[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
とりなべ への返事
一番大きい問題は

 太正世界の住民かどうかの立ち位置の問題だ、というのはまさにその通りだと思います。ガンダムはガンダムで楽しむもので、サクラと混ぜちゃいけない、という感じでしょうかねぇ。

 いや、その点はホントに、なんで書いてる鈴木ドイツ氏ご本人が今までまったく気づいてないのかが不思議で仕方がないんですよね。自分がガンダム世界の住民だという事に気づかないと、書けば書くほど反感買うと思うんですけど。
 ガンダムセンチュリーに於いて、ファンは「ガンダム世界ならではの理由づけ」に感動したんですよね。
 ならば、サクラに於いては、ファンが感動するのは「サクラ世界ならではの理由づけ」でしょうにねぇ。

 この「ならでは」が空想科学の一番楽しい所なのに。

 SFやミステリは書ける人と書けない人がはっきり分かれる分野だと思いますが、もともとサクラ大戦はSFやミステリではないのに、それをSFやミステリにしようとして、SFやミステリが書けない人に依頼してしまって大失敗。
 なんていうかこれ、二重に間違ってると思うんですよ。

 無理にSFにしなくてもいい。曖昧な所はファンが補完して楽しむ。
 無理にミステリにしなくてもいい。論理的で緻密な構成を要求される世界じゃないし、せっかく作品内で育ったキャラが死んだり殺人者になるのもサクラ世界に馴染ませるのは難しい。

 ・・・という、そもそも相性が良くないモノかもしれません。

 いや、SFやミステリとしても完成したサブストーリーが出てきたらとても価値があると思うんですが、それならきちんと「SFやミステリが書ける人」に依頼するのがいいと思います。

 でもねぇ。こういうのは書けない人に指摘しても治らないと思うんですよ。資質のあるなしが大きすぎる分野だから。

 だから、ああ、またよくわかってない同人雑誌が出てるよ、くらいな気持ちの方が精神衛生上いいんじゃないかと思います。


 ・・・え?私、一番ヒドい事書いてますか?



 CDの話。

 あら、発行年書き間違えてましたね。訂正しました。
 「奇跡の鐘」という演目は、なにしろ演出も主演も様々なバリエーションがありますからね(笑)。
 ひょっとしたらこの「奇跡の鐘」はクリスマスだけの特別公演というよりは、学校や地方公演で子供にも楽しめる演目として繰り返し上演されたのかもしれません。



 アイゼンギガントの話。

 ネタ振りがありましたので、この場をお借りして前夜2のアイゼンギガントについての話題を少し。
 「ソビエト重戦車KV- II ギガント」が元ネタだと思われるこの兵器、デカきゃいいってモンじゃない、という点も元ネタと同じだったようですね。
 貴重な霊力保持者を一週間で使い捨てにするのは、どう考えても実用品じゃなかったでしょうね。それはダイヤモンドを燃やして走る機関車みたいなもので。

 アイゼンギガントの巨大さについては、ホバーによる浮上式という形態が影響していると思います。
 ホバークラフトは、エンジン出力が低くても浮かせる事はできます。ヘリコプターとは違って、ファンによる空気の圧力×底面積が重量を上回ればいいので、圧力が小さくても底面積を大きくすれば浮上します。
 つまり、浮くまで大きくすればいいので、エンジン出力が低いほどデカくなるワケです。
 ただ、面積が増えればその分浮く量が減るため、あまりファンからの風量が小さいと、鏡面のようなつるつるの場所でしか使えない、という事になります。
 もちろん、文中の記述にもありますが大きくした分さらに重くもなります。
 なんていうかまさに、一応動くけど巨大だし段差は越えられないしで、結局実用にならなかった、という設定にぴったりですねぇ。


 ・・・これ、よく考えたら、浮上式じゃなくてタイヤやキャタピラにしとけば、とりあえずは実用になってたワケで、霊力を持った少女たちが犠牲にならなくて済んだのはホバーのおかげかもしれません(苦笑)。
 文中の記述は「ホバー走行を兼ね備えている」ですので、スカート状に広がる底部の中に複数の脚がある、というような形なのかもしれませんが・・・

 ・・・ここまで想像した私の頭の中にはいま、「カブトガニ」が浮かんでいます。

 さて、非人道的な開発コンセプトから考えて、開発の際に実験に供された少女(複数か?)は居たはずですが、死んでしまっては実験もできないので、完全に組み入れない状態で少し弱ったら取り出して休ませて、みたいなカンジだったのかと想像。(それもヤですけど)


 霊子甲冑は数が少なく、しかもすべて賢人機関の監視下にあって対魔物に使うのにいっぱいいっぱいです。
 さらに、「若い女性による小編成チーム」に「若い男性の指揮官」に「芸能人として人前に立つ」という要素を組み合わせた形態が、なんともまあ軍隊に合わない形になっています。
 この「華撃団の標準形」そのものが、華撃団を軍備としては考え難い形を作っている訳で、このあたりには魔からの都市防衛という目的に特化した形での進化や、もちろんそれを作った花小路伯や米田中将の計算もあったものと思われます。

 アイゼンギガントは欧州大戦の兵器ですから、華撃団とは違い明らかに「軍の一部」になるために作られたものです。少女のモチベーションが性能に直結する霊子甲冑は戦争に向きませんが、霊力提供と操作を分けるなら、かなり軍隊向きの仕様に作ることができるでしょう。

 今まで、通常兵器+霊能力者、という組み合わせの戦争はありましたが、霊子甲冑は都市防衛のためだけに使われ、軍には配備されていません。
 これには「霊的戦争抑止」の意思が賢人機関にあるものと思われます。南北戦争から欧州戦争まで、宗教家たちは無益な戦いでその数を減らし、お互いの生命を脅かし合う事に恐怖したはずです。
 たとえば、霊子甲冑を軍備に使おうとしたブルーメンブラッドは賢人機関によって解体されています。山崎真之介は光武の基本設計の効を認められて昇進していながら、実機を作ることはしていません。
 帝都は公的機関ですが、他の華撃団は明らかに軍から離れた形で存在しています。
 やはりここにも、霊力兵器が軍属になる事を避ける、という強い意志が賢人機関にあるものと思われます。

 もしも霊力兵器を通常の戦争に投入すると、あまりに強力な兵器になります。なにしろ通常兵器による攻撃はほとんど効かず、艦砲射撃を受けても壊れないくらいですから、その進行を止められるものは霊的装備を持つ部隊だけです。
 (もしもそうなったら、霊的部隊をもたない国は毒ガスや細菌や放射能で対抗する事になるのでしょうか。それも恐ろしい話ですが)


 ひょっとしたら、サクラ3、4、Vに出てくるナゾの敵役メカは、「霊子甲冑という強力な兵器に対抗」する事を売り文句に、各国に売りさばくために開発された兵器なのかもしれません。
 実際に戦った結果は霊子甲冑の方がかなり強いのですが、個別に撃破しないと倒せないので、数を頼む使い方ではそれなりに使えるかと思われます。
 ただし、霊力や妖力は人に由来するもので、妖力を使うメカはその妖力の出自にかなりインモラルなものを含んでいる(人が死ぬ際に増大する怨念を使う、など)と思われますし、妖力の影響下では「人としての性格が悪くなる」ため人がチームで行動するのが難しく、軍が自滅しかねない、などの問題も予想できます。
 (ゲーム中で悪役の人間や怪人がチームを組まずに一人ずつ来るのも、この手の「仲違いによる自滅」が起きるという理由があるものと思われます)


 妖力は暴走しがちで、自他共に全滅の危機を招く危険が大きく、軍の用途に向かない事を示す事件が、今までサクラ世界でもいくつか起きています。
 また、威力としても霊子甲冑の方が大きいとなれば、理想的なのは脇侍やヤフキエルではなく、霊子甲冑の方なのは明らかです。
 この点で、夢織さんの危惧にあるように、誰でも乗れる霊子甲冑は一種のパンドラの箱であり、これに慎重にならずにどんどん開発を進めるのは如何にもアメリカらしい所があります。

 ロシアに話を戻すと、欧州大戦時にアメリカと同じく人型蒸気の開発に遅れを取った大国であるロシアも、霊力者探しと霊子甲冑の開発に無関心では居られなかったはずです。
 とりあえず、使える霊子甲冑を開発しよう、という動きは継続していたものと思われます。

 アイゼンギガントの場合、一度も実戦に使われなかったが一応動く、という事から考えて、少女たちが全員死んでしまったので動かせない、というマヌケな事態は考え難く、少なくともドイツ軍に鹵獲された際に誰か最低一人は霊力提供役の少女が居たハズです。
 ロシアのどこかに、霊力を持つ少女たちが居て、霊子甲冑の研究も続いているはずですが、もともと情報が外に出難いロシアで、しかもロシア革命などの影響があり、その実態は鉄のカーテンの向こう、という事のようです。

 確かに、サクラ世界の技術は進歩していて、霊子甲冑を動かすための霊力者の霊力の値や特性の条件は次第にゆるやかになってきているようです。アイゼンギガントのように強制的に霊力を搾取する必要があったレベルの霊力保持者が、新しい霊子甲冑には普通に乗れてしまう事はあるかと思います。
 また、条件が緩やかになったとしても霊力がある人間が貴重なのに変わりはない訳で、もしも生き残っていたとしたらこのロシアの少女たちは貴重な霊力保持者として、他の話にも出て来るのかもしれません。

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