[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
如月紫水@一部修正いたしました への返事
うわー!どれくらい文章量が入るか試していたらタイトルが!!(泣)
操作ミスで途中で切れてしまった…正しくは、もちろん
「新春歌謡ショウ「跳んでる花組♪」観劇レポート」です;;

皆様、新年明けましておめでとうございます!
舞浜と帝都と紐育の子(やや巴里っ子)と化している如月紫水です。(爆)
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さぁ、年の初めの恒例となっていた新春歌謡ショウも今回でとうとうファイナルということで…
寂しい限りですが、目一杯追いかけていきます!
今年の目標は全公演観劇!一部チケットが取れず当日券狙いだったのもあったのでどうなることかと思ったんですが、何とか達成できました!
ということで、今年のレポは全日程織り交ぜてのものとなります!(笑)
大喜利がえらい長さになりました。(^^;;

なので、前置きは短く、さっくりと始めさせていただきたいと思います。


―――――レポート本文―――――

大帝国青山劇場(笑)の様子はファイナルと言ってもいつもと同じ。
恒例の挨拶回りは初日〜6日までは親方、西村、武田、塚田さん、高橋さん、公平先生、政、優作、川岡刑事でした。
7日からは帝劇のどてら半纏を羽織った大神さんも加わり、豪華男性陣勢揃いでした♪

今回は異様に長いのでチラシチェックは省略。あ、紐育公演のチラシだけは要チェックですね!!
チケットの発売が今月……が、がんばろう…!!!!
1ベルが鳴り、皆さんが席に着き始めたところで

広井「明けましておめでとうございます!」

いつもの下手客席通路から掃除人、広井さん登場!!新年の御挨拶をしながら舞台へと上がっていきます。
って……あら?法被がいつもと違って、なんだかすごいきらびやかな生地なんですけど!!新調したんでしょうか?

広井「どうも〜…改めまして、明けましておめでとうございます!
   いいお正月をお過ごしになりましたか?」

日によって「はい!」だったり「仕事!」だったりの掛け声がかかります。
みなさんそれぞれのお正月。

広井「なんだか、最近やっと景気が良くなってきたらしいですね。
   言われていれば銀座もやっとカラオケ屋が減って、良いお店が並ぶようになって
   銀座が大人の街に戻りつつあるなと思いましたが、どんな年になるんでしょうね。」

ここで、恒例となりました諸注意…携帯電話の電源や拍手、声援についてですね。が入りました。
ちらほらいらっしゃる初めての方に「こういうことになっておりますが、ついてきてくださいね!」と向けた後
再び台詞へ。

広井「この十年は変化の年だって言われてますけど、あたしは十年経っても…掃除人のまま。
   いや!愚痴言ってるんじゃないんです。けっして嫌じゃないんです。十年間掃除やってて
   こうして一番最初にお客さんの顔を見れて、楽しゅうございます。」

うんうんと上手側で話していると、下手から親方が登場!
お約束なので掛け声もバッチリですね。

親方「広井!なにやってるんだ?」
広井「いや、お客さんと話してたんですよ。」
親方「ちゃんと掃除したのか?」
広井「しましたよ、さっき!ちょっと。」
親方「ちょっとじゃねぇよ。いろいろ掃き残しがあるじゃねぇか!
   ったく、お前は十年経っても進歩がねぇな。」
広井「懐かしいですね、たしか…最初の「愛ゆえに」の2ステージ目からこういうことやりはじめたんですよね!
   1ステージ目はなんで出なかったんでしょうね?」
親方「い、いろいろ事情があったんだよ!」

そうらしいですね。ええと、後から聞いた話だと観劇マナーが出来てない人が多かったので2ステージ目から急遽前説という形で始まったと聞いてますが…
今は、ある程度できてきましたよね?<観劇マナー

親方「まったく、普通はな十年やってりゃ一人前になるんだよ。
   かっこばっかり派手になりやがって…ってお前なんだよその法被は!」
広井「かっこいいでしょ。」

親方、よくぞ聞いてくれた!(笑)

親方「(法被に触りながら)いいな〜これ、どうしたんだ?」
広井「いや、俺がディナーショウの前説やるもんだと思った衣装部さんが作ってくれたんですよ。
   でも俺前説やらなかったから、もったいないから今着てるの。」

ああ、なるほど。今回のディナーショウは帝都がメインストーリーの場所でしたからね。
でも武田が登場したため、出番がなくなってしまったと。
この説明、後日になるにしたがってはぐらかされていきました。曰く「衣装さん俺に惚れてるんだと思います。」と。(笑)
親方のがないのは「惚れてないからじゃないですか?」と(^^;;
そしたら親方、「いいよ、俺も惚れさせるよ!」と強気発言!がんばれ!(爆)

親方「まぁ、それはそうと…お前この後どうするんだ?
   夏で終わりじゃねぇか。今幾つだ?」
広井「それは、マジで答えるの?(^^;;
   52だよ!52歳で掃除人やめてどうってのは…困るなぁ。」
親方「どうするんだ、おい。」
広井「いや、続ければいいじゃないですか!ウルトラ歌謡ショウとか!
   なんちゃって歌謡ショウとか!ミニミニ歌謡ショウとか!続けられる気がします。」

おお〜…そうなって欲しいですね。終わりはやっぱり寂しすぎますもの。
他にも出張歌謡ショウとかの案がありましたね。(笑)

親方「いやいやいや!そりゃそうしたいけどプロデューサーが終わりって言ってんだよ。」
広井「あ、プロデューサーがそう言ったんじゃ終わりですね。」
親方「花組さんも大変なんだから。」
広井「そーですよね!じゃあ、夏で終わりです。」

あ、そんなあっさりとまた寂しいことを。(^^;;
うーん、本当にどうなるかは夏にならないと分からないですね。

親方「ということで、新春歌謡ショウも今年がファイナルとなります。
   みなさま、盛り上がってまいりましょう!!」

広井さんも一緒に礼をして、二人が下手に下がったところで前説終了!

―――7日・昼夜

この日はDVD収録日ということでカメラが入ってるという説明が加わりましたね。
今日掛け声をすれば自分の声が入りますよと。(笑)

広井「十周年でございます!本当に、お疲れ様でしたお客様!!」

そんな感じで挨拶から前説を始められた広井さんですが、いつもと決定的に違うものがあります。
それは…

広井「十年間掃除やっててって…あれ?ホウキは?」

そう、いつもなら手に持って出てくるはずのホウキが無いのです!!キョロキョロと自分が通ってきた通路を見たりしていると

親方「広井!!お前、これ商売道具だろ!」

親方がホウキを持って登場してきました!(笑)

広井「ああ!どこにあったんですか?」
親方「楽屋だよ!お前そんなんでどこ掃除してたんだよ!」
広井「…見回りしてました!!」

これは昼夜とも一緒だったのでDVD収録日仕様といったところでしょうか。
同じく昼夜同じで連日と違ったことがもう一つ。
いつもは広井さんのきらびやかな法被を見てるだけなんですが。
(昼公演では法被と同時に広井さんがしている腕時計にも注目していました。「いい時計してるじゃないか」と。
でも、広井さん曰く「これ浅草で買ったパチモンですよ。」と返していました。)
今日はちょっと違いましたよ!

親方「(法被を見て)お前、それ脱げ!裏方がそんなちゃらちゃらしちゃいけねぇだろ!脱げ!」
広井「は、はい!!(法被を脱ぐ)」
親方「ほらよこせ!(自分の法被を脱ぎながら手を出す。)」
広井「はい…(渡す代わりに親方の法被を受け取る)
   …あれっ!?」
親方「お、これいいな。その気になる!この名前後でとってもらおう!」

なんと、親方が着てしまって法被が取替えっこ状態に!(笑)
広井さんの法被には「大帝国劇場 広井」と名前が入ってるんですがそれ以外は気に入ったそうです。(^^;;
「台本に無いことするなよ!ビビルだろっ!?」と広井さんが叫ぶ中、親方は「台本ってなんだよ。前説に台本は無いだろ!」と
ツッコミを入れてからご挨拶をしてそのまま下手へと下がってしまいました。
慌ててその後を追う広井さんは「ってホントにもって行くなよ〜〜!!」と叫んでおりました。(笑)

夜公演では、名前の部分解消のために、裏っかえして着ていました!
このきらびやかな法被、裏地も一味違って真っ赤なサテン生地なんです。(笑)

親方「これちょっと待てよ、こっちで着たら派手じゃないか?」
広井「還暦だよそれ!還暦!!」
親方「これいいな、これでいこう!!」

そしてやっぱり持ち去られてしまいました。(大笑)
親方が普通に着て去っていけばそれは昼公演の映像。裏地で着て去っていけば夜公演の映像ですよ〜

―――――

さぁ、いよいよ幕が上がります。暗転していく中、ドキドキしながら開演アナウンスを聞くために耳を傾けていると、静かに幕が上がった舞台の中央に一筋のスポットライトが。

さくら「はっ!!!」

さくらさんの気合の声と共に、手にしたバチで太鼓のふちを叩き、それをきっかけに照明が舞台中に広がり、他のメンバーも演奏を始めます!
なんと、今年はアナウンス無しのイキナリの始まり!いつもの黒い法被の花組と白法被の武田と西村による太鼓演奏!
基本的な立ち位置は正面からみるとこんな感じでしょうか。

          かえで 紅蘭
          ○○ ○○
 武田                  西村
 ○                   ○
     すみれ さくら○マリア アイリス
  カンナ ○           ○  レニ
   ○                  ○

武田、西村、かえで、紅蘭はかなり高い位置に居ます。紅蘭とかえでさんが一番高い位置で4つ並んだ小太鼓で演奏。
舞台両脇に居る武田、西村はじめステージに居る花組メンバーは普通の太鼓で演奏。
カンナ、レニは太鼓を縦に水平に置いて。すみれ、アイリスは演奏台をつかって太鼓を斜めの位置にして。さくらとマリアは一つの太鼓を両方から叩いてます。
初日、最初レニのバチが手が滑って飛んでいってしまったのですが…大事にならなくてよかったです。
最初の演奏が終わると、気合の声と共に見得を切ります。

花組「新春、祝い太鼓!!」

花組!と掛け声が掛かる中、静かに構える面々。
最初はかえでさんと紅蘭による演奏。時々花組からかかる掛け声がまた粋な感じ。
(この演奏がはじまってスポットが二人に当たったときにすみれとアイリスが使っていた太鼓の位置を変化させてました。中央の太鼓を挟むような方向に転換)
二人の演奏が終わると、西村と武田の威勢のいい声と共に全員が太鼓を叩き始めます。ここからは一部に個人技を織り交ぜた演奏に。
最初はカンナ、レニ。そして西村、武田と続きすみれ、さくら、アイリス、マリアは中央の太鼓を使って太鼓に挟まれる位置で演奏。
最後にさくらさんとマリアさんが太鼓を叩きながら身を反らせて一回転するという難しい技を織り込ませて、徐々に太鼓の音が小さくなっていきます。
完全に消えたのは一秒ほどで、最後の演奏へと繋がっていきます。最後は団体技!
舞台中央の3つの太鼓の周りを舞う花組!これにはカンナ、レニも参加して美しい連続技!!

花組「いよぉ〜〜〜〜!…やぁ!!!」

最後は最初とほぼ同じ立ち位置に戻って、決め!!
さすが花組!
ここで紗幕が下りて、舞台は物語の世界へと。映し出されるのはちらちらと舞う雪。

男「火の用心〜〜〜…しゃっしゃりや〜しょう〜〜…」

拍子木を打ちながら、火消しの格好をした男が下手から上手へと歩いていきます。
寒さがこたえるのか、時々肩を震わせています。
男が上手へと消えたと同時に舞台に照明が付き、紗幕が上がっていきます。
隅田川の土手。下手にある小さなそばの屋台にはお客が二人。暖簾で顔は見えません。
店の親父が出したかけそばを受け取るその声には聞き覚えがるのですが…
先ほどの男が今度は土手の上に出現。見回りの通り道なんでしょうね。

優作「ごっそさん。」

屋台の右側に座っていた男が立ち上がって暖簾の外へ。そのサングラスと髪型はまごうことなき優作!

親父「あ、へいへい。80銭になりやす。」
優作「おう。(ポケットから小銭を出して)えーと、50の、ひの、ふの、みと。」

ちゃりんちゃりんと親父の手にお題を落とす優作。ちょどの金額ですね。

親父「ありがとうございやす。」
優作「おい親父、ちょっとしょっぺぇぞ。」
親父「ああ、そりゃ、あいすいません…」
優作「ま、労働者階級にはちょうどいいのかもしれねぇけどよ。
   (帽子を被りながら上を見上げる)雪か…ちっ体にこたえるな。」

すたすたと上手へ向かって歩き出す優作の背中に店の主人が「またどうぞ〜」と声をかけると
くるっと振り返って「もう来ねぇよ!」とびしっと指をして優作は上手へと去っていきました。(^^;;
優作がいなくなると、今度は火の用心の男が階段を降りて屋台の側へとやってきます。

男「火の用心〜〜……ふぇっくっしょい!!」
親父「ああ、大変ですねぇ。」
男「いやぁ、火の番は町内の持ち回りですから。
  暮れにくじが当たってからどうにもくじ運が悪くてね〜正月2日の見回りに当たっちまってね。
  まぁ、町内のことですから、こうして仕方なく。へへっ」
親父「冷えたでしょ。熱い蕎麦でもいかがです?」
男「お、そうだな!じゃあ、一杯もらおうか!(一度暖簾を潜り、拍子木と帽子を置く)
  しかしおやっさんも正月早々大変だなぁ。」
親父「いやいや、あっしは商売ですから。
   あ、すいやせん、ちょっと水汲んできますんで。」
男「はいよ!」

桶を抱えて下手へと下がる屋台の親父を笑顔で見送るが、その姿が見えなくなると、表情が一変して辺りを警戒する顔に。
周りに誰も居ない事を確認して、膝を折って控えます。

男「……大神様。」
大神「こんな所に呼び出して…何か重大な情報か、猪吉。」

すっと暖簾を上げて屋台から出てきたのは大神さん!いつものモギリ服の上に黒いコートを着てるので闇に溶け込む感じです。
下手の舞台手前に立って、猪吉と呼んだ男からの情報を待ちます。

猪吉「はい。…昨年、帝国華撃団を襲った根来幻夜斎の情報です。」
大神「幻夜斎は切った。」
猪吉「存じております。ですが、月組の調べによりますと…幻夜斎は、死んでおりません。」
大神「何!?」

思わずいの吉を見返す大神さん。立ち上がった猪吉は再び辺りを確認してから「お耳を」と大神さんに近づきますが、大神との距離が一歩分の間合いになったところで突然小刀を懐から取り出して切りかかる!!

大神「何をする、猪吉!?」
???「ククク…さすが大神。」

すんでのところでそれをかわした大神さんは次々に突かれる攻撃もかわし、僅かな隙をついて小刀を奪い取ります。
武器を奪われた猪吉は素早い身のこなしで土手の上へと間合いを取ります。

大神「お前…猪吉じゃないのか!」
???「クックック……」
大神「誰だ、貴様!!」
???「俺だよ、大神一郎…!!」

猪吉の声に重なるように聞こえるのは、夏に対決したあの男の声。
そのまま土手の上から隅田川へと姿を消すとパンッと爆竹の音と共にあの男がせり上がってきます!
上手で小刀を構えていた大神さんの顔に驚きと緊張が走る。

大神「貴様は…!!」
幻夜斎「驚いたか。俺は不死身だ!!」
大神「おのれ……幻夜斎!!」

雄叫びと共に、隅田川の土手の上へと向かう大神さん。刀を抜いた幻夜斎と一騎打ち。
その幻夜斎、顔色が夏と明らかに違います。夏は人間のそれに近かったですが、今は真っ白で生ける者ではありえない色です。そして、その額から顔の半分まで入り込んだ傷跡は夏に大神さんにつけられた刀傷。
なんとか応戦する大神さんですが、そこに水を汲みに行った屋台の親父が帰って来て、突然のこの状況に腰を抜かして桶をひっくり返してしまいます。

親父「ひっひぃぃっ!!」
大神「親父、逃げろ!」
親父「は、はいぃっ!!」

なんとか幻夜斎の攻撃を止めて親父が逃げる時間を作る大神さん。しかし、そこに生じた無理な間合いをつかれて、腕に傷を受けてしまいます。

大神「くっ!!」

腕を押さえつつも小刀を握ったまま、大神さんは隅田川へと飛び込みます。

幻夜斎「死ねっ!!」

それを追うように幻夜斎も刀を水面に付きたてながら隅田川へ。一時の静寂が隅田川の土手に戻りますが、間をおかずホイッスルのけたたましい音が。

川岡「怪しいヤツがいた!追え、追えーー!!」

ピピピピピーーッと笛を吹きながら三人の警察官(うち二人はミニスカ婦警さん;;)が上手から走ってきます。その最後に川岡が歩いて登場です。

川岡「どうだ、怪しいヤツはいたか!?」
警察官たち「いません!」
川岡「お、お前たちが新しい婦警か?」
婦警「はいっ!!」
川岡「(真ん中に立っている婦警に向かって)おいお前!犯人を捕まえたいか!」
婦警「はい!捕まえたいです!!」
川岡「ふん、ほえるほえる…いいか、捜査というのは恋愛と同じだ!
   追えば逃げる!!」

ちなみにこの、川岡の捜査講義は日替わりでした。(その前振りも一部アドリブ。5日夜は婦警さんの顔を見て「君はちょっと、ふけぃ顔だね。」と言ってました。そのあと、婦警さんの視線が痛かったのは言うまでもありません。(^^;;)
4日夜が「午後の通り雨のようだ。激しく突き刺さるが…どこか、優しい。」
5日が「アイルランド娘の太もものようだ。心に安らぎを与えてくれるが…毛深い。」
6日が「恋の緊急会議だ!…恋も事件も、突然やってくるって事さ。(真ん中の婦警さんを見て)なぁ、小牧。」

―――7日・昼夜

と、ここまではそんな感じでしたが、7日の昼夜公演から変わりました!まず登場時に川岡刑事が手袋をしているんです。

川岡「お、お前たちが新しい婦警か?」
婦警「はいっ!!」
川岡「最初に言っておくが、俺には色仕掛けは通用せんぞ。」
婦警「はい!」
川岡「(おもむろに右手の手袋を外して、ゆっくりと下に置く。)…
   ああ!手袋を落としてしまった!…すまないが、とってくれないか。」

と、婦警さんにお願いするとちゃんと返事をして取ろうとするのですが……
スカート丈を気にする婦警さんを川岡刑事はあからさまにしゃがみこんで見上げています。(笑)
取るに取れない婦警さんだったんでですが、そこに男の警官がスタスタと歩み出てぱっと手袋を拾うとそのまま川岡刑事の手にはめてあげてました。
ものすご〜〜く微妙な顔の川岡刑事…あれ、だって色仕掛けは通用しないんでしょう?(笑)

川岡「…いいか、落し物は交番にだ!!」

そして夜公演ではさらにバージョンアップしてリトライ。(爆)

川岡「最初に言っておくが…俺は、絶対に、本当に!…色仕掛けは通用しないぞ。」

そして落とす手袋は二つに。(笑)両手分のそれを、二人の婦警さんそれぞれに拾ってもらおう作戦です。(^^;;
で。やっぱり警官に二つとも拾われて、一つは同じようにはめてもらえたんですが、もう片方はなんと警官さん自分の手にはめてもっていっちゃいました!(笑)

川岡「…いいか…!二兎追うものは一兎も得ずだぞっ!!」

教訓ですね。(^^;;

―――――

川岡「……よし!じゃあ、巷で大流行のアレ、やっとくか!」
警官たち「はい!!」

川岡の音頭で一斉に首から提げている笛を口元に構える警官たち。
7日の昼からは「そろそろみなさんも御一緒に」とこちらにも声をかけてきました。(笑)

川岡「せーの、ホイッスルッホイッスルッ
   ホイッスルッホイッスルッ!!」

あー…たしか、ハッスルハッスル!の新技でしたっけ?<そっち方面疎すぎ;;
一回目は普通だったんですが、繰り返し部分では川岡刑事の気まぐれで「ジグザグに!」とか「ラップ調に!」などになってました。(笑)
7日からはこちらにも参加を求めたので普通でしたが、いやぁさすが皆様ノリがいいですね。川岡刑事も「お前らサイコー!!」と叫ばれてました。

川岡「よーーし、探せーー!!」
警官たち「はい!!」

ひとしきりやり終えた警官たちは、それぞれに捜索を開始!
婦警さんたちはそれぞれ上手、下手に下がり、警官だけが土手の上を捜索しています。
そして川岡はこちらに向き直り…

川岡「本日初日ということで…初日だフォーーッ!!」

今度はレイザーラモンですか!!<流石に知ってたらしい
これは日を追うごとに変化していきました。二回目フォーーッ!!とか三回目フォーーッ!!です。そんな感じで増えていきました。
ただ7日は収録日ということを気にしたのか、このネタはカットでした。

川岡「どうも〜あけまして、跳んでる花組!
   …やんなきゃよかったかな;;」

ここも日替わりでした。
4日・夜は「おめでとんだ!…飛んで行きたい;;」
5日はやたらとがんばれ!と掛け声が掛かることが多く「築地警察きっての名刑事と言えば、川岡ですがここで問題です。お前ら俺の友達かぁ〜!」と叫んでました。(^^;;
6日は「おめでトウバンジャン!…みんな辛口だ;;」
7日・昼は「おめでんでんむし!!………………」でんでんむしのように丸くなってました。
7日・夜は「おめでトルネード!!…ああ、滑ったさっ!」<開き直った!?
でした。(笑)

川岡「お久しぶりです!築地警察きっての名刑事、川岡です!!」

改めて中央でポーズをとってご挨拶。
川岡!と掛け声が掛かるとちょっと満足げですね。(笑)
と、その挨拶の余韻に浸るまもなく土手の上を捜索していた警官の笛が響きます!

警官「川岡刑事!怪しいヤツがいるであります!」
川岡「(振り返って)なにぃ、捕まえろ!」
警官「はっ(土手の奥、川辺に手を差し出して)君、こっちに来るであります!
   よいしょっ…と、え、うわぁぁーー!!」

掴まれた腕でそのまま川へと引きずりこまれる警官!!ばっしゃーんっという水音に川岡刑事の叫びが重なります。

川岡「木村ーーー!!!?
   どうして現場に血が流れるんだー!!」

それはどっかの名台詞!!(^^;;

木村「大丈夫であります!!血は、流れてないであります!」

ざばっと飛び出して、土手に這い上がってくる木村警官。でも息も上がってるのでかなり大変そう。
手を貸すためにすかさず土手の上へと移動する川岡刑事でしたが、木村警官の足が地面に上がった途端…
助け起こそうとした手を解かれ、そのまま首を締められてしまいます!

川岡「ぐっ……な、何をする……」
警官「またハエにしてやろうか…川岡?」
川岡「お、お前は…!!ぐっ」
幻夜斎「ふははははは……!!」

警官の姿をした幻夜斎に両手で首を絞められてしまう川岡刑事。
そのまま暗転となり、紗幕が下りてきます……開始早々から今までのお正月とは違う緊迫感ですね…
さて、紗幕が下りました舞台は所変わって銀座の街並み。夏に登場した銀座の街並みの背景の中、刈上げ頭に丸メガネの手に巾着、扇子を持った着物の男性がほとほと困った、という様子でため息をつきながら下手からとぼとぼと歩いてまいります。
そこに上手から大事そうに風呂敷包みをもった親方が登場して舞台の中央辺りで声をかけます。

親方「あ、こりゃどうも!山城屋の若旦那!今年もよろしくお願い致します。」
若旦那「ああ、親方…よろしくお願いいたします。……はぁ〜」

挨拶もそこそも、またもため息をついて表情が曇ったままの若旦那。
もちろん人の良い親方、気になりますよね。

親方「どうかなさったんですか?お顔の色がすぐれませんが…」
若旦那「ああ、なんでもないよ。なんでも…」

そういう様子じゃないんですがね…ですが、若旦那が言おうとしないのでそれ以上聞けない親方は首を捻りつつも歩き出そうと一歩踏み出すと
はたと気づいた若旦那が親方を慌てて呼び止めます。

若旦那「親方!(はい?と振り返る親方)
    あなた、ダンディ団と仲良かったわよね?」
親方「いや、仲が良いってほどじゃあないでがね。」
若旦那「ちょっとちょっと!(親方の腕を取って、舞台中央に引き寄せる)
    (周りを一度警戒して、扇子で口元を隠す)…ダンディ団に武田っているでしょ。」
親方「はい。」
若旦那「(少し離れて)あれが最近性質が悪いのよ〜〜いきなり、みかじめ料を値上げしてね!」
親方「みかじめ料?」
若旦那「ああ、この界隈で悪さする奴らを追っ払う、取り締まり料みたいなものかな。
    まぁそれいいんだよ、古くからの約束事だから!
    ただ今回はイキナリのことだったから銀座の旦那衆はみんな困ってるんだよ〜」
親方「はぁ〜…そうだったんですか。」
若旦那「(扇子で扇ぎながら上手へ数歩行ったところで振り返る)…親方。
    なんとかしておくれでないかい?」

扇子を向けられ、訊ねられますが親方は手を振って遠慮の意を示します。

親方「いや、あっしはしがない裏方ですから〜」
若旦那「そこ!!そこがいいんだなぁ〜親方のそういうところが!
    あんな立派な大帝国劇場を裏で支えてるってのに「あっしは、しがない裏方ですから」って
    そうそう言えた台詞じゃないよ!
    いよっ歩く人徳!走る男気!後光が差してる眩しいよ〜!!」

おお、褒め殺しですな。(^^;;
最後の褒め文句では親方も乗っちゃって歩く人徳ではちゃんと歩き、走る男気では走り、後光が差してるでは下手側の階段前辺りで立ち止まって「ピッカーン!」と頭が光ってるさまを自分で表現してました。(笑)
上手く親方を乗せたところで、若旦那はさらに追い討ちをかけるべく親方の手を取ります。

若旦那「ね、この銀座界隈の旦那衆はみんな親方を頼りにしてるんですから!」
親方「いや、あっしはそっちの方はどうも不調法でして…」
若旦那「そこを曲げてなんとかお願いするよ!ね!」(親方の前で手を合わせる)
親方「いえそんなことしちゃいけませんよ!あっしは仏様じゃないんですから…」
若旦那「いいや!ここで会ったのは仏様のお導き!ほら、この通り!!」(さらに頭を下げて手を合わせる)
親方「で、ですから…」
若旦那「これでもダメかい?(扇子と巾着を落として)じゃあ、伏してお願いするよ。
    ほら!この通り〜!!」

平に平にと土下座までされては、親方ですもの。困り顔の次には

親方「よ、ようがす!!引き受けましょう!(えっと顔を上げる若旦那)
   あっしがダンディ団に掛け合ってみます。」

嫌と言えないお人よし。聞きたかった言葉を聞けた若旦那は巾着と扇子を拾ってぴょんっと立ち上がると親方の手を握ります。

若旦那「そうかい!引き受けてくれるのかい!」
親方「ええ、日頃お世話になってる若旦那の頼みだ、ここはあっしに任せてください!」
若旦那「いや〜〜ありがとう親方!ありがとう!!
    …それじゃあ、親方…頼みましたよ?」
親方「はい!」
若旦那「お願いしましたよ?」
親方「…はい!」
若旦那「ありがとっ良かったぁ〜〜」

これで一安心、と表情が緩みきってる若旦那とは違い、引き受けちゃったなぁとやれやれといった雰囲気の親方が歩き去ろうとしたとき
思い出したように若旦那がまた声をかけます。

若旦那「ああ、親方!」
親方「はい。」
若旦那「(着物の上着の裾に手を入れて)これこれ。はい、お年玉。」
親方「いやいや、そんなことしちゃいけませんよ。あっしはガキじゃないんですから。」

すいっと差し出されたぽち袋を、親方は最初は断るのですが、そこを若旦那は強引に手に握らせます。

若旦那「いいじゃないのさ、たばこ銭だよ。あたしに恥をかかせるんじゃないよ!」
親方「そ、そうですか?じゃあ…ありがたく、頂戴いたします。」

恥をかかせるなと言われちゃあ、受け取るしかないですね。
受け取った親方にうんうんと満足げに頷いた若旦那は扇子で扇ぎながらすすっと親方の半歩後ろへと位置取りします。

若旦那「それじゃあ、親方…よろしくお願いしましたよっと!」
親方「あ、万々承知、しましたよ〜っと!」
若旦那「ちょんと!(広げた扇子を親方の頭に少し当てる)」

見得を切るような芝居がかった口調で二人でポーズを決めると、若旦那は「ああよかったよかった〜〜」と着物の裾をあげてスキップで上手へと去っていきました。(笑)
残された親方は頂いたお年玉を腹巻にしまいつつ、舞台中央辺りでこちらを見ます。

親方「…とまぁ、引き受けちゃあみたものの…さてさてどうしたものかと、思案橋。
   うーん……(はた、と自分の持っている風呂敷包みを見て)いっけねぇこいつを早く届けないと。」

思わぬところで話を聞いてしまった親方ですが、もともとはお使いの最中だったみたいですね。
急いで目的地へ向かおうと足を数歩進めたところで、あることに思い当たりました。

親方「そうか、この先がダンディ団の事務所だったな……ちょっと、覗いてみるか。」

さすが親方、律儀ですね。少し辺りを見渡してから下手へと走っていきました。

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