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舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ

  舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ 如月紫水@連投失礼 2013/10/06 23:04:23
  第一幕その2 如月紫水 2013/10/06 23:05:24
  第一幕その3 如月紫水 2013/10/06 23:06:42
  第一幕その4 如月紫水 2013/10/06 23:07:44
  第二幕その1 如月紫水 2013/10/06 23:10:41
  第二幕その2 如月紫水 2013/10/06 23:12:22
  第二幕その3 如月紫水 2013/10/06 23:14:05
  第二幕その4(バウ) 如月紫水 2013/10/06 23:14:31
  │├21日アフタートーク 如月紫水 2013/10/06 23:15:23
  │├22日アフタートーク 如月紫水 2013/10/06 23:16:12
  │└ハプニング&千穐楽集 如月紫水 2013/10/06 23:18:28
  読了しました&気づいた事 とりなべ 2013/10/12 12:53:47
  │└ありがとうございます!! 如月紫水 2013/10/15 22:42:18
  追記:薫風のセレナーデDVD発売記念イベ... 如月紫水 2014/03/18 21:04:39
   └「トークショウ、君に」参加記録その2 如月紫水 2014/03/18 21:05:14

舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ [返事を書く]
皆さま、お久しぶりです!
前回の紐育レポはまさかの予備データすら吹っ飛ぶという不幸に見舞われた如月紫水です。
が、この奏は!なんとしても!!と思い予備に予備を重ねて完成しました。

昨年の11月から、この日を待ち望んで待ち望んで、ついに再び会える!ということが嬉しすぎて
8公演全て劇場で観劇しました。
でも観劇回数が多い分、どの日に何が起きたか記憶があやふやな部分もあり、いつも以上にゆるりと見ていただけたら幸いです。

今回の会場は前回よりも大きな、そして懐かしの銀河劇場!
お花もたくさんあり(余談ですが、アレンジ花企画にご賛同頂きました皆様ありがとうございます)
そして初日からコス観劇の方も増えて「あ、サクラな会場だぁ」という第一印象を受けました。

銀河劇場の楽しみとして、ロビーのバーでのオリジナルドリンクもありました♪
しかも「Kanadegumi」「ねこたいちょう」「円舞曲、君に」の三種類!!
個人的にはねこたいちょうが大変好みでリピートしました。

客席に入り、舞台を見ると昨年スペースゼロで見たセットと同じものが組まれていました。
まさか同じセットで来るとは!

会場BGMは今回は「サクラ2」のサントラを流しているようで
「あ、見回り」「あ、鴬谷の戦闘」とか時折思いながら席についていると
ほどなくして前回の舞台で秋奈を救ったあのハーモニーが流れてきてそれが一ベル代わりとなっていました。
場内アナウンスと同時に客席に現れる方々が…

ストリングス隊によく似た(笑)三名の男性と、片ポニーテールの女性が一人(右でまとめてる方と、左でまとめてる方で公演ごとに交互に登場)
が場内アナウンス中の会場を挨拶しながら練り歩き。
全員黒を基調とした中に赤をアクセントとした印象は同じなのですが、人によって肩に毛皮がついていたり、赤いマントを羽織っていたりと個性ある部分もありました。
劇場側のアナウンスが終わると、本格的にマイクを使って客席に「どこから来ましたか?」や「どなたのファンですか?」と聞いて回る皆様。

初日はとある人を見つけ、全員で囲み「巴里?帝都?紐育、どちらからいらしゃいました?」と質問(大笑)
とりあえず現在地として紐育と答えた瞬間、湧くサクラファン(笑)
そうです、前説と言えばな方が客席に居たのです。
「一言、もらってもよろしいですか?」という振りに戸惑いながらも立ち上がって「皆様ようこそおいでくださいましたー!」と期待に答える武田さん!!(笑)
その後「俺がやることじゃないよな」とマイクを戻したら「僕らの見せ場取らないでもらっていいですか?」と返されていました(笑)

初日は、この三人ちゃんと自己紹介しておりました。
襟戸くんに似てる人がミュゲ(弥遊戯)
丈治くんに似てる人がバンブー(萬歩)
暮くんに似てる人がイドラ(壬銅鑼)
漢字は台本にちゃんと書いてあったのですが、レポ中は読みやすさ優先でカタカナで参りたいと思います。
そして、キャスト発表にも無かった女性の方…初日は疾風(はやて)で二日目は旋風(つむじ)でした。
このお二人は公演ごとに交互の出演です。

ちなみに、二日目はもう一人客席にゲストを発見して「帝都、巴里、紐育、どちらからいらっしゃいましたか?」と質問して
こちらも現在地である「紐育」と答え(笑)お名前は?には「団耕助」
何か一言…という振りには「ダンディ団は不滅だ!」と答えてくださいました!!!ということで、ボスありがとうございます!!

この客席との時間、二日目からは質問だけでなく声出しの時間!として様々なコールをしました。
20日は上手チーム(旋風、イドラ)下手チーム(ミュゲ、バンブー)に分かれての声出し。
まず上手は「いくぞー!!」に合わせて「おー!!」
下手チームは「1、2、3…」からの「ダー!!」で上手チームにずるいと言われていました(笑)
最後は全員で「ダー!!」で締めました。

21日昼夜は同じチーム分けで上手が「サクラ大戦」と言ったらこちらが「奏組」と応え
下手が「薫風の」と言ったらこちがら「セレナーデ」と返す方式でした。

夜はそれに加え某いいとも的な全て「そうですね」で返すコールもしました(笑…今日は天気がいいですね、とか)
最後はパン、パパパン!!の拍手もちゃんとやりましたよ!(笑)

このあたりから客席に「誰のファンですか?」と聞いて回りだし、ストリングス隊プッシュをさりげなくしたり
名前が出てこないときは「がんばろう!」と自分で自分を鼓舞したりしているのが面白かったです(笑)
そんな中、ニコ生放送のあった22日夜に会場内にストリングス隊コスの方々がいて、三人で質問攻めにしてるのが面白かったです(笑)
この時に様々な物を配っていたのですが普通のお菓子からお水、赤いきつねのミニカップめん等なかなかにバラエティに富んでいました(笑)

22日以降はチーム分けせずに(22日昼だけはミュゲがチーム分けしようとしたのですが、バンブーに「チーム分けする必要あるのか?」とつっこまれ「ごめん、なかったな」というやりとりがありました)
言ったことに対し「醤(ジャン)!!」で答えるに統一。
内容は「みんな元気ー」「じゃん!!」という感じで。
だんだんコチジャンとかGジャンとか関係ない単語になって行くのも面白かったです(笑)
ミュゲ、一回自分で最後まで「コチジャン」言って「ごめん、俺の負けだわ」って言ったのも面白かったですw

そんな中、そろそろ開演の合図なのか会場BGMに混じり拍子木の音が響き
下手最前列に座ってる方にミュゲが「どこから来ましたか?」と声をかけると身を縮めながら「千葉…」と答えるお客さん。
「千葉!ゆるキャラチーバくんの千葉!」とゆるキャラ反応するミュゲ(笑)

22日昼だけ「千葉の船橋」と場所も言ったので「船橋!ふなっしー!」と今おそらく一番旬の非公式ゆるキャラの話題も出ました(笑)

するとバンブーが「どうした、ミュゲ」と声をかけてきた途端、先程までの親しみやすいトーンとは違う、少し裏がありそうな声音で
「よーし、決めた!今宵の獲物は、この女だ!!」と叫び、周りに合図。

疾風「え?もう決めちゃうの?」
イドラ「もっとよく吟味しないと、また紫様にお叱りをうけるぞ」
ミュゲ「構うものか!おい、バンブー用意しろ」
バンブー「がってんだ!」(舞台に上がり、中央に椅子を置く)
疾風(旋風)「どうする、イドラ?」
イドラ「時節柄、贅沢も言っておられまい…今宵は、あの客人にするとしよう!」

恥ずかしがるお客さんを有無を言わせず舞台に上げて、用意された椅子に座らせちゃいました…!
え、ホントに??とも思ったのですが…昔、こういうのをどこかで見たことあるような…と考えているうちに
客席を回っていた全員がイドラを戦闘に、応援団ヨロシクビシッと整列。

イドラ「整列!!」
全員「おう!」
イドラ「本日は、ご来場いただき誠に」
全員「ありがとうございます!!」
イドラ「はるばる千葉から見に来ていただいたのに、突然舞台の上でさらし者!誠に」
全員「ご愁傷さまです!!」
イドラ「しかし、選ばれてしまったものは仕方がありません!運が無かったのだと観念してください。
    では!!本編に入る前にまず我らの事を説明しておきます!
    我らは傀儡集団「醤」!!!」

全員揃って、ジャンプと同時に身体を反転させて歌舞伎の見得を切るようなポーズをする集団。
赤マントをはおっていたミュゲとバンブーに書かれていた「醤」の字はそういうことだったのですね!

イドラ「(客人に向き直り)お醤油の醤!ひしおと書いて」
全員「醤!!」(見得を切る)
イドラ「傀儡とは、狩猟と芸能を生業としている集団で」
ミュゲ「歌やダンスはお手の物」
バンブー「奇術、剣術、相撲や呪術!」
疾風(旋風)「オペレッタから人形劇」
イドラ「なんでもござれの流浪の一座」
全員「醤!!」(見得を切る)
イドラ「客人、ひとつお伺いいたします。
    あなたは昨年上演されたサクラ大戦奏組の第一回公演
    雅なるハーモニーは…ご覧になられましたかな!?」

口上を上げていたイドラ以外に詰め寄られたお客さんの答えは……なんと「いいえ」
四人が盛大に驚きの声を上げたのですが、気を取り直してイドラがもう一つ質問を。

イドラ「では、本日ご観劇になる前に、事前にサクラ大戦奏組の事は…
    学習してきましたかな!?」
客人「…いいえ………」
全員「ええええええええーーーー!?!!?!?」

あまりの晒し者状態に、耐えきれずミュゲから預かっていたマイクを返し、そのまま舞台を降りようとするのを
慌てて止める醤の皆様(笑)
再び、椅子に座らせてから再びイドラが口を開きます

イドラ「大丈夫です大丈夫です!なにも謝ることはありません。
    笑っている客席の中にもきっとあなたと同じような知識で来た方がきっと何万人もいらっしゃいます。
    ですが!心配は御無用。
    なぜなら我々は、そんな人たちのために存在してるん…」
全員「醤!!!」(見得を切る)

キメ口上と共に「アーーーアァァーーー」と静まった会場に響く良い声が。
下手から、今回の悪役、緋独楽が登場するのですが、この時点ではおそらく緋独楽としてではなく
相撲甚句(大相撲の巡業などで披露される七五調の囃子歌)の歌い手として登場。

イドラ「では…我らの芸と共にこのサクラ大戦の事を予習いたしましょう」

手にした扇子を開き、いざ甚句へ。
醤の皆さんは、上手の階段に黒布をかぶせて隠してあった小道具を使って、甚句の内容をよりわかりやすくするために舞う。

「時は太正 風吹き薫よぉーー
 帝都の闇に魔の手が潜む

 弱き心と闇夜に巣くう
 降魔と呼ばれし魔の力

 震える帝都に光射し
 可憐な乙女舞い降りた
 歌舞く(かぶく)姿はかりそめと

 真(まこと)は鋼鉄武装なり
 帝國歌劇は正義の花組

 その花組に憧れて
 帝都に音子がやって来た」

(ここで、関係者ブログに度々載っていた髑髏の奏組人形を持ちだして舞う醤の皆さん)

「センタースポット目指したが
 指揮棒片手にマエストロ

 強面 金髪 無口なヒューゴ
 天然貴族の G.O.バッハ

 食い意地張った 桐朋源二
 ツンデレ意地悪 源三郎

 母なる微笑み ルイス・アストルガ
 さては出雲の娘の力

 音が見えるは摩訶不思議
 不協和音をひとつにし
 不幸の招き音子 返上

 表はオーケストラの姿でも
 霊音(れのん)と呼ばれし音放ち

 五人と一人が立ち向かう
 花組が為の秘密部隊

 その名も 雅な (ヨーォォ〜〜と甚句独特の声)
 (アーーアァァァ〜〜) 奏組よ」

醤の皆さんが上手階段で纏まってポーズをとり
歌い手が静かに扇子を閉じ、甚句が終わると微かな鈴の音が鳴り
今度は紗幕がかかった舞台上段にライトが指し、儚げな歌声を響かせる一人の女性が。
ソバージュヘアーに赤いワンピースに帽子の女性の声が響く中、静かに歌い手が退場し、醤の皆さんもミュゲを残し風のように髑髏人形を持って上手袖へ
残ったミュゲは客人の元へ行き、一枚の紙を差し出す。

戸惑う客人に「いいから読んで」と紙を渡して立ち上がらせ、マイクを向ける
紙には「注意してね」と但し書きがあったので、もしかして…と思っていたら

客人「本日は、サクラ大戦奏組、薫風のセレナーデにお越しいただき……」

やっぱり前説…!!(笑…内容は蒸気携帯電話の電源〜などいつもの内容)
この時点で「あ、この方は出演者の方か…」と確信がもてたのですが
まわりの雰囲気がとても笑えるものではなく…暗い舞台の中、髑髏人形を置いて戻ってきた醤の皆さんの表情も冷たく
イドラは腰に刀をさしてゆっくりと客人の背後へ。
それに気づかず、ひたすら紙に書かれた注意事項を読み上げる客人

客人「…それと、最近この帝都では女性を狙った人さらいが横行しているので
   夜間時等、一人で出歩かないようご注意ください」
ミュゲ「(すっとマイクを引いて、自身も一歩下がる)どうぞ、ご注意ください」
客人「え?」

ここで周囲の異変に気付いた客人ですが、時すでに遅し。
振り返ると同時に刀を抜いたイドラに二度切られ、赤い照明に照らされる中崩れ落ちるのをミュゲが抱き上げる。(この間に、紗幕の照明が消え、女性が見えなくなる)
雷鳴轟く中「急げ、夏場の生ものは足が速い。新鮮なうちに届けるんだ」と刀についた血を拭ったイドラに頷く一同。
素早く、全ての証拠を隠滅し、走り去ると再びスポットが入った舞台上段の紗幕の向こうには
一人の和服の男性が、番傘と古ぼけた日本人形を抱えて膝をついています。
叩きつけるような雨音に混ざり、再び相撲甚句の声が。


「帝都に蔓延る魔障事件
 聞こえる音は薫る風
 見える音は罵詈雑言
 奏でる音はセレナーデ」


人形を見つめていた男性が静かに立ち上がると、番傘を開きゆっくりとこちらに背を向ける。


「サクラ大戦 いざ開演
 サクラ大戦 いざ開演」


甚句の名残と共に、照明も絞られ、最後は男性の持つ番傘のみになり、それも消えると
一瞬の暗転の後、雰囲気をガラリとかえるあの音が!!
初演時から引き続き、この曲からスタートです!

♪円舞曲、君に

前回は全員段上から登場でしたが、今回袖から登場するジオ、源二は舞台上から。もちろん、全員楽器片手に戦闘服です!
そして中央から登場するのはルイスのみで段上上手からヒューゴ、段上下手から源三郎が登場。
キメポーズまではそれぞれの場所で、歌い出しは全員壇上に揃っての歌。

振付は基本的に同じですが、立ち位置等はかなり変えてきました。
それと、歌っているときにその人にスポットが当たり光の演出がより効果的に使われている印象を受けました。
一番のサビ終わりで源三郎、ルイス、ヒューゴ、ジオ、源二と階段を使って並んでいたのですが
段上にいたヒューゴ以外は左右に開く階段の上で歌っていたので、おお!となりました。

間奏で、舞台奥中央からフルートを手にした私服音子ちゃんが登場!
同時に奏組の面々は舞台上前方に駆け寄り、空を睨む

源二「くっそ、キリがねぇ!」
ジオ「何なのだ、ここ最近の降魔の出現率は」
源三郎「ミヤビ、早く!」
音子「はい!(素早くあたりを見渡し、会場奥上を指さす)あ!!魔精卵!
   お堂の天井裏に……でも、あんなところ霊音で狙ったら、屋根が壊れちゃう…」
ルイス「私がやりましょう」
音子「え?」
ルイス「皆さん構えて」

なにが起ころうとしているのかわからない音子をよそに、下手階段まで距離をとったルイスの声にあわせて「おう!」と返事をして舞台中央で楽器を構える四人。

ヒューゴ「事件は、プレリュードのうちに!」
源二・源三郎・ジオ・ルイス「シー・マエストロ!」

ヒューゴの号令とともに、照明で表現された四人の霊音が重なり、ルイスの元に集い
視線を魔精卵に定めたルイスが勢いをつけて振り払う(実際に物は無いですが、手には得意武器である戦輪(チャクラム)を持っている)と同時に全員の霊音が戦輪とともにピンポイントで魔精卵に命中!!

音子「すごい…!」

あっと言う間の出来事に、音子はそれだけしか言葉が出ない。
ここから二番に入り、音子ちゃんは壇上下手へはけていき、舞台上は再び五人に。

2番は基本的に全員舞台上での歌や踊り。
転調前の声の伸びもよく、本当に去年より格段にレベルアップしているのがここだけでもわかります。

最後は、舞台奥壇上にあがり、初演時と同じ決めポーズでオープニングをビシッときめてきました!!
曲が終わると同時に舞台下手からフルートと紫の風呂敷包みをもった音子ちゃんが戻ってきて
(ちなみに、台本によると現在地は上野公園だそうです)
先ほどまで魔精卵があった場所を目を丸くして見つめていると、源二が真っ先に音子ちゃんのそばへ駆け寄り

源二「おい音子!なにぼーーっとしてんだよっ」(よっと同時に音子ちゃんに斜め後ろから軽くタックル)
音子「わっ!だって、さっきの攻撃(風呂敷を指揮台の上に置き)
   ぶぉーーってなって(四人の音が集約していく様)
   んん〜〜〜!じゅわっ(力の集まった戦輪をルイスが投げる様)
   すぱーーーん!(魔精卵に命中して、霧散していく様)って……」

身振り手振りに擬音だらけの音子ちゃんがかわいいです!
そんな説明に攻撃をした当人であるルイスも微笑み、上着で隠れていた腰のホルスターから戦輪を取り出す。

ルイス「ああ。あれは、戦輪(チャクラム)に霊音を蓄積させたのですよ」(そうそう!と頷きながらルイスの傍に駆け寄る源二)
音子「(ルイスを振り返り)霊音を、蓄積?」
源三郎「霊音にはいろんな使い方があるんだよ。隊長のくせにそんなことも知らなかったの?ぽぽぽ」

きょとんとした顔で首を傾げている音子に、ルイスの後ろにいた源三郎が小馬鹿にした言葉を向けると、すかさず源二が「コラァ源三郎!!」と説教するべく駆け寄るのですが、階段上という普段よりも身長さが上乗せされる状況だったので、くってかかる前に源三郎ががっちり兄さんの頭をホールドさせてなにも言わせませんでした(笑)

ちなみに、この源三郎の小馬鹿にした笑いはバリエーションがあって
21日昼は「ぴょぴょぴょ」と言っていました(笑…ほかの日は、多少イントネーションの違いはあれど、ぽぽぽが言葉としては一番近かったです)

ジオ「ルイス、今の降魔たちは最近横行している人さらいの事件とは無関係のようだ」
ルイス「そのようですね」
音子「あの!」

戦輪をしまい、音子の後ろで会話を始める二人ですが、勢いよく振り返った音子に、自然と視線がそちらに向く。

音子「じゃあわたしも皆さんみたいに楽器で戦うことってできますか?」
ジオ「ん?」
源二「は?」

小競り合いをしていた源二たちも音子のその発言に顔をそちらに向ける。もちろん、ヒューゴも。

音子「霊音の出し方もまだよくわからないですけど、さっきみたいな戦い方なら
   ちょっとでも、力になれるんじゃないかと!」

ブラス隊の間を歩きながら上手に移動しフルートを前に突き出す音子に「あのさぁ」と源三郎が近づくも
それよりも早くヒューゴが音子の前に立ち、掲げたフルートを掴み、有無を言わさず下げさせる。

ヒューゴ「やめておけ」

短い言葉と共に険しい目線を音子に向け、そのまま上手へと去ってしまうヒューゴ。
その後ろ姿を見つめながら「ヒューゴさん…」と呟くことしかできない音子の背後には
ヒューゴに出鼻をくじかれる形になってしまった源三郎がずいっと近づき
音子の背後…というにはかなり近い距離に顔を近づけ睨みつけていると、その気配に気づいた音子が振りむくと同時に
「ふん!!」とあからさまに顔をそむけて速足で下手へ。
そんな源三郎を追って源二もそのまま下手へはけ、二人を見送ってからジオも音子と視線だけ合わせて何も言わずに
ツーステップを一つして上手へはけ(笑)
残ったルイスが、止められて意気消沈している音子に声をかけます。

ルイス「気持ちはわかりますが、あまり無理はされない方が…」
音子「でも、最近…ここ一週間くらい、ずっと奏組の出動が続いてますよね。
   (下手、上手に視線を滑らせ)皆さん疲れもたまってきてるみたいだし…
   わたしも一緒に戦えれば、少しは…!って思って……」(眉を寄せ、視線を落とす)
ルイス「なるほど…音子さん。(呼ばれて、顔を上げる音子)
    音子さんは、我々がどのように降魔を倒しているのかご存知ですか?」
音子「降魔を?…どのようにって、そりゃあ…楽器から霊音を出して
   それを降魔にぶつけて―――」
ルイス「(微笑んで)大体合っていますが、実際には少し違います」

漠然ながらも現状の知識で答えようとする音子ですが、ルイスの言葉に首を傾げ聞く姿勢に。
(楽日は微笑みが「ふふふ」とハッキリとした声付きの笑いになっていたのですが、それが凄く慈愛にみちつつ楽しげで好きでした)

ルイス「我々は、霊音で降魔そのものを傷つけるというよりは
    降魔の発する悪しき霊音―――これを魔の音と書いて
    魔音(デノン)と言うのですが、その魔音を打ち消すことで
    降魔を浄化し、倒しているのです」
音子「魔音を、打ち消すことで……」
ルイス「ただし。ここで大事なのは、霊音に(トロンボーンを構える)
    「魔を滅す」「相手を倒す」という(トロンボーンを下ろす)
    強い意志を込めないと力を発せられないという事です」
音子「(フルートを見つめながら)強い、意志……」
ルイス「音子さん。あなたは誰かを守りたいとは考えていても
    倒したいとまでは思えないでしょう。
    それは、あなたの心が優しいから……
    それをわかっているから、よくない結果を招かないよう
    ヒューゴはあなたを止めたのです(去って行った上手へ一瞬目をやる)
    どうか、理解してあげてください」

最後は穏やかな微笑みと共に一礼をしたルイスは、その後は何も言わず上手へ。
先程のヒューゴの態度を思い起こしていた音子は、その背に何か言いたげに口を動かすもそれが
声になることはなく、ただ見送るだけに。
一人になった音子は、ため息とまではいきませんがそれでもスッキリとしない思いを抱えた表情で目線を下に落とす。

ここで、あたりが暗くなり音子にピンスポットが当たる。
BGMも前回の登場時と同じBGMとなり音子の独白へ。
((声)とついている部分は、実際に喋っているのではなく、録音の声という意味です)

音子(声)「前略、おじいちゃん。
      わたしは無事、大帝國劇場の一員として働き始めました。
      残念ながらわたしが舞台でスポットライトを浴びる日は
      まだまだ先になりそうですが、でも花組さんに
      夢には確実に、一歩ずつ近づいていると実感する日々です」

この間に、音子ちゃんは舞台中央の段前に移動して、自分の手紙に内容に自分で顔をしかめます。

音子「う〜ん……いや、近付いてるというよりは
   むしろ、一歩ずつ後退していっているような……(フルートを前に突き出し、自分は下がる)
   (が、次の瞬間はっとなり頭を横にふる)いけない!
   いけない、いけない、いけない!!自分を信じるのよ、音子!!」

音子が自分に言い聞かせると、舞台に再び照明が灯り音子の回想から上野に場面は戻り
それと同時に上手舞台段上からはしゃいだ様子のミュゲと、あたりを見渡すイドラが登場。

ミュゲ「うっひょおおぉぉ〜〜〜!!!(階段を駆け下りて上手前方へ)
    ここが上野かぁ〜!さすがは帝都のど真ん中だ」
イドラ「おい、正之助はどうした?」(ミュゲ同様、階段を下りて舞台へ)
ミュゲ「知らねぇよ。ガキじゃあるまいし、はぐれたからってそんなに慌てる事もあるまい」
イドラ「しかしあいつは……」

能天気ともとれるミュゲに対し、イドラは不安を隠さず眉根を寄せる。
そんな二人の様子を見ていた音子ですが、イドラの赤マントが気になるのか、背後からそーっと手を伸ばして
よく見ようとした瞬間

ミュゲ「おい!!(突然振りかえったので、ビクッと身を縮こませる音子)
    何をジロジロとマント見てやがんだ。えぇ!?」
音子「ふえぇっ…!」
ミュゲ「生き馬の目を抜くこの大帝都東京で、ぼーっと突っ立ってんじゃねえぞ、田舎者ン!」
音子「す、すみません…!」

ミュゲのマントを使って顔を隠したおどけた脅しに、ひたすらぺこぺこと謝る音子ちゃんですが
(日によって、マントを自分の前に出してぼーっとしてるを表現するような千鳥足のようなステップの日もあり)
ミュゲが絡んでいる間にイドラは素早く下手に抜けて冷静なツッコミを。

イドラ「貴様も田舎者だろうが」
ミュゲ「(へらっと笑って)おっと、そうだった」
イドラ「(下手へはけながら)どこの生まれだ?」
ミュゲ「(それを追いながら)今治」
イドラ「いまばり?」
ミュゲ「あれ、知らない?バリィさん!」

ミュゲはゆるキャラ推しなんですね(笑)バリィさんで超有名になった今治ですね(笑)
ちなみに、余談ですが私の一番の推しゆるキャラは音子ちゃん出身地である出雲のしまねっこです(笑)
(さらに余談ですが、前回の舞台グッズのタオルに今治マークがついてて驚愕した思い出…どうりで使い心地が良い)
それはさておき、ここから再び音子ちゃんにスポットが当たりモノローグへ。

音子(声)「帝都はおじいちゃんが言ったとおり
      出雲では見かけない、変わった人たちがたくさんいます。
      でも、幸いわたしの周りは優しい人たちばかりで……」

と、舞台段上下手から絶妙なタイミングで源三郎が速足で現れ、下に居る音子ちゃんをじろっと睨み
「ふんっ!」とハッキリ声に出して顔をそむけて足を止めることなく上段上手に抜けて行きました(笑)

音子(声)「…ちょっぴり意地悪な人もいるけど、でも…
      みんな常識人というか、ごく普通の方ばかりで………」

少し困ったように首を傾げつつ、自分の中でフォローしようとした矢先に、今度は音子ちゃんの目の前を
上手からツーステップで現れたジオが横切って行きました(笑)
ちなみに、最初はツーステップからのジャンプだけだったのですが、21日昼から最後のジャンプが開脚になり、より通りすがりがパワーアップしてました(笑)

音子(声)「あ〜〜…いや……やっぱりわたしの周りにも、変な人はいるかもしれません」

もう音子ちゃんもフォローすることを諦めた…!!(笑)
如月紫水@連投失礼 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:04:23 [ノートメニュー]
Re: 舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ [返事を書く]
第一幕その2


首をかしげつつ、頷くしかないと音子が観念すると照明が戻り、今度は舞台中央奥から私服の丈治が登場!

加集「いーま〜♪ 幕があーがる〜♪」
女性「上がらねぇよ!」(ビシッと裏手ツッコミ)
加集「え〜…上げさせて〜……」

その丈治を追って、すぐに一人の女性が。ロングスカートにブラウスと言った女性らしい恰好をした方ですが
丈治との距離はかなり近い印象。
突然顔見知りのデート現場に遭遇してしまった!と思ったのか、慌てて隠れようとする音子ですが周囲にそんな場所はなく…
とった行動はフルートを顔の前に立てて、ぎゅっと肩を縮こませて直立不動(笑)

女性「も〜ちゃんと聞いてよ!」
加集「なんだよ、も〜…」
女性「本当に覚えてないの?小さい頃、私の事お嫁さんにしてくれるって言ったのよ」
加集「おいが!?(頭をかきながら下手階段を降りる)そんな事言ったっけ?」
女性「(後を追いかけて)言ったわ、だから私…!!」
加集「その時はそう思ってたかもしれないけど、俺まだ18(エイティーン)だし?
   それに、俺いま仕事つーか、任務つーか…使命に燃えちゃってるんだよね」

おお?軽い修羅場?かと思わせる会話ですが、丈治が軽いおかげでなんだかコミカルにすら見えてくる不思議。
なにより、二人とも音子ちゃんに気づいていない所が(笑)
丈治なんて、ひたすら存在を消そうと頑張る音子ちゃんの肩に肘を乗せてカッコつけてるくらいw

加集「絶対に負けられない戦いが(勢いよく駆けだし、華麗な蹴りをおみまいしようとして、自分の軸足に振り上げ足を当ててしまう)
   そこにある!みたいな?」

加集くん、蹴る前からそれではまず勝負に出れていません(爆)
思わず幼馴染の女性も呆れ顔しかできないじゃないですか!でも、気にせず喋り続ける丈治w

加集「だからどの道、結婚なんてまだまだありえないよ!」
女性「もう、ちょっと聞いて―――」
加集「しー!(人差し指を口元にたてて、そこから胸を叩く)マエストロ」(さっと下手に走り去る)
女性「もー!!男ってほんっとバカ!」

悪態をつきながらも、丈治の後を追いかけ下手へはける女性。
ちなみに、このシーン、日替わりでした!

20日
「お嫁さんに〜」のくだりで「じぇ!?じぇじぇじぇ!?」と某朝ドラのネタを入れてきました(笑)

21日昼
登場時に「ひかーりあーれー いざすすめ♪」と振付付きで地上の戦士をやりながら
あと「18だし?」の時に二人で人文字をさりげなく作ってました。
(1の幼馴染はちょっと身体を斜めにして、丈治は頭の上で輪を作り、足も輪のように広げて8を表現)

21日夜
登場時に「はーしーれー 光速の〜♪ てーいー…」とゲキテイを途中まで。ここで帝都とは!
そして「シー・マエストロ」のマエストロを一言ずつゆっくり(某五輪招致のプレゼンの際の「おもてなし」の動き)
幼馴染に「ちょっとそれってさぁ…もう、男ってホントバカ!」と言われていました(笑)

22日昼
登場時に「あーあ〜マロニエに〜 歌をー口ずさみ〜♪」と御旗のもとにを歌いながら。
この日は「じぇじぇじぇ!?」も再び。
いつもの「シー・マエストロ!」で幼馴染を煙に巻き、去ろうとするも幼馴染も今日はがんばり「ちょっと待った!」と足掛けを試みるのですが
ひょいっとそれをかわし「あばよ!」と軽い調子で去って行く丈治を追いかける幼馴染、という流れでした。

22日夜
この日も登場時に「走れ〜光速の〜てーいこーく…♪」と口ずさんでいました。
なぜかストロー付きの蓋つき紙コップを手にしてるな、と思ったら「絶対に負けられない戦い」の後に
そのコップを楽器に見立てて「プープププ!」と円舞曲の前奏盛り上がりを口で表現(笑)
そして「シー!マエストロ」の後にコップからストローを抜いて「マイストロー」とボケだけして去って行きました(笑)

23日昼
登場時に「花咲く〜乙女たち〜♪」と歌いながら登場。幼馴染が声をかけても構わず歌い続けたのですが
「熱い〜(幼馴染を持ち上げようとして)おもい〜…!」と濁音付きの重い、というボケを(笑)
持ち上げられなかった事を誤魔化すように軽い調子で「じゃ!」と去ろうとするも、もちろんそうはいかずいつもの流れに入って行きました。



二人の姿が見えなくなると、音子ちゃんはそーっとフルートを下ろして目を閉じて惚け顔

音子「やわ肌のあつき血汐にふれも見で さびしからずや道を説く君、か……
   加集くんってば、すみにおけないなぁ!」

音子ちゃんの詩は与謝野晶子さんのものですね。
目を閉じて、詩から一人の世界に入って盛り上がっている音子ですが、そこへ下手から左手に風呂敷包みを持ち右手もった杖で一歩先を探りながらの和服の男性が近付いており…

音子「ひゃ!!」

案の定、後ろに全く気づいてなかった音子が自身の盛り上がりのまま手を振っていると
それが男性に激突し、二人とも見事に転んでしまう。が、男性が何か反応を示す前に、音子が早口でまくしたてる。

音子「す、すみません!ごめんなさい!!
   悪いのはわたしです!!
   生き馬の目を抜くこの大帝都東京でぼーっと突っ立って…!
   だからお願いです、許してください!!」

中腰で頭を下げ、フルートを前に付きだして怒涛の謝罪まで一息でやりきった音子ですが
相手の男性はその声の方を見て「え…?」と戸惑いの声を上げるだけ。
てっきり文句を浴びせられると思い込んでいた音子はその声につられてようやく自分がぶつかった男性の顔を見ると
そこには怒った様子なんて微塵も感じられない穏やかな表情が。

男性「こちらこそ、申し訳ない。お怪我はありませんか?」

それどころか、こちらを気遣う言葉に、音子は目と口を丸くした後、高速瞬きを。

音子(声)「出た…!どうして帝都はこうも王子様の出現率が高いのかしら……!」

音子があっけにとられている間に、立ち上がった男性がその声にならない声を感じ取ったのか疑問の声を向けますが
それに「な、なんでもないんです」と誤魔化しながら音子も立ち上がる。
そして、杖であたりを探る男性を改めて見つめる。

音子(声)「身長は、ジオさんと同じくらいかな?
      でも、優しそうな雰囲気はルイスさんにも似てる…」
男性「(振り返り)すみませんが、荷物をとってもらえませんか?」

男性の声に我に返った音子は、快く返事をして落ちていた風呂敷包みを確認するのですが

音子「あれ?同じ風呂敷包みだ……」

もともと自分が持っていた風呂敷と同じ柄と、大きさも似通っていることからどちらがどちらかわからず、両手に持って
戸惑っていると、左手(指揮台にあった風呂敷包み)の風呂敷と声を頼りに手を伸ばした男性の手が重なる。
突然の事に、思わず後ずさりかけた音子ですが、男性が風呂敷包みを離さなかったため、妙な間が。

音子(声)「この力強さはまるで!…ヒューゴさんみたい…!」

え、ヒューゴってそういう認識なの!?(笑)
そんな音子に、男性が戸惑いの声をかける

男性「あの……」
音子「(目を閉じて半分自分の世界に入ったまま)はい…!」
男性「離してもらえませんか?手…」
音子「へっ?」

目を開けて、自分の状況をやっと把握すると、見知らぬ男性と手を握る形になっていた事に気づき
「うわああああ〜〜〜!!」と叫びながらダッシュで上手の階段を上がり、段上の袖に入り込み
顔だけ出して「す、すみません!!」と謝る音子。

この謝り方、21日昼からは上手段上で膝を付き頭をたれながら「かたじけない!!」
22日昼からは同じ動きで「面目ない!!」に変わって行きました。

ですが、そんな音子に男性は不快を表わす事無く「こちらこそ、ありがとうございました」
と荷物をとってもらったお礼を述べると、上手に向かって再び歩き出す。
視線が定まらず、杖で一歩先を探りながら歩くその様子に、音子がようやく男性のある可能性に気づき
思わず階段を下りて去ろうとした男性に声をかける。

音子「あの!(呼び止められて、足を止める男性)
   ……失礼ですが、もしかして目が……」

見えていない。と言葉にする前にその事を感じ取った男性が頷くと、動揺して思わず声をあげて顔を沈ませる音子。
けれど、当の男性は一切気にした素振りを見せず微笑む。

男性「でも、ご心配なく。
   たまに今のように人とぶつかってしまう事はありますが
   ちゃんと、前は見えていますから」
音子「え?どういう意味ですか?それって…」
男性「目に見えているものが全てではありません。
   この世で本当に大切なものは……目には、見えない」

それだけハッキリと述べて、男性は音子に会釈をして上手へ歩き出す。
残された音子が男性の「目には、見えない…」を反芻したものの、その意図がつかめずもう少し詳しい話を聞こうと男性を追いかけようとした瞬間
突然カンッ!と一つ拍子木の音が。

音子「うっ……!?」

その音と共に、身体の自由がきかなくなり、顔をゆがませる音子。
舞台照明も落ちて青黒い不穏な空気の中、段上上手からよく通るのに、地を這うような声を発する恰幅の良い男性が
自身の声の節に合わせて拍子木を打ち鳴らしながらゆっくりと下手へ歩く。

音子「なに……?突然、身体が……!
   (ずるずるとその場に座り込んで頭痛に耐える)
   歪な音……身体が寒い……(ぎゅっと自分自身を抱きしめる)
   この瘴気……この気配は……いる……後ろに…
   でも、怖くて振りむけない……!」

ひたすら身を縮ませて耐える音子。
それが幸いしたのか、音子を縛る原因となる音を発する人物は、音子に気づくことなくそのまま段上下手へと去る。
怯えた音子がそれでも動けないでいると、段上下手から優雅な足取りでジオが通りがかり「音子くん?」と声をかける。
それをキッカケに、ゆっくりと振りかえるとそこに瘴気の原因は無く、いたのはよく知っている優しい微笑みが。

ジオ「どうしたのだ?(音子の様子にハッとなりあたりを見渡す)
   まさか、降魔が現れたのか?」
音子「…突然、ものすごい瘴気に包まれて…それで…っ」

自分が遭遇した出来事をジオに説明しようと立ち上がったものの、残る気配に頭痛が生じ、頭を押える音子を
上手階段を降りて駆け寄ったジオが支える。

ジオ「音子くん!……無理に動かない方がいい。
   (下手の階段をチラッと見て)少し、そこで休もう」
音子「すみません……」

ジオの提案に申し訳なさそうに頷く音子。
そんな音子にジオは一つ微笑むと、傍に転がっていた風呂敷包みをさっと拾い、素早く下手階段へ。
その間に、音子ちゃんはちらりと男性の去って行った方を見やり
「目に見えるものが全てではりません。この世で本当に大切なものは、目には見えない」をもう一度反芻させる。
(男性の声で、舞台にその言葉が流れる)
その間に、ジオは荷物を丁寧に置き、ポケットから白いハンカチーフを取り出し音子に微笑みかける。
(今回の公演グッズであるジオのハンカチーフでした。ちゃんと刺繍が見えるように置いてます)

ジオ「さぁ、ここへ」

その声に、自分が座る場所がセッティングされている事に気づいた音子は心の中で感嘆の声を上げる

音子(声)「うわぁ……綺麗なハンカチーフ。
      こんな事してもらったの、初めて……」

ジオの傍により、腰掛けようとすると優雅に手を差し伸べ、さりげなくエスコートをするジオ。
さすが、貴族…と思っていたのに音子ちゃんを座らせた後に謎の貴族ポーズで止まるのはやめてくださいジオ様(笑)
間違いなく優雅なのに、なぜこんなに可笑しいのでしょう…
でもさすが音子ちゃん、それには触れずにジオの優しさに笑顔を浮かべます。

音子「ジオさんって、不思議な人ですね」
ジオ「ん?」(音子の方を振り返る)
音子「わたし、貴族の人ってもっと近寄りがたくて遠い世界の存在だって思ってたんです。
   でも、ジオさんはいろいろ教えてくれるし、優しいし…」
ジオ「当然だ。それが我々貴族の義務。ノブレス・オブリージュなのだから」
音子「ノブレス・オブリージュ?」
ジオ「そう。たとえば…今よりも幾年も前。欧州大戦最中のこと。
   これは、我が祖国にとっては敵国であったが、貴族の中の、貴族の話だ」

微笑みを絶やさず、舞台中央に移動したジオ。
ここから舞台照明も白い照明から、戦時中の回想として青が基調の暗いものとなり、時折銃声が轟く。

ジオ「ある戦いで、ドイツ軍が人型蒸気という鋼鉄の塊のような兵器で追撃してきたのに対し
   フランス軍はこれを失い、もはや全滅は時間の問題と思われた。
   その時、立ち上がったのが霊力を持った(ターンを入れて微笑む)貴族たちだ。
   彼らは特殊な甲冑を身につけ、人型蒸気に立ち向かった。
   しかし、いくら霊力があるとは言え生身の人間だ。鋼鉄の怪物の前に、友は次々と倒れて行く。
   その屍を乗り越え、彼らは最後の一人になろうとも、決して逃げることは無かったという」
音子「…最後の一人って…まさか…じゃあ、貴族の皆さんは?」

最初はただただジオの話を聞いていただけの音子ですが、悪い予感に眉を下げて立ち上がり尋ねる音子に、ジオは音子をまっすぐ見つめ淡々と事実を告げる。

ジオ「任務を全うし、全滅した。
   (正面に向き直り)しかし、しかし、たとえ命を失おうとも
   成すべきことがあるならば率先して成さねばならぬ。
   それが貴族ゆえの責務―――ノブレス・オブリージュだ」
音子「命を……」

どこか誇らしげなジオに対し、何か引っかかる様子の音子。
ちなみに、このジオの話に登場する「貴族の中の貴族」たちの物語は「巴里前夜」一巻、グリシーヌ編に詳しく書かれておりますので
興味のある方はそちらをどうぞ。(現在は絶版なので、古本屋を回るしかないのですが…)
ここで舞台の照明が戻り、ジオも「俺の話は、このくらいにしておこう」と区切りをつけて改めて音子に近寄る。

ジオ「それより音子くん。君はこの後、何か用事があるのかね?」
音子「え?いいえ…」
ジオ「そうか。ならば、丁度良い」
音子「え?」

差し出された手を、流れのまま取った音子がそのまま階段を下りてジオと並びつつもきょとんとしていると
音楽と共に手を引かれ、そのままターンさせられる。

音子「ちょ、ちょっとジオさん?(引き寄せられ、高々とリフト)うわわわわわっ!?」
ジオ「うむ、完璧だ!」

持ち上げたーー!!?という事実に目を奪われましたが、その後の腰回りの手の幅を確認して「完璧」と言うジオ様に不覚にも吹きました(笑)
ターンもリフトも、そういうことですか…!と漫画を読んでいたこちらには察しが付きますが
突然のジオの行動に音子が驚いて何も言えないでいると、そのまま歌へ。

♪完璧なロンド

今回はジオ様がトップバッターだ!!と同時にまたソロが聞けるとは!
さすがに二度目ということで短縮版でしたが、また音子ちゃんとのダンスが見れて嬉しい!
振付も、去年とほぼ同じですが所々変えてて進化してるなぁと思っていたら一番の終わりの決めポーズ後に
細かく首を振る所がすごく可愛くてツボりました。

間奏のジオのダンス的見せ場では、踊りながら下手階段に移動した音子ちゃんがフルート、ハンカチを手に持ち
そのままそこで実況を(バレエのステップに詳しくないので、間違えていたらすみません。追記:ご指摘いただいたので直しました!ありがとうございます!)

音子「ジュテ、ジュテ、ジュテ、シャッセ、パ・ドゥ・シャ、パ・ドゥ・シャ 、パ・ド・ブレ…
   ジオさん、跳びます跳びます!(その通り、中央で高くジャンプをする)跳んだ!!」

ここで拍手をせずにいつ拍手をする!!というジオの完璧ステップにテンションを上げていると(ちなみに、このステップの流れはアラベスク、助走(グリッサード)、グラン・ジュテ・アン・トゥールナン・アントルラセだそうです)
舞台奥から大きな布カーテンを持った女性が二人登場。
それに合わせて、音子もジオもそれぞれ壇上に移動。

音子「へ?なんですか、これ」
ジオ「さぁ、入りたまえ」
音子「え?入りたまえって…え?あ、ちょっと…ちょっと……ジオさーん!?」

有無を言わさず二人の女性の誘導のまま、音子はカーテンの向こう側へ。
そして、ジオは歌の二番へ。
歌いながら、再び下手階段から舞台へ降りて転調部分がカットされてそのまま締めへ。
相変わらず高く綺麗に決まったジオの三回転ジャンプからの膝まづいた決めポーズに拍手を送ると同時に
カーテンの向こうから音子ちゃんが戻ってくるのですが、その恰好が!!!!!
拍手をあおり、そこから手で制してピタッと止めさせるたジオが立ち上がり、音子に笑みを向ける。

音子「これって、もしかして……」
ジオ「楽団服だ。シベリウス総楽団長に頼まれて注文しておいた。
   よく似合っているぞ、音子くん」

なるほど、既に注文済みで、あのサイズ確認は本当にただの念の為の確認だったと!(笑)

音子「ありがとうございます、ジオさん!
   (着替え室の鏡を見るように、ジオに背を向ける)わたし、こんなに素敵なお洋服初めて
   (が、振りかえるとそこには誰も)―――いない!?」

ジオさん、褒めるだけ褒めて、拍手しながらツーステップで下手にはけちゃいました(笑)
なんだか振り回されっぱなしの音子ですが、楽団服はそうとう嬉しいようです。
照明が落ち、再びモノローグへ。

音子(声)「前略、お父さん。
      とどのつまり、なんと言えばいいのかわかりませんが…
      ただ、わたしの帝都での生活は、毎日充実しています!」

ここで場面転換となり、階段に置いたままだった風呂敷包みを抱え、舞台中央の指揮台前に移動する。
周りから楽器の音が聞こえることから、かなで寮か帝劇かと思ったのですが、台本によると帝劇の奏組控室のようです。
風呂敷を指揮台の上に置き、楽団服をもう一度自分で眺め、笑みを零す音子。ターンしたり、指揮のふりをしたりとにかくずっと笑顔。
そこへ、楽器ケースを担いだ楽団服源二が上手段上から現れ声をかけます。

源二「おう、音子!どうしたんだ?ずいぶん上機嫌だな」
音子「(振り向き)源二くん!」

階段を駆け下りてきた源二に、くるりと一回回ってから「どう?」と尋ねる音子ですが

源二「ん?」
音子「これ、やっと支給されたの。似合うかな?」
源二「何が?」
音子「え?」
源二「何が何が?何が支給されたんだ!?」

疑問符が飛び交う会話な上に、二人の意識がかみ合ってない!(笑)
楽しげな源二に対し、音子は残念な表情で額をぺちんと叩くとモノローグモードに入り、源二と入れ違いで上手へ。

音子(声)「そうだった…!源二くんは奏組一、そういった事に鈍感なんだ…」

浮かれモードだった音子が頭を抱えていても、源二はマイペース自分の予想を口にします。

源二「おにぎり?それともまんじゅうか?あ!芋ようかん!?」(ダダっと音子に駆け寄る)
音子「えっゴメン、なんの話?」(源二の勢いに押されて及び腰になりつつ)
源二「支給だよ!なんか美味いもんが支給されたんだろ?」
音子「(乾いた笑いと共に、ため息)……もういい…」

それ以上、何も言わず去ろうとする音子ですが風呂敷包みの前に来たところで一際大きなお腹の虫の音が響き…

音子「!?」(思わず自分のお腹をおさえる)
源二「あん?」(ニヤッと笑う)
音子「(慌てて振りかえり)ち、違うのこれは!その!
   昨夜からの出動で何も食べて無かったせいで、それで!!
   (声をあげて盛大に笑う源二に、照れ隠しで眉を吊り上げながら回り込む)
   もう、源二くんのせいだからね!食べ物の話するから!!」
源二「よし!!じゃあ、飯でも食いに行こうぜ!俺がおごってやる!」(ぽんっと自腹を叩く)
音子「へ?」
源二「(にっと笑って)お祝いだ。な?(軽く音子の頭に触れる)
   楽団服来て、正式楽団デビュー!」

源二気づいてた!!!!!
これだから天然タラシ兄さんは!!
意外な言葉に惚けている音子ちゃんの先を大股で歩き、下手へと源二が立って振り向くと同時に時刻を告げる鐘の音が3回。
おお、なんだかこのあたりは初演の演出を思い出しますね。

源二「これで俺達、本当の仲間だろ」
音子「本当の、仲間……」
源二「ほらほら、早く行くぞ!!」

源二が音子を引っ張って下手へ駆けだすと同時に、音楽が。
さりげなく指揮台に置いてあった音子ちゃんの風呂敷包みを持って走る兄さん男前!!

♪仲良しスイング

こちらもショートバージョン。
前奏の転調に合わせて「あれ?あの定食屋ってこっちだったっけ?(ステップを踏み、中央へ戻り)まぁ、いっか!」と台詞を挟んでから歌へ。
(ちなみに、21日夜公演のみ「あのうなぎ屋ってこっちだったっけ?」になっていました。兄さん豪華だ…)

ジオに続いて、この曲も初演時に音子ちゃんがいたので、それを思い出すような振付構成で
服が楽団服に変わってもステップ健在で嬉しかったです。
一番を終えて「しゃー!」と源二が音子の前を通り、上手階段で例の転調へ。
(今回、このシーンのためだけの星空豆電球がなぜかとても愛おしいポイントでした。あと「しゃー!」のタイミングで夕暮れのようなオレンジの照明が一瞬入るのも)
この時から、音子が源二の鞄、源二が音子の風呂敷包を持って踊り
曲のラストで二人とも壇上に上がって「なかよし、なかよし!」でお互いの荷物を戻してからの決めポーズがかわいいなぁ!とひそかに萌えておりました。

そんな二人に効果音もキラキラとなる中、ひゅーんと何かが飛んでくる音が混じり…

音子「いたっ!!」

ぴしっと音子の額に命中!源二も「なんだ?」と事態が読めない中、音子が床に転がるとある物を拾い上げる(ふり)その物体は……
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:05:24 [ノートメニュー]
Re: 舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ [返事を書く]
第一幕その3


音子「いたたた……これ、金平糖…?」

と言うことは……と思う間も無く「あーあ、まったくうるさいったらありゃしない」とあからさまに呆れ声と態度で
楽団服に楽器ケースを持った源三郎が下手から登場。

音子「源三郎くん?」
源三郎「こっちは真面目に練習してるんだから、少しは静かにしてくれる?」

そんなツン全開の源三郎に音子が反論するよりも早く、上手階段を駆け下りた源二が「こらぁ、源三郎!!」とジャンプして頭を叩く!

源三郎「痛っ!」
源二「女をいじめるとは何事だ!しかも食いもんで!!
   音子と食いもんの神様に謝れ!!」(源三郎の首根っこを掴んで、強制的に頭を下げさせる)
音子「(慌てて上手階段を下りて二人に近づき)げ、源二くん」
源二「ごめんな、音子。(源二の手を振りほどいた源三郎を指さし)こいつガキの頃から金平糖が好きでさ。
   いつもどこかに隠し持ってんだ!」

源三郎の意外な一面に「へぇ〜かーわいいっ」とによによと笑う音子に当人は「はぁ!?」と大声をあげて
その元凶である兄に矛先を向ける。

源三郎「兄さんこそ、二言目には食いもん食いもんって、ガキはどっちだよ!」
源二「なに?」
源三郎「(ダッシュで下手階段を中腹まで上がり)おまけに跳びあがらないと僕の背に届かない
    (ドヤ顔で見下して)チビ」
源二「なんだとぉ〜〜!!(階段横に移動し、源三郎を見上げて睨みつける)
   にゃろう、もういっぺん言ってみろ!!」
源三郎「聞こえなかったの?チビだよ、ビーチー」
源二「うるっせぇ!ひっくり返すな!!」
源三郎「(階段を下りて舞台中央へ)自分がもういっぺん言ってみろって言ったんでしょ」
源二「それは言葉のあざだろ!」(勢いづいてジャンプ)
源三郎「それを言うなら、あざじゃなくて、あやだよ〜」(源二をからかうように、ピョンピョン高く跳ぶ)
源二「うるせぇ!とにかくお前はなぁ―――」

おお、今年もピョンピョン飛び跳ねる桐朋兄弟の喧嘩が…と見ていたら
居心地が悪そうだった音子ちゃんが「あの〜〜!!!」と意を決して二人の間に入り込み、強制的に兄弟に距離をとらせます。

音子「喧嘩は止めましょう!ね?」
源三郎「(音子に背を向けながら)そもそもあんたが悪いんでしょ。
    お願いだから楽団服を支給されたくらいでそんなに調子に乗らないでくれる?」
音子「うっ……」
源三郎「(振り返り)それと。明日の朝食。
    本当に大丈夫なんだろうね?」

源三郎の念押しに「あっ!!」と目を丸くして大声を出す音子に対し、源二はまるで話が見えず「なんだよ突然。明日の朝食って?」と先を促す

源三郎「知らないの兄さん。かなで寮の寮母さんが風邪で寝込んだんだ」
源二「な、何!??!どうするんだよ、俺達の飯は!?一体誰がーーー!!」(必死の表情で源三郎の肩をゆする)
源三郎「(源二の手を力任せに下ろし)とりあえず、今晩の夕食はヒューゴとルイスが作ることになったけど
    明日の朝は、ミヤビが作るって〜〜…ね?」

プレッシャーをかけるように、あえて笑顔で笑いかける源三郎と
「そうなのか?」と素直に尋ねてくる源二に「う、うん……」と曖昧に返事をする音子。
いつもの音子らしくない歯切れの悪さだな、と思っているとBGM(ゲームで昼の帝劇見回り時によくながれてきたもの)
と共に照明が変わり、段上が照らされるとそこに下手から兄弟同様それぞれの楽器ケースを持った楽団服姿のヒューゴとルイスが下手から。
そしてすれ違いざまに上手から楽団服のジオもやってきて(こちらは楽器ケース無し)

ルイス「ヒューゴ。今晩、あなたは何を作るつもりなんですか?」
ヒューゴ「(中央で立ち止まり)………スパゲティだ」(再び歩き出す)
ルイス「なるほど…では、私はそれに合うサラダを用意しましょう。
    (すれ違いざまにジオと目を合わせて)実は、寮の中庭にある小屋に
    生ハムを熟成させているんです。それに、オリーブオイルをからませて―――」

うわああ漫画三巻の料理エピソード…!!ヒューゴさんのフォローくれぐれもよろしくお願いします母さん(笑)
とはいえ、会話だけを聞いているととても美味しそうな内容に、舞台上の音子ちゃんは怯み、源二はうまそうだなーと右手人差し指を口元に当てて聞き
二人が去って行った上手を見て、ジオも下手に向いながら微笑む。

ジオ「うむ。ノブレス・オブリージュの源は食にあり。
   美味なるものには称賛を。
   不味いものには……(こっと喉を鳴らして右手を水平に首筋で動かす)死を……」

ジオさん怖っ!!その音子ちゃんの方をじぃぃと見ながら視線をそらさず下手にはけて行くさまが怖い!!(笑)
ちなみに兄弟の反応は、源二は首をかしげ、源三郎はニヤニヤと笑っているという感じでした。

音子「な、なんて猛烈にプレッシャーのかかる会話……」

すっかり及び腰になってしまった音子に、一連の会話を共に聞いていた兄弟が近づく。

源二「音子、お前料理なんてできるのか?」
音子「それが……実は昔、家族に作ってあげようとして…お釜を爆発させちゃったりしたことがあって…!」

音子ちゃんの衝撃的告白と共に、遠くでぼんっという爆発音が(音だけでなく、下手客席壁に白い照明で思い出の爆発を表現する細かさ)
三人そろってその爆発音の方向を見ると同時に予想以上の答えに「え?」と呟く源二。

源三郎「(盛大にため息をついて)そんな事だろうと思った。
    どうする?兄さん。明日の朝はご飯抜きかもしれないよ」
源二「えええええええ!!いや、それは困る!!!」

下手に向いながらまるっきり他人事風な源三郎に対し、楽器ケースを抱えてうろたえる源二。
兄さんにとってご飯は死活問題ですものね…それを重々音子もわかっているので、兄弟の後を追って舞台中央へ。

音子「し、心配しないで!一応、食材はちゃんと買ってあるの!
   (風呂敷包みを指揮台において結び目をほどく)簡単なものだけど
   お味噌汁と、焼き魚と、あとは野菜とかで―――」

音子の計画を聞いた源二はそれなら安心と笑顔を見せるのですが
風呂敷の中身を確認した音子は「え?」と声を上げる。そこに包まれていたのは食材ではなく、着物に結い髪の文楽人形。

音子「あれ?……何このお人形…」
源二「どうした?」
音子「中身がすり替わってる…これ、わたしの風呂敷じゃない!」
源二「なんだって?(音子が抱える人形の手を持ち)ずいぶん古臭い人形だな」
音子「なんで…どうしてこんな事に〜!」
源三郎「あーあ、はじまった」

人形と風呂敷を手に頭を抱える音子に、楽器ケースで片手バランスをとって話を聞いていた源三郎が口を挟む。

源三郎「またそうやって不幸の招き音子演じる気?」
音子「演じるだなんて、わたしはただ…!」
源三郎「(片手バランスを止め、音子に向き直る)ヘタな嘘ならやめてよね。
    (説教しようと近寄った源二をかわして音子の前へ)
     出来もしないことを安請け合いするなんて、ホント無責任なヤツ」

言うだけ言って、今度は上手で片手バランスをする源三郎の後ろ姿に音子は懸命に訴えかける

音子「安請け合いだなんて…!わたしはただ、ちょっとでも出来ることがあるならやりたいだけなの!
   少しでも、皆さんが笑ってくれるなら……」

計算ではない一途な思いがこもった言葉に、源三郎はバランスを崩し、慌てて楽器ケースを掴みそのまま音子を見つめる。
音子の後ろ(下手)で話を聞いていた源二が思わず「音子…」と名前を呼ぶも
引っ込みが付かない源三郎はひきつった声で「はっ…恩着せがましい!」とまくしたてる

源三郎「僕らのためを思ってくれてるなら、朝ご飯なんかじゃなくて…
    夜の見回りでも代わってほしいよ」
音子「見回り……」
源三郎「まぁ女の隊長には無理だろうけど」
源二「おい、源三郎」

さすがにそれは言い過ぎだ、とばかりに音子の前を通り源三郎の目の前に行く源二ですが
兄弟が小競り合いを始める前に「できるよ!!」という叫びに二人の目線が同時に音子へ。

源二「音子?」
音子「見回りくらい、わたしにだってできる!」
源二「いや、何言ってんだよ―――」(ニヤリと笑った源三郎に腕を掴まれ、強制的に距離をとらされる)
源三郎「(ずいっと音子の前に立ち)じゃあよろしく頼んだよ。
    隊 長 サン!ふんっ」

まさに売り言葉に買い言葉。(21日夜だけ「隊長サン!」と間を置かず言った)
嫌みたっぷりに音子にそう言い捨てると、止めようとした兄の腕を強制的にひっぱり自分と共に上手に向かわせる。

源二「ちょっおい源三郎!!
   音子、無理すんなよ!絶対無理すんじゃねえぞーー!!」

引っ張られつつも、忠告だけは残して行く源二。
さて、残された音子は気力で吊り上げていた眉を素直にハの字にすると自分にため息をつく。

音子「どうしよう……つい勢いで言っちゃった……
   (チラリと人形を見る)…それにしても困ったなぁ…
   このお人形(人形を抱える)…きっと、あの時のあの男の人のものだ!
   届けてあげないと!!…って言ってもなぁ…どこの誰かもわからないし……」

やりたいことはわかっているのに、手立てが無く文字通り右往左往する音子の耳に「ふふふふふふ」と見知らぬ女性の笑い声が響く。

女性「今の二人、どっちがあなたのイイ人なのかしら?」
音子「え?」

声と共に舞台奥中央から壇上に現れたのは赤いワンピースと揃いの帽子をかぶったソバージュヘアの美女。
楽しげな様子ですが、突然の見知らぬ人の登場に音子は目を丸くするばかり。

女性「お兄さんの方は優しくしてくれるから、当然気持ちもなびくだろうけど
   案外弟の方にも心動かされてる!でしょ?」
音子「はぁ?」
女性「(下手階段を駆け下りながら)喧嘩するほど仲がいいって言うし
   向こうも好意がないわけじゃあないと思うわ。
   ううん、気になる存在だからこそ意地悪してくるのよ、間違いない!」

ダダっと上手に走って二人が去って行った方を見て一人盛り上がる女性に圧倒されていた音子ですが
「ちょ、ちょっと待ってください!」とようやく声をかける。

音子「あなたは?」
女性「あたしは、傀儡の紫(ゆかり)!」
音子「くぐつ?」
紫「歌や踊りを生業に、日本中を旅する芸人一座、醤!!」

客席にとってはオープニングで見せてくれたキメポーズをする紫。

音子「芸人一座…?(両手を広げ、恭しく礼をする紫)
   じゃあもしかして…部外者の方ですか?!」
紫「部外者?…ああ〜ま、そういうことになるのかな?
  つーかここどこ?」
音子「大帝國劇場の、舞台裏です!」
紫「へぇ〜!」

物珍しげに目を輝かせてあたりを見渡す紫に対し、音子はとにかく慌ててその後をついてまわります。

音子「へぇ〜って…ここは、関係者以外立ち入り禁止ですよ!?
   どこから入ってこられたんですか?」
紫「ん〜〜突然そんな事言われてもねぇ……」

誰にかに見つかりやしないかそわそわしている音子に対し、堂々と仁王立ちの紫さん。
そこに「お腹が空いたであります〜〜」「だな〜〜」と音子にとってはよく知っている声が響き…

音子「!!紫さん、でしたっけ?隠れて!!」
紫「え?」
音子「早く…!!」

音子に急かされるまま上手にはける二人。それと入れ違いに上手段上から「いや〜〜疲れたなぁ〜〜リハーサル」と伸びをしながら襟戸くんが登場。
それに暮、加集も続く。

暮「お疲れ様であります。今日はこの後休憩をはさんで本番を迎えるのみであります!」
襟戸「はぁ〜あ…来る日も来る日も本番、リハーサル。本番、リハーサルの繰り返し…
   これじゃあ身体がいくつあってももたねぇよ」
暮「襟戸くん、このくらいで弱音を吐いてどうするでありますか」
加集「(何かを言いかける襟戸よりも早く暮の前に出る)そうだよ
   ヒューゴたちは昨夜から出動して、さっき帰って来たばかりなんだぜ?(頷く暮)
   さらに本番が終わった後も、夜の見回りに出るらしいし」
襟戸「し、信じられねぇ……!」

ストリングス隊から見ると、ブラス隊の五人はそうとうなハードスケジュールなのですね。
見回りも、ということはやはり霊力が無いといざとなったときの対処が出来ないから代われないということでしょうか。

加集「最近街では、女性を狙った人さらいが横行してるだろ?(下手上段に移動しながら)
   どうやらあれ、魔障事件と何かつながってるんじゃないかって噂があるんだ」
暮「なるほど。それでお忙しそうなのでありますね」
加集「あーあ!俺も霊音が奏でられたらなぁ…!!」(ぼやきながら、下手階段を下りる)
襟戸「それ言うなって〜!」

お約束だろーと言わんばかりに追いかけてくる襟戸に、ちらりと笑いかける丈治。
そして、音楽が鳴り響き…!!

♪もしも霊音が奏でられたら

噂に聞いていたストリングス隊の新曲〜〜!!!
ボレロ調の音楽とは予想しておりませんでした…!
以下、耳コピ歌詞です。

暮「♪もしも霊音が奏でられたら
   霊音とはね 音の力で 敵を倒す不思議な能力」

歌い出しは壇上に居た暮くんですが、この間奏で下手階段を駆け下り、ここからは基本的に三人並んでの歌へ。
間奏の最中客席に背をむけて楽器を置き、しこんであったスパンコール蝶ネクタイを付ける三人
(色は暮→赤、襟戸→黄色、加集→青でした。準備をする際に襟戸くんと丈治はお尻をふりふりさせてるのがかわいいなぁと眺めていました)

襟戸「♪もしも霊音が奏でられたら
    いつも帝都の市民の為に働きたい だけど力不足」

歌の最中、段上をスポットがも何もない中三人の目を盗もうと所々音子ちゃんと紫さんが駆け抜けて行くのが
また面白かったです。主に必死なのは音子ちゃんで、紫さんは時々見よう見まねで三人の振付を真似たりもしていました(笑)
それにまったく気づかず、歌い踊り続ける三人

加集「♪もしも霊音が奏でられたら
    あの五人に負けないくらい」
三人「♪活躍して有名になれる」

テンションがあがる三人ですが、段上ではしゃいでいたのもつかの間、転調と共にしょぼくれる

襟戸「♪だけど ぼく達」
加集「♪力がないや」
暮「♪縁の下の力持ちにも」
三人「♪なっていない ストリングス隊」

しゃがみながら人差し指同士をくっつけて拗ねる様子がかわいいったら!(笑)
しかし、これ実情はかなり切ないですよね……霊力ばっかりは、どうにもなりませんから……
曲調が戻ると、階段を下りて再び手前の舞台へ。

暮「♪もしも霊音が奏でられたら」
暮、襟戸「♪もしも霊音が奏でられたら」
暮、襟戸、加集「♪もしも霊音が奏でられたら」

襟戸「事件は、プレリュードのうちに!」
暮、加集「シー・マエストロ!!」

カッコイイよね〜〜!と三人そろってヒゲダンスではしゃいでいたのですが
またも転調で同時に「はぁ……」と肩を落とす。

暮「♪「おとぎ話に」
襟戸、丈治「♪おつきあいを」
三人「♪ありがとうございました」

以上、ストリングス隊のもしも話でした!(笑)
振付がかなりかわいらしいのも相まってストリングス隊は和ませ役として本当に最適だなぁと思ったり。
歌が終わり、蝶ネクタイをはずしつつ三人は再び雑談へ。
暮くんが「お腹が空いたであります〜」と呟いたので襟戸くんも「俺も〜〜」と乗ります。

22日夜からはここに暮くんが「ところで襟戸くん。そのシャツは何日目?」とう昨年のネタを入れるようになりました(笑)
ちなみに22日夜は「四日目」、23日昼は「五日目」で
二人から「不潔ーー!!!」と盛大にツッコミを食らっていました(笑)
加集くんの「乙女の夢がぶち壊しだよ」も健在ですw

襟戸「あ!そういえば寮母さん。風邪ひいて寝込んだってホントかよ」
加集「あああ!だから、今晩の夕食はヒューゴとルイスが作ってくれるんだって」
襟戸「ヒューゴとルイスが?」
暮「まったく頭が下がるであります」
加集「そして!明日の朝はなんと…!!雅ちゃんが作ってくれるそうだ!!」

楽器ケースを持ち直して熱弁する丈治に、二人は「なんですとーーー!?!?」と盛大に驚く。
そしてこの絶妙なタイミングで、舞台奥から様子をうかがう紫と音子の顔が…(笑)
あまりの衝撃に暮は鼻血を止めるのに必死、襟戸くんは震えを止めるのに必死なので、だれも当人がいることに気づきません(笑)

襟戸「ま、ま、マジかよ……雅ちゃんの、手料理!?(そう、と指さす丈治)
   俺、もし毒が入っていたとしても「うまい!」って言って食べる自信があるね!」
暮「なんの自信でありますか?それ」
襟戸「それくらい、美味いハズっていう自信だよ!」

一際ハイテンションの襟戸、そして襟戸ほどではないにしろ喜んでいる暮に
「でも、意外に料理下手だったりして」と軽口をたたく丈治。もちろん、本当に軽口だったのに
その後ろで本人は盛大にコケてがたたっと大きな音を立ててしまいます(笑)

加集「ん?なんだ??」
襟戸「ば、バカな事言うなよ!雅ちゃんに限ってそんな事あるわけないよなぁ!」
暮「そうでありますよ!きっと雅さんの姿から連想される
  やさし〜くて、素朴〜〜な料理が出てくるであります〜〜♪」
襟戸「だな〜〜♪」
加集「そうかなぁ?」

期待に目を輝かせる二人にを追いかける丈治、という形でそろって下手へはける。
三人が完全に行ったあと「う〜〜…うぅ〜〜……」と唸り声を上げながら、よろよろと階段を上がる音子。

紫「(楽しげに笑いながら)大丈夫?」
音子「だ、大丈夫です…ただ、とてつもないプレッシャーに押しつぶされそうなだけです……」

人形を抱えたまま予想以上の紅一点ゆえの重圧に前かがみになる音子ちゃん。
そんな様子を心底楽しそうに見つめながら紫は「あなた、お名前は?」と尋ねる。

音子「(あ、と気づき)雅 音子です」
紫「ねこ?」
音子「音に、子と書いて、音子と」
紫「へぇー変わった名前ね。音子ちゃんか!」

ほうほう、と頷く紫に対して「お出口まで案内しますね!」と当初の目的を思い出した音子が
下手へと案内し出した瞬間……
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:06:42 [ノートメニュー]
Re: 舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ [返事を書く]
第一幕その4

紅蘭(声)「マリアはん!なんや、舞台装置から変な音がするんやて?」
マリア(声)「ええ。複雑な箇所だから、ぜひ紅蘭に見てほしいって親方にお願いされたのよ」
紅蘭「よっしゃ!ウチにまかせとき!」

!?!?!!?!?
会場もさることながら、音子ちゃんが完全フリーズ(笑)

紫「どうしたの、音子ちゃん?」
音子「(ゆっくりと声を方を振り返り)この声……花組の、マリアさんと紅蘭さん!?!?」
紫「花組?」
音子「キャーーー!!!(人形を紫に押し付け)
   どこ!?どこ!?(下手階段を駆け下りて舞台前方へ)
   どこどこどこどこ!?」
紫「ちょっと、音子ちゃん!」
音子「どこどこどこ!?!?!
   ドコドコドコドコドコドコドコ…!!」

音子ちゃん、途中から動揺しすぎてエアドラム叩きだしました!!!(大笑)
あんまりな様子に紫もその後を追いかけて「ちょっと、落ち着いて!」とひたすらに宥める。
エアドラムの仕上げに「ぴしゃーん!」と口でシンバルを叩き、ようやく動きを止める音子ちゃん。
(22日夜からはさらにこのエアドラムの精度が上がって、シンバル前にクロス手でリズムをとる動きまでやっていました(笑))

音子「実はわたし…!!花組さんにお会いした事がないんです!!」
紫「は?」
音子「どう思いますか…!ここにきて早数ヶ月!
   なのに一度も!てぃろっとも(チラッとも)お見かけしたことが無いんです!!」
紫「へぇ〜…」
音子「(なぜか杖をつき、おばあさんの動き)これを不幸と言わずして、何を不幸と言うのでしょう…!
   (キッと腰を上げて、杖を膝で折る)これぞ、不幸中の不幸!!(そして投げる)
   不幸の招き音子の本領、全開と言えるのではないでしょうか!!」

やけくそにターンまで決めちゃう音子ちゃんホント落ち着いて(笑)
最初は音子の勢いに気押されていた紫ですが、そのテンションをまた面白く感じられるようになったのか
笑顔で「不幸の招き音子?」と尋ねると、音子ちゃん…なぜか指揮台に片足を上げて男前ポーズをとります(笑)

音子「わたしの、小さい頃からのあだ名です……
   なぜかわたしの周りには、いつも不幸が寄ってきて……!」

でも、最後にはコミカルながらも涙ながらに訴え膝をつく音子ちゃん。
そりゃあ、花組にあこがれて帝都にやってきたのに、その憧れの人たちが目と鼻の先にいるはずなのに会えないなんて
本当に奇跡的な確率ですよね…

紫「へぇ〜なるほど……で?」
音子「で?」
紫「それで諦めるの?」
音子「え?」
紫「不幸の招き音子だから、今日も会うのを諦めるの?」
音子「それは……」

自分の中でも会えない事が当たり前になっていた音子ですが、面と向かって紫に問われて言葉に詰まる。
そして、楽団服の上着から一通の手紙を取り出し…

紫「ん?なにこれ?」
音子「手紙です…いつか、花組さんに会えたら渡そうと思って……それで…」

可愛らしいさくら色の封筒に「花組様 江」と書かれた封筒を眺める音子ちゃん。
いつ会えてもいいよう、肌身離さずもっていたのでしょうか…
そんな一途な思いに触れた紫は、その手紙をすっと音子の手から取り、手紙を掲げながらスタスタと上手へ。

紫「自分から目をそむけちゃダメよ。
  夢や希望は、俯いた視線の先には無いわ。
  だからしっかり、前を向いて!」

紫の言葉は至極まっとうで、そして真直ぐ。
そんな励ましを後押しするように再び花組の声が

マリア(声)「ねぇ、紅蘭?煙が出てるけど……」
紅蘭(声)「へ?どこや?」

おっと、花組さんはお約束フラグが立っているwww
(わからない人に説明しますと、花組の紅蘭は天才的発明少女なのですが、その発明品が爆発し黒焦げになるのが日常茶飯事)
その声に誘われるように、立ち上がって「よし…!」と気合をいれる音子に紫も笑顔を向けます。
意を決して上手に走る去る音子ですが、肝心の手紙は紫が持ったままで

紫「音子ちゃん、手紙―――」
音子「きゃああああ!!!」(どんがらがっしゃーん!と何かにぶつかって転がる音)
紫「あっちゃ〜…ホントに不幸だわ。大丈夫〜?」

心配して紫も上手にはけたところで、舞台は不穏なBGMと共にほの暗い照明に。
そこへ、下手から私服のヒューゴが駆け込んできて音子が去って行った方をじっと見つめる。

大神(声)「失礼します。ご相談とはなんでしょうか?」
かえで(声)「奏組の事なんだけれど…あなたから見て、どうかしら?」

うわあああ!!!!まさかこのお二人まで!!
しかも、かなり内容に踏み込んだ会話……!!
そんな天の声がする中、ヒューゴは音子が置いて行った人形が入った風呂敷包みを拾いあげ、眉間にしわを寄せると、そのまま上手へと走りぬけて行く。

大神(声)「はい。彼らのおかげで花組の負担はかなり軽減されています」
かえで(声)「そう………でも、わたしは奏組に…少し、危うさを感じているの。
       帝都が発展し、人々が集まって来た影響で
       降魔は、日に日にその力を増してきているわ」
大神(声)「つまり…奏組の手に負える限界が近いのでは、と?」
かえで(声)「ええ。だから、犠牲者を出す前に―――」

ちなみに、上記の通り大神さんは「かえでさん」とも「あやめさん」とも言っていませんが
この後記述いたします花組ボイスが8人分だったため、かえで以外あり得ないと踏んでかえでさんとさせていただきました。
それにしても…やっぱりこのクラスになると、奏組の存在は表と裏も知っているということですね。
花組さんたちは、魔障陰滅部隊の奏組は知っているのでしょうか…とぼんやり考えていると再び大きな物音が。

舞台に照明が戻ると、そこは場面が変わり帝劇の廊下。
左右に分かれていた階段が中央でつながり大階段となっており、段上中央に現れた扉の前には人形を抱えた紫が。
そして、下手からは右足をバケツにつっこんで必死に引きずりながら歩く音子の姿が…(笑)

音子「ふぃぃうぅ…!まったくもって、花組さんに会えないっ……!!」

引きずっていたバケツから足を引き抜き、それを下手そでに思いっきり投げる音子ちゃん
(余談ですが、今回上手席から見た際にそのバケツを袖でしっかり構えてキャッチするスタッフさんが見えてなんだかチームワークってこういう部分もあるのね!と思いました(笑))
肩で息をする音子に、事態を先回りして見守っていた紫が声をかけます。

紫「音子ちゃん大丈夫?(憔悴した音子に、思わず笑いつつ)
  ここ(目の前の扉を示し、階段を下りる)その花組さんたちは今
  この衣装部屋に入って行ったわ」
音子「えっ?…(階段を中腹まで上がり扉を見つめる)ここに……」

紫さん、いつの間にそんな情報を!?と思っていると再び花組の声が舞台に響きます。

紅蘭(声)「げほっごほっ…またやってもた…!!」
マリア(声)「けほっ……大丈夫よ。爆発なんて、よくあることだし」(軽い口調)
紅蘭(声)「すんまへん、マリアはん」(軽い口調)
マリア(声)「もう…ふふふ」(紅蘭も笑い声を上げる)

ああ、紅蘭www
ちなみに、花組ボイスはここまでで。組み合わせは4組で、今回の公演が全8公演だったため
各組2回ずつ当番がありました。この紅蘭マリアは他に22日昼に。
(以下、花組ボイスの記録です。1区切り目が音子ちゃんがドコドコやるシーン
2区切り目が意を決して上手に走るシーン前
3区切り目がこの扉の中の声、という具合です)

20日、22日夜
レニ「付きあわせてごめんね、織姫」
織姫「丁度ヒマしてたから大丈夫でーす!
   で、レニ。何を探すですかー?」
レニ「うん、小道具の指輪を舞台で落としたみたいで…」

織姫「あーー!!レニ、ちょっと来るでーす!」

レニ「良かった、指輪見つかって…織姫、ありがとう」
織姫「ふふん。このくらい、おちゃのこさいさいでーす!」

21日昼、23日昼
カンナ「おい、すみれ!!なんであたいのせいなんだよ!」
すみれ「まぁ、しらじらしい!!カンナさんがわたくしの衣装の裾を踏みつけたせいでしょう!」
カンナ「はん!あれくらいですっ転ぶなんて、鍛え方が足りねぇんだよ!」

すみれ「冗談じゃありませんわ!!」

すみれ「おっほほほほほほほ……花組のトップスタアであるこのわたくし―――」
カンナ「はいはい、聞き飽きたよその台詞」
すみれ「なんですって!?」

21日夜、23日夜
アイリス「きゃははは!さくら〜こっちだよー!」
さくら「ちょ、ちょっとアイリス!こんな所で遊んだら怒られるわよ」
アイリス「えー平気だよーきゃははは!」

さくら「あ!アイリス、ダメよそっちは!!」

アイリス「も〜…マリアってば、あんなに怒らなくてもいいじゃない」
さくら「(微笑みながら)拗ねてないで、ほら、もう一回ちゃんと謝りに行きましょ」


ビクッと今までの中で一番近くに感じる花組に、一人のファンとして硬直する音子。
その様子を、紫は微笑ましく見守っている。

音子(声)「はじめてラジヲで聞いたのと同じ声だ……
      夢みたい…この扉の向こうに、花組さんがいるなんて……」

ここでザザザッと大きなチューニング音が鳴り、続いてくぐもりながらも華やかな歌声が劇場に響く。
前回は「花咲く乙女」でしたが、今回はカンナソロからの「夢のつづき」!
音子が目を閉じると、そこに広がる色鮮やかな世界が照明で舞台にも表現されます。

音子(声)「初めてだった…あんなに美しい音を見たのは
      そして…見えるということが、あんなに嬉しいって思えるなんて。
      強くて、でも優しい音…何かを守るような澄んだ声。
      この人たちは一体どんな人なんだろう。
      わたしもこんな歌を歌えたら…いつか、この人たちと同じ世界に立てたら……」
紫「ふふふふ…ほら!早くしないとまたいなくなっちゃうわよ!……音子ちゃん?」

楽しげに急かす紫ですが、音子に反応は無く…訝って音子と並んでその顔を覗き込むと……なんと寝息が!!(笑)

紫「うそ、立ち寝!?ちょっと起きてよ、音子ちゃん!」

軽くゆするも、その場でゆっくりと膝をついて本格的に寝てしまう音子…
徹夜の出動&花組と会える!?という極度の緊張からでしょうけれど、まさかこの展開とはw
途方に暮れる紫ですが、人の気配を感じてはっと上手を振り返る。
「誰か来る…!」とだけ呟き、音子の傍らに人形を置いて、自身は素早く舞台奥へ。

紫の姿が見えなくなったのと入れ違いに上手からゆっくりとした足取りで現れたのは風呂敷包みを持った私服のルイス。
眠りこけている音子を見つけ「おや…音子さん」と話しかけますがそれでも音子は夢の中で…

音子「さくらさんいけません、わたしはもうお腹いっぱいで…
   じゃなくて、胸がいっぱいで……」
ルイス「えぇ?」

回り込み、眠る音子の隣に風呂敷包みを置いて顔を覗き込むルイスのこの言い回しがとても穏やかで
ああ、母さんきたぁと思っていたら、風呂敷を置いた反対側にある人形に気づき呟き手に取る。

ルイス「これは……やはり、間違いないようですね」
ヒューゴ「ルイス」(下手から風呂敷をだけを持ちやや走って登場)
ルイス「ヒューゴ」(突然の登場に、意外そうに顔を上げる)
ヒューゴ「…それは?」
ルイス「(人形を見て)ああ。音子さんが街で荷物を取り違えたようで
    ロビーに持ち主の方がいらしてるんです。
    少し派手な恰好をした、盲目の男性で―――」
ヒューゴ「これは俺が届ける」

ルイスの説明を遮り、人形に手を伸ばすヒューゴ。その手を止める理由がないルイスは、そのままヒューゴの手に人形を渡す。

ルイス「え?しかし―――」
ヒューゴ「ルイスは、ミヤビを」

それだけ一方的に告げて、ヒューゴは人形と包んでいた風呂敷を持って上手へと走って行ってしまいます。
有無を言わさないヒューゴの背に「……はい」とだけ返事をして「ふぅ」と一息入れて頬笑みを浮かべる。
そして流れる優しい前奏……

♪あなたのファンタジア

こちらもショートバージョンですが前奏が長いため、そこを台詞に当てており
相変わらず夢の中な音子ちゃんが「カンナさんカッコイイ〜!」とハッキリとした寝言を言うとまたルイスは
「えぇ?」と聞こえていない返事をし、ふふふと軽く笑いながら上手へ。
「マリアさん……しゅ…しゅ…しゅてきぃ〜〜!」と、もう呂律も回らなくなってきてる音子は、ここから階段に全身を預けて完全に寝るモードへ。
その直後、前奏の曲調が変わるキッカケ音に合わせてルイスが指を鳴らすと、衣装部屋の扉が上に上がり、その向こうにはティーセットを載せたワゴンが。

今回の曲は、みんな常に音子に向かって歌って行くようで、ワゴンにある紅茶缶を手に取り、サビ前で音子の隣にしゃがみ
「♪わたしを 信じて」のリズムに合わせてその香りで音子を起こす(実際は、音子の夢にルイスが演出、というイメージだと思います)
ここからは、音子も曲に参加してルイスが淹れた紅茶を手に、その香りを楽しむ。

一番が終わったところで、再びルイスが指を鳴らすと今度は中央にあった階段が左右に分かれ、ラスサビ前の転調へ。
音子は下手側でティーカップとソーサーをシャンシャン(宝塚用語すみません…たぶん、これが一番わかりやすい例えなので…)
に見立てて、レビュウを夢見て踊る。
(トリコロールなリボンが出てきたときは思わずうなりました。なるほど。)

そしてそれをずっと見守りながら歌うルイス…ラスサビの「♪わたしを 信じて」のリズムに合わせて指で「3、2、1」とカウントをし
それをキッカケに音子ちゃんがツーステップしながらワゴンを押し、上手へ。
ルイスはその後ろをすれ違いざまに軽くツーステップしながら下手へ。

素早くワゴンを片付けた音子ちゃんは、上手から下手へ向かう際もステップを踏んで踊り続ける。
その先を歩き、ルイスが下手階段を降りると、音子ちゃんは下手階段の途中で風呂敷包みを持ち
再びそれをシャンシャンに見立てて手振りを始めるのですが、歌いながらその隣に立ったルイスが両手を広げているのに気づき、そちらに手を伸ばす。

どうするのかなと思っていたら……まさかのお姫様抱っこ!!
そのまま風呂敷を抱え夢の世界へといざなわれた音子をお姫様抱っこしたまま「♪これはあなたに贈る ファンタジア」と歌いあげるルイス。
そして曲の余韻が残る中、下手へとはけて行きました…(去り際、音子ちゃんがルイスの肩に回していた手をひらひらと動かしていたのがかわいかったです)

ちょっ………まさかサクラの舞台でこんな光景が見れるなんて思いもしなかったので初日は本気でテンションが上がりました。
うわあああああああ母さぁぁぁぁん!!!!!思わず母さんって言っちゃいますが、うわああ男性だった!!!←
二人の身長差がたまらないですね…

興奮を押えている間に、場面は変わり、吊るされた街灯があることから、外だと伺えます。
(台本によると、上野公園側の遊歩道)
街のざわめきが聞こえる中、舞台上段上手から紫が例の男性の手を引いて現れます。男性の手には、杖の他に無事に手元に戻った風呂敷包みが。

男性「すまなかったな、紫…すぐに気づいたのだが
   引き返した時にはもう、お前の姿はどこにもなくて…」
紫「(男性の手を取り微笑む)私なら大丈夫です」(再び下手に向かって男性の手を引く)
男性「不注意とはいえ、今回ばかりは少し肝を冷やしたよ。
   この帝都東京でお前と離れ離れになったら、今度こそ…
   もう二度と会えないかもしれない、とね……」
紫「バカな事を仰らないで。
  …(目を伏せて、複雑な表情を見せる)…正之助様と私は、この先も一生、離れることなどございません」

下手階段中腹で、紫が男性―――正之助の方を見ずにそう告げると
正之助は微笑み「そうだな」と短く返事をする。
再び歩き出そうとする二人ですが、空気を切り裂くような鋭い拍子木の音が響き、二人の表情が険しいものに変わる。

正之助「…誰だ」
紫「(正之助に耳打ちする)先程の劇場から、ずっと後をついてこられているようです」
正之助「なに?」

上手上段から現れたのは、ヒューゴ。
なるほど、届けると言い張り去って行ったのは尾行するためということですか
そして、どこか尾行に気づかれたことを不思議に思っている様子。
そんなヒューゴに、紫を遠ざけてから声をかける正之助。

正之助「……何か、ご用ですか?」
ヒューゴ「…失礼ですが、どうしてもそれが気になるのです。
     あなたが話しかけているその風呂敷の中の人形…
     ミヤビもずっと話しかけていた…それは一体何ですか?」
正之助「これは―――」

………もしかして、ヒューゴの目には紫が見えていない?そして、そもそも紫は存在せずに、あったのは人形だけ?
でもそう考えると、なぜ部外者である紫が突然帝劇に現れたのか。そして、どうしても誰にも見つからなかったのかの説明は容易に付きます。
正之助がどう説明するのか―――ヒューゴ同様、こちらも待っていたのですが
何かを語るよりも早く、会場に鈴の音が響き、それをキッカケにさらに表情を硬くする正之助。
「行こう、紫」と短く告げると、風呂敷をつきだした手を紫がつかみ、足早に下手へと導く。

ただならぬ様子にヒューゴが「待て!」と追いかけようとするのですが、そこに一陣の風が吹き、足を止める。
すると、ヒューゴの目の前には木の刀(実際には本物の刀と見立て)を持った旋風が。
突然に敵意に警戒しながらも、上段からジャンプし、今度こそ下手に去って行った二人を探ろうとするのですが
もう一陣の風が疾風を連れてきてヒューゴの前に立ちはだかる。

二人を相手に立ち回りをするヒューゴ(避ける際、バク転もしました)
ですが、丸腰の状態で二対一は振り、ということで隙をつかれ入った攻撃により、ヒューゴは膝をつかされ、両手をそれぞれに拘束された上で両側から首筋に刀を当てられる。
ヘタに動けない状態になってしまったヒューゴの目の前に、舞台奥から邪悪な笑い声を発しながら緋独楽が登場。

緋独楽「人間とは愚かな生き物よ。何ゆえそのように死に急ぐ」
ヒューゴ「貴様ら、一体何者だ!」
緋独楽「ク、ハハハハハ……デノンマンサー。ククククク……」
ヒューゴ「デ、デノンマンサー!?」

敵の正体を知った途端、ヒューゴの目がこれでもかと見開かれショックを隠さず、
また、渾身の力で自身を押さえつけていた疾風と旋風を振りほどいてデノンマンサーに殴りかかろうとするのですが
緋独楽が拍子木を一つ打つと、振り上げた拳のままヒューゴの身体が動かなくなってしまう。

ヒューゴ「!?なんだっ…身体が……!!」

隙だらけとなってしまったヒューゴは、疾風に左腕を切られ、その上旋風からの鳩尾への攻撃が入り、仰向けに倒されてしまう。
身体の自由が利かない上に圧倒的な力を持つデノンマンサーが立ちふさがる。
絶対的不利な状況でしたが、下手客席通路から駆け込んでくる影が三つ。

ジオ「ヒューゴ!!」
源二「何だあいつら!人か?それとも降魔?」
源三郎「どちらにしろ敵に変わりはなさそうだね」

私服姿のジオ、源二、源三郎の登場に、疾風と旋風は素早くそれぞれ下手、上手へと去り
三人がヒューゴに駆け寄るよりも一歩早く高笑いをしながら舞台奥へ去って行く緋独楽。
「待て!」とそれを追いかけようとする源二ですが、源三郎に「兄さん!」と呼ばれ、思いとどまる。

そんな中、真っ先にヒューゴに駆け寄ったジオが

ジオ「ヒューゴ!大丈夫か?」
ヒューゴ「(左上を押えながら、膝をついて起き上る)ああ……」
源二「なにもんだ、あいつら?」(ジオの反対側に回り、ヒューゴを気遣う)
ヒューゴ「…デ、デノンマンサーだ……」
源三郎「え?」
ジオ「デノンマンサー?」

険しい表情で前を睨むヒューゴ。
舞台段上前にかかった紗幕の向こうに照明が入り、正之助が手にした風呂敷包みに話しかけます。

正之助「…大丈夫だ、紫。お前は何も心配することは無い。
    お前は…私が必ず守る」

低いトーンでそれだけ言うと、見えない目で真直ぐに上手に向かう中、紗幕の照明が消えて、再び四人がスポットに照らされる。
ジオに「行こう」と促され、立ち上がるヒューゴ。ジオが肩を貸し、源三郎、源二が周囲を警戒しながら足早に下手へとはける四人。

ここで舞台は暗転し、音楽の終了とともに会場内が明るくなります。
これにて、一幕終了のようです。
物語が本格的に動き出したところで休憩とは!
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:07:44 [ノートメニュー]
Re: 舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ [返事を書く]
第二幕その1

ちなみに、今回は15分の休憩。3分間ショッピングはありません。

休憩の度にロビーに出て、ぎりぎりに戻るということをこの公演中はやっていたのですが
戻った際に、会場に響くのはサクラ2のBGMでは無く、大粒の雨音。
豪雨の中に居るような錯覚を覚えるほどのリアルな音に包まれ、徐々に客電が落ちて二幕の始まり。
暗転に響くのは、女性の歌声。

「あなたに愛された 口には出して言われなかった
だけどわかっているわ」

艶のある歌声とともに舞台下手階段にスポットが当たるとそこには和服姿の紫が。
着物の柄、髪型ともに正之助が持っていたあの人形と同じ。

♪夢の夢こそ

まさか、ここでゲストの方の歌が入るなんて思ってなかったのですが、雰囲気が変わるという意味で二幕の幕開けとしてはピッタリだと思いました。
公平先生がご自身のブログでおっしゃっていた「石川さゆりのような艶歌」に思わず納得するしかない、大人の世界観が表されていました。

「あなたに愛された この花赤く色づくように
心はあなた色に 染まる

この身は傀儡 身を捨てて 操り糸は三味の音
お初 徳兵衛 道行きと
夢の夢こそ あなた」

歌いながら階段を降り、舞台上手側で間奏に入ると同時に舞台段上下手に紫色の着物を身にまとい、傘を持つ正之助が。
その存在に気づき、紫は足早に階段を上がり傍へ。
すると、雨が降ってきたのか、二人で空に視線をやると正之助はすかさず手にした傘を開き、懐から布を取り出し紫の肩をそっと拭く。
ですが、紫はそっとその手に触れて止めると、その布を正之助の襟にかけて情を隠すように離れる。

「あなたを愛してる 行きつ戻りつ言わぬが花と
小指を噛んで泣いた」

それでも追いかけて傘を差し出し、肩を抱く正之助とともに下手階段を下りて舞台へ。


「あなたを愛してる 街の明かりが雪にかすんで
冷えた心で思う あなた

此の世のなごり 夜もなごり
死んでいく身をたとえれば あだしが原の道の露
夢の夢こそ あなた」

「お初 徳兵衛」、そして二番「此の世のなごり〜道の露」までは曽根崎心中より。
人形浄瑠璃の演目としても有名な悲恋の話。それはそのまま、この二人の行く末を連想させて…
見つめてくる紫に、正之助はただ微笑み、最後は傘をその手に持たせると自分はさっと上手へはけ
紫はその背を見つめ歌い上げる。

「夢の夢こそ あなた」

切ない表情から目を伏せ、しずしずと上手へはける紫。
拍手、そして暗転の後、場面は変わり下手に奏組五人が揃うかなで寮サロンへ。

ソファに腰掛け、ルイスに傷の手当てをしてもらうヒューゴの後ろに源三郎、源二。
ソファと揃いの椅子に腰掛けるジオがヒューゴの話に耳を傾けます。

ルイス「確かにその男は、デノンマンサーと言ったのですね」
ヒューゴ「間違いない」
源三郎「デノンマンサーって何なの?」
ヒューゴ「魔の音、魔音を操る者……デノンマンサーは魔音をもって降魔を操り
     更には人の心を魔音で浸食することで、降魔化させることも出来る」
源二「何だよそれ、めちゃくちゃじゃねぇか!」

思わずヒューゴの後ろに回り叫ぶ源二に源三郎が「じゃあ僕たちが遭遇したのは降魔化された…人?」と推測を口にすると
ヒューゴがさらに情報を重ねる。

ヒューゴ「降魔化するのは人だけではない」
ジオ「どういう意味だ?」
ヒューゴ「あの正之助という男が話しかけていた人形……あの人形も降魔化している」
ジオ「なんだと?」

思わず立ち上がるジオに、救急箱の蓋を閉じたルイスが四人を見渡しながら立ち上がる。

ルイス「その正之助さんについて調べてきました」
源二「お、おお」
ルイス「元は淡路の、文楽の家元、下村文楽軒に拾われた孤児だそうです」
源三郎「みなしご?」
源二「文…楽?」
ヒューゴ「人形浄瑠璃、か……」

ピンと来ていない源二が先程までジオが座っていた椅子に腰かけるとヒューゴがさりげなく情報を加える。
ここで、上手は過去の世界となり、上手段上には先程同様、紫の着物姿の正之助が書見台の前に座る姿が。

ルイス「詳しくはわかりませんが、とにかくその下村文楽軒という
    人形浄瑠璃の師匠が親代わりとなり、人形遣いとして厳しく育てられたそうです。
    そしてそこで…正之助さんは女給をしていた女性と恋に落ちた」

鈴の音が鳴り、下手のかなで寮側が暗転し、上段上手にスポットが当たると正之助の元にお茶を運んできた紫が膝をつく。
微笑んでお茶を差し出した紫に正之助が深刻な顔で「父上の容態はどうだ?」と尋ねると、その表情は一瞬にして曇り、黙って首を振る。
その様子に正之助は「そうか…」と短く呟き、懐から銭袋を取り出す。

正之助「ではこれで、何か精のつくものを買ってやるといい」
紫「な、なりません……このような事をなさっては父上や旦那様に叱られてしまいます」

恐縮し、深々と頭を下げる紫に正之助は「黙っていれば良い」と引かぬ姿勢。
居住まいを正し、顔を上げた紫を真直ぐに見つめる。

正之助「お前の父上は私の家族も同然。少しでも、何かの助けになりたいのだ」
紫「でも……!」
正之助「お前は昔から、親の居ない私を本当の姉弟にように気遣ってくれた。だから私は―――」

銭袋を紫の手に持たせようとするも、それよりも早く紫の声が正之助の動きを止めさせる。

紫「正之助様………私は…あなたの事を姉弟などと思ったことはございません。私は…っ」
正之助「紫……」

その先の言葉を紡ぐことを、目を反らしてためらう紫だったが、そんな紫を正之助はただ黙って抱きしめる。

紫「正之助様……」
正之助「ようやく師匠からも一人前と言ってもらえるようになった。
    私は、これまで私を支えてくれたお前に恩を返したい」
紫「正之助様と私では、家柄が違いすぎます…!」
正之助「構うものか。私も元は根なし草の孤児だ。何に寄り添うておらねば倒れてしまう。
    それに…(紫を真直ぐに見つめ)私は昔から決めていたのだ。寄り添う相手はお前しかおらぬと」
紫「正之助様……」
正之助「必ず幸せにする。だから、私を信じて…私に、お前を守らせてくれ」

真直ぐな想いを告げられ、紫も「嬉しい…っ」と涙ぐむ。
想い通じあった二人の間に、涼やかな鈴の音が響き、その音につられるように正之助が空を見上げる。

正之助「風……」
紫「え?」
正之助「風の香りがするな。寄り添いながら咲く草花の香りを、風が運んでくる」

ここで、二人の回想は一旦途切れ、舞台の照明は再び下手のかなで寮へ。

源二「ふ〜ん…で、二人は結婚できたのか?」

期待を込めた源二の言葉に、ルイスは表情を曇らせ首を振る。

ルイス「いえ…」
源三郎「え?なんで?まさかやっぱり―――」
ルイス「理由の矢は思わぬ方向から飛んできたようです。
    浄瑠璃の師匠、下村文楽軒はその頃腕を上げ、自分よりも人気の出てきた正之助を妬み……殺害を企てたのです」

穏やかならぬ理由に、聞いていた四人とも驚きを隠せない。

源二「殺害!?正之助を?」
ヒューゴ「まさか…」
ジオ「どうやって?」

下手が暗転し、再び上手に照明が入ると、上手上段から和服に丸眼鏡をかけた男性に、必死にとりすがる紫の姿が。

紫「お願いします旦那様…!!どうか…どうかご容赦ください!!」

膝をつき、指をついて必死に頭を下げる紫ですが、立ったまま腕を組んだ旦那―――下村文楽軒(演じているのは襟戸役の山沖さん)は一笑に付す。

下村「なぁに、簡単な事だ。(懐から小さな紙包みを取り出し)この薬を正之助の食事に、ほんの少し盛るだけの事…」

目の前に落とされた紙包みを凝視し、下村の足元に返すと立ち上がり顔をそむけた紫は「で、できませんそのような事…!私には決して……!!」
と断固拒否しようとしますが、続く下村の言葉は残酷なもので

下村「ならば、病気の父親がどうなっても良いと言うのだなぁ」
紫「父上が……」
下村「貴様は私の企てを知ってしまったのだ。加担する以外(薬を拾いあげる)
   ここの職を失う道しか残っておらん」
紫「お、お願いします!!どうか…どうか!!」

再び必死に膝をつき頭を下げる紫ですが、下村の心は変わらず

下村「ならん!…よいな、必ず!仕留めるのだぞ」

震える紫の手に、強引に薬を握らせ高笑いと共に上段上手へとはける下村をそれでも紫は「旦那様!!」と叫びながら追いかける。

ここで過去から現在、上手から下手へと照明が変わり、ルイスが険しい表情で事の顛末を語る。

ルイス「嫉妬に狂った下村文楽軒の行動は、常軌を逸していたという話です」
源三郎「それで、どうなったの?」
源二「その紫って女は?」
ルイス「…自害しました」
源三郎「……冗談でしょ?」
ルイス「本当です。正之助さんに、一通の手紙を残して―――」
ジオ「手紙?」

ただただ不幸な方にしか進まない話に、思わず言葉を詰まらせる源二と源三郎。
言葉にせずとも、ヒューゴも周りと同じ心持のようで、語りながら最下手へと歩くルイスの背中を見つめる中、再び場面は上手へ。
上手から現れた紫はすっかり憔悴しきった様子で、その右手には小刀が

紫「……前略、正之助様。
  先立つ私をどうかお許しください。
  この世の現(うつつ)は世知辛く、どうにもならぬ事ばかりにございました…
  ただ…そんな中で出会えた正之助様は、私にとって光にございました…!」

想いを馳せるように、振り返り、上手上段を見上げると、そこには呆然と佇む正之助の姿がスポットに照らされる。

紫「…暗闇で包まれた暖かな光りは、私の一生の宝にございます。
  私は…その光りを失いとうはございません……
  (膝をつき前を見据え、小刀を構える)ただ、その想い一つにございます」

それだけ告げると、紫は首筋に当てた小刀をためらいなく引き、その場に倒れ込む。
残されてしまった正之助もまた、絶望に目の前を閉ざされ、力なく膝をつく。

紫(声)「正之助様、お願いです。どうか…どうか今宵の食事には
     決して手をつけることは無きように…その器には、毒が盛られておりますゆえ」

紫の必死の訴えが終わると、丁度配膳係(演じ手は暮役の高橋くん)が件のお膳を持って正之助の前に置く。
再び、正之助の耳には紫と過ごした時に聞こえた鈴の音が。

正之助「風だ……」
食事係「…は?」
正之助「風の薫りがするな…」
食事係「はぁ……失礼します」

正之助の言葉の意を解さず、形だけの礼をして段上下手へ去る食事係。
一人になった正之助は、穏やかな表情で椀を手に取り、一気にその口へ汁を流し込む。
苦悶の表情を見せたのは短い時間で、ほどなくして正之助もその場に倒れ込む。

倒れた二人を残したまま、下手に照明が移動し、源二がストレートに感情を表す。

源二「どうして、なんで食っちまったんだよ!手紙読んだんだろ?」
ルイス「理由はわかりません。ただ……」
源三郎「ただ?」
ルイス「(四人を振りかえり)一命は取りとめました」
ヒューゴ「なぜだ?」

ヒューゴの疑問に答えがかえる事は無く、拍子木の音と共に下手側が暗転し、上手側の二人にスポットが当たる中、
地に響くような声を発しながら緋独楽が舞台中央から現れると同時に、頭を押えながら紫が身を上げる。

紫「う、うぅ……これは一体…!?(緋独楽の存在に気づき、後ずさる)
  貴方は……!?」
緋独楽「時間が無い。急がねばこの男は死ぬぞ」

そう言われ、初めて緋独楽の傍らで動かない正之助の存在に気づき、紫は驚きに目を見開いて駆け寄る。

紫「正之助様…?正之助様!!!
  (すがりつき)どうして……文を読んではくださらなかったのですか…!」
正之助「(うっすらと目を開け)紫……生きていたのか…」
紫「いいえ、私は死にました。正之助様はこっちに来てはなりません…!!」
正之助「…お前のおらぬ世界に生きて、何の意味がある…」
紫「正之助様……」
正之助「すぐに…追い…かけ……」

それだけ告げて、目を閉じ、腕の力が抜けていく正之助に、必死に呼びかける紫。
そんな二人の様子を傍らで見ていた緋独楽がニヤリと笑う。

緋独楽「どうする?今ならまだ間に合うぞ。今なら…
    これからもずっとそやつの傍らに居られる手立てが一つだけある」
紫「……そのような事が…そのような事ができるのですか?」
緋独楽「もちろんだ」

話に耳を傾ける紫に、ハッキリと答えた緋独楽はその答えを聞く前に動かぬ正之助の身体を担ぎ上げ「ただ、条件がある。ふはははは…!」
と笑いながら上段上手へ去る。紫は「条件……」と呟きつつも、その後を追う。

上手に誰もいなくなり、紗幕が下りた所で再び下手にスポットが。

ジオ「…つまり、そこのデノンマンサーが関係していると?」
ルイス「おそらく」

あくまでも推測、ということは先程のやり取りは当人達しか知らない取引だった、ということですね。

ヒューゴ「正之助は命と引き換えに、目の光りを失った。
     そして紫は、降魔化し人形に宿ることで、正之助の光りの代わりとなった―――
     これで全ての辻褄があう」

推測ですが、ほぼ確信を得た結論に、ジオがさらに考察を重ねる。

ジオ「我々が遭遇した傀儡集団と、最近横行している人さらいの事件が繋がっているとすると……
   ターゲットは、若い女性ということになるな」
源二「若い、女性?」
ルイス「そういえば…音子さんはどうされたのでしょう?」

源二のつぶやきにハッと気づいたルイス。
周りも同じようになぜ居ないのか見当がついてないのですが、ただ一人、源三郎だけは視線を泳がせていて

源三郎「それが……」

言いかけるのですが、背を向けてそれ以上の言葉をつぐんでしまう源三郎。
しかし、源二にはそれだけで察しがつき「まさかあいつ、夜の見回りに!?」と口にすると
他の三人の表情も変わる。

ルイス「見回り?」
ジオ「どうして音子くんが?」
ヒューゴ「ミヤビ…っ」

立ち上がり、すぐさま寮を出ようとするヒューゴですが、その反動で傷が痛み、その場で膝をついてしまう。
すかさず源二が近づき支えながら椅子に戻すと「ヒューゴは休んでろ。行くぞ、源三郎!」といち早く上手に向かって駆けだす。
まさかあの口喧嘩からこんな事になるなんて思ってなかった様子の源三郎も「うん……」と素直に頷いて、兄を追おうとすると、ジオが声をかける

ジオ「俺は浅草の方を回ってみる」
源二「じゃあ俺達は銀座方面だ!」

方々に動きだすと同時に、時刻を告げる鐘の音が10回鳴る…と言うことは、ただいまの時刻は22時というところでしょう。
残ったルイスは救急箱を手に持ち、険しい表情で腕を押え一点を見つめるヒューゴに声をかける。

ルイス「ずいぶんと詳しいようですね。デノンマンサーについて」
ヒューゴ「………………」
ルイス「…どうされますか?やはり今夜はおとなしく―――」
ヒューゴ「いや!……すぐに、追いかける…」
ルイス「……わかりました」

静かに返事をすると、そのままルイスは下手へとはけ、残ったヒューゴは
幼い頃の記憶を手繰る。
銃声の中で「母さん!姉さん!」と叫び、その赤い背景から続けて前奏が流れてきます。

♪悲しみのソナタ

こちらもショートバージョン。
一番から転調してラスサビへ。転調部分に差しかかる前に舞台上段、紗幕の向こうにスポットが当たり
源二や弓を持った源三郎、レイピアを手にしたジオとルイスが次々に現れ音子を探して奔走していく。

そして最後に、紗幕が上がった舞台中央奥から上段に現れたのは及び腰になりながらも懐中電灯であたりを照らし、気丈に前を見る音子。
今回、みんな音子ちゃんと一緒に歌って踊っていたので、どうするのかと思っていたらこうくるか…!と初日はひそかに唸りました。
前回のヒューゴの歌では守りたい対称は漠然とした女性像でしたが、今回はちゃんと音子ちゃんの事を考えていると。

歌の終盤で音子が下手上段に駆けていき、ヒューゴも最後は上手階段を上がり、上段上手で歌いあげてそのままはけていきました。
それにしても、今回のヒューゴの歌声は伸びても安定している…

さて、場面は変わり暗転の間に階段が中央でくっついた状態に変わったところで
下手から現れた音子が眠りにつきかけた帝都をびくびくしながら見回るが、中央辺りで誰に言うわけでもなく大きなため息をつく。

音子「…源三郎くんの言う通り…わたしったらどうしてすぐ安請け合いしちゃうんだろう…
   (階段の中腹に立つ)もしかしてこれが、不幸を招く最大の理由?」

自分で自分を分析していた音子のもとに「どどどどどどど!!」と大きな声と共に五人の人物が現れあっという間に音子を取り囲む。
(上段に疾風、旋風。舞台上にバンブー、イドラ、ミュゲ)

音子「うわわわわわっ!!な、なんですか、あなた達は!」
イドラ「我らは傀儡集団」
全員「醤!!」(決めポーズ)
音子「…ん?この口上、どこかで聞いたことがあるような…」

懐中電灯を構えて警戒していた音子ですが、何か引っかかり首を傾げるも
ピンと来る前にミュゲが本題を切りだす。

ミュゲ「おい貴様!どこからきた」
音子「ど、どこからって、それは、その……」
イドラ「生まれはどこだと聞いてるんだ!」
音子「う、生まれ?(頷くミュゲたち)生まれは、出雲です…」
バンブー「ほぉ〜島根かぁ」
ミュゲ「しまねっこで有名な?」

来たゆるキャラ!(笑)
そして「しまねっこ?なんだそりゃ?」と律儀に反応するイドラ。

ミュゲ「お前知らんのか?出雲のゆるキャラ、しまねっこ!」
バンブー「はぁ?」(この間に、上段に居た疾風、旋風も階段を降りる)
ミュゲ「特技は、締め縄作りの「しまねっこ」!」
疾風、旋風「知るか!!」

おお、ダブル蹴りツッコミ入りました(笑)

旋風「今はそんな事」
疾風「どうでもいい」
全員「醤!(ジャン!)」(決めポーズ)
音子「おやすみなさーい…」

自分たちのノリツッコミの世界にいた醤の皆さんに、音子は控えめに挨拶をしてサッサと去ろうとするのですが
さすがにそこはそうは問屋がおろしませんでした。
慌てて引きとめられた音子はいつもの調子で「わたし今見回り中で忙しいんです〜」と抜けだそうとしますが
バンブーに「そんな連れないこと言わないで(肩を押され階段から舞台へ)俺達の芸、見てってよ」とひきとめられる。
怪しんでいたものの、五人で決めポーズをとっての芸に、少し興味がわいたようで「芸?」と目を輝かせていると
下手から正之助と腕を組んだ紫が合流。

紫「あら?誰かと思ったら音子ちゃんじゃない!」
音子「(呼ばれて下手を見て)紫さん!…それに、お隣の方はもしかして……」
正之助「やぁ…その声はたしか、昼間の……」
音子「やっぱり!」

三人のやり取りが既に見知った者同士という事態に、構えていた醤の皆さんもポーズをといて事態を見守る。
そんな周りの異変に気づかず、音子は正之助に前に駆けより、ぺこりと頭を下げる。

音子「すみませんでした…わたしのドジで荷物を取り違えてしまって…
   わざわざ取り替えに、劇場まで来て頂いたとか……」
正之助「ええ、まぁ……」
音子「本当に、申し訳ありませんでした!」
紫「音子ちゃん。この人はね…あたしの、旦那なの!」

どうも歯切れの悪い正之助ですが、紫が腕を組んで音子にそう笑いかけると音子は目を大きく見開いて「え?え?ええええーーー!?」と後ずさる。
(この間に、醤の皆さんが「見えてる?」「見えてる」とひそひそと話しているようでした)

音子「そうだったんですか?すごい偶然……
   (笑顔の紫ににやりと笑う)へぇ〜、こんな素敵な人が旦那さんだなんて。
   紫さんも、隅におけないなぁ〜このこのこの〜!」
紫「(笑って)止してよぉ!ふふ、じゃあまたね」

茶化して小突いてくる音子を笑顔でかわし、すっとその場を去ろうとするのですが…

音子「へ?行っちゃうんですか?」
紫「え?」
音子「だって今、芸を見せてくれるって。ねぇ?」

音子が醤の皆さんに声をかけるものの、全員なんとも歯切れの悪い返事を。
そんな中、イドラが足早に近づき紫に耳打ちを。

イドラ「いかがいたしますか、紫様。たしかに手ごろな娘に違いありませんが…」
疾風「止すんだ。顔見知りはまずい」
バンブー「確かに。それにこの娘、紫様の姿が見えているようだ」
ミュゲ「タダもの者ねぇぞ…」

この間に音子は何か違和感を感じたのかあたりを見渡し、怪訝そうに眉根を寄せる。
(音子の耳には、ドン……ドン……と太鼓の音が聞こえている)

音子「なに、この音……紫さん?
   どうされたんですか・なにか、様子がおかしい―――」
紫「な、なんでもないわ!」

ひきつった表情で、音子の瞳から逃れるように人形を包んだ風呂敷包みを抱えたまま足早に下手へと逃げる。

紫「きょ、今日はあまり調子がよくないの。昼間道に迷っちゃったでしょ?だから―――!」

どうにかしてこの場を抜け出そうとする紫ですが、カン!!と一際大きく響いた拍子木の音に「うっ!?」と
身体の自由が一瞬にして奪われる音子。
続いた地を這うような声に、膝をつき、頭を押える。

音子「この音……それに、この瘴気は……」
紫「緋独楽様…!!」

自由を奪われながらも、事態を把握しようとする音子。
一人うろたえる紫をよそに、正之助はじっと中央で音子に背を向けたまま動かず、醤の五人はあの歌を合図に、ミュゲとバンブーはマントを外し、上手に投げる。

緋独楽(声)「条件を忘れたのか?
       生きながらえたければ、生娘の血を絶やすな」
紫「ですが、この娘は……!!」

音子を守ろうと、必死に取り繕う紫でしたが、誰よりも早く正之助が音子を振りかえり、右手をその首筋に当てる。

音子「うっ……!」
紫「正之助様っ!」
正之助「何をしている、早くこの娘を―――」
紫「なりません正之助様!正之助様っ」
正之助「どけっ!!」

紫の必死な訴えもむなしく、腕にすがりついてきた紫を力任せに払うと、目の前の音子に狙いを定める。

正之助「お前が生きながらえるなら、私は鬼にでも悪魔にでもなってみせる!
    (背後から音子の首をしめ、5人に向って)何をしている?はやくやるんだ!」
醤「おお!!」
正之助「すまん…なんの恨みも無いが、紫のためだ。許せ」

苦しさに、顔をゆがませる音子。このままだと…と思った瞬間、客席上手通路から「源三郎、あそこだ!!」と源二の声が響き
返事の代わりに正之助目指して真直ぐに矢を放つ源三郎。
ですが、その存在にいち早く気づいた紫が「正之助様、危ない!!」と正之助と音子の間に割って入り、自らが矢を受ける。

目を見開き、そのまま上手へと走り姿を消す紫。
醤のメンバーが口々に紫の名前を上げる中、正之助の力から解放された音子は、その場にぐったりと倒れ込む。
このままでは状況はさほど変わらない…かと思われた瞬間、上手上段からレイピアを構えたジオも合流。

ジオ「音子くん、無事か?」
音子「ジオ…さん……」
イドラ「かかれ!!」

イドラの声を合図に、動き出す面々。(BGMは前回の戦闘時のもの)
戦闘開始と共に、下手上段からはゆっくりと自分の身の丈よりも長い棒を持った緋独楽の姿も。

ジオは目の前の疾風、旋風を。舞台に駆けあがった源二、源三郎はイドラ、ミュゲ、バンブー三人を相手に殺陣!
(倒れている音子に真っ先に近づいたのは源三郎。「ミヤビ!ミヤビ!」と声をかけて無事を確かめていました)
兄弟の殺陣は、いわゆる戦闘的なのですがジオが…!基本のレイピアの動きをしつつも、かわすときに高くジャンプしたりと…なんというか
キャラクターがはっきりした殺陣ってすごい!と思ってしまいました。
それと、源二の殺陣は日によって少し変わっていました(片手側転が間にはいっていたのですが、それが無くなり、ただ飛び起きるだけになったり。回し蹴りが減ったり)

源三郎はバンブー、ミュゲ。源二がイドラを引き受け
三人でなんとか敵の攻撃を防いではいるものの、緋独楽がその間をぬって音子に近づく。
源三郎、源二がそれぞれ下手、上手にはけるのと入れ違いに下手上段から二本の剣を持ったヒューゴとルイスが合流。
「ミヤビ!!」と真っ先に音子の姿を見つけ、そしてそれにせまるデノンマンサーを振りはらうために、ヒューゴは足早に音子の前へ。
ルイスは段上下手に残り、上手へはけて行ったジオと入れ違いに疾風、旋風を相手に立ち回り。
(ルイスも基本的に近距離戦なのですが、最後は下手側にホルスターから戦輪を取り出し、投げていました)

二本の剣で立ち回り、純粋な勝負ならば、ヒューゴにも分があったことでしょう。
けれど、相手はデノンマンサー。
緋独楽がカン!と音を一つ打ち鳴らすだけで、ヒューゴの身体も音子同様動かなくなってしまう。

ヒューゴ「何だっ……身体がっ…!!」

抵抗も防御もできないヒューゴ。
イドラがゆっくりともともと負傷していた傷の部分に刀をあて、容赦なく引き抜く。(この瞬間、ヒューゴが負傷したとわかるよう、一瞬赤い照明があたる)
「ぐわぁっ!!」と思わず声を上げるヒューゴですが、代わりに身体が動くようになったため、怪我を押してさらに大立ち回り。
しかし、それでも緋独楽を止めることはできず…まだ意識もおぼろげな音子を連れ去りそうになりましたが「ミヤビを離せ!!」とヒューゴの必死の守りにおいて阻止。

ようやく意識がはっきりしてきた音子は階段のすぐそばで緋独楽、ミュゲ、イドラを相手に戦うヒューゴを見守りますが、多勢に無勢。
緋独楽の棒が鳩尾に入り、蹲るヒューゴに思わず駆け寄る。

音子「ヒューゴさん!!」
ヒューゴ「逃げろミヤビ…!」
音子「でも…!!きゃああっ」

イドラ、ミュゲの同時攻撃を、剣でいなし、さらには緋独楽の棒も自らの方に抱え込み、隙を創り上げ「早く!!!」と音子を逃がす。
下手へと逃げて行った音子は、舞台に戻ってきたルイスと合流し、ルイスは音子を背中で守りながら目の前の敵との距離を測る。
反対側の上手にはジオが。
上段下手には源三郎、上段上手には源二がそれぞれ傀儡たちを相手に立ち回り。
戦いながら、お互いが集まりなんとか体勢が整ってきたところで、舞台上段中央で睨みをきかせていた緋独楽が
棒を一つ叩いて合図をすると、そのまま中央奥へ去り、その姿を見た傀儡たちもイドラの「引け!今日の所はひとまず!!」の合図で方々に逃げる。

そんな中、正之助だけがまだ混乱の渦中で「紫どこだ…どこへ行ってしまったんだ!」と見えないがゆえにすぐ近くの風呂敷包みに気づかず
ミュゲに「何をしている!退散だ!!」と半ば強引にこの場を離れさせられ、しんがりを務めたイドラが一太刀で威嚇をし、怯んだ隙を見て足早に自身も上段上手へ。

「待て!!」と源二、源三郎が後を追おうとしますが、既にあたりに姿は無く見失ってしなかったようです。
でもひとまずもう敵の気配はしないということで各々構えを解いてルイスの傍にいる音子に駆け寄る。
(途中、源三郎が足もとに転がる風呂敷包みに気づき「何これ?」と拾いあげる)

源二「音子!!大丈夫か?!」
音子「……ごめんなさい…わたし……」

声が震えている音子。
ヒューゴは剣を二本とも片手に持たせ、もう片方で広がってしまった傷口を押え、音子の前に立つ。
そんなヒューゴに駆ける言葉が見つからない音子。

音子「ヒューゴさん……」
ヒューゴ「…逃げろと言ったはずだ」

それ以上、目も合わさず下手に去るヒューゴ。
どうすることもできない音子に、みんなあえて声はかけず源二が「俺はもう少しこの辺を回って見る!」と階段を上がると
「俺も行こう」とジオも共に動く。
ルイスが二人に向けて「皆さん。どうか、十分お気をつけて…」と声をかけると、それぞれに返事をして下手上段へと走り去る。
それを見送り、ルイスも上手上段へ。

残された源三郎は、何かもの言いたげでしたが、それでも無言で風呂敷包みを差し出すと、あたりを警戒しながら下手へ。
一人になった音子が風呂敷を見つめると、見覚えのある花組への手紙がそこにあり…
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:10:41 [ノートメニュー]
Re: 舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ [返事を書く]
第二幕その2


音子「これ、わたしの手紙……紫さん……」

音子の脳裏には紫が語った「自分から目をそむけちゃダメよ。夢や希望は、俯いた視線の先には無いわ。だからしっかり、前を向いて!」
の言葉に励まされ、人形を指揮台に置き、手紙を手に真摯な瞳で前を見つめる。
そんな中、耳慣れないメロディーが…

「あなたにいつか会えると思い 汽車に乗ってここまで来た
 あなたといつか並んでみたい そんな夢を描いていた」

♪春よ来い春よ

噂の音子ちゃんソロ曲。これぞサクラ大戦の歌謡曲、そして帝都ヒロインの歌というイメージ。
でも、歌詞はストレートに音子の事を歌っており、去年からずっと待ってたキャラクターソングがいよいよお披露目、という印象でした。

この曲、初日は始まってすぐの手拍子につられて手拍子(リズムは花咲く乙女と同じ)だったのですが
二日目からはツイッターで公式側からサイリュームを振る許可をもらったファンの呼びかけで
黄色のサイリュームを振る形で落ち着きました。

ちなみに、サイリュームに落ち着いたのは去年の舞台で作曲家である田中公平先生のブログで
「音子のソロで黄色のサイリュームが見たいなぁ〜」といったニュアンスの記事があったので、それを見たファンが
公式側に一応確認をとって、徐々にやりだし、千穐楽に向けて増えて行った…という流れがあったからだと思います。
この公演でも、徐々に増えて行く黄色の光を見ているのはとても楽しかったです。

それはさておき、冒頭を歌い終えると音子一人だった舞台にかわるがわる奏組のメンバーが
1フレーズずつ交代で現れます。

「あなたはいつもわたしの希望 辛いときも前を向ける
 あなたといつか未来を語る 夜の月よ笑わないで」

まずはジオが下手上段で華麗にダンス。でも最後に音子の姿を見つめるまなざしが優しくていいなぁと思っていると
入れ違いに上手上段に源二が現れ、ぴょんぴょんと元気よく両手を振って笑っていたかと思いきや、男前に回し蹴りをしてからの胸に手を当て、その拳を音子に向けてニッと笑う無自覚男前でした。

「だけど 届かぬ夢よ それでもわたしは追いかけてく
 だから お願い 恋するように
 わたしの夢に 春よ来い」

歌いながら下手から上手へと移動する音子。
その後ろ、下手から源三郎が金平糖袋を手にやってきて、金平糖を掴んだ手を音子に差しだそうとするのですが、ためらいそのまま去ってしまう。
まだまだ素直になれない源三郎が去り、音子が歌い上げ間奏に入ると下手上段からルイスが現れ舞台中央までくると
音子が振りむき、目の前に駆け寄って行き…何も言わない音子を、微笑んで抱きしめるルイス。

頭をぽんぽんと撫で、その手でしっかりと音子の両手を包み、膝をついてその目を見つめる……
初日、これだけでもうわあああああああ!!!!となったのに、二日目には立ち上がり、さらに音子の頬を両手で包み見つめてて…
22日昼からは最後に頬を包んだまま親指でそっと音子の両眼に浮かぶ涙をぬぐってて…本当に、母さん……母さん…
今、間違いなく好感度一位で気力充実状態だろう…と思ってもいなかったすごい光景に思わず頭がサクラのゲームモードに入ってしまいましたが、

ルイスは音子の肩を掴むと、上手の方へその身体を向けさせ、そこには大きくジャンプターンを決めてからの流れるように美しい姿勢で片膝をついて音子を見つめるジオが。
今回、ジオは本当にダンスを強調されていますね。
続いて、源二に手を引かれた源三郎が下手から登場し、階段中腹まで降りてきた音子の元に集う。
そこで、ようやく音子に金平糖を渡せた源三郎。
ここからは、四人に囲まれて歌う音子。

「だけど 届かぬ夢よ それでもわたしは追いかけてく
 だから お願い 恋するように
 わたしの夢に 春よ来い」

最後、四人は上段に一列に並び、シー・マエストロのポーズをして、舞台奥にはけると、サビの繰り返しで上手から一人ヒューゴが登場。
音子と目が合うものの、何も言わず通り過ぎようとするヒューゴに、音子は上手に移動しその背中を見つめながら歌う。

「だけど 届かぬ夢よ それでもわたしは追いかけてく
 だから お願い だから お願い
 恋するように 恋するように
 わたしの夢に 春よ来い」

いまだ音子に対して頑なな面が強いヒューゴですが、「恋するように」の繰り返し部分で一度振り返り音子と見つめ合う時間があったのは
すごい進歩だなと。ヒューゴが去ってからも、音子は再び前を見て歌い上げる。

「わたしの夢に 春よ来い 春よ」

伸びやかな歌声が響く中、曲の余韻を残して暗転。
この曲も、ぜひCD化してほしいです!(舞台キャストはもちろん、声優版音子ちゃんでも聞きたいです!)

拍手が止まらぬ中、照明が舞台に入ると、階段セットが再び上手、下手に分かれており舞台中央にはキッチンコンロが。
(台本には、かなで寮炊事場と書かれていました)
その前で、たすき掛けをして気合を入れる音子の姿が。

音子「よーし!昨日はいろいろあったけど…(大きな包丁を手に持ち)やるぞ!!
   美味しいご飯を作って、みんなを驚かせるんだ!まずは野菜を…とん!!」

おお、音子ちゃん素晴らしいバイタリティ…!!と思っていたのもつかの間…なぜか手にした大きなネギが切れない(笑)
「あれ?…とん!……とん!!!」とどんなにやっても切れない(笑)

音子「……野菜はとりあえず、そのまま食卓に並べよう〜」

音子ちゃぁぁん!!(笑)下手階段の所にネギを置き、気を取り直して次の作業へ移ろうとするのですが…

音子「次は、お米を炊かなくちゃ!まずはおかまを……」

コンロの横にある、お釜を持ち上げようとする音子ですが……これがうんともすんとも動かない(笑)
しばらく頑張っていた音子ですが、数歩下がり「…そうきたか〜」となぜか猪木風ボイスとファイティングポーズ(笑)
でもそれ以上、勝負を挑むことはせず、次のアイディアへ。

音子「よーし!今日はパンにしよう〜!(コンロの中からコッペパンのようなパンを取り出す)
   木村屋のあんパンみたいなやつ! あ、でもあんこが無いな……
   代わりに…焼き魚でいくか!
   お魚パンなんて、おっしゃれ〜〜!」

いや音子ちゃん!!ありか無しかで聞かれたら、限りなく無しの方向だから!!(笑…いや、でも美味しいパンもありますけどね?)
でも、本人の中でそのプランが固まってしまったので、再び猪木風の構えをして…

音子「よーし!じゃあ、この蒸気コンロを…点火!!」

勢いよく、コンロをひねると……ものすごい火柱が…!!(下から風を送り込み、布をたなびかせている所に赤い照明を当てる、という古典的ながら効果的な炎演出)
それに驚き、悲鳴を上げることしかできない音子。そんな最悪の現場に、上手上段から「ちょっとーー!!!」とうらずった声が響く。

源三郎「何してるの!!早く火を止めてーーっ!!!」

源三郎の言い回しがどうにもコミカルで…完全ギャグです(笑)
動揺した音子ちゃんがそう言われて動き出すのですが、なぜか金網で顔を守り?ながら包丁で火に挑む(笑)
あまりに埒があかないので「もういいよ!」と源三郎がコンロを止めて、事態は何とか終息へ。

今回の公演、遊び要素が少ないの中で、ここは数少ない居られるポイントということで、ここはちょいちょいアドリブが
入るようになっていきました。
21日昼では源三郎もすこし長めに音子ちゃんと同じ動きをしたり火を収めるために布を「熱っ!あっち…!くさっ…!」と言いながら恐る恐る触ったり
23日昼はその部分で「あっティ〜…!」と源三郎もついに言いだしました(笑)

音子「源三郎くん……」
源三郎「ホンットあんたはダメだね!!火事になったらどう責任取るつもり!?」
音子「ご、ごめんなさい…!」

コンロの上に網を置きながらひたすら謝ることしかできない音子に「まったく…」と悪態をつきながらも
調理台の上にあった紐を手に取り「あんたは野菜でも洗ってて」と音子同様たすき掛けをする源三郎。おお、割烹着に代わりに…!

音子「え?」
源三郎「言っとくけど、これはあんたのためとかじゃ毛頭ないから。
    僕は、誰かの為に動くようなイイ子じゃない。不味い朝ご飯、食べたくないだけだよ」

パンを掴み、それを音子に渡すと、聞きおぼえがあるようななような…なコミカルな音楽が流れ

源三郎「♪まずは具材 まずは具材 まずは具材だ」

♪料理は手際が大事(バカは嫌いだ別Ver)

マジか源三郎ーーー!!!!!(大笑)
いや、実はずっと残るは源三郎のソロ曲だけど、この後の展開でどうやって「バカは嫌い」って歌んだろう…と思ったら
まさかの!まさかのシーンに合わせたアレンジとは!!え、ちょ…これもCDください(笑)
もう、初日大爆笑でした。

ということで、ここから曲に合わせた二人の3分間クッキング〜(笑)
パンを置き、調理台の下から材料の入った笊を持ちだし、大きなレンコンも首にかけた音子ちゃんがそれを調理台に置くと
包丁を手にした源三郎がそれに次々と刃を入れて行く。
この時に源三郎が「ほらいくよ」と音子ちゃんに声をかけたりしてる日もありました。
「こんにゃく。人参。鶏肉?」と次々に具材を準備し、音子が持っていた空笊に入れて行く源三郎。

源三郎「♪これキノコ、必要? お味噌汁に
     でも気分いいから いれてもいいよ
     あれ?しいたけと レンコンも 鍋に入れると少し
     味噌汁が遠ざかる」

あかん、かわいすぎる…(笑)
そして3分間クッキングのお約束、音子ちゃんが包丁を入れた具材の乗った笊を調理台の下に置くと入れ違いで出てくる刻まれた材料(笑)
「あんびりーばぼー」と大げさに棒読みでおどろく源三郎のあざと可愛さと言ったら……!そして、それらを音子ちゃんが用意した鍋に次々と入れて行く。

源三郎「ここに、人参とこんにゃく、鶏肉とごぼうを加えれば筑前煮の完成」
音子「筑前煮?」
源三郎「いい?料理で肝心なのは、て・ぎ・わ。なんだ」(笊をくるくるとまわし、得意気にポーズ)
音子「手際…」

何も言えない音子が鍋をその場でぐるぐる回しているとそれを奪い取り、コンロで火にかける源三郎。
一瞬怯える音子ちゃんですがもちろん、火柱は立ちません(笑)

源三郎「♪誰でもコトコト弱火で煮込めば 美味しい料理が出来てる
     (調理台の下から桶を取り出し)おしんこは ぬか床が重要」

コトコト弱火で、のときに音子ちゃんが後ろでひたすらファイティングポーズでうろうろしているところから
根本的に音子ちゃん料理で何をするかをわかってないんだなと思いました(笑)
そして、調理台の下から今度は桶を取り出し、少しにおいをかいで顔をしかめた源三郎はそれを音子に渡す。
ぬかはにおいが独特ですかねー…音子ちゃんも同じような表情をしているのが可愛いです。
その隙に、源三郎は「みりん」と書かれた一升瓶を取り出し、ダンス。

源三郎「♪ソイソース 醤油をとって(ぬか床を置いた音子が「せうゆ」と書かれた一升瓶を取り出す)
     みりん (さっと筑前煮にかけ入れる) それと塩を
     魚にまぶし 焼き上げてく」

音子ちゃんが思いっきり力を入れて「んん〜〜…ぽんっ!」と醤油瓶のふたを外し、同じように味付けをしている間に
源三郎はみりんを置いて塩の入ったツボと大きな魚(たぶん、鮭)を取り出し、塩をふりかける。

源三郎「♪だから! アジはうまい
     鮭もうまい(魚を担いだら、ばたばたばたっと暴れられ、そのまま音子へパス)
     (音子が魚と格闘している間に、前に出てステップ)この手料理に添えるたくあんを
     ナスとカブの間に盛りつけて あとはお茶だけ」

たくあん、ということで調理台の下からたくあんを取り出した音子ちゃんが包丁で刻むのですが…切りきれず、一本のまま(笑)
それを見た源三郎がすかさず音子を軽く突き飛ばし、自分で刻みだす。

源三郎「♪グズは嫌い バカは嫌い
   (下手階段からネギを持ってきた音子に驚き)なんだよこれ!!
    ♪ネギは嫌いだ!」

すぱぁん!と思いっきりネギを真っ二つにした源三郎。そのネギを角のように持ってる音子ちゃんもかわいいですが、
他の具材を素早く片付けてる間に、源三郎は仕上げ、と綺麗にお膳に盛りつけされた朝食を手に「はい」とキメ!(笑)
ご飯に鮭の切り身の塩焼き、そして筑前煮とおしんこ……完璧な朝食です!!(笑)

音子「で、できた……」

目を丸くして、美味しそうな朝食を見つめる音子に「じゃあ、後は頑張って」とそのお膳を渡す源三郎。

音子「え?」
源三郎「(たすき掛けをはずしながら)僕、朝風呂入ってくるから」
音子「げ、源三郎くん!……ありがとう」
源三郎「……面倒くさいから、僕が作ったこと言わないでよね。
    隊 長 …すん(さん)!」

すんって(笑)崩すにしてもすん、は予想外でした(笑…でも普通に「隊長さん」だった日もありました。21日夜、22日夜、23日昼とか)
上手へ去って行く源三郎の後姿、そして朝食へと視線を落とした音子は「隊長…」と言葉を繰り返す。
それと入れ違いに、下手からルイスが登場

ルイス「おや?朝早くから良い匂いがすると思ったら」
音子「ルイスさん…」
ルイス「美味しそうな朝食ですね。音子さんが…隊長自らが作ってくれたと知ったらきっとみんな大喜びですよ」

楽しそうに声を弾ませたルイスが調理台に回り込み、筑前煮を覗きこむのですが、その際にちゃんと髪を押えているところに品を感じます。
でも、そんなルイスに音子は笑うでもなく、深刻な表情のまま言葉を発する。

音子「あの…」
ルイス「はい?」
音子「…わたしは奏組の隊長として、本当に必要な存在なのでしょうか…」
ルイス「……どうされたのですか?」

悩んでいる音子の様子に、ルイスも声のトーンを真剣なものにして、先を促す。
振り向いた音子は、朝食のお膳を調理台の上に置き、たすきがけも外してルイスを真直ぐに見つめる。

音子「わたし……もっと知りたいんです。皆さんの事…」
ルイス「……ヒューゴの事ですね」
音子「ルイスさんはご存じなんですよね?ヒューゴさんがどうしてわたしを拒絶するのか…」

皆さん、と言いつつも一番聞きたい事をすぐに見抜くルイス。
それを否定せず、質問を重ねる音子に、ルイスはわずかに思案するよう瞳を伏せると、音子を通り過ぎ下手に歩を進める。

ルイス「隊長が隊員の事を知っておくというのは、至極当然の事です。
    だから、あなたには知る権利がある。
    …ですが、それは同時に、あなたが隊長としての責務を全うしなければならないという事です」
音子「責務……」
ルイス「―――ありますか?あなたに…ヒューゴの過去を背負える自信が」

これ以上、踏み込むのならばそれ相応の覚悟がなければならない、と暗に伝えるルイス。
そんなルイスの問いかけに、音子は正直に今の気持ちで答える。

音子「自信は…………正直、ありません。
   …平和な出雲から帝都に来て、はじめて降魔や戦いを目にして…
   皆さんと会って…隊長は、どういうことをすればいいのか、まったく見当もつかなくて…!
   でも……わたしは奏組(ここ)にいて、皆さんが、わたしを仲間だと言ってくれるなら…
   わたしも、仲間の為に出来ることをしたい!…そう思うんです」

迷って、立ち止まりそうになっても、それでも出来ることをと前を向く音子に、ルイスはしばしの沈黙ののち
「音子さんは、欧州大戦をご存じですか?」と口を開く。

音子「は、はい。前にちょっとだけジオさんが教えてくれました」
ルイス「ヒューゴは当時、イタリアでその大戦に巻き込まれ…彼の母と姉が、ヒューゴを守って亡くなりました」
音子「えっ……?」

けたたましい銃音が響き、音子は重々しい事実に言葉が出ない。

ルイス「あの言葉も態度も全て……あなたを同じ目に合わせないようにするためです」

続くルイスの言葉にも何も言えないでいると、上手上段から負傷した腕を押えながらヒューゴが現れる。

音子「ヒューゴさん……」

それに気づいたルイスは何も言わず舞台奥へと歩を進め、背を向けたまま様子を見る。
ヒューゴは一瞬音子に視線をやるが、何も言わずそのまま前を通り過ぎようとしたため、音子が慌てて声をかける。

音子「…っそんな身体で、どこに行く気ですか?」
ヒューゴ「君には関係ない」
音子「(負傷していない腕を掴み)見回りならわたしが行きます!だからっ」
ヒューゴ「(音子の手を振り払い)邪魔をするな。どけ」
音子「ダメです!!…た、隊長命令ですよ!」

頑ななヒューゴに必死に訴えかける音子。走って先回りし、下手階段の前で両手を広げてヒューゴの行く手を阻もうとしますが、ヒューゴも譲らず、声を荒げる。

ヒューゴ「俺は君を隊長と認めた訳じゃない!どけ」
音子「嫌です!!…(ぐっと拳に力を入れる)
   …わたしは…隊長だからあなたを止めているんじゃありません!
   わたしは……雅音子は…あなたが心配なんです」

一歩ヒューゴに近づき、声を震わせながらもハッキリとそう告げた音子に、ヒューゴは何も言えなくなり、視線を反らす。
ルイスも思わず振り返り「音子さん……」と驚きを滲ませて呟く。
(21日公演あたりから、音子が「あなたが心配なんです」と言う際に、ヒューゴの腰あたりを控えめながらもしっかりとつかみ訴えかける動きになっていました)
互いの思いが交錯する中、場の空気を動かしたのはジオの切迫した声でした。

ジオ「大変だ!源二がやられた」
音子「えっ」
ヒューゴ「何っ!?」

ルイスも緊張を走らせ、下手上段から現れたジオと源二に駆け寄る。
その声を聞いた源三郎が「兄さん!?」と慌てて上手から走ってくる中、当の源二は
ジオに支えられ「いててて…」と声は上げているものの、意識ははっきりしてます。

音子「源二くん!!」
源二「大丈夫だよ。俺はかすり傷だ。それより……」

ふらふらながらも、自力で立つ源二の表情が曇り、上段下手を見やると、全員の視線が注がれる中
加集が呆然とした表情のまま、幼馴染の女性を抱えて現れ……

ヒューゴ「加集!」
ルイス「その子は?」
加集「……俺、昨夜の公演が終わったら一緒にご飯に行こうって約束してたの忘れてて……それで…」
源三郎「まさかデノンマンサーに?!」

源三郎の言葉に誰かが答えるより早く、幼馴染の女性が弱々しい声を発する。

女性「丈治くん…」
加集「!…どうした?」
女性「そんなに自分を責めないで……丈治くんは忘れずに来てくれたわ…
   わたしを……約束を、まもってくれた…わたし……嬉しかっ…た……」

それだけ伝えると、再び気を失う女性。動転して「おい!しっかりしろ!!おい!!」と呼びかけるしかできない丈治に
ジオが素早く近づき「早く、奥で手当てを!」と促し、加集たちを連れて上段上手へ。

ジオ「源二も」
源二「え?いや、俺はホントにかすり傷なんだって―――痛っ!」
源三郎「(むりやり源二の腕を肩に回し支える)いいから、言う事聞いて」

有無を言わさず連れて行くところ、そして「大丈夫?」と小声ながらも気遣う源三郎に
源二も「おう」素直に従うところが兄弟らしいな、と思っているうちに二人は上手へ。
なるほど、あの後デノンマンサー達は丈治の幼馴染の女性をターゲットにしたところに丈治が現れ、
そして見回り続行していた源二とジオが助け船を出し、間一髪のところで助かった…というところでしょうか。

再び舞台上は三人に戻り、ルイスが冷静に状況を口にする。

ルイス「…敵は神出鬼没…どこを見回ればよいのか、見当もつきませんね…」
音子「……わたしに…わたしに任せてください」
ルイス「え?」

ヒューゴもこれと言った手立てが思いつかず、黙っているところに音子が動きだす。
その意図が二人ともつかめずにいると、音子は指揮台の上においてあった風呂敷包みを抱える。

音子「敵は…正之助さんは、紫さんを必ず迎えに来ます。
   ―――必ず」
ルイス「音子さん……」
音子「(紫を抱えたままヒューゴを見つめる)…ヒューゴさん。
   わたし…あなたに認めてもらえるように頑張りますから!
   この人なら大丈夫だって、仲間に頼ってもらえるような
   そんな……隊長に!」

必死に、前だけを見つめて進もうとする音子が紫の人形を抱えたまま下手へ駆けだして行くのを見つめるヒューゴの
表情はとても複雑で……事態を見守っていたルイスが促すように声をかけます。

ルイス「ヒューゴ……あなたはまだ、音子さんの事を認められないのですか?」
ヒューゴ「…………認めていないわけではない。
     ミヤビは……霊力も高い。霊音を見る事の出来る特別な力を持っている…
     彼女が隊長ならば、きっと戦いやすくもなるだろう。
     (ルイスを振り返り、憂いを露わにする)だが…彼女はただの少女だ。
     俺達とは、生きてきた世界が違う。
     ミヤビには……傷ついてほしくない」

ルイスが音子に伝えた通りの心情を吐露するヒューゴ。
背を向け自分が負傷した所に手を当てて、押し黙るヒューゴに、ルイスは小さく首を振り言葉を選びながら口を開く。
(23日昼からは、怪我の場所ではなく、形見のペンダントを握りしめる動きになりました)

ルイス「ヒューゴ……我々の隊長は、あなたが思うほど弱くはありません。
    あなたの気持ちはよくわかりますが、どうか冷静に」

それだけ忠告をすると、ルイスは音子を追いかけるように下手へとはける。

ヒューゴ「……俺はいつでも、冷静だ」

どこか憔悴した声音でそれだけ呟き、ヒューゴも下手へはける。
うん……冷静なように見えて、一番実は感情に振り回されやすいですからね、ヒューゴさん。

暗転し、再び照明が入ると、微かに紫の歌声が響く中、闇にまぎれて音も無く疾走する醤のメンバーが舞台を横切る。
彼が通り過ぎると舞台中央奥から、風呂敷からはずされた紫の人形を抱え、フルートを反対の手に持った音子とルイスが登場。
街灯がまたあることから外に出てきたことはすぐにわかるのですが、台本によると場所は上野公園とのこと。
あたりを見渡し、音子が表情を曇らせ階段を下りる。

ルイス「どうされたのですか?」
音子「おかしい……いつもは賑やかな街が静まり返ってる……
   音が何も見えない。音が……消えた…」
ルイス「音が?」

音子だけが感じ取っている感覚をルイスが言葉だけ繰り返したところで小さく鈴の音が響き、それにつられて振り向くと
上段上手に紫の姿が。

音子「紫さん!」
紫「音子ちゃん……早くここから逃げて」
音子「どうして?」
ルイス「紫さんが、いるのですか?」
音子「はい…!」
ルイス「しかし…紫さんは、源三郎くんの矢で消えたはずでは?」

紫の姿も見えず、言葉も聞こえないルイスは音子の視線をたどり大体の距離や位置を測り、そこを気にして近づくのですが
やはり見えていない、ということで紫とすれ違うように立ち位置が変わる。

紫「私は…私はデノンマンサーとバカな誓いを結んでしまったの」
音子「誓い…?」(音子の視線の位置が変わっていることから、ルイスも見えないながら隣を気にする)
紫「私は正之助様が望みさえすれば、いくらでも蘇ることができる。
  その代り……この先一生永遠に、デノンマンサーの手足となり働かなくてはならない…」
音子「この先一生…永遠に…!?」
紫「今思えば、考えなしの安請け合いしてしまったと後悔しているわ。
  (歩みを進め、音子の隣に立つ紫)
  …私もあなたと同じように、自分を不幸だと思い込んでいたのよ」
音子「え……?」
紫「(自嘲的に小さく笑い)愛する人と一緒になることができない
  この世で一番不幸な女だと俯いていた。
  そして最後に……その愛する人も不幸にしてしまった…!!」

涙ながらに訴える紫に、音子が何も言えずにいると「何を言うんだ、紫」と下手から正之助が現れる。

音子「正之助さん……」
正之助「紫を!…返してもらおうか」

正之助の姿を見て、ルイスは足早に正之助と音子の間に入り、音子を守るため後ろに下げようとしますが
その手を音子が制し、一瞬ルイスと視線を合わせた後、正之助の前に立つ。

音子「紫さん…紫さんはもう………」
紫「音子ちゃん、私がこうして蘇ったということは、緋独楽様が―――
  あのデノンマンサーが近付いてる証拠よ!」
音子「デノンマンサー!?」

音子の言葉に、一瞬にして緊張感を走らせたルイスは、正之助を警戒しつつも、さらなる脅威に備えるため
上着に隠されたホルスターに手を伸ばしいつでも戦輪を出せる体制をとる。

紫「私は!人が生みだす悪しき情念を養分として生きているの!
  特に、若い娘の抱く恐怖の念は最高の養分となる、だから…!!」
正之助「紫……紫っ!」
紫「!正之助様っ」

音子が紫の話に気をとられている間に、正之助は音子の声の位置を頼りに背後から近づき、触れたと思ったら
強引にその手にあった紫の人形を取り戻す。
その反動で音子は下手へと突き飛ばされてしまい、ルイスが近づこうとするのを正之助が杖を振りまわして阻む。

紫「逃げて音子ちゃん!早く!!」
音子「いいえ!……わたしはもう、逃げません」
紫「音子ちゃん……」
音子「正之助さん…紫さんはもう、この世の方ではありません」

切々と語る音子は、時折ルイスの方を見ながら階段の中腹に移動する。

正之助「黙れ!!」
音子「紫さんは…あなたのさびしい心が呼び寄せた降魔です。
   そして、それを操っているのは―――」
正之助「黙れと言っているのがわからんのか!!」

現実をつきつけられ、耐えきれず暴れる正之助。
それを必死で止める紫と、音子を守るため正之助と距離をとらせるルイス。

音子「正之助さん!わたしは!!紫さんを救いたいんです!
   そして…(ルイスの手を離れ、再び前に出る)…あなたも……」
正之助「私を…?」

音子の言葉に、戸惑う正之助。そんな正之助と音子を交互に見た紫は縋る思いで音子を見つめる。

紫「出来るの、音子ちゃん?あなたに……」
音子「……信じてください」

思い一つで真直ぐに紫を見つめる音子。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:12:22 [ノートメニュー]
Re: 舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ [返事を書く]
第二幕その3


をこらえ、その瞳に頷いた紫は正之助の手から自分の依り代である人形を正之助の手から奪い、自身で抱えこむ。

正之助「紫…?紫?…何を考えている?
    お前と離れ離れになることなど、私には考えられぬ!!」

突然の出来事に、半狂乱のように声を荒げる正之助。
ここではじめて、ルイスの視線が紫のいる位置に合う。
人形は実態だからこそ、今のルイスの目にはきっと人形が一人で宙に浮いているように見えるのでしょう。
見えている音子には正之助の叫びをじっと耐える紫の姿が。

正之助「もしもお前が逝くというのなら、私もすぐさま後を追う覚悟―――」
紫「なりません!!!!」

声や気配を頼りに下手にいる紫へ手を伸ばす正之助ですが、それが触れるよりも早く、紫は必死に駆けだし、正之助と距離をとるために上手へ。
足を滑らせ、転んだ正之助に、紫は静かに思いを口にする。

紫「正之助様…私はずっと、正之助様には、生きていただきたいと願っているのです。
  生きて―――生きて私を守り続けて頂きたいと……」

人形を前に出し、泣きながらも笑顔を浮かべる紫。
そんな様子に、それ以上正之助も何も言えなくなる。
二人の間に沈黙が流れた頃合いを見計らい、音子がフルートを吹き始める。
優しい旋律で「春よ来い春よ」のメロディーラインを奏でた途端、紫が身体を震わせその場に崩れ落ちる。

正之助「紫!!」
ルイス「この力は……」

音子が発する霊音に驚くルイス。倒したい、ではなく救いたいという一心で力を発揮した音子の音は
確かに紫の元に届き、悪しき力を浄化していく。
正之助と紫は互いに手を伸ばし、舞台中央で必死に手を伸ばした正之助が紫をかき抱く。

紫「正之助様……私達はずっと…一緒ですよ……」

か細いながらも、どこか安堵した表情でそう告げる紫に、正之助も頷く。
あと一音で紫が解放される―――と思われたのに、音子の旋律を大きな拍子木が一瞬でかき消す。

紫「!?」
正之助「紫!」
音子「この音……また…!…苦しいっ」
ルイス「音子さん!」

音子の力とは正反対の力に押しつぶされる音子。
頭を押え、その場で膝をつくと、慌ててルイスが駆け寄りその肩を支える。

ルイス「音子さん!しっかりしてください、音子さん!」
音子「……デノン…マンサー……!」
ルイス「デノンマンサー…!?」

音子の言葉に、いまどんな力がこの場に働きかけているかを理解したルイス。
そしてその背後には舞台中央奥から現れた緋独楽が…
正之助たちも緋独楽に気づき、声を上げる。

正之助「緋独楽様…!!」
緋独楽「紫。正之助。勝手な真似をしおって」

いつの間にか四人は醤の面々に取り囲まれ、逃げ場の無い状態に。
ルイスが隙を見つけようと緋独楽に向かっていきかけますが、緋独楽が打った拍子木で再び音子が苦しみの声を上げると、すかさずそちらに戻る。

ルイス「音子さん…!」
緋独楽「我らの邪魔をする目障りな者どもの先導者はその小娘であったか。
    丁度いい。餌の時間だ」
紫「おやめください、緋独楽様―――!!!」
イドラ「黙れ!!」

弱りながらも、緋独楽に進言しようとする紫ですが、正之助と紫の間に立ったイドラに思い切り蹴飛ばされ、正之助とも離れ離れにされてしまう。

緋独楽「貴様らにはもう用は無い!かかれ!!」

力を失いかけている紫、光である紫と離された正之助は成す術も無く緋独楽の合図で襲いかかって来た傀儡たちの攻撃を受け、そのままそれぞれはける。
ルイスも音子を守ろうと必死で防戦するが、多勢に無勢。
一度はいなした旋風が音子を連れ去ろうとしてしまうのを視界に入れつつも、イドラやミュゲの攻撃に阻まれる。

ルイス「いけない、このままでは……音子さん!」

音子が緋独楽の手に落ちようとなったその瞬間、霊音と共に戦闘服に身を包んだ四人が登場!
(上段上手に源二、上段下手に源三郎、上手からヒューゴ、下手からジオ)
間一髪、傀儡の手を逃れた音子をルイスがすかさず保護し、四人を見渡す。

音子「皆さん!」
ジオ「ルイス、ここは我々が!」
ルイス「はい!」

頼れる仲間の登場に、安堵するルイス。その隙をついてイドラが切りかかろうとしますが、その気配を逃さず察知し
刃が届く前に音子を離し自身もその刃から遠ざかる(音子はヒューゴがいる場所へちゃんと届けている)
ヒューゴと目を合わせ頷いたルイスは、そのまま足早に上手へはける。

ルイスは基本的に音子をずっと自身の近くで守っていたのですが、ヒューゴは逆に後ろ手に軽く突き放し距離をとらせる。(音子は指揮台の所へ)
「守る」という目的は同じなのに、二人の守り方に明確な違いがあって興味深い…なんて思う間に、舞台上では真剣勝負が。

ルイスが居ない分、ヒューゴがイドラとミュゲの二人を相手をする形で立ち回り。
攻撃を仕掛ける傀儡たちをかわし、防御からの反撃が中心の奏組。
緋独楽はその間ごとに階段を降り、徐々に音子に近づく。そんな音子は周りを見渡しながらも緋独楽を警戒する。

途中、一人一人にスポットが当たってそこで本格的な殺陣へ。
まずはジオVSバンブー。
ここでは全員が楽器を手にしているため、必然的に足技が多くなるのですが(手は使っても片手のみ)
自分から仕掛ける際は爪先や足の甲から、相手の攻撃をいなす場合は足の側面を使ったりと細かなこだわりが感じられる殺陣でした。
敵をひるませた所で、霊音を発し相手の動きを止める――という流れで
源二VS旋風
源三郎VS疾風
ヒューゴVSイドラ、ミュゲ
と続きます。
ヒューゴの場合は2対1なので、片方の刀を防いだ動きを利用してもう一方の攻撃を防いだりと足技に加え、複雑な動きも多かったです。

それぞれの殺陣が終わったところで、音子を中心に集まる奏組。
そこを見計らい、緋独楽が拍子木を一つ打つ。
強大な魔音に動きを制限され、どうしても隙が出来る。
そこをまた突かれてしまうのか!?となった絶妙なタイミングで戦闘服に着替えたルイスが援護の霊音を放ち、合流。
音子が見つめる中、全員で呼吸を合わせ、緋独楽を集中的に霊音で狙い「ぎゃああああ!!」と声を上げ、周りの傀儡たちも倒れるのですが……

緋独楽「…ははははは…はははははは!……ええい!!」

叫びから余裕の笑いに変わり、拍子木一つで再び立ち上がる傀儡たち。

源二「バカな…!」
源三郎「クソ、これじゃキリがないよ!」

じりじりと後退する中で、ヒューゴが「うっ…!」と声をあげて切られた腕を抑え片膝をつく。

源三郎「ヒューゴ!?」
ジオ「どうする、このままでは…!!」
ルイス「はい…あの方たちにお任せするしかないですね…」
源二「花組に……」

それは、奏組にとっては至極不本意な事。
だが、今までとは明らかに違うこの状況に、ヒューゴですら反論ができない。

音子「待ってください!!」

そんな中、叫んだ音子に全員の視線が集まる。

音子「まだ諦めてはいけません!(フルートを置いて立ち上がる)
   わたしたち、魔障陰滅部隊・奏組の使命は
   帝都に蔓延る魔の芽を摘み取ること!
   息の続く限り…この命の続く限り、ハーモニーを奏でましょう!」
源二「音子……」

涼やかな鈴の音と共に、音子が帯から取り出したたすき掛けの紐が風に舞い、手早くたすき掛けをする音子の脳裏にはあの言葉が

音子(声)「夢や希望は、俯いた視線の先には無い。
      だからしっかり、前を向いて」

紫からの言葉を胸に、真直ぐに前を見据える音子。
その後ろで、諦めかけていた五人も立ち上がる。

音子「事件は、プレリュードのうちに!!」
奏組「シー・マエストロ!!」

音子の号令のもと、心を一つにする奏組。
それをキッカケに、ほの暗い照明から、真っ赤に燃えるような照明へ。
そして、聞いたことの無い、熱いメロディーが(これに合わせ、スモークが舞台奥でたかれ、緋独楽はそれにまぎれて一旦はける)

奏組「♪我ら奏でるこの音で 暗闇よ消えてなくなれ」

♪我ら奏でるこの音で

うわああああああ公平先生の熱い新曲来たぁぁぁぁ!!!!!
これに滾らず、何に滾るレベルで初日、ゾクゾクしました。
サクラでは新・愛ゆえにの「鉛の弾丸に口づけを」以来のバトルダンスでありつつも
男性ボイスの力強さからより戦隊色の強い「熱さ」になっていると思います。

そして、奏組サイドもさることながら、傀儡たちのダンスもカッコ良くて!!
特にイドラ、ミュゲ、バンブーは表情から本当に悪役で…前回の舞台からとにかく殺陣が
バトルダンスが見たいと思っていた私にとって、これは本当に「見たかったものをみせてくれた」一曲でした。

前奏からまずカッコイイ。
部隊に傀儡たち、階段中腹に音子が立ち指揮をする中、曲の盛り上がりに合わせて上段に並んだ奏組に順番にスポットが当たっていくのは本当にカッコイイです!!

ルイス「♪街の平和を守ろう この指で」
ジオ「♪悪の吐息を暴こう この耳で」
ヒューゴ「♪正しい道を探そう この瞳で」

源三郎「♪黒い炎を吹き消す この息で」
源二「♪愛に明かりを灯そう この絆」
奏組「♪我ら奏組」

一人一人のソロパートが終わると、上段から階段へと立ち位置を変えて歌う。
音子ちゃんは、この間に指揮台まで傀儡たちの間を駆け抜けて行き、フルートを手にする。

ヒューゴ「♪語るべき 言葉はいらない 今は戦う時だ」
ジオ、ルイス「♪誰かを守るために」
源二、源三郎「♪弱いものを守るために」
奏組「♪命果ててもこの音を奏でよう
    我ら奏でるこの音で 暗闇よ消えてなくなれ」

一番を終え、間奏、奏組と傀儡たちは舞台でバトルダンス。
そして、舞台段上では紫と正之助がどうにか緋独楽を倒そうと、紫は短刀を持ち出し、襲いかかるのですが
相手になるわけもなく、軽くかわされ、その隙をつこうとした正之助も鳩尾に強烈な一撃を食らい蹲る。
それでもなお、諦めずに舞台奥へ去る緋独楽を追いかける二人。

上段の戦いが見えなくなると、舞台上の奏組たちはさらに大きく動き、息の合った攻撃で傀儡達を圧倒し、最後は
霊音で撃退する。その攻撃に音子も加わり階段を駆け上がりながらイドラを攻撃する。
一旦は舞台上から居なくなる傀儡たち。
音子も段上に居たヒューゴと目を合わせ頷くと、舞台奥へ一旦はけ、舞台上に残った五人がさらに歌い踊る。

ルイス「♪街の平和を守ろう この指で」
ジオ「♪悪の吐息を暴こう この耳で」
ヒューゴ「♪正しい道を探そう この瞳で」

源三郎「♪黒い炎を吹き消す この息で」
源二「♪愛に明かりを灯そう この絆」
奏組「♪我ら奏組」

ここで壇上に傀儡たちが戻ってきて、揃いのダンスを披露。(会場で近い位置だとちゃんと顔が見えるのですが
遠目の席に座ると、シルエット状態になるのが、また印象が違って面白かったです)

ヒューゴ「♪手を握れ 弱さを見せるな 敵の正体を見ろ」
ジオ、ルイス「♪幸せ守るために」
源二、源三郎「♪子供たちを守るために」
奏組「♪命果ててもこの音を奏でよう」

ここで、舞台奥から音子が戻ってきて、傀儡達の間を抜けて奏組の傍へ。
そして、フルートが五人の歌声に重なる。

奏組「♪我ら奏でるこの音で」
ジオ、源三郎、ルイス「♪暗闇よ消えてなくなれ」
ヒューゴ、源二「♪この音で 暗闇よ」
奏組「♪消えてなくなれ」

最後は奏組の五人は階段上にあつまり、音子は指揮台へ。
六人の音が重なり、苦しむ傀儡たち。舞台奥から現れた緋独楽からも余裕が消えている。
そして、五人が奏でた旋律が音子のフルートに集まり…

ルイス「今です!!」

「ミヤビ!」「音子くん!」「音子!」「音子さん!」と声を揃えて叫ぶ奏組に合わせて、音子が渾身の霊音を放つ。
一様に苦しむ傀儡集団。イドラが「バカな…これほどの霊音が…!!」と叫び、最後は全員が断末魔を上げてはけて行き、緋独楽はその場にうずくまる。

静かになった場に、やや呆然としつつもまず源二が声を上げる。

源二「やった…やったぞ、音子!」
音子「やった……紫さん!!」

振り返り、上手上段に自分の人形を抱えた紫の姿を見つけ、駆け寄る音子。しかし

紫「来てはダメ!!
  私は…私はデノンマンサーの力によって生かされてるのよ。
  あなたにまだ、私が見えるということはつまり―――!!」

紫の必死の訴えも間に合わず、突然身を起こした緋独楽に、音子はとらわれてしまう。
切迫した声でそれぞれ音子の名を呼ぶ奏組。

緋独楽「くくくくっ…なかなか楽しませてくれるな奏組とやら…
    しかしその程度の力では我々は倒せん!
    我々デノンマンサーは―――がっ!!!?」

緋独楽の最後の抵抗に、形勢逆転かと思われたが、舞台奥から緋独楽の声を頼りに現れた正之助が、手にした短刀を緋独楽の背中に突き刺す。
その瞬間、力が緩んだのを見逃さず音子は緋独楽の手から逃れ、奏組の元へ。

紫「正之助様…!」
緋独楽「正之助…貴様ぁ!!」

力任せに振りほどく緋独楽に飛ばされ、正之助は下手に倒れる。
その間に、下手へと音子を中心に集まる奏組。

音子「皆さん構えて!(全員がそれぞれに返事をする)
   狙うはあの背中の傷口です」

正之助が、決死の覚悟で開いた突破口。
蹲り、四つん這いになりながらも上手に向かおうとする緋独楽。
その間に、紫は正之助を守るように舞台中央へ。

音子「呼吸を合わせて―――今です!!」

音子の号令で、なんとか立ちあがろうとした緋独楽の背中に六人の霊音がぶつかる。
その瞬間、紫が目を見開き直立不動となり二人にスポットが当たる。

正之助「紫!!」
紫「…(ゆっくりと振りかえり)正之助様…」
正之助「……許せっ」
紫「あなたに愛されて、幸せでした」

穏やかな優しい声音で答える紫。
そして、緋独楽の断末魔と共に暗転し…
再び舞台に照明が入ると、そこに緋独楽の姿は無く、そして―――紫の姿も無い。
ただ、紫の人形が静かに横たわっているだけ。

正之助「紫……紫ぃ…!!」

わかっていても、別れは辛い。残された人形をかき抱き、呆然とする正之助。
二人の想いをわかっているからこそ、緋独楽を撃退したにも関わらず、奏組にも笑みは無い。
ただ、沈痛な面持ちの中、音子が静かに正之助に近づき声をかける。

音子「正之助さん………
   …目に見えるものが全てじゃ、ありませんよ…
   (ゆっくりと顔を上げる正之助)
   …この世で本当に大切なもの…それは……」

音子の切なる言葉が正之助に届いた時。涼やかな音と共に風が―――

ヒューゴ「風…」
音子「え…?」
ヒューゴ「風の薫りがする…」
ルイス「寄り添いながら咲く、草花の薫りを―――風が運んでいるのです」
正之助「紫……」

今の正之助の言葉を知る音子。
そして、昔の正之助と紫の言葉を知る奏組。
それぞれが正之助に語りかけ、そして紫の想いを胸に人形を抱く。

♪プレリュード 前奏曲

そして、流れるこの曲……前回は音子、そして秋奈への歌でしたが、今回は正之助と紫に向けての歌。
優しいけれど、切なさを滲ませて―――でも、それでもこれは始まりだと。
「差し伸べる手」では音子ちゃんが正之助に手を差し伸べ、立ち上がらせ、続くヒューゴのパートでは打ち捨てられていた正之助の杖を広いその手に持たせる。

ゆっくりと、前を向いて階段を降り…音子、そして奏組へ一礼し下手の客席階段を下りてそのまま去る正之助。
それを見送り、音子に向けて敬礼をする奏組に、音子も敬礼で答えたところでようやく少し笑みが戻ってくる。

そして、二番は昨年同様客席に降りて歌う奏組。(上手通路が源二、ジオ。下手通路にルイス、源三郎。ヒューゴは中央〜下手(ヒューゴが下手側に居る時は源三郎が中央へ)
音子ちゃんはフルートを持ち、たすき掛けをほどいて階段に腰掛けてそれらを見守る。

ラスサビ前に舞台に戻り、最後は階段で音子を囲んでの歌い上げ。
最後の「我ら奏組」は音子も一緒に歌いました!
そして全員が壇上に揃い、音子を中心にポーズをとる中紗幕が下りて暗転。

拍手が響く中、ある人たちの声が―――

大神(声)「失礼します。奏組の件ですが…」
かえで(声)「ええ」
大神(声)「彼らは、変わろうとしています。
      雅くんという触媒の加入により、今後は
      チームワーク、戦闘力共に各段にアップするのは確実です。
      ですから―――」
かえで(声)「うふふふ……そうね。あなたと花組のみんなもそうだったものね。
       わかったわ。期待しましょう、これからの奏組に。
       そして―――雅隊長に」

かえでの声とともに紗幕がかかったまま舞台上段に照明が入ると、そこには音子の戦闘服が。
紗幕が上がり、桜の花びらが舞い散る中、鈴の音が響き暗転。
―――これからの奏組、本当に期待しております!!

拍手が響く中「プレリュード 前奏曲」のメロディーが響く中バウへ。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:14:05 [ノートメニュー]
Re: 舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ [返事を書く]
第二幕その4(バウ)

まず下手から旋風、疾風が現れてお辞儀。
この二人、本編で名前が呼ばれなかった影響で二日目まで声がかからず拍手だけだったのですが、21日からは
台本を読んだ方や、確認した方により「旋風!」「疾風!」と掛け声がかかるようになりました。

続いて上手から襟戸、暮、加集が。
こちらはもう昨年からのメンバーなので各々に声がかかります。
そして下手から緋独楽。
後ろに下がった緋独楽が両手で袖を示すと上手から正之助、下手から紫が登場して一緒にお辞儀。
もちろん、全員に掛け声はかかります!

そして、ここからは舞台奥から一人ずつ。
ルイス、源三郎、源二、ジオ、ヒューゴが現れ挨拶。
五人が揃ったところで階段を降り、再びお辞儀。そして最後に、音子が登場し深々とお辞儀。

全出演者が勢ぞろいしたところで、上手、下手、中央にお辞儀。
(立ち位置は下手から疾風、襟戸、暮、正之助、ルイス、ジオ、音子、ヒューゴ、源二、源三郎、紫、緋独楽、加集、旋風)
最後のお辞儀で全員が手を繋ぐところでまた音子ちゃんが背伸びしてるのがかわいいです。
敬礼までバッチリ決まったところで、盛大な拍手が。

音子「それでは、キャストからご挨拶させていただきます!
   今日は、緋独楽さんと、ヒューゴさんと、わたくし雅音子から!
   それでは、緋独楽さん。よろしくお願いします!」

まずは緋独楽さん!高笑いで前に出てきたのですが名乗り後に「みんなキャーキャーという声が俺には無いのか?」と聞かれてきたので
思いっきり叫んでみたら満足そうに頷いてくれました(笑)

緋独楽「ありがとう。今日からサクラ大戦、初日がはじまりました。ありがとうございます。
    23日までまだやっております。みんな、また見たいだろう?(拍手で応える客席)
    ははははは!帰りの夜道はお気をつけください」

カンッ!と拍子木を一つ打って挨拶を締めるカッコよさ!!
緋独楽さん素敵でしたー!!
続いて、声援を受けながらヒューゴさんが前へ。

ヒューゴ「ヒューゴ・ジュリアードです。
     初日から、たくさんの声援ありがとうございます。
     舞台は23日までやっております。お時間ございましたら、また足を運んでください。
     ありがとうございました」

拍手の中に笑いが混じるのは…さっき聞いた内容だから(笑)
続いて音子ちゃんが前へ!

音子「雅音子です!(「音子!」と掛け声)
   黄色い声援で私の着物が黄色に染まりました〜(笑)
   (自分の立ち位置を見て)きゃーースポットライトだぁ〜〜!!(喜)
   えっと、あ…ヒューゴさんは緊張しているようで、緋独楽さんと同じことを言っていましたね!」

音子ちゃんよくぞ突っ込んだ!!(笑)

音子「でもわたしも、今日から始まったこのサクラ大戦、薫風のセレナーデ
   まだ、今日プレリュードですのでぜひぜひ23日までやってるので
   来てくれたら嬉しいなと思います!
   今日だけしか来られないやという方も、今日素敵なハーモニーを持ち帰ってくれているなら嬉しいなと思います。
   (一歩下がり、みんなと並ぶ)それでは、本日は本当に―――」
全員「ありがとうございました!!」

深々と頭を下げるキャストの皆さんに惜しみない拍手を贈ります。
本当に、素敵な舞台をありがとうございました!!
そして、音子が顔を上げ、勢いよく指揮台に上り合図を出すとあの曲が

♪円舞曲、君に

やっぱり最後はこれですね!!!今回は初日から客席ほぼ立ちあがっての振付の、まさにサクラ!な締めの主題歌。
違う所は、音子が前奏でそれぞれメンバーを紹介した際にこちらが掛け声を入れるようになったことと、
公演中盤から全員を紹介し終えた音子に五人が「音子!!」と揃えて紹介を追加したこと。でしょうか。

あ、それとこの最後の円舞曲で源三郎がはっちゃけるのは去年から一緒ですが
お約束の「満開のサクラ」で客席を指さしていく動きがあるのですが
23日昼はなんと隣のジオも巻き込んで二人で客席指さし!!あれは、悶えました!

振付もサビは変わらないものの間奏部分は変わっていました。
そして、歌が始まる前に急いで上手へとはける音子ちゃん。
―――これは!!と思っていると、二番のサビ前で下手から戦闘服に着替えた音子ちゃんが登場し、指揮台の上へ!
うわああああああ今回は着ないのかと思っていましたが!!最後の最後で!!!
初日なんてこの公演一番の歓声がわき上がりました!

大盛り上がりの中、最後のポーズも決まり、万雷の拍手の中幕が下ります。
もちろん、拍手が収まることは無く、カーテンコールへ!
円舞曲のラストと同じ立ち位置のまま、音子が代表で挨拶。

音子「みなさん、ご声援ありがとうございます!
   サクラ大戦奏組は、去年の雅なるハーモニーに続き
   第二弾を迎えることができました。これも一重に
   皆さんのご声援と、もう一度もう一度という声があったからじゃないかと感謝しています。
   第二弾、わたしは少しずつ、奏組のみなさんの事を知ってこれたかなと思っています。
   ちょっと、発見だったのは…源三郎くんは、ネギがキライということです」
源三郎「ミヤビうるさいよ」
音子「ごめんなさい!なにかわたしが、んーー万が一朝食を作るなんてことがあったら
   ネギを入れないよう、気をつけようと思います。
   ま!そんな事もありつつ、舞台サクラ大戦奏組はまだまだ続きますので
   お時間ありましたら、また足を運んでいただきたいと思います!(拍手で応える客席)
   それでは、今回はわたくしが!締めたいと思います!(「待ってました!!」と掛け声)
   帝國華撃団、奏組!事件は、プレリュードのうちに!!」
全員「シー・マエストロ!!」

うわああこの大合唱が嬉しい!!ホント、去年の公演はお互いはじめましてだったなと…
二年目ってすごいなぁ…!!
大盛り上がりの中、幕が降りて今回の公演は終了となりました!!


以下、各日の挨拶まとめです。
(最後の締めは共通なので、省略いたします)

20日
正之助、ルイス、ジオ

まずは正之助さんから!…なのですが、長すぎて覚えきれず(爆)
最初に「坂本正之助です」と名乗ったタイミングで客席から「正之助!!」と声がかかったので
「まさかのタイミングありがとうございます(笑)」と驚きからはじまり
二つの事を話したい、と挨拶が始まりました。

一つ目はこの事件がなぜ起こったのか。
この事件はまず師匠の下村文楽軒の嫉妬から始まり…と言いたかったのですが
師匠の名前をちょっと間違えるというハプニングに奏組からツッコミが入りました(笑)

改めて、本題は師匠の嫉妬が殺人を生み、そこから正之助も殺人を犯してしまう。
そしてその場に緋独楽がいたことによりその負の念が増幅されて起った事件。
そこから「皆さんも日々の生活の中で怒ったり、憎しみを抱いてしまう時があるかもしれませんが、どうか収める方向でお願いします」
というお願いと(かしこまった感じではなく、笑いも混じる柔らかい口調でした)

もう一つは自分の台詞である「目に見えるものが全てではない」
この言葉が今回音子に伝わり、奏組に伝わって前向きに進めるという素晴らしい言葉だと。
こうして人の間を伝わっていく、それが絆なのではないかというお話でした。
最後に「本日は、ありがとうございました」での締めとなりました。

続いてルイスさん。
まず名乗りからの「本日も、熱い公演…あ、失礼。あティー公演になったのではないかと思います」
という、さすがの掴みでした(笑)
「ロビーではグッズの販売もしております。ルイスの紅茶もありますので、お帰りに際に目を通してくれたら幸いです。本日は、ありがとうございました」
と宣伝も忘れない母さんさすがです。ちなみに、しっかり買わせていただきました(笑)

本日最後はジオさん。
しかし、また名乗りを忘れるジオさん(笑)
「皆さん、好きなもの、嫌いなものはありますか?」と質問から始まり、好き嫌いなくバランスの良い食事を心掛けましょう
と良い話で終わるかと思いきや「源三郎!」と振り、ネギも食べるよう忠告したら「ジオうるさいよ」と返されてました(笑)

そこから「ネギはきーらーい!ジオもきーらーい!でも、みんなはジオが大好き〜……あれ?」と源三郎が大事故を起こしました(大笑)
ごめん、そこで客席に振られても反応しきれませんでした…!!「ジオが〜?」で聞いてくれれば…!!(悔)
横で兄さんが「ダー!な、ダー!」とフォローを入れていましたが(前説の延長的な気分だったのですね)
それすらもヒューゴが一歩前に出て「やめておけ」と一言で制してこの場は終わりとなりました(笑)
ヒューゴさんがツッコミを覚えた……!!!!←
ジオの挨拶から思わぬ方向に進みました(笑)


円舞曲、君にの後の締め前音子ちゃん挨拶
音子「この服(戦闘服)はジオさんがピッタリに採寸したので
   源二君とおやつばかり食べていると入らなくなりそうなので
   バランスの良い食事を心がけます!」(ピシッと姿勢を正す)
源三郎「ミヤビ、うるさいよ」
ジオ「源三郎」
源三郎「ジオもうるさいよ!」
ヒューゴ「(一歩前に出て、左手で制す)やめておけ」
音子「あれ?さっきもこんなやりとりを聞いたような…?」(笑)

だんだん、奏組もコント要素が増えて嬉しい限りです(笑)
初日と同じように内々の反省点はあるようですが皆さんの心に、ちょっとでも暖かい思いが届いたら嬉しい!というようなコメントでした。



21日昼
暮、源三郎(昼夜の間があまりないためか昼は常に二人挨拶でした)

まずは暮くんが、笑顔で一歩前へ。
暮「みなさま、お久しぶりであります!暮鏡一であります!!(敬礼)
  またこの舞台に立ててうれしいです!
  ここにいる僕たちやみなさんがまたこの舞台に立ちたいと強く思ったので
  ここに立てて居るのだと思うであります!
  最後まで、がんばりますので、応援よろしくお願いしますであります!
  本日は、本当にありがとうございました!」

途中、ちょっとトチって「ガンバレ!」と声がかかっていましたが、暮くんらしいまっすぐな挨拶でした!
そして、その次の源三郎は…

源三郎「はい。桐朋源三郎です。
    (客席「源三郎!」)なぁに?」

掛け声に聞き返すという、新しいパターンを入れてきました(笑)

源三郎「みなさん、おもしろかったですか?(拍手で答える客席)
    元気になりましたか??(さらに拍手で答える客席)
    よかったね(笑)

    今回は、孤児の話で、つらい話で
    実は、僕と兄さんも孤児で、リンクする部分も合ったりして
    切ない部分もあったのですが
    でも、嬉しいことがあって。
    まず、兄さんとずっと一緒にいれたこと
    それから、ルイスとヒューゴと会って
    ちょっと嫌いだけどジオと(笑)
    それからミヤビと(この部分、ちょっと嫌いに反応したジオが前に出て源三郎を見つめたため、聞き取れず)
    なに?」
ジオ「源三郎…」(それ以上何も云わず、ツーステップする)
源三郎「なんでもツーステップすればいいと思ってるんでしょ。
    まったく…みんなもそう思ってるよ。
    (気を取り直し)そして、今日ここにいるみなさんと仲間になれてすごく嬉しかったです。
    だから、お礼を言わせてください。
    セーンキュ☆
    ありがとうございました!」

あ ざ と い !! (笑)
ジオとのネタは消化しきれてない感じもしますが、なんかもう、全てが可愛い(笑)


そして円舞曲後の音子のコメントは、まずジオのフォローから(笑)

音子「わたしは、ジオさんのツーステップ素敵だと思いますよ!
   あれ?でも…ルイスさんもツーステップしてたような…(微笑むルイス)
   あれは、夢だったのかな?
   たぶん、わたしの夢ですね!」(笑)

ファンタジアのアレですね(笑)
ツーステップ…奏組で今後も流行ると面白いですね(笑)


21日夜
襟戸、源二、音子

襟戸「襟戸勇です!(「襟戸!」と掛け声)
   本日はご来場誠にありがとうございます!あー、いい汗かいた!」(笑)
暮「ところで襟戸くん。そのシャツは何日目でありますか?」
襟戸「最後に洗ったのは…去年の11月だな」
暮「長すぎる!!」
加集「乙女の夢がぶち壊しだよ!」

おお、イイ感じに去年のネタを引っ張ってきましたね(笑)
しかし去年の千穐楽で洗いたてシャツに着替えたかと思ったらそれ以降洗ってなかったとはw

襟戸「(笑)でも今回、リアルに汗をかくことが多くて
   髪形が保てないくらいなのですが、それだけ全力で頑張ってますので、応援よろしくお願いします!
   ありがとうございました!」

醤のメンバーとしても大活躍でしたものね!!
続いて、源二へ。

源二「おう!俺、桐朋源二!!(「源二!」と掛け声)
   みんな、元気か?
   さっきも言ってたけど、今回めっちゃ汗かくんだよな
   汗かきすぎちゃって熱中症だか脱水症状だかわかんない感じになっちゃってたら
   さっき源三郎が金平糖くれたんだ。ありがとな」
源三郎「(突然の振りに驚きつつ)う、うん」(ゆえに、素直な反応)

おおい兄さん大丈夫ですか!?!!?
戦闘服は暑いと聞きますし、今回はあの殺陣…本当にお気をつけください…

源二「(周りが思わず笑みをこぼすと)なんだなんだ?
   (気を取り直して)みんな、ロビーでドリンク売ってるの知ってるか?
   今日の販売はもう終わっちゃったみたいなんだけど
   明日や明後日もあるので、ぜひ飲んでください!
   あー腹減ったな…(たどたどしかった源二の喋りに後ろがざわつく)
   なんでみんな笑うんだ?」
暮「がんばるであります!」
源二「がんばるよ!えーと、みんなも、飯食って帰れよ!
   じゃあ、音子!!」

ちょっと危なっかしいですが、ちゃんと音子に振れたのは偉い…!

音子「雅音子です!(「音子!」と掛け声)
   本日は、この後花組さんの素敵なゲストをお招きしての
   アフタートークショウを行いますので、終演後ですが
   お時間ある方は、ここにお残り頂けると嬉しいです。
   そしてこの後みんなで「円舞曲、君に」という曲を踊るのですが
   もしよかったら、皆さんも一緒に参加してください」

ということで、ここから振付講座へ!!舞台上全員で振りしてくれました!
最初はゆっくり、二回目は少しテンポを速めて。
ポイントは前回同様胸を叩く前の手を巻くところだそうで「私達は、楽器をつかうのでこの指が大事なんです」とのこと。
ちなみに、振りの一体感が素晴らしかったです(笑)

円舞曲後の音子ちゃん挨拶
音子「ありがとうございます!
   皆さんも、辛い事とかいろいろいっぱいあると思いますが
   わたしたちの奏でるハーモニーで少しでもあったかくなってくれたら嬉しいです。
   公演はまだまだ続きます。
   私達も力を尽くして頑張りますので、ご期待ください!」


22日昼
加集、ヒューゴ

まず、前に一歩出た加集が名乗る前に「ただいま!!」と言ったので、おかえり!!と返す客席。
そして名乗り…なのですが去年同様、欲張りだから一回のコールで満足せずに二回目の「丈治!!」を要求してくるところがさすがです(笑)

加集「ええと、幼馴染は無事です!ご心配をおかけしました。
   ありがとうございます!
   今回の舞台では、旋風(つむじ)と疾風(はやて)という華を添えてくれている二人がいるんですが
   ちょっと、前に出て見ようか(舞台の最上手、下手にいる二人が前に出る)
   この二人にも、大きな拍手をお願いします!」

おお、今回のキャスト発表時にお名前の無かった二人にもスポットを当ててくださりありがとうございます!!
二人への拍手が収まったところで、再び丈治の挨拶へ

加集「本当に、ここに帰ってこれて嬉しいです。
   今回の公演は明日で終わりですが、でもまた、おかえりと言ってもらえるように頑張りますので
   応援よろしくお願いします!ありがとうございました!!」

こっちもおかえりって言いたいですーーーー!!!!!!
本当に、本当に次がありますように…!!
続いて、ヒューゴさん。今回は名乗りの前、前に出るタイミングで掛け声がかかりました。

ヒューゴ「ヒューゴ・ジュリアードです。
     素晴らしい劇場で公演できて、そして
     素晴らしいキャスト、スタッフの方々と一丸となって
     残り3公演、最後まで皆で突っ走って行きたいと思いますので
     応援よろしくお願いします。本日は、ありがとうございました」

おお、だいぶ頑張ったヒューゴさん…!!

円舞曲後
音子「えっと、加集くんの幼馴染さんとの現場にわたしは遭遇してしまったのですが
   わたしのフルートは霊音だけでなく、隠れることもできることが判明しました!(笑)
   皆さんも、気合で隠れることができると思いますので、がんばってください!
   はい(笑)…はい、では最後はこれで締めたいと思います」

自信満々の音子ちゃんに、周りは半笑いでした(笑)
でも、かわいいから大丈夫!!(笑)

22日夜
紫、ジオ、ルイス

まずは紫さんから。

紫「紫です。(紫!と声がかかる)
  私からは二つ、お伝えしたいことがあります。
  まず一つ目は…自分から目をそむけちゃダメ。
  夢や希望は、俯いた視線の先には無い。
  自分に自信が無いときや、勇気が持てないときに
  この言葉を思い出してください。
  きっと、前を向く力をくれるはずです」

良い話に、思わず拍手が鳴ります。その拍手を「そして二つ目!」と止めた紫さんは「こっちの方が重要です」と前置きをしてから

紫「なんと、今日は帝都に潜む女スリ、秋奈さんがいらっしゃってるようで(思わず湧く客席)
  皆様、どうかお帰りの際はお荷物に気をつけてお帰りください」

マジですか紫さーーん!!!まさか、ここで秋奈さんの名前を聞けるだなんて思ってなかったので嬉しかったです!
(リアルに、休憩中ロビーで姫花さんの姿はお見かけしていましたので余計に)
そうしたら、襟戸くんと丈治が隠れて「姉御!姉御!」と言っていたのですが、二人の声がバラバラだったので「揃ってませんね!」と紫さんにツッコミを入れられていました(笑)
最後に「残り2公演となりました!どうぞ、暖かく見守ってご声援の方よろしくお願いします!」と締めてくださいました。

続いて、ジオへ。
声援を受け、前に出たジオも「本日、僕も言いたいことが二つあったのですが」と始め、何を話すのかな?と思ったら
客席を見渡して「本日、貴族の方はいらっしゃいますか?」と尋ね出すジオ(笑)
ノリで客席が返事をすると「いらっしゃいますね!では、やりたいことがあります」と息を整え…

ジオ「俺は貴族♪ 君も貴族♪ あなたも貴族♪ みんなきーぞーく♪」

ジーーオーーさーーまーー!!!!(大笑)
そうくるかっ…そうくるか……!!!ちなみにメロディとしては「それが貴族」の部分の繰り返しという感じでした…
しかし、そこを繰り返すと某巴里のウサギの歌とすごく似てしまうことにここで気づきました(笑)
そして、気を取り直して二つ目の言いたいことへ

ジオ「襟戸くん」
襟戸「はい!」
ジオ「君は、シャツを一年近く洗っていないのかい?」
襟戸「そうですね、はい!」
ジオ「ストリングス隊はどうなっているのかな?」
暮「一緒にしないでくれないであります」
襟戸「おい!」

洗濯ネタまで来たーーー!!!(笑)
「洗濯も、貴族の責務だ」とドヤ顔で決めようとするジオ様ですが……謎の一拍間を置き(笑)
「ノブレス・オブリージュの源は香りにあり」とキメようとしたのになんとここで襟戸くんと暮くんの名前を間違えるという天然大事故が(大笑)
ということで暮くんが「もう一回やりましょうか!」とやり直しを要求(笑)
再びノブレス・オブリージュからやり直し…

ジオ「暮くんと、丈治くんのシャツには消臭を。襟戸くんのシャツには(コッと首切りの動き)消毒を!!」

良かった、決まった!!!(笑)
しかしもう周りの笑いこらえなければならないメンバーはそれはそれは大変そうでした(笑)
音子ちゃんも、これ以上ツッコミはせずにサクサクとルイスへ順番を回します(笑)

ルイス「フランシスコ・ルイス・アストルガです(「ルイス!」と声がかかる)
    …あティーです(笑)
    皆さん、たくさんの拍手、そして手拍子。我々と一体となって本当にありがとうございます。
    皆さん、疲れてしまったのではないかと私はあなたが心配です。
    今夜、寝る前に私ルイスの「あなたのファンタジア」を聞いてみてください。
    きっと、音子さんのように素敵な夢が見れますよ。
    もしかしたら、お姫様抱っこも……」

ジオとは違う方面でふおおお!!と歓声を浴びるルイス。さすがです…!
(音子ちゃんが「お姫様抱っこ?」と首を傾げているのが細かくていいな、と!そりゃ寝てる本人は知らないですよね)
でも、締めでは「今日はニコニコ動画さんが入っているということで、お決まりのようにやりたいと思います」と前置きしたので
条件反射で「待ってました!」と声をかける客席(笑)

ルイス「ニコニコ動画だけに、にっこにこ。……ありがとうございました」

にっこにこ、に合わせて人差し指を頬に当てる母さん反則!!(笑)
そして、この後の円舞曲でテンションが上がった音子ちゃんが前奏中に「にゃあ!!」と声を上げるのがものすごく可愛かったです!!
この回、DVDに入るかなぁ

円舞曲後の音子ちゃんはアフタートークがある回だったので、そのご案内。
「花組さんから、素敵な素敵なゲストをお呼びして、奏組からはジオさん、源二くんと源三郎くんも参加します」と案内し
最後に「いや〜…わたしも会いたかったなぁ〜〜いつ会えるんだろう〜〜うぅぅ…」ともだもだする音子ちゃん可愛い(笑)
「花組さんに会えることも夢見て、わたしたち千穐楽まで頑張ってまいります!ご期待ください!」と締めへ入りました。


23日昼
源三郎、源二

まずは、源三郎くんからという音子の紹介で一歩前に出る源三郎。
「源三郎ー!」のコールに「なに?」と返し(笑)
そして、名乗りからのコールと拍手を煽って……パン、パパパン!!
今回はきれいにやりきりました!!(笑)

楽しかったですか?やおもしろかったですか?と尋ねるのは前の挨拶と似たスタートでしたが今回の公演は、時と場所は違えど日常でも同じようなありえることで
時にはつらいことも、大変なこともあると重いますけど、いつもそこからあと一歩がんばるだけで何かが変えられるはず。
ととても良い話をしてくれた後に「なんて、スポットライト浴びながら言ってみる」とちゃかすところがかわいかったです(笑)

最後は、あと一公演ですが、みんなが最後に元気にこの劇場を出ることができるようがんばります、という内容に締めはもちろん
「今日はホントに…セーンキュ☆ ありがとうございました!」

さすが弟あざといわ!!!(笑)
続いて兄さん…ですが、名乗って弟と同じように拍手を煽ってパン、パパパン!!!と締めたら
「じゃ、飯食ってくるな!」と上手に向かって歩きだしたのですが…袖に入る寸前で「誰か止めてよー」と自主的に戻ってきました(笑)
そして話し出した途端、弟に一歩センター寄りに移動させられる兄さん…かぶっていたようです(笑)

弟に軽く謝ってから改めて「俺たち、ここまできて残り1公演!この公演後半も全力で突っ走って行くのでよろしくな!!」
とまたちょっとたどたどしくも一生懸命挨拶。
とちょっとまた関西のイントネーションが出そうになりつつも言い切った〜と思ったら話題がもう一つ。
「ロビーで俺たちのCDが販売されてるの知ってるか?」という始まりで「俺のCDが若干売れ残ってる気がして〜」とまさかの販促(大笑)
よかったら、見てくれな!と笑い混じりでしたが、これによりマジに買いに行った友人が数名いました(笑)

「もう、今日の販売は終わっちゃんだけど、夜も来る人?」と尋ねると結構な人が手を挙げてるのを見て喜び「なんなら一緒にスイングしてもいいから!」
と、力技で締めて、お礼で源二の挨拶が終わると音子ちゃんが前へ。


円舞曲に行くのかと思いきや「言ってなかったけど、みんなにしてほしいことが一つあります」と振り講座へ!!
音子ちゃんの号令でまずはゆっくり。
振りはみんなしてくれたのですが、歌が音子ちゃんだけで終わってから後ろを向いて「この歌、一人で歌うと息継ぎが苦しいね」と語ると源三郎が「ごめん(歌うの)忘れてた」と素直な返し。
ということで2度目は「みんな歌ってください」にちゃんと応えて振りも歌もみんなでだったのですが、最後に音子ちゃんがシーマエストロ!ではなく、その前の顔の横に手を持っていく振り間違えをしてしまい「あ!」ととっさに出た声がとてもかわいく…!!!

思わず会場からも「かわいい〜!」と声がかかるのですが「やめてぇぇ〜〜」とひたすら照れていたら緋独楽が「めんぼくない!」と応えてきました(笑…緋独楽も間違えていたようですw)
この場をどう納めるのかと思っていたらヒューゴが音子を見て力強く「大丈夫だ」と声をかけて、それに音子が頷くという、とても良い感じにしきり直しをして円舞曲へと入っていきました。
…ヒューゴさんがメインヒーローだった(笑)

円舞曲後の挨拶
音子「ありがとうございます。
   わたしは、出雲から帝都に来て、少しずつ
   みなさんのことを知っていって
   見えることでつらいこともあったりしたんですが
   これは、絶対未来への糧になると信じています。
   この薫風が、みなさんの心にも吹き渡りますように。
   本日は本当に」
全員「ありがとうございました!!」

だんだん公演も最後に近づいている…ということで真面目なまとめでした。

―――――――――――――

以上が、千穐楽以外の本編のレポになります。
この後は、21日夜公演、22日夜公演後に行われたアフタートークレポとハプニング&千穐楽集と続きます。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:14:31 [ノートメニュー]
Re: 第二幕その4(バウ) [返事を書く]
21日アフタートーク


まず、前回同様中山さんが司会として登壇。
「素顔の彼らがお見せできれば」と前置きからまずは奏組の面々を。
ヒューゴ役の渡辺和貴さん、音子役の田上真里奈さん、ルイス役の小野健斗さんが今回のスタッフTシャツを着て登場。
続いて、中山さんに呼ばれてさくら役の横山智佐さん、そしてマリア役の高乃麗さんが登場!!
全員が並んでさぁこれから…というところで、促される前に椅子に座ろうとした麗さん、マジ麗さん(笑…ちなみに、座る際は智佐さんと麗さんの位置は逆転していました)

中山さんが「ちょっと(緊張で)ピリッとしてるから、ゆるっといきたい」と場を和ますよう前置きをして
まずはゲストのお二人に今日の公演を見てどうだったかと質問。

智佐さんは「前回も見てるんですよ、私!」ということでそこから成長したとお褒めの言葉を。
特に、御自身が歌謡ショウ10年目の時に立ち回りからの歌、を経験なさっているので
その間に智佐さんの場合は5分くらいあったのですが、それでも息があがって大変だったのに
今回のようなミディアムテンポな曲を歌うのは大変だったろうと…「若いって素敵だなぁって」と締めたらもう恐縮するしかない奏組です。

麗さんは奏組は巴里や紐育を経ての帝都の話ということで、曲も巴里や紐育と違うところと
「私達がオケピを覗いたら居るわけでしょ?でも、たしか帝都の指揮者は公平さんみたいな人だったかと…」(笑)
と昔のネタも織り込みながらのお話でした。

全体的な所からさらに踏み込んで「気になるメンバーはいましたか?」と中山さんが振ると
智佐さんが小野くんに「ダンスとか、練習しましたよね」(前回から、うまくなっていたという印象をもったようです)
と話しかけると、緊張した面持ちのまま「はいー!」と返事を返す小野くん(笑)

とても努力を感じたと述べたら「それって前回は……」と中山さんがツッコミをいれてきたので
「しーー!」と人差し指を口元に立てて止めていました(笑)
「でも、サクラ大戦ってやったことないことにチャレンジさせてもらえる」と歌謡ショウ5年目を迎える際に
一年前から「来年は和物やるから」と言われて、そこはかとなく「だから、和物やっておいてね」というプレッシャーを感じて
麗さんと日本舞踊を習いに通ったりして、一年間頑張って発表の場があるというのはありがたい、と締めたら
中山さんが「言われなくても勝手に頑張る、というお話でした」と奏組に振って、ただただ姿勢を正して頷くしかできない奏組です(笑)

続いて、麗さんのコメントは帝都の男性陣というと親方だったり、掃除人の広井さんだったり
ダンディ団だったり、蛍さん(金田先生)みたいな感じなので、こういう方たちは見なれなくて(笑)
みんなめっちゃ肌綺麗!というようなコメントをしつつ、奏組は帝都のお話だから、いつか共演というのも……と言った瞬間
会場から拍手が!!そんな日が、来たら…!!来たら…!!!

後は劇中で音子ちゃんがルイスにお姫様抱っこされた部分を指して
女子はあんなお姫様抱っこされたいですよね〜〜と
そして、陶山隊長があんなに優遇されたことはいまだかつてないんじゃないかという印象だったようです(大笑)

中山さんが「マリアさんの方が抱える側ですものね」とツッコミを入れると、ノリツッコミで返す麗さん、素敵です(笑)
そして、ここでガチガチの奏組に話を振る中山さん。やっと喋れるモードになったのに本編同様喋らない渡辺くんに
話を振ると、やはりものすごく緊張しているようで「一緒の舞台に立てるだけで光栄です!」とずっとかしこまってました。

が、フォローとして中山さんがおっしゃった「カズくんはサクラ大戦のゲームもやってて…」という言葉に
智佐さんが「ちなみに、誰とエンディングを迎えましたか?」とすかさず聞く(笑)
ちょっと言い淀んでいると麗さんが良い声で「誰とエンディングを迎えたか言ってごらん?和貴」男前な良い笑顔で聞いてて(笑)
隣だし、まったく逃げ場がない中絞り出した答えは「さくらさんです…」

ということで、麗さんが立ち上がって銃を抜く動作をしました(大笑)
思わず「誰が正解だったんだ……!」と言った渡辺くんはリアルLIPS体験中のようですw
ちなみに、智佐さんのフォロー?では箱推しという言葉があるので、全員。というのが正解といえば正解とのこと(笑)

続いて、真里奈ちゃんに話を振る中山さん。
今回、ゲストの楽屋が真里奈ちゃんたちの楽屋とお隣とのことで、時々声が聞こえてきて
「花組さんの声がする〜〜!」と楽屋で台詞と同じことを言っていたそうです(笑)
いる!いる!ということで、お腹にくっと力が入りました、と。

でも、ご本人たちはずっと花組というわけじゃないから、時々がはは笑い声が…と
智佐さん曰く、女怪獣と男怪獣みたいな、だそうですw

続いて小野くんに「先輩方に聞きたいことは?」と振ったので
悩んだ後「どうやったら噛まなくなりますか?」とお二人に質問。

この答えとして帝都では「タケる」という言葉があるとお話。帝都の某武田さんというよくおすべりになる方がいて、そこからついたと(笑)
だから、そういう楽しい言葉があるといいのかも、というアドバイス?を受けて、明日からつかっていこう、というノリがちょっと出たのですが
「でも、君たちタケるって言える?」と中山さんが三人に尋ねると、三人とも一様に首を横に振るのでした(笑)
大先輩ですものね!

ちなみに、奏組の中で事故ることを「あティー」と言っていると中山さんがバラすと
麗さんが「私それ見てた!」と乗ってきました。でも一応前回ルイスが挨拶の時にやらかしたところから、と解説していました。
すると渡辺くんが「いつも公演前にダジャレって検索してるんです」とコメントすると智佐さんが「努力家なんですね」と
そして小野くん自ら「そうしないと何も出てこないんです」とオチをつけました(笑)

そこから事故、つながりで智佐さんは初演の愛ゆえにでドアノブが壊れてどうにもならなくて舞台で「あ、開けて〜〜…」とリアルトーンの
話をしてしまったという昔話に。 (ですが、これは実際は花組二回目公演の「つばさ」での出来事が正しい、と教えていただきました)
中山さんが「花組さんは霊力が高いのでいろんなことがあって…」とフォローになるのかならないのかというコメントをしていました(笑)
幸い、奏組はまだそういう外的要因的な大きな事故はない、と…花組さん、いろいろありましたよねぇ……

と、ここで鐘の音が。
これは中山さん曰く「強制的に終わる鐘」ということなので、残念ながらここでお時間のようです。
どうだったか?を奏組に尋ねて「今日はすごくすごく光栄で、憧れは憧れのまま私の心の糧にします!」と真里奈ちゃんがコメントしてくれました。

最後に、例の決め台詞で終わりましょう!となったので誰が言う?というモードになり、一斉に小野さんを見る二人(笑)
小野さんは譲ろうとするのですが、普段言わないからと中山さんからも押し切られ、二人に台詞を確認してる間に
智佐さんが「これ(シー・マエストロ)限りなく、我ら帝国華撃団なのですに近いような」と中山さんに尋ねてまして
やはりそこは意識してる(オマージュ)だそうです。さて、確認も終わりいざ声掛け!
客席も立ち上がってスタンバイ!!

小野「帝國華撃団、奏組!事件はプレリュードのうちに!!」
全員「シー・マエストロ!!」

舞台上も客席も一体になっての締め!
きっちり決まったことで「言えたーーー!!」と喜ぶ小野くん(笑)
拍手の中、先にゲストのお二人が下手にはけていき、続いて奏組の面々が下手へ。
…去り際、ずっと隠し持っていたヒューゴCDとブロマイドを掲げて宣伝する渡辺くんがかわいかったです(笑…投げキッスまでしたので、ここぞとばかりの発散でした(笑))
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:15:23 [ノートメニュー]
Re: 第二幕その4(バウ) [返事を書く]
22日アフタートーク

今回も中山さんから……と思いきや、ほぼ同時に塩澤くん、倉本くん、宮垣くんがさりげなく登場(笑)
そのまま椅子に座ろうとした塩澤くんですが、ゲストがまだ来てないところを見て、すっと体勢を直しました(笑)

中山さんの紹介で、改めて名乗る奏組メンバー、そして、呼ばれて帝都花組から折笠さん、そして岡本さんが登場!!
岡本さん、奏スタッフTシャツ着てます!!

さて、皆さん座ったところでトークスタート…かと思いきや、おもむろに取り出したハンカチで汗をふく宮垣くんに
中山さんがきっちり反応(笑)
ええ、もちろん今回のグッズであるジオのハンカチーフです(笑)

宮垣くん曰く「ジオさんが汗をかいていたから使いたまえ、とくれた」そうです(笑)
それだけではなく、立ち上がってポケットから金平糖を取り出して「源三郎くんからもらった」と言ったら塩澤くんが
「源三郎がくれたんだ!!」と良い反応してくれました。
さらに「緊張してるって言ったら、ルイスが紅茶をくれた」と紅茶缶の中身まで取り出だしました(大笑)
すごい、奏組の応援を受けてきたようですw

と、ここまでやって満足した宮垣くんに中山さんが「お時間頂きました(笑)どーしてもやりたいって…宮垣くん、こんな子でございます」
と代わりに締めてくれました(笑)
ガッキー……挨拶といい、かなりネタを仕込んでくるようになって…!!

ということで、ここからトークスタートです(笑)
まず、花組のお二人から今回の公演を見てどうだったか?という質問に折笠さんからマイクを持ち(ちなみに、役名としてはかえでを名乗っていました)
「すっごい感激しました。泣きました、二階で」とおっしゃると、塩澤くんが特に大きくリアクションしたので
「見えませんでした?」と尋ねると「あの涙かー!」とノリで返す塩澤くん(笑)

「一回目の公演も見たんですけど、初日あたりはまだ、失礼ですけど洋服に着られてた印象だったのに
もう、ものすごい成長ぶり!ごめんなさいね、生意気で。でも…花組だから(笑)強気でいかせてもらうわ」
と艶やかな良い声で言ってくださいました。そう、この成長ぶりはすごいですよね…!!

続いて岡本さんは、もう本当に素で奏組が好きみたいで前回も二回見たそうです!
そして、別件でこの夏、紐育の稽古見舞いに行った際に、別の舞台の稽古をしてた宮垣くんと遭遇した時に
ジオのダンスが凄い好きとお話したそうです。(宮垣くんの方は「でも未来には君がいる」のお稽古ですね)
前回、バレエであんなに笑ったのは初めてだったそうで(笑)

そして、今回もジオの全てのダンスで笑ったと(笑)
「でもこれ、上手だから笑えるんだよ!素晴らしいからこそ」と上手すぎて笑いがこみ上げる系だと念を押していました。
続いて源二については「帝都で言うカンナさんじゃないですか」とその明るいキャラクターとスイングの出だしのステップを褒め
源三郎については「(料理のときに?)ぴょんぴょん跳んでるのがかわいかった!」と
そして「ネギは嫌い、は秀逸だなぁ」と(笑)本当に一人ひとりへのコメントでした。

前回、二回見た時中山さんに楽屋に通してもらったときに「ファンの方が来てまーす」と通されたそうです(笑)
「あんまり好きすぎて、Tシャツ着させろ」と今回お願いしたそうで、なるほど、だから今奏Tシャツを!!
さらに、CDも欲しいと。「前回はがんばれー!って感じだったけど、今回それだけ良かった」と…
うおお、本当にファンですね…!!三人も驚きつつも喜んでいる様子でした。
今、舞台上にいるのはファンの代表としてだそうです(笑)

一通り終わったところで、中山さんが次の質問を花組サイドに。
特に気になる子はいたりしますか?という質問に「もう、私ぐらいの年齢になりますと……みんな良い」と折笠さん(笑)
でも中山さんに「お時間いいかしら?」と聞いてから宮垣さんに一緒にスキップしてほしいとリクエストして
立ち上がった宮垣くんのエスコートで舞台を下手から上手へ一緒にツーステップ!
「きゃ〜(手に)触っちゃった♪今日は洗わないわ」とニコニコしている折笠さん「今日は、仕事じゃないもの」と自由にしてらっしゃいます(笑)

「花組さん、やりたい放題ですから」と中山さんが一旦止めて(笑)ここまでほとんど喋ってない奏組メンバーへ「先輩たちに何か聞きたいことは?」と話を振ると
宮垣くんが真面目に「5人で歌う時に、息を合わせようと頑張ってるんですが何かチームワークが良くなる秘訣は?」と質問すると
岡本さんが少しだけ迷ってから「飲みに行くことだよね」と折笠さんに相槌を求めてました(笑)
思わず塩澤くんが「やっぱそれですか!」とツッコミ(笑)

「みんなで餃子を食べれば、息も一緒でしょ」と話す岡本さんが真面目な話をしてください、と折笠さんにマイクを渡すのですが
「くやしいけど、同じこと」と否定を一切しませんでした(笑…中山さん曰く、どんな宴会でも折笠さんは最後までいるそうです)

これを受けて中山さんが「前回の公演が終わってからも、みんなちょいちょい集まってご飯とか行ってたよね?」と奏組の
その後のプライベートな集まりに頷く三人。倉本くんは大阪だから機会が少なめだけれど、こっちに来るときには連絡をとりあって会っていたと。

岡本さんが「大阪なの?」と尋ねると「関西の方で活動してまして」と返す倉本くん。
そしたら中山さんが昨日の源二挨拶の話を持ち出し「昨日は関西弁が少し出ちゃってちょっと事故りました」とツッコミ(笑)
本当にあの時はぽ〜〜っとなってて、何を言っていたのかよく覚えていないのだとか。
中山さんが「こういうトークの時に事故りやすい子なんです」とツッコミからのフォローをして次の質問を奏組サイドから募集すると
そのまま倉本くんが劇中でヒューゴが夕飯を作るシーンがあるところから「織姫さんやかえでさんだったらどんな料理を作ると思います?純粋に興味なんですけど…」と
こちらもファンの質問を(笑)

でも岡本さんが質問に答える前に「その辺にヒューゴくんいますか?」と袖を気にするのでどうしたのかと思ったら
以前からヒューゴ役の渡辺くんと知り合いで、今日袖に居るようにと言ったから本当にいたらかわいそうだなと思って
声をかけたら……すぐ出れる位置に居たようで、上手からすっごい戸惑った表情のまま渡辺くん登場(笑…アディダスのジャージで完全に楽屋モードですw)

流れを理解してなく、呼ばれて出てきたものの…と固まっていたのですが、岡本さんが「ヒューゴは夕飯を作るとしたら何作るかって、聞いてるんだよ」と
マイクをもって近付いて行ったら察したのか、ヒューゴの顔になって「…スパゲティだ」と一言だけ言って去って行きました(大笑)

席に戻った岡本さんが「私もイタリア人だからパスタを作りたくて。こう、プロシュートを切ったり――」
と話が膨れそうなタイミングで強制終了の鐘が!
ということで「終わり?終わりなの?!じゃあ、肉じゃが!!!」と全く違う和食を答えて終了となりました(笑)
大急ぎで折笠さんにも振ると「酒のつまみ!」と一言で完了(笑)

グダグダで終わらないよう、最後に締めを…となって「やりたい人!」と中山さんが挙手を求めるとすかさず手を上げたのは
折笠さんと岡本さん(笑)
ということで、お二人が声掛けすることに。

前へ…と案内された際に、真っ先に中央の指揮台に立って指揮を仕様とする岡本さん(笑)
違う違うwとツッコミを入れられて戻りましたがその後マイクを探してる時に(今回、奏組たちは本番時のマイクをそのままつけていましたが、ゲストのお二人用の手持ちマイクは1本しかないため、お二人で言うとなると足りないのです)指揮台に隠されていた音子ちゃんが本編で使っていた懐中電灯を持ち出して「これ?」とボケたので、またツッコミを入れられていました(笑)

マイクについては中山さんが持っていた司会マイクを借りるということで落ち着き
「じゃあ、俺達で挟めばいいんじゃない?」となって宮垣くん、倉本くん、折笠さん、岡本さん、塩澤くんと立ち位置について
倉本くんが一生懸命二人に「事件は、プレリュードのうちに」「シー・マエストロ!」の動きを説明していたら、途中から不安になったのか
「俺、大丈夫?」と確認してきたので「関西弁出てないから大丈夫!」と塩澤くんがフォローしてくれました。

客席も立ち上がり、スタンバイ完了。
そして、じゃあ二人ユニゾンで。とせーの、で間を計って―――

折笠・岡本「事件は、プレリュードのうちに!」
全員「シー・マエストロ!!」

バッチリ決まりました!!
拍手の中、まず花組のお二人が下手へとはけていき、続いて奏組メンバー…と思いきや、宮垣くんが
金平糖を客席に投げたーーー!!!!ジオのハンカチーフも、投げたーーー!!!!
マジか!全然予想してない事をやった!!…と、テンション上げてたら、その後はける際にちょっと照明に足をとられて転びそうになっていました(笑)
とりあえず、受け取った方おめでとうございます!

やりたい放題な花組さん、発展途上な兄さん、場馴れした弟、役でも素でも天然炸裂貴族…というすごく面白い取り合わせらしいアフタートークでした(笑)
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:16:12 [ノートメニュー]
Re: 第二幕その4(バウ) [返事を書く]
ハプニング&千穐楽集

まずは、本編に入れらなかったハプニングから。

マイクトラブル等いろいろあった二日目。
ジオがソロで少しステップを失敗したためか、この日だけ拍手あおりが無かったです。

あと音子が持っていた紫の人形が入った風呂敷包みがほどけかけて、スイング中気が気じゃなかった。
そういう時は振付通りに動かなくていいから…!兄さん風呂敷頭に掲げないで…!!と思いつつ
顔!人形の顔さえ出なければセーフだから、そこまでもって…!!と願いながら見ていました。


それと23日昼…前楽で二つ。
最初の全員での殺陣のシーンで、音子の着物の裾が裏っ返しになってしまい、そのままずっとどんなに動いても直らなかったのです。
このままだと、源三郎とのお料理シーンが終わった後のたすき掛けを裾に入れた際に落ちてしまう…と思っていたら案の定、ヒューゴを止めるシーンで駆け寄った揺れで
ぽろっと舞台上にたすきが落ちてしまう。
こうなると、誰が回収できるんだろう…というのが気になってしまいちょっとはらはらしながら見ていると、紫の人形が入った風呂敷包みを持つ際、音子が自分で拾って回収していました。
よかった…!!

あと23日昼はもう一つ…「我ら奏でるこの音で」の二番、ヒューゴパートで他の皆はターンをしているのですが
その際に…あれ?なんか綺麗に下手の袖に何かがすっ飛んで行ったような気がしたんだけど?
(曲自体の音量が大きいので、音も特になかったのです)と思ったら……ルイスのトロンボーンのU字管が…ない!!!(笑)
え、あそこって外れるものなんですか……あんまりに綺麗にすっ飛んで行ったので、まさかと思ったら…
ホント、これはすっ飛んで行った方向含め怪我人が出なかったのが奇跡なハプニングです。
だからこそ、今笑い話にできるのですが…あれは気づいた時本当にビックリしました(笑)

―――――――――

ここからが、シリアスです(笑)


まずミュゲが「超満員だな!」と客席を見渡しながら言ったり、
イドラが「千秋楽も気合いれてくぞー!」と盛り上げたり、のっけからテンション高いです!
客席との「醤!!(じゃん)」コールもいつも以上に大きかったです!ニコニコ動画の方々にも振ってましたね!
ちなみに内容は

今日は千穐楽「じゃん!」
明日には終わってしまう「じゃん!」
でも、この作品が皆の心の中に残ることは絶対「じゃん!」
今日も楽しんでいく「じゃん!」
みんな奏組のことが大好き「じゃん!!」

でした!!(ちなみに、女性は疾風が出演の順番でした)
醤の方々、こうやって客席とのコミュニケーションがあったためか、本当に憎めない集団となりました。
ちなみに例の女性を選ぶ基準は「俺の顔で笑ったこの女が獲物だ!」でした(笑)

さて舞台上に上がりいざイドラの口上。階段を使わず、舞台へジャンプして上ったのがさりげなくカッコ良かったです!
「本日は、サクラ大戦奏組、薫風のセレナーデ大千穐楽にご来場いただき!誠に!ありがとうございます!!」
とやはり千穐楽仕様にしてきました!

その後は普通に進む……かと思いきや、奏組を知らないと答え盛大に驚かれるシーンで
素早くマイクをイドラに押し付けそのまま自分の席まで帰って行きました!!(笑)
慌てて追いかけて行ったイドラが「じゃあ、あなたで…」と一瞬隣の席の方に話を振ったのですが
「ってわけにはいかないので(戻って行った客人を立たせ)こっちこっち!」と舞台に戻して続きと相成りました(笑)


―――――

オープニング円舞曲終了後の兄弟の会話で
源三郎が「霊音の使い方には〜」と音子ちゃんに話しかける台詞、最後の笑い声は「ぴょぴょぴょ」でした(笑)

そして、説教するために駆け寄った源二の頭をがっちりホールドして、いつも以上にのけぞらせていました。
あとちょっとやったら階段から落ちるんじゃないかというのけぞらせっぷりでした(笑)

このシーン、やはり一番アドリブ的に動けるのが源三郎ということで…音子ちゃんに顔を近づける距離が本当に近かったです(笑)

あと、アドリブというわけではないですが、前楽から霊音についての推測をする音子ちゃんに「ふふふ♪」と笑うルイスが凄くツボです。


―――――

音子ちゃんの「変わった人〜」の手紙ナレーションで現れるジオ。
何か仕掛けてきそうと思っていたらいつもと一歩違う間で上体を反らしたツーステップをしました(笑)
最後は、もちろん開脚ジャンプ。

―――――

丈治と幼馴染の会話。
前楽と同じく丈治が「花咲く〜乙女たち〜」と歌いながら現れ、ずっと呼びかける幼馴染を歌いながら振りかえり
「熱い〜おもい〜〜」に合わせ、前楽と同じく幼馴染を持ち上げようとするも持ち上げられない丈治(笑)
前楽はここで終わりましたが、千穐楽は逆に幼馴染が丈治を持ち上げて自ら「かるい〜〜」とオチをつけに行きました(笑)

―――――

桐朋兄弟の喧嘩が、ジャンプじゃなくてまさかの仲良しスイングでした(大笑)
喧嘩しながらスイングとか、本当に仲良しですね(^m^)
止める前に音子ちゃんも釣られて少しスイングしてたのがかわいかったです♪

―――――

本日の夕食についての会話。

ルイス「ヒューゴ。今晩、あなたは何を―――」
ヒューゴ「スパゲティだ!」

食い気味で入りました!!!!(笑)
ヒューゴさん、よくぞ遊んでくれました(大笑)
キリッとしたドヤ顔忘れられませんw

―――――

ストリングス隊の歌い終わり。
千穐楽だから襟戸くんのシャツネタは変化あるかな?と思ったのですが
変わらず「五日目」でした。
二人から「不潔!!」と声を揃えて言われつつも「いやいいじゃねぇかよ。そんな事よりも、かなで寮の寮母さん〜」と
何食わぬ顔で台詞につなげていきました。

―――――

アドリブ…ではないですが二幕冒頭、紫と正之助について語るシーンで
ヒューゴの「人形浄瑠璃、か…」が抜けました。
ヒューゴが一拍遅れたのか、ルイスが早かったのか……たぶん、前者な気がします。

―――――

かなで寮台所にて。

炎と格闘するシーンが長めだったり
それを消して源三郎が「あちっ…あティー!……あっティー…っ!!」
音子ちゃんが謝りつつ金網をコンロの上に乗せながら「あティ」は想定内。

歌の前に源三郎が「ミヤビ、準備はいい?」と声をかけてから具材を刻みはじめるのはかわいいなと思いつつ。

源三郎が去り、やってきたルイスがいつもなら髪をさりげなく押えながら筑前煮の出来を覗きこむのですが
今日は鍋の手持ち部分にその両手を伸ばし―――

ルイス「あティっ」

本家が言いましたーーー!!!!(笑)
ここは予想してなかったので素で大爆笑しましたw
この後にシリアスシーンが待ち構えているというのに、さすがですw

―――――

アドリブかどうかは定かではありませんが
ヒューゴを止める際に、音子ちゃんはいつも腰のあたりでシャツを掴んでいるのですが
千穐楽は右手が胸のあたりに伸びていました(左手はいつもと同じような位置)

―――――

本編中はここまでで、後はバウの挨拶。
今日は、千穐楽ということで全員で!!となり音子ちゃんが一人ずつ振って、そこから挨拶という流れでした。
まずはデノンマンサー、緋独楽さん!

と言っても、もう浄化された後なので良い人オーラあふれる緋独楽さん(笑)
豪快な笑い声から「奏組に何度もやられた緋独楽だ。ヒコちゃんと読んでください」が自己紹介なんですよ(笑)
もちろん、すぐさまヒコちゃんと呼びました!!(笑)
そうしたら、両手ピースで答えてくれるヒコちゃんかわいいw

緋独楽「たくさんのご声援をありがとう。
    今回本当に、幸せな日々を送らせてもらいました。
    客人に一つ。皆さんの心の中にも必ず降魔は住んでいます。
    この降魔に侵されそうになったら、必ず奏組を呼んでください。
    決して、ヒコちゃんは呼ばないように」

緋独楽は呼んじゃいけませんが、ヒコちゃんなら呼んでも良い気がします(笑)
最後に「夜道は気をつけてお帰りください」と締めて終わりました。
続いて、紫さん。

紫「紫です。皆様に、お伝えしたいことが。
  毎日の日常に、たくさんの幸せがあることを忘れないでください。
  私も、生まれ変わったら正之助さんと暖かな家庭を築いて
  音子ちゃんと、恋バナとか出来るお友達になりたいです!
  ありがとうございました」

すっごく可愛らしい笑顔で前向きな挨拶でした!
音子ちゃんとの恋バナ、是非聞きたいです。
続いて、お相手である正之助さんへ。

正之助「ありがとうございます。
    今回のお話を通して私が一番好きな言葉なのですけれど
    目に見えるものだけが全てではありません。
    この世で本当に大切なものは、目には見えない。
    この舞台で、私が一番感じていることは紫に対する愛でありまして―――」

そう言った瞬間、客席からちらほらひゅー!と声がかかったので「照れるので止めてください(笑)このキャラを保てなくなりますので」
とはにかんでいました。気を取り直して続きを。

正之助「目に見えないもののひとつの例としては
    愛、がわたくしはあると思います。
    家族の愛、友達への愛、そして恋人への愛。
    様々な愛があると思います。
    この舞台を見て、本当に人を大切にする気持ちを
    ぼくも―――あ、私も。改めて感じました(つい素が出てしまい、ちょっと笑う正之助さん)
    それが皆さんに伝わっていれば良いと思います。
    またどこかで、皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。
    本日はありがとうございました」

正之助さんらしい、落ち着いた挨拶でした。
続いて、ストリングス隊へ。まずは襟戸くん!
名前を呼ばれて、一歩前に出て「襟戸勇です」と名乗ったのですが
すぐに「雅隊長!」と呼びかけ、元気よく返事をした音子ちゃんの方にかしこまり
「恐れいりますが、僕よりも先にですねぜひ僕らを助けてくださいました旋風と疾風を先にご紹介してください」と
舞台の最上手、下手にいるお二人を手で示したので拍手の中音子ちゃんも「はい!」と快諾し
「それではご紹介します!旋風さんと、疾風さんです!」とお二人を紹介。

突然のことにご本人たちは恐縮してお辞儀やマイクの入ってない状態でのありがとうございます、しか
言えてなかったのですが、こちらは思いっきり拍手をさせていただきました!
なので、音子ちゃんが「いやー何度も何度もわたしは、お二人のすさまじい眼光に怖じ気づきそうになりながら、戦っておりました」とお二人についてコメント
「でもとってもとっても、カッコ良かったですよね!ありがとうございました〜!」と客席に振ってからお二人にお礼を述べたら
二人も「ありがとうございます!」と答えてくださいました。

さて、ここから再び襟戸くんへ。
が、名乗り「本日は本当にありがとうございました…!」と言った瞬間声を震わせ、お辞儀レベルで顔を伏せてしまいました…!
嘘泣きかな?ネタかな?と思ったのですが「なんで泣いてるのかわかんないよ…!」とどうやらガチ泣きの様子!
隣の暮くん(背中もさすっていましたね。旋風も一緒に)や、丈治が「がんばるであります!」や「がんばれ!」と声をかけたので客席からも「がんばれー!」の声が
顔を上げても、しばらく両手で涙を隠し(正直可愛かったw)なんとか持ち直しての一言は「自分のYシャツがくさくて、泣きました!」でした(笑)
マジ泣きをネタにしちゃいましたw

襟戸「また、皆さんにお会いできる日を楽しみにしています!
   本日はありがとうございました!!」

まさか襟戸くんが泣くとは思ってなかったので、ビックリしましたが本当に、また皆さんに会いたいです!!
続いて、今度は丈治!

加集「(丈治!!の声に)どうも!加集丈治です!
   よくばりなんで、もう一回いいですか?(笑)せーの!「丈治ーー!!!」
   ありがとうございます!!
   えー…必ず、また会いましょう!!皆さん、愛してます!!」

同じ言葉をそっくりそのままお返ししたいです!!
今回、丈治くんは幼馴染との話もあり、ストリングス隊の丈治君として活動している時間長かったですよね。
次はもちろん暮くん!

暮「暮、鏡一であります!(敬礼しながら)
  皆様今日は本当にありがとうございます。
  本日で舞台は終わってしまいますが、心に秘めた思いはいつまでも変わりません。
  一つ言えることは、ありがとうございました!そして、またいつか!
  本当にありがとうございました!」

今回の新曲でも目立っていた良い声で、ハキハキと挨拶してくれました。
いつも思うのですが、皆さんから「また」という言葉が出てくるのが本当に嬉しいです。

さて、ここからは奏組。
でもその中でトップバッターであるすっと素早く前に名乗りながら出てきたルイスにこちらのコールが被ってしまい、ぐだぐだの申し訳ない結果に…
もう一回!の声に答えてくれて名乗ってくれたのですが…今度はルイスが自分の名前を噛んでしまい、テイク3までいきました(笑)

ルイス「ありがとうございます。
    音子さんという、触媒を加入してですね、えー…(言葉を探しながら)
    ここまで、活躍することが出来ました。
    そして、我々に奏組に夢のような時間を与えてくださったのは
    本当に、皆さんのおかげです。本当に感謝してます。
    ありがとうございました」

今回はダジャレ無しの真面目な挨拶…!(笑)
でも、その分真摯さが伝わってきて…今回、ルイスさんは方々でおいしいところをもっていき、その分
とても人間味が増したと言いますか、うん…すごく、素敵でした!!
続いての源三郎は、落ち着いて前へ。

源三郎「僕はパターンがわかったので、間違えません(笑)
    桐朋源三郎です(笑)
    えー、このステージにいる奏組のメンバーは
    皆さんと常に、会うことができますが
    実は、奏組のメンバーはここにいるメンバーだけでなく
    このステージの裏にももっとたくさんいて
    今日、この日まで僕たち奏組を支えてくれました。
    なので、皆さんに一つ、お願いがあります。
    このステージの裏にいる奏組のメンバーにありがとう、と言ってもらえたらなと思います。
    僕が、せーのと言ったらみなさん今日一番大きな声で言ってもらえたらと思います。
    …それではみなさん。よろしいでしょうか(なぜかここだけ猪木風w)
    1…あれ、なんだっけ?」(笑)

ああ、去年に引き続きこの子は良い事を言って……と思っていたら、オチがw
隣に居た源二が「せーのだろ!」とツッコミを入れてそれに素直に「そうだ、せーのだね!」と答えてテイク2(笑)
再びなぜか猪木風の「よろしいでしょうか?」から入りつつも全員で思いっきり「ありがとうーー!!」と叫んできました!!
(舞台上では、一番ジオが叫んでいました)

源三郎「じゃあ、僕からみんなには…セーンキュ☆
    ありがとうございました!」

あざとかわいい源三郎め!!!(褒め言葉)
続いて、お隣の兄さん!

源二「(「源二!」の声に)はーい!桐朋源二だ!今日はみんなほんっとにありがとう!
   ほんとにね、終わっちゃったね。えーと……なんか、俺が喋ったら変な空気になる(弟に大丈夫wと励まされる)
   大丈夫か、俺?ほんとに、忘れちゃったよ(笑)
   えーと、最後まで楽しく仲良しスイング出来ました。
   (ぼく、と一瞬素で言いかけて慌てて言い直し)俺の中で一番心に残ってるのは
   まさか源三郎と一緒にスイングできると思ってなかったことです(笑)
   ありがとうございます」

兄さん、頑張れ…!(笑)
そんな源二が心配なのか、それともスイングのアドリブを褒めたのかヒューゴが「よかったよ」と一言乱入してきたら

源二「おお!ヒューゴ一緒にやるか?」
源三郎「ヒューゴやるの?」
源二「やる?」
ヒューゴ「…………」
源二「今しかないぞ、大丈夫か?」
ヒューゴ「…いいだろう」

うおおおヒューゴさん!!!!(笑)
予想もしてなかった展開に、テンションが上がる一方の中、源二が
「どう入ればいい?じゃあ、仲良し仲良し〜で入るから、ヒューゴと俺は仲良しな。よしいくぞ!」
と即席で段取りを決めて行きます。
たっぷり!の声に源二も「たっぷり?たっぷり!」と返しヒューゴは無言で客席を指さしていました(笑)
ということで、いざ本番!

源二「仲良し仲良し♪ヒューゴと俺は仲良し♪(ノリノリ源二に対し、上半身を揺らすように気持ちスイングするヒューゴ)
   仲良し仲良し♪(ヒューゴを見て)大丈夫か?なんか顔ひきつってないか?」
源三郎「いや、でもよかったよw」
ヒューゴ「(兄弟を手で制して)やめておけ」

ヒューゴの強制終了ツッコミがすっかり持ちネタに(笑)
いやいやしかし、去年のツーステップに続き、今年がスイングとは……これは、今後も続いたら何かが起こるフラグととってよろしいでしょうか?(笑)
最後に源二が「良い思い出になりました〜どうもありがとうー!!」と締めて、次のジオへ。

ジオ「ジオです。(客席を見渡し)本日も、ジオが何名かいらっしゃってるようで。
   本日も貴族の方はいらっしゃいますか?いらっしゃいますね。
   では、こちらから(前に出て、客席の上手を示す)上手、と言いましたら貴族と
   (下手を示し)下手と言いましたら貴族。
   みんなと言ったら貴族でお願いいたします。
   よろしいでしょうか?」

ジオも、ネタをぶっこんできますねwww
もちろん「俺は貴族♪」から歌いだしたジオの先導に合わせて
上手も「貴族!」下手も「貴族!」みんな「貴族!!」と言わせて頂きました(笑)
そして、お礼を言ってあっさり下がるジオ様(笑)

音子「…終わりですか?(見つめて頷くジオ)
   わかりました、ありがとうございます(笑)
   では、ヒューゴさんお願いします」

いつも思うのですが、ジオの挨拶後に音子ちゃんがツッコミなり気遣いなりしている所が実は好きです(笑)
ということで、スイングしていたりもしましたが(笑)ヒューゴの挨拶へ。

ヒューゴ「ヒューゴ・ジュリアードです。
     本日はご来場ありがとうございました。
     こうして僕らが舞台に立てるのも、来てくださった皆さんがいてこそで
     そして、裏で支えてくださるスタッフさんがいることで成り立つことで
     本当にありがとうございます(深々とお辞儀)
     …そして毎日、たくさんの歓声、拍手。
     本当に心に刻まれました。忘れない…忘れられない思い出になりました。
     ……薫風のセレナーデはこれで終演となりますが
     奏組は明日からも、みんなで力を合わせて頑張って行きますので
     奏組の応援の方を明日からも、これからもよろしくお願いします。
     本日は本当に、ありがとうございました!」

ヒューゴさんが!!奏組が大好きです!!
さぁ、最後に隊長…と構えていると「では…」とヒューゴが音子ちゃんへ手を差し伸べ、その手を取った音子ちゃんを指揮台の上にエスコート…!!
ヒューーーーゴーーーー!!!!!!!!!
何、何なのそのスマートなエスコート!!!
音子ちゃんの照れ笑いも可愛い!!かわいいとしか言葉が出てこない!!

音子「雅音子です!
   本当に、たくさんのご来場、そしてたくさんのご声援、本当に本当にありがとうございました。
   それでは、最後にみなさんと一つになりたいので、円舞曲、君にを一緒に踊りませんか!?
   (「待ってました!」と声がかかる)ここで!(指揮台を示し)今日は、振付講座をしたいと思います!
   皆さんも一緒に、歌って踊ってくださいね!(頷く奏組達)
   しかと、見てください!(笑)えー、ここに(袖)に気をつけながらね。では、いきますよ!」

音子ちゃんがいちいち可愛いのですが(真顔)
なんて思いつつ、振りつけ講座へ。でも、さすが楽日ほぼすべての人が参加しておりました!
「すごい、もう皆さん覚えてらっしゃいますね〜ポイントは、この巻く所です!ご存知の通り(笑)それでは、スピードアップして、もう一回いきますよ!」
と二回目もやり

音子「シー・マエストロ!とんとん!上出来です!!
   (指揮台から降りて、みんなと同じ列へ)それでは、本日は本当に…」
全員「ありがとうございました!!」

最後に、再び全員でお辞儀をしてくださったので、それに拍手で答えていると
頭を上げた音子ちゃんが再び指揮台に飛び乗り「円舞曲、君に」の合図を!

もちろん、立ち上がって一緒に盛り上がりました!
そして源三郎が「満開のサクラ」を「満開のみんな」と言い変えていて、歓声をかっさらっていきました!
あと、個人的に最後の転調部分でルイスが自パート歌い始め前に髪を両手でふぁさ!と後ろにまとめるのが好きです。
前楽から急に初めたのは狙ったのか偶然なのか…!!

大歓声の中、幕が降りますが拍手が鳴りやむことなくカーテンコールへ!
いつも通り、戦闘服に着替えた音子ちゃんの挨拶へ、。

音子「サクラ大戦奏組、薫風のセレナーデご来場誠にありがとうございます!
   一人で頑張ろうとして空回ったり、迷ったり悩んだりすることもたくさんあるけど
   奏組のみんな、そして紫さんや正之助さん。そしてたくさんの人に支えられて
   わたしは、未来へのプレリュードを感じることができました!
   本当に、感謝しています!
   これからも、サクラ大戦奏組を応援していただきたいと思いますし
   皆様の心に、綺麗なハーモニー、そして綺麗な香りの風が吹き渡りますようにと願っています」

音子ちゃんの笑顔が眩しくて…この公演締めくくるにふさわしい言葉だと思います。
風の音色、たしかに届きました。
そして、最後の締めにいくのですが、今日は丁寧にここの締め講座も行われました!
(もし、知らなくて「あ、締まらなかった…」って方がいたら、嫌なので!という入りで)

音子「…わたくし、戦闘服も頂きました!!(奏組からも拍手)
   隊長として、しっかりやり遂げたいと思います!
   (盛り上がる歓声を両手で一旦止めて)説明するからね!(笑)
   わたしが、帝國華撃団奏組、事件はプレリュードのうちに!と言ったら
   みなさん、右手を胸に当てて…(客席を見渡して)そうです。
   シー・マエストロと言ってください!
   …恐縮ながら、言っていただきたいと思います。
   リズムとしては、事件はプレリュードのうちに!ふんっシー・マエストロ!です。
   みなさん、このふんっを感じてください!」

気合のふんっ!という掛け声ですね!(笑)
そして、言ってください!と言った後に腰を低くして言い直すのが可愛いです(笑)
さて、講座も無事に終わりましたのでいざ締めへ!

音子「いきますよ!!
   ……帝國華撃団奏組!事件は、プレリュードのうちに!!」
全員「シー・マエストロ!!」

会場中がその号令に応え、一つになったところでまたも万雷の拍手の中幕が下りて…本来なら、ここで終わりなのですが
まだまだ鳴りやまない拍手に再びカーテンコール!
全キャストが一列に並び、手を繋いでの深々としたお辞儀をし、頭を上げると皆さん幕が降りる寸前までこちらに手を振ってくれました。

でも、まだ…まだ終わらない!と思い拍手をしていると……きました、トリプルカーテンコール!!
今度は舞台上には奏組六人だけ。
奏組六人がぎゅうっと肩を(実際は身長差があるので背中を…かな?)組みながら

音子「本日は、本当に!」
奏組「ありがとうございました!!」

と、深々とお辞儀。
そして皆が頭を上げているのに、一人頭を上げないヒューゴ……昨年に続き号泣してましたね。
でも、正直ヒューゴの涙は見たかったので満足です。

場内アナウンスも大きく響き、ついに終わってしまいました……
奏組、本当に素晴らしかったです。また次回を本当に熱望します!
もちろん、このままのキャストで!!!

その思いの丈をロビーでアンケートにしたためていると、物販から「ルイスの紅茶残り7個でーす!」との声が……
思わず、完売の瞬間まで見守ってしまいました(笑)
今回、グッズの完売が凄く多くて!!!
ブロマイドケース、金平糖、紅茶、マグカップ、Tシャツ、トートバッグ……
ここ近年、こんな光景はなかったので楽後のテンションも手伝ってすごく嬉しくなってしまいました(笑)

去年はお互いにさぐりさぐりだった舞台奏組。
今年は、最初からサクラテンションで「ああ、サクラの舞台を見てるんだ」という気持ちになりました。
この夢がずっとずっと、続いてほしい。また綺麗なハーモニーを聞きたい。
本当に、その言葉に尽きます。
いつかまた、会えますように!!
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/06 23:18:28 [ノートメニュー]
Re: 舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ [返事を書く]
読了しました&気づいた事

 おお…ぜんぶまとめるとこの分量になるんですね。
 いや、相変わらずの見事なレポ、拝読させていただきました。ロビーや物販やドリンク、前説で客席に居る人々、台本からの情報、タオルが今治産などなど、細かい所までフォローされた内容はファンならではのものがあると思います。
 需要が高そうだ、と思うのが当日劇場に行った人しかわからない「アフタートーク」の内容。これは行けなかった人は誰しも気になっていた所でしょう。
 他にも、マイクの入っていない「円舞曲、君に」の(イントロのトランペットの後の)音子隊長の叫びなど、客席に居ないとわからないような事もいろいろとありますね。
 舞台の内容も、放映三回分はニコ生があったとは言え、いつまでも見られる訳ではありませんし、DVDも22日夜以外はトピックしか収録されないと思いますし、何より可読性・検索性の点で全通レポートは後になるほど貴重になる資料でしょう。

 以下、内容フォロー、になるかどうかわかりませんが、舞台とニコ生中継を観て気づいた事をいくつか書いてみます。


醤の名前は、薫りと風

 醤の女性キャラが日本語の風の名であるのにくらべて、わかりづらい男性キャラクターの名前ですが、これは明らかにフランス語です。

  バンブー Bambou(竹)
  イドラ  Hydra(ギリシャ神話の怪物)
  ミュゲ  Muguet(すずらん)

 一見、脈絡がありませんが、共通項としてはこの名前は「フラグランスの名称」です。かおり(香り・薫り)の事ですね。
 つまり男性が「薫」、女性が「風」で、合わせて「薫風」というタイトルを表しているんでしょう。


甚句の掛け声は鈴と太鼓に置き換えられている

 相撲甚句は本来は掛け声がかかってから次の句を発するため、掛け声がないと進まないのですが、今回の荘厳な雰囲気では相撲風の掛け声では合わなかったと思われます。
 なので、声の代わりに掛け声のタイミングで鈴と太鼓が鳴るようになっています。
 歌うごとに微妙にタイミングが違うものなので、音響さんがその都度鳴らしているんでしょうね。


霊音は音の高さが決まっている

 音子隊長の指揮で全員が霊音を発する時、音の高さは必ず「A」になっています。(「ラ」の音ですね。)
 これはオーケストラでチューニングに使う音で、演奏の前にはこの音に全員が合わせます。この特別な音と、「全員が呼吸を合わせる」という事で意味を重ねていると思われます。
 また、個人攻撃のシチュエーションでは音の高さにDやEが使われていますが、これは発している楽器の調とも特に関係がありません。そのシーンでBGMとして流れている音楽と調和する音にしていると思われます。
 音子隊長が指揮する全員攻撃の所では不協和音にならないよう、BGMが止むんですね。
 このあたりのこだわりは、公平先生っぽい感じがします。


ジオの『完璧なロンド』間奏のバレエのステップ
 ジュテ、ジュテ、ジュテ、シャッセ、パドゥシャ、パドゥシャ、パドブレ。
 その後、アラベスク、助走(グリッサード)、グラン・ジュテ・アン・トゥールナン・アントルラセ。
とりなべ <rpbyunwque> 2013/10/12 12:53:47 [ノートメニュー]
Re: 読了しました&気づいた事 [返事を書く]
ありがとうございます!!

紐育がアレなことになったので、久々のフルレポはこうなりました…タオルの今治製は本当に余談なのに反応ありがとうございます(笑)
アフタートークは前回も入らなかったので、たぶん今回も収録されないんだろうなぁと思うと、そこが実は一番必死でした。
アナログ(記憶)勝負が年々辛くなるのですが、そこは頑張りどころと踏ん張ってます。

そして、豆知識ありがとうございます!!
なるほど、醤で合わせて「薫風」……奥が深いです。

甚句の掛け声については、なるほど置きかえ…!
実は公演前に大至さんやほかの力士の方の甚句の動画を見たのですが、掛け声のタイミングや決まりが読み切れず会場では静かにしていようと思っていたのですが、そんな措置が…
音響さん、お疲れ様です。

あと霊音の高さについては、さすがバンドで音楽に親しんでいるとりなべさん!と思わずにはいられません。
私はそちらの知識が皆無なので……なるほど、確かにここは公平先生のこだわりどころかもしれませんね。

バレエステップもありがとうございますー!!
動画とかみつつ、調べたのですがうーーーんと思っていたので助かります…こちらは本文修正させていただきました。

補足、本当にありがとうございます。
こういうこだわりがわかると、また楽しいのがサクラの醍醐味ですよね。
並びに最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2013/10/15 22:42:18 [ノートメニュー]
Re: 舞台奏組〜薫風のセレナーデ〜全8公演レポ [返事を書く]
追記:薫風のセレナーデDVD発売記念イベント「トークショウ、君に」参加記録


せっかくなので、ちょろっと枝を伸ばしてみます。

2014年3月16日にジョイポリスにて行われた奏組初のイベント。
いやーー楽しかったです!
もう、よくわかんなかったけど楽しかったです(笑)


とりあえず、ざっくりと振り返りますが
まず整理券。
始発〜8時ぐらいまではぼちぼちな集まり方ですが、開園時間一時間前ぐらいからちょっと伸びて

中に入ってからもゆるゆるなスピードで伸びていたのですが、12時過ぎたあたりからどんどん伸び始め、
13時ぐらいがデッドラインだった様子。

最終的には観覧スペース外も2〜3重に立ち見が並ぶぐらい集まってたので、やっぱり100は今だと足りない感じなんだなぁー
物販のポスターも無くなり、フロートもくじが無くなるくらい人が来てたみたい。

イベント自体は、司会進行が中山さんではなく、別の女性の方で…
たしか安藤さんというお名前だったかと…(間違えたらすみません)
サクラ歴は結構長く、雅なるハーモニーの台本や、シチュエーションボイスの台本を手掛けている方だとか。

その方に順番に呼ばれ、登場する奏組面々
最終的には上手から中山さん、宮垣祐也さん(ガッキー)、渡辺和貴さん(カズくん)、田上真里奈さん(真里奈ちゃん)、倉本発さん(倉本くん)、塩澤英真さん(しおむー)の並びになりました。
ちなみに、一番歓声が大きかったのは中山さんのとき(笑)

それぞれの自己紹介で面白かったのは倉本くんで
「大阪から来ました倉本―――あ、桐朋源二役の倉本発です!今日は関西弁で素で喋りたいと思います」と言い直したところ(笑)
あとカズくんが「ヒューゴだった、これからもヒューゴでいたい!渡辺和貴です!」と言っていたところ(笑)

ちなみに、今回の席順は喋らない人を喋る人ではさむ、という作戦だったそうです(笑)
だからガッキーの隣は中山さんとカズくんで
倉本くんの隣は真里奈ちゃんと塩澤くんだったのかw

まず最初のコーナーはネットで募集していた質問コーナー。
全員→個々への質問の流れで
まずは全員に向けて「歌稽古で大変だったことや印象深かったことがあれば教えてください」という内容。

公平先生は情感、鎮守先生は音程を重点的に教えてくれるそうです。
モニターに顔合わせ初日の歌稽古の写真が上がったのですが
カズくんの横顔が面白くて、塩澤くんがツッコミ入れてました(笑)
それに反応しつつも、カズくんは写真で片耳をふさいでいる林剛史さんに注目して「自分以外の声聞こえるなーーってやってる」と話していましたw

あと、新曲の話題から「我ら奏でるこの音で」は最初歌うのが主で振付がそうでもなかったそうですが
「やっぱりやめよう」とがっつり振りがついたのだとか。

物語も佳境、殺陣もあるし、盛り上がれるかはこっちの気合い次第だな!と挑んでいたと語ったのは塩澤君だったかな?
さらに倉本くんが「DVDで確認したら、この絆〜♪の部分で、なんか泣きそうな顔してる」と自分にツッコミ入れてました。体力的もきつく、気持ちも入り過ぎたかなー?と

「けど、DVDで見たけどもっと踊ってもよかったね」とやっと喋ったガッキーが爆弾発言を!(笑)
一番重い楽器を持ちながら踊っていたガッキーがそういうなんて、周りちょっと固まることしかできてないですw
中山さんが「じゃあ、次があったら伝えておく」と締めたところであれ?マズイこと言った?となるガッキーでした(笑)

あと音子ちゃんはソロがあったからそれについて真里奈ちゃんは歌い方の根本から指導してもらったと語っていました。

もし、次があったらまたソロ歌いたい?と振られて、真里奈ちゃんは頷きつつもデュエットとかもしてみたい!と反応があったので、じゃあ誰と?となって
「踊りながらジオさんとっていうのはある意味前回叶ってしまったので、後はヒューゴさんとデュエットしてみたい」と隣を見つめてる時に、カズくんが「お、おう!」とどこかぎこちない返事だったのが可愛かったです(笑)

なんでも、前回まででヒューゴのみ一緒に歌うって事を出来てないからやってみたいと…ってことで「切ない担当だからな!切ない感じで」と割と真面目になるのかな〜と思いきや二人でスパゲティを作る歌と中山さんあたりがいじり昇華してくれて(笑)
「今夜はスパゲティ」というタイトルでスパゲティも作るものの激辛過ぎて食べれなくて、目の前にあるのに食べれない、切ない…という歌になることになっちゃいましたw

個人的感想ですが「ベラ・ノッテ」的な感じを想像した一瞬を返せ(笑)
けど、そんなところが好きですwww

続いて、各キャストさんへの質問を一つずつ。
音子ちゃんは「今回、楽団服と戦闘服が新調されましたが、どうでしたか?」という質問。

真里奈ちゃん自身は楽団服や戦闘服はコスチュームの力でカッコよさがプラスされるから凄くうれしかった!
けど、撮影時は一人で、稽古場で初めて他のメインメンバーにお披露目したときはすごく反応が薄かった!と語られ、周りが言い訳を(笑)

あの時は、剛史さんの筋トレ教室が丁度開催されていて、体力が反応できるほど残って無かったのだとか(笑…息切れした必死な顔でチラ見しただけで終わった再現)
心の中ではちゃんと「おお〜!」って思ってたよ!とフォローになってるようなならないような話を塩澤くんとカズくんがしてましたw

喋らない兄さんに塩澤くんが「かわいかったよね!」と振ったら、ぎこちないながらも「う、うん…」と頷くところが素直だなぁ倉本くん(笑…真里奈ちゃんに「目が泳いでるー!」って言われてるしw)
あと、その前に塩澤くんはすごく棒読みで「かわいい、かわいい」と言ってて「心がこもってない〜〜」と真里奈ちゃんに言われてました(笑)

タイミングは忘れましたが、今日はみんなに食べてもらおうと真里奈ちゃんがお菓子を作ってきて控室に置いておいたのに、まだみんな食べてくれない〜とボヤいたら「俺は食べたよ!」と即反応する塩澤くん。続いて、ガッキー、カズくんも挙手し…一人挙手しない倉本くんをみんなで「あ」と指さし…(笑)
弁解としては「緊張してるから、食べると口の中かっさかさになっちゃうから、終わったら食べようと!」とのことだったのですが、中山さんから「違うよ、そこは真っ先に食べて「ごちそうさん」って言わないと!」とすごく的確なツッコミが来ましたwww

そうだ、おそらく今一番の代表作なのにwww建築担当の真田君(笑…もうメインの出番は過ぎましたが。公式サイトの16週までの登場人物紹介ページにいます)

続いて、ガッキーへの質問は「宮垣くんが演じることで、ジオは踊るという印象をつけましたが、自身の行動がキャラに取り入れられたことについてどう思いますか?」
これについて、ガッキーは最初からジオは踊るものだと思っていたから、影響を与えたという感覚は無いそうです(笑)

ちなみに、喋らないガッキー、前後しますが真里奈ちゃんに「日本語ワカリマスカー?」といじられて「オウ、ワタシ、ニホンゴ、ワカラナーイ」と返したり、司会の方が喋っているときに周りを走ってるコースターの悲鳴に驚いてその動きを追ったり、とちょいちょい面白い事してました(笑)

あと、ガッキーと言えばツーステップ…ということで初演時倉本くんが笑いをこらえるのが大変だったシーンのことへ(笑)
あのツーステップの進化は、自己判断だそうです(笑)
そしてカズくんが「いつも健斗とモニターで見てるんだけど、終わった時のドヤ顔がすごい」と広げたらすかさず中山さんが「ちょっと今やってみて」とガッキーのツーステップ実演が!(笑)
舞台の下手から上手へ、ムートンブーツで軽やかにツーステップしてくれました…からのドヤ顔(笑)
その直後に恥ずかしそうに席へ戻るのがなんともかわいかったです。

倉本くんへは「一人だけ素手での殺陣でしたが、素手ならではの難しさや相手が女性ということで気を使った点はありますか?」
このメンバーの中で一番舞台経験が少ない倉本くん、難しいと感じる以前に殺陣、アクション経験が無かったので比べて難しいかどうかはわからないけれど、雪駄で動きまわるときは滑りやすくて大変だったと私服での殺陣を振り返っていました。

相手が女性、という面では先方である生駒さんがアクション慣れしているため、気を使うよりも逆に面倒見てもらった感覚だとか。目を合わせて「1、2、はい!」って受けてくれると。

ちなみに、殺陣についてはカズくんと、襟戸役のおっきーが割と仕切っていたと話が広がり、ヒューゴの武器は難しいと。片手はあるけれど、両手でカッコ良く見せるのは難しいのだとか。アクションに詳しい人に聞いても、両手は難しいよ〜と言われたのだとか。

あと特徴的な殺陣と言えば!とジオが話題に(笑)
あんな殺陣見たこと無い!と(笑)
でも本人曰く、あのレイピアが意外と重くて殺陣やった後は片手だけ謎の筋肉痛になっていたそうです(笑)
片手は片手で難しさがやっぱりあるのだとか。

続いて塩澤くんへ「役と一番歳が離れてますが、演じるにあたって気をつけてることは?」という質問で…(笑)
まず「年齢というよりは、5人の中でのバランスを見ながらああいう感じになっていったな〜と思っているので、なんで年齢の事を取り上げるのか、意味わからない(笑)」と一気に答えて(ちなみに、思い込みかもしれませんが年齢について出たときにカズくんがすごく落ち着かず目を動かしていたように見えましたw←実年齢的には一番上なので)

割と綺麗にまとまったかな〜と思ったのですがカズくんから「英くんは本当に無邪気で、稽古場とかでもハッキリと「できません!」とか言うから、ときどきこっちがビックリする」とバラされて面目が…(笑)
でも、人一倍努力もするとフォローしたら「ちょっとやめてよ、練習嫌いだから」とツンデレしちゃうところがらしいかな、と(笑)

ただ、薫風ではお料理ソングだったけれど、元の曲の「バカは嫌い、以上コーダ」はすごいロック調で歌い終わった後、自分の中で落ち着いちゃって最後の「センキュー!」を一度「セーンキュ!」とやったらすごいウケて「あれ?これいけるんじゃね?」となって取り入れたとあざとい面ももちろん見せてくれました(笑)

カズくんへは「ヒューゴは台詞が少なく、背中で語ることが多い役ですが、その難しさは?」
ロベリアレベルで中の人と役が違う、というということは皆さんご存じの通り。
本人が何を言おうか考えている間に「台詞少なかったよね〜やめておけとスパゲティだけだったよね」といじる塩澤くん(笑)
「もっとあったわ!」とツッコミ返しつつも…実はこの答え、私ド忘れしまして……

それよりも、周りをまわってるコースターから「お母さーーん!!」という叫びが聞こえてきたのを拾っていたのが印象的で…(笑)
「母さんって言ったら、悲しみのソナタ歌わないといけないかなーって!」と悪ノリしていたのを司会の方に「質問に答えてください」とピシャリと言われていたのが…(笑)
でも、印象に残ってないって事は、過去に聞いたことがある話なのかなぁーと記憶を辿ってるのですが……思い出したら追記します。もしくは、教えてください←

最後に中山さんへの質問…という流れになると思いきや、それはまた後のコーナーで、と言うことで質問コーナーはこれにて終了!
しばしの暗転の後、次のコーナーへ。

続いては、ここだけの話!クイズ裏話、君に!
ということで、裏話を交えた奏組の事がもっと知れるクイズコーナー。
ただし、あくまで裏話は裏話。今後出てくるかもしれないし、無かったことになるかもしれない。
ということで、あまりこのコーナーの事は口外しないようにということでしたので、一部省略します。

まず第一問
「ヒロイン、雅音子ですが、実は企画段階では別の名前でした。さて、その名前とは?」

ヒントとして「音」は入っています。ということで挙手で回答。
まず揃って手を挙げたのは倉本くんと塩澤くん兄弟。
先に上げた兄さんが自信満々に答えるのですが、その答えが…「おとこ!!」

……いかん、これは天然ボケだ!!!!(笑)
周りが一瞬固まる中「え?」と素できょとんとする兄さん……(笑)
とりあえず、違うということで次は塩澤くんなのですがその答えが「ボストン!!」

「それはヒューゴの出身地だー!」とカズくんからのツッコミが入り
「あれ?そうだっけ?」ととぼけて「名前名前」と周りにも言われると良い笑顔で「ええんやで〜」と隣の兄さんに語りかけてました(笑)
こちらは確信犯のボケに、兄さん巻き込まれた形でした(笑)

その後もこれについては答えが出ず、正解を司会の方が発表。
何と「ことね」だったとのこと……(大笑)
あの場で吹いた方は、きっと割と長いサクラファンw
その名前はダメだwww
ちなみに、寮母さんである清流院笙さんと、清流院琴音さんの関係は………不明、だそうです。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/03/18 21:04:39 [ノートメニュー]
Re: 追記:薫風のセレナーデDVD発売記念イベ... [返事を書く]
「トークショウ、君に」参加記録その2


続いて、第二問!
「奏組はオーケストラですが、三つの隊に分かれています。その隊の名前は?」

これにも真っ先に手を挙げる塩澤くんですが、答えはまたしても「ボストン!!」
確信犯ボケ重ねてきました!(笑)
「ええんやで〜〜」巻き込みも一緒で、さすがに倉本くんが「なんか、それだと俺が滑ったみたいやん」とツッコミ入れてました(笑)

その倉本くんが自分たちである「ブラス隊」を答えて
たしか真里奈ちゃんが「ストリングス隊」を答えたまでは良かったのですが……最後の1隊が出て来ず。
伊玖くんがいるところ!というヒントも活かせず(というか、伊玖くんについてガッキーが「シベリウスさんとこの子の!」って叫んで周りが苦笑いしてるのが面白かったw)
タイムオーバーと言うことで正解は「リズム隊」と言った時のみんなの「あぁ〜〜」という顔に「本当に、あぁ〜〜ですか?」とツッコミをいれる司会の方(笑)

続いての問題は「塩澤くんなら、答えられるかもしれない」と前置きをしつつ
「薫風のセレナーデで歌われた「料理は手際が大事」に出てくる魚の名前。アジとシャケですが、最初はアジでは無かったのです。では、その最初の魚とは?」

これに、ようやくガッキーが手を挙げた!と思いきや、答えは…「ボストン!」
人のボケに乗っかったーー!!(笑)
そして、安定の塩澤くんによる「ええんやで〜〜」オチw
さらに「シャケ?」と正しい歌詞を答える天然ボケ合わせ…さすがにカズくんや中山さんに止められてました(笑)

ちなみに、正解を勘で引き当てたのは真里奈ちゃんでした!正解は「サバ」でした。
何故変わったかというと、元の歌詞の音も大切にしたいということでサバだとイントネーションが違うため、もっと近いアジになったのだとか。公平先生のこだわりですね。

うーーん、あれ?もう一問あったような気が……
最終的に、真里奈ちゃんがファインプレーで正解数が多くて優勝!という流れに。
「賞品は、後で中山さんに何かもらってください」と投げる司会の方(笑)
「じゃあ、ジョイポリスの無料招待券を…」と割と実用的な賞品でした!

ちなみに、真里奈ちゃんの回答にじつはアシストという形で貢献していたというカズくんはアトラクション何か一つ、ということで「アレ乗りたい」と先程のこともありコースターを指さしてましたが、乗れたのでしょうか?(笑)

さて、クイズコーナーも終わり、いよいよ最後のコーナー。
でも、ここが一番尺を取っているそうです。
最後のコーナーは、奏組をよく知る方からのメッセージと言う名の公開ダメ出しということで、ここで中山さんが主になるコーナーです。

やはり、オーディションでどんな様子だったかという質問がきていたようで、それをここで、ということです。

ちなみに、印象がすごい悪かったのはカズくんと真里奈ちゃんだそうです。
これには二人とも驚いてましたねー

オーディションでは、歌も重要だけれども、それ以上に素の状態でどれだけキャラクターに近いかを重点的に見ていたと。
だから、エチュード的な部分の出来を一番重視していていて
自分の中で「源三郎だったら、ここはこうするだろうな」という答えを持っていて、その答えに一番近い人を見つけていくというのが主なスタンスだったとか。

ちなみに、塩澤くんは「好きな女の子に今日、家に上がってかない?と誘われたらどうする?」というエチュードだったそうで、最初は断るけれど、なんだかんだ最終的には中に入るという感じだったとか。

ちなみに、このエチュードについてガッキーがもの申したいようで…ガッキーのエチュードは「もしもミッツ・マングローブさんに今日寄ってかない?と言われたときのリアクション」でアレになんの意味が?と質問を返したら「もう、ガッキーには入ってもらおうと思ってたから、そういう人には場を和ますようなお題を言ってた」という真相でした(笑)

倉本くんは、塩澤くんとのバランスを見つつの選定だったようで兄弟感を出すための視点もあったとか。
二人は笑顔が似てると。これには周りもビックリしたようで「えー意識したことなかった!ちょっと、笑ってみようか?」と同時にニッと笑う二人。
たしかに、二人ともくしゃっと笑うんですよねー

あと、兄さんの決め手は和菓子を貰った時の反応がとても兄さんだったからというのもあるそうです。すごい満面の笑みだったとか(笑)
ちなみにオーディションのとき、カズくんや里央くんとも一緒だったようでオーディションの時にいろいろ質問されて「お、これ決まるんじゃね?」という感じを出していた倉本くんに「彼が今回のライバルですね」と里央くんが話していたそうです(カズくんと里央くんは奏組以前に共演経験があり、仲が良い)

ヒューゴは、オーディションに来た時の恰好がすごく汚くて(笑…なんか、すごい普段着と言うか、ラフすぎる格好だったようで)プロフ写真と全然違ってたと話したらやはり倉本くんも「えっと、オーディション?」と思ったそうです(笑)

エチュードも、中山さんの持っていた正解は出ず(お題は「大島優子と長年付き合っていたが、このまま一緒に居たらダメになるから、お互いのために別れようと出ていこうとしたところを惹きとめられる」というものだったそうです。そして、ヒューゴの正解はやはりだれも居なかったそうな)
それでも選ばれた理由は、芯のある声を出せるのが彼だけだったからと。決め手は声だったのですね。

ちなみに、カズくんも自分の中で「これじゃないなー」と真っ先に意識から外したのがヒューゴだったそうで(笑)ヒューゴの台詞ばっかり言わされて焦ったのだとか。
ちなみに、エチュードでの正解は今思えばそれでも出ていく、だと思うのだけどあの時は素だったから「そんなに好きな人に引きとめられたら戻る」とあっさり戻ったそうです。

やはりここでも例に出されるのはロベリアさんで、普段の喜久子さんと全然違うのに、役者としての引き出しにそれがちゃんとあるということで、カズくんにもそれを期待されているようです。

真里奈ちゃんの印象が悪かった点は、なんか「わたし、そんな気合はいりまくりで、緊張なんてしてませんよ〜〜」という感じで入ってきたところだったそうですが、これには本人から「逆に緊張してきちゃうとすっとぼけた顔になっちゃうんですよ。斜め上ばっかり見てました」と弁解が。
たしかに、様々な機会で緊張するといっそ無になるって言ってますものね。

けれど決め手は(音子はやはり難航して何度もオーディションしたのだとか。真里奈ちゃんはその最後の組にいたと)やはりエチュードで、それが100点満点だったと。
お題は「自分にすごく嫌な事、悲しい事があったのだけど、ハンカチを落として泣いてる女の子と、その隣に怖いお父さんがいるのを見かけて、女の子を慰める」という内容で、その時の表情の切り替え方が自然で、満場一致で決まったのだとか。

これらの話を聞いてる時の出演者の皆さんの表情が、すごく真剣で、目を閉じたり、頷いたりしていたのが印象的でした。

さて、中山さんのお話が一通り終わったら、次はこの方!斉藤栄作さんからのコメント!
ケセラセラ巴里の稽古中に、答えてもらったそうです。コーナーサブタイトルが〜とりあえず姿勢を正そうか〜だったのがツボりました(笑)

まずはサクラ大戦と言うタイトルを背負ってることについて、真面目なコメント。
最大の魅力である声と役者が一緒という点を奏組は変えてきたことにより、難しさが常にあるけれど自分も含め成長していきたい的なコメントだったのですが
追伸に「どや、奏組。俺の優等生コメントに恐れ慄いたやろ〜」とあって、思わず苦笑いの出演者たちでした(笑)

あと、DVDをばばっと見返したら自分含め本編は反省点はありつつも去年よりは成長できたんじゃないかなと思ったけれど、特典映像は酷い。特にコント。見返すものじゃない。次があったらもっと奏組カメラの内容を考えないといけない。とコメントがありました(笑)

ちなみに、あのコントは稽古のコミュニケーションの一環として、まず兄弟に「二人でコントを作りなさい」と言ってああなり、その後けらけら笑ってた三人にも飛び火して外人組もコントを作ることになったのだとか。

カズくんが「健斗とファミレスで考えてたんだけど、ガッキーにファミレス行こうぜ〜と言ったら「ごめん、今日無理〜」って帰っちゃった!」と暴露して、ガッキーにツッコミいれられてました(笑…その分、翌日は朝早く来て合わせたのだとか)
ちなみに双方一番協力してくれたのは正之助役の林剛史兄さんだとか(笑)
笑いに貪欲だそうでw

あと、そのコントの稽古をやっているとき、他にも様々な稽古場があるため知り合いと会うたびに「何の舞台?お笑い?」と聞かれていたとか(笑)

そしてコントダメ出しの後「稽古場での会話もひどい。まるで中学生の会話で、そういうときに田上は存在を消します(笑)
今も、この場をやり過ごそうと下を向いてじっとしてることでしょう」とコメントされて
本当にその通りの動きをしていた真里奈ちゃんが慌てて顔をあげてぶんぶん顔を振るのがたまらんかわいかったし、その慌てっぷりに思わず「あー…」と笑う男性陣が面白かったです。

他に、初演のときにお互いのコミュニケーションの一環として、僕を含めたLINEのグループを作ってくれた際に、みんなにオススメの映画を聞いてみたときにみんなどんどん教えてくれるけれど、一人くらい「逆に栄作さんのオススメはなんですか?」と聞いてくれると期待してた。だって、それがコミュニケーションというものだろう?けど、誰も居なかった。
そしてその結果、現在そのグループは自然消滅しました(笑)
だから、その後も個人的に繋がっている田上、倉本、五十嵐はいい子だなぁ〜と思います(笑)というコメントがw
司会の方に「じゃあ、他の三人はこれが終わったらLINEを入れるように」と釘を刺されていました(笑)

そして、一人一人への公開ダメ出し。

まずカズくんへは「ヒューゴはあなたにとって正反対だから、きっといろいろやりたくなると思いますが、演技の本質は何もしないことです。それが出来るようになれば、ヒューゴはあなたの役者人生にとって一番大事な事を教えてくれるはずです」という内容だったような…

ガッキーへは「まず、落ち着きましょう。あと、ガッキーは本格的に英語を学んでみるのもいいのでは?思い付きだけど。趣味とかありますか?興味は無いけれど、気になるところです。舞台もいいですが、視野を広げるのはとても大事な事です」とガッキーの生活の中心が舞台なんだなと想像できる内容でした。

塩澤くんへは「しおっち、ちゃんと話聞いてる?」から始まり(笑…割とこのフレーズを随所にいれてきていたので、そういう印象なのでしょうねw)「怒られそう!となったときの逃げ足が早い。きっと危機察知能力が優れているのだろうと思いますが、生きていく上では大事でも、演劇ではあんまり役に立たないかな〜でも、誰よりも歌だったり動いたりが苦手なのにそこからは逃げないのは偉い」って言っていました。なるほど、何となくわかるような。

倉本くんへは始まりは失念しましたが「ごちそうさん見てるよ」のコメントが入ってきました(笑)「経験が少ない事もあると思いますが、飾らない良さも確かにありますが、演じるというということはどこかしら自分を飾るということなので、もう少し自分を良く見せる為に飾る術を身につけましょう」という内容でした。なんだかカズくんと正反対ですね。

そして、居ないけれど小野健斗くんへのコメントも…「お肉を食べなさい。あなたに筋力がもっとつけば、最強の役者になるでしょう…って、この場にいないんでしたっけ。じゃあ、まぁいいか」と締めたのですが、読みあげた司会の方が「あれ?でもさっき小野くんの声を聞いたような…」と会場をちらりと見渡すと、出演者たちがある一点に視線を集中させたその先には……座っているにもかかわらず、さらに立ち見の方がいるにも関わらず階段下に頭一つ飛び出て見えるイケメンの影が!!

おおお、やっぱり来てくれてたんだーーー!!!!
壇上に上がることは無かったですが、手を振ってリアクションしてくれたのが嬉しかったです。

そして最後の真里奈ちゃんへは……「かわいいって言われて調子にのってるんじゃないぞこのやろー」……以上(笑)
この事実に「えええええーー!?」と思わず立ち上がってあわわわする真里奈ちゃんが可愛かったです(笑)本当に、仲が良いようで(笑)

そんなオチがついたところで、全てのコーナーが終了し、暗転の中席と机が下げられ、中山さんを除く出演者の方々がマイクを手に並ぶことに。

この準備中、BGMで仲良しスイングが流れて、暗がりの中ちょっと当時の振りを踊る倉本くんと真里奈ちゃんが可愛かったです!

最後はもちろん、円舞曲、君にということで、観覧席の人たちもスタンディングで踊ることに!
「今日は笑顔で踊っていいって言われてる!」とカズくんが嬉しそうでした(笑)
まぁ、でもいつもにじみ出る楽しさを感じてますが(笑)

さらっと振付講座も…となったのですが、ここで塩澤くんが楽屋で「俺が振付講座やったら、全部もってっちゃうよ〜」と言っていた事をばらされ
やってやって!となるのですが、マジでイキナリは…と本気で逃げて結局真里奈ちゃんが急ぎ足でやることに(笑)

立ち位置も当時のものに近くなるよう、下手から倉本君、真里奈ちゃん、カズくん、ガッキー、塩澤くんと並んでの曲スタート!
ルイスのパートはどうするんだろうなぁ〜と思ってたら、当時を振り返るようにモニターに映し出されたDVDのカーテンコール映像からの音声で補っていました!誰かが代わりに歌うとかは無しで…逆に感動しました。

あと、前奏のキャラ紹介部分でも、いつもはキャラ名ですが今日は素なので役者名で!源三郎だけちょっと混ざっちゃいましたが(笑)あと、真里奈ちゃんも音子ちゃんと叫んでしまった…

いやー本当にみんな楽しそうでした。
二番の自分のパートで舞台のヘリに座ってファンサービスする塩澤くんや
サビ前で「みんな一緒に!」と相の手を入れる倉本くんや
「ここ一番楽しんでやってるところ!」と喋りながら間奏の入り部分のダンスを踊るカズくんと
キャラじゃない素のイベントならではの楽しい主題歌で、聞けて良かったです。

最後に、本日はありがとうございましたと一言ずつ挨拶。
倉本くんが「もう、今日はホンマに…ご・ち・そ・う・さん。ごちそうさんでした!」と滝川クリステルの「おもてなし」とトーンで自分の出演作を交えたネタを!
自分で考えたのかな?と思った直後に「これまりちゃんが考えてくれたネタです!」とバラしてました(笑)

あと塩澤くんが「皆さんのなかでこんなにも奏組が色あせず鮮やかに存在してるのがわかってうれしかった」的な、とても良いコメントをしてくれました。

そして、締めは中山さんで「こんなに多くの方に来てもらえるなんて思ってなかったので、本当にありがとうございます。自分もがんばります。
今年はお休みしようかなと思うのですが、今から一年以内には、また舞台で会えるようにがんばります!!なので、皆様どうぞ応援よろしくお願いします。本日はありがとうございました!」
で締めてくれました!!!!!

わああああ!!!その約束がちゃんと果たされますよう、これからも応援しております!!
拍手の中、出演者の皆さんが退場した後に、観覧エリア向け抽選プレゼントのお知らせが。

今回のプレゼントは、全員のサインが入った台本で、ちゃんと小野健斗くんのサインも入っているのだとか!
これを3名様に!!ということで、当選番号を読みあげてのイベント終了となりました。
当たった方、おめでとうございます!!!

いやー想像してたよりもずっとちゃんとしたトーク内容のイベントでした!!
楽しかった!!!!
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/03/18 21:05:14 [ノートメニュー]

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