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ドリマガ1月号・蒸気工廠USA・蒸気のある生活感想ツリー

  ドリマガ1月号・蒸気工廠USA・蒸気のある生活感想ツリー 夢織時代%巴里前夜は落ちてます 2005/12/01 00:54:03
  全部金子良馬さんに書いて貰って下さい 夢織時代(修正一回) 2005/12/01 00:57:00
   ├まあまあまあまあ とりなべ 2005/12/01 14:52:56
Re: 全部金子良馬さんに書いて貰って下さい [返事を書く]
まあまあまあまあ

 それはつまり、「サクラ世界のガンダムセンチュリーを目指す」のと、「サクラ世界をガンダム世界に置き換える」のを取り違えている、という事ですね。

 なんていうか、それは確かにサクラファンから見れば怒りの対象になる事でしょうけど、けっこうそこには面白い問題点を含んでいるように思います。


ドリマガの記事は公式ではない

 まず、「AMBAC」という聞き慣れない用語は、「ガンダムが人の形をしている事」の説明のために考えだされた、ガンダムの同人設定家による設定です。
 あまりに見事な説明のため、後にみのり書房の書籍「ガンダムセンチュリー」で準公式的に取り上げられ、現在ではガンダムの世界観を語るための基本設定のひとつになっています。

 ・・・ですがしかし。これはもともとあくまで「ガンダムのおかしな点をファンが補完したもの」です。
 これから公式に設定する側がそんなのに頼るとしたら、実に本末転倒です。
 さらに言うなら、これはガンダム世界だけの仮想技術です。ものすごい技術革新があった事が前提になっていて、少なくとも現実世界にそのまま適応できるものではありません。ここは鈴木ドイツ氏がAMBACを誤解しているような気がします。
 もちろんサクラにもサクラの科学や技術体系がありますから、そこから外れた世界観を持ち込まれるのは困ります。

 ここから言える事は、「ドリマガの記事は公式ではなく、ガンダムのパロディに近い想像」だ、という事です。

 まあ、ここまでは、今までもいろんな所で書かれてた事ですが、もう一つ思ったことがあります。


メカを擬人化するという事

 ガンダムでの「AMBAC」という設定の目的は、「メカが人の形をしている不自然さに理由をつけた」という点にあります。
 現実世界の兵器は別に人の形をしている訳ではないですし、物語の中でもメカの必然性は特に感じられず、ただスポンサーのオモチャを作るため、という商売上の事情から来たものだったんですが、そこを見事に補完した説明だったんですね。
 日本の物語世界でロボットが人の形をしているのは、必然性というよりはむしろ「浪漫」とか「伝統」に近いものがあります。
 そのロボットたちは、兵器にしろ汎用機械にしろ、特に理由がないまま人の形をしていたワケですね。だからこそ「AMBAC」という説得力のある説明はガンダム世界だけのメカの形の理由づけとしてファンをうならせたワケです。

 しかし。
 サクラ大戦の場合はそもそも、「甲冑」である、という点で最初から人の形をしている説明がなされています。
 この点は、サクラのメカ設定でも非常に秀逸な所で、生身の人の技をそのまま使う戦い方が、「霊子甲冑」というメカの形に強い必然性を持たせている訳です。

 光武にはじまった花組の「霊子甲冑」は、神武による大型化の後に、わざわざ「光武・改」に戻して本来の「甲冑」の形にこだわっています。
 また、サクラ2では他の大型の霊子甲冑を使った後に、再び理想的な形として「光武・改」が登場するストーリー展開が、非常に燃えるものになっていました。
 サクラ3でも、「光武F」のサイズは「光武・改」とほぼ同じです。また、超一流とは言え普通の蒸気機械の技術屋であるジャン班長が作った光武Fは、帝都から来た「光武・改」の圧倒的な戦闘力を目にした後、李紅蘭の協力によって光武・改のノウハウを吸収して大幅に戦闘力が上がります。
 「光武F2」が大きさを変えずに性能を上げたのは、まさに「光武・改」の思想をジャン班長が理解した結果なのでしょう。
(ただし、サクラ4での攻撃力が高すぎるのは、操縦者の霊力や戦闘技術を考えるとちょっと優遇しすぎかな、とも思います)


 この「光武」の系譜を受け継ぐ事で、人の形をしているという事の必然性も受け継がれていくのが、メカの形が人型をしているという「日本のロボットという概念に内包されている浪漫」を受け継いでいく事に重なっていた訳です。
 この光武・改という「霊子甲冑」を理想とする設定は、人の形をしたメカへのこだわりという観点から、とても重要な設定だと思うのです。

 サクラVでのメカの問題点は、スターの大型化と空戦形態によって、この必然性が弱くなっている所にあります。
 「AMBAC」という言葉をうかつに使うなら、この「擬人化」という目的をガンダム世界とサクラ世界で二重に忘れている、という事になります。擬人化の理由付けは、それぞれの世界でそれぞれの理由で行われるべきです。

 今後、霊子甲冑のデザインを考える際に、この「人型」をしている理由は忘れてもらいたくないな、と思います。
 この意味で、サクラはサクラなんだからヘタなガンダムでは全然ダメなんだと、ファンの方からも率直に言っていいんじゃないかな、と思います。

 ドリマガの記事は、とにかく「説得力があって面白い」ものであれば、公式かどうかは実はあまり関係ないと思います。
 ただ、雑誌メディアはお金出して買うものですから、それなりの反響はある訳で、この意味でもうちょっとサクラファンに馴染む記事であってほしいな、という所はありますねぇ。




 あと、細かいのですがCDの話に少し反応を。
 クリスマスソングが単独で出るのは確かに初めて、なのですが、1998年の「奇跡の鐘 〜So special a day〜 / Happy Day Happy X'mas 」のSINGLE CDは微妙に新曲と言えるかもしれません。
 その後の「花組クリスマス」のショウに先だって出たものとは言え、歌っているのがさくら・すみれ・マリアの三人でVOJのコーラスが入った新録音で、ショウとは独立した内容になってました。
(ショウでは歌謡全集と同じすずかけ児童合唱団バージョンが使われたとか。ちなみに劇場版は東京混声合唱団でまた別もの)
とりなべ <nzmcvjfgzr> 2005/12/01 14:52:56 [ノートメニュー]
   │└後援であって認定でも監修でもない 夢織時代 2005/12/04 11:19:43
   │ └一番大きい問題は とりなべ 2005/12/05 15:23:58
   │  └書ける人書けない人(12/181時前追記) 夢織時代(修正1回) 2005/12/12 01:18:12
   ├いやいや夢織さん。 まいどぉ 2005/12/01 22:46:11
   │└失礼致しました。 夢織時代 2005/12/04 12:41:28
   └あらあらあら 螢ジロー 2005/12/02 00:27:52
    └あれほど見てはいけないといったのに 夢織時代(12/11_22:25修正) 2005/12/05 01:25:57

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