[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
とりなべ への返事
 於 浅草花やしき座 六回公演の初回、7/7(金)19時開演、ゲスト:アイリス
(なお、7/6にゲストなしのゲネプロを「ブレビュー公演」として販売していたので、観客が見ることができる公演としては二回目になります)

 男性キャストによるサクラ大戦歌謡ショウ、という企画。
 小規模ながら、間違いなく「歌謡ショウ」でしたねぇ。
 声かけて、手拍子して、ゲキテイ踊ってきました。
 やっぱりサクラ大戦のショウはとても楽しい空間なのです。

 今回の配布物は、日の丸の旗、曲目リスト、ハガキ大のちらし(広井氏脚本のCODE:MIRAGEというTVドラマ)、土居裕子&麻生かほ里『Songstress』ライブのちらし、横山智佐「LIVEチーフォニア」のちらし。
 物販コーナーでは、今回公演のTシャツと、麻生かほ里さんのCDが売られていました。

 ……以下、記憶のかぎり内容を書いてみます。(曲目は一覧があるので順序はわかるのですが、つなぎトークがどこに入るかが曖昧です。違ってたら教えて下さい)


◆前説:帝劇掃除人・広井
 広井さんの飴配り。衣装のハッピと腹巻きは「新愛ゆえに」の時に新調したキラキラバージョンですね。
・前説についてしばらくやってなかったのでいろいろ忘れてる、という話。
・「フリートークだと思ってるでしょ?台本書くんだよ、これだけ書いてるの」と、赤ペンの文字でびっしり埋まってる紙を見せる。
・いま普通のショーだと観客が静かに見るけど、歌謡ショウだけは掛け声をかけながら見るスタイルになった経緯の話。
・「歌謡ショウはじめての人」と観客に質問。10名くらい手を上げてました。
・今回のチケットが五分で完売した話。客席数150×6回公演なので、新宿厚生年金会館の一回分のさらに半分相当の少なさ。
・前日のプレビューについて「売りやがった。前代未聞。ゲストが居ないのにどうするんだ」。広井氏は反対したのだけど、お客さんが(要望した)とのこと。普通は売らないけど、今回の主催のダンディ団がギャングだから売った、という説明になってました。
・歌謡ショウの台本や歌詞がどういうスケジュールで書かれていたか、の話。夏のショウの台本は、新春歌謡ショウの最中に書き始める必要があり、新春歌謡ショウの台本は10月から始める。それ以外にもゲームを作っていた(つまり一年中サクラ大戦関係をやっていた)。
・東京下町育ちで、浅草の演芸は子供時代によく連れてきてもらったという話。向島の話になり、スカイツリー駅は元は業平駅という名前で、あれは在原業平が……という話になった所で大神さん登場。「長い」とひとこと。

 ……これ、やっぱりフリートークじゃないですか、広井さん?
 あと、去り際に「蚊がいるから」とキンチョールを最前列の足元に吹いてました。

◆オープニング
 ダンディ団登場、「ダンディー」を歌い踊ります。
 ……通常の伴奏と違って女性コーラスがなくドラムも激しくない、しっとりとしたバージョンでした。まるで「奇跡の鐘」ライブの時みたいなジャジーな雰囲気。ひょっとして今回専用バージョン?

◆演出の説明
 ベロムーチョの持つ三枚のプラカードにそれぞれ「パタパタ」「拍手」「アイリスちゃ〜ん」と書いてあり、この指示が出たら旗を振る、拍手をする、アイリスに声援を送る、という意味。
 客席には日の丸の手旗が置かれていて、これを振ると昔のスポーツ応援とかマラソンの沿道みたいな雰囲気になります。
 アイリスへの声援については、歌舞伎みたいな(可愛くない)のではダメです、とベロ武田さんが悪い例をやってました。

◆今回のゲスト・アイリス
 アイリス登場、「お花畑」を歌います。早速使われる「パタパタ」「アイリスちゃ〜ん」のプラカード。
 その後はダンディ団と掛け合いトーク。うっかりボスが「アイリスちゃんは大きいけどかわいい」と言ってしまい、ショックで倒れるアイリスに慌てて全員で「ちっちゃい!」とフォロー、アイリスはそれに乗って観客に「アイリスはー?」とレスポンスを求めます。ここは観客も声を揃えて「ちっちゃくてかわいいー」。

◆ベロムーチョ武田の歴史
 舞台でひとり、語りはじめるベロムーチョ。
 明治41年にブラジルに渡り、苦しい生活から抜け出したくて日本へ密航、大正五年に帰国したものの、ブラジルに居た頃よりさらに食えずひもじい生活、そんな時にボスに拾われた、という体験が述べられます。……今回の公演では西村・武田の設定が掘り下げられるんですね。

◆金田金四郎先生登場・公演の内容を考える
 客席に現れたのは脚本担当の金田先生。「ジジイです、あと20年くらいはもつかな」などと年寄りイメージの演技。……いや先生、見た目では歌謡ショウ当時とまったく変化がわかりませんけど(苦笑)。
 金田先生のところに訪れるのが大神さん。脇役の男だけで、浅草で舞台をやりたい、という話をもちかけます。構想を練り始める先生ですが、その想像するシーンが……
・歌謡ショウなんだから歌でしょ、と歌うシーンを想像。「カモナ浅草」をダンディ団で歌うも、途中で「ダメだ!何か品性がない」と却下。
・黒子がタライに水を張り、ベロムーチョがふんどし一丁で水をかぶる、というコメディシーン。
(説明のとおりに、西ヤンが黒子役、武田さんが赤フン一丁で筋肉質な体を披露してました。パントマイムだけかな、と思ったら、最後にペットボトルで本当に水をどばっとかける西ヤン。)
 という所まで考えて、ダメだ!品がない、と原稿用紙をくしゃくしゃにする金田先生。浅草でもロッパ(古川緑波)が格調高い出し物をかけている、と、方向を修正。
・花組が出て歌うのはどうか、とアイリス&レニの曲で「恋の出会い」(五期ドラマCDより)が流れる。アイリスが歌い始めるが、次に出てきたレニ役が真っ青なカツラをかぶったベロムーチョ。手をつなぐのがイヤそうなアイリスとの間で、歌いながらコミカルなシーンが展開します。
 これも「ダメだ!花組さんが出てしまったら意味がない」と却下。
 行き詰まってしまった金田先生、「歌って踊ってお芝居ができるのがダンディさんだけじゃないか!」と客席を歩きながら怒りをぶちまけます。
 ……このあたり、先生が最前列のお客に向かってしゃべる(というか八つ当たり?)のですけど、近くで見てるとまさに迫真の演技です。

◆西村ヤン太郎の昔
 今度は西ヤンが客席の三列目くらいの所で、「土佐犬の西村」と呼ばれていた時代を語ります。ケンカが強い事で銀座で名が知られ、数多くのチンピラを拳で病院送りにしていた頃、資生堂パーラー前でボスに肩を叩かれ「男の拳は、弱いものや守りたいものを守る時に使うものだ」と言われて男惚れ、とダンディ団に入った経緯が語られます。
 ボスが帝劇花組に入れ込んでいる事については、不満がない訳ではないのだが、それでもボスと決めた人を支えるのが「男の挟持」だとのこと。

◆マイケル・サニーサイド来日
 紐育からサニーが到着、手旗を振って出迎える観衆(客席)。
 (ここで立て札に書かれた掛け声指示は「サニーさ〜ん」でした)
 そして出迎えた大神から「花咲く男たち」の話を聞き、「日本のショウの勉強になる」と出演を申し入れます。

◆金田金四郎の部屋
 大神さんが、上野の銘店・うさぎやのどら焼きを差し入れ。「どら焼きはうさぎやなら間違いないです」と、行き詰まっていながらも執筆を急ごうとする金田先生。
 そこで大神がサニーの参加を伝え、それは頼もしい、と喜ぶ金田先生。
 ちなみに、使われたうさぎやの紙袋は本物でした。広井さんが楽屋に差し入れしたんでしょうか。

◆サニーが参加するショウのアイデア
 アイデア出しを続ける金田先生。「愛ゆえに」から「ワイルドウェスト希望」に続ける恋愛もののパロディ案を出しますが……
 愛ゆえにを歌い始めるサニー、そして客席後方からはボスが赤い着物にかつらで登場。……これは「歌う大紐育3」でサニーが着てた「マダムバタフライ」の衣装ですよね?
 曲が「ワイルドウェスト希望」に切り替わった所で「ダメだそういう事じゃない」と中断。

◆アイリスとラムネ
 客席後方から、浅草に遊びに来ていて松屋の地下でラムネを買いたい、というアイリスが登場。手持ちのお小遣いが足りないらしく、観客に「松屋のラムネっていくら?」と聞きます。
 ステージにはダンディ団、たまたま手にラムネを持ってるのをアイリスが「じーっ」と見ます。
 飲みかけのラムネを渡そうとするのをボスが「間接キスだから」と制止、飲んでない瓶を渡します。アイリスの飲みかけの瓶をベロムーチョが取って飲み、ツッコまれる展開。
 ここで一曲、アイリスの「チチンのプイ」。アイリスと一緒にダンディ団も目を回します。

◆甲板フラフラ
 大神さん登場、客席を歩きながら「甲板フラフラ」を歌います。
 ダンディ団も出てきて、ゲキテイ振り付け講座になったんですが、説明しなくても観客が踊れるので「いいですね?」とほぼ省略。

◆撮影タイム
 休憩時間なのですが、抽選で選ばれた三名には舞台上で記念撮影ができる、というコーナー。
 撮影OKを告げられた観客たちが、慌ててケータイの電源を入れます。起動するのに時間がかかるのを待ってるキャスト達。
 ベロムーチョが箱から客席番号の書いてあるくじを引きます。
 今回選ばれたのは三名とも女性、うち二人がガラケーで、撮影役の大神さんがガラケーのカメラの操作方法がよくわからず「これ押すと保存?」とか何度も確認してました。
 ここで、物販コーナーに居た「プラムに似た人」(麻生かほ里さん)が舞台に呼ばれます。新曲のCDが出た話を広井さんにした所、「ショウの会場で売ればいいんじゃない?」と言われて初の手売り、とのことです。何か歌って音響さんが用意してあるから、という振りで、流れたのが「あなたとならば〜アラウンドザワールド〜」、最初のプラムバートを歌ってました。
 「では本当に、十五分の休憩です」とベロムーチョの宣言。確かに歌謡ショウはだいたい、休憩時間にも何かが行われていて休憩してるヒマがなかったですからね(笑)。

◆中説
 掃除人・広井、キンチョールを吹きながら再登場。今回初の休憩中のトーク「中説」(なかぜつ)を始めます。
 前説の時に、「ケータイの電源は入れておいて下さい、機内モードにしておけば音は鳴らず、カメラがすぐ使えます」という説明を忘れていたので、先程の撮影タイムと話がつながらなかった、という話。明日も来る人は忘れないように前説の時に教えてくれ、と観客に頼んでいました。

◆二部開始
 金田先生が台本を書き上げ「花咲く男たち」が上演される、というアナウンスがあり、舞台が始まります。
 まずはダンディー団による「輝く、銀座ストリート」。歌って踊れるギャング・ダンディ団らしいナンバーです。西村・武田両氏は歌詞に合わせて、客席に降りて観客と絡みながら歌ってました。
 そのまま続いて、サニー&ダンディの「ゴールデンウェイ」。迫力ある美声が重なります。

◆トーク〜「TRY」
 二曲続けて歌うのは大変だ、というボス。西村・武田両氏より、サニーとボスに飲み物が差し出されます。
 続いて「今度はみんな一緒に」と、サニーの曲で「TRY」。コール&レスポンスの曲ですね。

◆幕間トーク
 金田先生と大神さんが出てきてトーク。「役者を休ませないとね。あのサニーさん、若く見えますけど私と歳は変わらないんですよ」と先生のぶっちゃけトーク。
「ここで毎回、浅草について話すんですが何か考えてきましたか?」と言われて、笑ってごまかす大神さん。やっぱり、という顔の金田先生から、昔の浅草についてのウンチクが語られます。
・浅草寺から六区の興行街に続く地域は浅草公園といって、ひょうたん池などもある広い公園だった。
・浅草公園の事を「エンコ」とひっくり返して呼んだ。銀座がザギン、新宿がジュク、池袋がブクロ、という言い方だったように、浅草出身の人は「エンコの生まれよ」と自慢したとのこと。
 ……金田先生のマイクの音が入ってないな、と思ったら、マイクではなくテープを丸めて作ったニセモノです。フィナーレの時に明かされるんですが、この劇場のマイクは六本しかなく、一本足りないので稽古場で使っていた小道具を持ってたんですね。

◆フィナーレ「花咲く男たち」
 出演者登場、さっきの金田先生のトークを受けてサニーが「お気遣いありがとう」。
 男性メンバーで「花咲く乙女」の替え歌を歌います。

◆ショウおわりトーク〜アンコール
 劇中の「花咲く男たち」公演がおわった、という大神さんのアナウンスがあり、ここからはエンディングのトークコーナー。写真撮影OKです。時間に制限があるので、ベロムーチョがキッチンタイマーを出して「今日は10分にしましょうか」とセット。昨日は8分だったとか。
 歌謡ショウの思い出について語る男性メンバー、しばらく話してた所で金田先生から「そろそろアイリスちゃんを呼んだ方が」と促されます。
 アイリスが歌謡ショウで思い出すのは「空を飛んだ事」。新編八犬伝の時のフライングですね。
 ボスがアイリスに「じゃあ飛んでもらいましょうか」と振ると、アイリスも「アイリス飛びまーす……わかってるね?」と西村武田に合図、二人がアイリスを支えて舞台をひとまわりします。
 ここで観客に「質問がある人」と手をあげてもらいます。「アイリスちゃんが一番好きな曲は何ですか?」との質問に、フライングの時に歌った「希望の星よ」を挙げてました。
 「この世は楽し」の音楽と共にカーテンが閉まると、そのまま観客の手拍子が続いて、アンコールのゲキテイがはじまります。「震える帝都に」の後の観客の掛け声は「アイリース!」、「正義を示すのだ」の後は「アイアイアイアイアイリスちゃーん」。

●その他のトピック
 今回の客席には田中公平先生も来てて、アイリスに質問トークを振られてました。
 出口の所でカメラ持って撮影してたのが、セガのプロデューサー・中山さん。この人が居ると「ああ、本物のサクラ大戦のイベントだなぁ」という安心感があります。
 終演後、劇場を出た所で、広井さんが観客と握手してました。その後、田中公平さんとツーショットの撮影タイムがはじまりました。……あら、その後ろに現れたのは高乃麗さん?
 なお、今回撮影した写真は「SNS.OK」とのことで、ツイッターなどを検索するとUPされてます。

 また会場で、いつもここに詳細レビューをUPしている如月紫水さんと遭遇。今回はメモする予定なしとのこと(というのを聞いたので、いまこれを記憶で書いてる訳です……内容これで合ってます?)。
 観客席最前列には見覚えある黄色いハッピの人が二人。歌謡ショウでほぼアイリス公式ファンクラブ扱いだった「ぷてぃ・あんじゅ」の人々ですね。
 歌謡ショウ後に新たにサクラファンになった人たちも居て、会場外で出会ったのが10代のファン。……おお、最初のサクラ大戦ゲームが発売された時にはまだ生まれてなかったとは……
 サクラ大戦のファンの幅広さをあらためて感じた公演でもありました。

 見終わった時の率直な感想は「もっと見たい」でした。90分(くらい?)があっという間です。
 ……またやってくれますよね?昨年出た帝都の新曲だってライブで聞きたい所ですし、期待して待つ事としましょう。

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