[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
夢織時代%昨夏今春ショウバレ への返事
以下、考察してみました。
単に質問するだけですと面白みが無いので、私もここまであれこれと考えてみました。

前のページでの如月紫水さんのレポートを改めて拝見していると、
劇中にもヒントになる要素があったこともわかりました。

最大のヒントと言えるのが、すみれさんが神崎財閥の調査部隊によって調べ上げた幻夜斎の死んだ年です。

幻夜斎は、「百数十年前」に死んでいると。

この調査がどのような手段によってされて、どのような証拠に基づいたものかはわかっていませんが、
現段階でこれを否定する材料も無いので、仮にこの情報が正しいと考えます。

次に起算日を考えます。
歌謡ショウ世界は、サクラ大戦の正史から外れて夏と新春が繰り返されている並行世界ですので、何年と厳密な考察をすると破綻するのですが、
それでも大神が総司令に就任していることから、少なくとも太正十六年四月以降ということになります。
さらに新春では、紐育にいる大河新次郎と遠距離通信していることから、太正十七年四月以降ということになります。
そうなるとこの新春歌謡ショウは、おおよそ太正十八年一月の並行世界ということになっている可能性が高いと考えられます。

太正十八年=1929年

ここから百数十年前というのを考えます。
百年前、ではなく、百数十年前とすみれさんが言っていることから、
ある程度具体的に絞り込まれた時期であるということがわかります。
「数」という数値をいくつで考えるかは人それぞれですが、二か三がいいところではないでしょうか。
従って1929年から120〜130年前の、かなり具体的な年をすみれさんは掴んでいると考えられます。

すなわち、1799〜1809年。
この間に幻夜斎は死んだ可能性が高いということになります。
ではこの時期に何が起こったのでしょう。

こちらの世界でのこの時期はというと、実はあまり目立った事件が起きていません。
松平定信の寛政の改革が失敗に終わって(1793年)しばらくしたころです。

参考サイト様
http://www.uraken.net/rekishi/japan_histry08.html
によると、江戸に直接関与するような出来事といえば、
関東取締出役が1805年に設置されたくらいでしょうか。
これは関東八州を無制限に回ることができる権限の大きな警察官みたいなものでしょうか。
当時の治安がかなり乱れかけていたことが推察されます。

だとしたら根来幻夜斎はこの一員として戦っていたのかというと……
昨夏歌謡ショウで語られた、根来衆が天海様の命を受けていたということを考えると、
そんな表向きの治安に直結しているだろうかという疑問が出てきます。



ここでサクラ大戦世界独自の出来事について調べてみますと、
ありました。
ほとんどこれしかないだろうというくらいのとんでもない出来事が。
初代のサクラ大戦原画&設定資料集をお持ちの方は、巻末の用語辞典で「大江戸大空洞」の項をご覧下さい。

魔都、大江戸大空洞の発見が、1804年です。


後に空中戦艦ミカサが建造されることになる大江戸大空洞ですが、
そもそもここの地脈が乱されたことで降魔戦争が起きたというくらいですので、
霊的には火薬庫のような場所です。
その場所が、長らく秘密であったのに、人の手が入ってしまったときに、
かなりの霊的災厄が起きる可能性は否定できません。
むしろそうでもなければ「魔都」などと呼ばれることは無かったでしょう。


また、さらに百年ほど遡りますが、
明暦の大火の折に(1657年)は、江戸に降魔が出没していることから
以前より江戸は降魔の驚異に晒されていたことになります。
ならば「魔都」が発見……すなわち人の手に触れたときにも、降魔の大発生が起きていても不思議ではありません。


これらを総合すると、
根来幻夜斎は、1804年の大空洞発見に伴う降魔の大量発生において、
江戸の人々を守る為に戦って戦死し、それでもなお死にきれずに怨霊になったのではないか、
という仮説が成り立ちます。

もちろん、物的証拠は何一つありませんが、状況証拠としてはそれなりの信憑性があるものと思われます。

しかし、この仮説は根来幻夜祭の悲劇性を高めてしまいます。
現代(太正時代)に帝国華撃団と激突したこの男が、かつて帝撃の偉大なる先達として降魔たちと戦い、
自らの命が尽きても、それでも江戸の人々を守りたくて死にきれず、
怨霊となってでも戦い続けてきたことになります。

そうしてまで江戸を守りたかったのだとしたら、
こんな世の中の為に戦ってきたのではないというあの言葉は、どれほど重いものだったことでしょう。
命どころか、自らの存在全てを賭けて、さらには魔物の一種となり、魂を売ってまでなお戦ってきたのですから。


しかし、彼の悲劇はその生きた時代にあったのではないでしょうか。

260年の江戸時代は見事に完成された世界です。
昨日と同じ明日こそが美しい。
変革など認めてはならず、認めないがために彼は戦ってきたはずです。
そんな彼には、激変する太正時代はこの世の終わりに見えたことでしょう。

だとしたら、幻夜斎に止めを差したのは、さくらが告げた
「あなたの時代は終わりました」という一言に尽きるかもしれません。
戦い続けてきた男にはあまりにも残酷な言葉かもしれませんが、しかし、
それを告げなければこの男は終われなかったのではないでしょうか。




以上はあくまで一つの仮説です。
さて、皆さんの考えられた幻夜斎とはどのような人物でしょうか。

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