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ドリマガ1月号・蒸気工廠USA・蒸気のある生活感想ツリー

  ドリマガ1月号・蒸気工廠USA・蒸気のある生活感想ツリー 夢織時代%巴里前夜は落ちてます 2005/12/01 00:54:03
  全部金子良馬さんに書いて貰って下さい 夢織時代(修正一回) 2005/12/01 00:57:00
   ├まあまあまあまあ とりなべ 2005/12/01 14:52:56
   │└後援であって認定でも監修でもない 夢織時代 2005/12/04 11:19:43
   │ └一番大きい問題は とりなべ 2005/12/05 15:23:58
   │  └書ける人書けない人(12/181時前追記) 夢織時代(修正1回) 2005/12/12 01:18:12
   ├いやいや夢織さん。 まいどぉ 2005/12/01 22:46:11
   │└失礼致しました。 夢織時代 2005/12/04 12:41:28
   └あらあらあら 螢ジロー 2005/12/02 00:27:52
    └あれほど見てはいけないといったのに 夢織時代(12/11_22:25修正) 2005/12/05 01:25:57

ドリマガ1月号・蒸気工廠USA・蒸気のある生活感想ツリー [返事を書く]
こんばんは、夢織時代です。
あと一回で本当に終わるんだろうかと思っていた巴里前夜が、今回はまるごと原稿が落ちたようです。
目次にも掲載されていますが掲載されていませんので、巴里前夜が目的の方はご注意下さい。

名目は急病とのことでしたが、週刊少年マ□ジンで原作をしてらっしゃる連載はしっかり続いているところを見ると、あかほり先生が相当にこのエリカ編のラストに苦心していらっしゃるのではないかと推察されます。


そんなわけで今回のドリマガでサクラ大戦関連ページは5ページです。


まずは新春歌謡ショウとクリスマスディナーショウの見所。
新春では予告通り幻夜斎が復活する他、すみれも登場するとのことです。
事実上、夏の新青い鳥の続編という時系列のようですね。

クリスマスディナーショウの情報では真新しい記事はありません。

巴里ディナーショウが無い代わりに発売されるのが、「巴里花組クリスマスソング」CDだそうです。
ショウと無関係なクリスマスCDは初めての発売でしょうか。
二曲収録で1260円。



声優さんインタビューは九条昴役の園崎未恵さんです。



蒸気工廠USAは前回でスターが一巡してしまい、どうなるかと思われましたが、
今回から空戦形態の解説が始まりました。
どうやら今後も空戦形態の解説であと五回は続くものと思われます。


すすにゃんUSAは前回の続きのようです。
蒸気のある生活(新大陸編)はばっちり載っております。

夢織時代%巴里前夜は落ちてます <hifxzshfjl> 2005/12/01 00:54:03 [ノートメニュー]
Re: ドリマガ1月号・蒸気工廠USA・蒸気のある生活感想ツリー [返事を書く]
全部金子良馬さんに書いて貰って下さい

以下、今回の感想。


わかっていました。
鈴木ドイツ氏が、サクラ大戦世界について無知かつ無理解の一方でガンダムかぶれであり、しかもその文章をチェックできる機構が現在のサクラ大戦公式サイドに無いってことは、もう、三年も前から。
ええ、よーくわかっていました。














ガンダムと混同するのもたいがいにしたまえ鈴木ドイツ君!!












今回は久々に堪忍袋の緒が切れました。
言うに事欠いて、「宇宙船に近いともいえるな」です。
なまじ太正時代の住人らしい背景をちらつかせた整備士と技士長の会話でこの単語を出してくるというのはどういう神経をしているのでしょうか。
下欄で金子良馬氏が蒸気世界を全力で構築しようとしている努力を、これでもかと踏みにじってくれました。

これだけでもドリマガを破りそうになったくらい腹立たしいのですが、意味がわからない方は「AMBAC」で検索しないことをお薦め致します。
特に、サクラ大戦世界が好きな方は絶対に検索しないで下さい。


ひたすら後ろ向きな感想はこの分校の規約に反するので、前向きな提案をするとします。

速やかに鈴木ドイツ氏をクビにして、全文を金子良馬氏に書いて頂くようにすべきです。
でも名もない一ファンが騒いだところで効果が無いと思いますので、50円切手を買ってきました。
アンケート欄に書き込んで明日出してきます。
早く改善されますように。



この状況では枝葉末節ですが、空中戦艦「ミカサ」が正式名称で、「三笠」と表記はしません。
また、「神武の悪夢」とは何を指しているのでしょうか。
神武は確かに要求霊力量が極めて高く、それまでの花組では動かすことすら出来ないであろうという機体でしたが、悪夢というほどの弊害は発生していないと記憶しております。
神武の負の側面としてあえて挙げますと、高出力と激戦の結果として、極めて短命に終わったということがあります。
私か氏か、どちらかが記憶違いをしているのでしょう。

なお、翔鯨丸も霊子核機関で動いているのですが整備士も技士長も知らないようです。

この調子では霊子核機関連動システムの安土城問題は解説されないままかもしれませんが、いっそその方がいいかもしれません。





そんな状況ですが、ニャンニャンがいてくれてよかったです。
内容は前回の続きでブラックですが、考えてみたらニャンニャンは猫でした。
ネズミに似たフェレットは美味しそうに思えるのかもしれません……ってちょっと待ったあ!
妙に悟ったようなニャンニャン隊長の表情が大好きです。


蒸気のある生活は、巴里前夜2巻の背景とも繋がっているいい文章でした。
さすがは金子さんだと思わせられます。
この延長で光武F2大神機の文章を書き換えて下さらないでしょうか。
ジェットエンジンを出してしまっているのですが、それを蒸気世界の延長に組み込みつつ、石油エネルギーも取り込んだのは大した離れ業だと感心しきり。
上が悪すぎるのでなおさらよい文章に思えます。

最終段落は太正浪漫街道の雰囲気を残しつつ、ごちそうさまでした。



巴里前夜エリカ編は今回で終わらないと思っていましたけど、一回延びてかえってよかったかもしれません。
あの状態から一気に片づけるとなると、とても味気ない前夜になっていたと思います。
何しろここまでほとんど何も進んでいません。
ドリマガ編集部様次第ではありますが、あかほり先生にはあと2話か、できれば3話くらいじっくりと使ってエリカ編をまとめあげていただきたいと願うところであります。

*****************************
一部に規約四条2号及び4号に触れると思われる表現があったので修正致しました。
読んで不快に思われた方、失礼致しました。
12/01 2:17
夢織時代(修正一回) <hifxzshfjl> 2005/12/01 00:57:00 [ノートメニュー]
Re: 全部金子良馬さんに書いて貰って下さい [返事を書く]
まあまあまあまあ

 それはつまり、「サクラ世界のガンダムセンチュリーを目指す」のと、「サクラ世界をガンダム世界に置き換える」のを取り違えている、という事ですね。

 なんていうか、それは確かにサクラファンから見れば怒りの対象になる事でしょうけど、けっこうそこには面白い問題点を含んでいるように思います。


ドリマガの記事は公式ではない

 まず、「AMBAC」という聞き慣れない用語は、「ガンダムが人の形をしている事」の説明のために考えだされた、ガンダムの同人設定家による設定です。
 あまりに見事な説明のため、後にみのり書房の書籍「ガンダムセンチュリー」で準公式的に取り上げられ、現在ではガンダムの世界観を語るための基本設定のひとつになっています。

 ・・・ですがしかし。これはもともとあくまで「ガンダムのおかしな点をファンが補完したもの」です。
 これから公式に設定する側がそんなのに頼るとしたら、実に本末転倒です。
 さらに言うなら、これはガンダム世界だけの仮想技術です。ものすごい技術革新があった事が前提になっていて、少なくとも現実世界にそのまま適応できるものではありません。ここは鈴木ドイツ氏がAMBACを誤解しているような気がします。
 もちろんサクラにもサクラの科学や技術体系がありますから、そこから外れた世界観を持ち込まれるのは困ります。

 ここから言える事は、「ドリマガの記事は公式ではなく、ガンダムのパロディに近い想像」だ、という事です。

 まあ、ここまでは、今までもいろんな所で書かれてた事ですが、もう一つ思ったことがあります。


メカを擬人化するという事

 ガンダムでの「AMBAC」という設定の目的は、「メカが人の形をしている不自然さに理由をつけた」という点にあります。
 現実世界の兵器は別に人の形をしている訳ではないですし、物語の中でもメカの必然性は特に感じられず、ただスポンサーのオモチャを作るため、という商売上の事情から来たものだったんですが、そこを見事に補完した説明だったんですね。
 日本の物語世界でロボットが人の形をしているのは、必然性というよりはむしろ「浪漫」とか「伝統」に近いものがあります。
 そのロボットたちは、兵器にしろ汎用機械にしろ、特に理由がないまま人の形をしていたワケですね。だからこそ「AMBAC」という説得力のある説明はガンダム世界だけのメカの形の理由づけとしてファンをうならせたワケです。

 しかし。
 サクラ大戦の場合はそもそも、「甲冑」である、という点で最初から人の形をしている説明がなされています。
 この点は、サクラのメカ設定でも非常に秀逸な所で、生身の人の技をそのまま使う戦い方が、「霊子甲冑」というメカの形に強い必然性を持たせている訳です。

 光武にはじまった花組の「霊子甲冑」は、神武による大型化の後に、わざわざ「光武・改」に戻して本来の「甲冑」の形にこだわっています。
 また、サクラ2では他の大型の霊子甲冑を使った後に、再び理想的な形として「光武・改」が登場するストーリー展開が、非常に燃えるものになっていました。
 サクラ3でも、「光武F」のサイズは「光武・改」とほぼ同じです。また、超一流とは言え普通の蒸気機械の技術屋であるジャン班長が作った光武Fは、帝都から来た「光武・改」の圧倒的な戦闘力を目にした後、李紅蘭の協力によって光武・改のノウハウを吸収して大幅に戦闘力が上がります。
 「光武F2」が大きさを変えずに性能を上げたのは、まさに「光武・改」の思想をジャン班長が理解した結果なのでしょう。
(ただし、サクラ4での攻撃力が高すぎるのは、操縦者の霊力や戦闘技術を考えるとちょっと優遇しすぎかな、とも思います)


 この「光武」の系譜を受け継ぐ事で、人の形をしているという事の必然性も受け継がれていくのが、メカの形が人型をしているという「日本のロボットという概念に内包されている浪漫」を受け継いでいく事に重なっていた訳です。
 この光武・改という「霊子甲冑」を理想とする設定は、人の形をしたメカへのこだわりという観点から、とても重要な設定だと思うのです。

 サクラVでのメカの問題点は、スターの大型化と空戦形態によって、この必然性が弱くなっている所にあります。
 「AMBAC」という言葉をうかつに使うなら、この「擬人化」という目的をガンダム世界とサクラ世界で二重に忘れている、という事になります。擬人化の理由付けは、それぞれの世界でそれぞれの理由で行われるべきです。

 今後、霊子甲冑のデザインを考える際に、この「人型」をしている理由は忘れてもらいたくないな、と思います。
 この意味で、サクラはサクラなんだからヘタなガンダムでは全然ダメなんだと、ファンの方からも率直に言っていいんじゃないかな、と思います。

 ドリマガの記事は、とにかく「説得力があって面白い」ものであれば、公式かどうかは実はあまり関係ないと思います。
 ただ、雑誌メディアはお金出して買うものですから、それなりの反響はある訳で、この意味でもうちょっとサクラファンに馴染む記事であってほしいな、という所はありますねぇ。




 あと、細かいのですがCDの話に少し反応を。
 クリスマスソングが単独で出るのは確かに初めて、なのですが、1998年の「奇跡の鐘 〜So special a day〜 / Happy Day Happy X'mas 」のSINGLE CDは微妙に新曲と言えるかもしれません。
 その後の「花組クリスマス」のショウに先だって出たものとは言え、歌っているのがさくら・すみれ・マリアの三人でVOJのコーラスが入った新録音で、ショウとは独立した内容になってました。
(ショウでは歌謡全集と同じすずかけ児童合唱団バージョンが使われたとか。ちなみに劇場版は東京混声合唱団でまた別もの)
とりなべ <nzmcvjfgzr> 2005/12/01 14:52:56 [ノートメニュー]
Re: まあまあまあまあ [返事を書く]
後援であって認定でも監修でもない
ので、公式に責任は無いといえばそのとおりなんですが……
その名前で公表されるものなんだからもう少し頑張ってよ、というのが本音ですね。

荒御魂の鎮めにひとまず感謝致しますが……
まいどぉさんが下で仰っているように、今回の記事の問題点は、鈴木ドイツ氏がガンダムの技術に頼った、ということではないと思います。
文中で「AMBACじゃないっての。宇宙かよ」と言っているので、すなわち「ガンダムのモビルスーツとは違うよ」と言っているのだと思います。
もしかしたらしょっちゅう私たちが「ガンダムじみている」と文句を付けているので、サクラ大戦世界がガンダムとは違うことくらいわかっているんだと強調したかったのかもしれません。

そのために墓穴を掘っているということに気付いていないのが今回の最大の問題点です。

「宇宙船に近いともいえる」
「AMBACじゃない」
これらの台詞はいずれも、それらの存在が前提です。
つまり、「ガンダムの宇宙世紀」の時代から、サクラ大戦を「昔の古い技術」として見ている文章なわけです。
太正後の「現代」をベースにしたあかほり先生の前夜や、太正世界の住人として書いている金子さんとの大きな違いです。
百歩譲っても「現代のガンダムファンがサクラ大戦世界を見ている」文章です。

どうあっても、ガンダムから見たサクラ大戦を語っている。
ガンダム無しにはサクラ大戦世界が語れないというのでしょうか。
ロボットアニメの系譜としてはそうでしょうが、作品世界の設定までその立場でどうするのかと。
その時点でサクラ大戦世界を莫迦にしています。
しかもそのことに本人がまるで気付いていない。
そのことが、こんな文章が出てくる最大の原因にして最大の問題だと思います。


そんな世界干渉はさておきまして。


サクラ大戦世界の霊子甲冑は、間違いなく浪漫の産物であると思います。
蒸気で動く鋼鉄の人型が魔物と戦う、その「こちらの現代ではありえない未来」技術でありながら、猛烈な懐古趣味に彩られた姿がサクラ大戦の戦闘パートを面白く思わせてくれたのだと思います。
ゲームの作成にあたって、そこに理屈は本来無く、あえて言えばやはり「格好いいから」という意識で作られたのではないかと思われます。

しかし、1の設定資料に見られるように、サクラ大戦の膨大な世界設定は、その中で一つの歴史を作っていました。
蒸気という科学。魔術が存在する世界の科学。
南北戦争を分水嶺にした、こちらの世界と隣り合う、しかし一繋がりの世界。
ならば人型であることにも理由があるはずだ……ということであれこれ考えたんですよね。
以前、その理由付けとして、
人間の住む都市を、階段や街角などまで壊さずに守るには、人型でなければならない、とか
霊力を十二分に発揮させるには、発揮させる外観形状が霊力者の意識に連動できる人型でなければならない、とか何とか考えてたんです……が。
これだと都市防衛に関する霊子甲冑が人型なのはわかるんですが、その前の人型蒸気が、
どうして蒸気トラクターからの系譜で蒸気戦車にならなかったのかの説明が出来なかったんですよね。

で、これはあかほり先生と金子さんが巴里前夜でやってくれました。
人型蒸気が人型蒸気として発達した歴史を、欧州大戦における魔術の存在を前提にして因果関係を構築して、蒸気トラクターの系譜が人型であり続けなければならない理屈を作り上げてくれました。
これで人型蒸気成立から、今なお霊子甲冑が続く理由まで行き着いてくれました。

これで心おきなく霊子甲冑を検討することができます。

霊子甲冑は、山崎真之介が設計した光武の段階で、既に理想形態に近い姿だったと言われています。
仰るように、天武から原点である光武・改に戻ってなお、降魔兵器たちを寄せ付けない活躍を魅せるシーンは霊子甲冑ファンとして大変燃えるものがあります。
結局霊子甲冑は、大神一郎が初めて乗ったときに言うように「文字通りの甲冑だな」というのが最大の焦点なのではないかと思われます。
巨大になりすぎて外表面が自分の身体から離れてしまったら、最終的に行き着く先はアイゼンギガントや、カラクリに飲み込まれることになった新皇のような魔の領域だという実例があるんですよね。
既にスターは双武と並んで歴代最大級の霊子甲冑であり、それに加えて空戦形態が人型から離れてしまったとあっては、霊力者が動かしているのか、蒸気機械が動かしているのかわからなくなりそうです。
この点でエイハブの霊子核機関連携システムは、霊力者に必要とする霊力を大幅に削減しているのが……それは霊力者にひたすら犠牲を強いるあの世界としてはよい傾向なのですが……世界的に稀な霊力者たちを必要とせずに、蒸気機械、霊子機械だけでの活動を可能とするように変化しつつあるようです。

懸念せざるを得ない事例がサクラ大戦世界にはあります。

その先は脇侍やヤフキエル、降魔ではないか、と。



蒸気世界の人間哲学という問題にたどり着くことになりそうです。
一握りの霊力者に任せた都市防衛をし続けるのか、
誰もが霊力を手にして戦えるようにするのか。

米田が苦悩し続けた、少女たちを戦場に送り続けることの解決は
すなわちサクラ大戦という戦いの終わりでもあります。
いつかは終わるのでしょう。
ですが、大変矛盾する思考ながら、私たちが愛してやまないサクラ大戦とは、その理不尽の中にあるんですよね。
ゆえにいつか解決するように進化して欲しくあり、まだ解決して欲しくないのだと思います。


この点からも、サクラ世界の技術を書く人は、単に機械技術に優れているだけではなく、
霊力者たちとの交流があり、あの世界の理不尽を知っている人であって欲しいです。




CDはそれがありましたか。
98年ですから、ゲーム2のクリスマス公演との連携というべき要素もあったCDですね。
そんなにバージョンがあったとは。芸が細かい……


ではまた。
夢織時代 <hifxzshfjl> 2005/12/04 11:19:43 [ノートメニュー]
Re: 後援であって認定でも監修でもない [返事を書く]
一番大きい問題は

 太正世界の住民かどうかの立ち位置の問題だ、というのはまさにその通りだと思います。ガンダムはガンダムで楽しむもので、サクラと混ぜちゃいけない、という感じでしょうかねぇ。

 いや、その点はホントに、なんで書いてる鈴木ドイツ氏ご本人が今までまったく気づいてないのかが不思議で仕方がないんですよね。自分がガンダム世界の住民だという事に気づかないと、書けば書くほど反感買うと思うんですけど。
 ガンダムセンチュリーに於いて、ファンは「ガンダム世界ならではの理由づけ」に感動したんですよね。
 ならば、サクラに於いては、ファンが感動するのは「サクラ世界ならではの理由づけ」でしょうにねぇ。

 この「ならでは」が空想科学の一番楽しい所なのに。

 SFやミステリは書ける人と書けない人がはっきり分かれる分野だと思いますが、もともとサクラ大戦はSFやミステリではないのに、それをSFやミステリにしようとして、SFやミステリが書けない人に依頼してしまって大失敗。
 なんていうかこれ、二重に間違ってると思うんですよ。

 無理にSFにしなくてもいい。曖昧な所はファンが補完して楽しむ。
 無理にミステリにしなくてもいい。論理的で緻密な構成を要求される世界じゃないし、せっかく作品内で育ったキャラが死んだり殺人者になるのもサクラ世界に馴染ませるのは難しい。

 ・・・という、そもそも相性が良くないモノかもしれません。

 いや、SFやミステリとしても完成したサブストーリーが出てきたらとても価値があると思うんですが、それならきちんと「SFやミステリが書ける人」に依頼するのがいいと思います。

 でもねぇ。こういうのは書けない人に指摘しても治らないと思うんですよ。資質のあるなしが大きすぎる分野だから。

 だから、ああ、またよくわかってない同人雑誌が出てるよ、くらいな気持ちの方が精神衛生上いいんじゃないかと思います。


 ・・・え?私、一番ヒドい事書いてますか?



 CDの話。

 あら、発行年書き間違えてましたね。訂正しました。
 「奇跡の鐘」という演目は、なにしろ演出も主演も様々なバリエーションがありますからね(笑)。
 ひょっとしたらこの「奇跡の鐘」はクリスマスだけの特別公演というよりは、学校や地方公演で子供にも楽しめる演目として繰り返し上演されたのかもしれません。



 アイゼンギガントの話。

 ネタ振りがありましたので、この場をお借りして前夜2のアイゼンギガントについての話題を少し。
 「ソビエト重戦車KV- II ギガント」が元ネタだと思われるこの兵器、デカきゃいいってモンじゃない、という点も元ネタと同じだったようですね。
 貴重な霊力保持者を一週間で使い捨てにするのは、どう考えても実用品じゃなかったでしょうね。それはダイヤモンドを燃やして走る機関車みたいなもので。

 アイゼンギガントの巨大さについては、ホバーによる浮上式という形態が影響していると思います。
 ホバークラフトは、エンジン出力が低くても浮かせる事はできます。ヘリコプターとは違って、ファンによる空気の圧力×底面積が重量を上回ればいいので、圧力が小さくても底面積を大きくすれば浮上します。
 つまり、浮くまで大きくすればいいので、エンジン出力が低いほどデカくなるワケです。
 ただ、面積が増えればその分浮く量が減るため、あまりファンからの風量が小さいと、鏡面のようなつるつるの場所でしか使えない、という事になります。
 もちろん、文中の記述にもありますが大きくした分さらに重くもなります。
 なんていうかまさに、一応動くけど巨大だし段差は越えられないしで、結局実用にならなかった、という設定にぴったりですねぇ。


 ・・・これ、よく考えたら、浮上式じゃなくてタイヤやキャタピラにしとけば、とりあえずは実用になってたワケで、霊力を持った少女たちが犠牲にならなくて済んだのはホバーのおかげかもしれません(苦笑)。
 文中の記述は「ホバー走行を兼ね備えている」ですので、スカート状に広がる底部の中に複数の脚がある、というような形なのかもしれませんが・・・

 ・・・ここまで想像した私の頭の中にはいま、「カブトガニ」が浮かんでいます。

 さて、非人道的な開発コンセプトから考えて、開発の際に実験に供された少女(複数か?)は居たはずですが、死んでしまっては実験もできないので、完全に組み入れない状態で少し弱ったら取り出して休ませて、みたいなカンジだったのかと想像。(それもヤですけど)


 霊子甲冑は数が少なく、しかもすべて賢人機関の監視下にあって対魔物に使うのにいっぱいいっぱいです。
 さらに、「若い女性による小編成チーム」に「若い男性の指揮官」に「芸能人として人前に立つ」という要素を組み合わせた形態が、なんともまあ軍隊に合わない形になっています。
 この「華撃団の標準形」そのものが、華撃団を軍備としては考え難い形を作っている訳で、このあたりには魔からの都市防衛という目的に特化した形での進化や、もちろんそれを作った花小路伯や米田中将の計算もあったものと思われます。

 アイゼンギガントは欧州大戦の兵器ですから、華撃団とは違い明らかに「軍の一部」になるために作られたものです。少女のモチベーションが性能に直結する霊子甲冑は戦争に向きませんが、霊力提供と操作を分けるなら、かなり軍隊向きの仕様に作ることができるでしょう。

 今まで、通常兵器+霊能力者、という組み合わせの戦争はありましたが、霊子甲冑は都市防衛のためだけに使われ、軍には配備されていません。
 これには「霊的戦争抑止」の意思が賢人機関にあるものと思われます。南北戦争から欧州戦争まで、宗教家たちは無益な戦いでその数を減らし、お互いの生命を脅かし合う事に恐怖したはずです。
 たとえば、霊子甲冑を軍備に使おうとしたブルーメンブラッドは賢人機関によって解体されています。山崎真之介は光武の基本設計の効を認められて昇進していながら、実機を作ることはしていません。
 帝都は公的機関ですが、他の華撃団は明らかに軍から離れた形で存在しています。
 やはりここにも、霊力兵器が軍属になる事を避ける、という強い意志が賢人機関にあるものと思われます。

 もしも霊力兵器を通常の戦争に投入すると、あまりに強力な兵器になります。なにしろ通常兵器による攻撃はほとんど効かず、艦砲射撃を受けても壊れないくらいですから、その進行を止められるものは霊的装備を持つ部隊だけです。
 (もしもそうなったら、霊的部隊をもたない国は毒ガスや細菌や放射能で対抗する事になるのでしょうか。それも恐ろしい話ですが)


 ひょっとしたら、サクラ3、4、Vに出てくるナゾの敵役メカは、「霊子甲冑という強力な兵器に対抗」する事を売り文句に、各国に売りさばくために開発された兵器なのかもしれません。
 実際に戦った結果は霊子甲冑の方がかなり強いのですが、個別に撃破しないと倒せないので、数を頼む使い方ではそれなりに使えるかと思われます。
 ただし、霊力や妖力は人に由来するもので、妖力を使うメカはその妖力の出自にかなりインモラルなものを含んでいる(人が死ぬ際に増大する怨念を使う、など)と思われますし、妖力の影響下では「人としての性格が悪くなる」ため人がチームで行動するのが難しく、軍が自滅しかねない、などの問題も予想できます。
 (ゲーム中で悪役の人間や怪人がチームを組まずに一人ずつ来るのも、この手の「仲違いによる自滅」が起きるという理由があるものと思われます)


 妖力は暴走しがちで、自他共に全滅の危機を招く危険が大きく、軍の用途に向かない事を示す事件が、今までサクラ世界でもいくつか起きています。
 また、威力としても霊子甲冑の方が大きいとなれば、理想的なのは脇侍やヤフキエルではなく、霊子甲冑の方なのは明らかです。
 この点で、夢織さんの危惧にあるように、誰でも乗れる霊子甲冑は一種のパンドラの箱であり、これに慎重にならずにどんどん開発を進めるのは如何にもアメリカらしい所があります。

 ロシアに話を戻すと、欧州大戦時にアメリカと同じく人型蒸気の開発に遅れを取った大国であるロシアも、霊力者探しと霊子甲冑の開発に無関心では居られなかったはずです。
 とりあえず、使える霊子甲冑を開発しよう、という動きは継続していたものと思われます。

 アイゼンギガントの場合、一度も実戦に使われなかったが一応動く、という事から考えて、少女たちが全員死んでしまったので動かせない、というマヌケな事態は考え難く、少なくともドイツ軍に鹵獲された際に誰か最低一人は霊力提供役の少女が居たハズです。
 ロシアのどこかに、霊力を持つ少女たちが居て、霊子甲冑の研究も続いているはずですが、もともと情報が外に出難いロシアで、しかもロシア革命などの影響があり、その実態は鉄のカーテンの向こう、という事のようです。

 確かに、サクラ世界の技術は進歩していて、霊子甲冑を動かすための霊力者の霊力の値や特性の条件は次第にゆるやかになってきているようです。アイゼンギガントのように強制的に霊力を搾取する必要があったレベルの霊力保持者が、新しい霊子甲冑には普通に乗れてしまう事はあるかと思います。
 また、条件が緩やかになったとしても霊力がある人間が貴重なのに変わりはない訳で、もしも生き残っていたとしたらこのロシアの少女たちは貴重な霊力保持者として、他の話にも出て来るのかもしれません。
とりなべ <nzmcvjfgzr> 2005/12/05 15:23:58 [ノートメニュー]
Re: 一番大きい問題は [返事を書く]
書ける人書けない人(12/18 1時前追記)
……うーん、どうにも動かし難い現実を突きつけられてしまった気が。

サクラ大戦らしさといいますか、
あの世界らしさが無い作品で、キャラだけ引っ張ってこられても
興ざめするだけなんですよね。
その意味では出来の悪い同人作品と変わらないというのは賛同せざるを得ません。

それはそうと、サクラ大戦物語の帝都編はどうなったんでしょうね。
巴里編の反省を踏まえて竹崎さんがこれでは駄目だと検討していて下さったところまでは知っているのですが、そのあと全く音沙汰無しになってしまったので、
もしかしたら企画自体が潰れてしまったのかと不安になっております。


ミステリの問題は出来るだけ早いうちに形にしてしまわないと
これも賞味期限が切れてしまいかねませんねえ。うー、時間ないいぃぃ。



さてアイゼンギガントの話。
いくら農奴制で人の命は軽かったとはいえ、帝国華撃団の発足に当たって全世界を回る必要があったくらい、霊力者は稀少なものですから、やはりコンセプトが根本的に間違っていたんでしょうねえ。
このあたりは、帝政ロシアのエゴというか、霊能力者が稀少でも、貴族に比べればゴミという意識があったのかもしれません。
もしあと数年マリアが生まれるのが早かったら、マリアがこれに乗せられていたのかもしれません。

もちろん、霊力者と一口に言っても、ピンからキリまであるので、
一週間で力尽きるというのはあくまで目安でしょうね。
帝撃花組や星組の面々クラスの霊力者が乗ったら、もっと持続したのかもしれません。

アグネスは星組に採用されたわけではなく、ヴァックストゥームに徴集されたわけでもないのですが、
ツェペシュ師が目を付けたところをみると、かなりの潜在霊力があったと見ていいでしょう。
もしロベリアが止めていなければ、ツェペシュ師の計画は結構それなりに進んだのかもしれません。
でなくばこの兵器は、霊力者一人と引き替えにする拠点攻略用にしか使えませんから、
オーストリア再興というのはあまりにも荒唐無稽な発想です。

浮くまで大きくすればいいので、エンジン出力が低いほど大きくなるホバーシステムと聞いて、
……まさかミカサがこれで浮いているんじゃないだろうな、などと考えてしまいましたが、
周辺が風圧で薙ぎ払われたようには見えないのでまた別のシステムなんでしょう。

少女を使い捨てにする実験というと、ソレイユ機関を思い出すところです。
これも、霊力者の霊力をマルチ活用して、やりすぎなまでの負担を掛けるという点で共通しているように思います。
逆に、一週間で使い捨てにするというくらいならば
一回の稼働時間を数時間に留めておけば、普通に運用できるのではないかと思われます。
そうすると「回路」にされた人の生命維持に必要な設備を外すことも出来て……あれ?結構まともな兵器になってしまいますね。

まあそれでも、操縦者じゃなくて「回路」というわけですから、乗っている人間の自我は消し飛んでしまうんでしょうね。
アグネスも記憶がすっ飛んでいたみたいですし。
そうするとやっぱり禁忌の兵器となりますね。

蒸気獣、蒸鬼、悪念機のうち、悪念機は夢殿と蘭丸が作ったというのがはっきりしており、
蒸気獣はどうやらカルマール公が絡んでいるらしいですが、
その生産ラインははっきりしていないんですよね。
この手の兵器で生産工場がはっきりしたのは、DS社のヤフキエル工場くらいでしょうか。
日本のは菊ちゃんにつぶされて、
アメリカのはエピ0に出てきてジェミニにぶっつぶされていますけど。
しかし、これらの大量投入型兵器のコンセプトは、いずれも対霊子甲冑を意識していますね。
逆説的な結果ですが、彼らに対抗しうるのが霊子甲冑のみであるという状況が、単なる制圧兵器ではないように思えます。

ほとんどの敵ボスが一体ずつくるのは何故か。
これまでに複数の敵ボスが一緒に襲ってきた例は確かに少ないですね。
血潮6話の羅刹と刹那、
2の熱海の水狐と金剛、
3エッフェル塔のシゾーとピトン、
……これだけかな。
よほどのことが無い限り同時に襲ってくることはなく、
戦術面から見ると常道から外れまくっているからには、やはり妖力兵器の運用には
何らかの形でかなりの制限がかかっているんでしょうね。

妖力使いに転じるくらいの人物は、悲しいかな他人を寄せ付けない性格になってしまっていることが多く、
自滅、反発が生じるというのは納得のいくところです。
でなければナーデルとコルボーを同時に投入しているよなあ。
逆にいえばシゾーとピトンって仲がいいんですね。
金剛は一方的でしたが。

ロシアの霊能力者環境は、米田が日露戦争で何かと戦っていたように思います。
当時中佐の米田が何か、それっぽい組織と戦っていたのは同人だったか公式だったか。



済みません、まだ続きます。

******************************
以下続き。

そういえば2の第二話で金剛と木喰が一緒でしたか。
完全に忘れておりました。
……これも金剛ですか。
水狐と同行したことといい、金剛自体は妖力の持ち主だったのかちょっと疑問です。

だって悪として活動するような精神回路の持ち主に思えないのですよ。
彼は普通にその場その場で純粋な心の赴くままに活動していただけのように思えます。
好きな女のために嫌われようとも戦場に駆けつける彼の行動は、
帝国華撃団の乙女たちとどこが違うかと問われると……性別が違うだけじゃん、という結論に至ってしまいます。

……話がずれました。


ロシアの現状はわかっていないところが多いですよね。
クワッサリーがロシア革命の闘士として名を馳せたくらいなので、
彼女に匹敵する霊能力者はロシア革命当時、
ロシア全土でもそうそういなかったのではないかと思われます。
ロシア革命が欧州大戦の末期と重なる時期ですので、
結果としてアイゼンギガントをまともに動かせる霊能力者のストックは
ほとんど無かったのではないかと。
もちろん、ヴァックストゥームのような研究機関があって、そこに隔離されていた可能性もありますけどね。


状況証拠に過ぎませんが、霊力者の要求霊力値は下がってきていると思われます。
それは、最初の時点で帝国華撃団花組のメンバーを集めるのに世界中をかけずり回る必要があったのに、
その後、巴里華撃団や紐育華撃団の結成にあたっては、霊子甲冑を動かせる人材が比較的容易にその国内で見つかっているという事実が示しています。
フランスの貴族の中に霊能力者が多くいたということは、欧州大戦のリシャールたちの存在が物語っています。
……これは多分パリシィの子たちだったのではないかと思いますが。
そうすると、帝国華撃団結成にあたり、
真っ先にグリシーヌら貴族の女子たちをチェックしたはずですし、
モンマルトルの聖女の話も賢人機関は掴んでいたはずです。
でも招集されたのは、その中でも最大級のアイリス一人でした。
また、フランスから欧州星組に招集された者は、今のところ確認されていません。

紐育華撃団は昴が旧星組なのでカウントが難しいところですが。
ダイアナにしろリカにしろ、従来は数に数えられていなかったんですよね。

そうすると、光武Fの要求霊力量は、初代光武よりも低いのではないか……という推論が成り立つわけです。
やはりこのあたりは霊子技術、蒸気技術の発展のたまものでしょう。
現に紐育華撃団では、エイハブの霊子力機関と連動していることにより、出力を補填されていますしね。


そうやって、霊子甲冑に乗れる人間が増えていった先にどんな未来が待っているのか。
これから各地に華撃団構想を展開していくからには、必然の未来でして、各地の封じられた霊力者たちの歴史もまた明らかになって……いくといいな。

ではまた。
夢織でした。
夢織時代(修正1回) <hifxzshfjl> 2005/12/12 01:18:12 [ノートメニュー]
Re: 全部金子良馬さんに書いて貰って下さい [返事を書く]
いやいや夢織さん。
あなたが壊れてどうするんですか(苦笑)。

 で、ウチの辺りはドリマガは今日入荷でしたので、本屋でざっと立
ち読みしてきました。<買えよ

 件の「AMBAC」についてですが、確かにサクラ大戦世界の住人
の台詞としては難がありすぎます。あれが相方のボケに対するツッコ
ミとして機能する為には、サクラ大戦世界にもそれと同様の技術があ
るか「ガンダム」と言うアニメ作品が存在する事が前提となりますの
で、どちらにしても要訂正な感は拭えません。
 ただ、初期の蒸気工廠で、MS用に考案された架空設定である「流
体パルス」が霊子甲冑の基本的な機構であるかのように記述されてい
た前例から考えれば、場違いな台詞とは言え霊子甲冑にそのまま持ち
込むのを否定している点は考慮すべきではないかと。
 著者の考察の基準はあくまでもガンダムであり、サクラ大戦の作品
内容ではないのは相変わらずですが、安易に他作品の設定を借用して
語っている(ような気分になる)のをそれなりに自制しているように
も見受けられました。

 と言うか、個人的には蒸気工廠のメイン部分には全く期待を抱いて
いないので、この程度の錯誤じゃもう何も感じなくなってるだけなん
ですけど(笑)。<ヲイ

 次に「神武の悪夢」と言う台詞ですが、話の流れからすると搭乗者
の霊力を急激に消耗させ、生命の危機を生じさせる機体が存在した事
になりますね。
 ですけど、夢織さんも指摘しておられるように神武はそんな機体で
はありませんでしたし、搭乗者の生命に危害を及ぼすとして乗り換え
られた天武も「霊子核機関から流れ込む過剰な霊子力」が問題であっ
て、霊力を吸い取るような現象は起こしませんでした。
 帝撃所属機として再度霊子核機関を搭載した双武にも天武とは別な
欠点がありましたが、それは二人の霊力の同調がズレると二人とも死
んでしまう、と言う物であり蒸気工廠で言っているような「悪夢」で
はありません。
 血潮の神武は改めて語るまでもなくオリジナルとは色々と異なる機
体でしたが、作中の扱いとしては元の神武に準じていたように記憶し
ています。
 そもそも神武は蒸気併用霊子機関二基搭載の機体であって、霊子核
機関搭載機じゃありません。

 勘違いと言うか……一体何のゲームをやったんでしょうか?
 もしかして、オリジナルの1とも血潮とも異なる第三の「サクラ大
戦1」があるんでしょうか?
 どうも血潮以上のスーパーリメイクが施されてそうなのですけど、
出来ればそれは世に出さないで欲しいな、と思います(笑)。

 あと細かな点としては、エイハブとスターが一体の物である事に驚
いていたのが気になりました。
 確かその話って今のシリーズの一回目か二回目で言ってませんでし
たっけ? しかも助手が周知の事実として語ってたような記憶がある
んですけど。
 うろ覚えなんで自分の記憶が間違ってるんでしょうか?


 蒸気のある生活の方は相変わらず安定してると思いますが、ジェッ
トエンジンの説明をサクラの世界観に溶け込ませようとして、微妙に
しくじってるような気がしなくもなかったり。
 自分のジェットエンジンの知識が聞きかじり程度なので咀嚼し切れ
てないだけかも知れませんが、F2大神機の時は「高圧高温の空気に
蒸気(多分気化燃料)を加えて燃焼」となっていたのが、今回は「空
気を圧縮した蒸気に燃料を加えて燃焼」な風になってました。
 蒸気のある生活等を通じてサクラ世界の蒸気は単に水蒸気だけじゃ
なくもっと広範囲な物である事は幾度も示されてきましたが、著者が
異なるとは言えほぼ同じ機構を説明しているのに蒸気の意味が共有さ
れていないのはどうかな?と感じなくもありません。

 架空の世界なんだから現実の科学や物理現象とは違う事があっても
良い、と言うかあって当然なのですが、「蒸気と付いていれば何でも
あり」では全てを魔法で片付けるファンタジー世界と大差ありません。
 少なくとも設定考証を意図した企画であるのならば、架空ではあっ
ても筋の通った説明をして欲しいところです。

 まあ、金子氏の担当してるパートは上手くまとまってると思うんで
すけどね。小説の方も、設定重視な部分は設定に振り回されてる印象
がありますけど、人物メインのとこはちゃんと(って言うと逆に失礼
ですけど)そのキャラの性格を踏まえてて面白いですし。

 ……その他がねぇ。( ̄▽ ̄;;





 とりあえずこんなとこで。
 尚、「甲冑」の域を越えた大型機に関しては、「人の形を模倣した
方が人を由来とする霊力は安定し易い」とか、「人型にする事で搭乗
者の所作を再現し術を発動し易くする」とかのように、呪術的な方向
で理由付けをすれば世界観とも齟齬を来さず説明できるのではないか
と思っています(笑)。

 では。
まいどぉ <refcfspeqt> 2005/12/01 22:46:11 [ノートメニュー]
Re: いやいや夢織さん。 [返事を書く]
失礼致しました。
面目次第もありません。

あの文章が掛け合い漫才形式ではなく、こちらの世界の鈴木ドイツ氏による論説文という形であったら、怒ることなく「もう駄目だ」とあきらめがついたかもしれません。
あの二人を太正十七年の神崎重工派遣技術者として書いてきたはずなのに、こんな台詞を言わせたは、一つのSF世界に対する暴挙である、というのがぶち切れた原因のようです。

ただ、なるほど、持ち込むことを否定しますね。
流体パルスの流用の頃よりはマシになってはいる……のか。
その点では少しは前進が見られたと評価すべきですか。
むう、既に十分下げていたつもりでありますが、もう少し基準線を下げて見ることに致します。

「神武の悪夢」について。
いやですねぇ、第二のスーパーリメイクですか。
PSP版がそんな改変されていたらどうしましょう……って今のところPSPを持っていないのでやる予定も無いのですが。

おそらく天武の設定を勘違いしているんだと思うんですが、鈴木ドイツ氏は本当にサクラ大戦をプレイしたのだろうかと疑わざるを得ないところです。
いくら現実世界の軍事技術について詳しいと言っても、サクラ大戦世界の知識がこの程度しか無い方に世界設定を書いて欲しくないものです。
というか、誰かそれを止めてよ、と。


エイハブの連携について驚いてることの問題は気付きませんでした。
第一回でとっくに説明済みのはずでしたね。
ということは、この設定は鈴木ドイツ氏のオリジナルではなく、どこかに設定資料があって、それを鈴木ドイツ氏が小出しにしているのかな、と思ったり。
で、小出しにするときに、既に発表していたのを忘れていたんじゃないかと。


ジェットエンジンについては、そもそも出した時点でかなり技術が飛躍してしまっているので
整合性にかなり苦労されたのではないかと、同情したくなるところです。
今後アメリカで話を進めるために、石油を表に出す必要が出てきたのかもしれません。
見返してみるとF2のときの説明もそう悪くないかも。
F2の時との違いは飛行の継続性でしょうか。
F2は空気と蒸気圧縮だけだったので瞬間的な飛行にしか使えなかったのが、
灯油混合により、持続性のあるジェット噴射が可能になったとかいうところでどうでしょう。

蒸気技術のファンタジー性は、蒸気とは何であるかを今なお説明しきってないところにあるわけでして。
万能は困りものですが、私としてはこの程度の応用は許容できるかなーと思ってます。


人型の理屈としてはやはりそのような呪術的な要素を強調したいですね。
……ますます空戦形態のフォローが難しくなってきているんですけど。
飛ぶのはしょうがないとしても、個人的には人型で飛んで欲しいなと思うのですが、
垂直蒸気噴射による飛行は困難だとアイゼンギガントで示されているので、
活動写真での光武・改バックパックを進歩させた人型での飛行は当分無理かなあ。


ではまた。
夢織時代 <hifxzshfjl> 2005/12/04 12:41:28 [ノートメニュー]
Re: 全部金子良馬さんに書いて貰って下さい [返事を書く]
あらあらあら

初めはなんで怒っているのか判りませんでしたが、
「AMBAC」という意味を知らなかったので検索してみたら・・・なるほど(^^;

こんばんは、夢織時代さん。

今回は色々と気になった部分が多かったのですが、
自分としてはあまり気にならなかったのは、さほど大きく間違った場所はなかったからかな?
リカリッタ機の説明で、サクラ世界にはまだ無い、
「ビューティペアの歌」と「読者のみなさん」という、台詞がありましたから、
今シリーズの表現に関しては最近諦めてきましたし、AMBAC自体は話の筋には直接関係なかったので。

まあ、それでも気になったのは事実なので色々と。

「ホーミング性能はミサイル自体にはない」
「搭乗者の霊力によるホーミング」「一種の霊子ミサイル」
「それであんなにいっぱい発射できたり、破壊力も抜群」

破壊力は物理攻撃+霊力がだからわかるとしても、発射できる数は関係ないのでは?
ミサイル自体にホーミング性能が無いということは、
ミサイルは確かに存在して霊力で誘導しているということなので、
ミサイルは霊力のみの塊ではなく、弾の保有数も限られると思うし。
仮にここから霊力のみで形成されたミサイルが出るのなら、
それは霊力をただ打ち出しているだけの霊撃か、
コクリコ機のマジカルホーンのような機械がなければ打ち出せるものではないように思えます。
ミサイルはかなり小さいけど、霊力が加わることで威力はあるから、
弾の保有数も結構多いという感じならアリだと思いますけど。

後、ホーミングの説明も気になりました。
光武・改の頃にも紅蘭機に噴進誘導弾はあり、
光武・改から目標めがけて照射された霊力をなぞるようにして飛行する形式で、
この頃は、誘導波発振装置と操作用装備一式を取り付ける必要がありました。
それから時が経ち、蒸気工廠にて光武二式の紅蘭機を説明した文章では、
誘導装置が弾頭に組み込まれており、敵の霊力を探知して完全独立で動くタイプでした。
ただ、ミサイルの射程は数キロあるものの、
霊力の検知システムの感度が数百メートルなので、有効射程は限られてしまいましたが。
こういった誘導装置の説明が今まではあったのに、
「霊力」の一言で終わらせてしまったのがなんとも。
ページの都合で省略したって気もしなくはないですけど。

神武は3設定資料集で「強力すぎる出力のため操者への負担も大きかった」とはありますが、
特に問題があった訳でもないし、今回の話と関係ありませんよねえ・・・?

で「エイハブからの霊力送信エリアは半径10キロが正常値」とありますが、
第1回では「有効範囲は半径約5キロ」とあったので、
それを踏まえてV設定資料集でも「霊子核力場の有効範囲は5キロ」となっていました。
数字だけなので大した違いはないんですけど、早くも設定を修正しているのは変な感じですね。

後、上でも仰っていますが、エイハブの霊子核機関関連は、
1回目の頃に語っていたので、今回改めて驚く描写は確かに変ですね(^^;
螢ジロー <wgddxcifhg> 2005/12/02 00:27:52 [ノートメニュー]
Re: あらあらあら [返事を書く]
あれほど見てはいけないといったのに
……って夕鶴かい。
こんばんは、夢織時代です。
検索してしまわれましたか……ああ。
まあ、本筋と関係していないのは、以前の流体パルスに比べればマシと言うことで。

それはさておき、
やはり、怒った状態でまともな検証は出来てませんでしたか。
ミサイルのところはやはり妙ですね。
ご指摘感謝です。

走り書きの御返事では失礼な内容なので、済みません、もうちょっとお時間を下さい。

しかし、霊力と射撃武器との関係は突き詰めると難しいです。
射撃武器に霊力を載せることができるのであれば、
それこそVの環境では、ほとんどのシーンで近接武器を使わずに爆撃してしまえ、ということになりかねないんですよね。
霊力をどうやってミサイルや弾に載せているのかってのも、
突き詰めると色々と……

エイハブの有効範囲……そういえば……えー、なんのチェックもされないで掲載されてるんでしょうか、この連載(汗)

済みません、今晩はひとまずこれにて。
夢織でしたー。
*****************************
さて、間が空いてしまって済みません。
普通に時間がありませんでした。

で、その間色々考えていたんですが、
霊子ミサイルとはなんぞや、といいますか。
霊子甲冑の撃ち出す遠距離武器は、何故魔物に通用するのか。
単に遠距離武器を撃って当てるだけで魔物が倒せるのならば、
霊子甲冑なんかいらないってことになりますからね。
これは1のころからの命題です。

で、
サクラ大戦における遠距離攻撃機は、なんらかの形で霊力をミサイルや銃弾、爆弾に載せている、
ということにならないとサクラ大戦世界の前提が崩壊すると思います。

1の第八話で翔鯨丸からの砲撃が降魔に通用したり
2の第十一話で高射砲が降魔兵器に通用したりしているのは
霊子核機関搭載機からの発射で砲弾に霊力が載せられていると見るか、
かつての拙作みたいに、大質量であれば無効化できないと見るか、
まあそんなところでしょうか。

そんなわけで、機首ミサイルも、単純にこれだけで悪念機に効果があるなら
スターを使う必要がなくなってしまうので、
搭乗者の霊力がミサイルに籠もっているというのは基本的に賛成です。

しかし、整備士の発言はこれだけでは意味不明ですねえ。
「それであんなにいっぱい発射できたり」
……なんで?
と思ったものです。
その前の怒りで半ばどうでもいいくらいスルーしてしまいましたが。

この疑問は、螢ジローさんの解釈でいけますね。
霊力でサポートしているから、口径の小さいミサイルで十分に悪念機に通用するため、
「(悪念機に対する)破壊力も抜群」というように、
大口径のミサイルを搭載する必要なく、霊子甲冑としての運用が可能である、というところですね。


ホーミングに関する螢ジローさんの指摘は、スターシリーズの運用に関する
根本的な矛盾を突いていると思います。
それはサクラ大戦のシミュレーションパートを崩壊させるほどの矛盾です。

特に射撃を得意とする操縦者でなくても、
霊力によるホーミングなんてものがほいほい使えては、
普通に遠距離からの射撃攻撃が出来てしまう。
ならば機体損傷の危険のある近接戦闘など行わなくても、
全機体を霊子ミサイル砲台としてホーミング砲撃をし続けるだけで勝ててしまう。

……やだなあ、この推論。
もう少し本文でフォローが欲しいところです。
とりあえずこの戦術を否定するための材料は、
霊子ミサイルの使用を空中に限るのは、防衛する都市を傷つけないため、という理由がまだあるのが救いですが。

紅蘭機との兼ね合いも考えると、そんな簡単にできるものではなく、
せめて、かなりのブレイクスルーを必要とする技術であって欲しいと思います。


エイハブからの霊力送信範囲は次回で訂正が出るでしょうかね。
訂正が出ないようならば、チェックがまともに出来ていない証明になってしまいます。
うーん、心配だ。

ではでは、またー。
夢織でした。
夢織時代(12/11_22:25修正) <hifxzshfjl> 2005/12/05 01:25:57 [ノートメニュー]

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