[新しく発言をつくる] [EXIT] [サクラ大戦BBS]
紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート

  紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート 如月紫水 2014/09/11 19:44:37
  第一幕その2 如月紫水 2014/09/11 19:47:02
  第一幕その3 如月紫水 2014/09/11 19:48:21
Re: 紐育星組ショウ2014「お楽しみはこれからだ!」観劇レポート [返事を書く]
第一幕その3

その間に再び舞台上に照明が入り武田、双葉さん、ガッツの話へ。
説明をしていたようですが、双葉さんはピンと来てないようで「呑み込みが悪すぎる!!」と立ち上がるガッツ。

ガッツ「百聞は一見に如かずだ。やってみせよう(舞台のセンターに向かう)
    原理はキャメラと同じだ。
    まずはこいつで対象となる人間を写すんだ」

膝をついて、撮影する姿勢になったガッツに、察した双葉さんはによによ笑いながらもちゃっかりポーズ(笑)
撮られ待ちの姿勢になったところで武田の声が響く。

武田「こらーー!!!
   貴重な発明を無駄遣いしてんじゃねぇよ!
   こんな奴撮ったってな、一銭にもなりゃしねぇんだからよ!行くぞ!」
双葉「何だと!」
ガッツ「別に私は誰でも構わんぞ。早く撮らせろ!」
武田「ダメ!!絶対ダメ、こいつだけは絶対に駄目!!」
ガッツ「……ちぇー」

小石を蹴るような動きをしてすねるガッツ。
双葉さんも面白くなさそうですが、武田のキッパリとした主張もわかる気がします。
双葉さんが二人になったら…と考えると(笑)

ちなみに、この間もオープンテラスでは時間が進んでいて、レニが地図を広げて昴になにやら相談。
けれど、もっと詳しく聞くためにウエイトレスを呼び止めて、立ち上がり地図を見せて説明するレニ…という具合でした。
織姫は、優雅にティータイムを楽しんでいましたね。

武田「こんなところで遊んでる場合じゃねぇぞ。
   金儲け金儲け〜!!」

気を取り直して成金歩きで上手へと去る武田。それににやにや笑い声をあげながらついていくガッツ。

双葉「金儲け金儲けって…あれで本当に金儲けなんて…」

怪訝そうな双葉さん。そのままついて行く気になれなかったのかその場で止まっていると街の喧騒の中に見知った声を聞きつけ、とっさに壁にへばりついて隠れる(笑)
客席上手通路から現れたのは、ステップを踏むように歩く笑顔のリカと、対照的に口をとがらせてとぼとぼと歩くジェミニ。
二人とも、シアターの外だからマントと帽子をそれぞれつけています。

リカ「ジェミニ、まだげんきでないのか〜?」
ジェミニ「だって…なんだかボクのせいでサジータさんとダイアナさんが喧嘩したみたいじゃないか…それに昴さんも」
リカ「ジェミニのせいじゃないだろ、お金だろ」

おお、今回はリカが冷静だ。
リカが舞台に到着したところで、下手客席通路からプラムと杏里も登場し舞台へ…ですが、プラムは不自然な小走りでずっと何かを口ずさんでおり、杏里はそれを心配してついて行ってるという様子。

リカ「あ!プラム、あんりー!!…あれ?」
ジェミニ「プラムさん?」

先に近づいたリカには気づかず、あとから来たジェミニと正面から軽くぶつかったところでようやく二人の存在に気づいて立ち止まるプラム。
ただならぬ様子に、ジェミニが「何をぶつぶつ言ってるんですか?」と先を促すと

プラム「は、破産よ破産!サニーサイドが破産したのよ!!」
ジェミニ「破産!?」
杏里「いや〜でも寸前って言ってたから、まだそうと決まったわけじゃ…」

なるほど、この対応の差が先ほどの聞き耳の差に…そして、当然壁にへばりついてる双葉さんの耳にもこの会話は届いており、そのままの姿勢で耳をダンボにする双葉さん。

プラム「なに呑気なこと言ってるのよ杏里!もうお終いなのよ!?
    サニーサイドも、リトルリップシアターも全部!もう全部よ!!?
    全部全部全部全部全部ーー!!(なだめようとする三人を叫びながら回って遠ざけさせる)
    (はっと天を仰ぎ)あのタイタニック号のように、不況と言う名の波に飲み込まれてしまうのよ……」
杏里「プラム……」

気づかわしげにプラムの背後に回った杏里と、絶妙なタイミングで映画「タイタニック」の有名なポーズになり、なんとなくあのフレーズをハミングするプラム(笑)
照明でも強調するので、シリアスなのに思わず笑っちゃいました(笑)
そして、次の瞬間そのまま崩れるプラム

杏里「ご、ごめんなさい!プラム、気が動転してるだけなの!
   さぁ行きましょプラム〜!」

怪訝そうなジェミニとリカに取り繕い、杏里が強制的にプラムを下手へ連れていく。
そのまま遠ざかっていく二人に、青ざめるジェミニ。

ジェミニ「大変だ……どうしよう…!?」
リカ「なにがたいへんなんだ?」
ジェミニ「だから、お金が無くなっちゃって、リトルリップシアターが無くなっちゃうかもしれないんだ!」
リカ「ええっ!?」

ジェミニの明朗な説明に、リカも事の重大さを理解し驚きから「んとんとんと…」と頭を抱えて一生懸命考えて結論を口にする。

リカ「あ!じゃあジェミニが映画に出ればいい!」
ジェミニ「え?」
リカ「だって、ジェミニが映画に出たらお金い〜〜っぱいくれるって、あのブルドーザーが言ってたぞ!」
ジェミニ「プロデューサーね。
     でもさ、ボクが映画の撮影をしている間、舞台はどうする?」
リカ「あ…」
ジェミニ「ボクは一人しかいないんだもん
     あ〜〜どうしたらいいんだろう〜〜…!!」

二人で自分のこめかみを何度も小突き、何とかいい考えを捻り出そうとする

リカ「(はっとなり)じゃあ、ジェミニが二人いればいいのにな!」

思ったことをすぐ口にするリカに、ジェミニも一度は「な!」と同意するものの、それが不可能なのは重々承知で
「もう無理言わないでよ〜」と笑顔でリカの手に肩を置く。
しかし、今回は絵空事ですまない…と怪しい笑みを浮かべて双葉さんが忍び寄り、リカとジェミニの間にぬっと顔を出す。

双葉「あっはははは…(突然現れた双葉さんに思わず後ずさる二人)
   その願い、私が叶えてしんぜよう!」
リカ「ホントか!?」

突然降ってわいた可能性に、食いつく二人。双葉さんがしゃがんで内緒話モードになったで、二人も一緒になってかがむ。
ここで舞台の照明は三度オープンテラスへ。
ウエイトレスから詳しい話を聞いたレニが、それを昴や織姫に説明をし、地図をたたみ最後にまたお茶を楽しんでいるところから。

レニ「話は尽きないけど、そろそろお開きにする?」
昴「そうだな」
織姫「そうですねー」

三人がそれぞれに立ち上がると昴が「ごちそうさま」とウエイトレスに声をかけて、ポケットから代金を取り出し、テーブルに置く。
レニも「ごちそうさま、ありがとう」とウエイトレスに地図を軽く見せて歩き出す。
そして、織姫が内緒話の三人に気づき…
(同じタイミングで双葉さんの話を聞いたリカとジェミニが驚きにのけ反り、さらに話を詳しく聞くために距離を詰めていました)

織姫「ん?あれに見えるは、ジェミニさんとリカさんじゃないですかー?」
昴「本当だ…それに、双葉さんまで」

昴が声を上げると、舞台上の三人が立ち上がり、照明が入る。
これで、二組とも近い場にいることに。

ジェミニ・リカ「シャドウストライカー!?」
双葉「そう!面白そうだろ?(興奮した様子で頷く二人)
   善は急げだ、レッツらゴー!」

ノリノリの双葉さんを先頭に、大はしゃぎで上手へと去っていくジェミニとリカ。
その背中を目で追いながら、階段を下りてくる元欧州の三人。

レニ「こんな遅くに何してるんだろう?」
織姫「怪しいですね〜!…つけますか!
   尾行びこびこ!しちゃいますか!!」

手をグーにして右手を掲げ、その肘を支えるように左手を当てる織姫。
一見すると蛇の頭を連想させるような印象を受けるポーズですが…正解はここでは明かされず。
まぁでも、正解というよりは雰囲気で察する感じですが。
織姫の動きに笑みを浮かべる昴とレニですが昴の口から出たのは「いや、よそう」と制止の言葉。

昴「劇場を一歩出たら、プライベートだ」
織姫「えぇ〜〜気ーになーるでーーす!」

欽ちゃん走りのような動きで昴の周りをまわり不満を口にする織姫ですが「織姫」とレニにゆっくりと名前を呼ばれ
しぶしぶ承諾する織姫。

織姫「ちぇっ(右足で小石を蹴るような動き)わかったでーす」
昴「行こう」
レニ「ねぇねぇ織姫、ところで…びこびこってなに?」

レニ、気にするところそこ!?(笑)
でも、言われて立ち止まった織姫は「ああ…」と少し考えてから笑顔で耳打ち。
聞いたレニが驚きで表情が止まったため、事の成り行きを見ていた昴も織姫を見つめる。
そんな昴に織姫も耳打ちしようと……みせかけて下手へと先に去ってしまいました(笑)
思わぬフェイントを食らった昴さん、固まってたレニも動き出したのですが

レニ「織姫、もう少し具体的に…」

昴には触れず、織姫を追って下手へ(笑)

昴「……いったい何なんだ?」

置いてかれた昴さん、足早にその後を追いかけて行きました(笑)
ここも、微妙な日替わりで

30日昼はレニも昴にフェイントをかけてから去って行きました(笑…セリフとしての変化は無しです)

30日夜
レニ「えぇ?…も、もう少し具体的に…」
昴「……教えてはくれないのか?」

31日昼
レニ「え?……織姫、もうちょっと具体的に…」
昴「……教えてはもらえないのか」

昴さんが置いて行かれるのって珍しいですね!(笑)
この二人が相手だからでしょうか。

舞台に誰もいなくなったところで、場面は変わりガッツの研究所へやってきたジェミニたち。
上手奥からぞろぞろと現れ、ジェミニをシャドウストライカーで撮影するためにわたわた。
ガッツの指示で階段の上でポーズをとるジェミニ。
そのガッツの周りをリカが興味深げにくるくる回っていたのですが、撮影の邪魔だったのか「ハウス!」とリカを座らせてました(笑…リカも「わん!」と素直に反応)

ガッツ「じゃあいきますよ。3、2、1、ガッツ」

カウントと共にカシャッと機械音がしてシャッターが切られる。
上手に移動したガッツがハンドルを回し、武田が機械から出てくる黒い布のようなものを引っ張り出す。
その間もジェミニはポーズをとったままだったのですが「もう動いてもいいですか〜?」と尋ね、ガッツに「どうぞ」とOKをもらってリカと共に結果を見るために武田のそばへ。

武田「よーし、できたぞ〜!」
ジェミニ「え〜これがボクの影?」
ガッツ「そう、まさしくシャドウ。そいつがもう一人のあなたになる」
ジェミニ「真っ黒けのぺらっぺらだけど……」

撮ってもらったはいいものの、結果にどうしても疑わしい声色になるジェミニ。
(ちなみに、影の形は武道館2で初出しされた立ち絵でした)
けど、リカは影をつかむと「なんかわかんないけど、すっごいぞーー!!」と大はしゃぎ

リカ「なぁジェミニ!これで映画に出れるぞ!
   早くブルドーザーに言いにいかないと!」
ジェミニ「えぇ!?今から?(うん!と頷くリカ)
     ああ、でもそうだね!リトルリップシアターの一大事だもんね!
     ボク撮影所に行ってくるーー!!」

ジェミニも善は急げとばかりに下手へと駆け出す。
それを見送る四人…けれど、このメンバーらしいなと思ったのは誰一人「その後」を聞く前に行動していること。

リカ「がんばれジェミニー!!
   (ジェミニを見送った後に影を広げ)あれ?
   ベロ、この真っ黒けどうすればいいんだ?」
武田「お湯をかけて三分待て!」
リカ「お湯?」
ガッツ「そうすれば、だんだんだんだん膨らんで、色がついて…むふふふふ!」

自分の研究結果に一人怪しく笑うガッツ。
そんなガッツにびくっとなりるリカ。
(ちなみに、双葉さんはずっと事の動きに合わせてセリフは無くとも動き続けてました。)

リカ「うわっなんだこいつ怪しいぞ!
   悪いやつか?」(条件反射で影を肩にかけ、空いた手を金の銃に手を伸ばす)
双葉「あーリカ!!落ち着け…まずは帰ってお湯を沸かそう。
   試してみないことには、そいつが悪いやつかどうかわからんだろ?」
リカ「そうか…そうだな。
   でも本当に悪いやつだったら、今度こそ撃つ!!」
   
双葉さんの説得に納得したリカは、頷きつつも結局は銃を抜いてガッツに宣戦布告。
けど、天才の独特な考え故かガッツは自分に向けられてる銃口にひるむことなく、ポンッと軽い効果音と共に人差し指をそれにつっこむ(笑)
さすがのリカも「うお?」と驚きの顔になったところで暗転。
今回の紐育、こういう細々したギャグが多い気がします(笑)

ここで暗転し、ゲーム中でも使われたBGMが1フレーズ流れ、鶏の鳴き声が。
再び照明が入るとそこは翌朝のリトルリップシアターのステージ。
「いつも心にサンシャイン」が響く中照明が入ると、壇上には私服のスターファイブが勢ぞろい!
曲に合わせて踊るのですが……ジェミニの動きが明らかに違う!!

柔らかさが一切ない、杓子定規なぎこちない動きで、まるでロボットのよう。
けれど曲は止まらず、両袖から黒のタンクトップにズボンというシンプルな格好のダンサーさんも登場。

リカがジェミニとニコニコ目を合わせるなか、歌声ににも抑揚がないジェミニに、隣のサジータや
ダイアナ、昴も動きは止めずとも怪訝の目を目を向けながらの歌い踊る。
このまま進めるのか?と思ったところで「ストップ!!ストーーーーップ!!」と大声が。

声の勢いのまま下手から織姫が怒りの形相で乱入。
(30日昼はここでもまだマイクが不調だったのでレニが代わりに「ストップ」と短く告げてフォローしてました。
 それ以外の日は、織姫の声量に耳をふさぎながら登場)

織姫「ダメです!ダメです!ぜんっぜんダメダメでーーす!!
   ジェミニさん!目が死んでまーす!
   ウロコでーーす!!」
レニ「それを言うなら目がうつろでしょ」
織姫「そうじゃなくて、ほら、ええと〜…」
昴「…死んだ魚の目?」
織姫「そう!それでーーす!!魚の目(うおのめ)でーーす!!」
昴「それは違うぞ…」

さすがの織姫(笑)
ですが、ジェミニがおかしいというのは全員同意見だったようで、そのままダンサーさんを含めジェミニの様子を伺う。
実際、当人は織姫の声を間近で聞いているのに、全く気に留めてない様子。
そこへ、新次郎とプラム、杏里が上手から駆け込んできて

新次郎「どうしたんですか皆さん、リハーサルを途中で止めるなんて…」
ダイアナ「ジェミニさん、今朝からちょっと様子がおかしいんです…」
新次郎「おかしいって?」
昴「まるでロボットのような動きだ」
サジータ「ふざけてるのか、ジェミニ?」
リカ「ふざけてない、ふざけてないって!ジェミニはいつもどーりだぞ!」

ジェミニを階段中央へ連れて行き、必死にごまかそうとするのは、事情を知っているリカ。
けれどその様子のおかしいジェミニは両側から気づかわしげに見つめてくるワンペアにも構わず

ジェミニ「ジェミニ、イツモ通リ。
     猛暑ハ、モウショ・ウガナイ。ナンチテナンチテー」

と、硬い動きと声でダジャレを(笑)
けど、それを聞いたプラムと杏里は声をそろえて「いつもどおりだわ」と納得する(笑)
さすがに、それには全員コケる。

新次郎「いや!おかしいでしょ!
    まるで、心ここにあらずって感じだ。
    (ジェミニに近づき、額に手を伸ばす)熱でもあるのかい?」
昴「医者を呼ぼう」
ダイアナ「それがいいと思います」
サジータ「まずは医務室へ。プラムと杏里はサニーとラチェットを呼んでくれ」
杏里「わ、わかりました!」

プラムも頷き動き出そうとする面々。
(この間に、ダンサーの半数がリハーサルにならないから、と下手へと去る)
その間を誤魔化そうと誤魔化そうとちょこまか動いていたリカですが

リカ「あぁぁ〜〜〜もう!ごーめーんーなーさーいーー!!」

あっさり陥落(笑)
がっくりと頭を下げて謝る姿に、全員が「はぁ?」と疑問の声が上がる中、舞台の照明が落ちて
一生懸命説明をするリカの周りに集まる面々が背景に。
そして、上手からスポットを浴びて平泳ぎのような動きをしながら双葉さんが登場(笑)

双葉「し〜らないんだ、知らなんだ〜♪
   (スキップからの客席に呼びかけようとして立ち止まるも、自分の位置を確認して歩く)
   センターセンターっと…やっほー!(客席がやまびこする。初日はさすがに戸惑って無かったですが)
   私はなんにも知らないんんだ〜♪」

そのまま、下手へと再びスキップで去る双葉さん…完璧にトラブルメーカーですね(笑…30日はやまびこに「ありがとー」とお礼。31日昼は「完璧でーす」とちょっと織姫のマネがはいってました)
そして、双葉さんが去ると同時にリカの説明が終わったため、全員が声をそろえて「シャドウストライカー!?」と叫ぶ。

昴「それで、ジェミニが二人に…?」
リカ「うん…」

全員がにわかには信じられない様子で困惑している中、壇上に移動したジェミニはダンサーさんたちにしげしげと見られていたのですがそんなことはお構いなしに

ジェミニ「飲茶ヲ食ベルノハ、モウ、ヤムチャツテ。ナンチテナンチテー」

相変わらずのギャグを(笑)
ですが、そんなジェミニの様子にダイアナは頭を抱える

ダイアナ「ああああわたしのせいです〜…!わたしがに映画になんか出演しちゃダメだなんて言ったから…!」
サジータ「いや、元はと言えばあたしの責任だ」(そんなことないとサジータに首を振るダイアナ)
昴「(ジェミニを見つめながら)ゆうべ見かけたときに、やはり尾行をしておくべきだったな…」
リカ「ごめんなさーい…」

しょんぼりするリカの肩に手を置いて慰める昴。
その間に、ジェミニは階段を下りて下手へ。それをまじまじと眺めるレニ。
汗をぬぐう動きも、階段を下りる動きもとにかく硬い。
織姫はそんな二人の様子を階段から見つめています。

ダイアナ「一人のジェミニさんが二人に分かれたら
     一方は、心を失ったようになってしまった…
     じゃあ、もう一方のジェミニさんは一体どうなっているのかしら?」
サジータ「早くもう一人のジェミニを迎えに行こう」
昴「ああ」

ジェミニを心配する一心で撮影所に向かおうとする星組四人ですが、それを「待ってください!」と止めたのは新次郎。

新次郎「皆さんはもうすぐ、ショウが始まる時間です」
昴「だが、ジェミニの出番はどうする?一曲でも曲を抜かしたら、あとの段取りが全て崩れてしまうんだぞ」
新次郎「ジェミニの抜けた穴は……」
織姫「埋めるでーーす!」

どうしたものか困り顔の新次郎たちの耳に届いたのは、自信たっぷりな織姫の声。
全員がそこに注目する中、織姫は笑顔でジェミニの様子をずっと見ていたレニに素早く近づき、肩をつかんで一緒に前へ。

織姫「わたしたちに、まかせなさーーい!」
昴「織姫…」

笑顔で頷く織姫に、新次郎も笑顔で「ぜひ、お願いします!」と頭を下げる。
そんな新次郎の前に織姫に背中を押されたレニが答える。

レニ「ボクたちで、お役に立つなら…」
昴「レニ…」
織姫「(笑顔で階段中央へ駆け)今こそ史上最強のサポートを、見せつけるときでーーす!!」

織姫の力強さに、不安げだった面々の表情も明るくなる。まさに太陽の娘!
(けど、この間ジェミニはずっと振付のチェックをしているようで、一切話題には触れてきませんでした)
さらに、プラムと杏里にも目をつけ。

織姫「そこの二人!そこの二人も、手伝うがいいでーす」
杏里「わ、わたしたちが!?」
プラム「いや、でも〜…」
新次郎「プラムさん、杏里くん。力を貸してください」

及び腰だった二人ですが、新次郎に言われちゃあ断れない!とプラムが興奮した様子で返事をする

プラム「きゃっふ〜〜ん!その言葉を待ってたわ〜
    タイガー、ここはあたしたちに…ま・か・せ・て」

一方杏里は照れてる様子でしたが、ノリのまま新次郎に迫るプラムに慌てて近づく。
ここのプラムさん、お色気満点で「ま・か・せ・て」に合わせて新次郎の顎に手を添えて至近距離で投げキッスを飛ばしたり
鼻の頭をツンとつついたり、とにかく近い(笑)

そして、ノリノリのまま杏里の手を引いて下手へダッシュ!
その様子に、残っていたダンサーさんも下手へとはけていく。
「レニ、私たちも行くでーーす!」と織姫もレニの手をとって後に続く。
これでシアターの方は大丈夫、となったところでリカが新次郎に近づき、その腕を取って尋ねる。

リカ「なぁ、しんじろー、本物のジェミニはいまどうなってるんだ?」
新次郎「うん……」(何とも言えず、黙る新次郎)
昴「つくづく、ゆうべの自分の判断を悔やむよ…」
ダイアナ「過去の弁明は、その過失を目立たせるだけと言います…
     もう私は何も言いません。ただ、ジェミニさんの無事を祈るだけ…」

隣に立つジェミニに、十字を切って祈りをささげるダイアナ。
けれど、当のジェミニはやっぱり事態にお構いに無しに、何かを思いつき、一人小さく噴き出して首を横に振っていました。
…あれは、何か妄想してるような気がする(笑)

いま一番動ける新次郎が「とにかく、撮影所に行ってきます!」と上手へ駆け出そうとするのを、呼び止めるサジータ

サジータ「ミス・ロイス・ハートはたいへんなリアリストだ。
     情で転ぶような相手ではないことを、肝に銘じておいた方が良い」
新次郎「……はい」

神妙な面持ちで頷いた新次郎は、今度こそ上手へと駆け出す。
それを視線で見送ったサジータと昴の後ろ、下手ではリカとダイアナがジェミニの様子を伺っていたのですが…

ジェミニ「ボク今、マスカラ使ッテマスカラーー!!ナンチテナンチテー」

ロボット風なのにドヤ顔で何か言ってきた!!(笑)
さっきの噴き出しはこれを思いついたからか!!(笑)
そんなジェミニに、一つ笑い声をこぼしつつ歩よりその肩をつかむサジータ。

サジータ「こっちのジェミニには、ショウが終わるまで大人しくしてもらわないとな」
リカ「大人しくって?」
ダイアナ「たとえば……椅子に縄でしばりつけておくとか!」
リカ・サジータ「えっ!?」(昴も声は出さないものの、驚きに半歩下がる)

無邪気に言ったダイアナに思わず距離を取り、ジェミニを守るように立つサジータ。
リカが「それはちょっと……」とジェミニと共に先にそそくさと下手へ。

サジータ「ダイアナ……何て言うか、こう…強く、なったよな!」
ダイアナ「強くなりましたか?強くなりましたか!?」
昴「ああ……違う意味でな」

サジータの言葉を褒め言葉として受け取ったダイアナ、なんだかとてつもなく嬉しそうなのですが
昴さんがこちらの気持ちを的確に代弁してくれました(笑)
ここも少しずつ日々変わっていきましたね。

30日夜
サジータ「ダイアナ…何て言うか…強くなったよな!」
ダイアナ「何て言うか、強くなった?強くなったですか!?」(嬉しそう)
昴「強くなった、強くなった……」

31日昼
サジータ「ダイアナ…なんか、こう……怖くなったよな!」
ダイアナ「!?こ、怖い…怖くなったですか?」
昴「大丈夫、怖くないぞ」


基本的に昴さんがフォローするのは変わらずですが(笑)
全員下手へはけると、場面が変わり、何かをを作るような音に、指示を出す声。
同時にスタッフがセットを動かしどこか慌ただしい雰囲気の場所へ。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2014/09/11 19:48:21 [ノートメニュー]
  第一幕その4 如月紫水 2014/09/11 19:49:09
  第二幕その1 如月紫水 2014/09/11 19:50:01
  第二幕その2 如月紫水 2014/09/11 19:50:42
  第二幕その3 如月紫水 2014/09/11 19:51:36
  第二幕その4 如月紫水 2014/09/11 19:52:10
  千穐楽サプライズ集その1 如月紫水 2014/09/11 19:53:33
  千穐楽サプライズ集その2 如月紫水 2014/09/11 19:53:54
   └レポお疲れ様であります(・▽・)ゝ Rudolf@ロイ〜ッス、声が小さい!もいっちょ!! 2014/09/12 19:48:10
    └ロイーッス! 如月紫水 2014/09/14 20:32:17

[サクラ大戦BBS] [EXIT]
新規発言を反映させるにはブラウザの更新ボタンを押してください。