[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
如月紫水 への返事
第一幕その3

さて、所変わって。紗幕がおりた舞台はどこかの街角…銀座に近い場所でしょうか。
下手側に石橋の袂が見えて、舞台中央下手よりの街灯の下で歌ってバイオリンを弾く一人の男が。
その側にいるのは背負った赤ん坊をあやす母親一人だけ。弾き語りの男に、1枚恵んで下手へと歩いていきました。
しかし歌っている歌………「♪わたしは〜マリモ〜〜 マリモブルース〜〜」って、いったいどんな歌なんですか;;
曲が終わってバイオリンを下ろすと、帽子も取ります。その帽子の下から現れた髪形は……

優作「……まずまずだな。」

ってあなた優作だったんですかー!?(驚)
うんうんって頷いて、バイオリンをしまうために開けっ放しにしていたケースを見て、先ほど入れてくれた一枚を手にします。
ちなみに、マリモブルースは特に最後の↑フレーズ以外は歌詞が決まってないのか日によってまちまちでした。

優作「おやおや…(ピンッと小銭を弾く)
   久しぶりに、うまいもんでも食うか。」

バイオリンをケースに入れて、帰り支度をして立ち上がると、丁度いいタイミングで上手から威勢のいい声が。

政「メロンパ〜ン、メロンパ〜ン!モダンなメロンパンはいかがでしょうか〜?
  外はサクサク!中はふっくら!インケツメロンパンはいかがでしょうか〜?」

ってまた政さんですか!(^^;;
しかも、また売り物が変わってるし…首から岡持ちをさげての売り歩き。
ちなみにメロンパンが産まれたのは本当にこの時期(大正末期)で、モダンもモダン。最先端の新しい菓子パンだったみたいです。

優作「おう!…一つ貰おうか。」
政「ありがとうございます!(優作からお金を受け取る)
  …あの、これ……」
優作「ああ、釣はいいよ。」
政「足りないんです。」
優作「たりっ…な……」

カッコつけたのに〜(^^;;
驚いて振り返ると政が愛想のいい笑顔で説明を始めます。

政「一個50銭なので、10銭だと…(パンをちぎって)このくらいですかね。」

はい、と10銭分のメロンパンを渡す政。もう、本当に一口二口分。(^^;;
受け取った優作は……

優作「な…な…なんじゃあ、こりゃあ!」
政「メロンパンです。」

お約束の言葉を言ったんですが、政に冷静につっこまれてました。(笑)
そうされてはねぇ…受け取るしかないですよね。

優作「音楽で飯食ってくのも…甘かねぇなぁ!」
政「ありがとうございます!」

スタスタと一口分のメロンパンを持って上手へと去っていく優作…大変ですね;;
その後姿にお買い上げのお礼を言った優作は、再び売り歩き。

政「メロンパ〜ン!メロンパ〜ン!」

と、そんな政の後ろ、下手から親方が黙って走ってきます。

政「あ、親方!どうしたんです、そんなに急いで。」

もちろん、顔見知りの政は親方に声をかけますが、立ち止まった親方は政を一瞥してははは、と愛想笑いをしてすぐにまた走り出そうとしています。

政「ちょ、ちょっと親方!どうしたんです、水臭いなぁ…ほら、政ですよ、政!」
親方「あ、ああ〜政か!」

再び呼び止められて、今度は立ち止まって話し出します。
んー、でも親方が政を忘れるなんて…?

政「(岡持ちを舞台の奥に置いて)暮れにたくさんメロンパン買ってくれたじゃないですか。
  夏は、たしか豚丼を……」

にこやかに立ち話を始めようとした政の鳩尾に突然拳をつきたてる親方!
衝撃で体を曲げた政の首を掴んで顔を無理矢理上に向かせるんですが、政は何がなんだかわからず混乱気味。

政「な、なにするんですか親方…!俺ですよ……!!」

苦しそうに訴えるんですがそんなことに耳を貸さない親方が大きく口をあけると、政を口をあけて……
まるで何かが移動したように、親方が倒れて政の顔つきが険しくなります。
肩をぐるりと回すと、倒れた親方を人目につかないよう、石橋の袂の陰に隠してゆっくりとした動きでメロンパンの岡持ちを持つと

政「…メロンパーン、メロンパーン。」

再びメロンパンを売りだすんですが、先ほどとは声のトーンがまったく違います。
……これは、もしかして…
と、そこに上手から通りがかったのは武田。
いつものジャケット姿なんですが、毛皮の長いマフラーを首にかけて、ふちにファーがついた白手袋なんてして…いつもと違ったちょっと上等なものを身につけています。

武田「お、メロンパンか。小腹がすいたな〜
   おう!!(妙にカッコつけた動きの後、指をびしっと上に突き上げて)メロンパンくれ!!」
政「ありがとうございます。」

ゆっくりとした動きで武田に近寄ると、武田が政に気づいて顔を上げます。

武田「あれ?お前、政じゃねぇか。(一瞬、動きを止める政)
   そうか、また商売変えか。(上手に歩きながら)
   ま、いくら変えてもいいけどよ、やっぱ商売ってのは儲けなきゃいけねぇな。
   そこいくと俺なんぞは…今、ボスがいねぇからよ。
   その隙に組のみかじめ料ちょいとごまかしちゃったり(懐にしまうジェスチャー)してな
   今年は意外と、羽振りが良かったりするんだよねぇ〜」

と、ニヤニヤ顔で手袋とマフラーをいじる武田さん…ははぁなるほど。それでそんな格好になってるんですね。
でもそれってずいぶんと大それた行為じゃありませんか;;
で、武田がいい調子で喋っている間に、政はおかもちをまた地面に置いて、ゆっくりと武田に近づき…

武田「だからお前もよ……っ!?(がっと首を掴まれて口を開けさせられる)
   な、なにすんだテメェ…ぐ…ぐぁぁぁっ…!!」

先ほど、自分にされた行為を今度は武田に!!
そして同じく…口から口へ何かが移動したようで政は気を失って倒れ、武田は体を馴染ませるかのように首を一回回すと、マフラーを掴んで両手を挙げて深呼吸。
今度は政をほったらかして下手へと歩いていこうとするんですが、下手から険しい顔で現れた西村に立ち塞がれて無表情で足を止めます。

西村「武田!!……こんなところにいやがったのか。
   てめぇ…組の決めたみかじめ料勝手に変えて、銀座の旦那衆から余計に分捕ってるらしいじゃねぇか。
   全部親方から聞いたぞ!!」

親方、本当に律儀ですねぇ……あの後すぐに説明したんですね。で、西村はそれを聞いて武田を探しに来たと。
ですが、今の武田は、怒鳴られても胸倉掴まれても焦りません。
そのまま落とし前をつけるのかと思ったんですが、西村さんの目には別の人物が映ったようです。

西村「おい…そこに倒れてるの、政じゃねぇか?
   (武田から離れて、政の側へ)おい、政!しっかり……ぐっ!?」

膝をついて政の肩を軽く揺すっていた西村ですが、背後からまふらーで突然首を絞められ、咄嗟に立ち上がり、腕に力をこめます。

西村「てめぇ…!!いくらバレたからって、この俺にっ…手ぇ出すなんざ……
   (力ずくでマフラーを剥ぎ取り)百年早えぇんだよ!!」

振り向きざまに右ストレート!…をいとも簡単に止める武田。

西村「…お前……武田じゃねぇな。」

この普段からはありえない武田の強さに、初めて驚愕の色を見せる西村さん。そして、その隙をつかれて今度は両腕で正面から首をつかまれ、先ほどから繰り返されている光景となり

西村「ぐっ、あああぁぁ!!」

またも、口から口へ。倒れる武田に、今度は右ひざを回してみる西村さん。今までで一番屈強な体ですよね。
さて今度こそ、と顔を上げたところで上手から人の気配。慌てて倒れている人々に混じって一番下手側に寝転びます。
なんか、舞台に大の男が四人も倒れてるってすごい光景ですね;;
そこに上手から入ってきてしまうのは川岡刑事。なんだかたいそうお疲れのよう…

川岡「はぁ…はぁ…!なんだなんだ、ひどい目にあったって、どわぁ!!」

ああ、やっぱりそりゃこの光景には驚きますよね。(^^;;

川岡「…(こちらの顔を向けながら)人がたくさん倒れてる…った、大変だ!事件だ!!
   ええっと、こういうときは……おまわりさんだ!おまわりさーーん!(下手に駆けながら)
   って俺だ!!(爆)
   ど、どうしよう…こういうときは!(手を前に出して)いくぞ!えい!えい!えい!うん。」

一人で気合を入れてみました。(笑)
三回目のえい!で左の人差し指に右手を添えて、忍者が忍法を使うオーソドックスのポーズで締めて、うん。と寂しげに頷いてから改めて状況を確認すると、武田で目が留まります。

川岡「あれ?…こいつとは前世でハエ仲間だった気が……(近づいて)
   ってベロちゃん!ベロちゃん!!しっかり!」

駆け寄って、武田を助け起こして頬を何度も打つと、意識を取り戻しかける武田。ってか、あれは前世の記憶として落ち着いてるんですか。(^^;;
その様子に安心した川岡は次の知り合い、親方も発見してそちらに向かって行きました。
ゆっくりとした動きで身を起こそうとする武田ですが、川岡が離れた隙に起きた西村から足で腹に一撃を食らってまた倒れてしまいます;;

川岡「ん?なんだお前…(一人起きた西村を見て)怪しいヤツだな。
   (両手を挙げて無抵抗を意思表示する西村)おいお前!この状況を説明してみろ!」

この台詞も、後半ではギャグ台詞になってましたね。
7日・昼は「この状況を説明してミケランジェロって聞いてねぇな;;」
7日・夜は「この状況を説明して見て見ぬふり〜…いいかっ!」
でした。7日の夜はあまりの出来に西村が額に手を当てて唸ってしまってましたが。(笑)
でもすぐに、まぁ続きをどうぞとジェスチャーで振ってましたが。
そしてさらに川岡刑事が尋問しようとするんですが、それよりも早く舞台中央で西村の手が近づいてきた川岡刑事の首へ!!

川岡「ぐわっ…こ、この状況は……昨日のっ…」

思い当たる節がある川岡刑事は口をなるべくあけないようにこらえていますが、うーん…
と、自力で気がついた武田がその光景を見て、慌てて止めに入ってきます。

武田「ダ、ダメですよアニキ!こいつ刑事なんだから!!」

が、時すでに遅し。倒れる西村に代わって、川岡刑事が武田の首を絞めてきます!

武田「うっうわ!なにするんだ、カワちゃん…!」

そして、次は親方、政と気がついて…

親方「武田さん!川岡刑事、何やってるんですかって、うわーー!!」
政「なにやってるんですか!ってうぎゃーー!!」

四人でとっかえひっかえ。なんかめちゃめちゃ混乱状態です。(^^;;
誰かが首を絞めるのを止めては弾かれ乗っ取られ、最後はもう肩に触れるだけで悲鳴を上げる状態。
そのごちゃごちゃ状態のまま暗転。だ、誰に乗り移ってるんでしょう……幻夜斎…
さて、緊迫した音楽が流れる中、紗幕が静かに上がると暗闇に声が響きます。

マリア「ええっ!?」

その一声と同時に舞台前方のみに照明が入り、半円状の机に等間隔で並べられた椅子が7脚。
中央の椅子のみ形が違います。その椅子には大神さんが座っていて、上手側のすぐ隣りの椅子にマリア、そしてカンナと居て
反対側では椅子を一つ空けてさくらが座って大神さんに注目しています。
どうやらここは帝劇地下の作戦指令室みたいですね。

マリア「それで真冬の隅田川に飛び込んだんですか!?」
大神「ああ。(包帯を巻いている右腕に触れて)危ないところだった…
   でもまあ、水練は得意だからね。」
カンナ「(ちょっと笑いながら)いくら水練が得意だって、真冬の隅田川だぜ!?」

うんうん、と頷くマリアとさくら。
でも、真冬の隅田川と水練に関してはマリアとカンナは人の事言えないような過去があったような…(特にマリア)

さくら「風邪引かないでくださいね。」
大神「ああ、玉子酒を飲んだよ。」

あ、一応民間療法ですが対処してたんですね。一応はほっと胸を撫で下ろしてます。
うーん……まぁ、大神さんは丈夫ですから。

かえで「…で、大神くんは大丈夫なの?」

舞台奥の暗がりからすっと登場してきたかえでさん。
(舞台中央に黒布の衝立があり、そこから出てきたみたいです。)
そのかえでさんを迎えて全員立ち上がります。

大神「俺は、大丈夫です。それより、アイリスは…」
かえで「ええ、今横にさせたわ。ちょっと怖がってるけど、大丈夫よ。」
大神「良かった……」(同じく、ほっと目線を交わすマリアたち)
かえで「(一つ頷いて)…ね、みんな聞いて頂戴。座って。」

手で椅子を示し、全員が再び椅子に座ると(かえでさんはさくらと大神さんの間の空席に座ります)
かえでさんは机の上で手を組み、口を開く。

かえで「今回の事件、わたしなりに整理してみたんだけど…
    みんなも知っての通り、昨晩、幻夜斎は猪吉に成りすまし、支配人を襲った。
    おそらく、支配人の体に乗り移りたかったのね。
    けど支配人は隅田川に飛び込み、川を泳いで逃げた。
    そこに通りかかった川岡刑事に乗り移って、すみれの家に行き
    メイドに乗り移って…アイリスに襲い掛かった。」
大神「……ということは、ヤツは誰にでも乗り移れるということか。(おそらく、と頷くかえでさん)
   だとしたら厄介だな…」
カンナ「けどよ、どうしてあいつはアイリスばっかり狙うんだ?」
かえで「おそらく、何らかの理由で強い霊力が欲しいのね。」
カンナ「(ガタッと立ち上がって)じゃあ、あいつここに来るな……だってアイリス上にいるもん!」

はっとなり、一斉に腰を浮かせようと体を動かす面々ですが、それを大神さんの一声が止めます。

大神「待て!…マリアは二階の警備を。」
マリア「了解です。」
大神「かえでさんは、劇場の周囲の見回りを。」
かえで「わかりました。」
大神「カンナの任務は、敵を油断させることだ。こちらの警備が手薄なように見せかけるんだ。」
カンナ「わかった!」
大神「さくらくん。君には大事な話がある…聞いてくれ。」
さくら「はい…」

次々に指示を出し、それを受けて次々と舞台の奥の暗がりへと進んでいく三人(そこから上手、下手に別れているとは思うのですがよく見えません;;)
に続いて、さくらもそうなるだろうと構えていたのですが、改めて間をおいての話にさくらさんはもう一度座って指示を待ちます。
大神さんは立ち上がって、机のラインに沿って上手へと歩いてから話の続きをはじめます。

大神「…考えてみたんだが、幻夜斎が悪霊だとすれば……切っても、また復活する。」
さくら「そう思います。」
大神「ということは、俺たちに奴は倒せないということだ。」
さくら「……………」(解決案を言いたくても、思い当たらないで目を伏せる)
大神「だがはたしてそうか?(顔を上げて大神さんを見つめる)
   多分奴には肉体は無いんだ。霊魂のようなものだとすれば、それを封ずる手段があるはずだね?さくらくん。」
さくら「封ずる手段……(記憶を辿るように目線を下げ)!!
    はい!我が真宮寺家に伝わる、破邪封印の奥義!」

そ、そんなものがあったんですか……大神さんは米田さんから司令の座を受け継ぐときにこれらの情報を知ったのでしょうか。
事態解決の糸口を掴んだ手ごたえを感じたさくらさんは笑みを浮かべますが、大神さんは険しい顔のままさくらを見つめます。

大神「その破邪封印の奥義が必要なんだ!さくらくん…君は十分に注意するんだ。
   君が、こちらの切り札だ。いいかい、絶対にアイリスの側を離れるな!奴はここに来る!必ず来る!!」
さくら「大神さん…まさか、幻夜斎を誘う気ですか!?」

驚いて立ち上がるさくらから目線を外し、大神さんは背を向けて話を続けます。

大神「…奴を封じない限り、ずっと奴の影に怯えることになる。
   決着をつけるのなら、早い方がいい。
   ……アイリスに触れるものは誰であろうと切れ!」
さくら「!!」
大神「さくらくん………これは命令だ。」
さくら「…はい……!」

それが、任務だから。
うつむきつつもしっかりと返事をしたさくらさん…たとえ誰であっても。顔見知り、劇場の仲間、花組の仲間、そして大神であろうとも。
必ず誰かであるのならば…さくらさんにとって、残酷すぎる相手ではない事を願います。
緊張感が絶えないまま、舞台は暗転。紗幕の代わりに左右は黒い布ですが、中央部分は背景が下がってきます。大きな鉄の引き戸の壁。そこには「大帝国劇場裏口」の看板が。
舞台は劇場の外へと移動したようです。
戸の中(劇場の中)から出てきたのは、カンナ一人。静かに戸を閉めて数歩前に出てくるとわざとらしく上を向いて大声を上げます。

カンナ「お〜〜い、アイリス〜〜〜!
    一人でさびしくないかぁ〜〜!?
    あたいはちょっくらたい焼き買ってくるからよぉ〜!
    ちぃっとばっかし時間が掛かるかもしんねぇけどよぉ〜
    いいこで、一人で、留守番してろよぉ〜〜!!」

……カ、カンナさんわざとらしすぎ。(^^;;
「よしっ」じゃないですってば。(笑)

カンナ「!…人の気配!!」

素早く下手側の書割と黒布の間くらいにある街灯の影に身を隠すカンナ。
それとほぼ同時に上手から一組の男女が歩いてきます。女の方はクリーム色のコートに薄桃のショールを顔に巻いて、男は緑のチェックのスーツにきっちりとした七三分けに黒縁メガネ。
見た感じ普通のカップルですが…女性の方が先に歩いてますね。

女「活動ガラガラだったわね。」
男「は、はい!で、でもそれは仕方の無いことなのです。」
女「どうして?」(立ち止まって振り返る)
男「はっ…(急に見つめられて動揺してメガネを直す)…そ、それはですね!
  ま、まだ正月も三日で、日本中お屠蘇気分なのですから!」
女「それもそうね。(やや俯いて)でも…ガラガラでよかったわ。
  だって幸男さんと(ぎゅっと手を握って)こうして手を繋いで見れたんですもの♪」
男「は、ははははいぃ!!」
女「ねぇ、何か食べていかない?」
男「はい!結構ですね!」
女「折角銀座に来たんですから…洋食にしましょ!」
男「はい!結構ですね!!」
女「洋食と言ったら煉瓦亭」
二人「ね♪」

ハンバーグ〜エビフライ〜と手を繋いだままスキップして下手へと……ほ、本当にただのカップルだったんですね;;
いやもう、ラブラブですな。(笑)
ちなみに、ここは少し7日の昼から変更点がありました。「どうして?」と見つめられたときに男の方がつい「はうっ…ビューティフル!」と本音を言ってました。(笑)
その後お屠蘇気分の話に入ってましたね。
そんな、ただの一般通行人だった二人が去った後、街灯の影から出てきたカンナはよくわからない怒りに取り付かれているようです。

カンナ「ってなんなんだよ、この忙しいときに!」
かえで「カンナ〜?」
カンナ「やべっ」

再び街灯の陰に隠れると同時に、戸が開いて中からかえでさんが出てきます。
きょろきょろと辺りを見渡して…

かえで「あら、変ね…今カンナの声が聞こえた気がしたんだけど…」

首を捻るかえでさん。そこに上手から先ほどの混乱を引きずったままの親方が歩いてきました!

親方「うわ〜〜!」
かえで「親方?(フラフラしている親方の肩に触れる。)どうしたの、親方。」
親方「え?あ!かえでさん!いやもう…なんだかとんでもない目にあいましてね…!!」
かえで「とんでもない目?」
親方「はい(額を拭って)……あ、中で話しましょう…」
かえで「ええ…ちょっと大丈夫なの、親方?」
親方「は、はい…」

親方を気遣いつつも、二人で中へ。戸が閉まると同時にカンナがまたも前に出てきて

カンナ「なんだよ、かえでさんひょこひょこ出てきて〜!
    これじゃあ、あたいと隊長の計画台無しじゃないかよ!」

いや、今のはカンナが騒いでいたからですよ。(^^;;
しかし、親方がここに辿り着いたということは一応はあのごちゃごちゃに決着が付いたんですね。
いったい誰の中にいるのでしょう……と、再び上手から人の気配!隠れるカンナの目の前に現れたのは今度は川岡刑事。

川岡「ふぅ〜驚いた!一度ならず二度までもひどい目にあった…!!
   これはふし…(看板を見て)あれ?大帝国劇場裏口…?
   ってことは、ここは!大帝国劇場裏口!?って当たり前だなー…」

微妙なアドリブ台詞でしたね。「二度も言ってしまった…!」な日もありました。あと、ビューティフル!が入った辺りからは消えてましたね。<くりかえし

川岡「な〜んかここの連中怪しいんだよなぁ……(ちらっと建物を見て)
   よーし、潜入捜査だ!!」

ってそれは警察でもありなのか!?ここもアドリブあり。「潜入捜査さ!」だったりふざけて「潜入捜査さささ!!」と言ってたり。
でもこれもビューティフル!以降、普通に言ってましたね。

カンナ「おい、コラ川岡!」

まぁ、どちらにしても今余計な人間に入られるわけにはいきませんものね。
川岡が戸に手をかける前にカンナが街灯の陰から出て声をかけると、予想以上に大きく川岡は驚いてカンナに気づきました。

川岡「うわっ!!って脅かすな!」
カンナ「お前…川岡じゃないな。さては、お前幻夜斎だな!(え?となる川岡刑事)
    あたいが退治してやる!覚悟しろ!!」
川岡「ってうわぁ!!」

イキナリ殴るかかるカンナから咄嗟に逃げる川岡刑事ですが、まぁカンナが本気を出したら捕まえるのは容易いことで…

川岡「ぐわぁ!こ、この状況は…!!」
カンナ「待てーー!!」

とまぁ一度は捕まったんですが流石に川岡的には三度目のピンチですから、今度は必死に逃げます。(^^;;
下手へと走り出す川岡を追いかけてカンナも下手へ。

このシーン、けっこう無理矢理だなぁと思ってたんですが7日の昼から少し変わってました。
カップルの「ビューティフル!」ネタを伏線として、カンナが話しかけたときの川岡の第一声が「ビックリさせるな!」とかではなく
「び、美人だね。」とか「ビューティフル!」になってたところを受けてカンナが「お前…川岡じゃないな!あいつはそんなこと言わん!!」と
確保に乗り出してました。(笑…ちゃいけないんだろうけど、なんとなく納得できる理由だと思いません?)

カンナが完全に裏口前から離れたところで、マリアが中から顔を覗かせます。
珍しく上着のボタンが外れてて、ジャケットを羽織っている感じになってます。

マリア「カンナ?(辺りを見渡し、外に出て腕組み)
    どこ行っちゃったのかしら…アイリスの部屋を固めてって言ったのに…」

マリアはマリアで警備に当たっていたみたいですね。
さて、次に上手から転がり込んできたのは政!

政「ひぃぃぃぃっ!!怖いよぉ……怖いよぉぉ!」

うずくまってガタガタ震える政。あ、あのごちゃごちゃ状態は政にとって相当な恐怖を与えたみたいですね;;
そんな様子に、マリアは静かに近づいて、そっと声をかけてみることに。

マリア「……政さん?」
政「?(ゆっくりと顔を上げて)…うわあぁぁ!!
  (咄嗟に距離をとって、銃を構えるマリア)撃たないでくださーーい!!
  ウチの子、まだ、おっぱい吸ってるんですー!
  (体育座りになって)…僕はまだ死ねませーーん!!!」

いつもの政の口調に、マリアはふっと構えの姿勢を解くと、銃をホルスターへと戻します。

マリア「…馬鹿ね。(近づいて手を差し伸べて)立てる?中でお水でも飲みましょ。」
政「はい……!」

よいしょっと両手で立たせようとするんですが、あれは政のお腹が邪魔だったのかな?
上手く立ち上がれず、政は転げてしまいました。(^^;;

マリア「…デブ!」
政「デブじゃありませーーん!!」

そして、一言言って先に劇場の中に入ってしまうマリアを、自力で起き上がって追う政。

―――7日・昼夜―――――

ここは、早くからアドリブを入れてましたね。
昼公演では「デブ」と言われた政がすぐにマリアの後を追わずに

政「デブって言う方がデブなんです〜」

とある意味お決まりの返し言葉をいっちゃったもんだから…

政「撃たないでくださーーい!!!」

ちゃっかりと聞きつけたマリアさんが戸から怖い顔で銃を構えてますよ!!(^^;;
無抵抗です!出来心です!ノリだったんです!!という感じで黙って手を上げていた政ですが、マリアさんは厳しく戸を閉めてしまいます。
取り残されてしまった政はべったりと戸に張り付いて

政「マリアさーーん!!…ビューティフル〜〜〜!!!」

と、まるで合言葉のようなフォローに、一応戸が開いたので中へ……政、不用意な発言は命を縮めますよ;;
で、ちなみに夜はといいますと。
「立てる?」と手を差し伸べたら普通に立ち上がったんですよ。あれ?と思っていると、なんだか自然な流れで政がマリアの背中に飛び乗り、マリアが政をおんぶしている状態に。

マリア「……政さん。」
政「撃たないでくださーーい!!」

いや、その体勢で言ったって!(爆)
一応そのまま戸の中へと入っていきましたが……あの後、マリアに灸をすえられたりしてたりして……;;

―――――

政が後ろ手で戸を閉めると、間髪いれずに上手から西村の声が。

西村「武田〜〜!!くっそ、たしかにこっちに来たはずなのに……武田――!!!」

に、西村さんは正気みたいですね。武田を探して、そのまま上手へと走り去って行きました。
そしてそれの入れ違いで入ってきたのが、まさに今探していた武田!!

武田「ええっ!?マジッすか!悪霊って…オバケですか?この真冬に?」

確認する相手は紅蘭とレニ。すみれ邸からの帰宅途中で武田と会ったみたいですね。紅蘭は肩掛け鞄をしてますね。
「冗談でしょ〜」っと軽くあしらう武田ですが、二人はもちろん真剣です。

紅蘭「ホンマや!あんただって乗り移られたんやろ!」
武田「あ…へいへい!こう、最初にかーっと首絞められて
   そしたら、口からこう、う〜〜って入ってきて。」(マフラーで入ってきたと表現)
紅蘭「え、口から入るん!?」(嫌そうな顔。レニも口元を押さえて嫌な感じのようです。)
武田「ええ、そんな感じでした。で、そうすると意識がすーって遠退いて
   で、また口からぐえぇぇって出てった感じがすると(またもマフラーで表現)
   ふぅ〜〜って意識が戻ってくるんですよ。」

武田のそこそこにわかりやすい説明に「なるほどなぁ」と頷く紅蘭。
ですが、その話を聞いたレニはすっと手のひらを胸の前に出して話に入ってきます。

レニ「ちょっと待って。ベロムーチョさんに乗り移った悪霊が出ていったっていう証拠はどこにもない。
   ベロムーチョさんが言い張ってるだけだ。」
武田「えっちょ……」
紅蘭「せや!ホンマに武田はん?」

レニに指摘され、改めて疑りの目を向けると、武田は勘弁してくださいよ〜といった風情で二人を見つめますが
二人は必要以上に武田に近づこうとはせず、上手からさささっと下手の街灯の前辺りに移動してしまいます。

武田「だって、普通乗り移られてたら自分で言わないでしょ!」
レニ「裏の裏ってこともある。」
紅蘭「あやしい!」
武田「ちょっ信用してくださいよ〜!(レニ、何か思いついたのか紅蘭の耳元に一言)
   あ、ちょっと内緒話はよくないですよ!」
紅蘭「(聞いてない。レニの耳打ちを受けて)そらええ考えやわ!
   よ〜し、ほんなら…音楽スタート!!」

にこやかに紅蘭が宣言すると、高らかにホイッスルの音が鳴り、続けてノリの良いサンバのリズム!!
そう、サンバが踊れれば武田だろうと!(笑)
もちろん武田は「ベロベロムーチョ、ベロムーチョ!!」と歌いながら舞台を右へ左へと踊りまくります!
下手から上手へと戻って行ったあたりでレニが一歩前に出て両手を大きく上げます。

レニ「ストーップ!…本物だ。」
紅蘭「間違いない!」
武田「…だから最初からそう言ってるじゃないですかー!!」

まぁまぁ、武田さん。これで身の潔白が証明されたんだからいいじゃないですか。
客席が武田の怒りをスルーすれば、紅蘭とレニはさらに気にした風も無く次の話へと進めてました。

紅蘭「あ!なぁなぁ武田はんやのうて…庭を見てきます言うた親方に乗り移ったってことは考えられへん?」
武田「俺が通りがかったとき、政が居て……親方が倒れてた!!」(はっと目を見合わせて)
レニ「親方だったら大変。みんなに知らせなきゃ!」

こっちはこっちでターゲットを絞りこんでますね。うん、と頷いて戸をあけて素早く中へと入る紅蘭とレニ。

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