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奏組〜雅なるハーモニー〜14公演中8公演レポ

  奏組〜雅なるハーモニー〜14公演中8公演レポ 如月紫水 2012/11/17 01:27:08
  第一幕その2 如月紫水 2012/11/17 01:30:32
Re: 奏組〜雅なるハーモニー〜14公演中8公演レポ [返事を書く]
第一幕その2


場面は変わり、帝都の街並みへ。
下手から山高帽にコート、そしてステッキといういかにも紳士な装いの男性(演じているのは襟戸の役の方)が「帝都日報」を広げながらやってきます。

紳士「ああ、なになに?…今帝都をにぎわす窃盗団の実態を徹底解明。
   ほぉ〜…巷にはびこるこの悪党たちは大抵男女二人か三人で徒党を成すなり。
   手口の例としては、一人が道を聞いたり色目をかけたり
   あらゆる手段で接近し、その隙に仲間が盗みを働くなり。
   そんな単純な手口に、引っ掛かる奴がいるのかねぇ?
   …と、思っているそこのあなた。(俺?ときょろきょろする)
   今まさに、自分が狙われていると思うべし。(はっとなって辺りを見渡す)
   用心こそが、最大の対処法なり…か。物騒な世の中だねぇ
   (腕時計を確認して)あ、いっけない!もうこんな時間だ。
   今日は浅草で、男女混合合同パーティーがあるんだった!
   どっかに車屋(人力車)いないかなぁ?」

ご、合コン…(笑)
ちなみに、公演が進むとちょっとアドリブが入るようになってきました。

5日
紳士「用心こそが、最大の対処法なり…か。確かに、ここら辺から
   すごい視線を感じるが、まぁ…気にしないでおこう」

7日
紳士「たしかに、ここら辺(客席)からすーごい視線を感じる…
   まぁ、気にしなくていいか」

8日
紳士「確かに、ここらへんからすっごい視線を感じるよなぁ…
   狙われてないかな?大丈夫かな…まぁ、いいか」

10日昼
紳士「たしかに、ここら辺からすっごい視線を感じるよな〜……
   …やめとこ。いや、嬉しい?嬉しいのか?
   まぁ、いいか」
この後の男女混合パーティーのくだりで最後に音付きでチュッと投げキス。

その後、腕時計を確認して流れに戻るという感じでした。

浮足立った紳士が上手へと去っていくと、再び「帝都のにぎわい」が流れる中、下手からトランクと四つ折りにされた帝都の地図を持った音子ちゃんがきょろきょろとあたりを見渡しながらやってきて、同時に上手上段から紳士が探していた車夫が走ってきます(演じているのは加集役の方)

俥屋「はぁ〜忙しかった〜
   昨日から走りづめで、さすがに足が痛ぇや。
   あ、どれ…日本橋で一杯やってくかぁ」

ちゃきちゃきの江戸っ子!という口調で自らの労をねぎらうために下手へと駆けだすのですが、そこ下手から盗まれた荷物を探していた書生さん(ちなみに、暮役の方です)が辺りをせわしなく見渡しながらやってきて…同じく周りを見回していた音子ちゃん含め三人がぶつかりそうになるのですが、音子ちゃんより一歩先に書生さんと車夫がぶつかって…

俥屋「痛って!」
音子「(直接ぶつかってはいないけど、驚いて飛び退く)きゃあ!!」
俥屋「(音子には気づかず、書生に近づく)おいてめぇ!目ん玉どっかに落っことしてきやがったのか!?」
書生「すみません、探し物をしていたものですから…」
俥屋「生き馬の目を抜くこの大帝都東京で、ふらふら歩いてんじゃねぇぞ、この田舎もんが!」

言いたいことだけを言い、去っていく車夫に、書生さんはぺこぺこと頭を下げて足早に上手へ。
そのやり取りを間近で見ていた音子ちゃん、不安げに顔をくしゃとさせてトランクを抱えて前へ。

音子「ふええぇぇ〜〜…やっぱり都会は違うなぁ
   会話のテンポが速い。(ジャンプしながら)ぽんぽんぽーーんって!
   (下手へ向いながら)目ん玉、どっかに落っことしてきやがったのかぁ!…でも
   んふふふふ…(笑って、大きく深呼吸)
   花の帝都、東京!この街に花組さんの居る大帝國劇場があるのね!
   くぅーー!!運が悪と言われ続けて十六年!こんな幸運が舞い込んでくるなんて!
   (中央の台にトランクを置き)雅音子、ついに女優デビューしちゃいます!!」

きらきらきらきら…と自分で効果音を入れてお辞儀をする音子ちゃん。
しばらく妄想に浸っていた音子ちゃんですが、はっとなって「ええと、それにはまず、大帝國劇場へ行かなきゃ!」と手にしていた地図を広げたところで、また鈴の音が響き、モノローグが流れます。

音子『前略 お母さん
   家を出るときは、内緒で協力してくれてありがとう。
   おかげさまで、ついに東京までたどり着きました!
   出雲の小劇団にいたわたしに、何がどこをどう巡ってきたのか
   憧れの帝國歌劇団から声がかかったのがつい一か月前の事
   最初は夢でも見ているのかと思いましたが、あちこちから聞こえるこの蒸気の音
   そして、見たこともないほどの人の数!
   ここは間違いなく、日本一の蒸気都市、帝都東京です!』

地図を広げて、傾けたり景色を見たりして完全にトランクから目を離している音子ちゃん。
そこへ、下手上段から白い日傘を手にした秋奈が現れ、こちらも辺りを窺っているのですが…こちらは完全に獲物を探している目。
モノローグの「最初は夢でも〜」の当たりで階段を降りて音子の荷物に気づき、次に完全に背を向けている持ち主を見てこれはいける、とニヤリと笑って優雅な仕草で日傘を広げ
日傘を広げ、何食わぬ顔でトランクを掴み、階段を上がり上手上段へ向い、最後のにもう一度音子ちゃんの姿を見て…ようやく地図から顔を上げた事を確認し、同時に顔を見られていない事を確信しまたニヤリと笑って去っていきました。

音子「そっか、あれが八重洲通りで、こっちが数寄屋橋!
   えっと、まっすぐ行って、晴海通りを左に曲がると、三越だ!
   そこから三原橋を渡ると、右手に…大帝國劇場!やったー!!」

目的地と道順を把握した音子ちゃんが笑顔で右手を高く上げたとところで、ようやくトランクが無い事に気づき、一瞬で笑顔から驚きの顔へ。

音子「…あり?トランク…あ!無い!!ここに置いといたトランクが無い!!
   お金も入ってるのに…!(あわあわしつつも、通りすがりの書生に声をかけて)
   あの、すみません、トランク見ませんでしたか?
   出雲大社のお守りがついてる…」
書生「知らないよ」
音子「そうですか…」

あら、書生さんも素っ気ない。続いて、下手から先程の車夫も走ってくるのですが、ここでの台詞は二種類ありました。
初日、5日、7日、10日夜は「日本橋は向こうだった」
2日、8日、10日昼は「(チラシを見ながら)男女混合合同パーティー、こっちの方が楽しそうじゃねぇか!」
そして同じタイミングで舞台奥から、ジオが街中の様子を見ながら登場(余談:8日、なんか違和感…と思っていたら首元のリボンが無い!忘れてしまったようですね)
道行く人に声をかける音子ちゃんに気付き、ジオの視線が止まる。

音子「あの、すみません!」
俥屋「邪魔だよ!」(立ち止まらず、上手へ)
音子「あ…ごめんなさい」
紳士「俥屋、俥屋……」(俥屋にも気付かず、上手から歩いてきたところを頭を下げた音子とぶつかる)
音子「きゃっ」(バランスを崩して尻もちをつく)
紳士「こんな所でぼーっと突っ立ってるんじゃないよ。まったく…」

いやいや、そこは助けろよ!!!パーティー行っても出会いないぞ!?とツッコミ入れたかったのですが、颯爽と上手階段を降りて音子ちゃんに駆け寄るジオにすべてもっていかれました。

ジオ「君、大丈夫かね?」
音子「え?」
ジオ「さ、手を取りたまえ」

優雅な仕草で膝をつき、音子ちゃんに手を差し伸べるジオ。

音子『うわぁ…異国の人?王子様みたい…』

モノローグ中、二人にスポットがあたり、キラキラ効果音と共に音子ちゃんが言われるがまま手を取ると、すっと無駄の無い優雅な動きで立ちあがらせるジオ。
ジオを見つめる時、音子ちゃんが高速瞬きしているのが本当に可愛い。

ジオ「怪我は?」
音子「(はっとなり)えっと、あの…!(ぺこりと頭を下げて)さんきゅー、べりーまっち!」
ジオ「礼は結構。庶民を守るのは貴族の当然の義務だからな」
音子「(首を傾げて)き・ぞ・く?」
ジオ「(ステップ一つ入れて下手へ)そもそも、この程度で礼を言われるということは
   最近の貴族がいかにノブレス・オブリージュの精神を失っているか
   (片足を少し上げてターン)わかるというもの」
音子「のぶれす・おぶ…りーじゅ?」
ジオ「これはゆゆしき問題だ」

音子ちゃんを置いて、憂うジオの仕草がいちいち優雅すぎて笑いが起こっていると…ソロ曲きた!!!

ジオ「♪ノブレス・オブリージュ たとえこの命失うとしても 成すべきことを成す
    ノブレス・オブリージュ 気高き貴族 誰にも優しくこの手を 差し伸べる」

♪完璧なロンド

ある意味予想通りなソロの曲調!織姫やグリシーヌの一曲目を思うと、絶対正統派なクラシック路線だろうと思っていたので!しかし……ダンスがうますぎて上手すぎて軽やか過ぎて、まさに王子さま…!!!
お、王子さまは実在しましたよ…!!(驚)
以下、歌詞の聞き取りです。

「時代は巡り巡るテーマ
 世代は移り変わるロンド

 たとえば貧しさが繰り返されようとも
 俺のパンを分けよう

 たとえば悲しみが繰り返されようと
 俺の腕に抱こう

 変わらないとあきらめるな
 人としてあるべき姿を生きよう
 それが貴族」

ジオの歌に合わせて、動きを真似てなんとなくペアダンスする音子ちゃん可愛い!!
「俺の腕に抱こう」で本当にジオが音子ちゃんの肩を抱いて歩くシーンの音子ちゃんのまた笑顔の高速瞬きがすごくツボです(笑)
「あるべき姿を生きよう」で音子ちゃんをターンさせ、その勢いで上手階段を上がり、ちょこんと座る音子ちゃんもかわいいです!ちなみに「それが貴族」と歌い上げるジオの声の張りがすごく好きです(笑)

間奏部分でまた一人踊りだすジオに、音子ちゃん立ちあがりちょっと後をついて行くのですが程なくして首を傾げて逆に距離を取ります。

音子「あの…(中央でひときわ高くジャンプしたジオに)うわぁ、跳んだ〜……
   (上手上段に上がり)わたし、荷物を無くして、これから交番に行くので、失礼しま〜す…
   さんきゅー、べりーまっち!」

最後にもう一度お礼を言って去る音子ちゃん…に気づかず二番に突入(笑)
ここから、舞台上段に奏組の面々が登場してくるのですが、これはかなで寮の日常パートも兼ねてるのかもしれません。

「完璧であることがテーマ
 だが心なぜ変わるロンド

 黄金比で言えば 神殿や貝殻それはまさに完璧
 黄金比でいえば 茶道も花びらもおそれ多い完璧

 美しいと思う心 美しい生き方求め彷徨う
 それが貴族」

まず下手上段から「こんぺい糖」と千社札が貼られた手のひら大の茶色の紙袋を持った源三郎が現れてそのまま下手に座り、袋を開けて金平糖一粒頬張りにっこり良い笑顔。
続いてヒューゴが舞台奥から本を片手に現れて、源三郎を気にしつつも上手の階段に腰掛けて本を読みだす。
上手上段から現れたルイスは本を読むヒューゴの後姿に微笑んで中央へ。
残りの金平糖の数を楽しげに指折り数える源三郎を見守っていると舞台奥から源二が走り込んできて
ルイスの周りを回る源二。そのまま、源三郎の手から金平糖を袋を取ったら…一発目と二発目は避けたものの三発目で本気の腹パンチをくらって蹲る源二。金平糖の袋を得意気に掲げて勝利する源三郎。
でも、その喧嘩のもとの袋をすっとルイスが持ち、笑って一つ頷くとそのまま奥へ戻って行ったので後を追う兄弟。
そのやりとりを、何を言うでもなく見ているヒューゴ。去ってからは、また読書を再開させました。
この間、ずっと下段で一人歌い続けるジオ……まさに日常風景っぽくて(笑)

「変わることを恐れず
 だが気高く生きる
 完璧とは理想を掲げていきること

 優しさはいつも美しく
 潔さはなんと美しい」

「優しさは〜」から下手階段から上段へ上がるジオ。空いた下段に、今度は上手か金平糖が入った袋を持った源二とそれを追いかける源三郎が駆け抜け
その後を、ティーカップを持ったルイスが金平糖を一粒まじまじと掲げて見つめながら登場。
色は毎公演違うから、気分の様子(ピンク、白、青、黄色、赤など)
ヒューゴは……黙々と本を読んでいます(笑)

「ノブレス・オブリージュ たとえこの命失うとしても 成すべきことを成す
 ノブレス・オブリージュ 気高き貴族 誰にも優しく この手を差し伸べる」

舞台中央で金平糖をかじり「たとえこの命〜」パートと動きをシンクロさせて笑顔を見せるルイスの顔が非常にツボです(笑)下手へ去る時も、さりげなくツーステップ入れて行くルイスさんかわいい(笑)
ルイスが去って行った事を目で追い、ヒューゴも本を閉じておもむろに立ちあがり、足早に下手へ。
一人になったジオが、上手階段を軽やかに降りて、曲の締めへ。

「俺は貴族 美しい心求めて
 ノブレス・オブリージュ」

最後のジオのダンスが、またすごい…!!!なんであんなに高く跳べるの?
踏み込み足と伸ばした足が綺麗に合わせられるの?最後のダブルターンからの膝まづく決めポーズはどうしてあんなにも振動が来ないの!?(前方席で見た時、桐朋兄弟のドタバタのほうが、よっぽど振動が客席に伝わってきたのです)
この貴族様本当に半端無いぃぃぃ!!!!

10日昼、夜
ジオ、拍手を盛り上げて、ピタッと止めさせる。本当にピタッと止まるので面白い(笑)

拍手が鳴りやみ、ようやくジオが振りかえるのですが……

ジオ「ところで君……おや?」

音子ちゃん、だいぶ前からいませんよ!(笑)
最後に、曲のイントロに合わせて、またツーステップを踏み、優雅に上手へとはけて行くジオ様、まじジオ様。
そりゃ拍手も巻き起こりますって!
そして、下手上段から入れ違いに現れたのは源二、源三郎の桐朋兄弟。

源二「あれ?また並木通りに新しい店が出来たのか。(階段を降りて下段へ)なになに…
   フルーツパーラーゆめじ…くぁーー!そうきたか!こりゃ俺に毎日通えってことだな!」
源三郎「そんなわけないでしょ。明らかに女学生狙いの店だから」

源二なら、甘味屋さんとかなんの抵抗も無く入ってしまいそう(笑)
相槌を打ちつつも、ちゃんと辺りを捜索する源三郎…あ、今更ですが今みんなで逃げられた降魔を探しているところなんですね。

源三郎「それにしてもさ、新しい指揮者って全然意味わかんないよね。しかも女だなんて」
源二「まだ言ってるのか?新しい仲間が増えるのはいいことじゃねぇか」
源三郎「だってどうせ足手まといになるだけだよ。女なんてすぐ泣くし、弱いし」
源二「だったら守ってやりゃあいいじゃねぇか!(バシッと強く源三郎の肩を叩く)
   女を守るのは男なら当たり前だ」

笑顔で迷いが無い源二に対し、不満を隠さない源三郎。
叩かれた肩をさすりながら、兄さんにはこれ以上なにを言っても無駄と思ったのかさっさと先に行くべく上手階段を上りだすのですが

源二「それにすぐ泣くし、弱虫なのはお前だって同じだろ」
源三郎「はぁ?そんなの子供の頃の話でしょ。今は僕だって随分強くなったんだから。
    それに…(階段から降りて源二の隣に立って見下ろしながら)身長もこんなに伸びたしね。
    誰かさんと違って(ゆっくり、指さししながら。最終的に源二にがっちり指先を向ける)」
源二「なんだとお前!」

殴りかかろうとしたのを、ふいっとかわされ「うぉ!?」とバランスをとる源二…
これ、かなり舞台の縁に近くて、後半本当に落ちそうな勢いに見える日もありました。
かわした源三郎は、再び上手階段の前へ。

源三郎「女が隊長だよ?僕らの上に立つの…それでいいわけ?」
源二「女って言っても隊長として来るくらいだから、きっとすんげぇ強ぇんだって!
   こう筋肉むっきむきでさ!総楽団長よりでっけぇの!」
源三郎「それはそれで嫌だよ」

源二が想像した女隊長の姿を、両手でぽいっと下手の方へ投げる源三郎。
ここで、おこる笑いには二種類あると思います。
素直に源二の発想と兄弟のやり取りに笑うか
「いや……そんな人がまさしく花組さんにいますよね!?」的な笑いか(笑)
私はもちろん後者です(大笑)
というか、いまだにカンナさんより敵以外で長身の男性キャラが片手で数えられる人数しか現れないという事実が…
終盤、ここでもアドリブが入るようになりました!

10日昼、夜
源二「(投げられた下手を見て)ああ…と見せかけてこっちが本物!」(上手から戻し)
源三郎「それもヤダー!」(上手へ蹴っ飛ばす)
源二「あ〜…」(上手を見つつ)

兄さん可愛いな(笑)
不満を言い続ける源三郎に、源二は両手を頭の後ろに組みながら先に階段を上りだす。

源二「なんだよ、アレも嫌コレも嫌って。後ろ向きだなぁ」
源三郎「兄さんが前しか見えてないだけでしょ」

10日夜
源三郎「兄さんが前しか見えてないだけでしょ、ふんふんっ」

幼さが増した(笑)
そのまま次の場所へ移動しようする二人ですが、源二が上段上手から現れ目の前を横切っていった音子が道行く人を見てきょろきょろしている様子に足を止めます。

源二「ん?」
音子「うわぁ〜すっごいなぁ……行きかう人が皆おしゃれ〜
   わ!あれがモダンボーイね!(下手側の舞台奥を指さし)
   ピチピチの背広に、蝶ネクタイかぁ!ハイカラだなぁ!
   わぉ!モダンgirl!(上手側の舞台奥を見てぴょんっと跳ぶ)
   ふりっふりのワンピースに、真珠のネックレスに帽子!
   みんな映画スタァみたい〜(両手を胸の前で合わせて夢見る表情)
   あぁ〜東京ってすごいなぁ〜!
   (ぐうぅとお腹が鳴る音)あぁ〜……お腹すいたなぁ…どうしよう〜」

モダンガールの発音がすごく良かったので思わず英語表記(笑)
そして、その音子ちゃんのテンションを時折顔を見合わせつつ見ていた兄弟ですが(10日昼ではなんとなく源二がモダンガールの手の動きを真似てました)最終的にその場にへたりこんだ音子に、源二が近づいて行きます。源三郎は、仕方ない体でその後ろに

源二「(しゃがんで目線を合わせる)おい、お前大丈夫か?」
音子「え?」
源二「銀座の真ん中でしゃがみ込んで、訳ありか?」
音子「(振り向き、源二と目があって跳び上がる)ひゃあ!!と!…と!」
源二・源三郎「と?」

音子ちゃんの最初の「と!」の動きがドアを開け、次の「と!」の動きが引き戸を開ける動きだったので
兄弟もつられて「と?」は引き戸を開ける仕草をしていたのが可愛い(笑)

音子「東京は生き馬の目を抜くって男の人から話しかけたら注意しろって言われました!!」

そして、ものすごい早口でまくしたてる音子ちゃんに思わず噴き出す兄弟。
ここで思わず笑ってしまった事に気付いた源三郎が、と?の動きも一緒にしてしまっていたことに気づき、はっと慌てて襟もとを直したりクール装うところがなお可愛い!(笑)

源二「あはは、何言ってんだよ。俺はお前が困ってるみたいだから声かけただけだよ。
   (へ?と言った様子で源二の顔を見る音子)何もねぇんならいいや。じゃな」

あっさり去ろうとする源二を慌てて追いかける音子ちゃん。
源二の前に回り込んだ拍子に、源三郎の足を踏んでしまうのですが

音子「ちょっちょっと待ってください!」
源三郎「痛っ!!」
源二「なんだ?」
音子「荷物!トランクが無くなったんです!
   交番に行ったんだけど、届いてないって言われて…!
   お金が入ってるんです!」

それに気づかず、源二に現状を訴える音子ちゃん。
踏まれた源三郎が、恨めし気に音子ちゃんを後ろから睨んでいたのですが…だんだん、主張するようになってきました(笑)

10日昼
源三郎「痛って……親指……
    無視……無視かよ……!
    ったく、もう…」

10日夜
源三郎「小指っ…小指はダメだって……!!
    こゆ…っ…!」

一方、音子ちゃんの必死さを正面から聞いていた源二は、困った表情で腕を組んで唸る。

源二「かっぱわられたのかぁ…そりゃ難儀だな…」
音子「はい!」
源二「う〜〜ん…なんとかならねぇかなぁ」
源三郎「(体勢を整えて)ならないよ」
音子「えっ?」(源三郎を振り返る)
源三郎「かっぱらいはなかなか捕まえられないんだ」
源二「そんな事言ったら身も蓋もないだろ!」

きっぱり言いきる源三郎に顔を曇らせる音子ちゃんですが、協力的な源二に「お願いします!」と頭を下げる。
そんな様子を見て源三郎はワザとらしく溜息をつく。

源三郎「はぁ〜また兄さんのおせっかいが始まった。
    そんな荷物大方どっかに売られちゃってるよ。
    (音子の顔を覗き込みながら)探せません」

あまりの物言いにちょっとむっとする音子ちゃん。
でも、源三郎はそれには取り合わず、まだ悩んでいる源二を指さす。

源三郎「そんなことより、僕たち今大切な任務中でしょ」
源二「そうだけどよぉ…」
音子「任務?」
源三郎「こんな女なんかに構ってる暇ないの」

音子を見もせず言っていたため、指さしていた右手が降りむいた音子ちゃんの頬にヒット。
「こんな女って…!」と源三郎の指が頬に当たって驚いて一歩跳び退きつつも、反論する前に源二が前に出る。
むしろ、音子ちゃんを押しのけて(笑)

源二「こらぁ源三郎!!
   困ってる人に対してこんな女ってのはなんだ!」
音子「わぁ!!」
源三郎「優先順位ってものを考えてくれる?ホント、短絡的でとんちんかんな判断しかできないんだから!」
源二「なっなんだとぉ!!」
音子「あ、あの!」
源二「もういっぺん言ってみろ!」
源三郎「短絡的でとんちんかんな判断しかできないんだから!」
源二「二回も言いやがって!!」
源三郎「兄さんが言えって言ったんでしょ」

音子ちゃんが止めようと舞台中央付近から声をかけるのですが…聞いちゃいない兄弟(笑)

音子「(遠ざかりながら)ごめんなさい!忙しいんですね!わたしは大丈夫ですから!
   (もう一度、下手から振りかえり)仲良くしてください!!」

ダッシュで下手へはける音子ちゃん。
ここの喧嘩は最終的に「チビ」という単語から身長が「伸びる!」「伸びません!」という口げんかになって、それぞれジャンプしながら言い争うのがたまらなくかわいい(笑)

7日、8日、10日夜
源三郎「すぐ熱くなっちゃってホントガキなんだから」
源二「ガキって言う方がガキなんだよ!」
源三郎「今言ったじゃない」
源二「っ…泣き虫!」
源三郎「なんだよ、チビ!」

チビを言いあいながら、お互いの肩をつつき合い、最終的に「チビーー!!」と声をそろえて叫ぶ(笑)

10日昼
身長が「伸びる!」「伸びないよ!」の応酬

音子ちゃんが去ってから、ようやく喧嘩が一段落(笑)

源二「あれ?」
源三郎「ふん、なにあいつ。時間の無駄遣いもいいところ」
源二「元気そうだし、大丈夫か
   (下段上手からジオが現れる)あ、おーい!ジオ」
ジオ「(呼ばれて下手で振り返る)源二。源三郎」

……ツーステップが貴族の歩き方なのでしょうか(笑)
出オチならぬ、出ジオで笑いをかっさらっていきます(笑)
で、このステップを進化させるのもさーすがジオ!!

5日
ツーステップの高さが特に高くて、よりジオの笑い要素が増える。

7日、8日、10日昼
ツーステップでジャンプした後、足早に4、5歩歩いてまたツーステップ跳ぶの繰り返し。

10日夜
いつもより速足で、あれ?このままだとそのままはけちゃう?かと思ったら、3ステップ目でバックしてきた(笑)


源三郎「そっちはどう?」
ジオ「三丁目の方を捜したが、降魔の気配は無いな」
源二「そっか」
ジオ「これから二丁目付近を探すつもりだ」
源二「おう。じゃあな」

源二に手を振られ、それにビシッと腕を上げて応えたジオはまた優雅にステップを踏みながら去っていきました(笑)

10日昼、
手を挙げるだけではなく、その場でジャンプを一つ入れてから去る

その後ろ姿を見ながら、源三郎がやはりずっと引っかかっている事をまた口にします。

源三郎「あの天然貴族はどう思ってるんだろう。女隊長のこと」
源二「ああ、たしか…
   (ジオのマネをしながら)己の志しさえ揺らがなければ、誰が上に立つかなど…些細な事だ
   とか、言ってたぞ」

ジオのマネ上手い(笑)
最後に「ほっ!」と声に出して思いっきり右足を上げてY字バランス!
自分で「わっ上がった!」と驚いて喜んでる兄さん可愛い(笑)
10日夜は「些細な事だ」で胸を張り、背中で腕を組むステップ時のポーズも入れてきました(笑)

源三郎「志ってノブレス・オブリージュ?」
源二「じゃね?なぁ、そんなことより源三郎。とっとと降魔見つけてとっちめて、三越行こうぜ!」
源三郎「三越?兄さんがデパートなんかに行ってどうするの?」
源二「へへっ今日からバーゲンセールって言って特売するんだってよ!
   俺、和菓子セット買いてぇんだ〜
   (源三郎の肩に手を置いて)今日は帝劇〜明日は仲見世〜
   俺は毎日〜三越和菓子〜いひひひ!ってな!」

源二のこのちょっと節の付いた台詞は有名な三越の宣伝文句「今日は帝劇。明日は三越」のもじり?
まぁ、仲見世な所が源二らしいですが。
初日は笑いながら源三郎の額をつついていたけれど、2日はつつかないで自分でうち震えているだけだった。
5日は源三郎の肩あたりをつついて去る。
7日は両こぶしを肩に軽く当ててどつく。
8日は「三越わっがっし〜♪」とちょっと節がついていた。
10日昼は「やっほぅ!」と両手で源三郎の肩を押して走る
10日夜は「やっほぃ!」と雄叫びのみ

一人、テンションが上がって、源三郎を置いて上手へと走っていってしまう源二。

源三郎「ちょっ兄さん!
    なんだよ、いつも飯お菓子ってそればっか!バッカじゃないの!?
    子供!単純!とんちんかんーー!!」

兄が去って行った方を指さし、後ろに下がり舞台中央に来たところで頭を抱えるとけたたましい音楽が。

源三郎「♪バカは嫌い バカは嫌い バカは嫌いだ」

♪バカは嫌いだ以上コーダ

まさかのロックーーー!!!またすごい変化球ブチ込んできましたね…!
照明も、黄色や赤のフラッシュで全然違う雰囲気を出してくれます。

「これ以上必要? 歌うことが
 でも気分いいから 歌っても良いよ

 悲しいときに金平糖
 口に入れると少し
 悲しみが遠ざかる」

しかし、可愛いぞ!?(笑)
「気分いいから 歌ってもいいよ」で首ちょっと傾げるのとかあざとかわいすぎる!
ここで、一旦きゅっと音を締めて台詞

源三郎「金平糖の角は24個
    なぜ24個なのかは…物理学上の謎?」

疑問形ですが、これ本当にそうらしいですね。
金平糖の大きさに関わらず、角の数は24になるらしいです。そして、それの科学的な説明は出来ない、と
そもそも、金平糖の角がなぜできるのか、もわからないらしいですね。
まあ、それはさておき。この先も、源三郎の歌では24がキーワードとして使われてくるのですが…間奏部分ではロック調のまま源三郎も激しく踊るのですが…突然の転調が!

「誰でも心に悲しみ抱え 誰でも秘密を持ってる
 悲しみの音色は24
 それぞれの秘密があって みんなその秘密を
 胸にしまって暮らしている」

初日に聞いた時は、本当に驚きましたよ…なんて転調を仕込むんですか公平先生!!
下手階段でしっとりと歌っていた源三郎ですが、サビに入る前で突然ジャンプして二段降りで舞台へ跳ぶと同時に曲調が戻る。

「だから
 バカは嫌い バカは嫌い
 その秘密を無遠慮に覗いて
 人と人の気持ちの距離感を知らないから」

弟が下で激しく歌っていると、上段上手から走り込んでくる源二。
前情報で筋トレしているようなと聞いていた源二の動きですが…ちゃんと腿上げしていたり、スクワットだったりでまさに筋トレ…そんな激しい動きでは雪駄が邪魔だったのか、両手に持っていました(笑)
合の手のごとく源三郎が歌っている所に「よっ」「はっ」と入れてくるのもまた源二らしい。
そして、なぜか源二の前、下手下段からマイクを担いだまま現れる書生さん(笑)
ああ……なんてタイミングで通りがかっちゃったんですか(笑)
源二が下手へと走りだしたので、そのまま流れで押し戻される書生さん

一方、源三郎は、ちょいちょいウインクしながら歌っていて…
というか、ウインク率が日に日に増えて…あざとかわいい!!!!

「嬉しい時に金平糖
 口に入れると耳に 音楽が鳴り響く」

上手でまた音楽を締めて台詞へ。
今度は、舞台奥からジオが登場!

源三郎「平均律音階は12音で小調と短調をあわせると24音階になる。
    バッハはその24音階で前奏曲とフーガを作曲した」

ああ、なるほどバッハ繋がりで!後半、拍手する源三郎に合わせて客席からも拍手が起こっていました。
ここで、また例の転調が…

「誰でも心に喜び浮かべ
 でもすぐそれは消えゆく(10日昼〜ジャンプして右手を握り、掴もうとして掴めない感じが出ててた。追加振付?)
 喜びの音階は24(上手から通りすがった書生さんが担ぐマイクを奪って袋を投げて歌い出す)
 儚いメロディー 奏でる
 みんなそのメロディー思いだそうと目を閉じる」

上段ではジオがバレエダンスを披露して優雅に上手へはけて行きました。
そして…上手からしれ〜っと通りすがった書生さんのマイクを問答無用で持って、書生さんが「返してください」と引っ張っても全く離さない(笑)
どころか、台の所にあるマイクを差す部分にがっつり差してラスサビへ(笑)

「だから
 バカは嫌い バカは嫌い
 そのメロディーぶちこわす不安を(広げた両手が書生さんにヒットして、倒れる書生さん)
 人と人の間にまき散らす ことが許せない

 バカは嫌い バカは嫌い
 「もう一回!」 バカは嫌いだ!」

サビになると上段下手から戻ってくる兄さん……って買い物袋を両手にさげてる!(笑)
そのまま駆け抜け、上手から戻って来た際にはさらに袋が増えて……(笑)
例の百貨店の袋もあるのですが、ちゃんとロゴ部分はみたらし団子のイラストで隠されていました。
源二が上段下手へとはけたところで、源三郎も叫び終わり、最後に上目づかいな敬礼で「センキュー!」と締め!
下手から源二が良い笑顔で走り込んできて下手で膝をついてポーズを同時にとったところで暗転。
最後の「センキュー!」は5日、7日、10日夜は「セーンキュッ☆」と語尾を上げて言うというあざとさが進化したバージョンもありました(笑)
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/11/17 01:30:32 [ノートメニュー]
  第一幕その3 如月紫水 2012/11/17 01:31:17
  第二幕その1 如月紫水 2012/11/17 01:32:15
  第二幕その2 如月紫水 2012/11/17 01:34:08
  カーテンコール 如月紫水 2012/11/17 01:34:52
  8日アフタートークショウ 如月紫水 2012/11/17 01:36:23
  千穐楽ダイジェスト 如月紫水 2012/11/17 01:39:17
  │├お久しぶりです。 伊藤小百合 2012/11/19 15:15:13
  ││└お久しぶりです! 如月紫水 2012/11/20 23:47:04
  │└読み始めております 夢織時代@12/30午後3時更新・読了 2012/11/26 01:43:49
  │ └合間にどうぞ〜 如月紫水@13/1/4/1時追記 2012/11/27 01:28:09
  3日の挨拶と4日のアフタートーク+α 如月紫水 2012/11/26 00:18:22
  9日アフタートーク 如月紫水 2012/11/27 01:05:51
   └あの頃のこと胸の中に とりなべ 2012/11/28 01:36:42
    └思い出がくるくるとまわる 如月紫水 2012/11/30 17:13:07

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