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紐育ライブ2012「誰かを忘れない世界で」レポート

  紐育ライブ2012「誰かを忘れない世界で」レポート 如月紫水 2012/09/17 11:00:37
  一幕その1 如月紫水 2012/09/17 11:01:23
  一幕その2 如月紫水 2012/09/17 11:01:55
  幕間 如月紫水 2012/09/17 11:02:28
  二幕その1 如月紫水 2012/09/17 11:03:33
  二幕その2 如月紫水 2012/09/17 11:04:16
  二幕その3 如月紫水 2012/09/17 11:04:55
  千穐楽ダイジェスト 如月紫水 2012/09/17 11:05:32
   └終わりに 如月紫水 2012/09/17 11:08:00
    └読み終わりました(+10/14_00:15) 夢織時代 2012/09/19 00:26:49
     └ゆっくりお読みください(10/16追記) 如月紫水 2012/09/25 22:32:45

紐育ライブ2012「誰かを忘れない世界で」レポート [返事を書く]
お久しぶりです!または、はじめまして!!
相変わらず細々続けておりますが奏組も行く気は満々、如月紫水です。

今回、グッズに台本があったりニコ生があったりと「環境整ったしレポいらないんじゃね?」とかなり本気で思ったのですが……楽しみにしていますと言われてしまうと、PCに向うこの心境。
ということで、いつも以上に流し見してもらえれば幸いです。


今回の会場は慣れた感じも出て来た青年館。
初日はお天気に恵まれたのですが、徐々に下り坂で後半はゲリラ豪雨もあったりと、やはり雨が降りやすい紐育(笑)
ですが、そんな雨にも負けず全日会場前ご挨拶をしてくださった皆さんには本当に頭が下がります…!!

今回は初日から握手に出てきてくださったのは公平先生とダンディ団の三名。
9月1日夜からはラッシー先生も加わり、千穐楽には久しぶりに新次郎の姿が!!
皆さま本当にいつもいつもありがとうございます!!!

開場し、程なくすると「間もなく前説が始まりまーす!」のスタッフさんの声で次々席に着く人たち。
するとざわめきが残る開演前の客席左右の扉から「こんばんは〜!」と現れるプラムと杏里、そして双葉さん!(プラムが下手、杏里、双葉さんが上手から登場)

客席に挨拶をしながら舞台に向かうワンペアですが、双葉さんだけ長々客席でご挨拶(笑)
二人に呼ばれてようやく段上へ。
声援をいっぱい受けて上機嫌の双葉さん「嬉しい!!そしてセンターへ行く。センター大好き!」と堂々とど真ん中へ(笑)
ここで改めて三人からご挨拶。

プラム「改めまして、ようこそ皆さま〜!初めての方もいらっしゃる?(そこそこ手を上げる客席)
    初体験。良い響きね。じゃあ、定番の自己紹介からいきたいと思います。
    …きゃふ〜〜ん!プラム・スパニエルよぉ〜!」
杏里「にゃう〜ん!吉野杏里です」
双葉「がおー!!大河双葉でございます。
   私たち、三人揃って」
三人「スリーカードです!きゅーん!」

恒例の胸にハートマークを作っての決めポーズ!
「きゅん、きゅん、きゅんきゅんきゅん♪」とリズムに乗り出すプラムと双葉さんに杏里が慌ててツッコミを。

杏里「あの!あの!!(二人を止めて)
   も〜わたしとプラムでワンペアなのに〜」
双葉「いいではないか。大勢の方が楽しいぞ。一人より二人、二人より三人」

抗議しつつも、ノリノリで止まらない双葉さんにしょんぼり肩を落として下手のプラムの方に近づくと、プラムがポンッと杏里の肩を叩いて

プラム「杏里ちゃん…あきらめないで!」

と低い良い声で励まし、二人で髪をかき上げる仕草を同時にして「しゃらーん!」と効果音。
今一瞬、頭の中を某女優さんがよぎりました(笑…あきらめないで、あなたの肌!の人です)

二人が一ネタ披露したところで三人が再び並び、今回の緒注意へと行くのですが
プラムが「今更言うのもヤボだけど…」と前振りして三人で「お約束体操、いってみよ〜〜!」と叫んでリズムを口ずさんでなんと振付へ!(笑)

三人「♪お約束 お約束 お約束体操 ヤボー!」
杏里「♪蒸気携帯電話の電源 切ってね じゃ〜じゃん」
三人「♪お約束体操 ヤボー!」
プラム「♪音声の録音 動画や写真の撮影 ダメダメ じゃ〜じゃん」
三人「♪お約束体操 ヤボー!」
双葉「♪拍手や声援嬉しいけれど 歯切れよく じゃ〜じゃん」
杏里「♪公演中のお喋り」
プラム「♪大きな歌声」
双葉「♪大きな独り言も」
三人「♪やめてね じゃ〜じゃん」
杏里「♪お約束体操」
プラム「♪お約束体操」
双葉「♪お約束体操」
三人「♪ちゃ〜〜ら〜〜ん」

最後は三人で手を広げてポーズを決めて、お約束体操終了!!
口々に「やりきったわ!」「やりきったわね!」と話しているところをみて、かなり仕込んできたとお見受けしました(笑)
ドンドン三人の腕が上がっていく…!(笑)
けれど、これに続いて双葉さんが「もう一つお願いがある」と言いながら肩にかけたポシェットから取り出したのが

双葉「サイリュームぅ〜〜!!」
プラム「なにえもん、それ。なにえもん?」

某猫型ロボットの声真似しながら取り出したるサイリューム(笑)
好きな時に、好きなように振って構わないとご案内し、けれどもくれぐれも前後左右の人に当たらないように注意してとも付け加えていました。
そして、今回の振りどころとして案内されたのは

杏里「モノクロって違う!(笑)
   モノトーンのレビュウ服の時は、みんなで揃えて振ってください〜」
プラム「大変、そろそろ始まるわよ!」

最後にはそれぞれ見本に持っていたサイリウムを客席にランダムに渡して、笑顔で手を振りながら下手へ。

プラム「きゃふ〜ん!」
杏里「にゃう〜ん!」
双葉「がおーー!!
   みんな楽しんでね〜〜!」

以上で前説は終了となったのですが、なんとこの前説日替わりでした!!
ということで、次は翌日のダンディ団の前説をどうぞ!!

9月1日昼

まだ前説始まらないしな〜と思っていたら、どんっと押されたように下手から武田がスポットも当たらない中登場したので、慌ててこちらも拍手(笑)

武田「俺出る予定じゃなかったんだよ!どーすっかな、これ……えーと……
   ちょっと待ってね、聞いてくるから!!(急いで下手へ駆け込む武田)
   (程なくして戻ってくる)ここにいろって…(下手客席通路から現れたボスと西村を見つけて)こら!そこ!!」

西村「いらっしゃいませ〜」
ボス「ちょっと出るの早いんじゃないか?」
武田「押されたんですよ、黒い眼鏡かけた人に!」
ボス「そうそう、なんかね、広井王子さんが来ててね。なんかやってくれよって」

さすが!!(笑)
そこで何もできないのも武田(笑)
先進めましょうよ、と段どりどおりに進むことに。ボスと西村が上がり、並んだところでご挨拶。

ボス「ようこそいらっしゃいました。私、日本は花の帝都東京で
   ダンディ団と名乗りギャング業を営んでおります。ダンディこと団耕介と申します!」
西村「同じく、西村ヤン太郎です」
武田「ベロムーチョ武田です!」
ボス「どうぞ、お見知りおきを!」

改まった挨拶のあと「しばし、お耳を拝借」とお約束の緒注意を。
まずは蒸気携帯電話。そして録音・録画禁止のくだりで

武田「もし守らないやつがいたなら、罰としてそうだな…公演中ずっと外で踊ってもらう!もちろん全力で!」
西村「ほぉ…全力で。たとえばどんなふうに?」

はい、振りきました〜!(笑)
ということで、見本に武田が踊ります!

ボス「初バージョンですね。サンバじゃなくてなんだっけ?おかちめんこ?」
武田「おかちめんこじゃなく、フラメンコですよ!」
ボス「じゃあ、行ってもらいましょう!お初だ〜!」

おおお、ここにきてベロムーチョダンスが進化した!!(笑)
ということで、フラメンコバージョンの声は
ベロロベロベロ!ベロロベロベロ!ベロロベロベロベロ!ムーチョ!!
というものをステップと一緒に繰り返すというものでした。
結構複雑なのに、手拍子を挑戦する客席もさすがです(笑)
そして、途中、スポットが当たらなくなるといういじりにもメゲず(笑)踊りきった武田はいろんな意味できつそうでした(笑)

西村「よくやった!!これはつらいよなぁ〜っていうか、恥ずかしくて表出れないって感じだよね」
武田「失礼な!」
ボス「こんな恥ずかしいことにならないように
   皆さんもルールを守って、楽しく観劇してくださいね」

ということで、緒注意を終えて今度は「粋に楽しむための心得」として
声援拍手は短く歯切れよく!
おしゃべりは小さな声で。そして、最後にサイリュームの振り方について

武田「今回の振りどころはどこですかね?」
西村「そうだな〜ムーディーな曲、ちょっと変わり種な曲、いろいろだからな〜」
ボス「いいんだよ、自由で。アズユーライク・イズ。お気に召すままってね」

おお、粋な締めですね!と、最後にダンディ団がそれぞれ懐からサイリュームを取り出し、客席にプレゼント!
と、ここで終わりかと思いきや「たっぷり!」と声がかかりもうちょっと喋ることに(笑)
今日はカメラが入っており、ニコニコ動画にて生配信されている事や、だからと言って舞台には上がらないでくださいと言ったり(笑)
今回、セリとか舞台機構をかなり使っているのでこれでも緊張していると喋ってくれました

ボス「お、そろそろ時間か。それじゃあ、俺達も席に着こうぜ。
   皆さん、See you later. I’m will be comeback! Thank you!」

さすがのカッコよさ!!最後に投げキッスで締めると、三人は足早に下手へと去っていきました。
そして、昼夜の間でさらに進化する前説(笑)

9月1日夜 前説

昼公演ではおっかなびっくり出て来た武田ですが、夜公演では堂々と照明さんにスポットをあてられながら登場!(笑)

武田「どうも〜リトルリップシアター青年館にようこそいらっしゃいましたありがとうございます!
   ベロムーチョ武田です!今日は、私の為に集まっていただき…ってうそうそ。
   (客席にどこから来ました?と聞いて「日本から遠い紐育へね!」といじる)
   でも客席のこう、力がぐわーーっと俺達の方に来るわけですよ。
   そうすると、俺達も頑張ろうって思える!ありがとうございます!!」

お辞儀をする武田に、拍手をする客席。舞台上が盛り上がるなら、いくらでも客席頑張りますよ!!

武田「俺さ、リトルリップシアターに勤めて二年になるんだけどよ、知ってた?
   でもこう見えても俺、ダンディ団の若頭だから。知ってた?忘れてたでしょ
   人格者ってのはそういうもんなんだよ。
   あと俺、ブラジル生まれだから!日系ブラジル人だよ。忘れてる?
   やだなぁ〜もう〜〜
   サクラ大戦全部出てるんだよ!忘れてる?知ってます?
   さぁ、ここで思い出してみましょう!
   サクラ大戦が産まれて今年で何年目?」

問われた客席、しっかりと「16年!」と返します。15周年記念の武道館は記憶に新しいですね!

武田「サクラ大戦が産まれて今年で16年目!
   おぎゃーと産まれた子がパパママと言葉を覚えて〜〜…なんだっけ」

大丈夫、客席盛り上がるから!(笑)
2回ほどつまり、思い出すのにちょっと時間がかかりましたが

武田「ごめんな、ちょっと緊張してて!えっと……あ!
   つぶらな瞳に愛を映してあっという間の16年!男と女の歩み寄り!
   さぁ、お待ちかね!前説です!!どうぞ〜〜!!」

高らかに宣言して素早く下手へ去っていく武田。
あれ?今の前説じゃ…と思っていたら客席通路から初日同様プラム、杏里、双葉さんが登場

杏里「前説の前説があるなんて…」
双葉「もう、テンションマックス〜!」

前説の前説とは、初めてのパターンですね!!(笑)
ここから初日と同じ流れになったのですが…勝手な予想ですが、これは広井さんが現場でぱっと書いて武田に渡したんじゃないかなと。
この台詞の言い回しは、すごく歌謡ショウの頃を思い出しました。
と思ったら、後日ツイッターでネタばれが。まさにそうだったようで(笑)


さぁ、前説も無事に終わり客席が暗くなると、いよいよ今回のショウのスタートです!

初日 開演アナウンス

昴「皆様、本日はリトルリップ青年館にお越しいただき、まことにありがとうございます。
  本日の演目は「誰かを忘れない世界で」
  まばゆく輝く星たちとの忘れられない一時をどうかお楽しみください。
  それでは、みんな行くよ。
  イッツ・ショウタイム!!」


1日昼 開演アナウンス
プラム「みなさ〜ん!本日はリトルリップ青年館にお越し頂き、誠にありがとうございます!」
杏里「本日の演目は「誰かを忘れない世界で」
   舞台で煌めく星たちとの忘れられない一時を、どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください」
プラム「それじゃあ、準備はいいかしら?いくわよ〜…せーの!」
二人「イッツ・ショウターイム!!」


1日夜 開演アナウンス
ダイアナ「皆さん、本日はリトルリップ青年館にお越し頂き、まことにありがとうございます。
     本日の演目は「誰かを忘れない世界で」
     華やかに輝く星たちとの忘れられない一時を、どうぞ最後までごゆっくりお楽しみくださいね。
     それではみなさん、いきますよ。
     イッツ・ショウタイム!!」


さぁ、今回の幕開けの曲はなんだろうとワクワクしながら幕が上がるのを待つと、聞こえてくる耳になじんだ主題歌

♪地上の戦士

幕が上がると舞台中央辺りにあるセリ上がりから登場するスターファイブ!
舞台の照明がそれぞれのカラーを表していてなんだかゲームのオープニングを見ているようでした。
(当然、ここは幕開けなので立ちもせず踊りもせず、手拍子な客席)
間奏部分で舞台が回り、反対側に待機していたシルバーのレビュウ衣装に身を包んだダンサーさんも加わり、華やかさが増す中せり上がった舞台が回り、裏にあった階段と繋がり、二番はその階段の上で歌うスターファイブ

ラスサビ前のフレーズでダンサーさんがすばやくはけて
上手からプラム、杏里
下手からラッシー先生、双葉さん
そしてセリ上がり部分のサイドにスタッフさんが素早く取り付けた階段を上がりサニーサイドとラチェットがせり出し舞台の上に。

ラスサビでは全員が舞台の前に並んで本当にゲームのようにオープニングを終えました!
……と言いたい所ですが、皆さんお気づきのように一人足りません。
そう、主人公である大河新次郎が…と思っていると舞台が暗転し、赤い照明が回り警報音が鳴る中、舞台上にいた出演者たちが素早く上手、下手にはけて入れ違いに機械の管が後ろに設置された椅子に座った大河が真剣な顔で舞台中央のセリから上がってくると、ラチェットの声だけが響きます。

ラチェット「それでは、戦闘シュミレーションを始めます。みんな、準備はいいわね?」

なるほど、新次郎が座っているのは訓練用の装置ということですね。
真直ぐに前を見つめた新次郎が、改めて号令をかけます。

大河「紐育華撃団、レディー・ゴー!!」

ゲームの戦闘シーンと同じBGMが流れる中、スターの駆動音や機械音、爆発音が響きます

大河「ジェミニ! 昴さん!」
ジェミニ「(声のみ、下手にオレンジのスポット)メーン!これがミフネの剣だっ!」
昴「(声のみ、上手に紫のスポット)舞え……! これで…終わりっ」

大河「リカ!」
リカ「(声のみ、中央に緑のスポット)ばっきゅーん! どんどん撃っとくっ!」

大河「サジータさん! ダイアナさん!」
サジータ「(声のみ、下手に黄色のスポット)逃がすかっ!ユーアーギルティ!」
ダイアナ「(声のみ、上手に青のスポット)ごめんなさいっ!痛くしますよ!」

次々に敵を撃破していく星組。最後にジェミニの「新次郎!とどめだっ!」声が響くと改めて前を見据えた新次郎が声を張ります。

大河「狼虎滅却……天、地、人、いくぞっ!暴虎氷牙!」

必殺技と共に一際大きな爆発音が轟くと、新次郎の肩から力がふっと抜けて目つきが和らぐ。
音楽が小さくなっていくと新次郎がゆっくりと椅子から立ち上がり前へ。

ラチェット「お疲れ様。今日の訓練は以上よ」
大河「お疲れ様でした!」

下手からやってきたラチェットに深々と頭を下げる新次郎。
少し遅れて上手からやってきたサニーも新次郎に声をかけます。

サニー「お疲れ様。どうだい?皆の戦いぶりは」
大河「はい。完璧です!」
サニー「完璧か……たとえば、どんなところがだね?」
大河「どんなところが、ですか」
サニー「そうだ」
大河「えっと…戦闘技術が、確実に上がっています」
サニー「なるほど…」

自信に満ちた新次郎の答えに、煮え切らない反応をするサニー
そんな二人を見守るラチェットの後ろから、ジェミニ、リカ、昴。サニーの後ろからダイアナ、サジータが同じように笑顔でやってきて次々に今日の成果を口にします。

ジェミニ「新次郎おつかれーっ!」
リカ「おー!リカたちすっごいぞ!強いぞ!!(大河達の間を抜けながら)どんな悪いやつがきてもやっつけるぞーー!!」
ダイアナ「大河さんの指揮も素晴らしかったと思います」
昴「少しは隊長らしくなってきたな」
サジータ「(ダイアナと大河の間に入り、それぞれの肩に手を置いて)新次郎がいて、あたしたちがいて
     スターがあれば、紐育の平和は約束されたようなもんさ」
サニー「本当にそうかい?」
星組「はいっ!」
大河「紐育の平和はこれからもぼくたち紐育星組が守るっ!
   …とはいえ、今は大きな敵が来る気配もないですけどね」

大河の力強い言葉に頷き、続いた敵の気配の発言に笑いあう紐育星組。
ぴょんと前に出たリカが「リカ怪獣だぞぉ〜!」とふざけていると、それを受けてサジータが応戦。
サジータが勝つと、リカは次に「つっかまえた〜〜♪がぶがぶがぶ♪」とダイアナの腕を掴んで食べるふり
驚いたダイアナさんが「あぁ〜〜!」と悲鳴を上げながらよろめいたので慌ててジェミニが後ろから支えて、リカにはサジータが後ろからチョップでツッコミ。
それを見守る昴に、また笑顔を見せる大河。
そのまま上手で談笑する様子を一瞥し、静かに下手側へ向うサニーと目が合うラチェット。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/09/17 11:00:37 [ノートメニュー]
Re: 紐育ライブ2012「誰かを忘れない世界で」レポート [返事を書く]
一幕その1


サニー「どう思う?」
ラチェット「(少し考えて)頼れる隊長。チームワークの良い仲間たち。いいんじゃない?
      表面的にはね」
サニー「そうなんだよねぇ、表面的なんだよねぇ…」
ラチェット「あら、あなたにしてはハッキリしない物言いじゃない。
      …いえ、違うわね。あなたらしい、かしら」
サニー「さすがラチェット。ボクのことをよく理解してくれている」
ラチェット「不本意ながらね」
サニー「ああ、それなのになぜ!!ボクのこの燃え盛る愛に気づいてくれないのでしょうかっ!」
ラチェット「もう、どうしてそうなるの!つまらないジョークはもう結構!」

ここでサニーとラチェットの様子に気づいたリカとジェミニが「ラチェットの手を取るサニー」のマネをしていたのがかわいかったです(笑)
そして不意打ちで手を取られてしまったラチェットは、星組が様子を窺う中じりじりと押されており…

サニー「ラチェット。ボクの目を見てごらん…この目がジョークを言ってる目に見えるかい?」
ラチェット「ちょ、ちょっと、サニーサイド?」

そのまま、メロディーが流れて歌へ!始まった途端気配を察知してそれぞれの立ち位置へ向う星組がなんだかかわいかったです(笑)
前奏と共に舞台奥、紗幕がかかっていたセリ上がり部分が開き、背を向けてフィンガースナップでリズムをとるプラム、ラッシー先生、杏里の姿が(プラム、杏里はレビュウ衣装。ラッシー先生は黒のスーツ)
立ち位置はこんな感じでした

   プラム  ラッシー  杏里

ダイアナ、サジータ、大河、ジェミニ、リカ、昴
      サニー、ラチェット

♪恋する紐育

新曲!と思ったのですが、妙に耳馴染みしているメロディー……同タイトルのBGMに歌がつきました!
歌として成り立たせるために間奏などでアレンジが入っていますが、メロディー部分はほぼそのままだったのですごく「面白い」曲です。
以下、耳コピーです。ちなみに、私は英語が大の苦手です=間違えてる可能性大
あと、どうしても聞き取れなかった所は穴埋め状態にしてあります(爆)

追記:巴里ライブ会場で先行CDを買い、今回は特にヒドイ空耳具合だったので、省略させてくださいませ……あれがどうしてああ聞こえるのか、謎な耳ですみません…サビだけ残します。


全員
スキップしよう一緒に 夜が二人を抱きしめる
ここは紐育 ここは紐育
Thank you Thank you love

一番のサビからダンサーの方も参加(衣装は、過去のショウでも着ていた黒のトップスに大きな星柄が入ったふわりとしたスカートのやつです)
間奏ダンスでは

プラム、新次郎 ラチェット、サニー 杏里、ラッシー

  紫、ダイアナ     青、サジータ
       赤、ジェミニ
  緑、昴           桃、リカ

と、ペアになって踊っていました。(ダンサーさんはスカートの色で表わしています)
面白いな、と思ったのはスターファイブが全員男性パートを踊ったところですね。


全員
ダンスしよう一緒に
星が二人を照らしてる
恋する紐育 恋する紐育
Love is Love is
Love is wabba follow me

曲が終わりに向うと、すばやくはけるダンサーさんたち。最後まで残っていたプラム、杏里がそれぞれ上手、下手にはける寸前スポットに照らされてポーズを決めるのがかわいかったです!
そして星組たちに囲まれ、舞台中央でラチェットの肩を抱く形でポーズを取ったサニーですが…

サニー「ラチェット……痛い」

ヒールで思いっきり足を踏まれていたようで、甘い雰囲気では終わりませんでした(笑)

ラチェット「!?(慌ててぱっと離れる)あら、ごめんなさい」
サニー「(頬を指さし)キスミー」
ラチェット「は?……やっぱり、あなたの事はまっったく理解できないわ」

離れたのをこれ幸いとすたすたと上手に向って去るラチェット。
それをただただ見送るサニー。遅れて追いかけるも、追いつきません(笑)
ちなみに、この間で星組達はまた上手側に集まって、二人の様子を見ていたのですが、ラチェットが去ったことで話題を変えます。

ダイアナ「皆さーーん、そろそろランチにしませんか?」

ダイアナの提案にサジータとリカが「さんせーい!」と勢いよく返事をし、ジェミニもそれに乗ろうと手を伸ばしたのですがそれと同時に思い出したことがあったようで

ジェミニ「あーーーーーー!!!!ラリーのお昼ご飯用意してくるの忘れてた!!
     (下手に向いながら手を前で合わせる)ごめん、みんな。ボク一回家に帰ってくる!」

返事をちゃんと聞く前に下手へ走るジェミニ。

昴「そんなに走ると転ぶぞ!」
ジェミニ「大丈夫大丈夫〜〜!……ってうわぁああ!!」

そんな姿に昴さんが声をかけるのですが、袖に入った途端悲鳴とどんがらがっしゃん!!と物が落ちる音が…忠告、間に合わなかったみたいですね。
思わず顔を見合わせる星組たちですがある意味いつもの事なので「先行ってるか」とリカが先を促して全員が軽い足取りで下手へ。
ここの台詞が日替わりでした〜!

初日
リカ「何食べる?」
サジータ「何食べようか〜今日はダイアナのおごりだ!」
ダイアナ「えぇ〜!?」

1日昼
リカ「何食べる?何食べる?」
サジータ「ホットドッグだな。今日は昴のおごりだ!」
昴「なんだって!?」

1日夜
リカ「今日はなんにする?」
サジータ「何にしようか。今日はリカのおごりだ!」
リカ「えぇーー!?うそ〜!じゃあ、ちょっとアイツやっつけて来る〜〜!」

サジータさん、食べる気満々(笑)
そんな星組たちを追い、新次郎もランチに向おうとするのですがサニーサイドがそれを呼びとめます。

サニー「あー、大河くん、ちょっと」
大河「はい」
サニー「…確かに、君たちは最近、うまくいってるみたいだね」
大河「はい!」
サニー「では訊こう。君が言っていたとおり、今紐育はたいした大きい敵が来る気配は無い。
    でも明日はわからないよ。
    そんなとき、君たち紐育華撃団はこの紐育を守ることができると思うかい?」
大河「はい!…いつ、どんな敵が襲ってきても紐育の人々は必ずぼくたちが、守ってみせますっ!」
サニー「うん、頼もしいね!じつに頼もしい。だけど……」
大河「だけど…?」
サニー「人々を守る、か…それだけで、本当にこの紐育は平和になるのかな?」

胸に手を当てて、自信と決意を表す新次郎。
それにサニーさんは軽く頷くものの、もう少し切り込んだ話をするりと持ち出します。

大河「え?」
サニー「ああ、言い方を変えよう。では人々を守る、というのはどういうことかね?」
大河「はい…スターに乗って、敵を倒す。つまり、都市を防衛することです
   (小さく頷き、それ以上何も示さないサニーに戸惑いつつ)……他に、なにか?」
サニー「人というのはね上手くいっているときほど、すぐ横にある危機には気づかないものなんだよ。
    さて、キミ達は……いや、紐育星組は『本当に守らなければならないもの』を守ることができるか…」
大河「『本当に守らなければならないもの』とは?」
サニー「自分で考えてみなさい。君ならわかるはずだよ」

問題提起だけをして、そのまま下手へ去るサニーさん。
一方、残された新次郎は「本当に守らなければならないもの……」ともう一度繰り返してゆっくりと下手へ。
それに合わせて暗転した舞台が回り、場面転換。

移動パートでよくつかわれていたBGMと共に転換した先は人通りの多くない紐育の街角。
そんな道端でなぜか木箱の上に様々な日本ゆかりの商品を並べて売っている二人の男性の姿が……前回のショウで日本に帰ったはずのボスと西村!

ボス「いらっしゃいませ〜〜…って全然売れねぇな。だいたい、人っ子一人歩いてねぇじゃねぇか」
西村「噂じゃここ最近は紐育も不況らしいですからねぇ」
ボス「不況だぁ?てやんでぇ、そういう時こそ金は回すべきだろうが。
   ったく、俺達を見習えってんだ」
西村「まぁ、派手に金を回した結果がこれなんですけどね」

ああ、なるほど…なんとなく話が見えました(笑)
二人の会話が途切れたところで舞台の奥、一段高くなっている所から一人の人物が現れます

武田「ったく、おやつぐらい自分たちで買いに行けってんだ」

いつもの服装の上にメイドカチューシャにひらひらエプロンをつけたリトルリップシアター仕様の武田!
その声をいち早く聞きつけたボスと西村は「おい、隠れろ!」と慌てて商品の影に身を隠すのですが…
懐かしい日本のものたちに武田が反応して足を止めます。
だるまやたぬきの置物にテンションを上げてどんどん二人に近づく武田

武田「だるまさんがころんだ!なんてな。あ!たぬき〜〜!たんたん、たぬきの〜」
西村「金曜日〜」
武田「あれ?今なんか…」

うっかり西村、物影から反応しちゃいました(笑)
ここも微妙に日替わりで

1日昼
西村口ぱくで「きんたま」と言う

1日夜
武田「たんたん、たぬきの〜…つづきなんだっけ」

これで二人の存在に完全に気付いた武田「あれ?あれあれあれ?!」と顔を覗きこもうとする武田を避けて、それでもしらばっくれようとボスは
上着を前後ろで着て、そのあたりにあったつけひげをつけて、声色まで変えてとぼけようとします。

ボス「チ、チガウアルネ〜!ワタシタチ、中国カラ来タアヤシイ貿易商ネ〜」
西村「(番傘で身を隠しながら)ソ、ソウアルネ〜正体不明ノ旅人アルネ〜」
武田「いやいやいや、無理あり過ぎるって!どっからどう見てもボスとアニキでしょ!」

ハッキリキッパリ言われてしまい、ボスに至っては「こんな髭なんかつけて!」とつけ髭を武田に取られてしまいました(笑)
ということで、観念して二人とも普通に話すように。

武田「ほら、やっぱり!こんなところで何してんすか。てっきりもう日本に帰ったもんだと思ってましたよ」
ボス「最初はそのつもりだったんだがな…」
西村「せっかくスターファイブさんの舞台を見るためにはるばる紐育まで来たってのに、運悪く休演期間中。
   で、ボスと日本へ帰ろうと港へ向おうとした。そこまではわかるな?」
武田「わかりますよ。それで?」
ボス「ふと周りを見渡せばさすが紐育、他にも興味をそそる舞台やコンサートがいっぱいあるじゃねぇか。
   これを見ずして帰ることが出来ますかってんだ。いや、出来ねぇ!ビコーズ、なぜならば……」
西村「(一歩前に出て)そこに音楽がある限り、歌って踊らずにはいられない!」
ボス「そこに舞台がある限り、見て応援せずにはいられない!それが俺たち……」

西村とボスのお決まりの口上に武田も追随して動き、三人そろっていつものダンス(台本にはダンディダンスとありました)をして

ボス「ダンディ団」

キメポーズでしっかり拍手!

武田「いやいやいや、相変わらずキメちゃいましたけど、結局何がどうしてこうなったんですか?」
ボス「それでついつい、気になった舞台なんかを片っ端から見て回ったんだよ。
   そうしたら、帰りの船賃までなくなっちまった」
武田「はぁ!?」
西村「食うものも食えず、困り果てて街をさまよっていたら、ミッドタウンで「ROMANDO」って
   奇妙な店を経営している男に助けられたんだ。
   で、一宿一飯の恩義に報いるために、こうしてその店の商品を出張店舗で売り歩いてるってわけだ」
ボス「お手伝いと、船(チーン!と置いてあった広丸リンを鳴らすボス)稼ぎも兼ねてるってこと」

ボスの会話の締めにひゅおぉおおぉぉぉ〜〜〜〜…と真夏なのに寒い風が吹き抜けます(笑)
武田がぼそっと「船、チン(賃)」と意味の解説をしていました。
しかし、その拾った店の男は……!!!!だから下手の端に置いてある台車にそのロゴがあったんですね!!
その寒風が収まると事情を理解した武田が二人に不満げな声を上げます

武田「なんすか、もう!そんなことがあったんなら、俺に相談してくれりゃよかったのに!
   狭くて汚ねぇっすけど、俺んちなら雨風しのいで芋かじるくらいはできたのに!」
ボス「そういうわけには…いかねぇだろ」
西村「はい」

言葉を濁して、西村と目を合わせるボス。
前回、武田とは距離を置くと心に決めたので、複雑な気持ちのようです。
けれど、そんな気配を微塵もくみ取らない武田はただただ拗ねます。

武田「なんすかなんすかなんすか!もう!水くせぇなぁ〜」
西村「(ぼそりと)親の心子知らずたぁ…お前〜〜!!」

拗ねて背を向けた武田の背中に、西村の飛び蹴りが炸裂(笑)
さぁ、この後どう展開する?というところで、上手からジェミニがお尻をさすりながら登場。

ジェミニ「いたたたた…ラリーってば、ちょっとご飯の時間が遅れただけなのに、あんなに怒らなくても…」

前々から思っていましたが、ラリーは食には厳しそうですよね。
と、ここでお互いに気づくジェミニとダンディ団

ジェミニ「あ!こんにちは。えっと……確か…ダンシング団の!」
ボス「そうそう、俺達は(西村、武田と腕を組んで)歌って踊れるダンシング団♪(ラインダンスと決めポーズ)
   …って惜しい!惜しいけど違いますよジェミニさん。
   俺達は、ダンディ団、です」
ジェミニ「あ〜そうだった…ごめんなさい〜」

てへへと謝るジェミニですが、ふと顔を向けた先にある日本グッズを見つけてぱっと眼を輝かせます。
と、ここで中央に積まれていた木箱の裏から、すっと音もなく上手側に現れる影が……

ジェミニ「うわぁぁぁ〜!すごーい!これ全部ニッポンのものだよね!!あ、ダルマ!かっこいい〜〜!」

ダルマ、扇子、お面……と次々に眺めてテンションを上げて行くジェミニですが、突然現れた影…大きなボロボロの人形を見て
少し驚きダンディ団に尋ねます。

ジェミニ「ねぇ、これもニッポンのお人形?」
武田「うわっ!なんだこりゃ!?気持ち悪ぃ人形だな…!」

台本には「麻袋を縫い合わせて作られたような、身の丈150cmはある大きなブードゥー人形(っぽいもの)」とあり
その通りにつぎはぎだらけの粗い縫い目。髪の毛はドレッドヘアのように一本一本が太く、それが数本間隔をあけてつけられており、閉じられた右目の周りが赤くなっていて…確かにダンディ団が気味悪がるのも無理は無い風貌をしています。
武田が気味悪がったその人形にボスと西村も驚きを素直に顔を出します。

西村「こんなもの、持ってきてないっすよね、ボス」
ボス「誰かのイタズラかぁ?」
西村「わかった…これが原因で客が寄りつかなかったんじゃ」
ボス「そうかもしれねぇなぁ…おいお前ら、これをどっかへ捨ててこい!」
西村・武田「へい!」(人形を掴もうと近づく二人)
ジェミニ「ねぇ、待って!捨てるなんてかわいそうだよ。ほら、人形には魂が宿るっていうし」
ボス「(戸惑いがちに)そんなこと言われましてもねぇ…だったら、ジェミニさんがなんとかしてくだせぇ」
ジェミニ「(自分を指差して)え!?ボク?」
ボス「こんな不気味なもんがあっちゃあ、商売あがったりですよ。
   捨てられねぇなら、せめてどっかへ持っていってください」
ジェミニ「うーん…じゃあ、とりあえずシアターに持ち帰って、サニーさんに相談してみる。
     (下手にあった台車を指さし)その台車借りてもいい?」
ボス「もちろんです!おい、西村!武田!」
西村・武田「へい!」

ボスの指示に二人が素早く動き、武田が台車を人形の前に持っていき、西村が人形を抱えて「結構重いぞこの人形」と呟きつつ丁寧に台車の上に座らせます。

ボス「武田、シアターまで運ぶのをお手伝いしてさしあげなさい」
武田「へい!じゃあ、ジェミニさん行きましょう」
ジェミニ「うん!」
ボス「お気をつけて」

そのままシアターに向けて二人は出発…かと思ったのですが、くるりと振り返ったジェミニが笑顔でボスの手を握り

ジェミニ「あの、今度ダンディさんたちもシアターに遊びに来てね!
     バッキューン!」

キメポーズでボスのハートを撃ち抜きました!(笑)
で、やるだけやって笑顔で手を振るジェミニです(笑)

ボス「ジェ、ジェミニさ〜〜ん…!」

見事にハートを撃ち抜かれたボス、でれでれのまま後ろに倒れそうになったのを西村に慌てて支えられていました(笑)
下手にはける寸前、武田が振り返り「バッキューン!」と撃ったのでジェミニも便乗してもう一発「バッキューン!」と撃ったらまたまた命中(笑)
さくらさんに手を取ってもらいでれでれになったボス、紐育ではジェミニファンになりました(大笑)
そんなボスと西村を乗せたまま舞台が回り、暗転して場面転換。

舞台の裏はシアターの入口、ドリンクバー。
カウンターを掃除するプラムに、手伝いでテーブルを拭いている杏里。
ですが、杏里はテーブルを拭き終わると顔がにやけるのを押えられない様子で無意識のうちに椅子に腰かけて頬杖をついて遠くを見つめます。
それに気付いたプラムがナプキンをひらひらとかざすのですが、杏里は気付かず。その様子に杏里とはまた質の違う笑顔を浮かべるプラム

プラム「杏里ちゃ〜ん?なにぼーーっとしてるの?」
杏里「(はっとなって慌ててテーブルを拭く)ぼ、ぼーーっとなんかしてません〜!」
プラム「(素早く杏里に近づき、顎に手を添えて顔を自分に向けさせる)今…タイガーの事考えてたでしょ?」
杏里「(ムキになって立ち上がる)ちがうぅ〜〜!!」
プラム「ず・ぼ・し?きゃふ〜ん!」
杏里「だから、違うって〜〜!」
プラム「(つついて)きゃふん」
杏里「(つつきかえして)にゃうん」

思いっきり女子トークですね(笑)
二人がじゃれ合っていると、下手から武田とジェミニがシアターに到着!
その姿に気づいたプラムが武田に近づくのですが…

プラム「ベロちゃん、頼んでたお使いはどうしたのかしら?」
武田「んなもん自分で買いに行ってくださいよ!」

武田は返事もそこそこにジェミニと目を合わせ人形をどうするか相談しはじめると、プラムと杏里も人形の存在に気づきお互いの顔を見合わせます。

プラム「(小声)ジェミニ…ちょっと……!」
ジェミニ「ベロさん、とりあえずこの子ここに座らせよう」
武田「へい!」
プラム「(小声)そんなとこ置かないでよ!」

下手に一番近いテーブルの椅子を引いたジェミニの指示通り人形を持ち上げ、座らせる武田。
そのまま武田は「じゃあ、俺台車返しにボスんとこ戻ります!」と足早に再び下手へ。
それを笑顔で見送ったジェミニに、プラムと杏里が肩を寄せ合いながら改めて声をかけます。

プラム「ちょ、ちょっとジェミニ、何なのこれ」
杏里「なんだか、怖いです〜!」
ジェミニ「(両手を顔の前で合わせて)プラムさん、杏里さんごめん、サニーさん呼んでくるから
     少しだけここに置かせておいて」

言いながら、ジェミニは返事を聞かずに足早に上手へ。
なりゆきで置いてかれてしまった二人はどうしようと再び顔を見合わせ

杏里「少しだけって…えぇ〜…どうしよう……」
プラム「な、なるべく目に入れないようにして、さっさと仕事を終わらせちゃいましょうよ、ね」
杏里「う、うん…」

不安にかられつつもプラムの対応に返事をする杏里。
そそくさとドリンクバーへ戻ったプラムに対し、杏里は人形に背を向けたままゆっくり動こうとするのですが…その背後でうなだれていたはずの人形の首がゆっくりと動き、杏里やプラムを見つめる形に…

杏里「ねぇ……プラムぅ……なんか、視線感じない?」
プラム「ちょっと、やめてよ…あたしだって、怖くないわけじゃ、ないのよ?」
杏里「だってぇ……!」

トーンが落ちた照明の中、杏里が手にしていたナプキンを顔の前にぱっと広げて、振り返り……意を決してナプキンを外して人形を見た瞬間、目があってしまい

杏里「きゃあああああああ!!」(プラムに助けを求めるように振り返る9
プラム「きゃぁぁぁああ!?」(その声に驚いて、拭いていたグラスを杏里に向ける)
杏里「きゃーーー!!」(それに驚いてもう一度悲鳴を上げる)
プラム「って、やだもう!急にビックリ顔しないでよ〜!」
杏里「(震える指で顔をそむけたまま人形を示す)にににに人形の首が、いつの間にか、こっ、こっち見てるぅぅ〜!!」
プラム「(グラスやナプキンを置いて)人形がひとりでに動いたっていうの?
    (杏里に近づき、肩をぽんと叩く)悪いジョークはよしてよ……
    (人形と目があって)……さっき、置いた時から(人形から目を反らしつつ)こっち見てた、かな…たぶん……」
杏里「うぇ〜ん!もうわたし無理、こわい〜!」
プラム「やだ!一人にしないでよ、杏里!」

半べそかきながら上手に走っていった杏里を追うプラム。
誰もいなくなり、ぽつんと人形だけになった途端、人形の首がまたゆっくりと動き、どろどろと照明が動く中今度は天を仰ぐように上向きに

人形「ココハ、ユメ、キボウ、イッパイ……キライ……ニクイ……」

口は動かさずそれだけを告げると再び首が下がり、最初に置かれた状態へ。
照明が戻ると、下手から眉を寄せて思案顔の新次郎がやってきます。人形には気づかず、そのまま舞台中央へ

大河「サニーさんはなにが言いたかったんだろう…本当に守らなければならないものって、一体…?」
人形「(動かず、声のみ)キミハ、ナニヲマモル……?」
大河「(ぱっと顔をあげて)紐育の平和と、そこに暮らす人たち皆の……って
   (振り返り、人形の存在に気づく)あれ?人形?……今喋った?」
人形「…………」
大河「まさかね(人形に近づき、身を屈めて顔を横から覗き込むように)ねぇ、聞いてくれる?
   (テーブルを挟んだ向かいの椅子に座り)ぼくの夢なんだ。皆が笑顔で居られる世界。
   そのために毎日みんなと一緒に訓練に励んでいるんだけど、それだけじゃダメみたいなんだ。
   でも、何が足りないのかわからなくて……」
人形「(ゆっくりと顔を上げて)クスクス…ムダダヨ……カンガエテモ……」
大河「(立ちあがって)うわぁーー!!やっぱり喋った!人形が喋った!!」

閉じていたはずのエニアンの目が開き、新次郎をじぃっと見つめる。

人形「キミノユメ…ミンナトマモル」
大河「そ、そう…ぼくは…ここで、この場所で、みんなと一緒に紐育を守る…」
人形「クスクス……マモル…ミンナトイッショニ……クスクス…」
大河「どうして笑うんだ?」
人形「ニンゲン、ココロヨワイ」
大河「え?」
人形「ユメナンテ、ワスレテシマエ」
大河「(人形から目を外し、正面を向く)忘れたりなんてしない!
   ぼくの夢は紐育星組みんなの夢と同じなんだから」
人形「(新次郎を見つめたまま静かに立ち上がり)ホントウニ、ソウ?」
大河「本当だよ!…それに、ぼくは隊長なんだ。ぼくが夢を忘れるわけにはいかない!」
人形「タイチョウサン? クスクス」
大河「みんな、ぼくを信じてついてきてくれてる…」
人形「ソウカナ……キミハココニ、ヒツヨウナイヨ」

新次郎を追いこむように、隣に立つ人形。
知らず知らずのうちに人形の術中にはまる新次郎の回りには、いつの間にか人形の分身とみえる影たちがぞろぞろと湧き上がり照明も落ちて二人にスポットがあたる

大河「そんなこと……ない…」
人形「キミハココニ、必要無イ」
大河「(人形を思わず振り返り)そんなことない!絶対にない!」
人形「ゼッタイ…?」
大河「(また目を反らして)そうだよ…絶対に……そんなこと…」
人形「(ステップを踏むように、可笑しく笑いながら一気に新次郎に近づく)自信無イクセニ」
大河「いや!……ぼくはみんなを信じてる!」
人形「ナラ、試シテミル?
   ボクノ目ヲ、マッスグ見テゴラン……」

おそるおそる、言われるまま人形と目を合わす新次郎。
それが決定打となり、影達が新次郎を覆い隠すように集まりくるくると回る
人形が口元をにぃとゆがめ、飛び石を渡るようにステップを踏む中、新次郎は影に囲まれたまま操られたようにおぼつかない足取りで奥へ。
影が一斉に手をかざすと、身体の芯が抜けたようにくず折れた新次郎は、そのまま奈落へ。

人形「クスクスクス……」

突如音楽が止まり、人形の笑い声が響くと、それをキッカケに残った人形と影が流れてくるオルゴールの音色に合わせて、ダンス。
機械仕掛けの人形のような、はたまた糸でつるされた人形のような踊りなのですが、影も人形も視線がずっと一点の虚空を見つめていてすごく、得体が知れない感じがして不気味でした。
最後に恭しくお辞儀をした後、人形は影をひきつれて最初に座っていた椅子に同じ姿勢で戻ったところで舞台の照明も元に戻る。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/09/17 11:01:23 [ノートメニュー]
Re: 紐育ライブ2012「誰かを忘れない世界で」レポート [返事を書く]
一幕その2


そこへ、上手からジェミニが戻ってきました。

ジェミニ「サニーさーん?新次郎〜!?
     どうしよう、サニーさん出かけちゃったのかなー?
     新次郎に相談しようと思ったら、新次郎もいないし……
     (人形に近づき、身を屈めて顔を覗き込むように)ねぇキミ、新次郎知らない?
     (つん、と人形の頭をつついて)なーんて、話すわけないか」

自己完結したジェミニが人形に背を向けて「なんちて〜」と呟いていると、下手からサジータがやってきて人形には気づかずジェミニに近づきます。

サジータ「よぉ」
ジェミニ「あ、サジータさん。新次郎見なかった?」
サジータ「いや、見てないけど。何かあったのかい?」
ジェミニ「うん。この人形が捨てられそうになってて、連れて帰って来たんだけど…」
サジータ「あいつを?!」

ジェミニが誰に相談したらよいものか、とサジータから目を外し反対側を見た所で、逆に人形をぎょっとした顔で見るサジータ。
その隙を、人形が見逃さず、じっとサジータの目を見つめて(照明も落ちて、二人にスポットが当たり、ジェミニも静止状態に)

人形「忘レテ、シマエ」

キーーン、と金属音が響き、サジータの首が一瞬がくりと落ち、首を上げた時には焦点の合わない目で遠くを見つめたままフリーズ
サジータの様子がおかしいことに気付き、ジェミニが近寄る間に、奥の影が一人動き、サジータの傍へ。

ジェミニ「サジータさん?(手を顔の前で振って)ねぇ、大丈夫?」
サジータ「(遠くを見つめたまま数歩前へ)…ああ」
ジェミニ「あのさ、新次郎を見かけたら、ボクが探してるって伝えて」
サジータ「はぁ?シンジロー?誰だそれ?
     そんな奴知らないね」
ジェミニ「え?知らない…?」

冷たく言い捨てるサジータに、一瞬戸惑うジェミニ。
それ以上言わず、踵を返したサジータを呼び止める。

ジェミニ「待って、どこ行くの?」
サジータ「(ため息をついて)あたしは忙しいんだ。これから依頼人との打ち合わせがあってね。
     すっぽかすわけにはいかないんだよ!……法律を裏切ったら、あたしには何も残らないんだから…!」

切羽詰まったような危うい雰囲気を纏ったサジータにやや気押されていたジェミニですが、それにもめげず
「どういう意味?ねぇ、サジータさん」と笑顔を浮かべて立ち去ろうとしたサジータの背後からぽんと両手を置くと
サジータは立ち止まったものの、忌々しげに舌打ちをして…

サジータ「うるさいんだよ!これ以上しつこくすると営業妨害で訴えるよ!!
     それでも言いたいことがあるってんなら…法廷で聞こうじゃないか」

ジェミニを振りはらい、まくしたてるとその勢いに押されたジェミニが後ずさり上手側へ追いやられます。

♪ダウンタウンハート(ロックアレンジ)

サジータの傍にいた影だけでなく、周りの影も並び、人形がニヤニヤと笑う中、歌い出すサジータ
(ジェミニには影は見えず、人形の様子にも気付かないよう。ただただ呆然とサジータを見つめる)

サジータ「♪自由なんて 言いなさんな そんなものは ありゃしないのさ
      出来ることをまずやること 靴を履いてさぁ起き上れ」

歌われたのはこのフレーズだけ。歌い終わると同時にジェミニの胸倉を掴んで睨みつけるサジータ。
そして、突き飛ばすように手を離すと尻もちをついたジェミニを助け起こすことなく下手へ去る(この時、影の一人がサジータについて一緒に下手へ)
自力で立ちあがったジェミニが「サジータさん!サジータさん!!」と呼びとめますが、今度は反応なし…
戸惑うジェミニでしたが、ドリンクバーにひょっこり姿を現したノコに気づき、ひとまずその傍へ

ジェミニ「あれ?ノコどうしたのこんなところで(カウンターの中に入り、足元をうろつくノコを目で追う)
     お、お?かくれんぼ?」
リカ「(上手からぴょんぴょん跳ねるように軽快に)ノ〜コ〜?あれ?どこいったんだー?ノ〜〜コ〜〜?
   (人形に気づき、じぃっと見つめる)お?なんだこれー?」

ジェミニがノコに気を取られている間に、人形がポンチョを羽織ったリカと目を合わせてサジータと同じように暗示にかけます

人形「忘レテ、シマエ」

金属音と共に、リカの首ががくりと落ちて雰囲気が一変。一体の影がリカに近づく。

ジェミニ「ほらノコ、リカが迎えにきたよ(きゅっきゅう!と嫌がる鳴き声のノコ)
     どうしたの?急に嫌がって……」

ジェミニが足元にいるノコに手を伸ばして捕まえようとするのですが、それよりも早くリカが金の銃を抜いてジェミニの頭部付近を狙い発砲。
けれど弾ははずれ、ドリンクバーの棚におさめられたグラスに当たり粉々に砕け散る

ジェミニ「ひゃっ!!」
リカ「お前だな!ゴハンかくしたの!!リカのゴハン返せ!!」
ジェミニ「(戸惑いながらリカを見て)ゴハンって…ノコの事?」
リカ「そうだぞ!!それリカの非常食。いま、リカお腹ペッコペコ!ひじょうじたーーい!!
   (地団駄を踏み)だから非常食食べる!返せ!!」
ジェミニ「だ、ダメだよ。ノコはリカの大事な友達でしょ?」
リカ「かえせ!!」
ジェミニ「……(両手を広げて)ダメ!」
リカ「むーーーー!!ゴハンとるヤツ悪いヤツ!とりあえず撃っとく!!」

銃口をジェミニに向け、撃鉄を落とすリカ。その容赦もためらいも無い様子に、ジェミニは恐る恐る広げた両手を上げて尋ねます
ここで、曲の前奏が流れだします

ジェミニ「ジョークだよね…リカ……」
リカ「リカ本気だぞ!一人で生きて行くのは…焼肉定食!」
ジェミニ「弱肉強食!」

♪バウンティーハンター・リカ(マイナー調アレンジ)

ジェミニのツッコミは、銃声にかきけされましたが曲調こそそれほどかわならいけれどリカの低い声に明らかにいつもと様子が違う事がわかるようになっています。
影とリカが歌い踊る中、人形はまたも笑顔でそれを見つめるのですが、ジェミニはそれには気づかず、ノコを庇うように胸に抱えてリカの目に入らないようして素早く上手に向い、ノコを避難させます。

リカ「♪ごはんの為に銃を撃つ どんな標的も打ち抜くぞ
    ばっきゅーん とりあえず撃っとく ばきゅーん 銃の腕はすごい
    ゆけゆけリカ 撃て撃てリカ 野生に生きる」

1フレーズ歌い終わると、ノコを逃がし終えて上手に戻ってきたジェミニが見つめていると、改めて銃口を向けるリカ。

ジェミニ「と、とりあえず落ち着こうよ、リカ…あとで、新次郎やみんなと一緒に、美味しいホットケーキ食べよう?ね?」
リカ「しんじろー?だれだそれ?リカそんな奴知らない!」
ジェミニ「え…?」

そのまま一歩迫るリカでしたが、それと同時にぐぅぅと腹の虫が鳴いてお腹を押えて疼くりまる。

リカ「あぁ〜〜腹減ったぁ〜…(がばっと身を起こし、銃口を天井に向ける)
   リカのゴハンーーー!!」(そのまま、二発撃ちぬいて下手へ走る)
ジェミニ「あっちょっと待って!リカ!リカ待ってー!!」

リカの撃った天井を気にしながらもジェミニも後を追って下手へ。(影も一人、素早くそれに音もなくついて行く)
それから一拍後、入れ違いに本を読みながら下手からダイアナがやってきて人形に気づかず、ぶつかってしまいます。

ダイアナ「きゃっ…ご、ごめんなさい」

ダイアナが人形に謝ると同時に、人形が顔を上げサジータやリカと同様目を合わせて

人形「忘レテ、シマエ」

金属音が響くとともに、ダイアナの顔から精気が抜けて、遠くを見る。

ダイアナ「わからないけれど、心に大きな穴があいたような…
     (ピアノの鍵盤を叩きつけるように大きなBGMが鳴り、取り乱して本を落とす)
     怖い…!…心が、黒い雲に覆われたよう。夢が、希望が、光が見えない…
     (舞台中央で震える)これは……絶望…!!」

何かに脅えるように肩を震わせて辺りを見渡すダイアナさんの周りを影達が取り囲む

♪ある日青空を見上げて(悲劇バージョン)

ダイアナ「♪窓を見ている 雨が頬をつたう 空を見ている 雲が心覆う
      もう夢を見ることを忘れていた 水晶宮には太陽が輝かない
     いやぁぁぁああ!!」

悲鳴と共に、その場に崩れ落ちるダイアナさん。
影は、一人傍に残して再び人形の傍へ。(ダイアナの本は、人形が歌の最中に動いて拾い、ぱらりと本を開くものの興味なさそうにすぐにとじてテーブルの上へ)
そこへ、ジェミニが下手から戻ってきて

ジェミニ「ダイアナさん!?(駆け寄って、助け起こす)
     大丈夫?」
ダイアナ「ええ……」(怯えたように立ちあがり、ジェミニと距離をとる)
ジェミニ「(ダイアナを支えて、椅子に座らせてから)お水、持ってくるね」

ドリンクバーの中に入り、コップに水を注いで再びダイアナの隣に寄りそうジェミニ。
ですが、水を受け取って飲んではいるものの、ダイアナの表情がすとんと抜け落ち、心はどこか遠くにあるような様子に不安げに声をかけます

ジェミニ「ねぇ…本当に大丈夫?」
ダイアナ「ええ……たぶん…」
ジェミニ「(空いているイスに腰掛けながら)…あのね、サジータさんとリカの様子がおかしいんだ
     新次郎も見当たらないし……」
ダイアナ「新次郎…さん?……誰の、こと…?」
ジェミニ「(がたっと立ちあがり)新次郎は、新次郎だよ!大河新次郎!」
ダイアナ「大河……さん?(コップをテーブルに置いて、ふらりと立ちあがる)
     誰?…知らないわ……でも、なぜかしら…その名を聞くと、胸が締め付けられるの…!」

胸を押えながら、ふらりとドリンクバーの前に足を進めるダイアナ。
それに近付くジェミニですが

ジェミニ「知らないハズないよ。新次郎だよ!」
ダイアナ「やめてっ!!…何も言わないで……(俯きながら、上手へ向い)
     さようなら。私の運命はもう決まっているの。
     私の命の輝きは、もうすぐ……」

そのまま、消え入るように上手に去っていくダイアナを呼びとめることも出来ないジェミニ。

ジェミニ「みんな、どうしちゃったんだろう……」

そこへ、今度は下手から昴がやってきて、すぐさま人形に気づき

昴「なんだ、この人形は」
ジェミニ「あ、昴さん!あの……」

ジェミニが一連の出来事を説明しようとするのですが、それとかき消すようにドリンクバーの棚にあったグラスがひとりでに割れ、けたたましい音が

ジェミニ「わわっ何!?」

それに気を取られ、ジェミニがドリンクバーに向うと人形が素早く昴と目を合わせ……

人形「忘レテ、シマエ」

他の皆と同様、術にかけると、昴の腕から力が抜けて、だらりと下ろされる。
再び時間が動き出すと、ジェミニが「ああもう、ぐちゃぐちゃ〜」とドリンクバーの掃除を始めるのですが
その場で膝をついた昴のただならぬ様子に声をかけます

ジェミニ「昴さん!?」
昴「…気持ちが悪い……これは一体……(よろめきながら舞台中央へ。その周りにつく影)
  僕は何か大切なことを…大切な誰かを忘れてしまった……?
  頭の中の一部が、どんどん白く塗りつぶされていく……このままでは、忘れていることさえ忘れてしまいそうだ」

♪輝く星座(ピアノアレンジ)

昴「♪何を言えばいいのか 言葉にすれば消える果実(影に背を押され、再び人形と目が合う昴)
   この果てしない孤独の中で 僕の心が届くだろうか」

他のみんなとは違い、自分に明らかな異変が起こっていると把握していた昴ですが、もう一度目があったことで
歌が終わると同時に再び膝をついてしまう

昴「くそっ……」
ジェミニ「昴さん、大丈夫―――」
昴「昴に触るなっ!!
  僕は、誰の助けも受けない!」

近付いてきたジェミニを怒鳴り、手で制した昴は険しい表情のまま足早に上手へ。

ジェミニ「昴さん!」

一人きりになってしまったジェミニ。呆然と立ち尽くすその背後では人形がゆっくりを首を動かし天を仰ぐ

人形「クスクス……隙ダラケノ 心ニ入リコムノハ カ・ン・タ・ン
   クスクスクス(目を開け、ゆっくりと立ちあがる)…サァ、次ハ…キミノバン……」

じっとジェミニの背を見つめ、動き出そうとしたその時。場の空気を一変させるようにラチェットに追われたサニーが上手からやってきます。
悟られないよう、すっと目を閉じて首の位置を直す人形。

ラチェット「ちょっと待ってサニーサイド!今日こそは、あの書類の山、片付けてちょうだい」
サニー「そう言われてもねぇ、山の高さに反比例してどうもやる気がねぇ…って」

と、サニーが進んだ先にある人形に気づき、イキナリ大声をあげたため、ジェミニも釣られて悲鳴を上げます。

サニー「あーーーー!!!」
ジェミニ「うわーーー!!」
サニー「違う違う、こっちこっち!!!」
ラチェット「もう、誤魔化さないで!」
サニー「ラチェット、ブードゥーの呪い人形だよ!
    しかもこんなに大きな!」

サニーの口から告げられた人形の正体?に思わず目を見開くジェミニとラチェット

ラチェット「まさか。ブードゥーですって?
      (じっと人形を見て)こんなの、誰かがそれを真似て作った、ただの人形でしょう。
      そんな、呪いだなんて…」
サニー「いいや、呪いとか迷信とか、人の負の感情をくすぐる類のものは、そうは無くならないよ。
    人間という存在がある限りはね。さぁ、問題が起らないうちに―――」
ジェミニ「あの、サニーさん、それが……」

ジェミニが一連の出来事を今度こそ説明しようとするのですが、それよりも早くプラムが上手から切羽詰まった声をあげて駆け込んできます。

プラム「サニーサイド〜〜!ラチェット〜〜!!
    大変、みんなの様子が変なの!」
杏里「にゃう〜ん!サジータさん、リカちゃん、ダイアナさん、それから昴さんまで!
   みんなあちこちで倒れ込んでて……!!」

続いて、下手から走ってきた杏里の様子を交互に見て、最後にジェミニの不安げに戸惑う目や表情を見たラチェットとサニーさん。

ラチェット「…もう、手遅れのようね」
ジェミニ「みんな、ここで話していたら急に様子がおかしくなって……新次郎を知らないって…
     そうだ、新次郎!新次郎がどこにもいないんだ!知らない?新次郎」
プラム「見てないけど……」
ジェミニ「サニーさん、これって……」

すがるような眼をサニーに向けるジェミニですが、サニーさんは数回頷いてた後、後ろ手に手を組んで一歩前へ

サニー「ふぅむ……これは、今の君たちに神様が与えた試練かもしれないね」
ジェミニ「試練?意味が分からないよ。お願い、原因がわかるなら助けて」
サニー「いや、助けないよ」
ジェミニ「えぇ!?」

ジェミニだけでなく、プラムと杏里も驚いてサニーを見つめる中、ラチェットだけがその意図を汲んだように頷いています。

サニー「この件は、キミたち星組で解決しなさい。もちろんプラム、杏里。手だし無用だよ」
ジェミニ「そんな……」

ショックを受けてそれ以上何も言えないジェミニ。
その姿とサニーを交互に見て、プラムと杏里はサニーに詰め寄ります。

プラム「ちょっとサニーサイド、この状況を放っておくっていうの?」
杏里「そうですよ、大河さんも行方不明だなんて……」
ラチェット「(二人を制するように)プラム、杏里。考えがあっての判断よ……たぶんね」
サニー「(ラチェットの「たぶん」にこけつつ、二人の背に手を回して声をひそめる)さっきは騒いでしまったが
    あれは本物のブードゥーの呪い人形なんかじゃない。
    まぁ、何かしらの念がこもっているという点では似てるけどね。
    危険性としては急を要する程ではない。それに……本当に危なくなったら、ラチェット
    助けてくれるよね?」

話を振られたラチェットが目をぱちくりさせてサニーを見返し、呆れたように一つ息をつきます

ラチェット「は……本当にあなたって人は……」
サニー「さぁ、ボクは山積みの書類を整理しないと。プラムくん、杏里くん、お手伝いを…
    (肩を抱こうとして、二人に冷たくはたかれる)はい、よろしくお願いします」
ラチェット「(下手に向おうとするサニーの前に立ち、下手を示す)山積みは、あちら」
サニー「おお、ザッツライト」

そのまま、下手へ向うサニーの後を追うラチェット。プラムと杏里は一度ちらりとジェミニを見ますが、それ以上の事はせず二人を追って下手へ。
残されたジェミニは肩を落としてドリンクバー傍の椅子に座りこんで頭を抱えます

ジェミニ「みんな、どうして新次郎を忘れちゃったんだろう……
     ボクは…どうすればいいんだろう……」
人形「クスクス……考エタッテ 無駄ダヨ キミニハ ナニモデキナイ」

そこへ、ようやくジェミニにも人形の声が響き、ゆっくりと頭を上げてこれまでの出来事を悟るジェミニ

ジェミニ「キミ?…キミだね!みんなを元に戻して!」
人形「……ム・リ!クスクス…」
ジェミニ「どうして?」
人形「ドウシテ?ドウシテ?クスクスクス……」

足をばたつかせて笑う人形に立ちあがるジェミニ。
それに合わせて、ゆっくりと人形の首がジェミニの方を向く(合わせて、一人残った影も動く)

ジェミニ「もしかして……新次郎が居ないのは、キミが…?
     (無言の人形を、肯定ととらえ)なんでこんな事するの!?」
人形「カレラガ望ンダ事ダヨ」
ジェミニ「(ショックでよろめいて、人形から目を反らす)そんなわけない!」
人形「ナンデ?」
ジェミニ「だって、みんなこんな事望むわけない!
     だから……元にもどしてよ!」
人形「(ゆっくりと立ちあがり)………ム・リ!クスクスクス……」
ジェミニ「(人形を再び見て)どうしても、戻してくれないんなら……」
人形「ナラ ドウスルノ?」
ジェミニ「(戸惑い、人形から背を向けて距離をとる)君を……どっか、遠くへやるとか」
人形「キミモ同ジ……ステル……ステル……ワスレル…」

膝を抱えて蹲った人形に、慌てて振り返り「ごめん!ごめんね!」と謝るジェミニ

ジェミニ「でも……どうすれば…どうすれば…皆を元に戻すことができるの?」
人形「ボクヲ…(しゃがんだまま顔をあげる)バラバラニ切リ刻ム
   デキル?優シイキミニ……デキル?」

問われ、何も言えず目を反らして再び人形に背を向けるジェミニ。
苦しむその姿に、人形がまた笑い声を上げる。

人形「クスクスクス……サァ…諦メテ……忘レテシマエ」
   …ユメ、キボウ、ナニモカモ。楽ニナルヨ」
ジェミニ「楽に、なる?……どういう、意味…?」
人形「ワズラワシイ人間…変ワル心…ウラギリ……」
ジェミニ「みんなが、裏切ったっていうの…?!」
人形「サァ?」(可笑しく笑いながらステップを踏むように下手へ)
ジェミニ「(悪い考えを振りきるように上手へ)そんなこと、絶対にない!」
人形「ゼッタイナンテ、ナイ」
ジェミニ「君は…なんでそんな哀しいことを言うの?」
人形「キミモ、ワカル…忘レテシマエバ、楽ニナル……サァ、諦メテ……」

ゆっくりと振りかえったジェミニと人形の目が真直ぐに合う

人形「忘レテ、シマエ」

金属音が響き、ジェミニも人形の術中に落ちたかと思われたのですが影は動かず、ジェミニもしばらく反応しなかったのですが…

ジェミニ「ボクは、忘れない……」

ハッキリと、自分の意思を口にしました。
それにより、一歩、二歩と後ずさる人形と影

ジェミニ「ボクは、絶対に諦めない!今までだって、何度もくじけそうになった。
     でも乗り越えられた。それは、皆がいてくれたから。
     一人で考えてダメだったら、みんなで考えればいい」

下がった人形が影と共にセリで奈落へ下がり、ドリンクバーのセットが暗がりの中上手に運ばれていく間もジェミニにスポットが当たり、まっすぐ前を見つめながら心を語ります

ジェミニ「みんなの心から、新次郎が完全に消えたわけじゃない。
     きっと思い出せる……ううん、絶対に思い出してくれる!
     …ボクには夢があるんだ。そこにはみんながいる。
     だから、ボクは諦めない!」

♪Stand up for Love

ジェミニがサビの部分を歌い出すと、紗幕の向こう、せり上がった舞台の部分にサジータ、リカ、ダイアナ、昴が並び続けて歌い出す。
ジェミニの中のみんなは「手を繋ぎ離さない みんなの思い」と歌い、そのままジェミニと共に歌うのですが

ジェミニ「♪Stand up わたし達未来信じて Stand up―――」

突然、硝子が粉々に割れるような音が響き、舞台が再び暗闇に。
ジェミニにスポットが当たり、舞台の奥の四人は手足から力が抜けて項垂れる中、人形の声だけが響く

人形「強イ心、大キナ夢……デモ、スグニワカルヨ
   キミニモ………クスクスクスクスクスクス………」

オルゴールの音色が響き、ジェミニが不安げな表情を浮かべる中で幕が下ります。
……これにて、今回の一幕は終了です。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/09/17 11:01:55 [ノートメニュー]
Re: 紐育ライブ2012「誰かを忘れない世界で」レポート [返事を書く]
幕間


まさかまさかの幕切れに、客席がざわめいていると、下手からこの空気をぶった切る笑顔でプラムと杏里がひょっこり顔を出してきます

プラム・杏里「三分間、ショッピング〜〜〜!!!」

お馴染の音楽と共に、二人が前に出てくるのですが「あぁ忘れた!!」と慌てて下手袖に戻り、急いでワゴンを押して再登場。
ちゃんと音楽に合わせて中央に間に合いました!

杏里「はい!忘れて〜!」
プラム「皆さま気持ち、切り替えてぇ〜」

むしろ、今すごくほっとしています(笑)
そして……本編の展開上、仕方ないのですが今回は新次郎がいない!二人でこのコーナーを回すのか!?と思っていたら
オススメグッズの紹介を始める前に、下手客席通路からグッズのTシャツを着て、首にはタオルをひっかけた短パン姿の三人の男性(ダンディ団によく似ています(笑))が楽しげに会話をしながら現れました。

プラム「公演を見に来られたお客様のようですね」

男性たちは「どっからきたんべぇ〜」「俺、博多からぁ〜」と方言全開の会話を繰り広げながら下手の通路を通って舞台のそばへ。
(ちなみに、福岡出身の友人に確認したところ「ちゃんと合ってる」そうなので、そちら出身の方は細かなニュアンスなど変換してお楽しみください)

新ちゃん「いやぁ〜〜今年の舞台も、えがったなぁ〜!」
滋ちゃん「えがったえかったぁぁ〜〜!
     特にあの一幕のギャング団のシーンな!」
陽ちゃん「あの下っ端さ、アニキに飛び蹴り食らって派手に転んでたバイ
     ああいうのって、台本に書いてあるんかな?
     たとえば「アニキ、蹴りを一発。子分すっとぶ」とか」
新ちゃん「さぁ〜…だとしたら、あの子分役、散々な扱いだなぁ!」
滋ちゃん「かわいそかー!」
三人「あっははははは!」

と、ここで三人の動きが止まりプラムのセールスタイムに(笑)

プラム「な〜んて会話、よくありますよねぇ〜」
杏里「でもそんなの、台本でも読まないかぎりアドリブかどうかわからないし、もやもやする〜〜!」
プラム「そのもやもや〜もやもや〜を解消するのがこの商品!!」

プラムがワゴンからひょいと取り出したのは台本!
ここで男性たちも動きだし、商品に食いつきます

杏里「それは!紐育星組ライブ2012「誰かを忘れない世界で」の台本じゃないですか〜!
   そんな貴重なものを、いいんですか〜?」
プラム「いいんです!いいんです!!(誰のマネ?と男性たちがぼそぼそしゃべる)
    売れるんです!売るんです!!
    にてなくてもやり続ける事に意味があるんです!」

プラム、さすがの突き抜け力です!(笑)

プラム「台本を売っちゃってもノー問題なんです。
    ただし、ネタばれ満載なので公演が終わるまでは開いちゃダメなんです!」
杏里「わかりましたぁ〜!…けど、お高いんでしょう?」
プラム「値段を聞いちゃいますか?税込みで、なんと2000円!!」

安い!!と会場からはすぐさまコール。
いや、これは本当に安い!!即買いしました!!(笑)
これに、男性たちも買った!と我先に舞台に上がるのですが、手にするのはもちろんボス似の方でした(笑)

新ちゃん「こんなものがあったとは〜俺としたことがぁ〜〜」
陽ちゃん「新ちゃん、新ちゃん!もう一回会場さ戻るか?」
新ちゃん「大丈夫だぁ〜おれ、明日も来るけぇ〜」
陽ちゃん「明日もくるとね!?」
新ちゃん「当たり前だぁ〜おれは、毎公演しっかり見んだぁ〜
     おまけに、DVDは会場でしっかり予約すんべぇ〜」

いよっファンの鑑!!!(笑)

プラム「また明日も待っちょるけんね〜顔ば見せちゃけん〜」

プラムまで博多弁入ってます!杏里、ある意味一人置いてけぼり状態なのですが、プラムはさらなるセールスへ(笑)
次は男性が来ているTシャツです。

杏里「んだんだ、かわいかねぇ〜これはサイズがS、M、Lの三種類で〜
   (移ってる事を指摘されて)…サイズはS、M、Lの三種類をご用意しています!」

あら、移ったかと思ったらすぐに終わってしまいました(笑)

プラム「あなたはちなみに何センチで何サイズ?はい!」
新ちゃん「170でLサイズ」
プラム「私はちなみに(162で)Sサイズ。あなたはちなみに何サイズ?」
陽ちゃん「172でLサイズ」
プラム「あなたはちなみに何サイズ?」
滋ちゃん「165でMサイズ」
プラム「あーこんな事してる場合じゃなかった〜」

と、続いて男性たちが首にかけているタオルをひょいと取って広げて見せると、もちろん今回の公演グッズのタオル!
こちらは松原先生描き下ろしのモノトーンレビュウ服のイラストが使用されて3500円!

杏里「こちらの商品、全てリトルリップ青年館物販コーナーで販売しております!皆さまどうぞ…」
全員「よろしくお願いしま〜〜す!」

最後は全員でお辞儀をして、ショッピングタイム終了です!

プラム「さぁ、ここからは地上の戦士&バキューン講座に行きたいと思います
    せっかくですから、皆さんにお願いしたいと思うんですけど…」

プラムが男性たちを見ると、やはりいち早く手を挙げて中央に向うのはボス似の方(笑)

新ちゃん「手伝ってくれよ滋ちゃん、陽ちゃん」

で、その左右に武田似の方と西村似の方がスタンバイ(笑)
ということでまずは地上の戦士の振付講座。
ここも、なまり混じりだったのですが、歌の部分では良い声を披露してくれました(笑)

続いてのバキューン講座は二人のどちらか、ということで、日替わりで来ました!!

初日
陽ちゃん「オレンジのねぇちゃんがすーのって言ったら
     (なまりを指摘されて言いなおす)せーのって言ったらこう構える」

と、講座がなまりまじりに進むのですが最後の撃つときの注意として

陽ちゃん「ちゃんと、手は前に出すように。忘れたら大変な事になるべ?
     こんな風に…摩天楼に、バキュ―――!」

自分撃っちゃった!!!(笑)そして倒れるお客様(笑)
そうならないように、本番はしっかり手を前に出したいと思います(笑)

1日夜
滋ちゃん「よーし!じゃあ準備はいいか?
     真ん中のオレンジの姉ちゃんが言うけん、そしたら構えて〜」

なまり混じりなのは似てるのですが、最後の撃つ注意が変わりました!

滋ちゃん「バッキューンで撃って、ふって吹いて…吸ったらダメじゃけん
     ゴホゴホ言うべ」

煙は喉に悪いですからね(笑)
こちらも、気をつけましょう(笑)

杏里「ありがとうございました〜!
   以上、地上の戦士&バキューン講座でした〜!」
プラム「それでは、ここから20分間のお休憩を頂きます」
杏里「この間に、皆さまお手洗いとかお買いものとかお買いものとかお買いものとかおすませください」
プラム「よろしくお願いします〜 じゃあ、行きましょうか!」

と、締めの音楽がなり、二人は笑顔で下手へ……と向うのですがワゴンがそのまま!
それを男性たちに指摘されるのですが二人は「よろしくね〜」と丸投げ(笑)
仕方なく、ワゴンを押しながら男性陣たちも下手へ。
以上が三分間ショッピング&地上の戦士&バキューン講座でした!!

ちなみに、この三分間ショッピング&地上の戦士・バキューン講座は前説同様日替わりで、別の日では男性と女性のお客様が。
…ええ、ブラウンのドレスに髪をおろしているけれど双葉さんによく似た淑女と、シルクハットをかぶりタキシードに身を包んだラッシー先生によく似た男性が!(笑)

女性「休憩休憩〜〜
   紐育星組ライブ2012「誰かを忘れない世界で」面白いわねぇ〜」
男性「楽しいねぇ〜でも、あの消えちまった隊長の子、どうなるんだろうなぁ
   気になるねぇ〜〜」
女性「気になるわぁ〜〜わたし、いつも目で追ってるのよあの子のこと〜
   もう恋しちゃったのかしら〜」
男性「おい!でも私もダンスシーンになると気になって気になって目で追っちゃう」
二人「どうしてだろうねぇ〜〜?」

それは、それぞれに気になるポイントがありすぎるということでしょうか(笑)
と、ここで二人は舞台へ。売店の存在に気づき、ぱっと女性が目を輝かせて近付きます。

女性「あら、あなた売店よ!
   たくさん欲しいわ。隊長の男の子のものいっぱい欲しい!」
男性「支払するのは私なんだからな、そこんとこ考えてくれよな」
女性「支払はあなたよ。でも、隊長の男の子のものいっぱいほしいの〜〜!」
男性「いっぱいって、家はそのために部屋を一つ新設したんだからな!」
女性「でもいっぱいにしたいのよ〜!」

コレクションルームというやつですね、羨ましい!!(笑)
これについてモメだす二人。慌ててプラムが仲裁に入るのですが……

プラム「お客様ストップ!ストップ!!すとぉっぷ!」
杏里「ストラップ〜〜!!」

そのままセールスにつながりました〜!(笑)
アクリルストラップ、全六種お値段一つ500円!ということで、ここは素直に「安い!」と声をかけます。

女性「あ〜ん、素敵なストラップ〜じゃあ、隊長の男の子のやつ、5000個欲しいわ!」
男性「5000個はいくらなんでも多いだろ!」
女性「いいじゃない、欲しいんだもん!」
男性「支払するのは私なんだぞ、まったく!」

女性の見境なさに呆れた男性は足早に上手へ去ってしまおうとするので、慌ててそれを止める杏里。

杏里「お客様、カムバック〜!カムバッーク!」
プラム「カンバッチ〜!」

はい、戻ってきたと同時に次のセールス!(笑)
カンバッチは6個セットで1000円!これまた安い!!
ということで、女性が再び5000個欲しがったので、男性が足をだんだんとならして抗議すると…いつの間にかその足でタップを踏み出しました(笑)

プラム「あら?唐突にタップ…とうとつタップ…とーとつたっぷ…」
プラム・杏里「トートバッグ〜!!」

すごい、ここまでつなげますか!!(笑)
このトートバック、ちゃんとマチもあり、中に取り外し可能なポーチもついてお値段3000円!!
これは、なかなか本当に安い!!(ちなみに、最終的に完売しておりました)
これにも女性が食いつくか…と思ったら、その前に上手にいる男性のもとへ。

女性「あなた、唐突なタップ素敵だったわ〜あれ、お揃いで買いましょうよ〜」
男性「おそろいは良いね」
二人「おっそろい♪おっそろい♪」

楽しそうに身体を揺らしていたかと思えば、笑いあいながら手を取り合ってくるくる回り出す二人
急にラブラブカップルモード入りました!(笑)
呆れたプラムが「はいはい、そういうのはお家でやってください」と止めて

プラム「こちらのように、夫婦仲も良くなるという商品
    全てリトルリップシアター物販コーナーで売っております。
    皆様どうぞ」
全員「よろしくお願いします!」

綺麗にショッピングをまとめました!(笑)

プラム「きゃふん!」
杏里「にゃうん!」
全員「ショッピングゥ〜!!ジンジンジン、ジンジンジン!」

懐かしい!(笑)
ということで、次のコーナー、地上の戦士・バキューン講座へ。

プラム「せっかくですから、唐突なタップをしてくれたあちらの殿方に…」
男性「では、ラッシー先生によく似ている私がやりたいと思います」

ということで、男性がセンターに来て振付講座〜
この方ならではということで「カッコ良く見える方法を伝授しようと思います。我らの速さ、そしてその後の紐育華撃、を大きく動くとカッコ良く見える」というちょっとしたアドバイス付きでした!
続いて、バキューン講座は

杏里「バキューン講座も、こちらの淑女にお願いしたいと思いますので」
女性「じゃあ、双葉さんによく似てるって言われるから、センターでいいかしら」

と、つつがなくバキューン講座を。
足の形についてはわざわざドレスのすそをまくって見せてくれました(笑)

杏里「ありがとうございます。地上の戦士&バキューン講座でした〜」
プラム「それではここで、20分間の休憩をいただきます」
杏里「この間に皆さま、お手洗いやお買い物や、お買いものやお買い物をよろしくお願いします」
女性「早くしないと全部私が買ってしまうからな!」
プラム「大変、急がないと〜
    それでは私たちも、急がないとね〜」

三分間ショッピング冒頭と同じ曲が流れると、客席に手を振りながらさっさと下手に向う杏里とプラム。
おいてかれたワゴンを慌てて示す男性と女性に、持ってきて〜とこれまた丸投げします(笑)
ということで、ワゴンを押しながら下手に去る男性と女性なのでした(笑)
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/09/17 11:02:28 [ノートメニュー]
Re: 紐育ライブ2012「誰かを忘れない世界で」レポート [返事を書く]
二幕その1


さて、休憩も終わり二幕の始まり……思いっきりシアターでは重い空気のまま終わりましたが、二幕の始まりは再び街角。
フィンガースナップが響く中、幕が上がると舞台も回り、ダンディ団の三人が(ボスは白い帽子もかぶっています)

♪ダンディー

久しぶりにフルコーラス聞きました!女性ダンサー5人も加わって、大人な雰囲気。
武田も、ヘッドドレスは外して懐かしいストライプのスーツを羽織っています。

ですが、ボスが中央の木箱の上でポーズを決めて、西村が下手武田が上手で歌い終えると一緒に踊っていた女性たちの様子が一変。
ボスの「寄ってらっしゃい、見てらっしゃ〜い!ジャパニーズグッズだよ〜よ〜見てってよ〜〜」の声には耳を向けず、
武田にいたってはヘッドドレスをつけたら見ていた女性二人が同時に噴き出し、そのまま上手に去っていきました

武田「一緒に踊ったじゃん!
   あーー!暇だーー!!もう!!!」
西村「うるせぇ!」
武田「だって、ぜんっ――――――(溜めが長いため、ボスと西村がスローな動きをする)
   ―――っぜん!!売れないじゃないですか!!(そしてコケる二人)
   それ以前に客が寄りつきゃしねぇよ。あの気味悪い人形は片付けたってのになぁ」
ボス「お前がそんなみょうちくりんな恰好しているせいだろ」
武田「なっ…(エプロンの裾を掴んで)むしろ目立っていい客寄せになるじゃないですか!
   あ!あれだ、きっとアニキの顔が怖いからですよ!」
西村「はあぁ!?(ニカァと笑って)これのどこが怖いってんだよ!
   にんにんにん♪」

笑顔で足をくねらせる西村は、普通にかわいいと思ってしまったのですが(笑)
武田には不気味に映ったようで「きゃーーーー!!!!」と悲鳴を上げて、西村に追いかけられていました(笑)
ボスを挟んで追いかけっこが始まるかと思いきや、西村が上手で滑って武田が逃げ切るという珍しい事になりました(笑)
それを見て笑っていたボスですが、今度は武田が客が寄り付かない原因をボスにあると推理します。

武田「あ、わかった!客が寄り付かない訳が」
西村「何だ、言ってみろ」
武田「ボスが無駄に良い声だからですよ!」
ボス「……いらっしゃいませ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

さすがの息の長さ…!!!ずっと西村と武田が拍手をあおり、コントロールしてくれました(笑)
終わると一際大きな拍手が!

ボス「これのどこが無駄に良い声だんだよ!」
武田「いや、どっからどう聞いても、良い声です!」
武田・西村「無駄に」
ボス「西村!武田!」

二人をたしなめるように呼ぶ声も良い声で(笑)
ほらね、と示されていました。
と、ここで突如「ダンディー」のイントロが流れて来たので
ポーズをつけてスタンバイする三人ですが、それより早く上手から赤いリボンのついたポシェットを肩にかけた双葉さんが登場!!

双葉「♪タタタタ タタタタ タイガー
    タタタタ タタタタ タイガー」

突如替え歌で入ってきました!!今回、一幕にまったく姿が見えないのでどうされたのかと思ったら相変わらずのマイペースさで現れました。

双葉「♪タイガーそれは 大神の血筋
    タイガー タイガー タイガー
   いつも息子が、お世話になっています」

曲の最後で深々と頭を下げてる双葉さんが印象的です。と、ここで曲ジャックは終了。
武田が抗議に向うのですが

武田「ストップストップ!ちょっとちょっと!!勝手に変な替え歌しないでくださいよ!」
双葉「なんだ、リトルリップシアターの使いっパシリくんじゃないか〜
   またサボりか?」
武田「違いますよ!まったく…」

まぁ、武田だと言いくるめられるのが関の山ですよね(笑)
ということで、ボスが紳士的に近づくのですが…

ボス「そこの美しいお嬢さん、俺達の大事なテーマ曲を…」
双葉「お嬢さん!?お嬢さんってもしかして…私の事かしら〜?(ウィンクしたのを、反射的に帽子でガードするボス)
   (ニヤニヤ笑いながら足早にボスを無視して上手へ)
   いやぁ〜何年ぶりだろう〜〜…良い響きだな。お・じょ・うさーーん!」

双葉さん、そこテンション上げるところですか!?(笑)

ボス「いや、そこじゃなくて俺達のテーマ曲を替え歌にしてもらっちゃ困るって…」

と、ボスが改めて抗議しようとしたらまたも曲前奏が流れてきて、慌ててスタンバイするダンディ団三人ですが…今度は上手からトランクを手にしたラッシー先生が曲ジャック!!

ラッシー「♪ララララ ララララ ラッシー
      ララララ ララララ ラッシー」

まぁ、ラッシー先生はここだけなのですが最後のポーズは双葉さんを巻き込み、二人でセンターでポーズ(笑)

武田「あんたもか!」
ラッシー「楽しそうだったので、ノリでつい…」

ここで、西村が突然現れた二人について武田に尋ねます。

西村「武田、この人たちは?」
武田「えーとシアターの愉快な仲間たちというか…」
ボス「ずいぶん濃い仲間たちだなぁ」

ボスたちから見ても濃いのですかこの二人(笑)
ですが、これで黙ってる双葉さんではないです(笑)

双葉「いやいやいや、そんなスーツを着ている奴に言われたくないぞ」
ラッシー「ホントに派手なスーツで…」

お互いのスーツを見比べる二人。うん、ラッシー先生に言われたくないですよね(笑)

武田「お二人さんはハリウッドに出張中なんじゃなかったんですか?」

武田からさらりと出た地名に反応する西村とボス。
客席も反応しますよ。居ないと思ったら出張中だったのですか!

ボス「ハリウッド?」
ラッシー「ええ。ある映画からお声がかかりましてね」
西村「映画…あー、活動写真!」
ラッシー「はい。その活動写真の中のダンスシーンの振付を、ぜひ私に頼みたいと」
西村「すごいですね!」
双葉「(二人の間に割って入り)ホッホホホホ、いやたいしたことはない、たいしたことはない」
武田「双葉さんはラッシー先生にマネージャーが必要とかなんとか言って勝手について行っただけでしょ!」

ごーほごーほ!!と大きな咳払いで誤魔化す双葉さん(笑)
と、盛り上がる場ですが、ここでボスが改めてご挨拶を。

ボス「ご挨拶が遅くなりました。
   わたくし、は日本は帝都東京でダンディ団と名乗りギャング業を営んでおります、団耕助と申します。
   ダンディとお呼びください」
西村「同じく、西村ヤン太郎です」
武田「二人は、俺のボスとアニキで―――」
双葉「(武田を遮って)これはこれはご丁寧に。
   私は大河双葉。よろしくどうぞ」
ラッシー「私、ボブ・ラッシー。リトルリップシアターで振付師をしております」
武田「二人は、俺の仕事先の―――」

今度は武田の紹介が入るかと思ったのですが、ラッシー先生の経歴を聞いた西村とボスが食いついてまたまた遮られてしまいました(笑)

ボス「振付師……っということは、あのスターファイブさんのステージの振付を!?」
ラッシー「ええ」
西村「なるほど、そりゃあいろんな所からお声がかかるってもんですね」
ラッシー「映画もなかなか素敵でしたが、やはり私には舞台が性に合っています」
武田「おーーい!俺を無視してそっちだけで仲良くやらないでくださいよ!」
ボス「うるせぇ」

武田、散々な扱いです(笑)
少々悪態をつく武田ですが、気を取り直して双葉さんにとある質問を

武田「あ、双葉さ〜ん。お土産は?」
双葉「ああ、土産な〜……ない」
武田「は!?」
双葉「忙しくて忙しくてそれどころではなかった〜」
武田「んな訳ないでしょ!双葉さんは観光で行ったんですから」

ツッコミを入れる武田を無視して、露店を見渡した双葉さんは、ふと木箱の上にあったある物に目を止めて手を伸ばします。

双葉「ん?なんだこのチラシは」
ボス「ああ、三日ほど前に置かせてくれって頼まれまして」
双葉「(ラッシー先生と紙面をみて)『アナタのココロ、アヤツリます』天才催眠術師?面白そうじゃないか!」
武田「そんなもん、どうせインチキにきまってら」
双葉「どうかな?」

バカにする武田に、双葉さんはニヤリと笑って自説を展開させます。

双葉「いいか、人間なんて案外モロいものだぞ?不満が多くても、満足しすぎていても、心に隙ができる。
   心に隙のある人間は……あ、そうだ」

おもむろに、バッグから五円玉に長い紐をつけたものを取り出し「はい、はい、はい、はい」と並んでいる四人の男性陣の前で揺らす双葉さん

双葉「あなたはだんだん眠くなーる…あなたはだんだん眠くなーる……」

そんなのにかかわるわけない…とバカにしていたのに、武田だけがコロッと引っかかり、爆睡(笑)
まぁ、即座にボスに踵落としで起こされてましたが。そして、場をきょろきょろせわしなく見て慌てる武田。

武田「あれ!?俺だけっすか!?」
双葉「はっはっは。いいか、こういうものはな意志が強い人間はかからないんだ。
   意志が強いということは、心が強いということだ。
   つまり、夢や目標を持ち、それを達するためにはどんな困難にも立ち向かう気力を持っている人間。
   はい!ミスターダンディ!夢は!?」
ボス「あっしの夢は、弱い者に手を差し伸べることができるギャング。
   そして、花組さんとスターファイブさんをずーーっと応援し続けること!」
双葉「ミスター西村!」
西村「俺は、そんなボスに一生ついて行くと、心に決めています。これは、絶対に曲げられない信念です」
双葉「はい、ラッシー先生!」
ラッシー「(中央の木箱の上に立ち)一人でも、多くのスタァを育て上げ、舞台の上で輝かせること。
     そして、たくさんのお客様に楽しんで頂ける舞台を創ること」
双葉「はいラスト、パシリくん!」
武田「いや、パシリくんって」
双葉「夢は!?」
武田「俺の夢は―――」
双葉「ほーーーーれ見てみろ、なーーーんも出てこない!」

武田だけ、言う前に遮られました!(笑…でも、台本でも言い淀んでいました)

双葉「そんなんだから、私の催眠に簡単にひっかかるんだ。いいか、夢を持て!目標を持て!
   そして、心を強く持て!心頭滅却すれば火もまた涼し。
   『武士道』だって、腕っ節だけではなく、その精神を鍛えることにあるからな。
   (油断してた武田に)てやーっ!どぶし!うりゃーっ!ずびし!」

舞台を左右に大きく動きながら、心持ちの大切さを語る双葉さん。
さすが、二人の英雄に多大な影響を与えたであろうお人、ぶれません。
そして一番心配な武田に活を入れる代わりに切る双葉さん(笑…武田はノリでちゃんと切られましたよ)
で、武田が双葉さんに反撃しようとするのですが、語りきった双葉さんの興味は武田から外れて、先程のボスの発言へ。
なので、もちろん武田の攻撃は総無視(笑)

双葉「あ、そうだ。先程花組とスターファイブの応援と言っていたが、もしやファンなのか?」
ボス「はい。彼女たちの舞台が大好きなんですよ…!」
西村「応援だけじゃなくて、ボスの歌と踊りもかなりのものなんですよ」
ラッシー「ほぉ、それは興味あります!ぜひ拝見したいものですね」
ボス「そんな、先生恐れ多い…!!」

謙遜するボスですが、西村に手を引かれ上手でひそひそ相談。

西村「ボス!ボス!これはもしかしたら、スターファイブさんと一緒に舞台に上がれるチャンスかもしれませんよ?」
ボス「(ハッとなって)そ、そうか……」

ボスと西村が相談している間に、ラッシー先生が双葉さんに催眠術師のチラシを渡し、それをにやりと笑ってポシェットにしまう双葉さん。
話がまとまったところで、再びボスがラッシー先生の前へ。

ボス「ははは…ここでお目にかかったのも何かの縁、よろしければ少し、お時間を頂けますか?」
ラッシー「ええ、喜んで!」
双葉「踊りなら私も自信があるぞ。審査してしんぜよう」
武田「双葉さんのは踊りじゃなくて、脅しでしょ」
双葉「なんだと!?」

武田、一言多い!(笑)
一睨みされた武田ですが、今回は素早く逃げてラッシー先生の号令のもとダンスを始めたボスと西村と共に流れてくる音楽(紐育のBGM)
この後ろで舞台が周り、紗幕がさがり、色とりどりの照明がダンディ団たちを照らします。
懸命に踊る三人に「合ってない!」と振りの指示を出すラッシー先生。
それに合わせて三人は踊るのですが、下手にいる双葉さんはマイペースに盆踊りの振付(笑)
でも、最後だけ合わせる、という技を見せました(笑)
最後は双葉さんを先頭に西村、ボス、武田、ラッシー先生とステップを踏みながら(と言っても、某お笑いの横歩きのようなステップなのですが)
下手へ順番にはけるメンバー

ここで、場面は代わり、音楽も楽しい物から重く暗い物に。
ほの暗い照明の中、紗幕の向こうに青い照明が入り、ぼんやりと姿を照らされるのは、行方不明となっているはずの新次郎。

大河「ここは、どこなんだろう……?暗くて、冷たい……
   みんなは?…ジェミニ!…サジータさん!
   リカ!…ダイアナさん!…昴さん!
   ……誰も、いない…みんな、ぼくについてきてくれるって言ったのに…
   あの人形が言った通り、ぼくは必要ないのかな………
   !?…ぼく、いま……
   そうか…ぼくはみんなを信じてるって言いながら
   そのつもりになっていただけなのかもしれない……
   一人きり……寂しい…怖い……でも、もういいか…
   忘れよう。すべて…諦めよう。なにもかも……
   そうすれば、きっと……楽になる……」

…思いっきり人形の言葉に、思考回路が支配されてます……!!
肩を落とし、暗い表情で背を向け、暗闇の方へ向おうとする新次郎の姿をフェードアウトさせるように暗転。
舞台の上部からリトルリップシアターの看板が下がってきて、場面転換。
下手からサニーサイドが「しかし、デスクワークは疲れるねぇ〜!」と伸びをしながらやってきて、その後ろにはまだ心配顔の杏里とプラム、そしてお目付け役のラチェットが続きます。

杏里「あの…サニーサイド様。ちょっとかわいそうじゃありませんか?」
サニー「何が?」
杏里「星組のみなさん!なんていうか、その……」
   (とりあわず、舞台中央の奥へ伸びをしながら向うサニー。それを通り越して上手側に向ったラチェット)
   ラチェットさんも心配ですよね?」
ラチェット「ええ……でも、私はサニーの判断に賛成よ」
サニー「おお、ラチェット!!」

両手を広げて、テンション高くサニーが振り向いた途端、いつもの口説き音楽が流れ、ノリでプラムと杏里がサニーさんをたたえるようにセンター割りして道を作ります(笑)

サニー「この日をどんなに待ちわびていたか!!やっとキミがボクの愛に気づいてくれた!キミが―――」

ですが、スルー能力の高いラチェットさん。そんなサニーはお構いなしに両手で空を掴み音楽を強制終了(笑)

サニー「あ、あら?」
ラチェット「だから!ミスター・サニーサイド。
      そろそろ………面倒くさいわ」
サニー「面倒くさい!?」

そしてバッサリ言いきった!(笑)
この発言を受けて、咳払いで空気を改めてプラムと杏里に意図を説明するべく口を開くサニーさん。

サニー「杏里くん、確かに少々荒療治なのは認めよう。
    だけどね、ボクは大河くんや星組のみんなを信じているからこそ、試練を与えるんだ」
プラム「どうしてそんな事が必要なの?」
杏里「そうですよ。最近は訓練の結果も上々で、皆さんの絆も深まってきたところなのに」
サニー「……知りたい?」
プラム・杏里「知りたい!」(サニーと距離を詰める二人)
サニー「…本当に知りたい?」
プラム・杏里「本当に知りたい!」(さらに距離を詰める)
サニー「(二人を交互に指さし)本当に本当に本当に本当に知りたい!?」
プラム・杏里「(ふっと顔をそむけ距離をとる)そろそろ面倒くさい……」

さすわワンペア、息ぴったり(笑)
ちょっと悪ノリがすぎたサニーさん。もう一度改めて続きを

サニー「彼らは今、満足している。自分たちの力に。絆に。
    そこに何が生まれると思う?」
プラム「…余裕?」
サニー「そう、余裕だね。では、その余裕からはなにが生まれる?」
プラム「余裕があれば…自信が生まれるんじゃない?
    (前に進みながら)あー、でもありすぎると、傲慢になったり、慢心したりするかもね」
杏里「私だったら、余裕がありすぎると色々、油断しちゃうかも…」
ラチェット「そうね、心に隙が生まれる。
      でも、余裕があるということは決して悪い事じゃないの。
      自分次第で、今まで見えていなかったことを見る力や
      自分を客観的に見る力を持つこともできるのよ」
プラム「人として、さらなる成長につながるってわけね」
サニー「ザッツ・ライト!」
杏里「ええと、ようは、いま星組の皆さんは「油断」しているから、試練が必要だってことですか?」
プラム「油断大敵でしょ」
サニー「その通り!油断大敵、火がボーボー!」

せっかくカッコ良く、大人な指令と副司令としての意図をプラムと杏里が理解したにも関わらず、
大事な所がちゃんと伝わった事に安心したサニーがふざけだすと、女性陣は目を見合わせて呆れたように何も言わず揃って上手へ

サニー「ボクの心も火がボーボー!オー、ラチェット…(振り返るも、誰もいない)
    …ってやっぱりか。油断してしまったな。
    なんでボクは二のまんま終わらないんだろうな〜なんて
    って、暗転早っ!!」

二のまま、というのは二枚目のまま、という意味ですね。念の為。
しかし、サニーさんはやっぱり掴みどころのないお人ですね。
そして、ここの台詞は日替わりでした(笑)

1日昼
サニー「よしちょっと、花占いでもしてみようか(懐から白ガーベラの造花を取り出す)
    ラチェットはボクのことが好き、嫌い、好き、嫌い……って暗転早っ!」

1日夜
サニー「ま、いっか…そういえば、ダンディ団の噂を耳にしたな
    ササササ ササササ サニー〜♪
    ササササ サニー〜〜♪
    女にもてるのが男〜〜……良い歌詞だよね、これ!!
    あ、やっぱり消された!」

暗転後、場面は代わり、今度はリトルリップシアターの楽屋に。
大きな鏡を背に、赤い丸椅子やソファにうなだれる四人の中央に、ちょこんとジェミニが座っています。
四人の傍には、人形から派生した影がとりついています(ジェミニにとりつくはずだった影は、ジェミニから離れた場所で膝を抱えてじっとしている)

ジェミニ「みんなで、新次郎のことを話したかったけど……(皆の様子を見る)
     ねぇ、じゃあボクが話すから聞いてくれる?ボクと新次郎との思い出を。
     ボクさ、師匠の遺言どおりにテキサスから紐育に出てきて、リトルリップシアターに来て
     みんなと出会って、楽しい事もたっくさんあった。
     でも、どうしても上手くいかないことや、悩み事もあってさ……
     ある時、新次郎に「もうテキサスに帰りたい」ってうち明けたことがあったんだ。
     そしたら新次郎がね「ジェミニはどうして紐育に来たの?」ってそれで…」

立ちあがり、ジェミニが思い出を語り出すと、他のメンバーは時折頭を動かしてジェミニを見ているのですが、何も言わず、動かないまま再びうなだれるを繰り返す。
すると、鏡の向こう、紗幕の向こうにはっきりと新次郎の姿が。
ジェミニにもスポットが当たり、二人の思い出の時間へ(BGMのように「ボクノユメ」のメロディーが流れる)

大河「ジェミニ……」
ジェミニ「新次郎に言われて、考えたんだ。
     師匠は何のために、ボクを紐育に行かせたのか。
     きっと、師匠はわかってたんだと思う。ハッピーに…幸せになるってね」
大河「ハッピー?」
ジェミニ「師匠がアメリカに来て、最初に覚えた言葉はね「ハッピー」なんだって。
     (声真似をして)ハッピー…幸せなら、なんだってできる。幸せが、ワシの仕事だ
     (地声に戻って、笑う)って言ってた。
     ねぇ、新次郎はハッピー?」
大河「え?」
ジェミニ「ハッピーだよね!ボクがハッピーにしてあげる!
     み〜〜んなをハッピーにするのが、師匠から受け継いだボクの仕事だもん!」
大河「……うん!」

笑顔を交わしあう二人。♪ボクノユメ

ラスサビのみですが、この歌にはジェミニの悩みも、希望も、全てがつまっていますよね。
ここで紗幕の向こうの新次郎のスポットが消え、回想終了。

ジェミニ「新次郎ってさ、力強く引っ張ってくれるわけじゃないけど
     いつも自然な、優しい明りでボクの歩き道を照らしてくれるんだ。
     みんなも、同じ気持ちでしょ?」

四人を順番に見るジェミニ。けれど、同意してくれる人も、ましてや反応を返してくれる人もいない。
たまらず、声を荒げるジェミニ。

ジェミニ「ねぇ…本当に忘れちゃったの!?
     新次郎を……新次郎との、大切な思い出を……」

その切なる声に、リカがハッとなって立ちあがるのですが……それだけで、また俯いて椅子にもたれかかってしまいます。
けれど、その後ろ…サジータがゆっくりと顔をあげて影から離れて前へ。ここで舞台には五つのレシピのメロディーが流れてきて

サジータ「……あの頃のあたしは、法律を振りかざしながら
     自分自身が法律に使われていた…その結果、大切な場所を
     そこに住む家族同然の仲間たちを失いそうになってたんだ。
     でもそれを止めてくれた人がいた…
     他人を断罪するためじゃなく、大切な人を守るため。
     それがあたしの法律だって。気付かせてくれたのは……誰?
     (記憶と合わせて、紗幕の向こうの新次郎がおぼろげに見え始める)
     ♪朝目覚めて 重い体を起こし 熱いコーヒーを飲む
      ふやけた頭で 君を思う」

歌い終わると、記憶の中(紗幕の向こう)の新次郎の姿がはっきりと見え二人の思い出がよみがえる。

大河「良かったですね、ハーレムに戻れて」
サジータ「お前のおかげだよ。あたしが帰ってくれたのは…
     お前がいなかったら、みんなの気持ちもわからなかった。
     あたしなんかのために、必死になってくれて……」
大河「サジータさん…」
サジータ「ありがとう。もう二度と、ハーレムを手放したりしないよ」
大河「……はい」

記憶と共に、サジータの顔つきが優しいものになる。
椅子に戻ったその顔は晴れやかで、傍にいたはずの影は離れて小さく蹲っている。
それに続いて、リカも影を置いて、ぎゅうっと拳を握り涙ぐみながら前へ。

リカ「リカが失敗すると、大切な人がいなくなる……
   パパは、リカが失敗したからいなくなっちゃったんだ…!
   でも、リカ、すぐ失敗しちゃう。
   だからね、リカはみんなと一緒に居ない方がいいの!
   だってリカがいるとみんないなくなっちゃうから…
   だけど、リカの隣にずっといてくれた人がいた。
   「それでも、リカの事大好きだよ」って……
   あれ?誰だ…リカの隣にいてくれたの……誰?
   (記憶と合わせて、紗幕の向こうの新次郎がおぼろげに見え始める)
   ♪思い出せばいつも一緒に ごはん 食べてくれた君
    わがままばかりで ごめんなさい」

歌い終わると、記憶の中(紗幕の向こう)の新次郎の姿がはっきりと見えて二人の思い出がよみがえる。

リカ「リカは……!」
大河「うん、わかってる……だから、もういいんだよ」
リカ「う……うわぁぁぁん!!リカ、好き!みんな大好き!!
   リカ、もう一人はヤダ!みんなと一緒がいい!!」
大河「大丈夫。みんなもリカのことが大好きなんだから。
   さぁ、シアターに帰ろう。何かおいしいものを作ってあげるよ」
リカ「へへっ……うんっ!!」

最後に、とびきりの笑顔を浮かべたリカ。
離れた影は、サジータから離れた影の傍で小さく蹲る。
今度は、ソファにもたれていたダイアナがゆっくりと頭を上げて、前に出る。(リカはその間に椅子へ戻る)

ダイアナ「強すぎる霊力……弱っていく身体……
     残された、たった一年という短い命……
     なにもかも諦めていた。運命は変わらないのに…
     死ぬのが分かっている小鳥を無理に治して、余計に苦しめるなんて
     あなたは本当にひどい人。
     …でも、そんなあなたのおかげで、わたしは今ここにいるのね。
     ……わたしの命の火をともしてくれた、あなたは誰?
     (記憶と合わせて、紗幕の向こうの新次郎がおぼろげに見え始める)
     ♪耳に残るわたしを思う言葉 気付かなかった夜
      君の優しさに 甘えていた」

歌い終わると、記憶の中(紗幕の向こう)の新次郎の姿がはっきりと見え二人の思い出がよみがえる。

ダイアナ「わたし…運命だと諦めて、今まで何もしなかった…」
大河「ダイアナさん……」
ダイアナ「でも、あなたの心の声が聞こえてきたから……
     あなたは、苦しんででも生きろというのですね」
大河「わかって、くれたんですね」
ダイアナ「本当にひどい人(申し訳なさそうに俯く大河に、笑顔を向ける)
     …わたし、戦います。
     どこまでできるかわかりませんが、あなたの想いに応えたいんです!」
大河「……はい!」

希望を見つけ、自分の足で真直ぐに前を見つめるダイアナ。
影は遠ざかり、同じように小さく蹲る。
最後に、昴が前に出て自分の感情を口にし始める。

昴「昴は昴。それ以外のなにものでもない。
  だから決して揺らがない。迷わない。そう、思っていた。
  だが、彼が来てから九条昴の根幹が揺らぎ始めた。迷いが生じてきた。
  ……僕は苛立った。認めたくなかった。
  たった一人の人間によって変えられてしまう自分を……
  彼は誰だ?昴をこんなにも惑わせることのできる人間は…」
 (記憶と合わせて、紗幕の向こうの新次郎がおぼろげに見え始める)
  ♪辛い時に君の明るい笑顔 みんなを救う風
   とても爽やかな 気持ちになる

歌い終わると、記憶の中(紗幕の向こう)の新次郎の姿がはっきりと見え二人の思い出がよみがえる。

大河「昴さん…強い敵でしたけど、なんとか倒せましたね。
   今回は、ダメかと思いましたよ」
昴「僕は安心していたよ。
  …言っただろう?君を信じている、と……
  君は僕たちのポーラースター…指針となる北極星なんだ。
  北極星は、常に天空に輝いて……道に迷う旅人たちを守っている。
  そう…今の君のように」

導くものを思い出した昴の顔は穏やかで、それぞれの心に蘇った記憶が
忘れていた大切な人の姿をハッキリと映し出す。

大河「♪昔の写真を眺めながら 素敵な出会いをぼくは歌い出す」

サジータ、リカ、ダイアナ、昴が口ぐちにその名を呼び、ジェミニも声を詰まらせつつも「新次郎!」と呼ぶと紗幕が上がり全員で歌うパートを、心を揃えて歌う星組たち。

ジェミニ「♪大好きさ 大好きさ 君が好きなんだ」

最後にジェミニの歌声が響くと、新次郎が乗っていたセリ上がった部分が下がる。(その後ろに俯き、佇む人形の姿が)
舞台と並行になるとゆっくりと前に進み、鏡の枠を超えて現実に戻ってきた新次郎に、記憶を無くしていた四人が一斉に近付く。
その光景に上手で見守っていたジェミニが涙を浮かべながら声をかける。

ジェミニ「おかえり、みんな…っ…おかえり、新次郎…!」
リカ「ジェミニ〜〜!!」
ダイアナ「ありがとう、ジェミニさん…!」

真っ先にリカがジェミニのもとへ走り、ダイアナも笑顔でお礼を言う中
サジータは無言で近付き、ジェミニをぎゅうっと抱きしめる。抱きしめられながら、ジェミニは安堵の声を零す

ジェミニ「ボクは、何もしてないよ…」
昴「(後ろからジェミニの肩に手を置き)…ありがとう」
大河「ジェミニ!(しっかりとジェミニと目を合わせて)…ありがとう!」

絆を取り戻した星組たち。
が、その後ろを苦しげに彷徨っていた人形が希望に溢れるこの場に耐えきれず叫ぶ。
(小さくなっていた影たちは、すでにその姿を消している)
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/09/17 11:03:33 [ノートメニュー]
Re: 紐育ライブ2012「誰かを忘れない世界で」レポート [返事を書く]
二幕その2


人形「ヤメロォォォォォォォォォォ!!!」

下手側から上がった叫び声に、全員が人形の存在に気づき、全てを察する

大河「君は…!」
サジータ「あの人形!?」
ダイアナ「あなたですね…私たちの記憶を消したのは!」
昴「僕としたことが…こんな人形ごときにしてやられるとは」
リカ「リカ怒ったぞー!悪いヤツは撃つ!!」
ジェミニ「リカ、待って!!」
リカ「へっ!?」

リカが銃を抜き、構えた瞬間にジェミニが止めたことに、驚きの顔を向ける星組達

サジータ「なんでそんな奴庇うんだよ!」
ジェミニ「庇ってるわけじゃない!でも、お願い。あの子を憎んだりしないで」
ダイアナ「ジェミニさん?」
ジェミニ「なんとなくわかったんだ。
     あの子の狙いが。ううん、違う。本当に望んでいることが…
     あの子言ってた…諦めろって。夢も希望もなくしてしまえって
     それってきっと…君が無くしたものだよね?」
人形「……ナクシテナンカナイ ハジメカラソンナモノナイ
   ユメ、キボウ……ゼンブ幻想ダヨ…」
ジェミニ「そんなことない!だって、ここにいる皆の心にはちゃんとあるもん!」
人形「シラナイ!」
ジェミニ「……キミも、思い出して。忘れてしまった夢や希望を…」
人形「ソンナモノハナイ!!」

ジェミニの言葉を必死に否定するかのように荒れる人形。
けれど、ジェミニが近づいたときに怯えるように後ずさる。でも、その先にはダイアナがいて、人形に触れた途端ダイアナは何かを悟ったのか穏やかな声で慌てて離れた人形に語りかけます。

ダイアナ「一つ……聞いても良いですか?
     どうして私たちにこんなことをしたんですか?」
人形「ココハ……ユメ…キボウ…イッパイ……嫌イ!!憎イ!!」
リカ「こいつ、何言ってるんだ?」
人形「ニンゲン…願ウ……忘レル…!捨テル!!」

まったく理解が出来ないリカに、サジータやジェミニ、新次郎も戸惑いを浮かべますが
昴がはっと気づき口を開く。

昴「なるほど、願掛け人形か!
  人が願いを叶えるために作られた、いい意味でも、悪い意味でも、人の想念が込められる。
  願いが叶わず…いや、叶っていたとしてもそれに気づかず、捨てられたのかもしれない」
人形「(その場に、膝を抱えて蹲る)捨テル……捨テル……」
サジータ「それが、こいつの正体ってわけか」

ようやく、全員合点がいった人形の正体。
全てを拒絶するように蹲った人形の傍に、新次郎が静かに近づく。

大河「さっき、ぼくが居た世界…あれは君の心の中だよね。
   暗くて、冷たい世界
   ぼくは一人ぼっちで不安で、寂しくて、怖くて…
   でも、遠くからみんなの声が聞こえてきたんだ。
   (膝をつき、人形と距離を縮めて優しく語りかける)
   君の心の中にも、みんなの声が、みんなの想いが届いたから
   ぼくはここに戻れたんだ。
   今ならわかる。あれは君だけの世界じゃない。
   自分の中にもあるんだ。
   君が教えてくれたんだよ。大事な事を」
人形「……ボクガ…?」
ジェミニ「(人形を覗きこむように身を屈めて)ボクたちは、キミを捨てたりしない。
     だから、夢や希望を持つことを諦めないで」
人形「(立ちあがり、上手に逃げる)……ボクニハデキナイ…!!」
ダイアナ「できます!私がお手伝いします!大河さんが私にそうしてくれたように」
サジータ「あたしも手伝ってやるよ!あんたが、安心して夢や希望を心の中に置いておけるまでさ」
リカ「しょーがないな〜!リカも手伝ってやるぞぉ!」
昴「そうだな…借りはきっちり返さないとな。
  …僕も手伝おう」
ジェミニ「みんな…!」

人形「……手ニイレタモノハ イツカナクナル」
ジェミニ「…失うのが、怖いの?」
エニアン「怖イ……光ヲ見タ後ノ暗闇ハ深イ!怖イ…!!!」
ジェミニ「大丈夫!大丈夫だから…!!」

怯えて、声を荒げる人形を、ぎゅうっと抱きしめるジェミニ。
その後ろには、同じ気持ちで佇む星組の姿。
暗闇から、光を信じて希望を取り戻したその姿に、人形は苦しげに顔をゆがめ
ジェミニの腕から離れ、背を向けてこの場を去ろうとする。しかし

ジェミニ「怖がらないで!夢を持つことを…そして、ハッピーになることを。
     ボクたちが、ついてるから」

それでもなお呼び止めたジェミニの声に、足を止める。
振りかえると、自分を守るように立つ星組たちが。

人形「ウゥ…ウワァァァァァァァァァン!!!」

ついに、泣き叫ぶ人形。その声に合わせてバチバチと照明が明滅し、バチン!と一際大きな音と共に暗転。
再び照明が灯ると、人形がいたはずの場所には、掌と同じくらいの小さなあの人形の姿が。
そっと拾い上げ、目をぎゅうっと瞑り胸に抱きしめるジェミニ。

一連の事件に一応のピリオドが打たれたその場に、プラム、杏里、ラチェット、そしてサニーが姿を現します。

プラム「みんな〜〜!!
    よかったぁ!さすが、星組ね!きゃふ〜〜ん!」
杏里「にゃう〜ん!安心しました〜!!」
サニー「いやぁ、一時はどうなることかと思いましたよ〜〜いやぁ、でもよかったよかった。はっはっは」

調子よく笑いながら星組の前を横切り、ソファに腕を広げて座るサニーの言葉に全員が「え?」という顔を向けます。

ダイアナ「あの…一時はどうなることか、って……」
昴「さてはサニー、僕たちがどういう状況なのか把握していたな」
ジェミニ「うん。でもね、サニーさんは助けるの手伝わないって」(じぃっと恨めし気に見る)
サジータ「なんだとこのインチキスーツ!!あたしたちのピンチに高みの見物とはいい度胸だね!」

つかつかと掴みかからんばかりのサジータにさすがに悠長に座ってられなくなったサニーは慌てて立ちあがり、両手を上げて宥める。

サニー「まぁまぁまぁ、待ちたまえ。ボクは考えがあってのことだ。
    (新次郎を見て)大河くん」
大河「あ、はい!」
サニー「本当に守らなければならないもの、わかったかい?」

冒頭と同じ問いを繰り返すサニー。
けれど、今度は新次郎もしっかりと自分の胸元に手を添えながら答える。

大河「ココロ……心です!」
サニー「ザッツライト!いいかい?いくらスターの操縦が上手くなったところで
    本当の意味での人々と守るという事にはならないんだよ」
リカ「ほんとーの意味?」
ラチェット「あなたたちは訓練の結果があがってきているばっかりに
      心に『余裕』ができ、それだけで紐育を守れると『油断』をしはじめていた。
      でも、物理的な力だけでは……心を、守らないと意味が無いの」
ジェミニ「心を、守る?」

サニーの言葉に続いたラチェットの諭すような言い方に、それぞれがその意味を考える。

ダイアナ「私…皆さんと一緒に過ごす日々が当たり前のように過ぎて行くうちに
     何か、大切な事を忘れかけていたのかもしれません。
     大河さんという希望…そして、仲間と共に思い描く夢にめぐり合えたからこそ
     自分の足で立ちあがることができて、今の私がここにいることを」
昴「夢や希望は大きければ大きいほど
  それを叶えるためにはいくつもの試練と困難を乗り越えていかなければならない。
  時に、夢は壊れることもある。
  そこには妬みや恨み、他人や都市に対する怒りといった感情が生まれる」
サジータ「なるほどね。
     本当の意味で都市を脅かすのは、スターで倒せるような敵じゃなく
     そいつらが生みだしちまう負の感情…人間の弱い心ってわけだ」
リカ「うー……悪いヤツ、やっつけるだけじゃダメなのか?
   でも、リカは悪いヤツは許さない!
   とりあえず撃っとく〜!!(リカの発言にみんな笑顔を浮かべる)
   (ラチェットを覗きこむように)ダメか〜?」
ラチェット「いいえ、リカらしいわ」
大河「人の弱さ……技術だけじゃなく、大事なのは心を鍛える事なんですね」

星組の導きだした答えに、満足したように頷いたサニーさんは、丸椅子の上に立ち、さらに質問を投げかけます。

サニー「さて、また成長した君たちにここでクエスチョン!
    リトルリップシアターは、何のためにあるものか」

この質問に、ラチェットやプラム、杏里はまたサニーサイドは…というような表情で視線を交わしますが
星組の面々は真面目に考えてそれぞれの顔を見合せます。

ラチェット「ただ、派手なショウを見せるための場所?
      自分たちの歌や踊りを見せて、素晴らしい!と喝采を浴びるためだけの場所なのかしら?」

ラチェットの言葉に、ハッキリと違うと認識し、改めてサニーの問いに答えます。

大河「…いいえ。みんなと、お客様と!夢を分かち合い、希望を見つける場所……
   疲れた心を癒して、明日への力に変える場所です!」

その答えに、頷く星組。
サニー、ラチェットも満足げです。

プラム「♪一人じゃない 絶望するは」
杏里「♪ここは劇場 みんなをつつむ」
サニー「♪今夜はあなたが主役だ 夢見る子どもの瞳で 自由に翼広げよう〜!」

楽しげに歌いだした二人に、最後はサニーさんがセンターで高らかに歌い上げて笑いあう一同

ジェミニ「そっか!ボクが師匠から受け継いだ仕事は、みんなをハッピーにすること。
     それが、心を守るってことなんだ!」
大河「今までのリトルリップシアターも、そういう場所だったのに」
サニー「思い出したかい?」
全員「はい!」
サニー「今、紐育は平和だ。
    でも、またいつか紐育中の人々が絶望に打ちひしがれるようなときが来るかもしれない。
    でもそのときに、君たちは戦い、満足し、油断してはいけない。
    ステージに立って、夢と希望に溢れるショウでみんなをハッピーにしてあげる!
    それが、君たちの重要な使命なんだよ!」
全員「はい!!」

平和なときほど、気を引き締めて。
改めてそれを心に刻んだ星組達。
ちなみに、今回はストーリーの関係上、ほとんど噛まなかったのですが初日に
「重要な使命なんだよ!」をかんで「じょうめい!」と言ってしまい、慌てて言いなおす部分がありました。さすが!(笑)

そして、その改めて想いを確かめ合った結果、みんなの気持ちは盛り上がり

ジェミニ「うわぁぁ…!どうしよう、ボク今、ものすごく舞台に立ちたい!!
サジータ「あたしもだよ!」
リカ「リカはいつだって、歌って踊りたいぞ〜!くるくるくる〜〜!」
ダイアナ「(皆の前に出て、サニーの方を向き)ああああ、あの!
     無理なお願いかもしれませんけど……特別公演を、打たせていただけないでしょうか?」
昴「昴は言った……最高の舞台を届けたい、と」

全員の想いと視線を一身に受けたサニーサイドは、満足げに頷き

プラム「サニーサイド!」
サニー「よし、やろう!」

即、快諾!わっと湧く一同に、杏里が「サニーサイド様、素敵!」とさりげなくよいしょしているのが印象的でした。

ラチェット「それで、何をやるの?」

ラチェットの確認に、またどうしようか?と顔を見合わせる星組。
これにはいち早く新次郎が閃きました。

大河「あ!あれはどうですか!次の公演で歌う予定だった、あの新曲!
   (それは名案!と湧く一同)
   思い切って、先出ししちゃいましょうよ!」

新次郎の提案に、すぐに全員が賛同し、サニーさんも許可を出すように頷いたので「やったぁ!」と喜び合う星組たち。
そうと決まったら、さっそく準備!!と下手に駆けだす。
その最後尾を行くジェミニにプラムが声をかけて、手を差し出します。
その意図に気づいたジェミニは「よろしくお願いしま〜す」と優しく人形をプラムの手に渡し、いってきま〜す!と元気よく皆の後を追いました。
手に取ったことで、改めて人形を見つめ、軽くつつくプラム。

プラム「ね〜え、結局この子…何だったのかしらね?」
杏里「(近づき、人形を覗きこみながら)あ、ここに何か書いてある。
   A・N・Y・O・N・E?…エニワン…エニアン、かな?
   名前でしょうか?」
ラチェット「(人形をプラムから受け取り)Anyone……誰もが。
      なるほどね」
サニー「そう、その誰もが胸に抱いた思いがその人形に閉じ込め、肥大化した。
    この子にも、いろいろな事があったんだろうね」

サニーの声色が今回、一番の落ち着きをみせています。
星組たちと関わることで、人形に歪んだ形で残ってしまった想いが解放され、こうして元の形に戻る事ができた人形をプラムが再び手にして改めて眺めます。

プラム「ふふ、よく見たらこの子、なかなかかわいい顔してるじゃない。エニアンちゃん♪」
杏里「うん、それに…この子のおかげで、大河さん、また一回り成長した気がする。
   さっき、すごく良い顔してた」
プラム「(杏里の肩を小突き)惚れ直しちゃった?
    (慌てる杏里が否定する前に、エニアンに視線を戻し)
    でも、本当にそうかもね。スターファイブのみんなも」
ラチェット「(頷き)私も、改めて考えることができたわ。
      試練を共に乗り越えていける仲間がいる幸せ。
      そして、戦闘でもステージでも技を磨くことは当たり前で大事な事だけど
      それよりも心に何を持って日々を生きていくか……
      私も、もっと心を強くもって!」

数歩前に進み、中央で決意を新たにするラチェット。
けれど、その後ろ姿にサニーさんが司令の顔を潜ませいつもの調子で声をかけます。

サニー「…いや、君はもう十分強いと思うよ。
    それより!君にはもっとスキを持ってほしいんだ!
    (気配に気づき、いつもの音楽を止めようとするラチェットの手を素早くつかみ、跪く)
    そしてボクにそのスキを与えてくれ!それがボクの活力となるんだ!!」

おお、珍しくサニーさんが押し続けられるのか!?と思ったのもつかの間、スタスタと上手から現れた双葉さんが鮮やかに音楽を止めて強制終了(笑)

ラチェット「ありがとう!」

すごく可愛く、そして心底からの言葉でした(笑)
そして、ラッシー先生も続けて姿を現すと話題は完全に二人の話に。

プラム「ミセス・タイガー、ラッシー先生!おかえりなさい!」
杏里「ハリウッドはどうでしたか?」
双葉「いや〜〜、楽しかったぞ〜
   土産は無いが、土産話ならたっぷりあるぞ〜!
   それより、面白いチラシを見つけたんだ。ほら、これ!
   (ポシェットからチラシを取り出し、プラムや杏里に渡す)
   天才催眠術師ってやつ!どうだろう、この人…
   リトルリップシアターのステージに呼んでみてはどうだ?
   あ、いやただ呼ぶだけじゃつまらないから
   内緒で新くんやジェミニたちに催眠をかけちゃうとか〜〜
   君たちそういうの好きだったろう?サプラーーイズ!」
サニー「いやいや、なんというか、その手の話はいま終わったというか……」

盛り上がる双葉さんでしたが、サニーさんのつぶやきを聞き逃さずぐるりと振り返って足早にサニーさんに近づきます

双葉「なんだ?私がいないうちに、何か楽しいイベントでもあったのか?」
サニー「いいえ、そういうわけでは…」
プラム「(チラシをよくよく見て)あら?ちょっと見せて?これ、紐育での開催期間、昨日で終わってるわよ。
    次の開催場所は……巴里ですって」
双葉「えっ?え?(素早く近づき、チラシをじっと見る)はぁ…つまらん〜
   私も一度催眠術とやらにかかってみたかったのにぃ〜〜」

その開催場所……深読みしたいんですが、していいのでしょうか!?
が、冗談めかして悔しがっている双葉さんにサニーさんがつい本音を…

サニー「いやぁ〜ミセス・タイガー?あなたのようなある意味ぶっちゃけてる方が
    ……ああ、いやいや!!このご立派な肉体…
    いやいやいや!!ご立派な精神をお持ちの方が、催眠術にかかるわけございません!」

サニーさん、フォローにも何にもなっていません!むしろ墓穴を掘り続けています(笑)

双葉「(ふっと笑い)まぁな、私は『武士道』を極めているからな。
   しかし、今…二、三言聞き捨てならない事を言われたような…
   ぶっちゃけた?立派な肉体?
   どういうことだサニーサイド!どういうことだ!?」

ほら、眉をぴくぴくさせながら聞いていた双葉さんに追いかけられてしまいました(笑)
そしてプラムと杏里の周りをグルグル回り、下手へと向う二人とも逃げ方が、完全にお笑いの萩欽ちゃん走りだったのですが(笑)
あわただしく走って行った二人のやりとりをただ黙って聞いていた四人ですが、ラチェットが大きな声で残ったメンバーの気持ちを切り替えさせます。

ラチェット「さぁ、私たちも特別公演の準備にかかりましょうか!」
プラム「きゃふ〜ん!まかせといて!」
ラッシー「特別公演?なんですか、それは?」
杏里「今夜、急きょ公演をすることになったんですよ」
プラム「そうよ、みんな稽古場で新曲の振付確認してるわよ!」
ラッシー「新曲って、あれまだ振付が完成してないんですよ。大変!急いで仕上げなくっちゃ〜〜!」

慌てて、ラッシー先生も欽ちゃん走りで下手へ(笑)

ラチェット「さぁ、二人とも!時間が無いけど、よろしくね!」(一足先に上手へ)
プラム「きゃふ〜ん!忙しくなるわよぉ〜!
    あ、フルーツ足りなくなるかもしれないわね!」
杏里「にゃうん!買いに行かなきゃ!」
プラム「そうね!(出て行こうとした足をふっと止めて丸椅子に向う)
    じゃあ、エニアンちゃんには、お留守番頼んじゃおうかな〜
    (楽屋の椅子に座らせて笑顔で手を振るプラム)いってきま〜す」
杏里「後でね、エニアンちゃん」

杏里も笑顔で手を振り、足早に上手へと去る二人。

プラム「あ、杏里ー楽屋の電気消してね〜!」
杏里「は〜〜い!」

声だけでやりとりし、杏里の返事と共に舞台の照明が落ちて、人形―――エニアンにだけスポットが当たる

エニアン「アリガトウ……ボクハ ミンナノ傍ニ居ルヨ
     心ノ中二、ズット……」

今までと違う落ちついた声が響きオルゴールの音が流れる中、幕が下りる。

個人的解釈ですが、私はこれでエニアンは浄化、あるいは成仏したという印象を受けました。
たぶん、もうシアターからは姿を消したのではないかと。仮に人形の形だけは残っていても、その魂はまっさらなものになったのではないかと思いました。

さて、客席が明るくなるのですが、休憩と言うわけではなく下手客席通路から武田を先頭にボスと西村がやってきます。

武田「こっちですよ〜!こっち!ここが、リトルリップシアターです」

三人で最前列の前に進み、ボスと西村は客席を見渡してつい、一言

西村「すっげ〜〜…でも紐育だというのに、お客さんは日本人ばっかりだな」
武田「日系アメリカ人ですよ!」

さすがアメリカ、そういう逃げ方ですね(笑)

ボス「おい武田、本当にいいのか?」
武田「もちろんです!スターファイブさんが緊急特別公演をやるってんで
   こりゃあもうボスたちにぜひ見てもらいてぇと思いましてね。
   オーナーに、許可もらったんっすよ!」
西村「武田〜!」
武田「アニキ〜!」(ひし、とハグをする二人)
ボス「歌って踊れるオーナー、サニーサイドさんか。後でお礼言っとかないとな」
西村「で、武田。俺達の席はどこだ?」
武田「バカタレ!なに言っちゃってくれてるんですか。
   文無しなんすから、照明さんの所から見せてもらうんですよ。
   (驚く西村を無視して)ほらほら、行きますよ〜迷子にならないようについてきてくださいよ〜!」

一人でさっさと先に進み、ボスと西村を残して通路を通り、上手の客席通路へ出ていってしまう武田。

西村「っておい!武田!!ったく…つめが甘いっていうかなんて言うか」
ボス「まぁ、いいってことよ。舞台の裏方さんの仕事も見られるってぇのは、貴重な体験だぞ。
   それによ、あいつなりの気の使い方なんじゃあねぇのか」
西村「ボス……」

さすがボス、懐が深いです。
ところでボス……手にしている扇子が花組ご贔屓扇子から、スターファイブご贔屓扇子に変わっていますよ!
やっぱりジェミニに撃ち抜かれたところで、本格的な贔屓に…(笑)
と、暖かい目をしていた二人の事など露知らず。武田が上手通路からひょっこり戻ってきて急かします。

武田「二人とも、何やってるんすか!はじまっちまいますよ!」
ボス「はいはい」
武田「興奮して、照明さんの邪魔しないでくださいよ!」
西村「ったく、そりゃお前だろ!」

今度こそ、足早に武田について上手の客席通路から出て行く西村とボス。
最後、ボスが「照明さん日本人らしいぞ」と呟きながら去っていきました(笑)
1日夜公演ではこれに「良い仕事するらしいぞ〜」と付け加えていました。

さて、客席の照明が落ち幕が閉まったまま新次郎のアナウンスが入ります。

大河「皆さん、リトルリップシアターへようこそ!
   今夜は急な公演にも関わらず、たくさんの方々にお越し頂き、まことにありがとうございます
   どうか、この舞台が皆さんの夢、希望、そして明日を生きる力となることを願っています。
   それでは、スターファイブによる緊急特別公演の開演です!
   イッツ・ショウタイム!!」
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/09/17 11:04:16 [ノートメニュー]
Re: 紐育ライブ2012「誰かを忘れない世界で」レポート [返事を書く]
二幕その3


アナウンスが終わると同時に、軽快な音楽が鳴り響き、幕が上がるとそこには大階段を前にしたきらびやかなステージにモノトーンレビュウ服に身を包んだスターファイブがそろい踏み!

♪いつも心にサンシャイン

今回の新曲、来ました!!
最初は大階段の上にダンサーさん五人が並び、スターファイブと一緒に踊っていたのですが
途中から新次郎、サニーさん、ラチェット、プラム、杏里、ラッシー先生、双葉さんも加わりシアターのメンバーがそろい踏みで華やかで楽しいナンバーになりました!
振付も、スターファイブが一斉に歌詞に合わせてジャンプしたり、かわいい弾けた雰囲気でとても良かったです!!
以下、歌詞の耳コピなのですが……相変わらず、抜けたり聞き間違えたりしていると思います。


昴「5!」
リカ「4!」
ジェミニ「3!」
サジータ「2!」
ダイアナ「1!」
全員「いつもワクワク 心がドキドキしてるよ」
ダイアナ「1!」
サジータ「2!」
ジェミニ「3!」
リカ「4!」
昴「5!」
全員「みんな悩みも涙も忘れて 今は楽しく浮かれて踊るよ
ほら あーあーあー ジャンピン!!」

ジェミニ「光があふれて希望に包まれ歌が彩る 日々の疲れも今は忘れて」
サジータ「くよくよしないで面白おかしく生きて行こうぜ いつも心にサンシャイン」
昴「さぁ歌おう盛り上がろう」
ダイアナ「あなたのニコニコ広がって」
リカ「いつしかきっと」
サジータ・昴「世界中」
ジェミニ・リカ・ダイアナ「世界中が」
全員「サンシャイン」

ここで、全員が舞台上に揃い、より賑やかで楽しく弾けたステージに。

ジェミニ「この世の終わりはすぐには来ないさ心配するな 笑っていよう今日のところは」
サジータ「明るい未来をみんな思えば怖くは無いぜ いつも心にサンシャイン」
昴「さぁ歌おう盛り上がろう」
ダイアナ「あなたのニコニコ広がって」
リカ「いつしかきっと」
サジータ・昴「世界中が」
ジェミニ・リカ・ダイアナ「世界中が」
全員「サンシャイン」

ジェミニ・昴「石に躓く そんな日もある あらまあ ハッピー!」
サジータ・リカ「昨日泣いてても 今日は晴れるさ だから ドリミーン!」
ダイアナ「愛を忘れずいつも笑顔でキミに キスミー!」

リカ「いつもママが言っていた 世界中に」
全員「テイク・イット・イージー!」

昴「5!」
リカ「4!」
ジェミニ「3!」
サジータ「2!」
ダイアナ「1!」
全員「ダンシング!」
ダイアナ「1!」
サジータ「2!」
ジェミニ「3!」
リカ「4!」
昴「5!」
全員「シンギング!」
昴「5!」
リカ「4!」
ジェミニ「3!」
サジータ「2!」
ダイアナ「1!」
全員「シェイキング!」
ダイアナ「1!」
サジータ「2!」
ジェミニ「3!」
リカ「4!」
昴「5!」
全員「ラブリー!」

全員「だから」
昴「5!」
リカ「4!」
ジェミニ「3!」
サジータ「2!」
ダイアナ「1!」
全員「いつもワクワク 心がドキドキしてるよ」
ダイアナ「1!」
サジータ「2!」
ジェミニ「3!」
リカ「4!」
昴「5!」
全員「みんな悩みも涙も忘れて いまは楽しく浮かれて踊るよ」

昴「5!」
リカ「4!」
ジェミニ「3!」
サジータ「2!」
ダイアナ「1!」
全員「いつもワクワク 心がドキドキしてるよ」
ダイアナ「1!」
サジータ「2!」
ジェミニ「3!」
リカ「4!」
昴「5!」
全員「今日はみんな集まる嬉しい だから張り切りまショウでがんばる wow wow wow ジャンピン!」

最後は、大階段に全員が集まってスターファイブを中心にしてポーズ!
会場が笑顔で拍手をする中、間を置かず次の曲へ。
ニ曲続けて新曲とは!

♪君と会えて

華やかで明るい照明から、一変し星明りが照らす夜へ。
他のメンバーは一旦はけてスターファイブを残し、しっとりとバラードを歌い上げます。
曲の後半で舞台が周り、段上で歌うスターファイブの姿がとても印象的でした。そして、とてもみんなの手の動きが優しい。
(ここで、ダンサーさんは再参加。レビュウ衣装とは違う、モノトーンのパンツルックでした)
以下、耳コピーです。たぶん、大体合ってます

ジェミニ「君と出会えたあの時 宝石のような輝きを
     君とキスしたあの時 宝石のような輝きを
     一粒一粒抱き寄せて さびしい夜に散りばめる」
全員「I love you. I love you」
ジェミニ「何度でも何度でも 何度でも言おう
     君と会えて よかった」

サジータ「君が笑ったあの時 宝石のような輝きを」
昴「君が目覚めたあの時 宝石のような輝きを」
リカ「一粒一粒思い出し 嬉しいように散りばめる」
全員「I love you. I love you」
ダイアナ「何度でも何度でも 何度でも言おう」
全員「君と会えて よかった」

ジェミニ「いっぱい悲しい事があって 辛い事があって
     君は自分の夢にくじけてたよね ボクにはわかっていたよ」
昴「風がやわらかくなる頃に」
リカ「雨が小ぶりになってきたら」
ダイアナ「星が街を照らしていたら」
サジータ「またいつものとこで君に会いたい」


サジータ・昴「あの日君は出て行ったけど ボクは信じてるよ」
ダイアナ・リカ「君が自分の夢を取り戻したと 待ってる 君の帰りを」

昴「風がやわらかくなる頃に」
リカ「雨が小ぶりになってきたら」
ダイアナ「星が街を照らしていたら」
サジータ「またいつものとこで君に会いたい」

ジェミニ「ボクの夢は 君の夢に 重なってはいないけど
     いくつもの夜を見つめ 君が教えてくれた」
リカ「大人になる本当の意味を」
全員「いつかこの道 君に重なる」

全員「I love you. I love you
   何度でも何度でも言おう
   I love you. I love you
   何度でも何度でも言おう」
ジェミニ「君と会えて」
全員「君と会えてよかった
   I love you. I love you」


歌の余韻が残る中、幕が降りて特別公演は終了となりました。
そして拍手が鳴りやまぬ中、再び幕が上がりいよいよ今回のショウのフィナーレです!

舞台が回る中「いつも心にサンシャイン」の音楽が流れ下手からダンサー5名が可愛く現れて、回転が終わると同時に舞台中央へ進みダンス
後半からはエニアンも下手から入ってきて笑顔でダンスに加わりお辞儀をした後両サイドへ

上手から武田、ボス。下手から西村のダンディ団が現れて一人ひとりお辞儀。
続いて双葉さん、ラッシー先生がやってきて一人ひとりお辞儀。
そして、ここからは舞台奥の階段上から出演者が現れます(声援を受け、階段を下りて前に出てお辞儀、という流れです)

上手からプラム、下手から杏里
続いてサニーサイド
ラチェット
新次郎

ダイアナ
リカ
サジータ
ジェミニ
と続き、最後は全員で並んでご挨拶(ダンサーの皆さんとエニアンは入れ違いに階段の上へ)
下手から西村、双葉、プラム、サニー、新次郎、ダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴、杏里、ラチェット、ラッシー、ボス、武田と並んでいます。
曲の締めで、中央でスターファイブがエグザイルのように一列に並んで回るのですが、最後尾の昴さんは回らず皆の動きを見ているのに、最後のポーズだけちゃっかり顔を出して決めている所がすごくツボりました(笑)

ジェミニ「本日は、ご来場まことにありがとうございます
     それではここで、出演者の紹介をさせてもらいます!
     まず、ダンサーのみなさ〜ん!(身を屈めて、ダンサーさんにスポットを当てる出演者)
     そしてゲストの、エニアン〜!
     スペシャルキャストのラチェットさ〜ん!」

ここで一旦区切りますが、紹介はまだまだ続きます!

ジェミニ「続いて、キャストの紹介をします!
     まずはダンディさ〜ん!西村さ〜ん!ベロさ〜ん!
     ラッシー先生
     双葉さん
     ワンペアのプラムさん、杏里さん
     サニーさん〜!」

もう一度ここで拍手が途切れるのを待ち、今度は一言ずつコメントのあるキャストへ!

ジェミニ「それでは、紐育星組からご挨拶を。新次郎!」

ここからは、日別にまとめます。(曖昧なので、あくまで雰囲気だけお楽しみください)

8月31日

大河「ありがとうございます。大河新次郎です。
   無事!エニアンの身体の中から帰ってまいりました!
   これも、皆さんのおかげだと思っております。
   本当に嬉しく思います。ありがとうございます!
   この公演は、明日も、そして明後日もやっておりますので
   もしお時間がある方は、またぜひ足をお運びください。
   ありがとうございました!」

昴「九条昴です。また、こうして皆さんにお会いできて本当に嬉しく思います。
  忘れません。本当にありがとうございました」

ダイアナ「ダイアナ・カプリスです
     すごく負けそうになったのですが
     みなさんの愛に助けられました。ありがとうございます」

リカ「リカでーーす!ありがとうございます!
   楽しかった人ーー!!
   リカも楽しかったです!ありがとうございます!!」

サジータ「サジータ・ワインバーグだよ
     今日は、外見だけじゃなく心まで黒くなっちまったよ
     みんなのおかげで、無事に戻れたよ。ありがとう」

ジェミニ「ありがとうございます。今年も皆さんにお会いできて本当に嬉しいです
     今年はエニアンという素敵なゲストを迎えて、星組の絆がより一層深まったんじゃないかと思います。
     ボクの仕事は、みんなをハッピーにすること!
     みなさんが少しでも楽しんでくれたら嬉しいです!
     それでは〜〜…本日は本当に!」
全員「ありがとうございました!!」


9月1日昼

大河「ありがとうございます。大河新次郎です。
   今回も、無事エニアンの心の中から帰ってくることができました。
   (おかえり!という客席の声に)ただいま!
   皆さんの応援のおかげです。
   もちろん、スターうライブのみんなのおかげでもあるんですが!
   この公演は、今日の夜も、そして明日もありますので、お時間がありましたらぜひまた遊びに来てください!
   今日はありがとうございます。大河新次郎でした!ありがとうございました!」

昴「九条昴です。みなさん、楽しんでいただけましたか?
  今日は夜公演もあります。よかった、また足をお運びください。
  今日は本当に、ありがとうございました」

ダイアナ「ダイアナ・カプリスです。
     私たちの愛は届きましたでしょうか?
     ダイアナは、皆さんの愛を受け止めて、そして立ち直ることが出来ました
     どうもありがとうございました」

リカ「はーーい!ありがとうございまーす!
   非常食のノコを食べそうになっちゃったけど、食べなくて仲直りできてよかったです!
   みんなのおかげだ!ありがとうございました〜!!」

サジータ「ありがとう。サジータ・ワインバーグだよ。
     ありがとう、ありがとう。みんな元気にしてたかい?
     今回は外見だけじゃなく、心まで黒くなっちまったよ
     でも、ここにいるみーーんなのおかげで、帰ってくることができました
     ありがとな。また会おうな!」

ジェミニ「今日は、突然の豪雨に負けずに劇場に来てくれて本当にどうもありがとうございます!
     今回はエニアンという素敵なゲストを迎えて、星組の絆がより深まったと思います。
     ボクの仕事は、みーんなをハッピーにすること!皆さんが、幸せを感じてくれたらとても嬉しいです!
     今日は、どうもありがとうございました!」

1日夜

大河「ありがとうございます、大河新次郎です!
   本当に、たくさんの皆さんに来ていただいて、あっという間の一年だったなと思います。
   ぜひ明日も!明日が千穐楽ですので
   お時間がありましたら、またリトルリップシアターに遊びにきてください!
   ありがとうございました!!」

昴「九条昴です。皆さん、お楽しみいただけましたか?
  皆さんと共にしたこの時間が、明日への希望となりますように。
  ありがとうございました」

ダイアナ「ダイアナ・カプリスです。
     今日は、絶望と希望の間をさまよって、二つは隣り合わせなんだとつくづく思いました
     でも、運命だと諦めずに前を向いて歩けば扉がひらく気がします。
     皆さんも、ぜひたくさんの扉を開いてください。ありがとうございました」

リカ「はーーい!リカです!ありがとうございます!
   今日は前説の前説もあったし、リカとっても楽しかったぞ!
   あとサイリュームも綺麗でとっても嬉しかったです!
   ありがとうございました〜!」

サジータ「ありがとう。今日はさ、外見だけじゃなく心まで黒くなっちまったよ。はっはっは
     でも、みんなのおかげで、天使のようなサジータちゃんに戻れたよ
     どうもありがとうございました!」

ジェミニ「本当に、見に来てくれてありがとうございます!
     今回はエニアンという素敵なゲストをお迎えして
     またさらに、星組の心が強くなったんじゃないかなと思います
     みんなの夢はなんですか?ありますか?
     じゃあ、ボクの夢を!
     ボクの夢は、来年も、皆さんとこうしてお会いしたいと、思います!
     この夢叶うと思いますか!?(拍手と声援で応える客席)
     ありがとございます!みなさんが、ハッピーになりますように!!」


ジェミニ「それでは〜〜…本日は本当に、ありがとうございました!!」

全員がお辞儀をすると、またも大きな拍手が。
そして頭を上げると同時に紐育と言ったらこの曲!というメロディーが流れてきます。

♪ここはパラダイス

エニアンが素早くはけて
壇上に西村、ボス、武田が上がり
階段上にサニーサイドとダンサーの皆さん
舞台には双葉、ダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴、ラチェット、ラッシーと並び
センターを割る形でプラムと杏里が前に出てそれぞれのパートをちゃんと歌っていました。
全員いるのにメインの歌声がオリジナルの三人なのは久しぶり!

そして間奏では久しぶりに客席降りがあってダンサーの方をステージ上に残してスターファイブも客席へ!
サポートメンバーが客席通路をずっと奥まで来てスターファイブは最前列を移動していましたが、かなりサイドまで広がってくれたのが嬉しかった!
二番が始まると、全員またステージに戻って歌い踊り、最後は全員が一列に並んで手をつなぎ踊るここパラのお約束振付がすごく好きです。

最後はまた「いつも心にサンシャイン」のメロディーが流れる中、出演者の皆さんが手を振り幕が降りるのを拍手で見送る客席。
鳴りやまない拍手が響く会場に主題歌のメロディーがかかり再び幕が上がると客席も一斉に立ち上がって最後の盛り上がり。

♪地上の戦士

ここではもちろんエニアンも参加していますよ!(段上のセンターにいました)
オープニングと違い、全員揃った明るい照明の華やかな地上の戦士の盛り上がりにやっぱり最後はこうでなくては!とひしひしと感じながら一緒に歌って踊ります。
今回は雰囲気を変えて主題歌が二回聞けるというのも貴重だなとも感じました。
最後は再びジェミニが代表でご挨拶

ジェミニ「皆さん、ありがとうございます。
     オープニングで地上の戦士を歌った時に「みんな立って踊ったらどうしよう」と思っていたのですが
     さすがです!(笑)よくわかってくれてありがとうございます。
     それでは、最後に…いつもの、アレをやってお別れしましょう!
     みなさん用意はいいですか〜?二階席も、いいですか〜?
     いきますよ!せーの!!
     摩天楼に……」
全員「バッキューン!!」

バッキューンと共に銀テープが会場中に舞う中、最後の幕が閉まります。
皆さん、最後の最後まで手を振ってくれたのを、拍手やこちらも手を振り返しながら見守る客席
最後に一際大きな拍手が響く中、終演アナウンスが入ります。

初日 終演アナウンス

サジータ「これで本日の公演はすべて終了いたしました。
     みんな、楽しかったかい?
     あたしもすごく楽しかった。
     どうか、楽しい気持ちはそのままで、お忘れ物、落とし物の無いよう、気をつけて帰ってくれよ
     みんな、また会おうな!じゃあな!
     摩天楼に、バキューン!」

1日昼 終演アナウンス

リカ「これで、お昼の公演は終わりだぞ!
   みんなー!楽しかったか〜?
   リカもすっごい楽しかったぞ!
   楽しい気持ちはそのまんまで、そんで忘れ物やとか落し物とかしないように、気をつけて帰ってくれな。
   それじゃあ、みんな、また会おう〜!
   摩天楼に、バッキューン!!」

1日夜 終演アナウンス
サニー「これで、本日の公演は全て終了です。
    皆さん、楽しんでもらえましたか?」
ラチェット「ありがとう。私たちもとっても楽しかったわ
      どうか、楽しい気持ちはそのままに。そしてお忘れ物、落し物など無いように
      気をつけて帰って頂戴ね」
サニー「それではみなさん、またお会いしましょう!
    ラチェット…せーの!」
二人「摩天楼に、バキューン!」


今年も、また紐育星組に出会えて、本当に本当に嬉しかったです!!
この幸せを感じられる時間があるから、また日々頑張ることができます!
さて、レポートはもう少し続きます。
最後はもちろん、千穐楽のアドリブ集です!
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/09/17 11:04:55 [ノートメニュー]
Re: 紐育ライブ2012「誰かを忘れない世界で」レポート [返事を書く]
千穐楽ダイジェスト


二日目同様、武田が下手から登場し客席に「ようこそリトルリップシアター青年館へ!」とご挨拶。千穐楽だから客席のノリも今回一番で武田の「こんにちは〜!」「やっほーー!」「ベロムーチョ素敵〜〜!!」をすべてオウム返し(笑)
結果武田に「いいおもちゃっすね、これ!」と言われてしまいましたが(笑)

そのお客さんの声援をいっぱいいっぱい受けて頑張れる!と長台詞に入るのですが
「人格者は偉く見せないものなんだよ!」と言ったらすごいブーイングがきたり、とにかく自由なかけ声(笑)
「ちゃんと段取りあるんだから!」と言わせました(笑)

武田「あっと言う間に16歳!男と女がアイラブユー!お待ちかね、前説です!!
   (一瞬下手にはけて、すぐ戻ってくる)ってここから前説なんだよな。あ、きたきた」

千穐楽はダンディ団が前説担当回でした(笑)
下手から客席を回りながらボスは「武田ががんばってあったかくしてくれたから」と優しいつぶやきをしつつ、なかなか舞台に上がってこない(笑)

そこからの諸注意は同じだったのですが…「公演時間中ずっと踊ってもらおうかな!もちろん、全力で!」の下りでさっそく武田いじりがきました(笑)
今日はミックスだそうですよ!
サンバとフラメンコなのですが…さすがに客席も手拍子がバラバラで「あってないよ!こうだよ!」と不覚にも武田につっこまれてしまいました(笑)

リテイクしたら今度は武田がちょっと混ぜてごっちゃになってしまってさらに「だんだんあってくるから、やってると」とリテイク(笑)
西村に「いつまでやるんだよ」とつっこまれつつも「もうちょっとやらせてください」とラストテイク
混ざりつつも、なんとか形にしましたよ!(笑)

ということで、このあとのサイリュームまでつつがなく進めて「それでは、そろそろ席につけって」と本編へ。


―――開演アナウンス

ジェミニ「みなさん!今日は、リトルリップ青年館にきてくれてどうもありがとう!
     本日の演目は「誰かを忘れない世界で」
     キラキラ輝く星たちとの忘れられない一時をどうか最後まで楽しんでいってください。
     それじゃあ、いくよ!
     イッツ・ショウタイム!!」


―――ランチのお代は?

先行ってるか、とサジータさんが提案してリカが「何食べる?」と聞いていたのですが
その前のわちゃわちゃしているシーンでステーキを食べてる仕草をしていたので、きっと今日はステーキですね。

サジータ「そうだな、今日はジェミニのツケで!」
リカ「ツケツケ〜〜!」

最後までサジータさん払う気無かった!!(大笑)


―――ダンディ団の出張店舗

西村が天狗のお面をつけて登場したのですが、ボスと話すためにその天狗のお面をはずしても、付け鼻をしていて長っ鼻のまま会話するボスが大変そうでした(笑)

しかしその長っ鼻は武田のための序章でしかなかった!(笑)
武田が下手から登場すると

ボス「逃げろ!」
西村「はい!」

と二人そろって上手に猛ダッシュ!(笑)
残された武田、うろたえつつも仕方なく台本通りに芝居を進めるのですが

武田「たんたん、たぬきの〜〜…すみませーん!誰かいませんかーー!!」

叫んだ途端、暗転までされました(笑)
でも暗転は長く続かずすぐに新聞紙兜に上着を後ろ前に着たボスが「ニイハオニイハオ〜」と上手から戻ってくると同時に戻りました。
ちなみに後に付いた西村は「正体不明の天狗さんアルネ〜〜」と改めてこのための長っ鼻だったと判明しました(笑)

武田の「大体、困りますって!勝手にいなくなっちゃ!!」に、ああ今年もやった!と思った観客は少なくないはず(笑)
これでこそ!(笑)


―――三分間

いつもならアドリブがでやすいコーナーですが、今回は紹介する商品が多いからそれほどお遊びは無かったのですが登場時、杏里とプラムが「三分間!じゃ終わりそうもないショッピング〜〜!!」と叫んでいました(笑)

それと、コーナー最後の双葉さんとラッシー先生によく似た夫婦が仲直りして手を取り合いぐるぐる回るのをプラムがなかなか止めなくて「早く止めて〜!」とラッシー先生似の男性に叫ばれていました(笑)
プラムが「そろそろいいかしら?」とようやく止めたら、二人とも本気で足がふらふら(笑)

男性「本当に目が回る…!」
女性「面白がっている場合じゃない!」

その後、予定通り地上の戦士&バキューン講座へと進むのですがラッシー先生似の男性は「ちょっとまだ目が回ってます。頑張ります!」とはじめたのですが、さすがしっかりとやりきりました!


―――ボスの無駄に良い声

いらっしゃいませ〜〜〜〜〜〜〜〜♪と本日もすばらしい声…と思っていたらそこからどんどん最後に音階を上げるという技にでましたボス!
さすがです!!


―――催眠術

双葉「あなたはだんだんおもしろいダジャレが言いたくな〜る…」

はい、仕掛けてきました双葉さん!(笑)
ここで催眠にかかるのは武田だけなのでもちろん武田が言わなくてはならないわけで…ひねりだしたダジャレは

武田「ふとんがふっとんだ!」

はい、客席からブーイングの声がかかります(笑)

双葉「まだ催眠にかかっていないようだな。もう一度…」

ということで、もう一度催眠へ(笑)

双葉「あなたはだんだんキレッキレの世界一のダンスを踊りたくな〜る…」

ということでフラメンコバージョンのベロダンスを披露(笑)
手拍子は……がんばった感じです(笑)
たぶん、正しいこのメロディーは「タン!タタタタン!」の繰り返しだと思います。

双葉「がんばったけど、世界一ではないから、もう一度…あなたはだんだん眠くな〜る…」

と、ここで本編に戻っていきました(笑)
双葉さんもがんがん仕掛けますね〜

あ、あと武田を切る動作を一つ増やしていました(笑)


―――油断したサニー

サニー「油断してしまった…お!?もう暗転!?(と見せかけて、すぐに照明がつく)
    今日は千穐楽だからねぇ〜
    ♪耳を澄ませてごらん〜
    これ、新曲。CD出るといいよね〜〜(会場から大きな拍手が)
    もうちょっとアップすれば、後ろの人にも聞こえると思うんだ。(さらに大きな拍手でこたえる客席)
    やっぱりCDほしいよねぇ〜〜!」

サニーなのに有益なことを呟いて上手へ去っていきました!!(笑)


―――全てが終わって

サジータがサニーに詰め寄る際に「なんだとこのインチキメガネ!!」と言ったのですかさずサニーが拾って「なんだ今日はスーツじゃないのか!」と返していました(笑)


日替わり、ではないですがラチェットさんが「素晴らしいと喝采をもらう為の場所?」とい尋ねる部分で「喝采」を「賛美」と言い換えていました。
あと、アカペラで「ここはパラダイス」を歌うシーンではいままではセンターから出てきたサニーが今日は下手へとまわり昴とリカの間からセンターに向かいました。

その後、特別公演をやりたいと希望する星組にすぐ返事を出さず「みんな聞きたがるかな?」と客席に振ってきたので、全力で拍手しました(笑)
そしたら、すぐに「よし、やろう!!」と答えてくれました。

そんな小ネタを仕込んできたサニーさん、ラチェットとの距離がいつもよりあったようで音楽を止めようと腕を回すラチェットの手をちょっと掴み損ねて、手を振りきる本当にぎりぎりで手をつかみました。
「どうかボクにすきを与えてくれ!それがボクの活力になるんだ!!」と迫ったところで双葉さんが登場し、音楽を止めました(笑)


―――サニーと双葉

いつもはワンペアの周りを逃げ回るサニーさんですが今日は二人に「あと頼んだよ!」と宣言して上手階段から客席に降りて下手へダッシュ!もちろん、双葉さんもその後を追って客席へと走っていきました。


―――照明さん

日々ボスの照明さん情報が増えていったのですが(笑)今日は「照明さん、日本人でハシカワさんって言うらしいぞ。いい明かりするらしいぞ〜!」と言っていました。
現在、どんなに技術が発展しても人物に当てるスポットは全て人力だそうですね。そういうところでも人が息づいていると思うとそれも舞台ならではの楽しみだと思うのです。


―――フィナーレ

今日は出演者の紹介でダンサーさんも一人一人名前を呼ばれました!
下手から
なおちゃん
みふみちゃん
みなこちゃん
りえちゃん
ともこちゃん

と一人一人ジェミニが名前を呼びました。
つづいたエニアンもかわいい笑顔で「楽しかった〜ありがとう〜!」とマイクが入っていないけれど一言挨拶してくれました。

ここからは、一人一人一言挨拶をもらうことに。まずラチェットさん(そこから順番なので紹介は基本的に省かせてもらいます)

ラチェット「えっと、今年もまた皆さんとお会いできて、楽しい一時を過ごせて本当にうれしく思います。どうもありがとうございました」

ボス「サクラのファン、最高!!」

西村「ご一緒に。紐育サイコー!!」

ジェミニ「今年も、はめられてしまったベロさん!」
武田「(ちょっと笑ってから)ダンディ団、サイコー!!」

ラッシー「ちょっと映画の撮影でハリウッドへ行っていましたが、やはりライブは最高でーす!
     またハッピーな愛ある振り付けをしていきたいと思います。ありがとうございました!」

双葉「息子が大変なことになってるのに、勝手な母ですまんなぁ〜!(笑…ちらりと新次郎を振り向く)
   ありがとうございました!」

プラム「きゃふ〜ん!…恥ずかしい(笑)
    今更言うのも野暮だけど。この会場のみなさんの気持ち、全て伝わっています。
    本当は一人一人にお言葉を返していきたいところなのですが、そういうわけにもいかず…でも全て伝わっています!
    今回はいろいろ機構を使った危険なショウだったのですが、スタッフの方がきっちり!しっかり支えてくれました。
    本当にどうもありがとうございました」

杏里「本当に、ありがとうございました。
   ものすごい大雨の時もご来場いただき、また暑い日もご来場いただき。
   このリトルリップシアターのみんなは笑顔で皆さんをお待ちしておりますので
   またお会いできる日を楽しみにしています!」

サニー、指でハートマークを作り、ふっと会場に投げキッスをとばして終わり。しゃべらないので後ろから「しゃべらないの!?」とツッコミをいれられました(笑)

大河「ありがとうございます。大河新次郎です!
   無事、戻ってくることができました。
   エニアンの中に出て入ってを繰り返して、ようやく出てくることができました!(笑)
   これも皆様のおかげだと思っております。
   心残りがあるとすれば、三分間ショッピングに出られなかったことと、あと母さんとのシーンが1シーンもないんです!(笑)
   楽屋のモニターで一人三分間ショッピングを見てて、寂しいな〜とか
   母さんが笑いとってるなぁ〜いいなぁ〜って見てるこの気持ち!
   なので、来年またあったらぜひ!参加したいです。ありがとうございました!」

昴「九条昴です。今回の心残りは、ノコと遊べなかったことです。
  (隣のリカの肩にいるノコをいじっていると「きゅきゅっ」とノコの鳴き声)
  じゃあ、来年また遊ぼうな。(姿勢を正して)
  どんなにつらいことがあっても、この劇場で過ごした日々を胸に精一杯がんばっていきましょう。
  ありがとうございました」

ダイアナ「ダイアナ・カプリスです。
     人生にはつらいときも、よいときもたくさんありますが
     その波を乗り越えていくことが本当に幸せだという姿を
     皆様の前でみせることができてうれしかったです。
     楽しかったですか?
     ぜひ、来年。またお会いしましょう」

リカ「はーーい!リカでーーす!
   終わりなんて寂しいぞ〜!
   リカは、大事なものを忘れないことにしました!
   ご飯に、しんじろーに、みんなに、みーんな、(両手いっぱいに手を広げて後ろを見て)みーーんなに!
   あと、袖とか、裏とか…
   それと、(客席に向って)ここにいるみーーーんなのことを忘れません!!
   じゃあ、ありがとうございましたー!!」

サジータ「サジータだよ。
     あたしともあろうものが新次郎のことを忘れちまうとはな。ほかにも大事なあれこれ。
     忘れたいことは覚えてるのにな。酒の失敗のあれやこれ。そういうのに限って全部覚えてる(笑)
     けど、みんなからもらった声援や拍手は絶対に忘れない!どうもありがとう!」

ジェミニ「ありがとうございます。
     今回は、いつものショウと雰囲気が違ってすごく心配だったのですが
     いつもにこにこしてる皆さんの一幕の反応がすごく真剣で、すごく、なんか
     やったって思いました(笑)
     今回はエニアンという素敵なゲストを迎えて星組の絆がよりいっそう強まったと思います。
     じゃあ、ボクの夢を聞いてもらおうかな。
     ボクの夢は、また来年もこうして皆さんにお会いすること!
     この夢、叶うと思いますか?
     叶えられるよう、祈っています!それでは〜…本日は本当に!」
全員「ありがとうございました!!」


―――終演アナウンス

大河「これを持ちまして、今回の公演は全て終了いたしました。
   皆さん、お楽しみいただけましたか?
   よかったぁぼくもすっごく楽しかったです。
   どうか、楽しい気持ちはそのままに、そしてうっかり忘れ物や落とし物をしないように
   お気をつけてお帰りください。
   それでは、最後は皆さん一緒にいつもの決め台詞をお願いします!せーの!
   摩天楼に、バッキューーン!!」


みんなが、挨拶で「また来年!」とたくさん言ってくれたのが本当に嬉しいです。
これって、来年も会える可能性が高いってことですよね。
ぜひぜひ、そうなってほしいです!!その時は、また駆けつけたいと思います!!

以上をもちまして、今回のレポは終了です!
今回は、いつもより時間がかかってしまいましたが……待っていてくださってる方がいるとすれば、本当にありがたいなと思います。
いつまで続けられるかどうか、本当にわかりませんが………時間がかかっても大丈夫なら、続けられる限りは続けたいと思っております。

さぁ、次は奏組ですね。
サクラで初めて声優=演者ではない舞台。
どんなものになるか、期待と不安でいっぱいですが…レポを書くかはひとまず置いといて。
必ず、見に行きたいと思います。
だって奏組も面白いから…!

それでは、またどこかでお会いできましたら。失礼いたします。
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/09/17 11:05:32 [ノートメニュー]
Re: 千穐楽ダイジェスト [返事を書く]
終わりに


うわぁぁぁ……すみません、ページが変わってしまいました(汗)
時間がかかったゆえ、間が悪くてすみません……



それだけでは何ですので、今回はちょっとだけ自分の感想も。

今回の舞台で、初めて歌よりも芝居に重きを置いたつくりで、今までとは少し違う面も見れて面白かったです。
これだけ長く続けているのに新たな面が見られるというのは、本当に嬉しいです。
これでまた、次回の幅が広がるというものです。

今回は、往年の歌謡ショウ―――帝都の舞台のようだという印象も受けましたが
同時に、すごく紐育らしい展開だったと思います。
たぶん、この話を帝都でやった場合エニアンはもっと攻撃的な力をもった人形として登場し
帝都の人々から希望につながる願いや記憶を消す事件に発展。
異常事態に気づいた花組と影の殺陣で大立ち回り。
最終的にはさくらさんが荒鷹でエニアンを浄化、もしくは封印―――という流れになると思うのです。

けれど、紐育星組は赦して、受け入れる。その結果が、エニアンの浄化につながった。
どちらが良いというわけでなく、それぞれのやり方で事件を解決する。
でも、根底に流れる意志は同じ。というもサクラだと思うのです。
今回も、サクラ大戦を好きでいて良かったと思える時間を過ごせて、幸せでした!
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/09/17 11:08:00 [ノートメニュー]
Re: 終わりに [返事を書く]
読み終わりました(+10/14_00:15)
こんばんは、夢織時代です。
ページが変わるのは本家からの恒例行事。むしろずっと変わらないと寂しいですし。
ありがとうございます。

そして……はい、待っておりました!
今回も脳内再生させていただきます。
……なのですが、自宅仕事に追われているので
少しずつ読んで更新していきます。


前説だけでこのバリエーション、というか前説の前説って!
そのうち前説の前説の前説が出てくるんじゃないでしょうか。
スリーカードなんて言いだしたら、
次はプチミントを足してフォーカードもあり……なんて思ったのは私だけでしょうか。

**************************
以下9月24日追加


サニーとラチェットさんの組合せはすごくカッコイイだろうなと思いつつ、
未だにラチェットさんが誰とくっついたら自分で納得するのかわかりません。
多分Vでラチェットさんエンディングをまだ見ていない後遺症なんでしょうけど、
ラチェットさんのイメージとして未だに映画版の印象が強くて、
なんかサニーに取られるのが納得いかないという。

そして、ラチェットに絡むサニーがあしらわれる姿は想像できるのに、
サニーとラチェットがくっつく姿がどうあっても想像できないんです。
ヒールで踏みつけるところで思わず「GJ!」と思ってしまったくらいに。


……あ、ジェミニにエリカ病が移ったよーな(汗


サニーの
「人というのはね上手くいっているときほど、すぐ横にある危機には気づかないものなんだよ。」
は、米田司令の「治にいて乱を忘れず」と同じ思想ですね。
ボケ倒していてもこの人は紐育の司令だなあ。


そういえば紐育の不況ってサクラ世界でも発動してしまっているんでしたっけ。
む、このあたりの知識がすごくあやしくなってる……。

西村の「一宿一飯の恩義に報いる」という意識で、
そういやこの人達は渡世人みたいなもんだったと今頃思い出しました。
ROMANDOの店頭で仁義を切る姿は似合いすぎかもしれない。
で、その商売にジェミニが引っかかってエニアンの登場となると。
各キャラの登場配置の妙に唸るところです。

*****************************
以下、10月10日午前2時追記。

間が開いてしまいましたが、続き続き。
エニアンの能力について多少聞いてはいましたが、
よもや昴の記憶さえ一時消去してしまうほど強大とは思いませんでした。
昴が最後だっただけに、なんとかしてくれるものだとばかり思いながら読んでいて
昴までやられちゃったときにはどーするの、って心境です。

これ、ラチェットがサニーと一緒に来なかったらやばかった?
ちゃんとブードゥーの呪いについて知っているあたり、
書類を溜めていてもさすがは紐育の司令です、サニーさん。

考えがあっての判断よ、と言われた後に「たぶんね」の一言。
ラチェットさんが実によい味を出してくれてますね。
信頼されているのかされていないのか。
本物ではないと看破しつつ、最悪の事態に備えてラチェットに託して
若い連中に経験値を積ませようとするあたり、理想の上司っぽいです。

しかし、昴さえあえなく陥落したこの人形の魔力に対して、
一線を引いたとはいえ、ラチェットさんの方がまだ対抗できるだろうと
サニーが推測しているところは、
紐育星組における実力関係を図る上でなかなか興味深い物差しです。

ジェミニが対抗できた理由は、案外ジェミニンの名残も影響したのではないかと
思うところですが、特にそういう言及は無かったようなので
これは単純にジェミニが一番新次郎に近くて強固な意志を持っていた
ということなのでしょうかね。
さすがにVの正ヒロインだけのことはあります。


って、ここで三分間ショッピングーーーー!
なんというCM入れでしょう。
それにしても、台本を売る根拠がアドリブか否かの確認だなんて、
どれだけこのシリーズの公演が生き物なのかよく分かります。

>女性「じゃあ、双葉さんによく似てるって言われるから、センターでいいかしら」
待て、その理屈は何かおかしい(笑)



というところで二幕は明日にでも読めるはず……

>>続く
*****************************
以下、10月14日追記。



さてさて第二幕。
>お・じょ・うさーーーーん!
(大笑)
催眠術といい、替え歌といい、双葉さんがマジで最強すぎる……
スリーカードどころじゃないですよ。この人単独で本気でジョーカーだ。
>さすが、二人の英雄に多大な影響を与えたであろうお人、ぶれません。
なんですよねえ。考えてみればさもありなん。
スタッフのイメージ元はおそらく坂本龍馬の乙女姉さんのような気がするのですが、
あきらかにブーストしまくってます。

そういえば大神の両親も謎ですが、
双葉さんの旦那さんも謎のまんまですよね。
多分、世の中には知らない方がいいこともあるんでしょうけど。

これに比べると大河はまだ未熟だということでしょう。
大神はサクラ大戦1終了の時点でかなり完成されたところがありましたが、
大河は永遠の未完成というイメージがあります。
今のところは。次のナンバリングタイトルが出るまでは……


ジェミニの過去にV−0の話が感じられないのがちょっと気になります。
しかし、この子は確かにVの正ヒロインなんだなと思わされる展開でした。
普段はあまり女の子っぽく感じられないのに、
>ジェミニ「ハッピーだよね!ボクがハッピーにしてあげる!
ここからの台詞が、すごく女の子らしいと感じたのであります。

ダイアナさんの過去は…………・・えーと、なんかもう、
そんな過去もありましたっけ、というくらい遠い話のような気がして(笑)


エニアン戦。
率直に言って、V本編の敵よりもよっぽど相応しい敵でありました。
ブードゥー人形なんですから、本気で組み立てたらV−0とも絡めようもあっただろうし、
つくづく信長一党になってしまったことが悔やまれます。

>ラチェット「あなたたちは訓練の結果があがってきているばっかりに
> 心に『余裕』ができ、それだけで紐育を守れると『油断』をしはじめていた。
> でも、物理的な力だけでは……心を、守らないと意味が無いの」
ラチェットさんが諭す言葉は、劇場版を振り返るとなかなか感慨深いものがあります。
かつての自分を見ているところがあるんじゃないかなあ。


>プラム「(チラシをよくよく見て)あら?ちょっと見せて?これ、紐育での開催期間、昨日で終わってるわよ。
>  次の開催場所は……巴里ですって」

……これは、既に情報が出始めているあの……。
なんとまあ、やってくれます。




そんなストーリーを経て歌詞を眺めていると、
これはもう、やってくれますというか頭が下がりますというか。
>後半からはエニアンも下手から入ってきて笑顔でダンスに加わりお辞儀をした後両サイドへ
おおぅ。



過去に色々とレポートでライブの様子を教えて頂きましたが、
敵役やストーリーがここまでサクラ大戦らしいと思った回は
ちょっと思い出せないくらいです。
ずいぶんな時を経て、今なおサクラ大戦というものは確かに息づいていると
思い知らせてくれるライブだったのではないかと思います。
……読んでるだけで何を偉そうに(汗)
しかし一方で、確かにこの結末は帝都ではちょっと考えにくいですね。
紐育だからこそこの結末になったということで、
都市ごとの華撃団の違いもしっかりと踏まえたものだというお考えに
なるほどと納得しました。


千穐楽情報では
>現在、どんなに技術が発展しても人物に当てるスポットは全て人力だそうですね。
へえええと感嘆。かつて演劇部だった人間として、
アナログが生き残っている現場を知るのは嬉しいものです。




というわけで、かなり時間がかかってしまいましたが、
じっくり堪能致しました。
いつもながらありがとうございます。

公式が元気だとこちらもやる気が出てきます。
さあて、まだまだファンを続けるぞー!

それではまた。夢織でした。
夢織時代 <zvoejguhin> 2012/09/19 00:26:49 [ノートメニュー]
Re: 読み終わりました(+10/14_00:15) [返事を書く]
ゆっくりお読みください(10/16追記)

こんばんは!
遅レスすみません…コメントありがとうございます。
コメントを頂けると、あ読んでもらえてるんだなぁ〜と実感できて嬉しいです。

前説の日替わりは驚きました…そして、やっぱり広井さんがいると武田のいじられ度合いが違うな、と再確認した前説の前説でした(笑)

プチミントを足してフォーカード……そ れ だ !! (笑)
でも、それはちょっと本気で見て見たいです←

サニーとラチェットは、大人の言葉遊び的な雰囲気もあるといえばあるのでラチェットさんにはこれからもサニーさんのアタックはさらりとかわしてほしいです(笑)

…ほら、ジェミニもメインヒロインですから(笑)

サクラ大戦の司令はブレない、というのがサニーさんにも当てはまることがわかる、良い台詞だと思います。
今回はよりシリアス路線だったので、司令らしい面も見れて良かったです。

一応、前回のショウから紐育は最近不景気という話題がちらちら上がってきているので、サクラ世界でも不況の気配は間違いなくきていると思います。大恐慌までは、いっていないかもしれませんが…

ボスと西村が紐育に居る理由もダンディ団なら納得できる理由なのがうまいなぁと思いまして…そして、今回で本格的にスターファイブというかジェミニにボスが落ちたので(笑)スターファイブの本公演を見るまでは…!とROMANDOのお手伝いをしながら一年過ごすのではと思っていたりします。


続きは、お時間のある時にゆっくり読んでやってくださいませ。
では、一旦失礼します〜


―――2012年10月16日 追記

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

やっぱり昴さんは自己回避すると思っていた人が多く、会場でも「まさか昴さんまで…!」という会話を毎公演していたように思えます。
でも、一人だけ二度がけだったのはちゃんと力に合わせて暗示の強弱があるんだなと感心したりもしました。

サニーさんがラチェットさんをいざという時に頼るというのは、おそらくこの問題が純粋に霊力=戦闘能力ではなく心の強さにあると踏んだから、ラチェットにまるっと投げたのではないかな?と思っています。
油断している星組たちに対し、ラチェットはサニーと同じくそれに気付いて見守る立場にありましたし。

ジェミニンについては、私もちょっと思いましたが…何も無かったですね。
でも、あのシーンはメインヒロインとしてのジェミニの姿がとても強く綺麗で、初見時は歌い出したときに泣きそうになりました。

で、今回だれもが思った「ここで3分間ショッピング!?」です(笑)
ただ、台本を読んでわかったのはかなり展開が台本から本番まででも違いがあるということでした。
やっぱり舞台は生もの……としみじみと思いました。


二幕ですが、双葉さんはあやめさんに次ぐジョーカーだと登場時から思っておりましたので、このまま最強街道突っ走ってほしいです(笑)

双葉さんの旦那さんは気になりますが………明かされる日は来るのでしょうか?
きてほしいような、ほしくないような…(笑)

そうですね、大神さんは常に正義を持ってぶれないですが、新次郎は紐育という都市と呼応するようにずっと成長を続けそうなイメージがあります。
そこがまたそれぞれの主人公の魅力だと思います。

ダイアナさん、本当に元気になりましたよねぇ…(笑)


ラチェットさんについては、活動写真の影響はかなりあると思います。
あの帝都で過ごした日々はラチェットにとってかけがえのない出来事となって、今も胸の奥にいきている…そう感じますよね。

巴里については、ええ……あまりにさらりとしていたのですが、間違いなく伏線だと思っています。
今まで、こういう伏線の貼り方はなかったので、巴里もまた新しい展開が待っているのではないかとわくわくします。



仮に巴里だと、こういう事件が起こった場合は解決後にさらにその居場所を探す(もしくは提示する)…ということになりそうと今更ながらに思いました。
やっぱり同じ華撃団でも、都市とごの色ははっきりしているんだなと改めて感じました。


あ、そうなのですか!>演劇部
人が演じている以上、やっぱり支えるのも人ということで…ライブは人の熱や思いがたくさん詰まっているのだなと、劇場に行くと思えてそれもまた楽しいです。

公式が今も新しいアプローチをしてくれるのが、本当にありがたいと私も思います。

奏組も、完全応援体制なので………とりあえずガラガラにならない事を願います!!!(爆…でも切実)

長文、最後までお読みいただきありがとうございました!!
はい。では、またどこかでお会いいたしましょう♪まだまだ太正時代を生きていきたいです!
如月紫水 <rxqkycrwxn> 2012/09/25 22:32:45 [ノートメニュー]

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