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月刊少年マガジンプラス3号発売

  月刊少年マガジンプラス3号発売 夢織時代 2012/06/22 01:02:10
  ようやく3号ですか【バレなし】 ブイアール@この時期に未発表、って事は発売しないのかしら? 2012/06/25 03:51:14
  │├意外に濃いけど問題もあるサクラの16年 とりなべ 2012/06/25 20:17:30
Re: ようやく3号ですか【バレなし】 [返事を書く]
意外に濃いけど問題もあるサクラの16年

 マガジンプラスが近所の本屋に売ってなかったので、腹いせに「サクラ大戦15周年」の話に食いついてみます(笑)。


有名タイトルとの比較

 ゲームソフトとしての例なら、たとえばドラクエの25周年は(ところどころ欠けながらもほぼ)毎年何かゲームを出してきたものですけど、サクラ大戦の場合はもともと「ゲーム以外のメディアの比率が大きい」ので、ゲーム15周年という意味ではなくサクラシリーズ全体で、という事でしょうね。

 ガンダムシリーズなどアニメの有名シリーズのメディアミックスだと、たいていまずは、最初の作品をそのままなぞったものがいろいろと作られます。
 ところがゲームの場合、そのままアニメやマンガにする事はあまり行われません。格闘ゲームにしてもRPGにしても、戦い以外にドラマ化できるようなストーリーが少ないので、ドラマにするためのオリジナルシナリオを書く必要があるためです。
 ポケモン映画みたいな全米大ヒットになるか、FFみたく大失敗と呼ばれるか。
 ゲームの知名度が高く予算も取れるがゆえに、興行の結果も極端になるようです。

 キャラとストーリーがはっきりしていて比較的アニメやマンガにするのが容易いと思われたサクラ大戦も例外ではなく、結局はメディアごとにシナリオを書き直す結果になっています。
 興味深い事に、ゲーム以外のメディアで発表された作品は、意外なほどに内容が重なっていません。


サクラ大戦作品の発表されたメディア

 家庭用ゲーム5本、関連ゲーム12本に対して……
 舞台作品は16本、ドラマCDが23本、OVAが23話分。
 活動写真は独立したシナリオを扱っています。
 TVが良くも悪くもオリジナルだったため、コミックス版はゲームをかなり忠実に再現していた・・・のは途中まで。現在ではかなり掘り下げた表現がなされています。

 作品本数及び上映時間で考えて、現時点でゲームよりは他メディアの方が量が多い、という傾向がうかがえます。

「ゲームとしてのサクラ大戦」と「ゲームではないメディアのサクラ大戦」が同時にあって、支配的なのはゲーム以外、という状況な訳ですが、これはシナリオ(つまり作品内で起きた事実関係)の点から見ると、実はそれほど単純な話でもないようです。


ゲームと他メディアが共存する事によって起こる問題点

 アドベンチャーパートのシナリオはLipsによる選択制ですが、それによって歴史が大幅に変わる訳ではなく、一見整合性が取れているようにも見えます。
 しかし、Lipsによる選択は、他のメディアに反映するのは極めて難しい要素で、「ヒロイン選択に関する事は一切触れない」あるいは「選択できる事項が全部が起きた事にする」といった、極端な方法で問題を避けています。(注1)

 このため、せっかくのゲーム中のラブシーンが、まるでヒロインの妄想だったかのように忘れられてしまう、という現象が発生します。
 注意すべき点は、本来は視聴者の願望であるはずのものが、「ヒロインが願う」という形に置き換えられている事です。視聴者がどう受け取っていようが、シーン自体をヒロインが事実として思い出さない限りは、跡形もなく消滅してしまうのです。(注2)

 これをゲームの進行で見た場合、それぞれのゲームで、シナリオが後に進むほど「起きたかどうかが曖昧なもの」になっているのです。
 特にエンディングの占める割合が大きいサクラ4では、この傾向は非常に顕著になります。(注3)
 またこの事は、サクラ1の終盤の荒唐無稽さがサクラ2で無かった事にされている事とも、ある程度の関連があると思われます。

 この「ゲームシナリオの消失傾向」はヒロイン選択のないメディアで必然的に起きます。
 逆に言うとゲームで新たなナンバリングタイトルが出た時だけ「ゲームシナリオの復活」が起き、以前のゲームのシーンが有効になってきます。


 サクラ大戦にはいくつか大きな柱があり、「ゲーム」と「舞台」が二大メディアと言ってもいいと思いますが、この二つには「どちらかが進むとどちらかが消える」という関係がある訳です。


 コミック版が先行した初の例である「奏組」では、この問題のバランスはどう傾くのか、舵取りの微妙さがいろいろな所で出て来そうな事例ではあります。

 

(注1)サクラ3のロベリアエンディングは例外で、ロベリアをヒロインに選択した状況だけが他メディアでの「正史」になり、他ヒロインを選択した場合は矛盾が出る。

(注2)逆に言うと、ヒロインが思い出しさえすればあった事になる。
 これは大神と二人きりのシーンでのみ有効なはずだが、2009年の「巴里花組ライブ」では「全ヒロインが選択制のデートの経験を語る」という珍しい状況になった。
 それぞれのデートをテーマにした歌が作られたため。

(注3)サクラ4エンディングは、明らかに未来の出来事であるが、太正16年以降が未だに語られた事がない太正世界で、果たしてそんな未来の時代が描かれる機会があるのかどうかは謎。
とりなべ <rpbyunwque> 2012/06/25 20:17:30 [ノートメニュー]
  │└都でなくなっても遷都周年祝い 夢織時代 2012/06/26 01:02:12
  見つけたぁッ!(本屋で) とりなべ 2012/06/25 22:03:27
   └薄い……! 夢織時代 2012/06/26 01:07:45

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