まずは必要な情報を入力します。
確認キーがわからない場合は発言を書き込む前に、いったんメールアドレスだけ入力してWRITEボタンを押してください。
ノートの内容 : 第一幕・その3 突如一人になってしまったにも関わらず、ちゃんと仕事をしようとするウボボ。 続いてやってきたのは…あの二人組!! 西村「いや〜すごい嵐でしたねぇ助かったのは奇跡ですよ、奇跡。」 ボス「メイク、ア、ラック…俺は奇跡を呼ぶ男、ダンディ。」 西村「……ホント前向きっすね。」 良かった、無事にたどり着いたんですね!! 相変わらず浮き輪を付けてカッコつけるボスに、西村は抱えていた籠を下して尊敬の中に呆れが混じった顔でボスを見つめます。 あ、ちなみに西村が持っている籠には「団劇歌国帝」と書かれています。いちいち小道具に繋がりを感じて面白いです。 31日昼ではボスが奇跡を呼ぶ男の後に「サリーちゃんのパパじゃな〜〜い」と髪型ネタを交えていました。(笑…両側がはねている感じが、似ていると言えば似ています) が、この二人の姿を見たウボボはいや〜〜な顔をしています。 ウボボ「うわ〜〜また変なの来たヨ。ヤな予感ぷんぷんするよー! でも、ウボボ仕事するネ!…ヘイ!パスポートプリーズ!!」 西村「…サツ(警察)ですかね。なんか、手ぇ出してますよ。」 ウボボ「パスポートプリーズ!」 ボス「なんか渡してやれ。」 舞台中央で、偉そうに左手を二人に差し出しますが、この二人がパスポートを持っているはずもなく… ボスに言われた西村は、さきほど釣り上げた獲物を籠から出して渡しちゃいます。(笑) ウボボ「オ〜!ピッチピチだよ〜〜!って違ーう!!パスポートプリーズ!!」 西村「…いらないみたいです。」 もちろん、ここの反応も獲物によって変わります。 ウツボのときはその顔を覗き込んで「シャー!って怖いヨ!」だったり、 ロブスターのときはそのハサミから「フォフォフォ…って何だコレ!!」と言ってみたり イカとカニのダブルだったときは「イカとカニがすごいことになって…ってなんだこりゃ!!」になっていました。 投げ出された獲物を籠に戻すと、ボスが西村の前へ出てきます。 ボス「俺に任せろ。どこの国のお役人も一緒さ。」 西村「(何をするか瞬時に理解)ああ…」 ボス「こういう仕事は、骨が折れるんでしょうねぇ…御苦労さまです。」 近づき、すっと懐から出した紙をウボボの手に乗せて握り締めさせる。 ウボボ「イエス、パスポート…うぉぉ!?1ダラー…2ダラー…3ダラー…ミダラーー!! お前たち、ウボボ買収する気ネ!? お金は没収!そして悪党には(銃を構えて)死をだぁよ―――」 お金を数えたウボボは背中を向けてそれをポケットに入れ、振り向いたときには銃を二人に向けるのですが…発砲するよりも早く、ボスが動き銃を持つウボボの右肘へ痛恨の一撃!! ボスの肘鉄は、腕を折る力があるようです…ということで力なく腕を振るウボボは自分の体なのに何が起こったのかすぐには理解できない様子でした。 ホントに骨が折れましたよ、この仕事!!(爆) ウボボ「うおぉぉぉっ!?ウボボの腕がぁぁ〜〜!!」 ボス「おい、通っていいみたいだぞ。」 ウボボ「腕、ぶらんぶらーんだよー…」 その間に、ボスは笑顔で下手へ。(日によっては「走れ〜高速の〜〜」とゲキテイを鼻歌で歌いながら) それに続く西村ですが、ふと立ち止まって通り過ぎたばかりのジェームスに声をかけます。 西村「…おい、腕。大丈夫か?」 ウボボ「これが大丈夫に見える?」 西村「そうだよな…これやるよ。お大事に。」 そう言って籠から取り出したのは何とのこぎり!! 用途をつけず、渡すだけ渡してボスの後を追ってしまう西村さん…残されたウボボは無事な手に握らされたそれをどうするか迷い、ちょっと折れた腕に当ててみる動作をしますがすぐに離して「腕折れてのこぎり…?」とつぶやきます。 この、渡すものも日替わりで、28日はゲストが入るため無いのですが29日は電動ドリル。「怖いヨ!」 30日昼はカラーコーン。足もとに置いて交通整理な動き。(笑) 夜はグローブ。「…(肩手じゃ)はめられない!!」 31日昼は木工ボンド(缶詰入り)でした。どれを選んでも、最後の一言は一緒。 ウボボ「なんじゃあ、こりゃ〜〜!!」 だって、そう言うしかない状態ですもの!(笑) ここで、暗転。 場面は変わり、今度は紗幕もあいて紐育の街角にあるとあるオープンカフェへ。まだ照明は明るくならないので、みんな静止状態です。 表にはテーブルが3セットあり、一番奥、店の壁の傍にあるテーブルでは女の人が二人、楽しそうにおしゃべりしているようです。 下手側のテーブルには、昴が扇子を手に座っています。 そして上手側のテーブルには誰もいませんが、その前には先ほどの中国人が頭の帽子はそのままですが、身なりは綺麗になっていました! スポットが当たって、李さんがしゃべりだします。 李周明「ワタチが名前、李周明! アメリカ、素晴らチい国!チャンスの国! ワタチ、この国で仕事見つけた!それは、カフェのウェイター! (空を見上げて手をふる)入国管理官の人〜ありがと〜〜! ワタチ、一生懸命働く!そして夢掴むネ! (振り返って、仕事に戻る)お待タセいたチまチた〜!」 どうも訛りで李さんは「し」や「ひ」が「ち」になるみたいです。(漢字部分もその音でお読みください)そのため、ちょっとイントネーションも流暢ではないです。 でも、そこが良いです。李さんの語りが終わると、舞台にちゃんと照明が入り時が動き出します。(ちなみに、李さんの名前は漢字は出ずに音だけですので、これは現段階では当て字です) 李さんはトレイに乗せていたコーヒーカップを奥のテーブルへ運んで行く中、昴さんはちょっと不機嫌そうに足を組んで待ちぼうけ中です。 昴「……遅い。(手に持っていた扇子を口元にあてて、パチンと少し開いく) 遅すぎる。約束の時間はとうに過ぎたというのに、一人も来ない。(手を下げて左右を見る) 何故だ……何故誰も来ないんだ。」 来ない理由がわからない昴さんは、不思議に思っているような怒っているような声のトーンです。 テーブルの上にあったコーヒーカップに手を伸ばし、中身を一気に飲み干すと、ウェイターに声をかけます。 昴「すまない、コーヒーをもう一杯もらえるか。」 李「かチこまりまチた〜!」 素早く李さんがやってきて、カフェの店内へ。昴がやれやれ、といった表情で扇子をあおいでいると、上手から白い日傘をさしたダイアナさんが登場…なのですが、足もとがものすごくふらついています!! ダイアナ「暑い…暑いですわ…! こんなに暑いと、息がうまくできませんわ……地球が、地球がおかしくなってきているのですわ…」 ふらふらと、上手側にあったテーブルに突っ伏してしまいましたが、すぐにハッと上体を起こして、イスに座ったままぐっと拳を握りしめます。 ダイアナ「で、でもこうしている間にも、みなさんがわたくしを待っていますわ! さぁ、立って!立つのよ、ダイアナ!みなさんのために!! ……えーい!!」 閉じた日傘を杖代わりに、よろよろとしつつもダイアナさんは舞台の中央へと向かって行きます。 ダイアナ「…ジェミニのための一歩。…サジータさんのための一歩。…リカちゃんのための一歩。…昴さんのための一歩……」 昴「……ダイアナ?」 その声を聞きつけた昴が立ち上がり、声をかけるとダイアナもそちらをみて… ダイアナ「昴さん?……はうぅぅ〜」 安心したのかその場に倒れてしまいました!ダイアナさーん!? もちろん、すぐに昴さんが駆け寄って肩を支えて対処します。 昴「ダイアナ!?ダイアナ!ウェイター、水を!(様子を見にきた李さん、慌ててカフェの店内へ) しっかりするんだ!! (肩をがっちりと押さえて気合を入れる)ふんっ」 ダイアナ「はっ!?(ゆっくりと首をめぐらせる)……昴さん?」 昴「大丈夫か?さぁ、これを飲め。」 李さんからコップ一杯の水を受け取った昴さんがそれをダイアナに渡すと、ダイアナは水を一気飲み。 飲み干したダイアナの顔には、晴れやかな笑顔が浮かんでいました。 ダイアナ「…はぁ〜……生き返りましたわ〜」 昴「大丈夫か?こう暑くなったり寒くなったりでは、体がついていかないな。」 ダイアナ「ええ、もう体がビックリしてしまって…」 もう大丈夫と判断した李さんは仕事へ戻り、ダイアナは昴の後に続いて、昴が座っていたテーブルへ。 そこで動きを止めてしまうダイアナさん。いるべきはずの人が昴しか見あたらないのだ。 ダイアナ「あら?…みなさんは?もしかして、まだいらしてないのですか?!」 昴「ああ。」(席に座って、扇子を拡げる) ダイアナ「まぁ!困りましたわね。時間厳守は、最低限のマナーですのに! ね、昴さん。」 昴「……………」 日傘を握りしめて力説するダイアナさん。さすが、嫌いなもの:マナーのない人。 でも、昴さんはそんなダイアナに何かが言いたくて言いたくて仕方無い様子で、開いたままの扇子を向けるのですが…結局言えず。(笑) 向けたままの笑顔でテーブルの傍へやってきた李さんにオーダーを言います。 ダイアナ「あ、ウェイターさん。アールグレイをお願いします。」 李「かチこまりまチた〜」 にっこりと笑顔で席に着いたダイアナに、昴さんはやはり何か言うのを止めて、普通に二人で雑談を始めます。 ――――― ちなみに、このダイアナさんが登場してくるときや一歩一歩歩くときのセリフはアドリブとなっていて、少しずつ違って行きました。 特に入ってくるときのセリフは、その当日の天気にあわせて変わったりしました。 28日の夜公演では「暑いと思うと、急に雨が降ったりして…」となっていました。なんか、今年は本当に全国各地でゲリラ雷雨が多いですよね。 29日は湿度の高い日だったので「こう蒸し暑いと、息がうまくできなくて…」とふらふらしていました。 30日の昼公演では夜中の豪雨と絡めて「昨日、あまりにも雷がピーゴロゴロって鳴るから、明日のお茶会が台無しになるんじゃないかって、気が気じゃなくて眠れなくて…でも、晴れてよかったですわ〜…」 これに合わせて、踏み出す一歩も「ピーゴロゴロの一歩…ピーゴロゴロの二歩…」に変わり、さらに昴さんに気合いを入れてもらったところで「気を失ってしまいましたわ〜」と言うと「どうした、雷にでもうたれたのか?」と昴さんも乗ってきました。(笑) さらに30日夜公演。実は昼公演の最後「地上の戦士」の振付をダイアナさんは間違えたんですね。それも交えて… 「ピーゴロゴロの後は、カンカン照りですわ!ダイアナ、意気消沈……で、でもこうしてはいられませんわ。」と立ち上がって 「ダイアナ、振りを間違えても前向きに生きる一歩…ダイアナ、振りを間違えてもみんなに笑顔でこたえるの一歩…ダイアナ、お茶会に参加する一歩……」と、とてもパターンの多い一歩になっていました。 そして昴さんは「急に日に当たって、灰になったかと思ったぞ。」と…どこぞの吸血鬼ですかっ(笑) 31日の昼公演では「このところずっと涼しかったのに、なんで今日はこんなに暑いのかしら…やっぱり、地球がおかしくなってきてるんですわ……」と朝の青空から気温が上がった話になりました。 ここでの一歩は「ダイアナの一歩…ダイアナの二歩…ダイアナの三歩…ダイアナの四歩……」と自分の名前を呼んでいました。 ちなみに、昴さんの一言は「日差しが眩しくて倒れたのか?」でした。 ―――― それと同じタイミングで、下手からボスと西村が登場!入国時や船旅時とは違い、いつもの、あの見慣れたスーツで登場です。 西村「(街並みを見つめて)ボス、摩天楼ですよ! 俺達ついに来たんですね、憧れの地、紐育へ!」 ボス「ああ…ここがブロードウェイだ。俺達の夢を叶える場所だ。」 西村「胸が高鳴りますね! それじゃあ、早速本場のショウダンスっちゅうのを習いに行きましょう!」 ボス「まぁ、そう焦るな。そこのカフェで、一服していこうぜ。」 すたすたと舞台中央から上手へと歩いていこうとする西村をボスが呼び止めて、上手側にあったテーブルに向かいます。 ダイアナにアールグレイを運び終えた李さんが、即座にオーダーを取りに行きます。 李「いらっチゃいませ〜!」 ボス「コーヒープリーズ。」 西村「ミー、トゥー!」 李「かチこまりまチた〜!」 西村「通じましたよボス!」 笑顔で店内へ向かう後ろ姿で、西村はカッコつけて言ってみた言葉が見事に通じたのが嬉しかったのか、向かいの席に座っていたボスにぐっと顔を近づけてから座りました。(笑) 二人が落ち着いたところで今度は上手からリカが両手を広げたいわゆるアラレちゃん走りで駆け込んできます。 リカ「キーーーン!!リカだーいち〜こ〜く〜〜!!(ボスと西村のテーブルの周りを一回り) と〜〜〜っても遅れちゃったぞ〜〜〜!!! (昴とダイアナの間にある椅子の上に立って右手を上げる)…おまたせ。」 そのリカに続いて、サジータさんも上手から登場。こちらは、ゆうゆうと歩いて悪い悪い、といった様子で片手をあげて昴の隣へ腰掛けます。 (この間に、ボスと西村のテーブルにはコーヒーが運ばれています) でも31日昼では前楽の魔力で、サジータもリカに続いてアラレちゃん走りで入ってきました。(笑…テーブルの前で、いつものクールさに戻っていました) 昴「ずいぶん遅かったな。」 サジータ「すまない、出かけに昔の仲間が来てさ。保釈手続きを書いてたんだ。」 リカは、一緒にいたため一緒に遅刻というところでしょうか? 納得したように頷く昴とダイアナ。これで来ていないのはあと一人…ということでその一人をきょろきょろ探すリカはボスたちのテーブルまで行っちゃいました。(笑) ボスたちはびっくりしてるものの、特にリアクションは無しでした。 リカ「あっれ〜〜?ジェミニは?」(ボスたちのテーブルから離れてダイアナの後ろに立つ) 昴「まだ来ていない。」 サジータ「はぁ!?ウソだろ!?」 昴「ここに呼び出したのは、ジェミニなんだがな。」 コーヒーを口に運びながら昴が淡々と事実を言う中、声を張り上げるサジータさん。 思わず腰を浮かせて怒鳴り散らします。 サジータ「あいつ、自分で呼び出しといて来ないなんてあり得ないだろ!アホか!!」 ダイアナ「まぁまぁ!きっと、ジェミニさんも出掛けにいろいろあったんですよ。」 リカ「そうだぞ!」 それを宥めるのは、ダイアナとリカ。いや、リカは相槌を打っているだけですが…ダイアナの予測に、サジータは「ないない。」と手と首を横に振ってしまいます。 さて真相はいかに?と思っている間に李さんが仕事をこなしに来ました。 李「いらっちゃいませ〜!」 リカ「(振り返って)こんちは!!」 李「こんにチは〜!」 サジータ「あ、あたしコーヒー。」 リカ「…メロンソーダ!」 李「かチこまりまチた〜!」 オーダーを聞いた李さんはすぐさまカフェの中へ。 ――――― ちなみに、29日からはリカのオーダー内容が変わりました。 リカ「シンフォニー・ウィズ・フレンド!ノンアルコールだからな!」 李「子供にも優しいアルね。」 リカ「うん!!」 おお、なんてタイムリーな物を!! これには、他のメンバーも感心したようで、サジータさんは「いいの頼んだな。」と褒めていました。「みんなも飲んだか?」と聞いたりもしたのですが、答えを聞く前に「ああ、それはそうとして…」と話を元に戻しました。 ――――― サジータ「それにしても…ジェミニは無責任すぎるんじゃないのか?」 昴「ジェミニは無責任じゃない。ただ、忘れっぽいだけだ。」 リカ「そうそう!リカもすばるにさんせーーい!!」(サジータの前で右手をあげて同意) サジータ「だからって許されるのか?無罪なのか?」 怒りの収まらないサジータさんは冷静にフォローする昴にさらに食い下がります。 それをおろおろと目を泳がせていたダイアナと、きょとんと聞いているリカの視線が優雅にコーヒーカップを口元で傾ける昴にあつまります。 昴「…有罪だな。」 どうやら、昴さんフォローすべきところと躾けるべきところはキチンと分かれているようです。(笑) リカ「ゆうざい…!じゃ、とりあず撃っとくか?」 金の銃を抜いて、撃つ準備をするリカを三人が慌てて止めます。(でも、公演が進むにつれてサジータさんは「やれやれ!」とたきつけちゃいましたが(笑)) ここで、話の流れは舞台上からいったん離れます。客席、下手側の通路に武田とジェミニが現れたので、そちらの会話を聞くことに …ジェミニ、ダイアナさんたちのフォローが台無しの予感ですよ!(爆) あ、この間でも舞台ではちゃんと時間は動いていますよ。李さんが持ってきた飲み物を囲んで、四人でおしゃべりしています。 ちなみに、リカの飲み物だけは本物。28日まではおそらくメロンソーダ。 29日からはロビーで販売しているシンフォニーウィズフレンドそのものが出てきました! 4人で仲良く、それを一口ずつ分け合ってるのがかわいいです。メロンソーダのときは一口飲んだ昴の口が「甘い」と言ってるのはわかりました。 シンフォニーになってからはそれぞれ「おいしい」と言って次の人に渡す。という流れでした。 その時の手の動きは右手の親指と人差し指を曲げてアルファベットのCに見立ててそれを唇の前で笑みの形に合わせて引く、というものでした。 30日夜ではサジータが昴にそのコツをレクチャーしてたりして、なんてかわいいお茶会なんだ!と見入ってしまったりしました。 31日昼ではコップの縁についている星型のパインをダイアナさんがパクりと食べてたりもしましたね。みんな普通に素交じりで味わっているように見えました。 って、話の本筋に戻ります。(爆) 武田を前にしてジェミニがその後について行く形で歩いて行きます。 ジェミニ「へぇ〜!武田さんってブラジル人なんだぁ〜!」 武田「へい、日系三世です。ベロベロムーチョ、ベロムーチョ!ベロベロムーチョ、ベロムーチョ!!」 舞台前に差し掛かったところで、踊りながら一気に中央部分までくる武田にジェミニは目を輝かせて後を追う。 ジェミニ「すごーい!ホントにブラジル人だぁ〜〜!」 エセでもサンバが踊れればジェミニにとってはブラジル人の正銘になるようです。(笑) ジェミニに喜ばれた武田は上機嫌でポケットに手をつっこんでカッコつけてます。 が、その声を聞きつけたのか…舞台上でボスが「ん?」と怪訝そうな顔をして立ちあがって辺りを見渡し始めましたよ。 武田「ベロって呼んでください!」 ジェミニ「じゃあ……ベロちゃん!」 武田「はい!」 ジェミニ「ベロちゃん。」 武田「はい〜!」 ジェミニ「ベロちゃん♪」 武田「はいぃ〜」 ジェミニに呼ばれて、とにかくメロメロな武田。 この呼び方も微妙に日替わりで28日昼は「ベロちゃん」夜は「ベロたん」 29日は「ベロりん」30日昼は「ベロベロ」夜は「ベロはん」。31日昼は「ベロりん」でした。 呼ばれながら、二人は上手の階段前へ。 ジェミニ「で、夜は洗濯屋さんで働いてるの?」 武田「はい!洗濯屋ベロちゃんです!」 ジェミニ「かっこいい〜〜!!」 そこで盛り上がっていると、探し人を発見したボスが声マネをするように高い声で話しかけます。この時点で、西村も武田の存在に気づいています。 ボス「ベロちゃん♪ベロちゃん。ベロ!」 ジェミニが言っているものと思って、照れ続けていた武田ですが(ジェミニは「え?ボク何にも言ってないよ??」と怪訝そうな顔をしていました)最後の普段声にハッとなって振り返ると、そこには顔を合わせず別れた当時と変わらぬ二人が! 武田「その声は…!!(振り返って指をさす)ボス!! ああ、アニキも!!」 舞台へ駆け上がり、まっすぐにボスとハグをする武田。再会を喜び合っています。 ボス「なんだよお前、ブラジルに帰ぇったんじゃねぇのかよ。」 武田「いや、それがいろいろとありましてね…」 「まぁ、積もる話もあらぁな」と早速話に花が咲きそうな二人の横で、西村も感激のあまり武田に抱きつこうと腕を拡げていたのですが…間違えてジェミニとハグをしてしまいました。(笑) 人違いに気付いた西村は、その顔を見て思わず謝るよりも先に「うわっかわいい!」と叫んでしまいます。(その後、ちゃんと頭を下げて謝っていましたよ。ジェミニは、いえいえお気になさらず〜といった様子で手を小さく横に振っています。) 武田「あ!(ジェミニに気づいて)俺のボスと、アニキです!」 ジェミニ「どうも、ジェミニです!」 武田をはさんでお互いに挨拶をしていると、その様子に気づいたサジータが驚きを隠さずに立ち上がり、隣のテーブルに声をかけます。 サジータ「ジェミニ!?お前…何してんだ?」 サジータに呼び止められたジェミニは、ぱっと笑顔になって4人の顔を見るとスキップしているかのような軽い足取りで近寄って行きます。 ジェミニ「あっれ、みんなどーしたの?こんな所に集まってぇ〜!」 4人「……はぁ!?」 さすがに、このジェミニの発言には穏やかだった昴やダイアナもカップを手にしたまま立ち上がり、リカは椅子の上に立って避難の目を向けます。 その反応で、なぜ現状がこうなっているのかを思い出したジェミニは見事に固まり…次の瞬間には叫び声とともに頭を抱えてうずくまってしまいます。 ジェミニ「!!!あああああぁぁぁ〜〜〜……あーーーー!!!」 リカ「やっぱり撃っとくか?」 昴とダイアナは止めるものの、サジータは「撃っちゃえ撃っちゃえ!」とたきつけます。 まぁ、もちろん本当に撃ちはしませんよ。 何とかショック状態から戻ってきたジェミニはすすすすっと武田の横に立ち、申し訳なさそうに腰を低くして謝ります。 ジェミニ「ご、ごめんなさい!ベロちゃんとのおしゃべりに夢中になってて…つい、忘れてました……」 昴「まったく……ジェミニは何かに夢中になるとすぐに前の事を忘れる。困った奴だ。」 さんざん文句を言っていたサジータよりも先に、昴が持っていた扇子でぱしんっと手を叩きながら前に出てきます。 昴さんのお説教タイムですよ!自分でも怒られる理由が分かっているジェミニはしゅんとなって聞いています。 ジェミニ「すみません……」 昴「ジェミニ。君は…(バッと扇子を広げて、ジェミニの方へ向ける)チャイルド症候群だ!!」 4人「チャイルド症候群…!」 リカ「ってなんだ?」 昴「体は大きくても、中身はリカと同じという意味だ。」 首をかしげるリカに、扇子を閉じて簡潔に答えた昴。 すると、リカは驚きよりもどこか嬉しそうに声を上げます。 リカ「えーー!うぉ〜〜っ(スカートのすそを持って自分を見る) リカ、ジェミニと同じなのか!?」 リカ・ジェミニ「うっっわぁ〜〜〜い!!」 前に駆け出てきたリカと向かい合い、二人でしゃがんでから大きく万歳をすると「お!」とリカが何か思いついたのかタタタッと下手の方へ行き、まねっこ遊びを始めます。 リカ「しゅるしゅるしゅる!キャッチ!あ〜ああ〜〜〜〜…パス!」 ジェミニ「はい!あ〜ああ〜〜〜〜〜………!!」 どうも、ターザンごっこのようです。リカからツルを受け取ったジェミニは、ボスたちがいたテーブルまで一回りして戻ってきました。(笑) 二人は楽しそうですが、残ったメンバーはそれぞれ呆れる様子を隠せません。 リカ「それっていいことか?」 昴「いいわけないだろう…!」 紐育も、ある意味自由人がそろっております。(笑) ――――― このまねっこ遊び。日々進化していきました。(笑) 28日昼はターザンでしたが、夜は「ウホッウホウホウホッ!」とゴリラのマネでした。 もちろん、ジェミニの方が大げさに長々やっていると、リカはすすっと昴の傍に寄っていてジェミニを指さします。 リカ「ええー…リカ、あれと同じなのか?」 昴「…すまない、違ったようだ。」 ジェミニ、星組一おこちゃまだと認識されちゃいましたよ。(爆…以下、ずっとリカにもあきれられるオチとなりました。) 29日は「コケッコケコケッ!!」とニワトリごっこでした。ジェミニは「コケッコケコケコケッコッコッコーー!!」と雄鶏もビックリなぐらい鶏になっていました。(笑) が、ひとつ突っ込みたい!!ここはアメリカ!ぜひクックドゥルドゥー!と言ってほしかった!!(爆…でもなんでアメリカの人は鶏の鳴き声がこう聞こえるのでしょうね?) 30日昼はまたまたターザンごっこでしたが、ジェミニがさらにパワーアップ! 「くるくるくる〜、どーん!…どーん!」と西村や武田にぶつかりながら回ってました。(笑…ぶつかる、といっても可愛くですよ。) 30日夜はゴリラ。でしたが、やはりジェミニがパワーアップ!「ウホッウホッ」と言いながらもジャングルレビューの振付をしたのです!! これには星組もビックリして素で感心している様子でした。 リカが「リカ、これと同じか?」と昴に尋ねると「…どこまで続くか見てみたいな。」と昴さんは続行を希望しました。(笑) 頑張ったジェミニは、ちょっと戸惑いながら「…もうやめていい?」とお許しをもらっていました。(笑) 31日夜はニワトリ…だったのですが、途中からニワトリじゃなくなりました。(笑) ジェミニが「コケコケッコケコケッ!!…(手を肘までしっかり前で合わせて)ジンジンジン!ジンジンジン!」と持ち歌パートに入ると さりげなく昴さんやサジータさんがジェミニブートキャンプに参加!!(大笑) リカが「え〜〜…リカ、これと同じなのか〜?みんなも…」と言うと昴さんはしらを切っていましたが、サジータさんは「ふんっ」と声を出してそっぽを向きました。(笑) ジェミニが「へへっ」と嬉しそうです。 ――――― ごっこ遊びが一段落…と言うかジェミニが落ち着いたところで右手を小さくあげて提案を。 ジェミニ「ごめんなさい!あの、ここの支払いボクがします。」 サジータ「当たり前だ。」 リカ「うわーい!じゃあな、リカ、リカ、パフェが食べたい!」 腕を組んで、それが妥当案だと言わんばかりのサジータに、ダイアナと昴は何も言わないままですが同意らしく、席に座り直します。 リカだけはジェミニに駆け寄って、自分の希望を伝えていましたが(笑)昴さんが先を促すと、ジェミニはリカが座っていた席に座り、話を始めます。 (リカは、サジータや昴の傍を行ったり来たり) 昴「それで。なぜ僕たちをここへ誘った?」 ジェミニ「あ、はい!新次郎のことで…」 ダイアナ「大河さん?」 ジェミニ「なんだか悩んでるみたいなんです。」 サジータ「悩んでるのはいつものことだろ。」 ジェミニ「今回は、特別に、いつになーく、すごーく!」 昴「…今回は、特別に、いつになーく、すごーぐ?」 ここの昴さん、隣のジェミニのイントネーションをそのままなぞっていますので「いつになっく、すごっく!」の日はちゃんと「いつになっく、すごっく」となっていました。(笑) ジェミニ「はい。ご飯も食べてないみたいなんです。」 リカ「ごはん!じゃじゃん!ノコ食っとくか?」 肩に居たノコをテーブルの上に置くリカに全員が“ノコは食わない!”と手を出して否定します。 リカの肩から離れたノコは…昴さんの手へ。(笑) いやぁ、今年も昴さんの手の中で生き生きと動いておりますよ! 29日はサジータさんが先にノコをつかみ「いただきますって、ダメだろ!」と乗りツッコミをしてから、リカの手に戻されたノコを昴の頭の上に乗せていました。(笑) 30日昼ではリカがノコのお腹を押して「きゅっきゅっきゅっ!」と鳴らしながらテーブルへ離していました。ちなみに、この日のノコはテーブルの上でみんなの飲み物を覗き込んでは、飲みたそうにしていました。(笑) 31日昼ではまた先にサジータさんがノコをつかんで「そうそうそうそう!いただきま〜す!」と正面からがぶりとやるマネをしてから、リカに返していました。が、勢いが良すぎたのかリカの手からノコが抜け落ちてしまい昴の足もとに転がったノコは、昴さんの足を伝って上に登り、しばらく昴さんと戯れてました。(笑) ジェミニ「だから、みんなで新次郎を助けてあげましょうよ!」 ジェミニの提案に、ダイアナさんとリカはぱっと笑顔を見せて同じ考えだと同調しますが、サジータは渋い顔です。 昴さんはコーヒーカップを口元に当てて何も言いませんが、昴さんの手の中で遊んでいたノコはうなずいています。(笑) サジータ「断る。悩んでる奴を助けるなんてご免だね。」 リカ「サジータいじわるだな!しんじろーは仲間じゃないか!」 ジェミニ「できれば助けてあげたいです。」 ダイアナ「そうですよ。(立ち上がって日傘を広げる)みなさん 大河さんには大切なものを、たっくさんもらっているはずです。 ですから、こんどはわたしたちが大河さんを助けてあげましょうよ。 ね、サジータさん?」 軽やかな口調とともに、舞台中央からサジータの後ろへ回り、にっこりと最強の笑顔で微笑みかけます。 29日あたりからこのダイアナはパワーアップを初めて「たくさん、たくさん」の部分でくるくる回り…公演を重ねるごとに一回転ずつ増えていきました。(笑…31日昼ではリカも一緒にくるくる回っていました。) ジェミニ「サジータさん!」 リカ「サジータ!」 昴?「…きゅー、きゅー。」 ええ、昴さんは何にも言っていません。コーヒーカップを口もとに当ててるままです。(笑) 3人と1匹に見つめられ、にっと笑顔を見せるサジータですが… ここも29日あたりから反応が変わってきました。ダイアナがパワーアップしてきたのに対して「素敵な舞も見せてくれたしな、ダイアナが。」と付け加えたり 30日夜では「ノコに言われちゃあなぁ、助けるしかないよなぁ!」とノコの頭をなでたりしてたのですがすぐに「って、バカか!!」と否定してしまいました。 サジータ「……断る!!(ガタンッと立ち上がってテーブルに残るメンバーを指さす)…勝手にしな。」 立ち上がったまま、下手へと歩いて行ってしまうサジータの背中にジェミニが名前で呼びかけますが足を止めてもらえず、見送ることに…しょぼんと顔を下に向けるジェミニはそのまま頭を下げます。 ジェミニ「……余計な事言って、ごめんなさい。」(昴の手の中のノコが、ふるふると顔を横に振る) リカ「ううん、ジェミニは正しいぞ!リカはそう思う!」(昴の手の中のノコが、うんうん!と頷く) ダイアナ「大丈夫、サジータさんもわかってますよ。」 昴「ただ素直じゃないだけだ。(コーヒーの最後の一口を飲む) …さ、戻ろう。」 気持は、同じはず。と立ち上がった昴が場を締めたところで、ノコを肩に乗せたまま昴さんは下手へ歩き出します。(ノコは、最後まで生き生きと動いていました。(笑)) それにリカやダイアナも続き、最後にジェミニ…となったところで、カフェから李さんが駆けてきます。 李「お客サン、食い逃げカ?食い逃げカ?」 ジェミニ「あ、忘れてました〜いくらですか?」 くるりと振り返ったジェミニが伝票を確認すると、お金を取り出します。 初日はぱたぱたと自分の服をはたいても出てこず、最終的に帽子の中から、お金が転がり出てきました。 28日昼夜と29日はベルトに挟んであり、割とスムーズに。 30日昼夜はブーツの中から取り出していました。(夜は右足を椅子の上に乗せて、ちょっと男前に) 31日昼も椅子に右足を乗せて、そのブーツの中から出したのですが「釣りはいらねぇよ!」とカッコよく言って渡していました。 ジェミニ「じゃあ、これで!」 李「ありがとございました〜!」 無事にお題を受け取った李さんはにっこりと笑ってテーブルを片づけ始めます。 支払いも無事にすんだジェミニがみんなの後を追おうと一歩進んだのを見た武田が立ち上がり、向こうのテーブルの話を中断させて声をかけます。 武田「ジェミニさん!また明日、劇場で!」 ジェミニ「うん! ベロベロムーチョ、ベロムーチョ♪」 笑顔でうなずいたジェミニは、先ほど見たベロベロダンスを踊りながら下手へ。(笑) 3人とも立ち上がってそれを見送った後、二人は間にいる武田をつつきます。 ボス「お前、可愛い子知ってるじゃないか。」 武田「かわいいでしょ〜!リトルリップシアターの、スターさんなんですよぉ〜!」 西村「どうやって知り合ったんだよ。」 武田「いや、それが向こうから声をかけてきたんスよ。 どうやら、あっしに気があるみたいなんスよねぇ〜(西村「んなバカな」と呟きますが武田には聞こえず) ねぇアニキ。あっしはどこの国に行っても、女優さんにはモテるってことですかねぇ〜!」 鼻高々に、西村の肩に手を置いた武田が笑いますが、それを聞いたボスと西村は乾いた笑いを浮かべて、西村は武田の頭をはたき ボスは武田の鳩尾にパンチをくらわせていました。「ホ、ホントなんスよ!?」と言っても、二人は信じていません。(笑) 30日の昼公演ではパンチを食らった時にうっかり足をあげてしまい、その足がボスの足を踏んづけてしまったものですからボスが痛がり、武田が素ですみませんすみなせん!!と謝るハプニングもありました。 発言修正
発言削除