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紐育星組ライブ2012 〜誰かを忘れない世界で〜 感想ツリー

  紐育星組ライブ2012 〜誰かを忘れない世界で〜 感想ツリー 安倍准尉@そろそろめんどくさい 2012/09/04 22:32:36
  違和感 安倍准尉@このイカサマメガネ!! 2012/09/04 22:35:48
Re: 紐育星組ライブ2012 〜誰かを忘れない世界で〜 感想ツリー [返事を書く]
違和感

今回は楽前と楽観劇という機会を作ったのですが。
今回くらい、これまでの三都歴代各種歌謡ショウの中でも違和感を感じた
演目はありませんでした。
ただそれが、その晩のうちには何故なのかさっぱり分からなかったのですね。

同じ紐育星組の皆さん方に依るレビュウ曲だというのに、今年のレビュウ曲は
ちっとも躰に入ってこない。
演目も同じく、ちっとも入ってこない。
どうしたもんかと思いましたよ。
廻りでは近年にないくらい上々の評判というのに、自分はそうは感じられ
なかった。これは自分は楽公演観る資格みたいなもんないんじゃないか……
などとまで思ったものです。

しかし翌日、同じ公演をもう一度見せていただいたことで、それから暫く
考えてみたあとで、ようやく演目自体も、そして曲もこなれてきて躰に入って
きたように思えます。

そもそも違和感というのはなんだったのか。
それはのっけから、本題に向き合わされたからでしょう。
かつての歌謡ショウ内の歌曲のひとつを借りて言うのであれば

『難しい話にいきなり入ってしまった』

じゃ、ないかなぁ。

ここ何回かのレビュウショウと較べてみますと。
大体は、現在の紐育の背景説明から入るのですよね。
不況だとか、お金がないとか(苦笑)。まぁそういう負の状況説明に限らず
紐育の現在の流行だとか、それに対するLLTのセールスの在り方だとか。
そういう、『この物語に於ける紐育星組の状況の説明』のはっきりしないうち、
お客さんがその時の紐育の空気、みたいなものを感じ取って観る準備の
整わないうちに本題ドーン!ですと面食らってしまう訳です。
少なくとも私はそうでした。

模擬戦斗時に戦斗服じゃなかった、とかそういうことはどっちかと言えば些事で
(まぁ、やっぱそっちの衣装の方が嬉しい訳ですけれど笑)、そこにもういきなり
呪いのお人形さんが入ってきてしまって。どうもあの奇妙な風体のものが
エニアン、みたいだけどもそもそもあれの素性ってなんなの?と頭に疑問符が
浮かんだまま次々と紐育星組が新次郎君を忘れていく。あの、研ぎ澄まされた
強さをその身に秘める昴すら、餌食になる。あれ、こんなあっさりとでいいの?と。

途中で、サニー氏が「ブードゥー教の呪い人形だ」と素性っぽいことを語るの
ですが、なんでいきなりブードゥー教なのかと。最終話に悪魔王ドーンとかじゃ
ないんだから。せめて「紐育では今、占いが流行していて云々」みたいな描写を
入れておいてもよかったと思うのですよ。
兎に角、最初に観た人が「???」と咀嚼して処理しきれないうちに話が
進んでいってしまうので余計こんがらがってしまって、そちらに気を取られる
あまり本来なら十全に楽しめる筈の曲さえままならなかった……と、いうのが
あったのではないかと私は思います。
すごく勿体なかった、とすら考えます。

◇◇◇

まぁ個人的に、楽前の夜にはどえらいことありましてそちらで大分更に混乱
していたというのもありましたが(苦笑)それは兎も角として、その辺を深く
考えられないまま翌日の千穐楽を迎えます。
ホテル出ようとするなり豪雨喰らうし……(嘆息)


と、いうことで普段と違う思いを抱きつつも、普段通りの仕様に戻ってみる
ことにしましょう。
今回は主にパンフレットに掲載されているセットリストから曲のみ、で。


♪地上の戦士
♪恋する紐育
珍しく『地上の戦士』がOPナンバーに来て、その後新曲『恋する紐育』へ。
サニーのラチェットさんに対する情熱の小芝居(笑)は最早様式美となりつつ
ありますが、徐々にサニー氏が押し始めてますよね(にや)。
そのサニー&ラチェットさんのパートがいかにも『ミュージカル!』で、脇を
固めるのがワンペアという全く隙のない布陣でした。でもまたこれカラオケで
再現するのは、それだけに難易度高いというかよっぽどの歌い手さん方
集めないと無理な気がします(泣)。去年の『人は誰も……』もそうでしたが。


♪ダウンタウン・ハート
エニアンの術中に最初に嵌るのがサジータさん。
本編もあんなにとげとげしてたかなーと思いました。ていうかマイク通して
聞く舌打ちって本当にそれだけで嫌な気分になるものですね(苦笑)。
楽公演は上手で観ていてサジータさんの表情がよく見えたのですが、それに
しても迫真の演技で恐かったですね。まずここで観た人の鼻っぱしら叩いた
ところもあったと思います。兎に角なんだかわけわかんねーけどサジータ
さんがおかしくなった!?的な。
曲も往年のソロ曲『ダウンタウン・ハート』でしたが思い切り曲調が変えられて
いて、わけわかんねー度合いに拍車がかかります。胸ぐら掴むまでするとは
思いませんでした(苦笑)。

♪バウンティハンター・リカ
続いて登場はリカちゃん……ていうかノコが先かしら。ノコが居るのに昴が
居ない?とか思ってしまった私はレビュウショウ思考になってる訳ですが(笑)
それは兎も角として彼女も、まぁ普段が普段ですから早速エニアンの術に
かかり……そこから叩き出される齋藤さんのひッくい声!「おお!?」と最初の
観劇時は耳を疑いました。しかも半ば狂気じみてる彼女こえー!つか、こんな
低い声でも演技できんだすげー!!彼女に関しては、初観劇からその低い声
演技Brava!て感じでした。
その流れで歌われた『バウンティハンター・リカ』でしたがこちらも曲調ぐりぐり
変わる、でも時折オリジナルの曲調にも戻ったりしていたと思うので歌い
こなすのは大変だったと思います。

♪ある日青空を見上げて
普段そうでもない前出ふたりすらあんなことんなってんだから、普段からもう
密かに黒い彼女だったらどこまで暗黒面に堕ちるのか……ッ?とこれは
初回観劇時から色々な意味でどきどきしていたD穴さんでしたが……
……
……彼女のパートが終わってみると  そんなでもなかった  のは意外でした
<あんた彼女相変わらずなんだと思って
マイナスにマイナスかけたらプラスになりますものね<だから

……といった冗談はさておき、彼女の描写から徐々に見せ方が変わってきます。
彼女の動揺の台詞そのものが説明になっていて、矢張りエニアンの術と
いうのは彼女らにとって災禍以外の何物でもない、というのが見て取れる
ようになります。そして最終的に昴の更に具体的な説明台詞に至る訳
ですけれども……なので、この並べ方は妥当なものだったと思います。

しかし、曲調が変わると
『ある日青空を見上げて』も火サスに似合わない訳ではない
というのがこのパートの何よりの収穫だったと思いますスイイ的には
<どの方面の収穫かと

♪輝く星座
そして、トリは昴。先にも書いたように初回観劇時になんであんな普段から
冷静沈着な人まであっさり術にかかるかな?と思ったのですが……楽公演で
もう一度見ると昴がやってきてすぐ、のタイミングでグラスが派手に割れる
SEが入るのですよね。どんだけ沈着な人でもそういった突然の事象に
無意識のうちに意識の向いた瞬間には心の空隙も生まれようと。そこを
突かれたのだと。
むしろどんぴしゃそのタイミングで突いたエニアンこそが一枚上手だったと
いうことになりましょうが、ちょっち未来予知過ぎたよねと(苦笑)。
二回目の観劇で、ようやく分かってくることもあります。それが演目の理解と
いうか、充足感を満たしていく。やっぱお芝居は二回以上観るようにすべき
だよなと改めて思ったのでした。
因みに、ここまでの全員がかつての『サクラ5』本編での台詞を大分なぞって
いたのでこの方の場合

「敵味方の区別はしない!昴(機)に近づくな!!」

な台詞を期待したのですが……残念、その言い回しこそは出ませんでした
ね(苦笑)。


♪Stand up for LOVE
そうした、二回目以降の観劇で細かいところを拾っていけるようになると、
俄然お話も躰に入ってきます。そんな中ジェミニ君の抗う心の強さ、の象徴と
して登場したのがこの曲でしたが、状況こそは打開できなかったので中途
での断絶。より明るいこの曲、のセレクトはよかったと思います。これが
そうではなくて『シンフォニー ウィズ フレンド』とかだと曲に籠もっている
思いが個人的にまた違うので、より喪失感みたいなのを感じてしまい
ジェミニ君よりかダメージだったかもしれないスイイです(苦笑)。


◆◆◆

ここまでで第一幕。
初回観劇の際には「……はい?」て感じでしたね。
なんか滅茶苦茶沈みまくったまま緞帳降りたんだけど……客電の点いた
劇場内の空気も、なんかこれまでとは違った気がしました。皆さん一様に

「……???」

て感じだった、みたいな。その時点でもう三回目の公演だというのに。
楽公演は一般的にリピート客が多数を占めますのでそういう空気は薄く、
これまで通りな感じにはなってましたけども。

幕間は三分間ショッピング。
ワンペアだけでもちゃんと熟練の技で廻せるのにゲストさん方まで絡んで
くるのですから三分間でなんぞ終わる筈もなく(笑)。
楽公演の双葉お母様……いやいや彼女によく似た方、がそれは楽しかった
ですな(笑)。
つか双葉さんとしても、ベロを弄ぶ(笑)際のぞんざいな催眠術
二回とも大層笑かしていただきましたが。あれで舞台歴まだそんなでもない
てのが相変わらず信じられませんね(苦笑)。

そして第二幕です。
個人的には、初回公演の上京日が私の3DSデビュウの日でなかなか慣れ
ないまますれ違い通信やってたもんですからすれ違いMiiが溢れかえってて、
そちらのプレイに躍起になって居りました(苦笑)。

◆◆◆

♪ダンディー
規則正しく拍子木みたいなんが慣らされるので、「あー、『ダンディー』みたい
だなーっと思ったら案の定でした。去年に引き続いての登場となるこの曲
ですが、いい声はやっぱ何度聞いてもいいものですね。いい声の客引き、
での超絶長尺発声もすごい、まるで『つばさ』の故本田美奈子.さんのようでした。
舞台役者さんてやっぱすごいよなあ。

♪ボクノユメ
エニアンの心の中、に捕らわれた新次郎君。
別に大河ダーク(笑)になるでもなく負に塗り潰された世界に抗うことなく
流されてしまいかけますが……この辺りの流され易さてのが叔父さんとは
決定的に違うのですが、彼はハナから完成されたヒーロー像な訳で完璧
なのがある意味当たり前。けれどもこの甥っ子君はまだ成長途上な訳で
そこいらが共感呼ぶというのがやっぱあるよなあと再確認。
逆に最後まで芯の強さを見せたのがジェミニ君。紐育ヒロインという別の
側面からの主人公が今回主役、という過去のレビュウショウと一線を画した
のがここだった訳ですが、ぶっちゃけサクラ5本編で影の薄いきらいがないでも
なかった彼女がここで一段と輝けたというのが、ある意味本編を補完して
いるようでむしろ、私はそちらの面で嬉しくなりました。

♪5つのレシピ
……しかし、今回一等唸ったのはここです。ここでこの曲を、こういう風に
使うか!と。流石にあかほりさんがここまでは差配できないと思うので、きっと
某セガスタッフ様辺りのアイデアではないかと思うのですが……本当に
お見事!としか言いようがありません。この曲もまた新たな命を吹き込まれた
かのようで……
スターファイブたちの独白シーンも皆さんそれぞれ熱のこもった演技。
とりわけ齋藤さんの演技がまー涙腺直撃でえらい目にあいました。ぐふー
なんで私は彼女にここまで弱いだろうか(苦笑)。


或いは強い想いの込められた人の形をしたもの。
しかし時には、その想いの描いたものが成就したとしても忘れられ捨てられて
しまう。
残されるは底の見えない空虚。底が見えないのにそこにはたゆとうている漆黒。
漆黒の生み出す希望のない世界、それと同時に逆に希望や夢を持ち得る者
たちの集う光ある場所への羨望、妬み。そして憎悪。

けれども彼女たちはそれを受け入れた訳で。
与えられた試練、として乗り越えた後で。

この辺りの経緯も、やっぱ一度目だと理解しきれなかったと思います。
物語の上っ面追っかけるのが精一杯で、それぞれの心の在り方の動きまで
見て取ることはできなかっただろうな、と。

……それでもまぁ『緊急特別公演』ちゃなんじゃらほい、であって。
ジェミニ君に抱きしめられてるエニアンが二回観劇の二回とも心底
羨ましかった訳で<やめい(笑)

♪いつも心にサンシャイン
♪君と会えて
そしてレビュウ曲とバラードの新曲2曲立て続けのお披露目。
『いつも心にサンシャイン』はダンスで跳ねまくってる元気な曲でしたね。
踊るのは難しそうですが(苦笑)。
『君と会えて』は、兎に角ジェミニ君のソロが上手かったです。二度しか
聴いてないですがメロディの音の上げ下げすごいことんなってませんでした?
あれを舞台上で抑揚も含めてきちっと歌っちゃうのですから、ふわー……と
半ば呆けて聴いて居りました。
某先生はまだまだ、と仰ってましたがどんだけ高いんですかハードル(泣)。
凡人には計り知れない高みだよなーと。
まぁいずれにせよ、こちらもCD化されたらちゃんと歌えるようになりたいですー。

♪ここはパラダイス 〜リトルリップシアターのテーマ〜
♪地上の戦士
カーテンコールの後はお馴染みこの2曲。
やっぱ青年館でのここパラ、はあの異様な進化を遂げた中日公演を
思い出します。ワスレテ シマエ 言われても忘れられよう筈のない、なんか
こう何処かネジのとっぱずれた(どちらかと言えば客席の方が)公演でした
しね……でもこうしてその跡がちゃんと今でも残っているのは楽しいです(笑)。
ところで今回はダンサーさん方のモノクロ衣装がとてもお気に入りでした。
エニアンもせめて楽公演の時くらいは素顔で出てきてくれても……と思った
のですが、メイクに時間かかるしがっつり描くのでなかなか取れないということ
らしくやっぱそのまんまだったのがちょっち残念でした。パンフレット拝見しますに
お綺麗な方みたいでしたので、なおのこと。

◆◆◆


と、いう訳で。
二回の観劇でその違和感は拭えたのかといえば十全に、ではないです。
けれども物語の流れはこうしてまとめて書いている際になんとか咀嚼する
ことはできました。そして自分の中でなれてくるのじゃないかなと思います。
でもって、歌よりも芝居部分の比較的多かった今回は評判高かった訳で実際も
そうだとは思うのですが、私は従来通りの日常+レビュウ形式も好きなのだな
と改めて思いました。この先どちらの比重が大きくなるかは不確定ではあり
ますが、バランスを取ってそれぞれ開催してもらえたら……と好きなこと
考えてしまいますね。
兎に角次に繋げる為にも、アンケートはちゃんと参加させていただいて。
ファンはファンで、できることをやらなくては!ということですよね。


以上が今回のスイイ的レポでした。
アベスイイでした。
安倍准尉@このイカサマメガネ!! <hlkpwjguly> 2012/09/04 22:35:48 [ノートメニュー]
  │└↓皆さんへのお返事 安倍准尉@イカサマとインチキ間違えました(笑) 2012/09/07 23:19:33
  皆さんお疲れ様〜 最初っから面倒臭いRudolf 2012/09/05 23:28:40
  │└3DS全国制覇にプロージット 安倍准尉@天使のようなサジータちゃん 2012/09/07 23:21:27
  │ └せっかく?なので枝を伸ばしてみる風景 Rudolf@男性サクカラ曲が増えることは歓迎です☆ 2012/09/15 18:18:07
  │  └多いですねえ。地震と台風が立て続けだった... 安倍准尉@男声って言えば『ブイ・ドイ』そろそろ入らないかな<サクラ歌曲じゃないし 2012/09/25 00:10:53
  見なかった人間が反応してみる 夢織時代 2012/09/06 01:26:51
  │└しまった失念してましたEpi0 安倍准尉@楽屋でモニター見てました(悲) 2012/09/07 23:23:10
  華撃団という存在 しうら 2012/09/06 01:41:35
  │└模擬戦斗シーンのBGM 安倍准尉@今日はジェミニのツケでステーキだ! 2012/09/07 23:33:30
  賞賛と不満 とりなべ 2012/09/06 13:58:52
   ├入交昭一郎 安倍准尉@ところで、アーカイヴ移転運用開始しました(苦笑) 2012/09/07 23:36:22
   └観劇しなくてよかったかも・・・ 朱天 2012/09/17 18:13:05
    └すっぱい武道館 とりなべ 2012/09/18 14:32:35

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