[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
とりなべ への返事
謎の剣術・追加調査


古代の剣

 幅広の両刃片手剣は、歴史が古くなるほど鍔が小さい、という傾向があります。
 西洋の14〜19世紀の剣は特徴のある鍔や小手を護るパーツを持ちますが、どれもヒューゴの剣ほど小さな鍔ではなく、該当しないと思われます。
 似たデザインのものを探すともっと古い時代まで遡る事になり、よく似ているのが古代ローマの「グラディウス」ソード。
 もっとも、それは漫画の中のような使い方ができるのか、と言われると微妙なものではあります。
 密集した集団で「突く」のに特化しているため、後に「斬る」ように改良された後は片刃の方が主流になったのだとか。
 材質も、鉄はあっても鋼がまだ使われていないので、あまり切れ味はよくなかったようです。


両手剣武術としてのエスクリマ

 両手にそれぞれ刀を持つ武術はそんなに多くありません。
 一般的に戦場では、両手持ちの長い武器の方が有利ですし、片手持ちの剣の場合は反対側の手は盾を持つか、防具がない場合は「斬られないように隠す」ような形になります。

 例外的に両手にそれぞれ武器を持つのは、フィリピン武術(カリ、エスクリマなど呼び方が多数ある)で、ここで使われる「エスパダ・イ・ダガ」(長刀とナイフの意味)が、ヒューゴの戦い方に近いようです。

 ただ、エスクリマは棒術の場合に両手に60cmくらいのものを持ちますが、刀の場合はどちらかが短剣、または両手ともに短剣になるので、ヒューゴの剣術がフィリピン武術だとしても、ちょっと独自な戦い方ではあります。

 フィリピン武術は、ハワイ経由でアメリカに広まったので、警察やFBIの格闘術にも組み入れられています。
 またブルース・リーが習得していた影響で、アメリカのアクション映画にも時々出てきます。
 アメリカとの親和性はそれなり、といった所でしょうか。


霊剣としてのクリス

 インドネシアからフィリピン南部に見られる短剣、クリス。
 波の形の刃で知られているのですが、直刃のものも多くある、とのこと。
 鍔は特にないか、あっても小さいものです。
 また、曲がった柄のものもあれば、まっすぐな柄のものもあり、地域によってバリエーションが多いようです。

 このクリスは、儀礼用・守り刀として代々受け継がれるもので、不思議な力を持つ、とされています。
 このため、各種装飾が入っているのですが、比較的シンプルなものの中には、特徴がヒューゴの持つ剣に似たものもあります。

 たとえば、こちら。
http://www.kriscutlery.com/mm5/merchant.mvc?Screen=PROD&Store_Code=KC&Product_Code=KDII&Category_Code=Sandata


 形、戦法、意味が一致するものがなく、どれもなかなか微妙な所です。
 ルイスのチャクラムがインドのものである事から類推して、アジア系を組み合わせたものではないか、という気はするのですが。

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