[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
しうら@遅くなりましたがレス追加しました。 への返事
散るサクラ
  あってこそのサクラ大戦
 それでは 散らぬさくらがあったのなら、それは……

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(0910PM10:30 追加)
こんばんわ、夢織時代さん。
お返事大変遅くなってしまい、申し訳ありません。

大見得きって、このレスをつけた自分ですが、
ふと、「はて、反魂の術で黄泉返れるのは一度だけ で良かったよな??」と疑問にかられまして、
手元にある某データ(苦笑)をチェックしておりました……。
が、反魂の術の項目がなくて、焦りました。
確か自分の記憶では、山崎の魂が消えてしまった、という事実を認めたくない、と思ったことがあったかと思うのですが(^^;;;
ここに来て、未確認情報でSS書いちゃったかな、と反省しております。
まぁ、自分のところにあるデータは現在使用しているPCに以降した後のものなので、不完全なのですけどね(謎会話)

という訳で、再掲載は勿論喜んで承諾致しますが、いまひとつすっきりしていない自分がおります。

アイリスに関しては、夢織時代さんの仰られる通り、彼女が幼いままでいることが相変わらず私の中でも引っかかっております。
魔王一直線……否定できない言葉です。
仰る通り、知識は充分にあっても、経験や感情という面で発展途上なレニはアイリス同様、まだまだ情操的な面での教育を必要としていると思います。
せっかく、周囲にお姉さんが沢山いる状況だというのに、その誰もがアイリスの無邪気な幼児性を放置している。
それは恐ろしい状況だと思います。

今回の歌謡ショウで個人的にツボだったのは、薔薇組のお2人が語っていた「帝都に帝都タワーを作る」というくだりでした。
帝都タワーを作る六ヶ所がどこどこか、という点を想像するとわくわくします。
六ヶ所と言うと、六破星降魔陣ですが、六破星降魔陣は魔界の力を呼び出すためのものでした。
一方で、都市エネルギーを制するというと八鬼門封魔陣が挙げられますが、
果たして帝都のお偉いさん方は滅せられた人々の怨念を「利用」することなく、都市エネルギーを効率よく制するために帝都タワーを建設することにしたのでしょうかねぇ。
非常に気になる情報でした。
  でもって、余談ですが某ゲーム「ライドウ」では帝都の
  五箇所に電波塔が作られて、それにより帝都市民の精神を
  操ろうと陸軍が動いておりました。
  どこの陸軍も考えることは似ているものです。(<おい)

結局、BBで千秋楽公演は見ず終いだった私ですが、今回の公演も前回同様、原点であるゲームの内容を色々な意味で
振り返ることができて、良い内容だったと思います。
個人的にいただけない部分も多々ありましたけれど。


そんな感じで本日はこれで失礼致します。

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(以下、原文)


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                  カタッ

人の気配に大神は振り向く。
散らかってしまった書庫の整理は明日に回しても良かったのだが、
先ほど米田に殴られた頬は未だ疼いている。
抱いてしまった苦い思いを心に刻み込むためにも、
身体を動かしていたかったのだ。

もう深夜と言っても良い時間。
米田はとっくに自宅へと帰ったし、
花組の面々も自室へと引き上げていったと思っていた。

果たして、扉から顔を覗かせていたのは………

「さくら君……
まだ起きていたのかい?」
先ほどまでの話題の中心人物、真宮寺さくら その人だった。

さくらは、普段着のままで寝巻きにも着替えていない。
その姿に大神はわずかな不安を覚える。

「大神さん、ちょっとお話しても良いですか?」

いつもと同じ、はにかんだ笑顔をさくらは浮かべている。
「もちろんだよ さくら君
        どうしたんだい?」
「ありがとうございますっ
あっ お片づけ手伝いますね」

トトトッ と
大神の側へと寄ってきたさくらは、大神とともに
本の整理を始め、一向に話を始める気配がない。
その姿を少し訝しがりながらも、大神も本の整理を再開する。


           しばらくして唐突にさくらは口を開く。


「大神さん
 あたし小さい頃、何で自分は普通の女の子と違っているんだろう、
 って 思っていた時期があったんです
 もちろん、それはあたしが真宮寺家の娘で、霊力があったからで、
 今ならそれが分かるんですけど、それでもやっぱり普通の……
 女学校の級友たちのことを羨ましく思っていたんですね」

それは、裏御三家の一つ真宮寺家に生まれたさくらだけが
抱いた思いではないであろうことは 大神にも想像がつく。
花組に属する娘たちが大なり小なり抱いたことがあるであろう 思いだ。
だから、何故さくらが突然そんな話を始めたのか、大神は分からなかった。

次の言葉を聞くまでは。

「花組に入って、花組の皆さんと出会えて、
           大神さんと出会えて、
 あたしはあたしであって良かった と今では心から思ってるんです
 お父様の娘で、お母様の娘の真宮寺さくら
 生まれ変わってもまた、真宮寺さくらでありたい と」

その言葉は静かに大神の心に染みていく。

 (生まれ変わってもまた……)

そして、今日二度目の衝撃を大神は味わう。

『反魂の術によって黄泉返った者は、その術が解ける時、魂ごと消滅を迎える』

散々読んだ、山崎真之介の著書の片隅に記してあった言葉だ。
失念していたという言葉では済まされない。
重い重い言葉だ。
反魂の術で黄泉返った者は、再び死を迎える時、
その魂は永劫に消滅してしまう。
つまりは、輪廻の輪からも外れてしまうと言うのだ。
     
   ただの無

  反魂の術に二度目はない。
 無いものを黄泉返らせることも、無いものが転生することも有り得はしないのだ。

もちろん 今日幾度も大神自身が語ったように、
アイリスが今回発揮したのは、反魂の術とは異なる力だ。
花組の愛によって蘇ったさくらは、
反魂の術で黄泉返った者たちとは異質の存在として、
ここにあるのかも知れない。
元より反魂の術で黄泉返った魂が 再び死を迎える時、
消滅を迎えるという説自体が間違っているのかも知れない。
それでも大神は何も言葉が出なかった。
何を語っても、それは不確実なことであり、真実を知ることはできないのだから。
それは、さくらにとって ただの気休めに過ぎない。

俯いたまま、さくらは言葉を続ける。
その姿に大神は数年前、魔神器を手にし悲壮な決意を
述べたさくらの姿を思い出す。

「仙台に帰って、
   真宮寺の菩提をお参りしても、
     お父様が入寂した霊廟を見ても………
         ここに、お父様はいるんだろうか
  お父様は、本当に今は安らかに眠っておられるんだろうか
               って不安になるんです
 こんなこと、お母様やお婆様には言えません
 あたしだって、確認したわけではないことですけれどっ
 それでもっっ」

俯いたまま  堰を切ったように言葉を紡ぐさくら。
いたたまれず、大神はあのときのようにさくらを抱きしめる。

「もちろん、皆さんがあたしを呼び戻してくださったことは、
 とてもとても感謝しています
 あたしも もっともっと生きていたいですし、
 皆さんや大神さんと共にありたいですから
 それでも、あたしが再び死んだ時に遺していく方々に、
 こんな気持ちを味わわせてしまうのかと思うと……」
 
少し いつもよりも搾り出すような声でさくらは続ける。
大神は言葉なく、たださくらを抱きしめる。

 強く
    強く
 ただ さくらを
この場所に己が許に繋ぎ留めようとするかのように。


                        Fin

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そんなこんなで、こんばんわ、夢織時代さん。
昨夜やっとBB配信を観ました市浦です。
色々不義理続いておりますが、いてもたってもいられずやってきました。

(気を取り直して)
このツリーはBB配信を観た直後に開きました (^^;;;
反逆SSを執筆されているとお聞きした時から、
このネタであろう、と思っていましたが、
やはりアイリス反魂の術ネタでしたか。(<だから違うって)

私は観劇前にネタバレをあえて踏みまくったので、事前に
この展開は知っていたわけですが……。
それでも、実際PCの前で紅蘭の慟哭でぐっと来た後のあの展開には、
思いっきりやり切れなさを感じてしまいました。
実際、知らずに劇場でこの展開をご覧になった方々のお気持ちはどうだったのか、
他の方々のレスで幾分か推し量れるわけですが………。
私自身としては、あれはやってはいけないだろう、と思っております。
上のSS(もどき)で記した理由もありますが、
いい加減アイリスの力まかせの展開はやめて欲しかったという
気持ちが大きいです。
記憶操作ができて、今度は死んだ者も蘇らせることができる、
なんて、どこまでアイリスの力を大きくすればいいんだろう、と。

そして、その伏線であったであろう「金魚を復活させるシーン」。
あれも観たくはなかったシーンでした。
限りある命の大切さをしっかりと教える、それは大人としての
義務です。
元気になって良かったな、という言葉もですが、寿命という概念も
あの場で花組の方々がアイリスに教えて欲しかったです。

まあ、「2」の時点でアイリスに漢字を教えているのが大神だけ、
という花組ですから、それは望めないことなんだな、とは思いますけど(辛口)

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色々あった今回の歌謡ショウですが、
私としては去年同様悪役にはまってしまったので、一応観て良かったと思います。
モンスター格好良すぎです。
ただ、花組に人殺しをさせないためか、モンスターの非情さを示すためか、
暗闇博士を殺してしまう展開はちょっとショックでしたけれども。
それにより、愛という概念でモンスターを救うという展開が
無くなってしまいましたから。

花組は一人足りない状態でしたけれども、
やっぱり最後の「花咲く乙女」や
役者さんたちの挨拶には涙ぐんでしまいました。

歌謡ショウの最後であって、帝都花組が無くなるわけではない
と分かっていても、やはり感動してしまいました。
    ……それにしても私、結局歌謡ショウは一回しか観劇していないんですよね。

それでは、本日はこれで失礼致します。
久々のSS拝読、本当に楽しかったです (^^)
10周年記念SSも楽しみにしております(<プレッシャー)

色々と書き連ねたので、まとまらない所が多々ありますね。
(あらためて読み返して、読みにくさに愕然として追加してます)
乱文、本当に失礼致しました。


でわでわ

                         市浦まお

(0831 本文他微修正致しました)

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