[サクラ大戦BBS]

MAKING APPEND NOTE
夢織時代 への返事
感想(最新刊全面ネタバレ)

あらためて、対降魔部隊ファンの夢織時代です。
マガジンイーノの終盤は雑誌をまったく発見できていなかったので
前二話分は完全に初見であります。
いやもう、対降魔部隊ファン大歓喜の一冊でありました。
前巻で光武が破壊されたときにはこのまま神武イベントに突入するかと思っていましたが、マガジンプラスで見たときはなんか途中でえらいことが起こってそうだと首を捻っておりました。

のっけから単身で帝劇に乗り込む葵叉丹の凄さは漫画版ならではです。
夢組の結界を一人で打ち破り、侵入するのは正面玄関から堂々と。
まるで客であるかのように悠然と歩を進める。
夜の静謐の中、米田の守る城であるはずの帝劇の中で、
踊り場から米田を見下ろす葵叉丹いやさ山崎真之介!

いやもう、この構図だけで大興奮です。
対降魔部隊ファンとしてこの構図は悲しいものであるはずなのですが、しかし一方で、葵叉丹となった山崎真之介の立ち位置ならばこの対峙はむしろ必然であり、1でそれが果たされなかったことが残念でさえありました。
この対決をもって両者の決定的な決別となり、それが新時代の隊長である大神一郎に受け継がれることになるわけですが、
これもまた見たかったシーンの一つに他なりません。

あえて言えば、光刀無形と神刀滅却の激突が見たかったところであります。
魔術戦をいくつも経験してきたであろう米田が叉丹の魔術一発で無力化されるのは
いささか残念でありました。
といっても、今なお正面から剣術で戦えば米田に勝てないと真之介が判断したのでは……と解釈することもできますし、
最初からこの対決になることを予見した上で、米田が知らない魔術をもって無力化し、聞き出すことが目的であったとしたら、戦略上は正しいともいえますので、
これは単に野次馬根性的な残念さでありまして、ストーリー上はむしろこっちの方が必然かと。

今回最も心に響いた台詞は米田の32ページの台詞
「帝都を滅ぼしてみろ 今度は帝都の人間の恨みがてめえに降りかかることになるぜ」
です。
サクラ大戦という物語、降魔実験という背景設定を考えると、
帝都を破壊しようとする勢力に対してなんという凄まじい一言でありましょうか。
どれほどの正義を振りかざそうとも、帝都を破壊することは新たな降魔実験の再来に他ならないという。
どれほどの矛盾を抱えていようとも、戦わなければならないと誓った米田の芯ともいうべき要素がこの一言に込められているように思いました。
すごいです。

さらにこの後で北条氏綱の名前まで出てきて個人的に大喜び。


この後のあやめさんと真之介の対決は
ゲーム版における大神の役割をあやめさんが担うという凄まじい構図。
政先生、これは素晴らしく極悪な采配です(絶賛)
……撃てないのですよ、これが。
ただ、ここから降魔殺女にどう繋がるのかは読めませんでした。
ここからの展開はとても気になります。

とはいえ、ここであやめさん絶体絶命を救ったのは、やはり武器からしてもマリアが適任でしょう。
パトリックを一発で倒した霊力封入弾を受けてもあれで済んでしまう真之介恐るべし。

そして……紅蘭が真相を知るシーン。
そう、どうして血潮で紅蘭シナリオを作るのにこのシーンを入れなかった!
中盤で一人で完結してしまい、真之介と関係せずに終わってしまった紅蘭シナリオはとことん不満でしたが、それもこれで溜飲が下がりました。
元々のゲーム版では紅蘭シナリオを作っていなかったことをあかほり先生が終盤で思い出して、例の図書館のシーンを後付けでゲーム第九話に入れたという話がありましたが、
あのゲーム第九話の胸が痛くなるシーンをさらに三倍くらいにして突きつけられるこの状況。
これこそが、まさしく見たかったサクラ大戦の物語であります。
政先生、本当にありがとう……!

……というところで一旦幕。
62ページにいるの誰……と一瞬悩んで、直後に驚き。
音子じゃないですか!


……一旦送信。続きはまた修正で上げます。

後半はマガジンプラス掲載分。

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