奏組(舞台)ツリー とりなべ 2012/11/12 02:51:02 ├奏組の舞台とは何だったのか? とりなべ 2012/11/12 03:44:17 ├興味深い効果 とりなべ 2012/11/12 04:10:24 ├興味深い効果・その二 とりなべ 2012/11/12 04:36:34 └プロ観客とコスプレイヤー とりなべ 2012/11/12 05:10:19 └舞台と客席との間に 夢織時代 2012/11/14 23:27:58 └サクラ観客 とりなべ 2012/11/15 13:42:29
奏組(舞台)ツリー [返事を書く] |
いろいろありすぎて、もう何から書いていいのかわからない「奏組」の舞台でしたが、今日(11/11)千秋楽を迎えました。 感想、意見、今後の希望や展望など、何でも書けるツリーをひとつ立てさせていただきます。 |
とりなべ <rpbyunwque> 2012/11/12 02:51:02 [ノートメニュー] |
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奏組の舞台とは何だったのか? 今回は、初日と日曜日の公演をニコ生で先行気味に公開するという方法が採られました。 ある意味「ネタバレ」でしょうし、映像で見たものを舞台で見るのか?という疑問も起きる所でしょう。 これは何を意図していたのか?をちょっと探ってみたいと思います。 まず、初日から日曜(11/4)までは、「宣伝してもらうために公開」「決め打ちで見に来た人が感想を書き、その評判によって観劇を保留している人が来るかどうかが決まる」という性格があると思われます。 11/5(月)から11/10(土)までが、評判によって来る人が増減する一週間。 千秋楽はサクラ舞台の習慣的に「期待感があって売り切れる日」です。 最初の「評判」を決める四日間を、ニコ生を使って宣伝に当てた訳です。おそらく、この舞台公演自体が「奏組という作品を世間に認知させるため」という目的で作られたがゆえ、そういう公開方法も採用されたのでしょう。 独立した作品であるだけでなく、『奏組』という大きなプロジェクトの「演劇部門」として、人気作品が生まれた事を世に告げ、舞台演劇という分野での実績を残す、という意味合いがある訳です。 まだ評判が固まっていないうちから、二週目の公演には様々なサービスが発表されました。 サクラの声優さんが来るアフタートーク、CNプレイガイドの前売り限定の割引サービス(5000円)、会場で発売されるリピートチケット(5300円)。 一般的な意味での「観客サービス」である他に、サクラの公演はリピーターが支えるという構造を充分に意識した戦略だったのでしょう。 そしてこれは、単に収益を上げるためだけではなく、この公演では「動員数」が大事だった、という事も示していると思われます。 もちろん、奏組の次の「メディア」の為です。 ひとつの「メディア」を成功させる事で、次の「メディア」につなげていく、これはまるでメディアのわらしべ長者のような戦略です。 コミック、舞台、TVアニメ、ゲームと、ひとつメディアが進むごとに、かかる金額がおおまかにひとケタ上がる訳です。 もともとゲームの会社でありながら、そのゲーム企画の実現が最も難しい、という事情は各方面から伝わる所です。他メディアで実績のある作品とタイアップするなら企画も通りやすくはなるのでしょうけど、その「他メディア」の企画の所から、自分で作ってしまおう、という大胆な作戦が立案され実行されているのです。 それは、漫画も舞台もTVアニメも既に経験がある、サクラ大戦という作品でしか取りえない方法なのかもしれません。少なくとも「やった事がないからわからない」という事はない訳です。 どうしてここまでイメージに合う人材が居たのか、と思うくらいハマっているキャスト、そしてそのキャストの渾身の演技によって、舞台は大成功でした。 次のメディアに進めるというだけでなく、この舞台公演自体も次回がある、と確信できる結果だったと思います。 |
とりなべ <rpbyunwque> 2012/11/12 03:44:17 [ノートメニュー] |
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興味深い効果 今回の舞台公演は、ニコ生で観てから、生舞台を観る、というあまり経験がないような順番で観劇しました。 そこで感じた、他にはない変わった効果について書いてみます。 ネタバレはそれほど気にならない もともと展開がコミック版によく似ていることもあり、先に映像を観たせいでネタバレがどうという感じも特にありませんでした。 逆に、筋を考えなくていいので、目の前で起きる様々なシーンや動きを視覚的に追い続けるのがラクだ、という、あまり感じた事がない効果を確認。 生舞台はすごく解像度が高く感じる 映像として最初にインプットされたせいで、生舞台が「非常に高画質な映像」として目に入ってきます。 ライブは解像度無限大で画角は視野いっぱい、しかもコマ落ちナシです。当然といえばそうなのですが、生の情報量は通信とは比較にならないくらい大きい、という事をあらためて実感する結果となりました。 役者個人の特徴が平均化される 映像では、アップにしたキャストが「役者個人」として映ります。美人であるとか、日本人であるとか、メイクしてカツラをつけているとか。 これは(舞台用に作られているので当然ではあるのですが)客席から観た時には「キャラとしての記号」が馴染んで、役者ではなくキャラクターとして見えるようになります。 日本人か外人かも遠目なのでわからなくなりますし、特徴や動きやセリフでキャラに見えるのです。 おそらく普段の街中であまり見ないような「細長い体型」の役者さんが、舞台上ではあたりまえに居る人のように思えるのも、この効果でしょう。 芸能の力のあるなしが存在感に直接影響する 踊れる、歌える、アドリブが効くなど、スキルがあるほど目立ちますし、格好よく見えます。 ジオのバレエも強力ですし、そしてやはりここは音子ちゃんの、歌って踊れて表情豊かな所が非常に印象深いですね。 |
とりなべ <rpbyunwque> 2012/11/12 04:10:24 [ノートメニュー] |
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興味深い効果・その二 客層と感想の男女差 観客はおおまかに、八割以上が女性でした。「ハマった!」という感想はほぼ女性に偏っています。 もともと「花とゆめ」連載の、女性向け作品ですから当然と言えばそうなんですけど、もともと旧来のサクラ大戦ファンは男女半々か男性やや多めだった事を考えると、新規に獲得したファンやゲームのサクラファン以外の割合が高くなっている事を示していると思われます。 歌の内容は気になるか? 身近なファンに聞いた話なので、全体に当てはまるのかどうかはわかりませんが…… 歌が男声特有の、こもった感じに聞こえます。このため、歌詞が非常に聞き取り辛くなっていました。 歌謡ショウやライブではあまりなかった事ですね。隊長ズの「めぐりあう時」以来でしょうか。セリフの方ははっきり聞き取れるので、歌に特有の現象なんでしょう。 声の専門家であるはずの声優さんが歌っているCDの方でも、よく似た傾向があります。 舞台でよく聞いていると、キャラソンの歌詞は必ずしもシチュエーションに合っていません。舞台の特定のシーンに当てたというよりは、あくまで「キャラクターの個性を表す歌」です。また、音子ちゃんともっと仲良くなった時点での歌がいくつかあり、出会ってすぐの状況とは違うようです。 結果的に、歌詞が聞き取り辛い事で違和感が減っている、という、いいんだか悪いんだかわからない事にもなってました。 この「歌詞の違和感」や「歌詞が聞き取り辛いという苦情」は、男性からは聞くのですけど、女性からはあまり出て来なかったようです。 キャラソンを歌っている時には、様々な演出が施され、目にも楽しいシーンが展開しています。(ひょっとして違和感のカバーでしょうか?) その視覚情報の方が上回ったのか、それとも視覚と聴覚の比率には男女差があるものなのか。 イケメンならではの効果、というのも考えられる所ではあります。 |
とりなべ <rpbyunwque> 2012/11/12 04:36:34 [ノートメニュー] |
▼ Re: 奏組(舞台)ツリー [返事を書く] |
プロ観客とコスプレイヤー ニコ生で観ているとコメントが付く訳ですが、初日のコメントは、無料である前半は声援と冷やかしの両方、有料である後半はほぼファン一色、という事になっていました。 面白いのが、舞台俳優だけでなく、観客に対しても応援コメントが付く事。 初めて聞く曲にも手拍子や拍手を揃え、初めて見る振り付けをなぞってみせる観客達は、「プロ観客」と呼ばれて応援の対象になるようです。 役者の初日のブログやツイートでも、この観客達のレスポンスの良さに感動した、という書き込みを複数見ました。 二週目になると現れるのが、コスプレイヤー。 好き、と、あのキャラになりたい、が直結しているので、キャラ人気を推し量る役割もあるのかもしれません。 なんというか、パーティー仮装好きなアメリカ人っぽい楽しみ方なので、「観客は観客の役割をすべし」という考え方の人とは相容れないかもしれませんが、今回については「以前と違うダブルキャスト方式が受け入れられるかどうか」という主催側の心配を払拭するものだったようにも思えます。 会場や写真で見たのは音子ちゃん、そしてジオですね。レイヤーは女性比率が高いので音子ちゃんはやりやすいと思いますが、男性キャラではいろんな意味で極端なジオに人気が集中した模様。 ……極端なキャラ、という事は、特徴も極端という事なので、ジオに見える人は日本人ではおそらく一万人に一人も居ないとは思いますが……まあ、再現しづらいものほどやりたくなる、という特徴もあるのでしょう。 宣伝写真の時点では最も違和感のあったルイスは、舞台で見ると非常にキャラに馴染んで見えますし、コスプレでもそれほど違和感を感じないという、不思議なキャラになってました。外見の特徴が女性的だからでしょうか。 |
とりなべ <rpbyunwque> 2012/11/12 05:10:19 [ノートメニュー] |
▼ Re: プロ観客とコスプレイヤー [返事を書く] |
舞台と客席との間に とはサクラ大戦の伝統にして目指すところですが、 プロ観客とは言い得て妙であります。 音子人気は納得ですが、そして、ジオですか…………………… なんだかすごーくわかる気がします。 やっぱりお嫁さんにするならジオかルイスだという評価なのでしょう(何かが間違っている気がするけど気にしない)。 奏組のメインメンバーの中では、漫画版でもぶっちぎりでジオのキャラが弾けていて キャラインパクトとしては多分本作トップではないでしょうか。 織姫やグリシーヌが彼をどう評価するのか、実に対面させてみたい。 案外、すみれさんとは相性がいい気がするんですけどね。 |
夢織時代 <zvoejguhin> 2012/11/14 23:27:58 [ノートメニュー] |
▼ Re: 舞台と客席との間に [返事を書く] |
サクラ観客 ですね。二重の意味で。 ライブ公演の時にどこからともなく集まり、公演が終わると散ってしまう、という意味でもサクラらしい人々なんでしょう。 今まで無かったような特異で先進的な方法で業界をリード、真似をする後進ができた所で、ナゼか普通の方法に戻ってしまう、というのはセガではよく見る現象なんですが…… 今回については、それは意外に良い方向に出たんじゃないかな?という気がします。 歌が売りのサクラ大戦で、ダブルキャストによる声の混乱はどうするんだろう?というのが疑問ではあったのですが、想像以上にうまくいってるようです。 二種類の声を同時期に聞く事で、記憶が重なるんですね。 このため、特に公演で初めて聞く「前奏曲 プレリュード」で錯覚が起き、舞台役者がCDの歌も歌ってるように自然と思い込む、というこれもなかなか興味深い現象が起きてました。 まるで、李紅蘭の蘇州夜曲を別の人が歌ってレコード出した、という故事みたいですけどね。 ジオ人気。……強力すぎますねぇ、バレエ。 もともとマンガ版から人気でしたが、異様に高い能力と、そこに同居するおかしさを、さらに強調する配役。 よくもそんな人が見つかったものだなぁ、と、オーディションの奇跡度合いに想いを馳せている所です。 「確かに能力はすごいですけどー、なーんかコミックキャラってカンジー」とコメントして「いやそれアンタもそうだから」と同類扱いされて不満げな織姫。 「我がフランスにとっては、かつての敵国ではあろう。だが貴族の精神に違いはない」と、サクラ世界での微妙な国際情勢を保留気味に語るグリシーヌ。 すみれさんは……「ダンスに紅茶、なんだかいろいろと、わたくしと特徴がかぶりませんこと?」「いじわる、もだろ?」「何の事ですの?あなたには子分ができたようですけど」「子分、ってアタイは親分なのか?」「えーえー親分ですわ、おバカの大親分」「なんだとてめぇ、この出戻り女!」「なんですってぇ!」 うーむ相性、どうなんでしょうね。西洋趣味のすみれさんは、奏組全般と趣味とか特技ではいろいろ共通点がありそうですけど。 ……ヒューゴはどうなんでしょう? レニと仲良かったら、それはそれで楽しげではあります。 何を話してるのか、すごく謎ですけども。 |
とりなべ <rpbyunwque> 2012/11/15 13:42:29 [ノートメニュー] |