[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
如月紫水 への返事
第一幕その2


ここで舞台は暗転。
ゲームでも使われていたBGMが流れるのですが…「マンハッタンは今日も晴れ」であっていますか?ちょっとCDが手元に無くて確認できません。(爆)

場面は変わり、紗幕が上がるとそこはリトルリップシアター。場所は楽屋でしょうか。
上手側には小さめなテーブルに椅子が一人掛けの2つ。
下手側には長方形のテーブルに一人掛けのイスが1つに三人掛けの長イスが1つ。さらに一歩下手側に一人掛けのイスがひとつ。背景にはレースカーテンが使われています。
一番下手に近いイスには「お腹すいたな」と呟くリカ(マント無し)。長イスには昴とジェミニ(掃除服)。上手側の奥の椅子にはサジータが座って和んでいます。

ダイアナ「みなさ〜ん、お茶の時間ですよ〜」

そこに、上手からティーセットを載せた銀色のカートを押しながらダイアナが入ってきます。
そのセットを見たサジータは表情を曇らせ思わず一言。

サジータ「なんだよ、紅茶かよー」
杏里「はーい、今日からシアターで発売するクリームパフですよ〜甘くておいしいですよ。」
リカ「クリームパフ!クリームパフ!にゃっう〜ん!」

続いて、上手から杏里も登場し、2箱持っていたクリームパフを、それぞれテーブルに置いていきます。
ここの台詞は日を増すごとに「昨日発売した」や「先日発売した」に変わっていきました。
杏里が置いたクリームパフに、リカが素早く反応。長イスの後に移動して、ぴょんぴょん跳ねます。

ダイアナ「サジータさんは、紅茶がお嫌いですか?」

銘々にお茶を注いでいくダイアナがサジータに尋ねると、然もありなんという様子でサジータも答えます。

サジータ「ここは紐育だよ。イギリスじゃないんだ。」
ダイアナ「紅茶も優雅で良いと思うのですけど…」
リカ「ゆうが!ゆうが!ゆうがってなんだ?」
ダイアナ「はい、どうぞ。」

バタバタとダイアナの目の前にやってきて首をかしげるリカですが、同じタイミングで淹れたてのお茶を渡されてその質問は宙ぶらりんに。
が、杏里から回ってきたお茶を受け取ったすぐに昴がそれを引き継ぎました。

昴「エレガントって意味だよ。」
リカ「(長イスの後に戻ってきて)エレガント、エレガント!エレガントってなんだ?」
昴「はい、一番大きいクリームパフ。」
リカ「おおー!でっかいな!あーん!!」

あ、ごまかした。(爆)
ちなみに、リカに与えたこのクリームパフはグッズで売っているミニサイズではなく本当に普通のサイズで、リカは大きな口をあけて食べ始めました。
食べ物が口に入って満足したのか、最初に居たイスの前に移動して行きます。
リカが大人しくなったその間に、ジェミニが「あ!」と声を上げて昴に顔を向けます。

ジェミニ「そうだ!ニッポンでは3時のお茶の事を、茶道っていうんですよね?」

ジェミニの突拍子もない確認に、紅茶に口をつけていた昴の動きが動揺したようにピクリと止まります。

昴「……その認識は間違っている。
  それにしても…濃い茶だ。」
リカ「こい…?お、ラブリーティーかぁ!リカよくわかんねーな!」

紅茶をテーブルに置いた昴の言葉を聞いたリカが頭の中で誤変換をおこしてます。
にへっと笑って頭をかくリカは、クリームパフをさらに一口。
昴が何も言わないでいると、今度はサジータが訂正に周ります。

サジータ「リカ、字が違うぞ。濃縮されたお茶…ストロングティー(Strong tea)だな。」
リカ「おー、ストロング、ストロング!強いぞリカー!!」
昴「はい、あーん。」
リカ「あーん!」

一番下手側のイスの上に立ち上がってクリームパフを持っていない方の腕を上げるリカに、昴は箱に残っていた小さなクリームパフを持って立ち上がりそれをリカの口へ。
おいしそさ零れる笑顔で黙る、もとい食べるリカ。どうやら、大分リカの扱いに慣れてきている模様です。(笑)
上手側では、お茶を淹れ終ったダイアナが自身の分の紅茶を手にサジータの隣のイスに腰掛けます。
杏里は、ティーポットを持って上手へと下がって行きました。

ダイアナ「ニッポンの茶道が、世界にお茶を広めたんですよね。」
ジェミニ「そうなの?」
ダイアナ「ええ。元々西洋にはお茶という文化は無かったのですよ。」

ダイアナの言葉に興味を持ったジェミニが話に食いつくと、その先の詳しい説明を昴が引き受けました。

昴「まず、日本のお茶が欧州に持ち込まれ、大ブームを巻き起こす。
  だが日本は鎖国をする。
  そこで欧州は中国から中国茶を輸入したが、それが欧州の外貨を食い尽くす。
  そこで欧州は阿片の密売で、その外貨を取り戻す。
  それが阿片戦争へと繋がる……お茶が世界を変えたんだ。」
ジェミニ「すっごーい!ダイナミックな話だぁ〜」

昴の説明に、いつの間にかそばにやって来たリカもジェミに同様耳を傾けてふんふん、と頷く。
説明を聞いたジェミニは腕を組んでイスの背もたれにもたれかかります。天井を見上げているのは、途方も無い話だからでしょうね。
さらに、サジータも話題に参加してきます。

サジータ「アメリカの独立戦争の発端は、ボストン港で紅茶を満載した船を襲撃した
     ボストンティーパーティー事件だ。これもお茶だな。」

なぁ、と同意を得るように隣を見ると、ダイアナも頷きます。

ジェミニ「それなら、聞いたことあるよ。
     そのボストンティーパーティー以来、アメリカ人はお茶を飲まなくなったんでしょ。」
サジータ「そう。だからネイティブアメリカンが飲んでいた黒い飲み物を飲むようになったんだ。」
ジェミニ「それがコーヒーなんだね!」
リカ「なーるほど!リカよくわかんねーな!」

堂々とした言いっぷりに、サジータは「はは、わかんねぇか。」と苦笑い気味に言葉を発して、ふとあたりを見渡します。
このタイミングで、杏里も上手から戻ってきました。

サジータ「そういえば、新次郎はどうした?」
昴「ああ、今地下で最新式のキネマトロンを調整しているそうだ。」

最新式キネマトロン?と興味を示すようにジェミニとダイアナが首をかすかに動かして頷いてます。(この台詞、初日は無く、16日からの追加となりました。)
と、そこに上手からにこやかに笑みを浮かべたサニーサイドがやってきます。その隣には、プラムも一緒です。

サニー「おー、みんなで仲良くお茶会ですか。いいですね〜
    仲良きことは良き事かな。…さて、プラム。」
プラム「はい!」
サニー「(プラムの肩に手を置いて)今回のショウについてプラムが、素晴らしいアイディアを出してくれました!」

え、何なに?と興味津々といった具合に全員の視線がプラムに注がれます。
その視線を受けたプラムは舞台中央に向かいながら、晴れやかに言い放ちます。

プラム「そうなの!お客様はショウには華やかさと驚き。サプライズをを求めているのよ!
    だから、タイガーには今度のショウにプチミントとして出てもらおうと思うの!
    そしたら売上げもアップ、アップ!きゃっふ〜ん!」

アップアップ!でさりげなく胸を強調するプラムです。(笑)

サニー「きゃっふ〜ん、いいことだ!あ…」


―――レッドベリー編


今回の変化ポイントは、サニーさんが現れるところからでした。
プラムの代わりに、杏里の名前が呼ばれます。

サニー「みんなにお知らせがあります。ちょっといいかな、杏里。」
杏里「はい。」
サニー「(杏里の肩に手を置いて)今度のショウには、杏里のアイディアでサプライズを用意しました。」

え、何なに?と興味津々といった具合に全員の視線が杏里に注がれます。
その視線を受けた杏里は舞台中央に向かいながら、嬉しそうに言い放ちます。

杏里「はい!今度の舞台では、大河さんにはプチミントとして出てもらおうと思います!
   舞台に華やかさと驚きを求めているお客様に、これはセンセーショナルを巻き起こします!」
サニー「にゃうーん、いいことだ!あ…」


―――――


あ、とつい口をついてしまった言葉を慌てて隠すサニーさんですが、遅いですよ。(笑)
プチミント、という言葉を聞いたときの星組の反応は分かれましたね〜リカ、ジェミニ、ダイアナはぱっと笑顔を見せて
リカとジェミニは興奮してプラムの両脇に立ってはしゃぎ、ダイアナはその場で頬に手を添えて微笑んでいます。
一方、怪訝そうに眉を寄せたのは昴とサジータ。昴は大はしゃぎする2人に囲まれる形になったので、座ったままの状態で2人を交互に見て言葉は発せません。
サジータは立ち上がってサニーサイドの前に立ちます。

リカ「リカさんせーい、プチミント大好きー!」
サジータ「いやいやいや、いきなりショウに出すのは無茶だろ。」
サニー「無茶は、承知の上さサジータ。でも、サプライズはいつの時代も無茶から生まれるものなのさ。」
大河「サニーさーん!!」

大乗り気のオーナーですよ。(笑)
と、そこにレースカーテンの向こうから飛び込んできたのはまさに話題の人であった新次郎!
ど真ん中からきましたね。
下手へと向かったサニー、リカ、ジェミニのほうを向いて一気に言い募ります。

大河「むちゃくちゃですよ!!
   無茶な上にくちゃですよ!」
サニー「大河くん!成せば成る。」

口癖とられてますよ、新次郎。(笑)
がくっとなる新次郎ですが、ぐっと拳を前に出して目を輝かせるジェミニによろよろと顔を上げます。

ジェミニ「新次郎、ニッポン男児の魂を見せるときだよ!」
大河「女装は日本男児の魂じゃないよ…!」
サジータ「シャラップ!ガタガタ言うなんて男らしくないぞ、新次郎!」

びしっと指を指して新次郎を制するサジータ。
ん?プチミントを無茶だといいつつも、その辺は厳しいんですねサジータさん。

大河「…だって恥ずかしいんだもん!」

もん!って…(笑)
さぁ、ここから説得スタートですよ。ぱっとダイアナが立ち上がって前に出てきます。

ダイアナ「大河さん、その恥ずかしいという気持ちも舞台の上では大切なんですよ。
     恥じらいは愛に繋がります。あなたは、たくさんの愛をもっている人なのですよ。」
大河「でも……」

徐々に舞台の照明が暗くなり、2人にスポットが当たるようになります。

♪タブー

もともとミュージカル的な歌だったので、ピッタリですね。うっとりとした表情のダイアナの説得の行方を皆で見守ります。

ダイアナ「♪なんて 可愛いひとなのでしょう なんて素敵なひとなのでしょう
      あなたの愛は きっと たくさんのひとを救うでしょう」

ダイアナが歌い募っていくと、最初は新次郎もダイアナが来るたびに逃げていたのですが、下手側に行った時にサニー、ジェミニ、リカに捕まってダイアナのそばに転がっていきました。(笑)
その手を取って立たせると、徐々に新次郎も乗ってきてダイアナと一緒に踊ります。周りのメンバーもダンスで参加です。(唯一座っていた昴も立ち上がって参加)
まぁ、ときどきはっと我に返って踊るのをやめるのですが、ダイアナと目が合うたびに再開してしまうので。(笑)

ダイアナ「♪だから 勇気を出すことです そして さあ舞台に立ちましょう」

ここで、新次郎はダイアナをちょっと押して自ら歌へ。

大河  「♪ドキドキします ハラハラします だってだって
      ドレスを着ても ぼくのこころは 男のまま」
ダイアナ「♪役者に男も女もないでしょ
      演じることに タブーはないわ」

この振り付け「♪男も」はみんな一緒なんですが「♪女も」はそれぞれまったく違うポーズなので、個性が出てて面白いです。
リカは裾を広げてにっこり。ジェミニはまるで夢を見るように手を頬の下で合わせて。昴は右手を頬に添えて静かに。サニーはロングヘアーを手で表して。サジータはスカートを抑える仕草。杏里は腰を強調していました。
ダイアナにしっかりと見つめられ、納得しかけたのですがまだ新次郎は抵抗中。
下手へと駆け抜けようとするのですが、周りに止められてプラム、サニー、昴、リカ、ジェミニ、サジータ、杏里と一人ひとりに励まされています。がんばれ、と肩に手を置いたり、握手をしたり。

ダイアナ「♪そこに 愛があれば輝く それを わたしたちが見つけた
      だから 素直に そっと 舞台の空気に抱かれなさいWOW WOW」

最後に、歌っていたダイアナにしっかりと見つめられて熱唱されます。
が、ここでのポイントは元の曲にはある新次郎の「♪ドレスが身体を包む〜」のソロパートが全てカットになっていることでしょうか。
つまり、腹くくりかねてるんですよね。未だに。

ダイアナ「♪あなたがいること それが大事なの
      あなたでいることが そう大事なの
      あなたがいること それが大事なの
      あなたでいることが そう大事なの」
大河  「♪だけど それでも WOW WOW ぼくは怖い」

ダイアナが下手、新次郎が上手側に立って歌が終わると、舞台の照明が再び明るいものになって全員の表情が見えるように。
長イスの背もたれに手を置いたプラムが口を開きます。

プラム「オーケーよね、タイガー?」
大河「ぼく、自信ないです……」

項垂れる新次郎の元に寄って、プラムは肩に手を置き励まします。

プラム「大丈夫よ、タイガーにならできるわ!
    タイガーの魅力は、西洋にはないわ。(肩から手を離して)中性的な魅力というか
    母性をくすぐる、その脆さ!」

たまらない!といった具合に新次郎の前を通って胸に手を当ててもだえるプラムに、やや冷静な新次郎が一言。

大河「……それ誉めてないですよ!」
プラム「…きゃふきゃふきゃっふ〜ん!誉めてるじゃな〜い!」
大河「ごまかさないでくださいよっ」

一生懸命言い募る新次郎ですが…やはりプラムの方が一枚上手のようで、ニコニコ笑いながら新次郎の肩に肘を乗せて、右手でその頬をつん、とつつきます。

プラム「タイガーが陰でダンスの練習してるのだって、あたし知ってるんだから。」
大河「そ、それは!身体がなまらないようにって…!」

この発言で、見守っていた周りもにっこり。決まりです。(笑)

サニー「そう、大河くん。君はブロードウェイの星になるのさ!」
リカ「ブロードウェイの星ー!!」

サニーが両手を広げて高らかに宣言すると、近くにいたリカもぴょんっと飛び跳ねます。

サニー「よーし、じゃあプラムくん。準備のほうを頼んだよ。」
プラム「イエッサー!」

サニーの命を受けて、敬礼したプラムは軽い足取りで上手へと去って行きました。

サニー「じゃあ、みなさん。がんばっていきましょう!」

残されたメンバーにそう告げて、サニーサイドも上手へと歩いて行きます。
有無を言わさずプチミント参加が決定した新次郎は下手側のテーブルの前にある一人掛けのイスに腰掛けてちょっと項垂れ気味。
長イスに座っている昴がフォローしているようです。上手側の椅子に座ったサジータとダイアナは話をしているようです。その傍には杏里。
そんなメンバーを残して、舞台は周り、半分上がったレースカーテンの向こうへと下がっていきます。
そこから前に出たのは、リカとジェミニ。
残った2人にスポットが当り、下手側に立って興奮した様子で話出します。

リカ「は〜!しんじろーのプチミント、楽しみだな!」
ジェミニ「うん!新次郎はサムライだもん!きっとやりとげるよ!」
リカ「よ〜し!リカもっとがんばるぞー!!」
ジェミニ「おー!!」

いえーい!とハイタッチをする2人。


―――レッドベリー編

「タブー」を歌い終わった後から、分岐します。

サニー「そうでした!プラムが居ない間、補充要員を用意することになりました。」

サニーのいきなりの言葉に、首を傾げて注目する星組の面々、でも杏里だけはちょっと怒った表情です。

杏里「わたしは反対したんですよ!」
サニー「いやいや、会計係りは必要だよ杏里。
    さぁ、ご紹介しましょう!レッドベリー・トランプくんです!
    レッドベリーくん、こちらへ。」

サニーに呼ばれて、上手から登場したのはプラムの衣装を赤に変えたような制服に、金髪パーマのツインテールの女性。
その場に居た全員が、口々によろしく!と笑顔で挨拶しますが、当の本人は目を合わせようとせず仏頂面。

レッドベリー「……どうも。よろしく。」
リカ「あ、レッドベリー!これ食うか?」

戸惑いの空気が流れる中、人懐っこいリカがクリームパフの箱を片手にレッドベリーの前へ出て行きますが、レッドベリーはそれを一瞥しただけで直ぐに顔を背けてしまいます。

レッドベリー「いらない。」
リカ「えんりょすんなって!うっまいぞ〜!」
レッドベリー「しつこいよ!いらないって言ってんだろ!」

理不尽に怒鳴りつけられたリカは、明らかに不機嫌そうな顔になってレッドベリーから距離をとります。
このとき、周りの空気にも緊張が走ります。サニーさんは「ああ、まずいかな…」という表情で目線をちょっとだけ泳がせます。

リカ「むむむむむ〜!」
レッドベリー「なに?言いたい事があるならハッキリ言えば。あたし、影でコソコソって嫌いなの!」
リカ「ぬぬぬぬぬ〜〜!!」

挑発するレッドベリーに、開いている方の手で銃を抜こうとするリカですが、その間に慌ててジェミニが右手を上げながら割って入ります。

ジェミニ「じゃあ、正々堂々言うよ!…初対面で、その態度は良くないと思うな。」
レッドベリー「個性よ、個性!これがあたし。正直でいいでしょ。」

それでも、なお態度を崩さないレッドベリーに掴みかかろうとするリカを後から杏里、前からジェミニが止めるのですが
星組にはもう一人、血の気が多い人がいるんです。
そのサジータが怒りを露にレッドベリーに向かって一歩踏み出したのを見て、こちらはダイアナが両手を広げて割って入ります。

ダイアナ「は、はじめまして!ダイアナ・カプリスです!
     一緒に紅茶でもいかがです?」

心持表情が硬いダイアナですが、そのダイアナにもレッドベリーの態度は崩れません。
いまだ喋っていない昴も、目元を険しくしていきます。新次郎は、長イスの真ん中に腕組をして座って明らかに怒っています。

レッドベリー「紅茶?はん!いらないわ。ビールは無いかしら?」
大河「昼間からお酒はダメです!まだ舞台のお稽古もあるんですから。」

珍しく強い口調でレッドベリーを諌める新次郎ですが、レッドベリーはそれでも上からの目線を崩さずに新次郎の顔を真っ向から睨みます。

レッドベリー「…あんた誰?」
大河「大河新次郎です。」
レッドベリー「…あのさ、どこの野蛮人だか知らないけど。女性が立っている時、男は立つものだわ。」
大河「あああああ!(慌てて立ち上がって、頭を下げる)
   す、すみませんでした!」

ま、負けてますよ新次郎。(爆)
ここで遂に、サジータが怒り心頭という様子で腕を組んで前に出てきます。

サジータ「なぁ、あんた。どういうつもりでここに来たんだ?」
レッドベリー「仕事よ、仕事。」
サジータ「仕事なら、チームワークを大事にしな。」
レッドベリー「あたしの仕事は会計と窓口。まぁ、一応踊りも踊れるけど、ショウには一切関係ないわ。」
サジータ「ここではそうはいかない!会計係だろうが売店係だろうがみんなショウに出るんだ!
     あの日本人だって、女装してショウに出るんだぞ!」

サジータにキッパリと言われ、頷きつつも、うっと目元を手で覆う新次郎。その点はもう、どうあがいても逃げられません。(爆)
思わず近くにいた昴がぽんぽんと肩に手を置いてフォローをしてます。
が、その発言にレッドベリーはサニーサイドを睨みつけます。

レッドベリー「……オーナー、話が違います。」

白羽の矢を立てられたサニーは乾いた笑いを浮かべながら、歩み出します。

サニー「ははは…サプライズだよ、レッドベリーくん。人生のエッセンスはサプライズ。
    ほら、言うだろう?郷に入りては郷に従え。じゃあ、サジータをはじめ…仲良くね。」

下手から上手へと向かったサニーはそのまま上手へと去って行きました。
そ、そんなところで放置ですか;;

レッドベリー「あたし、女装した日本人が出るようなショウには出たくありません。」
昴「勝手にしろ。」
レッドベリー「じゃ、そうさせてもらうわ。」

残ったメンバーを一通り見て言い放つレッドベリーに、昴が鋭い言葉でピリオドを打ちます。
ちなみに、完全に否定された新次郎「うぅ…」と顔を伏せて泣きっ面です。
ひらひらと手を振りながら上手へと去っていくレッドベリーを全員の視線が追いかけます。
不安げ、怒りと個人差はあれど波乱を呼び起こす人が出てきたものです。

リカ「とりあえず撃っとくかー!?」

拳銃を引き抜いて構えるリカを、ジェミニが前に出て慌てて静止させます。
その後で、下手側のテーブルの前にある一人掛けのイスに腰掛けた新次郎は女装と、レッドベリーに指摘されたこととダブルで項垂れています。
その新次郎を長イスに座っている昴がフォロー…というか、クリームパフをすすめてました。…餌付け?(爆)
上手側の椅子に座ったサジータとダイアナは話をしているようです。その後ろには杏里。
そんなメンバーを残して、舞台は周り、半分上がったレースカーテンの向こうへと下がっていきます。
スポットが当たる中、ジェミニはリカの肩に手を置いて諭す。

ジェミニ「ダ、ダメだよ、リカ!……みんな、最初から仲が良い訳じゃないんだよ。
     失敗したり、ケンカしたりもするけど…それでも一つのもの一緒に作っていくから理解し合えるんだ。
     …前向きに。」
リカ「…うん。リカ、前向きにがんばるぞー!!」

そうだね!と頷いて笑顔を見せる二人。


―――――


♪夜明け

文字通り、前向きに生きていくという歌なので、笑顔で踊る二人はとっても素敵でした。
この歌は二番を丸々カットの短縮版。振り付けがかわいいのなんのって。最後のサビに入る前、歌声が静かになるあたりがお気に入りです。

リカ「♪manana 夜が開けて」 ジェミニ「♪tomorrow 朝日を浴びて」
リカ「♪manana 明るい日だ」 ジェミニ「♪tomorrow 朝を迎えようよ」
2人「♪どんなにつらくても 明日は来る tomorrow」

最後は、舞台中央で2人背中合わせにポーズ!
ポーズをとくと、ジェミニがキラキラした瞳で語りかけます。

ジェミニ「みんなで良い舞台を作ろう!お客さんの笑顔を見るために!」
リカ「おー!リカ、いい舞台作るぞー!いっくぞ〜!」
ジェミニ「あ、待ってよリカー!」

勢いよく下手へと駆け出したリカを追って、ジェミニも下手へ。
ジェミニって本当に人の良い子だなぁとしみじみと思いました。リカも素直で良い子です。

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