[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
如月紫水 への返事
第二幕その1


はい、休憩の終わりを告げるブザーと共に席に戻ります。
程なくして、会場が暗くなり紗幕が降りた舞台の上手から、可愛らしい姿が。

杏里「タッタッタ…あれ?タッタッタ…ああ、やっぱりタップは難しいな。
   はーい、みなさ〜ん!杏里です!
   スターファイブ、レビュウナイト!
   まずは皆さんお待ちかねの、ジェミニ・サンライズ!「ZING ZING ZING」!」

この杏里が登場するときの動作は、その時々で違うようです。15日の夜は「ツーステップ、ツーステップ。杏里で〜す!」とツーステップをしながら出てきました。
16日は昼夜「にゃう〜ん!杏里で〜す。」と目立った動作は無く、口癖と共に挨拶でした。
杏里が両手を縦に広げて笑顔で紹介すると、前奏が流れ紗幕が上がります。
レースカーテンが背後にきらめく中、奈落から全身シルバーのカウガール姿(でもミニスカートではなく、ズボンです。しかもヘソ出し!)のジェミニが奈落から堂々と登場!!

♪ZING ZING ZING

ジェミニ「♪ジンジンジン ジンジンジン
      ジンジンジン ジリジンジンジン」

オープニングは、しばらくこのフレーズが続きます。4回目ぐらいでジェミニが「さあみんないっしょにやってー!」と声をかけてきます。
最初の三公演は手拍子を、16日(夜)と17日公演では両腕を肘までぴたりと胸の前で合せたポーズを。(笑)
さらに6回ほどこのフレーズを繰り返しレースカーテンの裏からダンサーさんたちが次々と登場!最後に、中央のカーテン裏からラッシー先生も登場して、ダンスメンバーが勢揃いです。

ジェミニ「♪さあ みんなに会えたね 祭りだ祭りだ祭りだ ラブ&ピース!」

最初のキメ。ここでラッシー先生は「祭りだ祭りだ」言いながらジェミニの周りを盆踊りのように一周すると「ラッシー先生」とジェミニの諌めの声が。
16日の夜からは、やっぱり手合わせのポーズでしたよ。(爆…肘まではつけてなかったですけど)
気を取り直して、下手側から歌を続けます。

ジェミニ「♪ショウの終わりを考えたら どうせ寂しいものだけれど
      今は考えないで今日は 情熱の渦にその身を
      ジンジンジン ジンジンジン
      ジンジンジン ジリジンジンジン
      ジンジンジン ジンジンジン
      ジンジンジン ジリジンジンジン
      ジンジンジン ジンジンジン
      ジンジンジン ジリジンジンジン
      ジンジンジン ジンジンジン
      ジンジンジン ジリジンジンジン
      さあ 今夜は騒ごう 祭りだ祭りだ祭りだ ラブ&ピース!」

しかし、見てて思うのは本当にジェミニはダンスのレベルが上がってます。すごい、カッコいい!
ますます、CDに間に合わなかったのが惜しいです。

ジェミニ「♪ショウはみんなをハッピーにする どうせ明日は来るんだから
      嫌な事を忘れて今日は 情熱の渦にその身を
      ジンジンジン ジンジンジン
      ジンジンジン ジリジンジンジン」

この後は、またしばらくフレーズの繰り返し。(7回ぐらい?)
これはもう、映像で見れなきゃ意味が半減(いやもっと?)しちゃうんですけど、文字で表現するのならば…4回くらいはラインダンスだったんです。
ちゃんと足が揃ってて綺麗!ハイキックまでいかないものの、かなり高くまで足を上げてました。
最後の盛り上がりに向けては、一度音が小さくなり(ジェミニも口元に人差し指を当てて拍手をとめるように振り付けで促してました)徐々にまた大きくなるという曲調でした。
聞くところによるとジャズからそういう演出が生まれたらしいので、取り入れたのでしょうか。

ジェミニ「♪さあ 今夜は騒ごう 祭りだ祭りだ祭りだ ラブ&ピース!」

ラストは、ジェミニが下手、ラッシー先生が上手でポーズを決めて、フィニッシュ!
レビュウナイトのオープニングに相応しい、華やかなジェミニのソロ曲でした!
暗転中、流れてくるのは雰囲気を変えるコミカルな音楽。
再び照明が舞台に入ると、レースカーテンはそのままですが、舞台の中央には背もたれつきの白いベンチ。その両脇には小さなバラの生垣があります。
そのベンチの真ん中に座っているのは…プチミント!(笑)
そして、上手側に佇んでいたのは昴。そりゃ、照明が入ったときの微妙などよめきは皆さん隠しませんでした。(笑)

昴「あの…」
プチミント「(はっと息を呑んで目を伏せるプチミント)な、なんですか?」
昴「ちょっといいかな。」
プチミント「ダ、ダメです!お付き合いはできません!
      わたしには決まった相手が居て…!!」

ショートコントだというのは見てわかるのですがそれにしても面白いぞプチミント。(笑)
ここまでは恥らっていたのに、くるっと昴のほうに向きを直すと、足を組んで髪の毛を右肩にまとめて、手ぐししながらすましてます。

プチミント「でも…お茶ぐらいなら……」

ナンパされる気満々じゃないですか。(爆)
が、昴さんはあっさりと「いや、そうじゃなくて。」とかわして

昴「そのベンチ…ペンキ塗り立てだぞ。」
プチミント「え?(慌てて立ち上がって、背中を確認)
      あ……」
昴「な。」

プチミントの背中には白いものがべったりと。はい、暗転!(笑)
場面転換のために流れる音楽がとってもカートゥーンっぽくて、アメリカの短編アニメを彷彿とさせます。
で、今度ベンチに座っているのはあの入国審査官の二人を挟んで、サングラスをかけているサジータ!両腕を二人の肩にまわしてどっかりと座ってます。
そして、先ほど昴が立っていた位置には、背中のペンキを落としたプチミント。

プチミント「ああ!!そのベンチ!」
サジータ「あん?」
プチミント「そのベンチに座っちゃった、の…?」
サジータ「座ったけど、なんだよ。」
プチミント「い、いやなんでもないです!失礼しま〜す…」

そそくさと下手へと去って行こうとするプチミントですが、サジータはそれを許さず呼び止めます。

サジータ「おい待てよ!このベンチがどうしたんだよ!」

立ち上がって絡もうとすると、完全にくっついてしまったのか背もたれが3人にくっついたままバキッと!
思わず驚く三人組ですが、それ以上に反応したのがプチミント。(笑)叫び声を上げて下手へと駆け去って行きました。
置いていかれた三人組は、それぞれに目を合わせて一言。

三人「ナンジャア、コリャ〜!」

はい、また暗転!(笑)
本当に、短編アニメの世界ですね。再び舞台に灯りが入ると、今度は誰もいないベンチ(あ、背もたれ復活してます)
そこへよたよたと上手から力のない足取りで登場したのは、みごとに身包みを剥がされた武田!!(爆)
靴も、片方しかないですよ;;
どうも、あれから正規の入国はできなかったみたいですね…密入国には厳しいですからねぇ

すとんとベンチの真ん中に座って彼方を見つめる武田…というか、気を失ってるのでしょうか。
そこに、白いエプロンをつけてペンキ缶と刷毛を持った審査官の二人が下手から「ZING ZING ZING」のメロディーを口笛で吹きながら登場。
まさか…と思ってみていたら、武田を囲むように立ち止まりベンチに刷毛を走らせます。そして、ペンキ缶でペンキを補充したかと思えば、そのまま武田にべったりと!!
やっぱりそうきますかー!!(笑)
肩から顔にかけて…特に顔は回を重ねるごとに念入りに塗られていました。(爆)
最後に、ベンチの影にあった「ペンキぬりたて」の看板を首にかけられる武田。審査官の二人は満足そうに下手へ去っていくのですが、それでも武田は無反応。
精根尽き果ててますね;;
そこに、スタスタと上手からやって来た昴…武田を見て思わず足を止めて一言。

昴「お前……」
武田「…あ?」
昴「ペンキ塗りたてだぞ。」

昴が完全にツッコミ係りなんですね。(^^;;
これで、一連のコントのような流れは終了。暗転し、次に照明が入ると同時にあのロカビリーのメロディーが流れてきます。
ですが、舞台上に居るのは三人。
形だけのスタンドマイクの前には下手からサジータ、プチミント、昴!

♪Try

うわ、うわ、珍しいメンバーだ!まさかこの組み合わせでこの曲が聞けるとは本当に思っていなかったのでワクワクしていたら…

サニー「♪Try〜 明日のことなど 判らないじゃない wowo」

下手から、手持ちマイクでノリノリで歌い出しから本人乱入!(笑)

プチミント「♪Try〜 東のサムライ 見習おうぜ wowo
       熱いハートを 爆発させろ」

気付いた昴とサジータが下手に向かい、サニーを追い払う中、プチミントだけは歌ってました。
乱入者を片づけた二人は、顔を見合わせて一瞬首を傾げて元の位置へ。

三人「♪Try〜 楽しいことを 見つけるんだ wowo
    Try〜 すべてがチャレンジ 全力だぜ wowo
    熱いハートを 爆発させろ」

と、ここでもサニーさんが顔を出すのですが、今回は誰も動かず、その代わり全員で目線と、押し出すような右手の動きだけで袖へ下げます。(笑)
今回はフルバージョンではなく、短縮版。叫びのところは完全カットでした。

プチミント「♪でっかいことやろうぜ we are crazy boy
       それで負けたら立て Let's get my dreaming」
三人   「♪海を渡る風よ you are crazy boy
       涙ふいて進め Let's get you're dreaming」
サニー  「♪ヘイヘイヘイヘイ〜〜〜 俺たちの旅」

しかし、サニーさんはめげなかった。(爆)最後の最後、上手から登場し、静止をかけられる前にずんずんと中央に出てきて、おいしいところを歌い上げていきました。(笑)
さすがにあっけに取られる三人をよそに、ノリノリで下手へ。そして、曲の終わりでは

サニー「Try!」

見事にシャウトして去って行きました。(笑)
取り残される形になってしまった三人は、それぞれに顔を見ては肩をすくめます。
まぁ、彼はリトルリップシアターのオーナーですから。(^^;;
でも、気を取り直して次のショウの紹介です。

プチミント「続きまして…」
三人「エジプトレビュウナイトです。」

紹介と共に暗転し、幕が閉まり暗闇の中楽屋の会話が響きます。

大河「ダイアナさん、やっぱりぼくにはクレオパトラは無理ですって!コミックショウになっちゃいますって!」
ダイアナ「大丈夫!あなたならできます。まず、第一声が大事!
     クレオパトラの「何事です!」さ、出てください♪」
大河「ダメですって、出来ません!ダイアナさんがやってくださいよ、台詞全部覚えてるじゃないですか!」
ダイアナ「私は無理ですよぉ!」
大河「ぼくは絶対にクレオパトラはやりません!はい、これが衣装です。それでは!」
ダイアナ「ああ、大河さん!!(会場中に開演ブザーが鳴り響く)
     あああ、はじまってしまいます!ど、どうしましょう…!」

主役が突然の逃亡のようです。さて、どうなることやら…?
舞台は、ずっとあったレースカーテンも上がり、中にあったセットが見えるようになります。
そこは、エジプトの神殿。
中央には階段があり、その左右には神が描かれた壁画。階段の下の両脇には、クロネコの衣装に身を包んだ女性ダンサーが身動きせずにいます。猫の女神、バステトを模しているのでしょうか。
階段の上の両脇には男性の従者。中腹には羽扇を持つ女性従者。そして舞台中央に居た男性の従者が両手を高く天に掲げて、膝をつきます。

従者「王家の谷に日が昇り、ナイルの川面を照らすが如く
   天と地を支配する偉大な女王よ!
   天空に輝く星々の如く、永久に我らを導きたまえ!インシャラー!(跪く従者たち)
   …クレオパトラ様、お言葉を!」

手をついたまま、顔だけを上げてクレオパトラの登場を待つのですが……反応がありません。
もう一度「クレオパトラ様、お言葉を!」と言っても同じ。さすがにうろたえた従者たちが口々にクレオパトラの名前を呼びながら探し出します。
全員、階段の下に降りてきたところで、慌てて階段の上に登場したのは…クレオパトラ!

クレオパトラ「皆のもの、なにを騒いでおるのです!」
従者「ク、クレオパトラ様!…うぇ?」

そう、ダイアナの!思っていた人間と違う登場に、思わずうろたえる舞台上ですが、ダイアナはそこを押し通します。

クレオパトラ「うぇ?ではありません!わたくしが、クレオパトラです!
       あまりの美貌に動揺してしまったようですわね。」
従者「あ!は、はい!あまりの美貌に動揺してしまった模様であります!」

おお、さすがダイアナさん。機転が利きます。
とにかく、これでお芝居が進められますね。

クレオパトラ「用件はなんです。」
従者「はっ(腰元にさしてあった一枚の書を携えて、階段を上る)アントーニオ様より、お手紙をお預かりしております!」
クレオパトラ「おお、愛しのアントーニオ(書状を受け取る)ご苦労、下がってよろしい。」
従者「はっ」

クレオパトラの命に従い、従者たちはその場から去り、残されたのはクレオパトラのみ。
丸められた手紙を広げ、読み上げます。

クレオパトラ「…愛するクレオパトラへ。
       君の美しさを思うと胸が張り裂けそうだ。
       いつか君を、僕のものにしよう……
       (手紙を戻して、後ろに投げつける)どうして殿方はいつもこう身勝手なのでしょう。
       わたくしが愛するのは、このエジプトと、そして富と栄光です!
       (階段を一歩一歩下りながら)シーザーはそのどちらもわたくしに与えてくれた。
       ですから、わたくしはシーザーを愛するのです!」

階段を一歩一歩下り、そのまま歌へと入ってきます。

♪モノクローム

まさか、これがエジプト側で歌われるとは思わなかったのですが、たしかにドラマ性のある歌詞なのでここでも違和感はありませんね。
歌い出しと共に、階段の奥からアラビア風の衣装に身を包んだラッシー先生と、その相手の女性ダンサーが一人登場し、とても大人っぽいダンスを披露します。
その周りで歌い上げるクレオパトラ。

クレオパトラ「♪男たちよ 甘い歌よ 夜が 思い出させるの
        鏡のなか 映るわたし モノクロームに 変わってゆく」

間奏部分で、クレオパトラは再び階段の上へ。奈落の上でペアでアクロバティックなポーズをとったままラッシー先生たちは、そのまま下へ下がっていきます。

クレオパトラ「本当の愛など、もうとっくに忘れてしまった。
       アントーニオ、あなた国を捨て妻子を捨ててこのわたくしを愛せるのですか?
       全てを捨ててまで、愛を貫けるのですか?」

二番では、女性の従者が登場し、歌にダンスの華を添えます。
羽扇を持った男性従者も現れてそちらは階段の両脇へと向かいます。

クレオパトラ「♪男たちよ 甘い歌よ 朝が 忘れさせてくれる
        鏡のなか 映る過去が モノクロームに 変わってゆく
        モノクロームに 変わってゆく ルー ルー」

マントを翻して、切なく歌い上げるクレオパトラ。
歌が終わると、階段の上で遠くを見つめて言葉を発します。

クレオパトラ「獣のような猛々しい恋がしたい。野生の恋が。」

その呟きと共に、左右の従者が持っていた羽扇が彼女の顔を隠し、同時に去年も聞いたあの野性のリズムが。

♪ジャングルレビュー〜「ジャングルレビュー」より〜

意外、だったんですけどやはりこれもさほど違和感がなかったのでうまく繋げたなぁと思いました。
そして、奈落から登場したリカの衣装!さすがに猿じゃないですよ。
ずっと神殿の両脇に居た猫と合せるように、クロネコ姿なんです。しかも、巴里のエリカのように可愛らしいものではなくものすごくぴったりとした大人っぽいもの。
ボンテージと言っても差し支えないぐらいです。リボンもそれに合わせて黒。それでもかわいらしさがの残るのは、リカだからこそですね。

リカ「♪愛の歌 歌えば 幸せになる
    森も山も川も みんな幸せになる
    歌え花よ 歌え雨よ 人を愛するように」

でも、場面の雰囲気に合せて、演技はもちろん変わってますよ。
猿のように元気!というのではなく、どこか艶めかしい仕草になって、ダンスに参加したクロネコ女性ダンサーと合わさって独特な空間をつくっています。
歌の途中で、クレオパトラもその世界に引き込まれ、クロネコを追いかけていく。
そして、クロネコが最後にクレオパトラに示したのは、金色の毒蛇。
階段の奥から現れたヘビ使い(ラッシー)からヘビを受け取ると、クロネコはそれをクレオパトラに与えます。

リカ「♪だから 歌え 人よ歌え いまこそ愛の歌」

高らかに野生の歌を歌い上げたクロネコは、階段を駆け上がっていき、その上でポーズ。
舞台ではクレオパトラがヘビを手に佇んでいます。
曲が終わり、クロネコが手を払うと同時に、次の曲が流れてきます。

♪ポワゾン〜「クレオパトラ」より〜

クレオパトラは、ヘビを手にしたまま、階段の方へ。前奏の間ゆっくりと階段を上り、その上に現れたヘビ使いに翻弄されます。
そして、歌い出しはサジータ演じるシーザー。上手から登場し、歌いながら舞台の中央へ。

シーザー「♪この世のはて 千年のはてまで 思いをはせる
      いつの時代も ポアゾン
      美しき女(ひと)を 手に入れた者が 支配者
      君は宝石 わたしを 輝かせる宝石」

歌い上げたシーザーは、そのまま下手へ。入れ替わりに、下手から登場したのはアントーニオ。
クレオパトラは、やはりヘビ使いと無言のやり取り…もしかして、この点が「無声映画の要素を取り入れた実験作」たる演出?

アントーニオ「♪この世のはて 千年のはてまで 君は輝く
        この熱い恋は ポアゾン
        我が祖国を捨て 君を抱きたい この手に
        君は宝石 わたしを 堕落させる宝石」

歌いながら上手へと向かったアントーニオ。ここで、ヘビ使いはクレオパトラの手にヘビを戻し、階段の奥へと去って行きます。
下手からシーザーも登場し、歌はクライマックスへ。

二人「♪それが毒だとわかっていても
    わたしは君と寝よう」
シーザー  「♪インシャラー 君に力を与える」
アントーニオ「♪インシャラー 君の力になりたい」

その背後で、クレオパトラは自らの胸に毒蛇の牙を。
ゆっくりと崩れ落ちるクレオパトラ。

シーザー  「♪インシャラー」
アントーニオ「♪インシャラー」

スポットが当り、色がハッキリとわかる二人の後ろでは、照明を抑えて色を出さないようにしている神殿がクレオパトラの死で慌しく。
駆けつけた男性従者三人が、クレオパトラの遺体を掲げ、逆さ十字のように持ち上げて彼女の死に顔がこちらにも見えるようにし、彼女を愛した二人の男が前を見据える中、幕が降ります。
新しいクレオパトラに惜しみない拍手を贈っていると、幕が降りたままの舞台に照明が入り、下手から拍手喝采で晴れやかな表情の新次郎が駆け込んできます。

大河「いや〜すごいなぁーダイアナさんは!ピンチヒッターで完璧なクレオパトラだった!
   あれが役者ってもんだよね、うん!」

上手で腕を組んで、しきりに頷く新次郎…すごく嬉しそうな顔ですね。(笑)
そこに、新次郎を追いかけるように下手からカウガール服のジェミニもやってきます。

ジェミニ「こら新次郎!どうして急に役を降りたんだ?」
大河「だって、ぼくにクレオパトラは無理だよ!」
ジェミニ「でも、決まったことでしょ。本番の前に降板するなんて、役者としてルール違反だよ!」
大河「だって、ぼくは役者じゃないもん。モギリだもん!」

初日はもう「モギリだもん!」がものすごく子供っぽかったんですけど、2日目からは落ち着いてきましたね。
そんな屁理屈はジェミニどうかな?と一瞬思ったのですが、腕を組んでたジェミニは

ジェミニ「…あ、そっか。」

あっさり納得しました!(笑)
というか、この最後の大騒動のために「タブー」では新次郎の「♪女になるわ」が含まれているパートがカットされたのかな、と。
腹くくり損ねてますからね。

大河「でしょ!そんなことより、ほら!聞いてよあの拍手!」
ジェミニ「ん?(耳を澄ますと、幕の向こうから聞こえる拍手の嵐)
     うわぁ〜すっごい歓声!お客さん喜んでくれたみたいだね!」
大河「ね、ダイアナさんがクレオパトラをやってよかっただろ?」
ジェミニ「うん!」
大河「サニーさんは時々暴走しすぎるんだよなぁ〜
   いくらなんでも男のぼくがクレオパトラをやっちゃいけないって!
   この劇場の品位に関わると思うね。」
ジェミニ「新次郎の言い分にも、一理あるね。」
大河「でしょ。だからこれで、めでたしめでたし!」
ジェミニ「めでたし!」

なんだかこのコンビはかわいいなぁ〜と思っていたら、上手から双葉さんが登場!
両手を胸の前で合わせて、ニコニコ笑顔で二人の下にむかいます。

双葉「新く〜〜ん!ここのショウは素晴らしいな、母さん、感動した!」(抱きつく双葉)
大河「わわっ(勢いでちょっと押されるものの、支えて戻す)ありがと、母さん。」
双葉「スターファイブは本当に素晴らしいな。」

双葉さん、すっかり虜ですね〜その横でジェミニが嬉しそうに照れてます。
が、ここでうっとりしていた表情から、いきなり企みごとのある表情に変化。

双葉「で、思ったのだが…この際、スターファイブの中から嫁を選んではどうだ?」
大河「え?……」
ジェミニ・大河「ええええーー!?」

来た、双葉さんの嫁発言!!(笑)
その驚きの声に、ジェミニに気付いた双葉さんはそちらへ足を進めます。

双葉「お、君は確かジェミニさんだったな。」
ジェミニ「は、はい!!」(背筋を伸ばして直立不動)
双葉「君はたしか、サムライを目指しているんだったな?」
ジェミニ「はいっジェミニはサムライを目指しているであります!」
双葉「それは良い心がけだ。では新次郎の嫁になりなさい。」
ジェミニ「うぇ…………っええええーーーー!!!?」

なんだか、第一声が地を這うが如く低いものだったのですが。(^^;;
その後に続いた第二声は物凄い大音量で、ずざざざざっと後に引いていきます。
その発言に、さらに慌てたのは新次郎でした。
物凄い勢いで双葉さんとジェミニの間に入って、母をジェミニから遠ざけます。

大河「母さん母さん!母さん!ぼくにお嫁さんはまだ早いって!」
双葉「何を言ってるんだ。そう言って、結婚を逃してしまうのだぞ。
   男は家庭を持ってこそ一人前というもの!なぁ、ジェミニさん!」

こりゃ双葉さん、弟も内心気が気じゃないんだろうなぁ…と思ったり。
大河親子がそんなやり取りをしている間、下手に置いていかれたジェミニは……「新次郎のお嫁さんかぁ…」と妄想にふけっておりました。(笑)

この妄想の内容、実は微妙に日替わりらしく15日昼は包丁で食材を切っている動作に、下手のほうを向いて「すぐ出来るからー」と。
夜は、鍋の前に立って、おたまを片手に味の微調整。(ただ、これはわかりにくかったのか双葉さんが「なにしてるんだ?」とツッコミを入れて「お味噌汁を…」と言ってました。)
16日昼は、15日昼と同じ動作で「今日はステーキだよ」と。
16日夜は動作こそ同じですが、包丁捌きでミスをしてしまったらしく「痛っ…切っちゃった〜」と指をちょっと舐める動作までつけてました。さらにバカバカ〜と照れて頭を叩く動作もあって可愛らしさ倍増です。
17日は具材を切って鍋で混ぜている動作で「新次郎、今日は豆腐のお味噌汁だよ〜」と言っていました。

双葉「ジェミニさん?」
ジェミニ「(はっと我に返り)は、はい!」
双葉「新次郎の嫁になりなさい。」

仁王立ちに腕組で堂々と言い放つ双葉さん。相変わらず新次郎は後ろでおろおろしていたのですが、今度のジェミニは一歩前に出て

ジェミニ「はい、心の準備は出来ました〜」

とすっかりその気モード。(笑)

大河「ちょっと母さん!!ジェミニもなに言ってるのさ〜!」

よしよし、と頷く双葉の後から、新次郎がものすごい勢いで間に入って、さらに言い募るジェミニを下手へと押しやります。(^^;;
押されつつも、ジェミニはさらに妄想を膨らませているらしくずっと叫んでいます。

この叫び声も、回によって違うのかな?実は、歓声に押されてよく聞き取れない回もあったんですよね〜
たしか15日は昼夜とも「子供は3人ぐらいほしいであります!」だったような。
そんなジェミニに双葉さんはマイペースに(少なくとも夜は)「孫は5人までオーケーだぞ〜」と返答。(笑)

16日昼は「同居も大丈夫ですよ!」という内容に「同居かぁ〜嬉しいじゃないか〜」と笑顔の双葉さん
16日夜は「子供の名前は新三郎か、新衛門がいいであります!」とかだったかな?で、双葉さんは「今、新衛門とか言ってたかな?それはいいのか?ありなのか?」とちょっと首を捻ってました。
17日は「結婚式はゴンドラに乗りたいであります!」と挙式の話でした。その後、よく聞き取れなかったのですが押されつつも白馬にも乗りたいとか言っていたようで。双葉さんは「ゴンドラに白馬、いいじゃないか。母さんも乗っちゃうよ〜」とノリノリでした。(笑)
新次郎が呼びかけたときにもまだ乗っている振りをしていたので「母さん!!乗らない!…いい加減にしてください!」と動作をとめる台詞まで入ることとなりました。

大河「母さん!!いい加減にしてください!」

ジェミニを遠ざけた新次郎は、母の元に戻ると強い口調で母のマイペースっぷりに物申します。
ですが、そんなことで怯むような方ではもちろんございません。(笑)

双葉「なんだ、ジェミニじゃ不満なのか?」
大河「そ、そういうわけじゃなくて…」
双葉「では、リカか?ダイアナか?まさかサジータじゃあるまいな?」
大河「そ、それは…」

ずいずいと選択を迫られ、しどろもどろになる新次郎。16日昼はサジータにかかっている「まさか」の部分に反応して「サジータさんじゃいけないんですか?」とちらっと質問を返していました。
16日夜はその「まさか」がはずれていました。で、新次郎は「だ、誰だっていいじゃないですか!」と逃げ姿勢。ですが、この返答なら唯一嫁候補に上がっていないスターファイブのメンバーも含めます…よね?(まぁ、昴が居ないのは単に性別不明だからという理由なんでしょうけど。)
とか思っていたら17日はまたサジータの前に「まさか」が加わってました。ここでの新次郎の返答は「だ、誰でもないよ!」というものでした。ということは昴かラチェット?まるで誘導尋問のようですね。

双葉「あーもう!じれったい!!こうなったら片っ端からいくぞ!」
大河「えっ?」
双葉「ほら!善は急げだ、走るぞ!(新次郎の腕を掴んで上手へと向かいだす)1、2!1、2!」

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