挨拶に参加しようと、その付近に集まる人々の中を大歓声で進むのはボス、西村、武田、雲国斎先生、塚田さん、岩本さん、大神さんと公平先生や女性ダンサーズも居ました。
そしてさらに!なんとモンスターも登場!幻夜斎と違い、喋らないので淡々としていましたが笑顔が素敵でした。
お菓子袋を持ってコスプレをした子ども達にお菓子を配っている姿には和みました〜

最後の前説では広井さんも最初に「さて、泣いても笑っても、歌謡ショウ最後でございます。」と言っていましたね。

広井「えー、最後ということでみなさんいろいろと考えておいででしょうが
   有終の美を飾る為に、シャープに稽古で積み重ねたものをお見せいたします!
   それが、我々帝国歌劇団の決意でございます。」

ということは、今日は派手なアドリブはなしってことですね。
昨日から使用可能となったサイリュウムについても話もありました。

広井「第三幕の幕が下りて、8つ数えてからパキパキっと折って下さい。
   (「新・愛ゆえに」の)余韻を残してからひとつお願いします。」

昨日が割りと皆さん早い内から折ってましたからね。(^^;;
了解です。
今日のゲキテイ振り付け講座の担当は昨日と同じく武田なのですが、広井さんは下手ではなく上手に降りていきました。
で、振り付け講座中子供にお菓子を渡してたりしました。
振り付け講座は「♪唸れ衝撃の」の後、手を前に出すときに武田がちょっと間違えてボスに「十年やってるんだから!」とつっこまれてました。(笑)
武田は最後まで武田らしくていいですね〜
「十年やってる僕が間違えるんだから!」とちゃんと休憩時間におさらいするように〜とも言ってましたね。

続けての前説ソングのときは、広井さんは舞台上を通って下手へと向かってました。
背中をむいてスタンバイをするダンディ団なのですが、その際にボスが一言。

ボス「じゃあ、スペシャルバージョンで。」

おお!どんなのだろうと思った次の瞬間、ピアノの演奏が。
ピアノ伴奏のみの「前説ソング」!
誰が弾いてるのだろう、とダンディ団を見つつオケピに目を向けたら、いつもちらっと見えている田中公平先生の頭が見えません。
もしかして……
スペシャルバージョンの「前説ソング」を無事に歌い終えたダンディ団が上手へと去っていくと、舞台上に戻ってきた広井さんがオケピを覗き込んで驚いています。

広井「あれ?なんでこんなところで公平先生がピアノ弾いてるの!?
   いま弾いてたの?(おそらく、頷いている公平先生)
   早く戻りなさいよ!なに遊んでんだよ〜」

やっぱり!その後、また頭が見えるようになりました。(笑)
前説の締め方も、いつもと同じく広井さんがいるのに暗転、というものでした。


―――踊り子〜

最後は誰をいじるのかな〜と思っていたら「誰一人バレリーナ体型じゃないじゃないのよ!」と言った後に上手側の真ん中の人に近づいていきました。

琴音「それにさ、この人白塗りしてるわよ。前はティアラしてるからいいけど
   (くるっと後ろを向かせて)後ろボウズなのよ!こんなバレリーナってある!?」

ないと思いますが、薔薇組ダンサーズとしてはありだと思います。(爆)

最後の挨拶はより感情を混めていたように思えます。
去る直前、二人が改めて挨拶したときは琴音さんが菊ちゃんに合わせて演歌っぽく(笑)挨拶してました。


―――浜風ジョニー

トイレットペーパーがどうなるのか、と思いましたが今日は公平先生の1個のみ。しかも真上に投げたのでカンナの手元には届きませんでした。

カンナ「おーーい!興奮した魚が跳ねやがったぜ!」

跳ねただけ、ということでほとんど初日に戻るという感じでした。
だから前説でトイレットペーパーズと言われなかったんですね。


―――親方不在

金田先生が去り、さくらさんも去った後の二人の会話が「親方どこいったんすか?」じゃなくて、また新しいパターンになってました。
舞台中央に岩本が持っていたビットを置いて二人で足をかけて


上原「いや〜いい女優さんだねぇ〜」
岩本「ああ。」
二人「ありゃあ、本物のスターになるね〜!」
上原「(どんっと岩本を押しのけて)この、上原健太が言うんだから間違いねぇ!」
岩本「(押されて)ととっ…こら、上原!!」
上原「なんだ、親方。」
岩本「親方じゃねぇよ!上原、お前いつからそんな偉そうな口をきくようになったんだ?」
上原「今朝方。」
岩本「今朝じゃねぇよ!(笑)
   おい!いいか?スターさんってのは天が授けた才能なんだよ。
   (ビットに座った上原の頭を叩いて)聞け聞け、俺の話を!
   いいか!お前が偉そうな口きくのは十年早いんだよ、わかったか!?」
上原「すみませんでした…」
岩本「わかりゃいいんだよ……俺も、ちょっときつく言い過ぎたな。」
上原「(ぽんっと手を叩いて)気にすんなよ!」
岩本「気にするよ!!」

岩本が、親方の役割を果たしてました。(笑)
再びつっこまれた上原は、「す、すみません!すみません!…っていうか…すみませんーー!!」と上手の出っ張り(笑)に泣きながら走り去ってました。(^^;;
慌てて追いかけた岩本がそれをなだめます。

岩本「泣かないの!泣かないの、上原くん!!もう怒んないから!」
上原「ほんと?」
岩本「うん。」
上原「よかった…」
岩本「もう大丈夫?」
上原「う、うん大丈夫。」
岩本「よかった、じゃああっち戻ろうか。」
上原「ちょっと待ってーーー!!」

と、その後の流れは同じです。(笑)
ああ、でも親方……千穐楽にはいていただきたかった…


―――これっすか?

岩本、上原の大神さんを茶化すシーン。
上原が「どのこれっすか〜?」と言っていたのが印象的。大神さん、選択肢がたくさんあることも裏方さんに見抜かれてます。(爆)


―――ベロベロムーチョベロムーチョ♪

ここはほぼ全員がアドリブポイントとして見ていたと思うのですが、その通り普段より長く踊ってました。
が、武田が「長いよ!!」と切れることもなく、キッチリと踊りきるという長さでした。
よかった、お別れがぐだぐだにならなくて…(^^;;


―――3分間ショッピング

前日同様、サイリュウムを売ってます〜

紅蘭「大変申し訳ございません!(サイリュウムの影からドロップを取り出して)
   こちらのサクマドロップ「新・愛ゆえに」使用、おかげさまで完売いたしました〜〜!!
   ということで、これや!!」

おお、無事に完売したんですね〜!!おめでとうございます!(^^)
前日は折れなかった紅蘭ですが、今回は力加減がわかっていたのか二回目で折れてました。

紅蘭「バキッ、バキッと!あ、折れた!」
さくら「(手に持っているサイリュウムを振って)ピンク色〜〜!綺麗〜〜!」
紅蘭「フィナーレのみ、使用可能です。
   新・愛ゆえにが終わって8つ数え終わったら折ってください。」

前説と同じ事を言ってますね。(笑)
ここでも、さくらが「思い出の光です。よろしくお願いします。」と言っていました。
そして、最後のドロップ占いは……

さくら「あ、落っことした〜〜(勢いあまって弾いてしまったドロップを取って)
    ピンク〜〜!」
紅蘭「お!覚えてるで〜恋愛運、絶好調や〜!」
さくら「やった〜!大神さんとデートしなきゃ〜」
紅蘭「ウチもついていかなきゃ〜!」

え?とさくらさんがなっていますが、そうそう抜け駆けできるわけじゃないってことですね。(爆)


―――ジャンポール!

今日のジャンポールは、盛りだくさんでした!ある意味一番のアドリブポイント?
センターから見てやや下手で立ち止まったジャンポールは、こちらを向いて数回頷くと、上体を捻って柔軟。その後、ゲキテイを踊ります!
それだけでもかわいらしいのですが、ジャンポールが歩き出したと同時に上手からボスと西村(右腕を折られている状態)が!

西村「花組さんがもう少し早く助けに来てくれれば…」
ボス「贅沢言うんじゃないよ、助けてもらって〜」

え…えっと……いろいろとバレてんの!?(爆)
思わずぴたっと止まるジャンポールに、ボスも西村も気づいて立ち止まる。(笑)

西村「うわっ!でっかいクマ!」
ボス「(一瞬驚くが、すぐに笑顔になる)ジャンポールだよ。
   (ジャンポールに近づいて)かわいいなぁ〜〜
   あ、ちょっとお願いがあるんだけど……治してやってくれる?」

と、西村の腕を指す!!おおお!!!まさかこう来るとは!
ジャンポールは頷いて、前に出てきた西村の腕に触って、軽くさすると「キラリン☆」と音が入る。
すると、西村の腕は見事に完治!

西村「(直った腕を見て)な、なんじゃあこりゃあ〜〜!」

優作のネタですってば。(笑)
治ってよかったですね、西村さん♪
ジャンポール、動いている間は治癒能力持ちらしいです。

ボス「ありがとう、ジャンポール!」

西村さん、ジャンポールに抱きついてるのはいいんですが、目を隠してますよ。(笑)
それを見守っていたボスですが、西村と目を合わせて頷き合うと「じゃ、行きましょうか!」と同時にしゃがんでジャンポールを担ぎ上げる!!
で、そのまま三人揃って上手へ。
なるほど〜なんとなく緞帳がいつもより高く上がってると思ったら、これをやる為だったんですね。
思わぬコラボが見れました。(笑)


―――雲国斎先生

そして、さらなるアドリブポイント(笑)雲国斎先生の登場です。
掛け声のおさらいから入り、今日も一つ増えました。
最後、全て終わった後に「大当たり!」と。これはバッチリ決まったと、完璧だったという掛け声だそうです。
拍手を伴ってするものだそうですよ。

今日もバンドとのコラボあり。ロック調の3つの花、今日はことさら力が入っているように思えました。
あ、最後の身投げしようとしている人は「外人の女の人」でした。アジア圏の女性っぽいです。
「オーゥ…話してヨ〜…あたしは、隅田川に身を投げて死ぬんだから…いいことなんか、日本に来てから、無いんだから〜〜!」と
でも、ボケ発言もありました。身投げを止めるお兄さんが「馬鹿!」と頭をゴツンと殴った後に

雲国斎「今、お兄さんわたしの頭、パーンと叩いたネ〜!
    後頭部、こうとう…江東区亀戸に外国人たくさん住んでるヨ〜〜!」
雲国斎「そんなことはどうでもいいんだよ。なに言ってるんだよ!
    よし、わかったこうしよう!」

と、チケットをあげる流れになってました。女の人は「ありがとう…お兄さん、いい人ヨ〜〜!」と言って走り去りました。
その後の袖すり合うも〜もメロディーが付いていました。
もちろん、最後の掛け声は「大当たり!!!」

あ、「大当たり」を言う分「しびれる!」が無くなってましたね。
でも、雲国斎先生、お見事でした!


―――太正浪漫

いつもなら、西村の怪我した腕をぽんっと叩く紅蘭ですが、今日は西村さん完治してるのでボスと西村の間に入って、ばんざ〜い!と二人の手を掴んで手を上げてました。
平和でいいですね〜その後、西村さんはちゃんと皆さんと同じ両手の振り付けで踊ってました。

あ、薔薇組の説明台詞中、金田先生も通りがかって政ぶつかって絡まれてるときに武田が仲裁に入るも、ケンカを避けようとした金田先生が持っていた巾着から何かを出して政に渡して場を収めてましたね。その後、助けてくれた武田にお礼を言って去っていったみたいです。

で、琴音さんと菊ちゃんが無事に説明台詞を終えた後「よくできました!」という掛け声が掛かったのを受けて琴音さんが一言付け加えていました。

琴音「…なんか、いまよくできたって褒められた気がするわ。あたしだけ?」

そして、その後の「これで終わり?」でももちろん大声援が。でも、ここは拍手のパン、パパパン!だけで収めて普段どおり終わっていました。
本当に今回は派手なアドリブは無いんですね。

―――人造人間の正体?

アドリブ…これも、アドリブですよね。神社でさくらさんを取り囲む真面目なシーンなのですが、一人明らかに木の棒を杖代わりにぷるぷる腰を曲げてる人造人間が……(笑)
あー、あの、もしかして青山養老院のじいさまじゃありませんか?(^^;;

―――フィナーレ

そう、派手なアドリブが無いので一気にフィナーレまで飛びます!
かえでさんは軍服ではなく、普段着でした。
でも、アイリスは冬服に!これで花組は全員初登場時の服装になりました〜!
あ、今日の下手サイドの動きは指をくるくると回してる動きでした。
今日のさくらさんは、階段を降りきった後に前に出るときにたーーっとすごい勢いで走って、満面の笑みで礼をしていました。

最後のゲキテイは本当に、大盛り上がり!
敬礼では銀テープに混じってピンク地に白い水玉のテープも混じってました。
すぐのカーテンコールではさくらさんが「皆さんの応援で、無事に千穐楽までくることができました。また、いつの日かお会いできる日が来る事を祈っています!ありがとうございました!」ということを言って幕となり
「花咲く乙女」での桜吹雪はものすごく、そして……最後の花組の挨拶は特別なものでした。

もう、ここで私が今まで生きてきた中でこんなにボロボロに泣いたことはない!というくらいに泣いてしまったのでかなり記憶があやふやなのですが;;
大体、こんな事を言っていたという事を……
追記:28日のブロードバンド配信見ました。修正入れます。

折笠「藤枝かえで役、折笠愛です。
   …ついに、8月22日、この日がやってきてしまいました。
   思い起こしますと、十年前…わたくしは、藤枝かえでではなく
   (ふふ…とちょっと低い声で笑って)あやめでしたね〜
   パヤパヤ歌ってました、踊ってました〜…はい。
   ……私たち花組は、皆さんにどうやったら楽しんでいただけるか
   愛や夢や希望、そういったものをどうやってお届けできるか
   というのを日々一生懸命考えてきました。
   でも……間違ってました!
   愛や夢や希望、たくさんいただいたのはっ…
   …皆さんから、私たちにです……!
   本当に…十年間、ありがとうございました!!
   (深々と礼をして)…では、花組より一人ずつご挨拶させていただきます。」

富沢「神崎すみれ役の、富沢美智恵です。
   …一度は、引退をしたわたくしですが
   こうして、十年目のファイナル公演に花組の一員として舞台に立てたこと
   とても幸せに思っています。
   …変わらない愛で、わたくしのことを応援し続けてくれたファンのみなさま
   本当にありがとうございました。
   ……そして、わたしのわがままを許してくれた花組のみんな
   (花組のほうを向いて)本当にどうもありがとう。
   (深々と礼をして正面に向き直る)…皆さんの笑顔を、けして忘れません!
   どうぞいつまでもお元気で!御機嫌よう!!」

伊倉「レニ・ミルヒシュトラーセ役の伊倉一恵です。
   たくさんの思い出をありがとうございました。
   (左手人差し指を口元にあてて)…ちょっとお願いがあります。
   私に当たっているこの眩しい照明を消して
   皆さんのキラキラを、見せてください。
   (レニのスポットが消えて、客席中が「レニー!」と叫びサイリュウムを振る。)
   ……ありがとうございました。(照明が戻る)
   …こんな綺麗な、キラキラの中で。星空の下で
   素敵な歌をたくさん、歌わせていただきました……幸せでした。
   …夜、星を見たらときどき…レニを思い出してください…!
   さようなら!!」

西原「アイリス役の、西原久美子です。
   …(衣装の裾をつまんで)この衣装から、私の歌謡ショウは始まりました。
   ご覧の通り、一番大きいです!(笑)
   …あまりにも…ギャップが……(涙を懸命にこらえながら途切れ途切れに)
   ギャップがありすぎるので、最初は怖くて怖くてしょうがなかったんです。
   でも…みんなが…みんなが、こうやって応援してくれたから
   あたしは、十年経った今では…アイリスを演じることが本当に大好きで
   楽しくて、楽しくてしょうがなくなりました。
   なんだか、ギャップなんかどこかにいっちゃって
   アイリスとわたしは一心同体なんじゃないかって思っちゃうくらいになりました。
   本当に皆さんのおかげです!
   そして、わたしを支えてくださったスタッフ、大勢のキャストの皆さん
   それから、ここにいるホントに優しくて、暖かくて
   あたしが崩れそうになると支えてくれる力強い仲間のおかげです。
   本当に、なんて感謝したらいいかわからないですけれど…
   わたしの十年は、ホントにホントに幸せでした!!ありがとうございました!!!」

渕崎「李紅蘭役の渕崎ゆり子です。
   …この十年間、ここに居る諸先輩方の胸をお借りして
   たくさんの方にいろんな事を教わって…なんとか十年、やってきました。
   誇りに思います。
   たくさんの方に出会いました。ここに、今日来れなかったお客様も含めて
   サクラ大戦を通じて出会った人、全てにお礼を言います。
   もう…っ…(言葉が詰まって「紅蘭ー!」と掛け声が入る)
   …今の今まで清々しい気持ちですって超笑顔になろうと思っていたんですけど!
   あはは…あの、サクラ大戦を、そしてこの十年を
   そしてこの李紅蘭という、愛すべきキャラクターを
   私の宝物にします。本当に皆さん、ありがとうございました!」

田中「田中真弓役の桐島カンナです!(笑)
   思えば、十二年ほど前に、ゲームの声ということで
   広井さんにこの役を頂き、身長が、二メートルだとか
   19歳だとか、空手の使い手だとか何聞いても
   別に声ですから…いいよ!やるよ!!って…
   その後…こんなことになってしまって…(笑)
   ギャップに苦しみつつ…こんな、ギャップがあってサクラを好きな人たちは
   受け入れてくれるんだろうかという…(カンナ最高ー!と怒涛の掛け声)
   ありがとうございます!!皆さんが受け入れて
   くらさったので…言えてねぇし!(笑)
   …くださったので!広井さん、良かったです〜
   ホントに、スタッフの皆さん、キャストの皆さん
   そしてなにより、応援してくださった皆さん
   十年ホントに、ありがとうございました!!!」

高乃「…(がんばれー!と掛け声を受けて)はははは…
   めちゃくちゃ最高に気持ちいいです…!
   えー…同じ地球に生まれて、こうして、みんなと
   熱い絆で結ばれて……一度結ばれたものは、そう簡単には
   なくならないものだと信じています。
   …十年間ありがとう。本当に、素晴らしい十年でした。」

横山「真宮寺さくら役の横山智佐です。
   太く正しいと書くこの、太正時代、架空の太正時代で
   大帝国劇場という劇場で、この空間で皆様と共に
   楽しい時間を過ごし、そしてそれが私にとって快感になりました。
   (指折り数えて)空間と、時間と、快感。
   サクラ大戦歌謡ショウは舞台の世界の三冠王だと思っています。
   (うまい!と拍手で盛り上がる)真宮寺さくらになれて本当に良かったです!
   また、生まれ変わっても真宮寺さくらになりたいです!!
   ありがとうございました!!」

最後のご挨拶、マリアとさくらは潤んだ目でしたが、他のメンバーは涙を流しながらの挨拶となりました。
深々と頭を下げる花組、静かに下りる幕……ああ、終わっちゃう。終わってしまう。
涙で顔がぐしゃぐしゃのまま、拍手をし続けていると、また幕が上がったのです!
舞台上には米田、菊之丞、琴音、かえで、レニ、紅蘭、マリア、さくら、カンナ、アイリス、すみれ、大神、ボス、西村、武田が勢揃い!

横山「今まで応援してくださって…わたしたちとても幸せでした!
   皆さんのこと、絶対忘れません。
   ありがとうございました!!(全員で深々と礼)
   …またいつかお会いしましょうーー!!
   ありがとうございましたー!!!」

全員一列で前に出て代表の一言挨拶のみのカーテンコールでしたが、最後の舞台にずっと歌謡ショウを支えてくれた皆さんの姿も見れて良かったです。
花組だけが揃っていればいいわけじゃない。ここに居る人たちが揃ってこその歌謡ショウだから。みんな大好きだ!!
舞台の全員が手を振り、心の底からの拍手と、ありがとうの声の中、幕は下りてしまいました。
終演アナウンスがかかり、みんなそれを聞くために拍手を止めます。(ここも、かなり記憶曖昧です…すみません;;)

マリア「これにて、歌謡ショウファイナル公演は、全て終了いたしました。」
すみれ「お名残惜しゅうございますが、また、いつの日か」
レニ「この夢のつづきを」
紅蘭「十年間、歌謡ショウを応援してくれて、ホンマ、ありがとう!」
アイリス「アイリス、いーーっぱいがんばったよ!」
かえで「これで歌謡ショウが終わりなんて、まだ信じられませんが…一先ず、幕とします。みなさん、さようなら。」
大神「ありがとうございました!」
カンナ「忘れ物、落し物しないようにな!
    夏にみんなと会えなくなっちゃうの、ちょっと寂しいけどよ
    あたいたちみんな、良い思い出たーっくさん作ったよな!
    みんな、元気でなー!!」
さくら「十年間、本当にありがとうございました!
    これからも精進を重ね、またいつの日か皆様にお会いできることを願っております。
    …それではみなさん、御機嫌よう。さようなら!」

アナウンスが終わった後も、拍手は鳴り止まず。
客席が明るくなっても、だれも動かず、幕の向こうにある夢に届けといわんばかりに拍手は続きます。

結局、夢から覚めた青山劇場のスタッフさんのアナウンスが入り、ファンによる三本締めが終わってからからようやく動き出しました。
ああ、終わってしまったんだな…と一応涙は拭いて動き出すと、花の前や劇場の前には別れを惜しむ人がまだまだたくさん。
この歌謡ショウで出会った人々とも別れを惜しみ、また涙が……もう、この人たちと大帝国劇場の空間を共有することも無いのだろうと思うとまたさらに寂しさがこみ上げてきます。
本当に、いつかまたこの夢のつづきを見ることがあればそのときは絶対にまたお会いしましょうね!!

劇場を去るときの、あの気持ちはなんとも言葉に言い表せないですが……一つ、上げるとしたらそれはやっぱり感謝の気持ちで様々な意味をこめて「ありがとう」しか出てきません。
十年間の夏のサクラ、六年間の冬のサクラ、その間にあったたくさんのサクラ。一つ一つが咲いては散って、一番大きな花も散りました。
一先ずは「さようなら」と「ありがとう」を。

でも、そう。咲いて散ってまた咲くのが花です。花びらが落ちて、実をつけるのは次に繋げる為です。
だからいつか再開の言葉を口に出来ることを夢見て、この場を終えようと思います。
最後に、もう一度……十年間、ありがとうございました!!!


―――――レポート終了―――――

……終わりました。
終わらせたくないですが、始めたものには必ず終わりが来ます。
そうわかっていてもこの喪失感は拭えるものではありません。この喪失感は一生抱えていくと思います。

ここからは、完全に私事の話になります。
思い起こせば、このレポ書きは六年前の「スーパーライブ」から始まりました。当時交流があった一人の「レポよろしくお願いしますね。」の軽い一言。
それが気がついたら、こうなり、書くのが当たり前に。
人は悲しいかな、いろいろと忘れていくものです。それをなんとか留めたい!忘れてしまうなんて惜しい!!と思う気持ちと始めたのだから終わりまでキッチリ書きたい!それがたとえ自己満足だとしても。という思いから、ここまで頑張りました。

実は、このファイナルでレポも一段落、終わろうと思っていましたが……ここ最近の私のレポを見てくださってる方ならばお分かりだと思いますが、見事に紐育に想像以上にすっ転んだので予定ではまだ続きます。(笑)
始まる前や公演の中盤ではそう思っていたのですが、いざ全てが終わってみると歌謡ショウというものは本当に私の中では大きなものでした。
終わった直後は、これから別のレポは書けないんじゃないだろうか…と思いました。今も、まだちょっと心のどこかがショックを引きずったままなのですが、徐々にまた書く気が上がるようになればいいな、と思っています。

ですから、一先ずは……さようならです。
またいつかお会いしましょう!
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
如月紫水@順次修正中 <pphxugfhew> 2006/08/27 07:28:40 [ノートメニュー]
Re: サプライズ&ハプニング集2(18日〜22... [返事を書く]
皆様へのお返事
順番に書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。m(__)m

♪BAKOさん
一番レス、ありがとうございます。
大変…といえば大変でした。書いてて「終わりなんだぁ…」と泣いたり落ち込み過ぎなかったりさせるのが;;
後日の感想、お待ちしております。m(__)m

それでは、一旦失礼いたします。



♪朱天さん
こんばんは。待っていてくれてありがとうございます。(笑)
そうですね、ブロードバンドが見れる環境にあってもいろいろあって見れない方、というのもいらっしゃるのですよね。

会場前の握手もできて良かったですね。でも、さすがに「誰ですか?」は「海神別荘」から出ている雲国斎先生に失礼のような気がしますが……公平先生、初日はいらっしゃいましたよ〜力強く握手してくれて嬉しかったです。

3分間ショッピング、オレンジで同じ…ということは「大神さんと結ばれますように!」でしょうか?教えてくださってありがとうございます。

二幕の「さくら死す」はもう、いろいろと各所で波紋を呼びましたよね…私も、あれは未だにちょっともやもや考えてます。あのあたりは今回のレポでは出来うる限り主観を出さないようにして、客観的に書いたつもりです。
朱天さんの中にもいろいろ思うところはあったようですが……でも、観劇と帝都散策自体は楽しまれたようで、なによりですね。

それでは、この辺で失礼します。
レス、ありがとうございました!



♪Rudolfさん
こんばんは。楽、Rudolfさんはモニター組だったんですよね。その話(外からモニター鑑賞ができるようにスタッフが動いた)と聞いたときは素直に「素晴らしい!」と思いました。
ちなみに、私は妄想改め乙女の夢と同期の8周年です。(爆)

三人娘、私も見えにくい位置からだったのですが、大人気でしたよ〜さすが三人娘!
ええ、手売りはしてくれませんでしたが。(^^;;
クリーナー、最終的には「海神別荘」と「新・青い鳥」も売り切れていたので、売れ筋はかなり偏ってたんでしょうかね。
ブロマイドとパンフは私も予想外でした…中日であれだけ完売札を並べていたのに;;
思わず「マリアとレニを二種類、一枚ずつください」と買っちゃいました。(爆)
パンフ、20日の夜はまだ岡持ちで売っていたんですが……パンフは再販してくれないかなぁ…と思っています。

親方は、会場前の挨拶で「あ、今日はいらっしゃるんだ」と確認してました。(^^;;
一時はまったく出ないと言われていた分、嬉しかったですね。
あ、一番勢いがあったあたりのトイレットペーパーズから見れて良かったですね!(笑)
暗転、短いけれど多数といったところはたしかにありますね。

撮影不可、のあたりは本当に「え…居たの?」と思いました;;
おきなわ屋の袋は、最初無地のただの袋だろうと思っていたので発見したときは「ちゃんと書いてあるんだ!」と同じく感心しました〜…7−11の袋のもじりでも面白がったと思いますが。(爆)

そうか、エアギターという言い方もあったのですよね!<をい
大神さんにとって、あの事態<引くに引けない
はそう珍しいことじゃないのだろうか…とか考えちゃった私はダメでしょうか。(^^;;
かすみさんは何気にお酒が大好きになってますよね。(笑)

坂東太郎についての補足トリビアありがとうございます。
むぅ…一郎とか新次郎とか小次郎だったらそれはそれで笑えたに違いないのに。(爆)
はい、反応の薄かった一人です;;
バルタン星人は、ホントに意表をつかれて面白かったですよ〜!一体何代目の宇宙忍者なんだろう、とぼやっと考えましたが。(笑)

終演アナウンス、最後以外はあんなにギャグ調になるとは思ってませんでしたが、やはり「はかまーー!?」は締めとしては微妙でしたか?(^^;;
あ、カフェ…歌謡ショウ期間中には行かなかった(行けなかった;;)のですが、カンナの誕生日には行こうと思ってるのでそのときにメニュー見てきます。(><)

それでは、この辺で失礼します。
レス、ありがとうございました!
……ボケセンスが無いのでボケられません。(滅)



♪エル・カシンさん
こんばんは。あー…ありますよね。私も公演前半の千葉助劇場「瞼の母」をピンポイントで見れなかったりしました。(^^;;
挨拶も、うーん…ありますよねぇ、そういうこと…自分の予想と反して素敵サプライズが起こる;;
由里ちゃんは「えっと…榊原、由里です!」と自己紹介しているところしか聞こえませんでした;;

20日昼の武田さんとのやり取り、教えてくださってありがとうございました。
大神さん、ピンチのお財布がさらにピンチになるところだったのですね。(^^;;

それでは、この辺で失礼します。
レス、ありがとうございました。



♪松沢了さん
こんばんは。はじめまして!歌謡ショウの魅力を存分に堪能されたようでなによりですね。(^^)

初日のご挨拶、むしろ私は「あ、親方初日から出てくださるんだ!」と嬉しくなったので親方はいたはず…です;;
金田先生と親方で頭が一杯でうっかり雲国際先生と塚田さんは抜けてましたね;;
ご指摘ありがとうございました。

ブロードバンド配信はもうご覧になりましたのでしょうか。
我が家でもブロードバンドで最後の挨拶を聞いた妹や母が号泣していました…寂しいですよね。

それでは、この辺で失礼します。
レス、ありがとうございました!



♪とりなべさん
こんばんは。じ、字幕ですか……恐れ多いような。(^^;;
でも、ありがとうございます♪

補足、どうもありがとうございました!レポの中にも書きましたが元ネタの「嵐を呼ぶ男」はタイトルしか知らない状態だったので読んで「ああ、そうなのか!」と思いました。

サクラの世界観の元の一つである「懐かしさ」、たしかにいたるところにありましたね。それと同時に今までの集大成だったりもしますね。
来年からの紐育……個人的に一番好きなアニメーター(?)が表舞台に立った年代だったりするので、その辺を感じられればいいのになぁ…と勝手に思っています。(爆…版権とか厳しいところなので難しいでしょうけれど;;)
レポ、頑張ります。愛ゆえに!(笑)

それでは、この辺で失礼します。
レス、ありがとうございました!



♪銀次郎さん
こんばんは。そうですね……なにか超ビッグサプライズが無い限り最後ですね。(泣)寂しいモンは、どんなに時間が経っても寂しいモンです。

千穐楽、私は最後の挨拶のかえでさんの涙が引き金でしたね…
腹八分目、それもありですが……やはり、ときどきは会いたいと思ってしまう往生際の悪さです。(^^;;
レポ、やれるかぎりは続けます。というか、歌謡ショウが復活したら、たとえそのときに途切れてても復活しそうです。(笑)

それでは、この辺で失礼します。
レス、ありがとうございました!


♪涼蘭さん
こんばんは。いえ、毎回毎回読んでくださってありがとうございます。

20日昼のアドリブ、教えてくださってありがとうございます。
ポテトは昼からだったのですね!
琴音さんの「演歌みたいね…」発言はそれを引き金にちらちらと思い出したので修正しました。どうもありがとうございます。
バイタ、は…あえてカタカナのしたのですが漢字の方がよかったですかね?うーん…ちょっと補足してきますね。

BS放送、楽しみですね!見逃さないようにしないと。
それでは、この辺で失礼します。
レス、ありがとうございました!



♪KeNJIさん
こんばんは。はじめまして!
モニター組の詳細な様子、書き込んでくださってどうもありがとうございました!

あの日は、劇場の中も外も、熱い想いに溢れていたのですよね…
でも、みなさん言いつけをキッチリ守ってるあたりマナーがあっていいですね。だからこそ、最後のサイリュウムや「ゲキテイ」もお許しが出ただという気がします。
DVDの千穐楽ダイジェストを楽しみにします♪

三本締めは、外でもドラマを作っていたのですね。
私は涙で劇場を出るのが大分遅くなってしまったので、そのあたりは全く知りませんでした。
中山さん、初代浪漫堂店主からずーっとサクラファンの近くに立っていてくれた方なのですよね。私は当時、それほど浪漫堂の常連でもなかったので直接的な面識はほぼ無いのですが「ありがとう!」と伝えたい方の一人です。

それでは、この辺で失礼します。
あの日の、もう一つの千穐楽の様子、楽しく読ませていただきました。
どうもありがとうございます!



♪ローズさん
こんばんは。いえいえ、わざわざありがとうございます。m(__)m
劇場では、こちらこそありがとうございました♪
休憩の直後と終演アナウンス直後はメモ取りが顕著なのです。(^^;;

17日の補足、どうもありがとうございます。「罰当たりな」だったんですね。
あれはファイナル一番のハプニングだったんじゃないかと思います。(笑)ぜひぜひ!DVDにも収録して欲しいですね。(^^)
そうですね、鈴はあれ以降きっとがっちり結ばれていたことでしょう。(笑)

今回の終演アナウンスは、最初はあんなにコント仕立てになってるとは思わなかったのでビックリしましたが、明るく終わろうとしててあれはあれでよかったですね。
私も、17日のにはそう思いました。まさかレニやアイリスをつき合わせるとは。(^^;;

レポ、長いのでゆっくりと読んでくださいませ。
それでは、この辺で失礼します。
レス、ありがとうございました!



♪しぇれさん
こんばんは。はじめまして!しぇれさんは私が見ていない数少ない公演を見に行かれたのですね。

紅蘭、今回はハプニングが目立ちますねぇ(^^;;
3分間ショッピングの占いの結果も、どうもありがとうございます。
さくらさんにしては意外な答えですね…先ほどまで戦闘中だったからでしょうか?(^^;;
マリアとアイリスの終演アナウンス…面白そうですね。聞いてみたかったなぁ…今回は必ずコンビやトリオ、もしくはそれ以上の大人数でどれも面白かったですよね。

それでは、この辺で失礼します。
レス、ありがとうございました!



♪夢織時代さん
こんばんは。いえいえ、時間を取って読んでくれてありがとうございます。
千穐楽は、それはそれは……凄かったですよ。ぜひ後日のDVDをご覧になって映像として見てみてください。多分、ファンも一人一人にドラマがあったと思います。

そうですね、私のレポートは見てない人も見た気分になってほしいけど、やっぱり見た人の方が分かりやすいものなので(爆)
脳内再生の手助けになれば幸いです。(^^;;

今回の曲目はすべてパンフレットに書いてあったので助かりました。
いつも、隠し曲は公式のレポートや雑誌の記事を待たねばならなかったので;;
今回のライブCDは普段買わない方も買いだと思いますよ〜…とぐらつきに拍車をかけてみます。<こら

そう!そうなんです!NHKでハイビジョン放送です!(BSって今はすべてハイビジョンなんですよね?たしか)
すごいですよね〜時期等は追って詳細らしいのでこれからもチェックは続けます。
初日から早一ヶ月…ブロードバンド配信も終わりましたね。でも、まだまだ夢のつづきは諦めません。

それでは、この辺で失礼します。「また」お会いしましょう。
レス、ありがとうございました!




♪でざいやさん
こんばんは。改めまして、20日の日はお世話になりました〜楽しかったです。(^^)

なんとなく書き止めようとするので、後で読めないこと多数なんですがね。(^^;;<メモ
今回の千穐楽は、フィナーレ以外はそれほど派手な変更(アドリブ)は無かったのですが、独特の雰囲気がありました…
あのフィナーレはDVDで見たらまた泣いてしまいそうです。

そうですね、別れがまた始まりに繋がっていってくれればいいと思います。
紐育は紐育でまた頑張りますので、書き上げた際はぜひ読んでくださいませ。

それでは、この辺で失礼します。
レス、ありがとうございました!
如月紫水@でざいやさんまで <pphxugfhew> 2006/08/29 20:14:18 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
レポお疲れさま〜。
また今回も長文で大変だったでしょ?
今から読ませていただきますね。
ブロードバンドで20日夜は見たんだけど、ワクワクドキドキです。

忙しい中、本当にお疲れさまでした。
感想はまた後日追記します。
BAKO@九州華撃会No.12 <jppvcbxqkw> 2006/08/27 11:37:34 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
 まってました!!

 こんばんは。このレポートを楽しみにしていました!!
私は13日昼しか行かなかったのですが、その他の日の公演が目に見えるようです。
 ブロードバンド配信は家族からお金のかかるものは一切見るな やるながインターネットをやる条件だったのでDVD発売を待つしかないのでうれしいです。(家はお金に関してはものすごく厳しいので・・・)
 
 覚えている限りですが(無責任)13日昼の様子をちょっと・

   公演前の挨拶
 ダンディ団、大神さん、雲国斎先生、親方でした。
私は全員と握手をしました。新春では銀座で遊びほうけてしまい着いたのが開演10分前だったので(おおぼけ)見れず・・・今回は間に合ってよかったです。雲国斎先生をまったく知らず思わず本人に「あなた誰ですか」と聞いてしまいました(趣味悪い)
 田中公平先生、初日いたのですか?あの先生の音楽好きなので一度間近で会ってみたかったのですが残念です。

   3分間ショッピング
 ドロップ占いオレンジでした。他のオレンジの日と一緒のアドリブでした。

後は一緒だったと思います。・・・(思い出したらまた書きます)。
 私には第2幕は内容でびっくりしました。直接的な人の生き死は自分の過去もあり、見ていていいものではありませんでした。生き返るのもどうかなと思いました(そのままだったら3幕はどうするんだ)。これが紅蘭だったらそのまま後は見ないで即刻、帰っていました。終わってからもショックが大きかったです(自分自身に過去のトラウマもあるので 1のときは画面を見ないようにしてさっさと読み飛ばした・・・)。
 夏の公演、今回見るのが初めてで見ないほうが良かったかなと思いました(公演が終わった後、新春の時に行った銀座に行き、もうひとつの趣味であるゲームをプレイし思わないものが当り(私の地方ではもう取れないもの 前からものすごく欲しかった一枚これは本当に×2うれしかった)少しは気が晴れたが・)。

 でも最後のゲキテイはなんとかサビを踊ることができ(前の日振り付け講座を10回以上再生して覚えた)そのてんはよかったです!!(新春踊れなかったので)
 こうなってしまいましたが、見れたのは、新春1回、夏1回でしたがありがとうございました!!
朱天 <fmwxfmusjh> 2006/08/27 20:30:41 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
あっ、したー!(部活調・バレ大有)
ファイナルもレポお疲れ様でした。あの時にせんど「楽レポお願いします!!」と強く
お願いした割には、最後のお情けでちゃっかり楽を観させてもらえていたといふ、琴音ちんや
ダンディと同期、9周年Rudolfです。
 あ〜、やっぱ20日夜は三人娘が玄関に出てきてくれていたんですね。いっつも周りと
喋り倒してから挨拶の行列に加わるから後ろの方に並ぶ。すると挨拶終わって帰ってくる
頃には玄関前の何かは声しか聞こえない状態+歓声で誰の挨拶か判別できない状態で
ちょっと口惜しや〜。
(翌日、↑が三人娘らしかったので「そこ抑えないと」と友に言われたのは「公平先生と
スー君が第一目標だから」と強がってはみたものの、やっぱ忸怩たる思いを100%
拭い去るのは不可能;;;>強がりだけど本心)

*んで椿ちゃんたち
 今回手売りしてくれませんでした・・・よね?(苦笑)下のツリーの続きになります、
売店見に行った時には新・愛ゆえにクリーナーが売り切れておりクリーナーコンプ熱にまでは
熱が上がらず、当初の予定でグッズ代がほぼ収まりました。(爆)
 当初の予定で収まらなかったのは、

1)三人娘ブロマイド
 前回「新・青い鳥」で買っているし、やっぱりコンプ熱があるからー。

2)サイリウム
 500円はボリですが(ドキッパリ)、楽前・楽を観られた記念に1本。(保存用は
買っていません、いつの日か『「新・愛ゆえに」と書いて巴里と読み、紐育で使って下さい
サイリウム』に化けたらナニなんで>核爆)

3)隊長ブロマイド
 今まで買っていなかったので今回だけというのも申し訳ないと、すっぱり斬り捨てていた
のに、今回に限ってやったらブロマ作りすぎてた為に、楽の終演後に会った友人が最後の
物販で余っていたのを10枚程度買った・・・となりゃ自分も一枚肩を貸そうと、スー君
ファンとしての自覚に目覚めました、ということで締めて1500円のプラス。
(あっ、それなら跳ねる人用の分確保すりゃ良かったよ;;;どーしてもっと気を巡らさないんだ
俺って奴は!なので気を巡らせられた方おられたら、後は頼んますm(_ _)m)

 ブロマならずパンフが完売というのは凄かったですね。

*親方
 20日夜からの観劇で、親方楽日に間に合えたのはシヤアセでした。思わず挨拶の時に
My初日だからって「出ていただけるんですね」って、もう12日から19日、あちらは
何度出ているか分からないくらいの人に言うべき台詞でないこと言ってましたッス( ̄▽ ̄;)
でも「ちょとだけね」って返してくれる親方〜m(_ _)m
 武田と、たった二人だけの自分より長く歌謡ショウに関わってるキャストさんですし〜。

 ちなみにはぢめて聞いたので「トイレットペーパーズ」が理解できたのは確かに20分後
だった一人、はーいっノ

*(暗転)強制終了
 今回なんか強制終了が思い出に残ります。(笑)

>撮影不可でございます
 10年経っても進化しないのは広井脚本と一部の客のマナー・・・(−−;)

>「おきなわ屋」と青字で書かれたビニール袋
 ハッキリ見ました〜、こーゆー細かい所になんかしてるのが好きですね〜。この袋が向かいの
セブ○レの袋だったりしたら・・・それはそれで面白いのか?(ヲイ)

>千葉助さんと紅蘭がベースを弾いてるマネをしているのも好き
 エアギターどすな。(笑)

>大神「よ、よしわかった!俺についてこいっ!!」
>そりゃあ、後には引けないですよね。
 男には、引かないといけないときでも引いてはいけない時がある。男には、引くに
引けない時があるんですよ、身を以て実践してくれた隊長に涙の敬礼!(T▽T)ゞ

>かすみ「ビール!」
>かすみ「ワイン!」
 焼酎の前にもいっぱいあったのね!!!煤i ̄□ ̄‖

*坂東太郎
 ここでちっと補足トリビア。なんでも利根川(=坂東太郎)は、明治の頃に筑後川
(=筑紫次郎)吉野川(=四国三郎)と並んで日本の河川ベスト3に準えられていた
みたいです。何のベスト3なのかは、水運の重要性なのか、はたまた暴れ度合いなのか
諸説のようで。何故一郎ではないのか、何故新次郎でもないのか、そこまでは知った
ことではござんせん。(爆)
 歌謡ショウファンでこんなん知ってる人まではそうそういなさそうだし、そら反応
薄かったんでしょう;;;;個人的にもバルタ○星人がヒットでして。(苦笑)

>宇宙忍者、いったい何してるんだか
 人に読めない行動を取っているからこそ(宇宙)忍者なのですよ。(笑)

>さくら「そんな、はかまーーー!!!?」
 危うく、コレが自身最後の歌謡ショウ観劇の締めとなるところで救われました(^^;


 あ、カフェで無くなったメニューを確認してくるの忘れてました;ではこっちがおやすみれに(><)ノ
Rudolf <vqqeudmxtw> 2006/08/27 23:28:58 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
レポートお疲れ様です


 三人娘の公演終了挨拶、三人娘出演5公演のうち、私が唯一行けな
かった19日昼でしたか・・・・・(;;)
 本当に載せてくれてありがとうございます。
 由里ちゃんのオンドレ役、聴きたかったです・・・(TT)

 20日夜前も挨拶あったんですか!!
 中継車が停まっている関係で、いつもより並ぶ列も制限され、劇場前
にたむろしている人が多かったので、三人娘が出てきたら混乱しそう
だから今回は挨拶無いな、と思ってメシ食いに行っちゃったんですよ。

 今回はとことん引きが悪いというか、なんというか。
 結局チケットも自力では獲得できませんでしたしね。


 紫水さんがご覧になっていない20日昼の三人娘と武田さんの
シーンはこんな感じでした。


かすみ「私たち、今からビフテキを食べに行くんですけど、
    武田さんはビフテキお好きですか?」

武田 「ああ、好きだよ」

かすみ「じゃあ、私たちとご一緒しませんか?
    大神さん、いいですよね?」

 大神さん、急に振られてびっくりして

大神 「えっ!?
    あ、ああ、いいとも!」


 武田さんではなく、大神さんが餌食となってましたが、
武田さんもそこで、「よーし、行こう行こう」
 とか乗ってくれれば、もっと大神さん慌てたんでしょうけどね。
 まあ、そういう反応が出来る人ならば、ここまでいじられないん
でしょうけど(^^)


 それでは、改めてレポートお疲れ様でした。
エル・カシン <btmmqvoyru> 2006/08/27 23:31:40 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
楽しく拝読いたしました

はじめまして、如月紫水さん。松沢了と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

レポートお疲れさまでした&ありがとうございました。楽しく読ませていただきました。
私は今回が最初で最後の歌謡ショウ生観劇で、しかも初日しか観に行けなかったのですが、
そのときのことを思い出しながら、こうしてたっぷりのレポートを読ませていただいて、感激を新たにしています。
開場前挨拶で役者さん方に握手もしていただいたし、ゲキテイも歌って踊ることができたし、
最後の最後に1回だけでも歌謡ショウに参加できて、ほんとに良かったなあと思っています。

ところで、初日の開場前挨拶ですが、
私の記憶によると、親方はいらっしゃらなかったように思うのですが・・・(間違いでしたらすみません。)
あと、雲国斎先生と塚田さんも初日の挨拶にいらっしゃいましたよ。
出演者の皆さんに直にお目にかかるのは初めてだったので、物凄く緊張していたため、
もしかして記憶があいまいになってしまっているかもしれないんですが(汗)、
個人的には塚田さんに握手していただけたことが大変嬉しかったので、この点については間違いありません(笑)。

間もなく千秋楽公演のブロードバンド配信が開始されますね。
ハンカチを持って視聴に臨みたいと思います。

それでは、失礼いたします。
松沢了 <oixqsrjdhz> 2006/08/28 00:33:45 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
おお・・・やはり詳細だッ!

 いや、いつもながら紫水さんの見事な仕事っぷりに感嘆しております。
 DVDの「字幕切り替え」に付けてほしいくらいですね!

 ネタ補足をひとつ。
 一幕その2の、浜風ジョニーのライバルの裕次のセリフについてですが、「チン」はボクシングで言う「顎」の事です。
 元ネタである石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」の歌詞に「フックだ、ボディだ、ボディだ、チンだ」というのがあり、これを踏まえているものと思われます。

 それにしても今回はいつにも増して、サクラ世界のテイストとしてのいろんな「懐かしい」ものを取り揃えた感じですね。
 雲黒斎さんはもともと(戦前戦後あたりに流行った)浪曲の現代版ですし、千葉助さんの日替わり大衆演劇ネタまで入れて、10代から老人まで対応するネタを詰め込んだ感じがします。

 これまで、歌舞伎に泉鏡花に京劇と、いろんなものを取り込んできた歌謡ショウ。あと、やり残したものと言うと、「松旭斎天勝の大魔術団」(宝塚のさらに元ネタである大正時代のスター)くらいですかねぇ。

 来年からは紐育。はたしてどんなアメリカが演じられるのか、楽しみにさせていただきます。
 あ、もちろん、紫水さんのレポートも、とっても楽しみにさせていただきますね。ホント大変だとは思いますが・・・

 ではでは、また。
とりなべ <nzmcvjfgzr> 2006/08/29 11:23:24 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
BB配信視聴完了
こんにちは如月紫水様
いつも詳細なレポお疲れ様です。とこのようなお返事を書くのも帝国歌劇団のレポでは最後になってしまうのでしょうか( p_q)エ-ン
気を取り直しまして、BB配信で先ほど「せんしゅうらく」観劇し終わりました。
最後の舞台挨拶。泣くまいと思っていたんですがつられてないてしまいました。BB配信なのにみんなと一緒にゲキテイもうたってました。(笑)
もうちょっと舞台の続きも見たいですが、琴音さんが言ってましたね「何事も腹八分目」です。
でも、またいつの日か会えることを楽しみに、
そのときはまた詳細なレポートお願いいたします(笑)
でわでわ
銀次郎@桐島家 <xvgoozswzx> 2006/08/29 20:54:43 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
お疲れ様です。

如月紫水さま、毎回毎回詳細なレポありがとうございます。
いくらお礼を言っても足りないくらいですね。

ではでは、20日昼のアドリブ部分をわかる範囲で

>菊ちゃんがセンターでお礼を言うとこで
琴音さんが「あんた、演歌歌手みたいね。」
とつっこみが。

>銀座のシーン

ダンディボスはこの公演でも
「ぽてと。じゃなかった。さてと」
といってました。

BS放送やDVDが楽しみです。

(ちょっと追加)
ちなみにバイタは漢字で書くと売女ですね。
涼蘭 <hexvxwkddy> 2006/08/29 21:54:06 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
毎回お疲れ様です。(ついでに、外でのモニタ観劇の様子)

これまで、特にコメントはつけてきませんでしたがいつも楽しみにしておりました。
今回も大作ですね。楽しく読まさせていただきました。


さて、今回は劇場の外でモニタによる観劇の様子を書きましたのでこのツリーに便乗して書き込んでしまいます。
失礼だったらごめんなさい。

では、以下に。---

スタッフのご好意で千穐楽のチケットがとれずそれでも大帝国青山劇場へきた人たちが
モニタで観劇することができました。

グッズの開場前先行発売が終わったあと入場口付近でモニタで観劇できることが
説明されたようです。それを知った私もモニタで観ることにしました。

開場後、入場列がなくなったころ、入場口前階段付近にはモニタで
観ようとする人たちが既に多くが集まってきています。

前説の時間のころにスタッフさんがモニタを劇場内から出してきました。
大きさは32型くらいでしょうか(もっと大きいかな?)
中山氏(太正浪漫堂元店主)が出てきて指示をします。以降すべての仕切りはこの方が一人で行いました。
「モニタはこっちにおくので観る方は移動してください」
との指示でモニタ組は移動です。

なお、このレポートでは外のモニタで観てる方たちをモニタ組、
劇場内の客席で観てる方たちを客席組と呼びます。
さらに中山氏のせりふはあやふやな記憶で書いてますので正確ではなく
こういう趣旨のことを言ったんだと思ってください。
中には順番が違ってるのもあるかと思いますm(__)m

モニタのおかれた場所はタバコエリア前階段の下の入場口横です。
観ようとしている人たちの人数は入場列先頭にある柱のあたりの階段から前がぎっしり詰まるくらいでした。

移動後、座るように指示がでたので外周になった方以外はみな座ります。

「歌謡ショウファイナルの千穐楽ということで特別にモニタでおみせしますが、
これは劇場のご好意によるものです。
拍手・手拍子しないでお行儀よく観てください。」
「はーい」
「騒いだり、(暑さで)倒れる方がいると即中止となります。
休憩したり水分を取りながら見てください。お願いします。」
「はーい」

モニタ組は皆さんお返事もよくできてました(笑)

しばらくするとモニタに映像が出ました。ダンディ団が前説ソングを歌っているところです。
が、なぜかすぐに配線をしなおしたため映像が切れます。
再度映像がうつったときはオープニングのイッツ・ショウタイムで花組さんが立てに一列に並んだ状態でした。
中山氏は劇場内に戻りました。以降、指示・説明のときは出てきますが、劇の間は劇場内に戻っています。

モニタ組みの三分の一くらいの方は音が出ないように手拍子をしています。
そのあとのギャグシーンやのりのいい曲のときも、みな音を立てずに観劇です。
曲の終わりも拍手はしているけれど音はしません。皆さん言いつけを守ってます(笑)

途中で中山氏が扇風機を1台持ってきました。
ありがたい気遣いですが、たぶん前列の人しか効果がなかったと思います(笑)

こうやって外で見ると、冷房は効いてないし、車の音や子供の声で少し騒がしかったりするけれど、
そういうのも含めて意外と楽しい気分になりました。いつでも飲み物が飲めるし。
ただ、やはりお尻は痛くてつらいですね(笑)

ふと横を見るとDVD用カメラスタッフがいました。
青山劇場入場口上にある[AOYAMA THEATRE]からカメラを横に振ってモニタ組を撮ってます。
それだけ撮ると劇場内へ戻りました。
この映像はDVDに収録される確率が高いだろうな。

第一幕が終了すると、みな立ち上がってお尻の痛みから解放されようとします。
客席組からタバコを吸いにきた方たちがこちらをみますが、何だと思ったでしょうね。

と、スタッフさんがチラシを配り始めました。入場時に手渡しされるビニール袋に入ったあのチラシです。
モニタ組はお金を払っていないのに。ちょっとありがたいですね。

そして第二幕も第一幕と同様拍手や手拍子を音を立てずに行いながら観劇します。

第二幕が終了したころでなんと広井さんがやってきました。
モニタ組は小さめの歓声を出しながら(笑)歓迎します。

「みんなありがとう。暑いけど倒れないでね。」

と声をかけて劇場内へ戻っていきました。短い言葉でしたが来てくれたのは感謝です。

しばらくして中山氏からフィナーレについて説明がありました。

「皆さんここまで静かに観てくださってありがとうございます。
ゲキテイも静かにできますね?ゲキテイの振り付けは音が出ないでやってもいいです。
それとサイリュウムですがこれも静かなので使っていいです。」

おぉよかった。ゲキテイの振り付けはまぁ小さくやれば問題ないだろうと思ってはいたんですが、
ちゃんと許可が出て安心しました。
それとサイリュウムは使っていいか微妙だなと感じてたんですが、ちゃんと許可されました。

と、モニタ組から一人の方から要望が。

「サイリュウム持ってないので買いたいです。」

そりゃそうですね。(自分は初日公演のときに買ったのを持って来てました。)

「サイリュウムは貸し出しはしてません。ご了承ください。」

と勘違いされていたので再度、

「あ、買います。買わさせてください。」

とお願いしました。

「えー、お待ちください。」

というと劇場内に入っていきます。
しばらくすると売り子さんを連れて戻ってきました。
すばやい対応でありがたいことです。

「では、サイリュウムを販売します」

ということでモニタ組のほとんどの方がサイリュウムを買っていきます。

モニタ組はほとんどみんなが買っておりました。
ひととおり買ったところで売り子さんが
「サイリュウムいかがですか」とさらに声をかけますが、
みんな袋のままのサイリュウムを振って既に買ったことをアピール。
売り子さんも「ありがとうございました」と一礼して劇場内に戻ります。

ただ、外はまだまだ明るいのでサイリュウムがきれいに見えるかが心配です。

中山氏からさらに説明があります。

「あとでDVD用カメラが入りますのでご了承ください。うつりたくない方は横によけてください。」

これを聞いて微妙な空気が流れますが、特に避けた方はいなかったようです。

そうこうしているうちに第三幕が始まりました。
これまでどおり静かに観劇し、新愛ゆえにが終わったところでサイリュウムを点灯します。
外はこれから薄暗くなり始めるかなといった状況ですが思ったよりサイリュウムがきれいです。
客席組が振っているのと同様にモニタ組もサイリュウムを振ります。
花組さんたちには見えませんが、いいんです。気持ちの問題です。

ゲキテイが始まると中山氏がカメラを持ってきてモニタ組をうつしててます。
DVDスタッフが大きなカメラで撮るのかと思ったら、家庭用のカメラでした。
ひょっとして広井カメラか茅野カメラなんでしょうか?それてもスタッフカメラとか?

ゲキテイのサビを2階席が歌い、上手側半分が歌い、下手側半分が歌い、そして全体で
というところで中山氏からありがたい言葉が。

「最後のゲキテイです。一緒に歌いましょう!」

おぉ許可が出た!
もちろんみんなで熱唱しましたよ。
ゲキテイが終わると中山氏はいったん劇場内に戻りましたが、花組さん挨拶のころ戻ってきました。

花組さん最後の挨拶になるとすすり泣く声が聞こえてきます。

客席組でおきた三本締めにあわせてモニタ組もしました。
その直後一人から声がかかります。

「モニタで見せてくれる計らいをしてくれたスタッフさんに三本締めしましょう。」

ということで再度三本締めを。中山氏はその間頭をさげています。

そして解散となったわけですが、中山氏に握手を求める方が多数。
列までできて握手会・撮影会の状態に。
握手したまま泣き続けている方もいらっしゃいました。

それも終わったところで私も青山劇場をあとにしました。

モニタで見せてくれる計らいをしてくれたスタッフさん、ありがとうございました。

ちょっと硬い文章になってしまいましたが、以上です。

KeNJI <louenshftt> 2006/08/31 23:03:05 [ノートメニュー]
Re: 毎回お疲れ様です。(ついでに、外でのモニタ... [返事を書く]
読ませて頂きました。
(横レス失礼します)

KeNJIさん、初めまして。
モニター組レポ、有難うございました。

モニター組さん達の静かに応援する姿や、スタッフさんとのやり取りに
泣けました〜。(T_T)

私はこれからブロバンで、千穐楽公演を観ます。
私もPCの前から、花組さん達を応援します。

****************************
>紫水さん

本来なら、親ツリーである紫水さんにレスしなければならないのに、遅くなりまして、すみません。

今回は、劇場でやってご挨拶出来て、直接お礼が言えて嬉しかったです♪
それに、休憩時や終演後はバリバリノートをとってるお姿も拝見できました。
いつも本当にありがとうございます。m(_ _)m

昨日、千穐楽をブロバンで観終わりましたので、これからまたゆっくり読ませて頂きます。
(ハプニンング集とかは、読みました)

細かいんですけど、17日の武田さんのハプニングの時ですが、さくらは鈴を指差しながら、
「罰当たりな…」と「な」が入っていました。
でも、あのハプニングは面白かったですね。(^m^ )
千穐楽の金田先生は、かなり思いっきり鈴鳴らしてたけど、落ちませんでしたので、
あの後、落ちないように強化したのでしょうね。(笑)

終演のアナウンス、毎回面白いですねぇ。いっぱい読めて楽しかったです。
自分が行った中では、17日が一番面白かったかな(笑)
マリアさん、よりによって、アイリス達をお酒飲みに誘っちゃダメだよーって、
心の中でツッコミを入れてました。言ったら、私も撃たれてそうだな(笑)

それでは、本当にいつもありがとうございます。
これから、また続きを読ませて頂きますね〜。(^-^)
ローズ%↑紫水さんにもレスあり <ozmsytgqmx> 2006/09/01 19:38:41 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
はじめまして、如月紫水さん。

詳細なレポート、楽しく読まさせていただきました。
ご苦労様です。

私は20日の昼公演を観劇しました。
で、覚えていることを少し書きます。

最初の「イッツ・ショウタイム」でのこと。

紅蘭さんが娘役三人のパートを踊っている最中に、勢いあまってか、はたまた間違えてか、自分が次にソロパートで踊る台に足をちょっと乗せてしまいました(^^;

3分間ショッピングのドロップ占いの結果はピンクでした。
以下、セリフはおおよその内容で詳細は違うと思います(^^;

紅蘭「恋愛運絶好調!」
さくら「そんなことしている場合じゃない!」
紅蘭「そりゃそうや!」

さくらさんはさっさと退場して、紅蘭さんが慌てて後を追っていきました。

終演アナウンスはきちんと聞いたんですけど、記憶があやふやです…
確か、マリアさんとアイリスのコンビだったと思うんですけど…申し訳ないです。
しぇれ <nmhqmgckdf> 2006/09/04 00:30:04 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
ようやく読み終わりました
こんばんは、如月紫水さん。夢織時代です。
会場で期待してますと申し上げたのに、レスが遅くなってしまい失礼を致しました。
結局時間的余裕が無くてブロードバンド配信も見られなかったのですが、
千穐楽の盛り上がりは文章からもひしひしと感じられました。
見たかったなあと思いつつも、
ファイナルのファイナルはやはり何年にも亘って歌謡ショウを愛し続けてきた人々が楽しむべき場ではないかと思い、
やはり普通の日に見に行ったので正解かなとも思っております。

しかし、これまではほとんど舞台を見ないでレポート頼みだったのですが、
一日でも見に行った上でこのレポートを見ると、ずいぶんと印象が変わってきます。
特に、見に行かなかった日の様子を教えて頂けると、
あのシーンがこう変わるのか、と頭に浮かぶイメージがより鮮明になりますね。

実はまだCDを買っていないので、歌のタイトルもここで確認させていただきました。
まさか薔薇組の歌が瀕死の白鳥なんてタイトルだったとは……。
こうして思い出していると、やはりCDを買いたくなってきます。
ううう、このところさぼっていたのですが、ぐらついています。
「さくら咲いた」は今レポートを読んでいても泣けてきます。

それにしても、NHK放送でハイビジョンカメラですって!?
今回のレポートで、ある意味これに一番びっくりしました。
いつになるかはわかりませんが、うちはBSが入らないので実家に頼むことにします。
……あれ?ひょっとしてBSハイビジョンデジタル???


あれからもう一月近くが経ちましたが、
思い出を取り戻すかのように大変楽しませて頂きました。
本当にありがとうございました。

それでは、「また」
夢織時代 <hifxzshfjl> 2006/09/11 00:25:44 [ノートメニュー]
Re: 歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」レポート [返事を書く]
 おつかれさまでした。

 こんにちは、紫水さん。
数週間かけてやっとのことで読み終えることができました(笑)。

 僕は20日夜公演しか観劇していないですしBB配信も観ていないので、
他の公演については知り合いの方からお話で聞く以外詳しい状況がわからなかったのですが、
こうして文章で見るとじっくり場面場面を想像しながら楽しむことができますし、
いつも本当に楽しみに拝読させて頂いています。
<今回はついにレポート誕生の過程を間近で拝見させて頂くことができましたが、
<すさまじい御執筆スピードでただただ驚くばかりでした(笑)


 噂には聞いていたのですが、千秋楽はアドリブの連続どころか
いつもとは全く違ったパターンだったとのことで、読んでいてとてもびっくりしました。
20日夜公演を観ていた時に「ここは千秋楽ではこうなるだろう」という
予測を立てていたのですが、どうやら全てハズレだったようです(笑)。
フィナーレ部分については、目をつぶるとその光景が目に浮かぶようで、
思わず読みながら涙ぐんでしまいそうになりました。
恐らくその場に居合わせていたとしたら、僕も泣いていたかもです…。


 このレポートを読ませて頂き、本当に歌謡ショウが終わったことを実感すると同時に、
「別れの数だけ出会いがある」という言葉通り、“始まり”を感じさせて頂きました。
これから紐育に舞台は移ることになるようですが、
それを受けてレポートもまだ続くとのことですし、
また拝読できる日を楽しみにしています。
でざいや@帝国遊戯団MG組・「黒」 <rngixdmdhg> 2006/09/16 12:26:12 [ノートメニュー]

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