[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
如月紫水 への返事
第二幕その1


さぁ、休憩の終わりを告げる1ベルが鳴った!というところで急いで席に帰ってドキドキしていると

大河「ようこそいらっしゃいました!!」

客席の下手側の通路から新次郎が登場ですよ!!(驚)
「ようこそ!」や「最後まで楽しんでいってくださいね」「モギリですけど、すみません!」と握手をしたりしながら客席を回ります。

大河「みなさま、紐育リトルリップシアターへようこそいらっしゃいました!!
   モギリの、大河新次郎です!!」

二階席でも見れる位置、舞台のすぐ下あたりで改めてご挨拶をする新次郎。
ここは完全に客席次第のシーンで18日の昼公演ではラチェットさんのコスプレの方を捕まえては

大河「ラチェットさん!なんで今日来てくれなかったんですか〜!
   もう、大変だったんですから…次は必ず来てくださいよ!」

と掴みはバッチリな発言をしたり。ホントに、次は来れるといいですねラチェットさん。
また別の方に「どちらからいらっしゃいましたか?」と聞いてみたり。18日昼公演では日本の長野からいらした方を捕まえて「ここ紐育ですよ!?」と驚いてたり…ちなみに「何で来ましたか?」と聞いたら「船に揺られて15日かけて〜」とその方が返したので「あ!わかってますね!ありがとうございます!」と丸く収まってました。(笑)
そのすぐ横の星組戦闘服の方々を見つけては「あ!…スターファイブにしては、人数が足りない!(笑)でも、ありがとうございます!」と言って舞台に上がっていきました。(ちなみに、リカとサジータが居なかったんです。)

18日の夜公演では最初に「モギリの大河新次郎です!」と名乗り、だいぶ客席を周るのを省略して二名の方に「どちらから来られましたか?」と聞いてました。
最初の方は横浜からと答えたので「あ、中華街とか有名ですね。…あの、一応決まり文句なので言わせてください。ここ、紐育ですよ!?」と言って次の言葉は「こう見えてもモギリも大変なんですよ〜OG・シンプソンの気持ちがよくわかります。(笑)」といったものでした。(^^;;
うん、大変だと思いますよ〜…そしてもう一名の方は帝都と答えたので「帝都からですか!?一郎叔父によろしくお伝えください!」とお願いしていました。(笑)

19日の昼はすぐ近くにあった下手側のカメラに気づいて(通り道なのです)「あ、わ〜い!」とカメラに向かって手を振ってました。(笑)
「今日は天候にも恵まれて良かったですね。」等言いながら、今日もラチェットさんのコスプレの方を発見した新次郎は初日の昼と同じく「ラチェットさん!もう、なんで今日来なかったんですか!次回は来て下さいね!」と言って、いつものどちらから来たんですか?と二名の方に質問をしていました。ちなみに、東京からと答えた方には「東京から!わざわざありがとうございます!」、千葉からと答えた方には「あ、これもまたありがとうございます!!」とそれぞれに頭を下げてました。
何度も言うようですが、ここは紐育ですものね!日本からわざわざ船に乗って15日間かけてみなさん来ているわけです!(笑)

大河「なんだか、紐育なのに日本のお客さんが多い気がするな〜(笑)
   まぁ、でもぼくの気のせいですよね!」

ええ、そういうことにしておいてください。(笑)
舞台の中央に立った新次郎は咳払いを一つして、呼吸を整えると本題へ入ります。

大河「…サニーさん演出の「マダム・バタフライ」は紐育ポストのレビュウ評で、とても褒められました。
   “驚きに満ちた蝶々夫人である!”“新しいオペラが紐育から生まれた”と
   ……でも、サニーさんはまだ喜んでいません。
   まだ…(大きく手を広げて)サプラ〜〜イズ!!マ〜ベラス!!
   …が足りないって、言ってるんです。
   一体、あの人の情熱はどこから来てるんでしょう。
   本当に、頭が下がります。」

ああ、あなたは本当に素直でいい子ですね。
そんな新次郎のもとに、上手から杏里がやってきます。

杏里「にゃうん!大河さん、またサボってるんですか?」
大河「あ、杏里くん。違うよ、サボってないよ。」
杏里「言い訳は聞きませんよ!」
大河「んー、言い訳じゃないよ。(ポケットからメモ帳を出して)ほら、次のショウの構成を考えてきたんだ。」
杏里「へぇ〜(メモ帳を受け取って)どれどれ?」

興味津々、と新次郎からメモ帳を受け取った杏里は真剣にメモ帳に目を通します。

杏里「あなたとならば…って新曲ね、これ!」
大河「うん。歌で世界を回るんだ。」
杏里「歌で世界を回るの?どういう意味?」
大河「世界には、いろんな歌があるんだ。その国のリズムを使うんだ!
   ロマンチックで、エキゾチックで、レビュウにピッタリだと思うんだ。」
杏里「大河さんにしては、上出来ね。」

ディナーショウを見ている人は、ニヤリとできるエピソードかもしれませんね。
ちゃんと一郎叔父が教えた事を組み込んでます、新次郎。(^^)
褒められて照れる新次郎ですが、杏里はもう一言あるみたいですよ。

杏里「でも、レビュウのオープニングにはこう(右手、左手と拳を握って前に突き出す)
   パンチのある曲がいいと思うわ!」
大河「パンチがある曲かぁ…」
杏里「そう、パンチがある曲よ。」
大河「うーんパンチのある曲……そうだ!ロカビリーなんてどうかな?!」

腕を組んで考えながら上手側に移動した新次郎が思いついたことに、杏里はすぐさま首を振ります。

杏里「にゃうん!あんな下品な音楽、レビュウには相応しくないわ!」
大河「音楽に、下品も上品も無いよ。そんなこと言ったらジャズだって最初は安酒場の音楽だったんだろう。
   白人は見向きもしなかったとか…それが今や、大流行!
   高級ホテルでも、ジャズが流れてる。」
杏里「あ〜ら…大河さん、勉強したのね。」
大河「まぁね。」

得意げに説明する新次郎に、それも一理あると納得した杏里は手を合わせて頷きます。

杏里「そうね、何事も挑戦することが大事よね。やってみましょう!」
大河「ありがとう!よ〜し、なんだか自信がわいてきた!
   やってみよう!」
二人「Try!!」

二人で目を合わせて頷いて、大きく手を広げて舞台中央で決めると、新次郎が上手、杏里が下手へとはけます。そして、舞台の紗幕が上がり、舞台中ほどにあるさらに薄い幕の向こうから小道具のマイクを手にしたサニーさんが飛び出してきました!!

♪Try

オープニングの白のドレスにピンク色の羽扇子を持った女性ダンサーに囲まれて歌って弾けるサニーさん。とにかく弾けてるとしか言いようが!(笑)

サニー「♪いまだ見ぬ世界よ we are crazy boy
     いつかつかまえるぞ Let's get my dreaming
     ヘイヘイヘイヘイ〜〜〜 俺たちの旅 Try!」

間奏部分ではもうマイクを置いてツイスト等のロカビリーダンスを踊る踊る。(笑)
CDで聞いて気になっていた掛け声部分では、もちろんこちらに振ってきました!みんなで「Try!」と叫ぶと盛り上がりも一際のようで、最後までサニーさんはノリノリでした!
最後は女性ダンサーに囲まれるように舞台中央でポーズ!さっすが歌って踊れるオーナーですね!(笑)

サニー「何事もTryだ!(きゃ〜〜!と盛り上がるダンサーさん)
    新しいことにTryだ!!
    新しい時代へと、世界は周っているぞ〜!!
    …さぁ、あなたと行こう。アラウンド・ザ・ワールド!!」

サニーさんの曲紹介で、薄い幕が上がり、中の階段セットの上にはそれぞれの国の衣装に身を包んだアンサンブルのみなさんが。(サニーさんは紹介してすぐに下手へとはけました。)

♪あなたとならば〜アラウンド・ザ・ワールド〜

サニーさんの動きと同時に、ダイアナ、新次郎、杏里が並んで上手から登場してすぐに歌となりました。
ちなみに、ロンドン→兵隊。ナポリ→カンカン帽、白と青の横ストライプのシャツに黄色のズボン。
カイロ→白衣に丸帽子に赤茶のベスト。上海→青いチャイナ服。
ハワイ→赤が基調のフラダンス姿。リオ→カーニバル衣装。でした。

「♪世界は 回るよ どこまでも」の歌詞が示すとおり、とにかく華やかで楽しい曲。
ハワイのパートで舞台から風船を客席へとぽんっとプレゼントしてました。初日はこちらも勝手がわからずぽんぽんしばらくはねさせてたんですが、青地に緑で大陸を書いた地球の風船をゲットできた人はラッキーでしたね。だって、直筆サイン入りですよ!……私は惜しくもゲットならずでしたが。(^^;;
一回、惜しかったんですけどね〜…残念。個人的にリオの部分で女性ダンサーと一緒に踊る新次郎が最後ちょっと誘惑されてふらふら〜となっているんですが、はっと我に帰って最後の紐育の歌に参加する一連の動作がお気に入りです。(笑)

三人がセンターでポーズをとり、華やかなまま曲が終わると紗幕が下りてきます。
さほど間を置かず紗幕が下りた舞台の下手から「ワン、ツー、スリー、フォー」とリズムをとりながらラッシー先生が登場!

ラッシー「リトルリップシアター専属振付師、ボブ・ラッシーです。
     …衣装、派手です。」(笑)

この自己紹介は、初回には無く、18日の夜公演から入りました。
ラッシー先生が何者か分からない人が多かったんですかね?

ラッシー「いや、そんなことはいいんだよ!新しい振り付け考えなきゃ…!
     そう…リカには…ボバンババンボン、ボバンババンボン…動物的な踊りがいいな! 
     ジェミニは…開拓時代のフォークダンスにしましょう!
     サジータはジャズだから、ビートのきいたリズミカルな踊りにしましょう。」

うん、だんだんイメージが出来てきたぞ!と張り切るラッシー先生のもとに、上手からダイアナさんが沈んだ顔でやってきます。

ダイアナ「……ラッシー先生。」
ラッシー「おお、ダイアナ。」(二人それぞれに歩んで舞台センターへ)
ダイアナ「先生…わたし悩んでいます。」
ラッシー「何を、お悩みです?」
ダイアナ「だってレビュウって歌と踊りばかりでセリフが全然無いんですもの…!」

たしかに、レビュウとはそういうものですが…ダイアナさんはシェークスピアがお好きなので気になるのでしょうか。

ラッシー「するとダイアナ、君はセリフのある舞台のほうが高級で
     レビュウのような歌と踊りだけのものは低俗だと。」
ダイアナ「えっ?」(ラッシー先生の意外な発言に顔を上げる)
ラッシー「シェークスピアが高尚で、コール・ポーターやガーシュウィンは低俗だと。」
ダイアナ「いえ、そんな…!」
ラッシー「いいですかダイアナ、これはスタイルなんだ!
     台詞は歌え、歌は語れ!舞台で躍動するのは肉体だ。
     歌と踊りで、物語を客席へ届けることだってできるはずだ!」

ラッシー先生の考えを高らかに言うも、ダイアナさんはただただ不安げな表情で首を傾げるばかり。

ラッシー「俺だって、昔は女に惚れた事があった…」
ダイアナ「…は?」
ラッシー「いや、だから……俺だって、昔は女に惚れた事があった…」

訳がわからず素っ頓狂な声を上げてしまったダイアナさんですが、ラッシー先生がかすれた声で腰を曲げて言うと
ダイアナさんは理解したらしく「ああ!」と手を叩いて一拍後、上手側から下手側へと移動してふんっと腕を組んで顔を背けます。

ダイアナ「いいえ!あなたは年寄りだからあたしの恋する気持ちがわからないんだわ!
     よしんば若い時分に、夜中の枕に愚痴を零すような色恋をしたとしても
     あたしほどじゃなかったと思うわ。
     もしそうだとしても、恋のために馬鹿馬鹿しい事をいったいどれくらいやったと言うの?」
ラッシー「俺だって、恋のためにいろいろなことをしたさ。
     だが、その全てを忘れちまった。」
ダイアナ「忘れた?あっはは!やっぱり!それはね、本当の心の底からの恋じゃなかったのよ。
     恋のためにしたことは、どんっなちっぽけな馬鹿馬鹿しいことでも覚えているものよ!
     それを覚えてないんじゃ、恋をしたとは言えないわ。」

畳み掛けるダイアナさんは、普段の控えめな感じはまったくしませんでした。そう、女優となってます。
区切りのいいところまで言い終えたダイアナさんは、腰を落としたままのラッシー先生の後姿に素の顔で語りかけます。

ダイアナ「…ラッシー先生。(ラッシー先生、腰を上げてダイアナの隣へ)シェークスピアの「お気に召すまま」!」
ラッシー「第二幕の第四場ね。」
ダイアナ「コリンとシルヴィアスの台詞ですね!」

シェークスピアが好きなダイアナさんは、なんだか嬉しそうです。(^^)
頷いたラッシー先生は一歩前に出て先ほどの寸劇の意図を語ります。

ラッシー「歌と踊りに恋をするように…
     どんなちっぽけな馬鹿馬鹿しいことでも、恋をしていれば輝いて見えるものさ。
     (ダイアナの肩を叩いて)あなた自身がね。そして、劇場全体が!」

ラッシー先生にシェークスピアを交えて諭され、目から鱗が落ちたようにすっきりとした顔になるダイアナさん。
ダイアナにわかってもらえたラッシー先生も満足そうに頷いて、この件はこれで一件落着ですね。
嬉しそうに笑っているダイアナさんですが、ラッシー先生は先ほどの振り付けの事を思い出したのか帽子を直しつつも苦々しい顔に。

ラッシー「それにしても、問題は新次郎だな…あのリズム感の無さはなんじゃらほい!
     もう、眩暈がする……新次郎のリズム感、ナッシング!ゼロ!皆無だ!!」

いいながら、早歩きで上手へと去って行きました。
これって、設定上はってことですかね。(あれだけ踊っててリズム感無しとは思えない。)
がんばれ新次郎!あなたは特訓さえすればタップダンスも踊れる子なんだから!(笑)
舞台で一人になったダイアナさんは、先ほど言われた言葉を再び口にします。

ダイアナ「歌と踊りに、恋をするように…か。」

ふふっと嬉しそうに笑いながらダイアナさんは下手へ。
一瞬だけ暗転となるのですが、すぐに舞台に照明が入り、紗幕が開くとそこは先ほども出てきたサニーさんの趣味全開の部屋のようです。
今度は上手にも椅子とテーブルが用意されていました。そこに座っているのはサジータさん。すぐそばの椅子の上にはリカが立っています。
下手側のソファーには昴が座っていて、目の前のテーブルにはティーカップもあるのでお茶の時間でしょうか。
そして、立っているジェミニがバスケットを片手にサジータ、そして昴にクッキーを渡しています。

リカ「うっまーい!このクッキーおいしーい!!」

高らかに言い放ったリカは、ぴょんっと椅子から降りてクッキーを食べ続けます。

昴「(クッキーを受け取って)これ、ジェミニが作ったのかい?」
ジェミニ「はい!」

本日のおやつはジェミニの手作りクッキーなんですね!
はい、ここで二日目の前説の謎が解けるんですよ。

サジータ「…不味い。」
ジェミニ「えぇっ!?」
リカ「そうかー?リカはおいしいと思うぞ。」

さすがリカ。(笑…サジータさんが「本気か?」みたいな顔でリカを見てるのも面白いです。)
一口食べたサジータのストレートな感想に、驚いて舞台の真ん中辺りに立ってうろたえるジェミニですが、続く昴さんも一口食べると同時に顔をしかめます。

昴「これ…ぼそぼそしている。何を入れた?」
ジェミニ「えっと…(右手で指折り数えつつ)小麦粉とふくらし粉と
     トウモロコシの粉と、そば粉とパン粉とチキンパウダー!」

最後のチキンパウダーで高らかに手を上がるジェミニ…ってその材料でよく焼けましたね;;

昴「粉だらけだな…」
ジェミニ「はい。ダメでしたか?」
昴「ダメだろう……いや、むしろダメだ!」

おお、昴さんばっさりはっきりいきますね。(^^;;
うわ〜…とちょっと自信がなくなったのか少し俯くジェミニですがちらっと左右をみて頭を下げます。

ジェミニ「ご、ごめんなさい!ボクもっと上手にクッキー焼けるようになるよ。
     回収しま〜〜す…」

そそくさ、と昴の持っているクッキーを取りに行こうとするジェミニですが、それよりも早くサジータさんが立ち上がってジェミニの近くへ。

サジータ「味には問題がある!だけど、みんなに食べさせようと作った
     ジェミニの心意気を買おうじゃないか。ありがたくいただくよ。」

そういうと、サジータさんは残ったクッキーを一口でぱくっと。おお、さっすがサジータさん!

ジェミニ「サジータさん……ありがとう…」
リカ「(ジェミニの周りを走って)うっま〜〜い!
   これ、紐育で最っ高のクッキー!!」
ジェミニ「ありがとう…」

二人の優しさにじ〜んとなっているジェミニ。
そして、三人の視線が一斉に昴に注がれて…期待に満ちた目に見つめられた昴さんは黙ってクッキーを口の中へ。

ジェミニ「昴さ〜ん!!ありがと、ありがと〜〜!!」
昴「不味いものは不味いんだがな……」

ぱぁっと表情を明るくして、そのまま昴に抱きついて嬉しさのあまり頬ずりをするジェミニ。
その様子に顔を見合わせて微笑むサジータとリカ。ぼそっと呟いた昴さんの一言はあまり気にされてません。(笑)
そういえば、初日ではこのシーン、ジェミニが昴とサジータを呼び捨てにしていたのですが、二日目からはちゃんと直ってましたね。

ダイアナ「ごめんなさい、お茶の時間に遅れてしまって…」

と、そこへ下手からダイアナさんがやってきました。みんなに迎えられて、昴さんの隣に立つと、ちょっと横にずれたジェミニではなく、ソファーの周りをくるくるしていたリカにクッキーを手渡されます。

リカ「ほら!これ紐育で最っ高のクッキー!!」
ダイアナ「(両手でクッキーを受け取って)まぁ、おいしそうですね。
     いただきます。(ぱくっと一口食べると)……はぅっ…!」

き、気絶しちゃいましたよー!?
気絶したダイアナさんはソファーに座り込むと、昴に支えられてる状態に。

リカ「うわー!たおれた!!」
サジータ「大丈夫か!?」
ジェミニ「ボ、ボクのせい?」(違う違う、と首を振るサジータ)
昴「しっかりしろ。はっ」

ドラマCD同様、昴に気付けをしてもらい、目が覚めるダイアナ…これから気絶するたびに昴さんの出番?(笑)
気がついたダイアナさんは辺りを見渡して恥ずかしがります。

リカ「おきたーー!!」
ダイアナ「はっ………やだ、わたしったら…恥ずかしい…」
サジータ「そんなに美味しかったのかい?」
ダイアナ「ええ、気絶するほど!」(笑)

お、いい切り替えしですねダイアナさん。(^^)
でも、ジェミニは素直に受け取って「わーい!お好きなだけどうぞ!」とバスケットを進めてました。

ダイアナ「(一応一つ手にして)また気絶してしまいそうです〜」
昴「(テーブルの上のカップを持って、ダイアナに勧める)紅茶だ。」

5人そろったし、ひとしきり落ち着いたら、サジータが上手に戻りつつ次の話題を口にします。

サジータ「ところで……」
リカ「(後を追いかけながら)ところてん食べた〜〜い!!」
サジータ「(椅子に座りながら)シャラップ。」
昴「黙って。」

二人につっこまれたリカは舞台の中央でぶー!と不満そうにごろんと大の字に寝っころがってしまいます。
なんだか、とってもリカらしくて微笑ましいですね。
…それはそうと、ところてんって紐育にあるんですか?(^^;;
あ、で、サジータさんの話題ですが…

サジータ「最近サニーの奴はショウに夢中だろ?」
ダイアナ「ええ、そうですね。」(紅茶をテーブルに置きながら)
昴「それが?」
サジータ「それがさ、どうもこの劇場の経営に問題があるらしい。」
ダイアナ「経営に問題って…どういうことですか?」
サジータ「…赤字。」

ずばり、な単語に程度こそあれど「えっ?」と驚く面々。

リカ「あかじ!?」
ジェミニ「でも、お客さんいっぱい入ってるよ?」
サジータ「うん…あいつさ、大金はたいて屋上に空中庭園や露天風呂を作ってるだろ。」
昴「あれはまったく意味不明だな。」

カップ片手に昴さんがばっさり切り捨てます。(笑)
そこに、起き上がったリカが疑問をぶつけてきます。

リカ「でも、あれってニッポンなんだろ?」
昴「日本人は屋上に風呂なんか作らないし、石灯籠や提灯を部屋には飾らない。」
リカ「じゃあ、サニーサイドなにやってんだ?」
昴「勘違いだな。」
リカ「かんちがいかぁ〜!」

膝立ちでひょこひょこ下手へと歩くリカが可愛いです。
それにしても、そう思ってるならツッコミをいれてあげればいいのに、昴さん。(^^;;
ダイアナさんも「そうなんですか〜」みたいな顔してるし、多かれ少なかれこのシアターの人間は日本文化に誤解を持ってそうですよ〜;;

サジータ「あいつの日本趣味を加速させているのは、新次郎にも責任があると思う。」
昴「…有罪。」
リカ「ゆうざい?」
サジータ「うん。弁護は?」
リカ「べんご??」

有罪って、いいんですか昴さん!?きょろきょろと顔を動かすリカはかわいいですが…
とんとんと話が進んでいく中、ジェミニがおずおずと手を上げて弁護を。

ジェミニ「…あ、あの〜」
サジータ「ん?」
ジェミニ「でも、新次郎は一生懸命やってるだけだよ。」
サジータ「一生懸命なのは認めよう。」
ジェミニ「それに、新次郎は純真で無垢だよ。それは、アメリカの精神そのものじゃないか。
     アメリカの愛するものだよ!
     そして、一生懸命進むその姿は、ボクたちに勇気を与えてくれるでしょ。」
リカ「(立ち上がって腕を組んで大きく頷く)リカにも、わかる!!」
ダイアナ「(同じく立ち上がり)その精神こそが、アメリカの強み、ですね。」
サジータ「純粋で無垢な存在か…」

ジェミニの弁護に次々と賛成意見が出ると、昴さんも立ち上がって右手を顎にあててジェミニとリカの間に立って一言。

昴「…無罪。」
サジータ「訴えは取り下げるか!」

あっさりとしたサジータの決定の言葉に、ジェミニとリカが「わ〜い!とーりさげ!とーりっさげ!」と昴を挟んで大喜び。(笑)
まぁ、間の昴さんはとくにリアクション無しですが。(^^;;
ってか昴さん……は、けっこう自由な人でしたね。昴さんならこれもありでしょう。(爆)
なんだかほのぼのと纏まりましたが、そこにまた新たな話題(?)が上手から駆け込んできましたよ!

大河「助けてください〜〜!(躓いて)わひゃあっ!」

舞台のセンターで盛大にこけたのは、リトルリップシアターのロゴが入ったB4サイズくらいの封筒で頭を隠した新次郎!
そして、隠していた理由は……

サジータ「なんだ、その格好は?」
大河「…プチミントです!;;」
昴「見ればわかる。」

そう、ディナーショウでも思いっきり披露してくれたあのプチミント姿だからです!!
微妙に泣きそうな顔になってます。(笑)
あ、19日の昼はこけた拍子でスカートの裾の部分がすこしめくれていたんですが、昴さんがさりげなく「めくれているぞ。」って直してあげてましたね。昴さんは自由で世話焼きな人だ。

リカ「わかった!今度のショウに出るんだな!」
大河「いや、そうじゃなくって…!(ごほんっと咳払いを一つして低めの声を出す)
   …今、紐育では女装が流行ってるんだ。だから大河くん
   君も、女装して劇場でモギリをやってくれたまえ!……って
   サニーさんに着させられたんですよ……!」

ちょっと恥ずかしそうに前を押さえてがっくり肩を落とす新次郎に、なんとなく全員から同情の目が。(^^;;
と、そこにこの状態の原因である人物の声が上手から!

サニー「大河殿!大河殿!」
大河「うわっ来た!」
サニー「お待ちくだされ大河殿!逃げなくても良いではないか!」

悪代官ですか。(爆)
日本風にすり足で上手から追いかけてきたサニーさんを、新次郎は下手の方へ行き、ソファーの裏を通って最終的にはサジータの後ろに隠れました。(笑…ちなみに、初日では日本風すり足ではなく、普通に追いかけっこでした。)
そして、サニーがサジータの正面に来たときに睨みをきかせてサニーを止めます。

サジータ「サニー?」
サニー「…やぁ、サジータ。」

サジータの怖い笑みに、思わず後ろ向きになってしまうサニーさんですが、サジータはその前に回りこんで(プチミントはもう後ろには付いていません。傍観者組になってます。)

サジータ「あのね、リトルリップシアターは紐育でも一流の劇場なんだ。
     それなのに安酒場じゃあるまいし、女装のモギリを立たせてどうするつもりだい!?」

腕を組んで凄むサジータに、サニーさんは眼を背けて後ろ向きのまま下がります。
その動作が、サジータが言い終えた後も続いていて思わず聞いてしまいます。

サジータ「…なにやってんだ?」
サニー「いや、ちょっとムーンウォークを…(笑)」
サジータ「そっか〜って、そうじゃないだろ!!」

ごまかそうとするサニーさんに容赦なくつっこむサジータさん。
この部分、二日目では「昨日より、良いんじゃないか。」と褒めてましたが。(笑)

サニー「どうしようって、こうしようってとにかくサプライズなんですから!」

さてどうなるか、と思っていたらプチミント姿の新次郎の横にぴょんっとリカが出てきて、新次郎の手を握り

リカ「リカはしんじろーはしんじろーのままがいい!」

それをきっかけに、次々と星組のメンバーが同意していきます。

ダイアナ「わたしも、そう思います。」
ジェミニ「ボクもそう思う。プチミントもかわいいけど、モギリには似合わないよ。」
昴「大河は、大河のままがいい。」
大河「そうですよ。」

うんうん、とみんなが味方についてくれた新次郎はほっとした顔で頷いています。
6対1になってしまったサニーさんは、後ろに手を組んで渋々口を開き

サニー「そうですか…仕方がない。普通のモギリといたしましょう。」

サニーさんの決断に、わっと盛り上がって特に安心する新次郎。

サニー「ああそうだ!わたくし、急ぎの用事を思い出しました。
    じゃあ、この辺で……」

と、いいつつ先ほどのムーンウォークで行こうとするサニーさんに再びサジータさんがツッコミを。

サジータ「…急げば?」

さくっと言われ、サニーさんは苦笑いしながら普通に上手へと去って行きました。(笑)
これも19日の昼は「昨日より早いな。けど、急いだ方がいいんじゃないか?」と少し余裕のあるツッコミになってました。
サニーさんがいなくなると、新次郎が舞台のほぼセンターで左右にいる星組の面々に頭を下げます。

サジータ「良かったな。」
大河「はい!みなさん、ありがとうございます!」
サジータ「新次郎、あのインチキメガネスーツの相手も大変だろうけど
     あいつはあいつなりに、いいところもあるんだよ。」
大河「はい、わかってます。
   サニーさんの直観力や行動力は、いつも勉強になってます。」
サジータ「(ふっと笑って)お人好しだね。」

なんか、星組って本当にまとまりがいいですよね。
この部分も19日では余裕が出てきたのかサジータさんは「インチキメガネスーツ」ではなく「ムーンウォーク野郎」と言ってたり、新次郎が「わかってます」と言いつつちょっとムーンウォークのマネをしてみたりしてました。(笑)

大河「えへへ…あ、そうだ!
   (自分が持ってきた封筒を探し、持っていたダイアナから受け取る)ありがとう。
   (下手側のソファーへと移動して、封筒を高く上げる)これ、次のショウの構成です!」

新次郎が見せたそれをに、全員がわっと興味を引かれてソファーの周りに集まります。
まず隣に座っていた昴に、リカに、と全員に封筒の中身を手渡していく新次郎。
そのまま暗転して場面転換。

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