[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
とりなべ への返事
奏組の舞台とは何だったのか?

 今回は、初日と日曜日の公演をニコ生で先行気味に公開するという方法が採られました。
 ある意味「ネタバレ」でしょうし、映像で見たものを舞台で見るのか?という疑問も起きる所でしょう。
 これは何を意図していたのか?をちょっと探ってみたいと思います。

 まず、初日から日曜(11/4)までは、「宣伝してもらうために公開」「決め打ちで見に来た人が感想を書き、その評判によって観劇を保留している人が来るかどうかが決まる」という性格があると思われます。

 11/5(月)から11/10(土)までが、評判によって来る人が増減する一週間。
 千秋楽はサクラ舞台の習慣的に「期待感があって売り切れる日」です。

 最初の「評判」を決める四日間を、ニコ生を使って宣伝に当てた訳です。おそらく、この舞台公演自体が「奏組という作品を世間に認知させるため」という目的で作られたがゆえ、そういう公開方法も採用されたのでしょう。

 独立した作品であるだけでなく、『奏組』という大きなプロジェクトの「演劇部門」として、人気作品が生まれた事を世に告げ、舞台演劇という分野での実績を残す、という意味合いがある訳です。

 まだ評判が固まっていないうちから、二週目の公演には様々なサービスが発表されました。
 サクラの声優さんが来るアフタートーク、CNプレイガイドの前売り限定の割引サービス(5000円)、会場で発売されるリピートチケット(5300円)。

 一般的な意味での「観客サービス」である他に、サクラの公演はリピーターが支えるという構造を充分に意識した戦略だったのでしょう。
 そしてこれは、単に収益を上げるためだけではなく、この公演では「動員数」が大事だった、という事も示していると思われます。
 もちろん、奏組の次の「メディア」の為です。

 ひとつの「メディア」を成功させる事で、次の「メディア」につなげていく、これはまるでメディアのわらしべ長者のような戦略です。
 コミック、舞台、TVアニメ、ゲームと、ひとつメディアが進むごとに、かかる金額がおおまかにひとケタ上がる訳です。

 もともとゲームの会社でありながら、そのゲーム企画の実現が最も難しい、という事情は各方面から伝わる所です。他メディアで実績のある作品とタイアップするなら企画も通りやすくはなるのでしょうけど、その「他メディア」の企画の所から、自分で作ってしまおう、という大胆な作戦が立案され実行されているのです。
 それは、漫画も舞台もTVアニメも既に経験がある、サクラ大戦という作品でしか取りえない方法なのかもしれません。少なくとも「やった事がないからわからない」という事はない訳です。

 
 どうしてここまでイメージに合う人材が居たのか、と思うくらいハマっているキャスト、そしてそのキャストの渾身の演技によって、舞台は大成功でした。
 次のメディアに進めるというだけでなく、この舞台公演自体も次回がある、と確信できる結果だったと思います。

メッセージ :

名前:
メールアドレス:
確認キー :
URL:
以後ステータス情報をブラウザに保存する(cookie)

書き込み