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紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート

  紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート 如月紫水 2008/09/07 00:04:42
  第一幕・その1 如月紫水 2008/09/07 00:06:33
  第一幕・その2 如月紫水 2008/09/07 00:08:51
  第一幕・その3 如月紫水 2008/09/07 00:10:22
  第一幕・その4 如月紫水 2008/09/07 00:11:51
  第一幕・その5 如月紫水 2008/09/07 00:12:53
  第二幕・その1 如月紫水 2008/09/07 00:14:01
  第二幕・その2 如月紫水 2008/09/07 00:15:24
  │├28日スペシャルゲストパート 如月紫水 2008/09/07 00:18:48
  │├千穐楽その1 如月紫水 2008/09/07 00:21:47
  │└千穐楽その2 如月紫水 2008/09/07 00:22:44
  楽しみにしてました。 松沢了 2008/09/08 00:41:42
  │└いつか、夢がまた見れますように 如月紫水 2008/09/10 23:35:46
  お疲れ様です。 KeNJI 2008/09/08 06:43:44
  │└観劇の余韻に(笑) 如月紫水 2008/09/10 23:43:24
  Kissmesweetを聴くと… 紀州人 2008/09/28 18:57:45
   └kissmesweetは… 如月紫水 2008/09/30 21:22:17

紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
こんばんは!如月紫水です。
お久しぶりの方も多いと思いますが相も変わらずサクラワールドにどっぷりとはまっております。
長く長くこのサクラの世界を愛する大きなきっかけとなったショウ。
そのショウも今回の紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」で残念ながら最後になります。
さびしいですが、全力でレポートを書かせていただきますっ

今回、いつになく厳しいチケット大戦でしたがドタバタと足掻いた結果、全公演行くことができました!
フィナーレなど、立ちあがって拍手に夢中になってメモがさっぱりだった部分もありますが、少しでも会場の雰囲気が伝わるように書ければと思っております。


では、さっそく参りましょう!!
会場は初めての劇場、銀河劇場。思い起こせば紐育はすべて違う劇場でしたよね。
ビルの中にあることもあって、会場付近は今までと比べるとかなり狭いです。
そのためか、今回も会場前のご挨拶は無しでした。
ああ、ダンディ団がゲスト出演されているから、あるといいなぁ〜と思っていたのですが;;

そんなわけでロビーもこじんまりとしているのですが、その中でもこの劇場ならではのサプライズが。
ロビー内にあるバーで、公演記念オリジナルノンアルコールカクテルが販売されていたのです!その名も「シンフォニー・ウィズ・フレンド」
もちろん、飲みました。
オレンジピールと青りんごのシロップをアップルタイザーで割ったノンアルコールカクテル。と看板に書いてありました。
グラスの中ではパインで形づくられた星も飾られて、とても綺麗でした♪
オレンジは紐育のチームカラー、紐育の愛称は「ビッグアップル」…そのあたりを考えての味なのかな?と思いながら飲みました。

そんなこんなをしていたら、あっという間に開演時間が迫ってきたので席へ。
ふと、舞台を見るとセンターに棒とスティックが置かれていました。
もしかして…と思っていると1ベルが鳴り、下手から一人の男性が登場。

まっすぐにさくらん棒…もとい、デビルスティックのもとに向かうと、ステッキを手に華麗な技を次々と披露!
おおお、懐かしいこーすけ先生ではありませんか!!
「海神別荘」の頃を思うと、本当に成長なされていました。

一通り技を披露し終えたところのタイミングで拍手に交じって下手客席通路からOGが登場!
モップをだるそうに手に持ちながら「ダメ、一般人が舞台にあがっちゃあ!」とこーすけ先生を注意して上手に下がらせます。
いつものように挨拶をしながら、客席の子供や女性に飴を配っていきます。(笑…男性には「男にはあげないの」と渡していませんでした。)
最前列を通り、上手の階段から舞台に上がるとモップを一応はかけながらセンターへ。

OG「3年間掃除ばっかりだよ。安月給だしさぁ〜…今、給料5ドル50セント。」

あ、50セント値上がりしてるんですね!(笑)
ここで、心の中で「あれ?12年間掃除じゃ…」というツッコミをしていしまいました。(爆)
まぁでもたしかになかなかやる気のでる金額ではないということで「もういいや、さぼっちゃおう」とモップをかける手を止めて下手側で立ち止まった途端、上手から掃除服のジェミニが登場!腰に両手を当てて、怒ったように目を吊り上げています。

ジェミニ「こら、OG!」
OG「おー、ジェミニ。」
ジェミニ「OG!いま、さぼるって言った?」
OG「言った。」
ジェミニ「ダメだよ、与えられた仕事はちゃんとやってください!」
OG「与えられたって、誰に?」
ジェミニ「劇場の神様に。」

さも当然、とさらりと言うジェミニにOGはちょっと首をかしげます。
「俺はサニーに掃除しろって言われたんだよ。」と反論すると、ジェミニはさらに食い下がり

ジェミニ「それは劇場の神様が、サニーさんを通じてOGに言ったんだよ」
OG「そうか〜?きっとあいつ(劇場の神様)わがままなんだよ。アヒルだよ、きっと。
   (アヒル?と首をかしげるジェミニに、劇場の天井を指す)
   あのあたりにいるの、そうじゃねぇのか?」
ジェミニ「えっどこどこ?」
OG「なんか言ってるよ。ジェミニ、バキューン講座〜!」

宣言して、OGはさっさと下手へ。(笑)
残されたジェミニはセンターに立って、苦笑いを浮かべつつもしっかりと前を見てバキューン講座開始!
おなじみ、地上の戦士を歌い終わった後にみんなで決めるポーズの練習です。
OGが「強制ではありません」と言うのですがジェミニが即座に「強制です!」と言い直していたのが面白かったです。(笑)
最後なんですから、みんなでやりましょう!!と。

ジェミニのレクチャーに合わせて、みんなでポーズ。さすがに、完璧な人が多いです!(笑)
「できてないのはOGだけだよ。」とジェミニがダメだしすると、OGは「みんな声出してないもん!」と反論。
そう言われちゃあ、やるしかないです。(笑)
今回は、バキューン!と言うのも仕様です。

OG「最後なんだから、みんな恥ずかしがらずに!」
ジェミニ「最初は恥ずかしいかもしれませんが、大丈夫!慣れます!」

二人もこのように太鼓判を押しているので(笑)
フィナーレでは声も出してみようとおもいます。
以上でバキューン講座終了!ということで、OGがセンターに戻ってきながらジェミニに声をかけます。

OG「よし、終わったね。じゃあお茶飲みに行こう。」
ジェミニ「ダメだよ、だってこれからショウがはじまるもん!」
OG「だから、暇になるからいいんじゃん。」
ジェミニ「だってボクはショウに出てるもん。」
OG「ええええーー!!?」

くるりとターンを決めて、両手を拡げてポーズをするジェミニに向かって、大声で驚くOG
三年も繰り返してますよ!(笑)
そっかぁ〜と感心しながら、OGがうなずいていると、ジェミニはじりじりと上手の方へ後退していきます。

OG「(掃除服を指して)恥ずかしいだろ。寒くないの?」
ジェミニ「う、うんちょっと…」
OG「着替えたいんだろ?うん、俺が伸ばしておくから。」

OGが前説を無事に(?)引き継いでくれたので、ジェミニは「そう?じゃあ、よろしくね。」と一声かけて、客席の方へ一度向き直ります。

ジェミニ「皆さん、会えてうれしいです!楽しんでいってください!!」
OG「ジェミニ・サンライズ!!」

OGに名前を呼ばれて、拍手を浴びながらジェミニは手を振りながら上手へ。
さて、ここからOG一人になるなぁと思っていたら、下手の客席通路から新たな声が!

武田「あの〜…」
OG「(下手を見て)誰?」
武田「あ、ここで働くことになったベロムーチョ武田です。夕方までの臨時で。」

武田じゃないですか!!本当に紐育にいついちゃったんですねぇ〜
ともあれ、新たなる掃除人の登場にOGは心なしか声を弾ませて下手から舞台へと上がってきた武田に自分が持っていたモップを託します。

OG「あ、そう!俺、掃除人OGシンプソン。
   そこの角からやってないから、じゃあ頑張れよ。」

ポンっと肩を叩いて、武田が今しがた歩いてきたあたりを指してそこへ向かわせる。
すると武田は律義に掃除をし始めたので、よしよしとうなずいたOGは舞台センターで前説の続きを。

OG「えー…携帯電話。」
武田「あ、俺持ってるよ。」
OG「いらないよ!その電源を切るんだよ!」

武田が素早くポケットから取り出した携帯は、そのまま電源を切る動作へ。(笑)
前説の本来の目的、観劇時の諸注意ですね。他にも、前のめりにならないように背もたれに背を付けて。とか
2階3階席は危険なので立たないように。私語はごくごく小さくなど言われていました。そして

OG「ポッキンって折る、なんだっけ?」
武田「サイリューム」
OG「折る場所がございます。二幕です。Kiss me sweetの前奏が流れてきたところです。
   よろしくお願いします。」

今回はサイリューム、ペンライトOKですからね。
でもそのタイミングは大事。ということでその指示で今回の諸注意終了!

OG「それでは、お楽しみください!!」
武田「ちょ、ちょっと!どこ行くんだよ。」

ぺこりと頭を下げて、さっさと上手へ下がろうとするOGを、武田が慌てて呼び止めます。

OG「俺、お茶飲みにいくから。
   あ、そうだ。これやるよ。」

でもOGはたいして気にもせず、軽く振りむいただけで舞台に上がってきた武田へ、あるものを投げ渡します。
訳も分からず、条件反射でキャッチした武田がまじまじとそれを見ている間に、OGは本当に上手へ下がっていきました。
OGが投げたものとは…お風呂に浮かべるアヒルちゃん。(笑)

武田「なんだこれ、アヒルじゃねーか!
   どーすんだよ、おい!?」

うーーん、現段階ではどうにもなりませんね。(爆)
そんな武田の叫びは誰に拾われることなく、強制暗転で初日の前説は終了となったのでした。(笑)


―――28日・昼夜

通してみて、あまり変化がなかったのでどうやら一回ごとというより、一日ごとにかわっていくようですね。
ということで今回の前説は続きもののようです!
まず、はじめに…OGがいつもの位置から出てこないっ!!(爆)
舞台に置かれているのも、デビルスティックではなく、木のバケツとモップです。

武田「OGさーん?シンプソンさーん?いねぇのかな…」

そこへ、声を響かせたのは下手客席通路から現れた武田!
「しょうがねぇなぁ」とぼやきつつも、掃除をするために掃除用具が置いてある舞台中央へ。
律儀にモップをかけていると、上手から親しげに右手をあげてジェミニが駆け寄ってきました!

ジェミニ「OG〜!…あれ?」
武田「(振り返って、ジェミニを見て驚く)あ!、あんたあの時の…!
   あのオレンジ色の!(ジェミニ、ちらっと自分の服装を見てから頷く)
   行き倒れていたあっしにお金を恵んでくれた…!!」
ジェミニ「思い出した!あの、下着姿でペンキ塗りたくられてて、最終日にはいろいろとはめられちゃった人だ〜!」
武田「そ、そこまで言わなくていいから;;」

舞台中央でお互いの認識を確かめ合い、たしかに縁があった人だ!!と笑顔で再会を喜ぶ二人。

武田「ここの、従業員さん?」
ジェミニ「ん〜…前は、そうだったんだけど、今は…(くるりとターンを決めてポーズ)ショウに出てるんだ〜!」
武田「だよね〜!綺麗だもんなぁ〜ただの従業員じゃないと思ってたんだ〜」
ジェミニ「綺麗だなんて、そんなぁ〜!」

うんうんと頷く武田の肩を、照れてバシバシと叩くジェミニがまたかわいいのです。(笑…夜公演では「綺麗だなんてぇ〜…もう一回言って?」とリピートかけてました。)
お礼に、と今度はジェミニが武田を褒めようとするのですが…すぐに言葉が出ず(爆)客席に向かって「…なんかある?」と聞いてしまいます。(笑)
昼公演では「カッコいい!」と声が最初にかかったので「カッコいいって!!」となり
夜公演では複数同じタイミングで声がかかった中でジェミニは「しぶい採用!」として褒めていました。(笑)

武田「俺は、ニッポンのヤクザだからな。」
ジェミニ「ヤクザ!!(目を輝かせて)ニッポンのヤクザの話聞きたい〜〜!!
     (ハッと気がついて手を打ち鳴らす)武田さん!
     ダメ!ボクね、ここに出てきたのはバキューン講座ってのをやりに出てきたんだよ!」

楽しくて舞い上がっている様子でしたが、はたと自分のやるべきことを思い出したジェミニは「武田さんも一緒にやって!」と誘いつつ舞台センターに立ってこちらへ向き直ります。
誘われた武田は「できるかなぁ〜」と言いつつ下手側でスタンバイ。
ジェミニが丁寧に動きを教えていると、その前に見本の如くきちんと決める武田。「できてるよ!」と驚くジェミニに「なんか、今ピピッとひらめいた!」と武田。
神の啓示がいいタイミングで来たようです!(笑)

レクチャーが終わったところで、ジェミニがさらに「バキューン!って言ってない人、いましたね。」とダメ出しを。
今回は、一緒にバキューン!も言う!!というのにこだわっているので、そこを踏まえてさらに練習。今度は完璧です!

ジェミニ「はーすっきり!(笑)
     武田さん!!(思い出したように、慌てて叫ぶ)話を聞きたいんだけど
     ボク、ショウの準備があるから行かなきゃ!」
武田「えっもう行っちゃうの?」
ジェミニ「うん!だから、今度。話、聞かせてね!!」
武田「う、うんわかった!」
ジェミニ「よろしくねっ(上手に向かうが、一歩二歩進んだところで足を止めて客席へ向く)
     皆さん、楽しんでいって下さいね!」

最後のご挨拶もしっかりとしてジェミニは笑顔で上手へ。
その後姿へ、これまたニコニコしながら(笑)手をふる武田。

武田「いいねぇ〜〜!かわいいねぇ!俺、俄然やる気になっちゃうもんね!!」

鼻歌交じりなぐらい上機嫌な武田ですが、バケツの中に何かが入っているのを発見。
「なんだこれ?」と取り出したのは大きく1と書いてある封筒!
中に入っている手紙を取り出して、そのまま舞台中央で読み上げます。

武田「(宛名を見て)ベロムーチョへって呼び捨てじゃねぇか!
   何々……本日も掃除お疲れ様です。OG・シンプソンです。
   僕は、リトルリップシアターで12年間掃除をしていました。
   僕の前はジョージ・ディマジオという人で、25年間掃除をしていました。
   僕はラッキーです。ベロムーチョさんが来てくれたから12年で解放されました。
   これからは、あなたがここの掃除人です。
   掃除人の最初の任務です。この封筒の中にある飴を、お客さんに配ってください。
   終わったら、二枚目封筒を開けてください…?」

どうやら、バケツの中にはもう一つ封筒があるようですね。
言われたとおり1の封筒をもう一度確認すると、たしかに飴の分膨らんでいるようで、武田は「うわ、いっぱいある!」と言いつつ掌に飴を乗せて前方通路側の人や最前列の人に配って上手から再び舞台へ戻ると、急いで2の封筒を開けます。
中にはまた便箋が入って、今度は少し長めのようです。

武田「えー…みなさん、ようこそリトルリップシアターへ!少々、お耳をお貸しください。」

と、始まったのはいつもの諸注意。携帯電話、私語、2階3階への注意などでした。

武田「…それでは、最後までごゆっくりお楽しみください!
   お辞儀。」

ちゃんと最後の「お時儀」まできちんとこなした武田に拍手が送られると、静かに後ろの幕が開いて中からあの服が!!(笑)
「うわっ!?」と驚く武田ですが、その衣装の前に3と書かれた封筒が衣装とともにハンガーに吊るされていたので、まずはそれを開けてみることに。

武田「この衣装は、明日からあなたが着るのですよ。
   …ってこれ着るの〜!?」

嫌そうな顔で衣装を手に持ってまじまじと見ていると…衣裳の陰になっていた部分にさらに封筒が!!(爆)
「まだあるの!?いつになったら終わるのかなこれ…」とぼやきつつ中身を確認するとそこには短く一言。「退場。」と…(笑)
武田、終わりましたよー(笑)
ひとまず衣装はハンガーに戻し、バケツとモップをもって下手へと去っていきました。
さぁ、明日から武田はどうなってしまうのか!?(笑)


―――29日

今日も舞台中央にはモップとバケツが。
さて、注目の武田の服装ですが…ちゃんと着てましたよ!!(笑)
あの特徴的すぎる服装で「OG!」と声をかける人へ「OGじゃないよ〜ベロムーチョだよ〜」と訂正しながら下手客席通路から舞台へ。
「ものすごくでっかいんだけど!靴なんてぶかぶかだよ〜」と本当にOGの衣装を着ているようです。(笑)

武田「いやさ、OGなんとかって奴に、今日からここの掃除人はお前だって言われてさ…
   でも、あっしは結構好きなんですよこの仕事。
   だってさ、ジェミニさんに会えるからねぇ〜〜♪」

おお、武田はすっかりジェミニのファンになったのですね。
嬉しそうにニヤニヤしながらモップを動かしていると、その話題のジェミニが上手から駆け込んできます。

ジェミニ「OG〜!……あれ?武田さん?」
武田「(振り返って)あ、ジェミニさん!」
ジェミニ「OGはどうしたの?」
武田「OGなら、あっしにこの衣装を渡して「今日からここの掃除人はお前だ!」って言ってどっか行きましたよ。」
ジェミニ「ああ、ついに消えたか…」

腕を組んで、ちょっと遠くを見つめるようなジェミニですが武田はそれに構わずどこか嬉しそうに言葉を続けます。

武田「だから、今日から正式にここの掃除人です!」
ジェミニ「そっか〜!そうなんだね!」
武田「なんか、運命的なものを感じますねぇ〜!」
ジェミニ「うんうん〜………バキューン講座やろうか!」

おっと、武田のプチアタックを、ジェミニ笑顔でスルーだ!(笑)
「今日は完璧を目指しましょうね。」と本日もバキューン講座スタート!
公演も3日目となると、慣れてきた人もいるようで最後の「バキューン!」も忘れずに言っている人多数!
もちろん、武田も完璧です!
でも今日は「もう一回!」とリクエストが入ったので、さらに繰り返すことに。
復習もバッチリで、本日のバキューン講座終了となりました。

ジェミニ「武田さん!ボク、ショウが始まるからもう行かなきゃいけないんだ!」
武田「えっもう行っちゃうの?」
ジェミニ「うん。だから、ヤクザの話はまた今度聞かせてね!」
武田「う、うん!いいよ!」
ジェミニ「じゃあ、また明日ね〜!あ、OG見かけたらよろしくね!
     (客席に向き直って)みなさん、楽しんでいってくださいね!」

明るく去っていくジェミニの後姿を、これまたにやけた顔で見送る武田ですが、その姿が見えなくなったところでつい独り言が。

武田「なんだかんだ、俺に毎日会いたいんだよなぁ〜
   もう、素直じゃないんだから!」

おっと、武田の脳内は春真っ盛りのようですよ。(笑)
でも我に帰った武田は「あれやらないと俺、はけられないだな!」と観劇の諸注意をつらつらと述べて、最後のお辞儀まできっちりとしてから上手へと去っていきました。
さてさて、明日はどうなっていくのやら?


―――30日昼夜

昨日に引き続き、OGの衣装を着て現れた武田!
今日はポケットに入っている飴を客席に配りながら歩いていましたよ。
夜公演ではお客さんに「どこから来たの?」と聞いたりしていました。帰ってきた答えが九州だったので「九州っていうのは紐育にもあるんだ〜!」と返していました。(笑)
舞台中央へ向かいながら、なぜ自分がこんな恰好をしているかの説明をして(OGに衣装付きでここの掃除人を任された、と)いきます。

武田「でもあっしね、この仕事結構気に入ってるんスよ。
   なぜなら…(照れ笑いを浮かべて)ジェミニさんに毎日会えるから!」
ジェミニ「たっけださ〜〜ん!」
武田「ジェミニさーん!」

すっかりジェミニに惚れてるなぁ〜と思っていたところにその話題の人物が上手から笑顔でやってきました。
武田がこっそりと言った「来た来たジェミニさん!俺に惚れてんだよ!」とか(夜はたしか「あっしのことね、結構気に入ってるんだよ。」でした)の発言は耳に入っていないジェミニは普通に駆け寄っていきます。
そのジェミニを正面から受け止めようとした武田が手にしたモップを落として両手を広げますが、ジェミニの意識はその落とされたモップへ。(笑)

ジェミニ「もう、武田さん。モップ落としたよ〜気を付けて。」(下手までまわり、モップを拾って武田へ渡す。)
武田「あ、はい…」(ちょっと肩すかしをくらった顔でモップを受け取る。)
ジェミニ「どうかしたの?」
武田「あ、いや…あっし、今ジェミニさんが精神的拠り所なんですよ。」
ジェミニ「わかる!この国に来るとみんなそうなるんだよ〜孤独感?
     でも大丈夫!(武田の手を握り)友達ができれば、楽しくなるから!」
武田「っジェミニさーーん!」

手を握ってくれたジェミニに抱きつこうと両手を広げますが、ジェミニの意識はまたも投げ出されたモップへ。(笑)
素早くしゃがんでモップを広い、今度は上手側から「もう、武田さんモップ落としたよ〜掃除道具は大切に。」と武田へ差し出します。
受け取る武田ですが、にやにや笑いが止まらずジェミニを見つめています。
ジェミニも笑顔で見ていましたが、ほどなく「…バキューン講座やろっか!」と提案して客席へ向き直ります。
武田も頷き「二人の、共同作業のね!」と客席の方を向くのですが、ジェミニがバキューン講座〜!と叫ぶ直前、上手から駆け込んできた人物が。

大河「ちょっとジェミニ、ジェミニ!!こんなことしてる場合じゃないでしょ!
   (ジェミニの手を握って)もうすぐショウが始まるんだから!」

慌てた様子の大河がジェミニの手を握ったまま上手へと向かおうとするのを、武田がものすごい勢いで止めます。

武田「おいおいおい!!その手を離せ!その手を!!」
大河「(振り向き、首をかしげる)…あれ?OGさん…じゃないよね?」
ジェミニ「あ、OGの代わりに掃除人になった、ベロムーチョ・武田さんです。」
大河「あ、どうも。大河新次郎です!」

ジェミニに紹介されて一瞬笑顔を浮かべる武田ですが、ぺこりと頭を下げた大河の自己紹介の後に続いたジェミニの一言に止めをさされることに!

ジェミニ「ボクのおムコさんです!」

あ、もちろんこの間も二人は手をつないだまま。ものすごくかわいいいい笑顔を浮かべているのですよ。(笑…大河も「おムコさんだよね〜」と受けて、二人で「ね〜!」と言ったりしてて本当にかわいいのですよ!)
衝撃の一言に「えええええええええ〜〜〜!!!!!!!」と大絶叫を残してその場に崩れ落ちる武田。
そのあまりの嘆きっぷりに驚いた二人は顔を見合せて、武田に駆け寄ります。

大河「武田さん、大丈夫ですか?!冗談ですよ、冗談!イッツ・ジョーク You know!!」

大河が武田のすぐそばにしゃがんで一生懸命説明し、そのすぐ後ろでジェミニがうなずいているのを見た武田は、なんとか体を起こし立ち上がります。

武田「ジョ、ジョーク?アメリカンジョーク?(頷く二人)
   アメリカンジョーク、キツいわぁ〜〜!」

たぶん、そのあとにジェミニが呟いた「未来はどうなるかわからないけどね〜」というのは聞こえてないに違いありません。(笑)
さて、気を取り直して当初の目的、バキューン講座〜!とジェミニが舞台中央で宣言すると「そしたら、今日はぼくも手伝うよ!」と大河がポーズをとると
武田はあからさまに「えぇ〜!」と不満げな声を出しますが「仲良く、平和的にね。」と大河に悪気のない笑顔で言われて、ジェミニも反対しないのでしぶしぶOK。
ジェミニを真中に下手が武田、上手が大河でバキューン講座!

昼間は「今日はスピーディーに行きたいとおもいます!」とジェミニが宣言したとおり、かなり早足でしたがもうほとんどの方ができていますので問題なし。(笑)
ちゃんとバキューン!と言っている人も多かったのですが、武田が「元気がない!もう一回!!」と昼は二回行われたのですが
夜もそう言うと、客席から「お手本見せて!」と掛け声がかかり、急きょ武田一人で二回目をやることに!ジェミニと大河は拍手で見守っています。(笑)
言った手前、きちんともう一回やる武田ですが「そういう展開?」と思わず言葉がもれていました。(笑)
まぁ、無事にバキューン講座が終わりまして。ひと段落…といったところで大河がはっとある事を思い出しジェミニの手を掴みます。

大河「って!こんな事してる場合じゃないんだって!
   ショウが始まるよ、行こう!!」
ジェミニ「(頷いて、歩きながら武田を振り返る)武田さん、またね〜〜!」

手をつないだまま、上手へと急いで去っていく二人の後姿を見ながら、武田は「だから、その手を離せ!その手を!!」と叫んでいます。
しばらく、二人が去った上手をにらむ。

武田「大河新次郎……!!宿命のライバルか…!負けないぞーー!!」

あー、うん……がんばれ!なんか、昔懐かしいGBで発売された檄!花組入隊で主人公だったあの子を思い出したけど!(爆)
夜では「ベロの方がかっこいい!」という声援を受けて「ありがとう!!」と気合十分で返していました。
このあと、しっかりと諸注意を述べて(新しいことと言ったら、サイリュームを振る時は心を一つにしてゆったりと振ってください。ということぐらいですかね)
お辞儀までしたところで上手へ歩き出し「それでは、ショウが始まりますので!みなさん、楽しんでいってくださいね〜〜!!」と大きく手を振りながら去っていきました。

ついに大河も前説に登場してきましたね。
さぁ、明日…この前説物語はどういう結末を迎えるのでしょうか!(笑)


―――31日・昼

普段、昼夜同じ内容なのですが、今日は最終日と言うことで、違いました!!
いつもどおり下手の客席通路から現れた武田は、飴を配りながらステージへ。

武田「なんか、やっと板についてきたでしょこの格好!」(笑)

と、自分の服を指してここの掃除人になった経緯を語り、結構気に入っているまでは前日と一緒でしたが、今日はモップの柄に手を乗せて、なんだか寂しそうです。

武田「…なぜなら、ジェミニさんに毎日会えるから!
   でもね〜…それも今日でおしまいなんだよなぁ〜…寂しいなぁ!!」
ジェミニ「たっけださ〜ん!」

そんな武田の憧れの君、ジェミニは今日も元気に上手から登場!いつもなら、バキューン講座のために舞台センターあたりで止まるのですが、今日はやや下手側にいる武田まで一直線。

ジェミニ「ねぇねぇ、ヤクザの話聞かせて〜!」
武田「お、おお!いいよいいよ、何でも聞いて!」
ジェミニ「あのね、武士は武士道でしょ。ヤクザは仁侠道。
     ユビキリ、ハラキリはどっちなの?」

ちょっと想像していた展開と違ったのか、思わず言葉に詰まってしまう武田。
「えっとねぇ……」と何とか説明をしようとしているところへ上手から颯爽と現れる人物が!!

昴「その疑問には僕が答えよう。」

なんと、普段着の昴さんが前説にーーーー!!!!!!(驚)
ジェミニは嬉しそうに振り向いて名前を呼びますが、武田は何だあいつ!?的な視線です。
もちろん、そんな武田は目に入っていないジェミニは、昴の前で正座をして完全に聴きモード。

昴「(ジェミニを見て)いい心がけだな。
  サムライもヤクじゃも……」

おっと噛んだ!!(爆)
昴の珍しい姿に、客席が大いに湧きますが、どうやって戻るのかな?と思っていたら「…もとい!」と右手を一度回してビシッと仕切り直してました。
さすが昴さん!

昴「サムライもヤクザも、主従関係に成り立っているという点では似ているが
  サムライは主人たる人に仕えれば給料をもらえるが
  ヤクザは上納金を支払わなければならない。それが大きな違いだ。
  ハラキリは、武士が忠誠を示すために腹を切ること。
  ユビキリは、色街の女が主たる男に真情を示すために指を切って贈ったものだ。」
ジェミニ「すご〜い!もっと話聞きたいよ〜〜!」

もっと長く詳しかったかもしれませんが…;;
見事な説明に武田は一言も声を挟めず、ジェミニは目を輝かせて昴へ近づいて行き、きゅっと抱きついて片足をぴょこぴょこ動かします。
が、昴さんはいたってクールに、でも穏やかにジェミニを離して先に進めます。

昴「それよりジェミニ、やることがあったんじゃないか?」
ジェミニ「え?」
昴「バキューン講座だ。」

ああ!と昴に言われて思い出したジェミニは真中に移動していきました。(笑)

ジェミニ「では、バキューン講座をはじめま〜す!」
昴「それでは、今日は私も一緒に参加しよう。」
ジェミニ「今日は昴さんが一緒にやってくれます!」

これに会場が盛り上がらないわけない!(笑)今回ばかりは武田の「二人っきりじゃないの?」は誰の耳にも入っていません!(爆)
ジェミニも「せーのっと言ったらこのポーズを取ってください。」という説明をして横の昴さんを見たときに思わず「カッコいい〜!!」と大興奮でした。
昴は「親指がポイントだ。」とポーズのアドバイスをしてくれました。

いつになくカッコよく、バキューン講座一回目が終わり武田によるワンモアタイムでは昴とジェミニは舞台の縁に腰かけて、見学モードでした。(笑)
その繰り返しも終わって立ちあがった二人ですが、すぐにジェミニが昴の顔を覗き込んで目を輝かせます。

ジェミニ「昴さん、もっと話聞きたいよ〜!」

どうやら、バキューン講座前の流れに戻ったようです。(笑)
でもこれからショウが始まるので、昴はそれには応えず「さ、ジェミニ行くぞ。」とジェミニの手を握って上手へと歩き出します。
昴さんに手をつないでもらったジェミニはご機嫌でその後を追いますが、この場で唯一昴に敵対心を燃やしている武田から声がかかります。

武田「ちょ、ちょっと待てよ!コラ!!(足を止めて振り返る二人)
   その手を離せ、その手を!
   だいたいあんた。男か女か知りたいんだけど、どっちだよ!」

おおっと!!なんだか久しぶりな質問だ!(爆)
けど誰もが一度は昴にぶつけたい疑問をぶつけた武田に、ジェミニも便乗して「ボクも知りたい。」と昴を見つめます。

昴「…男か女かなんて、そんなのは関係ない。昴は昴だ!(客席、大歓声!!)
  それ以上でも、それ以下でもない。(武田をにらんで)……なにか問題でも?」
ジェミニ「(武田を見て)…問題でも?」

でも昴のカッコよさに夢中のジェミニはあっさり昴さんの味方に。(笑)
二人に気圧された武田は「あ、ありません…」と答える武田。ええ、昴さんは昴さんです。なんの問題もありませんとも!!(笑)
ひとつ頷いた昴さんは今度こそジェミニの手を引いて上手へと歩き出します。

昴「さ、行くぞジェミニ。」
ジェミニ「うん!着替えルームで話聞かせてね♪」
昴「私のてきとうな話に騙されては駄目だぞ。」

てきとうだったんですか!?(笑)
仲良く去って行った二人の後姿を見て武田は「九条昴……!!強敵現るだな…!」とさらにライバル心を燃やしていました。
大河はライバルで昴さんは強敵…武田、道則は高く高く険しいぞ。(爆)

その後、お約束の諸注意を言い「あと二回だよ!みんなも盛り上がっていこうね〜〜!!」と大きく手を振って武田は上手へ去って行きました。

―――――


前説が終わり、舞台の照明が落ちると開演アナウンスが聞こえてきます。

大河「皆さんこんにちは!大河新次郎です。
   本日はリトルリップシアターにようこそお越し下さいました!
   本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
   どうぞ最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
   では、ショウが始まります!」

もちろん、ここは日替わりです。以下順番に書き出してみました。

リカ「こんにちは!リカだぞ!!
   本日は、リトルリップシアターへようこそ!
   みんなに会えてうれしいぞ〜!
   本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」!
   どうぞ最後まで、たっぷりとお楽しみください!!
   では、ショウのはじまり!!」

昴「ようこそ。九条昴です。
  本日はリトルリップシアターにご来場賜り、誠にありがとございます。
  本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
  どうぞ最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
  それでは、ショウの始まりです。」

サジータ「みなさん、こんにちは。サジータ・ワインバーグです。
     本日はリトルリップシアターにお越し下さいまして、ありがとうございます。
     本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
     どうぞ最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
     さぁ、ショウが始まるよ!」

ダイアナ「みなさん、こんにちは。ダイアナ・カプリスです。
     本日はリトルリップシアターへお越し下さいまして、ありがとうございます。
     本日の公演は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
     最後まで、じ〜っくり、た〜っぷり、の〜〜んびり。お楽しみくださいね。
     では、ショウの始まりです!」

ラチェット「皆さんこんにちは。ラチェット・アルタイルです。
      本日はリトルリップシアターに、ようこそご来場下さいました。
      本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
      どうぞ最後まで、たっぷりお楽しみください。
      それでは、ショウの始まりです。」

ジェミニ「こんにちは!ジェミニです!
     みんな、リトルリップシアターへようこそ!
     本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
     どうぞ最後まで、たっぷり楽しんでいってね!
     では、ショウの始まりです!」

そして、アナウンスに続いてオーナーの声が響きます。

サニー「イッツ・ショウターイム!」
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:04:42 [ノートメニュー]
Re: 紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
第一幕・その1


それを合図に音楽が流れ、舞台の幕が上がるとそこは紐育・ブロードウェイに燦然と輝くリトルリップシアター!
羽を背負ったレビュウ衣裳のダンサーさんたちに囲まれて後姿でスタンバイしているのは下手からプラム。杏里。そしてその中央にはサニーサイド!

♪ここはパラダイス

やはり、レビュウショウの幕開けはこの曲から!
第一回公演と同じ、きらびやかなタキシードに身を包んだ三人が高らかに劇場の素晴らしさを歌います。

「♪破産しても絶望しても」で上手からレッドベリーが
「♪いいじゃないか またやり直そう」で下手からラッシー先生が踊りながらステージに現れ
「♪今夜はあなたが主役だ」で大河が舞台の奥に設置された階段の上へ現われてスターを支えるシアタースタッフが勢ぞろい!
一番のサビは上手側にプラム、サニー、杏里。下手側にラッシー、大河、レッドベリーが向かい歌い上げます。

そして、間奏に入ったところで舞台中央奥の階段からスターファイブが登場!!下手からダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴が並ぶ王道パターン!
全員、今回初のレビュウ衣裳に身を包んでいます!
サニーさんが曲調に合わせて各スターたちの名前を呼ぶとそれに呼応してポーズを解きダンスを踊るスターファイブの面々。
全員の紹介が終わると、踊りながら堂々と舞台前方へ。「Now Let's Dance!」「Just Sing a Song!」では息の合ったダンスを披露。そして……

サニー「ラチェット・アルタイル!!」

間奏が終わりに差し掛かったところでついにラチェットさんが階段上に登場!!
ひときわ大きな拍手に包まれながらサジータとジェミニの間へ。
二番からは全員が勢ぞろいした状態でより華やかに、より高らかに!!

最後のサビでは下手からダイアナ、ラッシー、サジータ、プラム、ラチェット、サニー、ジェミニ、杏里、リカ、大河、昴、レッドベリーと一列に並んで高らかに歌い上げ、
ラストは下手側にラッシー、大河、レッドベリー。中央にダイアナ、サジータ、ラチェット、ジェミニ、リカ、昴。上手側にプラム、サニー、杏里が向かい、それぞれにポーズ!!

リトルリップシアターならではのオープニングに早速大興奮で拍手を送っていると舞台はしばし暗転。
その間に、スターファイブを残して他の面々は舞台袖へ。紗幕が下りたステージ前に並んだスターファイブ。
ジェミニにスポットがあたり、時が動き出します。

ジェミニ「ここは華やかなブロードウェイ!
     ワクワク、ドキドキ。
     でも、それは夜の顔…」

♪街の灯

ジェミニが歌う中、他の面々は思い思いに空を見上げています。
ダイアナは膝立ちになり、膝に手を添えて。サジータは腕を組んで。リカは片膝を抱えて座って。昴は背を見せるように斜めにまっすぐに立って。

ジェミニ「♪午後の陽射し 街角のカフェで 頬杖ついて
      故郷(ふるさと)を捨てた あの日の事を思い出してみる」

曲調が変わる前に、紗幕が上がるとそこには摩天楼を表すセットが。
中央で歌うジェミニを残して、他の面々はそのセットに寄り添うように後ろへ。そして

ジェミニ「♪この街は 夢を叶えてくれる ドリームシティ
      この街は 夢を台無しにする ナイトメアー」

ここでそれぞれソロダンスが!
ダイアナ、昴、サジータ、リカと間をあけず続き上手、下手へと交互にはけていきます。
残ったジェミニも歌いながらソロダンスを披露!(ジェミニはちょうどナイトメアーの部分でした)

ジェミニ「♪街の灯り 夜を輝かせ
      まばゆい光の洪水が あの夢この夢 映し出す
      街の灯り この腕に抱いて
      みんながスターに憧れて 魔法の時間が 流れゆく」

ブロードウェイで毎夜繰り返される夢を歌うジェミニは、やさしい笑顔で中央のセットにある階段部分に腰かけて空を見上げます。
そのジェミニを乗せたままセットは下手奥へと下がり徐々に小さくなる曲調に合わせてスポットも徐々に細くなっていきます。

ですが曲が完全に聞こえなくなる前に次の前奏が。

プラム「♪きらめく夢」
杏里「♪輝く夜」
二人「♪ここはすべて 叶う場所だ
    ブロードウェイ!ブロードウェイ!ブロードウェイ!」

♪バラ色の人生

下手からプラム、上手から杏里が登場し(衣装はオープニング同様タキシード)歌い上げると曲調に合わせて次々にブロードウェイに夢をかけるダンサーたちが登場し、場は一気に華やかに!

プラム「♪ああ バラ色の人生 ああ 世界中ショウアップ」
二人「♪さあ カバン一つ 持って 外へ飛びだそう
   未来が待っている」

この部分で、歌詞通り上手の舞台奥から大きなカバンをもって駆け込んでくる一人の女性が。
ダイアナさん扮する田舎娘。夢だけをカバンに詰めてやってきたブロードウェイの華やかさに右を見ては驚き左を見ては圧倒される。
プラムや杏里に値踏みされるようにつま先から顔までを見られて思わず倒れそうになるところを男性ダンサーに支えられてなんとか事なきを得る。
二人は、それぞれに娘の手を取りこの世界へと導く。

杏里「♪ああ ライトが照らす」
プラム「♪ああ あなたこそスター」
ふたり「♪すべての若者が 夢の扉を持っている
     開け! Open the Door!」

娘を囲み、全員がこの場所を歌い上げる。

プラム「さっ!ここがブロードウェイよ!」
二人「♪開け! Open the Door!」
杏里「あなたの未来があるわ!」
二人「♪開け! Open the Door!」
娘「私の…未来!?」

肩に手を置かれて、唐突に差ししめられた道に目を大きくあけて驚く娘。
にっこりと二人が微笑む。

二人「♪ブロードウェイ!ブロードウェイ!ブロードウェイ!」
プラム「♪きらめく夢」
杏里「♪かがやく夜」

タップのステップを確認する人や体力作りにいそしむ人たちを後ろに、娘は両手にいた二人の間から一歩出て胸を張る。

娘「あたし、シェークスピアが得意なんです!」
プラム「(ぽん、と娘の肩を叩いて下手へ)ブロードウェイで大事なのは、歌と踊り!そして、かわいい笑顔なの!
    演技はその次よ。」
杏里「大切なのは、プロデューサーに気に入られること!」
娘「(うろたえて)あたし、踊れません!」
プラム「踊れなくたって、あたしはダンスが得意ですって言うのよ!
    さっまずは売り込みからよ!」

二人のアドバイスを受けて、三人は上手へ。
すると、下手からフォーマルタキシードを着こなす男(ラッシー先生)が着飾った女たちに囲まれてやってきます。
プロデューサーの目に止まろうと、自慢のダンスを見せますが、どれを見てもプロデューサーは渋い顔。
そこへ、二人から背を押された娘が前へ。一際大きな声でプロデューサーへ話しかけます。

娘「あたし、踊れます!誰よりも上手に踊れます!!」

娘の全身を見たプロデューサーは顔に笑みを乗せると、彼女に握手を求めます。
けれど、その手を娘が握る前に取り囲んでいた女性たちが割って入りそう簡単にはいきません。
でもプロデューサーは娘の手を取り、踊る女性たちの中へと導き踊ってみなさい。とダンスを促します。
最初こそうろたえていた娘ですが、すぐにほかの女性たちと一緒にステップを踏み出します。
満足げにそれを眺めるプロデューサーですが、下手から「ニューヨークタイムス」を手にした男(武田)が駆け寄ってきた言葉に顔色がさっと変わります。

男「ラダクシさん!ニューヨークタイムスに劇評が出ました!
  酷い書かれようだ!目も当てられない失敗作!こんな酷いショウ見たことがない!!
  歌はゴミ、本はクズ!これは舞台への冒涜である!!」

吐き捨てるように書かれた文章を述べると、奪うように新聞を手に取り劇評を自分の目でも確かめたプロデューサーは思いつめた表情で新聞を男につき返すと懐から銃を取り出し…こめかみへ。
ためらう様子も見せず、引き金を引くと周りからは悲鳴が。
でも、それも一瞬ですぐに場は元の様子に包まれ時が流れだす。

杏里「新聞に叩かれたら、ショウはおしまい!」
プラム「グッバァ〜〜イ(男に引きずられ、プロデューサーは下手へ)
    それでも、次から次へとショウができる!」
杏里「ここでは夢が叶うから!」
プラム「めげないこと!」
杏里「さっ自信を持って!」
娘「あたし、夢への扉を開きます!!」

舞台中央で両手を広げて高らかに宣言した娘に下手のプラム。上手の杏里が微笑みます。
ラストは、娘もダンサーに混ざり夢を追う若者へ。

プラム「♪きらめく夢」
杏里「♪かがやく夜」
二人「♪ブロードウェイ!ブロードウェイ!ブロードウェイ!」

ラストは、鞄を手に中央に立つ娘の前にプラムと杏里が膝をつき、袖から戻ってきた武田やラッシー先生も加わりポーズ!
ブロードウェイを語る大ナンバー、お見事でした!!!
そう、ここは夢を追う者が集う街!

ですが舞台が暗転し、紗幕が下りると場面は一転し……華やかさとは程遠い海のど真ん中へ。
そんな何もない場所へ上手から現れたのはなんとダンディ団ボスと西村!!
いつものスーツではなく、ボロボロの服を着ています。髪もセットしていません。
これまたぼろぼろのダンディ号に乗っての登場です。(これは…OVA轟華絢爛「水のある街」で登場したあれですよね)
ボスは船首に立って、子供用のピンク色の浮き輪をつけて。西村は釣竿を海に下げながら歌い上げます。

ボス「♪船はゆくゆく〜〜 素晴らしい夢のせて〜
    あの町」
西村「♪あの町」
ボス「♪この町」
西村「♪この町」
二人「♪素晴らしい船旅行〜〜」

パフ!パフ!と浮き輪についているおもちゃの音を鳴らして曲を締めると拍手が。さすがボス!無駄に良い声は健在です!!(爆)
日によってこの音が鳴らないときもあり、その時には「鳴らねぇな、これ。」とつぶやいてました。

ボス「ありがとう、ありがとう。お魚さんたち。
   懐かしい顔ばっかりだよ。」

ええ、今の元曲もばっちりわかりましたよ。(笑…バスは行く行く夢乗せて、ですね。)
それにしても…これがボスが最後に言っていた「身の振り方」?と思っている間に二人の会話が始まりました。

ボス「海はいいなぁ〜」
西村「いいっすねぇ〜」
ボス「それにしても…腹減ったな西村。」
西村「そうっすねぇ…ここは大西洋のど真ん中。きっと、いろんな魚がいますよ。」

見てて下さい!と意気込んで釣竿を下げますが…手ごたえはあったものの、途中で根負け。

西村「あっ……バレた…」(釣り用語で魚が逃げること)
ボス「ダメじゃねぇか。」
西村「よーし、今度こそ…うりゃっ」

ひゅんっと竿を投げますが…その釣り糸は後ろで引っかかってますよ〜

西村「おっきたきた!!」
ボス「…おい。」
西村「こりゃあ大きいですよ!」
ボス「…おい、なに釣ってんだよ。」

ボスの口元で。(笑)
大きく口を開けてひっかかった釣り糸でしゃべりにくそうでしたが、なんとか気づいてもらい振り返った西村にはずしてもらっていました。

西村「ボス、いくら腹減ってるからって魚の餌食べないでください。
   (外した釣り糸に新しく餌をつけ直す)よーし、今度は遠投…それっ!!」

おお、飛んだなぁとボスが感心していると、今度こそ本当にヒット!!
西村が懸命に竿を立てて魚と格闘しています!

西村「おお!デカイっす!赤ザメかもしれません!(笑)
   …うりゃーー!!」

気合いで西村が釣り上げた魚はなんと鯛!しかも大きい!!

ボス「おお、めでてぇめでてぇ。さっそく、さばいてくれ。」
西村「はい!(魚を船の陰へ)……ヘイ、お待ち!!」
ボス「早ぇな。」

ええ、まるで最初から作ってあったものを出したかのようです!(笑)
ひとまず西村の見事な手腕で刺身になった鯛を二人で食します。
船盛りなのですが、船がちゃんとダンディ号モデルで、旗に「花組丸」って書いてあるのがなんだか嬉しいですね。

―――――

ちなみに、この魚微妙に日替わりです。
28日の昼ではすごく細長い魚でしたよ!しかも、船の上に乗らず、海原に投げ出され…西村が「ちょっと、泳いで取ってきますね。」と船を下りてザバザバ泳いで手にしていました。(笑)

ボス「そりゃなんだ?」
西村「ウツボです!」
ボス「ウツボもうまいんだよ。さっそく、さばいてくれ。」

でも生き造りは同じなので(笑)何かが違う気がするとつっこむボスに「細かいことは気にしない!」と強行する西村でした。
夜は鯛でした。

29日はなんだか黒い魚。

西村「おっ?カツオかこれ?」
ボス「マグロじゃねぇか?
   ま、なんにせよ早くさばいてくれ。」

で、出てくるのはやっぱり鯛のお頭な船盛り。(笑)
ボスが「早いけど、これは鯛だ。」とつっこむと、またも西村「細かいこと言うな!」と押し通していました。(笑)
まぁ、美味しければ良しですよね。

30日昼はなんか、すさまじかったですよ!!
西村が「よーし、赤ザメ狙ってみるか!」と気合を入れて海へ向かい釣竿を振って、辺りを見渡します。

西村「どこかにいるはずなんスけどね!」
ボス「声ぐらい聞こえるかもしれねぇな。」

と、ボスが耳を澄ました瞬間…客席という海原から「ゲヒゲヒ!!」という声が!!(驚)
ちょっ!えっ!?ほ、本物の赤ザメくんがどこかにいる〜〜〜!!!!2階下手側ボックス席あたりから聞こえる!(笑)
「お前ぇらに捕まる俺様じゃねーや!!」と反論まで!それを受けてボスが西村に話しかけます。

ボス「捕まらないらしいぜ。」
西村「くっそー…鮮度が悪いから止めだ!!」(笑)

鮮度、悪いんですか。(笑)
もう一度、竿をふる西村。今度はヒット!「きましたよ、これ!赤ザメじゃないことだけは確かです!」と言って釣り上げたのは…ロブスター!!
意外なものが釣れて驚く二人ですが、さばいて出てくるのはいつもの船盛りです。(笑)
いやぁ……まさに、サプライズな出来事でしたよ。今日は花組さんが見に来ていたのですね。

30日夜公演でもこれまでと違ったものを釣り上げていました。
今回はイカとカニ!イカの足にカニが絡まるような感じでしたね。西村も「イカとカニのダブルです!ラッキ〜!」と上機嫌です。
…でも、出てくるのは船盛り。(爆)
ボスが「カニがない。」とつっこみを入れると西村は「そうカニ!」とダジャレで返していました。(笑)

31日昼公演では、またもウツボ。
西村が船盛りを出すと「早〜い、けど品物が変わってしまったな!」とネタに関するツッコミは忘れないボスでした。(笑)

―――――

ボス「うん、うまい!」
西村「日本人は、やっぱり刺身っすねぇ〜」

二人で刺身をぱくついていましたが、ふと西村が船縁に手をついて辺りを見渡します。

西村「しかし、行けども行けども波ばかり…アメリカ、遠いっすね。」
ボス「まだほんの一ヶ月…人生の長さに比べたら、ほんの瞬きよ。」
西村「…さすがボス、言うことが違いますねぇ〜!」
ボス「人生は常に前向きに。くよくよしててもしょうがねぇだろ。」

銀座のギャング撲滅キャンペーン以来、どうしているのかと思っていましたが…さすが、ボスと呼ばれるお方なだけあります。
西村も、だからこんな大西洋を横断してアメリカへという無茶についてきているのでしょうね。

西村「ところでボス、本当にアメリカでダンスを習うんすか?」
ボス「ああ。本場のギャングは踊るんだ。映画で見たんだ。
   カポネもコステロも、タップの名手だった。」
西村「歌もですか?」
ボス「歌もだ。♪オ〜〜ソーレミ〜ヨ〜〜」

おお、無駄に良い声だ!!(笑)
がんばれ歌って踊れるギャング団!!
と、ボスが良い調子で歌いだしたのですが、同時に突然あたりが暗くなって雷鳴が轟きだす!

西村「ボス、嵐ですよ!!」
ボス「♪オーそ〜〜ら見〜〜よーー!」
西村「(船底を見て)うわー!船に穴があいたーー!!」
ボス「♪クヨクヨするな〜〜」

海水がどんどん船に入っていくのを、西村が必死で小さなタライを使って外へ出すのですがとても間に合わず…
さすがにボスも危ないと思ったのか、声をひと際張り上げて…

ボス「♪たすけーて〜〜〜!!」
西村「歌ってる場合ですか!!」

歌っていたのですが、西村にスパンっと後ろからタライでつっこまれて真面目モードに。(31日夜は、この「♪助け〜〜て〜〜〜!」が一段と気合が入っていました)
本格的にヤバいと悟ったのか、二人で急いで船を下手へ進めるのですがその前にはボスたちと同じ身の丈はある波が立ちはだかります!

西村「高波だぁ〜〜!!」
二人「うわぁぁぁ〜〜〜!!助けてぇ〜〜〜!!!」

ザザザザザッ…と波に飲まれる二人。
そのまま暗転……って、そんな大ピンチな場面で!!
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:06:33 [ノートメニュー]
Re: 紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
第一幕・その2


そんな事を言っても、場面は変わるわけで…紗幕が上がり舞台に照明が入るとそこはなんとも珍妙な部屋。

天井には鯉のぼり、舞台奥の雛壇のような階段の上には富士山の巨大絵、上手でひときわ目立つ巨大な招き猫。上手にはなぜか女物のカツラを被ったお地蔵さんや赤の色内掛けもあります。
それらを下手の長椅子に座り、扇子であおぎながら眉をひそめているのは大河の母、双葉さん。
ちなみにこの長椅子の後ろには金の屏風、長椅子に影を作る傘があります。

双葉「なんだ、この部屋は……(パチン、と扇子を閉じて手に持ったまま立ち上がって舞台中央へ)
   どうして日本好きという外人はみんな間違っているんだ?
   テンプーラ、スシ、フジヤーマ!Oh、ゲイシャ〜!
   スモウレスラー!どすこいどすこい!はい、ごっつっぁんです!
   いよぉ〜〜!!ポンッポンッ…ポンポンポンポンポンポンッ(上手奥へと回りこみ、キッと下手を睨む)
   (腰の刀を抜いて)チェストー!てりゃーズバッ!とりゃーズビシッ!
   …くるくるくるくるくる〜カシンッ(鞘に戻す)
   今宵も虎鉄がないている…
   …サムライ、サイコー!!やったー!やったー!!」

すごい、双葉さん…外人の間違った日本感を完璧に理解していらっしゃる!(笑)
ゲイシャではかわいい声だったのに、スモウレスラーのときは野太い声だったり張り手までしたり
扇子を刀に見立ててサムライのチャンバラまでやりきって、さすがです!!
やったー!やったー!!で手をあげて飛び跳ねているところへ

レッドベリー「やったーー!」

下手から突然レッドベリーが乱入!
突然の参加者にびっくりした双葉さんが慌ててやめると、レッドベリーも顔に不機嫌を浮かべて腰に手を当てて双葉を見ます。

双葉「なんだ?」
レッドベリー「あなた、何やってるんですか。ここ、サニーさんの部屋ですけど。」
双葉「…新くんを探していてな。」
レッドベリー「(上手へ行きながら)新次郎なら、頭抱えて悩んでましたけど。」
双葉「(レッドベリーの後を追いながら)えっ!?…それは何故だ?」
レッドベリー「さぁ?どうせまたサニーさんに無理難題を言われたんでしょうけど。」
双葉「まぁ…かわいそうな新くん。」
レッドベリー「…まぁ。かわいそうな、新くん。」

下手で両手を胸の前に当てて瞳を潤ませる双葉さんでしたが、その後ろでマネをしたレッドベリーにぐるりと振り向きます。

双葉「って!なんかトゲがないか?」
レッドベリー「いい加減子離れしないと、新次郎が自立できないんじゃないですか?」
双葉「そうか?手助けできるものなら、親はいつでも子供のためになにかしてやりたいものではないか。」
レッドベリー「それ、馬鹿親です。」
双葉「子供がかわいいからだ。子供を愛しているからだ。
   それを馬鹿だと言うなら言うがいい。
   私は、この命に代えても…あの子を守る。」

最初こそ、小馬鹿にする様子で双葉さんの言葉を聞いていたレッドベリーですが
双葉さんの嘘偽りのない深い深い愛情を垣間見た言葉に、伏し目がちになり薄笑いの表情を引っ込めます。その顔はどこか悲しそうで、寂しそうで…

双葉「…君のご両親は?」

振り返り、何気なく問われた言葉にハッと表情を引き締めて、下手側へと歩きながら吐き捨てるように答えます。

レッドベリー「…そんなのいないわ。」
双葉「いない?」
レッドベリー「(立ち止まり、腕を組む)捨て子だもの。」
双葉「…そうか……すまなかったな。」
レッドベリー「別に、謝らなくてもいいわ。」

双葉の方を見ず話すレッドベリーに、双葉さんは真剣な表情を向けて呼びかける。

双葉「レッドベリーくん。新次郎を、よろしく頼む。」

腰に手を添えて、真面目に頭を下げる双葉を見たレッドベリーは戸惑うような表情をみせるが
双葉さんはそれには何も言わず、微笑みだけ返して下手へと颯爽と歩いて行く。

レッドベリー「双葉さん……」

その後姿を見送りながらレッドベリーが呟く。
ぶっ飛んだ部分がつい目立ってしまう双葉さんですが、とても愛情深いお母様ですよね。

大河「ああ、ダメだダメだ〜!!さっぱり思いつかない!!」

そんな、静寂を破ったのはどこからか聞こえる大河の声。
どこ?とレッドベリーが見渡すと、上手に置かれた巨大な招き猫の顔の部分が開いて、新次郎の顔が!!
びくっと驚くレッドベリー…そりゃそうですよね。あんな所から人が現れちゃあ…しかも、招き猫の後ろから出てきた大河の恰好が又ね…プチミントなんですよ。(笑)

レッドベリー「新次郎!?なにしてるの?」
大河「サニーさんに今度のショウの構成を頼まれたんだけど、良いアイディアが思いつかなくて…
   それで、サニーさんみたいにサプライズなことをしたらなにか思いつくかなぁ〜って思って…」
レッドベリー「それで…プチミントでその中に?バッカじゃないの!?」

いつものキツイ口調でつい言ってしまったレッドベリー。
きっと普段の新次郎なら、突っかからなかったのでしょうけれど、今日の新次郎は思い悩んでいたため、俯き気味だった顔をあげて反論します。

大河「…はい。どうせぼくはバカです!
   (再びうつむいて、目もとを拭う)………ぼくはバカだっ」

泣きながら、招き猫の後ろ…というか中に入り込み小さく「バカだっ」ともう一度言って招き猫の顔を閉じて閉じこもってしまいます。

レッドベリー「ちょっと、泣かないでよ〜!…もう、ホントにバカって言ったわけじゃないんだから!新次郎〜!」

思ってなかった展開に焦ったレッドベリーは、優しめに声をかけながらその後を追って招き猫の後ろへ。
二人の姿が舞台上から招き猫の影になって見えなくなったと同時に、下手からサニーさんと杏里、プラムがやってきます。
サニーさんは「大福帳」と書かれた大きな短冊のような帳簿を手にしています。

サニー「へ〜〜!これが売上帳!
    さぞかし売上がいっぱいある……えええーーー!?」

ぱらぱらとめくったサニーは、そこに書かれている数字に大絶句。
それを見つめる杏里やプラムは呆れたような、怒ったような表情を浮かべています。

サニー「これ、間違ってないかい?これじゃあ、赤字じゃないか。」
杏里「だから、赤字なんです!」
サニー「そんなバカな。劇場は連日満員状態だったんですよ!」
プラム「…バカ。」

杏里に赤字という事実を言われたにも関わらず舞台中央で両手を拡げて笑顔のサニーに、プラムが思わず呟きそのまま言葉を続けながらサニーの傍へ。

プラム「バカ、バカ、バカバカバカバカバカ!!もう、大バカよ!!」(左耳をつかんで、耳元で叫ぶ)
サニー「ホワット!?」
プラム「衣装と装置に、お金をかけすぎたのよ!!
    だから切符が全〜部売れても、赤字よ!」

帳面を指して、直球に言うことでようやく“赤字”を実感できたようで、陽気な笑顔が一瞬引っ込みます。
まぁ…たしかに経理を預かるプラムとしては、そのバランスの悪さには怒りたくもなるのでしょうね;;
杏里も、下手からは動かないものの口を尖らせて頷いています。

プラム「経営者として、失格ね。」
サニー「オーマイガッ!!ってそうですよ、思い出した。
    キングコング!(下手側から客席に降りて)あの時は客席をぜーーんぶジャングルにしたねぇ!(一気に最前列を上手へと駆け抜ける)
    ボバンババンボン、バンボボン!
    あれはたしかにやりすぎだったね。(上手階段から舞台へ戻り、奥の階段まで一直線に移動)
    それからクリスマスのセット。空中からトナカイが降ってくるやつ、あれ本物のトナカイ使ってさ!
    嫌がってたっけ〜
    雪も降らせたし!客席中に!!」

28日昼公演ではキングコングの後に「あれだよ、あれがモデルだったんだ〜帝都でやった新宝島!あれも金かかってたもんなぁ〜…それと、新西遊記!あれも本場中国からゲストを呼んだりしてね!」と帝都ネタを交えていました。「これは我々だけではないが、一緒にやった武道館!あれもお金かかってたねぇ〜」とも言っていました。
…ショウってお金がかかるんですねぇ;;
29日や30日昼でも武道館発言はありました。
次々に豪華な仕掛けを思い出していくサニーに、杏里とプラムも続きますがこちらは呆れが前面に出てきています。

杏里「南太平洋では、劇場中を中を砂浜に!
   それに人魚姫のときには、舞台に巨大な水槽!」
プラム「大体、本物のサメを使う必要性が、どこにあったのよっ
    あのサメちゃんね、どこから連れてきたか知らないけど、本番ではピクリとも動かなかったわよ!」

二人が突っ込みを入れている間、サニーさんは海を泳ぐ動作をしたり、両手を大きく上下に広げてサメの口を表現したりしていました。
オーナーへのお説教中のはずが、暖簾に腕押しみたいな印象を受けるのはなぜでしょう。(爆)

杏里「だから、セットを豪華にするんじゃなくて…本来の、レビュウをやりましょうよ!」

最後にそう締めくくった杏里に、プラムがぱっと笑顔になって乗ってきます。

プラム「きゃふきゃふきゃっふ〜〜ん!!それ、良いわね杏里!」
杏里「にゃうにゃうにゃう〜〜ん!」
プラム「歌と踊り、そしてみごとな構成!(二人、舞台センターへ向かう)
    これぞレビュウ!」

笑顔で二人がポーズを決めたところで、上手から踊りながらラッシー先生が登場!

ラッシー「ワンツースリーフォー、ツーツースリーフォー!
     そうです!レビュウこそ、ショウの花形!!
     ソング&ダンス!!
     ダンダダダダ、ダンダダダダ…はい、ポーズ!」

ステップを踏みながら、舞台中央まで来たラッシー先生は杏里とプラムに挟まれて、ポーズ。(もちろん、杏里とプラムも)
なにかアドバイスがもらえそうなラッシー先生が気になったのか、すっと招き猫の後ろからレッドベリーが顔を出し、続いて新次郎も出てきます。
けど、そんな二人にサニーさんは気づかず、階段を下りてくるとやや下手に移動したラッシー先生に話しかけます。

サニー「いや〜ラッシー先生。やはりショウは、レビュウショウですよねぇ」
ラッシー「そうです。レビュウ!!レビュウ、レビュウ、レビュウ…!
     レビュウとは、フランス語です。」
サニー「あ、フランス語なんですか!」
ラッシー「フランスのヴォードヴィル、イギリスのバラエティーから発展して
     歌や踊りやコントを、合っ体させた!!」
サニー「…い、いやなにも私と合体しなくても…」

上手側からサニーさんの肩をがしっとつかみ、左足をぐっとサニーの腰のあたりまで上げてのセリフに、サニーさんはちょっと嫌そうでした。(笑)
説明に熱心になっていたラッシー先生は「失礼」と一言言ってサニーから離れると上手へと歩いて行き次の説明は舞台前面で下手へと横断しながらとなります。

ラッシー「ようするに、レビュウは面白ければなんでもありなんです。
     最近ではかの国、ニッポンの帝国歌劇団が歌謡ショウなる珍妙なるショウを作り、喝采を浴びています。」
サニー「あの、帝国歌劇団がですか!?
    でも、ねぇ…やはりショウは、この紐育が本場でしょう!」

両脇にいる杏里とプラムに笑いながら目を合わせて堂々と言い放つサニーさんですが、ラッシー先生はそれには返事をせず厳しい表情のまま下手側から再びサニーへ近づいて行きます。

ラッシー「その本場というプライドが、落とし穴になるのがショウの世界です。
     (また肩をがしっとつかんで、今度は右足を上げる)お気を付けくださ〜い!」
サニー「あ…合体にですか?」
ラッシー「落とし穴にでーす!」

この発言、ショウが後半になると「合体には、身をおまかせくださーい!気をつけるのはプライドという落とし穴です!」というものに変わっていきました。(笑)

ラッシー「…では失礼。
     ワンツースリーフォー、ツーツースリーフォー…
     お気を付けくださ〜〜い!
     ダンダダダダ、ダンダダダダダ…!」

再び踊りながら…でも、念を押すことを忘れずにラッシー先生は下手へと去って行きました。

―――30日夜

ラッシー先生、なんと台詞につまりました!「レビュウこそ、ショウの花形!」と言ったあとが出てこなくて、サニーを見つめていると「あ、わたしですか!?」とサニーさんは言いましたが、ラッシー先生で合っています。でもすぐに出てこなくて「おや?おや?…ああ、ハハハ…ポーズでした!」となんとか流れを戻そうと杏里とプラムの間でポーズをとるのでした。(爆)
サニーさん、ラッシー先生が帰った後「なんか出てきた瞬間真っ白になっちゃったんじゃないか?」と言っていました。(笑)

―――――

それを見送ったサニーさん、くるりと振り向いた先にいた大河にビシッと指さしながら近づいて行きます。

サニー「いたいた君君、君だよ大河くん!
    東洋の神秘!その頭脳!君に、今回のショウの構成を頼んだったね。なにか思いついたかい?」

このセリフ、今回のサニーさんには鬼門だったらしくうまく言えた公演の方が少なかったです。(爆)「頼んだったんたんだね!」になったり「頼んだんたったね!」になったり…それでもすすめられるのがサニーさんです。(笑)

大河「はいっ(笑顔で敬礼するも、くるりと横にいるレッドベリーの方へ向く)
   レッド、たった今ぼく、ひらめいたんだ!」
レッドベリー「新次郎〜!」
大河「レッドのおかげだよ。ありがと!」

嬉しそうに安心したように名前を呼ぶレッドベリーに、新次郎もニコニコ笑っていて……それを見た瞬間、杏里が不機嫌になり、ぷいっと下手側へそっぽを向いてしまいます。
プラムはそちらをちらっと気にしますが、サニーさんはそれよりもレッドベリーがいることが気になるようでそちらへ近づいて行きます。

サニー「あれ?レッドベリーくん。君なんで私の部屋に?…あ〜〜!なんか二人、ラブラブ〜!」
レッドベリー「ちょっ…そんなんじゃありません!!」

サニーさん、下世話な親父になってますよ。(爆)
つっこまれたくないところをつっこまれたレッドベリーは否定の言葉を残して上手へと足早に去ってしまいました。
現在、渦中の人のはずの大河は、きょとんとした表情でそれを見送ると、もじもじと下を向いてプチミントの毛先をいじりだしました。

サニー「あれ?どこいくの?ジョークだよ、ジョーク!イッツジョーク、You Know!」
プラム「ジョークになってないんじゃないの?」(呆れたように)
杏里「大河さんは、レッドベリーさんが好きなんじゃないかしらっ」

杏里のトゲがある発言に、驚いたのはプラムとサニー。新次郎は…聞こえてません。(爆)
サニーさんがテン、テン、テン、テン、テン…と杏里の意識の先にいるのが新次郎だと確認したら、今度は下手側へ回り込み、この展開を楽しんでいるようでした。

サニー「お?お?なんか、デンジャラスな展開になってきましたよ!(杏里の隣に立ち)強力なライバル現るですか!?」
杏里「もう、知りませんっ」
サニー「知りませんって…きゃい〜ん!あれ?言わないの?(杏里、プラムの後ろに隠れて何にも言わず)
    いやいやいや、全部ジョークですよ。ジョーク!」
プラム「だからジョークになってないんだってば!!もう!」

なんだか、プラムさんが一番の大人ですね。(笑)
怒鳴り声でサニーさんをたしなめるとぐっと腕をつかんで新次郎の方を向かせます。

プラム「それより、サニー。タイガーのあの格好…気にならないの?」
サニー「…全然!」

プラムと杏里は内心なぜプチミントの恰好をしているのか気になって仕方がなかったようです。
でも、サニーさんは「それが何か?」とまったく気にしてないようです。(爆…「けっこう気に入ってるみたいだよ。」と付け加えちゃったりした日もありました。)

サニー「だって、もう三年もやってるんですよ。見慣れてきたでしょ〜!
    で、どうなんだい大河くん。」
大河「どうって言われましても、レッドさんとはまだ知り合ったばかりで、これからじっくり…」

サニーに直接話しかけられ、ようやく顔をあげた大河はちょっととんちんかんなことを…ああ、また杏里が頬をふくらませてしまいましたよ。

サニー「そっちじゃないよ!ショウの話だよ!」
大河「あ、そっちでしたか!
   はい!たった今思いつきました!!」
サニー「お、何だい?」
大河「(舞台中央に行き、高々と手を広げて)妄想テレビジョンです!」
三人「妄想テレビジョン?」
大河「はい!それでは皆さん。ご説明しますので、席におつきください。」

張り切る大河に促されるまま、三人は下手にある椅子に座ることに。
この間に富士山の書き割りと「妄想テレビジョン」と書かれた枠のようなものが入れ替わり、準備完了です!

大河「これは、未来のテレビジョン!
   紐育星組たちが作り上げてきた珠玉の演目たち。
   その配役を自由に交換して日替わりで演じるんです!
   それでは、どうぞ〜!」

あのピンクのドレスに身を包んで登場したのは……サジータさん!!

♪その名はロデオ 〜「ロデオとジュリエット」より〜

すっごいかわいらしい声で「ハーイ!ハーイ!」と手で踵を打ったり、階段を降りながら「カモーン!カモーン!」と両サイドからへそ出しカウガール姿の女性ダンサーさんを呼び
「ギャロップギャロップギャロップギャロップ!」と前に出ながら言うのがたまりません。(笑…でもこのギャロップ、29日からは「みんないくよ〜!」の掛け声にかわっていました。)
そのトーンで歌も歌おうと思ったら、見事に外してましたが。(笑)
まぁまぁ、そこはご愛敬〜(日によって普通に最初からハイトーンで歌ったり、第一声を低い声にしてダンサーさんに「もっとキー上!上!」と突っこまれてハイトーンにするとかいろいろやってくれました。)
1番を歌い上げたところで、次の妄想さんが!

♪ジャングルレビュー 〜「ジャングルレビュー」より〜

なんと、ダイアナさんがあの猿の衣装を着ていますよ!
歌い終わったサジータさんが軽く「ジャングルレビュー」の振付をしながら下手へと下がると、入れ替わるようにダイアナさんが両サイドと後ろから猿たちを呼び出し(こちらは男性三名)
真中で妖艶といっても差支えないほど色っぽくジャングルを歌い上げます。(これには聞いていたサニーさんも驚いてましたね〜)
サビを歌いきったところで、さらに妄想は続きます。

♪モノクローム

テレビジョンの枠に最初に現れたのはアラビア衣装に身を包んだレッドベリーとラッシー先生。(女王猿なダイアナは、猿を一匹誘惑しつつ上手へ。)
次いで現れたのはクレオパトラの衣装に身を包んだリカ!!
1番、サビ前まで歌ったリカは、中央でポーズを取っていたラッシー先生とレッドベリーの傍で最後まで大人っぽい雰囲気を出していました。
続いて聞こえてきたのは、壮大なメロディー

♪愛の花 〜「マダム・バタフライ」より〜

真っ白な軍服がりりしい、ジェミニピンカートンです!(この間、リカは上手でラッシー先生にお姫様だっこされて、投げキッスを残して去って行きました)
この曲はデュエットなので蝶々さんは誰に?と思っていたら…なんと、神の啓示でも受けたかのごとくサニーが立ち上がり、止めるプラムや杏里の言葉を聞かず猛ダッシュで上手側にあった内掛けとお地蔵さんがかぶっていたカツラもかぶり、準備完了!!(爆)

間奏部分で優雅に踊って下手にいたジェミニは、上手に現れた明らかに理想と違う蝶々さんにビクッとなり心底残念そうに顔をゆがめています。(後ろで眺めていたワンペアも同じような顔でした)
それでも歌わねばならないので二人で「♪たとえ嵐がきても〜」の部分を歌いますが…ものすごく、手をつなぎあうことに抵抗していました。(爆…サニーさんががしっとつかんだので仕方なくという具合です)
「♪離さないで〜」と歌った直後に「離せっ」と言って上手へと言ってしまうピンカートンを、勢いで下手へと投げだされた蝶々さんが見つめますが、二人が歩み寄った際に別に二人を隔てるものは無いのに意図的にピンカートンは蝶々さんを無視して階段の上でポーズ。階下で蝶々さんがうなだれていようと、罪悪感はなさそうです。(爆)
そんな蝶々さん、次の曲のために出てきたシスター姿のダンサーさんに素早く内掛けとカツラをはがされ、席に戻されていました。

♪ビバ! ハーレム 〜「ビバ! ハーレム」より〜

ジェミニは、そのまま階段を上がり、現われていた黒いコートを着た昴さんとハイタッチして後ろへ。
そのまままっすぐ階段を下りてラストのサビの部分を歌い上げる昴さんはたいそうカッコよく、最後のハイキックはたまりませんでした!!(すみません、書き手かなりハイキックの入っている振付が好きなもので;;)
ポーズもばっちり決めた昴さんたちは、曲が終わると颯爽と下手へ歩いて行きました。
入れ違いで上手から駆け込んできた大河は拍手をしながらとても楽しそうな笑顔を浮かべていたのですが…

大河「いやー!!すばらしい!素晴らしい、素晴らしい!!(ブラボー!ブラボー!と続く日もあり)
   どうですか?こんな風に、毎日衣装を交換しまして―――」
サニー「却下!」
大河「どうしてですか?!」
サニー「…小さい。」

かなり楽しんでいたはずのサニーさんから即座にダメを受け、納得がいかない新次郎。
でもサニーさんは立ち上がって舞台中央にいる大河の傍でさらに続けます。

サニー「小さい小さい小さいよ!いいかい、大河くん。前にも言ったけどここはアメリカだよ。
    もっと大きく、ビッグに、でっかく!
    人間、小さくまとまっちゃあダメだ。
    …大河くん、君…人間が小さいんじゃないかい?」
大河「ぼく、小さいですかっ…!?」
サニー「ああ!小さいっ!!」
大河「ガーーーンっ!!!」

背中を向けられたまま、キッパリと言われた言葉に、雷で撃たれるよりも大きなショックを受けた大河は頭を抱えてその場で崩れ折れてしまいます。
そりゃ、でっかい男を目指しているのに、まったく正反対な評価を下されてしまってはねぇ…が、サニーさんはそこまで嘆くと思わなかったのか目を瞬かせて振り返りますが時すでに遅し。

サニー「あれ?冗談だよ、冗談。」
プラム「ちょっと、知らないわよっ」
杏里「大河さんはナイーブなんですから!」
大河「ぼく…小さい……小さい…は、ははは…」

プラムと杏里が心配してフォローも入れるも、ショック状態の大河には聞こえず、ふらふらと笑いながら下手へ…
その壊れっぷりにだれも声をかけられずそのまま見送ってしまい、追うように立ちあがったプラムと杏里はサニーへ非難の目を向けます。

杏里「あーあ……大河さん、壊れちゃった。」
プラム「もう、どうするのよタイガー壊れちゃったじゃない!」
サニー「なんですか、二人揃って!いつからあの東洋人のお味方になったんですか?」

サニーの指摘に、ちょっと言葉を詰まらせる二人。このシーン、サニーさんだんだん寂しくなってきたのか30日夜公演では「なんですか、私の事をそんなに!私だってねぇ…」と拗ねたり、31日昼公演では「なんだよ、もう!じゃあ…!!」と上手に向かって歩き出してしまい、そのまま去ってしまうのか!?と思ったところでUターンして「帰ると思った?」と二人に笑いかけてました。

サニー「いいですかショウビジネスを甘く見てはいけません!
    ちょっとでもつまらないものを見せれば、どんなスターでもすぐ地に落ちる。
    だから、常に努力。そして…サプライズ。
    サプライズサプライズサプライズ……サプラーイズ!!
    ああ、すっきりした!」

もう、飛び跳ねて飛び跳ねてサプライズを連呼するサニーさんを止めることはワンペアではできません。(笑)
襟を正し、収まるのを待ってからプラムが苦笑いとしか言いようのない笑いを浮かべて首を振ります。
31日昼では「手伝ってくれる?」とプラムに振りますが、残念ながらプラムも杏里もやらずに、サニー一人でした。(笑)

プラム「ねぇ…何言ってるのか全然わかんない。」

サニーさん、飛び跳ね損!!(爆)

サニー「だから大事なのはサプライズを生み出す…そう!ひらめき!!」
杏里「ひらめき?」
プラム「ひらめき?」
リカ「はい!ひらめ!!」
3人「えっ?」

サニーさんの言葉を繰り返す二人ですが上手から唐突に駆け込んできたリカの笑顔と持っていた魚のヒラメにすべて奪われました。(笑)
リカがにっと笑うと、暗転してこの場は終了。リカにしかできないオチのつけ方でした!!

舞台には紗幕が下ろされ、再び照明が入ると、そこは3年連続登場の入国管理局のカウンター。
上手側に立つ見慣れたアフロヘアーの管理官の後ろには、見慣れないドレッドヘアーの管理官が。

ジェームス「俺の名はジェームス。今日、俺はこの入国管理官を引退する!」

あれ?去年と声が…と思っていたら後ろにいたドレッドの管理官が「お疲れさまだぁ〜〜よ〜〜、ジェームスさ〜ん」と声をかけます。
あら、去年までジェームスを演じていたのは岩本さんだったのに、今年はドレッドヘアーの方が岩本さんなのですね。(ということで、今年のジェームスは高橋さんなのでありました。)

ジェームス「(振り向いて)お前が、俺の後任の管理官か。名前は?」
ウボボ「ウボボだよ〜〜」
ジェームス「ウボボ?お前、どこの国の出身だ?」
ウボボ「ボク、チャドだよ!」
ジェームス「チャド!俺は、ニジュールだ!」
ウボボ「ニジェール!?ボク、チャドだよ〜!」
二人「オ〜〜!お隣サーン!」

二人で、顔の前でクロスさせた二人は楽しそうに「お隣サーン!」のイントネーションに合わせて向かい合うと、槍を持っているかのようなポーズをとり
おっおっおっおっおっおっ……と小さく跳んでました。(笑…音としては「お」なのか「ほ」なのか微妙なところですが「お」の方が近く感じたのでこちらで。)
国が隣なら、友好手段の動きもとても似ているってところですね。
一気に仲良くなった二人ですが、ジェームスが先に先輩として上手からやって来る人の気配を察してジャンプを止めてウボボに話しかけます。

ジェームス「って、おい!来たぞ、初仕事だ。やれるな?」
ウボボ「おう!」
ジェームス「おう、ってため口かよ!(べしっと頭をたたく)…やれるな?」
ウボボ「う、うん!ウボボ、やる!」

右手を顔の前に挙げたウボボは、おどおどした様子でやってきたみすぼらしいカバンを大事そうに抱えた中国人に手を出します。

ウボボ「パスポートプリーズ!」

その堂々とした言い方にジェームスが後ろで「Good!」と親指を立てると、ウボボもあいている方の手で親指立てて返します。
さて、中国人が取り出した一冊の本…パスポートにしては分厚く大きいです。それを管理官に渡すと、その本に二人同時に食いつきました!

ウボボ「オー!地球の」
二人「歩き方〜!!」
ウボボ「これさえあれば観光は間違いなしネ!」
ジェームス「まさに、ガイドマップのエキスパート!」
二人「だけど!パスポートじゃな〜〜い!!」(本を投げだす)
ウボボ「ヘイ!ちょっと、こっち来なさーい!」

ウボボが中国人の腕をつかもうと近寄りますが、それを一歩引いてすっとよける中国人。気を取り直してもう一度行くウボボですがまたもかわされ…両手でつかみにかかると、バク宙で逃げる!
その見事なアクロバティックに、管理官二人仕事を忘れて、おっおっおっおっ…と先ほどの動きをしてしまいます。(なぜか中国人も一緒に(笑))
でも、すぐに我に帰ったウボボが拳銃を取り出し、中国人に向けて構える!油断していたのか、尻餅をついて銃口から逃れようとする中国人は必死にここへ来たわけを話します。

ウボボ「ウボボなめるなぁ〜〜〜!!」
中国人「ごっごめんなさい!ユルチテ、ユルチテ!!
    私ノ国、トテモ貧シイ!アメリカが希望ネ!
    オ願イ!プリーズ!入国サセテ!!」
ウボボ「ダメだぁよ〜〜、密入国者には、死をだぁよ〜〜!」
ジェームス「ウボボ〜〜!!!」

中国人の懇願も届かず、膝をついて硬く掌を握りしめた背中にウボボの足が乗せられ、銃口が向けれ…今まさにその引き金を!というシーンでジェームスが突如ドロップキック!!
「…ウボボ〜〜!!……ウボボォ〜〜!!」と三回ほど繰り返してました。(笑)

ジェームス「俺の引退の日に、ひでぇことするんじゃねぇよ!」
ウボボ「オゥ、ジェームスさーん!」(銃をしまう)
ジェームス「いいか、移民ってのはな、こいつみてぇに職も無く食うものも無く
      祖国に絶望した奴がやってくるんだ。(ぎゅっと鞄を握りしめる中国人)
      アメリカに、わずかな希望を抱いてな…」

中国人が持っていた、地球の歩き方を拾い上げたジェームスは、一時ためらいますが意を決して入国スタンプをその本へ!!
驚く二人をよそに、ジェームスは優しく本を中国人へ差し出します。

ジェームス「…ようこそ、アメリカへ。」
中国人「シェ、シェイシェイ!!シェイシェイ!!
    この御恩は一生忘れないダヨ!シェイシェイ!」

しっかりと本とジェームスの手を握った中国人は転ぶように立ちあがり、何度もお礼を言って下手へと向かって行きました。
そんな後姿に「がんばれよ!」と声をかけたジェームスは、ウボボに語りかけます。

ジェームス「いいか、ああいう奴がなハングリー精神でオリンピックに出たりするんだ。
      それでアメリカの国旗を掲げるんだ、わかるか?
      それが、アメリカの強ささ。」
ウボボ「おう!」
ジェームス「おう、ってまたため口かよ!」

なんか、良い話をしてるのに締まらないのは落ちがついてしまうからでしょうか。(笑)

二人「ネクスト!!」

気を取り直して、二人で上体をそらし、両手で次の入国希望者を呼びます。
次に現れたのはよたよた、身重の女性。

二人「オ〜、妊婦サーン!!」
ウボボ「お荷物、持ちますよ〜〜」

大きなお腹を抱えながら歩いて来る姿に、ウボボがフェミニスト精神で近づき、鞄を持ってあげます。その素早い動作に、ジェームスも「Good job!」と親指を立てています。
ウボボが「大きいですね〜」と語りかけると、臨月だという言葉が返ってきました。

二人「臨月妊婦サーン!!
   …ヒッヒッ、フー……ヒッヒッ」
ウボボ「フー!!」
ジェームス「出ちゃうよ!」

静かに呼んでいたハズですが、ウボボのなぜか気合が入った言葉にジェームスが即座にツッコミます。(笑)

ウボボ「パスポートプリーズ!」
女性「イエス。」
ウボボ「オゥ、パスポートOK!ヨウコソ、アメリカへ〜!」
ジェームス「ウボボ〜〜!!!」

女性が出してきたパスポートを確認したウボボは、意気揚々とスタンプを押そうとしますが、下手で手足をほぐし、準備をしていたジェームスにまたもドロップキックをくらってしまいます。
あ、ドロップキックは三回で1セットのようです。(笑)

ウボボ「なんで!?」
ジェームス「お前の眼は節穴か!こいつはな、偽妊婦だ!」

心底納得がいかないウボボは両手を広げて抗議しますが、ジェームスはビシッと女の人を指さします。
どうも近寄ってきたところから態度が変わったなぁと思ったらそういうことですか。

女性「違います!」
ジェームス「ふん!俺の眼はごまかせねぇ!ウボボ、こいつの服を脱がせろ!」
ウボボ「服ヲ脱がす〜!?」
ジェームス「ウボボ…脱がせ、られるね?」
ウボボ「ウ、ウボボ脱がせ…られるよ!」

即座に否定する女性ですが、どことなく声に焦りが混ざっているように思えます。
ジェームスがウボボに身体検査を命じると、ウボボは目を大きく見開いて固まりますが、ジェームスが静かに聞き返すとやる気満々な答えが返ってきました。(笑)
女性に近づくウボボに当たる照明がピンク色なのはツッコミどころでしょうか。(爆)

ウボボ「ハーイ奥さーん、ウボボだよ〜。怖がらないでーウボボに身をまかせて〜
    あ、電気消そうか?(カチッと電気のひもを引っ張る動作をすると本当に舞台の照明半分が落ちる(笑))
    …うわ〜奥さんのココすごいよ!奥さんの中から白いのがって何だこの白いのー!?」

舞台中央で座り込んで頭に巻いていたショールをとり、上着を脱いだ女性のお腹からあるものを取り出すウボボ。
高々と上げた30cmほどの袋に入っていたのは、真っ白の粉。

ジェームス「それは麻薬だ!」
ウボボ「麻薬!?」(思わず手を離し、大仰に驚く)
ジェームス「そいつは没収!女は国外退去だ!」

ジェームスの入国管理官としての厳しい言葉が飛びますが、薄着になった女性の体を見てふっと語気が勢いをなくします。

ジェームス「って女…お前すごいイイ体してんな。
      お前も没収だ、さっ俺のところに来い。」

下心見え見えで女性の肩にジェームスが手を置きますが、その手を逆に掴まれ投げ飛ばされてしまいます。
仰向けに倒れたジェームスは、無防備な腹に一撃をくらってしまいます。

女性「ディス、イズ、ストロングアーム!!
   アーンド、バックマッスル!!」

ビシッと背中を向けたポーズにウボボが「切れてる!」ジェームスが「ナイスポーズです!!」と相の手を入れると、女性は落ちたショールを拾って「センキュ〜」と投げキッスを残してさっさと下手へ進んでしまいます。

ジェームス「っちょっ!!(慌てて立ち上がる)…ウボボ、あとはやっておきなさい。俺は女を追いかける!
      待てー!!マッスル女〜〜!!」

ウボボの返事を待たずにジェームスは女性を追って下手へ。

ウボボ「え〜〜!?ウ、ウボボ一人〜!?で、でもウボボ、仕事やるよ!ネクスト!!」
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:08:51 [ノートメニュー]
Re: 紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
第一幕・その3


突如一人になってしまったにも関わらず、ちゃんと仕事をしようとするウボボ。
続いてやってきたのは…あの二人組!!

西村「いや〜すごい嵐でしたねぇ助かったのは奇跡ですよ、奇跡。」
ボス「メイク、ア、ラック…俺は奇跡を呼ぶ男、ダンディ。」
西村「……ホント前向きっすね。」

良かった、無事にたどり着いたんですね!!
相変わらず浮き輪を付けてカッコつけるボスに、西村は抱えていた籠を下して尊敬の中に呆れが混じった顔でボスを見つめます。
あ、ちなみに西村が持っている籠には「団劇歌国帝」と書かれています。いちいち小道具に繋がりを感じて面白いです。
31日昼ではボスが奇跡を呼ぶ男の後に「サリーちゃんのパパじゃな〜〜い」と髪型ネタを交えていました。(笑…両側がはねている感じが、似ていると言えば似ています)
が、この二人の姿を見たウボボはいや〜〜な顔をしています。

ウボボ「うわ〜〜また変なの来たヨ。ヤな予感ぷんぷんするよー!
    でも、ウボボ仕事するネ!…ヘイ!パスポートプリーズ!!」
西村「…サツ(警察)ですかね。なんか、手ぇ出してますよ。」
ウボボ「パスポートプリーズ!」
ボス「なんか渡してやれ。」

舞台中央で、偉そうに左手を二人に差し出しますが、この二人がパスポートを持っているはずもなく…
ボスに言われた西村は、さきほど釣り上げた獲物を籠から出して渡しちゃいます。(笑)

ウボボ「オ〜!ピッチピチだよ〜〜!って違ーう!!パスポートプリーズ!!」
西村「…いらないみたいです。」

もちろん、ここの反応も獲物によって変わります。
ウツボのときはその顔を覗き込んで「シャー!って怖いヨ!」だったり、 ロブスターのときはそのハサミから「フォフォフォ…って何だコレ!!」と言ってみたり
イカとカニのダブルだったときは「イカとカニがすごいことになって…ってなんだこりゃ!!」になっていました。
投げ出された獲物を籠に戻すと、ボスが西村の前へ出てきます。

ボス「俺に任せろ。どこの国のお役人も一緒さ。」
西村「(何をするか瞬時に理解)ああ…」
ボス「こういう仕事は、骨が折れるんでしょうねぇ…御苦労さまです。」

近づき、すっと懐から出した紙をウボボの手に乗せて握り締めさせる。

ウボボ「イエス、パスポート…うぉぉ!?1ダラー…2ダラー…3ダラー…ミダラーー!!
    お前たち、ウボボ買収する気ネ!?
    お金は没収!そして悪党には(銃を構えて)死をだぁよ―――」

お金を数えたウボボは背中を向けてそれをポケットに入れ、振り向いたときには銃を二人に向けるのですが…発砲するよりも早く、ボスが動き銃を持つウボボの右肘へ痛恨の一撃!!
ボスの肘鉄は、腕を折る力があるようです…ということで力なく腕を振るウボボは自分の体なのに何が起こったのかすぐには理解できない様子でした。
ホントに骨が折れましたよ、この仕事!!(爆)

ウボボ「うおぉぉぉっ!?ウボボの腕がぁぁ〜〜!!」
ボス「おい、通っていいみたいだぞ。」
ウボボ「腕、ぶらんぶらーんだよー…」

その間に、ボスは笑顔で下手へ。(日によっては「走れ〜高速の〜〜」とゲキテイを鼻歌で歌いながら)
それに続く西村ですが、ふと立ち止まって通り過ぎたばかりのジェームスに声をかけます。

西村「…おい、腕。大丈夫か?」
ウボボ「これが大丈夫に見える?」
西村「そうだよな…これやるよ。お大事に。」

そう言って籠から取り出したのは何とのこぎり!!
用途をつけず、渡すだけ渡してボスの後を追ってしまう西村さん…残されたウボボは無事な手に握らされたそれをどうするか迷い、ちょっと折れた腕に当ててみる動作をしますがすぐに離して「腕折れてのこぎり…?」とつぶやきます。

この、渡すものも日替わりで、28日はゲストが入るため無いのですが29日は電動ドリル。「怖いヨ!」
30日昼はカラーコーン。足もとに置いて交通整理な動き。(笑)
夜はグローブ。「…(肩手じゃ)はめられない!!」
31日昼は木工ボンド(缶詰入り)でした。どれを選んでも、最後の一言は一緒。

ウボボ「なんじゃあ、こりゃ〜〜!!」

だって、そう言うしかない状態ですもの!(笑)
ここで、暗転。
場面は変わり、今度は紗幕もあいて紐育の街角にあるとあるオープンカフェへ。まだ照明は明るくならないので、みんな静止状態です。
表にはテーブルが3セットあり、一番奥、店の壁の傍にあるテーブルでは女の人が二人、楽しそうにおしゃべりしているようです。
下手側のテーブルには、昴が扇子を手に座っています。
そして上手側のテーブルには誰もいませんが、その前には先ほどの中国人が頭の帽子はそのままですが、身なりは綺麗になっていました!
スポットが当たって、李さんがしゃべりだします。

李周明「ワタチが名前、李周明!
    アメリカ、素晴らチい国!チャンスの国!
    ワタチ、この国で仕事見つけた!それは、カフェのウェイター!
    (空を見上げて手をふる)入国管理官の人〜ありがと〜〜!
    ワタチ、一生懸命働く!そして夢掴むネ!
    (振り返って、仕事に戻る)お待タセいたチまチた〜!」

どうも訛りで李さんは「し」や「ひ」が「ち」になるみたいです。(漢字部分もその音でお読みください)そのため、ちょっとイントネーションも流暢ではないです。
でも、そこが良いです。李さんの語りが終わると、舞台にちゃんと照明が入り時が動き出します。(ちなみに、李さんの名前は漢字は出ずに音だけですので、これは現段階では当て字です)
李さんはトレイに乗せていたコーヒーカップを奥のテーブルへ運んで行く中、昴さんはちょっと不機嫌そうに足を組んで待ちぼうけ中です。

昴「……遅い。(手に持っていた扇子を口元にあてて、パチンと少し開いく)
  遅すぎる。約束の時間はとうに過ぎたというのに、一人も来ない。(手を下げて左右を見る)
  何故だ……何故誰も来ないんだ。」

来ない理由がわからない昴さんは、不思議に思っているような怒っているような声のトーンです。
テーブルの上にあったコーヒーカップに手を伸ばし、中身を一気に飲み干すと、ウェイターに声をかけます。

昴「すまない、コーヒーをもう一杯もらえるか。」
李「かチこまりまチた〜!」

素早く李さんがやってきて、カフェの店内へ。昴がやれやれ、といった表情で扇子をあおいでいると、上手から白い日傘をさしたダイアナさんが登場…なのですが、足もとがものすごくふらついています!!

ダイアナ「暑い…暑いですわ…!
     こんなに暑いと、息がうまくできませんわ……地球が、地球がおかしくなってきているのですわ…」

ふらふらと、上手側にあったテーブルに突っ伏してしまいましたが、すぐにハッと上体を起こして、イスに座ったままぐっと拳を握りしめます。

ダイアナ「で、でもこうしている間にも、みなさんがわたくしを待っていますわ!
     さぁ、立って!立つのよ、ダイアナ!みなさんのために!!
     ……えーい!!」

閉じた日傘を杖代わりに、よろよろとしつつもダイアナさんは舞台の中央へと向かって行きます。

ダイアナ「…ジェミニのための一歩。…サジータさんのための一歩。…リカちゃんのための一歩。…昴さんのための一歩……」
昴「……ダイアナ?」

その声を聞きつけた昴が立ち上がり、声をかけるとダイアナもそちらをみて…

ダイアナ「昴さん?……はうぅぅ〜」

安心したのかその場に倒れてしまいました!ダイアナさーん!?
もちろん、すぐに昴さんが駆け寄って肩を支えて対処します。

昴「ダイアナ!?ダイアナ!ウェイター、水を!(様子を見にきた李さん、慌ててカフェの店内へ)
  しっかりするんだ!!
  (肩をがっちりと押さえて気合を入れる)ふんっ」
ダイアナ「はっ!?(ゆっくりと首をめぐらせる)……昴さん?」
昴「大丈夫か?さぁ、これを飲め。」

李さんからコップ一杯の水を受け取った昴さんがそれをダイアナに渡すと、ダイアナは水を一気飲み。
飲み干したダイアナの顔には、晴れやかな笑顔が浮かんでいました。

ダイアナ「…はぁ〜……生き返りましたわ〜」
昴「大丈夫か?こう暑くなったり寒くなったりでは、体がついていかないな。」
ダイアナ「ええ、もう体がビックリしてしまって…」

もう大丈夫と判断した李さんは仕事へ戻り、ダイアナは昴の後に続いて、昴が座っていたテーブルへ。
そこで動きを止めてしまうダイアナさん。いるべきはずの人が昴しか見あたらないのだ。

ダイアナ「あら?…みなさんは?もしかして、まだいらしてないのですか?!」
昴「ああ。」(席に座って、扇子を拡げる)
ダイアナ「まぁ!困りましたわね。時間厳守は、最低限のマナーですのに!
     ね、昴さん。」
昴「……………」

日傘を握りしめて力説するダイアナさん。さすが、嫌いなもの:マナーのない人。
でも、昴さんはそんなダイアナに何かが言いたくて言いたくて仕方無い様子で、開いたままの扇子を向けるのですが…結局言えず。(笑)
向けたままの笑顔でテーブルの傍へやってきた李さんにオーダーを言います。

ダイアナ「あ、ウェイターさん。アールグレイをお願いします。」
李「かチこまりまチた〜」

にっこりと笑顔で席に着いたダイアナに、昴さんはやはり何か言うのを止めて、普通に二人で雑談を始めます。

―――――

ちなみに、このダイアナさんが登場してくるときや一歩一歩歩くときのセリフはアドリブとなっていて、少しずつ違って行きました。
特に入ってくるときのセリフは、その当日の天気にあわせて変わったりしました。

28日の夜公演では「暑いと思うと、急に雨が降ったりして…」となっていました。なんか、今年は本当に全国各地でゲリラ雷雨が多いですよね。
29日は湿度の高い日だったので「こう蒸し暑いと、息がうまくできなくて…」とふらふらしていました。

30日の昼公演では夜中の豪雨と絡めて「昨日、あまりにも雷がピーゴロゴロって鳴るから、明日のお茶会が台無しになるんじゃないかって、気が気じゃなくて眠れなくて…でも、晴れてよかったですわ〜…」
これに合わせて、踏み出す一歩も「ピーゴロゴロの一歩…ピーゴロゴロの二歩…」に変わり、さらに昴さんに気合いを入れてもらったところで「気を失ってしまいましたわ〜」と言うと「どうした、雷にでもうたれたのか?」と昴さんも乗ってきました。(笑)

さらに30日夜公演。実は昼公演の最後「地上の戦士」の振付をダイアナさんは間違えたんですね。それも交えて…
「ピーゴロゴロの後は、カンカン照りですわ!ダイアナ、意気消沈……で、でもこうしてはいられませんわ。」と立ち上がって
「ダイアナ、振りを間違えても前向きに生きる一歩…ダイアナ、振りを間違えてもみんなに笑顔でこたえるの一歩…ダイアナ、お茶会に参加する一歩……」と、とてもパターンの多い一歩になっていました。
そして昴さんは「急に日に当たって、灰になったかと思ったぞ。」と…どこぞの吸血鬼ですかっ(笑)

31日の昼公演では「このところずっと涼しかったのに、なんで今日はこんなに暑いのかしら…やっぱり、地球がおかしくなってきてるんですわ……」と朝の青空から気温が上がった話になりました。
ここでの一歩は「ダイアナの一歩…ダイアナの二歩…ダイアナの三歩…ダイアナの四歩……」と自分の名前を呼んでいました。
ちなみに、昴さんの一言は「日差しが眩しくて倒れたのか?」でした。

――――

それと同じタイミングで、下手からボスと西村が登場!入国時や船旅時とは違い、いつもの、あの見慣れたスーツで登場です。

西村「(街並みを見つめて)ボス、摩天楼ですよ!
   俺達ついに来たんですね、憧れの地、紐育へ!」
ボス「ああ…ここがブロードウェイだ。俺達の夢を叶える場所だ。」
西村「胸が高鳴りますね!
   それじゃあ、早速本場のショウダンスっちゅうのを習いに行きましょう!」
ボス「まぁ、そう焦るな。そこのカフェで、一服していこうぜ。」

すたすたと舞台中央から上手へと歩いていこうとする西村をボスが呼び止めて、上手側にあったテーブルに向かいます。
ダイアナにアールグレイを運び終えた李さんが、即座にオーダーを取りに行きます。

李「いらっチゃいませ〜!」
ボス「コーヒープリーズ。」
西村「ミー、トゥー!」
李「かチこまりまチた〜!」
西村「通じましたよボス!」

笑顔で店内へ向かう後ろ姿で、西村はカッコつけて言ってみた言葉が見事に通じたのが嬉しかったのか、向かいの席に座っていたボスにぐっと顔を近づけてから座りました。(笑)
二人が落ち着いたところで今度は上手からリカが両手を広げたいわゆるアラレちゃん走りで駆け込んできます。

リカ「キーーーン!!リカだーいち〜こ〜く〜〜!!(ボスと西村のテーブルの周りを一回り)
   と〜〜〜っても遅れちゃったぞ〜〜〜!!!
   (昴とダイアナの間にある椅子の上に立って右手を上げる)…おまたせ。」

そのリカに続いて、サジータさんも上手から登場。こちらは、ゆうゆうと歩いて悪い悪い、といった様子で片手をあげて昴の隣へ腰掛けます。
(この間に、ボスと西村のテーブルにはコーヒーが運ばれています)
でも31日昼では前楽の魔力で、サジータもリカに続いてアラレちゃん走りで入ってきました。(笑…テーブルの前で、いつものクールさに戻っていました)

昴「ずいぶん遅かったな。」
サジータ「すまない、出かけに昔の仲間が来てさ。保釈手続きを書いてたんだ。」

リカは、一緒にいたため一緒に遅刻というところでしょうか?
納得したように頷く昴とダイアナ。これで来ていないのはあと一人…ということでその一人をきょろきょろ探すリカはボスたちのテーブルまで行っちゃいました。(笑)
ボスたちはびっくりしてるものの、特にリアクションは無しでした。

リカ「あっれ〜〜?ジェミニは?」(ボスたちのテーブルから離れてダイアナの後ろに立つ)
昴「まだ来ていない。」
サジータ「はぁ!?ウソだろ!?」
昴「ここに呼び出したのは、ジェミニなんだがな。」

コーヒーを口に運びながら昴が淡々と事実を言う中、声を張り上げるサジータさん。
思わず腰を浮かせて怒鳴り散らします。

サジータ「あいつ、自分で呼び出しといて来ないなんてあり得ないだろ!アホか!!」
ダイアナ「まぁまぁ!きっと、ジェミニさんも出掛けにいろいろあったんですよ。」
リカ「そうだぞ!」

それを宥めるのは、ダイアナとリカ。いや、リカは相槌を打っているだけですが…ダイアナの予測に、サジータは「ないない。」と手と首を横に振ってしまいます。
さて真相はいかに?と思っている間に李さんが仕事をこなしに来ました。

李「いらっちゃいませ〜!」
リカ「(振り返って)こんちは!!」
李「こんにチは〜!」
サジータ「あ、あたしコーヒー。」
リカ「…メロンソーダ!」
李「かチこまりまチた〜!」

オーダーを聞いた李さんはすぐさまカフェの中へ。

―――――

ちなみに、29日からはリカのオーダー内容が変わりました。

リカ「シンフォニー・ウィズ・フレンド!ノンアルコールだからな!」
李「子供にも優しいアルね。」
リカ「うん!!」

おお、なんてタイムリーな物を!!
これには、他のメンバーも感心したようで、サジータさんは「いいの頼んだな。」と褒めていました。「みんなも飲んだか?」と聞いたりもしたのですが、答えを聞く前に「ああ、それはそうとして…」と話を元に戻しました。

―――――

サジータ「それにしても…ジェミニは無責任すぎるんじゃないのか?」
昴「ジェミニは無責任じゃない。ただ、忘れっぽいだけだ。」
リカ「そうそう!リカもすばるにさんせーーい!!」(サジータの前で右手をあげて同意)
サジータ「だからって許されるのか?無罪なのか?」

怒りの収まらないサジータさんは冷静にフォローする昴にさらに食い下がります。
それをおろおろと目を泳がせていたダイアナと、きょとんと聞いているリカの視線が優雅にコーヒーカップを口元で傾ける昴にあつまります。

昴「…有罪だな。」

どうやら、昴さんフォローすべきところと躾けるべきところはキチンと分かれているようです。(笑)

リカ「ゆうざい…!じゃ、とりあず撃っとくか?」

金の銃を抜いて、撃つ準備をするリカを三人が慌てて止めます。(でも、公演が進むにつれてサジータさんは「やれやれ!」とたきつけちゃいましたが(笑))
ここで、話の流れは舞台上からいったん離れます。客席、下手側の通路に武田とジェミニが現れたので、そちらの会話を聞くことに
…ジェミニ、ダイアナさんたちのフォローが台無しの予感ですよ!(爆)

あ、この間でも舞台ではちゃんと時間は動いていますよ。李さんが持ってきた飲み物を囲んで、四人でおしゃべりしています。
ちなみに、リカの飲み物だけは本物。28日まではおそらくメロンソーダ。
29日からはロビーで販売しているシンフォニーウィズフレンドそのものが出てきました!
4人で仲良く、それを一口ずつ分け合ってるのがかわいいです。メロンソーダのときは一口飲んだ昴の口が「甘い」と言ってるのはわかりました。
シンフォニーになってからはそれぞれ「おいしい」と言って次の人に渡す。という流れでした。
その時の手の動きは右手の親指と人差し指を曲げてアルファベットのCに見立ててそれを唇の前で笑みの形に合わせて引く、というものでした。
30日夜ではサジータが昴にそのコツをレクチャーしてたりして、なんてかわいいお茶会なんだ!と見入ってしまったりしました。
31日昼ではコップの縁についている星型のパインをダイアナさんがパクりと食べてたりもしましたね。みんな普通に素交じりで味わっているように見えました。

って、話の本筋に戻ります。(爆)
武田を前にしてジェミニがその後について行く形で歩いて行きます。

ジェミニ「へぇ〜!武田さんってブラジル人なんだぁ〜!」
武田「へい、日系三世です。ベロベロムーチョ、ベロムーチョ!ベロベロムーチョ、ベロムーチョ!!」

舞台前に差し掛かったところで、踊りながら一気に中央部分までくる武田にジェミニは目を輝かせて後を追う。

ジェミニ「すごーい!ホントにブラジル人だぁ〜〜!」

エセでもサンバが踊れればジェミニにとってはブラジル人の正銘になるようです。(笑)
ジェミニに喜ばれた武田は上機嫌でポケットに手をつっこんでカッコつけてます。
が、その声を聞きつけたのか…舞台上でボスが「ん?」と怪訝そうな顔をして立ちあがって辺りを見渡し始めましたよ。

武田「ベロって呼んでください!」
ジェミニ「じゃあ……ベロちゃん!」
武田「はい!」
ジェミニ「ベロちゃん。」
武田「はい〜!」
ジェミニ「ベロちゃん♪」
武田「はいぃ〜」

ジェミニに呼ばれて、とにかくメロメロな武田。
この呼び方も微妙に日替わりで28日昼は「ベロちゃん」夜は「ベロたん」
29日は「ベロりん」30日昼は「ベロベロ」夜は「ベロはん」。31日昼は「ベロりん」でした。
呼ばれながら、二人は上手の階段前へ。

ジェミニ「で、夜は洗濯屋さんで働いてるの?」
武田「はい!洗濯屋ベロちゃんです!」
ジェミニ「かっこいい〜〜!!」

そこで盛り上がっていると、探し人を発見したボスが声マネをするように高い声で話しかけます。この時点で、西村も武田の存在に気づいています。

ボス「ベロちゃん♪ベロちゃん。ベロ!」

ジェミニが言っているものと思って、照れ続けていた武田ですが(ジェミニは「え?ボク何にも言ってないよ??」と怪訝そうな顔をしていました)最後の普段声にハッとなって振り返ると、そこには顔を合わせず別れた当時と変わらぬ二人が!

武田「その声は…!!(振り返って指をさす)ボス!!
   ああ、アニキも!!」

舞台へ駆け上がり、まっすぐにボスとハグをする武田。再会を喜び合っています。

ボス「なんだよお前、ブラジルに帰ぇったんじゃねぇのかよ。」
武田「いや、それがいろいろとありましてね…」

「まぁ、積もる話もあらぁな」と早速話に花が咲きそうな二人の横で、西村も感激のあまり武田に抱きつこうと腕を拡げていたのですが…間違えてジェミニとハグをしてしまいました。(笑)
人違いに気付いた西村は、その顔を見て思わず謝るよりも先に「うわっかわいい!」と叫んでしまいます。(その後、ちゃんと頭を下げて謝っていましたよ。ジェミニは、いえいえお気になさらず〜といった様子で手を小さく横に振っています。)

武田「あ!(ジェミニに気づいて)俺のボスと、アニキです!」
ジェミニ「どうも、ジェミニです!」

武田をはさんでお互いに挨拶をしていると、その様子に気づいたサジータが驚きを隠さずに立ち上がり、隣のテーブルに声をかけます。

サジータ「ジェミニ!?お前…何してんだ?」

サジータに呼び止められたジェミニは、ぱっと笑顔になって4人の顔を見るとスキップしているかのような軽い足取りで近寄って行きます。

ジェミニ「あっれ、みんなどーしたの?こんな所に集まってぇ〜!」
4人「……はぁ!?」

さすがに、このジェミニの発言には穏やかだった昴やダイアナもカップを手にしたまま立ち上がり、リカは椅子の上に立って避難の目を向けます。
その反応で、なぜ現状がこうなっているのかを思い出したジェミニは見事に固まり…次の瞬間には叫び声とともに頭を抱えてうずくまってしまいます。

ジェミニ「!!!あああああぁぁぁ〜〜〜……あーーーー!!!」
リカ「やっぱり撃っとくか?」

昴とダイアナは止めるものの、サジータは「撃っちゃえ撃っちゃえ!」とたきつけます。
まぁ、もちろん本当に撃ちはしませんよ。
何とかショック状態から戻ってきたジェミニはすすすすっと武田の横に立ち、申し訳なさそうに腰を低くして謝ります。

ジェミニ「ご、ごめんなさい!ベロちゃんとのおしゃべりに夢中になってて…つい、忘れてました……」
昴「まったく……ジェミニは何かに夢中になるとすぐに前の事を忘れる。困った奴だ。」

さんざん文句を言っていたサジータよりも先に、昴が持っていた扇子でぱしんっと手を叩きながら前に出てきます。
昴さんのお説教タイムですよ!自分でも怒られる理由が分かっているジェミニはしゅんとなって聞いています。

ジェミニ「すみません……」
昴「ジェミニ。君は…(バッと扇子を広げて、ジェミニの方へ向ける)チャイルド症候群だ!!」
4人「チャイルド症候群…!」
リカ「ってなんだ?」
昴「体は大きくても、中身はリカと同じという意味だ。」

首をかしげるリカに、扇子を閉じて簡潔に答えた昴。
すると、リカは驚きよりもどこか嬉しそうに声を上げます。

リカ「えーー!うぉ〜〜っ(スカートのすそを持って自分を見る)
   リカ、ジェミニと同じなのか!?」
リカ・ジェミニ「うっっわぁ〜〜〜い!!」

前に駆け出てきたリカと向かい合い、二人でしゃがんでから大きく万歳をすると「お!」とリカが何か思いついたのかタタタッと下手の方へ行き、まねっこ遊びを始めます。

リカ「しゅるしゅるしゅる!キャッチ!あ〜ああ〜〜〜〜…パス!」
ジェミニ「はい!あ〜ああ〜〜〜〜〜………!!」

どうも、ターザンごっこのようです。リカからツルを受け取ったジェミニは、ボスたちがいたテーブルまで一回りして戻ってきました。(笑)
二人は楽しそうですが、残ったメンバーはそれぞれ呆れる様子を隠せません。

リカ「それっていいことか?」
昴「いいわけないだろう…!」

紐育も、ある意味自由人がそろっております。(笑)

―――――

このまねっこ遊び。日々進化していきました。(笑)
28日昼はターザンでしたが、夜は「ウホッウホウホウホッ!」とゴリラのマネでした。
もちろん、ジェミニの方が大げさに長々やっていると、リカはすすっと昴の傍に寄っていてジェミニを指さします。

リカ「ええー…リカ、あれと同じなのか?」
昴「…すまない、違ったようだ。」

ジェミニ、星組一おこちゃまだと認識されちゃいましたよ。(爆…以下、ずっとリカにもあきれられるオチとなりました。)
29日は「コケッコケコケッ!!」とニワトリごっこでした。ジェミニは「コケッコケコケコケッコッコッコーー!!」と雄鶏もビックリなぐらい鶏になっていました。(笑)
が、ひとつ突っ込みたい!!ここはアメリカ!ぜひクックドゥルドゥー!と言ってほしかった!!(爆…でもなんでアメリカの人は鶏の鳴き声がこう聞こえるのでしょうね?)

30日昼はまたまたターザンごっこでしたが、ジェミニがさらにパワーアップ!
「くるくるくる〜、どーん!…どーん!」と西村や武田にぶつかりながら回ってました。(笑…ぶつかる、といっても可愛くですよ。)

30日夜はゴリラ。でしたが、やはりジェミニがパワーアップ!「ウホッウホッ」と言いながらもジャングルレビューの振付をしたのです!!
これには星組もビックリして素で感心している様子でした。
リカが「リカ、これと同じか?」と昴に尋ねると「…どこまで続くか見てみたいな。」と昴さんは続行を希望しました。(笑)
頑張ったジェミニは、ちょっと戸惑いながら「…もうやめていい?」とお許しをもらっていました。(笑)

31日夜はニワトリ…だったのですが、途中からニワトリじゃなくなりました。(笑)
ジェミニが「コケコケッコケコケッ!!…(手を肘までしっかり前で合わせて)ジンジンジン!ジンジンジン!」と持ち歌パートに入ると
さりげなく昴さんやサジータさんがジェミニブートキャンプに参加!!(大笑)
リカが「え〜〜…リカ、これと同じなのか〜?みんなも…」と言うと昴さんはしらを切っていましたが、サジータさんは「ふんっ」と声を出してそっぽを向きました。(笑)
ジェミニが「へへっ」と嬉しそうです。

―――――

ごっこ遊びが一段落…と言うかジェミニが落ち着いたところで右手を小さくあげて提案を。

ジェミニ「ごめんなさい!あの、ここの支払いボクがします。」
サジータ「当たり前だ。」
リカ「うわーい!じゃあな、リカ、リカ、パフェが食べたい!」

腕を組んで、それが妥当案だと言わんばかりのサジータに、ダイアナと昴は何も言わないままですが同意らしく、席に座り直します。
リカだけはジェミニに駆け寄って、自分の希望を伝えていましたが(笑)昴さんが先を促すと、ジェミニはリカが座っていた席に座り、話を始めます。
(リカは、サジータや昴の傍を行ったり来たり)

昴「それで。なぜ僕たちをここへ誘った?」
ジェミニ「あ、はい!新次郎のことで…」
ダイアナ「大河さん?」
ジェミニ「なんだか悩んでるみたいなんです。」
サジータ「悩んでるのはいつものことだろ。」
ジェミニ「今回は、特別に、いつになーく、すごーく!」
昴「…今回は、特別に、いつになーく、すごーぐ?」

ここの昴さん、隣のジェミニのイントネーションをそのままなぞっていますので「いつになっく、すごっく!」の日はちゃんと「いつになっく、すごっく」となっていました。(笑)

ジェミニ「はい。ご飯も食べてないみたいなんです。」
リカ「ごはん!じゃじゃん!ノコ食っとくか?」

肩に居たノコをテーブルの上に置くリカに全員が“ノコは食わない!”と手を出して否定します。
リカの肩から離れたノコは…昴さんの手へ。(笑)
いやぁ、今年も昴さんの手の中で生き生きと動いておりますよ!

29日はサジータさんが先にノコをつかみ「いただきますって、ダメだろ!」と乗りツッコミをしてから、リカの手に戻されたノコを昴の頭の上に乗せていました。(笑)
30日昼ではリカがノコのお腹を押して「きゅっきゅっきゅっ!」と鳴らしながらテーブルへ離していました。ちなみに、この日のノコはテーブルの上でみんなの飲み物を覗き込んでは、飲みたそうにしていました。(笑)
31日昼ではまた先にサジータさんがノコをつかんで「そうそうそうそう!いただきま〜す!」と正面からがぶりとやるマネをしてから、リカに返していました。が、勢いが良すぎたのかリカの手からノコが抜け落ちてしまい昴の足もとに転がったノコは、昴さんの足を伝って上に登り、しばらく昴さんと戯れてました。(笑)

ジェミニ「だから、みんなで新次郎を助けてあげましょうよ!」

ジェミニの提案に、ダイアナさんとリカはぱっと笑顔を見せて同じ考えだと同調しますが、サジータは渋い顔です。
昴さんはコーヒーカップを口元に当てて何も言いませんが、昴さんの手の中で遊んでいたノコはうなずいています。(笑)

サジータ「断る。悩んでる奴を助けるなんてご免だね。」
リカ「サジータいじわるだな!しんじろーは仲間じゃないか!」
ジェミニ「できれば助けてあげたいです。」
ダイアナ「そうですよ。(立ち上がって日傘を広げる)みなさん
     大河さんには大切なものを、たっくさんもらっているはずです。
     ですから、こんどはわたしたちが大河さんを助けてあげましょうよ。
     ね、サジータさん?」

軽やかな口調とともに、舞台中央からサジータの後ろへ回り、にっこりと最強の笑顔で微笑みかけます。
29日あたりからこのダイアナはパワーアップを初めて「たくさん、たくさん」の部分でくるくる回り…公演を重ねるごとに一回転ずつ増えていきました。(笑…31日昼ではリカも一緒にくるくる回っていました。)

ジェミニ「サジータさん!」
リカ「サジータ!」
昴?「…きゅー、きゅー。」

ええ、昴さんは何にも言っていません。コーヒーカップを口もとに当ててるままです。(笑)
3人と1匹に見つめられ、にっと笑顔を見せるサジータですが…

ここも29日あたりから反応が変わってきました。ダイアナがパワーアップしてきたのに対して「素敵な舞も見せてくれたしな、ダイアナが。」と付け加えたり
30日夜では「ノコに言われちゃあなぁ、助けるしかないよなぁ!」とノコの頭をなでたりしてたのですがすぐに「って、バカか!!」と否定してしまいました。

サジータ「……断る!!(ガタンッと立ち上がってテーブルに残るメンバーを指さす)…勝手にしな。」

立ち上がったまま、下手へと歩いて行ってしまうサジータの背中にジェミニが名前で呼びかけますが足を止めてもらえず、見送ることに…しょぼんと顔を下に向けるジェミニはそのまま頭を下げます。

ジェミニ「……余計な事言って、ごめんなさい。」(昴の手の中のノコが、ふるふると顔を横に振る)
リカ「ううん、ジェミニは正しいぞ!リカはそう思う!」(昴の手の中のノコが、うんうん!と頷く)
ダイアナ「大丈夫、サジータさんもわかってますよ。」
昴「ただ素直じゃないだけだ。(コーヒーの最後の一口を飲む)
  …さ、戻ろう。」

気持は、同じはず。と立ち上がった昴が場を締めたところで、ノコを肩に乗せたまま昴さんは下手へ歩き出します。(ノコは、最後まで生き生きと動いていました。(笑))
それにリカやダイアナも続き、最後にジェミニ…となったところで、カフェから李さんが駆けてきます。

李「お客サン、食い逃げカ?食い逃げカ?」
ジェミニ「あ、忘れてました〜いくらですか?」

くるりと振り返ったジェミニが伝票を確認すると、お金を取り出します。
初日はぱたぱたと自分の服をはたいても出てこず、最終的に帽子の中から、お金が転がり出てきました。
28日昼夜と29日はベルトに挟んであり、割とスムーズに。
30日昼夜はブーツの中から取り出していました。(夜は右足を椅子の上に乗せて、ちょっと男前に)
31日昼も椅子に右足を乗せて、そのブーツの中から出したのですが「釣りはいらねぇよ!」とカッコよく言って渡していました。

ジェミニ「じゃあ、これで!」
李「ありがとございました〜!」

無事にお題を受け取った李さんはにっこりと笑ってテーブルを片づけ始めます。
支払いも無事にすんだジェミニがみんなの後を追おうと一歩進んだのを見た武田が立ち上がり、向こうのテーブルの話を中断させて声をかけます。

武田「ジェミニさん!また明日、劇場で!」
ジェミニ「うん!
     ベロベロムーチョ、ベロムーチョ♪」

笑顔でうなずいたジェミニは、先ほど見たベロベロダンスを踊りながら下手へ。(笑)
3人とも立ち上がってそれを見送った後、二人は間にいる武田をつつきます。

ボス「お前、可愛い子知ってるじゃないか。」
武田「かわいいでしょ〜!リトルリップシアターの、スターさんなんですよぉ〜!」
西村「どうやって知り合ったんだよ。」
武田「いや、それが向こうから声をかけてきたんスよ。
   どうやら、あっしに気があるみたいなんスよねぇ〜(西村「んなバカな」と呟きますが武田には聞こえず)
   ねぇアニキ。あっしはどこの国に行っても、女優さんにはモテるってことですかねぇ〜!」

鼻高々に、西村の肩に手を置いた武田が笑いますが、それを聞いたボスと西村は乾いた笑いを浮かべて、西村は武田の頭をはたき
ボスは武田の鳩尾にパンチをくらわせていました。「ホ、ホントなんスよ!?」と言っても、二人は信じていません。(笑)
30日の昼公演ではパンチを食らった時にうっかり足をあげてしまい、その足がボスの足を踏んづけてしまったものですからボスが痛がり、武田が素ですみませんすみなせん!!と謝るハプニングもありました。
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:10:22 [ノートメニュー]
Re: 紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
第一幕・その4


武田の話を離し半分で聞きながら再び三人が席に着くと、上手からとてもお美しい方が!!
ラチェットさんの登場ですよ!!その後ろには、肩を落として意気消沈している大河が。

ラチェット「そう、サニーに無理難題を言われたの。」
大河「はい……ひらめきが足りないって…」
ラチェット「ひらめきね…」
大河「しかも、人間が小さいと言われました。」
ラチェット「まぁ。それはどうして?」
大河「それがわからないんです…」

舞台中央で立ち止まり、本気で首をかしげてますます肩を小さくする大河に、ラチェットは微笑みを一つ浮かべてカフェ下手側の席へ向かい、大河に席を進めます。
先ほどまでスター5が座っていた席ですね。ラチェットはサジータが座っていた席、大河はダイアナが座っていた席に腰かけて話を続けます。

ラチェット「ねぇ大河くん。あなたの夢はなに?」
大河「夢、ですか?」
ラチェット「そう。夢が、ひらめきを生み出すのよ。」
大河「夢が、ひらめきを生み出す…」

ラチェットのアドバイスを受けて夢について思う大河。
隣のテーブルでは相変わらずダンディ団が話を続けているのですが、一番席の近いボスは、この声は…という顔つきになり隣のテーブルを気にし出します。
そこへ、李さんがオーダーを取りにやってきます。

李「いらっしゃいませ〜!」
ラチェット「コーヒーを一つ。」
李「かチこまりまチた〜!お客サンは?…お客サン?」
大河「あ、はい!じゃあ、ぼくは…ホットミルクを。」
李「かチこまりまチた〜!」

ラチェットはすぐに答えますが、夢について考えだした大河には李さん声は聞こえてなかったのか、聞き返されてようやく注文を。
やっぱりホットミルクなんだ!(笑)
カフェの店内へ向かう李さんと入れ違いに、ボスが立ち上がりラチェットに声をかけます。

ボス「あの…!」

突如声をかけられたラチェットと大河は不思議そうな顔を向け、西村と武田もなんだなんだ?という顔でボスを見つめています。

ボス「日本から来たダンディ…いえ、団耕介です。」
ラチェット「……ようこそ、アメリカへ。」

名乗ったボスに、ラチェットは当たり障りのない返答を返します。
予想した答えと違ったのか、ボスは一瞬言葉に詰まってしまいますが、それ以上は何も言わずに頭を下げます。

ボス「…あまりお綺麗だったもので、つい。」
ラチェット「ありがとう。良い旅を。」
ボス「ありがとうございます…勇気が湧いてきました。」

襟を正して席に戻っていく後姿を特に感慨もなく見ていたラチェットですが、大河は席を一つ詰めてラチェットに小声で注意します。

大河「…ああいう不良日本人には、気をつけた方がいいですよ!」

大河の心配が嬉しいのか、小さく笑みをこぼしたラチェットも、話がしやすいように席を一つ詰めて先に進めます。

―――――

そんな、ちょっとボスにはほろ苦い場面だったはずなのですが公演が進んでいくとボスはちょっとこことは違う時間軸の話をし出しました。(笑)
29日では「どこかでお会い…いえ、あまりお綺麗だったのでつい…」でとどまっていたのですが
30日昼公演では「マンマ・ミーア!…グリザベラ(キャッツでの役名)…エビータ(エビータでの役名)……」と久野さんという方の出演作の名前を呟いてから「あまりにもお綺麗だっため」と続けていました。

ここまでだったらラチェットさんも崩れなかったのでしょうが夜公演。
さらにボスは「コーラスラインのディアナ…キャッツのグリザベラ…エビータ……相変わらずお綺麗だったもので、つい…」と25年前に四季で先輩だった久野さんに直球を投げかけました!
これにはラチェットさんもやられたのか、少しの間ですが笑ってしまい、台詞につまり「ありがとうございます!!良い旅を!」と照れ隠しのように言い放ってました。
続く大河のセリフも「ああいう、不良日本人にはほんっとうに気をつけた方がいいですよ!」とちょっと力が入っていました。(笑)

そんな経緯もあって迎えた31日昼公演。
思いつく限りの出演作品を呟いて行くボスにとうとう「うるさい、新太」と久野さんが出てきました!(笑)
ぼそりと、小さな声ではありますがストレートにたしなめられたボスは「すみません、先輩。」と綺麗に頭を下げてるのでした。
「相変わらずお綺麗だったため、つい…」と本筋に戻していったのですがこのアドリブを締めた大河の反射神経は素直にすごいと思いました。

大河「ああいう、何言ってるかわからない不良日本人には、ほんっとうに気をつけた方がいいですよ!」

そう、大河やラチェット、ボス的にはたしかにわけがわからない会話ですからね。(笑)

―――――

ラチェット「…夢は?」
大河「あ、はい!一郎叔父のような、立派な人間になることです!」

迷いなく、きっぱりと言う大河の声が耳に入ってきたのかボスはちょっと眉をよせます。
一郎?まさか大神一郎のことか?といった具合に見えました。でも、先ほど挨拶を済ませた手前、なにも口出せずただ首をかしげるだけでした。

ラチェット「それはどういう人?」
大河「他人のために、働ける人です!」
ラチェット「どうしたら、そうなれるのかしら?」
大河「それはですね!……えっと…」

それまで、誇りや尊敬を含めつつよどみなく答えていた大河ですが、ここで言葉に詰まってしまいます。
わからないから、憧れて、なんとか追いつこうと日々手探りで進んでいるのですものね。
そんな大河の思いを表情から読み取ったラチェットは微笑みを浮かべたまましっかりと大河の目を見て助言を。

ラチェット「まず、自分のために頑張りなさい。
      己を極めて、それで初めて人に尽くせるの。」

大神と大河、二人を知っているラチェットだからこそ、言える言葉ですね。
でもその言葉は大河にはすぐに沁み込まず、難しい顔をしてしまいます。
けれど、言葉は届いた。と判断したラチェットは颯爽と席を立ちあがり下手へと歩き出します。

大河「…ラチェットさん!(立ち上がって、ラチェットを呼びとめる)
   それって…ショウを自分の好きにやれってことですか?」
ラチェット「…自分で解決なさい。」
大河「……はい…」

できる助言はした。ここから先は、あなたの心ひとつ。
ラチェットの言葉に優しさの中に厳しさを感じたのか、大河はそれ以上求めず頷きます。
最後にもう一度微笑んだラチェットは今度は振り返ることなく、歩き去る。
大河も、それに続いてここから去ろうとしますが…

李「お客サン?飲まないカ?飲まないカ?」

と、コーヒーとホットミルクを運んできた李さんに声をかけられて振り返ります。

大河「あ、すっかり忘れてました!(ミルクの入ったマグカップを持って)…本物ですね。」

やっぱりね!(笑)リカのも本物でしたからもしやと思っていたら、案の定です。
ぐいっと一気に飲み干すと、美味しそうな笑みを浮かべてカップを口から離してすぐ横に立っていた李さんのトレイの上に戻します。
それと入れ替わりに伝票を渡され「相変わらず高いなぁ、この店は!」とこぼしつつも(「安月給なのになぁ…」とぼやいた日もありましたね)きちんとお代を払う大河。
お代さえもらえればにこやかな李さんがカップを下げるべくカフェの中へ下がると、ぐっと大河は口元とお腹を押さえて足早に下手へ。(爆)
ミルク一気飲みは、やはりキツいのでしょうかねぇ…

―――――

はい、本物が出てくるということはここは当然アドリブポイントとなるわけです。(笑)
28日昼では「今日も本物ですね。」とマグカップのミルクを飲みほし、夜公演では「一日二回は辛いや〜…いただきます。」とぼやきつつも、きちんと一気飲み。
「は〜〜…でも美味しい。」とまぁまぁ、余裕でしたが

29日にはマグカップから、一回り容量が多そうなコップに変わりました。(笑)
「なんか、気持ち増えてるような気が…!…ぼくも男だ!いただきます!!」と今日もきっちり一気飲み。
飲み終わった後に「は〜〜…おいしいですね!」と言える余裕もあります。

30日昼は変わらずグラスなのですが、昨日よりちょっと量が増えています。
「なんか、少しずつ増えてる気がする…!!」とうろたえつつも今日も気合いで一気!
飲み終えた言葉は「は〜!…超気持ちいい!」だったので、時期ネタと言えば時期ネタでした。(笑…只今北京オリンピック開催中)
飲み終えてすぐにしゃべったので、ミルクが少し飛んでました。(爆)

さてどんどんエスカレートしていくもの…と思って待っていたら、夜公演は一気に減って、遠目からだとデミタスカップぐらいにみえました。
これには大河も「あれ〜?」と首を傾げて「不思議だなぁ…」と呟いて、くいっと一飲み。
でもきっと伝票に書かれている値段は変わらないのか「高っいなぁ〜!」と一段とぼやいて支払いをしていました。
今日だけは、下手へと向かう足取りも軽いです。(笑)

でも31日昼公演ではその反動が来ましたよ!ここでジョッキの登場です!!
ものすごくうろたえつつも「…いただきますっ」と客席からの拍手にあおられて、見事一気成功!!
「きっついなぁ〜…ごちそうさまでした!」とジョッキを置いて伝票を見た大河は「まぁ、これくらいの値段はしますよね!」と今日は高いとぼやかずに払っていました。(笑)

―――――

大河が去ってすぐ、カフェの中からサニーさんが上機嫌で登場してきます。その両手には女性の姿が。
こちらから見て右手に黄色いスカートの女性、左手に青いスカートの女性を侍らせて「いや〜〜美味しいランチだったねぇ〜」と言いながら舞台の前の方へ出てきます。

サニー「じゃあ、こんどは君たちをディナーに誘おうかなぁ〜」

嬉しいオーナーの誘いに、キャー!と喜ぶ二人。ですが、ずっとカフェの壁沿いのテーブルで話をしていた女性二人(ちなみに、オレンジのスカートとピンクのスカートです)がその姿を見つけた途端、猛ダッシュで舞台の前の方へ走って出てきます。

ピンク「キャーー!!!リトルリップシアターのオーナーよーー!!」

二人でサニーさんに駆け寄り、ブルーの方とイエローの方を押しのけて、サニーさんにくっつこうとします。
下手側のテーブルに腰かけたサニーさん(サジータが座っていた椅子に座っています)はその様子を見て調子く笑っています。

ピンク「サニーさん、あたし、キャンディー!」
オレンジ「あたし、キャシーよ!」
ピンク「サニーさん!あたしを!あたしを!ショウに出してくださーい!!」
サニー「ああ、いいよ。ハハハ!」
オレンジ「サニーさん。あたしも、出して?」

二人の猛烈アピール(キャンディーは踊りながら、キャシーはサニーの足に自分の足をからめながら)に二つ返事でOKを出すサニーさん。
これに怒ったのは先ほどまで一緒にて押しのけられたブルーとイエローの女性。「ちょっと、どきなさいよねっ!!」とドスのきいた声で二人をさらに押しのけて、サニーさんの横に座って、膝に手を添えたり、顔を覗き込んだりしてこちらもアピール。ちなみに、先ほど一瞬聞いた声と同一人物と思えないほどの猫なで声です。(笑)

イエロー「サニーさん、あたしとの約束も忘れないでね。」
サニー「ああ、もちろん。」
ブルー「サニーさぁん…あたしとの約束も…忘れないでぇ〜(肩のあたりを人差し指で円を描くように触る)」
サニー「ハハハ、良いね君!スターになれるよ!!」

サニーさんに太鼓判を押されたブルーの子はきゃー!と大喜び。その後も、サニーさんは4人の女性を侍らせて楽しくおしゃべり。
そうかサニーさんは劇場の一歩外に出るとこんなにも激しく売り込みされるお人だったのね。(爆)
立ち上がって一連の騒動を見ていたボスが、武田に尋ねます。

ボス「おい、誰だあのお方は?」
武田「ああ。リトルリップシアターの名物オーナー、サニーサイドさんですよ。」
ボス「お前知ってるのか?」
武田「ええ!今あっしそこの劇場で掃除人をやってるんスよ。」
ボス「そりゃあ、好都合だ…(上手側のテーブルに座り、それに続いた武田と西村に耳打ちするように顔を突き合わせる)
   おい、俺をショウに出してくれるように頼め。」
武田「ええっ!?」
西村「ボスの頼みだ武田!行け!!」

驚いた武田ですが、西村にもバンッと肩を叩かれて、戸惑いつつもサニーさんの傍へ。
でも、すっかり盛り上がって話に夢中のため武田が「オーナー!!オーナー!」と呼んでも気付いてもらえず、何度も何度も呼びかけてようやく気付いてもらえました。

武田「オーナー!ベロムーチョです!掃除人の!!」
サニー「ああ、君か。なんだい?」
武田「あの、ウチのボスと、アニキです!」

武田が簡単に紹介すると、サニーさんはイスに座ったままちょっと目を向けるだけでたいして興味をひかれていない様子です。

ボス「ショウに出たいんです。出していただけますか?」
サニー「ああ、いいですよ。オーディションに合格してくれれば喜んで!」
武田「いつですか!?」
サニー「四ヶ月後!」
武田「四ヶ月後だそうです!」

そこでチャンスがきますよ!と言わんばかりの武田の表情でしたが、ボスは“四ヶ月後”という期間に不満な表情を浮かべて、一歩前に出てサニーに自ら話かけます。

ボス「今すぐ、ここでやってはいただけませんか?お願いします。
   日本から来た…ギャングです。」

サニーの明確な返事を聞く前に、ステップを踏んだり、ターンを決めたり、タップを踏んだり、時にはダンス。日によってさまざま技を披露してサニーさんにアピールします。
それを見て今度こそ興味をもったサニーさんは女性たちの傍から立ち上がり、前に出て同じような動きをします。(完璧になぞれない日は、なんとなく!でごまかしていました。)

ボス「ニッポンから来た…ギャング!」
ボス「はい!」
サニー「ギャング、ギャング…(舞台中央に向かいながら)…それってヤクザですか!?」
西村「早い話がそうです。」
ボス「歌って踊れる、ギャングを目指して紐育に来ました。」

歌って踊れる、の振付が歌謡ショウから見続けている身としては懐かしいものでした。
ヤクザ、と聞いた瞬間、サニーさんの周りにいた女性たちは怖がるように舞台の奥へ逃げて行きましたが、サニーさんだけは笑顔で手を打ちます。

サニー「素晴らしい!わたし、ニッポンのヤクザ、初めて見ました!!」
ボス「お願いします、ショウに出して下さい!」
三人「お願いします!!」

深々と頭を下げる三人にを順に見て、サニーさんは笑顔で「いらっしゃ〜い」と、冗談を言っているかのように軽くOKを出します。
あまりのあっさり具合に舞台上にいた全員がずっこける中、サニーさんはまじめな話を。

サニー「そう!この紐育にはみんな大きな夢を持ってやって来る!
    しかしその夢を叶えるのは難しい…
    だから、苦しみ、悩み…時として自分の道を、見失う。」

パチンッと指を一つ鳴らすと照明の雰囲気が変わり、曲前奏が流れてきます。

♪ゴールデンウェイ

サニーを先導に、ボスたちがそれに続くという雰囲気の振付で、サニーが上手側、ボスが下手側で主に歌い踊ります。
アンサンブルの皆さんも次々に参加して華やかだけど男気溢れるナンバーとなりました。

サニー「♪何を泣いているんだ わからない
     何を嘆くんだろう わからない」
ボス「♪わからない
    誰に何を期待してる?夢は自分でつかまえる」

この部分、から二人の「ゴールデンウェイ」までは、それぞれテーブルの上に乗って歌い、長い間奏部分では4人ずっと踊りっぱなし!
(もちろん、アンサンブルの皆さんは振付に交えてカフェのテーブルを片づけたり、イスを移動させたりとても手際が良いです)

サニー「♪夢を夢だけで おわらせるのか?
     やってみればいいじゃない」

舞台中央、ダンディ団やダンサーさんたちに囲まれたサニーさんにスポットが当たる中、曲は最後の盛り上がりへ。
ボスが舞台奥からアンサンブルの皆さんを引っ張る形で歌い踊りながら前へ。サニーさんは上手で歌いあげています。

二人「♪Get Your Dream!」

ボスが前に出切り、サニーと並ぶと、ボスは下手へ。
誰もいなくなったセンターに堂々と舞台奥から現れたのはラチェットさん!!

ラチェット「♪夢をつかむんだ」
二人「♪輝く道を」
三人「♪ゴールデンウェイ」

ラチェットを守るように傍へやってきた二人とともに、最後は劇場中に響き渡る心地よくも力強い歌声で歌を締めます。
この組み合わせ…間違いなく、サクラ史上最強の歌声だと思います!!
声に圧倒されつつ、拍手をしていると、ここで舞台が暗転。

遮光カーテンが下ろされ、舞台の奥が見えない状態で照明が入ると、下手に一人ただずむ大河が。
まだ、悩みの答えが出ないのかその表情はとても晴れやかと言えない、不安げなものでした。

大河「ゴールデンウェイ…ぼくにはその道が見えない。
   まるで迷子だ…なにもひらめかないんです。
   どんな舞台を作ればいいのか…(舞台中央へ向かう)
   …ひらめき、ひらめき……ダメだ…
   ……ひらめき、ひらめき、ひらめき…!……くっ…
   ひらめき、ひらめき、ひらめき、ひらめき!!……ダメだっ
   いったいぼくは、何を作ればいいんだ…舞台の上に……」

拳を握りしめ、懸命にひらめきを求めますが…なにも思い浮かばず。
途方にくれた大河は当てもなく天井を見上げますが、それで答えが降ってくるわけもなく…完全に袋小路です。

昴「大河。」
大河「昴さん…」

そんな大河に、上手から現れた昴さんが声をかけます。
昴さんは腕を組み、諭すように話し始めます。

昴「最初からひらめきを求めていてはダメだ。
  舞台の上にあるのは、全部偽物さ。
  いいか、ここには黄金も恋愛も摩天楼もない。だけどそれを見せるんだ。
  (手を広げて、自分たちの前に広がるものを示しながら下手側へ)
  この四角い空間をよーく見つめてごらん。
  そうすれば見えてくるはずだ。
  舞い散る花や、煌めく星々…それが大河、君の思いだ。
  人を愛する思いだ。それが、ひらめきの源さ。」
大河「ひらめきの、みなもと……」

全ての指を閉じた状態で右手をまっすぐに上げ、花が開くように指を開き、源を示す昴に、大河も同じ動きをして真似ます。
大河の手が開くと同時に、ある曲のメロディーが流れ、遮光カーテンの向こう側に「バラ色の人生」で現れたプロデューサーなラッシー先生とそれを取り囲むきらびやかなドレスの女性たちの姿が見えます。
昴さんは大河の後ろを周り、上手に移動してパチンッと指を一つ鳴らして歌い出します。

♪舞台-Playing

まさか今年もこの曲が聴けるとは!!一番のみのショートバージョンですが、昴の舞台に対する価値観を語るのにぴったりな曲ですよね。
軽やかに歌い踊る昴を、大河はただただ眼で追います。

昴「♪シュビドゥビダ シュビドゥビダ シュビドゥビドゥーワ それが舞台」

歌いきった昴は、ポーズを解き、大河に小さくバキュンと指先を向けた後は振り向かずに下手へ。
大河は名前を呼びますが、数歩後を追いかけて下手に移動しただけで、今一つ表情は硬いままです。

リカ「三分間、ひらめきクッキングーー!」

そこへ、底抜けに明るい声が。大河がその声に上手を見ると、リカが右手でビシッと3を作って仁王立ちしています。
間髪入れずに軽快な音楽が流れ、それに合わせてプラムと杏里。そして三人の後ろでシェフの恰好をした岩本さんが「三分間クッキングぅ〜!」と書かれたワゴンを押して登場です。
四人仲良く曲に合わせて舞台中央まで来て「じゃ〜〜ん♪」という音に合わせて一回転。

リカ「三分間、ひらめきクッキン…」
四人「グぅ〜〜!!」

ぐぅ〜!は、あれで。親指を立てて前に出すあれで。(笑)
ということで、コントタイムです!(笑)

杏里「っていうかさぁ〜、っていうかさぁ〜MIKって知ってる?
   マジ、イケてる髪型って意味なんだけどさ、あたし今度ボブにしてみようかなぁ〜って思ってぇ〜」
プラム「あら、デジタルパーマネントもいんじゃな〜い?」
リカ「あたしもさ、この辺(耳の後ろあたり)ガガッと刈上げちゃおうかなって思って〜!
   ガガッとかりあげ!…からあげ!」
シェフ「から揚げ!!」

リカが落ちとなるメニューを言うと、後ろからから揚げの絵が描かれたスケッチブックを掲げるシェフです。
このスケッチブックの絵は岩本さんの毎回描き下ろしのようです。

リカ「ハイッ!」
プラム「きゃふ〜ん!」
杏里「にゃう〜ん!」
四人「クッキングぅ〜!
   ジンジンジン!ジンジンジン!」

ここまでで、一ネタ!(笑…この間、大河はずっと下手でこのコントをじっと見ています)

杏里「(涙ぐむ杏里)あたしっ…あたしっ……もう、どうしたら良いのか全然わからなくてっ……!!」
プラム「(胸の前で手を合わせ組む)迷える子羊よ…祈りなさい。」
リカ「(胸で十字を切って)…アーメン。」
2人「(胸で十字を切って)…ラーメン。」
シェフ「ラーメン!!」

リカ「ハイッ!」
プラム「きゃふ〜ん!」
杏里「にゃう〜ん!」
四人「クッキングぅ〜!
   ジンジンジン!ジンジンジン!」

杏里「プラムちゃん!どうしてママの言うことがきけないのっ?昔は素直でいい子だったのに!」
プラム「うるせぇ!(ものすごくふてぶてしい態度で)どうしようとあたしの勝手だろ。
    明日から、カレシん家泊まっからさ。」(嘆くように泣く杏里ママ)
リカ「(腕を組み、目をつぶって仁王立ち)勝手にしろ!」
杏里「お父さん!」
リカ「もう、こんな娘ほっとけ!きっ(娘をにらむ)
   ほっとけー、きっ」
シェフ「ホットケーキ!!」

リカ「ハイッ!」
プラム「きゃふ〜ん!」
杏里「にゃう〜ん!」
四人「クッキングぅ〜!」

ネタを3つ披露したところで入ってきたと同じ軽快な音楽が流れだし、四人は足を細かく動かしながら上手へと歩いて行きます。

杏里「さーて!明日のひらめきクッキングは〜?」
プラム「明日も、またまたシェフのお勧め。今日とは違うおいしい駄洒落メニューをお届けしま〜す!」
リカ「以上、ひらめき三分間クッキングでした!明日もお楽しみに〜〜!!」

上手で大きく手を振って挨拶をしたリカたちは、曲が終わると同時に素早く退場!
まるで嵐が過ぎ去ったかのように静かになった舞台上に響くのは、大河のある意味叫び。(笑)

大河「…なんだったんだ今のは!?」

―――――

ということでプラムが「今日とは違う」と言ったとおり、ここは盛大なアドリブパート!同じネタを二度やることなく、すべて違うメニューで頑張りましたクッキングぅ〜!
毎回毎回違う上で、しかもテンポが早めのためなかなかメモが追い付かず…以下は雰囲気とメニューだけ、お楽しみください。

―――28日昼

杏里「みなさ〜ん、蛇口はちゃんと閉めましょうね。地球は大切に!」
プラム「あら?この蛇口、ちゃんとしまらないわよ。(蛇口をひねる動作をする)水が落ちてきちゃう。」
リカ「…ちゃぽん。…ちゃぽん。……ちゃんぽん。」
シェフ「ちゃんぽん!!」

杏里「ここで会ったが100年目!!」
プラム「いざ!尋常に…勝負!!」
リカ「オー!ジャパニーズサムライ!!
   カーン!キーン!」(リカの目の前で打ち合いをするプラムと杏里)
杏里「お主、なかなかやるな!」
プラム「お主もな!」(一歩引いて互いを認めるものの、すぐにまた打ち合う)
リカ「カーン!キーン!ジャパニーズチャンバラやー!
   チャンバラヤー!ジャンバラヤー!」
シェフ「ジャンバラヤ!!」

杏里「ただいま〜」
プラム「あ、パパだ!パパお帰り〜!(抱きつくも、すぐに離れる)
    パパくさーい!」
リカ「お風呂、沸いてますからっ」(ものすごくピリピリした口調で、包丁で何かを刻む動き)
杏里「飯は?」
リカ「今作ってますからっ」
プラム「ああ〜パパ、またママを怒らせた〜」
杏里「なんだ、今日はいいものをもらってきたんだけどなぁ〜〜」(懐から、封筒を出すしぐさ)
プラム「まぁ、ボーナス!?」
リカ「(顔を上げて)まぁ、ボーナス!?まーぼーなす!」
シェフ「マーボー茄子!!」

―――28日夜

杏里「きゃ〜!鬼が出たわ〜〜!!」
プラム「へっへっへ!可愛い娘、食べてやる〜!」
リカ「待てー!(バッと杏里とプラムの間に割って入る)リカが相手だ!!必殺!鬼、切りー!!」
プラム「ぐわわ〜!」
リカ「オニ、切り!オニ、ギリ!」
シェフ「おにぎり!!」

杏里「ねぇ、リカちゃん、最近ちょっとお疲れ気味なんじゃない?」
プラム「あ、目の下にクマできてるよ。あたしたちがマッサージしてあげようか!」
リカ「ありがとー!(右手、左手をそれぞれマッサージしてもらうリカ)うぉー、気持ち良くってなんも言えねぇー
   超気持ちいいー、うぁーきもちいぃー、あーきむちぃー」
シェフ「キムチ!!」

杏里「さぁ先生、今日の料理教室は中華ということでしたが…(このネタでは、プラムが真中に来ています)」
プラム「ええ、とっても簡単な料理ですのよ。材料は豚肉、ニンジン、玉ねぎ、お味噌、ネギ。
    調味料はお醤油と塩コショウを少々。」
リカ「じゃあ、さっそく作りましょう!」
プラム「あ、あら?材料はあるのに、コンロがないわ。」
リカ「それは大変!!ちょっと探してきますね!(後ろを向いてごそごそ)……はい!コンロ!!
   ほい!コンロ!ホイ、コンーロ!」
シェフ「ホイコーロー!!」

先ほどのエリカ相手に壊れた?のが、この回あたりから大河の口が「何なんだあいつらは!?」と、ちょっと悪くなります。(笑)

―――29日

杏里「ねぇねぇプラム、聞いたんだけど運転、超〜うまいんだって?」
プラム「まぁね〜」(照れて、謙遜するプラム)
リカ「あ!これ、新しい車?!」
プラム「あ、乗ってく?乗ってく?あ、土禁だから。ちゃんと靴脱いでね。」
杏里「すっごい!マニュアル〜!?」
プラム「まぁね〜車好きはマニュアルでしょ〜。じゃ、行くわよ!
    …んっ…あれ?エンスト…も、もう一回ね!
    よし…ああっ!!」
リカ「あ〜〜…かなりこすってら〜〜…こすってら〜……カステラ!」
シェフ「カステラ!!」

杏里「レポーターの杏里です。今日は、たった二人で、ドミノのギネス記録に挑戦している二人を取材しに参りました!」
プラム「はぁ…はぁ……ああっ!!」(うっかりドミノを倒してしまう)
リカ「!!……ふぅ〜…」(素早く手で止めるリカ。被害を最小限におさるものの、限界のプラムは泣き出す)
プラム「あたし、もう…ギネスに挑戦する自信がないわ…」
リカ「(プラムの肩に手を置いて励ます)なに言ってるのよプラム!約束したじゃない!二人で一緒に、ギネスとろうね!
   ギネス、とろうね!…ミネ、すとろーね!…ミネストローネ!」
シェフ「ミネストローネ!!」

杏里「(うつむいて泣き続けるリカを見て)リカ、彼氏が浮気してるなんて、何かの間違いだって!泣かないで!」
プラム「それが…リカ、見ちゃったんですって。彼の日記。」
リカ「そう…見ちゃったの…彼の日記……かれのにっき…カレイのにつけ…カレイの煮付け!」
シェフ「カレイの煮付け!!」

本日の大河の感想は「相変わらずなんなんだ、あの連中は!?」でした。(笑)

―――30日・昼

杏里「いい?森の中で迷った時は慌てずに、目印をつけながら歩くのよ。えいっ」(ペタリ、紙みたいなものを張る動作)
プラム「さ、行きましょう!(三人でその場で一回転)…あれ?あの目印さっきあたしたちがつけたやつじゃない!?」
杏里「また同じところに来ちゃったの〜!?」(頭を抱える三人)
リカ「あーん!!もう、どうなってるの〜〜!!…あ〜ん、どーなつてるの〜!!
   …あーん、どーなつ!」
シェフ「あんどーなつ!!」

杏里「これ、二番目の彼氏に貰ろた指輪や〜(ええやろ〜〜と見せびらかす杏里)
   他にもな〜…あれ?指輪がない!」
リカ「ウチ、犯人知ってんで〜」
プラム「…なぁ〜にその疑いの目〜!ウチ、犯人ちゃうで!」
リカ「なーんだ、プラム、犯人ちゃうんだ〜!
   …プラム、はんにんちゃうんだ〜…クラム、ちゃうんだ〜…クラムチャウダー!」
シェフ「クラムチャウダー!!」

リカ「ニンニン!」(三人とも片方の人差し指を立てて、その人差し指をもう一方の手でつかみ、さらに人差し指を立てる忍者のポーズ)
プラム「ニンニン!」
杏里「よいか、我々女忍者くの一は常に隠密行動をとらねばならない。
   けど、そんな我らも用を足さねばならないときがある!」
プラム「そんなときに使うのが、この…くの一専用の便所だ。」
杏里「まぁ〜!くの一の便所!…まぁ〜くのいち、べんじょ…まぁ〜くのうち弁当!」
シェフ「幕の内弁当!!」

今日のは大河のツボに入ったらしく「今日のはどれも面白かったな…!」と付け加えてから「でも、なんなんだよ!あいつらはー!!」と叫んでました。

―――30日・夜

プラム・リカ「……ふんっ」(二人同時に顔をそむけて、間に挟まれる形になった杏里)
杏里「もう、二人とも別れるなんてダメよ!二人は、誰もが羨むベストカップルだったじゃない!」
プラム「もう無理なんだよ!!もう…あの頃の二人には、戻れねぇんだよ。」(腕を組んで、不機嫌そうに)
リカ「そう…もう、二人は…おしまいなの……おしゅうまいなの…!」(うつむいて、泣きそうに)
シェフ「シューマイ!!」

杏里「レポーターの、杏里です!(このネタではプラムが真中に)
   今日は、応援してくれる、応援神社に来ています!」
プラム「それでは、神主である私自ら、応援させていただきます…(プラムとは思えないほど低い、おじいちゃんのような声)
    ご静聴くださいませ…
    杏里さまの、健康と発展を願って……!!」(榊を振り、祝詞を言う動作がものすごく本物っぽくて、はまりすぎ!!)
リカ「(神主の応援が終わるのを待って)えー…わたくしたちは、この神社から、エールを送っております。
   じんじゃー、エール…ジンジャーエール!」
シェフ「ジンジャーエール!!」

杏里「ねぇねぇプラムちゃん。あそこにいる子だーれ?」(上手で並んだ二人は、下手でしゃがんで何かを撫でるリカを指さす)
プラム「あ、あたし知ってるよ。最近引っ越してきた子なんだよ〜
    でも、だからお友達がいなくてね、お友達は、あのポリタンクだけなんだって。」
杏里「ポリタンクって、灯油とかいれる、あの赤くて四角いポリタンク?」
プラム「そう!寂しいよねぇ〜〜!」(杏里も一緒になって「ね〜!」という)
リカ「(振り返って)あたしは、こいつがいれば寂しくなんかないもん!なっ!ポリタンク!
   なっポリタンク!…ナっポリタンク!…ナポリタン!!」
シェフ「ナポリタン!!」

今日の一番のネタは、指摘にプラムの神主が冴えたジンジャーエールです。(笑)
今回も大河は「なんだか、レベルが上がっているぞ…!!」と呟いてから「なんだよ、あいつらは〜!!」とのツッコミになりました。

―――――31日昼

杏里「あ〜〜…今日の撮影、疲れるわねぇ〜!
   入り時間5時でしょ。で、出番夜の10時よ!?」
プラム「あたしたちは通行人AとBでセリフ一言だけだけど、あんた(リカ)なんか
    通行人Rで、後姿だけじゃない!」
杏里「段取り悪いわよねぇ〜!」
リカ「そうそう、段取りがキチンとしてくれないと困るよね〜!
   段取りキチンと…だんどりー、キチンと…タンドリー、チキンと…」
シェフ「タンドリーチキン!!」

杏里「ねぇねぇねぇ!!みんな聞いて…!(辺りを見渡して)最近、悩み事があって…」
プラム「(里香と一緒に身をよせて)どんな悩み?」
杏里「あのね…驚かないでね!(着物の裾をめくり、膝を出す)実は、膝から毛がはえてきちゃったの…!!」
リカ「(プラムと一緒に、驚く)それじゃ、バリカンで刈ってあげるからね!」
プラム「そうね、そんなの彼氏に見せられないものね!」
リカ「(杏里の前でしゃがんで、付け毛を外す)よし、膝、丸刈りだ!
   ひざ、まるがりーだ!…ピザ、マルガリータ!」
シェフ「ピザ、マルゲリータ!!」

リカ「(プラムを真中にして)押忍!!俺達、紐育愚連隊!!」
杏里「隣の帝都高校や巴里高校には負けねぇぜ!」
プラム「じゃあ、今日もナメられないように稽古だ!まず、ガン飛ばしだ!!
    何見てんだよ、あぁ!?(三人で、とにかく柄悪く睨みつける)
    …よし、次は押しの稽古だ!(杏里を見て)ちょっと、押してみろ!」
杏里「(思いっきり肩からぶつかって)…邪魔なんだよ!」
プラム「お、おお。なかなか良い。なかなか良い。じゃあ、次!リカ!!ちょっと押してみろ!」
リカ「…ジャマなんだよ!」
プラム「押しが甘いんだよ!こうやって、押すんだよ!(思いっきり、リカに肩からぶつかるプラム)」
リカ「(ちょっとよろけつつ)俺、そうやって押したし!
   …おれ、そうやっておしたし!…おれそう、おしたし!…ぉれんそうのおしたし…!!」
シェフ「ほうれん草のおひたし!!」

最後のネタは自分らでもやってしまった…!と思ったのか全員苦笑いを浮かべてから帰ってきました。
さすがの大河も「…最後のは無理があった気がする!」とツッコミを入れていました。(笑)

―――――

アドバイスになったんだか、なってないんだかな時間を過ごした大河は舞台の中央でますます頭を抱えてしまいます。

大河「あ〜〜!ますますわからなくなってきた!
   ひらめきって何なんだーー!?」
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:11:51 [ノートメニュー]
Re: 紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
第一幕・その5

そんな叫びに、上手からラチェット。下手からサニーが現れ一言ずつ。

ラチェット「ひらめきは、神の啓示です。」
サニー「ひらめき、情熱、パッション…サプライズ。」

二人が遮光カーテンの向こう側へ手を向けると、舞台全面の照明がおとなしめになり、カーテンの向こう側にスポットが。
(ラチェットさんとサニーさんは、すぐにまたそれぞれ袖へ)
カーテンの向こうにある階段の上には、真っ白な衣装に、後光が差しているような飾りをつけた双葉さんが。
ここで今回の隠し曲、大河親子の曲です!

♪幸せの形

大河「♪いつでも元気で明るいやつなどいない
    ときどき落ち込むことだってあるのさ」

ポケットに手を入れて、切なそうに上を見上げて歌う大河に、双葉さんの優しい歌声が重なります。
(双葉さんはその場から動きませんが、その代わりに階段が遮光カーテンのすぐ前に出てきます)

双葉「♪誰だって一人じゃ生きていけない
    誰だって褒められたいと思うもの」
大河「♪がんばれ できると 言われてがんばってみた
    できないことだってあるんだ 失敗だってある」
双葉「♪私はあなたの母親だから あなたの全てを褒めてあげたいの」

できない、で膝をついて落ち込む大河に、双葉さんは静かに遮光カーテンを開けて歩み寄りますが
手が届く前に大河は立ち上がり、上手へ。それと対になるように双葉さんは下手へ。

大河「♪たぶんぼくは幸せだ」
双葉「♪わたしも幸せ」
大河「♪あなたがぼくに期待してくれる」
双葉「♪あなたが私の誇り」
大河「♪それは嬉しいことなんだけど
    ときどき辛いこともあるんだけどね」

二人、見つめ合って歩み寄るのですが、大河は双葉さんの胸に飛び込まず、その腕を交わしてがくりを膝をつき、手もついて四つん這いに。
そんな大河を優しく励ますように、双葉さんは周りで前向きな言葉を紡ぎます。

大河「♪迷い道 土砂降りの雨」
双葉「♪どんな雨も必ず止むの」
大河「♪嵐の日 一人での夜」
双葉「♪明日青空が見えるはずよ」
大河「♪心が冷えて 光が見えない」

顔を上げ、上半身を起こした大河ですが、その表情はまだまだ険しく硬い。
手を胸に当てて、光を探す大河の後ろで双葉さんはその手を広げて優しく微笑んで見守る形で、曲が終わります。

照明が元に戻ると、今までの神々しさはどこかへ行ってしまった(爆)普段の双葉さんがささやきかけます。

双葉「…ひらめきなさい……」
大河「(立ち上がって、上手へ)…ああ、ダメだっ」
双葉「ひらめくのです…」
大河「(下手へ歩いてゆき)全っ然ひらめかない!」
双葉「ひらめき……っ!!」
大河「まったく思いつかない!」

言いながら、上手へと向かった新次郎はふと振り返ると、ずっと後ろでひらめけひらめけ言っていた双葉さんと目が合います。
思わず驚いた表情で固まる双葉さんですが、新次郎は割と冷静にツッコミを入れます。

大河「…なにやってるんですか?母さん。」
双葉「(一歩二歩下がりながら、手を左右に大きく動かす)ひらめきなさ〜〜〜い…!」
大河「何なんですか、その格好は?」
双葉「見てわからないのか?」
大河「ぜんぜんわかりません!」
双葉「聖母、マリアじゃ。」

両手を拡げてにっこりと笑う双葉さんは満足そうですが、息子である新次郎は恥ずかしさが一気に限界点を突破したのか、素早く双葉さんの後ろに回りがしっと肩を掴むと
上手へと向かって背中を押し始めます。

大河「もう母さん!!恥ずかしいから帰りましょうっ」
双葉「いやいやいや、帰らんぞ帰らんぞ!!」
大河「母さんが出てくると、余計ややこしくなるんです!
   ぼくは大丈夫ですからっ!」

その場で足踏みをして抵抗する双葉さんですが、必死な大河が勝って「母は、さびしい〜〜!!」と叫びながら上手へと押し出されました。(笑)

―――――

まぁ、前回アドリブがだんだん乗ってきた大河親子のパートですから、ここでも徐々にアドリブがはいってきますよ。
29日では新次郎が「なんなんですか、それは〜!」と恰好を聞くのに双葉さんと同じ動きをしたり
押しても、戻ってくる双葉さんに「ああ、今日は負けそうだ!」と言ってみたりもしますが、何とか押し勝ちました。(笑)

30日昼では「大丈夫ですから!母さん、駄々をこねないでくださいっ」と新次郎が追い出そうとすると「助けにきたんだぞ!」と双葉さんは反論するのですが
「大丈夫ですから!母さんの助けはいりません!」と、とにかく追い出す方向でした。(笑)

30日夜は会場の大半が思っていたであろうことを、うっかり新次郎が言っちゃいました!「見てわからぬか?」という双葉さんに

大河「あ、わかりました!ジュディオングだ!」
双葉「♪女は海〜〜…って、ちがーう!!
   母は新くんを助けに来たんだぞ!聖母マリアとなって。
   さぁ、母に相談しなさい!」
大河「っっ…母さん!!恥ずかしいから帰りましょうっ!!
   (背中を押すも、今日は双葉さんもがんばる)…全然進まないっ」(笑)
双葉「帰らんぞ、帰らんぞ!」
大河「ぼくは大丈夫ですから!!」

ここの攻防、どんどん不毛さが増してきます。(笑)
31日昼では「母さんはとっても気分がいいぞ!まだ帰らんぞ!!」とやはり一番長くとどまっていました。
新次郎も必死で「大丈夫ですから!絶対に大丈夫ですから!!」といつも以上に念押ししていました。(笑)
素敵な親子ですよねぇ!

―――――

思わぬひと騒動で大丈夫と言ってしまった大河ですが、実際はそんなわけじゃなく…再びうつむき、頭を抱えてしまいます。

大河「はぁ…これだけ悩んでも何にも出てこない……
   ぼくは、この仕事に向いてないのかもしれない…」

どんどん自分を追い詰めていってしまう新次郎。このまま泥沼にはまったままなのか?と不安になっていくところに、軽い足取りでサジータが下手から現れ、片手をあげて声をかけます。

サジータ「よっ新次郎!」
大河「サジータさーん!」
サジータ「なんだよ、情けない顔して。」(舞台中央、新次郎の目の前で立ち止まる)
大河「ぼく、自分が舞台の上に何をつくればいいのかわからなくて…それで……」
サジータ「それで悩んでるのか。(ポンッと肩を叩いて)ま、がんばんな。」
大河「そんな、他人事だと思って!」
サジータ「ああ、他人事さ。」

そのまま上手へと足を進めていくサジータを振り向き、思わず大河は抗議の声を上げますがサジータはあっさりしたもので、ますます大河は情けない顔で声を荒げます。

大河「ひどいですよ、サジータさん!」
サジータ「甘えるんじゃないよ!」

他のみんなが優しく、ときに諭すように。ときに励ますように語りかけていた中で、唯一の怒鳴り声。
その声にハッとなった大河は、情けない顔が引っ込み驚きが前に。

サジータ「いいか、とことん悩んで、悩みぬいた人間だけが神様からほほえみを貰えるんだよ。それがひらめきさ!
     …悩みから逃げちゃいけないよ、新次郎。」
大河「サジータさん……」

そう、厳しいけれど決して他人事だなんて思っていない。みんなみんな、大河が大事で力になりたいと思っている。
さまざまな形で手を差し伸べてくれていた事に気づいた様子の大河に、サジータはふっと笑みを見せて、数歩下手へ向かい今度は優しさを交えて語りかけます。

サジータ「でも、忘れるな。あんたは一人じゃない。
     あんたには、たくさんの人がついてる。それは、新次郎…あんたの力だよ。」

振り返り、大河の肩に手を添える同時に遮光カーテンが開いて、舞台が広くなります。

♪5つのレシピ

サジータのセリフとともに流れてきた音楽を耳に入れながら、サジータは舞台の中央奥に置かれた白いイスへ大河を導き、座らせると
自分は下手前方の方へ戻って行き、思いを歌い上げます。
歌い終わったサジータは、こちらから見て大河の右隣に立ちます。

続いて、リカのパートでは上手から入ってきたリカがそのまま舞台を横切り、下手へ。
ソロパートを歌い終えたリカはサジータとは反対側の左側に立ち、二人で大河を見つめながら「大好き」と素直な気持ちを歌う。
大河も二人を交互に見つめて、心に沁みる歌声に目を潤ませる。

続いて、上手から昴、下手からダイアナが大河が座っているのと同じ白いイスを引きながら現れてそれぞれに思いを歌い上げます。
(リカとサジータは、一度それぞれはけます)
ダイアナが下手から上手に向かい歌っている時、昴はイスに座って聞き入り
昴のパートになると今度は昴が立ち上がり、下手に向かいながら歌う。(入れ違いで、今度はダイアナがイスに座って聞きます)

リカとサジータのように、こちらから見て右側にダイアナ、左側に昴が立ち大河を見つめて気持ちを伝える。
それぞれの顔を見て、泣きそうになっている大河。

曲が一段と盛り上がる部分に差し掛かると同時に、上手からジェミニがやってきて大河の肩に手を置いて「新次郎っ」と小さな声で囁き、目線を交わしてから前へ。
下手からリカ、上手からサジータがそれぞれに白いイスを引きながら戻ってきます。

ジェミニ「♪一緒にいるのが こんなに楽しい
      大好きさ 大好きさ キミが好きなんだ」
スターファイブ「♪こころを 開いて 語り合おう
         いつまでも いつまでも そばにいたい
         大好きさ 大好きさ キミが好きなんだ」

歌いながら、サジータとジェミニは大河に微笑みかけて。リカ、ダイアナ、昴は大河の肩に触れてから全員上手へ。
サジータがイスに座り、その周りで立つスターファイブの心は一つ。「そばにいたい」で椅子から笑顔で立ちあがった大河は、下手の椅子の前へ。

5人の気持ちを一身に受けて、ようやく晴れやかな笑みを見せる大河に、サジータが立ち上がり、大河の目の前で手を差し伸べます。
それにジェミニ、ダイアナ、昴…と続いて、最後にリカがその前を勢いよく横切って大河の手を両手で握り舞台の真中へ引っ張ります。
「しんじろー!」と声をかけられた大河は一つ頷いて、べストの中から写真を取り出す動作をして、気持ちを歌に乗せます。

大河「♪昔の写真を ながめながら
    素敵な出会いを ぼくは歌い出す」

ようやく、心が一つにまとまった幸せな時間。大河が悩みから立ち直ったと確信したスターファイブはそれぞれに笑みを交わすと、大河を囲むように椅子の前へ。
(下手から順番にダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴。ダイアナと昴はイスに座りながら、ジェミニは大河とかぶらないように椅子の上に立って歌い上げます)
大河は「かなしいことでも 辛く苦しいことでも」の部分でゆっくりと膝立ちになり、胸の前に手当てます。

スターファイブ「♪大好きさ 大好きさ」
全員「♪キミが好きなんだ」
ジェミニ「♪大好きさ 大好きさ キミが好きなんだ」

全員が同じ動きで「キミが好きなんだ」で胸にあてた手を空に伸ばし、ゆっくりと、その気持ちを心におさめるように再び胸にあてて空を見つめます。
この気持ちが、全てを照らす光の道しるべ。
ゆっくりと、曲の終りに合わせて幕がおりる中…

大河「…あ!!ひらめいた!!」

最後の最後で、大河が叫びました!
大河の声から間を置かず、幕が閉まりきると会場からは大きな拍手が。
もう…もう……暖かい星組が大好きですっ!!

これにて、第一幕終了…ということですが、ここで恒例のコーナーが。
幕が閉まったままの舞台に照明が入ると「ひらめきクッキング」と同じ音楽が流れ、プラム、大河、杏里と上手から順番に現れます。(大河はグッズを入れておくためのおかもちを持っています)
歌のすぐあとなのに、新次郎…御苦労さまです。(笑)

3人「三分間ひらめきショッピングぅ〜!」

舞台の真中で、これまた親指を前に出して「グぅ〜!」をやってから、今回の商品をご紹介。
公演序盤に紹介していたのは「リトルリップシアター スタークッキー」
実際にばりっと中身を開けて食べる三人。
初日は控えめにプラム、杏里は一つずつ。新次郎は味が二つ(チョコとプレーン)あるのでそれぞれ一個ずつ口に入れて味見していました。
回を重ねると「じゃあ、あたしは二つ!」「じゃあ、三つ!」「じゃあ、ぼくはいっぱい!」と普通に食べて、しばらくしゃべりにくい回もあったりしました。(笑…新次郎は「ここでミルクが欲しいですね」と言ってみたり。たしかに。)

「食べながらで申し訳ないんですが…」と言いつつも、しっかりプロモーションする新次郎です。
「でも、これだけじゃないのよね?」とプラムが振ると、すかさず新次郎は「はい!なんと、今回描きおろしのステッカーが入っております!」とスターファイブと新次郎とラチェットの絵柄の説明をはじめます。今回、ポストカードやうちわなどでも使われている描き下ろしの線画ですね。

プラム「二つも入ってるの!?」
大河「はい!」
プラム「でも、こんなに素敵だと…お値段がねぇ〜!」(杏里も一緒になって言っています。)
大河「今回はですね、クッキーとステッカーが入りまして1000円となっております!」

ここでの掛け声は、どう思っていようとも「安い!!」がお約束ですよ!!(笑)
28日昼からはこれに加えもう一品。おかもちの中からダメージキャップを取り出して新次郎がそれをかぶります。
プラムや杏里に「これ、私物って聞いたんですけど…」と言われて頷く新次郎。(笑)
私物ということで、さっそくカスタマイズしているようです。キャップについているピンバッチに注目したワンペアが尋ねると、これは別売で〜とちゃっかり1000円のピンバッチセットも宣伝していました。(笑)
ダメージキャップは2000円です!

さらに、ダメ押し!「こう暑いと、うちわがほしくなりますよね〜」と大河があおぎ、プラムや杏里にもそれぞれうちわを渡します。
こちらでも描き下ろしイラストに触れて、500円です!!と紹介していました。

と、ここまでが29日までの流れ。
30日昼公演からは、紹介するものがグッズではなくなりまいた。(売れ行きが好調すぎて、完売が相次いでしまっているかだらそうです)
新次郎は相変わらずおかもち持っているのですが、プラムと杏里の手には劇中でリカもオーダーしたシンフォニーウィズフレンドが!
舞台中央に到達した二人は「せーの」と声を合わせて「ルネッサ〜〜ンス!」とグラスを合わせます。今度は髭男爵ですよ!(笑…紐育メンバーって、お笑い好きですよね〜夜公演では「サクラ大戦とまったく関係ないですけどね!」と新次郎がツッコミをいれていました。)
置いてきぼりの新次郎は「ちょっとちょっと、二人しておいしそうですね〜」とツッコミを入れるしかでません。(笑)

プラムと杏里が味を説明するのですが「初めて飲んだ!おいし〜」とプラムは素でリアクションしていました。(笑)
杏里も「アップル味で、微炭酸でおいしい!」と褒めているのですが、飲めない新次郎。(爆)
でも初日だけはプラムはどうぞ、と差し出してくれたので「いいんですか?間接キスになっちゃうますよ!」とわざわざ客席に確認してから飲んでいました。(笑)

星型のパインが入っていることなどを説明して、新次郎がお値段は?と聞くと、プラムが杏里へどうぞ、と手で譲り。杏里が高らかと「700円です!」と大宣言!
ここでしか飲めません!というのを強調しています。もちろん、初日に飲みました!!
31日昼公演では「今日からパインだけでなく、星型のナタデココも入っています!」と材料がやや変わった事も杏里がお知らせしていました。

30日昼公演では、一応グッズの紹介もありました。うちわのみですが。「でも、ロビーではCDも売ってますので!」と杏里が言うとプラムがつい杏里を見ながら「陽子ちゃんのね。」と言ってしまったのですが
「陽子ちゃんって誰ですか?」と逃さず新次郎につっこまれました。(笑)
そうそう、ここにいるのは杏里です。(笑)
でも「本名陽子さんは知ってますよ、有名ですからね!」とちゃんと誰?と言ったことに対するフォローもしていました。
会場限定、サイン入り生写真付き。もちろん買いました!

夜公演でもうちわが一応あったのですが、数がかなり少なくなってきているとのことで、新次郎はさらに別のものをおかもちから取り出しました!
それは、会場限定のDVD予約用紙!!来年の1月29日に発売される今回の公演のDVD予約のご案内でした。
「秘蔵映像満載で紐育初の3枚組になります!」と新次郎が紹介し、さらに「会場限定でテレホンカードがついてきます!」とやはり今回のために描きおろされた松原さんの絵柄を使ったテレカが特典でついて来る事を述べて送料込みで10000円ちょうどです!とお勧めしていました。
どうせ買うならば、会場で!!もちろん、予約しました〜♪

杏里「それでは、これより20分の休憩です!」
プラム「この時間に、お手洗いとか…お買い物とか、お買い物とか、お買い物とか!お済ませくださいね。」(笑)
大河「はーい!というわけで…第二幕でまたお会いしましょう!」

後半、プラムは「お買い物」は一回で「お飲み物とか、お飲み物とか、ご予約とかご予約とかご予約とか!」と予約を一番強調していました。(笑)
軽快な音楽に乗って下手へと下がっていくメンバーを手拍子と拍手で見送り、これより休憩時間です。
ちなみに、シンフォニーが取り上げられた時はドリンクバーに長蛇の列ができてました。(笑)
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:12:53 [ノートメニュー]
Re: 紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
第二幕・その1


さて、休憩も終わり…「バラ色の人生」のイントロが流れる中、徐々に会場が暗くなっていきます。
幕が下りたままの舞台に照明が入り、企画書を読みながらラチェットが上手から歩いてきます。書かれている内容に満足そうに頷きながら歩く後ろを、サニーさんがついて行きます。

ラチェット「…うん、面白いわ。(中央からやや上手で立ち止まり、サニーを振り返る)
      ひらめきが世界を作る…とってもいいコンセプトね。これは、大河くんのアイディア?」
サニー「(頷いて、上を見上げる)東洋は不思議の国。そして神秘の国だ。
    …素晴らしい国です。そう、ひらめき。すべては、ひらめき。そして、サプライズ。」
ラチェット「きっと、スターファイブのおかげね。
      彼は気づいたのよ。自分の周りには、愛があふれてるってことに。」
サニー「そうだね…ラチェット。」

ラチェットはさらに舞台中央あたりまで星組の絆が深まったことに満足そうに足を進めますが、サニーさんは手を後ろで組んだままその場でラチェットを呼び止めます。
呼ばれて、サニーの方を向いたラチェット目が合い、しばしの間が…

サニー「君が好きだよ。」

サニーさんの突然の告白!!
ですが、ラチェットさんは驚いた風でも、嬉しい風でもなく、淡々と言葉を紡ぎます。

ラチェット「……もっと昔に聞きたかったわ。手遅れね。」
サニー「そう!手遅れ!!」

告白とは打って変わり、笑いながらビシッとラチェットを指さし、ハハハと笑いながらラチェットを追い越して下手の方へ。

サニー「でもね、ラチェット。人に好きだと言われるのは大事なことだよ。
    それこそ、サプライズの源かな。
    ラブ・イズ・サプラーイズ!!」

両手をばっと広げて、高らかに去年の名台詞「愛はサプライズ」を英語で今年も高らかに!
それを見たラチェットは苦笑いを浮かべて声をかけます。

ラチェット「…あなたがサプライズだわ。」
サニー「そう!わたくしサプライズ男です!ハハハ!!」

カラ元気か?と思うほど陽気にふるまうサニーさんにラチェットさんは立ち位置こそ変わりませんが、どことなく距離が離れているような印象を受けました。

ラチェット「…サニー。私たち、噛み合ってないみたいね。」
サニー「そうかなぁ、とっても噛み合ってると思うけどなぁ!前向きに。」
ラチェット「前向きに?」
サニー「そう!見てて。」

と、サニーは下手から後ろ向きにまっすぐに歩いてラチェットの傍へと来ます。
それを苦笑いで見ているラチェットさん。

サニー「人間は後ろ向きへは歩けない。常に前を向いて歩く!」
ラチェット「そうね。」

まぁ、言いたいところとしては「向かう先は一緒」というところですかね?
今度はちゃんと前へ歩くサニーさんを、ラチェットは気になることがあるのか呼び止めます。

ラチェット「ねぇあのニッポンのヤクザも、ショウに出すの?」
サニー「んー…どうしましょうねぇ。まぁ、何事もサプライズですから!
    さぁ、ラチェット!我々も、楽屋へ行くとしましょう!」

ここも、サニーさんの気まぐれで「どうしましょうか…どう思いますか?」と客席に聞いたり、30日昼では「ラチェットはどう思いますか?」とラチェットに振って「ん〜…いいかも!」とあっさり答えをもらったりしていました。
足を止めたついでに、少し戻りサニーさんはラチェットさんの肩を掴んで、下手にあるであろう楽屋を指さします。

サニー「サプライズ、サプライズ!手遅れ!サプライズ、サプライズ!手遅れ!」

そして、ラチェットの返事を聞かずに、そのまま先に下手へ。(一度だけ、30日の昼だけちょっと戻って「本当に手遅れ?」とラチェットに聞いたりもしていましたが、やはり苦笑いしかもらえず…というか、答えをもらう前に行っちゃったのですが)

ラチェット「…ときどきうっとおしいけど。あの陽気さは貴重ね。」

ラチェットさんにとって、サニーさんはそんな存在。
笑顔でそう言うと、ラチェットさんもまっすぐに下手へ。
幕前に入っていた照明も落ち、暗くなった劇場に響くのはオーナーの開演アナウンス。

サニー「レディース アンド ジェントルマン!
    ようこそ、リトルリップシアターへ!
    今宵お送りするザ・レビュウは題して「ロード・オブ・アメリカ〜ひらめきの彼方へ〜」です!
    それでは、ショウをはじめましょう!!」

幕が上がり、舞台中央には紅蘭の発明品のようなヘルメットをかぶった新次郎と、それをはさむ形で上手側に杏里、下手側にプラム。
中央に階段があり、その上にはレッドベリー、ラッシー先生、双葉さんがおそろいの衣装を着ています。
これがまた不思議な衣装で…ワンペアはかろうじてちょっとモダン?と言えるかも知れんが……なんとも形容しがたい不思議さです。
詳しい事は、各メディアの写真付き記事をご覧ください。(爆…ちなみに、新次郎は普通のモギリ服のままです。)

♪ひらめきピピピ

今回、杏里が第一幕で言っていた通り、かなりセットは簡易的なもの…というかこの歌のときはほとんどなく、強いて言うならば舞台の上につり下げられている「ピ」と大きく書かれた電飾看板ぐらいでしょうか。
まぁ、その分出演者さん達の動きに集中できるということで。

基本的にプラム、大河、杏里の組とレッドベリー、ラッシー、双葉の組に分かれて下手に行ったり上手に行ったり短い曲ながら良く動き回る曲でした。
途中、ステッキのようなものを持って大河に振ったりしていたので大河を除く他のみんなは「ひらめきの精霊」みたいなイメージなのかもしれません。

プラム「♪ひらめきの」
杏里「♪ひらめきで」
大河「♪ひらめきが」
全員「♪未来を作る」

最後の「ピピピッ!」では、再び全員が最初の時のように大河を囲んで階段の前でポーズ!
舞台が暗転し、ヘルメットやステッキのライトだけが残りますが、それもすぐに消えて紗幕が下りてきます。

紗幕が下りたままの舞台。そこへ波の音が響き上手には青いライトに照らされた女性(ダイアナ)が一人、座り込んでいます。
その背には小さな船が…ここはどうやら漁村のようですね。
うつむいていた女性に白い光がキラキラとした音ともに当たると、顔を上げて立ち上がり自分の頭に浮かんだ考えを口にします。

娘「そうだ、新大陸へ行こう!」

♪移民の歌

ダイアナさんが出だしを歌いながら舞台を歩き、中央で「♪みんなの町を みんなの国を 作ろう」と歌い上げると、紗幕の向こうに照明が入り
中央奥部分に作られた高台の上にはダンサーさんたちによる4人の村人が鍬を持ったり、籠を持ったりして佇んでいます。

曲調が変わるとともに、降りてきたダンサーさんたちは、手と手を合わせて伝統的なダンスを踊ります。
新大陸へ行こうとさそう、娘を無視して。

舞台中央で「♪死ぬまでそうやって 過去にしがみついてな」と歌い上げ、一人でダンスを踊ります。
このダンス、アイリッシュダンスの一種のように印象を受けました。
アイリッシュダンスと言えばものすごくステップが早いリバーダンスが有名ですが、調べてみたらこのようなスローテンポのものもあるそうなので…
ちなみに、このアイリッシュダンスは一説によるとアメリカにわたりタップダンスの元になったとか。

一人で険しい顔で踊っていたら、村人のなかでも子供が一緒になって踊ろうとしますがすぐに母親にたしなめられて離されます。
再び説得を試みますが、またも良い返事はもらえず…高台へ戻ってゆく村人を見上げ、娘は最後に歌を紡ぎます。

己の選択は、きっと輝ける明日をつれてくる。
正面を向いて「♪さあ 行こう 新大陸へ」と歌う娘に、ついに村人たちもその肩を叩き、一緒に海を渡ることを決意します。

娘「♪過去の町を いま捨て去って」

舞台の中央によりそって集まり、向かう先を見つめたまま歌が終わり、そのまま暗転。
紗幕が下りてきて、間髪入れず聞こえてくるのは「ひらめきピピピ」下手から、杏里を先頭に大河、プラムと続いて「♪ひらめきピピピ」の部分を繰り返し歌いながらゆっくりと上手へ。
その間、紗幕の前では先ほどの船のセットが大河がたちと入れ違いで下手へ。海を渡るイメージでしょうか。

ちなみに、この間の大河パートは若干アドリブ入っていたのですが…若干過ぎてどう書いたらいいかわからないほどなので(汗)多かった動きを書くことにします…
このパートでは「ピピピ!ピピピ!」で手を閉じたり開いたり「ピっピッピキピキ!ピッピッピッ!」では人差し指を立てて左右に振り
「ピッピッピ〜!ピッピッピ〜!」では手を上から下へ揺らしたり「ピッピッピッピッ!」で拳を交互に前に突き出したりしていました。

上手でポーズをとり、曲が終わると紗幕の中に照明が入り、場面転換。
アメリカの国旗の色をイメージしたような下手側三分の一が青と白の交互。残りは赤と白の交互に並んでいる幕を背景に、上手では人が集まって抗議活動を。その中には、先ほど漁村にいた村人たちもいます。
その集団と反対側。下手側には高台があり、その上にある演説台の前に立つチェックのスーツの男性(サニー)は難しそうに頭を抱えてうつむいています。さらにその前…高台の前にはグレーストライプのスーツを着た男性(昴)も同じように思案しているようです。二人とも、シルクハットをかぶっています。

男性「イギリスがまた税金を値上げしてきた!」
男性「なぜ我々が、イギリスの尻拭いをしなければならないのか!」
男性「イギリスの横暴を許すなー!!」
民衆「許すな!!」
男性「課税政策を撤回しろー!」
民衆「撤回しろ!!」
男性「印紙税法、反対ー!」
民衆「反対!!」

拳を握りしめ、突き上げる民衆の声を聞き、ストライプスーツの男の頭の中に雷でも打たれたかのような衝撃が走り前に出る。

紳士「…ひらめいた!
   ……我々は、独立した個人である。
   我々が作った国は、今や独立した国である。これは常識なのだ。
   …ここに宣言する!インディペンデンス!!」
民衆「インディペンデンス!!」

右手を胸の前で掲げる紳士に、他の民衆も続く。

♪インディペンデンス

力強い音楽の通り、振り付けも胸を張ってきびきびとした印象を受けました。
冒頭を歌い終えた紳士は高台の上へ。襟を正し、隣にいるチェックスーツの男性と背中合わせのように立ち歌い上げます。

二人「♪インディペンデンス インディペンデンス 気高き人間
    誰がこの国を作ったのか知るものたち
    インディペンデンス インディペンデンス 気高き人間
    自由と責任 両手に握る」

間奏部分で、拳を合わせる振付が独立へ向けて歩み出した人々の絆を表しているようです。
「♪立ち上がれ 肩を組み」のパートでは、舞台中央へ降りてきた昴演じる紳士が民衆に語りかけるように歌います。
CDでは完全に昴一人のみのパートですが舞台では「♪助け合え 手を握れ」でサニーさんが同じ歌詞を追いかけて歌いました。

曲後半では上手側に、その二人を先頭に民衆が後ろに続き、一歩一歩力強く前へ進んでいきます。
最後の繰り返しで、再び高台の上へ昇る二人。民衆が舞台中央部分で前を見据える中、二人は演説台の前に堂々と立ち、力強くポーズを決めます。

二人「♪インディペンデンス インディペンデンス 気高き人間
    誰がこの国を作ったのか知るものたち
    インディペンデンス インディペンデンス 気高き人間
    自由と責任 両手に握る」

余談ですが、私にとってこのシーンはマサチューセッツ州の出来事のように思えます。
去年、お茶会のシーンで話題に上がっていたアメリカ独立戦争の発端となった「ボストンティーパーティー事件」…それが起こったのはこの州ですからね。

ここで、再び暗転。今度は上手からプラムを先頭に杏里が現れます。
新次郎は?というと、少し後ろから両手にそれぞれ木の丸テーブルを持って出てきました。(それでも、歌はちゃんと歌っていますよ)
次のシーンのため、所定の位置にテーブルを置き終えた大河は、舞台中央あたりで二人の間に入り合流。
テーブルを置いている間は前の幕間と同じメロディーでしたが、後半部分は「ピピぺ!ピピぺ!」と手首を二回進行方向に回すをずっと繰り返して下手へと到着しました。

照明が入り、次の世界は西部開拓時代。先ほどまでやや上に掲げられていた幕が、今は下に降りてきて、舞台の上をぴったりと隠しています。
先ほど新次郎が置いたテーブルのほかにもう一つ。青が基調のポンチョを着て、派手なソンブレロを被った男(今回、ジェームスを演じていた高橋さんですね)がそのテーブルの前で酒をあおっています。
下手側のカウンターテーブルの前にはジェミニ演じる白いズボンにオレンジのシャツを着たカウボーイが葉巻をふかしています。
そしてカウンターの向こうには黒いドレスに身を包んだこの店の女主人らしき人物(双葉)が。

ソンブレロ「おい、酒だ酒!」
女主人「はい!」

ぶっきらぼうに呼ばれつつも、きちんと返事をした女性は足早にテーブルへグラスを届けます。その背中に「おう、こっちにも酒!」と葉巻を持った手を上げてカウンターにいるカウボーイも注文します。
それにも返事をしつつ、まずはソンブレロの方へ酒を届けます。

女主人「お待たせしました。」
ソンブレロ「あと料理はまだか!」
女主人「すみません、すぐにお持ちします!」

一人で切り盛りは、なかなか大変そうです。
カウンターのカウボーイにお酒を注いでいるいる間に、舞台奥にある入口の扉から二人のカウボーイがやってきます。
緑のシャツが武田、紫のシャツが西村です。(役名が分からないので仮に武田を1、西村を2と表現させてもらいます)

カウボーイ1「あーあ、むさ苦しい町だぜ。右を見ても左を見ても野郎ばっかり。
       どうしてこの町には女がいないんスかね、アニキ。」
カウボーイ2「ここは西部の開拓地。こんな埃っぽい町に、好き好んでやって来るモノ好きはいねぇよ。」
女主人「……お待たせしました。」

そんな話をしながら店内に入ってきたものですから、ソンブレロの元に料理を運んでいた女主人に目を止めないわけがありません。
料理を置いて戻ろうとするのですが、緑シャツのカウボーイが素早くその進路をふさいでしまいます。

カウボーイ1「お!いたいたモノ好きが!!
       おい、姉ぇちゃん!(くるりとジャンプを交えたターンで近づき、肩を抱く)俺っちと、ちょっと付きあわねぇか?」
女主人「やめてください。」

でも、そんな誘いに乗らないで素早く身を離すも、逃げた先にはソンブレロの男が。

ソンブレロ「おお、よく見りゃお前ぇいい体してんじゃねぇか。俺を付き合えよ。」
女主人「やめてください!」

どんっと強めに体を押して拒否するも、紫シャツの男に正面から抱きとめられてしまいます。

カウボーイ2「つれねぇこと言うんじゃねぇよ。寂しいんだろ?」

手の甲で頬を軽くたたかれ、本気で怒ったのか素早く体を離し、思いっきり平手打ちを喰らわせます。
その平手打ちの音で、背後の騒動に気づいたカウンターの男が振りかえり、事態を見守ります。

カウボーイ2「気の強い女、好きなんだよ。」

打たれたにも関わらず、ぐっとその手をつかんで強引に抱きしめますが、こんなことで流されていたら女主人なんてやってられるか!とばかりにもう一度離れます。
今度は、平手に加え腹に蹴りも入れると思っていた以上に事がうまく運ばない上に、攻撃されたカウボーイは唾を一つ吐くと腰にさしていた銃に手をかけます。

カウボーイ2「女のくせに、なめるんじゃねぇ!!」

その銃を抜き、銃口を女に向けますが、引き金に手をかけるより早く、後ろから撃たれた銃弾に、手の中の銃がはじかれます。
見ると、カウンターにもたれかかりつつもしっかりと銃口を向けているカウボーイと目が合います。

ジョー「酒場でやたらと銃を抜くんじゃなねぇよ。」

この隙に、女性は舞台を大きく回ってカウンターにいるカウボーイの後ろへ。
邪魔されて怒り心頭のカウボーイはそのまま銃を向けようとしますが、後ろで事態見ていた緑シャツの男がその顔を見て、兄貴分のカウボーイを止めます。

カウボーイ1「ア、アニキ!そいつは抜き打ちのジョーだ!!」
カウボーイ2「ええっ!?…す、すみませんでした!」

どうやら、西部でも名の知れたガンマンのようですね。
素直に頭を下げたのを見て、ジョーは自分の銃をホルスターに戻すと、カウンターの中へ戻っていた女性の方へ向かいます。

ジョー「酒が不味くなっちまった。飲み直しだ!」
女主人「はい!」

笑顔でうなずいた女性が酒の準備をしている間に、ジョー以外のカウボーイたちは退散するのかと思いきや、一瞬そのそぶりは見せますがすぐに銃口をジョーの背中へ向けます。

カウボーイ1「死ねっ」

が、そこいらの腕で叶うわけもなく…男たちが引き金を引くよりも早く、ジョーが全員の帽子を跳ね飛ばします。

ジョー「次はお前らの大事なところを打ち抜くぜ。」
カウボーイ1「わ、わかった…!!」

銃を構えたまま三人の前に歩いてきたジョーが銃口を全身に向けて脅すと、三人は開いていた足をクロスして閉じます。(笑)
その滑稽な様子にふっと笑ったジョーは銃を一回転させてから、ホルスターの中へ。
カウンターへ戻っていくと同時に、さらに扉を開けて新たな人物が酒場へ。カウボーイとは違う、役所の職員のような格好をしています。
その顔はほとほと困り果てているようです。

職員「ダメだダメだ!また欧州から女は来なかった…
   これじゃあアメリカのカウボーイたちはいつまでたっても結婚できない。
   どうすりゃいいんだ…!!ウイスキー!」

景気づけに酒を!言う具合に叫ぶと、すぐに女性がグラスにそそがれたウィスキーをテーブルに用意します。
いつまでたっても結婚できない…という発言にジョーも表情を動かしますが、それ以上にうろたえたのが上手にいる三人の男たちでした。
と、職員が一気にウィスキーをあおった瞬間、先の昴演じる紳士がそうだったように雷に打たれたように全身を駆け抜けていく感覚が命じるままジョーが叫びます。

ジョー「…ひらめいた!レディーファーストだ!!」
カウボーイたち「レディーファースト?」

♪淑女たちよ!

先ほどのカウボーイたちの様子からわかるように、西部の男は気性が激しい荒くれ者が多い。
だからこそ、きちんと女性を立てるべきなのだ。そう閃いたジョーは舞台中央までやってきて、女主人の手を取って歌い出します。

ジョー「♪女性は淑女である 優しく手を取り ダンスに誘う
     女性はレディーである かならずドアは先に開けてあげよう」

とにかく、本当に女性のためにがんばる!という動き連発でした。
ソンブレロ、西村、ボス、武田を後ろに、ジェミニ、双葉が前に並んで踊ります。
「レディーファースト!」と叫び、曲が変わるところでいったんジェミニは上手へとはけ、残ったメンバーは双葉さんを中心にフォークダンスを踊ります。
ほどなくして、ジェミニが上手からラリーを連れて戻ってきます!鬣が茶色じゃないけど、気にしない!(爆)
ちゃんとラリーもレディーファースト精神で口に花を加えています。(笑…ちなみに、このラリー、役者さんのブログを見ると前足を演じるのは塚田さん(李周明を演じた方)後ろ足は岩本さん(ウボボを演じていた方)だそうです。)
ラリーを舞台下手へ導いたジェミニは、双葉さんを囲む輪に加わり一緒にダンス。
CDではずっとジェミニのソロですが、舞台ではここからボスも歌に参加してデュエットとなります。

二人「♪さあ 踊ろう 踊ろう ダンス ダンス ダンス
    毎日陽気に暮らそう
    昼も夜も ダンス ダンス ダンス
    たくさん子供を産んでくれ」

このあと、双葉さん演じる女主人はジェミニ、武田、西村、ボスの順番でダンス。
それぞれ踊り終わると、下手から武田、西村、ジェミニ、双葉、ボス、ソンブレロが一列に並んで、全員一緒にステップ。
ラリーも同じステップを踏んでいます。(笑)

ジョー「♪だから
     女性は淑女である 淑女はレディーである
     レディーは女神である 女神は宝である
     女性は淑女である 淑女はレディーである
     レディーは女神である 女神は宝である」

そのステップが終わると、ラリーが舞台中央奥へ移動。反対にジェミニはスポットが当たる中高らかに「さぁ おらの嫁になってくれ!」と歌います。
この間、舞台は少し暗めになり、それを利用して双葉さんがソンブレロと武田を踏み台支えとしてラリーの上に乗ります。

ジョー「♪だから ダンスダンスダンスダンス
     さあ 踊ろう
     レディーファースト!」

ジェミニが一回転のジャンプターンも交えポーズを中央で取り、その両脇の西村と武田が並び、後ろでは双葉さんも右手を上げて微笑んでいます。
ここで、今までなら完全に暗転してしまうのですが今回は舞台の奥にいた双葉さん、武田、ソンブレロはそのまま紗幕の後ろに行きますが、ジェミニ、ボス、西村は紗幕の前にきて新次郎たちと鉢合わせ。
下手からやってきた三人組を不思議そうに眺めていますが、新次郎が「ピッピッピキピキピッピッピッ!」とジェミニの目の前で指を振ったり、「ピピぺ!ピピぺ!」と手首を二回回して居るのに合わせて、三人は下手へ下がって行きました。新次郎たちが反対側の上手へ。最後は「ピッピッピッピッ!」と手を閉じたり開いたりして、ポーズをとりすぐに下がると、紗幕の向こうに赤い照明が灯り、舞台にはたくさんの人影が。

楽そうな格好の人は一人もおらず、つながれていたり地面に突っ伏していたりしています。時折響く鞭の音に、苦しそうにうめくのは奴隷たち。
ひときわ大きく鞭の音が響いた後、舞台中が雷が落ちたように白い光で瞬き、中央部分にいた二人が立ち上がります。

二人「あ!!…ひらめいた!」
子供「インディペンデンス!!白人から独立しよう!!」
女性「黒人解放宣言!!」

子供はリカ、女性はサジータです。高々と宣言すると同時に紗幕が上がり音楽が流れてきます。

♪ジョージア

リカが上手、サジータが下手側に立ち、それぞれに歌い踊ります。
前までの西部が一番芝居要素の多いナンバーだとすると、こちらは一番のダンスナンバー。とにかく魂をぶつけるような激しいダンスが続きます。
女性アンサンブルが多く登場し、舞台中央にある高台の上にはラッシー先生やレッドベリーもいます。

サジータ「♪色の違いや 貧しいことが」
リカ「♪人間の価値を決めるものじゃない」
サジータ「♪WohWohWoh」
リカ「♪解き放て お互いを縛るもの」
サジータ「♪ここから始まる」
リカ「♪輝く未来が」
二人「♪おお ジョージア」

二人が一番を歌いあげると、長い間奏部分を休みなく踊りながらリカが下手、サジータが上手側へと移動します。
最後のアカペラ部分では二人で舞台中央で背中合わせになり、赤い照明の中で歌い上げます。

二人「♪おお ジョージア ここから始まる
    ジョージア 輝く未来
    おお ジョージア ここから始まる
    ジョージア 輝く未来が
    おお ジョージア」

まっすぐに前を見る二人の後ろで高台が半分に分かれて、その後ろからとても眩しい光があふれて出てきます。
赤い光を消し去るほどの強い光。
力強くポーズを決めた全員に拍手を送っていると、一瞬の間で暗転。

次に照明が入ったとき、舞台には遮光カーテンが下りていて、その前に一人佇むのはラチェット。

♪夢よ

ラチェット「♪湧き上がる夢よ 儚き夢よ
       人生のすべてをかけても この手に握れぬかもしれない
       ああ 夢よ
       私を愚かだと 笑いなさい
       傷ついて 悩み苦しんで たとえ裏切られたとしても
       いつも夢を追う私を 笑いなさい」

舞台中央で物思いにふけるように下をむていた彼女が顔を上げて歌い出した瞬間。
世界を魅了する大女優とはこういうことなのかというのを肌で感じることができました。
ここで少し曲調が変わり、彼女が初登場した時に流れていた曲「銀色の風」のメロディーが。
それに合わせて、ラチェットさんは下手へ移動して、辺りを見渡し微笑みを浮かべますが歌が始まると
やわらかな笑みは影をひそめます。

ラチェット「♪私は夢を見てしまった
       だからあきらめない 夢を見た人間は
       あきらめてはいけない 夢に向かうことを」

下手から上手へ。歩みを進めながら高らかに歌うと、遮光カーテンの向こうに照明が入り羽を背負い、レビュウ衣裳を着た女性ダンサーさんたちが一斉に並びます。
それは、舞台の中に広がっていた夢の空間が透けて見えているように感じました。
ラチェットは、夢と現の境のような場所で歌っているのだと。

ラチェット「♪だが
       湧き上がる夢よ おまえは残酷だ 努力も信念も粉々にする
       湧き上がる夢よ おまえは美しい 希望と喜びを私にくれる

       私はその道 歩いてゆこう
       夢こそが生きる糧だ
       きっと私の道は輝いてみえるだろう

       そして いつか!
       老いた私はきっと微笑むはずだ
       ああ夢よ 見果てぬ夢よ」

ラチェットの歌が聞けて、本当に良かった。と思わずにはいられないほどの圧倒感。
見事に歌い上げ、微笑みを一つこぼして…ラチェットは踵を返すと両手でカーテンを広げ振り向くことなく舞台の奥へと向かって行きました。
夢を追い、夢の彼方へ…
その姿が完全に見えなくなるまで、劇場を揺るがすような拍手は鳴りやむことはありませんでした。
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:14:01 [ノートメニュー]
Re: 紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
第二幕・その2


その余韻も薄れ、遮光カーテンが上がっていく中で上手から大河が静かに舞台へと現れます。

大河「これが、ぼくたちがお届けする、ラストショウです。(まっすぐに客席へ体を向ける)
   (舞台中央へ向かいながら)…ショウが終わると、
   セットは壊され、照明は片づけられ、衣装は倉庫にしまわれ
   スタッフは、お疲れ様でしたと、家へ帰っていきます。
   それを毎回毎回、世界中の劇場で繰り返されています。」

その大河の言葉を実践するように、背後では笑顔を浮かべてポーズをきめていたダンサーさんたちが一人一人立ち上がり、挨拶をかわしながら舞台から去り、大道具はすべてスタッフの手により片づけられ、舞台の最背面にあったスクリーンのような白い幕も取り払われ、その裏にあった小道具箱や、照明、セットが丸見えになります。

大河「夢のような舞台!光り輝くショウ!魅惑の歌声!
   …全て幻のように消えていくのです。
   でも、その幻はいつでも思い出すことができます。

   そう…ぼくたちは皆さんの思い出の中で、永遠に生き続けることができるのです。
   ……ありがとうございました!!」

客席をゆっくりと見渡し深々と頭を下げる大河。
この瞬間ですら思い出になっていく寂しさを、感じないと言えば嘘になりますがそれ以上に、ありがとうという気持ちをこめて。
大河が頭を上げ、まっすぐに下手へと帰っていくその姿が見えなくなるまで拍手が鳴りやむことはありませんでした。

名残惜しそうに拍手がやっと途切れる頃…なにもなくなった舞台に色とりどりの照明が灯り、5か所にスポットライトが。
そのスポットライトが当たる場所へ、笑顔で駆け込んでくるスターファイブ

ジェミニ・リカ「♪手をつなごう」
ダイアナ・昴「♪手をつなごう」
サジータ「♪手をつなごう」
全員「♪その手をつなぎあおう」

♪シンフォニー ウィズ フレンド

下手からダイアナ、ジェミニ、サジータ、リカ、昴と並んでお互いに微笑み合いながら舞台に並んでステップを踏む様子に背景も何にもないのに、まるで光に満ちる世界のよう。
一人一人、前に出てソロを歌うとき、後ろで踊っている4人が暖かい笑顔で見つめているのを見ると、本当に幸せな気分になります。ジェミニの「♪いつでも楽しい事を キミとボクがいれば」の部分で右手を高く上げてVサインを作るところが特にお気に入りです。

サジータ・ジェミニ「♪こころに花をちりばめて」
リカ・昴・ダイアナ「♪こころに星を輝かせ」
サジータ・ジェミニ「♪こころに想いをあふれさせ」
リカ・昴・ダイアナ「♪こころに夢をふくらませて」
サジータ・ジェミニ「♪すべての人よ手をつなごう」
リカ・昴・ダイアナ「♪すべての」
全員「♪友よ手をつなぎあおう
    そのつなぎ合ったぬくもりが 世界」

下手からリカ、サジータ、昴、ジェミニ、ダイアナと並び手をつなぐ。
間奏部分では5人そろって舞台から客席中に笑顔と手を伸ばしながら下手まず移動し、次いで折り返して上手へ。
一階前方も、二階も三階にも視線と手を向けてくれました。
二番でも同様に、ソロパートでは前に出てきて歌います。

ジェミニ「♪いつでも 悲しい時は この歌を歌おう」
全員「♪憎しみよ 消えてゆけ 空の果てへ」

舞台の真中で下手からダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴と並んで、左手を腰に当てて右手を大きく手を振ると、同じ振付をしながらその後ろに、他のみんなも登場して一緒に並びます。
それと同時に、舞台の照明が桜色になり、キラキラと輝く銀色の紙吹雪が舞台中から降り注ぎます。

全員「♪全ての 友よ手をつなぎあおう
    そのつなぎ合ったぬくもりが 世界」

下手から西村、ボス、双葉、ダイアナ、サニー、サジータ、ラチェット、ジェミニ、大河、リカ、プラム、昴、杏里、ラッシー、レッドベリーと一列に並び手をつなぐ。
そして……「手をつなごう」と歌いながら、舞台にいたキャストが次々と客席へ降りてきます!!
もちろん、通路に近い方とは本当に握手をして。届かない人々にもしっかりと視線を届けて。
劇場中が一つになるように。
ちなみに、2階席には武田とジェームスが。3階席にはウボボと李周明が来てくれました。この4人が舞台上にいなかったのは、そのためなのですね。

全員「♪そのぬくもりこそが 未来」

徐々に舞台の上へと戻ってきたメンバーが再び一列に並び手をつないでから、最後のポーズへ。
下手から…西村とボスの間で腕をからめる双葉さん
背中合わせに腕を組んで微笑むサニーとラチェットさん
地上の戦士のときでもおなじみのポーズをとるスターファイブ
右手でプラムとがっちりと腕をからめる大河。杏里その左肩に手を添えて。
ラッシー先生とレッドベリーは背中合わせにポーズを決めて、暖かく幸せな空気の中、曲が終わると盛大な拍手が。

でも、それは長続きせず、スターファイブが口もとに人差し指を当てて「しー」というと、静かなメロディーが流れてきます。
スターファイブを照らすスポットを残して暗転し、他のメンバーはその暗闇の中、静かに舞台から去ります。

サジータ「♪こんな素敵な恋を 誰も知らないだろう
      この街の誰もが…」

♪Kiss me sweet

遮光カーテンが下りた舞台の前で、しっとりと歌い上げるスターファイブ。
このタイミングで今回は客席でサイリュームやペンライトを使うことが可能なため、前奏部分では指を鳴らす音に混ざってサイリュームを折って光らせる音も混じっていました。

間奏部分で遮光カーテンがあがると、後ろには摩天楼のセットが。
ダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴と弧を描くように設置された摩天楼の間にある階段に座ったりしながらしっとりと歌い上げます。

ジェミニ「♪Kiss me sweet 夢を重ね
      過ごした日々に あなた感じてる」

ジェミニの最後の声が劇場に溶ける中、静かに幕が下がっていきます。
幕が下りても、拍手は鳴りやまず徐々にアンコールのリズムへ。

ほどなくして、天井部分にあるミラーボールが回り出し「バラ色の人生」のイントロが。
合わせて手拍子を取っていると幕が上がり、そこにはレビュウ衣裳の女性ダンサーのみなさんが。
いよいよフィナーレです!!

次々に出演者が舞台奥にある階段の上から登場し、舞台の前へ出てきます。
李周明、ジェームス、ウボボ
西村、ボス、武田
レッドベリー、ラッシー先生、双葉
プラム、杏里
サニー、ラチェット

とトリオやペアで降りてきていましたが大河からは一人一人。大河、昴、ダイアナ、リカ、サジータ、ジェミニと前にきて一礼していきます。
リカは、礼をする前に金の銃と銀の銃を抜いて、クルクルと回して銃捌きを披露!
ジェミニの挨拶が終わると、全員が舞台中に広がり、メインキャストは下手から西村、レッドベリー、ボス、プラム、杏里、サニー、ダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴、大河、ラチェット、双葉、ラッシー、武田と一列に並び曲に合わせながら下手、上手、正面と礼をしていきます。

全員「♪ああ バラ色の人生
    すべての若者が 夢の扉を持っている
    開け! Open the Door!」
プラム「♪きらめく夢」
杏里「♪かがやく夜」
全員「♪ブロードウェイ!ブロードウェイ!ブロードウェイ!」

全員が声を張り上げて歌い上げ、劇場中にそれが響くと会場からは割れんばかりの拍手と声援が!
そしてそれが鳴りやむ前に紐育華撃団のテーマソングが!

♪地上の戦士

今年も客席総立ちで一緒に盛り上がります!
スターファイブのメンバーを前に、ずらりと舞台中に出演者が全員揃って歌い踊ります!

全員「♪悪を滅ぼす 礎となろう 光あれ いざ進め
    われら紐育華撃団
    われら紐育華撃団
    Yeah Yeah」

最後のポーズは、皆さん歌う前と同じ立ち位置へ。
それぞれにバッチリと決め、劇場を揺り動かすような拍手と声援を受けています。
ほどなくして、ポーズを解くとまた舞台に整列してジェミニが会場を見渡して口を開きます。

ジェミニ「皆さん、本日はリトルリップシアターにお越し下さって、本当にありがとうございます。
     今年も、こうして皆さんとお会いできた事、紐育星組一同、とても幸せに思っています。
     本当にありがとうございます!
     ではここで、ゲストを紹介したいと思います。
     ダンディ団のお二人です!」

ジェミニが紹介すると、舞台の一番奥。階段上に揃っていた西村、ボスが一気に駆け下りてきて前へ。武田ももちろんその後に続くのですが、階段にいた男性メンバーに「お前はゲストじゃないだろ!」と止められつつ、一歩引いたところで立ち止まっていました。(笑)

ジェミニ「本当に、お会いできてうれしいです。」
ボス「(ジェミニに笑顔を向けてから、客席へ)ラストショウに
   こうしてダンディ団三人そろって参加できてとても嬉しく思います。
   (西村を見て)なんか言え。」
西村「(俺っすか?と自分を指してから、右手人差し指をビシッと上へ)紐育サイコー!!」

短いですが、ボスのしっかりとした発言の後に盛り上げる西村の挨拶で拍手に包まれた3人は再び階段の上へ。
28日夜公演ではボスが「20年ぶりに、ラチェット先輩と共演できてうれしく思います。」と付け加えている日もありました。
公演後半、武田もボスに呼ばれて「ラストショウで、また三人で会えて本当にうれしいです!(西村と一緒に)紐育サイコー!!」と挨拶する日もありました。

ジェミニ「そして、スペシャルキャスト…ラチェットさんです!」

続いて、みんなに登場を切望されていたラチェットさん!
ジェミニの隣に出てきて、キュートな笑顔を浮かべて一礼します。

ラチェット「はじめまして!ラチェット・アルタイルです!
      よろしくお願いしまーす!(ぺこりと頭を下げる)
      もう、ずっとドキドキしていたのですが、幕が開いて
      こんなに良くしてもらっていいのかと思うくらい、暖かい拍手を頂いて…
      この拍手に、紐育星組は育てられてきたのだなって思いました。
      最後まで、よろしくお願いします!」

最後にもう一度礼をして、ラチェットさんは大河の横へ戻って行きました。
その輝く笑顔が見れたこと、本当にうれしく思います!!

ジェミニ「それでは、最後に…いつものアレをやりたいと思います!
     用意はいいですか?(客席、拍手や「いいよ!」と声をかける)
     (振り返り)みんなも、用意はいい?
     せーの!!…摩天楼に……!」
全員「バッキューン!!」

舞台の上にいた全員が高らかに撃つと同時に、舞台からは銀テープが!!
まるで流れ星のように客席に降り注ぐ中、笑顔で手を振るキャストみなさんに拍手と声援で応えていると、ジェミニがいたセンターにすっとサニーさんが出てきます。

サニー「リトルリップシアター、オーナー。マイケル・サニーサイドから一言。
    …我々、紐育はレビュウショウを3年。巴里はディナーショウを4年。
    そして、帝都は歌謡ショウを10年。
    延べサクラは12年という期間、ショウを続けてまいりましたが
    皆さん、ご存じの通り…今回がラストショウとなります。
    始まったものは、いつか終わるんです。これは、仕方がないことです。
    でもそのショウを通じて、我々は充実感と達成感を味あわせていただきました。
    本当にありがとうございました!!
    そして、これはわたくし個人から一言……前向きにね!
    さぁ!!ラストショウ、ラストソング!!…心をこめて歌います。
    「ここはパラダイス」!みなさんも、一緒に歌いましょう!!」

サニーさんが高らかにそう宣言するとともに音楽が流れ、劇場中が一つとなって手拍子を!

全員「♪Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    すべてを忘れて
    Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    ここはパラダイス」

♪ここはパラダイス

去年と同じく、オールスタンディングのまま、一緒に歌いあげます!
「♪シルクのドレスに〜」のプラムパートではプラム、ダイアナ、ジェミニ、リカが共に歌い
「♪明日の元気を〜」の杏里パートでは杏里、サジータ、昴、ラチェットが歌います。
サニーパートは、出演した男性陣が。
サビの部分では原曲どおり男女分かれて歌いました。

そして、間奏部分!またもキャストの皆さんが客席に降りてきてくれました!!
今回は、舞台にサニーさんと新次郎が残って舞台から「Now Let's Dance!」「Just Sing a song!」を盛り上げます。
二番ではまた全員舞台に戻って高らかに歌い上げます。(日に日に、客席奥まで向かっていたウボボやジェームスは滑り込むように舞台に戻っていくようになりました(笑))

全員「♪Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
   こころの翼を らら輝かせて
   さあ夢を Night and Day」

最後は下手から西村、レッドベリー、ボス、プラム、杏里、サニー、ダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴、大河、ラチェット、双葉、ラッシー、武田と一列に並んで歌い上げます!!
この一体感が、紐育の大きな魅力です!!
ポーズをといて、各人がそれぞれの立ち位置へ向かうと再びジェミニの口が開きます。

ジェミニ「みなさん、ありがとうございました!!
     ここで、本日の締めの挨拶を……(ぐる〜っと舞台を見渡して)双葉さんにお願いします!」

名前を呼ばれた双葉さんは、驚いた顔をしつつも一歩前へ。
今回の公演、締めの挨拶が公演ごとに変わるというサプライズです!!ということで初日は双葉さんでした!

双葉「母は今年も紐育にいたぞー!!(笑)
   去年は初登場でしたが、今年は、馴染んじゃいました。(笑)
   去年はとにかく必死必死だったのですが、今年は必死の中にも
   自分なりの楽しみを見つけてやろうと思いました。
   みなさま、お楽しみいただけましたでしょうか!?(歓声と拍手で客席は応えます)

   参加して2年の私が言うのはおこがましいのですが
   サクラの舞台はお客様の熱気が本当にすごくて、すごくパワーをもらっています。
   応援して下さる皆様のおかげです。
   千穐楽まで全力でいきたいと思います!本日はありがとうございました!!」

最後に、深々と頭を下げて双葉さんは元の立ち位置へ。

―――28日・昼

さくらさんやエリカが見守る中、指名されたのは「ベロさん!」と武田!!
サクラの舞台に、誰よりも多く出演している武田がついに挨拶を!!と、客席からは拍手に交じって「たっぷり!」などの掛け声もかかってました。(笑)

武田「大事なところだからね!しー!!(笑…掛け声かかると止まっちゃいますものね)
   たくさんのお客様、本当にありがとうございました!
   今回で最後の夏だと思うと本当に寂しいんですが、みなさんがいる限り
   サクラは終わらないと思います!
   どうぞ最後まで、よろしくお願いします!!」

武田、最後はしっかりと決めてくれました!

―――28日・夜

本日二回目は、ラッシー先生でした!
踊りながら前に出てきます。(笑)

ラッシー「紐育星組専属振付師、ボブ・ラッシーです。
     みなさま、お楽しみいただけましたでしょうか!?(拍手と声援が降り注ぐ)
     今回も、23曲全部振付しました!
     さっき楽屋でつらつらと数えてみましたら、のべ64曲!振付をしていました!
     大変でしたが、でも、楽しかった!
     さくらさんの居る帝都とエリカさんのいる巴里の栄光を浴びながら
     スターファイブ、出演者みんなの個性を生かしながら振付をしたつもりです。
     スタートしたものはいつかゴールしますが、この紐育はみなさんの心の中に
     ずっと生き続けると思います!
     たくさんの拍手、声援。ほんとうにありがとうございました!!」

3年間で64曲!!改めて数字にすると本当にすごいですね。それだけ、紐育は歌が中心だったことを物語っているようです。

―――29日

「なんか、目が合っちゃった。」と本日のジェミニはプラムを指名!

プラム「(声援を受けて)ありがとうございます。
    まだ2回目ですが、今年は全公演参加できてうれしいです!
    レッドベリーとも共演できてうれしいです。(笑…去年は完全に入れ違いでしたからね)
    わたしは本当に舞台が大好きなんですけど、サクラのショウで驚いたことが二つあります!
    ひとつは、スタッフさん全員がどうやったら私たちが気持ちよく板(舞台)に立てるかを
    本当に考えていてくれて、これはすごいことなんです!
    そしてもう一つは、お客様の声援です。本当に、毎回毎回暖かく迎えてくれて幸せです。
    こんなにも暖かい人たちが揃って、一緒に舞台ができたことを、本当にうれしく思います!
    どうも、ありがとうございました!!」

ときどき、皆さんがインタビューで「サクラファミリー」と称してくれるのですが、それはこうして皆さんが互いに互いを思いやっていてくれているからかもしれませんね。

―――30日・昼

下手を見ながら「そこのツンデレ!」とレッドベリーを指名したジェミニです。(笑)
前に出たレットベリーは「しょうがないわね。」と言いつつも、かわいい!と掛け声がかかると「知ってる!」とかえしたりしていました。(笑…そのあと、盛大に照れていましたが)

レッドベリー「去年は緊張しすぎてて、訳が分からなかったのですが
       今年はちょっと余裕が出てきて、皆さんの顔を見ると
       すごいいい笑顔で、楽しんでくれているのが伝わってきて
       こっちもがんばろうってすごいテンションが上がります!
       暖かい拍手、声援。本当にありがとうございました!!」

去年登場したレッドベリー。もう立派に紐育星組の一員です!!

―――30日・夜

昼がツンデレ、だったので夜は「元祖ツンデレ!」と杏里を呼んでいました。(笑)

杏里「三年間やってきて、一年目で泣いて…二年目ではじけて…
   三年目にして、ワンペアがお笑い担当だということがわかりました。(笑)
   あのシーン(3分間クッキング)は出てくる直前まで緊張しています。
   もう残すところあと一日になってしまいましたが
   紐育星組は、みなさんの心の中でずっと生き続けると思います!
   だから、最後まで笑顔で頑張ります!
   (並んでいるキャストを見て)みんな、最後まで泣かないよね?」

ここで、キャスト、客席全員がある一人に視線を集中させます…新次郎に。(笑)
見られた新次郎は“やだなぁ、何言ってるんですか!そんなわけないでしょ”という感じで首を振って両手を拡げて肩をすくめていました。(笑)

杏里「一番あぶない大河さんがいますが(笑)
   最後の最後まで、応援よろしくお願いします!ありがとうございました!!」

たぶん、みんな新次郎が泣くのをひそかに期待していると思いますよ。(笑)

―――31日・昼

もう、大半のメンバーの挨拶がすんでいる…誰になるのかと思っているとジェミニの口からは「今日の締めの挨拶はなんと!U&J&R!です!」と名前の頭文字で紹介された男性アンサンブルの三人!!
ものすごい抵抗して、階段の上に逃げようとしますが、ダンディ団に阻まれ、ダンサーさんたちや星組にも押されて、前へ。(笑)
みんな照れている中、先陣を切ったのはウボボです!

ウボボ「ウボボだよぉ〜〜!!
    ラストショウに参加できて、本当ぉに嬉しかったぁよ〜〜!ありがとぉぉ〜〜!!」

意外と普通の発音だったため「しゃべれるんだ!」とジェミニたちが後ろで呟いていました。(笑)

李「李周明です!サクラの舞台に8年間参加できて良かったです!ありがとう〜!!」
ジェームス「ジェームスさ、知ってたかい?(後ろで、思わず笑うサジータです(笑…マネなんです。))
      僕も、8年間たずさわらせて……」

おっと、噛んだ!!(笑)
思わずずっこける舞台上の面々…ジェミニやリカが三人に「泣かないで〜!」と声をかけますが、昴だけさりげなく「泣いちゃえ!」とたきつけていました。(笑)
ひとしきり笑ったところで、気を取り直しまして…

ジェームス「本当に、サクラに参加できて、幸せでした!!どうもありがとうございます!」
ウボボ「それではみなさん!いつものアレで追われしたいと思います!!用意はいいですか?!」
三人「せーのっ!!
   おっおっおっおっおっ……!!!」

アレってそれですか!!!(大笑)
三人が始めるものですから、舞台中でも同じ動きが。ダンサーさんも、スターファイブもみんなですよ!(笑)
そして客席も…小刻みに跳ねるものですから、劇場が揺れたのではないかと。(笑)
そして最後は……三人が並んで拍手をあおり…パン!パパパン!!と綺麗に締め!!
うわー!客席もすごいっ!!(笑)

三人「それでは皆様、本当にありがとうございました!!」

賑やかに去っていく3人に盛大な拍手がおくられます。
もう、本当にサクラはかかわる全ての人が素晴らしいですっ!!

―――――

みんなが手を振る中、最後までにぎやかに幕が下ります。
拍手は鳴りやまず、次第にアンコールのリズムへ。
ほどなくして幕が上がると、そこは先ほどまでの明るい照明ではなく、夜空のように落ちついた照明の世界。
そこにスターファイブがまっすぐに立っています。
すっと、最初に前に出てきたのは昴です。

昴「本日は、リトルリップ銀河シアターへお越しいただき、ありがとうございました。
  九条昴です。
  こうして、また皆様の前に立てたこと、本当に嬉しく思います。
  最後まで応援よろしくお願いします。本当にありがとうございました!」

綺麗にお辞儀をした昴さんが一歩引くと、次はダイアナさんです。
31日昼では「こうして、客席と一つになったのは、何度あったことでしょう。三年間、ショウをやらせていただきましたが、それも残すところあと一回となりました。この三年間は、皆様と共に歩んだ三年間です。暖かい声援、拍手。本当にありがとうございました!」
と噛みしめるように言っていたのもの印象的です。
舞台と客席との一体感…昴さんは、本当に愛おしく思ってくれているようでした。

ダイアナ「ダイアナ・カプリスです!
     今回の舞台のお稽古も、本当に本当に大変だったのですが
     みんなで声を掛け合って励まし合って
     皆さんの笑顔に会えるのを楽しみに楽しみに頑張ってきました!
     ダイアナは皆さんに励まされて、とっても前向きにものを考えられるようになりました!
     なので、今回で最後ということですがダイアナの中では妄想がどんどん膨らんでいます。(笑)
     皆様の愛をいっぱい吸収して、それを放出できる日が来る事を願っています!
     今日は本当にありがとうございました!」

「皆さんに会いたくて会いたくて、恋しくて辛い稽古もがんばりました!」と言ってくれた日や「ダイアナは、最初車イスに乗っていたのですが、どんどん元気になっていって…」と成長ぶりを語ってくれた日もありました。

ちなみに、初日の挨拶は特殊で“初日を迎えたこと”をみんな語っていました。
昴さんは「今年は、台風にも見舞われず、地震の被害も免れました。」と去年を振り返りつつ
ダイアナさんも「いつも雨が降っちゃうんですけど、今日は傘を持ってる人は…少ないですね。よかったぁ」と安心していました。(笑)
去年はいろいろな意味で凄まじかったですからね…
みんな、最後に「千穐楽まで頑張ります!!」と言っていました。

続いてのリカは右手を上げながら、可愛く一歩前へ。

リカ「はーい!!リカです!!
   えっと…なんか、言いたいことがまとまらないんですが(爆)
   本当に大好きなスターファイブ、キャストのみなさん、スタッフのみなさん
   そしていっぱいのお客様に囲まれてリカとっても幸せです!
   もう、皆さんのニコニコを見て、リカもニコニコになって顔が筋肉痛になるくらいニコニコしてます!
   ありがとうございました!!」

29日では涙ぐんでしまったのか「ちょっと寂しいんですけど、最後まで泣かずに!泣かずに!リカらしく頑張りたいと思います!」と決意を新たにしたり
30日夜「今日は、リカの大事な銀の銃がくるくるくる〜うぉおっ!?って、散歩に出ちゃいました。明日は、ちゃんとやれるようがんばります!」とフィナーレでの失敗を反省したり
31日の昼公演では衣装のすそをつまんで「この衣装を着るのも、あと一回と思うとさびしいんですが、寂しいんですが!リカの愛を…なんだ?(笑)こう、愛を、わーっと届けたいです!以上!!」とちょっと舌っ足らずなところもリカらしくてとてもかわいかったです。
そして、次のサジータさんは…

サジータ「…サジータだよ!
     みんな、今日は本当にありがとう。愛してるぜ。」

と、カッコよくビシッと決めてくれました!!短いながらもさまざまなバリエーションがありまして28日夜では「そう、あたしがサジータ・ワインバーグさ。一言だけ…お前ら、大好きだ!」だったり
29日では「サジータだよ、知ってたかい?さよならは言わないよ。See you! 」と投げキッスまでつけてくれました!
でも31日昼ではちょっと素が出て「そう、あたしがサジータさ!…言ってて照れるんだけどね。(笑)大事なところで噛んですまない。でも、それでもあたたかく受け入れてくれるみんな!…大好きさ。」とまた投げキッスをしてくれました!
そして、最後のジェミニ!

ジェミニ「ジェミニです!…何言えばいいんだろう?(笑)
     ラストショウということで、気合い十分で頑張ってきました!
     皆さんに温かく迎えられて、本当に幸せに思っています。
     最後まで、応援よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました!!」

あのサジータの後ではなかなか難しいですよね;;
でも、ジェミニらしくかわいく締めてくれました。
「もう、こちらが思っていた通りに、思っていた以上に声援をもらえて本当にうれしいです。皆さんの心の中に、ボクたちはいますから。これからも頑張っていきます!最後まで、応援よろしくお願いします!」や
「えーと…もう、ずっとここにいたいって思っちゃうね。みんなの顔を見てると。でも、みなさんの心に残るような素敵なショウを、最後まで頑張りたいと思います!」など
そのとき思った事を素直に言ってくれているようでした。
31日の昼も、素敵な事を言ってくれました。

ジェミニ「本当にありがとうございます!
     去年が終わった時に今年もできるかなぁ〜ってわたしも楽しみだったんですけど
     想像以上の笑顔に迎えられて嬉しいです!
     劇場が変わっても…ってここはリトルリップシアターなんですけど!(笑)
     ボクたちとみなさんがいれば、とても大きな空間が広がると思います!
     今回でラストショウですが、またいつの日か皆さんに会える日を祈っています。
     それでは……本当に、ありがとうございました!!」

ジェミニが深々と頭を下げると、一際大きな拍手が沸き起こります。
顔を上げ、左右を見ると全員が前に出てきて一列に並びます。

ジェミニ「みなさん、今日は本当に…」
全員「ありがとうございました!!」

最後に、もう一度お辞儀をしてくれたスターファイブの心に届けと、客席からは惜しみない拍手が。
静かに顔を上げ、スターファイブが手を振ってくれる中…ついに、最後の幕が下ります。
客席が明るくなりかけても、まだまだ拍手は鳴りやまず……完全に明るくなってようやくおさまったところに終演のアナウンスが。

大河「本日はリトルリップシアターにお越しいただき、ありがとうございました!
   これにて「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は終了いたしました。
   またいつか、みなさんにお会いできることを、祈っています!
   お足下に気をつけて、お忘れ物無きようお帰り下さい。
   それではみなさん。
   摩天楼に、バキューン!
   バイバーイ!!」

こちらも、開演と合わせて日替わりです。以下、順番に…

リカ「本日はリトルリップシアターにおこしいただき、ありがとうございました!!
   これで「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演はおっしま〜い!
   またいつか、みんなに会えますように!
   忘れ物しちゃダメだぞ。変なもの拾って食べちゃダメだぞ。
   それでは!摩天楼に、バキューン!!
   バイバーイ!!」

昴「本日はご来場くださり、誠にありがとうございます。
  以上をもちまして本日の「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は全て終了しました。
  お忘れ物無きよう、御足下にお気をつけてお帰り下さい。
  またいつか、お会いできます事を心より祈っております。
  それでは皆様。摩天楼に、バキュン!
  では。」

サジータ「本日は、ご来場賜りありがとうございました。
     これで「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は終了いたしました。
     またいつか、皆様とお会いできることを祈っています。
     お忘れものなきよう、お気をつけてお帰り下さい。
     それでは…摩天楼に、バキュン!
     またな!」

ダイアナ「本日は本当に本当にありがとうございました!
     これで「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は全て終了しました。
     またいつか、皆さんに会えることを祈っています。
     皆さん、お忘れ物はないですか?お気をつけてお帰りくださいね。
     それでは皆様。摩天楼に、バキューン!
     バイバーイ!!」

ラチェット「本日は、ありがとうございました。
      これで「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は終了いたしました。
      また皆様とお会いできる日を夢見ています。
      ではみなさん、お忘れ物無きよう、足もとに気を付けてお帰り下さい。
      摩天楼に、バキューン!
      では。」

ジェミニ「本日は、ありがとうございました!
     これで「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は終了です。
     またいつか、みんなと会えたらいいな。
     その時まで、お元気で!
     あ、忘れものないかな?足もとに気を付けて帰ってね。
     それではみなさん!摩天楼に、バッキューン!
     バイバーイ!!」

最後にもう一度、客席から拍手が鳴り響き…「サムライ魂」のイントロが流れる中、劇場を後にしました。
ついに……終わってしまいました。
さびしいし悲しいですが、幸せの余韻を胸に……再び会える日を願っています。
あきらめない限り、夢は続くと信じてこれからも応援していきます!!
でも一先ず……本当にありがとうございましたっ!!!
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:15:24 [ノートメニュー]
Re: 第二幕・その2 [返事を書く]
28日スペシャルゲストパート

28日は、スペシャルゲスト登場日!!
ということで、登場するシーンはかなり違うものになったので、分けてみました。
初登場シーンは、入国審査の場でした。いつもなら西村さんは見舞いを置いて去るだけですが…

西村「…おい、腕。大丈夫か?」
ウボボ「これが大丈夫に見える?」
西村「そうか。そうだよな。」

持っていた籠を床に置いた西村さんは、折れたウボボの腕をつかむと「ふんっ!!」と気合とともになんかすごい方向へ捻じ曲げる!!(爆)
ボキボキボキッとすごい音がしてびっくりしたのはウボボ本人。

ウボボ「な、何するヨ…!!(はっと己の右腕を見て)…治ってるー!!」

一つうなずく西村さん。ボスは骨折じゃなくて脱臼させたんですね。で、それを戻すすべを西村さんは知っていると…いろいろと連携が取れそうですね。(爆)
腕を直してもらったウボボは、先ほどボスにやられたことを忘れたように大喜び。
「なんだ、良い人だったんじゃん♪通っていいよー」と上機嫌に通しちゃいました。(笑)

二人が完全に下手へとはいって行ったのと入れ替わりにジェームスが戻ってきました。
一人ということは、逃げられちゃったんでしょうね;;
そして、次に上手登場したのは……真っ赤なシスター!!そして、鮮やかな桜色の着物!

エリカ「さくらさん、エリカを誘ってくださってありがとうございました!」
さくら「紐育へ行く途中だったので、お誘いしてみました。」

もう、出てきたところで大歓声!
どうやら、さくらさんは西周りで紐育へやってくる途中に巴里に立ち寄ったみたいですね。

エリカ「紐育にサムライ娘、いるでしょ?」
さくら「ジェミニさんですね。」
エリカ「いいなぁ〜〜!エリカも、えいっとりゃー!ってチャンバラがしたいです〜!」
さくら「(怪訝そうに)…エリカさんってマシンガンでしたよね?」
エリカ「(がっくりを肩を落として)……そういう設定なんです。エリカ、困っちゃうっ」
さくら「かわいい……」

舞台中央で両手をきゅっと胸の前で握りしめ、可愛くポーズをとる後ろでさくらさんが思わず一言。
でも、この「かわいい」には呆れもちょこっと入っているのか次の一言が思わずといったものに…

さくら「あ、エリカさん。あそこが脳波の検査をしてくれる所…じゃなくて!入国審査してくれるところですよ。」
エリカ「パスポートですね。」

ポシェットの中を見るエリカですが、あれ?と首をかしげてパタパタと自分の体を叩きますが、目当てのものは出てこず…

エリカ「パスポート、忘れちゃいました!」
さくら「パスポート無いと入国できないんですよ!?」
エリカ「…大丈夫でしょ。エリカちょっと聞いてきますね。」

心配そうなさくらをよそに、エリカはさっさと下手の入国審査官の二人の元へ。
右手でスカートのすそをちょんとつまんで、優雅にお辞儀をします。

エリカ「あの、ボンジュール!」
二人「…また変なの来たよー!」

まぁ、真っ赤なシスターなんてたしかにあんまり見ませんからね。(爆)
でもちゃんと仕事をしようと並んでいた二人のうち、ウボボが動きエリカを挟むようにこちらから見て右側へ立って手を出します。

ウボボ「ヘイ、パスポートプリーズ!」
エリカ「ノン!」
ウボボ「ノー?」
エリカ「パスポート、無いノ!」
二人「無いノ!?」
ジェームス「パスポート無いと入国できませーん!」

陽気にあっさりと言うエリカに、審査官の二人は顔の前で腕をクロスさせて、大きくバツマークを作って完全拒否!
それに困ったエリカはそれぞれに近づき顔を覗き込むようにして懇願します。

エリカ「ええー!?そんなぁ〜!エリカ、困ってしまいます〜〜!
    お願いします!どうしても紐育のショウが見たいんです〜!
    わたしは、怪しい者ではありません。わたしは、神に仕える者です。
    お二人のために、祈らせて下さい。
    (胸の前で両手を組んで目をつぶる)…神様、この心優しそうな…
    …(交互に見て)お名前は?」
ジェームス「ジェームスだ。」
エリカ「ジェームスさんと…」
ウボボ「ウボボだよぉ〜」(地を這うような、低い声)
エリカ「…ウボボだよぉ〜(マネして低い声)さんが神様のお導きにより
    素晴らしい毎日を過ごせますように。
    (膝をつき、胸の前で十字を切る)……アーメン。」

エリカの祈りが完成した瞬間、キラキラした光が辺りを照らし、二人は驚きの表情を浮かべて天を仰ぎます。

ジェームス「おおおおっ……心が洗われたヨー!」
ウボボ「もう、もうさぁ〜パスポートとかどーでもいいよ!」
二人「どうぞ〜!!」
エリカ「メルシー♪」

すっかりエリカの力にやられた二人は、あっさりエリカをアメリカ国内へ。(笑)
その一連の出来事を半ば茫然と見守っていたさくらは「いいのかな?いいのかしら?」と首をひねりますが「ネクスト!!」と声をかけられたのでおずおずと先にエリカが待つ入国審査のカウンターへ。
でもさくらが言葉を発する前に審査官の二人はさくらの服装に着目し、興味津々。

ウボボ「オゥ、キモノ!ってことは、ニッポン人だよー!」
さくら「あ、はい!あ、あの(膝をついて胸の前で十字を切る)アーメンの方の、フレンドです!」
ウボボ「それ、おかしいでーす!ニッポン人とフランス人がフレンドのわけないでーす!」

にこりとエリカが微笑んでいますが、審査官の二人は真っ向否定。先ほどのエリカのように、二人に挟まれる形になったさくらは
どう言ったらいいものかと寸の間言葉に詰まっていると、ジェームスがさくらの手にしている細長い包みに着目します。

ジェームス「お、何を持ってるんですか〜?調べます!」
さくら「あ、はい!」

やましい事が何もないさくらはすんなりとその包みをジェームスへ。ウボボが「おお!ジェームスが、ジェームスが今まさに紐に手をかけて!」と盛り上がって包みをはがす様子を実況しますが、その包みの中身を見た二人は驚きに目を丸くします。

ジェームス「わ〜〜!!カタナ!!!」
さくら「はい!(すっと鞘をつかんで刀を自分の手に持つ)これ、荒鷹です!」

さくらの愛刀、荒鷹!見ているこちらとしては当たり前の光景ですが、突然真剣が現れたため二人は軽くパニック状態に。
二人同時に銃を抜き、その銃口をさくらへと向けます。

ジェームス「ウボボ、撃ちなさ〜〜い!!」

先ほどまで笑顔だったさくらですが、降りかかる火の粉は払わねばなるまい!と素早く荒鷹を構え
銃弾を正確に弾き、電光石火の動きで舞を舞うかの如く刀を二度振り下ろし、再び刀身が鞘に収まると…二人の手にあった銃身はみごと真っ二つに!!

さくら「またつまらぬ物を切ってしまった!」

これ以上ないくらい目も口も開いて驚く二人の間でさくらは有名な決め台詞(笑)とともに照れ笑いを浮かべながら頭をかきます。
なんだか噛み合わない空気の中ですが、そこを物ともせずエリカが目を輝かせて手を叩きながらさくらへ駆け寄ってきます。

エリカ「うわ〜〜!!すごい、さくらさん!かっこいいです〜〜!!」

エリカは大興奮で大喜びですが、銃をダメにされた二人は……とどう動くか見守っていたら、あまりの見事な剣技に圧倒されたのか「おっおっおっおっお」と出身国の動きをはじめてしまいました。(笑)
それが面白かったのか、エリカも一緒になってやるものですから、活躍したはずのさくらさんが置いてきぼりに。(爆)

さくら「……いやーーーー!!!」

左右を見て、思わず絶叫するさくらさん。(笑)
でもその声がきっかけで、エリカが戻ってきてくれましたよ。

エリカ「さくらさん、どうかしたんですか?」
さくら「…いえ……」
エリカ「さっ行きましょう!」

意気揚々と進むエリカの後に続くさくらはちょっと戸惑いがちですが、そのあとについて下手へ。
二人が過ぎ去って、残った管理官二人は、真っ二つになった銃を見つめながら笑みすら浮かべています。

ウボボ「ジェームスさん、ウボボ別の仕事探そうと思うよ。」
ジェームス「それがいいと思うよ。」

二人で目を合わせて笑い合い「おっおっおっおっおっお…」と跳ねながら下手へ。
暗転に交じってカウンターも一緒に下手へ持って行っていました。


そして次なる出演は、第二幕冒頭でした。

ラチェット「…ときどきうっとおしいけど…あの陽気さは貴重ね。」

微笑みとともにつぶやいた言葉を残して、ラチェットもサニーの後を追って楽屋に行こうとしますが…その姿を追いかけるように上手からさくらさんが!

さくら「あの!…ラチェットさんですか?」
ラチェット「(振り向き、驚きと笑顔を見せる)…さくらさん!」

お互い、懐かしい再会に足早に近づき、舞台中央で笑顔の握手をかわし、さくらがぺこりと頭を下げます。

さくら「その節はお世話になりました!」
ラチェット「映画のときね。」(笑)
さくら「はい!」
ラチェット「すべては、海へ。」
さくら「はい…
    ♪強い力は優しさを知って」
二人「♪使わぬ力が強いとわかる」
ラチェット「♪愛も」
二人「♪憎しみも 力も夢も涙となって流れて消える
    すべては海へ」

アカペラの「劇場版すべては海へ」!!!
歌ってほしい、歌ってほしいと思っていたので短いですが感無量です!!
そう思う人は多かったのか、歌いあげたあとの拍手はすごかったですね。
それが収まったところで、ラチェットが質問を投げかけます。

ラチェット「それで、紐育へは?」
さくら「歌いに。じゃなくて!(笑)ショウを見に!」
ラチェット「じゃあ、楽屋へ案内しましょう。」
さくら「ありがとうございます。雨の中来てよかったです〜」

ラチェットに促され、さくらは素直にそのあとについて下手へ。
夜公演の時は袖に下がる直前「でも、ラチェットさんとデュエットができるなんて…ラストショウって何でもありですねー!!」と劇場の神様に向かって叫んでいました。(笑)
さて、二人の姿が舞台からいなくなったと同時に…舞台センターの幕からひょっこりと顔をのぞかせる人物が…とても困った顔のその人物は、もちろんエリカです。(爆)

エリカ「あれれれれ〜〜?…ここはいったい、何処ですか〜?
    エリカ、迷子になっちゃいましたぁ〜〜!
    ここはいったい、どーこでーすかーーー?!」

叫ぶエリカでしたが、はっとあたりを見渡して「…人がいっぱい」と客席に着目してきました。(笑)
素早く上手へと移動し、階段を降りたところで尋ねます。

エリカ「あの…リトルリップシアターは、ここですか?(頷く人)
    イエス?…エリカの言葉では、ウィ?(笑…もちろん、しきりにうなずいております。)
    ここですか!なんだ、そうですかぁ〜!ありがとうございました!!(手を握ってお礼)
    (軽やかに舞台へと戻り)意外と簡単に見つかっちゃいました〜!
    (改めて舞台を見渡して)うわぁ〜…綺麗な劇場…ここがリトルリップシアターですかぁ…
    シャノワールよりずっと大きい〜〜……(舞台センターへ)
    こんな所で歌えたら気持ちいいだろうなぁ〜〜…ちょっと歌ってみちゃおうかな?
    ♪おはよう おはよう ボンジュール」

エリカでアカペラソングといったら、やっぱりこれなんですね。(笑)
1節かと思えば、どんどん歌っていきますよ。でも「♪早く起きてよ ボンジュール」で上手から大河が慌てて駆け寄ってきて止めに入りました。

大河「あああ!お客様困りますっ勝手に舞台に上がっちゃあ!」

でも、乗りに乗ってるエリカにはそんなことは通用せず…下手の方へ押されているにも関わらず歌い続けます。(笑)
結局最後の「♪大神さん 大神さん おはよう大神さん ヘイ!」まで歌いきったエリカは満足げです。一方、大河は突然聞こえてきた馴染みの名前にエリカをまじまじと見ます。

大河「お、大神さん?…大神さんって、一郎叔父のことですか?」
エリカ「はい!大神一郎さん。わたしの旦那さまです!」
大河「えええええっ!?」
エリカ「…あれ?違ったっけ?」

えーと…一概には言えませんが、今回はどちらかと言うと違うということで;;
いきなりのエリカ節にあてられた大河が呆然としてる間に、会話の主導権はあっという間にエリカに。

エリカ「あの、あなたはどなたですか?」
大河「あ、申し遅れました!ぼくは大神一郎の甥、大河新次郎であります!」
エリカ「わたしは、エリカ・フォンティーヌです。」
大河「あ、これはご丁寧にどうも…ってそうじゃなくて!!」

大河は敬礼、エリカは裾をつまんで優雅にお礼。一見して和やかな場面だったのですが大河が先ほどまでの流れを思い出して修正をかけます。(笑)

大河「もうすぐ舞台が始まりますので、お話は楽屋の方でゆっくりと!」
エリカ「あ、はい!」
大河「では、楽屋の方へご案内します。」
エリカ「ありがとうございます!」

で、大河は下手へと歩き出すのに、エリカはその後に続かず「こっちですね〜」と上手の方へ!!
だから迷子になるんですよ!(笑)
エリカの方向違いにすぐに気付いた大河は慌てて追いかけて、双葉さんを押すように肩をがっちりつかんで軌道修正。

大河「そっちじゃありません!こっちですってば!!
   もうショウが始まるんですから急いでください!」
エリカ「は、はい!!……でも最後にもう一回だけ…」

するりと大河の腕から逃げたエリカは、舞台センターに立って「♪おはよう おはよう ボンジュール」と歌いだしますが、大河も負けてはいません。
すぐさま確保して「何やってるんですかー!!もう!急いでるんですから!早くしてください!!」と容赦なく下手へ。
やっぱりフリーダム状態のエリカは強制退場させないと、場がおさまらないのですねぇ…まぁ、それがエリカと言えばエリカなのですが。(笑)
夜公演はさすがの大河もペースも持って行かれたのか「急いでるって言ってるだろ!もう!やりたい放題やりやがって!!」と若干口が悪くなっていました。(笑)
さすがのエリカも「ごーめーんーなさーーい!」と謝りつつ袖へと消えていきました。

いやー…さすが、さくらとエリカ。ただ出てくるだけじゃあ、ありませんでしたね。(笑)
いやいや、面白いゲストパートでした。


フィナーレでは、ラチェットさんの挨拶の後に「そして、本日のスペシャルゲスト!帝都花組、さくらさんと巴里花組、エリカさんです!」とジェミニが紹介するとさくらさんが上手から、エリカが下手から現れてジェミニの両脇に立ち、三都メインヒロイン勢ぞろいです!

ジェミニ「いかがでしたか?レビュウショウは。」
さくら「はい。わたし、2年ぶりに荒鷹を持ってチャンバラをやったのですが
    見知った方を切ることができてうれしかったです。(笑)
    あのころはジェームスとウボボって名前じゃなかったと思うのですが…(笑)
    (チャンバラは)日本人の血が騒ぎますね。
    皆さんと次にお会いする約束をしたのは大帝国東京ドームだったと思うのですが(笑)
    たくさんの奇跡を起こしてきたサクラ大戦ですから、皆さんが願えばまたお会いできると信じています!」
エリカ「(声援を受けて)はい!ありがとうございます!!
    エリカは巴里でも帝都でも紐育でも、何所にいても楽しいでーす!(笑)
    本当に、ラストショウに参加できてうれしいです!
    お別れするのはさびしいですが、サクラは皆さんの中で永遠に続いて行くと信じています!!」

それぞれに、らしい挨拶でした!!
そのまま後ろに下がり、最後のバッキューン!も「ここはパラダイス」も一緒にやってくれました!
何でもありの紐育!!大いに盛り上がりました!!
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:18:48 [ノートメニュー]
Re: 第二幕・その2 [返事を書く]
千穐楽その1


千穐楽!!泣いても笑っても、今日で最後!
今回は劇場がビルの中だから、会場前のご挨拶はないかなぁと思ったら会場と同時にありました!
今回、劇場の入り口とロビーまでの道のりが階段になっていましてそこに新次郎、ボス、西村、武田、公平先生、ジェームス、ウボボ、李周明が並んで一人一人と握手してくれていました!!
そういう温かさが大好きだ!!

今日ですべてが終わる…ということで、紐育始まって以来の大フィーバーっぷりでした。(笑)
もう、アドリブを入れられるところで全て入れたような雰囲気で!
笑いすぎたり、涙で視界がぼやけたりしていましたが、覚えている範囲でこちらも最後までがんばりますっ

―――前説

今日はもう前説も大盛り上がりですよ!!
武田も昼からそれを承知なのか「OGじゃないよ〜!もうわかってるよね!」とかなりフレンドリーな感じでした。
昼同様、今日でジェミニと会える日々が最後というのを惜しんでいると、ジェミニが上手からやってきます!

ジェミニ「掃除がんばってる?」
武田「頑張ってる頑張ってる!ピッカピカ!(と、ジェミニが立つセンターをモップでこする)」
ジェミニ「あ!そうだ!武田さん…あのね、OGが発見されました!」

おお!!初日から姿が見えなくなったOGがついに戻ってくるのか?!という客席の期待を代弁するかの如く武田が「どこにいたんすか?」と聞くとジェミニが真剣な表情で武田の顔を覗き込みます。

ジェミニ「驚かないで、聞いてくださいね。
     …ハドソン川で浮いてたそうです。」
武田「ええっ!?う、浮いてたって…死んじゃったのか!?」
ジェミニ「ううん、生きてます。
     あのね、なんかアヒルの浮き輪をつけて、プカプカ浮いてたそうです。」
武田「なんだよ、遊んでたのか!?ったくしょうがねぇなぁ〜〜
   じゃあ、ここは俺が乗っ取っちゃおうかな!」

おお、武田本格的に乗り込み宣言!(笑)
いや、それにしても一応OGは無事で良かったです。ハドソン川かぁ…どこかへ流れていくのか岸へ戻ってくるのか。
それは本人のみぞ知るというところでしょうか。

で、乗っ取り宣言をした武田は早速左右の舞台袖をチェックして「…よし、邪魔者はいないな!」と確認してからジェミニに「二人の共同作業の」を強調させてバキューン講座をやろうと提案!
ジェミニも頷き、バキューン講座が始まろうとするのですが…武田の確認もむなしく、上手から大河が駆け込んできました。(笑)

「ショウの準備があるから!」といつかと同じように手を引っ張っていく流れに。
もちろん、武田が怒鳴って止めたので二人とも振り向き、会話へ。

大河「あ、武田さん!お久しぶりです。」
武田「お久しぶりって昨日会っただろ!!」(笑)
ジェミニ「どうも、ウチの主人が〜」

お世話になりました〜と言わんばかりの笑顔で会釈するジェミニに、大河も同じような笑顔でうなずいています。(笑)
昨日よりも、手に手を取るポーズで見た目的なラブラブ度が上がっているため、武田はまたも嘆くことに。
大河が駆け寄り、同じ言葉で武田をフォローするのですが…今日のジェミニは妄想全開。
その場で両手を頬にあてて夢見る瞳で上を見上げています。

ジェミニ「やっぱりゴンドラには乗りたいよね〜〜
     …あなたは、永遠の愛を誓いますか?
     はい、誓います!」
大河「ってちょっとジェミニ!!(がしっと手をつかんで戻ってこさせる)バキューン講座でしょ!」

そのままジェミニを舞台センターへと導いた大河は、上手側に残り「ぼくもやりまーす!」とバキューン講座に参加。
「バキューン講座も最後ですよ!」とやる気満々の大河。もちろん、客席も完璧に近い仕上がり!「バキューン!」も最初から声が出ていましたが
武田は「こんなんじゃ最後にならないよ!もっと元気出して!!」とさらなる声出しを要求。
ということで、武田がお手本を示すことに。(笑)

センターに立った武田のお手本のとおり、みんなで「バキューン!」とさらなる声出しをしてOKをもらい
これにて最後のバキューン講座終了!!
と同時に、今日は武田がジェミニに声をかけます。

武田「ジェミニさん!!急がないと、ショウの準備があるんですよね!」

大河の前を走りすぎ、がしっとジェミニの手をつかんで上手へと引っ張っていこうとする武田…でも、今日のジェミニはぐっと足を止めて客席に顔を向けます。
「皆さん!楽しんでいって下さいね!!」と笑顔で手を振ってから、武田と一緒に上手へと去っていきました。武田的にはリベンジ成功…なのでしょうか。
さて、残された大河はと言いますと……特に走り去った二人を慌てふためいて見るわけでもなく冷静に舞台中央へ。

大河「あの二人、大事なことを忘れてるよね。
   ということで、お願いのコーナーです!」

おお、大河の諸注意!!言っている内容は連日と変わらないのですがサイリュームの振り方のたとえが「皆さんで心を一つにして振ってください。一人だけ車のワイパーみたいに振っちゃダメですよ」となっていたのが面白かったです。(笑)
あと、拍手は短く歯切れよく!掛け声はたくさん!の部分で「新次郎!!」とかかったのを受けて「来ると思ってました!」と答えるあたりとか。

大河「では、ラストショウ!千穐楽でございます!!
   泣いても笑っても最後です!
   どうぞ皆さんの目に、心に焼き付けて帰って下さい!
   お願いします!!大河新次郎でした!」

深々と、お辞儀をした大河は笑顔で上手へと足早に去っていきました。
あ、このときに新次郎が「歌う♪大紐育♪3」を「踊る」と言い間違えていたことには、あとから気づきました。(爆)
徐々に会場が暗くなり、いよいよラストショウの始まりです。
さあ、本日の開演アナウンスは誰かな?と耳を澄ませていると…

全員「こんばんは!スターファイブです!」
サジータ「今日は、リトルリップシアターにようこそご来場くださいました。」
リカ「リカ、みんなに会えて嬉しいぞ〜!」
ダイアナ「本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。」
昴「どうぞ最後まで、たっぷりお楽しみください。」
ジェミニ「では、ショウの始まりです!」
全員「イェーイ!!」

なんと、スターファイブ勢揃い!!!
ラストならではのアナウンスですね。


―――街の灯

最後の最後。歌も終わり、セットの階段に佇むジェミニは普段、ずっと空を見上げているのですが、今日は客席へ向かって静かに手を振りながらはけていきました。

―――ダンディ団の大西洋横断

まずは西村の釣り。
さぁ、本日はどんな大物!?と注目していたら、本当に大物!
全長60cmはありそうな錦鯉!!……って、まさか鯉ミサイル!?(爆)
…いえいえ、ちゃんと生の魚です。

普段、この釣り上げる魚は下手の客席通路からこっそ〜り入ってきた黒子さんが最前列から投げているのですが、その黒子さん。今日は背中に小さな鯉を背負って登場していたため去り際にスポットが当たっていました。(笑)
それと釣り上げた獲物を見た西村さんは思わず「これ、ひょっとして薔薇組が飼ってるんじゃないですか?」と一言。(笑)
少なくとも、あの背中の鯉はそうですものね〜〜銀座の下水道あたりで見ましたよね。たしか…そう、「新・青い鳥」のときに!
織姫と一緒に「♪恋よ恋〜〜」と歌っていた時に出てきていた、あの子たち!(笑)

ちなみに、今日ももちろん船盛り。ボスは「鯉コクじゃないけど、うまい!」と食べていました。すると客席から「食べたい!」という声がかかるのですが…とても船盛りにくっついているらしく「これ無理だよ」と苦笑いしていました。

あ、それと西村さんが「アメリカ、遠いっすね…」という部分。今日は「自由の女神、見つかりませんね。」になっていました。
それとボスも!オーソレミーヨの替え歌。最後の「♪たすけーーてぇぇ〜〜〜」がものすごい!!「♪たすけーーー…………」が1分ぐらい続いたんじゃないかと思うくらい、声を出してくれました!!
西村のあおりが二回入りましたからね!さすがボス、すごい肺活量です!!
出せるところまで声を出し、最後の「♪てぇぇ〜〜〜」では息を吸い直して歌い上げたところで西村のツッコミは「気はすんだか!」でした。(笑)

そして高波に襲われるシーン…なんと船が真っ二つに!!
船首にいたボスはそのまま高波の前に。西村は波に流されて船尾とともに下手へと流れていきます。「ボスーー!!」と叫ぶものの、そのまま袖へ。残されたダンディーも波にのまれ…道中最大のピンチ!!
離れ離れになってしまった二人はどうなってしまうのか!?と思っても、ここは暗転…真相は入国審査にて。ですね。


―――サニーさんの部屋にて

双葉さんがしょっぱなからやってくれましたよ!!外人によるニッポンの認識を語るシーン。
普段なら虎鉄を振る部分で、じゃきん!!と違う音セリフと構えが。その構えは、なんと二刀流!!

双葉「狼虎滅却…!!快刀乱麻〜〜!
   ズバッ!ズビシ!とりゃーー!!いつもより多く切っております!
   うりゃあー!!…じゃきん!(二本の刀を腰に挿す)
   …大神、サイコーーーー!!!」

お師匠様きたーーーー!!!!(笑)技と褒めは息子ではなく弟なんですね!(爆)
で、ここで入ってきたレッドベリーはすかさず「何やってるの、あなた。ちょっと長いし。」と突っ込みを。(笑)

その後「まぁ!可愛そうな新くん…!」と双葉さんのセリフを受けて、マネする部分では「まぁ!!かわいそうな、新っくんっ…!」とやたらと強調していました。
これには双葉さんも「って、そんなにひどくないだろ!」と違うセリフで反論。
レッドベリーはツンとした態度で「そっくりだと思うわ。」と言ってもう一度そのセリフを…言っていたら収集がつかなくなったので目で双葉さんに助けを求めていました。(笑)
双葉さんがそれを読んで「なんかトゲがないか!?」と言ったので無事に先に進めました。


―――ラッシー先生のレビュウ講座

レビュウについて語るシーン、今日はちょっと増えていました。

ラッシー「今日は、ここで明日使えるレビュウの雑学を…
     ビュウとは、見る。ということ。
     レとは、英語で「Ri」リサイクルやリターンという意味ですね。
     再び、見なおす…レ、ビュウ。レビュウ!
     これが、言語的理由ということです。明日、お友達に教えてあげてね!
     で、歴史的には…台本に戻る!」

さらに、豆知識が深まることとなりました!(笑)
ちなみに「お気を付けくださーい!」と言った後にサニーさんが「合体にですか…?」と聞いた後のセリフは「合体には、気兼ねなく身をお任せくださーい!」と今まで一番直球な発言になっていました。(笑)
ラッシー先生が去った後、サニーさんが思わず見送りの言葉として出てきたのは「いやいやいや…今日はなんか全てが長いね!」(笑)


―――妄想テレビジョンへ

…の前に、前振りから一つ。
プラムはプチミントの恰好に加えて「あの、くるくるって回してるの、気にならないの?」と大河が金髪ロングヘアーの毛先を指に絡めてもじもじしている様子も気になったようでツッコミを入れていましたがサニーは「全然!」と真っ向否定。(笑)
そしてサニーが「で、どうなんだい?」と大河に聞いたら「どうって…知り合ったばかりなので、交換日記からはじめようかなって……」ととっても清く正しくな発言が!(笑)
らしくていいと思います!!

さて。妄想テレビジョンですが…サジータさんがしょっぱなから飛ばしてくれました。
ダンサーさんを呼び、前方へ歩いて行くところで「最後まで盛り上がるよ〜〜♪」とあのハイトーンボイスで言った後の歌いだし!
なんと、そのハイトーンよりさらに高い超ハイトーン!!ダンサーさんに下げて下げて!と指摘されると、今度は下げすぎになるのはお約束。(笑)
そんな事をやっていたら「本当にわからなくなった!」と思わず言ってしまったサジータさんです。(笑)
落ち着いたのは「♪あいつは西部の荒くれ者で〜」からでしたね。

続くダイアナさん。ダイアナさん自身に目立ったアドリブはなかったのですが、猿が入ってくるときに下手の猿はバク宙しながら入ってきたんですよ!
で、上手は…岩本さんなサルは(笑)猿の演技をせずに、ただまっすぐ顎のあたりをかきながら入ってきました。(笑)

リカはおとなしい曲なので、特になし。
で。ジェミニですが…曲は壮大なのに、蝶々さんがサニーさんのためギャグになってしまうんですよね。(笑)
手を握り合った時、今日は「キモい!」とズバリ言ってしまいました。(爆)

ビバ!ハーレムの昴さんはかっこよかったですよ!!
いつもならさっと下手へはけるのに、今日は投げキッスをして颯爽と去っていきました!!

あ、戻ってきた大河もちょっとセリフが変わっていました。
「どうですか!?一曲ほどお見苦しいものもありましたが(爆)こうやって!毎日役を交換しまして…」
と、いうものに。
あ、ちなみにこの後に続く壊れる大河。今日は一段とひきつった笑いで下手へと去っていきました。(笑)

そして、このパート最後!
サニーさんが「大事なのはそう…ひらめきさ!」と言った後、いつもリカがヒラメをもって入ってくるのですが今日は武田を連れて出てきました!
武田は後ろ向きに立たされ、ズボンを膝までまくっています。その、あらわになった足に張られているのは、スバリ湿布!
なぜかと言うと、そこは…「はい!ヒラメ筋!!」ということなんです。(笑)
某サロンパスのCMを思い出しますね!(爆)


―――入国管理

今日はジェームスにもウボボにも声援が飛びます。
で、張り切りすぎたのかウボボが「お疲れ様だぁよ〜ジェームスさーん〜」と言うところで巻き舌にしすぎてまったく別の言葉のように聞こえていました。(笑)
ジェームスも一緒だったのか「…え?もう一回?」と聞き直していました。

次は李周明!ウボボの手を逃れるためのアクロバットが今日は側転バク宙2回を増やし3回連続!
よってウボボのツッコミは「ウボボなめるなぁ〜〜!!いつもより長くやりやがって!!」と半ば投槍気味でした。(笑)

ウボボのアドリブはまだまだ続き、ジェームスから受ける3回連続のドロップキックのうち、3回目をあたりに行かず、ジェームスはその勢いのままロビーに倒れていました;;
あれ、やっぱりちゃんとあたりに行かないと反動で両側に飛ぶことはないのですね。
3回目を外されたのがよっぽど響いたのか、その後のジェームスのちょっといいセリフが詰まる詰まる。(笑)
「ほんのちょっとの希望に縋ってよ!!」が言えてなかったんですね〜そのため、見送るセリフが「がんばれよ〜〜!…俺がか。」とセルフツッコミいれていました。

続いて、女性客ですが…なぜか女性のパスポートがチラシで作った小冊子になっていました。(笑)
そして…こちらのドロップキックでも、ジェームスは3回目にウボボに置いて行かれました!あんなに仕返ししようと体ほぐして蹴りを入れたのに!
しかも、今回はすかされて舞台中央で立つのに時間がかかっているジェームスに軽く蹴りまで!!(爆)
立ち上がったジェームスは思わず一言…

ジェームス「みんな、蹴られてるお前がかわいそうとか、痛そうとか言ってるけど…蹴ってる方も痛いんだよ!!」

そうですよね!毎回あの勢いで落ちてしまっては;;
最後まで怪我がなくて良かったです。
叫び終えたジェームスはなんとか本編へ戻り…マッスル女を追いかけるところへ。

ジェームス「ウボボ、あとはやっときなさい。待てー!マッスル女ーー!!好きだーーー!」

さり気に大告白していきましたよ。(笑)
そして、このあとが気になるところです。………ちゃんと二人揃ってきました!!

西村「ボス、すごい嵐でしたね〜もう二度と会えないかと思いましたよ。
   もう一度会えたのは奇跡ですよ!」
ボス「メイク ア ラック…俺は奇跡を呼ぶ男、ダンディー…サリーちゃんのパパじゃなーい」

今回、ボロボロ服のボスは髪の毛の両側がちょっとはねてるんですよね。それが、たしかに似てて(笑)
でもこれで笑ってる人と、首をかしげる人がいてちょっと世代の壁的なものを感じました。(爆)

ウボボの入国審査ですが、錦鯉をもったウボボは「うわ〜!すごい立派な錦鯉だ〜よ〜〜さぞやお値段も……ってなんじゃあこりゃー!!」と西村に投げ返していました。

最後、腕を折るところ…今日ぐらいは西村さん治してあげるのかな?と思ったら…最後まで贈り物でした。
ちなみに、今日は電動ノコギリ……丸ノコです!電源を入れると、本当にちゅいいい〜〜んと動いてちょっと怖いです。
ウボボもそう思ったのか、電源を入れた後は特にリアクションもなくただ「うわ!!怖いよ!なんじゃこりゃ〜〜!!」と、スイッチを入れた丸ノコへの恐怖で締めくくられました。


―――カフェにて

今回、一番のアドリブしどころですね!!(笑)
みんなもそう思っているのか、ここが一番凄まじかったです。(笑)

まず、昴さん。コーヒーをウェイターに頼む時に「すまない。10杯目のコーヒーをもらえるか。」になっていました。
そうとう待ちぼうけくらっています!(爆)

ダイアナさんも今回はすごかったですね!「暑い…暑いですわ…!!」と入ってきて、上手側のテーブルで一度力尽きるまではいつもどおりなんですが
「きっと、隣の劇場の熱気がここまで伝わってきているんですわ…息がうまくできませんわ…それに酸素も薄いし!」とお遊びが始まり…

ダイアナ「こ、こんなことしてる場合じゃありませんわ…みなさんが、私を待っていますわ!
     さぁ、立って…立つのよダイアナ…!!(ぐっと気合を入れるが立ち上がれずすぐに椅子へ戻る)
     ああ、ダメ……ダメよダイアナ!自分でカツを入れなきゃ。
     ……なめたら!…なめたら、あかんぜよーー!!」

ぐいっと立ち上がるダイアナさん!
おおお、生「なめたらあかんぜよ!」だー!!ゲームをやって、かつダイアナファンはたまらないんじゃないでしょうか。
その後の一歩のコメントも「なめたらあかんぜよの一歩…!」とすべてそれでした。(笑)
それでも倒れて気絶するダイアナへ駈け寄った昴が気を付かせた後思わず言ってしまった一言…「そんな久しぶりにカツを入れるからだ。」と。(笑)

昴「あまり慣れないことをするものじゃないぞ。」
ダイアナ「そうですわねぇ〜…」

いきなり、気合い十分でしたからねダイアナさん。(笑)
ダンディ団が現れたあたりから席に座って休むダイアナを、昴が扇子で煽いであげたりしているとリカが上手から駆け込んできます。
そんなリカに続いてサジータまでもがリカと同じ走り方で登場!!(笑)
これだけなら昼間もあったのですが、今日はリカと同時に椅子の上にあがり「せーの…おまたせ!」とサジータに合わせた男前な挨拶をしてくれました。(笑)

ジェミニとともに現れる武田…ある意味ここからはお約束の時間です。(笑)
ブラジル人であることを示すダンス…今日はもちろん曲付きで勝手にやめられる状態ではなくなってました!
ジェミニも助け船を出さず、楽しんでいます。(笑)曲があるため、自分の好きで終われませんしね。
このとき、舞台上でも面白いことが……昴やサジータ、ダイアナもこのリズムに乗ってちょっと踊っていたんですね。(笑)
曲が終わった後は、みんなでシンフォニーウィズフレンドをみんなで回し飲みしてました。

で、手前の武田は次の展開に行くまでに聞いておきたかったのかジェミニに「あなた知ってたんですか?」と尋ねますが「なんのこと?」と瞬時につっこまれて「…いや……」とあえなく引き下がることに。(笑)
ここで、いつもならジェミニが好きに武田の事を呼ぶのですが、今日は「じゃあ、なんて呼ばれたい?」と聞いて希望にこたえることに。(笑…ちなみに、ベロたん。を選択していました。)

そうしたらダンディー団が立ち上がりボスが西村に目で合図をすると、西村は素早く上手へと下がり、戻ってきたときには一斗缶をボスへ。
一回目と二回目はかわいく「ベロたん」って呼んでたのですが三回目の「ベロちゃん!」で思いっきり武田を打ちます。(笑)
武田「そ、その一斗缶はもしかして!!」と振り返って、再会を喜んでいました。(西村はまた素早く一斗缶を上手袖へ)

この間、左のテーブルで起こっていた出来事は…全員で回し飲みをしてたシンフォニーを見事飲み終えて中に入っている星型のパインやナタデココを取ろうとしているところでした。
サジータさんが苦戦しているのを見て、昴が引き継ぐことに…でも、見事に氷に邪魔されてとれなかったようですが;;
氷の下へ埋まった星を救い出すのは、結構大変なんです。さながら氷獄からの脱出のように!(爆)

場面は続き、ジェミニにチャイルド症候群だと告げたシーンで、ジェミニは非常に頑張りました!!
今日の振りはウホッウホッとゴリラ調だったのですが、引き継いで広げるジェミニは…

ジェミニ「ウホウホッウホウホッ…インシャラ〜〜!(儀式、という雰囲気のチョイスです)
     おっおっおっおっ……!!」

その場でウボボ達の友好手段のマネをはじめました!!
なんと、今日はリカも乗り…ダイアナもサジータも昴も全員一緒にやってしまいました!!(大笑)
みんなでくるくる、ウボボ族!(爆)
ここで誰が一番早く正気に戻るかと思っていたら…なんと、リカでした。
「ストッープ!!」と両手を開き、右足でバンッと音を立てると。全員正気に…(笑)

リカ「結局みんなおんなじだな!な、すばる!」
昴「……………」

スターファイブの中で、誰よりも回っていたのは昴です。(笑)
そのことをごまかすかのように、咳払いを一つしてさっさと自分の席へ戻っていきました。(笑)
ジェミニに集まった理由を話すように促しますが、ここでも昴は頑張ることに。(爆)

ジェミニ「今回は、特別に、いつになく、とことん、ズバッと!悩んでるの。」
昴「…今回は、特別に…いつになく、とことん…ズバッと!悩んでるのか?」

おお、言えたよ昴さん!!(笑)
続いては、再びダイアナが暴走します。「大河さんに大切なものをたくさんもらったはずです。」の部分で「たいせつな、たいせつな、たいせつな……」と10回転以上したのです!
思わず、これから西瓜割りでもするんですか!?と言ってしまいたくなるぐらい、回ってました。
ふらふらになっていたのでリカが「がんばってダイアナ!こっちだよ!!」と自分がいる下手側から声をかけてきました。

何とか根性でサジータの後ろへスタンバイすると、それに続いてリカやジェミニが声をかけ……

昴?「…サジータさん!」

いつものコーヒーではなく、自分の扇子で口元を隠した昴…ついにノコをしゃべらせてしまいました!!(大笑)
この現象に、サジータさんもとうとうやられました。ダイアナから、開いたままの白い日傘を借りてサジータさんは笑顔で舞台中央へ。
声のトーンが「その名はロデオ」と同じくハイトーンです。(笑)

サジータ「そうね!ノコもしゃべったし
     (傘を持ったまま可愛く左右に揺れる)皆さんがそんなにおっしゃるのなら、新次郎のこと、助けちゃおうかなっ?
     ……って、バカか!!!!(じろりとほかのメンバーをにらんで)…勝手にしなっ」

きゅんっとした笑顔だったのですが、言い終えると同時に顔が険しくなり、最後は怒鳴っていました。(爆)
いや〜面白いです、サジータさん。傘は閉じて、ダイアナにつき返していました。
あ、それと昴さんのノコ芸は今日も冴えておりました。(笑)個人的に、昴さんの首元…というか首筋?耳の裏?あたりに顔を近づけるノコを手で戻し、もう一度それを繰り返してからちょっと優しげな顔でノコの頭を撫でる動作がツボでした。
そうやって昴さんとじゃれていたかと思うと昴さんが飲んでいたコーヒーカップに頭から突っ込んだりして。(笑)
「さぁ戻ろう。」とノコを肩に乗せたまま前に出てきた昴さんはちらりとダンディ団のテーブルへ目をやります。

昴「ベロたんとやら……今年もはめられたな。」

昴にしか言えないセリフですね!(笑…去年、ペンキを塗りたくられた武田と話したのは昴さんですから)
いやースターファイブもアドリブ全開だったなぁ〜〜と感心していると、みんなシアターへ向かいだします。
ジェミニの今日の支払いは、ブーツの中から。椅子の上に足をあげて、そこからお札を取り出し…「OK〜!…釣りはとっときな!」とカッコよく支払いしていきました。

で、ジェミニはいつも「ベロベロムーチョ、ベロムーチョ♪」と歌いながら下手へ去っていくのですが、今日は一歩踏み出すものの、すぐに手を下して「ベロベロ…待って。本物が見たい!」と武田へネタふり!!(笑)
うろたえる武田を無視して「ミュージックスタート!」と合図。
流れるサンバのリズムに、踊るしか選択肢のない武田。(笑)

先ほどのようにロングバージョンではないですが、どう?とジェミニに顔を向けるとジェミニは渋い顔をして「なんか、あんまりカッコよくない…ガッカリだよ!」と言い捨てて下手へと走って行きました。武田、残念!!(爆)
その後、西村たちとの「かわいい子知ってるじゃないか」という会話では「かわいいでしょ〜ちょっと憎たらしいけど」と変わっていました。(笑)
ちなみに今日のボスのツッコミはみぞおちパンチじゃなくて、みぞおちキックでした。

次なるアドリブ合戦の序章はラチェットさんと大河がカフェの席に座り、注文をする所から。
李周明が大河に注文を聞くときに「お客サン!」と呼びかけるだけでなく、頭を叩いていました。(笑)

次はボス。ラチェットさんに声をかけた後、その場で猫のようなポーズをとりながら「キャッツの頃、お世話になった先輩に良く似ているもので…」と(笑)
するとラチェットさん、ちょっとうつむいて笑いをこらえながら「…やってたわね。」とアドリブを返してくれました!
立ち上がって居住まいを正すと「相変わらずお綺麗なので、つい」とさらに言葉を重ねると、ラチェットさんはちょっと照れたように笑い「ありがとう!良い旅を!」とつなげていました。

ラチェットさん絡みのアドリブはここまでで、ここからが皆様お待ちかねのホットミルクアドリブパートです。(笑)
昼がジョッキだったため、これしかないだろう!と思っていたものが見事に登場!ピッチャーですよ、ピッチャー!!(大笑)
戸惑うを通り越して「ぼく、こんなに飲んだことないよ!」と一瞬固まった大河ですが「…いただきます!」と意を決して飲み始める!!

これで一気できたらホントにすごいなぁと思っていたら、しばらくしてピッチャーが下がり、隣に立っていた李さんが持っていたトレイの上に。
客席からの不満の声が上がるものの、大河はそれには答えず李さんに耳打ち。
にやりと笑った李さんは「かチこまりまチた〜」とピッチャーをダンディ団がいるテーブルへ!!(笑)
どんっと目の前に置かれた武田はビビりますが、李さんに“あちらのお客様からです”風に大河を示され、そちらを見るとすごいニコニコした大河と目が合います。(笑)

大河「武田さん、たしかぼくのライバルだったはずですよね。負けられませんよね!」

と、一気飲み勝負を持ちかけました!!(大笑)
どのみち受けるしか選択肢のない武田は立ち上がってピッチャーをぐいっと傾けます!
この間、大河はイスに座って足を組み、左手を腰に当てながら右肘をテーブルにつけて、その右手に頭を乗せた、なんともリラックスしたポーズで眺めていました。(笑)
が、さすがの武田も一気はできずピッチャーを口から外すことに。
もちろん、客席からはお約束の不満の声がかかりますがそうとう本気でキツイのか「ちょっと待て待て!」と声を出して場を落ち着かせようとしますが、残っているミルクの量を見た武田は「まだこんなにあるの!?」と思わず驚きの声を。
まだ、半分ぐらいでしたからね。思わず「お前も飲めよ!!(トレイを)持っててやるから!」と李さんに渡していました。

今回は本気でキツそうだと思ったのか、そのまま飲む李さん。
でも、李さんも最後までは飲めず…最初から見て4分の一にさしかかったところでストップ。
その頑張りを褒めた武田が「あとは俺が飲むから!」とピッチャーを受け取ろうとしますが、武田が手にする前に何も言わず西村が手を出し、ピッチャーは西村の手へ。
そのまま一気に最後まで飲みきった西村の姿に、男を感じずにはいられませんでした!!

大河「いい飲みっぷりでした!ぼくがお代を払います!」

立ち上がって、拍手している大河に「当たり前だ!」とツッコミを入れたのは武田。
お代を受け取るために大河の傍へ移動してきた李さんに、今日はニコニコとお金を渡した大河は、背筋をピンと伸ばした姿勢のまま「いやぁ〜清々しいなぁ〜!」と晴れやかに下手へと歩いて行きました。(笑)

―――オーナーを取り囲む人々

アドリブとしては続きですが、一度ここで一区切り。
サニーさんが両手に女性を連れてカフェから出てくるときに思わず「いやぁ〜〜変な店だったねぇ〜!」と言っていました。(笑)
サニーさん、今日はなぜか帽子をかぶっています。(ディナーショウのとき、日本にやってくる際にかぶっていた帽子ですね。)

今日はサニーさんを取り囲むことになる4人娘のリアクションがいつもよりかなり大袈裟でした。(笑)
日に日にハーレム度が増していくオーナーでしたが、ここに極まりという感じです。

そして、そんなテンションの高いグループにかかわりに行かねばならない武田がいじられないわけありません。(笑)
懸命にサニーさんに話しかけますが、延々と無視され、気づいてもらえても全員に指さされて笑われていました。(^^;;
どーにも収拾できない状態を打破したのは、西村がさっと上手から運んできた一斗缶。ボスが武田の背後からその頭に一撃!!(笑)

それにより、やっと気づいてもらえた武田が説明して「ゴールデンウェイ」へ。
この前奏が流れてきたところで、サニーさんは帽子を客席へ!!なんてサプライズなプレゼントなのでしょう!!!
受け取った方、おめでとうございます!

―――3分間ひらめきクッキングぅ〜!

今日もやりますよ!!「待ってました!!」の掛け声もひときわでしたね。
さぁ、さっそく本日のメニューです!
最初はプラムを中央にして…

3人「きゃっ…ふ〜〜ん!」
杏里「プラム様、本当に…今日でこのきゃふ〜ん教を、解散してしまうのですか?」
プラム「ああ…本当じゃ(お年寄りのトーンで)神様のお告げがあったのじゃ…」
リカ「そんな…!私たち信者をどうするつもりですか?
   …信者を、どーする…しんじゃおどーする…チンジャオロース…」
シェフ「チンジャオロース!!」

プラム「きゃふ〜ん!」
杏里「にゃうん!」
全員「クッキングぅ〜!ジンジンジン、ジンジンジン!」

杏里「ねぇ見て見て〜!このアルバム!懐かしいでしょ〜!」(このネタではリカが真中に戻ってきています)
プラム「リカ、この写真はパパとママが熱海に新婚旅行へ行った時の写真だぞ〜!」
杏里「パパが35歳のときの写真ね。」
リカ「父35歳のときかぁ〜!」
プラム「(アルバムの別のページへ)おっこれは…!結婚式の写真だなぁ〜
    母さん、綺麗だったんだぞ。(照れる杏里)母さんが30歳のときだったなぁ」
リカ「母が三十路のときかぁ〜!…ははが、みそじ…ははの、みそじ…はのミソに…サバのミソ煮…」
シェフ「サバのミソ煮!!」

…元ネタは電撃オンラインのレポ記事ですか!?(笑)

プラム「きゃふ〜ん!」
杏里「にゃうん!」
全員「クッキングぅ〜!ジンジンジン、ジンジンジン!」

杏里「ブルンブルン〜!ブルン!あたいら、レディースだよ〜!」
プラム「リカとワンペア様だよ〜!」
リカ「きっもちいい〜!誰もオレたちの走りを止められねぇぜ〜!
   今日も景気良く行くよ〜!」
三人「はい!パラリラパラリラ〜〜!!パラリラパラリラ〜〜!!
   …パエリアパエリア〜!」
シェフ「パエリア!!」

プラム「きゃふ〜ん!」
杏里「にゃうん!」
全員「クッキングぅ〜!ジンジンジン、ジンジンジン!」

いつもならここでおしまいなのですが、今日は退場の曲もかからずに4人ともその場に残り…おまけが!

プラム「今日は、千穐楽なのでもう一品、スペシャルメニューをお届けしまーす!」
杏里「今日で千穐楽…ついにこのコーナーも最後になっちゃいましたね〜」
プラム「でもさ、正直…正直さ!ほっとしてない?(笑)
    だってこのネタ合わせさ、出番の直前に鏡の前でやってるのよ!」
リカ「ハラハラドキドキだな!回を重ねて行くごとに強引になってくしな!
   リカのポジション厳しいぞ〜!」
杏里「でもさ、これだけ頑張ったんだから、なにか嬉しいことがあるといいわね!」
プラム「打ち上げとかね!!」(いえ〜い!とうれしそうな三人)
    あ、でもさ打ち上げで終電逃しちゃったりしたらどうする?」
杏里「あ、あたしちゃんとホテル取ってあるんだ!」
リカ「じゃあ、リカは漫喫に泊まろっかな!(笑)
   プラムは、どこ泊まる気?」
プラム「えっ?」
リカ「プラム、どこ泊まる気?…ム、どことまるき?…のこ、まるゃき?…ノコ、丸焼き?」
シェフ「ノコの丸焼き!!」

最後のネタはネタというより、半分感想ですね。(笑)
シェフはスケッチブックではなく、リカの肩にいたノコをつかんで高々と上げます!!
ノコ、ついにメニューに!!(汗)
まぁ、ある意味最後にふさわしいメニューですが!(爆)
軽快な音楽が流れる中、三人とシェフは上手へ。

杏里「さてさてさて!これでおしまいでーす!」
プラム「DVDにすべて入ると良いのですが…」
リカ「以上、3分間ひらめきクッキングでしたー!みなさん、ありがとうございましたーー!!」

盛大な拍手と歓声に見送られ3分間ひらめきクッキング、これにて終了!

大河「…長い間お付き合い、ありがとうございました!
   って、なんなんだよあいつらは〜〜!!」

そして最初から最後までずっと舞台下手側で見守っていた大河が締めの挨拶を。
毎回毎回、本当に楽しかったです!
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:21:47 [ノートメニュー]
Re: 第二幕・その2 [返事を書く]
千穐楽その2


―――親子対決

この親子が揃ったらアドリブしないわけがありません。(笑)
大河が「なんですかその格好は?」と言うと、双葉さんは「ジュディオングでも金の鏡モチでもないぞ!聖母マリアじゃ〜」と散々つっこまれていたであろうことを言っていました。(笑)

そして、ある意味バトルパート。(笑)
大河が「今日こそちゃんと帰って下さい!!」と双葉さんを押しますが、今日ちゃんと帰るわけない(笑)双葉さんは「いいや、帰らんぞ帰らんぞ〜!母はとっても気分が良いぞ〜!」と戻るだけではなく、するっと背中を押す大河の手から逃れて舞台に残る。代わりに押していた勢いで、大河が上手へ去りそうに!(笑)

大河「うわあ〜〜!!って、なんでぼくが帰らないといけないんですか!
   (足早に舞台中央に戻ってきて、双葉さんの背中を押す)母さん、ぼくは大丈夫ですから!
   絶対大丈夫ですから!!」

なんとか大河が押し勝って、双葉さんは「母はさびしいーー!!」と叫びながら上手へと去っていきました。
大河の最後の一言は「ああ、やっと帰ってくれた……」でした。(笑)

―――3分間ひらめきショッピング

杏里とプラムのルネッサ〜ンス!もすっかり恒例に。(笑)大河が「いつもどおりですね。」とツッコミを入れると杏里が「だってずっと水分とるの我慢してこれを楽しみにしてるんですもの。」と本当においしそうに飲んでいる理由を話してくれました。(笑)

会場限定のノンアルコールカクテル、シンフォニーウィズフレンドの紹介を大河がしている間、今日のプラムは会話参加率がちょっと低め…普通に飲んでます。(笑)

大河「プラムさん、なに飲んでるんですか?」
プラム「ごくごく飲んじゃった。」(笑)
大河「ダメですよ、ちゃんとお仕事してくださいね!」

大河につっこまれるプラムという、非常に珍しいものが見れました。(笑)
今日で最後ですからたくさん飲んで下さい!!とこちらは締めて(会場からかかる掛け声には「ありがとうございます!もう一杯飲んで下さい!」とか「3杯飲んだ!4杯飲んで下さい!」と大河が律儀に答えていました。(笑))
続いては、DVDの予約について。
今日も物販は早々に完売でしたからね。会場限定予約も今日まで!ということで、皆様お忘れなく!という具合でした。

さぁ、早くも一幕が終わってしまいました……時間は止まってくれません。
でも最後まで全力で応援したいと思います!!

―――第二幕「ロード・オブ・アメリカ〜ひらめきの彼方へ〜」

歌とダンスが主軸の第二幕ではほとんどアドリブらしいアドリブはなかったです。
強いて言うならば、ジェミニ扮する抜き打ちのジョーが銃をホルスターに戻すときに、一度ちょっと失敗気味だったので、やり直しをしたことぐらいでしょうか。

最後の大河の挨拶……涙声だったのが印象的です。

―――Kiss me sweet

歌いだしのサジータさん…一声出したとたん泣き出してしまいました。
それでも、歌を止めず出だしを歌いきった姿に感動しました。

―――フィナーレ

最後の最後、とにかく盛り上がった「地上の戦士」の後の挨拶…ジェミニの「今日で最後となってしまいますが、こうして今年も皆様にお会いできたこと。紐育星組一同、本当に幸せに思っています。」とちょっと涙声な挨拶から始まり
ゲスト紹介で最初に降りてくるダンディ団がサクラのショウをずっと見続けてくれた人にとってはまた嬉しい事を言ってくれました。

ボス「紐育、ラストショウにダンディ団三人そろって出演できたことを本当に嬉しく思っています。
   紐育ですが…夢のつづきを、またいつか。ダンディ団は不滅だ。サクラ大戦も不滅だ!ありがとうございました!!」

西村「この(スーツのジャケットに触れる)12年間着なれた衣装をもう着れなくなると思うとなんとも寂しいのですが
   帝都、巴里、紐育とダンディ団は三つの組全てに出演できて、本当に幸せだと思います。
   ありがとうございました!!」

続いた西村さん…ある意味、サクラのショウは彼らとともにあったと思います。どのショウにもダンディ団がいて……いれくれることに安心しました。
最後は三人そろって「サクラ大戦、サイコーーー!!」で締めてくれました!!
階段の上へ戻る3人を拍手で送り、ラチェットさんの挨拶へ。

ラチェット「ラチェット・アルタイルです!最後に、この紐育星組に参加できた事、本当に嬉しく、誇りに思っています!
      すごく光栄です!ありがとうございました!!」

とてもとても嬉しい言葉でした!!あなたの姿が舞台で見れて、本当に本当に嬉しかったです。
ジェミニが「紐育星組、これで全員揃いましたー!」と舞台の端から端までを見て言うのが大好きです。
最後のバキューン!も会場中から声が出ていました!!

そして、サニーさんが真中に出てきてオーナーからの言葉を言うのですが……やってくれましたサニーさん。ここで噛みました!(笑)
言いたいことが前後してしまったようで(たしか、ラストソング!ラストショウ!と言ってしまったと…)ちょっと文体的におかしくなっていたので、舞台中がずっこけてました。最後までサプライズな方です!

最後の「ここはパラダイス」の熱唱、本当に大盛り上がりでした!!
2番に入ってもなかなか戻ってこなかったジェームスとウボボは二階にも行っていたみたいです。
劇場中が一つの大きなうねりになっての大合唱。とにかく、熱く熱く!歌いあげました!!

ラストソングも終わり…締めの挨拶をジェミニが指名する時間です。が、その前に「私たちは仕事をしながらお稽古をしていたので、本当に彼女たちに助けられました。彼女たちがいなかったら、この舞台の幕は開かなかったと思います!ですから、最後に…紹介させて下さい。……ダンサーの皆さんです!」とみんなでしゃがんでアンサンブルの方々がよく見えるようにして拍手!!
思わぬ注目を浴びたダンサーさんたちは驚いた顔で頭を下げたり手を振ったり…スケジュールが合わなくて掛け合いのシーンの稽古がままならないとき、この方々が代役をして進めていた日もあったと聞きました。
本当に、縁の下の力持ちとは彼女たちのためにある言葉だと思います。舞台を支えて下さり、ありがとうございました!!!

拍手が収まったところで、ジェミニが改めて締めの挨拶をする人を指名することに…「最後の締めは、大事な人が残っていますよね!」とニコニコ笑顔で言うと、わざとらしく「誰?だれ?」と顔をきょろきょろさせる人に注目が集まります。(笑)
名前を呼ばれた大河は、促されて舞台の中央へ。

大河「大河新次郎です!!!(深々と頭を下げる)
   みなさん、本当にありがとうございました!
   (泣かないで!という掛け声に)泣かないよ!(笑)
   でもさっきKiss me sweetを聞いているときに袖で泣いちゃってところを杏里くんに見つかっちゃいまして
   「大河さん何泣いてるんですか!カメラの前で泣いて下さい!」って言われちゃいました。(笑)
   今、袖になにもない状態になっています!全部片付けられてもう、本当にぼくたちだけです。
   まさにセリフの通りに片付けられています。
   でも、これも台詞にある通り、この舞台をぼくたちはいつでも思い出すことができます!
   ぼくたちは皆さんの心の中でいつまでも生き続けることができます!
   皆さん、ぼくたちの事を忘れないでください。
   サクラの12年の歴史を語る資格は、ぼくには無いと思っているんですね。
   それは広井さんであったり、公平先生であったり、茅野さんだったり
   そしてサクラを12年間支えてきたお客様が語るべきものだと思っています。
   ですから、ぼくは3年間の感謝の気持ちをこめて……
   ありがとうございました!!」

劇場中を見渡して、深々とお辞儀する大河に客席からも舞台からも拍手が送られます。
ああ、本当に……サクラ大戦を、紐育星組を好きになれて良かったと思わずにはいられません。
ありがとうを何度重ねてもまだ足りないほど、本当に愛おしいです!

大河が元の位置にもどり、ジェミニの「皆さん、本当に…ありがとうございました!」という言葉とともに全員が頭を下げると、そのタイミングで舞台の上から大量の銀色の紙吹雪が!!
降り注ぐキラキラとした欠片に全員が笑い合い、大賑わいの中1度目の幕が下ります。
再び幕が開いたとき。舞台にいるのはスター5の面々。
昴が一歩前に出てくると会場中から「昴!!」と掛け声がかかります。


昴さんはそれを受けて微笑むと「九条昴です。こうして声援を受けることも、もう今日で最後かと思うとなんとも寂しいものですが…とても、幸せな時間を過ごすことができました。」と泣かないよう、ぐっとこらえながらしっかりと挨拶してくれました。「スター5、スタッフ、キャスト…そしてみなさんとの絆を信じて、またお会いできる日が来る事を願っています。本当にありがとうございました!!」とお辞儀をされて、ダイアナへ。

ダイアナさん、自分の名前を言った後にちょっと泣いてしまって…「おかしいなぁ、泣くつもりじゃなかったんだけどなぁ」とちょっと首を傾げてから、ダイアナは最初車いすに乗っていたことに触れ
「皆さんのおかげでダイアナはとっても元気になってもう、本当に本当に皆さんに会えるのを楽しみに、楽しみにお稽古をしてきました!駅のホームで泣き崩れることもありましたが、待っていてくれる皆さんの笑顔を思い浮かべてがんばりました!今日もお客さんが待ってるよ!ってみんなで声を掛け合って出てきて…本当に、幸せでした。どうもありがとございました!」

続いて、リカ…なのですが前に出て「リカでーす!」と手をあげて挨拶した直後から涙声になって、スタッフやキャスト、客席と支えてくれている人たちへのお礼を一言一言言うたびにどんどん言葉につまり、ついにはボロボロに泣き出してしまって何も言えなくなるリカに駆け寄るスター5の面々に励まされ、なんとか顔をあげて「ありがとうございました!!」というリカはなんとも愛おしかったです。

次は、サジータ。「そう、あたしがサジータ・ワインバーグだ!」とカッコよく決めた後に「あたしの涙は忘れてくれ!」と先ほどの歌の話を。「Kiss me sweetで泣くとは…!絶対に歌いたかったのに!」とちょっと悔しそうに一言言ってから、お礼の言葉へと移ったのですがそうしている間に「ヤバい、また泣きそうだ!」と上を向いてごまかしていました。最後は「さよならは言わないよ…see you!」と投げキッスで締めてくれました!!

そして、ジェミニ……サクラの仕事は歌で始まったのですがと言ってくれたのですが、すぐに「違う。歌じゃなかった。」と思いだして照れながら訂正していました。(笑…ジェミニだけが特殊で声から入ったという話でしたものね。)
「ボクは、真中に立たせてもらっていますが、みんなに助けられています。頼りないリーダーでしたが…」と言ったジェミニにそんなことない!や、愛してる!!などの掛け声が会場から掛かり、照れ笑いを浮かべながら涙ぐんでいました。
この3年間の思い出を振り返った時に最初に思い出すのはゲームショウで初めて地上の戦士を歌って踊ったときだそうです。スター5の面々とはほぼ初めてのメンバーばかりで、どんなキャラクターなのか、どんな考えを持っているのかわからなくて、ちょっと探り合い?みたいな感じだった人たちがこんなにもかけがえのない人たちになるとはその時は思ってなくて…
振り付けも、今から思えばそんなに難しいものじゃなかったかもしれませんが、当時は「これは、踊れない!」と思ってとにかく必死だったと。
本当にこのメンバーに会えて、皆さんに会えて良かったと。こんなに暖かい人たちが集まれたのは奇跡だと。泣きながらのコメントに、こちらの視界もぼやけてしまいます。
でも、最後までこのメンバーを見続けたい!と涙を拭いて「本当にありがとうございました!!」と頭を下げるジェミニの姿をしっかりと目に焼き付けました。


全員が前に出てきて、ジェミニが最後の一言を言う前に、リカと昴が手をつなぎ、リカがさらにジェミニの横で手を出すとジェミニも気付き「手、つなぐ?」と5人全員が手をつないだ状態に。
「だって手つなぎたかったんだもん!」というリカがかわいいです!
手をつなぎ合った5人そろっての「ありがとうございました!!」に会場からは惜しみない拍手が…幕が下りても鳴り続ける拍手。
いつもならここで会場が明るくなり終了アナウンスが入るのですが、今日はそのままで、ずっとずっと拍手が鳴り響いています。
そして……最後のカーテンコール!!

明るく照らされた舞台には、全キャストが勢ぞろいして、幕が開くと同時にわーー!と前方にかけてきて、舞台にあった紙吹雪を客席に向けてまいたり、大きく手を振ったりしていました。
ジェミニの「最後なので、みんなにも出てきてもらいました!」にまた会場が湧きます。本当は広井さんや茅野さんも袖にいて見ていてくれているので呼びたいのですが…と言ったら会場からものすごい拍手がかかるのですが、ラッシー先生が袖に入って引っ張るも「嫌だって。」と戻ってきたので、その場はこれでおさまり…ジェミニが「みんな大丈夫?言い足りないこととかない?」と言うと「じゃあ、ひとつだけ…」と昴が一歩前へ出てきます。

昴「紐育星組はスター5だけでなく、全てのキャスト、スタッフ、そして今ここにいるみなさんや、今日ここに来られなかったみなさま。
  応援してくれている全ての人たち全員が紐育星組です!!ありがとうございました!!」

と、これ以上ないほどの名言で締めてくれました!!
手をつないで、心をつないで。そのつながりが世界……世界が続く限り、希望は捨てません!
ジェミニの合図で全員が「ありがとうございました!!」と頭を下げて、幕が閉まる中最後までみんな手を振ってくれて……本当に本当に、ありがとうございました!!!
最後のBGMは「LOVE is」でした。愛こそすべて!

ここで、ついに会場が明るくなり…終演アナウンスが流れだしました。

リカ「みんな!ほんとうにありがとう!!リカ、楽しかったぞっ!」
昴「以上を持ちまして「歌う♪大紐育♪〜ラストショウ〜」の公演は、全て終了いたしました。」
ダイアナ「またいつか、皆様とお会いできる事を夢見ています。」
サジータ「お忘れ物の無きよう、足もとにお気を付けてお帰り下さい。」
ジェミニ「では、みんないくよ!摩天楼に…」
全員「バッキューン!!
   バイバーイ!!」
ジェミニ「ボクたちは、いつまでも君たちの中にいるよ!!」

スター5揃ってのアナウンス…ジェミニの最後の言葉……しっかりと胸に焼き付けて。
でも、まだ足が動かない。手が、拍手をやめない。
周りもそうなのかほとんどの人がそのまま拍手を止めず、その場にいます。
BGMが変わっても、鳴り響く拍手…これがどう締まるのかと思っていたら上手から公平先生が!!

「本当は出てくるつもりは無かったので、マイクも何もないのですが」と肉声で話していたら、舞台のマイクが付いたのか通りが良くなりました。(個別マイクじゃないので後ろの片付けの音も拾っていましたが、挨拶を察したのかすぐに小さくなりました。)
裏で、役者陣はもうボロボロで、とても出てこれる状態じゃなかったので急きょ出てこられたそうです。
ちなみに、広井さんは先に打ち上げ会場での準備があるので劇場を出てしまったそうです。(笑)

田中「本当に、みんなありがとうございました!
   こんなに熱いお客様に支えられて、幸せです。
   あなたたちのおかげです!あなたたちがいるから、私たちがいます!
   このままでは、終われませんよね。なんとかします!!」

今、一番聞きたかった言葉に会場中が揺れました!!!
ありがとう、公平先生!!最後の最後に希望の光が灯りました。

田中「もう、役者のみんなももう一回出たかったと思うんだけど、ホントにボロボロなの。
   帰りたくない気持ちもわかるんだけど、これでもう最後にしよう!(素直に返事をする客席サイド)
   12年間、本当にありがとうございました!!」

深々と頭を下げる公平先生に会場からは割れんばかりの拍手が!!
その姿が上手から見えなくなるまで続きました。
最後、どこからかかかった「バンザーイ!」の声に、客席中で万歳三唱をして…ショウは、終わりました。

外に出ると、雨……涙雨のようにも思えましたが、それよりも今夜の雨は恵みの雨のように感じました。
この雨が上がった後の空にはきっと星が輝き、新たに生まれた希望の種を育ててくれる。そして、いつかまた花を咲かせるために必要な雨。
サクラ大戦にかかわった全ての人。出会った全ての人に、ありがとうと言いたい気持ちを胸に、劇場を後にしました。
またいつか!いつの日か!!必ずお会いしましょう!!!




…さて、これにてショウが一度幕を下ろすと同時に、私のショウレポも一旦お休みに入ることとなりそうです。
今回ここまでお付き合いくださいました皆様。何年もお付き合いくださいました皆様。
本当にありがとうございました!

「レポートお願いしますね。」というたった一言から始まったのが8年前。
最初のレポートは「アラビアのバラ」があった年の夏にあったエイベックスのスーパーライブでした。
ですから、ショウとしては「新春歌謡ショウ」が最初になります。

当時はまだ学生で、行ける公演回数も限られていましたがその分、見れなかった公演の様子を教えて下さる方がいたりして
レポートを書くことを通じて、たくさんの人と出会うことができました。

その後、何度か生活や環境が変わっても、なんとか書き続けてこられたのは「ショウが終わった後の楽しみにしています!」と声をかけてくださる方がいたり
聴覚障害を持つファンの方が、このレポでセリフを確認しながらショウを楽しんでいるということを知ったりしたからです。
サクラファンの一人として、同じファンが楽しむアシストができたこと、本当に嬉しかったのです。

好きという気持ちは、本当に力になりますね。
これからもサクラを好きな気持ちは変わりません!!
夢に向かって、夢をあきらめないでいれば、いつかまた何かが起こるかもしれません。
その時を信じて…そして、その時にはまた駆けつけたいと思います!!
それでは、皆様…またいつか!
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/07 00:22:44 [ノートメニュー]
Re: 紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
楽しみにしてました。

こんにちは、如月紫水さん。
今回も、素晴らしいレポートをありがとうございます! 堪能させていただきました。


ラストショウから、もう1週間が経ってしまったのですね。
この1週間は、ショウの余韻に浸っているうちにあっという間に過ぎてしまった感じです。

私は千秋楽を含む3公演を観劇しましたが、本当に素晴らしい舞台でしたね。
キャストさんスタッフさんから愛をたくさんいただいて、実に幸せな気持ちにさせてもらいました。


スペシャルゲスト出演日は、私は昼公演だけ観ましたが、
そのときのさくらさんの最後の挨拶は「今度はチャンバラショーをやりたい」という内容だったと記憶しています。
夜公演では大帝国東京ドーム発言をして下さったんですね。
是非、願いがかなってほしいものです!


如月さん、いつも丁寧なレポートをありがとうございました。
自分が行くことができた公演についてはそれを思い出して余韻に浸り、
行けなかった公演やイベントについては、如月さんのレポートをむさぼるように読んでは楽しませていただきました。

いつかまた夢の続きが見られることを、そしてそのときにはまた如月さんのレポートが拝読できることを、願ってやみません。

如月さん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。
松沢了 <qlxflficce> 2008/09/08 00:41:42 [ノートメニュー]
Re: 楽しみにしてました。 [返事を書く]
いつか、夢がまた見れますように

こんばんは、松沢了さん。
コメントありがとうございます!

月日が経つのは本当に早いものですね…もうすぐブロードバンド放送も始まりますので、またそれでショウを楽しみたいと思います。
本当に、あの空間は幸せな場所でしたね。

そういえば、チャンバラショウ言っていましたね!
後ほど、追記しておきます。ありがとうございます。
大帝国東京ドーム、実現したら絶対に行きたいです!

こちらこそ、読んでくださる方がいるから続けてこられました。
ありがとうございます。
ショウが一段落するまで続けられるといいなと思っていて、なんとかここまで書くことができてほっとしています。

ですが、あきらめの悪いファンなので(笑)オフィシャルがアクションを起こしてくれれば、いつでも起き上がる心づもりでこれからも過ごそうと思います!

それでは、この辺で失礼します。
レポートを、最後まで読んでくださってありがとうございました!
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/10 23:35:46 [ノートメニュー]
Re: 紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
お疲れ様です。
今回も素晴らしいレポートですね。

わたしも全部で5公演みることができましたが、
もはや如月紫水さんのレポートを読み終わるまでがショウです(笑)

そしてまたこのような何かのイベントがあることを私も信じてます。そのときにはまたレポートが読みたいと思います。

それでは。
KeNJI <tsruyguhss> 2008/09/08 06:43:44 [ノートメニュー]
Re: お疲れ様です。 [返事を書く]
観劇の余韻に(笑)

こんばんは、KeNJIさん。
コメントありがとうございます!

観劇後の思い出のお手伝いができていたようで、うれしいです。
オフィシャルの皆さんとともにレポートはしばしお休みしますが、千穐楽で公平先生が言ったことが実現した時には飛び起きて駆けつけたいと思います!(笑)

それでは、この辺で失礼します。
レポート、最後まで読んでくださってありがとうございました!
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/10 23:43:24 [ノートメニュー]
Re: 紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」観劇レポート [返事を書く]
Kiss me sweetを聴くと…

涙が出そうになりました、いい年して(苦笑
もう1ヶ月ぐらい経ってしまいましたが、今でもKiss me sweetを聴くとジーンと来るのです…

帝都のショウが終わって以来、観劇機会がありませんでした。巴里は結局観ずじまい…;;
どうも時期が合わなかったり都合が付かなかったんですが残念です。そういう時にもこうやって
労作のレポを上げて頂ければ読めばいいんでしょうけど、個人的には自分が観れてないと
どうしても感情移入し切れなかったりとかまあそんな事もありました。

今回も個人的には時期合わなかったんですがラチェットさんついに登場と聞いた上にラスト!
なんて話になったら何としても…とか思ったらチケ大完敗で一度は諦めたんですが色々と
聞いた話から当日突撃の目がありそうだと判断して30昼に突撃したのでした…

とかそんな個人的前置きが長いのもさておいて。

私にとっては初めての紐育ショウだったので分からん事も多かったですけど(レッドベリーさんって誰? とか;;)
いざ観始めればとにかく楽しめました。やってる方も楽しそうで…紐育初めてかつ1度きりだと
何処からがアドリブなんだとかそういうのも分からんかったですが、それはこのレポでよーく
分かりました。ありがとうございますなのです。やっぱカフェの辺りはツボですよね。
あと四季ネタに走るボスとネタ振られたラチェットさんの反応とかが素敵♪

そしてラストに向けて前述のKiss me sweetとかも含めてどんどんしんみりと…
最後って感じが凄く強く思えて、素晴らしいんだけどホントに寂しい気持ちでした。

今後の展開などもやる気はともかく具体的にはまだ見えてないようですし、ひとまずは
幕となってしまうのかも知れませんがこの素晴らしいショウがあったという事までが
無くなってしまう訳でもなく、素敵な思い出をありがとう、とそんな気持ちなのです。


そして最後になりましたが力作のレポートお疲れ様でした。
紀州人 <jkbjmudcmm> 2008/09/28 18:57:45 [ノートメニュー]
Re: Kissmesweetを聴くと… [返事を書く]
kiss me sweetは…
名曲である上に、劇場で歌われるたびに思い入れが増えていき今では聞くたびに胸がじんわりとする曲になりました。

こんばんは、紀州人さん。
たしかに舞台、ショウは生で見るに勝るものはないですからね。
30日昼ですと…花組サプライズがあった回ですね!ある意味良い回をご覧になりましたね。(笑)

アドリブ補完になってなによりです。
ラチェットさんは本当に素敵でした!あ、ちなみにレッドベリーさんは去年からの登場です。(笑)

最後…の最後に公平先生が語ってくれた言葉を信じて、しばらくはじっと待つ姿勢で応援しつつ、12年間の素晴らしい一時の夢に感謝を。

それでは、この辺で失礼します。
長らくレポにお付きあいいただき、ありがとうございました!
如月紫水 <mmurqbvuiy> 2008/09/30 21:22:17 [ノートメニュー]

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